JP2013198481A - 植物性食品素材の軟化方法、軟化製剤、軟化した植物性食品素材およびそれを用いた食品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ソルビトール、還元澱粉糖化物、マルチトールなどの糖アルコールと酵素とを、必要に応じ含浸を促進させる処理を行い、植物性食品素材に含浸することにより植物性食品素材を軟化する、植物性食品素材の軟化方法、および糖アルコールと酵素を有効成分とする軟化製剤。
【選択図】なし
Description
第二に、植物性食品素材に糖アルコールと酵素とを用いて含浸させる前、または含浸させるときに、糖アルコールと酵素の含浸を促進させるための処理を行うことを特徴とする、上記第一に記載の植物性食品素材の軟化方法である。
第三に、糖アルコールと酵素の混合液に植物性食品素材を浸漬させることを特徴とする、上記第一または第二に記載の植物性食品素材の軟化方法である。
第四に、糖アルコールと酵素の混合液が、混合液100重量部中に15重量部乃至55重量部の糖アルコールを含有することを特徴とする、上記第三に記載の植物性食品素材の軟化方法である。
第五に、糖アルコールが、ソルビトール、還元澱粉糖化物、マルチトールからなる群から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする、上記第一から第四のいずれか一つに記載の植物性食品素材の軟化方法である。
第六に、糖アルコールと酵素とを有効成分とする、植物性食品素材の軟化製剤である。
第七に、上記第一から第五のいずれか一つに記載の方法により得られた植物性食品素材である。
第八に、上記第七に記載の植物性食品素材を用いた食品である。
かたさの測定は、株式会社山電製のクリープメーター(モデル:RE2−3305B)を使用した。測定条件は、実施例13以外はテクスチャー測定モード、実施例13が破断強度測定モードを使用した。また、実施例3〜8、12、14〜19は20mm直径のプランジャー、実施例9、11、13は3mm直径のプランジャー、実施例10は5mm直径のプランジャーを使用した。試料圧縮速度は、テクスチャー測定モードでは10mm/秒、破断強度測定モードでは1mm/秒とした。測定時、キュウリ、大根、ゴボウ、インゲンは自立しないため高さ15mm、直径40mmの測定セルに入れたが、ジャガイモ、白菜の芯の部分、レンコン、ブロッコリー、エリンギ、リンゴ、コンブは測定台に直接測定方向を上にして置くことができるため、測定セルには入れなかった。また白菜の葉の部分は測定セルの高さまで重ねて入れた。プランジャーはテクスチャー測定モードでは試料を測定セルに入れた場合10mm押し込むように測定したが、ジャガイモ、白菜の芯、レンコン、ブロッコリー、エリンギ、リンゴは試料の高さの66.67%の高さまで圧縮するよう測定し、応力ピークの最高点をかたさの測定値とした。また、破断強度測定モードでは、試料の高さの99%の高さまで圧縮するよう測定し、破断点の応力をかたさの測定値とした。なお、測定時の試料は全て20℃となるよう、酵素を失活させたのちに冷却した。
植物性食品素材としてジャガイモを使用した。ジャガイモを20mm角に切り、5分間下ゆでしたものを用意した。酵素は、アミラーゼを使用し、酵素量は0.0356重量部となるようにした。さらに、マルチトールを20重量部、水を79.938重量部混合して糖アルコールと酵素の混合液を作成した。マルチトールは三菱商事フードテック株式会社製の製品名「レシス」を使用した。以降もマルチトールを使用する場合は同様である。
植物性食品素材としてジャガイモを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に、マルチトールを含まない代わりに、水を99.938重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例1と同じ方法でジャガイモに酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、ジャガイモ中心部のグルコース量を測定した。
植物性食品素材としてジャガイモを使用した。実施例1と同様に用意したジャガイモを、アミラーゼを0.0356重量部、酵素製剤を4重量部、さらにマルチトールを20重量部、水を75.938重量部混合した糖アルコールと酵素液の混合液に、液と同重量の上記のジャガイモを浸漬させ、3℃の冷蔵庫で一晩保管して糖アルコールと酵素を含浸させた。その後、酵素失活は実施例1と同様、スチームコンベクションオーブンを使用して100℃で10分加熱した。
植物性食品素材としてジャガイモを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に、マルチトールを含まない代わりに、水を95.938重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例2と同じ方法でジャガイモに酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、グルコース量の測定を行った。なお、処理したジャガイモのかたさは、舌や歯茎などで押しつぶした際に抵抗を感じるかたさであり、押しつぶしたものは固形感が残っていた。
植物性食品素材としてジャガイモを使用し、実施例1と同じように用意した。糖アルコールと酵素の混合液は、酵素製剤を4重量部、マルチトールを20重量部、水を76重量部混合して作成した。
糖アルコールと酵素の混合液に、マルチトールを含まない代わりに、水を96重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例3と同じ方法でジャガイモに酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材としてキュウリを使用した。キュウリを健常者が食べやすい大きさとして約2cmの長さの小口切りにして、1分間下ゆでしたものを用意した。糖アルコールと酵素の混合液は、酵素製剤を3重量部、マルチトールを20重量部、水を77重量部混合して作成した。作成した混合液に浸漬させる方法は実施例3と同じ方法で行ったあと、スチームコンベクションオーブンを使用して100℃で3分加熱して酵素を失活させた。
糖アルコールと酵素の混合液に、マルチトールを含まない代わりに、水を97重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例4と同じ方法でキュウリに酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として白菜を使用した。白菜の白く厚みのある芯の部分を約3cm四方に切り、30秒間下ゆでしたものを用意した。実施例4と同じ糖アルコールと酵素の混合液を作製し、作成した混合液に、液と同重量の上記の白菜芯を浸漬させ40℃で3時間保管し、糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、スチームコンベクションオーブンを使用して100℃で5分加熱して酵素を失活させた。
糖アルコールと酵素の混合液に、マルチトールを含まない代わりに、水を97重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例5と同じ方法で白菜の芯に酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として白菜を使用した。白菜の葉の部分を約3cm幅に切り、30秒間下ゆでしたものを用意した。糖アルコールと酵素の混合液および混合液の含浸および失活させる方法は、実施例5と同じ方法として軟化白菜葉を作成したところ軟化の前後で白菜葉の形状は保たれたままであった。そして、該軟化白菜葉を用いて上述の方法でかたさの測定を行なった。
糖アルコールと酵素の混合液に、マルチトールを含まない代わりに、水を97重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例5と同じ方法で白菜の葉に酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として大根を使用した。大根を太さが約1cmで長さが約2cmの拍子切りにして、3分間下ゆでしたものを用意した。糖アルコールと酵素の混合液は、酵素製剤を1重量部、マルチトールを20重量部、水を79重量部混合して作成した。作成した混合液に浸漬させる方法は実施例5と同じ方法で行ったあと、酵素の失活は実施例1と同じ方法で行なった。
糖アルコールと酵素の混合液に、マルチトールを含まない代わりに、水を99重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例7と同じ方法で大根に酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行なった。
糖アルコールと酵素の混合液に含まれるマルチトールを砂糖に換えた以外は実施例7と同じ方法で大根に砂糖と酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材としてノースイ社製の冷凍インゲンを使用し、20〜30mm長さにカットして用意した。糖アルコールと酵素の混合液は、酵素製剤を1.5重量部、ソルビトールを20重量部、水を78.5重量部混合して作成した。作成した混合液に浸漬させる方法は実施例2同じ方法で行ったあと、酵素失活は実施例5と同様に行った。なお、ソルビトールは三菱商事フードテック社より販売されているLTS−P50Mを使用した。以降もソルビトールを使用する場合は同様である。
糖アルコールと酵素の混合液に、ソルビトールを含まない代わりに、水を98.5重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例8と同じ方法で冷凍インゲンに酵素液を浸漬させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行った。
植物性食品素材としてレンコンを使用し、10mmの厚みの輪切りスライスにして、2分間下ゆでしたものを用意した。糖アルコールと酵素の混合液は、酵素製剤を2重量部、ソルビトールを20重量部、水を78重量部混合して作成した。作成した混合液に浸漬させる方法および酵素を失活させる方法は実施例2と同じ方法で行った。
糖アルコールと酵素の混合液に、ソルビトールを含まない代わりに、水を98重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例9と同じ方法でレンコンに酵素液を浸漬させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行った。
植物性食品素材としてブロッコリーを使用し、小房に分けて2分間下ゆでした。茎の部分を厚み15mmにスライスし、さらにいちょう切りにして用意した。実施例4と同じ糖アルコールと酵素の混合液を作成し、作成した混合液に、液と同重量の上記のブロッコリーを浸漬させた。作成した混合液に浸漬させる方法および酵素を失活させる方法は実施例2と同じ方法で行った。
糖アルコールと酵素の混合液に、ソルビトールを含まない代わりに、水を97重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例10と同じ方法でブロッコリーに酵素液を浸漬させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行った。
植物性食品素材としてエリンギを使用し、軸の部分を10mmの厚みの輪切りスライスにした生のままのものを用意した。糖アルコールと酵素の混合液は、酵素製剤を1.5重量部、ソルビトールを20重量部、水を78.5重量部混合して作成した。作成した混合液に浸漬させる方法および酵素を失活させる方法は実施例2と同じ方法で行った。
糖アルコールと酵素の混合液に、ソルビトールを含まない代わりに、水を98.5重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例11と同じ方法でエリンギに酵素液を浸漬させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行った。
植物性食品素材としてリンゴを使用し、20mm角に切り、3分間下ゆでしたものを用意した。糖アルコールと酵素の混合液および、浸漬、失活の方法は実施例9と同じ方法で行った。
糖アルコールと酵素の混合液に、ソルビトールを含まない代わりに、水を98重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例12と同じ方法でリンゴに酵素液を浸漬させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行った。
植物性食品素材として乾燥コンブを使用した。糖アルコールと酵素の混合液は、酵素製剤を5重量部、ソルビトールを80重量部、水を315重量部混合して作成した。作成した糖アルコールと酵素の混合液に、液400重量部に対し100重量部の上記コンブを浸漬させ25℃で4時間保管し、糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、スチームコンベクションオーブンを使用して95℃で10分加熱して酵素を失活させた。
糖アルコールと酵素の混合液に、ソルビトールを含まない代わりに、水を395重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例13と同じ方法で乾燥コンブに酵素液を浸漬させたのち、同じ方法で酵素失活させ、上述の方法でかたさ測定を行った。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用した。冷凍ゴボウは株式会社米川商事社製の、1cmから3cm程度の丸太状にぶつ切りされたもののうち約2cm以上のものを選んで、解凍したのち表面に付着した水分をザルで切った状態で用意した。糖アルコールと酵素の混合液は、酵素製剤を5重量部、マルチトールを20重量部、水を75重量部混合して作成した。作成した混合液に浸漬させる方法は実施例5と同じ方法で行った。酵素失活はスチームコンベクションオーブンを使用して150℃で10分加熱した。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に含まれるマルチトールをソルビトールに換えた以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ軟化ゴボウを作成したところ、軟化の前後でゴボウの形状は保たれたままであった。そして、該軟化ゴボウを用いて実施例14−1と同じ方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に含まれるマルチトールを還元澱粉糖化物に換えた以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。軟化の前後でゴボウの形状は保たれたままであった。還元澱粉糖化物は三菱商事フードテック社製のアマミールシロップを使用した。アマミールシロップに含まれるソルビトールおよびマルチトールは、含有糖アルコールの70%以上である。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に含まれるマルチトールを還元澱粉糖化物に換えた以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。軟化の前後でゴボウの形状は保たれたままであった。還元澱粉糖化物は三菱商事フードテック社製のPO−20シロップを使用した。PO−20シロップに含まれるソルビトールおよびマルチトールは、含有糖アルコールの10%以上である。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液にマルチトールを含まない代わりに、水を95重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に含まれるマルチトールを砂糖に換えた以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに砂糖と酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に含まれるマルチトールをトレハロースに換えた以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウにトレハロースと酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液を、酵素製剤を5重量部、マルチトールを40重量部、水を55重量部とした以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、軟化ゴボウを作成したところ、糖アルコールの量が多くなっても軟化の前後でゴボウの形状は保たれたままであった。そして、該軟化ゴボウを用いて実施例14−1と同じ方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に含まれるマルチトールをソルビトールに換え、糖アルコールと酵素の混合液を、酵素製剤を5重量部、ソルビトールを40重量部、水を55重量部とした以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。軟化の前後でゴボウの形状は保たれたままであった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液を、酵素製剤を5重量部、マルチトールを10重量部、水を85重量部とした以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液に含まれるマルチトールをソルビトールに換え、ソルビトールと酵素の混合液を、酵素製剤を5重量部、ソルビトールを10重量部、水を85重量部とした以外は実施例14−1と同じ方法でゴボウに酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、解凍後、含浸を促進させるための処理として、ぶつ切りゴボウ表面から深さ10mm程度に、針を刺すテンダライズ処理をした。その後、実施例14−1と同じ糖アルコールと酵素の混合液を用いて浸漬させたが、浸漬開始時に糖アルコールと酵素の混合液とゴボウを容器内でよく振り混ぜるタンブリング処理をしてから、保管した。上記のテンダライズ処理およびタンブリング処理を行った以外は、実施例14−1と同じ方法でゴボウに糖アルコールと酵素の混合液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行なった。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用した。冷凍ゴボウは実施例14−1と同じものを使用した。解凍したのち、表面に付着した水分をザルで切った状態で用意した。糖アルコールと酵素は、酵素製剤を5重量部、マルチトールを20重量部、混合して混合粉末を作成し、用意したゴボウ100重量部と混合し3℃の冷蔵庫で一晩保管して糖アルコールと酵素を含浸させた。酵素失活は、加熱効率をあげるため、水を100重量部添加し、スチームコンベクションオーブンを使用して150℃で10分加熱した。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、酵素製剤を糖アルコールと混合せず、粉末状の製剤のまま5重量部を、実施例17と同様の方法で準備したゴボウと混合した。糖アルコールを含まないこと以外は実施例17と同様の方法で、酵素の含浸と失活を行い、軟化ゴボウを作成し、同じ方法でかたさ測定を行った。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用した。冷凍ゴボウは実施例14−1と同じものを使用した。解凍したのち、表面に付着した水分をザルで切った状態で用意した。糖アルコールと酵素の混合液は、実施例14−1においてマルチトールをソルビトールに変更した以外は同様の方法で作成した。
植物性食品素材として冷凍ゴボウを使用し、糖アルコールと酵素の混合液にソルビトールを含まない代わりに、水を95重量部混合して酵素液を作成したこと以外は実施例18と同じ方法でゴボウに酵素液を含浸させたのち、同じ方法で酵素失活させ、同じ方法でかたさ測定を行った。
Claims (8)
- 糖アルコールと酵素とを植物性食品素材に含浸させることを特徴とする、植物性食品素材の軟化方法。
- 植物性食品素材に糖アルコールと酵素とを用いて含浸させる前、または含浸させるときに、糖アルコールと酵素の含浸を促進させるための処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の植物性食品素材の軟化方法。
- 糖アルコールと酵素の混合液に植物性食品素材を浸漬させることを特徴とする、請求項1または2に記載の植物性食品素材の軟化方法。
- 糖アルコールと酵素の混合液が、混合液100重量部中に15重量部乃至55重量部の糖アルコールを含有することを特徴とする、請求項3に記載の植物性食品素材の軟化方法。
- 糖アルコールが、ソルビトール、還元澱粉糖化物、マルチトールからなる群から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の植物性食品素材の軟化方法。
- 糖アルコールと酵素とを有効成分とする、植物性食品素材の軟化製剤。
- 請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法により得られた植物性食品素材。
- 請求項7に記載の植物性食品素材を用いた食品。
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