JP2013189842A - 構造物用の滑り支承 - Google Patents

構造物用の滑り支承 Download PDF

Info

Publication number
JP2013189842A
JP2013189842A JP2012187061A JP2012187061A JP2013189842A JP 2013189842 A JP2013189842 A JP 2013189842A JP 2012187061 A JP2012187061 A JP 2012187061A JP 2012187061 A JP2012187061 A JP 2012187061A JP 2013189842 A JP2013189842 A JP 2013189842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
respect
upper structure
lower structure
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012187061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5985927B2 (ja
Inventor
Akira Igarashi
晃 五十嵐
Haruko Shiraishi
晴子 白石
Yukiro Adachi
幸郎 足立
Sachihisa Kato
祥久 加藤
Hiroe Uno
裕惠 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto University
Oiles Industry Co Ltd
Hanshin Expressway Co Ltd
Original Assignee
Kyoto University
Oiles Industry Co Ltd
Hanshin Expressway Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto University, Oiles Industry Co Ltd, Hanshin Expressway Co Ltd filed Critical Kyoto University
Priority to JP2012187061A priority Critical patent/JP5985927B2/ja
Publication of JP2013189842A publication Critical patent/JP2013189842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5985927B2 publication Critical patent/JP5985927B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】大きな地震等に基づく大きな運動エネルギである振動エネルギを位置エネルギに変換して大きな振動エネルギを効果的に吸収、減衰でき、而して、下部構造物から上部構造物の脱落を防止でき、しかも、損壊の虞のない上に、製造費の低減及び占有空間の低減を図り得ると共に下部構造物からの上部構造物への大きな水平力の伝達を低減し得て、費用のかかる上部構造物の耐震性の向上を回避できる構造物用の滑り支承を提供すること。
【解決手段】構造物用としての橋梁用の滑り支承1は、下部構造物としての橋脚2に対して上部構造物としての橋桁3を水平方向において橋軸方向H(以下、H方向という)に移動自在に支持するべく、橋脚2と橋桁3との間に介在される。
【選択図】図1

Description

本発明は、基礎、橋脚等の下部構造物と建物、橋桁等の上部構造物との間に介在されて下部構造物に対して上部構造物を水平方向に移動自在に支持すると共に当該水平方向の振動を減衰することができる構造物用の滑り支承に関する。
滑り支承は、地震等による地盤の振動を建物、橋桁等の上部構造物に伝達させないで地震等による上部構造物の倒壊を防止するようになっている。
特開平10−73145号公報 特開平11−81237号公報 特開2009−144429公報
ところで、大きな地震等により下部構造物に対して上部構造物が大きく変位すると、単に平坦な面同士の滑りを用いた滑り支承では、下部構造物から上部構造物が脱落してしまう虞がある上に、仮に、斯かる脱落を防止するために脱落防止機構を設けても、大きな地震等に基づく大きな振動エネルギが脱落防止機構に直接加わることとなり、脱落防止機構が損壊する虞もある。そして、大きな振動エネルギに対する脱落防止機構は、その製造に費用も嵩む上に大きなスペースを必要とし必ずしも満足できるものではない。
そこで、特許文献3には、これらを満足し得る構造物用の滑り支承が提案されているが、本特許文献3に記載の構造物用の滑り支承では、振動エネルギ吸収が滑り摩擦に依存するために、それほどのエネルギ吸収効果を期待し難い結果、構造物用の滑り支承を介した下部構造物からの上部構造物への水平力の伝達の大きな低減が得られず、費用のかかる上部構造物の耐震性の向上が必要となる。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、大きな地震等に基づく大きな運動エネルギである振動エネルギを位置エネルギに変換して大きな振動エネルギを効果的に吸収、減衰でき、而して、下部構造物から上部構造物の脱落を防止でき、しかも、損壊の虞のない上に、製造費の低減及び占有空間の低減を図り得ると共に下部構造物からの上部構造物への大きな水平力の伝達を低減し得て、費用のかかる上部構造物の耐震性の向上を回避できる構造物用の滑り支承を提供することにある。
下部構造物に対して上部構造物を水平方向に移動自在に支持するべく、下部構造物と上部構造物との間に介在される本発明による構造物用の滑り支承は、上部構造物側に配される上部側滑り面と、この上部側滑り面に水平方向に滑り移動自在に接触すると共に上部側滑り面を介して上部構造物の荷重を受けるように下部構造物側に配される下部側滑り面と、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位に対する復元力を発生する復元力発生手段と、下部構造物に対する上部構造物の水平方向及び鉛直方向の相対的振動エネルギを伸縮において吸収、減衰するべく、一端が上部構造物側に回転自在に第一の軸支点で軸支されている一方、他端が下部構造物側に回転自在に第二の軸支点で軸支されていると共に鉛直方向に伸縮自在に配された流体ダンパとを具備しており、復元力発生手段は、下部構造物及び上部構造物のうちの一方に固定されると共に下部側滑り面に対して交差方向に伸びる変位面とこの変位面に対面した対抗面とを有しており、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位において変位面への対抗面の接触に基いて上部構造物を下部構造物から鉛直方向に移動させるようになっており、流体ダンパは、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、下部側滑り面と第一の軸支点との間の鉛直距離が維持されて第二の軸支点に対して第一の軸支点が水平方向に相対的に移動すると共に第一の軸支点と第二の軸支点とを結ぶ線が第二の軸支点を中心として揺動する一方、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、下部側滑り面と第一の軸支点との鉛直距離が増減されて第二の軸支点に対して第一の軸支点が水平方向に対して交差する方向に相対的に移動して、伸縮するようになっている。
本発明によれば、下部側滑り面に対して交差方向に伸びる変位面とこの変位面に対面した対抗面とを有している復元力発生手段が下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位において変位面への対抗面の接触に基いて上部構造物を下部構造物から鉛直方向に移動させるようになっているために、大きな地震等に基づく大きな運動エネルギである振動エネルギを上部構造物の下部構造物からの鉛直方向の移動をもって位置エネルギに変換して大きな振動エネルギを効果的に吸収でき、斯かる大きな振動エネルギに基づく上部構造物と下部構造物との間の相対的な水平方向の大変位を防止でき、而して、下部構造物から上部構造物の脱落を防止でき、しかも、大きな地震等に基づく大きな振動エネルギを効果的に利用できて、損壊の虞をなくし得る上に、製造費の低減及び占有空間の低減を図り得る上に、変位面への対抗面の接触において摩擦力による減衰効果も期待できる。
加えて、本発明によれば、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、下部側滑り面と第一の軸支点との間の鉛直距離が維持されて第二の軸支点に対して第一の軸支点が水平方向に相対的に移動すると共に第一の軸支点と第二の軸支点とを結ぶ線が第二の軸支点を中心として揺動する一方、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、下部側滑り面と第一の軸支点との鉛直距離が増減されて第二の軸支点に対して第一の軸支点が水平方向に対して交差する方向に相対的に移動して、伸縮するようになっている流体ダンパを具備しているために、下部構造物からの上部構造物への水平振動力の伝達を当該流体ダンパにより低減し得て、而して、費用のかかる上部構造物の耐震性の向上を回避できる。
本発明の好ましい例では、上部側滑り面及び下部側滑り面の夫々は、水平方向に伸びた平坦面を有しており、変位面及び対抗面の夫々は、上部側滑り面及び下部側滑り面に対して傾斜した平坦面を有している。
本発明において流体ダンパは、好ましい例では、シリンダと、シリンダの内部を二室に区画するピストンと、一端がピストンに連結されていると共にシリンダの軸方向の一方の閉塞端部を貫通した第一のピストンロッドと、一端がピストンに連結されていると共にシリンダの軸方向の他方の閉塞端部を貫通した第二のピストンロッドと、シリンダの内部の二室に配された流体と、シリンダの内部の二室を連通するオリフィスと、第一のピストンロッドの他端に固着されていると共に上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に固着された第一の軸部材に回転自在に連結された第一の連結具と、シリンダの軸方向の他方の端部に固着されていると共に上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に固着された第二の軸部材に回転自在に連結された第二の連結具と具備している。
下部構造物に対して上部構造物を水平方向に移動自在に支持するべく、下部構造物と上部構造物との間に介在される本発明の他の構造物用の滑り支承は、上部構造物側に配される上部側滑り面と、この上部側滑り面に水平方向に滑り移動自在に接触すると共に上部側滑り面を介して上部構造物の荷重を受けるように下部構造物側に配される下部側滑り面と、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位に対する復元力を発生する復元力発生手段と、下部構造物に対する上部構造物の相対的振動エネルギを伸縮により吸収するべく、一端が上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に、少なくとも下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、当該上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に対して水平方向に移動自在であって鉛直方向に不動となる一方、他端が上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に、当該上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に対して水平方向及び鉛直方向に不動となるように、夫々連結されていると共に軸方向が鉛直方向となるように配された流体ダンパとを具備しており、復元力発生手段は、下部構造物及び上部構造物のうちの一方に固定されると共に下部側滑り面に対して交差方向に伸びる変位面とこの変位面に対面した対抗面とを有しており、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位において変位面への対抗面の接触に基いて上部構造物を下部構造物から鉛直方向に移動させるようになっている。
斯かる他の構造物用の滑り支承によれば、上記の滑り支承による効果に加えて、下部構造物に対する上部構造物の相対的振動エネルギを伸縮により吸収する流体ダンパが、一端では上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に、少なくとも下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、当該上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に対して水平方向に移動自在であって鉛直方向に不動となる一方、他端では上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に、当該上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に対して水平方向及び鉛直方向に不動となるように、夫々連結されているために、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない下部構造物に対する上部構造物の相対的変位、例えば小さな水平方向の振幅をもった地震等では、流体ダンパが伸縮されず、而して、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位での流体ダンパを介する下部構造物に対する上部構造物の水平方向の相対的振動の伝達を回避できる結果、下部構造物及び上部構造物の機械的疲労を少なくできる。
本他の構造物用の滑り支承において、流体ダンパの一端は、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においても、上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に、当該上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に対して水平方向に移動自在であって鉛直方向に不動となるように、連結されていてもよく、これに代えて、流体ダンパの一端は、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に、水平方向及び鉛直方向に不動となるように、連結されていてもよい。
本他の構造物用の滑り支承において、流体ダンパは、縮み方向の弾性力を常時発生するようになっていてもよく、斯かる流体ダンパでは、下部構造物に対する上部構造物の水平方向の相対的変位後に下部構造物に対して上部構造物が振動前の元の位置(初期位置)に復帰した場合、流体ダンパもまた、その軸方向の鉛直方向への配置を確保できる。
また、本他の構造物用の滑り支承において、流体ダンパは、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、その軸方向の長さが維持されると共にその軸方向が鉛直方向となって、伸縮しないようになっている一方、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、その軸方向の長さが変化されると共にその軸方向が鉛直方向となって、伸縮するようになっていてもよく、これに代えて、流体ダンパは、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、その軸方向の長さが維持されると共にその軸方向が鉛直方向となって、伸縮しないようになっている一方、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、その軸方向の長さが変化されると共にその軸方向が鉛直方向に対して交差する斜め方向に伸びて、伸縮するようになっていてもよい。
以上の他の構造物用の滑り支承において、流体ダンパの一端は、回転自在に上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に連結されていても、上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に形成された案内凹所若しくは案内スリット又は上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に取付けられた案内レールを介して上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に連結されていてもよく、更には、回転自在なローラを介して上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に連結されていてもよく、また、流体ダンパの他端は、回転不動又は回転自在に上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に連結されていてもよい。
更に、本他の構造物用の滑り支承においては、上部側滑り面及び下部側滑り面の夫々は、水平方向に伸びた平坦面を有していてもよく、変位面及び対抗面の夫々は、上部側滑り面及び下部側滑り面に対して傾斜した平坦面を有していてもよく、流体ダンパは、シリンダと、シリンダの内部を二室に区画するピストンと、一端がピストンに連結されていると共にシリンダの軸方向の一方の閉塞端部を貫通した第一のピストンロッドと、一端がピストンに連結されていると共にシリンダの軸方向の他方の閉塞端部を貫通した第二のピストンロッドと、シリンダの内部の二室に配された流体と、シリンダの内部の二室を連通するオリフィスと、第一のピストンロッドの他端に固着されていると共に上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に連結された第一の連結具と、シリンダの軸方向の他方の端部に固着されていると共に上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に連結された第二の連結具とを具備していてもよく、流体ダンパは、ピストンとシリンダの軸方向の一方の閉塞端部との間に配されていると共に縮み方向の弾性力を常時発生するコイルばねを有していてもよい。
以上の流体ダンパにおいて、シリンダの内部の二室に配された流体は、好ましい例では、シリコン流体であるが、その他の流体、例えば可圧縮性の液体でもよく、更には、予め加圧された流体でもよく、この場合、第一のピストンロッドの径と第二のピストンロッドの径とを同一にしてもよいが、異ならせてもよい。
本発明の構造物用の滑り支承において、流体ダンパ自体のエネルギ減衰特性等に加えて、傾斜した平坦面の傾斜角を適宜設定することにより、運動エネルギから位置エネルギへの変換特性及び下部構造物の塑性化の少なくとも一方を任意に制御することができる。
本発明では、上部側滑り面及び下部側滑り面からなる上部構造物の荷重を受ける機構と、復元力発生手段とを一体的に設けても、これに代えて、荷重を受ける機構と復元力発生手段とを別体に設けてもよく、別体に設ける場合には、耐震設計の自由度が高くなり、好ましい場合がある。
本発明によれば、大きな地震等に基づく大きな運動エネルギである振動エネルギを位置エネルギに変換して大きな振動エネルギを効果的に吸収、減衰でき、而して、下部構造物から上部構造物の脱落を防止でき、しかも、損壊の虞のない上に、製造費の低減及び占有空間の低減を図り得ると共に下部構造物からの上部構造物への大きな水平力の伝達を低減し得て、費用のかかる上部構造物の耐震性の向上を回避できる構造物用の滑り支承を提供することができる。
図1は、本発明の好ましい例の正面説明図である。 図2は、図1に示す例のダンパの説明図である。 図3は、図1に示す例の動作説明図である。 図4は、図1に示す例の動作説明図である。 図5は、本発明の他の好ましい例の正面説明図である。 図6は、図5に示す例のダンパの説明図である。 図7は、図5に示す例の動作説明図である。 図8は、図5に示す例の動作説明図である。 図9は、本発明の更に他の好ましい例の正面説明図である。 図10は、本発明の更に他の好ましい例の正面説明図である。 図11は、ダンパの他の例の説明図である。 図12は、本発明の更に他の好ましい例の正面説明図である。 図13は、図12に示す例の動作説明図である。
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明は、これら例に何等限定されない。
図1及び図2において、本例の構造物用としての橋梁用の滑り支承1は、下部構造物としての橋脚2に対して上部構造物としての橋桁3を水平方向において橋軸方向H(以下、H方向という)に移動自在に支持するべく、橋脚2と橋桁3との間に介在される。
滑り支承1は、ボルト等を介して橋桁3の下面6に固着されている取付板7を介して上面で橋桁3の下面6に固着されていると共に上部側滑り面5を下面に有している滑り板8と、上部側滑り面5にH方向に滑り移動自在に接触すると共に上部側滑り面5、滑り板8及び取付板7を介して橋桁3の鉛直方向V(以下、V方向という)の荷重を受ける下部側滑り面9を上面に有した滑り板10と、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位に対する復元力を発生する復元力発生手段11と、橋脚2に対する橋桁3のH方向の相対的振動及び橋脚2に対する橋桁3のV方向の相対的振動エネルギを伸縮において吸収するべく、一端12が上部構造物側としての橋桁3側にR1方向に回転自在に軸部材13を介して軸支点14で軸支されている一方、他端15が下部構造物側としての橋脚2側にR2方向に回転自在に軸部材16を介して軸支点17で軸支されていると共に軸支点14と軸支点17とを結ぶ方向、即ち軸方向(以下、A方向という)に伸縮自在に配された流体ダンパ18とを具備している。
復元力発生手段11は、鍔部21で橋脚2の上面22にアンカーボルト・ナット23を介して固着されている基台24と、基台24のV方向の上端に設けられた滑り板支持機構25と、基台24のH方向の両側面に設けられた一対の変位機構26及び27と、取付板7を介して橋桁3の下面6に固着されていると共にH方向において基台24を間にして配された一対の支持部材28及び29と、H方向に対して傾斜した支持部材28及び29の夫々の傾斜面30及び31に夫々固着された滑り板32及び33とを具備している。
基台24は、H方向に伸びた平坦な上端面35及び上端面35のH方向の両端縁からH方向に対して傾斜して下方に伸びた一対の平坦な傾斜面36及び37を有した截頭四角錐体からなる基台本体38と、基台本体38のH方向に伸びた平坦な下端面39に一体的に設けられた鍔部21とを具備している。
滑り板支持機構25は、基台本体38の上端面35に形成された凹所41と、凹所41に配されて基台本体38に加硫接着又は嵌合された天然ゴム又は合成ゴム等からなる衝撃吸収用の弾性板42とを具備しており、凹所41に部分的に配されていると共に凹所41において基台本体38によりH方向の移動が規制された滑り板10の下面44が弾性板42の上面43に加硫接着されており、これにより、滑り板支持機構25は、弾性板42を介して滑り板10を基台本体38上で支持している。
滑り板10は、その下面44で弾性板42の上面43に加硫接着されることなしに、弾性板42の上面43に単に載置されて凹所41において基台本体38にH方向の移動が規制されるように嵌合されていてもよい。
変位機構26は、基台24のH方向の一方の側面である基台本体38の傾斜面36に形成された凹所51と、凹所51に配されて基台本体38に加硫接着又は嵌合された天然ゴム又は合成ゴム等からなる衝撃吸収用の弾性板52と、下部側滑り面9に対して交差方向に伸びる変位面としての、H方向に伸びる上部側滑り面5及び下部側滑り面9に対して傾斜した平坦面からなる傾斜面53を有すると共に傾斜面53に対する裏面で弾性板52に加硫接着されている滑り板54とを具備している。
滑り板54は、その裏面で弾性板52に加硫接着することなしに、弾性板52に重ね合わされて載置されて凹所51において基台本体38に傾斜面36の傾斜方向の移動が規制されるように嵌合されていてもよい。
変位機構27は、変位機構26と同様に、基台24のH方向の他方の側面である基台本体38の傾斜面37に形成された凹所56と、凹所56に配されて基台本体38に加硫接着又は嵌合された天然ゴム又は合成ゴム等からなる衝撃吸収用の弾性板57と、下部側滑り面9に対して交差方向に伸びる変位面としての、H方向に伸びる上部側滑り面5及び下部側滑り面9に対して傾斜した平坦面からなる傾斜面58を有すると共に傾斜面58に対する裏面で弾性板57に加硫接着されている滑り板59とを具備している。
滑り板59もまた、その裏面で弾性板57に加硫接着することなしに、弾性板57に重ね合わされて載置されて凹所56において基台本体38に傾斜面37の傾斜方向の移動が規制されるように嵌合されていてもよい。
橋桁3の下面6から滑り板54に向かって斜めに突出した支持部材28は、その一端の鍔部61で取付板7にボルト等により固着されて斯かる取付板7を介して橋桁3の下面6に固着されている。
橋桁3の下面6から滑り板59に向かって斜めに突出した支持部材29は、その一端の鍔部62で取付板7にボルト等により固着されて斯かる取付板7を介して橋桁3の下面6に固着されている。
傾斜面53に隙間65をもって対面した対抗面としての傾斜した平坦面からなる滑り面66を有した滑り板32は、滑り面66に対する裏面で支持部材28の他端の鍔部67の傾斜面30にボルト等により固着されており、変位面としての傾斜面53と対抗面としての滑り面66とは、互いに同一の傾斜角(補角関係)を有している。
傾斜面58に隙間68をもって対面した対抗面としての傾斜した平坦面からなる滑り面69を有した滑り板33は、滑り面69に対する裏面で支持部材29の他端の鍔部70の傾斜面31にボルト等により固着されており、変位面としての傾斜面58と対抗面としての滑り面69とは、互いに同一の傾斜角(補角関係)を有していると共に傾斜面53と滑り面66とも互いに同一の傾斜角を有している。即ち、傾斜面58及び滑り面69と傾斜面53及び滑り面66とは、図1に示す状態(初期位置)で、軸支点17を通る鉛直線(V方向に伸びる線)に関して線対称に配されている。
橋桁3側に配される上部側滑り面5を有していると共にボルト等を介して取付板7に固着された滑り板8並びに橋脚2側に配される下部側滑り面9を有した滑り板10の夫々は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂等の低摩擦特性を有する合成樹脂又は斯かる合成樹脂にガラス繊維及び有機繊維等の補強材を混入した補強材入合成樹脂からなっていてもよいが、合成樹脂同士の融着を避けるべく、滑り板8及び滑り板10の一方は、斯かる合成樹脂からなっている一方、滑り板8及び滑り板10の他方は、低摩擦特性を有すると共に滑り板8及び滑り板10の一方との融着を回避できる材料、例えば金属からなっていてもよい。
滑り板32及び33並びに滑り板54及び59もまた、滑り板8及び10と同様に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂等の低摩擦特性を有する合成樹脂又は斯かる合成樹脂にガラス繊維及び有機繊維等の補強材を混入した補強材入合成樹脂からなっていてもよいが、合成樹脂同士の融着を避けるべく、滑り板32及び33の一方及び滑り板54及び59の一方は、斯かる合成樹脂からなっている一方、滑り板32及び33の他方及び滑り板54及び59の他方は、低摩擦特性を有すると共に滑り板32及び33の一方及び滑り板54及び59の一方との融着を回避できる材料、例えば金属からなっていてもよく、また、摩擦力による減衰効果を期待するときは、滑り板32及び33並びに滑り板54及び59は、高摩擦特性を有する例えば制動用材料等からなっていてもよい。
流体ダンパ18は、シリンダ81と、シリンダ81の内部を二室82及び83に区画すると共にシリンダ81の軸方向であるA方向に移動自在にシリンダ81の内部に配されたピストン84と、一端85がピストン84に連結されていると共にシリンダ81のA方向の一方の閉塞端部86をA方向に移動自在に貫通したピストンロッド87と、一端88がピストン84に連結されていると共にシリンダ81のA方向の他方の閉塞端部89をA方向に移動自在に貫通したピストンロッド90と、シリンダ81の内部の二室82及び83に配されたシリコン流体等の流体91と、シリンダ81の内部の二室82及び83を連通するべく、ピストン84に設けられたオリフィス92と、ピストンロッド87の他端(流体ダンパ18の一端12に対応)に固着されていると共に橋桁3側及び橋脚2側のうちの一方、本例では橋桁3側における当該橋桁3に固着された軸部材13に軸支点14を中心とするR1方向に回転自在に連結された環状の連結具93と、シリンダ81のA方向の他方の端部(流体ダンパ18の他端15に対応)に固着されていると共に橋桁3側及び橋脚2側のうちの他方、本例では橋脚2側における基台本体38に固着された軸部材16に軸支点17を中心とするR2方向に回転自在に連結された連結具94とを具備しており、連結具93は、軸部材13が貫通した貫通孔を有しており、この貫通孔において軸部材13にR1方向に回転自在に連結されており、連結具94は、シリンダ81の端部(流体ダンパ18の他端15に対応)に固着されている円筒部95と、円筒部95のA方向の閉塞端部96に固着されていると共に軸部材16が貫通した貫通孔を有しており、且つ、この貫通孔において軸部材16にR2方向に回転自在に連結された板状取付部97とを具備している。
流体ダンパ18は、シリンダ81に対するピストンロッド87のA方向の相対的な移動による伸縮でのシリンダ81に対するピストン84の同じくA方向の相対的な移動で、オリフィス92を介する二室82及び83間の流体91の流動において流動抵抗を生じさせて、斯かる伸縮における流動抵抗でもって当該伸縮の起因となる連結具93及び94間に付加されるA方向の振動エネルギを吸収するようになっている。
地震又は温度変化による橋桁3の伸縮等が生じない静止状態(初期位置)では、橋桁3は、図1に示すように、H方向に関して隙間65と隙間68とが同間隔をもって橋脚2に対して配されており、この初期位置で、流体ダンパ18は、軸支点14と軸支点17とを結ぶ線98(図3参照)がV方向となるように、連結具93が橋桁3に軸部材13を介して連結されており、連結具94が基台本体38に軸部材16を介して連結されて、而して、その軸方向であるA方向がV方向となるように、橋桁3と橋脚2との間に配されている。
以上の滑り支承1は、例えば図3に示すように小さな地震等による橋脚2に対する橋桁3のH方向における一方の方向の振動を下部側滑り面9に対する上部側滑り面5のH方向の滑りにより許容し、同様にして小さな地震等による橋脚2に対する橋桁3のH方向における他方の方向の振動を下部側滑り面9に対する上部側滑り面5のH方向の滑りにより許容し、而して、小さな地震等に基づく橋脚2のH方向の振動の橋桁3への伝達を阻止して、小さな地震等において橋桁3にH方向の過大な荷重が生じないようにし、そして、自動車の走行等によるV方向の橋桁3の撓み振動を弾性板42の弾性伸縮により許容する。
加えて、本滑り支承1における流体ダンパ18は、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の振動を超えない振動においては、下部側滑り面9と軸支点14との間の鉛直距離Dが維持されて軸支点17に対して軸支点14がH方向に振動すると共に軸支点14と軸支点17とを結ぶ線98が軸支点17を中心として揺動して、この揺動を含む振動でA方向に伸縮し、この伸縮により橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の振動を超えない振動における振動エネルギを効果的に減衰させる。
大きな地震等において例えば図4に示すように橋脚2に対して橋桁3に一定以上のH方向における一方の方向の相対的振動が生じると、滑り支承1は、滑り面66と傾斜面53との相互接触を生じさせると共に斯かる接触後に滑り面66と傾斜面53との間に滑りを生じさせて橋桁3を上昇させ、橋桁3を橋脚2からV方向に移動させて上部側滑り面5の下部側滑り面9への接触を解除し、斯かる移動、解除後、H方向における他方の方向の相対的振動で、滑り面66と傾斜面53との間の滑りを介して橋桁3を下降させ、上部側滑り面5の下部側滑り面9からのV方向の離反を解除させて上部側滑り面5の下部側滑り面9への接触を回復させ、次に、H方向における他方の方向の大きな相対的振動では、滑り面69と傾斜面58との相互接触を生じさせるようにし、以下、滑り面66と傾斜面53との相互接触の場合と同様に動作し、而して、これら滑り面66及び傾斜面53の相互接触と滑り面69及び傾斜面58の相互接触とにおいて、橋脚2に対して橋桁3に一定以上のH方向の相対的変位を生じさせる大きな地震等に基づく大きな運動エネルギである振動エネルギを橋桁3の位置エネルギに転化して橋脚2に対する橋桁3の過度なH方向の相対的変位を生じさせないようになっている。
加えて、滑り支承1の流体ダンパ18は、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的振動においては、下部側滑り面9と軸支点14との鉛直距離Dが増減されて軸支点17に対して軸支点14がH方向に対して交差する方向に相対的に振動して、この増減を含む振動でA方向に伸縮して、この伸縮により橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の振動における振動エネルギを効果的に減衰させる。
橋脚2に対して橋桁3をH方向に移動自在に支持するべく、橋脚2と橋桁3との間に介在される橋梁用の滑り支承1であって、橋桁3側に配される上部側滑り面5と、上部側滑り面5にH方向に滑り移動自在に接触すると共に上部側滑り面5を介して橋桁3の荷重を受けるように橋脚2側に配される下部側滑り面9と、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位に対する復元力を発生する復元力発生手段11とを具備しており、復元力発生手段11が、橋脚2に基台24を介して固定されると共に下部側滑り面9に対して交差方向に伸びる変位面としての傾斜面53及び58と、傾斜面53及び58の夫々に対面した対抗面としての滑り面66及び69とを有しており、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位において傾斜面53及び58への滑り面66及び69の接触に基いて橋桁3を橋脚2から鉛直方向に移動させるようになっている以上の滑り支承1によれば、大きな地震等に基づく大きな振動エネルギを橋桁3の橋脚2からのV方向の位置エネルギに変換して振動エネルギを吸収でき、斯かる大きな振動エネルギに基づく橋桁3と橋脚2との間の相対的なH方向の大変位を防止でき、而して、橋脚2から橋桁3の脱落を防止でき、しかも、大きな地震等に基づく大きな振動エネルギを効果的に減衰できて、損壊の虞をなくし得る上に、製造費用及び占有空間の低減を図り得、また、傾斜面53及び58への滑り面66及び69の接触において摩擦力による減衰効果も期待できる上に、傾斜面53及び58の傾斜角を適宜設定することにより、運動エネルギの位置エネルギへの変換特性及び橋脚2の塑性化を任意に制御できる。
加えて、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、下部側滑り面9と軸支点14との間の鉛直距離Dが維持されて軸支点17に対して軸支点14がH方向に相対的に移動すると共に軸支点14と軸支点17とを結ぶ線98が軸支点17を中心として揺動する一方、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位においては、下部側滑り面9と軸支点14との鉛直距離Dが増減されて軸支点17に対して軸支点14がH方向に対して交差する方向に相対的に移動して、伸縮するようになっている流体ダンパ18を具備した以上の滑り支承1によれば、橋脚2からの橋桁3への水平振動力の伝達を当該流体ダンパ18により低減し得て、而して、費用のかかる橋桁3の耐震性の向上を回避できると共に地震等に基づく橋桁3の振動を効果的に減衰させることができる。
橋桁3は、滑り支承1を介して橋脚2上に支持されるのであるが、地震等の消滅後に、橋桁3を元の位置に復帰させる原点復帰機構を橋桁3と橋脚2との間に介在させてもよい。
ところで、上記の滑り支承1では、連結具93を軸部材13に軸支点14を中心とするR1方向に回転自在に連結し、連結具94を軸部材16に軸支点17を中心とするR2方向に回転自在に連結して、流体ダンパ18を一端12で橋桁3にR1方向に回転自在に軸支する一方、他端15で橋脚2にR2方向に回転自在に軸支し、これにより、流体ダンパ18を一端12で橋桁3にH方向及びV方向に不動に連結する一方、他端15で橋脚2に同じくH方向及びV方向に不動に連結したが、これに代えて、図5及び図6に示す滑り支承1のように、連結具93をピストンロッド87の他端(流体ダンパ18の一端12に対応)に固着されている円板101と円板101に固着された軸部材102と軸部材102にR1方向に回転自在に取付けられた回転自在なローラ103とで構成して、斯かるローラ103を橋桁3にH方向に伸びた案内凹所104にH方向に移動自在、即ち、回転走行自在に嵌装し、これにより、流体ダンパ18の一端12を橋桁3に当該橋桁3に対してH方向に移動自在であってV方向に不動となるように連結する一方、連結具94の板状取付部97を軸部材16に代えてボルト105等により基台本体38により固着し、これにより、流体ダンパ18の他端15を橋脚2に当該橋脚2に対して回転不動であってH方向及びV方向に不動となるように連結して、流体ダンパ18の伸縮自在方向である軸方向をV方向となるように配してもよい。
図5及び図6に示す滑り支承1において、R1方向に回転自在なローラ103をH方向に移動自在に受容する案内凹所104は、橋脚2に対する橋桁3のH方向の予想される最大相対変位の距離以上の長さLをもってH方向に伸びており、而して、本例の流体ダンパ18の一端12は、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位を超えない相対的変位に加えて、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位においても、橋桁3に当該橋桁3に対してH方向に移動自在であってV方向に不動となるように連結されている。
以上の図5及び図6に示す滑り支承1は、例えば図7に示すように小さな地震等による橋脚2に対する橋桁3のH方向における一方の方向の変位を下部側滑り面9に対する上部側滑り面5のH方向の滑りにより許容し、同様にして小さな地震等による橋脚2に対する橋桁3のH方向における他方の方向の変位を下部側滑り面9に対する上部側滑り面5のH方向の滑りにより許容し、而して、小さな地震等に基づく橋脚2のH方向の振動の橋桁3への伝達を阻止して、小さな地震等において橋桁3にH方向の過大な荷重が生じないようにし、そして、自動車の走行等によるV方向の橋桁3の撓み振動を弾性板42の弾性伸縮により許容する。
加えて、図5及び図6に示す滑り支承1における流体ダンパ18は、一端12で橋桁3に、当該橋桁3に対してH方向に移動自在であってV方向に不動となる一方、他端15で橋脚2に、当該橋脚2に対してH方向及びV方向に不動となるように、夫々連結されているために、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の変位を超えない振動であって、下部側滑り面9と軸支点14との間の鉛直距離Dが維持される振動では、案内凹所104に案内されてローラ103が回転しつつH方向に移動、即ち、回転走行される結果、当該流体ダンパ18は、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の振動を超えない振動においては、伸縮されずにその振動エネルギを吸収しないようになっている。
大きな地震等において例えば図8に示すように橋脚2に対して橋桁3に一定以上のH方向における一方の方向の相対的変位が生じると、図5及び図6に示す滑り支承1は、滑り面66と傾斜面53との相互接触を生じさせると共に斯かる接触後に滑り面66と傾斜面53との間に滑りを生じさせて橋桁3を上昇させ、橋桁3を橋脚2からV方向に移動させて上部側滑り面5の下部側滑り面9への接触を解除し、斯かる移動、解除後、H方向における他方の方向の相対的変位で、滑り面66と傾斜面53との間の滑りを介して橋桁3を下降させ、上部側滑り面5の下部側滑り面9からのV方向の離反を解除させて上部側滑り面5の下部側滑り面9への接触を回復させ、次に、H方向における他方の方向の一定以上の大きな相対的変位では、滑り面69と傾斜面58との相互接触を生じさせるようにし、以下、滑り面66と傾斜面53との相互接触の場合と同様に動作し、而して、これら滑り面66及び傾斜面53の相互接触と滑り面69及び傾斜面58の相互接触とにおいて、橋脚2に対して橋桁3に一定以上のH方向の相対的変位を生じさせる大きな地震等に基づく大きな運動エネルギである振動エネルギを橋桁3の位置エネルギに転化して橋脚2に対する橋桁3の過度なH方向の相対的変位を生じさせないようになっている。
加えて、図5及び図6に示す滑り支承1の流体ダンパ18は、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位においては、下部側滑り面9と軸支点14との鉛直距離Dの増減でV方向に伸縮されて、この伸縮により橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の変位における振動エネルギを効果的に減衰させる。
而して、橋脚2に対する橋桁3の相対的振動エネルギを伸縮により吸収するべく、一端12が橋桁3に、当該橋桁3に対してH方向に移動自在であってV方向に不動となる一方、他端15が橋脚2に、当該橋脚2に対してH方向及びV方向に不動となるように、夫々連結されている流体ダンパ18を具備した図5及び図6に示す以上の滑り支承1によれば、大きな地震等に基づく大きな振動エネルギを橋桁3の橋脚2からのV方向の位置エネルギに変換して振動エネルギを吸収でき、斯かる大きな振動エネルギに基づく橋桁3と橋脚2との間の相対的なH方向の大変位を防止でき、而して、橋脚2から橋桁3の脱落を防止でき、しかも、大きな地震等に基づく大きな振動エネルギを効果的に減衰できて、損壊の虞をなくし得る上に、製造費用及び占有空間の低減を図り得、また、傾斜面53及び58への滑り面66及び69の接触において摩擦力による減衰効果も期待できる上に、傾斜面53及び58の傾斜角を適宜設定することにより、運動エネルギの位置エネルギへの変換特性及び橋脚2の塑性化を任意に制御できる。
加えて、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、伸縮されない一方、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位においては、V方向に伸縮されるようになっている流体ダンパ18を具備した図5及び図6に示す以上の滑り支承1によれば、橋脚2からの橋桁3への水平振動力の伝達を低減し得て、而して、費用のかかる橋桁3の耐震性の向上を回避できると共に地震等に基づく橋桁3の振動を効果的に減衰させることができる。
ところで、図5及び図6に示す流体ダンパ18は、ローラ103を有する連結具93及び当該ローラ103のH方向の転がり移動を案内するように当該ローラ103を受容した案内凹所104を介して、一端12が橋桁3に、当該橋桁3に対してH方向に移動自在であってV方向に不動となる一方、円筒部95及び基台本体38に夫々固着された板状取付部97を有する連結具94を介して、他端15が橋脚2に、当該橋脚2に対してH方向及びV方向に不動となるように、夫々連結されているが、これに代えて、図9に示すように、連結具93のローラ103のH方向の転がり移動を案内するように当該ローラ103を受容した案内凹所104を基台本体38に形成する一方、連結具94の板状取付部97を橋桁3にボルト105を介して固着し、これにより、一端12が橋脚2側に、当該橋脚2側に対して回転自在であってH方向に移動自在にV方向に不動となる一方、他端15が橋桁3側に、当該橋桁3側に対して回転不動であってH方向及びV方向に不動となるように、夫々連結されてもよく、図9に示す滑り支承1も、図5及び図6に示す滑り支承1と同様に動作する。
図5及び図6に示す滑り支承1では、流体ダンパ18の他端15を、基台本体38に固着された板状取付部97を介して橋脚2に回転不動に連結し、図9に示す滑り支承1では、流体ダンパ18の他端15を、橋桁3に固着された板状取付部97を介して当該橋桁3に回転不動に連結したが、これに代えて、例えば図10に示すように、基台本体38に固着された軸部材16に軸支点17を中心とするR2方向に回転自在に連結された連結具94の板状取付部97を介して流体ダンパ18の他端15を橋脚2側に、H方向及びV方向に不動であるがR2方向に回転自在に連結してもよく、この場合、橋脚2に対する橋桁3のH方向の相対的変位後の橋脚2に対する橋桁3の初期位置において、流体ダンパ18の軸方向をV方向に直立させて当該V方向で伸縮自在となるように、図11に示すように、ピストン84とシリンダ81の閉塞端部86との間に、ピストンロッド87を囲繞するようにコイルばね111を配して、コイルばね111の弾性伸張力により、縮み方向の弾性力を常時発生するように流体ダンパ18を構成してもよく、斯かる図11に示す流体ダンパ18は、図5及び図9に示す滑り支承1に適用してもよい。
以上の図5、図9及び図10に示す例の流体ダンパ18は、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、その軸方向の長さが維持されると共にその軸方向が鉛直方向となって、伸縮しないようになっている一方、橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位においては、その軸方向の長さが変化されると共にその軸方向が鉛直方向となって、伸縮するようになっているが、これに代えて、図12に示すように、橋脚2に対する橋桁3の一定以上の相対的変位を超えない相対変位の量に相当する長さL、本例では、滑り面66が傾斜面53に接触する位置から滑り面69が傾斜面58に接触する位置までの相対変位の量に等しい長さLをもった案内凹所104を橋桁3にH方向と平行に伸びて形成し、ローラ103を案内凹所104にH方向に移動自在に嵌装して、一端12を橋桁3側に当該橋桁3に対してH方向に移動自在であってV方向に不動となるように連結する一方、基台本体38に固着された軸部材16に軸支点17を中心とするR2方向に回転自在に板状取付部97を連結して、他端15を橋脚2側に、H方向及びV方向に不動であるが、R2方向に回転自在に連結して、橋脚2に対する橋桁3の長さL以下に相当するH方向の相対的変位においては、ローラ103の案内凹所104内での回転走行移動によりその軸方向の長さが維持されると共にその軸方向がV方向となって、伸縮しないようにする一方、橋脚2に対する橋桁3の長さL以上のH方向の相対的変位においては、図13に示すように、案内凹所104のH方向の一端へのローラ103の接触でローラ103の案内凹所104内でのH方向の回転移動の停止により一端12をH方向及びV方向に不動であるが、その軸方向の長さが変化されると共にその軸方向がV方向に対して交差する斜め方向になって、伸縮するようにして、上記と同様に、長さLの1/2以下の量の小さな地震等による橋脚2に対する橋桁3のH方向における一方の方向の変位を下部側滑り面9に対する上部側滑り面5のH方向の滑りにより許容し、同様にして長さLの1/2以下の量の小さな地震等による橋脚2に対する橋桁3のH方向における他方の方向の変位を下部側滑り面9に対する上部側滑り面5のH方向の滑りにより許容し、而して、長さL以下の量の小さな地震等に基づく橋脚2のH方向の相対変位の橋桁3への伝達を阻止して、斯かる小さな地震等において橋桁3にH方向の過大な荷重が生じないようにする一方、橋脚2に対する橋桁3の長さL以上の量の大きな地震等によるH方向の相対的変位においては、斜め方向であって軸方向の伸縮により橋脚2に対する橋桁3の一定以上のH方向の相対的変位における振動エネルギを効果的に減衰させるようにしてもよい。
以上の例では、流体ダンパ18において、ピストンロッド87側を橋桁3側に連結する一方、シリンダ81側を橋脚2側に連結したが、これに代えて、シリンダ81側を橋桁3側に連結する一方、ピストンロッド87側を橋脚2側に連結してもよい。
1 滑り支承
2 橋脚
3 橋桁
5 上部側滑り面
6 下面
7 取付板
8 滑り板
9 下部側滑り面
10 滑り板
12 一端
13、16 軸部材
14、17 軸支点
15 他端
18 流体ダンパ

Claims (17)

  1. 下部構造物に対して上部構造物を水平方向に移動自在に支持するべく、下部構造物と上部構造物との間に介在される構造物用の滑り支承であって、上部構造物側に配される上部側滑り面と、この上部側滑り面に水平方向に滑り移動自在に接触すると共に前記上部側滑り面を介して上部構造物の荷重を受けるように下部構造物側に配される下部側滑り面と、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位に対する復元力を発生する復元力発生手段と、下部構造物に対する上部構造物の水平方向及び鉛直方向の相対的振動エネルギを伸縮において吸収、減衰するべく、一端が上部構造物側に回転自在に第一の軸支点で軸支されている一方、他端が下部構造物側に回転自在に第二の軸支点で軸支されていると共に鉛直方向に伸縮自在に配された流体ダンパとを具備しており、前記復元力発生手段は、下部構造物及び上部構造物のうちの一方に固定されると共に前記下部側滑り面に対して交差方向に伸びる変位面とこの変位面に対面した対抗面とを有しており、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位において前記変位面への前記対抗面の接触に基いて上部構造物を下部構造物から鉛直方向に移動させるようになっており、前記流体ダンパは、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、前記下部側滑り面と第一の軸支点との間の鉛直距離が維持されて第二の軸支点に対して第一の軸支点が水平方向に相対的に移動すると共に第一の軸支点と第二の軸支点とを結ぶ線が第二の軸支点を中心として揺動する一方、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、前記下部側滑り面と第一の軸支点との鉛直距離が増減されて第二の軸支点に対して第一の軸支点が水平方向に対して交差する方向に相対的に移動して、伸縮するようになっている構造物用の滑り支承。
  2. 前記上部側滑り面及び前記下部側滑り面の夫々は、水平方向に伸びた平坦面を有しており、前記変位面及び前記対抗面の夫々は、前記上部側滑り面及び前記下部側滑り面に対して傾斜した平坦面を有している請求項1に記載の構造物用の滑り支承。
  3. 前記流体ダンパは、シリンダと、前記シリンダの内部を二室に区画するピストンと、一端が前記ピストンに連結されていると共に前記シリンダの軸方向の一方の閉塞端部を貫通した第一のピストンロッドと、一端が前記ピストンに連結されていると共に前記シリンダの軸方向の他方の閉塞端部を貫通した第二のピストンロッドと、前記シリンダの内部の二室に配された流体と、前記シリンダの内部の二室を連通するオリフィスと、前記第一のピストンロッドの他端に固着されていると共に上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に固着された第一の軸部材に回転自在に連結された第一の連結具と、前記シリンダの軸方向の他方の端部に固着されていると共に上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に固着された第二の軸部材に回転自在に連結された第二の連結具とを具備している請求項1又は2に記載の構造物用の滑り支承。
  4. 下部構造物に対して上部構造物を水平方向に移動自在に支持するべく、下部構造物と上部構造物との間に介在される構造物用の滑り支承であって、上部構造物側に配される上部側滑り面と、この上部側滑り面に水平方向に滑り移動自在に接触すると共に前記上部側滑り面を介して上部構造物の荷重を受けるように下部構造物側に配される下部側滑り面と、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位に対する復元力を発生する復元力発生手段と、下部構造物に対する上部構造物の相対的振動エネルギを伸縮により吸収するべく、一端が上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に、少なくとも下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、当該上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に対して水平方向に移動自在であって鉛直方向に不動となる一方、他端が上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に、当該上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に対して水平方向及び鉛直方向に不動となるように、夫々連結されていると共に軸方向が鉛直方向となるように配された流体ダンパとを具備しており、前記復元力発生手段は、下部構造物及び上部構造物のうちの一方に固定されると共に前記下部側滑り面に対して交差方向に伸びる変位面とこの変位面に対面した対抗面とを有しており、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位において前記変位面への前記対抗面の接触に基いて上部構造物を下部構造物から鉛直方向に移動させるようになっている構造物用の滑り支承。
  5. 前記流体ダンパの一端は、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に、当該上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に対して水平方向に移動自在であって鉛直方向に不動となるように、連結されている請求項4に記載の構造物用の滑り支承。
  6. 前記流体ダンパは、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、その軸方向の長さが維持されると共にその軸方向が鉛直方向となって、伸縮しないようになっている一方、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、その軸方向の長さが変化されると共にその軸方向が鉛直方向となって、伸縮するようになっている請求項4又は5に記載の構造物用の滑り支承。
  7. 前記流体ダンパの他端は、回転不動に上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に連結されている請求項4から6のいずれか一項に記載の構造物用の滑り支承。
  8. 前記流体ダンパの一端は、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に、水平方向及び鉛直方向に不動となるように、連結されている請求項4に記載の構造物用の滑り支承。
  9. 前記流体ダンパは、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位を超えない相対的変位においては、その軸方向の長さが維持されると共にその軸方向が鉛直方向となって、伸縮しないようになっている一方、下部構造物に対する上部構造物の一定以上の水平方向の相対的変位においては、その軸方向の長さが変化されると共にその軸方向が鉛直方向に対して交差する斜め方向に伸びて、伸縮するようになっている請求項4又は8に記載の構造物用の滑り支承。
  10. 前記流体ダンパの他端は、回転自在に上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に連結されている請求項4、8又は9に記載の構造物用の滑り支承。
  11. 前記流体ダンパの一端は、回転自在に上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に連結されている請求項4から10のいずれか一項に記載の構造物用の滑り支承。
  12. 前記流体ダンパの一端は、上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に形成された案内凹所若しくは案内スリット又は案内レールを介して上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に連結されている請求項4から11のいずれか一項に記載の構造物用の滑り支承。
  13. 前記流体ダンパの一端は、回転自在なローラを介して上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に連結されている請求項4から12のいずれか一項に記載の構造物用の滑り支承。
  14. 前記流体ダンパは、縮み方向の弾性力を常時発生するようになっている請求項4から13のいずれか一項に記載の構造物用の滑り支承。
  15. 前記上部側滑り面及び前記下部側滑り面の夫々は、水平方向に伸びた平坦面を有しており、前記変位面及び前記対抗面の夫々は、前記上部側滑り面及び前記下部側滑り面に対して傾斜した平坦面を有している請求項4から14のいずれか一項に記載の構造物用の滑り支承。
  16. 前記流体ダンパは、シリンダと、前記シリンダの内部を二室に区画するピストンと、一端が前記ピストンに連結されていると共に前記シリンダの軸方向の一方の閉塞端部を貫通した第一のピストンロッドと、一端が前記ピストンに連結されていると共に前記シリンダの軸方向の他方の閉塞端部を貫通した第二のピストンロッドと、前記シリンダの内部の二室に配された流体と、前記シリンダの内部の二室を連通するオリフィスと、前記第一のピストンロッドの他端に固着されていると共に上部構造物側及び下部構造物側のうちの一方に連結された第一の連結具と、前記シリンダの軸方向の他方の端部に固着されていると共に上部構造物側及び下部構造物側のうちの他方に連結された第二の連結具とを具備している請求項4から15のいずれか一項に記載の構造物用の滑り支承。
  17. 前記流体ダンパは、ピストンとシリンダの軸方向の一方の閉塞端部との間に配されていると共に縮み方向の弾性力を常時発生するコイルばねを有している請求項16に記載の構造物用の滑り支承。
JP2012187061A 2012-02-17 2012-08-27 構造物用の滑り支承 Active JP5985927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012187061A JP5985927B2 (ja) 2012-02-17 2012-08-27 構造物用の滑り支承

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032937 2012-02-17
JP2012032937 2012-02-17
JP2012187061A JP5985927B2 (ja) 2012-02-17 2012-08-27 構造物用の滑り支承

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013189842A true JP2013189842A (ja) 2013-09-26
JP5985927B2 JP5985927B2 (ja) 2016-09-06

Family

ID=49390362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012187061A Active JP5985927B2 (ja) 2012-02-17 2012-08-27 構造物用の滑り支承

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5985927B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104831620A (zh) * 2015-05-08 2015-08-12 武汉理工大学 一种轨道交通桥梁的固定型抗震降噪橡胶支座
CN111593655A (zh) * 2020-06-12 2020-08-28 湖南城市学院 一种桥梁加固用抗震支座
CN112523070A (zh) * 2020-12-16 2021-03-19 重庆交通大学 一种公路桥梁防落梁限位装置
CN113136790A (zh) * 2021-05-06 2021-07-20 中国地震局工程力学研究所 三段式箱梁防落梁装置
JP7420606B2 (ja) 2020-03-18 2024-01-23 株式会社フジタ 建物本体の支持構造

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61167730A (ja) * 1985-01-22 1986-07-29 Jgc Corp 防振装置
JPH07119792A (ja) * 1993-10-27 1995-05-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 制振装置のばね要素
JPH09189144A (ja) * 1996-01-11 1997-07-22 Shimizu Corp ストローク適応型非線形マスダンパーシステム
JPH10325111A (ja) * 1996-10-09 1998-12-08 Jon Gun Paku 橋梁免震構造
JP2001295499A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Oiles Ind Co Ltd 構造物の免震機構
JP2001336571A (ja) * 2000-05-25 2001-12-07 Oiles Ind Co Ltd 免震構造物
US20030167707A1 (en) * 2002-03-07 2003-09-11 Chong-Shien Tsai Structure of an anti-shock device
JP2004076365A (ja) * 2002-08-15 2004-03-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 橋梁の耐震構造およびその施工方法
JP2009144429A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Hanshin Expressway Co Ltd 構造物用の滑り支承

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61167730A (ja) * 1985-01-22 1986-07-29 Jgc Corp 防振装置
JPH07119792A (ja) * 1993-10-27 1995-05-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 制振装置のばね要素
JPH09189144A (ja) * 1996-01-11 1997-07-22 Shimizu Corp ストローク適応型非線形マスダンパーシステム
JPH10325111A (ja) * 1996-10-09 1998-12-08 Jon Gun Paku 橋梁免震構造
JP2001295499A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Oiles Ind Co Ltd 構造物の免震機構
JP2001336571A (ja) * 2000-05-25 2001-12-07 Oiles Ind Co Ltd 免震構造物
US20030167707A1 (en) * 2002-03-07 2003-09-11 Chong-Shien Tsai Structure of an anti-shock device
JP2004076365A (ja) * 2002-08-15 2004-03-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 橋梁の耐震構造およびその施工方法
JP2009144429A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Hanshin Expressway Co Ltd 構造物用の滑り支承

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104831620A (zh) * 2015-05-08 2015-08-12 武汉理工大学 一种轨道交通桥梁的固定型抗震降噪橡胶支座
JP7420606B2 (ja) 2020-03-18 2024-01-23 株式会社フジタ 建物本体の支持構造
CN111593655A (zh) * 2020-06-12 2020-08-28 湖南城市学院 一种桥梁加固用抗震支座
CN112523070A (zh) * 2020-12-16 2021-03-19 重庆交通大学 一种公路桥梁防落梁限位装置
CN113136790A (zh) * 2021-05-06 2021-07-20 中国地震局工程力学研究所 三段式箱梁防落梁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5985927B2 (ja) 2016-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5985927B2 (ja) 構造物用の滑り支承
JP5561661B2 (ja) 構造物用の滑り支承
US9021751B2 (en) Frictional non rocking damped base isolation system to mitigate earthquake effects on structures
JP5302764B2 (ja) 構造物用の滑り支承
KR20140050642A (ko) 수동 댐퍼
CN102287016B (zh) 摆式摩擦墙
JP6558747B2 (ja) 重力負剛性を利用した剛性制御可能な免震サポート
JP2012122228A (ja) 慣性質量ダンパーを用いた制振装置
KR100795937B1 (ko) 구조물용 면진 베어링장치
JP2014152448A (ja) 粘性壁の構造
JP2017053128A (ja) 減衰装置の取付構造
JP7324126B2 (ja) 橋梁耐震装置
JP5874336B2 (ja) 制振装置
JP6796817B2 (ja) 免震機構
TWI675971B (zh) 制震裝置
JP3870263B2 (ja) 直線運動型復元機能付き免震装置
JP2015105554A (ja) 免震構造
JP7090006B2 (ja) 免震装置
KR101830869B1 (ko) 압축고무를 이용한 3축 배관 진동제어 스마트 댐퍼
JP5095015B1 (ja) 免震装置
KR100549373B1 (ko) 수직진동 감쇠 베어링
JP4177991B2 (ja) 免震装置
JP2017160652A (ja) 橋梁用座屈拘束型ダンパ
CN114482319B (zh) 一种土木工程抗震结构
JP5309269B1 (ja) 構造物用免震及び制震装置と構造物用免震及び制震方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5985927

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250