JPH10215555A - 電磁ソレノイド - Google Patents

電磁ソレノイド

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Publication number
JPH10215555A
JPH10215555A JP1437397A JP1437397A JPH10215555A JP H10215555 A JPH10215555 A JP H10215555A JP 1437397 A JP1437397 A JP 1437397A JP 1437397 A JP1437397 A JP 1437397A JP H10215555 A JPH10215555 A JP H10215555A
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JP
Japan
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mover
electromagnetic solenoid
iron core
fixed iron
magnetic
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Application number
JP1437397A
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English (en)
Inventor
Yoshio Mitsutake
義雄 光武
Yoshitaka Ichii
義孝 一井
Katsuhiro Hirata
勝弘 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃音を小さくするとともに吸着時に可動子
を確実に保持して磁気吸引の時間間隔の制御の容易な電
磁ソレノイドを提供すること。 【解決手段】 電磁コイル1が巻回されたコイルボビン
2の巻胴部2a内方の一端に配設された固定鉄心3と、
固定鉄心3とコイルボビン2の巻胴部2a内方にて対向
し、固定鉄心3からの磁気的引力を受けてその同軸上を
移動する可動子4と、固定鉄心3と可動子4との軸方向
の初期位置決めするよう配設されたスプリング5と、固
定鉄心3と可動子4との対向部3c、4cに設けられる
弾性材料にて形成された緩衝部材6と、を備えた電磁ソ
レノイドにおいて、緩衝部材6を、磁性を有するものと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動肩たた
き装置等の電動マッサージ装置に用いる動作音を低減し
た電磁ソレノイドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動肩たたき装置等の電動マッサ
ージ装置には、図5に示すような電磁ソレノイドが用い
られる。この電磁ソレノイドは、電磁コイル1への通電
にて可動子4の固定鉄心3への磁気吸引が制御され、打
点部材8が設けられている可動子4の一端へ加えられる
外力とは逆方向の打点力を、マッサージ対象である肩、
足等へ加えるものである。そして、一般に、静粛性が必
用とされる家庭内での使用のために、駆動時の衝撃等に
よる動作音の低減が考慮されている。
【0003】上記の電磁ソレノイドによる打点力発生の
しくみについて詳しく説明する。電磁ソレノイドの可動
子は、図5の(a)に示すように、固定鉄心3と可動子
4との軸方向の初期位置決めするよう配設されたスプリ
ング5にて、電磁コイル1への通電の無い状態の位置が
設定されている。使用者にて、打点部材8が図示してい
ない人体の被打点部へ向けてF0 の押圧力で押圧される
と、打点部材8と軸8bにて一体化された可動子4は、
その反力である外力F0 にて固定鉄心3から離れる方向
へ移動する。そして可動子4は、図5の(b)に示すよ
うに、スプリング5が撓むことにて固定鉄心3からの磁
気的引力F2 の方向へばね力F3 にてばね付勢される。
この状態にて、電磁コイル1へ通電することによって可
動子4は固定鉄心3へ磁気的引力F2 にて磁気吸引さ
れ、その後直ちに電磁コイル1への通電を停止する。す
ると、図5の(c)に示すように、可動子4と一体化さ
れた打点部材8は、ばね付勢によるばね力F3にて駆動
され、上記の被打点部を打点する。
【0004】上記の電磁ソレノイドの動作音の低減は、
可動子4を吸引駆動するための駆動電流を定められた使
用条件の範囲で低くして使用したり、可動子4と一体
に、円環状の緩衝部材6に当接する鍔部4aを設けるな
どして、可動子4が固定鉄心3へ吸着されるときの衝撃
力F4 を緩和することにてある程度は可能である。しか
し、この場合、前者においては駆動電流を低くすること
にて打点力も低下し、必用とするマッサージ効果が得ら
れないことがあった。また後者においては外力F0 が大
きい場合はスプリング5が十分撓んで、打点部材8を駆
動させるために、電磁コイル1に断続する駆動電流を通
電した際、鍔部4aが緩衝部材6に当接するときに大き
な衝撃音は発生しないものの、外力F0 が小さい場合に
はスプリング5が撓まず、その結果、鍔部4aが緩衝部
材6に当接するときに大きな衝撃音が発生するという問
題点があった。
【0005】かかる問題に対処する電磁ソレノイドとし
て、特開昭53−56886に開示されたものがあり、
その断面図を図6に示す。このものは、電磁ソレノイド
自体において、ゴム等の弾性材料による緩衝部材10を
可動子4の吸着面の一部に挿入したものである。
【0006】この電磁ソレノイドは、電磁コイル1が巻
回されたコイルボビン2の巻胴部2a内方の一端に配設
された固定鉄心3と、この固定鉄心3とコイルボビン2
の巻胴部2a内方にて対向し、固定鉄心3からの磁気的
引力を受けてその同軸上を移動する可動子4と、スプリ
ング5と、固定鉄心3と可動子4との対向部に設けられ
る弾性材料にて形成された緩衝部材10と、を備えてい
る。
【0007】電磁コイル1は、可動子4の移動をガイド
するガイド孔が形成されるとともに、電磁コイル1にて
形成される磁路を形成するための継鉄を兼ねた円筒状の
ハウジング7に収納されている。そして、固定鉄心3に
形成された軸孔に、その一端に可動子4が固着され、他
端に打点部8aを有する軸8bが挿通されるとともに、
固定鉄心3と可動子4との軸方向の初期位置決めするよ
うスプリング5が配設されている。なお、上記のハウジ
ング7は、図示していない取付手段が形成された取付プ
レート9へ固着され、スプリング5は取付プレート9へ
一端が当接し配設されている。
【0008】上記の電磁ソレノイドは、電磁コイル1へ
駆動電流を通電すると、可動子4−空隙−固定鉄心3−
ハウジング7−可動子4という経路にて磁路が形成さ
れ、可動子4に磁気的引力が作用する。その結果、この
磁気的引力により可動子4が、スプリング5のばね力の
方向である最終到達位置に向かって移動する。そして、
可動子4が固定鉄心3に吸引され、外力とこの吸引力及
びスプリング5のばね力とが平衡して保持状態となる。
その結果、外力が大きい場合はスプリングが十分撓ん
で、電磁コイルに断続する駆動電流を通電した際にて可
動子4が緩衝部材6に当接するときには大きな衝撃音は
発生せず、外力が小さい場合にはスプリングが撓まない
が、可動子4が緩衝部材10に当接するときにおいて
も、衝撃音がコイルボビン2及び可動子4等にて遮蔽さ
れ、衝撃音を小さくできるという効果を奏するものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の電磁
ソレノイドは、可動子4が緩衝部材10に当接して吸着
された状態にて、緩衝部材10の厚み分の空隙が磁気回
路に生じている。一般に、磁気的引力は空隙の大きさの
2乗に反比例する。従って、可動子4の吸着による保持
力が低下し、また、バウンスによっても吸着出来ないこ
とがあった。その結果、例えば保持時間を長くしてマッ
サージ効果を高める等、磁気吸引による打点時間間隔の
制御ができないという問題点があった。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、衝撃音を小さくするとと
もに吸着時に可動子を確実に保持して磁気吸引の時間間
隔の制御の容易な電磁ソレノイドを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の電磁ソレノイドにおいては、電磁コ
イルが巻回されたコイルボビンの巻胴部内方の一端に配
設された固定鉄心と、この固定鉄心とコイルボビンの巻
胴部内方にて対向し、固定鉄心からの磁気的引力を受け
てその同軸上を移動する可動子と、固定鉄心と可動子と
の軸方向の初期位置決めするよう配設されたスプリング
と、固定鉄心と可動子との対向部に設けられる弾性材料
にて形成された緩衝部材と、を備えた電磁ソレノイドに
おいて、前記緩衝部材を、磁性を有するものとしてい
る。これにより、緩衝部材が衝撃緩衝材としての働きに
加え、磁性体として磁路を構成する働きも持つものとな
る。
【0012】また、請求項2記載の電磁ソレノイドにお
いては、請求項1記載の緩衝部材と可動子の互いに対向
する各対向部を、同軸をもって略対応する線対称斜面を
もってそれぞれ形成している。これにより、緩衝部材と
可動子との相対的な位置関係において対向面間にて最短
距離を形成する点が存在するものとなる。
【0013】また、請求項3記載の電磁ソレノイドにお
いては、請求項2記載の緩衝部材の方を円錐台状に、可
動子の方をそれに略対応する凹状にそれぞれ形成してい
る。これにより、緩衝部材と可動子との対向面が可動子
にて包み込まれるものとなる。
【0014】また、請求項4記載の電磁ソレノイドにお
いては、請求項1乃至3記載の緩衝部材は、前記固定鉄
心との当接部分に空間部を形成している。これにより、
緩衝部材が固定鉄心との間に空間を有するものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁ソレノイドの
一実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0016】図1は、本発明の電磁ソレノイドの側面断
面図である。図2は、その要部である打点部材、固定鉄
心、緩衝部材、可動子の斜視図である。図3は、図1に
示す電磁ソレノイドの動作説明図で、(a)は駆動電流
の通電前、(b)は駆動電流通電にて可動子が吸着され
たときを示す。図4は、本発明の電磁ソレノイドの別の
実施例の側面断面図である。
【0017】この電磁ソレノイドは、例えば電動肩たた
き装置に用いられるもので、電磁コイル1と、コイルボ
ビン2と、固定鉄心3と、可動子4と、スプリング5
と、緩衝部材6と、ハウジング7と、打点部材8とを主
要部材として構成されている。そして、ハウジング7が
取付プレート9へ固着され、この取付プレート9を介し
て電動肩たたき装置本体に取り付けられて使用される。
【0018】電磁コイル1は、円筒状の巻胴部2aと、
その両端に連設した鍔部2b、2bを有して合成樹脂材
料にて型造されてなるコイルボビン2の巻胴部2aの外
周に、表面を絶縁層にて被覆された軟銅線を巻回して形
成される。コイルボビン2は、後述する固定鉄心3を、
巻胴部2aの内方の一端に位置決め固着する位置決め機
能も有する。
【0019】固定鉄心3は、磁性金属材料により、コイ
ルボビン2の巻胴部2aの内径に略等しい外径の円筒部
3aと、コイルボビン2の鍔部2bに当接する鍔部3b
と、後述する軸8bが挿通される軸孔3cとを有する有
底円筒形状に、切削加工等により一体に形成される。円
筒部3aは、コイルボビン2の巻胴部2aの略半分の長
さを有し、その内方にて、後述する可動子4の先端が底
部3dと対向し同軸上に遊嵌される。この固定鉄心3
は、円筒部3aをコイルボビン2の巻胴部2aの一端側
より挿入され、鍔部3bが鍔部2bに当接して位置決め
されて配設され、軸孔3cにて軸8bの軸方向の移動を
ガイドする機能も有している。なお、可動子4との対向
部である底部3dには、後述する緩衝部材6が設けられ
る。
【0020】可動子4は、磁性金属材料により、後述す
る打点部材8の軸8bを固着する固着孔4bを中心に設
けた円柱部4aと、後述する緩衝部材6と対向する対向
部4cとを有して切削加工等により一体に形成される。
さらに詳しくは、円筒部4aは、その外径を固定鉄心3
の円筒部3aの内径より僅かに小さい寸法とし、その形
状寸法を適宜とした固着孔4bを中心に有する。対向部
4cは、後述する緩衝部材6との相対的な位置関係にお
いて、対向面間にて最短距離を形成する点が得られるよ
うに、緩衝部材6の円錐台状に略対応する凹状とし、中
心に上記の固着孔4bを有する。この可動子4は、打点
部材8の軸8bが固着孔4bに所定の位置に固着され
て、軸8bと円柱部4aとが往復動自在にガイドされる
よう、固定鉄心3の円筒部3aの内側の同軸上に配設さ
れる。
【0021】スプリング5は、ステンレス等により形成
されたコイルスプリングで、一端を後述する打点部8
a、他端を取付プレート9にそれぞれ当接させて、軸8
bに遊嵌され、固定鉄心3と可動子4との軸方向の初期
位置決めするよう配設される。
【0022】緩衝部材6は、固定鉄心3と可動子4との
対向部に設けられる吸着時の衝撃音吸収部材で、このも
のにおいては固定鉄心3の底部3dに設けられている。
この緩衝部材6は、磁性を有する弾性材料として、この
ものにおいては塩素化ポリエチレン樹脂等の可とう性を
有する合成樹脂材料とソフトフェライト等の磁性粉末と
が混合された材料にて形成され、緩衝材と磁性材の両方
の特性を実現している。この緩衝部材6は、底面である
固定鉄心3の底部3dとの当接部分が該底部3dの円の
直径寸法より僅かに小さい外径をもった円錐台状で、後
述する打点部材8の軸8bを貫挿する貫挿孔6aが中心
に形成されている。そして、固定鉄心3の底部3dに例
えば接着剤にて固着されて、可動子4との互いに対向す
る各対向部が、同軸をもって略対応する線対称斜面を形
成する。また、この緩衝部材6においては、固定鉄心3
との当接部分に空間部6bが形成されるよう円錐台底部
に肉逃がしが設けられている。
【0023】上記の緩衝部材6の磁性を有する弾性材料
は、合成樹脂材料に混入する、磁性粉末の磁気的特性や
量によって透磁率を空気に対して数倍から数十倍に高め
ることができ、さらに硬度も調整可能なるもので、上記
の塩素化ポリエチレン樹脂とソフトフェライトの比を重
量比にて1:9に設定することにて80度乃至90度の
ゴム硬度を実現している。この磁性を有する弾性材料を
緩衝用かつ磁路を構成する磁性体として、固定鉄心3と
可動子4との対向部間に設けることにより、衝撃音の吸
収とともに、従来例にて示した固定子3と可動子4の対
向部間にゴム等の弾性材料による緩衝部材6を設けた場
合に比べ、固定子3と可動子4の吸着時における緩衝部
材6による磁気抵抗率が数分の1から数十分の1とな
り、磁気的引力の低下を防止することができる。
【0024】ハウジング7は、磁性金属材料により、コ
イルボビン2の鍔部2bの外径より僅かに大きい内径の
中空円筒部7aと、その一端側である底部に可動子4の
円柱部4aを往復動自在にガイドするガイド孔7bとを
有して形成される。中空円筒部7aは、その長さを、コ
イルボビン2の鍔部2b、2bの間の寸法よりやや大き
い寸法として、その先端部は、電磁コイル1の巻回され
たコイルボビン2を内包固着するための固着部7cとな
る。また、ハウジング7は、電磁コイル1に駆動電流が
流れることにより、固定鉄心3と、可動子4とを通過す
る磁束の磁路が形成される。
【0025】打点部材8は、可動子4にて駆動される駆
動体部分で、円盤状の打点部8aと、軸8bとを有し、
合成樹脂材料等の非磁性材料にて形成される。そして、
このものにおいては、図示していない硬質ウレタン材料
等の可とう性を有する、電動肩たたき装置のたたき部分
が設けられる。軸8bは、外径寸法が可動子4の固着孔
4bより僅かに大きい円柱状にて、所定の長さを有して
打点部8aの中心に穿設されている。この打点部材8
は、軸8bが、スプリング5が貫挿された後に、後述す
る取付プレート9、固定鉄心3の軸孔3c、緩衝部材6
の貫挿孔6aに貫挿され、先端部分が可動子4の固着孔
4bへ固着される。そして、スプリング5の一端が打点
部8aの軸8b側、他端を取付プレート9にそれぞれ当
接され、固定鉄心3と可動子4との軸方向の初期位置決
めする機能も有する。
【0026】取付プレート9は、電磁ソレノイドを電動
肩たたき装置本体に取り付けるための取付部材で、例え
ば黄銅等の非磁性金属材料にて、図示しない、電磁ソレ
ノイドを固着する固着手段と取付プレート9を電動肩た
たき装置本体に取り付ける取付手段とを適宜有して形成
されている。
【0027】上記の構成による電磁ソレノイドの組み立
ては、まず、電磁コイル1の巻回されたコイルボビン2
の巻胴部2a内方の一端に、緩衝部材6が底部3dに固
着され固定鉄心3を圧入固着する。次いで、ハウジング
7にこのコイルボビン2を挿入し、ハウジング7のガイ
ド孔7bの形成された反対側の縁端部を、所定の押圧力
で端部外方から押圧するように加圧変形する。その後、
ガイド孔7bへ可動子4を挿通し、軸8bへスプリング
5を遊嵌して取付プレート9、固定鉄心3の軸孔3c、
緩衝部材6の貫挿孔6aに貫挿し、軸8bの先端部分を
固着孔4bへ圧入固着する。
【0028】以上説明した電磁ソレノイドは、通電前、
すなわち電磁コイル1の駆動電流が零の場合、可動子4
は、軸8bに遊嵌されたスプリング5のばね力により、
図3の(a)に示す第1位置(固定鉄心3より最も離れ
た位置)にある。電磁コイル1へ駆動電流を通電する
と、可動子4−空隙−緩衝部材6−固定鉄心3−ハウジ
ング7−可動子4という経路にて磁路B、Bが形成さ
れ、空隙において、可動子4に対し固定鉄心3の側に向
かう磁気的引力F2が働く。可動子4及び軸8bが穿設
されている打点部材8は、この磁気的引力F2により直
ちにこの矢印に示す方向に移動しはじめ、図3(b)に
示す第2位置(固定鉄心4に最も近い位置即ち最終到達
位置)にて固定鉄心3に吸着される。この保持状態にお
ける磁路は、可動子4−緩衝部材6−固定鉄心3−ハウ
ジング7−可動子4となる。そして可動子4は、緩衝部
材6を介してより大きな力にて吸着されるので、確実に
保持されるものとなり、駆動電流を低くしても吸着時の
バウンスは無くなり、低騒音により、より低電流にて駆
動制御ができる。
【0029】以上説明した電磁ソレノイドによると、緩
衝部材6が衝撃緩衝材としての働きに加え、磁性体とし
て磁路を構成する働きも持つものとなるので、可動子4
は、緩衝部材6を介してより大きな力にて吸着されて確
実に保持されるものとなり、衝撃音を小さくするととも
に吸着時に可動子を確実に保持して打点時間間隔の制御
が容易となる。また、緩衝部材6と可動子4との相対的
な位置関係において対向面間にて最短距離を形成する点
が存在するものとなるので、その点近傍に磁束が集中す
ることにてより大きな磁気的引力が得られ、さらに可動
子の移動に伴い、その点も移動するためある程度の距離
までは大きな磁気的引力を継続しうるといった効果を奏
する。また、緩衝部材6と可動子4との対向面が可動子
4にて包み込まれるものとなるので、該対向面にて発生
する衝撃音が外部へ漏れず、以て、より衝撃音を小さく
できる。また、緩衝部材6が固定鉄心3との間に空間を
有するものとなるので、緩衝部材6の可撓性が増し衝撃
緩衝材としての働きがより向上する。
【0030】なお、上記の実施の形態の説明にて、緩衝
部材6を、可とう性を有する合成樹脂材料に鉄等の磁性
粉末を混入した材料にて形成したものを例示して説明し
たが、本発明はそのもののみに限定するものでなく、例
えば円錐台状に形成されたポリエチレン樹脂材料等の中
空体の内部に磁性流体を充填したものであっても良い。
また、緩衝部材と可動子の互いに対向する各対向部の同
軸をもって略対応する線対称斜面を、緩衝部材の方を円
錐台状に、可動子の方をそれに略対応する凹状とした
が、本発明は図4に示すように、可動子の方の端部を円
錐台状に、緩衝部材の方をそれに略対応する凹状として
も、また平板状としても良い。また、固定鉄心3との当
接部分の空間部6bの無いものであっても良い。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の電磁ソレノイドは、緩衝
部材が衝撃緩衝材としての働きに加え、磁性体として磁
路を構成する働きも持つものとなるので、可動子は、緩
衝部材を介してより大きな力にて吸着されて確実に保持
されるものとなり、衝撃音を小さくするとともに吸着時
に可動子を確実に保持して磁気吸引の時間間隔の制御が
容易となる。
【0032】また、請求項2記載の電磁ソレノイドは、
請求項1記載の効果に加え、緩衝部材と可動子との相対
的な位置関係において対向面間にて最短距離を形成する
点が存在するものとなるので、その点近傍に磁束が集中
することにてより大きな磁気的引力が得られ、さらに可
動子の移動に伴い、その点も移動するためある程度の距
離までは大きな磁気的引力を継続しうるといった効果を
奏する。
【0033】また、請求項3記載の電磁ソレノイドは、
請求項2記載の効果に加え、緩衝部材と可動子との対向
面が可動子にて包み込まれるものとなるので、該対向面
にて発生する衝撃音が外部へ漏れず、以て、より衝撃音
を小さくできる。
【0034】また、請求項4記載の電磁ソレノイドは、
請求項1乃至3記載の効果に加え、緩衝部材が固定鉄心
との間に空間を有するものとなるので、緩衝部材の衝撃
緩衝材としての働きがより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁ソレノイドの側面断面図である。
【図2】その要部である打点部材、固定鉄心、緩衝部
材、可動子の斜視図である。
【図3】図1に示す電磁ソレノイドの動作説明図で、
(a)は駆動電流の通電前、(b)は駆動電流通電にて
可動子が吸着されたときを示す。
【図4】本発明の電磁ソレノイドの別の実施例の側面断
面図である。
【図5】従来例の側面断面図による動作説明図で、
(a)は初期状態、(b)は外力による押圧時、(c)
は吸着による保持解除状態を示す。
【図6】別の従来例の側面断面図である。
【符号の説明】
1 電磁コイル 2 コイルボビン 3 固定鉄心 4 可動子 5 スプリング 6 緩衝部材 6b 空間部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルが巻回されたコイルボビンの
    巻胴部内方の一端に配設された固定鉄心と、この固定鉄
    心とコイルボビンの巻胴部内方にて対向し、固定鉄心か
    らの磁気的引力を受けてその同軸上を移動する可動子
    と、固定鉄心と可動子との軸方向の初期位置決めするよ
    う配設されたスプリングと、固定鉄心と可動子との対向
    部に設けられる弾性材料にて形成された緩衝部材と、を
    備えた電磁ソレノイドにおいて、 前記緩衝部材を、磁性を有するものとすることを特徴と
    する電磁ソレノイド。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材と可動子の互いに対向する
    各対向部を、同軸をもって略対応する線対称斜面をもっ
    てそれぞれ形成して成ることを特徴とする請求項1記載
    の電磁ソレノイド
  3. 【請求項3】 前記緩衝部材の方を円錐台状に、可動子
    の方をそれに略対応する凹状にそれぞれ形成して成るこ
    とを特徴とする請求項2記載の電磁ソレノイド。
  4. 【請求項4】 前記緩衝部材は、前記固定鉄心との当接
    部分に空間部を形成したことを特徴とする請求項1乃至
    3記載の電磁ソレノイド。
JP1437397A 1997-01-28 1997-01-28 電磁ソレノイド Pending JPH10215555A (ja)

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JP1437397A JPH10215555A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 電磁ソレノイド

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