JP2013189785A - 建設機械の上部旋回体 - Google Patents

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Abstract

【課題】アーススイッチを効率よく配置することができる上部旋回体を提供する。
【解決手段】バッテリ10A、10Bの負極端子10aとアッパーフレーム2とを電気的に接続するアース線G1、G2の途中部に設けられ、バッテリ10A、10Bがアースされた状態とアースされていない状態との間で切換可能なアーススイッチ12と、アッパーフレーム2のうちバッテリ10A、10Bと円弧状の後縁部2cとの間の部分に立設され、バッテリ10A、10Bをメンテナンスするためにガード材4に形成されたメンテナンス開口4dに向けた状態でアーススイッチ12を取付可能なスイッチ取付部22bとを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械における上部旋回体に関する。
例えば、特許文献1に記載の油圧ショベルの上部旋回体は、アッパーフレームと、アッパーフレームの前部に設けられたキャビンと、このキャビンの後部にエンジンルームを形成するためにアッパーフレーム上に設けられたガード材とを備えている。
前記エンジンルームには、エンジンと、エンジンにより駆動される油圧ポンプ及び冷却ファンと、冷却ファンにより冷却される熱交換器と、制御系や電気機器類の電源であるバッテリとが設けられている。具体的に、エンジンは、その長手方向が左右方向に沿うように配置されている。油圧ポンプは、エンジンの右側に配置されている一方、冷却ファンは、エンジンの左側に配置されている。熱交換器は、冷却ファンの左側に配置されている。バッテリは、熱交換器の左側に配置されている。
特開2009−56859号公報
ところで、バッテリをアースするために、バッテリの負極端子とアッパーフレームとの間にはアース線が設けられている。近年では、バッテリがアースされている状態と、バッテリがアースされていない状態との間で切り換え可能なアーススイッチをアース線の途中部に設けることが望まれている。その理由は、アッパーフレームにおいて電気的な作業(例えば、溶接作業)を行なう際にバッテリへの通電を阻止することや、建設機械が長期間にわたり使用されない場合にバッテリの放電を抑制することにある。
また、バッテリは、ガード材の側面に設けられたメンテナンス用の開口を通してメンテナンス可能となるように配置されている。したがって、アーススイッチも、メンテナンス用の開口から操作可能となる位置に設けることが望まれる。
しかしながら、メンテナンス用の開口を通したバッテリのメンテナンスを考慮すると、メンテナンス開口とバッテリとの間にアーススイッチを設けることはできず、アーススイッチの配設箇所は制限される。しかも、バッテリの周囲には、当該バッテリに接続されるリレー等の機器、及び熱交換器へ外気を取り入れるためのダクト等が設けられており、アーススイッチのためのスペースを新たに設けることは難しい。
本発明の目的は、アーススイッチを効率よく配置することができる上部旋回体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明者等は、平面視において、アッパーフレームの円弧状の後縁部とその前方に配置されたバッテリとの間のスペースがデッドスペースとなっていることに着目し、このデッドスペースにアーススイッチを取り付けるためのスイッチ取付部を設ける本発明に想到した。
つまり、本発明は、建設機械の上部旋回体であって、平面視で円弧状の後縁部を有するアッパーフレームと、前記アッパーフレームの後部に収容室を形成するために前記アッパーフレーム上に設けられたガード材と、前記収容室内で、その長手方向が左右方向に沿うように配置されたエンジンと、前記収容室内で前記エンジンの左右一方の側に取り付けられた冷却ファンと、前記収容室内で前記冷却ファンを基準として前記エンジンの反対側に設けられ、前記冷却ファンにより冷却される熱交換器と、前記収容室内で、前記熱交換器を基準として前記冷却ファンと反対側で、かつ、前記アッパーフレームの円弧状の後縁部の前方に設けられたバッテリと、前記バッテリの負極端子と前記アッパーフレームとを電気的に接続するアース線の途中部に設けられ、前記バッテリがアースされた状態とアースされていない状態との間で切換可能なアーススイッチと、前記アッパーフレームのうちの前記バッテリと前記円弧状の後縁部との間の部分に立設され、前記バッテリをメンテナンスするために前記ガード材の側面に形成されたメンテナンス開口に向けた状態で前記アーススイッチを取付可能なスイッチ取付部とを備えている、上部旋回体を提供する。
本発明に係る上部旋回体では、平面視においてバッテリの後面とアッパーフレームの円弧状の後縁部との間で形成される角度が小さくなるため、アッパーフレーム上のバッテリの後部のスペースに配置できる機器の大きさは制限される。ここで、スイッチ取付部は、アーススイッチが取付可能となるようにアッパーフレーム上に立設された簡素な形態とすることができるため、前記スペースに合わせた形状とすることにより当該スペースに配置することができる。このように、本発明によれば、バッテリの後部のデッドスペースを利用することにより、アーススイッチのための新たなスペースを確保することなく、アーススイッチを効率よく配置することができる。
また、本発明に係るスイッチ取付部は、メンテナンス開口に向けた状態でアーススイッチを取付可能である。そのため、メンテナンスを行なう者は、メンテナンス開口から手を入れてアーススイッチを操作することができる。
前記上部旋回体において、前記スイッチ取付部は、前記バッテリの上面よりも下の位置で前記アーススイッチを取付可能であることが好ましい。
この態様では、バッテリの上面よりも下の位置にアーススイッチが配置されている。これにより、バッテリ交換時等におけるバッテリの着脱作業が容易となる。具体的に、アーススイッチが邪魔とならずにバッテリの上部を把持することができるとともに、バッテリを持ち上げる際の動線に対するアーススイッチの干渉を抑制することができる。
また、前記態様では、バッテリの上面よりも上の位置にアーススイッチを配置する場合と比較して、アーススイッチの取り付け位置を低くすることができる。これにより、バッテリからアーススイッチを介してアッパーフレームに接続されるアース線の長さを短くすることもできる。
前記上部旋回体において、前記アーススイッチは、前記スイッチ取付部の前記メンテナンス開口側に向く表面から突出する操作部を有し、前記アース線のアース位置は、前記スイッチ取付部の表面の裏側に配置されていることが好ましい。
この態様では、アーススイッチがスイッチ取付部のメンテナンス開口側に向く表面から突出する操作部を有するとともに、このスイッチ取付部の表面の裏側にアース位置が配置されている。これにより、メンテナンス開口を通して操作し易い位置にアーススイッチの操作部を配置しながら、スイッチ取付部の表面の裏側のスペースをアース線の収納スペースとして有効に活用することができる。したがって、スイッチの操作性とアース線の配線の効率化との両立を図ることができる。
前記上部旋回体において、前記熱交換器へ外気を導くためのダクトを前記バッテリの上に形成するダクト形成部材をさらに備え、前記スイッチ取付部は、前記ダクト形成部材を前記アッパーフレーム上に支持することが好ましい。
この態様では、スイッチ取付部によってダクト形成部材がアッパーフレーム上に支持されている。これにより、アッパーフレームのうちバッテリと円弧状の後縁部との間のスペースを、アーススイッチの取り付けスペースとしてだけではなく、ダクト形成部材を支持するスペースとしても活用することができる。したがって、アッパーフレーム上のデッドスペースをより有効に活用することができる。
また、アース線を短くするために、バッテリはアッパーフレーム上の低い位置に設置することが好ましい。ここで、前記態様では、バッテリ上のスペースをダクト形成部材を配置するスペースとして利用することができるので、アース線の短縮化とバッテリ上のスペースの有効利用との両立を図ることもできる。
前記上部旋回体において、前記ダクト形成部材は、前記バッテリの上方で、左右方向に沿った軸を当該軸回りに取り囲む周壁を備え、前記スイッチ取付部は、前記周壁を下から支持することが好ましい。
この態様では、周壁によって左右方向に外気を導入可能なダクトを形成することができる。したがって、冷却ファンの駆動に応じて上部旋回体の左右方向の外側からバッテリ上を通り熱交換器へ向けて外気を導くことができる。
前記上部旋回体において、前記周壁は、前記バッテリの前方で前記アッパーフレーム上に立設された前板と、前記バッテリの後方で前記アッパーフレーム上に立設された後板と、前記前板と後板との間に掛け渡された複数の板材とを備えていることが好ましい。
この態様では、バッテリの前後に立設された前板と後板との間に複数の板材を掛け渡すことによって周壁が構成されている。これにより、バッテリを跨ぐようにダクトを形成することができる。
本発明によれば、アーススイッチを効率よく配置することができる。
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの上部旋回体の後方斜視図である。 図1に示す一部を拡大して示す斜視図である。 図1に示す上部旋回体を後方から見た一部断面図である。 図1に示す上部旋回体のガード材の一部を省略して示す平面図である。 図1に示す上部旋回体のガード材を省略して示す後方斜視図である。 図5のダクト形成部材を拡大して示す前方斜視図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本発明の実施形態に係る上部旋回体1は、例えば、建設機械の一例としての油圧ショベルに設けられている。図示は省略するが、油圧ショベルは、上部旋回体1が旋回可能に設けられるクローラ式の下部走行体と、上部旋回体1に対して起伏可能に設けられた作業アタッチメントとを備えている。
図1〜図4を参照して、上部旋回体1は、前記下部走行体上に旋回可能に設けられるアッパーフレーム2と、アッパーフレーム2の前部左側に設けられたキャビン3と、アッパーフレーム2の後方にエンジンルームS1及び吸気室S2(図3参照)を含む収容室を形成するためにアッパーフレーム2上に設けられたガード材4とを備えている。なお、本実施形態における前後左右方向は、キャビン3に着座したオペレータから見た方向である。
アッパーフレーム2は、平面視で円弧状の後縁部2c(図4参照)を有する金属製のフレームである。また、アッパーフレーム2の左右方向の略中央位置には、前後方向に延びる左右一対の縦板2a、2b(図3参照)が立設されている。各縦板2a、2bの前部には、図外の作業アタッチメントが起伏可能に取り付けられる。
ガード材4は、平面視でアッパーフレーム2の後縁部2cに沿った後縁部を有するとともに、キャビン3の後ろで左右方向に延びる。具体的に、ガード材4は、前記収容室を形成するためのガード本体4aと、ガード本体4aの上部に設けられたボンネット4bと、ガード本体4aの側面に設けられた開閉扉4cとを備えている。ボンネット4bは、ガード本体4aの上面に形成されたエンジンメンテナンス用の開口(図示せず)が開閉可能となるようにガード本体4aに取り付けられている。開閉扉4cは、ガードの左後部の側面に形成されたバッテリのメンテナンス開口4dが開閉可能となるようにガード本体4aに取り付けられている。図1及び図2は、開閉扉4cが開いた状態を示す。
また、上部旋回体1は、図3〜図5に示すように、前記収容室内にそれぞれ設けられた、エンジン5、油圧ポンプ6、冷却ファン7、熱交換器8、エアクリーナ9、バッテリ10A、10B、バッテリリレー11、アーススイッチ12、スイッチ取付部材22、ダクト形成部材14、フィルタ20、及び、棚部材21を備えている。
エンジン5は、その長手方向が左右方向に沿うように収容室内に配置されている。具体的に、エンジン5は、図3に示すように、アッパーフレーム2の各縦板2a、2b上に支持されている。
油圧ポンプ6は、エンジン5により駆動される。本実施形態において、油圧ポンプ6は、エンジン5の右側に取り付けられている。
冷却ファン7は、エンジン5により駆動される。冷却ファン7は、エンジン5を基準として油圧ポンプ6とは反対側(本実施形態では左側)の位置でエンジン5に取り付けられている。
熱交換器8は、ラジエータと、オイルクーラと、インタークーラとを含み、冷却ファン7により導入された外気によって冷却される。この熱交換器8は、冷却ファン7を基準としてエンジン5と反対側(本実施形態では冷却ファン7の左側)に設けられている。また、熱交換器8は、収容室をエンジンルームS1と吸気室S2とに区画する。
エアクリーナ9は、エンジン5へ供給される空気を浄化する。
バッテリ10A、10Bは、制御系や電気機器類(以下、電装品と称す)の電源を構成する鉛蓄電池である。このバッテリ10A、10Bは、熱交換器8を基準として冷却ファン7と反対側(本実施形態では熱交換器8の左側)で、かつ、アッパーフレーム2の円弧状の後縁部2cの前方でアッパーフレーム2上に載置されている。具体的に、バッテリ10A、10Bは、それぞれ略矩形のバッテリであり、左右に並んで配置されている。図4に示すように、バッテリ10Aは、その長手方向が前後方向に沿うように配置されている。バッテリ10Bは、その長手方向が前後方向に沿うように、バッテリ10Aの左側に配置されている。また、バッテリ10Aの正極端子10bとバッテリ10Bの負極端子10aとは、第1電力線E1を介して接続されている。つまり、バッテリ10Aとバッテリ10Bとは、直列に接続されている。
バッテリリレー11は、電装品に対するバッテリ10A、10Bからの電力供給を制御する。具体的に、バッテリリレー11は、バッテリ10Bの正極端子10bに対して第2電力線E2を介して接続されているとともに、電装品に対して第3電力線E3を介して接続されている。また、バッテリリレー11は、バッテリ10A、10Bの前方に配置されている。
アーススイッチ12は、バッテリ10A、10Bがアースされた状態とアースされていない状態との間で切換可能である。具体的に、アーススイッチ12は、内部に接点を有するスイッチ本体12aと、スイッチ本体12aの一端に設けられているとともに前記接点の接続状態と非接続状態とを切換操作可能な操作部12bとを備えている。スイッチ本体12aは、バッテリ10Aの負極端子10aに対して第1アース線G1を介して電気的に接続されているとともに、アース位置G3においてアッパーフレーム2に対して第2アース線G2を介して電気的に接続されている。つまり、アーススイッチ12は、バッテリ10Aとアッパーフレーム2とを電気的に接続するアース線の途中部に設けられている。
スイッチ取付部材22は、アッパーフレーム2のうちのバッテリ10A、10Bと円弧状の後縁部2cとの間の部分に立設された板状の部材である。具体的に、スイッチ取付部材22は、左側(メンテナンス開口4d側:図2参照)を向く表面を有するスイッチ取付部22bと、このスイッチ取付部22bの後部から屈曲して右側に延びる屈曲部22aとを備えている。スイッチ取付部22bには、左右方向に貫通する取付穴22cが形成されている。スイッチ取付部22bは、スイッチ本体12aが取付穴22cを通ってスイッチ取付部22bを貫通した状態で、アーススイッチ12を取付可能である。この取付状態において、アーススイッチ12の操作部12bは、左側(メンテナンス開口4d側)に向き、メンテナンス開口4dを通して操作可能である。
本実施形態に係る取付穴22cは、バッテリ10A、10Bの上面よりも下の位置に配置されている。そのため、スイッチ取付部22bは、バッテリ10A、10Bの上面よりも下の位置でアーススイッチ12を取付可能である。これにより、バッテリ10A、10Bの交換時等におけるバッテリ10A、10Bの着脱作業が容易となる。具体低に、アーススイッチ12が邪魔とならずにバッテリ10A、10Bの上部を把持することができるとともに、バッテリ10A、10Bを持ち上げる際の動線に対するアーススイッチ12の干渉を抑制することができる。
また、本実施形態に係るアーススイッチ12の操作部12bは、スイッチ取付部22bのメンテナンス開口4d側に向く表面から左側に突出し、各アース線G2のアース位置G3は、スイッチ取付部22bの表面の裏側に配置されている。これにより、メンテナンス開口4dを通して操作し易い位置にアーススイッチ12の操作部12bを配置しながら、スイッチ取付部22bの奥側(右側)のスペースを各アース線G1、G2の収納スペースとして有効に活用することができる。
また、実施形態に係るスイッチ取付部材22は、後述するダクト形成部材14及び棚部材21を支持する脚部としても機能する。以下、図5及び図6を参照して、ダクト形成部材14及び棚部材21の構成について説明する。
ダクト形成部材14は、前記吸気室S2をバッテリ10A、10Bの上方のダクト室S3と、バッテリ10A、10Bが収容されるバッテリ室S4とに区画する。
具体的に、ダクト形成部材14は、バッテリ10A、10Bの上方で、左右方向に沿った軸を当該軸回りに取り囲む周壁を備えている。この周壁は、バッテリ10A、10Bの前方でアッパーフレーム2上に立設された前板15と、バッテリ10A、10Bの後方でアッパーフレーム2上に立設された後板16と、前板15と後板16との間に掛け渡された天板17、側板18及び下板19とを備えている。
天板17は、前板15の上端部と後板16の上端部との間に設けられ、ダクト室S3の天井を構成する。側板18は、天板17の左端部から左に向かうに従い下る傾斜板である。下板19は、側板18の下端部から右に向かうに従い下る傾斜部19aと、傾斜部19aの下端部からアッパーフレーム2に対して垂直に屈曲された垂直部19bとを備えている。これら各板17〜19によって、前板15と後板16との間には、ダクト室S3が形成されている。
フィルタ20は、ダクト室S3内に導入される外気を浄化する。具体的に、フィルタ20は、前記側板18に形成された吸気用開口18aを塞ぐように側板18に取り付けられている。
棚部材21は、バッテリ10A、10Bの上方、本実施形態では、ダクト室S3内にエアクリーナ9を設置するためのものである。具体的に、棚部材21は、前板15と後板16との間に掛け渡された棚部材本体21aと、この棚部材本体21a上に固定されたエアクリーナ取付部21bとを備えている。エアクリーナ取付部21bは、金属板が下向きに開くC字型に折り曲げられたものである。また、エアクリーナ取付部21bは、その上面にエアクリーナ9を載置した状態でエアクリーナ9を取付可能である。このように、本実施形態では、ダクト室S3内にエアクリーナ9が設けられている。これにより、フィルタ20によって異物が除去された外気がエアクリーナ9に導かれることにより、より清浄な空気をエンジン5に導くことができる。具体的に、エアクリーナ9により浄化された空気は、図外の吸気配管を介してエンジン5に導かれる。この吸気配管は、図5の矢印Y1に示すように、ダクト形成部材14の天板17に形成された貫通穴17aを通ってエンジンルームS1内に導入されている。
なお、本実施形態では、後板16の後板本体16aに形成された開口(図示せず)を介してエアクリーナ9のエレメントを交換可能である。具体的に、後板本体16aには、前記開口を開閉するための交換窓16bが取り付けられている。
ここで、図2及び図5を参照して、ガード材4のメンテナンス開口4dの開口範囲を説明する。メンテナンス開口4dの前後範囲は、バッテリ10A、10Bの前端部に相当する前位置からダクト形成部材14の後板16が後方に開放される後ろ位置までの範囲である。これにより、バッテリ10A、10Bのメンテナンス及びアーススイッチ12の切換操作が可能となる。また、フィルタ20及びエアクリーナ9のエレメントの交換も可能となる。
なお、本実施形態では、ダクト形成部材14の前板15の後面にバッテリリレー11を取り付けるためのリレー取付部15a(図5参照)が設けられている。このリレー取付部15aによってバッテリ10A、10Bの前方にバッテリリレー11が固定されている。
そして、前記スイッチ取付部材22は、ダクト形成部材14の下板19に固定されている。具体的に、スイッチ取付部材22は、傾斜部19aの下面及び垂直部19bの左側面に対して固定されている。したがって、スイッチ取付部材22は、ダクト形成部材14及び棚部材21をアッパーフレーム2上に支持する脚部として機能する。
以上説明したように、前記実施形態に係る上部旋回体1では、図4に示すように、平面視においてバッテリ10A、10Bの後面とアッパーフレーム2の円弧状の後縁部2cとの間で形成される角度が小さくなるため、アッパーフレーム2上のバッテリ10A、10Bの後部のスペースに配置できる機器の大きさは制限される。ここで、スイッチ取付部22bは、アーススイッチ12が取付可能となるようにアッパーフレーム2上に立設された簡素な形態とすることができるため、前記スペースに合わせた形状とすることにより当該スペースに配置することができる。このように、前記実施形態によれば、バッテリ10A、10Bの後部のデッドスペースを利用することにより、アーススイッチ12のための新たなスペースを確保することなく、アーススイッチ12を効率よく配置することができる。
また、前記実施形態に係るスイッチ取付部22bは、操作部12bをメンテナンス開口4dに向けた状態でアーススイッチ12を取付可能である。そのため、メンテナンスを行なう者は、メンテナンス開口4dから手を入れてアーススイッチ12を操作することができる。
前記実施形態では、アーススイッチ12をバッテリ10A、10Bの上面よりも下の位置に取付可能である。これにより、バッテリ10A、10B交換時等におけるバッテリ10A、10Bの着脱作業が容易となる。具体的に、アーススイッチ12が邪魔とならずにバッテリ10A、10Bの上部を把持することができるとともに、バッテリ10A、10Bを持ち上げる際の動線に対するアーススイッチ12の干渉を抑制することができる。
また、前記実施形態では、バッテリ10A、10Bの上面よりも上の位置にアーススイッチ12を配置する場合と比較して、アーススイッチ12の取り付け位置を低くすることができる。これにより、バッテリ10A、10Bからアーススイッチ12を介してアッパーフレーム2に接続されるアース線G1、G2の長さを短くすることもできる。
前記実施形態では、アーススイッチ12がスイッチ取付部22bのメンテナンス開口4d側に向く表面から突出する操作部12bを有するとともに、このスイッチ取付部22bの表面の裏側にアース位置G3が配置されている。これにより、メンテナンス開口4dを通して操作し易い位置にアーススイッチ12の操作部12bを配置しながら、スイッチ取付部22bの表面の裏側のスペースをアース線G1、G2の収納スペースとして有効に活用することができる。したがって、アーススイッチ12の操作性とアース線G1、G2の配線の効率化との両立を図ることができる。
前記実施形態では、スイッチ取付部22bによって棚部材21及びダクト形成部材14がアッパーフレーム2上に支持されている。これにより、アッパーフレーム2のうちバッテリ10A、10Bと円弧状の後縁部2cとの間のスペースを、アーススイッチ12の取り付けスペースとしてだけではなく、棚部材21及びダクト形成部材14を支持するスペースとしても活用することができる。したがって、アッパーフレーム2上のデッドスペースをより有効に活用することができる。
また、アース線G1、G2を短くするために、バッテリ10A、10Bはアッパーフレーム2上の低い位置に設置することが好ましい。ここで、前記実施形態では、バッテリ10A、10B上のスペースを棚部材21及びダクト形成部材14を配置するスペースとして利用することができるので、アース線G1、G2の短縮化とバッテリ10A、10B上のスペースの有効利用との両立を図ることもできる。
さらに、前記実施形態では、ダクト室S3内にエアクリーナ9が保持されているとともに、ダクト室S3の吸気用開口18aを塞ぐようにダクト形成部材14に取り付けられたフィルタ20を備えている。そのため、フィルタ20によって異物が除去された外気をエアクリーナ9に導くことにより、より清浄な空気をエンジン5に導くことができる。
前記実施形態では、ダクト形成部材14の各板15〜19によって左右方向に外気を導入可能なダクト(ダクト室S3)を形成することができる。したがって、冷却ファン7の駆動に応じて上部旋回体1の左右方向の外側からバッテリ10A、10B上を通り熱交換器8へ向けて外気を導くことができる。
また、前記実施形態では、バッテリ10A、10Bの前方でアッパーフレーム2上に立設された前板15とバッテリ10A、10Bの後方でアッパーフレーム2上に立設された後板16との間に複数の板17〜19を掛け渡すことによって、周壁が形成されている。これにより、バッテリ10A、10Bを跨ぐにようにダクト(ダクト室S3)を形成することができる。
なお、前記実施形態では、スイッチ取付部22bにより棚部材21及びダクト形成部材14が支持されているが、棚部材21及びダクト形成部材14を支持しないスイッチ取付部22bを設けることもできる。また、棚部材21又はダクト形成部材14を支持するスイッチ取付部22bを設けることもできる。
また、前記実施形態では、エンジン5の右側に油圧ポンプ6が配置されているとともに、エンジン5の左側に冷却ファン7、熱交換器8、エアクリーナ9、バッテリ10A、10B、バッテリリレー11、アーススイッチ12、スイッチ取付部材22、ダクト形成部材14、フィルタ20、棚部材21が配置された例について説明したが、これに限定されない。エンジン5の右側に設けられた構成と、左側に設けられた構成とを逆に配置することもできる。
G1、G2 アース線
S1 エンジンルーム(収容室の一部)
S2 吸気室(収容室の一部)
1 上部旋回体
2 アッパーフレーム
2c 後縁部
4 ガード材
4d メンテナンス開口
5 エンジン
7 冷却ファン
8 熱交換器
9 エアクリーナ
10A、10B バッテリ
10a 負極端子
12 アーススイッチ
14 ダクト形成部材
15 前板
16 後板
17 天板
18 側板
18a 吸気用開口
19 下板
20 フィルタ
21 棚部材
22b スイッチ取付部

Claims (6)

  1. 建設機械の上部旋回体であって、
    平面視で円弧状の後縁部を有するアッパーフレームと、
    前記アッパーフレームの後部に収容室を形成するために前記アッパーフレーム上に設けられたガード材と、
    前記収容室内で、その長手方向が左右方向に沿うように配置されたエンジンと、
    前記収容室内で前記エンジンの左右一方の側に取り付けられた冷却ファンと、
    前記収容室内で前記冷却ファンを基準として前記エンジンの反対側に設けられ、前記冷却ファンにより冷却される熱交換器と、
    前記収容室内で、前記熱交換器を基準として前記冷却ファンと反対側で、かつ、前記アッパーフレームの円弧状の後縁部の前方に設けられたバッテリと、
    前記バッテリの負極端子と前記アッパーフレームとを電気的に接続するアース線の途中部に設けられ、前記バッテリがアースされた状態とアースされていない状態との間で切換可能なアーススイッチと、
    前記アッパーフレームのうちの前記バッテリと前記円弧状の後縁部との間の部分に立設され、前記バッテリをメンテナンスするために前記ガード材の側面に形成されたメンテナンス開口に向けた状態で前記アーススイッチを取付可能なスイッチ取付部とを備えている、上部旋回体。
  2. 前記スイッチ取付部は、前記バッテリの上面よりも下の位置で前記アーススイッチを取付可能である、請求項1に記載の上部旋回体。
  3. 前記アーススイッチは、前記スイッチ取付部の前記メンテナンス開口側に向く表面から突出する操作部を有し、
    前記アース線のアース位置は、前記スイッチ取付部の表面の裏側に配置されている、請求項1又は2に記載の上部旋回体。
  4. 前記熱交換器へ外気を導くためのダクトを前記バッテリの上に形成するダクト形成部材をさらに備え、
    前記スイッチ取付部は、前記ダクト形成部材を前記アッパーフレーム上に支持する、請求項1〜3の何れか1項に記載の上部旋回体。
  5. 前記ダクト形成部材は、前記バッテリの上方で、左右方向に沿った軸を当該軸回りに取り囲む周壁を備え、
    前記スイッチ取付部は、前記周壁を下から支持する、請求項4に記載の上部旋回体。
  6. 前記周壁は、前記バッテリの前方で前記アッパーフレーム上に立設された前板と、前記バッテリの後方で前記アッパーフレーム上に立設された後板と、前記前板と後板との間に掛け渡された複数の板材とを備えている、請求項5に記載の上部旋回体。
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