JP2013199304A - 香り付きティシュペーパー製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ほのかな香りが継続的に安定して発せられる香り付きティシュペーパー製品を提供する。
【解決手段】
紙箱10の前記上面の内側面11iにスリットを有するシート材30を貼付した収納箱と、この収納箱内に収納されたティシュペーパー束2と、を有するティシュペーパー製品であり、そのシート材30が、香料を担持させた繊維層30Aをガスバリア性を有するフィルムシート30B,30Bの間にラミネートしたものとし、かつ、その繊維層30Aの露出部分を前記スリット31の断面31Cとした、香り付きティシュペーパー製品により解決される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ティシュペーパー製品、特に香りを発する香り付きのティシュペーパー製品に関する。
複数枚のティシュペーパーからなる束が収納箱内に収納され、その収納箱(カートン箱或いはカートンとも称される)の上面に設けられた取出し口からティシュペーパーを順次一枚(一組とされたものも含む)ずつ引き出して使用するティシュペーパー製品はよく知られる。その取り出し方法は、一枚を取り出すとそれに連続して次ぎの一枚が取出し口から引き出されるポップアップ式となっている。
このティシュペーパー製品の中には、香りを発するようにした製品があり、消費者に受け入れられている。この香り付きのティシュペーパー製品は、一時的に強い香りがするものより、継続的にほのかに香るものを消費者が好む傾向にあり、よって香り付きティシュペーパー製品では、製造されてから使用者がティシュペーパーを使いきるまで安定して継続的にほのかに香りがすることが求められる。
従来の香り付きのティシュペーパー製品は、ティシュペーパー自体に香料を塗布した製品や、ティシュペーパー取り出し時にティシュペーパーと収納箱とが摺れる部分にマイクロカプセルに封入した香料を担持させ、取り出し時にマイクロカプセルが壊れて内部の香料をティシュペーパーに付着させるとともに周囲に蒸散させるようにした製品がある。
しかし、前者のティシュペーパー自体に薬液を付与した製品は、当該ティシュペーパーを製造するにあたり製造設備全体に香料の香りが付着することになるため、香り付きティシュペーパーを製造する専用ラインが必要であり、製造コストが高くなるという問題がある。また、ティシュペーパーに香料成分を直接的に付与すると、収納箱内で蒸散した香料成分がカートン原紙にも吸収されてしまうために、保管期間が長期に渡る場合など、開封時には十分な香りが既に得られなくなっていることがあった。
一方、後者のマイクロカプセルを摺れる位置に付与した製品は、ティシュペーパーと収納箱とが摺れる位置が使用開始から使用を終えるまでさほど変化しないため、開封後の初期に香り強く使用するにつれて香りが急激に弱くなり、継続的に安定した香りの強さを発現させることが難しかった。また、マイクロカプセル内に香料を封入する煩雑な製造工程を要するうえ、その香料をマイクロカプセルに封入する際の歩留まりが低くコスト高となる問題がある。
このように従来の香り付きティシュペーパー製品については、製造が煩雑で製造コストが高い、ある程度保管した後の香りの発現が不十分である、ほのかな香りを継続的に安定して発することに関し十分に満足するものとはいえないという問題があり、これらの問題の改善が望まれている。
特開2007−50905号公報 特開2006−306024号公報
そこで、本発明の主たる課題は、製造がし易く、製造コストも安く、ある程度の保管期間後においても香りが十分に感じられ、しかも、ほのかな香りが継続的に安定して発せられる香り付きティシュペーパー製品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は以下のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
上面に取出し口形成用の環状の裂開用ミシン目線が形成された紙箱の前記上面の内側面に、スリットを設けたシート材を、そのスリットが前記裂開用ミシン目線で囲まれる範囲内に位置するようにして貼付した収納箱と、この収納箱内に収納されたティシュペーパーが折り畳み積層されたティシュペーパー束と、を有するティシュペーパー製品であって、
前記シート材が、香料を担持させた繊維層が、ガスバリア性を有するフィルムシート間に挟まれ、前記スリットを囲むように環状に配された熱融着部により両フィルムシートが熱融着されて一体化されたラミネートシートであり、
そのラミネートシートに形成された前記スリットの断面に前記繊維層が露出されている、ことを特徴とする香り付きティシュペーパー製品。
〔請求項2記載の発明〕
前記スリットを含む環状の熱融着部で囲まれる領域は、繊維層とフィルムシートとが散点状の熱融着部により一体化されている請求項1記載の香り付きティシュペーパー製品。
〔作用効果〕
本発明では、シート材を、香料を担持した繊維層をガスバリア性のフィルムシートで挟み込み、スリットを囲むように環状に熱融着部を配するようにして両フィルムシートを熱融着して一体化したものとし、そのスリットの断面に繊維層を露出させて、この露出部分から香料が蒸散されるようにした。
本発明では、このように香料を担持させた繊維層の露出部分をスリットの断面として、香料が蒸散する部分を極めて小さくすることで、蒸散量を抑制し、ある程度の保管期間をもっても香りが飛んでしまうことがないようになっている。
また、繊維層の表裏にガスバリア性のフィルムシートがあり、さらにそれらのフィルムシートがスリットを囲むようにして環状に熱融着されているため、繊維層に担持された香料は環状の熱融着部により囲まれる領域外と遮断され、香料が熱融着部を超えて他の領域へ移行しない。すなわち、香料が外部に蒸散することができるのが、スリット断面のみとなっているため香料が意図しない箇所から蒸散することもない。なお、繊維層はポーラスな構造のため繊維層においては香料が移動できる。
そして、本発明では、スリット断面という位置に繊維層を露出させたため、引き出し時にスリットを通過するティシュペーパーに香料がわずかに付着し、ほのかに香りが放たれる。また、スリット断面から微量の香料が継続的に発せられるため製品自体もほのかに香るものとなる。
なお、前記環状の熱融着部で囲まれる領域については、繊維層とフィルムシートとを散点状の熱融着部により一体化することができる。繊維層とフィルムシートとの一体化が高められ、ティシュペーパー引き出し時に、フィルムシートのみが繊維層から剥離して浮き上がり、意図せず香料が多量に飛散されたり、多量にティシュペーパーに付着したりすることが防止される。また、散点状とすることで繊維層における香料成分の移動が確保される。
また、本発明のティシュペーパー製品は、ティシュペーパー自体ではなく、シート材に香料を担持させたため、ティシュペーパー自体に香料を付与する際の問題は存在しない。シート材に香料を塗布する設備は、ティシュペーパーの製造設備と比較すると小規模にすることができ、製造コストは格段に低減する。
以上のとおり、本発明によれば、製造がし易く、製造コストも安く、ある程度の保管期間後においても香りが十分に感じられ、しかも、ほのかな香りが継続的に安定して発せられる香り付きティシュペーパー製品が提供される。
本発明に係る衛生薄葉紙収納箱の斜視図である。 本発明に係る衛生薄葉紙収納箱の展開図の例である。 本発明に係る衛生薄葉紙収納箱の特に側短面の構成と取出し口を説明するための斜視図である。 本発明に係る衛生薄葉紙収納箱の使用時の斜視図である。 図4のA−A断面図である。 本発明に係るシート材を説明するための箱内側から上面をみた図である。 本発明に係るシート材の断面図である。 本発明に係るシート材の製造方法例を示す図である。
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。図1〜8に、本発明に係るティシュペーパー製品100を示す。
本発明に係るティシュペーパー製品100は、複数枚のティシュペーパー2t,2t…が、折り畳まれ重層されてなるティシュペーパー束2が、上面11に取出し口形成用の環状の裂開用ミシン目線20が形成された収納箱1に収納され、使用時に当該取出し口20Xからティシュペーパー2tを取り出すと、隣接して積層されている下層のティシュペーパーの一部が取出し口20Xから露出されるように構成したものである。
本発明に係る収納箱1は、カートン箱とも呼ばれる直六面体形状の箱体であり、製品外観をなすものである。この収納箱1は、上面11に取出し口20Xを形成するための環状の裂開用ミシン目線20を有する紙箱10と、前記ミシン目線20により囲まれる範囲20aを紙箱内側から覆うシート材30とを有する。
紙箱10は、収納箱1の外郭をなす概ね紙製の箱体であり、その大きさ、形状、展開形状等は既知の収納箱の紙箱の構成が採用される。一般的な収納箱の大きさは、概ね長手縁L1が110〜320mm、短手縁L2が70〜200mm、高さL3が40〜150mm程度であり、本発明に係る収納箱1もこの大きさとすることができる。
また、紙箱10の基材は、バージンパルプ、古紙パルプ等の各種のパルプを主原料とする既知の紙素材が採用でき、好適な紙箱10の素材は、坪量250〜500g/m2のコートボール紙である。
本実施形態の紙箱10の構造は、図2、図3に示すように、底面12と一方の長側面13を糊代部12Aで糊付けして筒状とした後、上面11、底面12及びこれらを連接する長側面13から延出する各フラップF,F…を箱内面側に折り返し、各フラップF,F…の当接部分をホットメルト接着剤等により接着して短側面14を構成した構造となっている。なお、本発明の紙箱10は、この構造に限定されるわけではない。
他方、紙箱10の上面に形成される裂開用ミシン目線20は環状をなし、適宜のカットタイ比で構成される。裂開用ミシン目線20は、通常のミシン目線の他、二重ミシン目線、ジッパーミシン目線等で構成することができる。一部分のみ二重ミシン目線としてもよい。
本実施形態に係る裂開用ミシン目線20は、紙箱長手方向に延在する長辺21,21とこの長辺21,21の端同士を繋ぐ短手縁に平行な短辺22,22とを有し、裂開用ミシン目線20に囲まれる範囲20aの形状は、収納箱1の長手方向に沿う方向が長い適宜の形状である。一般的には、収納箱1の長手方向に沿うやや細長い角取り矩形、或いはその矩形の長辺21,21の中央部を外方に向かってやや膨張させてアーチ状とし、楕円に近い形状としたものである。図示の形態は後者の例である。
他方、シート材30は、前記裂開用ミシン目線20により囲まれる範囲21aより大きく、例えば、矩形や楕円形であり、紙箱上面の内面側において、特に裂開用ミシン目線20の切り剥がしに影響がないように、裂開用ミシン目線20の外側で図示されない接着剤によって接着されている。このシート材30には、スリット31が形成されており、このスリット31は裂開用ミシン目線20により囲まれる範囲20aで長手方向に沿って位置されている。したがって、図3、図4に示すとおり、裂開用ミシン目線20に沿ってその裂開用ミシン目線20で囲まれる範囲20aを切り剥がすことにより、紙箱上面11に取出し口20Xが形成されるとともに、前記シート材30及びそれに形成されたスリット31が取出し口20Xを介して露出される。
なお、前記スリット31の長さは、適宜の長さとすることができ、既知の環状ミシン目線20との大きさの関係で適するとされる長さが採用できる。
収納箱1に束として収納されているティシュペーパー2t等は、図示例のとおり、前記スリット31を介して取出し口20Xから一枚ずつ取り出される。そして、当該スリット31は、取出し口20Xから露出するティシュペーパー2tの一部を支持して収納箱内部に落ち込むことを防止する。
ここで、本発明に係るシート材30は、香料を担持させた繊維層30Aが、ガスバリア性を有するフィルムシート30B,30Bの間に挟まれており、それらフィルムシート30B,30Bが、スリット31を囲むように環状に配された熱融着部32によって熱融着されて一体化され、そのスリット31の断面31Cに繊維層30Aが露出する構造となっており、香料がこの繊維層30Aが露出するスリット断面31Cから蒸散するようになっている。
シート材30の厚みは、10〜200μmが適し、10μm未満では、強度的に不足し、ティシュペーパー2tの取り出し時において裂けあるいは破断の確率が高くなり、逆に、200μmを超えると、強度の問題はないものの、取り出し難くなり、またコスト高となる。
フィルムシート30B,30Bは、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、塩化ビニリデンフィルム、それらのフィルムを適宜積層したラミネートフィルムが例示できる。好ましくは、ガスバリア性に優れる塩化ビニリデンフィルム或いは塩化ビニリデンフィルム層を含む積層フィルムである。フィルムシート30Bの厚さは、繊維層30Aとの関係で適宜定めればよい。なお、各フィルムシート30B,30Bの種類、厚みは同一である必要はない。
他方、繊維層30Aを構成する繊維は、天然繊維、合成繊維のいずれであってもよい。その双方を含むものであってもよい。繊維層30Aとすることで、スリット断面31Cから香料が蒸散しても、平衡移動による香料の分散が妨げられず、継続的かつ安定的に香りが発せられる。特に、本発明ではスリット断面31Cという狭小な部分に香料の蒸散部分を設けたためほのかに継続的に安定的に香りは発せられる。
本発明に係る繊維層30Aは、香料の平衡移動を妨げないものであれば特に限定されないが、特に、木材系の紙層であるとその作用が十分に発揮でき、しかも、コスト及び製造が容易であり好ましい。また、紙層の場合、香料の分散移動が良好となる非塗工紙であるのが望ましい。特に、グラシン紙、油取り紙を基材として構成されたものとすると製造が容易で、香料の分散性が好適なものとなる。
繊維層30Aの厚さは、特に限定されないが、十分な量の香料を担持する観点と、繊維層間の香料の分散移動が十分に確保できる観点と、フィルムシート30Bとともにシート材30全体としての厚さが厚くなりすぎないようにする観点とから、10〜40μmであるのが望ましい。
他方、本発明に係るシート材30は、各フィルムシート同士を熱融着する環状の熱融着部32を、スリット31を囲むように配することで、繊維層30Aに担持した香料がシート材30の周縁から漏れでないようになっており、スリット断面31Cから確実に蒸散されるようになっている。この環状の熱融着部32で囲まれる範囲は、スリット31を含むように配すればよく、特に限定されないが、フィルムシート30B,30B間における香料の量を多くすることにより、長期間に渡って香りを発するようにできることから、シート材30の外周縁近傍として、より多く繊維層30Aを内包してより多くの香料がフィルムシート間に包含されるようにするのがよい。なお、少なくとも、環状のミシン目線20を裂開した際に外方から視認される位置では見た目を悪化させることから、環状の裂開用ミシン目線20より外方であるのが望ましい。香りの持続性の点でも環状の裂開用ミシン目線20より外方に位置するようにするのがよい。
また、本実施形態のシート材30は、特に好ましい例として、図7に示すシート材30の断面から理解されるように、熱融着部32で囲まれる範囲について、繊維層30Aとフィルムシート30B,30Bとを散点状の熱融着部33,33…により一体化している。このようにすることで、フィルムシート30Bと繊維層30Aとの一体性が高まり、ティシュペーパー2tを引き出した時に、スリット断面31Cにおいてフィルムシート30Bが繊維層30Aから剥離して浮き上がり、意図せず香料が多量に飛散されたり、多量にティシュペーパー2tに付着したりすることが防止される。なお、熱融着部32で囲まれる範囲外においても散点状の熱融着部で一体化してもよい。この散点状の熱融着部33は、1個の面積が0.01〜0.04cm2、密度が4〜100個/cm2であるのが望ましい。1個の面積が広すぎたり、密度が高すぎたりすると、シート材が硬くなり、スリットから露出するティシュペーパーを支持し難くなる。
他方、本実施形態のシート材30は、例えば図8に示すようにして製造することができる。すなわち、フィルムシートを巻き取った原反40と、グラシン紙や油取り紙等の繊維シートを巻き取った原反50からそれぞれ連続フィルムシート30b、連続繊維シート30aを繰り出し、連続繊維シート30aに対してスプレー塗布装置、印刷装置、塗工装置などの香料塗布手段60によって香料を含浸、塗工により担持させ、その後に、連続繊維シート30aを中層として、その両外面に連続フィルムシート30b,30bを積層する。そして、この積層状態で熱エンボスロール70によって、環状の熱融着部32及び必要に応じて散点状の熱融着部33を設けて積層一体過して連続ラミネートシート30xとする。その後、環状の融着部32の範囲内にカッター80によってスリットを形成する。そして、適宜裁断等してシート材30とする。なお、図示例では、環状の熱融着部32と散点状の熱融着部33は一つの熱エンボスロールで付与しているが、別途の熱エンボスロールで付与してもよい。
繊維層30Aに担持させる香料の量は、香料の種類・揮発性等により適宜定めればよいが、3〜8g/m2であるのが望ましい。
なお、本発明に係るティシュペーパー製品100では、上述のとおり繊維層間での分散を利用するため、香料は、マイクロカプセルに封入するような態様は採らず、直接的に蒸散可能な態様で繊維層に担持させる。
ここで、上記繊維層30Aに担持させる香料は、特に限定されるものではないが、具体例として、リュウゼン香、安息香、海狸香、霊猫香、丁字油、ガルバナム、ジャスミンアブソリュート、ラブタナム、マテ茶、メリロット、ミモザ、ムスクトンキン、ミルラ、オークモスまたはモスドシェーヌ、乳香、ビャクシ香、オリス、バチュリ、ローズマリー油、白檀油、ベチバー油、バイオレットリーフアブソリュートなどの天然香料、高級アルコール、アルデヒド、ベンズアルデヒド、安息香酸、ケイ皮酸、ケイ皮アルデヒド、ケイ皮アルコール、クマリン、エステル、インドール、ケトン、サリチル酸と関連化合物、テルペノイド、バニリンなどの各種の合成香料あるいはこれらの2つ以上の混合物を挙げることができる。市販品を使用することもできる。
他方、本発明に係るティシュペーパー束2は、方形のティシュペーパー2tが実質的に二つ折りされ、その折り返し片の縁が上下に隣接するティシュペーパーの折り返し内面に位置するようにして、互い違いに重なり合いつつ積層されたものである。なお、ここで実質的にとは、製造上の形成される縁部の若干の折り返しを許容する意味である。
この積層構造のティシュペーパー束2は、最上位に位置する一枚の折り返し片を上方に引き上げると、その直下で隣接する他の一枚の折り返し片が、摩擦により上方に引きずられて持ち上げられる。そして、かかる構造のティシュペーパー束2は、その最上面が上述の上面11に取出し口20Xを有する収納箱1の当該上面に向かいあって収納され、前記取出し口20X、特にスリット31から最初の一組(最上面に位置する一組)が引き出されたときに、その直近下方に位置する他の一組の一部が露出される。なお、本発明のおけるティシュペーパー2tの積層枚数が限定されないが、この種の製品の一般的な積層枚数を例示すれば、120〜240組である。
このティシュペーパー束2は、マルチスタンド式、ロータリ式の既知のインターフォルダにより製造することができる。
他方、ティシュペーパー束2を構成するティシュペーパー2tは、2枚〜3枚の薄葉紙が積層されたプライ構造を有している。
その薄葉紙の原料パルプとしては、NBKPとLBKPとを配合したものであり、適宜古紙パルプが配合されていてもよいが、風合いなどの点で、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。その場合配合割合としては、NBKP:LBKP=20:80〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70〜60:40が望ましい。
本発明に係るティシュペーパー2tの各プライを構成する薄葉紙1枚あたりの米坪は、好ましくは10〜25g/m2、より好ましくは11〜16g/m2である。米坪が10g/m2未満では、柔らかさの向上の観点からは好ましいものの、使用に耐えうる十分な強度を適正に確保することが困難となる。逆に米坪が25g/m2を超えると紙全体が硬くなるとともに、ゴワ付き感が生じてしまい肌触りが悪くなる。なお、米坪は、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法による。
他方、本発明に係るティシュペーパーの紙厚は、2プライの状態で100〜140μm、より好ましくは120〜140μmであるのが望ましい。紙厚が100μm未満では、柔らかさの向上の観点からは好ましいものの、ティシュペーパーとしての強度を適正に確保することが困難となる。また、140μm超では、ティシュペーパーの肌触りが悪化するとともに、使用時にゴワツキ感が生じるようになる。
紙厚の測定方法としては、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて2プライの状態で測定するものとする。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この紙厚測定時の荷重は、約70gfである。なお、紙厚は測定を10回行って得られる平均値とする。
100…ティシュペーパー製品、1…収納箱、2…ティシュペーパー束、2t…ティシュペーパー、10…紙箱、11…収納箱(紙箱)上面、11i…収納箱(紙箱)上面の内側面、12…収納箱(紙箱)底面、12A…糊代部、13…収納箱(紙箱)長側面、14…収納箱(紙箱)短側面、F…フラップ、L1…収納箱の長手縁、L2…収納箱の短手縁、L3…収納箱の高さ、20…裂開用ミシン目線、21…裂開用ミシン目線の長辺、22…裂開用ミシン目線の短辺、20a…取出し口形成部(裂開用ミシン目線で囲まれる範囲)、20X…取出し口、30…フィルムシート、31…スリット、31C…スリット断面、30A…繊維層、30B…フィルムシート、32…環状の熱融着部、33…散点状の熱融着部、30a…連続繊維シート、30b…連続フィルムシート、40…フィルムシート原反ロール、30x…連続積層シート、50…繊維シート原反ロール、60…香料塗布手段、70…熱エンボスロール、80…カッター。

Claims (2)

  1. 上面に取出し口形成用の環状の裂開用ミシン目線が形成された紙箱の前記上面の内側面に、スリットを設けたシート材を、そのスリットが前記裂開用ミシン目線で囲まれる範囲内に位置するようにして貼付した収納箱と、この収納箱内に収納されたティシュペーパーが折り畳み積層されたティシュペーパー束と、を有するティシュペーパー製品であって、
    前記シート材が、香料を担持させた繊維層が、ガスバリア性を有するフィルムシート間に挟まれ、前記スリットを囲むように環状に配された熱融着部により両フィルムシートが熱融着されて一体化されたラミネートシートであり、
    そのラミネートシートに形成された前記スリットの断面に前記繊維層が露出されている、ことを特徴とする香り付きティシュペーパー製品。
  2. 環状に配された熱融着部で囲まれる領域は、繊維層とフィルムシートとが散点状の熱融着部により一体化されている請求項1記載の香り付きティシュペーパー製品。
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