JP2013185935A - 時計用回転錘および時計用回転錘を備えたムーブメント及び時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る時計用回転錘は、回転軸を中心として回動する回転錘体2と、回転錘体に取り付けられる重錘4と、回転錘体を陽極酸化した酸化膜6とを有し、酸化膜側から入射される入射光が反射されて色彩を呈する時計用回転錘1において、酸化膜6は、入射光の回転錘体で反射される光と酸化膜の表面で反射される光との干渉光の波長分布により、回転錘体が色彩を呈するよう形成されることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
すなわち、本発明に係る時計用回転錘は、回転軸を中心として回動する回転錘体と、回転錘体に取り付けられる重錘と、回転錘体を酸化した酸化膜とを有し、酸化膜側から入射される入射光が反射されて色彩を呈する時計用回転錘において、酸化膜は、入射光の回転錘体で反射される光と酸化膜の表面で反射される光との干渉光の波長分布により、回転錘体が色彩を呈するよう形成されることを特徴とする
かかる構成により、上述の効果に加え、回転錘体と締結部材が異なる材料であっても、装飾性と耐久性を持続可能とすることができるので、重錘からの回転伝達効率を長期に亘って確保することができ、回転錘としての機能を長期間維持することができる。すなわち、まず、通常薄い板状の回転錘体と重量の大きな回転重錘との締結には、専用の部材が用いられることが多く、したがって回転錘体と締結部材とは異なる材料となりやすい。かかる異材同士の接合は経時劣化が生じるので、保護膜が必要になる。しかし、例えばめっきを薄膜化して形成できたとしても、ピンホールによる劣化の発現確率が高まるので、経時劣化を低減することは困難となる。劣化が生じれば、締結部材および回転錘体との隙間が無視できなくなり、回転体の伝達効率が悪化する恐れが生じる。
また、本発明に係る腕時計は、上述の時計用回転錘と、入射光を透過可能な外装体を有する。かかる構成により、上述の効果を備える腕時計を提供することができる。
一方、ぜんまいが巻き戻される際の回転力により香箱車120が回転し、さらに二番車124が回転するように構成されている。二番車124は、二番受106と地板102とにより回転可能に支持されている。二番車124が回転すると、三番車126が回転する。 三番車126は、一番受105と地板102とにより回転可能に支持されている。三番車126が回転すると、四番車128が回転する。四番車128は、一番受105と二番受106とにより回転可能に支持されている。四番車128が回転することにより脱進・調速装置40が駆動する。
このような構成のもと、回転錘1が回転すると、回転錘かな178も同時に回転し、回転錘かな178の回転により、一番伝え車182が回転する。この一番伝え車182の軸心から偏心した形で取り付けられているつめレバー180は、一番伝え車182の回転により往復運動を行う。そして、引きつめ180a、および押しつめ180bにより二番伝え車184を一定の方向に回転させる。すると、二番伝え車184の回転により角穴車118が回転し、香箱車120の不図示のぜんまいを巻き上げる。
明になっている。このため、不図示のケーシングを介して視認される回転錘1の表面が発色されており、自動巻腕時計10のデザイン性が向上されている。
なお、波長分布は、図6(a)、(b)に示すように、例えば横軸を波長、縦軸を光の強度としたグラフの形状で表される。図6(a)は入射光のスペクトルの例であり、図6(b)は反射のスペクトルの例である。図6(a)、(b)のA、Bはそれぞれのグラフのピークの位置を表しており、図6(b)のBに示すように、Aと比較してBはピークの位置が異なる。Bは可視光領域に波長分布を有している。なお、入射光は単色光でもよく、その場合には、限定的な波長域の波長分布となる。
つまり、反射光同士の光路差は、可視領域の波長域と同程度であり、すなわち、陽極酸化膜6の表側膜6cの膜厚も、可視領域の波長域と同程度である。かかる膜厚の陽極酸化膜6が孔内膜6aとして、締結ピン8の表面である大径部8aおよび小径部8bと回転錘体2の挿入孔2aの間にも形成されている。
まず、室温において、リン酸(H3PO4)などの電解液中に回転錘体2を浸漬して陽極に接続し、陰極との間を通電する陽極酸化処理を行う。所定の昇圧速度、保持電圧、降圧速度で設定される通電条件により電解液が電気分解され、回転錘体2の表面に陽極酸化膜6が形成される。これにより、表側膜6c、裏側膜6b、および孔内膜6aが同時に形成される。この後、回転錘体2を電解液から取り出し、純水で洗浄し、エアブローで乾燥させ、陽極酸化膜形成工程が終了する。回転錘体2は同時に複数個、電解液に浸漬し、陽極酸化処理を行うことができる。回転錘体2を陽極に接続する際、軸受孔12に陽極電極を引っ掛ける接続部位として利用することもできる。これにより、回転錘体2が電極の取付け部から受ける負荷を低減することができる。
2 回転錘体
4 重錘
6 陽極酸化膜(酸化膜)
8 締結ピン(締結部材)
12 軸受孔
Claims (5)
- 回転軸を中心として回動する回転錘体と、前記回転錘体に取り付けられる重錘と、前記回転錘体を陽極酸化した酸化膜とを有し、前記酸化膜側から入射される入射光が反射されて色彩を呈する時計用回転錘において、
前記酸化膜は、前記入射光の前記回転錘体で反射される光と前記酸化膜の表面で反射される光との干渉光の波長分布により、前記回転錘体が前記色彩を呈するよう形成されることを特徴とする時計用回転錘。 - 前記回転錘体と前記重錘とを固定する締結部材を有し、
前記回転錘体は、前記締結部材が挿入される挿入孔を有し、
前記挿入孔の内面には前記酸化膜が形成されていることを特徴とする請求項1の時計用回転錘。 - 前記回転錘体は、前記締結部材と異なる材料で形成されており、
前記締結部材が、前記挿入孔を貫通し前記重錘に固定されることで、前記回転錘体と前記重錘とが一体的に構成されることを特徴とする請求項2の時計用回転錘。 - 前記請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の時計用回転錘と、前記時計用回転錘の回転トルクを伝達する輪列を有することを特徴とする時計用ムーブメント。
- 前記請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の時計用回転錘と、前記入射光を透過可能な外装体とを有することを特徴とする時計。
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JP2012050889A JP2013185935A (ja) | 2012-03-07 | 2012-03-07 | 時計用回転錘および時計用回転錘を備えたムーブメント及び時計 |
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JP2021152552A (ja) * | 2019-03-14 | 2021-09-30 | セイコーエプソン株式会社 | 時計用部品、時計用ムーブメントおよび時計 |
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