JP2013188178A - 牡蠣フライの製造方法及びフライ食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、食感等を損なわずに、外見上大粒の牡蠣フライが得られる牡蠣フライの製造方法を提供することを目的とする。また、食感等を損なわずに、外見上大粒に見せる二枚貝のフライ食品を提供することを目的とする。
【解決手段】 牡蠣フライの製造方法は、貝殻が外された後の複数の生牡蠣の洗浄を行なう工程と、洗浄後の生牡蠣の水切りを行なう工程と、水切り後の複数の生牡蠣に小麦粉を付着させる工程と、小麦粉が付着された複数の生牡蠣に生卵を染み込ませる工程と、生卵が染み込んだ複数の生牡蠣にパン粉を付着させると共に、各々の貝柱の位置が合うようにして生牡蠣を重ねて揃える工程と、生牡蠣を重ねて揃える工程により一体化した生牡蠣を揚げる工程とを含む。
また、フライ食品は、複数の同種の二枚貝における各々の貝柱の上面と下面とを貫く中心軸が一致するようにして剥き身が重なって揚げられたフライ食品である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、牡蠣フライの製造方法及びフライ食品に関する。
従来、食肉加工製品の分野では、所定の大きさの同じ部位の肉片同士を結合させることにより、外見上均一の連続した組織を形成させ、より大きな肉片からなる食肉加工製品を製造する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、水産加工製品の一例として、牡蠣フライが知られている。牡蠣フライは、牡蠣料理の定番として知られているが、複数の生牡蠣を重ねて揚げることは一般的には行なわれていない。そこで、複数の生牡蠣を重ねて揚げることにより、外見上大粒の牡蠣フライが得られる。
特開2011−250780号公報
食肉加工製品の場合には、上記の通り、同じ部位の肉片同士を結合させることにより、外見上均一の連続した組織からなる食肉加工製品を製造することができる。これにより、特に食感を損なわずに済む食肉加工製品が得られる。
しかしながら、水産加工製品の場合、例えば生牡蠣等の二枚貝は、生体組織が均一ではない。そのため、外見上大粒の牡蠣フライ等の水産加工製品を製造する場合、生牡蠣の重ね方によっては、せっかく大粒の牡蠣フライを揚げても、食感や風味に違和感を与えてしまうおそれが生じる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、食感等を損なわずに、外見上大粒の牡蠣フライが得られる牡蠣フライの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、食感等を損なわずに、外見上大粒に見せる二枚貝のフライ食品を提供することを目的とする。
第1の発明に係る牡蠣フライの製造方法は、貝殻が外された後の複数の生牡蠣の洗浄を行なう工程と、洗浄後の生牡蠣の水切りを行なう工程と、水切り後の複数の生牡蠣に小麦粉を付着させる工程と、小麦粉が付着された複数の生牡蠣に生卵を染み込ませる工程と、生卵が染み込んだ複数の生牡蠣にパン粉を付着させると共に、各々の貝柱の位置が合うようにして生牡蠣を重ねて揃える工程と、生牡蠣を重ねて揃える工程により一体化した生牡蠣を揚げる工程とを含む。
第2の発明は、第1の発明において、生牡蠣を重ねて揃える工程では、各々の貝柱の上面と下面とを貫く中心軸を一致させて生牡蠣を重ねて揃える。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、生牡蠣を重ねて揃える工程では、最初に選択した生牡蠣にパン粉を付着させた後、生牡蠣の大きさに応じて、一体化するための他の生牡蠣の個数を決定する。
第4の発明に係るフライ食品は、複数の同種の二枚貝における各々の貝柱の位置が合わせられて剥き身が重なって揚げられたフライ食品である。
本発明は、食感等を損なわずに、外見上大粒の牡蠣フライが得られる牡蠣フライの製造方法を提供できる。また、本発明は、食感等を損なわずに、外見上大粒に見せる二枚貝のフライ食品を提供できる。
本発明の一実施形態である牡蠣フライの製造方法の工程の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態である牡蠣フライの製造方法の一例を説明する図である。 重畳工程の詳細を説明する図である。 本発明の一実施形態である牡蠣フライの製造方法により製造された牡蠣フライの一例を示す模式図である。 第1変形例を説明する図である。 第2変形例を説明する図である。 第3変形例を説明する図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である牡蠣フライの製造方法の工程の一例を示すフローチャートである。
図2は、本発明の一実施形態である牡蠣フライの製造方法の一例を説明する図である。
牡蠣フライの揚げ方としては、従来、牡蠣の剥き身である生牡蠣に小麦粉、生卵(溶き卵)、パン粉と順番につけて油で揚げるのが一般的であるが、本実施形態では、以下に説明する工程により、大粒の牡蠣フライを揚げる点を特徴とする。
本実施形態の牡蠣フライの製造方法は、大きく分けて、手順S1から手順S6までの工程からなる。具体的には、手順S1から手順S6までの工程は、図2に示す通り、順番に、洗浄工程(S1)と、水切り工程(S2)と、付着工程(S3)と、染込み工程(S4)と、重畳工程(S5)と、フライ工程(S6)とからなる。なお、本実施形態では、説明をわかりやすくするため、形状が同様な生牡蠣を2個用いて牡蠣フライを製造する。以下、本実施形態の牡蠣フライの製造方法の詳細について説明する。
手順S1:洗浄工程では、貝殻が外された後の複数の生牡蠣の洗浄を行なう。図2(a)は、洗浄工程を模式的に示している。図2(a)では、生牡蠣1、2の正面図を示している。洗浄工程は、具体例として、図2(a)に示す通り、海水に入れられた保存状態(仕入れ状態)の複数の生牡蠣1、2をその海水から取り出して、氷水の入った洗浄容器31内で洗浄する。図2(a)では、氷32と水33とで氷水を模式的に示している。また、生牡蠣1は、貝柱10を有し、生牡蠣2は、貝柱20を有している。図中、L1は、貝柱10の中心軸を示し、L2は、貝柱20の中心軸を示している。
洗浄工程では、生牡蠣1、2を個別に洗浄して、海水の塩分と汚れとを落とす。この際、生牡蠣1や生牡蠣2に牡蠣の殻の一部が付着している場合には、洗浄工程により、牡蠣の殻が除去される。より詳しくは、洗浄工程により、微量の殻の破片や雑菌を多く含むヌメリが付着している場合には、除去される。
ここで、上記の海水は、鮮度維持のため、10℃以下であることが好ましい。より好ましくは、海水は、4℃以下が望ましい。また、洗浄工程では、不純物をろ過、殺菌した後の海水に入れた生牡蠣を用いることが好ましい。その理由は、海水中に生存している細菌が混入している場合に、その細菌を殺菌することができるからである。
また、洗浄工程では、不純物をろ過、殺菌した後の氷水で生牡蠣1、2を洗浄することが好ましい。洗浄工程が終了すると、手順S2に移行する。
手順S2:水切り工程では、洗浄後の生牡蠣1、2の水切りを行なう。図2(b)は、水切り工程を模式的に示している。なお、図2(b)〜図2(f)では、図2(a)に示す生牡蠣1、2(剥き身)の断面図を示している。
水切り工程では、具体例として、細長くした竹や、針金又はプラスチックを編んで作った中くぼみの器(例えば図2(b)に示すザル34)に、洗浄後の生牡蠣1、2を移して、水切りを行なう。この際、水切り工程では、ザル34の網目に生牡蠣1、2が引っ掛からないように、水切りを行なうことが好ましい。ザル34の網目に生牡蠣1、2が引っ掛かり、旨味成分を逃さないようにするためである。水切り工程が終了すると、手順S3に移行する。
手順S3:付着工程では、水切り後の生牡蠣1、2に小麦粉35(図中、生牡蠣1、2を囲む白い部分)を付着させる。図2(c)は、付着工程を模式的に示している。具体的には、付着工程では、生牡蠣1、2に小麦粉35として、例えばフランスパン等を作る際に用いられる強力粉を付着させる。この場合、付着工程では、生牡蠣1、2の周辺に強力粉が一通り付着する程度に行なうことが好ましい。すなわち、付着工程では、必要以上に生牡蠣1、2の周囲に強力粉が付着することを防ぐためである。
ここで、一般的に小麦粉は、その小麦粉に含まれるタンパク質(主にグリアジン、グルテニン)の割合と形成されるグルテンの性質によって薄力粉、中力粉、強力粉に分類される。強力粉は、一般的にタンパク質の割合が12%以上のものを指す。また、中力粉は、タンパク質の割合が9%前後のものを指す。また、薄力粉は、タンパク質の割合が8.5%以下のものを指す。なお、薄力粉等では、生牡蠣1、2への付きが強力粉等と比較して弱いので、本実施形態では、付着工程において、強力粉を用いることが好ましい。付着工程が終了すると、手順S4に移行する。
手順S4:染込み工程では、小麦粉35が付着された生牡蠣1、2に生卵を染み込ませる。図2(d)は、染込み工程を模式的に示している。染込み工程では、具体例として、図2(d)に示す通り、先ず、ステンレス製又はプラスチック製の浅い箱形の容器36にかき混ぜた後の生卵(溶き卵)37(図中、斜線で示す)を入れて置く。続いて、染込み工程では、小麦粉35が付着された複数の生牡蠣1、2をその容器36に浸すようにして混ぜ合わせる。これにより、小麦粉35が付着された生牡蠣1、2に生卵37が染み込む。なお、比較例として、容器36に生牡蠣1、2を先に置いておくと、その容器36に生牡蠣1、2が付着したりして、後から生卵37が十分に染み込まない事態が起こりうる。そのため、染込み工程では、先ず、容器36に生卵37を入れて置くことが好ましい。染込み工程が終了すると、手順S5に移行する。
手順S5:重畳工程では、先ず、生卵37が染み込んだ生牡蠣1、2にパン粉38を付着させる。図2(e)は、重畳工程を模式的に示している。但し、図2(e)では、生牡蠣1、2を重ねて揃えた後の状態(重畳状態)を例示している。
重畳工程では、具体例として、図2(e)に示す通り、先ず、生卵37が染み込んだ複数の生牡蠣1、2に衣の生地とするためのパン粉38(図中、卵37が染み込んだ複数の生牡蠣1、2を囲む白い部分)を付着させる。パン粉38としては、例えば、焼き立ての食パンをほぐすと共に砕いて作る生パン粉が好ましい。その理由は、フライにする場合、揚げ油の中でパン粉に含まれる水分が素早く蒸発し、蒸発して形成された細かい気泡(穴)の中に油が入るので、食材に油脂のコクや香りも加わって風味が向上すると共に、サクサクとした食感を生み出すことができるからである。
続いて、重畳工程では、各々の貝柱10、20の位置が合うようにして生牡蠣1、2を重ねて揃える。より正確には、重畳工程では、各々の貝柱10、20の上面と下面とを貫く中心軸L1、L2を一致させて生牡蠣1、2を重ねて揃えることが好ましい。その分、食感等がさらに良くなるからである。ここで、図2(e)では、一体化した生牡蠣12として示している。
図3は、重畳工程の詳細を説明する図である。図3(a)は、重畳前の生牡蠣1、2の断面図を示し、図3(b)は、重畳後の生牡蠣1、2の断面図を示している。なお、説明を簡単にするため、図3では、生牡蠣1、2に付着している小麦粉35、生卵37及びパン粉38の図示を省略している。
ところで、二枚貝の貝柱は、生牡蠣に限られず、食用として価値が高いことが知られている。貝柱は、筋肉からなる生体組織であって、2枚の貝殻をつなぐ方向に筋肉の繊維が走向していることが知られている。したがって、図3では、中心軸L1、L2の方向は、貝柱の繊維方向を目安として決定すれば良い。なお、中心軸L1、L2は、貝柱が本来有している生体組織の機能ではなく、本実施形態において仮想的に設定する軸である。
そこで、重畳工程では、生牡蠣1の貝柱10の上面10aと下面10bとを一直線に貫く中心軸L1と、生牡蠣2の貝柱20の上面20aと下面20bとを一直線に貫く中心軸L2とを一致させて生牡蠣1、2を重ねて揃える(図3(b)参照)。これにより、重畳工程では、一体化した生牡蠣12を形成する。
つまり、重畳工程では、各々の貝柱10、20の位置が合うようにして生牡蠣1及び生牡蠣2の向きを揃えれば良いのであるが、より正確には、重畳工程では、生牡蠣1及び生牡蠣2がほぼ同一の大きさの場合、中心軸L1と中心軸L2と基準として、生牡蠣1及び生牡蠣2の同じ部位の組織が可能な限り互いに接触して重なり合うようにしても良い。なお、異なる大きさの生牡蠣を重ねて揃える場合については、第3変形例で説明する。
ここで、生牡蠣1を上下反転させて上面と下面を入れ替えることにより、生牡蠣1と生牡蠣2とが向き合うようにして重ねても良い。
なお、重畳工程では、一般的な適用例として、貝柱の上面(下面)が円形状とみなせる場合、その中心を中心軸とし、貝柱の上面(下面)が楕円形状の場合には、長軸と短軸とが交差する点を中心軸とする。重畳工程が終了すると、手順S6に移行する。
手順S6:フライ工程では、生牡蠣1、2を重ねて揃える重畳工程により一体化した生牡蠣12を揚げ物装置39で揚げる。図2(f)は、フライ工程を模式的に示している。
揚げ物装置39は、食材(例えば生牡蠣12)を揚げ油で加熱するものであり、上面を開口させた液槽を有する本体部39aと、揚げ油用の加熱ヒータ(不図示)と水冷用の冷却装置(不図示)とを有する。フライ工程では、具体例として、図2(f)に示す通り、揚げ物装置39の液槽内の下部を水39b、上部を揚げ油39cとに分けることにより、一体化した生牡蠣12を揚げ油39cの中で揚げることが好ましい。すなわち、揚げ物装置39の液槽内を水39bと揚げ油39cとは、水39bの方が揚げ油39cよりも比重が重いので、その結果、自然に分離する。図2(f)では、説明をわかりやすくするため、水39bと揚げ油39cとをほぼ同じ比率としているが、実際には、この比率は、揚げ物装置毎の仕様によって定まる。
ここで、揚げ物装置39の液槽内において、揚げ油39cは、揚げ油用の加熱ヒータで加熱される。一方、水39bは、冷却装置で冷却される。水39bと揚げ油39cとの境界面は、所定の温度(例えば55℃)に保たれることにより、水39bと油39cとが混合せずに分離した状態が保たれる。
そして、フライ工程では、一体化した生牡蠣12を揚げ物装置39で揚げた場合、揚げ物の味を損ねる揚げカスを水中に落とし、油の劣化を最小限に抑えるようすることができる。その結果、油の酸化や臭みを防止することができる。これにより、揚げ物装置39では、油の酸化や臭みを防止する分、食感の良い揚げ物を製造することができる。なお、図2(f)では、一体化した生牡蠣12を揚げている状態を表すため、生牡蠣12を斜線で図示している。
ここで、フライ工程では、一例として、揚げ油39cの温度として160〜180℃で、衣に揚げ色が付くまでの所定の時間で揚げることが好ましい。なお、揚げるまでの時間は、重ね合わせる生牡蠣の個数に応じて変動する。また、フライ工程では、揚げ油39cとして、例えば、業務用天ぷら油(一例として、菜種油を精製した白絞油)を用いることが好ましい。フライ工程が終了と、図4に示す大粒の牡蠣フライF1が得られる。
図4は、本発明の一実施形態である牡蠣フライの製造方法により製造された牡蠣フライの一例を示す模式図である。図4(a)は、正面図を示し、図4(b)は、断面図を示している。なお、図4(a)、(b)では、揚げた後の衣で囲まれた状態を斜線で示している。
図4(a)、(b)に示す通り、例えば、生牡蠣1と生牡蠣2とを重ねて揚げることにより、フライ工程では、2倍の大きさの大粒の牡蠣フライF1が得られる。換言すると、本実施形態では、例えば、2個の生牡蠣1、2で牡蠣フライを製造した場合、一般的な大人の手のひらサイズの大粒の牡蠣フライF1を製造することができる。
特に、食用として価値の高い貝柱の位置がほぼ一致しているので、食感に違和感が生じにくい。仮に、図3(a)の状態で、生牡蠣1を左右反転にして、生牡蠣2と重ねて牡蠣フライを製造すると、貝柱10と貝柱20との距離が離れた状態の牡蠣フライが得られる。すると、このような牡蠣フライを食べた場合、大粒の牡蠣フライであるのにも拘わらず、貝柱10と貝柱20とが距離を隔てて2箇所に現れるので、口の中の食感において違和感が生じやすくなるが、本実施形態では、この問題を解決している。
以上、本実施形態によれば、食感等を損なわずに、外見上大粒の牡蠣フライが得られる牡蠣フライの製造方法を提供できる。
また、本実施形態によれば、食感等を損なわずに、外見上大粒に見せる二枚貝のフライ食品(例えば牡蠣フライ)を提供できる。さらに、外見上大粒の牡蠣フライが得られると、食欲をそそる等の効果も期待できる。
(第1変形例)
次に、本実施形態の第1変形例について、説明する。上記の実施形態では、2個の生牡蠣1、2について牡蠣フライF1を製造する場合について例示した。第1変形例では、重畳工程にバリエーションを与えることができる。
第1変形例において、重畳工程では、最初に選択した生牡蠣1にパン粉38を付着させた後、その生牡蠣1の大きさに応じて、一体化するための他の生牡蠣の個数を決定する。個数の目安としては、口の中に入れることを考慮して、一般的な大人の片手で握れる大きさが好ましい。
図5は、第1変形例を説明する図である。図5(a)では、他の生牡蠣の個数を2個とした場合を例示している。そして、第1変形例では、染込み工程(手順S4)により生卵37が染み込んだ後の生牡蠣2、3と生牡蠣1とを、上記の実施形態と同様にして、重ねて揃える。
具体的には、重畳工程では、図5(a)に示す、生牡蠣1の貝柱10の中心軸L1と、生牡蠣2の貝柱20の中心軸L2と、生牡蠣3の貝柱30の中心軸L3とを一致させて生牡蠣1、2及び3を重ねて揃える(図5(b)参照)。
そして、生牡蠣1、2及び3を一体化して生牡蠣123とした後、パン粉38が付着していない表面部分に、そのパン粉38を付着させる(図5(c)参照)。これにより、上述したフライ工程により、大粒の牡蠣フライが得られる。
(変形例2)
次に、本実施形態の第2変形例について、説明する。第2変形例も、重畳工程にバリエーションを与えることができる。
図6は、第2変形例を説明する図である。図6(a)では、第1変形例と同様、他の生牡蠣の個数を2個とした場合を例示している。ここで、第1変形例と異なるのは、先に他の生牡蠣2、3にパン粉38を付着させた後、最初に選択した生牡蠣1と他の生牡蠣2、3とを一体化して生牡蠣123とする(図6(b)参照)。これにより、上述したフライ工程により、大粒の牡蠣フライが得られる。
(第3変形例)
上記実施形態において、説明をわかりやすくするため、形状が同様な生牡蠣を用いて牡蠣フライを製造したが、本発明は、これに限定されない。つまり、上記実施形態では、異なる大きさ(形状)の生牡蠣を用いても良い。
図7は、第3変形例を説明する図である。図7(a)では、異なる大きさ(形状)の生牡蠣1、4の正面図を例示している。図7(a)に示す通り、生牡蠣1の方が、生牡蠣4よりも大きい。また、生牡蠣1と生牡蠣4とでは、形状も異なる。
図7(b)は、図7(a)に示す生牡蠣1と生牡蠣4との断面図である。図7(c)は、牡蠣フライの製造方法を、生牡蠣1と生牡蠣4とに適用した場合の重畳工程を行なった後の状態(断面図)を示している。この場合、生牡蠣1の中心軸L1と、生牡蠣4の中心軸L4とを一致させて、生牡蠣1、4を重ねて揃える。なお、ここでいう「揃える」とは、大きさが異なるので、生牡蠣1の中心軸L1と、生牡蠣4の中心軸L4とを基準として、重ねたときに互いの向きが概略一致する程度であれば良い。
図7(d)は、牡蠣フライの製造方法を、生牡蠣1と生牡蠣4とに適用した場合の重畳工程を行なった後の状態(正面図)を示している。
図7(c)、(d)に示す通り、生牡蠣1と生牡蠣4とは、形状、大きさが異なるものの、一体化した生牡蠣14は、貝柱10、貝柱40とが接触している。図7(e)では、図7(d)に示す一体化した牡蠣フライ14をフライ工程により揚げた牡蠣フライF2を示している。なお、図7(e)では、揚げた後の衣で囲まれた状態を斜線で示している。
このようにして牡蠣フライF2を製造した場合、貝柱10、40の位置がほぼ一致しているので、食感に違和感が生じにくい。したがって、本実施形態の牡蠣フライの製造方法では、異なる大きさ(形状)の生牡蠣に対しても適用可能である。
<上記実施形態の補足説明>
(1)上記実施形態では、二枚貝として牡蠣を用いてフライ食品を製造した。しかしながら、本発明のフライ食品は、牡蠣に限定されない。すなわち、本発明のフライ食品は、牡蠣に限られず、複数の同種の二枚貝における各々の貝柱の位置が合わせられて剥き身が重なって揚げられたものが含まれる。より好ましくは、本発明のフライ食品は、複数の同種の二枚貝における各々の貝柱の上面と下面とを貫く中心軸が一致するようにして剥き身が重なって揚げられたものであれば良い。
したがって、二枚貝は、例えば、帆立貝であっても良い。さらに、二枚貝は、食用されているものであれば、特に限定されない。
また、上記実施形態の牡蠣フライの製造方法を、他の二枚貝のフライ食品の製造に適用しても良い。
(2)上記実施形態では、付着工程において、小麦粉35を付着させたが、さらに、味付け用の塩や香辛料等を付着させる味付け工程を、水切り工程と付着工程との間に追加しても良い。
(3)上記実施形態では、水切り工程において、ザル34を使って水切りを行なったが、吸水性を有する紙や布巾等を用いて水切りを行なっても良い。
(4)上記実施形態では、フライ工程において、揚げ物に使用する器具として揚げ物装置39を用いたが、これに限定されず、例えば、銅製、鉄製、アルミ製、又はステンレス製等のいわゆる天ぷら鍋を用いても良い。
また、フライ工程では、揚げ油39cとして、業務用天ぷら油を用いたが、これに限定されず、例えば、胡麻油、米油、サラダ油、サフラワー油、又はひまわり油等の常温で液体の食用油を用いても良い。
1、2、3、4・・・生牡蠣、F1、F2・・・フライ食品

Claims (4)

  1. 貝殻が外された後の複数の生牡蠣の洗浄を行なう工程と、
    前記洗浄後の前記生牡蠣の水切りを行なう工程と、
    前記水切り後の複数の前記生牡蠣に小麦粉を付着させる工程と、
    前記小麦粉が付着された複数の前記生牡蠣に生卵を染み込ませる工程と、
    前記生卵が染み込んだ複数の前記生牡蠣にパン粉を付着させると共に、各々の貝柱の位置が合うようにして前記生牡蠣を重ねて揃える工程と、
    前記生牡蠣を重ねて揃える工程により一体化した生牡蠣を揚げる工程と、
    を含むことを特徴とする牡蠣フライの製造方法。
  2. 請求項1に記載の牡蠣フライの製造方法において、
    前記生牡蠣を重ねて揃える工程では、各々の貝柱の上面と下面とを貫く中心軸を一致させて前記生牡蠣を重ねて揃えることを特徴とする牡蠣フライの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の牡蠣フライの製造方法において、
    前記生牡蠣を重ねて揃える工程では、最初に選択した前記生牡蠣に前記パン粉を付着させた後、前記生牡蠣の大きさに応じて、一体化するための他の前記生牡蠣の個数を決定することを特徴とする牡蠣フライの製造方法。
  4. 複数の同種の二枚貝における各々の貝柱の位置が合わせられて剥き身が重なって揚げられたフライ食品。
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