JP5655999B2 - 電磁サスペンション装置 - Google Patents

電磁サスペンション装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5655999B2
JP5655999B2 JP2009127680A JP2009127680A JP5655999B2 JP 5655999 B2 JP5655999 B2 JP 5655999B2 JP 2009127680 A JP2009127680 A JP 2009127680A JP 2009127680 A JP2009127680 A JP 2009127680A JP 5655999 B2 JP5655999 B2 JP 5655999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
mover
main body
magnetic member
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009127680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010279121A (ja
Inventor
友行 李
友行 李
典之 内海
典之 内海
赤見 裕介
裕介 赤見
力 岩村
力 岩村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2009127680A priority Critical patent/JP5655999B2/ja
Publication of JP2010279121A publication Critical patent/JP2010279121A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5655999B2 publication Critical patent/JP5655999B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Description

本発明は、電磁サスペンション装置に関する。
従来、電磁サスペンション装置の一例としてリニアモータを用いたものがある(特許文献1参照)。
特開2003−324934号公報
ところで、上述した従来技術では、リニアモータが縮んだ際に生じるバウンド荷重が磁石に伝わり、磁石が割れないようにするための処置を施すことが望まれている。
本発明は、バウンド荷重の磁石への伝達を抑制できる電磁サスペンション装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、固定子と、前記固定子に隣接して配置されるとともに、最接近位置と最離間位置との間で前記固定子に対して直線方向に相対移動する可動子とからなるリニアモータを用いた電磁サスペンション装置であって、前記可動子は、前記相対移動方向に延伸された可動子本体と、前記固定子に対向するように前記可動子本体の側面に配置された可動子側磁力部材と、前記最接近位置で前記固定子に当接するように前記可動子本体の一端部に配置され、当接により受ける力を前記可動子本体に直接伝達する当接力伝達部とを有し、前記当接力伝達部は、前記可動子本体と接触し、前記可動子側磁力部材端面と離間して配置され、前記固定子は、前記相対移動方向に延伸された固定子本体と、前記可動子に対向するように前記固定子本体の側面に配置された固定子側磁力部材と、前記最接近位置で前記当接力伝達部に当接するように前記固定子本体の端部に配置された当接部とを有することを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、固定子と、前記固定子に隣接して配置されるとともに、最接近位置と最離間位置との間で前記固定子に対して直線方向に相対移動する可動子とからなるリニアモータを用いた電磁サスペンション装置であって、前記可動子は、前記相対移動方向に延伸された可動子本体と、前記固定子に対向するように前記可動子本体の側面に配置された可動子側磁力部材と、前記最接近位置で前記固定子に当接するように前記可動子本体の一端部に配置され、当接により受ける力を前記可動子本体に直接伝達する当接力伝達部とを有し、前記当接力伝達部は、前記可動子側磁力部材端面と離間して配置され、前記固定子は、前記相対移動方向に延伸された固定子本体と、前記可動子に対向するように前記固定子本体の側面に配置された固定子側磁力部材と、前記最接近位置で前記当接力伝達部に当接するように前記固定子本体の端部に配置された当接部とを有し、前記当接力伝達部と前記可動子側磁力部材端面との間には弾性体からなるスペーサを設けたことを特徴とする。
請求項1及び2記載の発明によれば、バウンド荷重の磁石への伝達を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る電磁サスペンション装置を示す断面図である。 図1の可動子のメタルホルダ配置部分を示す断面図である。 本発明の第2実施形態における可動子のメタルホルダ配置部分を示す断面図である。 本発明の第3実施形態における可動子のメタルホルダ配置部分を示す断面図である。 本発明の第4実施形態における可動子のメタルホルダ配置部分を示す断面図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る電磁サスペンション装置を図1及び図2に基づいて説明する。この実施形態では、電磁サスペンション装置が図示しない鉄道車両に用いられる場合を例にする。
この実施形態の電磁サスペンション装置1は、図1に示すリニアモータ2を用いて構成されており、リニアモータ2を前記鉄道車両の車体と台車の間に介在させている。
例えば、システムは車体前後に設けられ車体の左右加速度を検出する加速度センサと、車体−台車間に設けられるリニアモータ2と、加速度センサからの信号やリニアモータ2に内蔵された図示しないストロークセンサ信号から車体の加速度を低減させるようリニアモータ2の推力を制御する制御装置からなる。
車体の振動低減制御ロジックは、例えばスカイフック制御によるが、振動制御ロジック詳細は公知であるのでここでは省略する。
リニアモータ2は、前記鉄道車両の車体に固定される略有底筒状の固定子3と、後述する最接近位置と最離間位置との間で固定子3に対して直線方向に相対移動する略有底筒状の可動子5と、から大略構成されている。上記記載で示唆するように、固定子3は、可動子5に対して直線方向に相対移動する(すなわち、固定子3における「固定」は、絶対的な固定を意味するものではない。)ようになっている。以下、可動子5が、固定子3に対して、図1左側、右側に相対移動することを夫々、適宜、リニアモータ2が縮む、伸びるともいい、可動子5が縮む、伸びるともいう。
本実施形態では、固定子3、可動子5が夫々、特許請求の範囲の固定子、可動子に相当する。
固定子3は、有底筒状の固定子側筒部7と、固定子側筒部7の底部(以下、固定子側筒部底部9という。)の外側に設けられて前記車体に連結される車体側連結部11と、固定子側筒部7内で固定子側筒部底部9に基端部(以下、ロッド基端部13という。)が固定された略有蓋筒状のロッド15と、バンプラバー17と、電機子19と、を備えている。
電機子19は、圧粉磁石や積層された電磁鋼板、磁性体片より切削加工などによって作られた略筒状のコア21と、任意の方向に巻かれてコア21内に収納されたコイル23(固定子側磁力部材)と、から大略構成され、コア21の一端側(図1左側)が、固定子側筒部7の先端側(図1右側)に連接されて固定子側筒部7に保持されている。
本実施形態では、固定子側筒部7及び電機子19が固定子本体を構成している。
ロッド15の先端部(図1右側)には、孔(符号省略)を形成した蓋部25が形成されている。蓋部25の前記孔に、固定子3の軸材取付部29(後述する)に一端側(図1右側)が固定された軸材31の他端側(図1左側)が挿入され、ロッド15の内部に延びている。軸材31の他端側(ロッド15の内側)に図示しないストロークセンサが締結されている。ロッド15の先端部側の部分には、外径寸法が軸受37の外径寸法以下であるリング状の突起33が形成されており、可動子5が固定子3に対して相対的に伸び作動するとき、突起33に後述する軸受37が当り、可動子5の伸び作動を規制するようにしている。
本実施形態では、突起33が軸受37(軸受37の他端部37b)に当り、可動子5の伸び作動が停止される位置が、ストロークの伸び切り位置(最離間位置)を構成している。
前記バンプラバー17は、ロッド15及び固定子側筒部7間に挿入されるようにして固定子側筒部底部9に、後述するようにして固定されている。可動子5が固定子3に対して相対的に縮み作動するとき、固定子側筒部底部9に固定したバンプラバー17に後述するメタルホルダ35が当り、可動子5の縮み作動を規制するようにしている。
本実施形態では、メタルホルダ35がバンプラバー17に当って可動子5の縮み作動が停止される位置が、ストロークの縮み切り位置(最接近位置)を構成し、また、バンプラバー17が当接部を構成している。
可動子5は、磁性材からなる筒状の可動子本体としてのセンターヨーク41と、センターヨーク41の図1右側の端部(以下、センターヨーク基端部41aという。)に、この端部の開口部を覆うように設けられた可動子基部43と、可動子基部43に設けられて前記鉄道車両の台車側に連結される台車側連結部45と、を備えている。
可動子5は、さらに、可動子基部43の外周縁部からセンターヨーク41と平行に延びてセンターヨーク41とともに2重筒状をなすように設けられた筒状カバー47と、センターヨーク41の先端側部分(以下、センターヨーク先端側部分41bという。可動子本体の一端部に相当する。)に配置された非磁性体からなる前記メタルホルダ35(当接力伝達部に相当する。)と、を備えている。
センターヨーク41は、永久磁石の磁路を形成させるべく、電磁鋼板(磁性材)を用いている。
センターヨーク41の外周側(請求項1の側面に相当する。)には複数個のリング状の永久磁石51からなる磁力部材(以下、可動子側磁力部材53という。)が設けられている。センターヨーク41には、可動子側磁力部材53を覆うように配置された円筒状の磁石保護カバー55が固定されている。磁石保護カバー55は非磁性体からなっている。
センターヨーク41は、その中心側部分の内径寸法が、所定の大きさに設定されている。
可動子側磁力部材53が貼付されたセンターヨーク41は、ロッド15と電機子19(固定子側筒部7)との間に挿入される一方、電機子19(固定子側筒部7)は、筒状カバー47と磁石保護カバー55(永久磁石51、センターヨーク41)との間に挿入されるようになっている。
複数個の永久磁石51は、内径側がS極、外径側がN極に着磁されたものと、内径側がN極、外径側がS極に着磁されたものの2種類からなる。そして、これら2種類の永久磁石51が、センターヨーク41の長手方向に沿って交互に積層されて、筒状の可動子側磁力部材53を構成している。
可動子側磁力部材53は、その図2左側の端面(以下、可動子側磁力部材端面53tという。)がセンターヨーク先端面41c(後述する)に対して所定の長さだけ、引っ込むように取付けられている。
また、磁石保護カバー55は、その図2左側の端面(以下、磁石保護カバー端面55tという。)がセンターヨーク先端面41cに対して一定長さだけ、突出するように取付けられている。
センターヨーク先端側部分41bは、センターヨーク先端面41c側の部分(以下、センターヨーク先端面側部分41b1という。)の内径寸法が、センターヨーク41の中心側部分(図2右側)に比して、小さくなっている。センターヨーク先端側部分41bにおけるセンターヨーク先端面側部分41b1に連接してセンターヨーク41の中心側部分に延びる部分(以下、雌ねじ形成部分41b2という。)には、メタルホルダ35に形成された後述する雄ねじ(以下、メタルホルダ雄ねじ59という。)がはまる雌ねじ(メタルホルダ用雌ねじ57という。)が形成されている。
メタルホルダ35は、ロッド15を挿入し得る筒状をなし、大略、外径寸法が磁石保護カバー55の外径寸法と同等とされた筒状のメタルホルダ基部61と、メタルホルダ基部61から延びて内側に非磁性体からなる軸受37が圧入された筒状のメタルホルダ延長部63と、から構成されている。
メタルホルダ基部61におけるメタルホルダ延長部63側部分の外周側には、外径寸法が磁石保護カバー55の内径寸法に比して僅かに小さい小径部(以下、メタルホルダ基部小径部65という。)が形成されている。
メタルホルダ35の内周側には、軸受37の一端部37aに接触して軸受37を支持する軸受支持部35Kが形成されている。
メタルホルダ延長部63の先端側に前記メタルホルダ雄ねじ59が形成されている。
メタルホルダ35は、メタルホルダ雄ねじ59がメタルホルダ用雌ねじ57に嵌められることにより、センターヨーク41に固定される。
メタルホルダ35が上述したようにセンターヨーク41に固定された状態で、メタルホルダ基部61は、センターヨーク先端面41cに接触している一方、可動子側磁力部材端面53tとの間には、隙間(以下、可動子側磁力部材・メタルホルダ間隙間67という。)が形成され、かつ磁石保護カバー端面55tとの間には隙間(以下、磁石保護カバー・メタルホルダ間隙間69という。)が形成されている。換言すれば、可動子側磁力部材53のセンターヨーク41に対する配置を、可動子側磁力部材端面53tに対してセンターヨーク先端面41cが突出するように設定して(すなわち永久磁石51の積み上げ長よりセンターヨーク41の長さを長くして)、センターヨーク41の端部をメタルホルダ35で締結して行っている。この構成により、メタルホルダ35とセンターヨーク41とは、機械的に接触している一方、メタルホルダ35と可動子側磁力部材53(永久磁石51)との間には、可動子側磁力部材・メタルホルダ間隙間67が形成されている。
上述したように構成された電磁サスペンション装置1では、可動子5が縮んでバンプラバー17と接触し、この接触によりバウンド荷重が発生した場合を想定すると、バウンド荷重はメタルホルダ35に作用し、センターヨーク41に直接、伝達される。この際、メタルホルダ基部61ひいてはメタルホルダ35と可動子側磁力部材端面53tとの間には、可動子側磁力部材・メタルホルダ間隙間67が形成されているので、バウンド荷重は、可動子側磁力部材53(永久磁石51)に伝達されず、バウンド荷重による永久磁石51の破損を回避することができる。
上述したように、バウンド荷重から永久磁石51を保護することが可能となるため、磁石を固定するための溝をセンターヨーク41に形成する必要がなく、生産性が向上し、これに伴い生産コストを低減できる。
さらに、メタルホルダ基部61ひいてはメタルホルダ35と磁石保護カバー端面55tとの間には、磁石保護カバー・メタルホルダ間隙間69が形成されているので、バウンド荷重は、磁石保護カバー55に伝達されず、バウンド荷重による磁石保護カバー55の破損を回避することができる。
本第1実施形態では、上述したようにメタルホルダ35及び軸受37は非磁性体から構成されており、摺動部の固着を防止することができる。すなわち、仮にメタルホルダ35及び軸受37を磁性体から構成した場合、軸受37の摩耗粉も磁性体となり、永久磁石51によって磁化されたメタルホルダ35や軸受37に摩耗粉が付着し、離れることがなく、これにより摺動部が固着してしまう問題が起こり得るが、上述したように、メタルホルダ35及び軸受37を非磁性体から構成したので、上述した問題の発生を回避することができる。
本第1実施形態では、センターヨーク41は、永久磁石51の磁路を形成させるべく、電磁鋼板(磁性材)を用いているが、電磁鋼板に代えて、非磁性部材を用いてもよい。
前記永久磁石51については、ネオジウム系の焼結磁石やボンド磁石など、用途や性能に応じて自由に選択が可能である。
本第1実施形態では、上述したように内径側、外径側に磁極(S極又はN極)を形成するようにした、いわゆる径方向着磁によりリング状の永久磁石51を作製している。なお、径方向着磁によるリング状の永久磁石51の作製が困難である場合は、これに代えて、組付けることにより円筒状になる複数個の円弧状磁性体片の凹面側、凸面側に着磁し、複数個の円弧状磁性体片を組付けてリング状の永久磁石51を作製してもよい。
本第1実施形態では、磁石保護カバー55は非磁性体からなっており、センターヨーク41への取付けに際し、永久磁石51の磁力の影響が抑制され、これに伴い磁石保護カバー55の取付作業性を向上できる。
第1実施形態では、可動子5の伸び移動をロッド15に形成されたリング状の突起33を用いる場合を例にしたが、突起33に代えて、ロッド15の周方向に沿って円弧状に形成された1個の円弧状突起を用いるようにしてもよいし、ロッド15の周方向に所定間隔、又は任意の間隔で形成された複数個の突起を用いるようにしても良い。
上記第1実施形態では、メタルホルダ35をねじ(メタルホルダ雄ねじ59及びメタルホルダ用雌ねじ57)を用いてセンターヨーク41に固定する場合を例にしたが、メタルホルダ35の固定は、これに限らず、圧入、接着剤などを用いて行うように構成しても良い。
上記第1実施形態では、メタルホルダ35に軸受37を圧入しているが、可動子5の高速の移動に際しても軸受37の保持を確実に保持することにより信頼性を向上させることができる。このように処置した例(第2実施形態)を図3に基づき、図1及び図2を参照して説明する。
図3に、本発明の第2実施形態の電磁サスペンション装置に用いる可動子5Aの先端側部分(メタルホルダ配置部分)を示す。
第2実施形態の電磁サスペンション装置に用いるリニアモータ2Aの可動子5Aは、第1実施形態の電磁サスペンション装置に用いる可動子5に比して、次の(i)〜(iv)項の内容が異なっている。
(i)図3に示すように、センターヨーク41におけるメタルホルダ35の取付部分に隣接する部分に雌ねじ41fを形成したこと。
(ii)雌ねじ41fに対応する雄ねじ71mを形成した保護リング71を設けたこと。
(iii)保護リング71が雌ねじ41f及び雄ねじ71mによりセンターヨーク41に固定され、この固定状態で、保護リング71の一端面部71tと、軸受支持部35Kにより一端部37aが支持された軸受37の他端部37bとの間には隙間が形成されていること。
(iv)可動子5が伸びきった場合、第1実施形態では突起33が軸受37に当るのに対してこの第2実施形態では保護リング71に当り、可動子5の伸びきりにより発生するリバウンド荷重が、軸受37に伝達されること無く保護リング71を介してセンターヨーク41に作用すること。
保護リング71は、磁性体、または非磁性体のどちらでもよい。本実施形態では、保護リング71が請求項3の保持手段を構成している。
この第2実施形態によれば、可動子5Aが高速に移動した場合にも、センターヨーク41に固定された保護リング71が軸受37の脱落を防止し、摺動の安定化を図っている。
さらに、可動子5Aが伸びきった場合、突起33が保護リング71に当り(図1参照)、可動子5Aの伸びきりにより発生するリバウンド荷重が、軸受37に伝達されること無く保護リング71を介してセンターヨーク41に作用するので、リバウンド荷重から軸受37を保護することができる。
この第2実施形態によれば、可動子5Aの縮みきり(バウンド)時における可動子側磁力部材53(永久磁石51)の保護を行え、伸びきり(リバウンド)時における軸受37の保護を行え、これに伴いリニアモータ2ひいては電磁サスペンション装置の信頼性を高めることができる。
この第2実施形態では、保護リング71がセンターヨーク41と別個に形成されている場合を例にしたが、センターヨーク41について、保護リング71と同等機能の部分を含めるように構成してもよい、換言すれば、センターヨーク41及び保護リング71を一体部品で構成しても良い。このことは、後述する第3、第4実施形態にも同様に言えることである。
次に、本発明の第3実施形態を図4に基づき、図1、図3を参照して説明する。
この第3実施形態は、第2実施形態(図3)の電磁サスペンション装置に比して、可動子5Aに代えて、可動子側磁力部材・メタルホルダ間隙間67にスペーサ(以下、第1スペーサという。)75を介在させ、磁石保護カバー・メタルホルダ間隙間69にスペーサ(以下、第2スペーサという。)77を介在させた可動子5Bを設けたことが、主に異なっている。第3実施形態が採用する可動子5Bを用いたリニアモータを、便宜上リニアモータ2Bという。
第1、第2スペーサ75、77は非磁性体で、弾力性のある樹脂(ウレタンなど)が用いられている。
この第3実施形態では、可動子5Bが縮みきり、バンプラバー17と接触し(図1参照)、この接触によりバウンド荷重が発生した場合、そのバウンド荷重は、メタルホルダ35に作用し、センターヨーク41に伝達されると共に、第1、第2スペーサ75、77に伝達される。この際、バウンド荷重は、第1、第2スペーサ75、77により減衰され、可動子側磁力部材53(永久磁石51)及び磁石保護カバー55への伝達が抑制され、これによりバウンド荷重から可動子側磁力部材53(永久磁石51)及び磁石保護カバー55を保護することが可能となる。
また、バウンド荷重の可動子側磁力部材53(永久磁石51)及び磁石保護カバー55への伝達が抑制されることにより、可動子側磁力部材53(永久磁石51)及び磁石保護カバー55を貼付する接着剤が仮に劣化し接着力が低下しても、バウンド荷重により可動子側磁力部材53(永久磁石51)及び磁石保護カバー55が動いてしまうようになることを防止でき、ひいては本装置(電磁サスペンション装置)の信頼性を向上できる。このことは、後述する第4実施形態にも同様に言えることである。
なお、本第3実施形態では、第1、第2スペーサ75、77を設けた場合を例にしたが、これら(第1、第2スペーサ75、77)のうち一方を設けるように構成しても良い。このことは、後述する第4実施形態にも同様に言えることである。
また、可動子5Bが伸びきった場合、第2実施形態と同様に、突起33が保護リング71に当るので、可動子5Bの伸びきりにより発生するリバウンド荷重が、軸受37に伝達されること無く保護リング71を介してセンターヨーク41に作用するので、リバウンド荷重から軸受37を保護することができる。このことは、後述する第4実施形態にも同様に言えることである。
次に、本発明の第4実施形態を図5に基づき、図1、図4を参照して説明する。
この第4実施形態は、第3実施形態のメタルホルダ基部61(図4)より外径寸法が小さいメタルホルダ基部61Cを備えたメタルホルダ35Cをメタルホルダ35に代えて設けたこと、環状をなし、第1、第2スペーサ75、77に接触した状態でメタルホルダ基部61Cの外周部を覆うように配置された保護部材79を設けたこと、メタルホルダ35C及び保護部材79を備えた可動子5Cを、第3実施形態の可動子5B(図4)に代えて設けたこと、が主に異なっている。
第4実施形態が採用する可動子5Cを用いたリニアモータを、便宜上リニアモータ2Cという。
保護部材79は、非磁性体で構成されている。保護部材79については、この保護部材79よりメタルホルダ基部61の底面側部分61mが突出するように、その厚さが設定されている。
この第4実施形態では、可動子5Cが縮みきり、バンプラバー17と接触し(図1参照)、この接触によりバウンド荷重が発生した場合、そのバウンド荷重は、保護部材79より突出したメタルホルダ35に作用し、センターヨーク41に伝達される。バウンド時に、可動子5Cとバンプラバー17との接触面積が大きい場合に限り、メタルホルダ35と共に、保護部材79より第1、第2スペーサ75、77に伝達される。この際、バウンド荷重は、第1、第2スペーサ75、77により減衰され、可動子側磁力部材53(永久磁石51)及び磁石保護カバー55への伝達が抑制され、これによりバウンド荷重から可動子側磁力部材53(永久磁石51)及び磁石保護カバー55を保護することが可能となる。
保護部材79は非磁性体金属や、弾力性のある樹脂(ウレタンなど)などが用いられる。
1・・・電磁サスペンション装置、2、2A、2B、2C・・・リニアモータ、3・・・固定子、5、5A、5B、5C・・・可動子、7・・・固定子側筒部(固定子本体)、17・・・バンプラバー(当接部)、19・・・電機子(固定子本体)、35・・・メタルホルダ(当接力伝達部)、41b・・・センターヨーク先端側部分(可動子本体の一端部)。

Claims (4)

  1. 固定子と、前記固定子に隣接して配置されるとともに、最接近位置と最離間位置との間で前記固定子に対して直線方向に相対移動する可動子とからなるリニアモータを用いた電磁サスペンション装置であって、
    前記可動子は、
    前記相対移動方向に延伸された可動子本体と、
    前記固定子に対向するように前記可動子本体の側面に配置された可動子側磁力部材と、
    前記最接近位置で前記固定子に当接するように前記可動子本体の一端部に配置され、当接により受ける力を前記可動子本体に直接伝達する当接力伝達部とを有し、
    前記当接力伝達部は、前記可動子本体と接触し、前記可動子側磁力部材端面と離間して配置され、
    前記固定子は、
    前記相対移動方向に延伸された固定子本体と、
    前記可動子に対向するように前記固定子本体の側面に配置された固定子側磁力部材と、
    前記最接近位置で前記当接力伝達部に当接するように前記固定子本体の端部に配置された当接部とを有することを特徴とする電磁サスペンション装置。
  2. 固定子と、前記固定子に隣接して配置されるとともに、最接近位置と最離間位置との間で前記固定子に対して直線方向に相対移動する可動子とからなるリニアモータを用いた電磁サスペンション装置であって、
    前記可動子は、
    前記相対移動方向に延伸された可動子本体と、
    前記固定子に対向するように前記可動子本体の側面に配置された可動子側磁力部材と、
    前記最接近位置で前記固定子に当接するように前記可動子本体の一端部に配置され、当接により受ける力を前記可動子本体に直接伝達する当接力伝達部とを有し、
    前記当接力伝達部は、前記可動子側磁力部材端面と離間して配置され、
    前記固定子は、
    前記相対移動方向に延伸された固定子本体と、
    前記可動子に対向するように前記固定子本体の側面に配置された固定子側磁力部材と、
    前記最接近位置で前記当接力伝達部に当接するように前記固定子本体の端部に配置された当接部とを有し、
    前記当接力伝達部と前記可動子側磁力部材端面との間には弾性体からなるスペーサを設けたことを特徴とする電磁サスペンション装置。
  3. 前記可動子本体は、筒状に構成されるとともに内周に軸受を有し、
    前記当接力伝達部は、筒状に構成され、
    前記固定子は、前記固定子本体の内側にロッドを有し、
    前記ロッドは、前記軸受を介して前記可動子本体の内部に挿入されていることを特徴とする請求項1または2の電磁サスペンション装置。
  4. 前記当接力伝達部の内周側に前記軸受の一端側を支持する軸受支持部を形成し、
    前記軸受の他端側に臨むようにして前記可動子本体の一端部側に、前記軸受を保護する保護手段を設けたことを特徴とする請求項の電磁サスペンション装置。
JP2009127680A 2009-05-27 2009-05-27 電磁サスペンション装置 Active JP5655999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009127680A JP5655999B2 (ja) 2009-05-27 2009-05-27 電磁サスペンション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009127680A JP5655999B2 (ja) 2009-05-27 2009-05-27 電磁サスペンション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010279121A JP2010279121A (ja) 2010-12-09
JP5655999B2 true JP5655999B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=43425564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009127680A Active JP5655999B2 (ja) 2009-05-27 2009-05-27 電磁サスペンション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5655999B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5812320B2 (ja) * 2011-01-18 2015-11-11 独立行政法人交通安全環境研究所 磁石体
JP5743785B2 (ja) * 2011-07-28 2015-07-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 電磁サスペンション
JP5919008B2 (ja) 2012-01-31 2016-05-18 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動式サスペンション制御装置
JP5876764B2 (ja) * 2012-03-30 2016-03-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 電磁サスペンション
JP7064426B2 (ja) * 2018-10-26 2022-05-10 Kyb株式会社 筒型リニアモータ
CN109808437B (zh) * 2019-04-02 2020-10-16 西安科技大学 一种电动汽车电磁集成式馈能型悬架作动器及其控制方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08317626A (ja) * 1995-05-19 1996-11-29 Honda Motor Co Ltd 円筒形リニアモータ及び円筒形リニアモータの製造方法
JPH10215555A (ja) * 1997-01-28 1998-08-11 Matsushita Electric Works Ltd 電磁ソレノイド
TWI302780B (en) * 2005-05-27 2008-11-01 Delta Electronics Inc Motor mechanism with two-direction buffering function
JP4911380B2 (ja) * 2007-03-16 2012-04-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 筒形リニアモータ
JP2008286362A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Aisin Seiki Co Ltd サスペンション装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010279121A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10399122B2 (en) Vibration motor
JP5655999B2 (ja) 電磁サスペンション装置
JP5680216B2 (ja) 筒型リニアモータ
KR101843753B1 (ko) 진동 액추에이터
JP4911380B2 (ja) 筒形リニアモータ
JP5876764B2 (ja) 電磁サスペンション
WO2012039293A1 (ja) リニアアクチュエータ
US11664712B2 (en) Linear vibration motor with at least couple linear movement support shafts of the vibrator
EP1835602B1 (en) Moving magnet actuator with counter-cogging end-ring and asymmetrical armature stroke
EP1914761B1 (en) Actuator
JP2007007515A (ja) 振動アクチュエータ
JP3470689B2 (ja) リニアアクチュエータ
US20140339926A1 (en) Linear actuator
US9871433B2 (en) Linear actuator and tube assembly method for linear actuator
JP5872108B2 (ja) 可動子およびリニアモータ
WO2013014780A1 (ja) リニアモータ
US7595944B2 (en) Optical actuator
WO2014041589A1 (ja) リニア直流モータ
JP5466534B2 (ja) 電磁緩衝装置
US20200044542A1 (en) Linear vibration motor and electronic device
JP4941658B2 (ja) 板バネ、リニアアクチュエータ
JP6097513B2 (ja) リニアステッピングモータ
CN107680773B (zh) 电磁致动器
WO2011145359A1 (ja) リニアモータ
JP5263618B2 (ja) 電磁サスペンション装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5655999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250