JP2013195691A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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邦敬 駒井
Tatsuya Miyadera
達也 宮寺
Ken Shikima
健 色摩
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卓平 横山
Yoshinori Shirasaki
吉徳 白崎
Motohiro Kawanabe
元博 川那部
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Abstract

【課題】位置ずれ補正処理をより短時間で行うことを可能とする。
【解決手段】センサの傾き量Δdを位置ずれ補正パターンに反映させて、各色の画像形成位置の補正を行うための位置ずれ補正パターンを搬送ベルトに対して形成する。この位置ずれ補正パターンがセンサにより検出される。制御部は、位置ずれ補正パターンの検出結果に基づき、位置ずれ補正量を算出する。制御部は、算出された位置ずれ補正量に基づき、位置ずれ補正パターンを補正するための演算を行い、さらに、算出結果に反映されている傾き量Δdを解除して、最終的な位置ずれ補正量を求める。この最終的な位置ずれ補正量に基づきスキュー補正を行うことで、位置ずれを補正する。
【選択図】図12

Description

本発明は、位置ずれ補正パターンを形成して各色の位置ずれを補正する画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、互いに異なる色の画像を形成するための複数の感光体を有するタンデム方式による画像形成装置が普及している。このタンデム方式の画像形成装置では、感光体に対して光書き込みにより静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して得たトナー画像を、印刷媒体や中間転写体に転写する。この転写動作を各色毎に行って、印刷媒体や中間転写体に対して各色のトナー画像を重ねて、フルカラーのトナー画像を得る。トナー画像を中間転写体に転写した場合は、この中間転写体から印刷媒体に対してさらに転写する。印刷媒体に転写されたトナー画像を印刷媒体に定着させて、カラー画像を得る。
このような画像形成装置では、各色の転写位置がずれていると、各色のトナー画像が正しく重ならず、印刷画像の画像品質が低下する。そのため、各色の転写位置のずれを補正する必要がある。
電子写真方式の画像形成装置において、各色の転写位置ずれ(以下、位置ずれと略称する)を補正する方法として、位置ずれ補正用パターンを印刷媒体を搬送する搬送ベルトや中間転写体などに形成し、この位置ずれ補正用パターンの位置をセンサで検出して得られた位置情報に基づき位置ずれ補正を行う方法が既に知られている。
また、センサにより位置ずれ補正用パターンの規定本数が検出された場合に、CPU(Central Processing Unit)に割り込みを発生させ、メモリに検出結果を格納する方法が既に知られている。この方法によれば、複数の位置ずれ補正用パターンを高速、高精度に検出することができる。
例えば、特許文献1には、複数種類の補正用パターンを同時に形成および検出することで、補正処理を迅速且つ効率化するようにした技術が開示されている。特許文献1によれば、位置ずれ補正用パターンのライン検出信号をサンプリングしてFIFOメモリに格納し、1組のライン列の検知が終了した後、FIFOメモリに格納したデータをRAM(Random Access Memory)に読み込んで、所定の演算処理を行う。この処理を複数組のライン列に対して行い、最終的に補正データを求める。
ところで、従来技術による、CPUの割り込みを利用した位置ずれ補正方法では、割り込みを発生させて検出結果をメモリに格納するタイミングに対応する部分のパターン間隔を、他の部分のパターン間隔よりも広く取る必要がある。
例えば、規定本数のパターンを検出する毎に検出結果をメモリに格納する場合について考える。このような検出例としては、それぞれ規定本数の第1および第2のパターンを用いて、副走査方向および主走査方向それぞれ位置ずれを検出する例が挙げられる。このような場合、規定本数のパターンを検出した直後から、次のパターンを検出し始めるまでの間に、メモリ書き込みのための割り込みを発生させる。そのため、検出結果を正しくメモリに格納するためには、割り込みを発生させるタイミングに対して所定のマージン期間を設ける必要がある。
しかしながら、従来では、正しいパターンに対してセンサが傾いているなどの場合に対応するために、割り込みタイミングに対するマージン期間を、センサの傾きなどを考慮しない場合に比べて長く取る必要があった。割り込み用のマージン期間をより長く確保することで、パターンの全長が長くなり、位置ずれ補正処理に長時間を要してしまうという問題点があった。
上述した特許文献1においても、この、割り込み部分のマージンを確保するためにパターンの全長が長くなり、位置ずれ補正処理に長時間を要してしまう問題については、解消できていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、位置ずれ補正処理をより短時間で行うことを可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定速度で駆動される像形成媒体に対して、異なる色の複数の像を、各色の像の位置を合わせてそれぞれ形成する複数の像形成手段と、所定の配置方向に配置される、像形成媒体に形成された像を検知する2のセンサと、駆動の方向に直交する方向に対する配置方向の傾き量を算出する傾き量算出手段と、像形成手段により、像形成媒体の2のセンサにそれぞれ対応する位置に、駆動方向に1または複数の補正パターン像がそれぞれ整列する2の補正パターン列を、傾き量だけ駆動方向に対する位置の差を持たせて形成する補正パターン形成手段と、2のセンサによる2の補正パターン列の検知結果と、傾き量とに基づき、像形成媒体に対して形成された各色の像の位置ずれを、傾き量による傾きを戻して補正する位置ずれ補正手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、像形成手段が、所定速度で駆動される像形成媒体に対して、異なる色の複数の像を、各色の像の位置を合わせてそれぞれ形成する複数の像形成ステップと、傾き量算出手段が、駆動の方向に直交する方向に対する、像形成媒体に形成された像を検知する2のセンサの配置方向の傾き量を算出する傾き量算出ステップと、補正パターン形成手段が、像形成ステップにより、像形成媒体の2のセンサにそれぞれ対応する位置に、駆動方向に1または複数の補正パターン像がそれぞれ整列する2の補正パターン列を、傾き量だけ駆動方向に対する位置の差を持たせて形成する補正パターン形成ステップと、位置ずれ補正手段が、2のセンサによる2の補正パターン列の検知結果と、傾き量とに基づき、像形成媒体に対して形成された各色の像の位置ずれを、傾き量による傾きを戻して補正する位置ずれ補正ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、位置ずれ補正処理をより短時間で行うことが可能となるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を、画像形成を行う部分を中心に示す略線図である。 図2は、第1の実施形態による画像形成装置を制御するための一例の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、第1の実施形態に適用可能な位置ずれ補正パターンの一例を示す略線図である。 図4は、位置ずれ検出についてより具体的に説明するための略線図である。 図5は、位置ずれ補正パターンのマージンについて概略的に説明するための略線図である。 図6は、第1の実施形態による、センサの傾き量を求める一例の処理を示すフローチャートである。 図7は、センサ傾きパターンの検出結果に基づくセンサの傾き量の算出について説明するための略線図である。 図8は、センサ傾きパターンの検出結果に基づくセンサの傾き量の算出について説明するための略線図である。 図9は、第1の実施形態による位置ずれ補正処理を示す一例のフローチャートである。 図10は、傾き量Δdを反映させた位置ずれ補正パターンの形成について概略的に説明するための略線図である。 図11は、第1の実施形態を適用しない状態で形成される位置ずれ補正パターンの例を示す略線図である。 図12は、第1の実施形態による位置ずれ補正処理を概念的に示す略線図である。 図13は、ラインメモリを用いたスキュー補正を説明するための略線図である。 図14は、第1の実施形態の第1の変形例によるスキュー補正を説明するための略線図である。 図15は、第1の実施形態の第2の変形例によるスキュー補正を説明するための略線図である。 図16は、第2の実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を、画像形成を行う部分を中心に示す略線図である。
以下に添付図面を参照して、画像形成装置および画像形成装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を、画像形成を行う部分を中心に示す。図1に例示する画像形成装置は、無端状移動手段である搬送ベルト105に沿ってC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)およびK(Black)各色の画像をそれぞれ形成する画像形成部106C、106M、106Yおよび106Kが並べられた構成を備え、所謂タンデムタイプと呼ばれる。本第1の実施形態は、画像データに従い露光を行った感光体ドラムから印刷媒体に対して直接的に画像を転写する、直転方式による画像形成装置における例である。
第1の実施形態による画像形成装置において、給紙トレイ101から給紙ローラ102と分離ローラ103とにより分離給紙される用紙(印刷媒体)104を搬送する搬送ベルト105に沿って、この搬送ベルト105の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部106K、106Y、106Mおよび106Cが配列されている。これら複数の画像形成部106K、106Y、106Mおよび106Cは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。
すなわち、例えば画像形成部106Kは、感光体ドラム109Kと、帯電器110Kと、現像器112Kと、除電器113Kと、LEDA(発光ダイオードアレイ)ヘッド114Kとを有し、感光体ドラム109Kに対して搬送ベルト105に対向する位置に転写器115Kを有する。
同様に、各画像形成部106Y、106Mおよび106Cは、感光体ドラム109Y、感光体ドラム109Mおよび感光体ドラム109Cと、帯電器110Y、帯電器110Mおよび帯電器110Cと、現像器112Y、現像器112Mおよび現像器112Cと、除電器113Y、除電器113Mおよび除電器113Cと、LEDAヘッド114Y、LEDAヘッド114MおよびLEDAヘッド114Cとをそれぞれ有する。また、各画像形成部106Y、106Mおよび106Cは、各感光体ドラム109Y、感光体ドラム109Mおよび感光体ドラム109Cに対して、それぞれ搬送ベルト105に対向する位置に転写器115Y、115Mおよび115Cを有する。
以下では、繁雑さを避けるため、画像形成部106K、106Y、106Mおよび106Cを、画像形成部106Kで代表させて説明を行う。
搬送ベルト105は、回転駆動される駆動ローラ107と従動ローラ108とに巻回されたエンドレスのベルトである。この駆動ローラ107は、図示されない駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ107と、従動ローラ108とが搬送ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際して、給紙トレイ101に収納された用紙104は、給紙ローラ102により最も上のものから順に送り出され、用紙104の位置合わせを行うためのレジストセンサ121で先端を検知されて分離ローラ103に送り込まれる。用紙104は、分離ローラ103から送り出されて搬送ベルト105に到達し、静電吸着作用により搬送ベルト105に吸着され、回転駆動される搬送ベルト105により最初の画像形成部106Kに搬送され、ここで、ブラックのトナー画像を転写される。
画像形成部106Kは、感光体としての感光体ドラム109Kと、この感光体ドラム109Kの周囲に配置された帯電器110Kと、LEDAヘッド114Kと、現像器112Kと、感光体クリーナ(図示しない)と、除電器113Kとを含む。LEDAヘッド114Kは、例えば、多数のレーザダイオードが、感光体ドラム109Kに対して主走査方向に、直線状にレーザビームが照射されるように並べて構成される。
画像形成に際し、感光体ドラム109Kの外周面は、暗中にて帯電器110Kにより一様に帯電された後、LEDAヘッド114Kからの色Kの画像データに対応した照射光により露光され、静電潜像を形成される。現像器112Kは、この静電潜像をブラックのトナーにより可視像化する。これにより、感光体ドラム109K上にブラックのトナー画像が形成される。
ここで、LEDAヘッド114Kの1回の点灯で感光体ドラム109Kに対して1ライン分の露光が行われ、1回の主走査方向の走査が行われる。感光体ドラム109Kを予め定められた角速度で回転させると共に、LEDAヘッド114Kを予め定められた周期で点灯させることで、等間隔の各ラインの露光が行われる。
感光体ドラム109K上に形成されたトナー画像は、感光体ドラム109Kと搬送ベルト105上の用紙104とが接する位置(転写位置)で、転写器115Kの働きにより用紙104上に転写される。この転写により、用紙104上にブラックのトナーによる画像が形成される。
トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109Kは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器113Kにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部106Kでブラックのトナー画像を転写された用紙104は、搬送ベルト105によって次の画像形成部106Yに搬送される。画像形成部106Yでは、上述した画像形成部106Kでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109Y上にイエローのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙104上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。用紙104は、さらに次の画像形成部106Mおよび106Cに順次搬送され、同様の処理により、感光体ドラム109M上に形成されたマゼンタのトナー画像と、感光体ドラム109C上に形成されたシアンのトナー画像とが、用紙104上に順次重畳されて転写される。こうして、用紙104上にフルカラーの画像が形成される。
このフルカラーの画像が形成された用紙104は、搬送ベルト105から剥離されて定着器116に送り込まれる。定着器116は、定着ローラ123aと、定着ローラ123aに接する加圧ローラ123bとを含み、加圧ローラ123bが定着ローラ123aに対して所定の圧力を加えるように構成される。定着ローラ123aは、図示されないヒータによって一定温度に加熱制御される。また、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bのうち少なくとも一方が、搬送ベルト105の搬送速度に対応する角速度で回転駆動される。
用紙104は、定着器116において、定着ローラ123aと加圧ローラ123bとの間を通過する際に加熱されると共に圧力を加えられる。この加熱および加圧により、用紙104上の各色のトナー画像が用紙104に定着される。定着器116から排出された用紙104は、例えば光の反射を利用して用紙104の存在を検知する排紙センサ122に先端を検知され、排紙される。
なお、本第1の実施形態による画像形成装置は、形成される画像の位置ずれ補正のために、搬送ベルト105に対して位置ずれ補正パターンを形成する。各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kの搬送ベルト105の駆動方向に対して下流側には、搬送ベルト105に形成された位置ずれ補正パターンを検出するため、センサ60Fおよび60Rが設けられる。
センサ60Fおよび60Rは、所定の配置方向に配置される。例えば、センサ60Fおよび60Rは、搬送ベルト105の駆動方向に直交する方向に整列して配置される。また、センサ60Fおよび60Rは、位置ずれ補正パターンをより早く検知できるように、搬送ベルト105の駆動方向に対して最も下流側の感光体ドラム109Cに対してできるだけ近付けて配置される。
図2は、本第1の実施形態による画像形成装置を制御するための一例の構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置は、制御部30と、I/F(インターフェイス)部31と、作像プロセス部32と、副制御部33と、操作部34と、記憶部35と、プリントジョブ管理部36と、定着部37と、読取部38と、書き込み部39と、画像処理部41と、画像検出部43とを有する。
制御部30は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含み、ROMに予め記憶されるプログラムに従い、RAMをワークメモリとして用いてこの画像形成装置の全体を制御する。また、制御部30は、バス上のデータ転送の調停を行う調停部を有し、上述した各部間でのデータ転送を制御する。
I/F部31は、パーソナルコンピュータといった外部機器と接続され、制御部30の命令に従い、外部機器との間の通信を制御する。例えば、I/F部31は、外部機器から送信された印刷要求などを受信して制御部30に渡す。プリントジョブ管理部36は、この画像形成装置に対して要求された印刷要求(印刷ジョブ)について、印刷を行う順番などを管理する。
画像処理部41は、メモリ42が接続され、例えば、副制御部33から渡された画像データを一旦メモリ42に格納し、このメモリ42に格納された画像データに対して所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、再びメモリ42に格納される。また、画像処理部41は、制御部30の命令に従い、所定の画像データを生成することができる。
副制御部33は、例えばCPUを有し、印刷要求に応じて図1で示した各部の制御を行うと共に、外部機器からI/F部31を介して送信された、印刷のための画像データを画像処理部41に渡す。また、副制御部33は、画像処理部41から、画像処理を施された画像データや、生成された画像データを受け取り、後述する書き込み部39に渡す。
書き込み部39は、副制御部33から画像データを受け取り、上述した画像形成部106C、106M、106Yおよび106Kにおける各LEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114Kによる、各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kに対する画像データに従う書き込みすなわち露光を制御する。
書き込み部39は、画像データをライン単位で、複数ライン分を格納可能なラインメモリ40が接続される。例えば、書き込み部39は、副制御部33から受け取った画像データを、ライン単位でラインメモリ40に格納させる。このとき、書き込み部39に画像処理部を設け、ラインメモリ40に格納する画像データに対して所定の画像処理を施すようにできる。
書き込み部39は、制御部30による制御に従い、ラインメモリ40からライン単位で画像データを読み出して、読み出した画像データに基づき各LEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114Kを画素単位で点灯制御して、各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kに対する画像データの書き込みを行う。
作像プロセス部32は、上述した各画像形成部106C、106M、106Yおよび106Kを含み、書き込み部39により各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kに書き込まれた静電潜像の現像や転写などの処理を行う。
画像検出部43は、センサ60Fおよび60Rがそれぞれ接続され、これらセンサ60Fおよび60Rの出力に基づき、制御部30の制御に従い書き込み部39により搬送ベルト105に形成される位置ずれ補正パターンの検出処理を行う。位置ずれ補正パターンの検出結果は、制御部30に渡される。制御部30は、この位置ずれ補正パターンの検出結果に基づき書き込み部39を制御して、位置ずれ補正処理を行う。
記憶部35は、ある時点におけるこの画像形成装置の状態を示す情報を記憶する。例えば、位置ずれ補正パターンの検出結果は、制御部30により発生された割り込みに応じて記憶部35に記憶される。操作部34は、ユーザ操作を受け付ける操作子と、ユーザに対してこの画像形成装置の状態を表示させる表示部とを有する。
定着部37は、上述した定着部116および定着部116を制御するための構成を有し、作像プロセス部32によりトナー画像を転写した用紙104に対して熱および圧力を加えて、トナー画像を用紙104に定着させる。
読取部38は、用紙上の印字情報を読み取り、電気信号に変換するもので、所謂スキャナ機能を実現する。読取部38が印字情報を読み取って出力した電気信号は、制御部30に渡される。この読取部38および図示されない通信手段により、この画像形成装置は、プリンタ機能、スキャナ機能、複写機能およびFAX機能を1の筐体で実現する複合機として機能できる。なお、読取部38は、省略可能である。
(位置ずれ補正パターンの例)
図3は、本第1の実施形態に適用可能な位置ずれ補正パターンの一例を示す。本第1の実施形態においては、搬送ベルト105に対して、図3に例示されるようなラダーパターン200、200、…を形成する。各ラダーパターン200は、Y、K、MおよびC各色の線が主走査方向と平行に、等間隔に配置される横線パターン200Aと、各色の線が主走査方向に対して45°の角度を以て等間隔に配置される斜め線パターン200Bとが組み合わされてなる。
なお、以下では、ラダーパターン200を構成する各色の線のそれぞれを、トナーマークと呼ぶ。すなわち、ラダーパターン200は、複数のトナーマークの集合があるパターンを構成する位置ずれ補正パターンである。
ラダーパターン200は、図3に例示されるように、搬送ベルト105に対し、主走査方向すなわち幅方向に複数列(この例では、両端の2列)、形成される。例えば、制御部30の命令に従い、画像処理部41によりラダーパターン200を形成するための画像データが生成され、メモリ42に格納される。
制御部30は、このメモリ42に格納された画像データに基づき作像プロセス部32および書き込み部39を制御し、各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kに対してラダーパターン200の静電潜像を形成する。この静電潜像を現像してトナー像とし、このラダーパターン200のトナー像を、搬送ベルト105上に対して転写させる。
このとき、各列のラダーパターン200は、副走査方向すなわち搬送ベルト105の走行方向に向けて、それぞれ複数が形成される。1のラダーパターン200を1セットとし、例えば各列に8セットずつ、ラダーパターン200が形成される。
センサ部60は、ラダーパターン200の各列に対応し、図3における左端のラダーパターン200を検出するセンサ60Fと、右端のラダーパターン200を検出するセンサ60Rとを有する。各センサ60Fおよび60Rは、それぞれ検出対象に向けて光線を射出する光源と、検出対象からの光を検出する光検出素子とを有する。より具体的には、各センサ60Fおよび60Rとして、汎用的な駆動反射型フォトインタラプタを用いることができる。
なお、以下では、適宜、センサ60Fに対応するラダーパターン200をラダーパターン200F、センサ60Rに対応するラダーパターン200をラダーパターン200Rと記述する。また、これらラダーパターン200Fおよび200Rを区別する必要のない場合には、ラダーパターン200として代表させて記述する。
次に、本第1の実施形態に適用可能な位置ずれ補正の一例の方法について説明する。本実施形態では、上述のラダーパターン200の横線パターン200Aを構成するトナーマーク同士の間隔と、横線パターン200Aの各トナーマークと、斜め線パターン200Bの各トナーマークとの間隔とを計測することで、色ズレ補正を行う補正値を算出する。
この例では、ラダーパターン200は、搬送ベルト105の主走査方向の両端に、副走査方向に沿って繰り返し形成され、2の位置ずれ補正パターン列が構成される。また、ラダーパターン200の先頭のトナーマーク(横線パターン200Aの色Yのトナーマーク)から、当該ラダーパターン200の次に配置されるラダーパターン200の先頭のトナーマークまでの長さが、ラダーパターン200の長さとする。このラダーパターン200による位置ずれ補正パターン列を、センサ60Fおよび60Rによりそれぞれ検知し、色ズレ補正処理を行う。
ラダーパターン200では、例えば、横線パターン200Aおよび斜め線パターン200Bを構成する各トナーマークの、センサ60Fおよび60Rによる検知結果を一定のサンプリング間隔でサンプリングし、横線パターン200Aおよび斜め線パターン200Bの各トナーマークが検知された時間間隔を計測する。計測された時間間隔に対して、既知の搬送ベルト105の速度を乗じることで、横線パターン200Aおよび斜め線パターン200Bを構成する各トナーマーク間の距離を取得できる。また、横線パターン200Aおよび斜め線パターン200Bのうち同じ色のトナーマーク間の距離を計測し、各色の距離を比較することで、ずれ量を求めることが可能となる。
図4を用いて、位置ずれ検出についてより具体的に説明する。副走査方向の位置ずれを算出するには、横線パターン200Aを使用し、基準色である色Kと他の色Y、MおよびCとのパターン間隔(y1,m1,c1)をそれぞれ計測する。そして、計測結果を基準色に対する各色それぞれの理想距離と比較することで、副走査方向の位置ずれを算出することができる。理想距離の値は、例えば出荷時の調整において計測した値を図示されないROMなどに予め記憶させておくことが考えられる。
主走査方向の位置ずれを算出するには、各色について、横線パターン200Aの各トナーマークと斜め線パターン200Bの各トナーマークとの間隔(y2,k2,m2,c2)をそれぞれ計測する。斜め線パターン200Bの各トナーマークは、主走査方向に対して45°の角度を持っているため、計測された間隔の、基準色(色K)と他の色Y、MおよびCとの差分が各色Y、MおよびCそれぞれの主走査方向の位置ずれ量となる。例えば、色Yの主走査方向における色ずれ量は、k2−y2で求められる。このようにして、ラダーパターン200を用いて副走査方向および主走査方向の位置ずれ量を取得することができる。
このような位置ずれ量の検出処理は、例えば、少なくとも1のラダーパターン200を用いて実行することが可能である。複数のラダーパターン200を用いて各色について位置ずれ量の検出を行うことで、位置ずれ補正処理をより精度よく行うことができる。例えば、複数のラダーパターン200を用いて算出された位置ずれ量に対して、平均値処理などの統計的処理を施して、各色の位置ずれ量を算出することが考えられる。
また、上述した位置ずれ量の検出処理を、主走査方向に位置の異なるセンサ60Fおよび60Rを用いてそれぞれ行うことで、各ずれ量について、主走査方向および副走査方向それぞれの成分を検出することができる。例えば、スキュー成分であれば、センサ60Fおよびセンサ60Rでそれぞれ検知される副走査方向の位置ずれ量の差分を算出することで取得可能である。
上述のようにして算出された位置ずれ量に基づき、例えば書き込み部39においてラインメモリ40に対するアクセス制御や、画像処理部41における画像処理による画像の変形、各LEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114Kを物理的に傾けるなどの方法により、位置ずれ補正を行うことができる。
これに限らず、位置ずれ量に基づき各LEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114Kの点灯を画素毎に制御して各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kに対する光書き込みの位置およびタイミングを画素毎に制御することで、位置ずれ補正を行うこともできる。
(センサ傾き量取得)
次に、本第1の実施形態による位置ずれ補正処理について説明する。本第1の実施形態では、位置ずれ補正処理に先立って、予め、センサ60Fおよび60Rの傾きを求める。なお、センサ60Fおよび60Rの傾きとは、センサ60Fおよび60Rを結ぶ線の、搬送ベルト105の駆動方向に直交する方向に対する傾きをいう。
位置ずれ補正処理の際には、位置ずれ補正パターンとして用いる上述のラダーパターン200を、求めたセンサ60Fおよび60Rの傾きを反映させて形成する。次に、この傾きが反映されたラダーパターン200をセンサ60Fおよび60Rにより検出して、検出結果に基づき位置ずれ補正の補正量を求める。そして、求めた補正量に対して、センサ60Fおよび60Rの傾きを戻すように反映させて、最終的な位置ずれ補正の補正量として、位置ずれ補正を行う。
図5を用いて、位置ずれ補正パターンのマージンについて概略的に説明する。なお、図5(a)および図5(b)において、図の上方に向けて搬送ベルト105が進行されるものとする。
センサ60Fおよび60Rによる検出結果のメモリ(例えば記憶部35)への格納処理は、例えば次のようになされる。上述したように、副走査方向の位置ずれ補正は、横線パターン200Aの検出結果のみを用いて完結する。一方、主走査方向の位置ずれ補正は、横線パターン200Aの検出結果と、斜め線パターン200Bの検出結果とを用いる。そのため、横線パターン200Aの検出結果は、横線パターン200Aの検出が終了してから、斜め線パターン200Bの検出が開始されるまでの間にメモリに格納されている必要がある。このとき、検出結果を正しくメモリに格納するために、制御部30が検出結果をメモリに対して格納するための割り込みに対して、所定のマージン期間を設ける。
図5(a)は、センサ60Fおよび60Rに傾きが無い場合の例を示す。この場合、センサ60Fおよび60Rぞれぞれの列の横線パターン200Aにおける最後尾の各トナーマークについて、各センサ60Fおよび60Rとの距離が互いに等しいため、これら横線パターン200Aにおける最後尾の各トナーマークは、各センサ60Fおよび60Rに略同時に検出される。この場合のマージン期間の例を、当該マージン期間に搬送ベルト105が進行する距離であるマージン距離210として示す。
図5(b)は、センサ60Fおよび60Rに傾きがある場合の例を示す。この例では、センサ60Rがセンサ60Fに対して搬送ベルト105の駆動方向側に、距離Δdだけずれて配置されている。そのため、センサ60Rは、センサ60Fに対して、搬送ベルト105が距離Δdだけ進んだ後に、横線パターン200Aの最後尾のトナーマークを検出することになる。換言すれば、センサ60Fは、センサ60Rに対して、搬送ベルト105が距離Δdだけ進む時間分早く、斜め線パターン200Bの先頭のトナーマークを検出する。したがって、この場合のマージン距離210’は、上述のマージン距離210に対して距離Δdを足した距離とする。これにより、センサ60Rが横線パターン200Aの最後尾のトナーマークを検出する前に割り込みが発生される事態が防がれる。
図6は、本第1の実施形態による、センサ60Fおよび60Rの傾き量を求める一例の処理を示すフローチャートである。ステップS10でセンサ60Fおよびセンサ60Rの傾き測定が開始されと、次のステップS11で、制御部30の制御により、センサ傾きを測定するためのセンサ傾き測定パターンを搬送ベルト105上に形成する。センサ傾き測定パターンとしては、例えば、上述したラダーパターン200のうち横線パターン200Aを用いることができる。また、横線パターン200Aのうち、何れか1色のパターンのみを用いてもよい。
次に、ステップS12で、搬送ベルト105を駆動してセンサ60Fおよび60Rにより、ステップS11で形成したセンサ傾き測定パターンを検出する。傾きセンサ測定パターンが検出されると、次のステップS13で、制御部30は、検出結果に基づきセンサ60Fおよび60Rの傾き量を算出し、算出された傾き量が例えば記憶部35に記憶されて、センサ傾き測定処理が終了される(ステップS14)。
この図6のフローチャートに示されるセンサ60Fおよび60Rの傾き量を求める処理は、例えば当該画像形成装置の工場出荷時などにおいて予め実行される。これに限らず、当該画像形成装置の起動毎に行うようにしてもよいし、当該画像形成装置の所定使用時間毎に行うようにしてもよい。勿論、位置ずれ補正処理毎に、傾き量を算出してもよい。
図7および図8を用いて、上述のステップS12およびステップS13の、センサ傾きパターンの検出と、検出結果に基づくセンサの傾き量の算出について説明する。図7は、センサ傾き測定パターンとして、横線パターン200Aをそのまま用いた場合の例を示す。図7(a)に例示されるように、搬送ベルト105上に横線パターン200Aを形成し、センサ60Fおよび60Rで、この横線パターン200Aを検出する。
所定のタイミングを起点として、起点から横線パターン200Aに含まれる各パターンが検出される時間を、センサ60Fおよび60Rについてそれぞれ測定する。図7(b)の例では、横線パターン200Aに含まれる各トナーマークについて、センサ60Fにより、基準点220からの時間221A、221B、221Cおよび221Dがそれぞれ測定され、センサ60Rにより、基準点220からの時間222A、222B、222Cおよび222Dがそれぞれ測定されたものとする。
ステップS13では、これらセンサ60Fおよび60Rによる各トナーマークの測定結果について、差分をそれぞれ算出し、算出された差分の平均を、センサ60Fおよび60Rの傾き量Δdとして求める。すなわち図7(c)に例示されるように、センサ60Fおよび60Rのそれぞれ対応するパターンの測定結果について、時間221Aおよび222A、時間221Bおよび222B、時間221Cおよび222C、ならびに、時間221Dおよび222Dの差分をそれぞれ算出し、算出された差分の平均値を求め、距離に変換して傾き量Δdとする。
図8は、センサ傾き測定パターンとして、横線パターン200Aのうち1のトナーマーク(例えば色Kのトナーマーク)のみを用いた例である。図8(a)に例示されるように、搬送ベルト105上に横線パターン200Aのうち色Kのトナーマークを形成し、センサ60Fおよび60Rで、この色Kのトナーマークを検出する。
この場合、図8(b)に例示されるように、所定のタイミングを起点としたセンサ60Fによる測定結果として、時間221Eが得られ、センサ60Rによる測定結果として、時間222Eが得られる。ステップS13では、これらセンサ60Fおよび60Rによる測定結果の差分を算出する。この例では、測定結果が、センサ60Fおよび60Rについて、それぞれ時間221Eおよび222Eの1つずつなので、図8(c)に例示されるように、これら差分を求めて距離に変換して傾き量Δd’とする。
(位置ずれ補正処理)
図9は、本第1の実施形態による位置ずれ補正処理を示す一例のフローチャートである。ステップS20で位置ずれ補正処理が開始されると、制御部30は、ステップS21で、図6を用いて説明したようにして求めたセンサ60Fおよびセンサ60Rの傾き量Δdを位置ずれ補正パターンに反映させて、位置ずれ補正パターンを搬送ベルト105に対して形成する(ステップS22)。
図10を用いて、傾き量Δdを反映させた位置ずれ補正パターンの形成について、概略的に説明する。制御部30は、図10(a)に例示されるような位置ずれ補正パターンとして用いるラダーパターン200Fおよび200Rを、それぞれ傾き量Δdだけ傾け、図10(b)に示されるラダーパターン200F’および200R’を形成する。より具体的には、各ラダーパターン200Fおよび200Rにおいて、各トナーマークを傾き量Δdに応じて傾けると共に、ラダーパターン200Fおよび200Rを、搬送ベルト105の駆動方向に傾き量Δdだけ位置の差を持たせて形成する。このような、傾き量Δdだけ傾けられたラダーパターン200を、位置ずれ補正制御のスキュー補正機能を用いることで形成することができる。
次のステップS23で、センサ60Fおよび60Rにより、ステップS22で搬送ベルト105に傾き量Δdを反映させて形成された位置ずれ補正パターンが検出される。検出結果は、制御部30により、例えば記憶部35に格納される。所定セットの傾き量反映パターンが検出されると、ステップS24で、制御部30は、検出結果に基づき、位置ずれ量および位置ずれ量を補正するための位置ずれ補正量を算出する。
次のステップS25で、制御部30は、ステップS24で算出された位置ずれ補正量に基づき、一旦、位置ずれ補正処理を行う。例えば、制御部30は、ステップS24で算出された位置ずれ補正量に基づき、位置ずれ補正パターン(この場合は、傾き量反映パターン)を補正するための演算を行う。そして、次のステップS26で、制御部30は、ステップS24での算出結果に反映されている傾き量Δdを解除して、最終的な位置ずれ補正量を求める。換言すれば、ステップS24での算出結果に対して、傾き量(−Δd)を反映させる。
ステップS26で最終的な位置ずれ補正量が求められると、位置ずれ補正処理が完了される(ステップS27)。制御部30は、この最終的な位置ずれ補正量に基づき、スキュー補正機能を用いてスキュー補正を行う。これにより、各色の位置ずれを、センサ60Fおよび60Rの傾きの影響を排除しつつ、補正することができる。
図11〜図13を用いて、上述の図9のフローチャートによる各処理について、より詳細に説明する。なお、以下では、センサ60Fおよび60Rについて、図6のフローチャートによる処理で、傾き量Δdが予め検出されているものとする。
図11は、本第1の実施形態を適用しない状態で、搬送ベルト105に形成される位置ずれ補正パターン(ラダーパターン200Fおよび200R)の例を示す。本第1の実施形態が適用されていない状態では、このように、各ラダーパターン200Fおよび200Rの横線パターン200Aおよび斜め線パターン200Bそれぞれにおいて、C、M、YおよびK各色によるトナーマークが、例えば互いに平行とならず、位置がずれて形成される。
図12は、上述の図9のフローチャートの各処理を、位置ずれ補正パターンを用いて概念的に示す。図12(a)は、ステップS22でセンサの傾き量Δdを反映させて形成された位置ずれ補正パターン(ラダーパターン200Fおよび200R)の例を示す。例えば、図11に示されるラダーパターン200Fおよび200Rが、全体的に、傾き量Δdだけ、搬送ベルト105の駆動方向に直交する方向に対して傾けて形成される。
すなわち、センサ60Fに対応する位置ずれ補正パターンであるラダーパターン200Fと、センサ60Rに対応する位置ずれ補正パターンであるラダーパターン200Rとが、それぞれ傾き量Δdだけ傾けられている。また、ラダーパターン200Fおよび200Rが、搬送ベルト105の駆動方向に対して傾き量Δdだけ位置の差を持って形成されている。
各ラダーパターン200Fおよび200Rに対して傾き量Δdを反映させる方法としては、位置ずれ補正制御に適用される、スキュー補正機能を利用することができる。スキュー補正は、例えば、ラインメモリ40のアクセス制御により、ラインメモリ40に対する画像データの書き込みを、傾き量Δdに応じてずらすことで行うことができる。
ラインメモリ40を用いたスキュー補正について、図13を用いて説明する。例えば、制御部30において各ラダーパターン200Fおよび200Rの画像が生成され、書き込み部39に供給され、ライン単位でラインメモリ40に書き込まれる。ラインメモリ40は、複数ラインを格納可能であり、ライン単位でアドレスが指定できるものとする。
例えば、図13(a)に例示されるように、各ラダーパターン200Fおよび200Rを構成する画像におけるライン単位の画像データ230を、傾き量Δdに応じて複数の画像データ230A、230B、230C、230Dに分割する。そして、分割したそれぞれの画像データ230A、230B、230C、230Dを、ラインメモリ40のnライン目、n+1ライン目、…のように、順次格納アドレスをずらして書き込んでいく。
各LEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114Kによる各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kの露光の際には、書き込み部39は、ラインメモリ40から通常通り、アドレスに従いライン単位で画像データを読み出す。これにより、傾き量Δdを反映した各ラダーパターン200Fおよび200Rを形成させることができる。
なお、ここでは、ラインメモリ40に対して画像データを書き込む際のアクセス制御により、ラダーパターン200Fおよび200Rに傾き量Δdを反映させているが、これはこの例に限定されない。例えば、ラインメモリ40から画像データを読み出す際に、同様のアクセス制御を行うことでも、ラダーパターン200Fおよび200Rに傾き量Δdを反映させることが可能である。
説明を図12に戻し、図12(a)の状態の各ラダーパターン200Fおよび200Rがセンサ60Fおよび60Rにそれぞれ検出され、位置ずれ量および位置ずれ補正量を算出され、位置ずれ補正がなされる(ステップS23〜ステップS25)。この位置ずれ補正後は、例えば図12(b)に各ラダーパターン200Fおよび200Rを用いて例示するように、傾き量Δdが反映されたまま位置ずれ補正がなされる。
この場合、C、M、YおよびK各色間の位置ずれは解消できているが、傾き量Δd分が残っている。したがって、この状態で印刷を実行すると、用紙104に対して画像全体が傾き量Δdだけ傾いて印刷がなされてしまう。そのため、図12(b)の位置ずれが補正された状態に対して、さらに、ステップS21における傾き量Δdの反映を解除し、傾き量Δdの分だけ傾きを戻す必要がある。この傾き量Δdの反映の解除は、画像データに対して、逆の傾き量すなわち傾き量(−Δd)を与える処理であって、実質的に、画像データに対して傾き量Δdを与える処理と同一である。そのため、図13を用いて説明したスキュー補正方法を同様に用いて、反映させた傾き量Δdを解除することができる。
図12(c)は、このようにして位置ずれ補正の後、傾き量Δdを解除した状態を、各ラダーパターン200Fおよび200Rを用いて例示する。このように、センサ60Fおよび60Rの傾きが解消された状態で、C、M、YおよびK各色の位置ずれが補正された画像が得られる。
なお、上述では、本第1の実施形態を電子写真方式の画像形成装置に適用した場合について説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、本第1の実施形態を、印刷媒体に対して画像データに従いインクを吐出させて画像を形成する、所謂インクジェット方式の画像形成装置に対しても適用可能である。この場合、位置ずれ補正パターンは、例えば印刷媒体に対して形成される。
また、上述では、画像形成装置が2のセンサ60Fおよび60Rを有し、2列の位置ずれ補正パターンを形成しているが、これはこの例に限定されない。すなわち、画像形成装置が3以上のセンサを有し、各センサに対応する位置ずれ補正パターンを形成してもよい。この場合、センサの傾き量は、3以上のセンサのうち2のセンサの検出結果に基づき求めてもよいし、3のセンサ全ての検出結果を用いて求めてもよい。
(第1の実施形態の第1の変形例)
次に、第1の実施形態の第1の変形例について説明する。上述した第1の実施形態では、ラインメモリ40のアクセス制御を利用したスキュー補正を用いて、各ラダーパターン200Fおよび200Rに対して傾き量Δdを反映させていたが、これはこの例に限定されない。本第1の実施形態の第1の変形例では、画像処理を用いたスキュー補正により、予め傾き量Δdだけ傾いたラダーパターン200Fおよび200Rを生成する。図14を用いて、本第1の実施形態の第1の変形例による、画像処理を用いて予め傾き量Δdだけ傾いたラダーパターン200Fおよび200Rを生成する方法について説明する。なお、図14(a)〜図14(c)において、メモリ42は、図の横方向がライン方向とされているものとする。
例えば、制御部30の命令に従い、画像処理部41により、傾き量Δdが反映されない、通常のラダーパターン200Fおよび200Rが生成され、メモリ42に書き込まれる。この様子を、図14(a)に例示する。図14(a)の例では、ラダーパターン200Fの横線パターン200AFと、ラダーパターン200Rの横線パターン200ARとが、ラインを一致させてメモリ42に書き込まれている。
例えば、図9のフローチャートにおけるステップS21で、制御部30が画像処理部41に対してラダーパターン200Fおよび200Rに傾き量Δdを反映させるよう、命令する。画像処理部41は、この命令に従い、メモリ42に書き込まれたラダーパターン200Fおよび200Rに対して画像処理を施す。この画像処理により、図14(b)に例示されるように、ラダーパターン200Fおよび200Rの位置が搬送ベルト105の駆動方向に傾き量Δdだけ異なり、且つ、各ラダーパターン200Fおよび200Rを構成する各トナーマークが、傾き量Δdに応じて傾けられる。
図9におけるステップS22において、画像処理部41は、図14(c)に例示されるように、メモリ42から1ライン目、2ライン目、…というように、ライン単位で画像データを読み出し、書き込み部39に渡す。書き込み部39は、この画像データをラインメモリ40に格納する。書き込み部39が、ラインメモリ40からライン単位でこの画像データを読み出して、読み出したこの画像データに従いLEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114Kを点灯制御することで、傾き量Δdを反映した各ラダーパターン200Fおよび200Rを形成させることができる。なお、反映させた傾き量Δdの解除も、同様の方法で可能である。
なお、ここでは、画像処理部41の画像処理により、傾き量Δdを反映させた各ラダーパターン200Fおよび200Rを形成するように説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、書き込み部39に画像処理用のメモリと画像処理部とを設け、書き込み部39において、各ラダーパターン200Fおよび200Rの画像データに対して傾き量Δdを反映させてもよい。書き込み部39は、この画像処理部により、各ラダーパターン200Fおよび200Rの画像データに対して傾き量Δdを反映させて、ライン単位でラインメモリ40に書き込む。
(第1の実施形態の第2の変形例)
上述の第1の実施形態および第1の実施形態の第1の変形例では、位置ずれ補正パターンを形成するための画像データに関する処理によるスキュー補正を利用して、傾き量Δdを反映させた位置ずれ補正パターンを形成していた。これに対して、本第1の実施形態の第2の変形例では、各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kに対する露光位置を制御して行うスキュー補正を利用して、傾きΔdを反映させた位置ずれ補正パターンを形成する。
図15を用いて、この露光を制御するスキュー補正により、傾き量Δdだけ傾ける方法について説明する。なお、各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kには、それぞれ同様の処理を適用することができるので、図15では、感光体ドラム109KおよびLEDAヘッド114Kで代表させて示している。
図15(a)に例示されるように、LEDAヘッド114Kに対して、回転駆動モータ70Kを設ける。この回転駆動モータ70Kを傾き量Δdに応じて駆動することで、図15(b)に示されるように、LEDAヘッド114Kが傾き量Δdに応じて傾けられ、感光体ドラム109Kに対して、傾き量Δdだけ傾けられて露光が行われる。これにより、傾き量Δdが反映された各ラダーパターン200Fおよび200Rを形成することができる。なお、反映させた傾き量Δdの解除も、同様の方法で可能である。
なお、この各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kに対する露光を、傾き量Δdだけ傾ける方法は、露光を、例えばレーザ光を回転するポリゴンミラーで反射させて偏向させて、各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kを主走査方向に走査する、LSU(Laser Scan Unit)を用いて行う場合にも適用可能である。この場合には、ポリゴンミラーで反射されたレーザ光を感光体ドラムに照射させるために用いる折り返しミラーの角度および向きを、傾き量Δdに応じて変更することで、感光体ドラムに対する露光を、傾き量Δdだけ傾けることができる。
このように、上述した第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例、ならびに、第1の実施形態の第2の変形例によれば、センサの傾きを反映させて位置ずれ補正パターンを形成し、この位置ずれ補正パターンをセンサで検出した検出結果に基づき各色の位置ずれ補正を行う。そして、位置ずれ補正結果からセンサの傾きを解除することで、最終的な位置ずれ補正結果を得るようにしている。そのため、位置ずれ補正パターンにおける、検出結果をメモリに格納するための割り込みを発生させる部分の間隔(マージン)を、センサの傾き量を考慮すること無く決めることができる。そのため、位置ずれ補正パターンの全長が短くでき、位置ずれ補正処理に要する時間を短縮することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、画像形成装置が直転方式であり、位置ずれ補正パターンを搬送ベルト105上に形成する例について説明した。これに対して、本第2の実施形態は、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106Kが画像を中間転写ベルトに転写し、この中間転写ベルトに転写された画像をさらに用紙104に転写する中転方式による画像形成装置を用いた例である。
図16は、本第2の実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を、画像形成を行う部分を中心に示す。なお、図16において、上述の図1と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
中間転写ベルト131は、上述の搬送ベルト105と同様にして、駆動ローラ107と従動ローラ108とに巻回され、図示されない駆動モータにより回転駆動させられる。中間転写ベルト131の駆動方向の上流側から順に、複数の画像形成部106K、106Y、106Mおよび106Cが配列されている。各画像形成部106K、106Y、106Mおよび106Cにおいて、各感光体ドラム109K、109Y、109Mおよび109C上に形成された各色のトナー画像は、各転写器115K、115Y、115Mおよび115Cにより、中間転写ベルト131に対して各色が重畳されて転写される。
用紙104は、給紙ローラ102により給紙トレイ101から取り出され、分離ローラ103から送り出されて2次転写ローラ130に到達する。用紙104の2次転写ローラ130までの搬送は、中間転写ベルト131に転写されたトナー画像が2次転写ローラ130によって用紙104に転写(2次転写)されるように制御される。用紙104は、中間転写ベルト131上のトナー画像が2次転写ローラ130によって転写され、定着器116に向けて送り出される。用紙104は、定着器116に到達すると、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bによってトナー画像が定着され、排出される。
なお、本第2の実施形態による画像形成装置は、形成される画像の位置ずれ補正のために、中間転写ベルト131に対して位置ずれ補正パターンを形成する。各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109Kの中間転写ベルト131の駆動方向に対して下流側には、中間転写ベルト131に形成された位置ずれ補正パターンを検出するため、センサ60Fおよび60Rが設けられる。例えば、センサ60Fおよび60Rは、位置ずれ補正パターンをより早く検知できるように、中間転写ベルト131の駆動方向に対して最も下流側の感光体ドラム109Cに対してできるだけ近付けて配置される。
また、本第2の実施形態による画像形成装置を制御するための構成は、上述の図2を用いて説明した構成をそのまま用いることができるので、ここでの説明を省略する。
この中転方式の画像形成装置においては、位置ずれ補正パターンを、中間転写ベルト131に対して形成する。位置ずれ補正パターンそのもの、センサの傾き量取得処理、位置ずれ補正パターンの形成処理、ならびに、位置ずれ補正パターンに基づく位置ずれ補正処理については、上述の第1の実施形態と同様に行われる。
すなわち、センサの傾き量Δdの取得処理において、制御部30は、図6のフローチャートに従い、ステップS10でセンサ60Fおよびセンサ60Rの傾き測定が開始されると、次のステップS11で、制御部30の制御により、センサ傾きを測定するためのセンサ傾き測定パターンを、中間転写ベルト131上に形成する。そして、ステップS12で、中間転写ベルト131を駆動してセンサ60Fおよび60Rにより、ステップS11で中間転写ベルト131上に形成したセンサ傾き測定パターンを検出し、ステップS13で、検出結果に基づきセンサ60Fおよび60Rの傾き量を算出し、算出された傾き量を例えば記憶部35に記憶させる。
また、位置ずれ補正パターンの形成処理、ならびに、位置ずれ補正パターンに基づく位置ずれ補正処理において、制御部30は、図9のフローチャートに従い、ステップS20で位置ずれ補正処理が開始されると、センサ60Fおよびセンサ60Rの傾き量Δdを位置ずれ補正パターンに反映させて、位置ずれ補正パターンを中間転写ベルト131に対して形成する(ステップS21、ステップS22)。次のステップS23で、センサ60Fおよび60Rにより、中間転写ベルト131に傾き量Δdを反映させて形成された位置ずれ補正パターンが検出される。所定セットの傾き量反映パターンが検出されると、ステップS24で、制御部30は、検出結果に基づき、位置ずれ量および位置ずれ量を補正するための位置ずれ補正量を算出する。
次のステップS25で、制御部30は、ステップS24で算出された位置ずれ補正量に基づき、一旦、位置ずれ補正処理を行うための演算を行う。そして、次のステップS26で、制御部30は、ステップS24での演算結果に対して、傾き量Δdの反映を解除する。すなわち、ステップS24での算出結果に対して、傾き量Δdを逆に反映させ、最終的な位置ずれ補正量を求め、位置ずれ補正処理が完了される(ステップS27)。制御部30は、この最終的な位置ずれ補正量に基づき、スキュー補正機能を用いてスキュー補正を実行する。これにより、各色の位置ずれを、センサ60Fおよび60Rの傾きの影響を排除しつつ、補正することができる。
このように、中転方式の画像形成装置についても、第1の実施形態で説明した直転方式の場合と同様にして、センサ傾き量検出、センサ傾き量を反映させた位置ずれ補正パターンの形成、当該位置ずれ補正パターンの検出による位置ずれ補正、ならびに、位置ずれ補正結果からのセンサの傾き量反映の解除を行うことができる。したがって、位置ずれ補正パターンにおける、検出結果をメモリに格納するための割り込みを発生させる部分の間隔(マージン)を、センサの傾き量を考慮すること無く決めることができる。そのため、位置ずれ補正パターンの全長が短くでき、位置ずれ補正処理に要する時間を短縮することが可能である。
30 制御部
32 作像プロセス部
33 副制御部
35 記憶部
39 書き込み部
40 ラインメモリ
41 画像処理部
42 メモリ
43 画像検出部
60 センサ部
60F,60R センサ
105 搬送ベルト
109C,109M,109Y,109K 感光体ドラム
114C,114M,114Y,114K LEDAヘッド
131 中間転写ベルト
200 ラダーパターン
200A 横線パターン
200B 斜め線パターン
210,210’ マージン距離
特開2008−77066号公報

Claims (8)

  1. 所定速度で駆動される像形成媒体に対して、異なる色の複数の像を、各色の像の位置を合わせてそれぞれ形成する複数の像形成手段と、
    所定の配置方向に配置される、前記像形成媒体に形成された像を検知する2のセンサと、
    前記駆動の方向に直交する方向に対する前記配置方向の傾き量を算出する傾き量算出手段と、
    前記像形成手段により、前記像形成媒体の前記2のセンサにそれぞれ対応する位置に、前記駆動方向に1または複数の補正パターン像がそれぞれ整列する2の補正パターン列を、前記傾き量だけ前記駆動方向に対する位置の差を持たせて形成する補正パターン形成手段と、
    前記2のセンサによる前記2の補正パターン列の検知結果と、前記傾き量とに基づき、前記像形成媒体に対して形成された前記各色の像の位置ずれを、該傾き量による傾きを戻して補正する位置ずれ補正手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置ずれ補正手段は、
    前記補正パターン形成手段で前記傾き量だけ前記駆動方向に位置の差を持って形成された前記2の補正パターン列を用いて、前記複数の像形成手段それぞれの像形成条件を補正するための第1の補正値を算出する第1の補正値算出手段と、
    該第1の補正値の前記傾き量に応じた傾きを戻した第2の補正値を算出する第2の補正値算出手段と
    を備え、
    前記第2の補正値算出手段で算出された前記第2の補正値を用いて前記像形成手段それぞれの像形成条件を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像形成手段が像を形成するための画像データをライン単位で記憶するラインメモリをさらに有し、
    前記補正パターン形成手段は、
    前記ラインメモリに対するアクセスを、前記傾き量に応じてラインをずらしながら行うことで、前記2の補正パターンを、該傾き量だけ前記駆動方向への位置の差を持って形成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像形成手段は、
    像を形成するための画像データに対して画像処理を施す画像処理手段を備え、
    前記補正パターン形成手段は、
    前記1または複数の補正パターン像を形成するための画像データを、前記画像処理手段において前記傾き量に応じて変形させることで、前記2の補正パターンを、該傾き量だけ前記駆動方向への位置の差を持って形成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正パターン形成手段は、
    前記像形成手段を前記傾き量に応じて傾けることで、前記2の補正パターンを、前記傾き量だけ前記駆動方向への位置の差を持って形成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記傾き量算出手段は、
    前記複数の像形成手段のうち1の像形成手段を用いて1の色の計測パターンを前記像形成媒体に対して形成し、該1の色の計測パターンを前記2のセンサが検知した検知結果に基づき前記傾き量を算出する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記傾き量算出手段は、
    前記複数の像形成手段それぞれを用いて複数の色の計測パターンを前記像形成媒体に対して形成し、該複数の色の計測パターンを前記2のセンサが検知した検知結果に基づき前記傾き量を算出する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 像形成手段が、所定速度で駆動される像形成媒体に対して、異なる色の複数の像を、各色の像の位置を合わせてそれぞれ形成する複数の像形成ステップと、
    傾き量算出手段が、前記駆動の方向に直交する方向に対する、前記像形成媒体に形成された像を検知する2のセンサの配置方向の傾き量を算出する傾き量算出ステップと、
    補正パターン形成手段が、前記像形成ステップにより、前記像形成媒体の前記2のセンサにそれぞれ対応する位置に、前記駆動方向に1または複数の補正パターン像がそれぞれ整列する2の補正パターン列を、前記傾き量だけ前記駆動方向に対する位置の差を持たせて形成する補正パターン形成ステップと、
    位置ずれ補正手段が、前記2のセンサによる前記2の補正パターン列の検知結果と、前記傾き量とに基づき、前記像形成媒体に対して形成された前記各色の像の位置ずれを、該傾き量による傾きを戻して補正する位置ずれ補正ステップと
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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