JP5237202B2 - アクチュエータ、防振装置 - Google Patents

アクチュエータ、防振装置 Download PDF

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本発明は、加振手段として用いられるアクチュエータ、及び、一般産業機械、自動車におけるエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を吸収及び減衰させる防振装置に関する。
車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置として、能動型防振装置であるアクティブコントロールエンジンマウントが開発されている。例えば、特許文献1、2には、ゴム弾性体の変形に従って拡縮する主液室と、この主液室に制限通路(オリフィス)により接続された副液室とを備えた液体封入型のエンジンマウントが開示されており、主液室に面した可動板を、リニアアクチュエータを用いて加振している。
ところで、リニアアクチュエータを加振手段として用いる場合、リニアアクチュエータの可動子の移動量が過大となるのを規制するため、ストッパが設けられることがある。特許文献1、2では、このストッパは可動板の加振方向外側に設けられている。このように、ストッパを可動板の外側に設けた場合、可動子の移動量を正確に規制しようとすると、ストッパの位置決めが難しい。
特開2005−239084号 特開2008−185126号
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、可動子の移動量を正確に規制可能なアクチュエータ、及び、このアクチュエータを備えた防振装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係るアクチュエータは、防振装置に用いられるアクチュエータであって、軸部材、及び、前記軸部材の軸方向中間部に固定され前記軸部材の径方向外側に張り出した張出部、を有し、前記軸方向に往復運動可能とされた可動子と、前記可動子の外周を囲むように配置され、磁性体で構成されるヨーク部、励磁用コイル、及び、前記張出部を径方向に挟んで対向配置された永久磁石対を含んで構成された固定子と、前記固定子に固定され、前記軸方向に前記張出部と対向して離間配置されたストッパ部材と、を備えている。
本発明のアクチュエータは、軸方向に往復運動する可動子が、軸部材の径方向外側に張り出した張出部を有している。張出部は、軸部材の中間部に固定され、可動子と共に軸方向に往復運動する。一方、固定子には、軸方向に張出部と対向して離間配置されたストッパ部材が固定されている。可動子の軸方向の移動量が張出部とストッパ部材との離間距離以上になると、張出部がストッパ部に当たって、可動子の移動量が規制される。
本発明によれば、ストッパ部材が固定子に固定され、ストッパ部材に当てられる張出部が可動子に固定されているので、可動板などの加振対象とアクチュエータの外側に設けられたストッパとを当てて、可動子の移動量を規制する場合と比較して、可動子の移動量を正確に規制することができる。
請求項2に係るアクチュエータは、前記ストッパ部材が、前記固定子の前記可動子と対向する内周端から前記張出部の外周端よりも前記軸部材に近い位置まで延出されていること、を特徴とする。
このように、ストッパ部材を、固定子の可動子と対向する内周端から張出部の外周端よりも軸部材に近い位置まで延出することにより、ストッパ部材と張出部とを軸方向に対向配置させることができる。
請求項3に係るアクチュエータは、前記ストッパ部材が、前記ヨーク部の前記軸方向の少なくとも一方の端面に固定されていること、を特徴とする。
このように、ヨーク部の軸方向の端面に固定することで、ストッパ部材を簡易に固定することができる。
請求項4に係るアクチュエータは、前記ストッパ部材が、少なくとも前記張出部と対向した部分が緩衝部材で被覆されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、緩衝部材での緩衝により、ストッパ部材と張出部との衝突の際の衝撃を緩和することができる。
請求項5に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材とを連結し、振動発生部からの振動入力により変形する弾性体と、液体が封入されると共に前記弾性体の変形により拡縮する主液室を前記弾性体との間に構成する可動板と、前記可動板を挟んで前記主液室と逆側に配置され、振動発生部及び振動受部の一方に前記固定子が固定されると共に、前記可動子の軸部材が連結され、前記可動板を加振する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータと、を備えている。
本発明の防振装置では、可動子の軸部材に連結されて加振される可動板は、アクチュエータに設けられたストッパ部材と張出部により移動量が規制される。したがって、可動板の振幅方向外側に、ストッパ部材を設ける必要がなく、防振装置を簡易な構成とすることができる。
請求項6に係る防振装置は、少なくとも一部がダイヤフラムによって構成されて液圧変化に応じて拡縮する副液室と、前記主液室と前記副液室とを連通させる制限通路と、を備えている。
上記のように、副液室、制限通路を設けることにより、主液室と副液室との間で液体を流通させて、制限通路内での液柱共振等により、効果的に制振効果及び防振効果を得ることができる。
請求項7に係る防振装置は、前記副液室が、前記弾性体を挟んで前記主液室と逆側に構成され、隔壁の一部が前記弾性体で構成されていること、を特徴とする。
上記のように、副液室を、弾性体を挟んで主液室と逆側に設けることにより、弾性体の一部を副液室の隔壁として用いることができる。
以上説明したように本発明のアクチュエータによれば、可動子の移動量を正確に規制することができる。また、本発明のアクチュエータを用いることにより、防振装置を簡易な構成とすることができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す図1から90度回転させた側断面図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータの構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータの構成を示す図4から90度回転させた側断面図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータの振動入力時における動作説明図である。 本発明の実施形態の変形例に係るアクチュエータの構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態の他の変形例に係るアクチュエータの構成を示す側断面図である。
以下、本発明に係るアクチュエータ、および、防振装置の実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2には本発明の実施形態に係る防振装置10が示されている。この防振装置10は、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図中の符号Sは装置の軸心を示し、この軸心に沿った方向を装置の軸方向Sとして以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10は、エンジン側に取り付けられる第1取付部材12、後述する脚部材96を介して車体側に取り付けられる第2取付部材20、第1取付部材12と第2取付部材20とを連結するゴム弾性体16を備えている。
第2取付部材20は、外筒22、及び、中間筒24を含んで構成されている。外筒22は、略円筒形状の円筒部22A、円筒部22Aの一端から径方向外側に延出されたフランジ部22B、及び、円筒部22Aの他端側で中間筒24の端部や後述する封止板40などをかしめて固定するカシメ部22Cを有している。中間筒24は、円筒部22Aよりも小径の略円筒形状とされ、外筒22の径方向内側に同軸的に配置されている。中間筒24の一端側は、僅かに径方向外側へ湾曲した湾曲部24Aとされ、他端側は、径方向外側に段付きで屈曲された段付フランジ部24Bとされている。外筒22のフランジ部22Bには、リバウンドストッパ金具13との連結用のボルト穴22Hが穿孔されている。
図1に示すように、防振装置10の上部外側には、リバウンドストッパ金具13が配置されている。リバウンドストッパ金具13は、略U字状に湾曲された頂部の内側にゴム材13Aが接着されており、取付部13Bでボルト13C及びナット13Dにより第2取付部材20へ固定されている。なお、リバウンドストッパ金具13については、図1以外の図面では、図示を省略している。
第2取付部材20は、後述する脚部材96を介して、車体(不図示)に連結される。
第1取付部材12は、外径が第2取付部材20の内径よりも小径の略円柱状とされ、第2取付部材20と同軸的に、かつ、軸方向Sで第2取付部材20よりも外側に突出して配置されている。第1取付部材12の第2取付部材20側は、先端に向かって小径となるような略テーパー形状とされている。第1取付部材12の第2取付部材20と逆側は、リバウンドストッパ金具13のゴム材13Aと対向配置されている。第1取付部材12は、不図示の取付部によってエンジン(不図示)と連結されている。
ゴム弾性体16は、第1取付部材12の小径側先端外周に加硫接着されると共に、中間筒24の湾曲部24A側の内周に湾曲部24Aの外周側をも覆うように加硫接着されており、第1取付部材12と中間筒24とを弾性的に連結している。ゴム弾性体16の下面(第2取付部材20側の面)には、凹部16Aが構成されている。ゴム弾性体16には、第1取付部材12の外周面を覆う薄肉の上部膜17が一体的に構成されている。また、ゴム弾性体16には、中間筒24の段付フランジ部24B側に延びて中間筒24の内周面を覆う薄肉の下部膜18が一体的に構成されている。
外筒22の円筒部22A内側には、ダイヤフラム30が加硫接着されている。ダイヤフラム30は、薄肉のゴム膜で構成されており、略円筒状とされている。ダイヤフラム30の円筒の一端は、径方向内側へ湾曲して縮径されリング34に加硫接着されている。リング34は、上部膜17を介して第1取付部材12に外嵌されている。ダイヤフラム30の円筒の他端は、外筒22のカシメ部22C側へ延出され円筒部22Aの内周面を覆う被覆膜32を構成している。
第2取付部材20の第1取付部材12と逆側には、封止板40が配置されている。ゴム弾性体16の凹部16A、中間筒24、及び封止板40により囲まれて、主液室36が構成されている。ゴム弾性体16とダイヤフラム30の間には、環状に副液室38が構成されている。外筒22と中間筒24との間には、オリフィス通路26が構成されている。オリフィス通路26は、一端が主液室36と連通され、他端が副液室38と連通されており、オリフィス通路26によって、主液室36と副液室38とが連通されている。主液室36、副液室38、及び、オリフィス通路26には、液体が充填されている。
エンジンに連結された第1取付部材12側から軸方向Sの振動が入力されると、ゴム弾性体16が弾性変形し、この弾性変形に伴って主液室36の内容積が拡縮する。これにより、エンジンから入力される振動のうち比較的低い周波数域の振動、例えばシェイク振動等の入力時には、主液室36と副液室38との圧力差により主液室36内に封入された液体と副液室38内に封入された液体がオリフィス通路26を通して相互に流通し、オリフィス通路26内での液柱共振作用等により、制振効果及び防振効果を得ることができる。オリフィス通路26は、その路長や断面積が、エンジンシェイク等の低周波大振幅振動の周波数域で制振効果が有効に発揮されるように設定されている。
封止板40は、円板状とされ、外周板部42、可動板44、及び、外周板部42と可動板44とを連結する環状のゴム部46を含んで構成されている。外周板部42は外周端が下側に屈曲され、中間筒24の段付フランジ部24B等と共にカシメられ、第2取付部材20に固定されている。可動板44には、後述するアクチュエータ50の軸部材54を挿入して連結する連結凹部44Aが構成されている。可動板44は、ゴム部46により、弾性的に外周板部42に支持されている。
封止板40の主液室36と逆側には、アクチュエータ50が配置されている。アクチュエータ50は、図3〜5にも示すように、軸方向Sに往復運動する可動子52、および、可動子52を支持する固定子60を備えている。本実施形態のアクチュエータ50は、例えば、特開2004−343964号に開示されたリニアアクチュエータと同様の原理により作動する。
可動子52は、軸状の軸部材54、及び、円板状の張出部56、58を備えている。軸部材54は、軸方向Sに沿って配置され、一端部54Aが可動板44の連結凹部44Aに連結されている。張出部56、58は、軸部材54と同軸的に、互いに離間して、軸部材54の中間部に固定されている。張出部56、58は、電磁鋼板等の磁性金属である複数の金属板が積層されて構成されている。
固定子60は、可動子52の外周を囲むように配置され、ヨーク部62、コイル部64、及び、磁極部67を備えている。
ヨーク部62は、環状とされ、中空部62Aが構成されている。可動子52は、中空部62Aの中央に挿通されている。ヨーク部62は、電磁鋼板等の磁性金属よりなる複数の環状の金属板を積層して構成されている。ヨーク部62には、各々対向する位置から径方向内側へ突出する凸部63A、63Bが形成されている。凸部63A、63Bの先端(内端)部は、張出部56、58に沿った弧状とされており、永久磁石が固定されて、磁極部67が構成されている。
図5に示すように、凸部63A、63Bの張出部56に対向する位置には、軸方向Sに並ぶ2組の永久磁石65A、65Bが固定されている。2組の永久磁石65A、65Bは、磁極が互いにNS交互の異極をなすように配置されている。また、凸部63A、63Bの、2組の永久磁石65A、65Bの下側(封止板40から遠い側)には、軸方向Sに並ぶ2組の永久磁石66A、66Bが固定されている。2組の永久磁石66A、66Bは、磁極が互いにNS交互の異極をなすように、また、隣り合う永久磁石65Bと永久磁石66Aの磁極も互いにNS交互の異極をなすように配置されている。すなわち、磁極部67には、磁極が互いにNS交互の異極をなすように、4組の永久磁石65A、65B、66A、66Bが、軸方向Sに配置されている。
なお、永久磁石65Aの上端から永久磁石65Bの下端までの長さは、張出部56の上下方向(軸方向S)の長さよりも長くなっている。また、永久磁石66Aの上端から永久磁石66Bの下端までの長さも、張出部58の上下方向(軸方向S)の長さよりも長くなっている。
ヨーク部62の軸方向Sの上端(封止板40側)には、ストッパ部材70が固定されている。ストッパ部材70は、円筒状の円筒部71、円筒部71の一端側で径方向外側に延出されたフランジ部72、及び、円筒部71の他端側で底面を構成する底部73を備え、これらが一体的に構成されている。底部73は円板状とされ、中央に略H形状のH開口73Aが構成されている。H開口73Aにより、底部73の径方向内側に互いに対向して突出する一対の凸部74が構成されている。
凸部74、74は、ヨーク部62の凸部63A、63Bに対応する位置から周方向に90度回転した位置に形成されている。また、凸部74、74は、ヨーク部62の内壁よりも径方向内側に突出され、さらに、張出部56の外周端よりも軸部材54に近い位置まで延出されている。これにより、凸部74、74は張出部56と軸方向Sに所定距離離間して対向配置される。
凸部74の先端部は、緩衝部材75で被覆されている。緩衝部材75は、ゴムなどの弾性部材や、コルク、熱可塑性エラストマなどの樹脂を用いて構成することができる。緩衝部材75の下面と張出部56の上面との距離Dは、可動子52が固定子60に対して上方に移動した場合の最大移動可能距離となる。距離Dは、アクチュエータ50毎に設定することができ、ヨーク部62の軸方向Sの厚みを変えたり、ヨーク部62とストッパ部材70の底部73との間にスペーサを配置したりすることにより、調整することができる。
ストッパ部材70は、底部73がヨーク部62の上面に密着され、底部73に穿孔された止穴73Hにピン76、77が挿入されて、ヨーク部62に固定されている。円筒部71の外径は、後述するブラケット82の内径とほぼ同径とされ、ブラケット82に圧入されている。この圧入により、ストッパ部材70を介して固定子60がブラケット82との間で位置決めされつつ、ブラケット82に固定される。
可動子52は、上下一対の板バネ90、90を介して、固定子60に対して軸方向Sに往復動可能に弾性支持されている。板バネ90、90は、中央リング部93及び一対の外周環状部94、94を備えている。中央リング部93は、軸部材54に構成された支持溝54Mに係合されて支持されている。一対の外周環状部94、94は、中央リング部93から延びて後述するコイル部材64を各々迂回する角形の変形リング状とされている。上側の外周環状部94は、ストッパ部材70と軸方向Sに所定間隔離間されるように、ピン77の溝77Mに取り付けられている。下側の外周環状部94は、ヨーク部62の下面と軸方向Sに所定間隔離間されるように、ピン77に取り付けられている。
ヨーク部62の中空部62Aには、コイル部材64が配置されている。コイル部材64は、ヨーク部62の凸部63A、63Bの各々の周りにコイルが巻き回された、一対のコイル部78A、78Bを有している。一対のコイル部78A、78Bは、連結部79で連結されている。したがって、コイル部78A、78Bは、4組の永久磁石65A、65B、66A、66Bが各々向き合う方向に磁束を発生可能に構成されている。コイル部78Aには、コネクタ80が形成されており、コネクタ80を介してコイルへの通電が行われる。
アクチュエータ50は、ブラケット82に収納されている。ブラケット82は、有底円筒形状とされ、円筒状の円筒部84、円筒部84の一端側を閉鎖する底部86、及び、円筒部84の他端側の開口で径方向外側へ延出するフランジ部88を備えている。ブラケット82のフランジ部88側には、ストッパ部材70が底部73側から圧入され、ストッパ部材70のフランジ部72がブラケット82上に配置されている。底部86の軸部材54に対応する位置には、ストッパゴム92が設けられている。
アクチュエータ50は、コイル部78A、78Bに交流電流が通電されることにより、コイル部78A、78Bの磁力と磁極部67の磁力とが作用し合って可動子52に上下方向への力を交互に作用させる。これにより、板バネ90に支持された可動子52が、軸方向Sに往復運動する。
ブラケット82は、脚部材96内に収納されている。脚部材96は、円筒状の円筒部96A、円筒部96Aの下端から下側へ向かって大径となるテーパー状の脚部96B、及び、円筒部96Aの上端から径方向外側へ延出するフランジ部96C、を備えている。フランジ部96C上にフランジ部88が配置され、その上に、フランジ部72、外周板部42、段付フランジ部24Bが順に重ねられ、これらが、カシメ部22Cに挟み込まれて加締め固定される。脚部材96は、脚部96Bの円筒部96Aと逆側が不図示のボルトにより車体側に連結される。
上記構成の防振装置10では、振動発生部(エンジン)からの振動に応じてアクチュエータ50を往復運動させ、可動板44を加振することにより、振動発生部からの振動を吸収し、振動受部(車体)側への振動伝達が抑制されている。
防振装置10へ大振幅の振動が加わった場合には、可動子52が固定子60に対して下方向に移動し、図6(A)に示すように、軸部材54の下端がストッパゴム92に当たって移動が規制される。続いて、リバウンドにより可動子52が固定子60に対して上方向へ移動すると、図6(B)に示すように、張出部56が凸部74の先端部の緩衝部材75に当たって移動が規制される。
本実施形態では、このように、可動子52の固定子60に対する上方向への移動量が所定量以上となることが、固定子60に固定されたストッパ部材70の一部である凸部74により規制される。これにより、大振動の入力により可動子52が過度に変位して、板バネ90が損傷したり、可動子52が初期位置に復帰しないままアクチュエータ50がアクティブ状態になったりすることを、回避することができる。
また、本実施形態では、アクチュエータ50の固定子60にストッパ部材70を固定して移動量の規制を行っているので、アクチュエータ50の加振対象である可動板44の主液室36側にストッパ部材を設ける場合と比較して、移動量の規制を正確に行うことができる。また、アクチュエータ50内にストッパ部材を設けるので、防振装置10側にストッパ部材を設ける必要がなく、防振装置を簡易な構成とすることができる。
なお、本実施形態では、可動子52の固定子60に対する下方向への移動をストッパゴム92によって規制したが、同方向の移動について、図7に示すように、ヨーク部62の下面にストッパ板96を固定して規制することもできる。ストッパ板96は、ストッパ部材70の底部73と同形状とし、ピン76、77を用いて、ヨーク部62の下面に固定する。ストッパ板96に構成された凸部97A、97Bの先端部に緩衝部材95を被覆し、この緩衝部材95に張出部58が当たることにより、可動子52の固定子60に対する下方向への移動が所定量以上となることを規制することができる。
また、本実施形態では、ヨーク部62の上下面にストッパ部材70を固定した例について説明したが、張出部56、58に当てて可動子52の移動量を規制するストッパ部材は、ヨーク部62の他の部分に固定してもよいし、コイル部78A、78Bや、磁極部67に固定してもよい。
また、本実施形態では、ストッパ部材70をブラケット82に圧入して固定子60をブラケット82に固定したが、他の方法で固定子60をブラケット82に固定してもよい。例えば、図8に示すように、ブラケット82に取付穴82Hを穿孔すると共に、ピン76を下側に延長して取付穴82Hに挿通し、ブラケット82の外側からナット76Nによって固定してもよい。
10 防振装置
12 第1取付部材
16 ゴム弾性体
20 第2取付部材
22 外筒
24 中間筒
26 オリフィス通路
30 ダイヤフラム
36 主液室
38 副液室
40 封止板
44 可動板
46 ゴム部
50 アクチュエータ
52 可動子
54 軸部材
56 張出部
58 張出部
60 固定子
62 ヨーク部
67 磁極部
70 ストッパ部材
74 凸部
75 緩衝部材
78A コイル部
78B コイル部
82 ブラケット
90 板バネ
95 緩衝部材
S 軸方向

Claims (7)

  1. 防振装置に用いられるアクチュエータであって、
    軸部材、及び、前記軸部材の軸方向中間部に固定され前記軸部材の径方向外側に張り出した張出部、を有し、前記軸方向に往復運動可能とされた可動子と、
    前記可動子の外周を囲むように配置され、磁性体で構成されるヨーク部、励磁用コイル、及び、前記張出部を径方向に挟んで対向配置された永久磁石対を含んで構成された固定子と、
    前記固定子に固定され、前記軸方向に前記張出部と対向して離間配置されたストッパ部材と、
    を備えた、アクチュエータ。
  2. 前記ストッパ部材は、前記固定子の前記可動子と対向する内周端から前記張出部の外周端よりも前記軸部材に近い位置まで延出されていること、を特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記ストッパ部材は、前記ヨーク部の前記軸方向の少なくとも一方の端面に固定されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記ストッパ部材は、少なくとも前記張出部と対向した部分が緩衝部材で被覆されていること、を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材とを連結し、振動発生部からの振動入力により変形する弾性体と、
    液体が封入されると共に前記弾性体の変形により拡縮する主液室を前記弾性体との間に構成する可動板と、
    前記可動板を挟んで前記主液室と逆側に配置され、振動発生部及び振動受部の一方に前記固定子が固定されると共に、前記可動子の軸部材が前記可動板に連結されて前記可動板を加振する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータと、
    を備えた防振装置。
  6. 少なくとも一部がダイヤフラムによって構成されて液圧変化に応じて拡縮する副液室と、
    前記主液室と前記副液室とを連通させる制限通路と、
    を備えた請求項5に記載の防振装置。
  7. 前記副液室は、前記弾性体を挟んで前記主液室と逆側に構成され、隔壁の一部が前記弾性体で構成されていること、を特徴とする請求項6に記載の防振装置。
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