JP2013209033A - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2013209033A
JP2013209033A JP2012081310A JP2012081310A JP2013209033A JP 2013209033 A JP2013209033 A JP 2013209033A JP 2012081310 A JP2012081310 A JP 2012081310A JP 2012081310 A JP2012081310 A JP 2012081310A JP 2013209033 A JP2013209033 A JP 2013209033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stiffening member
vehicle body
strut
front pillar
bulkhead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012081310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5969246B2 (ja
Inventor
Takatoshi Taguchi
隆敏 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012081310A priority Critical patent/JP5969246B2/ja
Publication of JP2013209033A publication Critical patent/JP2013209033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5969246B2 publication Critical patent/JP5969246B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】簡単かつ軽量な構造によってストラット上部の支持剛性を向上した車体前部構造を提供する。
【解決手段】車体前部構造を、ストラット式フロントサスペンションのストラット上部が取り付けられるストラット支持部40と、キャビンの前端部かつ側端部において上下方向に配置されるフロントピラー50と、ストラット支持部とフロントピラーの前面部とを連結するとともに、水平面にほぼ沿って配置されたパネル状に形成された水平補剛部材60とを備える構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両の車体前部構造に関し、特には簡単かつ軽量な構造によってストラット上部の支持剛性を向上したものに関する。
乗用車等の自動車のフロントサスペンションとして用いられるマクファーソンストラット式サスペンションは、車輪を回転可能に支持するハブベアリングハウジングの下端部を、車体に揺動可能に取り付けられたロワアームで支持するとともに、ハブベアリングハウジングの上端部を、ショックアブソーバ(ダンパ)とスプリングをアッシー化したストラットによって支持している。
ストラットの上部は、車体のエンジンルーム側部上方に設けられたストラット支持部に取付けられる。
このようなストラットを有する車両においては、ストラット支持部の車体剛性を向上することが走行性能改善のため強く要望されている。
ストラット支持部の剛性向上に関する従来技術として、例えば特許文献1には、ストラット支持部を構成するパネルを、ホイルハウスパネルに沿って延び、フロントピラー及びサイドシルに連結されるとともに、車幅方向に面したパネル状に形成されたサイドメンバに結合することが記載されている。
特開2007− 50817号公報
しかし、上述した特許文献1に記載された技術においては、ストラット支持部に入力される車幅方向の力は、サイドメンバに対して曲げ方向の入力として伝達されるため、サイドメンバの曲がりによって力が逃げ、効果的な荷重伝達を行うことが困難である。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、簡単かつ軽量な構造によってストラット上部の支持剛性を向上した車体前部構造を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、ストラット式フロントサスペンションのストラット上部が取り付けられるストラット支持部と、キャビンの前端部かつ側端部において上下方向に配置されるフロントピラーと、前記ストラット支持部と前記フロントピラーの前面部とを連結するとともに、水平面にほぼ沿って配置されたパネル状に形成された水平補剛部材と、前記フロントピラー内における前記水平補剛部材との結合部近傍に設けられたフロントピラー内補剛部材とを備えることを特徴とする車体前部構造である。
これによれば、ストラット支持部に入力された荷重を、水平補剛部材を介してせん断方向の力としてフロントピラーに伝達することが可能となり、キャビン部分に対するストラット支持部の変位、変形を抑制し、車体剛性を向上して操縦安定性、乗り心地等を改善することができる。
また、水平伝達部材の後端部をフロントピラーにおけるフロントピラー内補剛部材が設けられた箇所に接続することによって、水平補剛部材からの入力によってフロントピラーの断面が変形することを防止できる。
請求項2に係る発明は、前記フロントピラーにおける前記水平補剛部材よりも上方の部分と前記ストラット支持部とを連結し、前記水平補剛部材に対して傾斜して配置された斜行補剛部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造である。
これによれば、斜行補剛部材が水平補剛部材と協働してトラス状の強固な構造体を形成することによって、車体剛性をより向上することができる。
また、乗用車派生車種のSUV車のように、フロントピラーのうちフロントウインドウガラスに隣接する部分の下端部とストラット支持部とが高さ方向に離間している場合であっても、これらの間の剛性を効果的に向上することができる。
請求項3に係る発明は、左右の前記フロントピラー間をエンジンルームの上端部近傍で連結するバルクヘッドを備え、前記バルクヘッドは、底面部の前端部から上方へ延びた前壁部と、前記底面部の後端部から上方へ延びた後壁部と、前記前壁部の上端部と前記後壁部の上端部とを連結する連結部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体前部構造である。
これによれば、上方が開いたバルクヘッドを部分的に閉断面化することによって、バルクヘッド上部が開く方向や捩れる方向の車体変形を抑制し、車体剛性をより高めることができる。
請求項4に係る発明は、前記バルクヘッドの一部に、該バルクヘッドを車幅方向に区画するセパレータを設けたことを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造である。
これによれば、バルクヘッドの剛性をさらに高めて、車体剛性をよりいっそう向上できる。
請求項5に係る発明は、前記バルクヘッドの前記前壁部に、車幅方向にほぼ沿って延びた閉断面部を形成したことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車体前部構造である。
これによれば、上述したようにバルクヘッド自体を閉断面化することが、他部品の艤装などの関係上困難な場合であっても、前壁部の剛性を高めることによって、バルクヘッドの変形を抑制し車体剛性を向上することができる。
請求項6に係る発明は、前記水平補剛部材の前記フロントピラー側の端部は、前記フロントピラーの外表面部に固定されるとともに、車両前方側へほぼ水平に突き出した突出面部を有するブラケットの前記突出面部に溶接されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車体前部構造である。
これによれば、ブラケットはフロントピラーの外表面部に取り付けられるので、フロントピラーの表面に開口などを形成することによる漏水等の懸念がない。
また、ブラケットの固定は、フロントピラーを構成する各パネルを溶接して閉断面とする前に溶接等によって行なうことができる。
また、水平補剛部材からブラケットへの荷重伝達は、両者の溶接箇所にせん断方向の荷重として入力されるため、引張方向やピール方向の荷重に対して溶接箇所の強度確保が容易である。
以上説明したように、本発明によれば、簡単かつ軽量な構造によってストラット上部の支持剛性を向上した車体前部構造を提供することができる。
本発明を適用した車体前部構造の実施例の斜視図である。 図1の車体前部構造の拡大斜視図である。 図1の車体前部構造を上方から見た平面図である。 図3のIV−IV部矢視断面図である。 図4のV−V部矢視断面図である。 図3のVI−VI部矢視断面図である。
本発明は、簡単かつ軽量な構造によってストラット上部の支持剛性を向上した車体前部構造を提供する課題を、ストラット支持部とフロントピラー前面との間を、水平方向にほぼ沿って配置されたパネル状の水平補剛部材によって連結することによって解決した。
以下、本発明を適用した車体前部構造の実施例について説明する。
実施例の車体前部構造は、例えば、SUV型乗用車等の自動車に用いられるものである。
車体1は、トーボード10、バルクヘッド20、サイドアッパフレーム30、ストラット支持部40、フロントピラー50、水平補剛部材60、ブラケット70、斜行補剛部材80、ヒンジブラケット90、サイドガセット100、バルクヘッドセパレータ110、バルクヘッドダブラ120、フロントフード130、フロントフェンダ140等を有して構成されている。
なお、図2、図3では、斜行補剛部材80、ヒンジブラケット90、サイドガセット100等の図示を省略している。
また、フロントフード130、フロントフェンダ140は、図4にのみ図示している。
図1等に示すトーボード10は、乗員等を収容するキャビンの前端部に設けられ、エンジンルームと車室とを区画する隔壁である。
トーボード10の下端部は、図示しないフロアパネルと連続して形成されている。
トーボード10の上端部は、図6に示すように、バルクヘッド20の底面部21に接続されている。
トーボード10の左右側端部は、フロントピラー50に接続されている。
バルクヘッド20は、トーボード10の上部に設けられ、車幅方向に沿って配置された構造部材である。
図6に示すように、バルクヘッド20は、底面部21の前端部、後端部から、前壁部22、後壁部23をそれぞれ上方へ立ち上げて、上方が開口するように形成されている。
このバルクヘッド20の内部には、例えばワイパ装置、ウォッシャ装置等が収容される。
後壁部23の上端部には、バルクヘッド20の上方へひさし状に張り出した張出部24が接続されている。
また、バルクヘッド20の車幅方向における両端部には、図5に示すように、バルクヘッド20の端部を実質的に閉塞する側面部25が設けられている。
サイドアッパフレーム30は、バルクヘッド20の左右両端部から、車両前方側に突き出して配置された梁状の構造部材である。
サイドアッパフレーム30は、フロントフード130の側端部に沿って配置されている。
図4、図5に示すように、サイドアッパフレーム30は、前後方向から見た断面が実質的に矩形状となる閉断面に形成されている。
また、サイドアッパフレーム30の内部における斜行補剛部材80との結合部近傍の領域には、サイドアッパフレーム30の内部を前後方向に区画するセパレータ(隔壁)31が設けられている。
ストラット支持部40は、マクファーソンストラット式の前輪用サスペンション装置におけるストラットの上端部(ストラットアッパマウント)が取り付けられるものである。
ストラットは、ショックアブソーバ(ダンパ)とスプリングをアセンブリ化したものであって、下端部は前輪を回転可能に支持するハブベアリングハウジングの上端部に固定されている。
ストラット支持部40は、下方に開いたカップ状に形成されるとともに、ストラットの上端部はその上端面に締結される。
ストラット支持部40の後面部は、図6に示すように、トーボード10の前面にスポット溶接等によって固定される。
ストラット支持部40の車幅方向外側の端部は、サイドアッパフレーム30の上面部、及び、水平補剛部材60の車幅方向内側における前端部(張出部61)にスポット溶接等によって固定される。
フロントピラー(Aピラー)50は、キャビン前部における側端部に設けられ、上下方向に延びて配置された柱状の構造部材である。
フロントピラー50の上部51は、図示しないフロントウインドウガラスの側端部に沿って配置され、上端部が車両後方側となるように後傾して配置されている。
フロントピラー50の下部52は、上部51の下端部から下方へ、鉛直方向にほぼ沿って配置されている。
フロントピラー50の上部51と下部52との間に設けられる屈曲部53は、ストラット支持部40よりも高い位置に配置されている。
フロントピラー50の下部52には、図示しないフロントドアを開閉可能に支持するヒンジが取り付けられる上側ヒンジ取付部54、下側ヒンジ取付部55が設けられている。
図5に示すように、フロントピラー50は、アウタパネル501、インナパネル502、リンホースメント503,504等を有して構成されている。
アウタパネル501は、フロントピラー50の車幅方向外側の外表面部を構成するパネルである。
インナパネル502は、フロントピラー50の車幅方向内側の外表面部を構成するパネルである。
アウタパネル501及びインナパネル502は、いわゆるモナカ状に構成され、前後に設けられた溶接しろを相互にスポット溶接等で接合することによって、図5に示すように閉断面を形成するようになっている。
アウタパネル501及びインナパネル502の前方側の溶接箇所は、フロントピラー50の前端部における車幅方向内側の端部に配置されている。
また、アウタパネル501及びインナパネル502の後方側の溶接箇所は、フロントピラー50の後端部に設けられ、車両後方側へ突出した突出部の突端部に配置されている。
また、アウタパネル501とインナパネル502との車両前方側の溶接箇所は、バルクヘッド30の後壁部23の車幅方向外側の端部、及び、側面部25にも接合されている。
リンホースメント503は、アウタパネル501の内面に沿って、車両後方側の溶接部から、フロントピラー50の前面側にかけて配置された補剛用のパネルである。
リンホースメント504は、リンホースメント503の内面に沿って、フロントピラー50の車幅方向外側の部分に配置された補剛用のパネルである。
これらのリンホースメント503,504は、上側ヒンジ取付部54、下側ヒンジ取付部55の周囲において、フロントピラー50の剛性を向上し、断面拘束を強化するために設けられている。
なお、これらのリンホースメントの構成、配置は一例であって、フロントピラー内部の補剛は、他の構造によって行なっても良い。
水平補剛部材60は、サイドアッパフレーム30の上面部における後部を構成する板金製のパネルであって、実質的にほぼ平板状に形成され、水平方向にほぼ沿って配置されている。
水平補剛部材60は、サイドアッパフレーム30の他部や、バルクヘッド20の側面部25、サイドガセット100等を構成するパネルに対して、板厚が大きく設定されている。
水平補剛部材60は、ストラット支持部40の車幅方向外側の端部と、フロントピラー50の前面部とを連結するものである。
図2、図3等に示すように、水平補剛部材60は、その前端部における車幅方向内側の領域に形成された張出部61を、ストラット支持部40の上面部と隣接して配置され、これらはスポット溶接等によって接合されている。
水平補剛部材60の後端部は、後述するブラケット70の突出面部72の上面部と当接した状態で、スポット溶接等によって固定されている。
ブラケット70は、フロントピラー50の上側ヒンジ取付部54近傍の前面部にスポット溶接等によって取り付けられ、水平補剛部材60が固定される基部となる部材である。
ブラケット70は、図4に示すように、ピラー固定部71、突出面部72を有して構成されている。
ピラー固定部71は、平板状に形成されるとともに、フロントピラー50のアウタパネル501及びリンホースメント503にスポット溶接等によって固定される面部である。
この溶接は、アウタパネル501を他のパネル類と接合して閉断面化する前に行なわれる。
突出面部72は、ピラー固定部71の上端部から車両前方側へ突き出した平板状の部分であって、実質的に水平に配置されている。
水平補剛部材60の後端部は、この突出面部72の上面に載せられた状態で、突出面部72とスポット溶接等によって固定される。
斜行補剛部材80は、前端部が水平補剛部材60の前端部近傍でストラット支持部40の車幅方向外側の端部に結合され、後端部がフロントピラー50の屈曲部53に結合された車体構造部材である。
斜行補剛部材80は、車両前後方向から見た断面形状が下方が開いたハット形に形成された梁状の部材であって、前下がりとなる方向に傾斜して配置されている。
この斜行補剛部材80の傾斜は、フロントピラー50の上部51の傾斜と実質的に同等となっている。
ヒンジブラケット90は、フロントフード130を開閉可能に支持する図示しないヒンジが取り付けられる基部となる部分であって、斜行補剛部材80の前後方向における中間部の上面から突出して設けられている。
サイドガセット100は、斜行補剛部材80及び水平補剛部材60の車幅方向外側の端部とフロントピラー50の車幅方向外側かつ前側のコーナ部とを結合するパネル状の部材である。
バルクヘッドセパレータ110は、バルクヘッド20の前壁部22、後壁部23の間を連結してバルクヘッド20内を車幅方向に仕切る2枚の仕切り板の上部を、ほぼ水平に配置された上面部によって連結することによって、車両前後方向から見て下方が開いた門形あるいはコの字状に形成された部材である。
バルクヘッドセパレータ110の上面部は、前壁部22と後壁部23の上端部間を連結する連結部材として機能する。
バルクヘッドセパレータ110は、上述した構成によって、バルクヘッド20の一部を、閉断面かつボックス状として剛性を向上し、特にバルクヘッド20が開く方向、捩れる方向の変形を抑制する。
バルクヘッドセパレータ110は、例えば、車幅方向における中央部に設けられている。
バルクヘッドダブラ120は、上述したようなセパレータの適用が困難な箇所においてバルクヘッド20の変形を抑制するため、前壁部22の一部に閉断面を形成する板金パネル状の部材である。
図6に示すように、バルクヘッドダブラ120は、その主要部分が前壁部22の後方側に、前壁部22とは間隔を隔てて対向して配置されるとともに、その上端部と下端部において前壁部22とスポット溶接等によって接合されることによって、前壁部22に閉断面を形成するものである。
フロントフード130(図4参照)は、エンジンルーム上部に設けられる外装部材であって、開閉式のリッドとして形成されている。
フロントフード130は、その後端部をヒンジブラケット90の上部に固定される図示しないヒンジに締結されている。
フロントフェンダ140(図4参照)は、フロントフード130よりも側方に設けられる外装部材であって、ホイールハウスの周囲、サイドアッパフレーム30、フロントピラー50の下部等を覆うように形成された板金製のパネルである。
以上説明した実施例によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ストラット支持部40に入力された車幅方向及び車両前後方向の荷重を、水平補剛部材60を介してせん断方向の力としてフロントピラー50に伝達することが可能となり、キャビン部分に対するストラット支持部40の変位、変形を抑制し、車体剛性を向上して操縦安定性、乗り心地等を改善することができる。
また、水平伝達部材60の後端部をフロントピラー50におけるリンホースメント503,504が設けられた箇所に接続することによって、水平補剛部材60からの入力によってフロントピラー50の断面が変形し、力が逃げることを防止できる。
(2)斜行補剛部材80を設けたことによって、乗用車派生車種のSUV車のように、フロントピラー50の屈曲部53とストラット支持部40とが高さ方向に離間している場合であっても、これらの間の剛性を効果的に向上することができる。
(3)バルクヘッドセパレータ110によって、バルクヘッド20を部分的に閉断面化、ボックス構造化することによって、バルクヘッド20の上部が開く方向や捩れる方向の車体変形を抑制し、車体剛性をより高めることができる。
(4)バルクヘッド20自体を閉断面化することが、他部品の艤装などの関係上困難な場合箇所にはバルクヘッドダブラ120を設け、前壁部22を閉断面化して剛性を高めることによって、バルクヘッド20の変形を抑制し車体剛性を向上することができる。
(5)フロントピラー50に水平補剛部材60を取り付けるブラケット70は、フロントピラー50の外表面部に取り付けられるので、フロントピラー50のアウタパネル501等に開口などを形成することによる漏水等の懸念がない。
また、ブラケット70の固定は、フロントピラー50を構成する各パネル501〜504を溶接して閉断面とする前に溶接等によって行なうことができる。
また、水平補剛部材60からブラケット70への荷重伝達は、両者の溶接箇所にせん断方向の荷重として入力されるため、引張方向やピール方向の荷重に対して溶接箇所の強度確保が容易である。
(6)サイドアッパフレーム30内における斜行補剛部材80との結合部近傍にセパレータ31を設けることによって、サイドアッパフレーム30の局所的剛性を高め、各補剛部材の効果を促進することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
車体前部構造を構成する各部材の形状、構造、配置、板組み、接合手法等は、上述した実施例に限定されることなく、適宜変更することができる。
例えば、水平補剛部材及び斜行補剛部材に加えて、他の補剛部材を付加する構成としてもよい。
また、フロントピラーの屈曲部がストラット支持部に対して高さの差が少ない箇所に存在する場合には、斜行補剛部材は省略することもできる。
1 車体 10 トーボード
20 バルクヘッド 21 底面部
22 前壁部 23 後壁部
24 張出部 25 側面部
30 サイドアッパフレーム 31 セパレータ
40 ストラット支持部 50 フロントピラー(Aピラー)
51 上部 52 下部
53 屈曲部 54 上側ヒンジ取付部
55 下側ヒンジ取付部 501 アウタパネル
502 インナパネル 503 リンホースメント
504 リンホースメント
60 水平補剛部材 61 張出部
70 ブラケット 71 ピラー固定部
72 突出面部 80 斜行補剛部材
90 ヒンジブラケット 100 サイドガセット
110 バルクヘッドセパレータ 120 バルクヘッドダブラ
130 フロントフード 140 フロントフェンダ

Claims (6)

  1. ストラット式フロントサスペンションのストラット上部が取り付けられるストラット支持部と、
    キャビンの前端部かつ側端部において上下方向に配置されるフロントピラーと、
    前記ストラット支持部と前記フロントピラーの前面部とを連結するとともに、水平面にほぼ沿って配置されたパネル状に形成された水平補剛部材と、
    前記フロントピラー内における前記水平補剛部材との結合部近傍に設けられたフロントピラー内補剛部材と
    を備えることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記フロントピラーにおける前記水平補剛部材よりも上方の部分と前記ストラット支持部とを連結し、前記水平補剛部材に対して傾斜して配置された斜行補剛部材を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 左右の前記フロントピラー間をエンジンルームの上端部近傍で連結するバルクヘッドを備え、
    前記バルクヘッドは、底面部の前端部から上方へ延びた前壁部と、前記底面部の後端部から上方へ延びた後壁部と、前記前壁部の上端部と前記後壁部の上端部とを連結する連結部材を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記バルクヘッドの一部に、該バルクヘッドを車幅方向に区画するセパレータを設けたこと
    を特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
  5. 前記バルクヘッドの前記前壁部に、車幅方向にほぼ沿って延びた閉断面部を形成したこと
    を特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車体前部構造。
  6. 前記水平補剛部材の前記フロントピラー側の端部は、前記フロントピラーの外表面部に固定されるとともに、車両前方側へほぼ水平に突き出した突出面部を有するブラケットの前記突出面部に溶接されること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車体前部構造。
JP2012081310A 2012-03-30 2012-03-30 車体前部構造 Expired - Fee Related JP5969246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012081310A JP5969246B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 車体前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012081310A JP5969246B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013209033A true JP2013209033A (ja) 2013-10-10
JP5969246B2 JP5969246B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=49527331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012081310A Expired - Fee Related JP5969246B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 車体前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5969246B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016190598A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 富士重工業株式会社 車体前部構造

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0361479U (ja) * 1989-10-20 1991-06-17
JPH0995261A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の前部車体構造
JP2005075131A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 車体フレーム構造
JP2010105541A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0361479U (ja) * 1989-10-20 1991-06-17
JPH0995261A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の前部車体構造
JP2005075131A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 車体フレーム構造
JP2010105541A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016190598A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 富士重工業株式会社 車体前部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP5969246B2 (ja) 2016-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5352682B2 (ja) 車体フロア構造
JP5509842B2 (ja) 車両の後部車体構造
US8702160B2 (en) Vehicle-body structure of vehicle and manufacturing method of the same
JP4268597B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP4956268B2 (ja) 車体後部構造
JP5598170B2 (ja) パーティションサイド部の構造
WO2013054565A1 (ja) 車体後部のフロア構造
US10836438B2 (en) Front vehicle-body structure of vehicle
JP2012006507A (ja) 車両の後部車体構造
JP2019123343A (ja) 下部車体構造
JP5493971B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP2017144946A (ja) 車体構造
JP4335841B2 (ja) ハッチバック型車両の後部車体構造
JP7106974B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP2020029163A (ja) 車両の前部車体構造
JP5969246B2 (ja) 車体前部構造
JP6171878B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP7347242B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP6313808B2 (ja) ドア構造
JP5818477B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP5496727B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP5664968B2 (ja) 車体のパネル構造
WO2019198751A1 (ja) 自動車の車体構造
WO2016181530A1 (ja) 車両用リヤサスペンション取付構造
JP2021142764A (ja) 自動車の車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5969246

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees