JP5856118B2 - 家庭用薄葉紙収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭用薄葉紙収納箱に関する。
従来、ティシュペーパー等の家庭用薄葉紙を積層させて内部に収容し、上面部に設けられた取出し口から収容された家庭用薄葉紙を順次引き出して使用する家庭用薄葉紙収納箱が知られている。
こうした家庭用薄葉紙収納箱においては、内部に収容した家庭用薄葉紙が香りを発するようにしたものも知られている。
家庭用薄葉紙が香りを発するようにするためには、例えば、家庭用薄葉紙一枚一枚に香料を塗布する手法が知られているが、かかる手法では、香料の総量が多くなり、コストがかかることとなる。
そこで、例えば、特許文献1には、家庭用薄葉紙の取出し時に家庭用薄葉紙と収納箱とが摺れる部分にマイクロカプセルに封入した香料を担持させ、取出し時にマイクロカプセルが壊れて内部の香料を家庭用薄葉紙に付着させるとともに周囲に蒸散させるようにした家庭用薄葉紙収納箱が記載されている。
特開2007−182248号公報
しかしながら、特許文献1の家庭用薄葉紙収納箱は、家庭用薄葉紙と収納箱とが摺れる位置が使用開始から使用終了までさほど変化しないため、収納箱開封後の初期に香りが強く、使用するにつれて香りが弱くなり、継続的に安定した香りの強さを発現させることが難しいものであった。
本発明の目的は、安価でありながら、使用開始から使用終了まで香りが劣化することなく、継続的に安定した香りの強さを発現させることのできる家庭用薄葉紙収納箱を提供することである。
以上の課題を解決するため、
請求項1に記載の発明は、
上面部に取出し口が形成された箱体と、
スリットを有し、前記取出し口を覆うように前記上面部の内面に設けられたシート材と、
を備え、
前記箱体の内部空間に家庭用薄葉紙を収納し、前記スリットから前記家庭用薄葉紙を引き出し可能な家庭用薄葉紙収納箱において、
前記シート材は、
前記箱体の前記上面部の内面に対向する外側フィルム層と、
前記箱体に収納された前記家庭用薄葉紙に対向する内側フィルム層と、
前記内側フィルム層及び前記外側フィルム層の間に介在して、これらを接着する中間層と、
を備え、
前記内側フィルム層は、前記外側フィルム層よりガスの透過性が高く、複数の細孔が形成されており、
前記中間層は、接着剤又は粘着剤に、香料の封入されたマイクロカプセルが含有されてなり、
前記スリットの周辺部に配される前記マイクロカプセルの壁の厚みが、他の領域に配される前記マイクロカプセルの壁の厚みよりも厚いことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記マイクロカプセルは、耐熱性を有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記マイクロカプセルは、種類の異なる香料の封入された複数種類のマイクロカプセルを含むことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記細孔は、前記中間層側から前記家庭用薄葉紙側にいくにつれて径が大きくなるテーパ状であることを特徴とする。
本発明によれば、安価でありながら、使用開始から使用終了まで香りが劣化することなく、継続的に安定した香りの強さを発現させることのできる家庭用薄葉紙収納箱を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る家庭用薄葉紙収納箱の斜視図である。 図1の家庭用薄葉紙収納箱に取出し口を形成した状態を示す斜視図である。 図1の家庭用薄葉紙収納箱の取出し口から家庭用薄葉紙を引き出した状態を示す斜視図である。 図3のIV-IV線における断面図である。 図1の家庭用薄葉紙収納箱に備えられたシート材を示す拡大断面図である。 シート材の変形例を示す拡大断面図である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
なお、本実施形態では、家庭用薄葉紙収納箱として、家庭用薄葉紙としてのティシュペーパーを収納するティシュカートンを例示して説明を行う。
先ず、ティシュカートン1の構成について説明する。
図1に示すように、ティシュカートン1は、上面部11にミシン目線11aの設けられた箱体10を備えている。
箱体10は、上面部11、底面部12、一対の側面部13,13、及び一対の妻面部14,14を備え、上面部11と底面部12、一対の側面部13,13、及び一対の妻面部14,14が、それぞれ対向するように平行に配置され、ティシュペーパーtの束を収納し得る内部空間を形成している。
箱体10としては、ティシュペーパーtの束を収納し得る内部空間が形成される形状のものであれば、例えば、直方体状、立方体状等の六面体状のものの他にも、如何なる形状であっても良い。例えば、六面体の二つの面の稜線部分を面取りしたもの等も「箱体」に含まれるものとする。なお、図1は、ティシュカートン1を直方体状に構成した例である。
箱体10の大きさ、形状、展開形状等は、既知のティシュペーパー用の収納箱の構成が採用され得るが、例えば、長手縁部が110〜320mm、短手縁部が70〜200mm、高さ40〜150mm程度の大きさの収納箱とすることができる。
また、箱体10の素材は、例えば、バージンパルプ、古紙パルプ等の各種のパルプを主原料とする既知の紙素材が採用され得るが、例えば、坪量250〜500g/mのコートボール紙等を用いることができる。
箱体10の内部空間には、ティシュペーパーtの束が収納されている。
なお、一枚のティシュペーパーtは、例えば、2枚〜3枚の薄葉紙が積層されたプライ構造を有し、ポップアップ式に重畳されてティシュペーパーtの束を形成している。
箱体10の上面部11には、取出し口20を形成するためのミシン目線11aが設けられている。
ミシン目線11aは、環状を成し、適宜設定されたカットタイ比にて形成される。なお、ミシン目線11aとしては、通常のミシン目線の他、二重ミシン目線、ジッパーミシン目線等をすることができる。また、一部分のみ二重ミシン目線としても良い。
ミシン目線11aは、箱体10の長手方向に延在する長辺と、長辺の端同士を繋ぐ短辺とを有し、ミシン目線11aに囲まれる切り取り領域11bの形状は、箱体10の長手方向に沿う方向に長尺な適宜設定された形状である。例えば、箱体10の長手方向に沿って長尺な矩形や、その矩形の長辺の中央部を外方に向かって緩やかに突出するアーチ状とした形状等とすることができる。
図2に示すように、箱体10の上面部11から切り取り領域11bを切り離すことにより、箱体10の上面部11に取出し口20が形成される。そして、図3に示すように、この取出し口20から、ティシュペーパーtを一枚ずつ外部へ取り出すことができるようになっている。
また、図4に示すように、箱体10の上面部11には、取出し口20を覆うように内側からシート材30が備えられている。
シート材30は、箱体10の上面部11の切り取り領域11bより大きな、例えば、矩形、楕円形等の形状に形成され、箱体10の上面部11の内側において、ミシン目線11aの切り離しによる影響がでないように、当該ミシン目線11aの外側で図示しない接着剤によって貼着されている。
シート材30には、取出し口20の長手方向に沿って延在するスリット30aが形成されている。箱体10の上面部11から切り取り領域11bを切り離して取出し口20が形成された際には、シート材30のスリット30aが露出し、箱体10の内部に収納されたティシュペーパーtは、スリット30aを介して取出し口20から引き出すことができる。スリット30aは、当該スリット30aを介して外部に引き出されたティシュペーパーtの一部を支持し、当該ティシュペーパーtが箱体10の内部に落ち込むのを防止する。
ここで、本実施形態におけるシート材30について詳細に説明する。
図5に示すように、シート材30は、外側フィルム層31、内側フィルム層32、及びこれらの間に介在する中間層33を備え、外側フィルム層31と内側フィルム層32は、中間層33により接着されて一体化された構成である。
なお、シート材30は、外側フィルム層31が箱体10の上面部11の内側に対向し、内側フィルム層32が箱体10の内部のティシュペーパーに対向するように配されている。
シート材30は、内側フィルム層32のガスの透過度が、外側フィルム層31のガスの透過度よりも高くなるよう構成されている。
具体的には、外側フィルム層31としては、ガスバリア性が高いものが用いられ、内側フィルム層32としては、適度なガスの透過性を有するものを用いられることが好ましい。
これにより、外側フィルム層31からは外部への香料の放出がなされることなく、中間層33に含まれる香料(マイクロカプセル33aに封入された香料)が、内側フィルム層32を透過して箱体10の内部に放出されるようになっている。
なお、外側フィルム層31及び内側フィルム層32は、単層構造に限られるものではなく、積層構造であっても良い。
より具体的に、外側フィルム層31としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン等が好適であり、内側フィルム層32としては、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等が好適である。
特に、外側フィルム層31と内側フィルム層32との好適な組み合わせとしては、外側フィルム層31がポリエチレンテレフタレートで、内側フィルム層32がポリエチレンの組み合わせである。かかる組み合わせであれば、ポリエチレンが適度なガスの透過性を有し、ポリエチレンテレフタレートが十分なガスバリア性を有し、且つ各層のガスの透過性の差が大きいため、確実に内側フィルム層32から香料を放出させることができる。また、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート共に安価であり、ティシュカートン1のシート材30として必要とされるティシュペーパーtの支持性、引き出し性を十分に確保することができる。
また、外側フィルム層31の厚みは、5〜15μmとすることが好ましい。外側フィルム層31の厚みを5μm以上とすることで、十分な強度を確保することができ、15μm以下とすることで、柔軟性を損なうことなく良好な取出し性を得ることができる。
また、内側フィルム層32の厚みは、10〜100μmとすることが好ましく、ティシュペーパー製品の一般的な保管期間を考慮すると15〜40μmがより好ましい。
中間層33は、粘着剤又は接着剤に、香料が封入されたマイクロカプセル33aを配合したものである。
中間層33に用いられる粘着剤の種類は、フィルム同士を接着するものであれば、特に限定されないが、例えば、天然ゴム系粘着剤、天然ゴムラテックス系粘着剤、アクリル系粘着剤、ホットメルト粘着剤等を用いることができる。特に、樹脂性フィルムシートの接着性に優れ、マイクロカプセルの分散性に優れることから、アクリル系粘着剤が好ましい。
また、接着剤としては、ポリエステル系接着剤がフィルムとの親和性に優れ、接着が確実なものとなるため好ましい。
なお、中間層33の厚みは、5〜80μmであることが好ましく、15〜35μmであることがより好ましい。5μm以上とすることで、外側フィルム層31及び内側フィルム層32が部分剥離する恐れが低減され、確実に接着することができる。また、80μm以下とすることで、シート材30の柔軟性を損なうことなく、中間層33(粘着剤又は接着剤と、マイクロカプセル33a)の使用量が増えすぎてコスト高となるのを防止することができる。これらの効果は、中間層33の厚みを15〜35μmとすることで、より顕著になる。
中間層33におけるマイクロカプセル33aの配合率は、マイクロカプセル33aに封入された香料の種類や揮発性等により定められるが、継続的にほのかに香りを発し、しかもコスト高とならないようにするという観点から、0.5〜15g/mが好ましく、1〜6g/mがより好ましい。
マイクロカプセル33aに封入される香料は、特に限定されるものではないが、例えば、リュウゼン香、安息香、海狸香、霊猫香、丁字油、ガルバナム、ジャスミンアブソリュート、ラブタナム、マテ茶、メリロット、ミモザ、ムスクトンキン、ミルラ、オークモスまたはモスドシェーヌ、乳香、ビャクシ香、オリス、バチュリ、ローズマリー油、白檀油、ベチバー油、バイオレットリーフアブソリュートなどの天然香料、高級アルコール、アルデヒド、ベンズアルデヒド、安息香酸、ケイ皮酸、ケイ皮アルデヒド、ケイ皮アルコール、クマリン、エステル、インドール、ケトン、サリチル酸と関連化合物、テルペノイド、バニリンなどの各種の合成香料あるいはこれらの2つ以上の混合物を上げることができる。市販品を使用することもできる。
マイクロカプセル33aとしては、例えば、ゼラチン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂などの天然高分子や、ウレタン樹脂、ポリウレア樹脂などの合成高分子からなるものなどを使用することができるが、特に、耐熱性に優れたメラミン樹脂を使用することが好ましい。
本実施形態において使用されるマイクロカプセル33aは、外側フィルム層31と内側フィルム層32を貼り合わせ工程において破壊され難い性質を有するものである。
具体的に、例えば、マイクロカプセル33aは、耐熱性を有することが好ましい。耐熱性を有するマイクロカプセルとしては、例えば特開2004−337839号公報に開示されているように、マイクロカプセルの壁を内壁膜と外壁膜を有する複合壁にしたり、例えば特開平6−339624号公報に開示されているように、マイクロカプセル表面に耐熱性粒子とシリコーンオイルからなる耐熱層を被覆したものなどが用いられる。
耐熱性を有するマイクロカプセル33aとすることで、外側フィルム層31と内側フィルム層32を貼り合わせ工程において熱が加わった際にもマイクロカプセル33aを破壊され難くすることができ、よって、香料の熱劣化を抑えることができる。
なお、マイクロカプセル33aとしては、外側フィルム層31と内側フィルム層32の貼り合わせ工程において破壊され難くすることができるものであれば、これに限定されない。
また、マイクロカプセル33aは、中間層33を、外側フィルム層31及び/又は内側フィルム層32に塗布する際の負荷による破壊やクラックにより香りが抜けるのを防止するため、平均粒径1〜25μm程度とすることが好ましい。
また、マイクロカプセル33aは、種類の異なる香料の封入された複数種類のマイクロカプセルを含むことも可能である。2種類以上の香料を用いることで、複数の香料が混ざった香りなど、香りのバリエーションを作ることができる。
更に、このとき、香料の種類によってマイクロカプセル33aの壁の厚みを異ならせることとしても良い。2種類以上の香料を用い、それぞれの香料ごとにマイクロカプセル33aの壁の厚みを異ならせることで、各マイクロカプセル33aを壊すための衝撃や、各マイクロカプセル33aが劣化により壊れるまでの期間を変えることができ、香りの変化を楽しむことができることとなる。
また、ティシュペーパーtを取り出す際、スリット30aによりティシュペーパーtが擦れるため、スリット30a周辺部に衝撃がかかりやすいことを考慮して、スリット30a周辺部のマイクロカプセル33aを、それ以外の領域のものより壁の厚みを厚くすることとしても良い。このようにすることで、スリット30a周辺部のマイクロカプセル33aの耐久性が上がり、香りの持続性を高めることができる。
次に、ティシュカートン1の作用について説明する。
上記した構成のティシュカートン1では、外側フィルム層31は香りを遮断するため、ティシュカートン1の箱体10の外部には香りが放出されないが、箱体10の内部においては、マイクロカプセルが経時劣化や衝撃等により破壊され、内側フィルム層32から徐々に香りが放出されるため、箱体10に収納されるティシュペーパーtに徐々に香りが付与されることとなる。
このとき、箱体10の内部においては大きな空気の出入りがないため、香りの持続性を向上させることができる。
また、ティシュペーパーt一枚一枚に香料を付与した場合と比較し、コストを低く抑えることができる。
また、香りを強く付与したい場合には、使用者がシート材30を擦ることでマイクロカプセル33aを破壊し、香料を放出させればよいため、使用者の好みに香りの強さを調節することができる。
例えば、切り取り領域11bを切り離した後、シート材30を上部から押下して衝撃を加え、マイクロカプセル33aを破壊してもよいし、スリット30aから手指を入れて、シート材30を手指にて挟持して衝撃を加え、マイクロカプセル33aを破壊してもよい。
また、上記した構成のティシュカートン1では、マイクロカプセル33aに香料を封入した構成であるため、シート材30の製造工程において熱による香料が劣化するのを抑制することができる。具体的には、外側フィルム層31と内側フィルム層32とを貼り合わせる工程において、香料はマイクロカプセル33a内に閉じ込められているため、熱により、香料のトップノート(沸点が低い物質を中心とした、一番最初に華やかに香る香り)が飛んでしまい、ボトムノート(沸点が高い物質を中心とした、残香性が高く、重たい香り)のみが残ることとなるのを抑制することができる。従って、軽く、フレッシュな香りを保持させることができる。
また、マイクロカプセルが壊れてから香りが放出される構成であるので、中間層33の粘着剤又は接着剤に香料を直接混ぜ込む場合と比較して、香りが中間層33から放出される程度が少なく、香りの持続性が高く、また、使用する香料の量を少なく抑えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、上面部11に取出し口20が形成された箱体10と、スリット30aを有し、取出し口20を覆うように上面部11の内面に設けられたシート材30と、を備え、箱体10の内部空間にティシュペーパーを収納し、スリット30aからティシュペーパーを引き出し可能なティシュカートン1において、シート材30は、箱体10の上面部11の内面に対向する外側フィルム層31と、箱体10に収納されたティシュペーパーに対向する内側フィルム層32と、外側フィルム層31及び内側フィルム層32の間に介在して、これらを接着する中間層33と、を備え、内側フィルム層32は、外側フィルム層31よりガスの透過性が高く、中間層33は、接着剤又は粘着剤に、香料の封入されたマイクロカプセル33aが含有されてなる。
このため、香料の使用量を少なく抑えられるため安価でありながら、内側フィルム層32から徐々に香料が放出されるため使用開始から使用終了まで香りが劣化することなく、継続的に安定した香りの強さを発現させることのできるティシュカートン1を提供することができる。
また、本実施形態によれば、マイクロカプセル33aは、耐熱性を有する。
このため、外側フィルム層31と内側フィルム層32の貼り合わせる際に、マイクロカプセル33aが破壊されるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、マイクロカプセル33aは、種類の異なる香料の封入された複数種類のマイクロカプセル33aを含む。
このため、香りのバリエーションを楽しむことができる。
なお、外側フィルム層31と内側フィルム層32の貼り合わせ後、シート材30の内部において、マイクロカプセル33aが潰れにくいことを考慮して、図6に示すように、内側フィルム層32に細孔32aを設ける構成とすることも好ましい。
細孔32aは、例えば、中間層33側からティシュペーパー側にいくにつれて径が大きくなるテーパ状等に形成される。かかる形状であれば、箱体10内部に、より香りを拡散しやすくすることができる。このとき、細孔32aの内側フィルム層32の表面側の直径は、5〜20μm程度の大きさに設定される。
細孔32aの形成方法は、どのような手法を用いても良いが、例えば、外側フィルム層31と内側フィルム層32を貼り合わせてシート材30を形成した直後に、滑らかな表面を有するロールと、突起を有するロールとの間に、内側フィルム層32側が突起を有するロールに対向するように設置したシート材30を通過させることで、形成することができる。かかる手法であれば、外側フィルム層31と内側フィルム層32を貼り合わせる工程の直後に、2つのロールを設置すればよく、複雑な製造設備を必要としないため好ましい。
このように構成することで、シート材30の内部で壊れにくいマイクロカプセル33aが、細孔32aの形成時に破壊されたりクラックが入ることで、香料を放出しやすくすることができる。
なお、細孔32aの形状は、上記したテーパ状に限定されない。また、細孔32aは、内側フィルム層32の全面に亘って形成されていても良いし、内側フィルム層32の一部にのみ形成されていても良い。
1 ティシュカートン
10 箱体
11 上面部
11a ミシン目線
11b 切り取り領域
12 底面部
13 側面部
14 妻面部
20 取出し口
30 シート材
30a スリット
31 外側フィルム層
32 内側フィルム層
33 中間層
33a マイクロカプセル
t ティシュペーパー

Claims (4)

  1. 上面部に取出し口が形成された箱体と、
    スリットを有し、前記取出し口を覆うように前記上面部の内面に設けられたシート材と、
    を備え、
    前記箱体の内部空間に家庭用薄葉紙を収納し、前記スリットから前記家庭用薄葉紙を引き出し可能な家庭用薄葉紙収納箱において、
    前記シート材は、
    前記箱体の前記上面部の内面に対向する外側フィルム層と、
    前記箱体に収納された前記家庭用薄葉紙に対向する内側フィルム層と、
    前記内側フィルム層及び前記外側フィルム層の間に介在して、これらを接着する中間層と、
    を備え、
    前記内側フィルム層は、前記外側フィルム層よりガスの透過性が高く、複数の細孔が形成されており、
    前記中間層は、接着剤又は粘着剤に、香料の封入されたマイクロカプセルが含有されてなり、
    前記スリットの周辺部に配される前記マイクロカプセルの壁の厚みが、他の領域に配される前記マイクロカプセルの壁の厚みよりも厚いことを特徴とする家庭用薄葉紙収納箱。
  2. 前記マイクロカプセルは、耐熱性を有することを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納箱。
  3. 前記マイクロカプセルは、種類の異なる香料の封入された複数種類のマイクロカプセルを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納箱。
  4. 前記細孔は、前記中間層側から前記家庭用薄葉紙側にいくにつれて径が大きくなるテーパ状であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納箱。
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