JP2014169620A - 旋回作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】旋回台の後部に配備されたエンジン3と、このエンジン3の前方で旋回台2から立設した仕切壁4と、この仕切壁4に連結した左右一対の縦リブ7と、旋回台2の左右一側に載置されたタンク8と、エンジン3より前方に配備された運転席9とを有している旋回作業機であって、左右一方の縦リブ7に、上方開口状に切り切り欠いた切欠凹部63を設け、旋回台2上であって且つ切欠凹部63を設けた縦リブ7の内側にタンク8の底部を受け持つ受け台10を設けており、タンク8を、仕切壁4の前側で一方の縦リブ7の切欠凹部63を横切って受け台10上に配置している。
【選択図】図3
Description
本発明は、このような点に鑑みて、タンクの据え付けが行い易い旋回作業機を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、旋回台の後部に配備されたエンジンと、このエンジンの前方で旋回台から立設した仕切壁と、この仕切壁に連結した左右一対の縦リブと、前記旋回台の左右一側に載置されたタンクと、前記エンジンより前方に配備された運転席とを有している旋回作業機であって、前記左右一方の縦リブに、上方開口状に切り切り欠いた切欠凹部を設け、前記旋回台上であって且つ前記切欠凹部を設けた縦リブの内側に前記タンクの底部を受け持つ受け台を設けており、前記タンクを、前記仕切壁の前側で前記一方の縦リブの切欠凹部を横切って受け台上に配置している点にある。
請求項2に係る発明によれば、タンクに下膨出部を設けることにより、タンクの容量を大きくすることができる。また、下膨出部がタンクの他端側(外側)を支えるために、タンクの挿入を行い易い。
図1〜4には、本発明に係る旋回作業機1が示されている。
図4において、旋回作業機1は、左右一対のクローラ走行体21を有する走行装置22の上部に、旋回ベアリング23を介して上下方向の旋回軸心X廻りに回動自在に旋回台2を搭載したものとなっている。また、走行装置22の前部にはドーザ24が設けられ、旋回台2の上部には運転席9や操縦レバー等を取り囲むキャビン25が、旋回台2の前端部には対地作業装置(掘削装置)5が設けられている。
前記旋回台2は、図1、4に示すように、骨格となる旋回フレーム33と、この旋回フレーム33の後部に取付固定された後部プロテクタ34と、この後部プロテクタ34の左右両側に設けられた左右一対の側部プロテクタ35L、35Rとを有している。これらの後部プロテクタ34及び側部プロテクタ35L、35Rによって旋回台2の後部が構成されている。この旋回台2の後部には、後述する旋回基板39、仕切壁4、立上り壁43及びボンネット55によって囲まれたエンジンルーム36が形成されていて、このエンジンルーム36の内部にはエンジン3が配備されている。
前記旋回フレーム33は、旋回台2の底壁を構成する板材からなり且つ後部にエンジン3を搭載する旋回基板39と、この旋回基板39の前端部に前方突出状に設けられて対地作業装置5のスイングブラケット26を支持する支持ブラケット6と、前記エンジン3の前方で前後に仕切るように旋回基板39から立設した仕切壁4と、旋回基板39上で支持ブラケット6と仕切壁4とを連結する左右一対の縦リブ7L、7Rとを有している。
前板部40は、運転席9下方の中央部には軽量化のための開口部42が形成され、後部が前記仕切壁4より後方突出している。
後板部41は、前板部40よりも薄板で形成され、前板部40と上面が面一になるように接合固着されている。後板部41の後端から屈曲して立上がり形成された立上り壁43が設けられ、後板部41上で前記仕切壁4と立上り壁43とを連結する左右一対の縦壁44L、44Rが突設されている。
この左右縦壁44L、44Rの前部は、後板部41よりも前方に突出しており、前板部40の後部と仕切壁4とに固着されている。左右縦壁44L、44Rの後端が立上り壁43に固着されている。
前記左右の縦リブ7L、7Rは前部側が支持ブラケット6から後方に向けて互いにハの字状に広がり、後部側が互いに平行になって後方に延出され、後端が仕切壁4に溶接等により固着されている。
仕切壁4の上部には、ステップ取付板50が前方突設され、旋回基板39の前部側にステップ支持筒体51が複数上方に突設されている(図1参照)。ステップ52の後端部はステップ取付板50に載置固定されると共に複数のステップ支持筒体51上に載置固定されており、ステップ52は旋回基板39の上方に配置されている。なお、キャビン25内の前記運転席9は、ステップ52上方に設けられている。
旋回フレーム33後上部にはエンジン3を覆うボンネット55が設けられている。
このボンネット55は、エンジン3の後上方を覆うように前記後部プロテクタ34の上方に配置されたボンネット後部56と、このボンネット後部56の左右側方でエンジン3の側方を覆う左右一対のボンネット側部57L、57Rと、この左右ボンネット側部57L、57Rの前上方で前記キャビン25とエンジンルーム36とを仕切るボンネット前部58とを備えている。
右側の側部プロテクタ35R及びボンネット側部57Rは、旋回フレーム33、仕切壁4に対して、締結具等にて一体的に着脱自在に設けられ、エンジン3右方の油圧ポンプ59や、後述の燃料タンク8の挿脱や点検を可能にしている(図1、4参照)。
燃料タンク8は旋回フレーム33の左右一側(右側)に載置されており、この燃料タンク8の前方で旋回フレーム33の右側にはコントロールバルブ60が、前記燃料タンク8の左方(つまり、旋回フレーム33の左右他側)に作動油タンク61がそれぞれ配置されている。
作動油タンク61は前後面に凸部61a、61bを有しており、前凸部61aは旋回基板39左端で立設する止め板62におけるタンク前面との当接部分に形成された前嵌合孔62aに、後凸部61bは仕切壁4左部のタンク後面との当接部分に形成された後嵌合孔4aに嵌合することで、旋回フレーム33に取り付けられている。
なお、燃料タンク8が横切る右縦リブ7Rの後上部は、燃料タンク8底面に沿って上方開口状に切り欠かれている(以下「切欠凹部63」とする)。
下膨出部8Bは、右縦リブ7Rの右外側方にて、下端が旋回基板39に近接するまで下方に膨出しており、燃料タンク8容量の増加を図ることができ、燃料タンク8の交換時に、旋回台2右側からの燃料タンク8の抜き出しや押し込みに対して障害とならない。
燃料タンク8の奥側部分(運転席9の下方に位置する部分)の底部は、旋回台2に設けられた受け台10によって受け持たれており、この受け台10の左方であって旋回台2の開口部42左縁と左縦リブ7Lとの間には奥位置設定部材11が立設している。この奥位置設定部材11は、前述の左縦リブ7Lと別体に形成されているが、一体に形成されていてもよい。
この平板部10bは、左右に長く形成された板状体であって、先端(左端)が前記奥位置設定部材11の上下方向中途部に連結されており、平板部10bの上面が燃料タンク8の奥側部分の底部と当接することとなる。よって、燃料タンク8は、平板部10b上で滑らせることができるので、抜き出し又は押し込みがスムースにできるようになる。
この奥被係合部13は、奥位置設定部材11の上下方向中途部に形成された略円形の貫通孔であり、右側の開口縁が嵌入する奥係合部12の外周面に係合するように形成されている。よって、奥被係合部13は、奥係合部12を嵌め込んで(係合して)燃料タンク8の前後上下移動を奥側で規制することができる。
なお、燃料タンク8は、受け台10に載置されているので、奥係合部12と奥被係合部13との係合によって少なくとも前後方向及び上方向の移動が規制されればよい。
突板部14dには、燃料タンク8の外側面8Eの対向位置に前記外係合部15に係合する外被係合部16が設けられている。
この外被係合部16も、奥側と同様に、外位置設定部材14の突板部14d中央に形成された略円形の貫通孔であり、左側の開口縁が嵌入する外係合部15の外周面と係合するため、外被係合部16は、外係合部15を嵌め込んで燃料タンク8の前後上下移動を外側で規制できる。
なお、燃料タンク8は、受け台10に載置されているため、奥側のように、外係合部15と外被係合部16との係合で少なくとも前後上方移動が規制されればよい。
本発明に係る旋回作業機1におけるタンク取付装置66の使用態様について説明する。
旋回作業機1の燃料タンク8を交換する際には、まず右側のサイドカバー体37R、側部プロテクタ35R及びボンネット側部57Rを取り外す。
抜き出し後、燃料タンク8は、旋回台2の右側部から再度挿入されることで、奥側の底部を受け台10に載せて滑らせながら奥へ押し込まれ、燃料タンク8の奥係合部12を奥位置設定部材11の奥被係合部13に嵌入させることができる。嵌入する奥係合部12の外周面と奥被係合部13の右開口縁とが係合することで、燃料タンク8の奥側での前後上下移動が規制される。
次に、燃料タンク8の外係合部15を外位置設定部材14の外被係合部16に嵌入して、外係合部15の外周面を外被係合部16の左開口縁に係合させる。この係合状態で外位置設定部材14を燃料タンク8奥方向へ押圧しながら、横長孔14eに挿通させた固定具14bによって取付部14cを仕切壁4の右端部に取り付ける。これによって、燃料タンク8の外側での前後上下移動の規制がなされる。
なお、同時に、燃料タンク8は、受け持たれた受け台10によって、下方への移動も規制されている。また、燃料タンク8の前方で露出しているコントロールバルブ60の点検や交換も可能となっている。
このように、仕切壁4の前側で且つ運転席9下方で、燃料タンク8を旋回台2の右側から挿脱可能であるため、運転席9下のデッドスペースを有効に活用することができる。これと同時に、燃料タンク8の前方にコントロールバルブ60などの内部機器を配備でき、メンテナンス性の向上が図られる。
旋回作業機1は、タンク取付装置66を燃料タンク8に適用しているが、例えば作動油タンク61やその他のタンクに適用してもよい。
また、燃料タンク8は、左右両方の縦リブ7L、7R上を横切って左右横長に配置されていてもよい。
燃料タンク8の下膨出部8B底面と対面する旋回基板39上や、受け台10の平板部10b上、奥位置設定部材11の奥当接面11a、外位置設定部材14の外当接面14aに、燃料タンク8と当接可能なクッション材をそれぞれ設けてもよい。
外位置設定部材14は、仕切壁4に取り付けられていたが、旋回基板39に着脱自在に取り付けられていてもよい。
バッテリ48は、燃料タンク8前方のコントロールバルブ60よりさらに前側に配置されていてもよい。
2 旋回台
3 エンジン
4 仕切壁
5 対地作業装置
6 支持ブラケット
7 縦リブ
8 タンク
8B 下膨出部
9 運転席
10 受け台
11 奥位置設定部材
12 奥係合部
13 奥被係合部
14 外位置設定部材
15 外係合部
16 外被係合部
Claims (2)
- 旋回台(2)の後部に配備されたエンジン(3)と、このエンジン(3)の前方で旋回台(2)から立設した仕切壁(4)と、この仕切壁(4)に連結した左右一対の縦リブ(7)と、前記旋回台(2)の左右一側に載置されたタンク(8)と、前記エンジン(3)より前方に配備された運転席(9)とを有している旋回作業機であって、
前記左右一方の縦リブ(7)に、上方開口状に切り切り欠いた切欠凹部(63)を設け、前記旋回台(2)上であって且つ前記切欠凹部(63)を設けた縦リブ(7)の内側に前記タンク(8)の底部を受け持つ受け台(10)を設けており、
前記タンク(8)を、前記仕切壁(4)の前側で前記一方の縦リブ(7)の切欠凹部(63)を横切って受け台(10)上に配置していることを特徴とする旋回作業機。 - 前記タンク(8)の底部は、前記切欠凹部(63)を設けた縦リブ(7)の左右外側で下方膨出した下膨出部(8B)を有していることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
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