JP4278252B2 - ファン装置の騒音低減機構 - Google Patents

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    • F01P5/06Guiding or ducting air to, or from, ducted fans

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファン装置の騒音低減機構に係り、例えば、パワーショベル等の建設機械を含む特殊車両やその他の車両のエンジン冷却システム、あるいは、各種の産業用冷却システムに用いられるファン装置の騒音低減機構に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、車両等のエンジン冷却システムとして、エンジンおよびラジエータ間で冷却液を循環させるものが知られている。このような冷却システムでは、ラジエータに近接してファンを取り付け、ファンによって吸引される冷却空気とラジエータ内の冷却液との間で熱交換を行い、この熱交換後の冷却液でエンジンを冷却している。
この際、ファンの周囲にはファンシュラウドが設けられ、このファンシュラウドでラジエータを通過する冷却空気の流れを整えることにより、ラジエータでの熱交換を良好に行えるようにし、エンジンの冷却効率を向上させている。
【0003】
ところで、ファンの先端部とファンシュラウドとの間の僅かな隙間では、ファンの旋回に伴って強い旋回流が生じ、この旋回流によって気流音が生じる。このため、例えば、実開昭56−41119号公報、実開昭57−126524号公報、実開昭64−13229号公報、および実開平2−39956号公報など(含、各公報に係る当該出願のマイクロフィルム)には、その気流音を低減する目的で、ファンシュラウドに消音手段を施すことが開示されている。
【0004】
これら公報等に記載の消音手段はいずれも、ファンの先端部側に対向するファンシュラウドの対向面を、多数の貫通孔が穿設された硬質のパンチングメタル等で形成し、このパンチングメタルのさらに外側に設けられた吸音材やエネルギ減衰空間で気流音を低減するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記各公報等に記載の消音手段によれば、強い旋回流が生じる部分にパンチングメタルを用いているので、パンチングメタルの貫通孔による段差部分に冷却空気がぶつかると、その衝撃で特に高周波の衝撃音が発生する。従って、そのような消音手段では、旋回流による気流音は低減するが、新たに衝撃音が生じてしまい、全体の騒音を効果的に低減できないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、衝撃音および旋回流による気流音を共に効果的に消音して、騒音を確実に低減できるファン装置の騒音低減機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のファン装置の騒音低減機構は、ファンの先端側に近接対向する部材の材質や、ファン(ファンシュラウド)周辺の構造を変えることで、前記目的を達成しようとするものである。
【0008】
具体的には、請求項1の発明は、回転駆動されるファンと、このファンの先端部回転軌跡から所定間隔を離して設けられたファンシュラウドと、このファンシュラウドを支持する端板と、前記ファンの上流または下流に設けられたラジエータと、このラジエータおよびファンシュラウド間を気密に接続するラジエータフードおよび前記端板と、前記ファンシュラウドの少なくとも一部に取り付けられ、かつファン先端部に最も近接するように直面させて設けられた多孔質吸音材とを有しているとともに、前記多孔質吸音材が取り付けられた前記ファンシュラウド、前記ラジエータフード、および前記端板のうちの少なくともいずれかには、多数の孔が形成されており、前記多数の孔がラジエータフードおよび/または前記端板に形成されている場合には、当該多数の孔が多孔質吸音材にて内面側から覆われているファン装置の騒音低減機構である。
ここで、本明細書において、「多孔質」とは材質が多孔のもの、すなわち、スポンジ状のものを言い、この点で多数の孔がプレス加工等によって穿設されるパンチングメタルとは異なる。
【0009】
本発明では、ファンシュラウドのファン先端部側に対向して直面する面(内面)、すなわち、強い旋回流が生じる部分に多孔質吸音材を貼付等により取り付けたり、または、ファンシュラウドのファン先端部側に対向する面自身を多孔質吸音材で形成するので、多孔質吸音材が有する吸音性により、旋回流による気流音が吸音される。
また、従来のようなパンチングメタルを用いないから、冷却空気が硬質の段差部分にぶつかることがなく、衝撃音が生じ難い。
以上により、衝撃音および気流音が共に効果的に消音され、ファンの先端部分とファンシュラウドとの間での騒音が確実に低減する。
さらに、この発明によれば、ラジエータフードおよび端板で囲まれる気密な空間は、騒音が有するエネルギ(圧力波)の減衰空間として作用するので、消音性能が向上する。さらに、ラジエータフードを設けることで、冷却空気の流れがスムーズになり、ラジエータでの熱交換がより良好に行われる。
そして、この発明によれば、ラジエータフードの内面や単板の内面にも多孔質吸音材を取り付けるので、騒音がさらに低減する。
加えて、この発明によれば、ファンシュラウドに多数の孔を形成することで、特に低周波の騒音が低減する。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1に記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ファンシュラウドおよび/または前記多孔質吸音材をベルマウス状としたファン装置の騒音低減機構である。
この発明によれば、ファンシュラウドや多孔質吸音材をベルマウス状にすることにより、ファンの先端側とファンシュラウドまたは多孔質吸音材との間での冷却空気の流れがスムーズになるので、発生する気流音が小さくなり、騒音がさらに低減する。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のファン装置の騒音低減機構において、前記多孔質吸音材には、前記ファン先端部と対向する表面側を覆う被覆部が形成されているファン装置の騒音低減機構である。
この発明によれば、多孔質吸音材の表面側を被覆部で覆うので、表面のみを単に薬品等で撥水処理する場合に比して水分の吸水等がより確実に防止されるうえ、ファンで弾き飛ばされた砂塵等が多孔質吸音材での多孔質部分に直に衝突する心配がなくなるので、多孔質吸音材の劣化や欠損が防止されて耐候性、耐久性が向上する。
また、被覆部を形成することで多孔質吸音材の腰が強くなり、撓み難くなるから、多孔質吸音材を例えば貼付等によってファンシュラウドに取り付ける際の取扱性が良好になり、ファンシュラウドの製作が容易に行える。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ファンシュラウドには、前記多孔質吸音材における気流方向の上流側および下流側の少なくとも一端を保護する保護部が設けられているファン装置の騒音低減機構である。
多孔質吸音材がファンシュラウドに取り付けられている場合、多孔質吸音材の上流側や下流側の端部は、ファンで飛ばされる砂塵の衝突によってファンシュラウドから容易に剥離するおそれがあるが、この発明では、砂塵の衝突が保護部によって回避されるため、多孔質吸音材の剥離が有効に防止される。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ファンシュラウドには、前記多孔質吸音材を部分的に係止する係止手段が設けられているファン装置の騒音低減機構である。
この発明によれば、係止手段によって多孔質吸音材の取付状態が維持されるから、ファンシュラウドからの多孔質吸音材の脱落が防止され、信頼性も向上する。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ファンシュラウドを、前記気流方向の上流側および下流側にそれぞれ設けられてベルマウス状に湾曲した開口部と、前記ファンの回転軸の軸線方向に対して平行でかつ前記開口部間に設けられた平行部とを備えて構成し、前記多孔質吸音材を前記ファンシュラウドの平行部に取り付けたファン装置の騒音低減機構である。
この発明によれば、ファンシュラウドの平行部によって内径が等しい円筒状部分が形成されるから、多孔質吸音材をこの円筒状部分に取り付ければよい。このため、多孔質吸音材を湾曲した開口部に押し当てる等して取り付ける必用がなく、取付作業が容易になる。
【0018】
請求項7の発明は、請求項6に記載のファン装置の騒音低減機構において、前記多孔質吸音材を、前記気流方向の上流側および下流側に設けられたベルマウス状の開口部の一部まで含んで、滑らかなシュラウド状に形成したファン装置の騒音低減機構である。
この発明によれば、ファンシュラウドのベルマウス状とされた開口部の一部が多孔質吸音材によっても形成されるから、多孔質吸音材で形成した分だけファンシュラウド自身で形成する部分を短くしても、多孔質吸音材を含めたファンシュラウド全体のベルマウス形状、および多孔質吸音材の幅寸法(軸線方向と平行な方向の幅寸法)がほぼ維持される。従って、吸音性能を確実に維持しつつ、ファンシュラウドによる開口部を短くした分だけ、このファンシュラウドのコンパクト化が図れる。
【0019】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ラジエータフード、前記端板、および前記ファンシュラウドによって囲まれた空間を準密閉状態として構成された消音室を有し、この消音室と前記ラジエータフード内とを当該消音室の周方向に沿って複数設けられた共鳴管で連通させたファン装置の騒音低減機構である。
【0020】
この発明によれば、ファンシュラウドに取り付けられた多孔質吸音材によって気流音および衝撃音からなる騒音が低減され、また、準密閉状態の消音室を形成することで騒音がより低減する。
加えて、本発明では、消音室とラジエータフード内とを共鳴管で連通させるので、共鳴管の径寸法、長さ寸法、および消音室の容積等を適宜設定して共鳴管での共振周波数を決めれば、この共振周波数と同じ特定周波数の騒音が共鳴管で共鳴し、騒音エネルギが良好に減衰される。
【0021】
【発明の実施の形態】
続いて第1〜第12実施形態および第1〜第12変形例について説明するが、これらの形態のうち、本発明を直接的に説明しているのは、第2、第3、第5、第6実施形態であり、その他の実施形態や変形例は、本発明の参考の形態である。ただし、そのような参考の形態の特徴的な構成を前記第2、第3、第5、第6実施形態の構成に組み合わせた場合には、本発明になり得る。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の参考となる第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係るファン装置の騒音低減機構を、パワーショベル等の建設機械のエンジン冷却システム1に適用した例を模式的に示す全体図、図2は、前記騒音低減機構の要部を示す拡大図である。
【0022】
エンジン冷却システム1は、エンジン2およびラジエータ3間で冷却液を循環させ、ラジエータ3で熱交換された冷却液によってエンジン2を冷却するものであり、エンジン2とラジエータ3との間には、熱交換用の冷却空気をエンジンルーム5の外部から吸引するためのファン4が配置され、このファン4がエンジン2のクランクシャフトよりプーリーおよびファンベルトで伝達される出力で回転駆動される。
【0023】
また、本実施形態では、ラジエータ3のさらに上流側(冷却空気の流れ方向における上流側)にオイルクーラ6(図1参照)が配置され、エンジン2のオイルパン(不図示)およびオイルクーラ6間でエンジンオイルを循環させ、オイルクーラ6で熱交換されたエンジンオイルでもエンジン2を冷却および潤滑している。但し、このようなオイルクーラ6は必要に応じて設けられればよい。
【0024】
ラジエータ3の下流側には、それぞれ板金製のラジエータフード10と、ファンシュラウド20と、カバーフード30とが設けられ、このカバーフード30は、前述したプーリーやファンベルトを覆うエンジンカバー31およびエンジンカバー31の上方に設けられた半円台状の外周カバー32から構成されている。そして、これらの部材で冷却空気の流路を形成している。
【0025】
ラジエータフード10は、下流側の端部に設けられた外フランジ12を有する四角筒状または一部円筒状を含む形状とされ、上流側でラジエータ3側にボルトおよびナット等で固定されている。外フランジ12には、平板状の鉛直な端板13がボルトおよびナットによって固定され、端板13の中央に設けられた大きな開口部分には、円筒形状の前記ファンシュラウド20が溶接等によって固定されている。すなわち、この端板13は、ラジエータフード10とファンシュラウド20との隙間を塞ぐとともに、ファンシュラウド20を支持するシュラウド支持部材を兼ねている。
【0026】
ファンシュラウド20は、ファン4の先端部側の回転軌跡から所定間隔を離して設けられているとともに、端板13を略境にして上流側に向けてベルマウス状に開口した上流側開口部21と、下流側に向けてベルマウス状に開口した下流側開口部22とからなり、各開口部21,22をベルマウス形状とすることで、冷却空気がファン4の先端側とファンシュラウド20との間でスムーズに流れるように構成されている。
【0027】
図2にも拡大して示すように、ファンシュラウド20の内周面には、例えば、発泡ウレタン樹脂、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂からなる多孔質(ポーラス状)の吸音材40が、パンチングメタルを用いることなく略全面にわたって露出した状態で、かつファンシュラウド20のベルマウス形状を維持するように貼付され、ファン4の先端側とファンシュラウド20との間で生じる気流音や衝撃音を低減している。すなわち、本実施形態では、この吸音材40が本発明の騒音低減機構としての大きな特徴の一つになっている。
この吸音材40の表面は、薬品による化学処理等されて撥水性を有し、冷却空気に混じって吸引される雨水などから表面を保護することで、吸音材40の耐候性を向上させている。
【0028】
このようなファンシュラウド20において、上流側開口部21は、下流側開口部22よりも大きく延出してラジエータフード10内に開口しており、上流側開口部21の上流側の周縁部分が、周方向の四箇所(正面から見た場合の上下左右の四箇所)で四角筒状または一部円筒状を含む形状とされたラジエータフード10の内面に近接している。
この結果、ラジエータフード10、端板13、およびファンシュラウド20の上流側開口部21とで囲まれた空間は、隙間51(図2参照)を介してラジエータフード10内と連通するだけであり、ほぼ密閉された消音室50になっている。すなわち、本実施形態では、この消音室50も本発明の騒音低減機構としての大きな特徴の一つになっている。
【0029】
一方、カバーフード30(図1参照)を構成するエンジンカバー31の外面、および外周カバー32の内面にも、ファンシュラウド20と同様に吸音材41,42が貼付され、ファンシュラウド20を通過した冷却空気の気流音を低減している。なお、このようなカバーフード30は、本発明に必須の構成ではなく、必要に応じて設けられればよい。
【0030】
このような本実施形態においては、エンジン2でファン4を駆動し、図1中に矢印で示すように、エンジンルーム5の外部から冷却空気を吸引する。
吸引された冷却空気は、オイルクーラ6を通過することでエンジンオイルとの間で熱交換を行った後、ラジエータ3を通過して冷却液との間で熱交換を行い、この後、順次ラジエータフード10、ファンシュラウド20、カバーフード30を通ってエンジン2側に送られ、最終的にエンジンルーム5外に排出される。
この際、ラジエータフード10内では消音室50によって、また、ファンシュラウド20およびカバーフード30内では吸音材40〜42により、それぞれファン4の旋回に伴う騒音が低減するようになっている。
【0031】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
1)ファン4の先端部側に対向するファンシュラウド20の内周面全域には、多孔質の吸音材40が対抗空間に露出した状態で貼付されているので、ファン4とファンシュラウド20との間の強い旋回流に起因する気流音を吸音材40で吸音できる。
【0032】
2)従来のようなパンチングメタルを用いないから、冷却空気が硬質の段差部分にぶつかることがなく、衝撃音を生じ難くできる。
【0033】
3)以上の1)、2)により、ファン4の旋回に伴う衝撃音および気流音を共に効果的に消音でき、ファン4の先端部分とファンシュラウド20との間での騒音を確実に低減できる。
【0034】
4)ファンシュラウド20の上流側開口部21は、ラジエータフード10の内面に近接するように延出されており、この上流側開口部21、ラジエータフード10、および端板13で囲まれた空間が、小さな隙間51を介してラジエータフード10内と連通した密閉度合いの大きい消音室50になっているので、この消音室50を消音効果の高いものにできるうえ、ファン4から上流側に伝搬する騒音のエネルギ(圧力波)を消音室50内で大幅に減衰でき、騒音をより確実に低減できる。
【0035】
5)ファンシュラウド20は、上流側および下流側の両方に対してベルマウス状に開口しているため、ファン4の先端部側とファンシュラウド20との間を冷却空気がスムーズに流れるようになり、騒音の消音効果を大きくできる。
【0036】
6)ファン4の下流側に配置されたカバーフード30にも、冷却空気の流路に露出するように吸音材41,42が貼付されているから、ファン4から下流側に伝搬する騒音のエネルギも吸音材41,42で吸音でき、この点からも騒音を低減できる。
【0037】
7)吸音材40,41,42の表面には、化学処理等によって撥水性が付与されているから、冷却空気に混じって吸引された雨水等の水分で吸音材40,41,42が著しく劣化する心配がなく、吸音材40,41,42の耐候性を向上させることができる。
【0038】
8)ラジエータ3とファンシュラウド20との間にラジエータフード10が配置されていることにより、冷却空気がスムーズに吸引されるので、オイルクーラ6およびラジエータ3での熱交換を良好にでき、エンジン2の冷却効率を向上させることができる。
また、カバーフード30を設けることで冷却空気がスムーズにエンジン2側に送られるから、これに伴って冷却空気の吸引もさらに効率よく行える。
【0039】
以下には、本発明の実施形態および参考となる他の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下において、前記第1実施形態と同一もしくは相当構成部分には、同一もしくは相当符号を用い、説明を省略もしくは簡略化する。また、図示しない部分も、第1実施形態と同じ構成であり、その説明を省略する。
【0040】
〔第2実施形態〕
図3には、本発明の第2実施形態に係るファン装置の騒音低減機構の要部が模式的に示されている。
本実施形態では、ファンシュラウド20に多数の孔23を穿設した点、およびファンシュラウド20の上流側開口部21をよりラジエータフード10の内面に近づけ、消音室50の密閉度を向上させた点が第1実施形態とは異なる。
この実施形態によれば、第1実施形態の1)〜8)の効果に加えて以下の効果がある。
9)ファンシュラウド20には多数の孔23が穿設されているため、特に上流側開口部21では、ファン4の旋回時に生じる騒音のうち、吸音材40内を伝搬し易い低周波の騒音を低減できる。これは、そのような低周波の騒音がファンシュラウド20に到達した時点で、孔23およびこれと連通した消音室50でより有効に消音されるからである。
【0041】
〔第3実施形態〕
図4には、本発明の第3実施形態として、前記第2実施形態の構成に加え、ラジエータフード10の内面全域にも吸音材43を貼付した例が示されている。
本実施形態によれば、前述した1)〜9)の効果に加え、以下の効果がある。
10)ラジエータフード10内に貼られた吸音材43により、ファン4の上流側のより広い範囲で騒音を吸音でき、消音効果を増大できる。
【0042】
〔第4実施形態〕
図5には、本発明の参考となる第4実施形態として、前記第1実施形態の構成に加え、ラジエータフード10の内面全域、および端板13の内面に吸音材44を貼付した例が示されている。なお、ラジエータフード10に貼られる吸音材43と、端板13に貼られる吸音材44とは、それぞれ別体であっても一体であってもよい。 各吸音材43,44が別体であれば、ラジエータフード10および端板13のそれぞれに吸音材43,44を貼付した後に、互いの部材10,13を結合すればよく、一体であれば、各部材10,13を結合した後に、吸音材43,44を貼付すればよい。
【0043】
本実施形態によれば、前述した1)〜8)、10)の効果に加え、以下の効果がある。
11)端板13の内面にも吸音材44が貼付されているから、ラジエータフード10内の略全域で吸音でき、消音効果をさらに増大できる。そして、吸音材44が露出した大きな面で消音室50の一内面が形成されているので、特に消音室50内での消音を効果的に行える。
【0044】
〔第5実施形態〕
図6には、本発明の第5実施形態として、前記第4実施形態の構成に加え、ラジエータフード10の周面部分に孔14を穿設した例が示されている。
本実施形態によれば前述した1)〜8)、10)、11)の効果に加え、以下の効果がある。
12)ラジエータフード10に穿設された孔14により、低周波の騒音をファン4の上流側の広い範囲でさらに低減できる。
【0045】
〔第6実施形態〕
図7には、本発明の第6実施形態として、第5実施形態の構成に加え、端板13にも孔15を穿設した例が示されている。
本実施形態によれば、前述した1)〜8)、10)〜12)の効果に加え、以下の効果がある。
13)端板13に穿設された孔15により、低周波の騒音をファン4の上流側の略全域で一層低減でき、特に消音室50内での消音をより効果的に行える。
【0046】
〔第7実施形態〕
図8には、本発明の参考となる第7実施形態が示されている。
本実施形態では、ファンシュラウド20が下流側開口部22のみで構成されている点が前記第1実施形態とは異なる。従って、ラジエータフード10内にはファンシュラウド20が延出しておらず、消音室50(図2〜図7参照)が設けられていない。
【0047】
本実施形態によれば、ファンシュラウド20が下流側開口部22のみで構成されていることや、消音室50が設けられていないことにより、第1実施形態の1)〜8)の効果のうち、4)および5)の効果については、十分に達成できない可能性がある。
しかしながら、ラジエータフード10と端板13とで囲まれた空間52で騒音を幾分低減できる。なお、ラジエータフード10内にファンシュラウド20が延出しないタイプとしては、図8中の一点鎖線で示すように、端板13を省略し、ラジエータフード10をベルマウス状に形成してファンシュラウド20と連続させた構造でもよい。
また、下流側開口部22がベルマウス状であることで、例えば、図8中の二点鎖線で示すように、ファンシュラウド20が下流側に向けて水平に延出した構造や、下流側に向かうに従って開口が直線的に拡開する構造に比べれば、冷却空気の流れをよりスムーズにでき、騒音の低減効果がある。
【0048】
〔第8実施形態〕
図9には、本発明の参考となる第8実施形態が示されている。
本実施形態では、ファンシュラウド20において、上流側開口部21の上流側の周縁をラジエータフード10の内面の全周にわたって結合するとともに、この上流側開口部21の周方向に沿って複数の共鳴管24を設けた点で、第1実施形態とは異なる。このことにより、消音室50は、複数の共鳴管24によってのみラジエータフード10内と連通した準密閉状態に構成されている。
【0049】
本実施形態によれば、第1実施形態の1)〜8)の効果を同様に得ることができるうえ、以下の効果がある。
14)ラジエータフード10内と消音室50内とが複数の共鳴管24で連通しているので、共鳴管24の径寸法、長さ寸法、および消音室50の容積等を適宜設定して共鳴管24での共振周波数を決めれば、この共振周波数と同じ特定周波数の騒音を共鳴管で共鳴させることができ、騒音エネルギを良好に減衰して消音効果を向上させることができる。
また、消音室50が準密閉状態とされているから、消音室50内での消音効果をさらに向上させることができる。
【0050】
〔第9実施形態〕
図10には、本発明の参考となる別実施形態が第9実施形態として示されている。
本実施形態では、ファンシュラウド60自身が多孔質の吸音材で形成されており、ファン4の先端部側と対向する面がベルマウス状に形成されている。このようなファンシュラウド60の外周面側には、内部まで切り込まれたスリット61が設けられ、このスリット61に断面逆T字形(下方側では断面T字形となる)の端板13の内縁側が挿入され、ファンシュラウド60が端板13に接着等されて固定されている。他の構成は前記第1実施形態と同じである。
【0051】
本実施形態でも、ファンシュラウド60そのものが多孔質の吸音材で形成されているので、第1実施形態で説明した1)〜3)の効果を同様に得ることができ、本発明の目的を達成できる。また、ファンシュラウド60の形状を断面三日月形にするなどして、その上流側の端縁をラジエータフード10の内面に近づければ、消音室50の密閉度が増し、前述した4)の効果を得ることができる。さらに、他の同様な構成により、5)〜8)の効果も得ることができる。
【0052】
〔第10実施形態〕
図11に基づき、第10実施形態を説明する。
本実施形態のファンシュラウド70は、この端部に端板13が連続して設けられたタイプであって、シュラウド全体がラジエータフード10内に収容されている。
ファンシュラウド70の上流側および下流側は、それぞれベルマウス状に湾曲して開口した上流側開口部71および下流側開口部72になっており、これら開口部71,72は、ファン4の回転軸(不図示)の軸線と平行(断面形状において平行)な平行部73に連結されている。平行部73は、ファンシュラウド20の周方向にわたって連続して設けられた凹溝74の一内面で形成されている。
【0053】
凹溝74内には多孔質吸音材80が配置されている。多孔質吸音材80のファン4と対向する側の表面は、平行部73と平行でかつ両側の開口部72,73の表面と略連続した平面部81になっている。また、吸音材80の上流側および下流側の端部82は凹溝74の立面部75で覆われており、ファンシュラウド20内に引き込まれた砂塵がファン4で弾き飛ばされても、吸音材80の端部82に衝突しないようになっている。つまり、本実施形態では、凹溝74の立面部75で請求項4の発明に係る保護部が形成されている。
【0054】
このような吸音材80は、前述の各実施形態で説明した吸音材40と同様に、ウレタン樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂からなるが、平面部81側に層状の被覆部83を有している。
被覆部83は、アクリル系樹脂の樹脂シートや、ポリエステル系樹脂繊維あるいはアルミガラス系繊維を編んだクロスシート等の中から、吸音材80の吸音性能に与える影響および要求される耐候性、耐久性を勘案して選択され、この選択したものを吸音材80に接着または熱融着等して形成されている。この被覆部83は、吸音材80の表面を単に薬品等で撥水処理する場合よりも防水効果に優れ、また、吸音材80の多孔質部分に比して幾分硬質であって、ファン4で弾き飛ばされた砂塵等がぶつかっても容易に破損することのない強度を有している。
被覆部83の厚みは、被覆部83および吸音材80の材質や要求される前記特性によっても異なるが、建設機械のエンジン冷却システムに適用する場合において、例えば、10〜200μm程度である。
なお、吸音材80自身の平行部73側を薬品処理や熱処理等して同程度の厚みの層状の被覆部(被覆層)を形成してもよい。また、本発明に係る被覆部は、ファン4側に完全に露出する状態に形成される他、露出面寄りの中段層部分に形成されていてもよい。
【0055】
本実施形態によれば、前述した1)〜5)、10)、11)の効果に加え、以下の効果がある。
15)吸音材80の表面側が防水効果に優れ、かつ強度的にも優位な被覆部83で覆われているため、ファンシュラウド20内に引き込まれた雨水等の吸水をより確実に防止できるうえ、ファン4で弾き飛ばされた砂塵等がぶつかっても容易に破れず、砂塵が吸音材80での多孔質部分に直に衝突するのを防止できる。従って、吸音材80の水分等による劣化や砂塵等による欠損が防止されて耐候性、耐久性を向上させることができる。
【0056】
16)被覆部83が幾分硬質であるから、吸音材80の腰を強くでき、撓み難くできる。このため、吸音材80をファンシュラウド70の凹溝74内に容易に嵌め込むことができ、ファンシュラウド20の製作を容易に行える。
【0057】
17)吸音材80を凹溝74の平坦な平行部73に押し当てて貼付すればよいから、湾曲した面に貼付する場合に比べて吸音材80の一部に浮きが生じる心配がなく、吸音材80を平行部73に対して確実かつ簡単に貼り付けることができ、この点でもファンシュラウド20の製作を容易にできる。
【0058】
18)吸音材80がファンシュラウド70の凹溝74内に配置されていることにより、吸音材80の上流側および下流側の端部82が凹溝74の立面部75で隠蔽されているため、端部82に砂塵等が衝突するのを防止してファンシュラウド70から端部82が離剥するのをおさえることができ、吸音材80の耐久性を一層向上させることができる。
【0059】
19)ファン4の先端側と対向する面が軸線方向と平行な平面部81であるため、吸音材80の幅方向においては、吸音材80全体が湾曲している場合に比してファン4および吸音材80間の隙間(チップクリアランス)の狭い領域を幅広くできる。このため、吸音材80は幅方向の広い範囲でファン4の先端側と近接するから、旋回流に伴う気流音を良好に吸音でき、消音効果を向上させることができる。
【0060】
〔第11実施形態〕
図12に基づき、第11実施形態を説明する。
本実施形態では、ファンシュラウド70の上流側および下流側の開口部76,77が前記第10実施形態の開口部71,72(図11参照)に比べて小さい。吸音材80のファン4の先端側と対向した面は、平面部81と、これの両側に設けられた上流側曲面部84および下流側曲面部85とからなり、各曲面部84,85が開口部76,77の表面と面一となって連続している。
上流側曲面部84と上流側開口部76とを合わせた大きさは、図11に示す上流側開口部71と略同じであり、これらの曲面部84および開口部76全体で前記請求項10に係る上流側のベルマウス状の開口部を形成している。
また、下流側曲面部85と下流側開口部77とを合わせた大きさは、図11に示す下流側開口部72と略同じであり、これらの曲面部85および開口部77全体で請求項10に係る下流側のベルマウス状の開口部を形成している。
さらに、本実施形態の吸音材80も被覆部83を備え、耐候性、耐久性の向上が図られている。
他の構成は、第10実施形態と略同じである。
【0061】
本実施形態によれば、第10実施形態と同様に1)〜5)、10)、11)、15)〜19)の効果を得ることができ、加えて以下の効果がある。
20)本実施形態では、前記第10実施形態と比較し、ファンシュラウド70のベルマウス状部分の全体の大きさは略同じであるが、ファンシュラウド70の湾曲した開口部76,77がより小さく、ベルマウス状部分の一部を吸音材80の曲面部84,85で形成しているため、吸音材80の幅寸法wを同じにして吸音性能を維持しつつ、本実施形態でのファンシュラウド70の幅寸法W2を図11に示す幅寸法W1よりも小さくでき、ファンシュラウド70やラジエータフード10をよりコンパクトにできる。
【0062】
〔第12実施形態〕
図13に示す第12実施形態では、ファンシュラウド70全体がベルマウス状であり、上流側開口部71および下流側開口部72にわたって湾曲した凹溝74が設けられている。凹溝74はいわゆるリップ付きの溝であって、凹溝74の開口側には周方向に連続した二条の突片部74Aが形成され、この突片部74Aに吸音材80が係止されている。つまり、突片部74Aで請求項5の発明に係る係止手段が形成されている。
吸音材80の表面側には被覆部83が形成され、この表面が突片部74Aを含むファンシュラウド70の開口部71,72の表面と面一になっている。
なお、図13では、突片部74Aと被覆部83の厚みが同じになっているが、それぞれの厚みは別々に決められてよく、同じである必要はない。
本実施形態では、1)〜5)、10)、11)、15)、16)、18)の効果の他、以下の効果がある。
21)ファンシュラウド70には吸音材80を係止する突片部74Aが設けられているので、吸音材80が剥がれて凹溝74から外れる心配がなく、吸音材80の取付状態を良好に維持でき、信頼性を向上させることができる。
【0063】
なお、本発明のファン装置の騒音低減機構は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1〜第8、第10〜第12実施形態のファンシュラウド20,70は、湾曲した開口部21,22,71,72を有することでベルマウス状に形成されていたが、本発明に係るファンシュラウドは、図14(第1変形例)に示すように、直線状に拡開した上流側および下流側の開口部21,22を有していてもよく、また、これらの間に平行部25を設けてもよい。この場合には、前記第1実施形態で説明した5)の効果を十分に達成できない可能性があるが、他の1)〜4)、6)〜8)の効果を同様に達成できる。
【0064】
この他、ファンシュラウドの形状としては、上流側開口部と下流側開口部の大きさが等しいものや、図15(第2変形例)に示すように、平行部25のみで形成された円筒状でもよく、また、図16(第3変形例)に示すように、上流側のラジエータフード10内に延出した直線状の開口部21のみや、図17(第4変形例)に示すように、下流側に延出した直線状の開口部22のみで形成されていてもよい。そして、これらの場合でも、ラジエータフード10、端板13、およびファンシュラウド20で囲まれた空間により消音室50、あるいは空間52を形成できる。
さらに、ファンシュラウドは、図8中の二点鎖線で示した形状であってもよく、この場合でも、ファンシュラウドに吸音材を貼付すれば、前記請求項1の発明に含まれる。
その他、ラジエータフードの形状も任意であり、図8中の一点鎖線で示したように、ファンシュラウドと連続するようなベルマウス状であってもよい。
【0065】
第1〜第6実施形態では、ファンシュラウド20の上流側開口部21を上流側により延出させ、よって消音室50の密閉度合いを高めていたが、図18(第5変形例)に示すように、上流側開口部21の大きさを下流側開口部22と略同じにしたり、もしくは小さくする等し、ラジエータフード10の内面に別体の調整部材16を設けて、消音室50の密閉度合いを向上させてもよい。そして、この際、調整部材16にも吸音材45を取り付けることが望ましい。
【0066】
前記各実施形態では、ラジエータフード10側に直に固定された端板13が用いられていたが、例えば、図19(第6変形例)に示すように、エンジン2側に支持されるカバーフード30の上流側に端板13を固定し、この端板13をシール材を兼ねた吸音材46などを介してラジエータフード10に当接してもよい。
要するに、本発明の端板はラジエータフードのファン側に設けられていればよく、どの部材に固定するかは任意である。
【0067】
また、端板13とファンシュラウド20,70とが別体で構成されている場合には、これらを溶接等によって一体とする他、ボルトおよびナット等で互いに接合してもよい。
さらに、ファンシュラウドを端板で支持させる他、端板とは別体の支持部材で支持させてもよい。しかし、端板で支持部材を兼用させる方が、支持部材を別途製作する必要がなく、経済的で好ましい。
【0068】
請求項2に係る発明の形態としては、図20(第7変形例)に示すようなファンシュラウド20および吸音材40も含まれる。すなわち、このファンシュラウド20は全体の内径が等しい円筒状とされてベルマウス状ではないが、これに貼付された吸音材40自身の内面形状がベルマウス状とされている。
【0069】
ラジエータフード、ファンシュラウド、端板の材質は金属製に限らず、樹脂製であってもよい。
そして、多孔質吸音材の材質も発泡ウレタン樹脂やPET(ポリエチレンテレフタレート)に限定されず、多孔質で吸音性を有していればよい。そのような吸音材としては、例えば、吸音性に加えて耐候性および耐熱性に優れた多孔質PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)や発泡FEP(フロリネーテッドエチレンプロピレン)などがある。しかし、発泡ウレタン樹脂は、これらの材質に比べて安価であり、吸音性能も良好であることから、より好ましい。
【0070】
さらに、吸音材としては、単層のものに限らず、複数層を有するものであってもよく、この場合、露出面に近い層の吸音材を、孔の大きさがより小さいもので構成すれば、騒音をより良好に低減可能である。なお、このような層は、消音効果を向上させるためのものであって、第10実施形態以下で説明した被覆部とは区別される。
【0071】
また、前記第1実施形態の構成に対し、各孔14,15,23をどのように組み合わせて設けるかや、ラジエータフード10および端板13のいずれに吸音材43,44を貼付するか等は任意であり、第2〜第7実施形態の組み合わせに限定されない。例えば、図示を省略するが、端板には吸音材を貼るが、ラジエータフードには吸音材を貼らない場合も考えられる。また、ラジエータフードと端板との両方に吸音材を貼るが、端板にのみ孔を穿設することも考えられる。なお、孔が穿設された部分は、衝撃音の発生を防止するために、必ず冷却空気の流路側から吸音材で覆われることが望ましい。
【0072】
第1〜第8実施形態、第1〜第7変形例の吸音材40に、耐候性、耐久性を向上させるための被覆部を形成してもよく、また、各図に示す吸音材41〜46に被覆部を形成してもよい。
さらに、それらの吸音材40〜46の端部を必要に応じて保護部で保護したり、係止手段を用いてラジエータフード10やファンシュラウド20、カバーフード30からの脱落を防止してもよい。
【0073】
図21(第8変形例)には、ファンシュラウド70のベルマウス状部分が上流側端部の厚み部分にまでわたって形成された例が示されている。このような構成では、上流側の冷却空気をよりスムーズに吸引することができ、さらなる騒音低減および冷却効率の向上に効果がある。なお、このようなベルマウス状部分を下流側の厚み部分にわたって形成してもよく、これによれば、下流側での冷却空気の吐出をスムーズにできる。
【0074】
請求項4の発明に係る保護部は、第10〜第12実施形態で説明したような凹溝74の立面部75に限定されない。例えば、ファンシュラウドの周方向に沿って固定される環状の部材で吸音材の端部を保護してもよく、保護部の具体的な形状等は、その実施にあたって任意に決められてよい。
【0075】
図22〜24(第9〜11変形例)には、請求項5の発明に係る係止手段の変形例が示されている。
図22において、凹溝74は蟻溝であり、ファン4側に向かって狭まるように開口している。このような凹溝74では、保護部としての傾斜した立面部75が係止手段をも兼用しており、この立面部75に係止されて吸音材80がファンシュラウド70から外れないようになっている。このような立面部75の角度閘は、吸音材80が外れない角度であれば特に限定されないが、10〜30・程度が良好である。
図23において、ファンシュラウド70の上流側および下流側の端部には、それぞれ係止手段としての別体の円環部材78がビス止め等によって固定され、円環部材78の凹溝74側に突出した部分で吸音材80が係止されている。
図24には、係止手段として合成樹脂製のリベット79を用いた例が示されている。このようなリベット79は、弾力性のある吸音材80の厚みを確保するために、筒状部材79Aに貫通させて用いられる。
なお、係止手段の形状等は任意であり、これらに限定されるものではない。例えば、ピース状のブラケットを用いて吸音材80の周方向の複数箇所を係止させてもよい。また、吸音材を凹溝74内に収容しないタイプでも、適宜な形状の環状部材や、ブラケット、リベット等を用いて係止させてもよい。
【0076】
さらに、本発明に係るファンの先端部形状としては、前記各実施形態および各変形例で説明した形状に限定されず、図25(第12変形例)に示す形状であってもよい。
図25に示すファン4の先端部形状は、ファンシュラウド70の形状に沿って中凹形状に湾曲しており、ファン4の先端部とファンシュラウド70(含む多孔質吸音材40)との隙間が一定となるように構成されている。このような構成でも、ファンシュラウド70に吸音材40が取り付けられていることで請求項1の発明に含まれ、騒音を低減できる。
また、このような構成では、ファン4の先端形状に沿って冷却空気が上流から下流にスムーズに流れるようになるので、騒音が低減しつつ、流量を増加させることができる。
【0077】
本発明のファン装置の騒音低減機構は、パワーショベルのエンジン冷却システムに限らず、他の建設機械を含む特殊車両や一般の乗用車のエンジン冷却システム、さらには、各種の工場において、プラント冷却水を冷却する冷水塔に代表されるような産業用冷却システムに利用可能である。すなわち、本発明は、ファンがエンジン駆動されるものの他、モータ駆動されるものも含まれる。
【0078】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、ファンシュラウド内の強い旋回流が生じる部分に多孔質吸音材が取り付けられたり、ファンシュラウド自身が多孔質吸音材で形成されるため、旋回流による気流音を吸音できるとともに、従来のような衝撃音を生じ難くできる。従って、衝撃音および気流音を共に効果的に消音でき、騒音を確実に低減できるという効果がある。
【0079】
さらに、ラジエータフード、端板、およびファンシュラウドによって囲まれた空間を準密閉状態として構成された消音室と、この消音室とラジエータフード内とを連通させるとともに消音室の周方向に沿って複数設けられた共鳴管とを具備した場合には、準密閉状態の消音室を形成することで騒音がより低減し、加えて、消音室とラジエータフード内とを共鳴管で連通させるので、共鳴管の径寸法、長さ寸法、および消音室の容積等を適宜設定して共鳴管での共振周波数を決めれば、この共振周波数と同じ特定周波数の騒音を共鳴管で共鳴させてエネルギを減衰でき、騒音を有効に低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考となる第1実施形態に係るファン装置の騒音低減機構を模式的に示す全体図である。
【図2】 前記第1実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】 本発明の第3実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】 本発明の参考となる第4実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図6】 本発明の第5実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図7】 本発明の第6実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図8】 本発明の参考となる第7実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図9】 本発明の参考となる第8実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図10】 本発明の参考となる第9実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図11】 本発明の参考となる第10実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図12】 本発明の参考となる第11実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図13】 本発明の参考となる第12実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図14】 本発明の参考となる第1変形例を示す断面図である。
【図15】 本発明の参考となる第2変形例を示す断面図である。
【図16】 本発明の参考となる第3変形例を示す断面図である。
【図17】 本発明の参考となる第4変形例を示す断面図である。
【図18】 本発明の参考となる第5変形例を示す断面図である。
【図19】 本発明の参考となる第6変形例を示す断面図である。
【図20】 本発明の参考となる第7変形例を示す断面図である。
【図21】 本発明の参考となる第8変形例を示す断面図である。
【図22】 本発明の参考となる第9変形例を示す断面図である。
【図23】 本発明の参考となる第10変形例を示す断面図である。
【図24】 本発明の参考となる第11変形例を示す断面図である。
【図25】 本発明の参考となる第12変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン冷却システム
2 エンジン
3 ラジエータ
4 ファン
10 ラジエータフード
13 シュラウド支持部材を兼用する端板
14 ラジエータフードの孔
15 端板の孔
20,60,70 ファンシュラウド
23 ファンシュラウドの孔
24 共鳴管
40〜46,80 多孔質吸音材
50 消音室
51 隙間
52 空間
71,76 上流側開口部
72,77 下流側開口部
74 凹溝
74A 係止手段である突片部
75 保護部である立面部
73 平行部
78 係止手段である円環部材
79 係止手段であるリベット
82 吸音材の端部
83 被覆部
84 上流側曲面部
85 下流側曲面部

Claims (8)

  1. 回転駆動されるファンと、このファンの先端部回転軌跡から所定間隔を離して設けられたファンシュラウドと、このファンシュラウドを支持するシュラウド支持部材と、前記ファンの上流または下流に設けられたラジエータと、このラジエータおよびファンシュラウド間を気密に接続するラジエータフードおよび端板と、前記ファンシュラウドの少なくとも一部に取り付けられ、かつファン先端部に最も近接するように直面させて設けられた多孔質吸音材とを有しているとともに、前記多孔質吸音材が取り付けられた前記ファンシュラウド、前記ラジエータフード、および前記端板のうちの少なくともいずれかには、多数の孔が形成されており、前記多数の孔がラジエータフードおよび/または前記端板に形成されている場合には、当該多数の孔が多孔質吸音材にて内面側から覆われていることを特徴とするファン装置の騒音低減機構。
  2. 請求項1に記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ファンシュラウドおよび/または前記多孔質吸音材は、ベルマウス状であることを特徴とするファン装置の騒音低減機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載のファン装置の騒音低減機構において、前記多孔質吸音材には、前記ファン先端部と対向した表面側を覆う被覆部が形成されていることを特徴とするファン装置の騒音低減機構。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ファンシュラウドには、前記多孔質吸音材における気流方向の上流側および下流側の少なくとも一端を保護する保護部が設けられていることを特徴とするファン装置の騒音低減機構。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ファンシュラウドには、前記多孔質吸音材を部分的に係止する係止手段が設けられていることを特徴とするファン装置の騒音低減機構。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ファンシュラウドは、前記気流方向の上流側および下流側にそれぞれ設けられてベルマウス状に湾曲した開口部と、前記ファンの回転軸の軸線方向に対して平行でかつ前記開口部間に設けられた平行部とを備え、前記多孔質吸音材が前記ファンシュラウドの平行部に取り付けられていることを特徴とするファン装置の騒音低減機構。
  7. 請求項6に記載のファン装置の騒音低減機構において、前記多孔質吸音材は、前記気流方向の上流側および下流側に設けられたベルマウス状の開口部の一部まで含んで、滑らかなシュラウド状に形成されていることを特徴とするファン装置の騒音低減機構。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のファン装置の騒音低減機構において、前記ラジエータフード、前記端板、および前記ファンシュラウドによって囲まれた空間を準密閉状態として構成された消音室を有し、この消音室と前記ラジエータフード内とが当該消音室の周方向に沿って複数設けられた共鳴管で連通していることを特徴とするファン装置の騒音低減機構。
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