JP2005105605A - 旋回作業機のタンク取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】旋回台4上にタンクの側面に当接する受け部材36Aと、この受け部材36Aと対向する位置に支持台63とを設け、この支持台63に、タンクの対向側面を押圧してタンクを保持すべく押圧する方向に移動可能な挟持部材62を位置固定可能に設けており、前記受け部材36A側と挟持部材62側の少なくとも一方に押圧方向と交差する方向のタンクの移動を規制する位置規制手段を設けている。
【選択図】図1
Description
このタンクの取付構造では、旋回台上に配置した油圧ポンプの前方に燃料タンクを設置し、燃料タンクの一側面を油圧ポンプの一側面に当接して、取付バンドを燃料タンクに巻き付け、その両端を油圧ポンプの左右両側に配置した左右一対のブラケットに取り付けることによって、燃料タンクを取付バンドを介して旋回台上に取り付けるようにしていた。
また、取付バンドを燃料タンクに巻き付けて、この取付バンドを締め付けなければ燃料タンクの左右方向の位置が定まらないため、タンクの位置調整作業が非常に面倒であった。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、旋回台上にタンクの側面に当接する受け部材と、この受け部と対向する位置に支持台とを設け、この支持台に、タンクの対向側面を押圧してタンクを保持すべく押圧する方向に移動可能な挟持部材を位置固定可能に設けており、前記受け部材と挟持部材の少なくとも一方に押圧方向と交差する方向のタンクの移動を規制する位置規制手段を設けている点にある。
これによれば、挟持部材を押圧する方向にスライドした後、支持台に位置固定することによって、燃料タンクを旋回台上に固定することができ、位置規制手段によりタンクの位置を簡単に位置決めすることができる。
これによれば、タンクに形成した凹凸状係合部を受け部材又は挟持部材に形成した被係合部に係合することによって、タンクの位置決めをすることができる。
本発明における課題解決のための他の技術的手段は前記位置規制手段は、前記タンクは燃料タンクであり、前記位置規制手段は、燃料タンクの前後側面に形成した凸状係合部と、受け部材及び挟持部材に形成した凹状被係合部とを有している点にある。
本発明における課題解決のための他の技術的手段は前記位置規制手段は、前記旋回台の後部にエンジンを配置し、このエンジンの前側に運転席を配置し、旋回台の左右一側部に燃料タンクを配置し、この燃料タンクの下側に燃料タンクを載置する載置台を配置し、この載置台の前後に、燃料タンクの前後一側面に当接する受け部材と、燃料タンクの前後他側面を押圧して燃料タンクを保持すべく押圧する方向に移動で且つ位置固定可能な挟持部材とを設けており、前記燃料タンクの前後側面には凸状係合部を形成し、挟持部材と受け部材とには、前記凸状係合部に係合する凹状被係合部を形成している点にある。
図4〜7に示すように、本発明の実施形態にかかる旋回作業機1は、左右一対のクローラ走行体2を有する走行装置3の上部に、旋回ベアリングを介して上下方向の軸心X回りに回動自在に旋回台4を搭載したものとなっており、この旋回台4の前端部には作業装置5が設けられている。
作業装置5は、旋回台4の前端部に左右揺動自在に取り付けられたスイングブラケット12と、このスイングブラケット12に上下揺動自在に連結されたブーム6と、このブーム6の先端に上下揺動自在に連結されたアーム7と、このアーム7の先端に上下回動自在に連結されたバケット8とを有する掘削作業装置とされており、上記スイングブラケット12,ブーム6、アーム7およびバケット8は、それぞれ油圧シリンダ9,10,11によって作動するようになっている。なお、この作業装置5は、上記バケット8に代えてブレーカ等の他の機器を取り付けたものとしても良い。
旋回台4の後部にはボンネット15が搭載され、このボンネット15は、合成樹脂製又は金属製によって形成され、主としてエンジン27、ラジエータ30、油圧ポンプ28、燃料タンク40等の外方を覆っている。
このボンネット15の前側には、図5、7に示すように、運転席16や操縦フロア17、操縦レバー18,19、操縦ペダル20等を有する操縦部14が設けられている。この操縦部14は旋回台4上の前部に備えられたキャビン21によって包囲されている。
操縦フロア17は、操作部カバー70を囲むかたちで運転席16の前側全体を覆うようになっており、その前端の左右両側は前上方に傾斜し、作業者の足置きとされている。また、この傾斜部分17Aの下方には上下に広い空間が形成され、この空間に制御弁38が配設されている。
旋回台4の底部には板状のベースフレーム23が設けられ、このベースフレーム23の後端部にカウンタウエイト24、25が設けられ、ベースフレーム23の左右側部及び前部は、カバー体26により覆われている。なお、カウンタウエイト24,25は、左右中央に配設された主ウエイト24と、この主ウエイト24の左右両側に配設された側部ウエイト25とを有し、この側部ウエイト25は、旋回台4の後端左右隅部を保護するプロテクタとされている。
ベースフレーム23の後部上面にはエンジン27が横置きに搭載され、エンジン27の前側に運転席16が配置され、この運転席16の左右方向一方(右側)に燃料タンク40が配置され、左右方向他側(左側)に作動油タンク41が配置されている。
即ち、旋回台4の左右方向一側部に燃料タンク40が配置されており、左右方向他側部に作動油タンク41が配置された構成となっている。
ベースフレーム23の前後中途部には、左右方向に延びる区画壁36が立設され、この区画壁36の後側に前記エンジン27、油圧ポンプ28、ラジエータ30等が配設されている。即ち、区画壁36によって、エンジン27、油圧ポンプ28、ラジエータ30等が配置されているエンジンルームと運転席16側とが区画されている。
区画壁36の後側にはサクションホース42が左右方向に配設され、このサクションホース42の一端が作動油タンク41の後部に接続され、他端が油圧ポンプ28に接続されている。作動油タンク41の前側には外置き型のリターンフィルタ(オイルフィルタ)43が配設されている。
燃料タンク40は、区画壁36の前側に配置されて燃料タンクを取り付ける取付装置60によって、ベースフレーム23に固定可能とされている。
図1〜3、6、7に示すように、この燃料タンク40は、前後に長く左右に広幅に形成された主部40Aと、この主部40Aの後部下側から膨出する下膨出部40Bと、後部上側から上方に膨出してボンネット15内に収められる上膨出部40Cとを有し、旋回台4のカバー体26やボンネット15の側面範囲に収まる配置となり、このキャビン21を旋回台4から取り外すことなく、カバー体26等を取り外すことによって外側方に取り出すことができるようになっている。
燃料タンク40の上膨出部40Cには上方に指向する給油筒72が突設され、この給油筒72には可撓性を有する延長管73の一端が接続され、延長管73の他端は給油管74に接続されている。燃料タンク40の主部40Aの前後側面、即ち、燃料タンク40の前後両側部には、前後に膨出する凸状の係合部61F,61Rが形成されている。
この凸状係合部61Fは、燃料タンク40の前側面の左右略中央部に位置し、凸状係合部61Rは、燃料タンク40の後側面の左右略中央部に位置しており、燃料タンク40を設置したときに、燃料タンク40の左右のバランスが保てるようになっている。
燃料タンク40の後側面に配置された区画壁36の部分は、受け部材36Aを兼ねており、区画壁36に燃料タンク40の後側面が当接するようになっている。
なお、燃料タンク40の後方に区画壁36とは、別に板状の受け部材36Aを立設するようにしてもよい。
挟持部材62は、略L形の板材(L形アングル)で構成されており、燃料タンク40の一側面(前側面)を押圧する押圧部66と、支持台63に取り付けられる取付部67とを有している。
したがって、ねじ等の締結具69を挟持部材62の取付孔68に挿入し、この締結具69を支持台63のねじ孔71に螺合することによって、挟持部材62は支持台63を介して前後方向移動可能に旋回台4に取り付けられるようになっている。
挟持部材62の押圧部66には、燃料タンク40の凸状係合部61Fに係合する被係合部64Fが設けられており、この被係合部64Fは円形状の貫通孔で形成されている。
以上の構成により、燃料タンク40の取付は、燃料タンク40の下膨出部40Bを載置台59に置き、燃料タンク40の係合部61Rを受け部材36Aの被係合部64Rに係合する。その後、挟持部材62を支持台63に取り付けると共に、挟持部材62の被係合部64Fを燃料タンク40の係合部61Fに係合し、挟持部材62を後方にスライドさせて押圧部66で、燃料タンク40の前側面を押圧した後、締結部69を締め付けて挟持部材62を旋回台4に取り付けることによって行うことができる。
即ち、この取付装置60及び燃料タンク40には、燃料タンク40の移動を規制する位置規制手段が設けられており、位置規制手段は、燃料タンク40の前後側面に形成した係合部61F,61Rと、受け部材36A及び挟持部材62に形成した被係合部64F,64Rとから構成されている。
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく特許請求の範囲から逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、旋回作業機の形式として、旋回台の後端が走行装置の前後及び左右幅から突出するタイプ(所謂標準機)を示しているが、旋回台の後端を走行装置の前後及び左右幅から突出しないタイプ(所謂後方小旋回型)とすることができる。
このとき、燃料タンク40に設けられる係合部61F,61Rは、これに対応して側面のどちらか一方に設けられることになり、位置規制手段も挟持部材62側又は受け部材36A側のどちから一方となる。
また、上記の実施の形態では、燃料タンク40の係合部61F,61Rを凸状にしていたが、燃料タンク40の係合部61F,61Rは凹状でもよい。このとき、当然の如く挟持部材62及び受け部材36Aの被係合部64F,64Rは、これに対応して凸状となる。
また、上記の実施の形態では、挟持部材62及び受け部材36Aの被係合部64F,64Rを貫通孔で構成していたが、図8に示すようにU字状の溝にしてもよい。
また、上記の実施の形態では、燃料タンク40の前後側面に係合部を形成していたが、これに代え左右側面に形成してもよい。
4 旋回台
40 燃料タンク
36A 受け部材
61F,61R 係合部
62 挟持部材
63 支持台
64F,64R 被係合部
Claims (4)
- 旋回台上にタンクの側面に当接する受け部材と、この受け部材と対向する位置に支持台とを設け、この支持台に、タンクの対向側面を押圧してタンクを保持すべく押圧する方向に移動可能な挟持部材を位置固定可能に設けており、前記受け部材側と挟持部材側の少なくとも一方に押圧方向と交差する方向のタンクの移動を規制する位置規制手段を設けていることを特徴とする旋回作業機のタンク取付構造。
- 前記位置規制手段は、タンクの側面に形成した凹凸状係合部と、この係合部と係脱自在に係合すべく前記受け部材又は挟持部材に形成した被係合部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機のタンク取付構造。
- 前記タンクは燃料タンクであり、前記位置規制手段は、燃料タンクの前後側面に形成した凸状係合部と、受け部材及び挟持部材に形成した凹状被係合部とを有していることを特徴とする請求項2に記載の旋回作業機のタンク取付構造。
- 前記旋回台の後部にエンジンを配置し、このエンジンの前側に運転席を配置し、旋回台の左右一側部に燃料タンクを配置し、この燃料タンクの下側に燃料タンクを載置する載置台を配置し、この載置台の前後に、燃料タンクの前後一側面に当接する受け部材と、燃料タンクの前後他側面を押圧して燃料タンクを保持すべく押圧する方向に移動で且つ位置固定可能な挟持部材とを設けており、前記燃料タンクの前後側面には凸状係合部を形成し、挟持部材と受け部材とには、前記凸状係合部に係合する凹状被係合部を形成していることを特徴とする旋回作業機のタンク取付構造。
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