JP2013194642A - 可変バルブタイミング機構の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変バルブタイミング機構(VTC)の消費電力を抑制する。
【解決手段】カムトルクの交番周波数がVTCの駆動周波数以下となるエンジン低回転域において、カムシャフトの回転に伴うバルブスプリングの反力などからなる交番トルク(カムトルク)により、バルブタイミングの変更に必要なトルクが電動モータの最大トルクより大きくなると、電動モータの回転が停止する「ロック状態」が発生する。このロック状態が発生した場合には、エンジン運転状態に応じたモータ操作量を、カムトルクに抗して、VTCの現在角度を維持可能な操作量まで減少させ、この分だけ電力消費を抑制する。
【選択図】図8

Description

本発明は、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させることで、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブタイミング(開閉タイミング)を変更する、可変バルブタイミング機構(VTC)の制御装置に関する。
バルブタイミングを任意に変更可能とするため、特開2008−57371号公報(特許文献1)に記載されるように、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を電動モータで変化させる電動式VTCが知られている。
特開2008−57371号公報
ところで、カムシャフトの端部に取り付けられるVTCは、カムシャフトの回転に伴う、バルブスプリングの反力及び可動部の質量による慣性力からなる交番トルク(カムトルク)を受ける。例えば、カムトルクの交番周波数がVTCの駆動周波数以下となるエンジン低回転域においては、カムトルクを平均値として捉えることができるエンジン高回転域とは異なり、バルブタイミングの変更に必要なトルクがモータの最大トルクより大きくなる状態が生じ得る。この場合には、モータの回転が停止する「ロック状態」となり、逆起電力が発生しなくなることに加え、VTC角度が目標角度に到達していないため、目標角度へと近づけるべく過大な電流(ロック電流)が発生してしまう。モータがロック状態になると、モータトルクがバルブタイミングの変更に活かされないため、ロック電流による消費電力の増大などを来たしてしまう。
そこで、本発明は、消費電力を抑制した、可変バルブタイミング機構の制御装置を提供することを目的とする。
電動アクチュエータによりカム位相を変更するVTCの制御装置は、エンジン運転状態に基づいて、カムシャフトの回転角度の所定範囲、電動アクチュエータの操作量を減少させる。
VTCの動作への影響がある場合又は可能性がある場合、カムシャフトの回転角度の所定範囲、電動アクチュエータの操作量が減少するので、消費電力を抑制することができる。
車両用エンジンシステムの構成図である。 VTCの詳細を示す斜視図である。 制御プログラムの第1実施例を示すフローチャートである。 クランクシャフト及びカムシャフトの回転角度を検出する方法の説明図である。 モータ操作量を減少させる方法を示し、(A)〜(D)は第1〜第4方法の説明図である。 モータ操作量を復帰させる方法を示し、(A)〜(D)は第1〜第4方法の説明図である。 従来技術におけるVTC角度の変更に係る各種状態の説明図である。 本提案技術におけるVTC角度の変更に係る各種状態の説明図である。 制御プログラムの第2実施例を示すフローチャートである。 制御プログラムの第3実施例を示すフローチャートである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、本実施形態に係るVTCの制御装置が適用される、車両用エンジンのシステム構成を示す。
エンジン10は、例えば、直列4気筒ガソリンエンジンであり、各気筒に吸気(吸入空気)を導入するための吸気管12には、エンジン10の負荷の一例としての吸気流量Qを検出する吸気流量センサ14が取り付けられている。吸気流量センサ14としては、例えば、エアフローメータなどの熱線式流量計を使用することができる。なお、エンジン10の負荷としては、吸気流量Qに限らず、例えば、吸気負圧、過給圧力、スロットル開度、アクセル開度など、トルクと密接に関連する状態量を使用することができる。
各気筒の燃焼室16に吸気を導入する吸気ポート18には、その開口を開閉する吸気弁20が配設されている。吸気弁20の吸気上流に位置する吸気管12には、吸気ポート18に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁22が取り付けられている。燃料噴射弁22は、電磁コイルへの通電によって磁気吸引力が発生すると、スプリングによって閉弁方向に付勢されている弁体がリフトして開弁し、燃料を噴射する、電磁式の噴射弁である。燃料噴射弁22には、その開弁時間に比例した燃料が噴射されるように、所定圧力に調圧された燃料が供給されている。
燃料噴射弁22から噴射された燃料は、吸気ポート18と吸気弁20との隙間を介して燃焼室16に吸気と共に導入され、点火プラグ24の火花点火によって着火燃焼し、その燃焼による圧力がピストン26をクランクシャフト(図示省略)に向けて押し下げることで、クランクシャフトを回転駆動させる。
また、燃焼室16から排気を導出する排気ポート28には、その開口を開閉する排気弁30が配設され、排気弁30が開弁することで、排気ポート28と排気弁30との隙間を介して、排気が排気管32へと排出される。排気管32には、触媒コンバータ34が配設されており、排気中の有害物質は、触媒コンバータ34によって無害成分に浄化された後、排気管32の終端開口から大気中に放出される。ここで、触媒コンバータ34としては、例えば、排気中のCO(一酸化炭素),HC(炭化水素)及びNOx(窒素酸化物)を同時に浄化する三元触媒を使用することができる。
吸気弁20を開閉駆動する吸気カムシャフト36の端部には、クランクシャフトに対する吸気カムシャフト36の回転位相を変化させることで、吸気弁20のバルブタイミングを変更するVTC38が取り付けられている。VTC38は、図2に示すように、クランクシャフトの回転駆動力を伝達するカムチェーンが巻き回されるカムスプロケット38Aと一体化され、減速機が内蔵された電動モータ38B(電動アクチュエータ)により、カムスプロケット38Aに対して吸気カムシャフト36を相対回転させることで、バルブタイミングを進角又は遅角させる。ここで、図2において符号38Cで示すものは、電動モータ38Bへ電力を供給するハーネスを接続するためのコネクタである。
なお、VTC38としては、図2に示す構成のものに限らず、電動モータなどの電動アクチュエータによりバルブタイミングを変更可能であれば如何なる構成をなしていてもよい。また、VTC38は、吸気弁20に限らず、吸気弁20及び排気弁30の少なくとも一方に備え付けられていればよい。
燃料噴射弁22,点火プラグ24及びVTC38は、マイクロコンピュータを内蔵した電子制御装置40によって制御される。電子制御装置40は、各種センサからの信号を入力し、予め記憶された制御プログラムに従って、燃料噴射弁22,点火プラグ24及びVTC38の各操作量を決定し出力する。燃料噴射弁22による燃料噴射制御においては、例えば、各気筒の吸気行程に合わせて個別の燃料噴射を行う、いわゆる「シーケンシャル噴射制御」が行われる。なお、VTC38の制御は、電子制御装置40とは異なる別体の電子制御装置で行うようにしてもよい。
電子制御装置40には、吸気流量センサ14の信号に加え、エンジン10の冷却水温度(水温)Twを検出する水温センサ42、エンジン10の回転速度Neを検出する回転速度センサ44、クランクシャフトの回転角度(基準位置からの角度)θCRKを検出するクランク角度センサ46、吸気カムシャフト36の回転角度θCAMを検出するカム角度センサ48の各信号が入力される。
電子制御装置40は、後述するVTC38の制御に加え、次のように、燃料噴射弁22及び点火プラグ24を制御する。即ち、電子制御装置40は、吸気流量センサ14及び回転速度センサ44から吸気流量Q及び回転速度Neを夫々読み込み、これらに基いてエンジン運転状態に応じた基本燃料噴射量を算出する。また、電子制御装置40は、水温センサ42から水温Twを読み込み、基本燃料噴射量を水温Twなどで補正した燃料噴射量を算出する。そして、電子制御装置40は、エンジン運転状態に応じたタイミングで、燃料噴射量に応じた燃料を燃料噴射弁22から噴射し、点火プラグ24を適宜作動させて燃料と吸気との混合気を着火燃焼させる。このとき、電子制御装置40は、図示省略の空燃比センサから空燃比を読み込み、排気中の空燃比が理論空燃比に近づくように、燃料噴射弁22をフィードバック制御する。
図3は、エンジン10が始動されたことを契機として、電子制御装置40が繰り返し実行する、制御プログラムの第1実施例を示す。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様。)では、電子制御装置40が、エンジン運転状態に応じたVTC38の目標角度を算出する。即ち、電子制御装置40は、吸気流量センサ14,水温センサ42及び回転速度センサ44から、吸気流量Q,水温Tw及び回転速度Neを夫々読み込む。そして、電子制御装置40は、例えば、水温ごとに回転速度及び吸気流量に応じた目標角度が設定されたテーブルを参照し、水温Tw,回転速度Ne及び吸気流量Qに応じた目標角度を求める。
ステップ2では、電子制御装置40が、VTC38の実角度(基準位置からの実際の角度)を算出する。即ち、電子制御装置40は、クランク角度センサ46及びカム角度センサ48から、クランクシャフトの回転角度θCRK及び吸気カムシャフト36の回転角度θCAMを夫々読み込む。そして、電子制御装置40は、例えば、吸気カムシャフト36の回転角度θCAMからクランクシャフトの回転角度θCRKを減算することで、進角側を正値とした、VTC38の実角度を求める。
ここで、クランク角度センサ46及びカム角度センサ48としては、次のようなセンサシステムのいずれかを利用することができる。
第1のセンサシステムは、離散的な所定角度ごとに回転角度を検出するセンサ(以下「センサA」という。)を使用したものである。この場合、他の制御で利用しているセンサ信号を流用することでコストが低減するが、特に、エンジン低回転域においては、単位時間当たりの角度検出頻度が低下してしまう欠点がある。
第2のセンサシステムは、単位角度ごとに回転角度を検出するセンサ、要するに、回転角度を連続して出力するセンサ(以下「センサB」という。)を使用したものである。この場合、センサ単価が上昇してしまう欠点があるが、エンジン低回転域においても、単位時間当たりの角度検出頻度を高めることができる利点がある。
第3のセンサシステムは、センサA及びセンサBの両方を使用し、図4に示すように、VTC38が要求する角度検出頻度を満たすことができるエンジン回転域ではセンサAを使用する一方、その角度検出頻度を満たすことができないエンジン回転域ではセンサBを使用するものである。この場合、エンジン10の全回転域において、十分な角度検出頻度を得ることができる。
第4のセンサシステムは、センサA及びセンサBの両方を使用し、図4に示すように、VTC38が要求する角度検出頻度を満たすことができるエンジン回転域ではセンサAを使用する一方、その角度検出頻度を満たすことができないエンジン回転域ではセンサBを使用しつつ、これをセンサAで随時校正するものである。この場合、エンジン10の全回転域において、十分な角度検出頻度及び角度検出精度を得ることができる。
ステップ3では、電子制御装置40が、VTC38の目標角度と実角度との偏差に基づいて、電動モータ38Bの操作量(例えば、デューティなど)を算出する。
ステップ4では、電子制御装置40が、前回算出したVTC38の実角度と今回算出したVTC38の実角度との偏差(実角度偏差)の絶対値が第1の所定角度未満であるか否かを介して、電動モータ38Bがロック状態にあるか否かを判定する。即ち、電子制御装置40は、VTC38の実角度偏差にあまり変化がない場合に、バルブタイミングの変更に必要なトルクが電動モータ38Bの最大トルクより大きくなった「ロック状態」が発生したと判定する。そして、電子制御装置40は、実角度偏差の絶対値が第1の所定角度未満(ロック状態発生)であると判定すれば処理をステップ5へと進める一方(Yes)、実角度偏差の絶対値が第1の所定角度以上であると判定すれば処理をステップ10へと進める(No)。
ここで、例えば、ノイズ重畳による誤操作を抑制するため、実角度偏差の絶対値が第1の所定角度未満である状態が所定回数連続した場合に、電動モータ38Bがロック状態にあると判定するようにしてもよい。また、第1の所定角度が大きいほど、所定回数が小さいほど、早期にロック状態が発生したと判定することができる。
ステップ5では、電子制御装置40が、ステップ3で算出したモータ操作量を、カムトルクに抗して、VTC38の現在角度を維持可能な操作量まで減少させる。最終的に減少させるモータ操作量の決定方法としては、以下説明するように、(1)学習値を用いる方法、又は、(2)テーブルを用いる方法を採用することができる。また、モータ操作量は、図5に示すように、(A)一気に減少、(B)弓なりに減少、(C)徐々に(段階的に)減少、又は、(D)山なりに減少させればよい。
モータ操作量の減少による消費電力の抑制効果は、同一のタイミングでモータ操作量を減少させた場合、(A)一気に減少>(B)弓なりに減少>(C)徐々に減少>(D)山なりに減少、という大小関係がある。また、その制御負荷は、VTC38の制御全体から見れば差は少ないが、局所的には、(A)一気に減少<(C)徐々に減少<(B)弓なりに減少≒(D)山なりに減少、という大小関係がある。さらに、VTC38の現在角度を保持可能なモータ操作量よりも減少させた場合には、VTC38はカムトルクに負けて目標方向とは逆方向に押し戻されてしまう。この場合、VTC38の押し戻しによる角度変更の遅延は、(A)一気に減少>(B)弓なりに減少>(C)徐々に減少>(D)山なりに減少、という大小関係がある。
従って、これらの特性(大小関係)を考慮し、モータ操作量の減少方法を適宜選択するとよい。
[学習値を用いる方法]
電子制御装置40は、VTC38の角度を変更していない場合、即ち、VTC38の角度が略一定である場合に、そのときのモータ操作量を学習値として記憶する。具体的には、電子制御装置40は、エンジン10の回転速度Neが所定速度以下である状態において、実角度偏差の絶対値が第1の所定値未満である状態が所定回数連続(即ち、所定時間持続)した場合に、そのときのモータ操作量の平均値を学習値として、フラッシュROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリに記憶する。そして、電子制御装置40は、不揮発性メモリに記憶された学習値を参照し、その学習値までモータ操作量を減少させる。
この場合、エンジン10の水温Twごとに学習値を記憶し、水温変化に伴うモータ操作量の変化に対応するようにしてもよい。即ち、電動モータ38Bの特性として、モータトルクは電流値に比例すると共に、印加電圧が一定である場合には、温度が低いほどコイル抵抗が小さくなる。従って、電動モータ38Bの温度と相関性がある水温Twが低くなると、電動モータ38Bに流れる電流値が大きくなって、モータトルクが大きくなることから、減少可能なモータ操作量が大きくなる。そこで、エンジン10の水温Twに応じて学習値を切り替えることで、消費電力をより抑制することができる。
なお、モータ操作量を減少させる場合、学習値に所定の余裕代を持たせた値までモータ操作量を減少させるようにすれば、誤操作によるVTC38の角度変動を抑制することができる。
[テーブルを用いる方法]
ロック状態が発生した場合において、水温ごとに、VTC38の角度を維持可能なモータ操作量が設定されたテーブルを準備する。そして、電子制御装置40は、テーブルを参照し、水温Twに応じたモータ操作量を求め、この値までモータ操作量を減少させる。
ステップ6では、電子制御装置40が、モータ操作量を電動モータ38Bに出力する。ここで、電動モータ38Bへのモータ操作量の出力は、VTC38の駆動周波数に応じた所定時間ごとに行われるようにする(以下同様)。
ステップ7では、電子制御装置40が、ステップ2と同様な方法で、VTC38の実角度を算出する。
ステップ8では、電子制御装置40が、実角度偏差の絶対値が第2の所定角度以上であるか否かを介して、電動モータ38Bのロック状態が解除されたか否かを判定する。即ち、電子制御装置40は、モータ操作量を減少させた後に、VTC38の実角度偏差に変化が生じた場合に、バルブタイミングの変更に必要なトルクが電動モータ38Bの最大トルクより小さくなり、ロック状態が解除されたと判定する。そして、電子制御装置40は、実角度偏差の絶対値が第2の所定角度以上(ロック状態解除)であると判定すれば処理をステップ9へと進める一方(Yes)、実角度偏差の絶対値が第2の所定角度未満(ロック状態継続)であると判定すれば処理をステップ6へと戻す(No)。
ここで、第2の所定角度が小さいほど、早期にロック状態が解除されたと判定することができる。また、第2の所定角度としては、第1の所定角度と同じ値をとるようにしてもよい。但し、第1の所定角度と第2の所定角度とを異ならせることで、制御にヒステリシスを持たせることが可能となり、ロック状態の発生及び解除の判定が頻繁に繰り返されることを抑制できる。
ステップ9では、電子制御装置40が、ステップ5で減少させたモータ操作量を復帰、即ち、減少前のモータ操作量に戻す。なお、モータ操作量は、VTC38の目標角度と実角度との偏差に応じた値まで復帰させてもよい。また、モータ操作量は、図6に示すように、(A)一気に復帰、(B)弓なりに復帰、(C)徐々に(段階的に)復帰、又は、(D)山なりに復帰させればよい。
モータ操作量の復帰による消費電力の抑制効果は、同一のタイミングでモータ操作量を復帰させた場合、(B)弓なりに復帰>(C)徐々に復帰>(D)山なりに復帰>(A)一気に復帰、という大小関係がある。また、その制御負荷は、VTC38の制御全体から見れば差は少ないが、局所的には、(A)一気に復帰<(C)徐々に復帰<(B)弓なりに復帰≒(D)山なりに復帰、という大小関係がある。
従って、これらの特性(大小関係)を考慮し、モータ操作量の復帰方法を適宜選択するとよい。
ステップ10では、電子制御装置40が、モータ操作量を電動モータ38Bに出力する。
ステップ11では、電子制御装置40が、VTC38の実角度が目標角度に到達したか否かを判定する。そして、電子制御装置40は、実角度が目標角度に到達したと判定すれば処理を終了させる一方(Yes)、実角度が目標角度に到達していないと判定すれば処理をステップ2へと戻す(No)。
かかる電子制御装置40によれば、VTC38の角度を目標角度まで変更する場合、VTC38の実角度偏差が第1の所定角度未満になると、バルブタイミングの変更に必要なトルクが電動モータ38Bの最大トルクより大きくなった「ロック状態」が発生したと判定される。そして、ロック状態が発生すると、VTC38の目標角度と実角度との偏差に応じたモータ操作量が、カムトルクに抗してVTC38の角度を維持可能なレベルまで減少される。
その後、VTC38の実角度偏差が第2の所定角度以上になると、バルブタイミングの変更に必要なトルクが電動モータ38Bの最大トルクより小さくなり、ロック状態が解除されたと判定される。そして、ロック状態が解除されると、ロック状態において減少されていたモータ操作量が復帰される。
このため、従来技術においては、図7に示すように、VTC38の角度変更が行われなくなるロック状態が発生した場合、モータ電流にロック電流が発生して電力が無駄に消費されていたものが、本提案技術においては、図8に示すように、ロック状態が発生すると、モータ電流が減少し、その分だけ消費電力を抑制することができる。また、電動モータ38Bにロック電流が発生し難くなるため、モータ駆動回路の発熱も抑制することができる。
なお、ロック状態が発生している場合には、バルブタイミングの変更に必要なトルクが電動モータ38Bの最大トルクより大きくなっているので、VTC38の角度を変更することが不可能であり、VTC38の現在角度を保持可能な範囲で、モータ操作量を減少させてもVTC38の動作に影響がない。
図9は、エンジン10が始動されたことを契機として、電子制御装置40が繰り返し実行する、制御プログラムの第2実施例を示す。なお、先の第1実施例と共通する制御内容については、重複説明を排除する観点から、その説明を簡単にする(以下同様)。
ステップ21では、電子制御装置40が、エンジン運転状態に応じたVTC38の目標角度を算出する。
ステップ22では、電子制御装置40が、VTC38の実角度を算出する。
ステップ23では、電子制御装置40が、VTC38の目標角度と実角度との偏差に基づいて、電動モータ38Bの操作量を算出する。
ステップ24では、電子制御装置40が、VTC38に作用するカムトルクを算出する。即ち、電子制御装置40は、例えば、カムシャフトの回転状態を表す、クランクシャフトの回転角度及びVTC38の角度に応じたカムトルクが設定されたテーブルを参照し、クランクシャフトの回転角度θCRK及びVTC38の実角度に応じたカムトルクを求める。そして、電子制御装置40は、カムトルクと電動モータ38Bの減速比とを積算することで、VTC38に作用するカムトルクを求める。なお、カムトルクは、例えば、カムシャフトの歪みなどから求めるようにしてもよい。
ステップ25では、電子制御装置40が、VTC38に作用するカムトルクが第1の所定トルクより大きいか否かを介して、電動モータ38Bがロック状態にあるか否かを判定する。第1の所定トルクとしては、例えば、電動モータ38Bの最大トルク又はこれよりも若干低い値をとることができる。そして、電子制御装置40は、VTC38に作用するカムトルクが第1の所定トルクより大きい(ロック状態発生)と判定すれば処理をステップ26へと進める一方(Yes)、VTC38に作用するカムトルクが第1の所定トルク以下であると判定すれば処理をステップ31へと進める(No)。
ここで、例えば、ノイズ重畳による誤操作を抑制するため、VTC38に作用するカムトルクが第1の所定トルクより大きい状態が所定回数連続した場合に、電動モータ38Bがロック状態にあると判定するようにしてもよい。また、第1の所定トルクが小さいほど、早期にロック状態が発生したと判定することができる。さらに、第1の所定トルクが電動モータ38Bの最大トルクより小さい場合には、電動モータ38Bの回転が実際に停止する前にロック状態発生と判定することができる。
ステップ26では、電子制御装置40が、ステップ23で算出したモータ操作量を、カムトルクに抗して、VTC38の現在角度を維持可能な操作量まで減少させる。
ステップ27では、電子制御装置40が、モータ操作量を電動モータ38Bに出力する。
ステップ28では、電子制御装置40が、ステップ24と同様な方法で、VTC38に作用するカムトルクを算出する。
ステップ29では、電子制御装置40が、VTC38に作用するカムトルクが第2の所定トルク以下であるか否かを介して、電動モータ38Bのロック状態が解除されたか否かを判定する。そして、電子制御装置40は、VTC38に作用するカムトルクが第2の所定トルク以下(ロック状態解除)であると判定すれば処理をステップ30へと進める一方(Yes)、VTC38に作用するカムトルクが第2の所定トルクより大きい(ロック状態継続)と判定すれば処理をステップ27へと戻す(No)。
ここで、第2の所定トルクが大きいほど、早期にロック状態が解除されたと判定することができる。また、第2の所定トルクとしては、第1の所定トルクと同じ値をとるようにしてもよい。但し、第1の所定トルクと第2の所定トルクとを異ならせることで、制御にヒステリシスを持たせることが可能となり、ロック状態の発生及び解除の判定が頻繁に繰り返されることを抑制できる。
ステップ30では、電子制御装置40が、ステップ26で減少させたモータ操作量を復帰、即ち、減少前のモータ操作量に戻す。
ステップ31では、電子制御装置40が、モータ操作量を電動モータ38Bに出力する。
ステップ32では、電子制御装置40が、VTC38の実角度が目標角度に到達したか否かを判定する。そして、電子制御装置40は、実角度が目標角度に到達したと判定すれば処理を終了させる一方(Yes)、実角度が目標角度に到達していないと判定すれば処理をステップ22へと戻す(No)。
かかる電子制御装置40によれば、先の第1実施例における実角度偏差に代えて、VTC38に作用するカムトルクに応じて、電動モータ38Bにロック状態が発生したか否か、又は、そのロック状態が解除されたか否かが判定される。このとき、VTC38に作用するカムトルクは、クランクシャフトの角度θCRK及びVTC38の実角度から求められたカムトルクと、電動モータ38Bの減速比と、から求められる。このため、VTC38に作用するカムトルクは、吸気カムシャフト36が吸気弁20を開閉駆動する状態を考慮した値となり、その推定精度を向上させることができる。なお、他の作用及び効果については、先の第1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
また、第2実施例においては、VTC38に作用するカムトルクと第1の所定トルク又は第2の所定トルクとの比較により、ロック状態の発生及び解除を判定していたが、次のように、電動モータ38Bが出力するトルクを推定し、これとVTC38に作用するカムトルクとの比較により、ロック状態の発生及び解除を判定するようにしてもよい。即ち、電動モータ38Bが出力するトルク[Nm]は、モータ操作量(電圧)に比例する一方、モータコイルの抵抗に反比例する特性がある。このため、変換係数としてのトルク定数をkとすると、トルク[Nm]は、モータ操作量[V]/抵抗[Ω]×トルク定数kから求めることができる。このようにすれば、実際のモータトルクとカムトルクとの比較により、ロック状態の発生及び解除が判定されるので、その判定精度を向上させることができる。
図10は、エンジン10が始動されたことを契機として、電子制御装置40が繰り返し実行する、制御プログラムの第3実施例を示す。
ステップ41では、電子制御装置40が、エンジン運転状態に応じたVTC38の目標角度を算出する。
ステップ42では、電子制御装置40が、VTC38の実角度を算出する。
ステップ43では、電子制御装置40が、VTC38の目標角度と実角度との偏差に基づいて、電動モータ38Bの操作量を算出する。
ステップ44では、電子制御装置40が、電動モータ38Bの駆動電流が第1の所定電流より大きいか否かを介して、電動モータ38Bがロック状態にあるか否かを判定する。電動モータ38Bの駆動電流としては、例えば、電流検出回路で検出した値、電動モータ38Bの回転速度から推定した値などを採用することができる。また、第1の所定電流としては、例えば、ロック電流又はこれよりも若干低い電流値とすることができる。そして、電子制御装置40は、電動モータ38Bの駆動電流が第1の所定電流より大きい(ロック状態発生)と判定すれば処理をステップ45へと進める一方(Yes)、電動モータ38Bの駆動電流が第1の所定電流以下であると判定すれば処理をステップ49へと進める(No)。
ここで、例えば、ノイズ重畳による誤操作を抑制するため、電動モータ38Bの駆動電流が第1の所定電流より大きい状態が所定時間連続した場合に、電動モータ38Bがロック状態にあると判定するようにしてもよい。また、第1の所定電流が小さいほど、所定時間が短いほど、早期にロック状態が発生したと判定することができる。
ステップ45では、電子制御装置40が、ステップ43で算出したモータ操作量を、カムトルクに抗して、VTC38の現在角度を維持可能な操作量まで減少させる。
ステップ46では、電子制御装置40が、モータ操作量を電動モータ38Bに出力する。
ステップ47では、電子制御装置40が、電動モータ38Bの駆動電流が第2の所定電流以下であるか否かを介して、電動モータ38Bのロック状態が解除されたか否かを判定する。そして、電子制御装置40は、電動モータ38Bの駆動電流が第2の所定電流以下(ロック状態解除)であると判定すれば処理をステップ48へと進める一方(Yes)、電動モータ38Bの駆動電流が第2の所定電流より大きい(ロック状態継続)と判定すれば処理をステップ46へと戻す(No)。
ここで、第2の所定電流が大きいほど、早期にロック状態が解除されたと判定することができる。また、第2の所定電流としては、第1の所定電流と同じ値をとるようにしてもよい。但し、第1の所定電流と第2の所定電流とを異ならせることで、制御にヒステリシスを持たせることが可能となり、ロック状態の発生及び解除の判定が頻繁に繰り返されることを抑制できる。
ステップ48では、電子制御装置40が、ステップ45で減少させたモータ操作量を復帰、即ち、減少前のモータ操作量に戻す。
ステップ49では、電子制御装置40が、モータ操作量を電動モータ38Bに出力する。
ステップ50では、電子制御装置40が、VTC38の実角度が目標角度に到達したか否かを判定する。そして、電子制御装置40は、実角度が目標角度に到達したと判定すれば処理を終了させる一方(Yes)、実角度が目標角度に到達していないと判定すれば処理をステップ42へと戻す(No)。
かかる電子制御装置40によれば、先の第1実施例における実角度偏差に代えて、電動モータ38Bの駆動電流に応じて、電動モータ38Bにロック状態が発生したか否か、又は、そのロック状態が解除されたか否かが判定される。このため、実角度の算出が不要となり、制御負荷を低減することができる。なお、他の作用及び効果については、先の第1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
電動モータ38Bにロック状態が発生したか否か、又は、そのロック状態が解除されたか否かは、第1〜第3実施例で説明した判定条件を複数組み合わせて判定するようにしてもよい。このようにすれば、例えば、ノイズ重畳などにより1つの条件が成立しても、他の条件が成立していなければ、ロック状態の発生又はその解除がなされたと判定されないため、誤操作を抑制することができる。
また、本実施形態においては、第1〜第3実施例単独ではなく、そこで説明された処理内容を適宜入れ換え・組み合わせてもよい。
ここで、前記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)前記カムシャフトから前記可変バルブタイミング機構に作用するカムトルクが所定値より大きくなった場合に、前記可変バルブタイミング機構の動作への影響があると判定することを特徴とする請求項1に記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
かかる構成によれば、カムシャフトから可変バルブタイミング機構に作用するカムトルクに基づいて、可変バルブタイミング機構の動作への影響があるか否かを判定することができる。
(ロ)前記所定値は、前記電動アクチュエータの操作量に応じて変更されることを特徴とする(イ)に記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
かかる構成によれば、電動アクチュエータの操作量に応じて所定値が変更されるため、電動アクチュエータの出力を考慮した判定が可能となり、判定精度を向上させることができる。
(ハ)前記電動アクチュエータの駆動電流が所定値より大きくなった場合に、前記可変バルブタイミング機構の動作への影響があると判定することを特徴とする請求項1に記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
かかる構成によれば、電流検出回路などにより直接検出可能な、電動アクチュエータの駆動電流に基づいて、可変バルブタイミング機構の動作への影響があるか否かを判定することができる。このため、制御パラメータの推定演算などが不要となり、制御負荷を低減することができる。
(ニ)エンジン回転速度が所定値以下であり、かつ、前記可変バルブタイミング機構により前記カム位相が所定時間変更されていない場合に、前記電動アクチュエータの操作量の平均値を学習し、この学習値まで操作量を減少させることを特徴とする請求項1〜請求項3、(イ)〜(ハ)のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
かかる構成によれば、エンジン回転速度が所定値以下であり、かつ、可変バルブタイミング機構によりカム位相が所定時間変更されていない場合、即ち、カムトルクの影響が大きい定常状態の場合に、電動アクチュエータの操作量の平均値が学習される。このため、実機のバラツキなどを考慮して、可変バルブタイミング機構の現在角度を維持可能な操作量を求めることができる。
(ホ)前記学習値は、エンジンの水温ごとに学習されることを特徴とする(ニ)に記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
かかる構成によれば、エンジンの水温に応じて学習値が学習されるため、温度に応じて変化する電動アクチュエータのトルクを考慮した制御が行われ、消費電力をより抑制することができる。
(ヘ)前記電動アクチュエータの操作量は、エンジンの水温に応じた値まで減少されることを特徴とする請求項1〜請求項3、(イ)〜(ハ)のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
かかる構成によれば、温度に応じて変化する電動アクチュエータのトルクを考慮した制御が行われ、消費電力をより抑制することができる。
(ト)離散的な所定角度ごとにカムシャフトの回転角度を検出する第1のセンサと、連続的にカムシャフトの回転角度を検出する第2のセンサと、を用い、エンジン回転速度が所定値以下である低回転域では、前記第2のセンサによりカムシャフトの回転角度を検出する一方、エンジン回転速度が所定値より大きい高回転域では、前記第1のセンサによりカムシャフトの回転角度を検出することを特徴とする請求項1〜請求項3、(イ)〜(ヘ)のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
かかる構成によれば、エンジンの全回転域において、十分なカムシャフトの回転角度検出頻度を得ることができる。
(チ)離散的な所定角度ごとにカムシャフトの回転角度を検出する第1のセンサと、連続的にカムシャフトの回転角度を検出する第2のセンサと、を用い、エンジン回転速度が所定値以下である低回転域では、前記第2のセンサにより検出した回転角度を前記第1のセンサにより検出した回転角度で校正する一方、エンジン回転速度が所定値より大きい高回転域では、前記第1のセンサによりカムシャフトの回転角度を検出することを特徴とする請求項1〜請求項3及び(イ)〜(ヘ)のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
かかる構成によれば、エンジンの全回転域において、十分なカムシャフトの回転角度検出頻度及び回転角度検出精度を得ることができる。
10 エンジン
36 吸気カムシャフト
38 VTC(可変バルブタイミング機構)
38B 電動モータ(電動アクチュエータ)
40 電子制御装置
42 水温センサ
44 回転速度センサ
46 クランク角度センサ
48 カム角度センサ

Claims (3)

  1. 電動アクチュエータによりカム位相を変更する可変バルブタイミング機構の制御装置であって、
    エンジン運転状態に基づいて、前記可変バルブタイミング機構の動作への影響を判定し、その判定結果に基づいて、カムシャフトの回転角度の所定範囲、前記電動アクチュエータの操作量を減少させることを特徴とする可変バルブタイミング機構の制御装置。
  2. 前記可変バルブタイミング機構の動作量が所定値未満となった場合に、前記可変バルブタイミング機構の動作への影響があると判定することを特徴とする請求項1に記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  3. 前記カムシャフトの回転角度は、回転角度を連続して出力するセンサによって検出されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
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