JP2013210048A - 電磁サスペンション - Google Patents

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Abstract

【課題】永久磁石の保護と、永久磁石の組立性の向上とを両立することができる電磁サスペンションを提供することにある。
【解決手段】可動子10のヨーク11内には、軸方向に並んで複数の永久磁石17A,17Bが設けられている。この永久磁石17A,17Bには、固定子2の電機子6側の面を保護する磁石保護カバー18を、それぞれ永久磁石17A,17Bごとに個別に設けている。磁石保護カバー18の端部には、突起部20が設けられている。これにより、軸方向に隣合う永久磁石17A,17B間に必要な間隔を確保することと、電機子6との接触から保護することとを1つの部品で行うことができる。また、磁石保護カバー18を永久磁石17A,17B毎に個別に設けているので、永久磁石17A,17Bの組立精度と組立性の向上とを図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車、鉄道車両等の車両の振動を緩衝するのに好適に用いられる電磁サスペンションに関する。
一般に、自動車等の車両には、車体側(ばね上)と各車軸側(ばね下)との間に緩衝器が設けられている。このような緩衝器として、互いに相対直線運動可能に支持された固定子と可動子とからなるリニアモータを用いた電磁サスペンションが知られている。
この種の従来技術による電磁サスペンションでは、例えば可動子に複数の円筒状の永久磁石が軸方向に並んで設けられている。
ここで、特許文献1には、可動子に設けられた永久磁石と固定子に設けられた電機子とが直接接触することを防止するために、軸方向に長尺な1本の薄肉パイプからなる保護カバーにより軸方向に並んだ永久磁石全体を覆う構成が開示されている。
一方、特許文献2には、リニアモータに関し、固定子に永久磁石を組付ける(取付ける)ための凹部を形成し、当該凹部により永久磁石の位置決めを行う構成が開示されている。
特開2007−174804号公報 特開2001−95225号公報
ところで、特許文献1による従来技術では、永久磁石を保護する保護カバーを軸方向に長尺な1本の薄肉パイプにより構成しており、当該保護カバーが高価になるという問題がある。一方、保護カバーのコストを低減すべく、薄板を丸めて軸方向に長尺な1本の保護カバーを形成することが考えられるが、この場合には、保護カバーの真円度(組立精度)の確保が面倒になるという問題がある。
一方、特許文献2による従来技術は、凹部を形成する分、加工コストが嵩む虞がある。また、凹部の形状によっては、加工作業が過度に面倒となる虞もある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、永久磁石の保護と永久磁石の組立性の向上とを両立することができる電磁サスペンションを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、互いに相対直線運動可能に支持された第1部材と第2部材とのうちの一方の部材を固定子とし、前記第1部材と第2部材とのうちの他方の部材を可動子としてなるリニアモータを用いた電磁サスペンションに適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記第1部材は、電機子を含んで構成され、前記第2部材は、該第2部材の軸方向に並んで配置された複数の円筒状の永久磁石を含んで構成され、前記第2部材には、前記各永久磁石の内周側と外周側とのうち前記電機子と対向する側の周面を覆う円筒状の磁石保護カバーを前記永久磁石ごとに設ける構成としたことにある。
本発明によれば、永久磁石の保護と永久磁石の組立性の向上とを両立することができる。
第1の実施の形態による電磁サスペンションを示す縦断面図である。 固定子を省略してヨーク、永久磁石、磁石保護カバーを示す図1中の(II)部に相当する拡大断面図である。 図2中の磁石保護カバーを単体で示す拡大断面図である。 磁石保護カバーに永久磁石を取付ける状態を示す分解斜視図である。 磁石保護カバーに永久磁石が取付けられた組立体をヨークに組付ける状態を示す縦断面図である。 第2の実施の形態によるヨーク、永久磁石、磁石保護カバーを示す図2と同様の拡大断面図である。 図6中の磁石保護カバーを単体で示す拡大断面図である。 ヨーク、永久磁石、磁石保護カバーを示す図6中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 磁石保護カバーに永久磁石を取付ける状態を示す分解斜視図である。 第3の実施の形態による磁石保護カバーを単体で示す斜視図である。 第4の実施の形態による磁石保護カバーを単体で示す図7と同様位置の拡大断面図である。 磁石保護カバーを示す図11中の矢示XII−XII方向からみた断面図である。 第5の実施の形態による磁石保護カバーを単体で示す斜視図である。 第6の実施の形態によるヨーク、永久磁石、磁石保護カバーを示す図2と同様の拡大断面図である。 図14中の磁石保護カバーを単体で示す拡大断面図である。 図14中の磁石保護カバーを単体で示す斜視図である。 第7の実施の形態による磁石保護カバー、永久磁石等を示す斜視図である。 第8の実施の形態による電磁サスペンションを示す縦断面図である。 固定子を省略してヨーク、永久磁石、磁石保護カバーを示す図18中の(XIX)部に相当する拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態による電磁サスペンションを、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示している。図において、電磁サスペンション1は、リニアモータを用いた緩衝器(リニアアクチュエータ)であり、固定子2と、可動子10とにより大略構成されている。そして、固定子2(の電機子6)と可動子10(の永久磁石17A,17B)とにより、リニアモータを構成している。
ここで、固定子2と可動子10とは、互いに相対直線運動可能に支持された第1部材と第2部材であって、本実施の形態の場合は、第1部材と第2部材とのうちの第1部材を固定子2とし、第2部材を可動子10とした場合を例示している。しかし、これに限らず、第1部材を可動子とし、第2部材を固定子としてもよい。
本実施の形態で第1部材に相当する固定子2は、ロッド3と電機子6とにより大略構成されている。ここで、ロッド3は、例えば円筒状に形成されたもので、ストローク方向となる軸方向(図1の左,右方向)に延び、一端側(図1の左端側)が後述する蓋体13から突出している。ロッド3の一端側(突出端側)には、例えば車両のばね上部材(例えば車体)に取付けられるねじ部3Aが設けられている。一方、ロッド3の他端側(図1の右端側)には、電機子6が設けられている。そして、ロッド3の他端側の内周面3Bには、後述の案内ロッド12の外周面が摺接する第1軸受3Cが設けられている。
ロッド3の外周面3Dのうち後述する電機子6よりも一端側には、後述するヨーク11の伸びきり時に該ヨーク11に取付けられた蓋体13と当接するストッパ部材としての第1ストッパ4及び第2ストッパ5が設けられている。ここで、第1ストッパ4は、例えば金属材料により円筒状に形成されたもので、ねじ等(図示せず)を用いてロッド3に取付けられている。一方、第2ストッパ5は、例えばポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ゴム等の弾性材料により円筒状に形成されたもので、第1ストッパ4の一端側に取付けられている。第2ストッパ5は、蓋体13と当接するときに衝撃を緩和するものである。
ロッド3の他端側に固定された電機子6は、例えば圧粉磁心や積層された電磁鋼板、磁性体片より切削加工等によって形成された略筒状のコア7と、所定の方向に巻かれてコア7内に収納された複数のコイル8とによって構成されている。
各コイル8は、後述の可動子10(の永久磁石17A,17B)の内周面と対向して配置されている。例えば、図1に示すように、各コイル8は、略筒状のコア7の外周面側に位置して該コア7の周方向に配置されると共に、略筒状のコア7の軸方向の6箇所位置に軸方向に離間して配置されている。そして、各コイル8には、ケーブル9が接続され、該ケーブル9を介して各コイル8に通電する構成となっている。
なお、コイル8の個数は、図示したものに限らず、例えば3個や9個、12個等、設計仕様等に応じて適宜設定することができる。また、各コイル8間の配線方法に関しても、設計仕様等に応じて適宜設定することができる。さらに、コア7の形状に関しても、図示したものに限らず、例えばコイル保護用の凸部や推力脈動低減用の曲線部等を設ける構成としてもよい。
本実施の形態で第2部材に相当する可動子10は、ストローク方向となる軸方向の変位を可能に固定子2に組付けられている。ここで、可動子10は、ヨーク11と、蓋体13と、複数の永久磁石17A,17Bとにより大略構成されている。
ヨーク11は、例えば磁性体を用いて有底円筒状に形成されたもので、ストローク方向となる軸方向に延び一端側(図1の左端側)に後述する蓋体13が設けられる筒部11Aと、該筒部11Aの他端側(図1の右端側)を閉塞する底部11Bとにより構成されている。底部11Bには、例えば車両のばね下部材(例えば車軸)に取付けられるブラケット11Cが設けられている。ヨーク11は、磁性体とすることにより、電磁サスペンション1の磁気回路を形成すると共に、後述する永久磁石17A,17Bの磁束を外部に漏らさないためのカバーとしての役目を有している。
また、ヨーク11の内周側には、基端側が底部11Bに固定されて先端側がストローク方向となる軸方向に向けて延びる案内ロッド12が設けられている。この案内ロッド12の外周面には、ロッド3に設けられた第1軸受3Cが摺動する構成となっている。なお、案内ロッド12は、ヨーク11の底部11Bに該ヨーク11と一体に形成する構成や、ヨーク11とは別体の案内ロッド12を底部11Bにねじやボルト等を用いて固定する構成を採用することができる。
ヨーク11の筒部11Aの一端側には、蓋体13がボルト・ナット14を用いて固定されている。蓋体13は、有底円筒状に形成され、ヨーク11の筒部11Aと同じ外径を有する筒部13Aと、該筒部13Aの一端側を閉塞する底部13Bと、該底部13Bに貫通して設けられたロッド挿通孔13Cとにより構成されている。
ロッド挿通孔13Cの内周側には、ロッド3の外周面3Dが摺接する第2軸受15が設けられている。また、ロッド挿通孔13Cの内周側で、第2軸受15よりも一端側には、外部から水や埃が入るのを阻止するシール16が設けられている。
ここで、ヨーク11は磁気回路や磁気漏洩の観点から磁性体が好ましいが、第2軸受15と蓋体13のうちの少なくとも一方は、非磁性体が好ましい。この理由は、次の通りである。即ち、後述する永久磁石17A,17Bから出る磁束は、電機子6と対向する側(内周面側)では、内周面17B1がN極の永久磁石17Bから電機子6のコア7を介して内周面17A1がS極の永久磁石17Aに向かう径路(磁路)となり、電機子6と対向しない側(外周面側)では、外周面17A2がN極の永久磁石17Aからヨーク11の筒部11Aを介して外周面17B2がS極の永久磁石17Bに向かう径路(磁路)となる。ここで、第2軸受15と蓋体13との両方を磁性体とした場合、ヨーク11の最も一端側(左端側)の永久磁石17Aの外周面17A2から出る磁束は、該永久磁石17Aの外周面17A2からヨーク11、蓋体13、第2軸受15、ロッド3、電機子6のコア7を介して、永久磁石17Aの内周面17A1に戻る径路(磁路)となる。
この場合、電磁サスペンション1の使用時に、路面からの鉄粉や砂鉄が、磁気を帯びた蓋体13、第2軸受15、ロッド3に付着する虞がある。このように付着した鉄粉や砂鉄は、容易に剥がすことができず、第2軸受15とロッド3との摺動部位に噛み込まれる虞がある。そこで、第2軸受15と蓋体13とのうちの少なくとも一方を非磁性体とすることにより、磁気回路を遮断すれば、鉄粉や砂鉄が付着しても容易に剥がすことが可能になり、第2軸受15とロッド3とを安定して摺動させることができる。
ヨーク11の筒部11Aの内周面側には、円筒状に形成された複数の永久磁石17A,17Bが軸方向に沿って並んで配置されている。この場合、軸方向で隣合う各永久磁石17A,17Bは、例えば互いに逆極性になっている。例えば、永久磁石17Aは、その内周面17A1側がS極となり、外周面17A2側がN極になっている。これに対し、永久磁石17Bは、その内周面17B1側がN極となり、外周面17B2側がS極になっている。
ここで、図4に示すように、永久磁石17A,17Bの内径寸法は、後述する磁石保護カバー18の磁石取付部19の外径寸法とほぼ同じになっており、永久磁石17A,17Bを磁石保護カバー18の磁石取付部19に嵌合(嵌着)できるように構成している。
永久磁石17A,17Bは、円筒状に一体に形成されたリング磁石や、周方向に分割されたセグメント磁石を採用することができる。本実施の形態の場合は、円筒状に一体成形されるリング磁石を採用した場合を例に挙げて説明する。また、後述する第2,3,4,5,7の実施の形態では、周方向に8分割されたセグメント磁石を採用した場合を例に挙げて説明する。しかし、何れの実施の形態でも、例に挙げた形式の磁石に限るものではない。即ち、リング磁石とセグメント磁石とのうちのどちらを採用するか、何分割のセグメント磁石を採用するか等は、永久磁石のヨーク11への組付性やコスト等を考慮して選択することができる。また、永久磁石の着磁方向は、磁石保護カバー18の径方向と軸方向の何れでもよく、製作性や用途等によって選択することができる。また、永久磁石17A,17Bの大きさも同様で、電機子6のコイル8との組み合わせや外部への磁気漏洩の程度等を考慮して寸法や厚さを決定する。
ところで、特許文献1には、永久磁石が電機子と直接接触することを防止するために、軸方向に並ぶ永久磁石全体を軸方向に長尺な1本の薄肉パイプからなる保護カバーにより覆う構成が開示されている。この場合、保護カバーが軸方向に長尺であるため、保護カバーが高価になる虞がある。一方、保護カバーのコストを低減すべく、薄板を丸めて軸方向に長尺な保護カバーを形成することが考えられる。この場合には、保護カバーの真円度を確保するための治具が必要になり、組立工数が増大したり、組立精度の確保が面倒になる虞がある。また、十分に真円度を確保できない場合は、保護カバーと電機子とが接触し、摩擦による抵抗が増大したり、異音、振動が発生する虞がある。
そこで、本実施の形態では、磁石保護カバー18を永久磁石17A,17Bごとに個別に設ける構成としている。即ち、可動子10のヨーク11には、永久磁石17A,17Bの内周側に位置して各永久磁石17A,17Bを個別に保護する複数の磁石保護カバー18が設けられている。各磁石保護カバー18は、永久磁石17Aの内周面17A1及び永久磁石17Bの内周面17B1、即ち、電機子6と対向する側の周面をそれぞれ個別に覆うものである。そして、各磁石保護カバー18は、永久磁石17A,17Bと電機子6とが直接接触することを防止すると共に、軸方向に隣合う永久磁石17A,17B同士の間に軸方向の間隔(隙間)を確保するものである。
ここで、磁石保護カバー18は、例えばアルミニウム合金、ステンレス鋼、合成樹脂等の非磁性体、または、鉄系合金等の磁性体を用いて円筒状に形成されている。この場合、磁石保護カバー18は、例えば電機子6との接触から各永久磁石17A,17Bを保護できるように、十分な強度を有する材料(高強度の材料)により形成することが好ましい。また、磁石保護カバー18は、リニアモータの設計によって磁性体とするか非磁性体とするかを選択することができる。例えば、埋め込み磁石式のリニアモータの場合には、磁石保護カバー18を磁性体とし、表面磁石式のリニアモータの場合は、磁石保護カバー18を非磁性体とすることができる。
また、磁石保護カバー18は、金属材料を用いる場合には、例えばプレス加工や絞り加工により形成することができ、合成樹脂を用いる場合には、例えば射出成型により形成することができる。これにより、安価で大量生産が可能になり、磁石保護カバー18、延いては、電磁サスペンション1のコストを低減することができる。
磁石保護カバー18は、永久磁石17A,17Bが取付けられる円筒状の磁石取付部19と、該磁石取付部19の一端側(図1ないし図5の左端側)に位置して該磁石取付部19の外周面よりも径方向外側に突出する突起部20とにより構成されている。これにより、磁石保護カバー18は、軸方向一側(図1ないし図5の左側)の端部に永久磁石17A,17Bの厚さ方向に突出する突起部20を周方向の全周に亘って設ける構成としている。また、磁石取付部19の軸方向他側(図1ないし図5の右側)の端部19Aは、図4に示すように、円筒状に一体成形された永久磁石17A,17Bを磁石保護カバー18に取付けるときの挿入部となっている。
ここで、図2に示すように、突起部20の外周面20Aは、各永久磁石17A,17Bと共に磁石保護カバー18をヨーク11の筒部11A内に取付けた状態で、該筒部11Aの内周面に全周に亘って当接する。この当接により、ヨーク11内での磁石保護カバー18の径方向の位置決めが図られる。また、軸方向に隣合う永久磁石17A,17Bは、突起部20の軸方向の厚み分の間隔を開けて対向する。これにより、軸方向に隣合う永久磁石17A,17B同士の間に、必要な間隔(隙間)を確保することができる。
また、各永久磁石17A,17Bの寸法の個体差、例えば製造誤差等に起因する永久磁石17A,17Bの寸法のばらつきは、磁石保護カバー18の磁石取付部19の外周面とヨーク11の内周面と突起部20の側面とにより形成される円筒状の磁石取付空間S(図3参照)内で吸収することができる。これにより、図2及び図3に示すように、可動子10全体としての内径寸法D1の精度は、ヨーク11の筒部11Aの内径寸法D2の精度、磁石保護カバー18の外径寸法(突起部20の外周面の外径寸法)D3の精度、磁石保護カバー18の内径寸法D4の精度に応じて定まるようにできる。従って、ヨーク11と磁石保護カバー18の加工精度を確保することで、可動子10全体としての組立精度を確保することができる。
本実施の形態による電磁サスペンション1は、上述のような構成を有するもので、次にその作動について説明する。
例えば、電磁サスペンション1を、車両のばね下部材とばね上部材との間に上,下方向に縦置き状態で介在させた場合には、車両が上,下方向に振動すると、電磁サスペンション1にはストローク方向(軸方向)に力が作用する。この力に応じて、固定子2と可動子10とが相対移動する。このとき、コイル8には、各永久磁石17A,17Bの磁極位置に応じて所定の電流を流すことにより、電磁サスペンション1の減衰力を調整することができ、車両の乗り心地や操縦安定性を向上させることができる。
ここで、電磁サスペンション1には、路面状態や走行状態に応じてストローク方向以外にも力が作用する。例えば、路面の突起を乗り越えた場合や車両が曲がるときに、電磁サスペンション1には、ストローク方向の力以外に横方向の力が作用する。
このように、電磁サスペンション1に横方向の力が作用すると、固定子2の電機子6と可動子10とが接触する虞がある。電機子6と可動子10とが接触した場合、その接触音が乗員に不快感を与える可能性がある。また、この接触状態が継続すると、可動子10の永久磁石17A,17Bが摩耗し、磁石性能が低下する虞がある他、電機子6のコイル8が摩耗し、耐久性を確保しにくくなる虞がある。
一方、車両に搭載された電磁サスペンション1は、例えばバッテリなどの駆動用電源の残量が低下した場合、消費電力が少ない制御に切換えたり、リニアモータの逆起電力による減衰力で振動を抑制する制御が行われる場合がある。この場合に、磁石性能が低下等していると、電磁サスペンション1の所期の性能を十分に発揮できなくなる虞がある。
これに対し、本実施の形態では、複数の永久磁石17A,17Bを個別に保護する磁石保護カバー18を設ける構成としている。このため、電機子6から永久磁石17A,17Bを安定して保護することができ、永久磁石17A,17Bの耐久性を確保できると共に、磁石性能の低下を抑制することがでる。これにより、電磁サスペンション1の信頼性、安定性の向上を図ることができる。
次に、永久磁石17A,17Bと磁石保護カバー18をヨーク11に組付ける作業について説明する。なお、永久磁石17A,17Bは、その周面が互いに異極として構成されているものの、その形状は同一であるので、以下、主として永久磁石17Aを例に挙げて説明する。
まず、磁石保護カバー18の内側に、例えば磁石保護カバー18の内径寸法とほぼ同じ外径寸法を有する円筒状で長尺な磁性体製の組付具(図示せず)を挿入し、該組付具の端部に磁石保護カバー18を嵌着する。組付具は、例えば、永久磁石17A,17Bが吸着する鉄系金属製のパイプ等の磁性体により形成されたもので、磁石保護カバー18に永久磁石17Aを取付けた組立体(アッセンブリ)A1及び磁石保護カバー18に永久磁石17Bを取付けた組立体(アッセンブリ)A2をヨーク11内に組付ける際に、当該組立体A1,A2をヨーク11内に挿入するための役目を有する組付け工具である。このために、組付具の長さ寸法(軸方向寸法)は、例えばヨーク11の筒部11Aの長さ寸法(軸方向寸法)よりも大きくすることが好ましい。
なお、永久磁石がリング磁石の場合には、組付具は、磁石保護カバー18に永久磁石17A,17Bを取付ける前に、磁石保護カバー18に挿入することもできるし、磁石保護カバー18に永久磁石17A,17Bを取付けてから、磁石保護カバー18に挿入することもできる。一方、永久磁石がセグメント磁石、即ち、後述する第2,3,4,5,7の実施の形態のような磁石分割体、例えば第2の実施の形態による磁石分割体24Aにより永久磁石を構成する場合には、組付具は、磁石保護カバー18に磁石分割体24Aを取付ける前に、磁石保護カバー18に挿入するのが好ましい。この理由は、磁石保護カバー18に磁石分割体24Aを取付けるときに、磁石分割体24Aに組付具に向かう吸着力が働き、この吸着力により、磁石分割体24Aを磁石保護カバー18に保持することができるためである。
このような磁性体組付具の端部に磁石保護カバー18を嵌着したならば、永久磁石17Aの取付けに先立って、磁石保護カバー18の磁石取付部19の外周面に接着剤を塗布する。この接着剤は、永久磁石17Aの熱減磁を防止するため、常温(平常温度)ないし永久磁石17Aの不可逆減磁温度以下で硬化する接着剤を用いる。さらに、この接着剤は、例えば電磁サスペンション1の作動温度の範囲内で接着力を確保できるものとする。
磁石取付部19の外周面に接着剤を塗布したならば、図4に示すように、磁石取付部19の軸方向他側の端部19A側を永久磁石17Aの内側に挿入する。この挿入は、磁石保護カバー18の突起部20に永久磁石17Aの端部が当接するまで行う。
このように磁石保護カバー18に永久磁石17Aを取付けた組立体A1は、電磁サスペンション1に必要な極数分、例えば、本実施の形態では、組立体A1を6組製作する。また、同様に磁石保護カバー18に永久磁石17Bを取付けた組立体A2を5組製作する。このとき、永久磁石17A,17Bの誤組付けを防止するため、各永久磁石17A,17Bを色分けすることや、磁石保護カバー18にマーキング等の目印を付して区別することが好ましい。また、永久磁石17Aを取付けた組立体A1を5組、永久磁石17Bを取付けた組立体A2を6組製作してもよい。要は、電磁サスペンション1の仕様(極数)に応じて必要な極数分の組立体A1,A2を製作する。
次に、図5に示すように、磁石保護カバー18に永久磁石17Aが取付けられた組立体A1を、ヨーク11の筒部11Aに挿入する。このとき、組立体A1は、組付具を用いてヨーク11の筒部11A内に挿入し、組立体A1を筒部11A内の所定の位置まで導く。そして、組立体A1から組付具を引抜くことにより、永久磁石17Aの外周面17A2がヨーク11に磁気的に吸着される。なお、組立体A1の挿入に先立って、ヨーク11の内周面または、永久磁石17Aの外周面17A2に接着剤を塗布しておく。これにより、ヨーク11の内周面と永久磁石17Aの外周面17A2との接着力を確保することができると共に、両者間で空気層をなくすことができ、熱伝達率を向上させることができる。
永久磁石17Aの組立体A1をヨーク11の所定位置に取付けたならば、同様の手順により、永久磁石17Aと逆極性の永久磁石17Bの組立体A2を、先に組付けた組立体A1に突き当たるまでヨーク11の筒部11Aに取付ける。即ち、電磁サスペンション1に必要な極数分、永久磁石17Aの組立体A1と永久磁石17Bの組立体A2とをヨーク11に交互に取付ける。
ヨーク11内に全ての組立体A1,A2を取付けたならば、ロッド3に電機子6が取付けられた固定子2をヨーク11内に挿通し、ヨーク11の一端部に蓋体13を組付けることにより、図1に示す電磁サスペンション1を組み立てることができる。この状態で、ヨーク11内で隣合う永久磁石17A,17Bは、突起部20の軸方向の厚み分の間隔を開けて対向する。従って、突起部20の軸方向の厚み寸法を規定することにより、軸方向に隣合う永久磁石17A,17B同士の間に必要な間隔(隙間)を確保することができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、永久磁石17A,17Bの保護と永久磁石17A,17Bの組立性の向上とを両立することができる。
即ち、磁石保護カバー18を永久磁石17A,17Bごとに個別に設ける構成としているので、それぞれの磁石保護カバー18により永久磁石17A,17Bを安定して保護することができる。この場合、軸方向に長尺な従来技術による保護カバーと比較して、コストの低減、加工精度、組立精度の向上を図ることができる。また、永久磁石17A,17Bと磁石保護カバー18は、可動子10に組付けるときに、磁石保護カバー18に永久磁石17A,17Bを取付けた組立体(アッセンブリ)A1,A2として一体的に可動子10に組付けることができ、可動子10への組付け作業の容易化、簡素化を図ることができる。
さらに、第1の実施の形態によれば、磁石保護カバー18の軸方向一側の端部に突起部20を設ける構成としているので、軸方向に隣合う永久磁石17A,17Bを、突起部20の軸方向の厚み分の間隔を開けて対向して配置することができる。これにより、隣合う永久磁石17A,17Bの間に軸方向の間隔(隙間)を確保することと、電機子6との接触から永久磁石17A,17Bを保護することとを、1つの磁石保護カバー18で行うことができる。即ち、永久磁石17A,17Bの軸方向の間隔を確保するためのスペーサと磁石保護カバーとを別個に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
次に、図6ないし図9は、本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、磁石保護カバーの軸方向両側の端部に突起部を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施の形態による磁石保護カバー21は、後述する永久磁石24,25が取付けられる円筒状の磁石取付部22と、該磁石取付部22の両端側(図6,7,9の左,右方向両端側)に位置して該磁石取付部22の外周面よりも径方向外側に突出する一対の突起部23とにより構成されている。これにより、磁石保護カバー21は、軸方向両側の端部に永久磁石24,25の厚さ方向に突出する突起部23を周方向の全周に亘って設ける構成としている。
ここで、本実施の形態においては、磁石保護カバー21の両側の端部に突起部23を設けているので、上述した第1の実施の形態の永久磁石17A,17B、即ち、円筒状に一体に形成されたリング磁石を採用することが難しい。リング磁石に対して磁石保護カバー21を挿入により取付けることが難しくなるためである。そこで、本実施の形態においては、永久磁石24、25として、周方向に分割されたセグメント磁石を採用している。より具体的には、各永久磁石24,25は、周方向に8分割されたもので、それぞれ8個の磁石分割体24A,25Aを周方向に並べて配置することにより構成している。
永久磁石24の各磁石分割体24Aは、例えば永久磁石24の内周面の一部となる内側面24A1がS極で、永久磁石24の外周面の一部となる外側面24A2がN極に構成されている。一方、永久磁石24と軸方向に隣合う永久磁石25の各磁石分割体25Aは、例えば永久磁石25の内周面の一部となる内側面25A1がN極で、永久磁石25の外周面の一部となる外側面25A2がS極に構成されている。なお、永久磁石24,25は、その周面が互いに異極として構成されているものの、その形状は同一であるので、以下、主として永久磁石24を例に挙げて説明する。
磁石保護カバー21の磁石取付部22には、例えば図9に示すように、磁石分割体24Aを磁石取付部22の径方向外側から取付ける。この場合、磁石保護カバー21の内周側には、予め磁性体製の組付具(図示せず)を挿入しておく。これにより、磁石保護カバー21の磁石取付部22に磁石分割体24Aを取付けるときに、組付具と磁石分割体24Aとの間で吸着力が働き、磁石分割体24Aを磁石取付部22に保持することができる。
各磁石分割体24Aの内側面24A1の曲率半径は、磁石取付部22の外周面の半径とほぼ同一の寸法となっているので、各磁石分割体24Aの内側面24A1を磁石取付部22の外周面に隙間なく当接させることができる。また、各磁石分割体24Aの軸方向寸法は、磁石取付部22の軸方向寸法とほぼ同一の寸法となっているので、各磁石分割体24Aを各突起部23間に隙間なく当接させることができる。これにより、各磁石分割体24Aの軸方向の位置決めを容易に行うことができる。
磁石保護カバー21の磁石取付部22には、全周に亘って合計8個の磁石分割体24Aを順次取付ける。この場合、既に取付けられた磁石分割体24Aとこれから取付ける磁石分割体24A(例えば、最後に取付ける磁石分割体24A)との間で同極であることによる反発力が作用し、これから取付ける磁石分割体24Aの取付作業が面倒になる虞がある。そこで、このような場合には、これから取付ける磁石分割体24Aの取付けに先立って、予めその磁石分割体24Aが取付けられる部位に、例えば磁石分割体24Aと同形状、同寸法で非磁性体製の交換スペーサを予め取付けておき、この交換スペーサと入れ換えるように磁石分割体24Aを取付けることで、取付作業の容易化を図ることができる。
磁石保護カバー21に8個全ての磁石分割体24Aが取付けられた組立体、即ち、磁石保護カバー21と永久磁石24との組立体は、必要な極数分製作する。また、同様に、磁石保護カバー21と永久磁石25との組立体を、必要な極数分製作する。そして、各組立体は、上述の第1の実施の形態と同様に、組付具を用いてヨーク11の筒部11A内に奥側から順に挿入する。この場合、軸方向に隣合う永久磁石24,25が逆極性となるように、ヨーク11内に組立体を取付ける。このとき、図6に示すように、磁石保護カバー21の一対の突起部23の外周面23Aは、ヨーク11の筒部11Aの内周面にそれぞれ当接する。
なお、磁石保護カバー21の軸方向両側に設けられた各突起部23の幅寸法(軸方向寸法)は、ヨーク11の筒部11A内への挿入方向が規制されないように、それぞれ同じ寸法とすることが好ましい。例えば、軸方向一方の突起部23と軸方向他方の突起部23とで幅寸法が異なる場合には、挿入方向を誤ると、永久磁石24,25のピッチ(隣合う永久磁石24,25の間隔)が変化し(ピッチがずれ)、推力脈動の増大や性能低下に繋がる虞があるためである。ただし、磁石保護カバー21の挿入方向を厳密に管理する場合や、各突起部23の幅寸法を異ならせる方が製造コストを低減できる場合には、突起部23の幅寸法が異なる構成を採用することもできる。
かくして、このように構成される第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態の場合には、磁石保護カバー21の軸方向両側の端部にそれぞれ突起部23を設ける構成としているので、2個の突起部23の外周面23Aをヨーク11の筒部11Aの内周面に当接させることができる。この場合、突起部23の外周面23Aとヨーク11の筒部11Aの内周面との寸法精度を確保することにより、ヨーク11の筒部11Aの軸心と磁石保護カバー21の軸心とを容易に合せることができ(同軸度を確保し易くでき)、組立精度を向上できる。
また、軸方向に隣接する各磁石保護カバー21は、該磁石保護カバー21の軸方向両端側の突起部23同士が接触するので、上述した第1の実施の形態に比べて、隣合う磁石保護カバー21の接触面積を大きくすることができる。これにより、隣合う磁石保護カバー21同士の間に加わる軸方向の荷重が大きくても、接触面積が大きい分、応力を小さくでき、磁石保護カバー21の軸方向の変形を低減することができる。これにより、電磁サスペンション1の安定性と信頼性をより向上させることができる。
次に、図10は、本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、磁石保護カバーの突起部の周面に切欠部を設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第3の実施の形態による磁石保護カバー31は、第2の実施の形態による磁石保護カバー21と同様に、磁石取付部32と、一対の突起部33とにより構成されている。これにより、磁石保護カバー31は、軸方向両側の端部に永久磁石24,25(図6,8,9参照)の厚さ方向に突出する突起部33を周方向の全周に亘って設ける構成としている。
ここで、本実施の形態の場合は、各突起部33の外周面33Aに、切欠部34を設けている。該切欠部34は、突起部33の外周面33Aから磁石保護カバーの径方向内方に凹むもので、例えば本実施の形態では、突起部33の周方向に等間隔に離間して8個設けられている。
ここで、ヨーク11の筒部11A内で軸方向に隣接する磁石保護カバー31同士の間を接着剤を用いて接合すると、各磁石保護カバー31同士の間の接着剤の厚さ(接着剤層の厚み)分、軸方向に並ぶ磁石保護カバー31全体としての軸方向寸法が長くなる。このため、磁石保護カバー31とヨーク11の軸方向寸法は、接着剤の厚さを考慮して設計する。しかし、塗布した接着剤の量が必要以上に多くなると、軸方向に並ぶ磁石保護カバー31全体としての軸方向寸法が許容される最大寸法よりも長くなる虞がある。
そこで、本実施の形態では、突起部33の外周面33Aに切欠部34を設けることにより、軸方向に隣接する磁石保護カバー31同士の間の余分な接着剤を、突起部33の切欠部34に逃がすことができるように構成している。これにより、接着剤の厚み寸法を設計値(公差)内に確実に収めることができ、軸方向の組立精度(寸法精度)を確保することができる。
また、本実施の形態の場合には、磁石保護カバー31の軸方向一側の突起部33の切欠部34と軸方向他側の突起部33の切欠部34は、互いに軸方向に対向して配置されている。このため、磁石分割体24A,25Aを磁石保護カバー31の磁石取付部32に取付けるときに、軸方向に対応する切欠部34の間に図示しない棒状の位置決め部材(キー)を架け渡し、該位置決め部材により磁石分割体24A,25Aの周方向の取付け位置を規定することができる。これにより、磁石保護カバー31の周方向での磁石分割体24A,25Aの取付け位置に関する個体差を低減させることができ、所期性能を得ることができる。この結果、電磁サスペンション1の安定性と信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、切欠部34を突起部33の外周面33Aに8個設ける構成とした場合を例に挙げて説明したが、切欠部34を設ける数を8個に限るものではない。即ち、切欠部34は、突起部33の外周面33Aに1個以上設ける構成とすることができる。
また、本実施の形態では、磁石保護カバー31の軸方向両側の突起部33にそれぞれ切欠部34を設ける構成とした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、軸方向両側の突起部のうちの何れか一方の突起部にのみ切欠部を設ける構成としてもよい。また、第1の実施の形態のような磁石保護カバーの軸方向一側の端部にのみ突起部を設けた構成で、当該突起部の外周面に切欠部を設ける構成としてもよい。
次に、図11,図12は、本発明の第4の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、磁石保護カバーの軸方向の側面に凹部を設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第4の実施の形態による磁石保護カバー41は、第2の実施の形態による磁石保護カバー21と同様に、磁石取付部42と、一対の突起部43とにより構成されている。上述の第3の形態では、磁石保護カバー31の各突起部33の外周面33Aに切欠部34を設けているのに対して、本実施の形態の場合は、磁石保護カバー41の軸方向の側面41Aに凹部44を設けている。該凹部44は、磁石保護カバー41の軸方向の側面41A(突起部43の軸方向外側の側面)から磁石保護カバー41の軸方向内側に凹むものであり、磁石保護カバー41の側面41Aの全周に亘って設けられている。そして、当該凹部44は、上述した第3の実施の形態と同様に、隣接する磁石保護カバー41同士の間で余分な接着剤を溜めるものである。
かくして、このように構成される第4の実施の形態においても、上述した第3の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態の場合は、凹部44を磁石保護カバー41の側面41Aの全周に亘って設けているため、凹部44内に多量の接着剤を溜めることができる。これに対し、上述の第3の実施の形態のように、突起部33の外周面33Aに切欠部34を設ける構成の場合、接着剤を多量に溜めるためには、当該切欠部34を多く形成する必要があり、切欠部34が増大する分、その加工費が嵩む虞がある。これに対し、本実施の形態では、磁石保護カバー41の側面41Aに軸方向に凹む凹部44を設ける構成としているので、余分な接着剤をより多く溜めることができる構成を安価に得ることができる。
なお、本実施の形態では、凹部44を磁石保護カバー41の軸方向の両側の側面41Aにそれぞれ設ける構成とした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、凹部を磁石保護カバーの軸方向の両側面のうちの一方の側面にのみに設ける構成としてもよい。
また、本実施の形態では、磁石保護カバー41の側面41Aの全周に亘って凹部44を設ける構成とした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、磁石保護カバーの側面に周方向に離間して複数の凹部を設ける構成としてもよい。
また、第1の実施の形態のような磁石保護カバーの軸方向一側の端部にのみ突起部を設ける構成で、当該磁石保護カバーの側面に凹部を設ける構成としてもよい。
さらに、図示は省略するが、磁石保護カバーに、本実施の形態のような凹部と上述した第3の実施の形態のような切欠部との両方を設ける構成としてもよい。
次に、図13は、本発明の第5の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、磁石保護カバーの磁石取付部に磁石位置決め突起を設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第5の実施の形態による磁石保護カバー51は、第2の実施の形態による磁石保護カバー21と同様に、磁石取付部52と、一対の突起部53とにより構成されている。
磁石取付部52には、磁石保護カバー51の軸方向に延びる磁石位置決め突起54が周方向に離間して複数設けられている。本実施の形態では、上述した第2の実施の形態と同様に、8分割した磁石分割体24A,25A(図8、図9参照)を磁石取付部52に取付ける構成としている。そこで、磁石位置決め突起54は、磁石取付部52に、周方向に離間して等間隔に8個設ける構成としている。
磁石位置決め突起54は、例えば永久磁石24を構成する磁石分割体24Aを取付ける際に、磁石取付部52上で互いに周方向に隣接する磁石分割体24A同士が、その磁力に起因して変位するのを阻止するためのものである。
かくして、このように構成される第5の実施の形態においても、上述した第2の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、永久磁石24(25)を構成する磁石分割体24A(25A)を磁石保護カバー51の磁石取付部52上で位置決めすることができる、即ち、周方向に隣合う磁石分割体24A(25A)同士の間に作用する磁力(吸引力、反発力)に拘わらず、各磁石分割体24A(25A)を磁石位置決め突起54の間で保持することができるので、磁石分割体24A(25A)を磁石取付部52に取付ける際の作業性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、磁石位置決め突起54と永久磁石24(25)との軸方向の長さ寸法を同じに構成した場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、永久磁石24(25)の軸方向の長さ寸法よりも小さい磁石位置決め突起を、磁石取付部52の中央部に1個設ける構成としたり、磁石位置決め突起を軸方向に離間して複数設ける構成としてもよい。要は、磁石位置決め突起の個数及び軸方向寸法等は、必要な強度、設計仕様、コスト等を勘案して設定することができる。
さらに、磁石位置決め突起は、上述した第1の実施の形態による磁石保護カバー18に設けることもできる。このことは、第2ないし第4の実施の形態及び後述する第6ないし第8の実施の形態についても同様である。
次に、図14ないし図16は、本発明の第6の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、磁石保護カバーの軸方向一側に、隣合う磁石保護カバーの軸方向他側の端部が嵌合する嵌合凹部を設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第6の実施の形態による磁石保護カバー61は、第1の実施の形態による磁石保護カバー18と同様に、磁石取付部62と、突起部63とにより構成されている。磁石保護カバー61の軸方向一側(図15の左側)の側面61Aには、該側面61Aから段差状となって軸方向他側(図15の右側)に向けて全周に亘って凹む嵌合凹部61Bが設けられている。図14に示すように、嵌合凹部61Bは、ヨーク11の筒部11Aに各磁石保護カバー61を組付けた状態で、隣接する磁石保護カバー61の軸方向他側の端部、即ち、磁石取付部62の端部62Aが嵌合するものである。
かくして、このように構成される第6の実施の形態によれば、磁石保護カバー61の軸方向他側の端部62Aと磁石保護カバー61の軸方向一側の嵌合凹部61Bとが嵌合するので、隣接する磁石保護カバー61同士の同軸度、延いては、ヨーク11の筒部11Aと磁石保護カバー61との同軸度を確保し易くでき、組立精度をより向上できる。
次に、図17は、本発明の第7の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、磁石保護カバーの突起部に設けられる切欠部の周方向寸法を、永久磁石を構成する磁石分割体の周方向寸法と略同じに構成したことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第7の実施の形態による磁石保護カバー71は、第2の実施の形態による磁石保護カバー21と同様に、磁石取付部72と、一対の突起部73とにより構成されている。各突起部73には、それぞれ1個の切欠部74が互いに軸方向に対向して設けられている。切欠部74は、突起部73の外周面73Aから磁石保護カバー71の径方向内方に凹むものであり、その底面74Aは、磁石取付部72の外周面72Aと連続している。即ち、切欠部74の底面74Aの曲率半径と磁石取付部72の外周面72Aの半径とを同じにしている。
また、切欠部74の周方向寸法は、永久磁石24,25を構成する磁石分割体24A,25Aの周方向寸法と略同じ(切欠部の周方向寸法≧磁石分割体の周方向寸法)にしている。即ち、本実施の形態の永久磁石24,25は、第2の実施の形態の永久磁石と同様に、8分割された構成、即ち、それぞれ8個の磁石分割体24A,25Aにより構成したものとしている。そこで、本実施の形態では、切欠部74の周方向寸法は、中心角で45度に設定している。
このような本実施の形態の場合には、切欠部74は、隣接する磁石保護カバー71同士の間の余分な接着剤を溜める機能を有する他、磁石分割体24A,25Aを磁石取付部72に取付けるときに、最後に取付ける磁石分割体24A,25Aを軸方向に通過させる機能を有するものである。即ち、例えば磁石分割体24Aを磁石取付部72に取付けるときに、予め磁石取付部72の外周面72Aのうち切欠部74と軸方向に対応する位置に、磁石分割体24Aと同形状、同寸法で非磁性体製の交換スペーサ75を取付けておく。そして、磁石取付部72の外周面72Aのうちで交換スペーサ75以外の部位に7個の磁石分割体24Aを取付けた後に、図17に矢印で示すように、最後に取付ける8個目の磁石分割体24Aを軸方向一側(図17の左側)の切欠部74を通じて押込む。このとき、交換スペーサ75は、軸方向他側(図17の右側)の切欠部74を通じて磁石取付部72から押出される。この場合、最後に取付けられる磁石分割体24Aと既に取付けられている磁石分割体24Aとの間に作用する磁力(吸引力、反発力)に拘わらず、最後の磁石分割体24Aを磁石取付部72に滑らかに取付けることができる。
かくして、このように構成される第7の実施の形態においても、切欠部74に余分な接着剤を逃がすことができるので、上述した第3の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、本実施の形態の場合は、磁石保護カバー71に永久磁石24,25を構成する磁石分割体24A,25Aを取付けるときに、切欠部74を通じて交換スペーサ75を押出しつつ取付けることができる。これにより、磁石保護カバー71に磁石分割体24A,25Aを取付ける作業の容易化を図ることができる。
次に、図18,図19は、本発明の第8の実施の形態を示している。上述した第1ないし第7の実施の形態では、電磁サスペンション1の可動子10を固定子2の外周側に配置する構成とした場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施の形態では、可動子を固定子の内周側に配置する構成としている。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
電磁サスペンション81は、リニアモータを用いた緩衝器(リニアアクチュエータ)であり、第1部材としての固定子82と、第2部材としての可動子84とにより大略構成されている。そして、固定子82(の電機子83)と可動子84(の永久磁石86A,86B)とにより、リニアモータを構成している。
固定子82は、電機子83を含んで構成されている。そして、本実施の形態では、固定子82を可動子84の外周側に配置している(可動子84を固定子82の内周側に配置している)。
可動子84は、固定子82内で軸方向に延び、図示しない軸受等を介して該固定子82内にストローク方向(軸方向)の変位を可能に収容されている。ここで、可動子84は、ヨーク85と、複数の永久磁石86A,86Bとにより大略構成されている。
ヨーク85は、例えば磁性体を用いて有底円筒状に形成され、ストローク方向となる軸方向に延びる筒部85Aと、筒部85Aの他端側(図18の左端側)を閉塞する底部85Bとにより構成されている。底部85Bには、例えば車両のばね下部材(例えば車軸)に取付けられるブラケット85Cが設けられている。
ヨーク85の筒部85Aの外周面側には、複数の円筒状の永久磁石86A,86Bが互いに逆極性で軸方向に並んで配置されている。
各永久磁石86A,86Bの外周側には、磁石保護カバー87が設けられている。該磁石保護カバー87は、上述の各実施の形態の磁石保護カバーと同様に、各永久磁石86A,86Bを個別に保護するものである。ここで、磁石保護カバー87は、永久磁石86A,86Bが取付けられる円筒状の磁石取付部88と、該磁石取付部88の一端側(図18および図19の右端側)に位置して該磁石取付部88の外周面よりも径方向内方に突出する突起部89とにより構成されている。これにより、磁石保護カバー87は、軸方向一側(右側)の端部に永久磁石86A,86Bの厚さ方向に突出する突起部89を周方向の全周に亘って設ける構成としている。
かくして、このように構成される第8の実施の形態においても上述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。即ち、本実施の形態の場合も、第1の実施の形態と同様に、永久磁石86A,86Bの保護と永久磁石86A,86Bの組立性の向上とを両立することができる。
なお、本実施の形態では、突起部89を磁石保護カバー87の軸方向一側の端部に設ける構成とした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば突起部を磁石保護カバーの軸方向両側の端部に設ける構成としてもよい。
また、突起部の周面に磁石保護カバーの径方向外方に凹む切欠部を設けることや、突起部の側面に磁石保護カバーの軸方向に凹む凹部を設ける構成としてもよい。
なお、上述した第1の実施の形態では、突起部を全周に亘って設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、突起部を周方向に亘って間欠的に設ける構成としてもよい。このことは、第2の実施の形態の磁石保護カバーについても同様である。
上述した第1ないし第7の実施の形態では、互いに相対直線運動可能に支持された第1部材と第2部材とのうちの第1部材を固定子2とし、第2部材を可動子10とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、第1部材と第2部材とのうちの第1部材を可動子とし、第2部材を固定子としてもよい。このことは、第8の実施の形態による固定子82及び可動子84についても同様である。
上述した第1ないし第7の実施の形態では、固定子2を車両のばね上部材(例えば車体)に取付けると共に、可動子10を車両のばね下部材(例えば車軸)に取付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、固定子を車両のばね下部材に取付けると共に、可動子を車両のばね上部材に取付ける構成としてもよい。このことは、第8の実施の形態による固定子82及び可動子84についても同様である。
上述した第1ないし第7の実施の形態では、電磁サスペンション1を縦置き状態で自動車等の車両に取付ける構成とした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、電磁サスペンションを横置き状態で鉄道車両等の車両に取付ける構成としてもよい。このことは、第8の実施の形態による電磁サスペンション81についても同様である。
上述した第1ないし第7の実施の形態では、電磁サスペンション1を車両に取付ける構成とした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、振動源となる種々の機械、建築物等に用いる電磁サスペンションに用いてもよい。このことは、第8の実施の形態による電磁サスペンション81についても同様である。
以上の実施の形態によれば、永久磁石の保護と永久磁石の組立性の向上とを両立することができる。
即ち、磁石保護カバーを永久磁石ごとに個別に設ける構成としているので、それぞれの磁石保護カバーにより永久磁石を安定して保護することができる。この場合、軸方向に長尺な従来技術による保護カバーと比較して、コストの低減、加工精度、組立精度の向上を図ることができる。また、永久磁石と磁石保護カバーは、第2部材に組付けるときに、磁石保護カバーに永久磁石を取付けた組立体(アッセンブリ)として一体的に第2部材に組付けることができ、第2部材への組付け作業の容易化、簡素化を図ることができる。
実施の形態によれば、磁石保護カバーの軸方向一側の端部に突起部を設ける構成としているので、軸方向に隣合う永久磁石を、突起部の軸方向の厚み分の間隔を開けて対向して配置することができる。これにより、隣合う永久磁石の間に軸方向の間隔(隙間)を確保することと、電機子との接触から永久磁石を保護することを、1つの磁石保護カバーで行うことができる。即ち、永久磁石の軸方向の間隔を確保するためのスペーサと磁石保護カバーとを別個に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
実施の形態によれば、磁石保護カバーの軸方向両側の端部にそれぞれ突起部を設ける構成としているので、2個の突起部の周面(外周面または内周面)をヨークの周面(内周面または外周面)に当接させることができる。この場合、突起部の周面とヨークの周面との寸法精度を確保することにより、ヨークの筒部の軸心と磁石保護カバーの軸心とを容易に合せることができ(同軸度を確保し易くでき)、組立精度を向上できる。
実施の形態によれば、突起部の周面に切欠部を設ける構成としているので、軸方向に隣合う磁石保護カバー同士を接着する際の余分な接着剤を、切欠部に逃がすことができる。これにより、接着剤の厚みを設計値に収めることができ、軸方向の組立精度を向上できる。さらに、切欠部に接着剤が溜ることにより、接着面に必要な厚さ(薄さ)で均等に接着剤が行渡り、接着強度の向上を図ることができる。これにより、接着強度の確保と軸方向寸法の精度の確保とを高次元で両立することができる。
実施の形態によれば、磁石保護カバーの側面に凹部を設ける構成としているので、磁石保護カバー同士を接着する際の余分な接着剤を、凹部に逃がすことができ、突起部の周面に切欠部を設ける構成と同様に、接着強度の確保と軸方向寸法の精度の確保とを高次元で両立することができる。
実施の形態によれば、磁石保護カバーに磁石位置決め突起を設ける構成としているので、例えば周方向に分割された永久磁石を磁石保護カバーに取付けるときに、周方向に隣接する永久磁石同士の吸引・反発力によって磁石が動くことを抑制することができる。これにより、磁石保護カバーへの永久磁石の取付け作業の作業性(作業の容易化)を確保することができる。
1,81 電磁サスペンション
2,82 固定子
6,83 電機子
10,84 可動子
17A,17B,24,25,86A,86B 永久磁石
24A,25A 磁石分割体
18,21,31,41,51,61,71,87 磁石保護カバー
20,23,33,43,53,63,73,89 突起部
34,74 切欠部
44 凹部
54 磁石位置決め突起

Claims (6)

  1. 互いに相対直線運動可能に支持された第1部材と第2部材とのうちの一方の部材を固定子とし、前記第1部材と第2部材とのうちの他方の部材を可動子としてなるリニアモータを用いた電磁サスペンションにおいて、
    前記第1部材は、電機子を含んで構成され、
    前記第2部材は、該第2部材の軸方向に並んで配置された複数の円筒状の永久磁石を含んで構成され、
    前記第2部材には、前記各永久磁石の内周側と外周側とのうち前記電機子と対向する側の周面を覆う円筒状の磁石保護カバーを前記永久磁石ごとに設ける構成としたことを特徴とする電磁サスペンション。
  2. 前記磁石保護カバーの軸方向一側の端部には、前記永久磁石の厚さ方向に突出する突起部を周方向に亘って設ける構成としてなる請求項1に記載の電磁サスペンション。
  3. 前記磁石保護カバーの軸方向両側の端部には、前記永久磁石の厚さ方向に突出する突起部を周方向に亘って設ける構成としてなる請求項1に記載の電磁サスペンション。
  4. 前記突起部の周面には、前記磁石保護カバーの径方向に凹む切欠部を設ける構成としてなる請求項2または3に記載の電磁サスペンション。
  5. 前記磁石保護カバーの軸方向の側面には、前記磁石保護カバーの軸方向に凹む凹部を設ける構成としてなる請求項2,3または4に記載の電磁サスペンション。
  6. 前記磁石保護カバーの周面には、前記磁石保護カバーの軸方向に延びる磁石位置決め突起を周方向に離間して複数設ける構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の電磁サスペンション。
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