JP6168445B2 - ウェットシート製品 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェットティシューやウェットタオルなどウェットシートを容器に収めたウェットシート製品に関する。
ウェットティシュー、ウェットタオルなど紙や不織布等の基材に薬液を含浸させたウェットシートは、薬液が漏れないように密閉容器に収容されて製品化されている。
従来のウェットシートにおいては、洗浄効果や拭き取り性等の理由より配合されるアルコール類の臭気をマスキングするため、また、単にウェットシートに香り付けするために、薬液中に香料を配合したものがある。
しかし、ウェットシートの使用者のなかには、例えば、肌を清拭した際に多量の香料が肌に付着することを望まない者や強い香りが移ることを望まない者がいる。
従来の薬液中に香料が配合されているウェットシートでは、シートに含まれる薬液量と香りの強さが比例してしまうため、シートを薬液によって十分に浸潤させようとすると、必然的にウェットシートに含まれる香料が多くなり、香りも強くなってしまう。
特許4556209号 特登4870925号
そこで、本発明の主たる課題は、薬液中に香料を配合させることなくウェットシートが香り付けされ、しかも、所望の強さの香りが長期間継続的にウェットシートに付与されるようにしたウェットシート製品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は以下のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
薬液が含浸されたウェットシートを容器内に密閉収容したウェットシート製品であって、
容器が、ウェットシートの取り出し口を有する蓋体と容器本体とが分離可能に連結されて構成されるものであり、
その蓋体の容器内面側に、
香料を含む基材層及びこの基材層の両面に配置される被覆層を有しそれら被覆層のうち基材層の一方面側の被覆層が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層とされ、他方面側の被覆層が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層とされた、シート状の芳香フィルムが、設けられ、
その香料弱透過層が容器内に対面している、ことを特徴とするウェットシート製品。
〔請求項2記載の発明〕
薬液が含浸されたウェットシートを容器内に密閉収容したウェットシート製品であって、
容器が、上面にウェットシートの取り出し口と、その取り出し口を液密に閉じる開閉自在な蓋体とを備えるフィルム包装容器であり、
その蓋体のみが、香料を含む基材層及びこの基材層の両面に配置される被覆層を有しそれら被覆層のうち基材層の一方面側の被覆層が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層とされ、他方面側の被覆層が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層とされた、シート状の芳香フィルムであり、
その蓋体を閉じた際に香料弱透過層が取り出し口を介して容器内に対面される、
ことを特徴とするウェットシート製品。
〔請求項3記載の発明〕
容器内のウェットシートから離間した位置に芳香フィルムがある請求項1記載のウェットシート製品。
(作用効果)
本発明に係るウェットティシュー製品では、香料を含む基材層の両面に被覆層を設け、その一方を香料弱透過層とし、他方を香料弱透過層又は香料バリア層とした芳香フィルムが、密閉された容器内に香料弱透過層が露出された状態に設けられている。
本発明に係る芳香フィルムは、基材層中の香料が、香料弱透過層を透過して外部に緩やかに揮散される。したがって、本発明に係るウェットティシュー製品では、香料弱透過層から揮散した香料が密閉容器内に拡散し、ウェットティシュー周辺を香気のある雰囲気とし、ウェットティシューに周辺雰囲気から移香されて香り付けがなされる。よって、薬液中に香料を配合させることなくウェットシートに香り付けされるようになる。
また、本発明に係る芳香フィルムは、香料が露出されているようなものと比較して、外部に緩やかに香料が揮散するようになるため、長期にわたって所望の強さの香りを継続的に放つものとすることができる。そして、香料弱透過層のガス透過度や厚みなどの香料の透過性を調整することで香りの強さ及び持続性を容易に調整できる。
したがって、本発明に係るウェットシート製品では、所望の強さの香りが長期間継続的にウェットシートに付与されるものとすることができる。
また、容器内は密閉されているため内圧が高まった状態では、芳香フィルムからの香料の揮散が低下して過度に密閉容器内に香気が充満されることがなく、意図せず強い香りがウェットシートに移ることもない。
さらに、芳香フィルムはシート状であるため、容器の形状に応じて適宜の形状に折曲げ加工したり、適当な大きさに裁断することが容易にでき、容器形状を制限しない利点がある。また、それに付随して芳香フィルムの面積を正確に調整できるため、その表面積による徐放性を正確にコントロールすることも可能となる。
また、密閉容器内に芳香フィルムを設ける場合には、容器内のウェットシートから離間した位置に芳香フィルムが貼付するのが望ましい。芳香フィルムから揮散した香料が直接にウェットシートに付着したて意図せず強い香気がウェットシートに付与されたり、ウェットシートに含浸された薬液によって香料弱透過層表面が被覆されて香料の揮散が意図せず妨げられたりするおそれを低減することができる。
また、本発明に係るウェットシート製品は、容器を、上面にウェットシートの取り出し口と、その取り出し口を液密に閉じる開閉自在な蓋体とを備えるものとして、その蓋体の容器内面側に芳香フィルムを香料弱透過層が容器内に対面するように設けるのが望ましい。 芳香フィルムを貼付しやすく、製造が容易である。
他方、本発明に係る芳香フィルムは、フィルムの一種であるため、容器を、上面にウェットシートの取り出し口と、その取り出し口を液密に閉じる開閉自在な蓋体とを備えるフィルム包装容器として、その蓋体自体を芳香フィルムで形成することができる。この場合には、特に柔軟でコンパクトにできるというフィルム包装の特徴を阻害することなく、薬液中に香料を配合させることなく所望の強さの香りを長期間継続的にウェットシートに付与することができるようになる。
以上のとおり、本発明によれば、薬液中に香料を配合させることなくウェットシートが香り付けされ、しかも、所望の強さの香りが長期間継続的にウェットシートに付与されるようにしたウェットシート製品が提供される。
本発明に係る芳香フィルムの断面図である。 本発明に係るウェットティシュー製品の第1実施形態を示す図である。 図2のII-II断面図である。 本発明に係る芳香フィルムの他の例の断面図である。 本発明に係るフィルムユニットの例を示す図である。 本発明に係るウェットティシュー製品の第2実施形態を示す図である。 本発明に係るウェットティシュー製品の第2実施形態のVI-VI断面図である。
次いで、本発明の実施の形態を図1〜6を参照しながら以下に詳述する。
本発明に係るウェットシート製品は、下記芳香フィルムから容器内に香料を揮散させるようにする。まず、芳香フィルムについて説明し、その後にウェットシート製品の形態を説明する。
〔芳香フィルムの実施形態〕
本実施形態に係る芳香フィルム1は、図1に示すように、香料を含む基材層10及びこの基材層10の両面に接して配置される被覆層11,12を有しており、それら被覆層のうちの一方面側の被覆層11が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層11とされ、他方面側の被覆層12が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層12とされた積層構造を有している。(図1は、一方面側が香料弱透過層11、他方面側が香料バリア層12の例を示している)。
基材層10、香料弱透過層11及び香料バリア層12は、必ずしも単層である必要はなく、その機能を阻害しない態様であれば複数層からなる層であってもよい。例えば、香料弱透過層又は香料バリア層の基材層側と反対側面を熱融着性の高い層として、芳香フィルムを対象物に熱融着しやすいようにしてもよい。
本実施形態に係る芳香フィルム1の具体的な層構造例としては、香料弱透過層11と香料バリア層12がガス透過性の異なる樹脂製フィルムからなり、基材層10がこれらを貼り合せるための接着剤層とされている層構造、又は基材層10、香料弱透過層11及び香料バリア層12がすべて樹脂製フィルム層であって、香料弱透過層11と香料バリア層12がガス透過性の異なる樹脂製フィルムからなり、基材層10がこれらの間に位置される香料が含有された樹脂性フィルムからなるものとされている層構造が挙げられる。
本実施形態に係る芳香フィルム1の柔軟性又は剛性は、ウェットシートを収容する容器の形状や設ける位置により適宜、設計することができる。例えば、平面に貼付して容器内に設けるのであればやや剛性の高いもののほうが取り扱いがしやすく、複雑な形状に追従するように設けるのであれば形状追従性を高めるべく柔軟性の高いものとする。芳香フィルム1の剛性、柔軟性は、各層の材質や各層の厚さにより設計することができる。
本実施形態に係る芳香フィルム1の厚みは、15〜200μmであるのが望ましく、より望ましくは45〜145μmである。15μm未満であると基材層10、香料弱透過層11の香料バリア層12の各機能を有しつつ、形成可能な強度を確保することが困難となる。200μmを超えても厚み増加による各層の設計性の向上に乏しく、むしろコスト高になる。なお、ここでの芳香フィルム1のフィルム厚みの測定方法は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定する。この厚みの測定時の荷重は、120μmの際に約70gfである。なお、厚みは測定を10回行って得られる平均値とする。
他方、本実施形態に係る芳香フィルム1は、透明であっても、不透明であってもよい。また、香料弱透過層11及び香料バリア層12を透明或いは不透明として基材層10を外部から認識可能にして、基材層10のみを着色するようにしてもよい。このようにすれば容器のどの位置に芳香フィルム1が設けられているか容易に視認できる。また、基材層10を着色する場合、基材層中に含まれる香料の低下に応じて変化する変色インキを用いて、香気のインジケーター機能を付与することができる。基材層中に含まれる香料の低下に応じて変化する変色インキとしては、コチニール色素や酸塩基指示薬のように基材層中に含まれる香料の低下による基材層のpH変化に応じて変色するものが例示できる。
(香料弱透過層)
本実施形態に係る芳香フィルム1を構成する香料弱透過層11は、基材層10を被覆する層であって基材層10からの香料を透過させはするものの、その揮散量を抑制して基材層が露出された状態に比して、香気の強さ及び持続性を調整する層である。
この香料弱透過層11は、酸素の透過度が700cc/m2・24h/atm以上、炭酸ガスの透過度が4000cc/m2・24h/atm以上である樹脂製フィルム層が望ましい。上記ガスの透過度を有する樹脂製フィルム層であれば、香料を適度に透過させて本発明の効果を発揮させることが可能となる。香料弱透過層11を形成する樹脂製フィルム層として好適なものは、ポリエチレンフィルム層、ポリスチレンフィルム層、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム層が挙げられ、これらの中から用いる香料との関係で適宜選択することができる。
(香料バリア層)
他方、本実施形態に係る芳香フィルム1を構成する香料バリア層12は、香料の透過が著しく低く実質的に基材層10からの香気を感じられないようにする層である。
この香料バリア層12は、保香性に優れる樹脂製フィルム層であり、酸素の透過度が200cc/m2・24h/atm未満、炭酸ガスの透過度が900cc/m2・24h/atm未満である樹脂製フィルム層が望ましい。上記ガスの透過度を有する樹脂製フィルム層であれば、香料の揮散を好適に防止することが可能となる。
係る樹脂製フィルム層として好適なものは、ポリエチレンテレフタレートフィルム層、ポリ塩化ビニリデンフィルム層、株式会社クラレ社製のエバールなどのEVOH樹脂フィルム層(エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層)、EVOH樹脂にスチレン系エラストマーを配合した樹脂からなるフィルム層が挙げられ、これらの中から用いる香料との関係で適宜選択することができる。また、香料バリア層12は、金属箔などの金属シート又はこれを積層したラミネートフィルムで構成することもできる。
(基材層)
本実施形態に係る芳香フィルム1を構成する基材層10は、香料を含む層である。本実施形態に係る基材層10としては、香料弱透過層11及び香料バリア層12を樹脂製フィルムシートを接着する接着剤層として、或いは、香料弱透過層11及び香料バリア層12を構成する樹脂製フィルム層に積層される、香料が練り込まれた樹脂製フィルム層とする態様が例示できる。
基材層10を接着剤層として形成する場合、その接着基剤は、香料弱透過層11を構成する樹脂製フィルムと、香料バリア層12を構成する樹脂製フィルムや金属箔とを剥離不能に接着するものであり、例えば、天然ゴム系粘着剤、天然ゴムラッテクス系粘着剤、アクリル系粘着剤、ホットメルト粘着剤等である。香料弱透過層11及び香料バリア層12の基材層10との接着面が樹脂製フィルムである場合には、特に樹脂製フィルムシートの接着性に優れ、香料の溶解性・分散性にも優れるアクリル系粘着剤が好ましい。
基材層10を接着剤層として形成する場合、基材層10は、香料弱透過層11と香料バリア層12との間に点在的に或いはパターンをもって存在してもよいが、好ましくは全面に介在されている態様が望ましい。香料弱透過層11と香料バリア層12との一体性が高まる。
粘着剤層中における香料の配合割合は、香料の種類・揮発性等により定めることができるが、継続的にほのかに香気を発し、しかもコスト高とならないようにする点から、0.5〜15g/m2、特に3〜8g/m2であるのがよい。
他方、基材層10を香料を練り込んだ樹脂製フィルム層として形成する場合、樹脂製フィルム層の基材樹脂としては、スチレンブロックとジエンブロックを有するゴム質ブロック共重合体が望ましい。係るゴム質ブロック共重合体としては、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-イソプレン共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体、スチレン-イソプレン-スチレン共重合体、スチレン-イソプレン-ブチレン-スチレン共重合体、スチレン-エチレン-プロプレン-スチレン共重合体、及びこれらの水素添加物が挙げられる。基材樹脂としてこれらを1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
また、基材樹脂は、ゴム質ブロック共重合体に対して、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン又はポリプロピレンの無水マレイン酸変性物、エチレン-ビニル共重合体を配合したものとしてもよい。
基材層10を香料を練り込んだ樹脂製フィルム層として形成する場合には、基材樹脂中に1〜50重量%の香料を配合させることができる。
他方、基材層中に含有させる香料としては、天然系あるいは合成系の既知の香料を用いることができる。具体例としては、レモン油、グレープフルーツ油、ローズマリー油、ペパーミント油、マンダリン油、ライム油、ユズ油、カモミール油、ラベンダー油、ローズ油、スペアミント油等の天然香料;アルコール、ケトン、アルデヒド;リモネン、リナロール、シトロネロール、メントール、ゲラニオール等のテルペン類の合成香料などが挙げられる。これらは単独で用いても、複数を組み合わせて調合香料として用いてもよい。香料の選択は、所望の香調によって決定すればよい。
また、香料は、香気の強さの調整のために適宜ジプロピレングリコール、パラフィンオイル等の鉱物油、ヒマシ油、大豆油の植物油を用いて希釈することができる。
他方、本実施形態に係る基材層の厚みは、5〜100μm、より好ましくは30〜80μmである。この範囲であれば、芳香フィルム全体を過度に厚くすることなく、徐放性の調整を厚みで行えるようになる。
(消臭剤)
また、基材層中には香料とともに、悪臭成分である、トリメチルアミン等の窒素化合物系や、硫化水素、メチルカプタン等の硫黄系化合物を消臭する消臭成分を含有させてもよい。消臭成分は、香料に影響を与えず、香料とともに香料弱透過層11から外部に揮散して消臭機能を発揮させることが可能な化学的消臭成分が望ましい。化学的消臭成分の具体例としては、ポリフェノール、ポリフェノール誘導体等のポリフェノール系消臭剤が挙げられる。香料と香料の機能を阻害しない消臭成分の組み合わせは公知のなから適宜選択することができる。
(芳香フィルムの製造方法例)
本実施形態に係る芳香フィルム1は、基材層10、香料弱透過層11、香料バリア層12をTダイ法による共押出法、押し出しラミネート法、ドライラミネート法によって積層構造することができる。各層の厚みは、基材層10が5〜100μm、香料弱透過層11が5〜50μm、香料バリア層12が5〜50μmであるのが望ましい。芳香フィルム全体としての成形性、柔軟性を阻害することなく各層の機能を十分に確保できる。なお、各層の具体的な厚みは、徐放性や香りの強さにより適宜変更することができる。
基材層10を接着剤層として形成する場合には、香料弱透過層11又は香料バリア層12に係るフィルムシートを形成した後、ドライラミネート法により、予め香料を配合した接着剤で積層一体化するようにすればよい。
基材層10を樹脂製フィルム層とする場合には、香料弱透過層11を形成する樹脂、香料バリア層12を形成する樹脂、香料を含有させた上記基材樹脂をTダイ法による共押出法又は押し出しラミネート法により積層一体化することができる。
基材樹脂に香料を含有させるには、予め香料を基材樹脂に混合して混練しておき、これを材料としてフィルム化する方法、押し出し時に香料を圧入する方法が例示できる。
(香りの持続性調整方法)
本実施形態に係る芳香フィルム1における香りの強さ及び香りの持続性の調整は、基材層中の香料の配合割合(香料濃度)、香料弱透過層10を形成する樹脂製フィルム層の種類の選択及び厚さの調整、さらに香料弱透過層上に部分的に香料が透過しないように目止め部分を設けてもよい。目止め部分を設けることで、香料の持続性や香調を調整できる。目止め部分の形成は、保香性の高い樹脂を部分的に積層すればよい。
さらに、芳香フィルムに穴やスリットを形成して、裁断面やスリット面から基材層を外部に微小に露出させるようにして調整してもよい。
〔ウェットティシュー製品の第1実施形態〕
次いで、本発明のウェットティシュー製品X1の第1実施形態を図2〜図4を参照しながら説明する。本実施形態のウェットティシュー製品X1は、ウェットシートを収納するプラスチック素材などを成型した容器3の内面に、上記詳述の芳香フィルム1を配置した形態である。
図示例のウェットシート製品X1は、容器3が、蓋体20及び本体30で構成される円筒型容器であり、この容器内に所定間隔でミシン目線が形成された帯状のウェットシートを巻いてロール状にしたウェットシート体2を収納したものである。
図示の蓋体20及び本体30は、ともに一方端面が開放された形状に成形されており、蓋体20及び本体30の開口縁部21,31をネジ式、嵌合式など既知の連結手段により分離可能に連結して密閉容器を構成している。この構造は、必要に応じて、本体30から蓋体20を分離して、内部のウェットシート体2を交換することができる。
他方、蓋体20は、中央部が容器内面側に円錐台状に凹むように形成されており、その凹部22の縁に基部23を有して当該凹部22の開放上面を開閉自在に閉じる蓋部25が形成されており、蓋部25を凹部22との間には小空間が形成されるようになっている。前記凹部22の底には、ウェットシートの取り出し口26となる十字状又は線状の貫通切り込みを有する蓋体20よりもやや軟質のシリコン樹脂等からなるシート保持具24が嵌め込まれている。なお、シート保持具24を別体とせずに凹部底を肉薄に形成して剛性を低めてもよい。
上記の構成の図示のウェットシート製品X1は、ロール状ウェットシート体2の芯部分からウェットシートSを引き出し、取り出し口26を介して外部に引っ張り出すと同時にミシン目線で一枚ずつウェットシートに裁断されて取り出される。特に、図示のウェットシート製品X1は、シート保持具24によりウェットシート体2からミシン目線を介してウェットシートSを切り離した際に、ウェットシート体側の切り離し端部が、取り出し口26の周縁で保持されて、容器内に沈み込まない。また、凹部22を設けたことにより小空間に指を入れやすく、シート保持具24の取り出し口縁に保持された露出するウェットシート体の一部を摘んで引き出しやすい。
他方、本実施形態のウェットシート製品X1では、容器内に上記詳述の芳香フィルム1を配置する。芳香フィルム1を配置するにあたっては、例えば、図4のように、芳香フィルム1の香料バリア層12上に粘着剤層13を設けて、この粘着剤層13で容器内面に貼付する形態が簡易で望ましい。この場合には、粘着剤13の粘着強度を調整して、着脱自在に貼付するようにすれば、芳香フィルム1を交換可能にすることができる。
また、芳香フィルム1を配置するにあたっては、香料バリア層12を介して熱融着や超音波融着により容器内面に融着するようにしてもよい。この場合、香料バリア層12の表面にポリオレフィン層を設ける等して融着性に優れるもものに設計するのが望ましい。
さらに、芳香フィルム1を配置するにあたっては、プラスチックシートから蓋体20や本体30などの容器3を構成する部材を、金型などで熱成形する際に、芳香フィルム1を香料弱透過層11が容器内面側となるように積層して一体成型して、容器内面の一部又は全体に芳香フィルム1を密着させるようにして配置してもよい。
また、芳香フィルム1を配置するにあたっては、図示はしないが、シート状物を挟み込ませて支持固定する支持部等を容器内に設けて、その支持部に芳香フィルムの小片を挟みこんで支持固定するようにしてもよい。この場合には、基材層の両面に香料弱透過層が形成された芳香フィルムを好適に利用できる。
さらに、芳香フィルムを配置するにあたっては、芳香フィルムをエンジニアリングプラスチック等により形成した適宜の部材に接着するなどして予め芳香フィルムユニットを形成しておき、これを容器内面に適宜固定配置するようにしてよい。例えば、容器をスタックしたり補強したりするために設けられるリブや空間に取り付け可能な形状にフィルムユニットの形状を適宜成形して、容器と着脱自在に一体化できるようにすることができる。
このようなフィルムユニットを用いた形態例としては、図5に示すような、エンジニアリングプラスチックを平板リング状に成形した治具29の一方面に、上記芳香フィルム1を香料弱透過層11が露出する態様で接着剤13で貼付したフィルムユニットを、例えば、図3の容器の凹部22の底や蓋部25の裏面に貼付けたり嵌め込んだりして、容器に対してフィルムユニットを介して芳香フィルムを着脱自在に配置する形態が例示できる。
また、芳香フィルムを配置するにあたっては、フィルムの表面積を広くするために芳香フィルムを適宜の折り加工、裁断加工、接着加工して、筒型、渦巻き形、ジグザグ折りなどの適宜の立体形状としてもよい。
他方、容器内における芳香フィルム1の配置位置は、好ましくは、容器内のウェットシートと接触し難い位置である。ウェットシート体2に含浸された薬液が芳香フィルム1の表面に付着することで香料弱透過層11がマスキングされて香料の揮散性が低下することが防止される。また、ウェットシート体2の一部に芳香フィルム1が接触して、ウェットシートの一部のみ香気が強く付着されることも防止される。
また、芳香フィルム1を容器内面に貼付する態様や支持具に固定する態様で配置する場合には、芳香フィルム1を交換可能にすることができる。この場合、交換がし易い位置に配置するのが望ましい。図示例では、ウェットシート体2との接触し難く、また、芳香フィルム1の交換がし易い好ましい位置として、容器上部の蓋体20の内周面に芳香フィルム1を貼付している。このような好ましい位置としては、その他に蓋部25の取り出し口26に対面する位置(図中A位置)、蓋体内側上面(図中B位置)等が例示できる。
本実施形態に係るウェットシート製品X1では、ウェットシート体2の詰め替えが可能であり、また、芳香フィルム1を交換可能にすれば、その容器を半永久的に使用できるものとなる。
なお、本実施形態においては、香料の異なる複数種の芳香フィルムを容器内に配置してもよい。
また、第1実施形態は、容器を円筒型のボトル形状のものを例に説明したが、本発明では容器の形状は円筒形に限定されるものではない。箱形形状等の既知のウェットシート製品用の容器形状とすることができる。また、ウェットシート体2もウェットシートを折畳み重ねて積み上げた束状のものであってもよい。これらは本発明において限定されない。
また、本実施形態に係るウェットシートは、公知のウェットシートを利用することができる。
〔ウェットティシュー製品の第2実施形態〕
次いで、本発明のウェットシート製品の第2実施形態を図6〜図7を参照しながら説明する。本実施形態のウェットシート製品X2は、上面にウェットシートの取り出し口と、その取り出し口を液密に閉じる開閉自在な蓋体とを備えるフィルム包装容器にウェットシートの束が収められたものであり、特に、その蓋体が上記詳述の芳香フィルムで形成されているとともに、その蓋体を閉じた際に香料弱透過層が容器内に対面されるようになっているものである。
図示例では、折り畳まれた平板状のウェットシートを積み上げたウェットシート束4をピロー包装した形態であり、フィルム包装容器は、上面に楕円形又は角取り四角形の取り出し口41が形成されたピロー包装本体部40と、その上面外面に取り付けられた前記取り出し口41を被覆する蓋体50とで構成されている。
本実施形態においては、ウェットシート及びそのウェットシートの束4の構成は限定されるものではなく、本発明の効果を阻害しない範囲で、公知のウェットシート及び束形状とすることができる。
ピロー包装本体部40は、ウェットシート製品の包装に用いられている公知のフィルムで形成することができ、特にその素材は限定されるものではない。
一方、蓋体50は、芳香フィルム1を取り出し口41よりもやや大きめに裁断して形成されており、前記取り出し口41の縁部近傍で一部が上面に剥離不能に強固に接着されて、当該接着部分51を基端部として、取り出し口41を開閉自在に封止するようになっている。なお、蓋体50の取り付け方法は、取り出し口41を開閉自体に封止できる態様であれば図示の形態に限定されない。
また、蓋体50には、前記取り出し口41を閉じた際に取り出し口41の周縁部に重なる部位に、再剥離再接着可能な粘着部52が設けられており、蓋体50を閉じた際には、この粘着部52によって取り出し口41の周縁と蓋体50との間が密着して、容器内が液密に封止されるようになっている。粘着剤は、ホットメルト系、ゴム系、EVA系、オレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウレタン系等の既知の材料から適宜選定可能である。
本実施形態のウェットシート製品X2では、前記蓋体50を構成するフィルムが上記詳述の芳香フィルム1で形成されており、少なくとも香料弱透過層11が取り出し口41側に位置する態様となっている。よって、本実施形態にかかるウェットシート製品X2では、蓋体50の取り出し口41の対面部分から容器内に対して継続的に香気が放たれ、内部に収めたウェットシートの束4に香りを移香させることができる。
なお、蓋体50を構成する芳香フィルム1は、取り出し口41に対面する面と反対面が香料バリア層11であるか香料弱透過層12であるかは限定されない。外部への香料の揮散を防止したい場合には、香料バリア層12とすればよい。
また、表裏が香料弱透過層11の芳香フィルムを用いた場合には、ウェットシート製品X2の外部へも香気が放たれるものとなる。この場合は、ウェットシート製品X2を室内空間の芳香機能を有するものとすることができる。例えば、トイレ洗浄用のウェットシートを収納したウェットシート製品のように、トイレ空間に保管されることが多いものであれば、蓋体50から外部に香気を放つものとすると、保管時にトイレ空間の芳香機能が発揮されるものとなる。
なお、蓋体50の厚さは各層の厚さ等は、香料の強さと取り付ける本体部の剛性等を考慮して適宜設計すればよい。
また、図示例では、フィルム包装容器がピロー包装の形態であるが、本発明はピロー包装に限定されず、ガゼット包装、四方シール閉じ包装などのウェットシートの公知の包装態様を採ることができる。
〔ウェットティシュー製品の参考形態
本発明の参考形態として、フィルム包装容器の内面に芳香フィルムを配した形態や、第2の実施形態の蓋体を芳香フィルムではないフィルムで形成するとともに、その蓋体の取り出し口に対面する面に、粘着剤等によって芳香フィルムを香料弱透過層が容器内に対面するようにして貼付した形態、第2実施形態のピロー包装本体部を芳香フィルムで形成する形態を挙げることができる。
1…芳香フィルム、10…基材層、11…香料弱透過層(被覆層)、12…香料バリア層(被覆層)、13…粘着剤層、X1,X2…ウェットシート製品、S…ウェットシート、 2…ウェットシート体、3…容器、20…蓋体、21,31…開口縁部、30…本体、22…凹部、23…基部、24…シート保持具、25…蓋部、26…取り出し口、 A,B…香料フィルム配置位置、41…取り出し口、40…ピロー包装本体部、50…蓋体、51…接着部分、52…粘着部。

Claims (3)

  1. 薬液が含浸されたウェットシートを容器内に密閉収容したウェットシート製品であって、
    容器が、ウェットシートの取り出し口を有する蓋体と容器本体とが分離可能に連結されて構成されるものであり、
    その蓋体の容器内面側に、
    香料を含む基材層及びこの基材層の両面に配置される被覆層を有しそれら被覆層のうち基材層の一方面側の被覆層が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層とされ、他方面側の被覆層が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層とされた、シート状の芳香フィルムが、設けられ、
    その香料弱透過層が容器内に対面している、ことを特徴とするウェットシート製品。
  2. 薬液が含浸されたウェットシートを容器内に密閉収容したウェットシート製品であって、
    容器が、上面にウェットシートの取り出し口と、その取り出し口を液密に閉じる開閉自在な蓋体とを備えるフィルム包装容器であり、
    その蓋体のみが、香料を含む基材層及びこの基材層の両面に配置される被覆層を有しそれら被覆層のうち基材層の一方面側の被覆層が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層とされ、他方面側の被覆層が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層とされた、シート状の芳香フィルムであり、
    その蓋体を閉じた際に香料弱透過層が取り出し口を介して容器内に対面される、
    ことを特徴とするウェットシート製品。
  3. 容器内のウェットシートから離間した位置に芳香フィルムがある請求項1記載のウェットシート製品。
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