JPH08294Y2 - ティッシュペーパー包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はティッシュペーパー包装箱に関するものであ
る。

［従来の技術］ 近年、ティッシュペーパーに香料を浸み込ませたり、
又ティッシュペーパー包装箱の開封によって芳香が発す
るように包装箱の内側に香料を備えるなどによって、テ
ィッシュペーパーの使用時に香りを楽しむことができる
ようにしたものが考えられている。

［考案が解決しようとうる課題］ しかし、上記従来の方式は、いずれも１種類の香料に
よる香りしか発生させることができず、よって使用時に
好みの香りを選択したり、或いは複数の香りを混合させ
て楽しむというようなことは全くできなかった。

本考案は、上記従来の問題点に着目してなしたもの
で、ティッシュペーパー包装箱の内側面に複数種の香料
を収納した香料袋を備えておき、使用時に好みの香りを
選択して楽しんだり複数の香りを混合させて同時に楽し
むことができるようにしたティッシュペーパー包装箱を
提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本考案は破袋可能な気密フィルムにより夫々別個に包
囲した複数種の香料を各香料毎に収納した気体透過性の
香料袋を、ティッシュペーパー包装箱の箱体における取
出開口部を除く内側面に貼着し、且つ前記香料袋に収納
された各香料の位置に対応する前記箱体の外側面に、前
記各香料の種類を表示するための表示部を設けたことを
特徴とするティッシュペーパー包装箱にかかるものであ
る。

［作用］ ティッシュペーパーを使用する際、箱体の表示部に表
示された香料から好みの香料を選択し、箱体に形成した
取出開口部から箱体内に指を挿入して前記選択した位置
の香料を包囲している気密フィルムに圧力を加えて気密
フィルムを破袋させるか、又はピン等を用いて箱体の外
部から破袋させる。

すると香料の香りが気体透過性の収納袋を介して箱体
内に広がり、ティッシュペーパーの使用時に芳香を楽し
むことができる。

［実施例］ 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。

第１図〜第４図は本考案の一実施例を示すもので、図
中１はティッシュペーパー包装箱の箱体を示し、該箱体
１はその上面２に、内部のティッシュペーパー３を取り
出す際の取出開口部４を形成するための開口用ミシン目
５が形成されており、且つ前記上面２の内側面における
前記開口用ミシン目５の外周部には、ティッシュペーパ
ー３取出用の切れ目６を有して前記取出開口部４を覆う
ように設けられティッシュペーパー３の取り出し時に次
のティッシュペーパー３を取り出し易い状態にその一部
を立上げた状態に支持する保持シート７が貼着されてい
る。

上気したようなティッシュペーパー包装箱の箱体１の
内側面における取出開口部４を除く所要の位置（図示の
場合上面２の内側面）に、ラベンダー、ジャスミン、ロ
ーズ、ミント等の複数種（図示の場合３種類）の香料が
収納された香料袋８を貼着する。

香料袋８は、第３、４図に詳細に示す如く、複数種の
液体の香料9,10,11を別々に気密に包囲するようにした
破袋可能な気密フィルム12と、該気密フィルム12によっ
て包囲した香料を香料毎に収納するようにした気体透過
性で液体不透過性の収納袋13とによって構成されてい
る。

気密フィルム12は、通常では破れない強度と気密性を
有しており、第３図に示すように手の指14で強く押え付
けることにより破袋させたり、或いは第４図に示すよう
にピン等15を突き刺すことにより破袋させることができ
る材料によって構成されている。尚、図示においては偏
平な形状の気密フィルム12で香料9,10,11を包囲した場
合を示したが、これを破袋可能な外皮材（気密フィル
ム）によって香料を包囲したカプセルとして、このカプ
セルを収納袋13の１個所に１個又は複数個収納するよう
にしても良い。上記カプセルを複数個収納させるように
すると、破袋させる数によって香料の強さを調節するこ
ともできる。

前記香料袋８は、接着剤、接着テープ、或いは香料袋
自身の加熱溶解接着等により箱体１の内側面に貼着16さ
れており、且つ前記香料袋８に収納された各香料9,10,1
1の位置に対応する箱体１の外側面位置には、第１図及
び第５図に示すように香料名、或いは香料を示す絵や写
真を表記することによって前記香料9,10,11の種類とそ
の位置を示すための表示部17が予め備えられている。

第１図のティッシュペーパー包装箱の箱体１上面の開
口用ミシン目５部分を破って第２図に示すように取出開
口部４を形成させ、内部のティッシュペーパー３を取り
出して使用する際、表示部17に表示された香料の好みを
選択し、第３図に示すように保持シート７の切れ目６か
らティッシュペーパー３と箱体１の上面２との間に指を
差し入れ、上面２の内側面に貼着された香料袋８の前記
選択した香料例えばジャスミンの位置の気密フィルム12
を指14によって強く圧迫することによって破袋させる。

すると、破袋した気密フィルム12内の香料は気体透過
性の収納袋13内に広がり、該収納袋13から箱体１内のテ
ィッシュペーパー３にジャスミンの香りが広がる。

従って、取出開口部４からティッシュペーパー３を取
り出す度にジャスミンの香りを楽しむことができる。

上記によれば、ティッシュペーパー３を使用する際、
好みの香料を選択できると共に、同時に２つ以上の香料
を出させるようにして混合した香りを楽しむこともでき
る。図示のように３種類の香料9,10,11を備えると、選
択により７種類の香りを出させることができる。

又、前記したように指14により気密フィルム12を破袋
する方式に替えて第４図に示すように箱体１外部からピ
ン等15を表示部17に突き刺すことにより気密フィルム12
を破袋させるようにしても良い。

前記指14によって気密フィルム12を破袋させる方式
は、取出開口部４から挿入した指14が届く範囲に香料袋
８を貼着する必要があるが、ピン等15により破袋させる
ようにする場合には香料袋８の貼着位置は制限されな
い。

尚、上記実施例では液体の香料を用いた場合について
説明したが、ゼリー状或いは固体の香料でも同様に実施
することができ、その場合は収納袋13は気体透過性のみ
を有していれば良く、液体不透過性は有していなくても
良い。

第６図は香料袋の他の実施例を示すもので、香料を、
指等の押圧力で破袋させ得る気密フィルムによって包囲
形成した粒状のマイクロカプセル18とし、該マイクロカ
プセル18を香料の種類毎に気体透過性の収納袋19に収納
した構成の香料袋20としている。

第６図の実施例では取出開口部４から箱体１内部に指
を挿入して前記実施例で述べたと同様に収納袋19の任意
の選択された位置を押圧して摩擦すると、マイクロカプ
セル18の気密フィルムが破袋して割れることにより、選
択された香料の香りが箱体１内に広がる。

この実施例の場合も取出開口部４から挿入した指が届
く範囲に前記香料袋20を貼着する必要がある。

尚、本考案のティッシュペーパー包装箱は、上述の実
施例にのみ限定されるものではなく、種々の香料を用い
得ること、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々変更を加え得ることは勿論である。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案のティッシュペーパー包装
箱によれば、ティッシュペーパーの使用時に、選択した
好みの香りを箱体内に生じさせることができ、よってテ
ィッシュペーパーを使用する度に好みの芳香を楽しむこ
とができる効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は箱体に取
出開口部を形成した状態を示す斜視図、第３図は香料袋
の構成を示す第２図のIII-III方向拡大図であり、香料
を包囲している気密フィルムを指で破袋する状態を示し
た図、第４図は第２図のIV-IV方向拡大図であり、前記
気密フィルムをピン等にて破袋する状態を示した図、第
５図は表示部の一例を示す平面図、第６図は香料袋の他
の例を示す断面図である。 １は箱体、２は上面、３はティッシュペーパー、４は取
出開口部、８は香料袋、9,10,11は香料、12は気密フィ
ルム、13は収納袋、17は表示部、18はマイクロカプセ
ル、19は収納袋、20は香料袋を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】破袋可能な気密フィルムにより夫々別個に
   包囲した複数種の香料を各香料毎に収納した気体透過性
   の香料袋を、ティッシュペーパー包装箱の箱体における
   取出開口部を除く内側面に貼着し、且つ前記香料袋に収
   納された各香料の位置に対応する前記箱体の外側面に、
   前記各香料の種類を表示するための表示部を設けたこと
   を特徴とするティッシュペーパー包装箱。