JP6168445B2 - ウェットシート製品 - Google Patents
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Description
従来のウェットシートにおいては、洗浄効果や拭き取り性等の理由より配合されるアルコール類の臭気をマスキングするため、また、単にウェットシートに香り付けするために、薬液中に香料を配合したものがある。
しかし、ウェットシートの使用者のなかには、例えば、肌を清拭した際に多量の香料が肌に付着することを望まない者や強い香りが移ることを望まない者がいる。
従来の薬液中に香料が配合されているウェットシートでは、シートに含まれる薬液量と香りの強さが比例してしまうため、シートを薬液によって十分に浸潤させようとすると、必然的にウェットシートに含まれる香料が多くなり、香りも強くなってしまう。
薬液が含浸されたウェットシートを容器内に密閉収容したウェットシート製品であって、
容器が、ウェットシートの取り出し口を有する蓋体と容器本体とが分離可能に連結されて構成されるものであり、
その蓋体の容器内面側に、
香料を含む基材層及びこの基材層の両面に配置される被覆層を有しそれら被覆層のうち基材層の一方面側の被覆層が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層とされ、他方面側の被覆層が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層とされた、シート状の芳香フィルムが、設けられ、
その香料弱透過層が容器内に対面している、ことを特徴とするウェットシート製品。
薬液が含浸されたウェットシートを容器内に密閉収容したウェットシート製品であって、
容器が、上面にウェットシートの取り出し口と、その取り出し口を液密に閉じる開閉自在な蓋体とを備えるフィルム包装容器であり、
その蓋体のみが、香料を含む基材層及びこの基材層の両面に配置される被覆層を有しそれら被覆層のうち基材層の一方面側の被覆層が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層とされ、他方面側の被覆層が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層とされた、シート状の芳香フィルムであり、
その蓋体を閉じた際に香料弱透過層が取り出し口を介して容器内に対面される、
ことを特徴とするウェットシート製品。
容器内のウェットシートから離間した位置に芳香フィルムがある請求項1記載のウェットシート製品。
本発明に係るウェットティシュー製品では、香料を含む基材層の両面に被覆層を設け、その一方を香料弱透過層とし、他方を香料弱透過層又は香料バリア層とした芳香フィルムが、密閉された容器内に香料弱透過層が露出された状態に設けられている。
本発明に係るウェットシート製品は、下記芳香フィルムから容器内に香料を揮散させるようにする。まず、芳香フィルムについて説明し、その後にウェットシート製品の形態を説明する。
本実施形態に係る芳香フィルム1は、図1に示すように、香料を含む基材層10及びこの基材層10の両面に接して配置される被覆層11,12を有しており、それら被覆層のうちの一方面側の被覆層11が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層11とされ、他方面側の被覆層12が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層12とされた積層構造を有している。(図1は、一方面側が香料弱透過層11、他方面側が香料バリア層12の例を示している)。
本実施形態に係る芳香フィルム1を構成する香料弱透過層11は、基材層10を被覆する層であって基材層10からの香料を透過させはするものの、その揮散量を抑制して基材層が露出された状態に比して、香気の強さ及び持続性を調整する層である。
この香料弱透過層11は、酸素の透過度が700cc/m2・24h/atm以上、炭酸ガスの透過度が4000cc/m2・24h/atm以上である樹脂製フィルム層が望ましい。上記ガスの透過度を有する樹脂製フィルム層であれば、香料を適度に透過させて本発明の効果を発揮させることが可能となる。香料弱透過層11を形成する樹脂製フィルム層として好適なものは、ポリエチレンフィルム層、ポリスチレンフィルム層、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム層が挙げられ、これらの中から用いる香料との関係で適宜選択することができる。
他方、本実施形態に係る芳香フィルム1を構成する香料バリア層12は、香料の透過が著しく低く実質的に基材層10からの香気を感じられないようにする層である。
この香料バリア層12は、保香性に優れる樹脂製フィルム層であり、酸素の透過度が200cc/m2・24h/atm未満、炭酸ガスの透過度が900cc/m2・24h/atm未満である樹脂製フィルム層が望ましい。上記ガスの透過度を有する樹脂製フィルム層であれば、香料の揮散を好適に防止することが可能となる。
本実施形態に係る芳香フィルム1を構成する基材層10は、香料を含む層である。本実施形態に係る基材層10としては、香料弱透過層11及び香料バリア層12を樹脂製フィルムシートを接着する接着剤層として、或いは、香料弱透過層11及び香料バリア層12を構成する樹脂製フィルム層に積層される、香料が練り込まれた樹脂製フィルム層とする態様が例示できる。
また、香料は、香気の強さの調整のために適宜ジプロピレングリコール、パラフィンオイル等の鉱物油、ヒマシ油、大豆油の植物油を用いて希釈することができる。
また、基材層中には香料とともに、悪臭成分である、トリメチルアミン等の窒素化合物系や、硫化水素、メチルカプタン等の硫黄系化合物を消臭する消臭成分を含有させてもよい。消臭成分は、香料に影響を与えず、香料とともに香料弱透過層11から外部に揮散して消臭機能を発揮させることが可能な化学的消臭成分が望ましい。化学的消臭成分の具体例としては、ポリフェノール、ポリフェノール誘導体等のポリフェノール系消臭剤が挙げられる。香料と香料の機能を阻害しない消臭成分の組み合わせは公知のなから適宜選択することができる。
本実施形態に係る芳香フィルム1は、基材層10、香料弱透過層11、香料バリア層12をTダイ法による共押出法、押し出しラミネート法、ドライラミネート法によって積層構造することができる。各層の厚みは、基材層10が5〜100μm、香料弱透過層11が5〜50μm、香料バリア層12が5〜50μmであるのが望ましい。芳香フィルム全体としての成形性、柔軟性を阻害することなく各層の機能を十分に確保できる。なお、各層の具体的な厚みは、徐放性や香りの強さにより適宜変更することができる。
本実施形態に係る芳香フィルム1における香りの強さ及び香りの持続性の調整は、基材層中の香料の配合割合(香料濃度)、香料弱透過層10を形成する樹脂製フィルム層の種類の選択及び厚さの調整、さらに香料弱透過層上に部分的に香料が透過しないように目止め部分を設けてもよい。目止め部分を設けることで、香料の持続性や香調を調整できる。目止め部分の形成は、保香性の高い樹脂を部分的に積層すればよい。
さらに、芳香フィルムに穴やスリットを形成して、裁断面やスリット面から基材層を外部に微小に露出させるようにして調整してもよい。
次いで、本発明のウェットティシュー製品X1の第1実施形態を図2〜図4を参照しながら説明する。本実施形態のウェットティシュー製品X1は、ウェットシートを収納するプラスチック素材などを成型した容器3の内面に、上記詳述の芳香フィルム1を配置した形態である。
また、本実施形態に係るウェットシートは、公知のウェットシートを利用することができる。
次いで、本発明のウェットシート製品の第2実施形態を図6〜図7を参照しながら説明する。本実施形態のウェットシート製品X2は、上面にウェットシートの取り出し口と、その取り出し口を液密に閉じる開閉自在な蓋体とを備えるフィルム包装容器にウェットシートの束が収められたものであり、特に、その蓋体が上記詳述の芳香フィルムで形成されているとともに、その蓋体を閉じた際に香料弱透過層が容器内に対面されるようになっているものである。
Claims (3)
- 薬液が含浸されたウェットシートを容器内に密閉収容したウェットシート製品であって、
容器が、ウェットシートの取り出し口を有する蓋体と容器本体とが分離可能に連結されて構成されるものであり、
その蓋体の容器内面側に、
香料を含む基材層及びこの基材層の両面に配置される被覆層を有しそれら被覆層のうち基材層の一方面側の被覆層が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層とされ、他方面側の被覆層が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層とされた、シート状の芳香フィルムが、設けられ、
その香料弱透過層が容器内に対面している、ことを特徴とするウェットシート製品。 - 薬液が含浸されたウェットシートを容器内に密閉収容したウェットシート製品であって、
容器が、上面にウェットシートの取り出し口と、その取り出し口を液密に閉じる開閉自在な蓋体とを備えるフィルム包装容器であり、
その蓋体のみが、香料を含む基材層及びこの基材層の両面に配置される被覆層を有しそれら被覆層のうち基材層の一方面側の被覆層が基材層中の香料の揮散を抑制する香料弱透過層とされ、他方面側の被覆層が前記香料弱透過層又は基材層中の香料の揮散を防止する香料バリア層とされた、シート状の芳香フィルムであり、
その蓋体を閉じた際に香料弱透過層が取り出し口を介して容器内に対面される、
ことを特徴とするウェットシート製品。 - 容器内のウェットシートから離間した位置に芳香フィルムがある請求項1記載のウェットシート製品。
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