JP5263618B2 - 電磁サスペンション装置 - Google Patents
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Description
本発明は、縮み切りの際に衝撃吸収部材に作用する力の抑制を図ることができる電磁サスペンション装置を提供することを目的とする。
図1、図2において、本実施の形態に係る電磁サスペンション装置1は、電磁緩衝器3を用いて構成されている。電磁緩衝器3は、内周側に固定子磁力部材としての電機子コイル(以下、単にコイル5という。)が配置された有底円筒状の固定子7と、固定子7の内側に配置されて、最接近位置と最離間位置との間で固定子7に対して直線方向に相対移動する有底円筒状の可動子9と、を備えている。電磁サスペンション装置1は、さらに、コイル5への通電を制御することにより固定子7及び可動子9の相対移動(ひいては電磁緩衝器3の作動)を制御する図示しない制御手段を備えている。固定子7は、先端側部分(以下、適宜、固定子先端側部分11という。)が、底部側部分(以下、適宜、固定子底部側部分13という。)に比して厚肉とされている。固定子先端側部分11は、その内周側に前記コイル5を配置しており、コイル5と共に電機子15を構成している。
電磁緩衝器3は、可動子9と共に二重筒状をなすように可動子底部33から延びる外筒35を備えている。なお、外筒35には、ばね上及びばね下間に介在される図示しないばねに対するばね受けを設けてもよい。
そして、電機子15のコイル5から発生した磁界を追従するように可動子9がロッド37上を摺動することで、固定子7及び可動子9は相対移動する(換言すれば、電磁緩衝器3は伸縮する)ようになっている。
可動子9とロッド37との間になるように可動子9の環状凹部23には前記可動子9のロッド37上の摺動(直線方向の移動)をスムーズに行う目的で前記軸受21が配置されている。軸受21は、略環状をなし、その内周側には、溝(以下、軸受溝41という。)が形成されている。軸受溝41は、ロッド37と可動子9の間に形成されている空間(以下、ロッド・可動子間空間43という。)に連通されている。本実施形態では、軸受溝41が連通路を構成している。
バンプラバー45は、ロッド37を通すための孔(以下、バンプラバー底部孔47という。)が形成された所定厚さの円板状の底部(以下、バンプラバー底部49という。)と、バンプラバー底部49から立ち上がるように設けられ内側にロッド37を通すようにした略円筒状のバンプラバー45本体部51と、を備え、全体として略筒状をなしている。ロッド37が通されたバンプラバー45は、ロッド37が上述したように固定子底部31に連結されることにより、バンプラバー底部49のバンプラバー本体部51と反対側(図1上側、図3左側)の面部が、固定子底部31に接触し、バンプラバー底部49の外周面が、固定子底部側部分13の内周面に接触した状態になっている。
また、本実施形態では、上述した、可動子9及び固定子7が相対的に伸び、環状凹部形成第2壁部27がゴム製のリバウンドストッパ100に当って可動子9の伸び作動が停止される位置が、ストロークが伸び切った位置(以下、単に伸びきり位置ともいう。最離間位置に相当する。)を構成している。
また、上記実施形態では、可動子9の外周側に可動子磁力部材としての永久磁石16を配置した場合を例にしたが、これに代えて、可動子9の外周側に可動子磁力部材としてのコイルを配置するようにしてもよい(なお、この場合、固定子7の内周側には固定子磁力部材としてのコイル5を設ける。)。
また、上記第1実施形態では、固定子7及び可動子9が円筒状である場合を例にしたが、これに限らず、筒状であれば方形や楕円などの他の形状であっても良い。
この第2実施形態では、2個の軸受構成体61は、間に隙間(以下、軸受構成体間隙間63という。)を空けて略環状になるようにして分割型軸受21Aとして組み付けられている。この第2実施形態では、軸受構成体間隙間63が連通路を構成する。
この第2実施形態では、軸受21として、2個の軸受構成体61の組付により得られる分割型軸受21Aを用いた場合を例にしたが、これに限らず、3個以上の軸受構成体61からなる分割型軸受を用いるようにしてもよい。
第3実施形態に係る電磁サスペンション装置1Bが用いる平坦面形成軸受21Bの平坦面67は、当該軸受21Bの端面(図7左右側の端面)まで延びている。また、平坦面形成軸受21Bは、その両端面の夫々と環状凹部形成第1、第2壁部25,27の夫々との間に隙間(以下、軸受・壁部間空間69という。)を形成して、環状凹部23に配置されている。
平坦面形成軸受21Bは、平坦面67を形成したことにより、可動子9における環状凹部23の底部(以下、環状凹部底部71という。)との間に隙間(以下、軸受外周側空間73という。)が形成されている。軸受外周側空間73は、軸受・壁部間空間69を介してロッド・可動子間空間43ひいては外部に連通している。
第3実施形態では、平坦面67を2箇所形成しているが、これに限らず、1箇所、又は3箇所以上に平坦面67を形成しても良い。
また、第3実施形態では、軸受外周側空間73(連通路)の形成のために、軸受21の外周側に平坦面67を形成するようにしているが、平坦面67に代えて、溝を形成するように構成してもよい。
可動子空気抜き孔75は、可動子9における軸受21の形成部分に、可動子9の軸線を中心にして対向するように2本形成されている。
可動子空気抜き孔75は、一端側が可動子9の先端面に開口し、他端側が、可動子9の軸線に沿って環状凹部形成第2壁部27まで延びて、可動子9の内方に屈曲し、ロッド・可動子間空間43に臨んで開口する通路(以下、可動子空気抜き孔第1通路77という。)と、一端側が、環状凹部形成第1壁部25においてロッド・可動子間空間43に臨んで開口し、他端が可動子空気抜き孔第1通路77に接続された通路(以下、可動子空気抜き孔第2通路79という。)と、からなっている。
第4実施形態では、可動子空気抜き孔75を2本形成した場合を例にしたが、これに限らず、1本、又は3本以上、形成しても良い。
ロッド空気抜き溝83は、その長さ寸法が、環状凹部形成第1、第2壁部25,27間の長さ寸法より大きい値に設定されており、最接近位置において、一端がバンプラバー45に臨み、他端が環状凹部形成第2壁部27に臨むように配置される。
第5実施形態では、ロッド空気抜き溝83を2条形成した場合を例にしたが、これに限らず、1条、又は3条以上、形成しても良い。
バンプラバー通路87は、大略、屈曲して連通された3つの溝(以下、バンプラバー第1、第2、第3溝という。)89,91,93から構成されている。
バンプラバー第1溝89は、バンプラバー底部49の固定子底部31との接触面側に内周側から外周側まで径方向に延びて形成されている。
バンプラバー第2溝91は、一端がバンプラバー第1溝89に連接され、他端側がバンプラバー底部49の外周面に、バンプラバー45の高さ方向(図13の左右方向)に延びて形成されている。
バンプラバー第3溝93は、バンプラバー第1溝89に一端が連接され、他端側がバンプラバー底部49の内側(バンプラバー底部孔47)にバンプラバー45の高さ方向に延びて形成されている。
バンプラバー第3溝93の他端は、バンプラバー・ロッド・可動子・軸受間空間55に臨んでいる。
第6実施形態では、バンプラバー通路87を一つ、形成した場合を例にしたが、これに限らず、2つ以上、形成しても良い。
Claims (1)
- 筒状の固定子と、
前記固定子の内周面に配置された固定子磁力部材と、
前記固定子の内側に配置されて、最接近位置と最離間位置との間で前記固定子に対して直線方向に相対移動する筒状の可動子と、
前記固定子磁力部材に対向するように前記可動子の外周面に配置された可動子磁力部材と、
前記可動子の内周面に配置された軸受と、
前記軸受に摺動可能に支持されるとともに、一端が前記固定子に連結され、他端が前記可動子の内側に配置されたロッドと、
前記ロッドの一端側の外側に配置され、前記最接近位置で前記可動子の端部に当接して衝撃を吸収する筒状の衝撃吸収部材とからなり、
前記最接近位置で前記衝撃吸収部材と前記ロッドと前記可動子の端部と前記軸受とで形成される空間を前記可動子内を介して外部に連通する連通路を設けたことを特徴とする電磁サスペンション装置。
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Family Applications (1)
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