JP2005018042A - 多孔質防音構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】低周波数の音に対して比較的広い周波数帯域で高い防音効果を発揮できるようにする。
【解決手段】外側部材1および内側部材2が空気層3を介して対向配置される。内側部材2は複数の貫通穴2aを有し、貫通穴2a部の厚さt、貫通穴2aの直径φおよび開口率が30Hz以下の音に対して貫通穴2aを通過する空気に粘性減衰作用を発生させるよう設定される。貫通穴2aの直径φは3mmより大きく80mm以下であるのが好ましい。貫通穴の開口率は5%以下が好ましく、より好ましくは3%以下、さらに好ましくは0.5%以下である。貫通穴2a部の厚さtは5mm以上が好ましい。内側部材2は様々な形状であってもよいし、2以上設けてもよく、さらに様々な形状のものを組み合わせてもよい。内側部材2の貫通穴2aが形成された範囲の長さが防音対象となる音の波長の1/2以下であるのが好ましく、空気層3の厚さは防音対象となる音の波長の1/2以下又は半波長の整数倍であるのが好ましい。この長さは連結部材を設けて空気層3を仕切ることによっても設定できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、騒音発生源からの音を低減する多孔質防音構造体に関し、特に30Hz以下の低周波数の音に対応可能な多孔質防音構造体に関する。
近年、穴の形成されていない板材と多数の貫通穴が板面全体に形成された板材とをそれぞれ音源に対して外側および内側に空気層を介して対向配置させることにより、ヘルムホルツ共鳴原理を利用して防音する多孔質防音構造体が様々な分野で用いられてきている。ヘルムホルツ共鳴原理を用いる場合、例えば一般式“f=(c/2π)×√{β/(t+1.6φ)d}”(f:共鳴周波数、c:音速、β:貫通穴の開口率、t:内側板の板厚、φ:貫通穴の直径、d:空気層厚)に基づいて、特定の共鳴周波数の騒音を効率良く低減するようにすることができる(特許文献1参照)。
しかし、ヘルムホルツ共鳴原理を用いる場合、特定の共鳴周波数の音のみに対しては防音効果が発揮されるが、共鳴周波数以外の周波数を有する音に対しては防音効果が極めて低くなる。つまり、複数の周波数成分を有する騒音には対応できない。そこで、幅広い周波帯域において防音効果を発揮させるという目的で、グラスウールなどを外側板と内側板との間に配置することがある。
特開平6−298014号公報(第2頁、図4)
しかしながら、グラスウールを用いた場合、低周波数領域(ここでは0〜30Hz、特に0〜20Hz)における吸音率が比較的低く、低周波数の音に対する防音効果が期待できない。また、この場合は材料費が余分にかかると共に、材料が多量に必要となるので産業廃棄物処理の点でも不利である。
そこで、本発明の目的は、低周波数の音に対して比較的広い周波数帯域で高い防音効果を発揮できる多孔質防音構造体を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の多孔質防音構造体は、対向配置された外側部材と内側部材とを備えており、前記内側部材が複数の貫通穴を有すると共に、前記貫通穴部の厚さ、前記貫通穴の直径、および前記貫通穴の開口率が、30Hz以下の前記音に対し、前記貫通穴を通過する空気に粘性減衰作用を発生させるように設定されていることを特徴とする。
本発明によると、貫通穴部の厚さ、貫通穴の直径、および前記貫通穴の開口率が、30Hz以下の音に対し、貫通穴を通過する空気に粘性減衰作用を発生させるように設計されている。貫通穴を通過する空気に粘性減衰作用が発生すると、空気振動が熱エネルギーへと変換され、空気の振動に減衰性が生じる結果、30Hz以下の低周波数の音に対して比較的広い周波数帯域で高い防音効果を発揮できるようになる。したがって、共鳴周波数以外の周波数成分を有する騒音にも対応できる。ここで、貫通穴の開口率とは、内側部材に複数穿孔された貫通穴のトータルの開口面積と、内側部材の面積との比率を言う。
本発明においては、前記貫通穴部の厚さが5mm以上であることが好ましい。
これによると、貫通穴部の厚さが厚いと貫通穴での粘性減衰作用が発生する長さが長くなることになり、減衰を大きくできる。逆に貫通穴部の厚さが薄い場合は内側部材自体が振動し、貫通穴を通過する空気が内側部材と相対速度を持たないことになるため、防音効果が低くなる。これらのことを考慮すると、貫通穴部の厚さは上記のように5mm以上であるのが好ましく、これによってより高い防音効果を得ることができる。
本発明においては、前記貫通穴の直径が3mmより大きいことが好ましい。
これによると、一般に貫通穴の直径を部材の厚さより小さくすることは技術的に困難であるため、特に内側部材の貫通穴部の厚さを上述したように厚さ5mm以上とする場合には貫通穴の直径を3mmより大きくすることで、貫通穴の作製を容易にできる。
本発明においては、前記貫通穴の直径が80mm以下であることが好ましい。
これによると、貫通穴部の厚さおよび貫通穴の開口率が同じ場合、貫通穴の直径が小さい方が穴の数を多くできるため、粘性減衰作用が発生する面積を増加させることができる。そして粘性減衰作用が発生する面積が増加することで、より高い防音効果を発揮することができる。
本発明においては、内側部材の貫通穴の開口率が5%以下であることが好ましく、より好ましくは3%以下、さらに好ましくは0.5%以下である。
これによると、貫通穴の開口率が小さい方が高い防音効果を得ることができるという実験結果によるものである。さらに、貫通穴の開口面積が減ることで内側部材の作製時間を短縮することができ、製造コストの低下も可能である。
本発明においては、内側部材がその面内に異なる形状を有することが好ましい。
ここにおいて「形状」とは、貫通穴部の厚さ、貫通穴の直径、貫通穴の開口率、内側部材の平面形状など、吸音特性を異ならしめる要素を含む。これによると、面内において内側部材の形状が異なり、各形状の部分における吸音特性が異なることで、複数の共鳴周波数において高い吸音率を得ることができ、より幅広い周波数帯域において高い防音効果を発揮することができる。
本発明においては、内側部材が空気層を介して2以上設けられていることが好ましい。
これによると、内側部材の数に応じた共鳴周波数が現れるので、ある1つの共鳴周波数だけではなく複数の共鳴周波数において高い吸音率を得ることができる。したがって、より幅広い周波数帯域において高い防音効果を発揮することができる。
本発明においては、内側部材により形成される空気層の厚さが防音対象となる音の波長の1/2以下であることが好ましい。
本発明においては、内側部材の貫通穴が形成された範囲の長さが防音対象となる音の波長の1/2以下であることが好ましい。
本発明においては、内側部材が面内に湾曲部を有し、湾曲部の内側部在の延在方向における対向距離が防音対象となる音の波長の1/2以下であることが好ましい。
これによると、内側部材から入射された音波が当該多孔質防音構造体内で平面波となることにより、防音対象となる音を特に効果的に吸音することが可能になる。
本発明においては、内側部材により形成される空気層の厚さが防音対象となる音の半波長の整数倍であることが好ましい。
本発明においては、内側部材が面内に湾曲部を有し、湾曲部の内側部在の延在方向における対向距離が防音対象となる音の半波長の整数倍であることが好ましい。
これによると、多孔質防音構造体内に音響共鳴モードが形成されることで、空気の粒子速度が大きくなり、貫通穴を通過する空気に対する粘性減衰作用が大きくなって高い吸音効果が得られる。つまり、内側部材から入射された音波が当該多孔質防音構造体内の部材間で共鳴することにより、防音対象となる音が特に効果的に吸音される。
本発明においては、外側部材と内側部材との間を連結する2以上の連結部材を備えてよい。
これによると、連結部材によって外側および内側部材の間の空気層が音の伝播方向と略平行に仕切られることになる。そして連結部材を用いることにより、外側および内側部材を補強しつつ、取り扱いの簡便なパネル状に形成することができる。
そしてこれら隣接する連結部材間の長さを防音対象となる音の波長の1/2以下とすることにより、音波を多孔質防音構造体内で平面波とすることができ、防音対象となる音を特に効果的に吸音することが可能になる。
さらにまた、連結部材間の長さを防音対象となる音の半波長の整数倍とすることにより、内側部材から入射された音波を多孔質防音構造体内の部材間で共鳴させることができ、防音対象となる音が特に効果的に吸音される。
本発明においては、外側部材又は内側部材の面に対して連結部材が複数の方向に沿って配置されており、複数の方向における連結部材間の長さに異なるものが存在することが好ましい。
これによると、ある特定の周波数の音ではなく、複数の周波数の音に対して、多孔質防音構造体内で共鳴を発生させることができる。したがって、より幅広い周波数帯域において高い防音効果を発揮することができ、異なる周波数を含んだ複数の騒音にも効果的である。
本発明においては、前記貫通穴は管状部材を含んで形成されることが好ましい。
これによると、貫通穴を通過する空気の移動距離が、貫通穴部の厚さの一部又は全部を構成する管状部材を含んで形成される。そのため、内側部材本体の厚さを貫通穴部の厚さよりも薄くすることが可能なため、粘性減衰作用による防音効果を損なうことなく、内側部材本体の厚みを薄くすることによる重量の軽量化を図ることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の多孔質防音構造体における外側部材と内側部材とが対向配置された状態を示す横断面図である。図1に示すように、本実施の形態の多孔質防音構造体10は、空気層3を介して略平行に対向配置された外側部材1と内側部材2とから構成されている。
外側部材1および内側部材2は共に、鉄やアルミニウムなどの金属、樹脂、コンクリートなど、その他様々な材料からなってよい。なお、リサイクル時の分別処理が不要になるように、これら外側部材1および内側部材2が同一材料からなるのが望ましい。
防音対象となる音源側に配置された内側部材2は、直径φの略円形の貫通穴2aを多数有している。内側部材2の貫通穴2a部の厚さt、貫通穴2aの直径φ、および貫通穴2aの開口率は、30Hz以下の音に対し、貫通穴2aを通過する空気に粘性減衰作用を発生させるように設定されている。貫通穴2aを通過する空気に粘性減衰作用が発生すると、空気振動が熱エネルギーへと変換され、空気の振動に減衰性が生じる結果、30Hz以下の低周波数の音に対して比較的広い周波数帯域で高い防音効果を発揮できるようになる。したがって、共鳴周波数以外の周波数成分を有する騒音にも対応できる。
なお、この設定を吸音率が0.3となる周波数帯域幅が共鳴周波数に対して10%以上になるという条件にするのが好ましく、これによってより高い吸音率が得られる。
貫通穴2a部の厚さtは、5mm以上であることが好ましい。これは、貫通穴2a部の厚さtが大きいと貫通穴2aでの粘性減衰作用が発生する長さが長くなることになり、減衰が大きくなるということからである。逆に貫通穴2a部の厚さtが小さい場合は内側部材2自体が振動し、貫通穴2aを通過する空気が内側部材2と相対速度を持たないことになるため、防音効果が低くなる。これらのことを考慮すると、貫通穴2a部の厚さは上記のように5mm以上であるのが好ましく、これによってより高い防音効果を得ることができる。
図7に、本実施の形態に係る多孔質防音構造体10の吸音特性を貫通穴2a部の厚さtについて調べた結果が示されている。図7から、貫通穴2a部の厚さtが大きい方が吸音率が高くなることがわかる。しかし貫通穴2a部の厚さtが比較的小さい場合(例えば5〜10mm程度の場合)でも、貫通穴2aの開口率や貫通穴2aの直径φを適切に設定することで、十分な吸音率を実現することができる。
貫通穴2aの開口率は5%以下であるのが好ましく、より好ましくは3%以下、さらに好ましくは0.5%以下である。これは、貫通穴2aの開口率が小さい方が高い防音効果を得ることができるという実験結果(図8(a)参照)によるものである。図8(a)から、貫通穴2aの開口率が小さい方が吸音率が高くなることがわかる。そして貫通穴2aの開口率が5%、3%、および0.5%のポイントを境に吸音率が急激に上昇するのがわかる。またさらに、貫通穴2aの開口率を小さくすると貫通穴2aの開口面積が減るため内側部材2の作製時間を短縮することができ、製造コストの低下も可能である。
内側部材2の貫通穴2aの直径φは3mmより大きいことが好ましい。これは、一般に貫通穴2aの直径φを部材の厚さより小さくするのは技術的に困難で、特に貫通穴2a部の厚さtを上述したように5mm以上とする場合には貫通穴2aの直径φを3mmより大きくする必要があるからである。
また、内側部材2の貫通穴2aの直径φは80mm以下であることが好ましい。これは、貫通穴2a部の厚さtおよび貫通穴2aの開口率が同じ場合、貫通穴2aの直径が小さい方が穴の数が多くなり、粘性減衰作用が発生する面積が増加することになるということからである。そして粘性減衰作用が発生する面積が増加することで、より高い防音効果を発揮することができる。
図8(b)に、本実施の形態に係る多孔質防音構造体10の吸音特性を内側部材2の貫通穴2aの直径φについて調べた結果が示されている。図8(b)から、貫通穴2aの直径φが小さい方が吸音率が高くなることがわかる。そして直径φが80mmのポイントを境にそれ以下の範囲での吸音率が急激に上昇するのがわかる。
また、内側部材2により形成される空気層3の厚さや、内側部材2の貫通穴2aが形成された範囲の長さは、防音対象となる音の波長の1/2以下であることが好ましい。こうすると、内側部材2から入射された音波が多孔質防音構造体10内で平面波となることにより、防音対象となる音を特に効果的に吸音することが可能になる。
さらにまた、内側部材2により形成される空気層3の厚さは防音対象となる音の半波長の整数倍であることが好ましい。多孔質防音構造体10内に音響共鳴モードが形成されることで、空気の粒子速度が大きくなり、貫通穴を通過する空気に対する粘性減衰作用が大きくなって高い吸音効果が得られる。つまり、内側部材2から入射された音波が多孔質防音構造体10内の部材間で共鳴することにより、防音対象となる音が特に効果的に吸音される。
多孔質防音構造体10は、図2(a)に示すように、外側部材1と内側部材2との間を連結する連結部材4a,4bによりパネル状に形成されてよい。このように連結部材4a,4bを用いると、外側部材1および内側部材2の間の空気層3が音の伝播方向(図中矢印で示す方向)と略平行に仕切られることになる。そして連結部材4a,4bを用いることにより、外側部材1および内側部材2を補強しつつ取り扱いが簡便なパネル状に形成することができる。
ここで特に効果的な吸音を実現したい場合には、隣接する連結部材4a,4b間の長さlが防音対象となる音の波長の1/2以下又は半波長の整数倍になるようにすればよい。長さlが波長の1/2以下の場合、上述と同様に、音波が多孔質防音構造体10内で平面波となることにより、防音対象となる音を特に効果的に吸音することが可能になる。また、長さlが半波長の整数倍の場合、上述と同様に、内側部材2から入射された音波が多孔質防音構造体10内の部材間で共鳴することにより、防音対象となる音が特に効果的に吸音される。
また、連結部材4a,4bは外側部材1および内側部材2の最縁部にのみ設けられるものではなく、図2(b)に示すように、中央部にも設けてよい。このように1つの内側部材2の面内にも連結部材5を設ける(1つに限定されず、2以上設けてよい)ことで、外側部材1および内側部材2の間の空気層3が音の伝播方向と略平行に仕切られることになる。ここで上述のように特に効果的な吸音を実現したい場合には、隣接する連結部材4a,5,4b間の長さl,lが防音対象となる音の波長の1/2以下又は半波長の整数倍になるようにすればよい。
このことは、図2(b)の奥行方向lに関しても同様であり、この長さlを防音対象となる音の波長の1/2以下又は半波長の整数倍とすることで、上述と同様に防音対象となる音を特に効果的に吸音することができる。したがって、連結部材を外側部材1又は内側部材2の面に対して複数の方向(例えば図2(b)におけるl,lの方向およびlの方向)に沿って配置し、さらにその複数の方向における連結部材間の長さ(例えば図2(b)における長さl,l,l)を同一とせずに異ならせることで、ある特定の周波数の音ではなく、複数の周波数の音に対して、多孔質防音構造体10内で共鳴を発生させることができる。したがって、より幅広い周波数帯域において高い防音効果を発揮することができ、異なる周波数を含んだ複数の騒音にも効果的である。
また、連結部材4a,5,4bを用いることでパネル状に形成された多孔質防音構造体10を複数連結させることで、図4(a)に示すような防音壁40や図4(b)に示すような防音ハウス50を形成できる。多孔質防音構造体10をパネル状にして防音ハウス50の壁材として適用する場合は、設置撤去にかかるコストを抑えることが可能となり、さらにパネルを取り外して再度利用することができるのでリサイクル性にも優れたものとなる。
なお、本発明の多孔質防音構造体10は、連結部材4a,4b,5を備えてパネル状に形成されることに限定されるものではない。例えば上述の防音ハウス50において、連結部材を用いることなく外側部材1に該当する通常の壁材に内側部材2を離隔配置させることで多孔質防音構造体10を構成してもよい。
また、図1および図2(a)では内側部材2が1つであるが、図2(c)に示すように3つの内側部材2x,2y,2zとするなど、内側部材2を任意の数設けてよい。このように内側部材2を任意の数設けることで、外側部材1および内側部材2の間の空気層3の数も内側部材2の数に対応するよう変更される。つまり、図2(a)の場合は空気層3の数が1つ、図2(c)の場合は空気層3の数が3つになる。
図3は、本実施の形態に係る多孔質防音構造体10において、内側部材2が1層、2層、および3層の場合の低周波数音域での吸音率を示すグラフである。このグラフと図9(a)に示す従来技術におけるヘルムホルツ共鳴原理を用いた場合におけるグラフとを比較すると、内側部材2が1層、2層、3層のいずれの場合においても、ヘルムホルツ共鳴原理を用いた場合と比べて高い吸音率が得られる周波数帯域を広くとれることがわかる。また、図9(b)に示す従来技術におけるグラスウールを用いた場合におけるグラフと比較すると、図3のいずれの場合も5Hz近傍の周波数帯域において吸音率が高いことがわかる。特に、内側部材2が2層および3層の場合は、従来のグラスウールを用いた場合と比較して、5〜30Hz、特に5〜20Hzの周波数帯域で全体として高い吸音率が得られるのがわかる。
さらに、図3中の内側部材2が1層、2層、および3層の場合をそれぞれ比較すると、内側部材2の数に応じた共鳴周波数が現れているのがわかる。したがって、1層よりも2層、2層よりも3層というように、内側部材2の数が増加するにつれて、より多くの共鳴周波数において高い吸音率を得ることができ、より幅広い周波数帯域において高い防音効果を発揮することができるといえる。このような吸音特性は、従来のヘルムホルツ共鳴原理を用いた場合やグラスウールを用いた場合では実現不可能な、高い性能である。
内側部材2や連結部材の構成は、上述したものに限定されない。例えば、図5(a),(b),(c)および図6(a),(b),(c)に示すような様々な構成が考えられる。図5(a)は3つ内側部材2x,2y,2zをそれぞれ湾曲部材とした場合、図5(b)は内側部材2x,2yをそれぞれ平面部材と湾曲部材とした場合、図5(c)は連結部材5に多孔質のものを用いた場合、図6(a)は連結部材5a,5bを傾斜させた場合、図6(b)は内側部材2yを湾曲させた場合、図6(c)は貫通穴2aの直径φの異なる部材2p,2qを内側部材として同一平面内に設けた場合、をそれぞれ示す。また、内側部材や連結部材は、図5(a)〜(c)および図6(a)〜(c)に示されないその他様々な形状であってよく、そしてさらにそれらを適宜組み合わせてよい。
多孔質防音構造体10における吸音特性、例えば図3に示したような周波数に対する吸音率の大きさ(吸音率のピーク時の周波数など)は、貫通穴2a部の厚さt、貫通穴2aの直径φや形状、貫通穴2aの開口率、内側部材2の平面形状(湾曲部を有するかなど)、内側部材2や連結部材の配置により形成される空気層3の厚さ、などによって異なる。したがって、これら要素が様々に設定された内側部材2や連結部材を適宜組み合わせることで、複数の周波数に対して防音効果が期待できる。つまり、幅広い周波数帯域で高い防音効果を発揮できる多孔質防音構造体を形成することができる。
異なる形状の組み合わせとしては、内側部材2が延在する平面内においてでもよいし(図6(c)参照)、音の伝播方向において(図5(b)参照)でもよい。
なお、図5(a),(b)に示されるように内側部材2として湾曲部材を用いる場合、湾曲部20(図5(b)参照)の内側部材2yの延在方向における対向距離l20を防音対象となる音の波長の1/2以下又は半波長の整数倍とすると、上述と同様に、防音対象となる音を特に効果的に吸音することが可能である。
また、図10(a)〜(d)に示すように、内側部材2の貫通穴2aは管状部材6a〜6dを含んで形成されても良い。図10(a)は内側部材2の本体に管状部材6a〜6dを嵌挿させて貫通穴2aを形成した場合であり、図10(b)は内側部材2の本体の空気層3側に管状部材6a〜6dを取り付けて貫通穴2aを形成した場合であり、図10(c)は内側部材2の本体の空気層3とは反対側に管状部材6a〜6dを取り付けて貫通穴2aを形成した場合であり、図10(d)は内側部材2の本体の空気層3側及び空気層3とは反対側に管状部材6a〜6dを取り付けて貫通穴2aを形成した場合である。図10(a)の場合には、管状部材6a〜6dの厚さが貫通穴2a部の厚さtとなるように調整されている。また、図10(b)〜(d)の場合には、内側部材2と管状部材6a〜6dとの総厚が貫通穴2a部の厚さtとなるように調整されている。つまり、貫通穴2aを通過する空気の移動距離が貫通穴2a部の厚さtにおいて確保されていれば、内側部材2本体の厚さを貫通穴2a部の厚さtよりも薄くすることが可能なため、上述の粘性減衰作用による防音効果を損なうことなく、内側部材2本体の厚みを薄くすることによる重量の軽量化を図ることができる。また、図10(a)の場合には、管状部材6a〜6dの穴径が貫通穴2aの直径φであるが、図10(b)〜(d)の場合において、穴径φ2の管状部材6bが直径φ4の貫通穴に取り付けられていたり、穴径φ3の管状部材6cが直径φ5の貫通穴に取り付けられていたりしても良く、この場合の内側部材2の開口率は、内側部材2の開口面積及び管状部材6b,6cの開口面積を考慮した平均値となる。尚、内側部材2本体の厚さは、内側部材2自体が振動して貫通穴2aを通過する空気との間に相対速度を持たなくなることで防音効果が低下してしまうことのないように、ある程度の厚みを有することが必要であることはいうまでもない。また、管状部材6a〜6dの存在は空気層3に影響を与えるものではない。
本実施の形態に係る多孔質防音構造体は、防音対策として様々に適用可能である。例えばモータ、ギヤ、エンジン、振動フィーダなどの騒音源や超低周波数の騒音源に対する防音パネル、ホールや居室などにおける防音壁、防音ハウス、消音器などに適用可能である。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、貫通穴2aは略円形であるのに限定されず、楕円径や矩形、多角形、スリット状など様々な形状であってよい。特に、貫通穴2aにテーパ加工を施すのが好ましく、この場合は風切り音を低減することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によると、30Hz以下の低周波数の音に対して比較的広い周波数帯域で高い防音効果を発揮できるようになる。
また、貫通穴部の厚さを所定値以上とすることで、より高い防音効果を得ることができる。
また、貫通穴の直径を3mmより大きくすることで、貫通穴部の厚さを5mm以上とする場合に貫通穴は適切な大きさとなる。
また、貫通穴の直径を80mm以下とすると、貫通穴の直径が小さい方が穴の数が多くなり、粘性減衰作用が発生する面積が増加するため、より高い防音効果を発揮することができる。
また、貫通穴の開口率を所定値以下とすることで、より高い防音効果を得ることができる。
また、内側部材がその面内に異なる形状を有したり、内側部材が空気層を介して2以上設けられたりすると、ある1つの共鳴周波数だけではなく複数の共鳴周波数において高い吸音率を得ることができるため、より幅広い周波数帯域において高い防音効果を発揮することができる。
また、内側部材により形成される空気層の厚さを防音対象となる音の波長の1/2以下とし、内側部材の前記貫通穴が形成された範囲の長さを防音対象となる音の波長の1/2以下とし、湾曲部の内側部材の延在方向における対向距離を防音対象となる音の波長の1/2以下とし、更に、2以上の連結部材間の長さを防音対象となる音の波長の1/2以下とすることで、内側部材から入射された音波が多孔質防音構造体内で平面波となり、防音対象となる音を特に効果的に吸音することが可能になる。
また、内側部材により形成される空気層の厚さを防音対象となる音の半波長の整数倍とし、湾曲部の内側部材の延在方向における対向距離を防音対象となる音の半波長の整数倍とし、更に、2以上の連結部材間の長さを防音対象となる音の半波長の整数倍とすることで、内側部材から入射された音波が多孔質防音構造体内の部材間で共鳴し、防音対象となる音が特に効果的に吸音される。
また、連結部材によって外側および内側部材の間の空気層が音の伝播方向と略平行に仕切られることになり、外側および内側部材を補強しつつ、取り扱いの簡便なパネル状に形成することができる。
また、外側部材又は内側部材の面に対して連結部材を複数の方向に沿って配置し、複数の方向における連結部材間の長さに異なるものを存在させることで、より幅広い周波数帯域において高い防音効果を発揮することができ、異なる周波数を含んだ複数の騒音にも効果的である。
また、貫通穴が管状部材を含んだ形で形成されることで、粘性減衰作用による防音効果を損なうことなく、内側部材本体の厚みを薄くすることによる重量の軽量化を図ることができる。
本発明の一実施の形態の多孔質防音構造体における外側部材と内側多孔板とが対向配置された状態を示す横断面図である。 (a)は、外側部材と内側部材との間を連結する連結部材によりパネル状にされた多孔質防音構造体を示す概略斜視図である。(b)は、図2(a)と同様のパネル状にされた多孔質防音構造体において、別の連結部材を用いてさらに空気層を仕切った場合を示す概略斜視図である。(c)は、図2(a)と同様のパネル状にされた多孔質防音構造体において、内側部材を3つ設けた場合を示す概略斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る多孔質防音構造体において、外側部材および内側部材の間の空気層が1層、2層、および3層の場合の低周波数音域での吸音率を示すグラフである。 (a)は、本発明の一実施の形態に係る多孔質防音構造体をパネル状とし、複数連結させて防音壁を形成した一例を示す概略断面図である。(b)は、本発明の一実施の形態に係る多孔質防音構造体をパネル状とし、防音ハウスの壁材として適用した一例を示す概略断面図である。 (a)は、3つの内側部材をそれぞれ湾曲部材とした場合を示す概略断面図である。(b)は、内側部材をそれぞれ平面部材と湾曲部材とした場合を示す概略断面図である。(c)は、連結部材に多孔質のものを用いた場合を示す概略断面図である。 (a)は、連結部材を傾斜させた場合を示す概略断面図である。(b)は、内側部材の1つを湾曲させた場合を示す概略断面図である。(c)は、貫通穴の直径の異なる部材を内側部材として同一平面内に設けた場合を示す概略断面図である。 本発明の一実施の形態に係る多孔質防音構造体における貫通穴部の厚さtと吸音率との関係を示すグラフである。 (a)は、本発明の一実施の形態に係る多孔質防音構造体における内側部材の貫通穴の開口率と吸音率との関係を示すグラフである。(b)は、本発明の一実施の形態に係る多孔質防音構造体における内側部材の貫通穴の直径と吸音率との関係を示すグラフである。 (a)は、従来技術におけるヘルムホルツ共鳴原理を用いた場合の低周波数音域での吸音率を示すグラフである。(b)は、従来技術におけるグラスウールを用いた場合の低周波数音域での吸音率を示すグラフである。 (a)は、内側部材の貫通穴が貫通穴に嵌挿する管状部材を含んだ形で形成された場合の断面図である。(b)は、内側部材の貫通穴が内側部材本体の空気層側に取り付けられた管状部材を含んだ形で形成された場合の断面図である。(c)は内側部材の貫通穴が内側部材本体の空気層と反対側に取り付けられた管状部材を含んだ形で形成された場合の断面図である。(d)は内側部材の貫通穴が内側部材本体の空気層側及び空気層と反対側に取り付けられた管状部材を含んだ形で形成された場合の断面図である。
符号の説明
1 外側部材
2,2x,2y,2z 内側部材
2a 貫通穴
3 空気層
t 貫通穴部の厚さ
φ 貫通穴の直径
10 多孔質防音構造体
20 湾曲部
40 防音壁
50 防音ハウス

Claims (21)

  1. 対向配置された外側部材と内側部材とを備えており、
    前記内側部材が複数の貫通穴を有すると共に、
    前記貫通穴部の厚さ、前記貫通穴の直径、および前記貫通穴の開口率が、30Hz以下の前記音に対し、前記貫通穴を通過する空気に粘性減衰作用を発生させるように設定されていることを特徴とする多孔質防音構造体。
  2. 前記貫通穴の直径が3mmより大きいことを特徴とする請求項1に記載の多孔質防音構造体。
  3. 前記貫通穴の開口率が5%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多孔質防音構造体。
  4. 対向配置された外側部材と内側部材とを備えており、
    前記内側部材が複数の貫通穴を有すると共に、
    前記貫通穴の直径が3mmより大きいことを特徴とする多孔質防音構造体。
  5. 前記貫通穴の直径が80mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の多孔質防音構造体。
  6. 対向配置された外側部材と内側部材とを備えており、
    前記内側部材が複数の貫通穴を有すると共に、
    前記貫通穴の開口率が5%以下であることを特徴とする多孔質防音構造体。
  7. 前記貫通穴の開口率が3%以下であることを特徴とする請求項6に記載の多孔質防音構造体。
  8. 前記貫通穴の開口率が0.5%以下であることを特徴とする請求項6又は7に記載の多孔質防音構造体。
  9. 前記貫通穴部の厚さが5mm以上であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  10. 前記内側部材がその面内に異なる形状を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  11. 前記内側部材が空気層を介して2以上設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  12. 前記内側部材により形成される空気層の厚さが防音対象となる音の波長の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  13. 前記内側部材により形成される空気層の厚さが防音対象となる音の半波長の整数倍であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  14. 前記内側部材の前記貫通穴が形成された範囲の長さが防音対象となる音の波長の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  15. 前記内側部材が面内に湾曲部を有し、
    前記湾曲部の前記内側部材の延在方向における対向距離が防音対象となる音の波長の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  16. 前記内側部材が面内に湾曲部を有し、
    前記湾曲部の前記内側部材の延在方向における対向距離が防音対象となる音の半波長の整数倍であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  17. 前記外側部材と前記内側部材との間を連結する2以上の連結部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  18. 前記2以上の連結部材間の長さが防音対象となる音の波長の1/2以下であることを特徴とする請求項17に記載の多孔質防音構造体。
  19. 前記2以上の連結部材間の長さが防音対象となる音の半波長の整数倍であることを特徴とする請求項17に記載の多孔質防音構造体。
  20. 前記外側部材又は前記内側部材の面に対して前記連結部材が複数の方向に沿って配置されており、複数の方向における前記連結部材間の長さに異なるものが存在することを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
  21. 前記貫通穴は管状部材を含んで形成されることを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載の多孔質防音構造体。
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