JP6454316B2 - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6454316B2
JP6454316B2 JP2016241530A JP2016241530A JP6454316B2 JP 6454316 B2 JP6454316 B2 JP 6454316B2 JP 2016241530 A JP2016241530 A JP 2016241530A JP 2016241530 A JP2016241530 A JP 2016241530A JP 6454316 B2 JP6454316 B2 JP 6454316B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal pipe
conductive wire
vehicle
bulkhead
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016241530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018096280A (ja
Inventor
朋正 杉山
朋正 杉山
成志 礒谷
成志 礒谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2016241530A priority Critical patent/JP6454316B2/ja
Priority to CN201711325282.2A priority patent/CN108215774B/zh
Publication of JP2018096280A publication Critical patent/JP2018096280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6454316B2 publication Critical patent/JP6454316B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • B60K11/02Arrangement in connection with cooling of propulsion units with liquid cooling
    • B60K11/04Arrangement or mounting of radiators, radiator shutters, or radiator blinds

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、通信用電子機器と、電動モータ付ポンプにより導電性冷媒を冷媒流路内で循環させてラジエータで放熱する冷却装置とを有する車両に関する。
特許文献1では、装置の軽量化と、電動モータから周囲に発信される電磁ノイズの抑制とを両立可能な液体供給装置を提供することを目的としている([0013]、要約)。当該目的を達成するため、特許文献1(要約)のHV冷却システム1は、ポンプ21及び電動モータ22を備えた電動モータ付ポンプ2を有し、このポンプ2によりホース3を介して所定の供給対象部材へ導電性を有した冷却水を供給する。
HV冷却システム1には、ケーシング20と、導電性液体を通過させる金属製パイプ部材41、42とを設ける。ケーシング20は、ポンプ21及び電動モータ22を収容し且つ非導電性材料により形成される。金属製パイプ部材41、42は、ホース3の途中部又は端部に設けられてグランド接地される。これにより、冷却水の導電性及び発信用アンテナを形成するホース3の経路長さにかかわらず、周囲に発信される電磁ノイズを抑制することが企図されている。
パイプ部材41、42の接地は、接続ブラケット51、52及び取付ブラケット50を介して行われる([0042]、図5)。また、変形例1Aとして、導電性ゴム材料からなるホース3Aを、取付ブラケット50Aを介して接地する構成が示されている([0047]、[0048]、図7)。さらに、変形例1Bとして、導電性ゴム材料からなるホース3Bを、金属製クリップ62Aを介して接地する構成が示されている([0049]、[0050]、図8)。
特開2013−072385号公報
上記のように、特許文献1では、各種のブラケット50、51、52、50A又はクリップ62Aを用いてパイプ部材41、42又はホース3A、3Bの接地を行う([0042]、[0047]〜[0050]、図5、図7、図8)。しかしながら、ブラケット50、51、52、50Aのみ又はクリップ62Aのみでは、設置場所等について設計上の制約がある。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、導電性冷媒の利用に伴う接地に関する設計自由度の向上等が可能な車両を提供することを目的とする。
本発明に係る車両は、
通信用電子機器と、
電動モータ付ポンプにより導電性冷媒を冷媒流路内で循環させてラジエータで放熱する冷却装置と
を有するものであって、
さらに、前記車両は、車体の前方で前記ラジエータを支持する樹脂バルクヘッドを備え、
前記冷却装置は、
前記樹脂バルクヘッドに支持されて前記冷媒流路の一部を構成する金属パイプと、
前記金属パイプと電気的に接続されて前記車体に接地された導電線と
を備える
ことを特徴とする。
本発明によれば、導電線(金属線等)を介して金属パイプの接地を行う。このため、導電性冷媒の利用に伴う接地のための構成の設計上の自由度が向上する。加えて、特許文献1におけるブラケットやクリップと比較して軽量化を図ることが容易となる。
また、本発明では、樹脂バルクヘッドによりラジエータ及び金属パイプを支持する。これにより、金属製バルクヘッドを用いる場合と比較して、軽量化を図ることが容易となる。
さらに、バルクヘッドを樹脂製とし、バルクヘッドに金属パイプを支持させた場合(特に金属パイプの両端をバルクヘッドに支持させた場合)、金属パイプから接地箇所までの距離が長くなる場合があり得る。そのような場合でも、導電線を用いることで金属パイプを容易に接地することが可能となる。
さらにまた、非導電性の樹脂パイプと比較して、金属パイプの方がコスト又は組付け容易さの点で優れるが接地の必要性の点で劣る場合でも、導電線により金属パイプの接地を容易化することで、金属パイプの利点を生かすことが可能となる。
前記通信用電子機器は、前記ラジエータ及び前記樹脂バルクヘッドの後方に配置されてもよい。前記金属パイプは、前記ラジエータ及び前記樹脂バルクヘッドより前方に配置されてもよい。これにより、通信用電子機器と金属パイプの間には、ラジエータ及び樹脂バルクヘッドが介在する。このため、金属パイプからの電磁ノイズは、ラジエータ及びバルクヘッドにより低減される。加えて、通信用電子機器と金属パイプの間の距離を比較的長くすることで電磁ノイズが通信用電子機器に到達し辛くなる。従って、金属パイプが発した電磁ノイズから通信用電子機器を保護し易くなる。
また、一般に、金属パイプは放熱性能に優れるところ、本発明では、金属パイプをラジエータ及び樹脂バルクヘッドより前方に配置する。このため、車両の走行時に金属パイプに走行風が当たり易くなり、冷却装置の冷却性能を向上することが可能となる。
さらに、樹脂バルクヘッドの後方に駆動源(エンジン等)が配置される場合、金属パイプを樹脂バルクヘッドより前方に配置することで、駆動源を収容するスペース(エンジンルーム等)を確保し易くなる。
前記金属パイプに前記導電線を電気的に接続する接続箇所は、前記金属パイプの冷媒流入口の近傍に設けられてもよい。電動モータ付ポンプ等で発生した電磁ノイズは、導電性冷媒の流れに応じて冷媒流路内を伝搬する。伝搬した電磁ノイズは、金属パイプで外部に伝搬し易い。そこで、金属パイプの冷媒流入口の近傍に導電線の接続箇所を設けることで、高いノイズ低減効果を得ることが可能となる。
前記樹脂バルクヘッドは、フロントサイドフレームの前端で支持されてもよい。さらに、前記樹脂バルクヘッドには、前記車両の前後方向に貫通する孔が形成されてもよい。前記導電線は、前記孔を介して前記フロントサイドフレームに接地されてもよい。これにより、樹脂バルクヘッドを避けて導電線をフロントサイドフレームに接地する場合と比較して、導電線を短くすることが可能となる。
前記金属パイプに接続された前記導電線は、他部品(ヘッドライト等)に接続された別の導電線と一緒に固定部材にて接地されてもよい。これにより、接地点の共用化が可能となり、固定部材(ボルト、ナット等)の点数を削減することが可能となる。また、固定部材として、ボルト、ナット等を用いる場合、車体に形成する孔の数を減らすことで、車体の剛性又は衝突性能を向上することが可能となる。
前記冷却装置は、前記金属パイプに溶接された金属製のブラケットを備えてもよい。前記導電線は、前記ブラケットを介して前記金属パイプに接続されてもよい。これにより、導電線を金属パイプに直接接続する場合と比較して、導電線を配置し易くなる。また、ボルト、ナット等の固定部材で導電線を金属パイプ側に固定する場合、金属パイプ自体ではなく、ブラケットに導電線を固定するため、製造が容易になると共に、金属パイプの耐久性を高めることが可能になる。
前記ブラケットは、前記金属パイプとの固定部分に加え、前記樹脂バルクヘッドに支持されてもよい。これにより、ブラケットは、金属パイプ及び樹脂バルクヘッドの2箇所で支持される。このため、ブラケットの耐振強度を高めることが可能となる。
前記ブラケットにはビードが設けられてもよい。ビード(盛り上がった部分)を設けることで、ブラケットの剛性を増大させることが可能となる。或いは、ビードにより剛性が増大する分、ブラケットを薄くしつつ、ブラケットの要求剛性を満たすことで、ブラケットの軽量化又はコスト低減が可能となる。
前記導電線は、樹脂カバーにより覆われてもよい。これにより、車両の走行に伴って導電線が揺動して他部材と干渉した場合でも、導電線の破断を防ぐことができる。
本発明によれば、金属パイプの接地に関する設計自由度を向上すること、及び車両全体での軽量化を図ること等が可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両の概略全体構成図である。 前記実施形態のバルクヘッドの全体及び冷却装置の一部を示す斜視図である。 前記実施形態の前記バルクヘッドの一部及び前記冷却装置の一部を拡大して示す拡大斜視図である。 前記実施形態の前記冷却装置の概要を示す斜視図である。 前記実施形態の導電線の接地箇所を示す図である。
A.一実施形態
<A−1.構成>
[A−1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る車両10の概略全体構成図である。車両10は、いわゆるハイブリッド車両であり、エンジン20及び走行モータ22を有する。後述するように、車両10は、その他の種類の車両であってもよい。
車両10は、エンジン20及び走行モータ22に加え、電力制御装置24(以下「PCU24」という。PCU:Power Control Unit)、バルクヘッド26、冷却装置28及び通信用電子機器30を有する。
[A−1−2.エンジン20及び走行モータ22]
エンジン20は、図示しないエンジン電子制御装置からの指令に基づいて駆動力を生成する。走行モータ22は、PCU24を介して高圧バッテリ(図示せず)から供給される電力に基づいて駆動力を生成し、当該駆動力によりトランスミッション(図示せず)を通じて車輪(図示せず)を回転させる。また、モータ22は、回生を行うことで生成した電力(回生電力)を前記高圧バッテリ等に出力する。エンジン20及び走行モータ22はフロントサイドフレーム42に懸架される。
[A−1−3.PCU24]
PCU24は、走行モータ22への供給電力を制御すると共に、モータ22の回生電力を制御する。PCU24は、図示しない昇降圧用のDC/DCコンバータと、走行モータ22用インバータと、モータ電子制御装置とを有する。PCU24は、走行モータ22の上方に配置される。また、PCU24は、冷却装置28により冷却される。
[A−1−4.バルクヘッド26]
図2は、本実施形態のバルクヘッド26の全体及び冷却装置28の一部を示す斜視図である。図3は、本実施形態のバルクヘッド26の一部及び冷却装置28の一部を拡大して示す拡大斜視図である。バルクヘッド26は、エンジン20及び走行モータ22の収容スペース(例えばエンジンルーム)を規定する。本実施形態のバルクヘッド26は樹脂製(特に非導電性又は絶縁性のもの)である。以下では、バルクヘッド26を「樹脂バルクヘッド26」ともいう。
図1及び図2に示すように、バルクヘッド26は、車体40の前方で冷却装置28のラジエータ50を支持する。また、図1及び図3に示すように、バルクヘッド26は、車体40の一部を構成するフロントサイドフレーム42(特にその前端)で支持される。
図3に示すように、バルクヘッド26には、車両10の前後方向に貫通する孔44が形成される。孔44には、冷却装置28の一部を構成する導電線60が挿入される。
[A−1−5.冷却装置28]
(A−1−5−1.冷却装置28の概要)
図4は、本実施形態の冷却装置28の概要を示す斜視図である。冷却装置28では、電動モータ付ポンプ54(以下「ポンプ54」ともいう。)により導電性冷媒を冷媒流路52内で循環させてラジエータ50で放熱する。これにより、冷媒流路52に配置されたPCU24を冷却する。図4における矢印は、導電性冷媒の流れを示している。冷却装置28は、ラジエータ50、冷媒流路52及びポンプ54に加え、リザーバタンク56、ブラケット58a、58b及び導電線60(図3)を有する。
(A−1−5−2.ラジエータ50)
図1及び図2に示すように、ラジエータ50は、車体40の前方でバルクヘッド26に支持される。
(A−1−5−3.冷媒流路52)
冷媒流路52は、導電性冷媒を循環させるものであり、樹脂パイプ70及び金属パイプ72を有する。導電性冷媒における「導電性」は、車両10内(例えばポンプ54)で発生した電磁ノイズを自ら伝搬する性質であることを意味する。
金属パイプ72(導電性パイプ)は、樹脂バルクヘッド26に支持されて冷媒流路52の一部を構成する。図1及び図2に示すように、金属パイプ72は、ラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26より前方に配置される。このため、冷媒流路52では、ラジエータ50手前の部分のみが金属製であり、その他の部分は樹脂製である。但し、その他の部分に金属部分を含めてもよい。
(A−1−5−4.電動モータ付ポンプ54)
電動モータ付ポンプ54は、導電性冷媒を冷媒流路52内で循環させる。ポンプ54の動作に伴って電磁ノイズが発生した場合、当該電磁ノイズは、導電性冷媒を介して伝搬する。当該ノイズが金属パイプ72等を介して通信用電子機器30に伝わると、通信用電子機器30に悪影響を与えるおそれがある。後述するように、本実施形態では、導電線60により金属パイプ72を接地することで、金属パイプ72がノイズを伝搬することを抑制する。
(A−1−5−5.ブラケット58a、58b)
ブラケット58a、58bは、金属パイプ72に溶接された金属製の部材である。ブラケット58a、58bは、金属パイプ72との固定部分(例えば溶接部分)に加え、樹脂バルクヘッド26で支持されている。すなわち、図3等に示すように、ブラケット58aの端部は、ボルト80により樹脂バルクヘッド26に固定される。ブラケット58bについても同様である。
図3に示すように、ブラケット58aには、ビード82(周辺部分よりも出っ張った部分)が設けられている。特に本実施形態のビード82は、周辺の平面部分に対して車両10の前側に突出している。ブラケット58bも同様である。
(A−1−5−6.導電線60)
図5は、本実施形態の導電線60の接地箇所を示す図である。導電線60は、金属パイプ72と電気的に接続されて車体40(特にフロントサイドフレーム42)に接地される部材である。図3及び図5に示すように、導電線60は、樹脂カバー90により覆われている。
図3に示すように、金属パイプ72に導電線60を電気的に接続する接続箇所は、金属パイプ72の冷媒流入口の近傍に設けられる。本実施形態では、導電線60は、ブラケット58aを介して金属パイプ72に接続される。より具体的には、導電線60は、その先端に取り付けられたパイプ側端子92をボルト94で固定することでブラケット58aに取り付けられる。
図3及び図5に示すように、導電線60は、フロントサイドフレーム42に接地される。具体的には、金属パイプ72に接続された導電線60は、ヘッドライト100(図1)等の他部品に接続された別の導電線102と一緒に接地側端子104を介してボルト106(固定部材)にて接地される。
また、図3に示すように、金属パイプ72とフロントサイドフレーム42の接地点との間において、導電線60は、バルクヘッド26の孔44を通過する。
[A−1−6.通信用電子機器30]
本実施形態の通信用電子機器30はラジオ受信機である。通信用電子機器30は、その他の電子機器(例えば、テレビ受信機、ナビゲーション装置)であってもよい。図1に示すように、通信用電子機器30は、ラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26の後方に配置される。具体的には、通信用電子機器30は、ラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26と車室110との間に配置される。
<A−2.本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、導電線60を介して金属パイプ72の接地を行う(図3及び図5)。このため、導電性冷媒の利用に伴う接地のための構成の設計上の自由度が向上する。加えて、特許文献1におけるブラケットやクリップと比較して軽量化を図ることが容易となる。
また、本実施形態では、樹脂バルクヘッド26によりラジエータ50及び金属パイプ72を支持する(図2及び図3)。これにより、金属製バルクヘッドを用いる場合と比較して、軽量化を図ることが容易となる。
さらに、バルクヘッド26を樹脂製とし、バルクヘッド26に金属パイプ72を支持させた場合(特に金属パイプ72の両端をバルクヘッド26に支持させた場合)、金属パイプ72から接地箇所までの距離が長くなる場合があり得る。そのような場合でも、導電線60を用いることで金属パイプ72を容易に接地することが可能となる。
さらにまた、非導電性の樹脂パイプ70と比較して、金属パイプ72の方がコスト又は組付け容易さの点で優れるが接地の必要性の点で劣る場合でも、導電線60により金属パイプ72の接地を容易化することで、金属パイプ72の利点を生かすことが可能となる。
本実施形態において、通信用電子機器30は、ラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26の後方に配置される(図1)。金属パイプ72は、ラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26より前方に配置される(図1及び図2)。
これにより、通信用電子機器30と金属パイプ72の間には、ラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26が介在する。このため、金属パイプ72からの電磁ノイズは、ラジエータ50及びバルクヘッド26により低減される。加えて、通信用電子機器30と金属パイプ72の間の距離を比較的長くすることで電磁ノイズが通信用電子機器30に到達し辛くなる。従って、金属パイプ72が発した電磁ノイズから通信用電子機器30を保護し易くなる。
また、一般に、金属パイプ72は放熱性能に優れるところ、本実施形態では、金属パイプ72をラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26より前方に配置する(図1及び図2)。このため、車両10の走行時に金属パイプ72に走行風が当たり易くなり、冷却装置28の冷却性能を向上することが可能となる。
さらに、樹脂バルクヘッド26の後方にエンジン20及び走行モータ22(駆動源)が配置されるところ(図1)、金属パイプ72を樹脂バルクヘッド26より前方に配置することで、エンジン20及びモータ22を収容するスペース(エンジンルーム等)を確保し易くなる。
本実施形態において、金属パイプ72に導電線60を電気的に接続する接続箇所は、金属パイプ72の冷媒流入口の近傍に設ける(図2〜図4)。電動モータ付ポンプ54等で発生した電磁ノイズは、導電性冷媒の流れに応じて冷媒流路52内を伝搬する。伝搬した電磁ノイズは、金属パイプ72で外部に伝搬し易い。そこで、金属パイプ72の冷媒流入口の近傍に導電線60の接続箇所を設けることで、高いノイズ低減効果を得ることが可能となる。
本実施形態において、樹脂バルクヘッド26は、フロントサイドフレーム42の前端で支持される(図1及び図3)。さらに、樹脂バルクヘッド26には、車両10の前後方向に貫通する孔44が形成される(図2及び図3)。導電線60は、孔44を介してフロントサイドフレーム42に接地する(図3及び図5)。これにより、樹脂バルクヘッド26を避けて導電線60をフロントサイドフレーム42に接地する場合と比較して、導電線60を短くすることが可能となる。
本実施形態において、金属パイプ72に接続された導電線60は、他部品(ヘッドライト100等)に接続された別の導電線102と一緒にボルト106(固定部材)にて接地される(図3及び図5)。これにより、接地点の共用化が可能となり、固定部材(ボルト106、ナット等)の点数を削減することが可能となる。また、固定部材として、ボルト106、ナット等を用いる場合、車体40に形成する孔(ボルト孔等)の数を減らすことで、車体40の剛性又は衝突性能を向上することが可能となる。
本実施形態において、冷却装置28は、金属パイプ72に固定された金属製のブラケット58aを備える(図2〜図4)。導電線60は、ブラケット58aを介して金属パイプ72に接続される(図3)。これにより、導電線60を金属パイプ72に直接接続する場合と比較して、導電線60を配置し易くなる。また、ボルト106、ナット等の固定部材で導電線60を金属パイプ72側に固定する場合、金属パイプ72自体ではなく、ブラケット58aに導電線60を固定するため、製造が容易になると共に、金属パイプ72の耐久性を高めることが可能になる。
本実施形態において、ブラケット58aは、金属パイプ72との固定部分に加え、樹脂バルクヘッド26に支持されている(図3)。これにより、ブラケット58aは、金属パイプ72及び樹脂バルクヘッド26の2箇所で支持される。このため、ブラケット58aの耐振強度を高めることが可能となる。
本実施形態において、ブラケット58aにはビード82が設けられている(図3)。ビード82(盛り上がった部分)を設けることで、ブラケット58aの剛性を増大させることが可能となる。或いは、ビード82により剛性が増大する分、ブラケット58aを薄くしつつ、ブラケット58aの要求剛性を満たすことで、ブラケット58aの軽量化又はコスト低減が可能となる。
本実施形態において、導電線60は、樹脂カバー90により覆われている(図3及び図5)。これにより、車両10の走行に伴って導電線60が揺動して他部材と干渉した場合でも、導電線60の破断を防ぐことができる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
<B−1.適用対象>
上記実施形態の車両10は、エンジン20と走行モータ22を有するハイブリッド車両であった(図1)。しかしながら、例えば、金属パイプ72及び導電線60の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、車両10は、駆動源として走行モータ22のみを有する狭義の電気自動車(battery vehicle)や燃料電池車とすることもできる。
<B−2.バルクヘッド26>
上記実施形態では、バルクヘッド26をフロントサイドフレーム42の前端で支持した(図1及び図3)。しかしながら、例えば、バルクヘッド26を支持する観点からすれば、これに限らない。例えば、バルクヘッド26をフロントサイドフレーム42の前端以外の部分(例えば前端よりも後方の部分)で支持してもよい。或いは、バルクヘッド26をフロントサイドフレーム42以外の車体フレーム(例えばサブフレーム)で支持してもよい。
上記実施形態では、導電線60が通過する孔44をバルクヘッド26に設けた(図2及び図3)。しかしながら、例えば、導電線60を用いて金属パイプ72を接地する観点からすれば、これに限らず、孔44を設けない構成も可能である。その場合、導電線60は、孔44を介さずにフロントサイドフレーム42又はその他の部分に接地される。
<B−3.冷却装置28>
[B−3−1.冷却対象]
上記実施形態では、冷却装置28による冷却対象はPCU24であった(図4)。しかしながら、例えば、金属パイプ72及び導電線60の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、冷却装置28は、エンジン20及び/又はモータ22を冷却対象としてもよい。
[B−3−2.金属パイプ72]
上記実施形態では、金属パイプ72をラジエータ50の手前且つ下方に配置した(図2及び図4)。しかしながら、例えば、導電線60を用いて金属パイプ72を接地する観点からすれば、これに限らない。例えば、金属パイプ72をラジエータ50の手前且つ上方又は側方に配置してもよい。或いは、金属パイプ72をラジエータ50の後ろ側に配置してもよい。
上記実施形態では、金属パイプ72をラジエータ50の近傍に配置した(図2及び図4)。しかしながら、例えば、導電線60を用いて金属パイプ72を接地する観点からすれば、これに限らない。例えば、金属パイプ72をラジエータ50から離して配置してもよい。
上記実施形態では、冷媒流路52において単一の金属パイプ72を用いた(図4)。しかしながら、例えば、導電線60を用いて金属パイプ72を接地する観点からすれば、これに限らない。例えば、複数の金属パイプ72を冷媒流路52に含めてもよい。その場合、それぞれの金属パイプ72を導電線60等により接地することが好ましい。
上記実施形態では、導電性を有するパイプとして金属パイプ72を用いた。しかしながら、例えば、導電線60により導電性のパイプを接地する観点からすれば、これに限らず、金属パイプ72の代わりに導電性樹脂パイプを用いることも可能である。
[B−3−3.ブラケット58a、58b]
上記実施形態では、金属パイプ72の冷媒流入口の近傍に設けられたブラケット58aに導電線60を接続した(図3)。しかしながら、例えば、金属パイプ72と導電線60を電気的に接続する観点からすれば、これに限らない。ブラケット58aに加え又はこれに代えて、金属パイプ72の冷媒流出口の近傍に設けられたブラケット58bに導電線60を接続してもよい。
上記実施形態では、ブラケット58a、58bを溶接により金属パイプ72に固定した。しかしながら、例えば、ブラケット58a、58bを金属パイプ72に固定する観点からすれば、これに限らない。例えば、ブラケット58a、58bをボルトにより金属パイプ72に固定してもよい。
上記実施形態では、ブラケット58aを介して金属パイプ72と導電線60を接続した(図3)。しかしながら、例えば、金属パイプ72と導電線60を電気的に接続する観点からすれば、これに限らない。金属パイプ72と導電線60を直接接続する場合、ブラケット58a(及び58b)を省略することが可能である。
上記実施形態において、ブラケット58a、58bは、金属パイプ72とバルクヘッド26の両方に支持された(図2及び図3)。しかしながら、例えば、ブラケット58a、58bを支持する観点からすれば、これに限らない。例えば、ブラケット58a、58bは、金属パイプ72のみにより支持されてもよい。或いは、ブラケット58a、58bは、金属パイプ72とラジエータ50により支持されてもよい。
上記実施形態では、ブラケット58a、58bにビード82を設けた(図3)。しかしながら、例えば、ブラケット58aを介して金属パイプ72と導電線60を電気的に接続する観点からすれば、ブラケット58a、58bにビード82を設けない構成も可能である。
[B−3−4.導電線60]
上記実施形態では、導電線60を金属パイプ72の冷媒流入口の近傍に設けた(図2〜図4)。しかしながら、例えば、導電線60と金属パイプ72を電気的に接続する観点からすれば、これに限らない。例えば、導電線60を金属パイプ72の冷媒流入口の近傍以外の部分(例えば、金属パイプ72の中央部分又は金属パイプ72の冷媒流出口の近傍)に設けることも可能である。
上記実施形態では、ブラケット58aを介して導電線60を金属パイプ72に接続した(図3)。しかしながら、例えば、導電線60を金属パイプ72に電気的に接続する観点からすれば、これに限らない。例えば、ブラケット58aなしに導電線60を金属パイプ72に直接接続することも可能である。
上記実施形態では、車体フレームの一部であるフロントサイドフレーム42に導電線60を接地した(図3〜図5)。しかしながら、例えば、導電線60を接地する観点からすれば、これに限らない。導電線60は、車体フレーム以外の車体40(例えばエンジン20又はフロアパネル)に接地してもよい。
上記実施形態では、金属パイプ72に接続された導電線60は、他部品(ヘッドライト100等)に接続された別の導電線102と一緒にボルト106(固定部材)にて接地された(図3及び図5)。しかしながら、例えば、金属パイプ72に接続された導電線60を接地する観点からすれば、これに限らず、導電線60単独で接地することも可能である。
上記実施形態では、導電線60を樹脂カバー90で覆った(図3及び図5)。しかしながら、例えば、導電線60を用いて金属パイプ72を接地する観点からすれば、樹脂カバー90を省略することも可能である。
<B−4.通信用電子機器30>
上記実施形態では、通信用電子機器30をラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26と車室110との間に配置した(図1)。しかしながら、例えば、通信用電子機器30をラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26の後方に配置する観点からすれば、これに限らない。例えば、通信用電子機器30を車室110の後方に配置してもよい。或いは、導電線60を用いて金属パイプ72を接地する観点からすれば、通信用電子機器30をラジエータ50及び樹脂バルクヘッド26の側方又は前方に配置することも可能である。
10…車両 26…樹脂バルクヘッド
28…冷却装置 30…通信用電子機器
40…車体 42…フロントサイドフレーム
44…孔 50…ラジエータ
52…冷媒流路 54…電動モータ付ポンプ
58a、58b…ブラケット 60…導電線
72…金属パイプ 82…ビード
90…樹脂カバー 102…別の導電線
106…ボルト(固定部材)

Claims (7)

  1. 通信用電子機器と、
    電動モータ付ポンプにより導電性冷媒を冷媒流路内で循環させてラジエータで放熱する冷却装置と
    を有する車両であって、
    さらに、前記車両は、車体の前方で前記ラジエータを支持する樹脂バルクヘッドを備え、
    前記冷却装置は、
    前記樹脂バルクヘッドに支持されて前記冷媒流路の一部を構成する金属パイプと、
    前記樹脂バルクヘッドに支持されるとともに前記金属パイプに固定された金属製のブラケットと、
    前記ブラケットに接続され、前記ブラケットを介して前記金属パイプと電気的に接続されて前記車体に接地された導電線と
    を備える
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1に記載の車両において、
    前記通信用電子機器は、前記ラジエータ及び前記樹脂バルクヘッドの後方に配置され、
    前記金属パイプは、前記ラジエータ及び前記樹脂バルクヘッドより前方に配置される
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項1又は2に記載の車両において、
    前記金属パイプに前記導電線を電気的に接続する接続箇所は、前記金属パイプの冷媒流入口の近傍に設けられる
    ことを特徴とする車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両において、
    前記樹脂バルクヘッドは、フロントサイドフレームの前端で支持され、
    さらに、前記樹脂バルクヘッドには、前記車両の前後方向に貫通する孔が形成され、
    前記導電線は、前記孔を介して前記フロントサイドフレームに接地する
    ことを特徴とする車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両において、
    前記金属パイプに接続された前記導電線は、他部品に接続された別の導電線と一緒に固定部材にて接地される
    ことを特徴とする車両。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両において、
    前記ブラケットにはビードが設けられている
    ことを特徴とする車両。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両において、
    前記導電線は、樹脂カバーにより覆われている
    ことを特徴とする車両。
JP2016241530A 2016-12-13 2016-12-13 車両 Active JP6454316B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016241530A JP6454316B2 (ja) 2016-12-13 2016-12-13 車両
CN201711325282.2A CN108215774B (zh) 2016-12-13 2017-12-13 车辆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016241530A JP6454316B2 (ja) 2016-12-13 2016-12-13 車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018096280A JP2018096280A (ja) 2018-06-21
JP6454316B2 true JP6454316B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=62632635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016241530A Active JP6454316B2 (ja) 2016-12-13 2016-12-13 車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6454316B2 (ja)
CN (1) CN108215774B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6850312B2 (ja) 2019-02-01 2021-03-31 本田技研工業株式会社 車両
JP7038081B2 (ja) * 2019-06-14 2022-03-17 本田技研工業株式会社 車両

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0335225U (ja) * 1989-08-14 1991-04-05
JP3363943B2 (ja) * 1993-03-31 2003-01-08 マツダ株式会社 自動車の前部構造
JP3313881B2 (ja) * 1994-05-09 2002-08-12 本田技研工業株式会社 自動車の前部車体構造
US7836967B2 (en) * 2008-07-28 2010-11-23 Caterpillar Inc Cooling system packaging arrangement for a machine
JP5817984B2 (ja) * 2011-09-28 2015-11-18 マツダ株式会社 液体供給装置
JP5817983B2 (ja) * 2011-09-28 2015-11-18 マツダ株式会社 液体供給装置
JP5867193B2 (ja) * 2012-03-13 2016-02-24 コベルコ建機株式会社 建設機械の上部旋回体
US20140026869A1 (en) * 2012-07-27 2014-01-30 Ford Global Technologies, Llc Fuel delivery system including a heat pipe assembly

Also Published As

Publication number Publication date
CN108215774B (zh) 2020-10-30
CN108215774A (zh) 2018-06-29
JP2018096280A (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9937780B2 (en) Front-drive electric vehicle
JP5252311B2 (ja) ハイブリッド車両の冷却装置
JP5029263B2 (ja) 電気自動車
JP5360689B2 (ja) 車両の高電圧ケーブルの配策構造
US20130241282A1 (en) Structure For Routing High-Voltage Cable in Vehicle
JP5483261B2 (ja) 車両用バッテリの冷却装置
JP5760992B2 (ja) 車両のバッテリ搭載構造
JP5446537B2 (ja) 電気自動車の搭載構造
JPWO2014045754A1 (ja) 電動車両のハーネス配索構造
CN110091714B (zh) 车辆下部结构
JP2006088871A (ja) 電動車両のパワーユニット搭載構造
US10926628B2 (en) Fuel cell vehicle
JP2020124966A (ja) 車両
JP2011020624A (ja) 電気自動車の搭載構造
JP6454316B2 (ja) 車両
JP2011020622A (ja) 電気自動車の搭載構造
JP6036745B2 (ja) インバータの車載構造及びインバータ車載用ブラケットユニット
JP2011020623A (ja) 電気自動車の搭載構造
CN106715201A (zh) 配备电子壳体支撑件且布置在前轮拱形元件前方的用于机动车辆的安排
US11919382B2 (en) Electrically driven vehicle
JP2016222176A (ja) 燃料電池車
JP2014206115A (ja) 電動ウォータポンプの取付構造
US20140238765A1 (en) Electric car
JP2007074848A (ja) 車両駆動用モータの配線接続構造
JP5817983B2 (ja) 液体供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6454316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150