JP2013185375A - コンテナハウスの結合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 角筒状の柱及び梁に換装した略直方体の輸送用コンテナをその側面同士を突き合わせて並置しこれを更に上下方向に積層させたラーメン構造体としてのコンテナハウスの結合構造の提供。
【解決手段】 輸送用コンテナをその側面同士を突き合わせて並置しこれを更に上下方向に積層させたラーメン構造体としてのコンテナハウスの結合構造である。柱及び梁の交差部にこれらと剛接合するように角部材を与え、上下方向に隣接し配列される角部材の間に平板部材を挟み込んで角部材同士を柱の軸線に沿って上下方向に締結して剛接合させ、その側方に隣接配置される角部材同士の間に平板部材を延在せしめることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、略直方体の輸送用コンテナを並置及び/又は積層させたコンテナハウスの結合構造に関し、特に、角筒状の柱及び梁に換装した略直方体の輸送用コンテナをその側面同士を突き合わせて並置しこれを更に上下方向に積層させたラーメン構造体としてのコンテナハウスの結合構造に関する。
陸上輸送用又は海上輸送用の略直方体の輸送用コンテナを地面に並置及び/又は積層させて店舗や住居などの目的に使用するコンテナハウスが知られている。各コンテナの輸送に使用される緊締部材などに大きな加工を施さない限り、店舗や住居などのコンテナハウスの使用目的のためにコンテナ内部などに必要な加工を工場で施したとしても、これを既存のコンテナ輸送機関で容易に輸送できるのである。
例えば、特許文献1では、国際規格化されているコンテナを単に輸送のみならず、倉庫、展示場、店舗などの用途に利用できるように、複数積層させる方法が開示されている。詳細には、コンテナの縦横長さに等しい方形状の板状体を用意し、コンテナの四隅部に設けられる隅金具の上下方向に向う係止孔と一致する位置に少なくとも上下方向に係止孔を有する隅金具を設けている。かかる板状体を用いることで、各コンテナの輸送に使用される緊締部材としての隅金具をそのまま使用でき、簡易にコンテナ同士を緊締し、複数のコンテナを積層可能にしている。
一方、コンテナハウスを仮設用途ではなく建築物として使用するためには、建築基準に基づいて、コンテナを地面の基礎に据え付けた上で、各コンテナ同士を強固に固定しなければならない。
例えば、特許文献2及び3では、海上輸送用の20フィートコンテナを母体として、輸送用コンテナと同様の輸送に使用される緊締部材などを設けるとともに、工場で内装や外装を施したユニットを輸送後に組み上げるコンテナハウスについて述べられている。枠部材の各角部にはコーナーキャスティングが与えられ、この組み上げにおいて、コーナーキャスティング同士が上下左右にボルトで締め付けられる。このとき、コーナーキャスティング同士の間には、平板スペーサを4枚集合させた十字板が挟み込まれ、最大8個のコーナーキャスティングを十字板とともに一体化するように上下左右にボルトで締め付けて締結している。
また、特許文献4では、建築物としてコンテナが基礎に固定されていなかったり、複数段を積み重ねられたコンテナ同士が固定されていなかったりすると、建築基準としての確認済証や検査済証を取得できないことを述べた上で、複数段に積み重ねられたコンテナ同士を固定する方法を開示している。すなわち、下段コンテナの支柱の上端部に固着された上部ベースプレートの上面に上段コンテナの支柱の下端部に固着された下部ベースプレートを載置する。そして、支柱の側部に延びる上部ベースプレート及び下部ベースプレート部分に貫通ボルト孔を設けてボルトを挿通し、ダブルナットでこれを上下方向に締め付けている。これによれば、構造計算で求められた形状及び数量の支柱、大梁、小梁を使用したラーメン構造体として、鉄骨フレームを組み得ると述べている。
特開平10−61226号公報 特開2007−224707号公報 特開2007−51419号公報 特開2008−180072号公報
特許文献4で述べられているように、陸上輸送用又は海上輸送用の略直方体の輸送用コンテナを地面に並置及び/又は積層させて店舗や住居などの目的に使用するコンテナハウスでは、構造計算が求められ、ラーメン構造体とすることが好ましい。そのためには、少なくとも、略直方体の輸送用コンテナの柱及び梁を換装する必要がある。その上でラーメン構造体として各コンテナの結合構造を与えることとなる。
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、角筒状の柱及び梁に換装した略直方体の輸送用コンテナをその側面同士を突き合わせて並置しこれを更に上下方向に積層させたラーメン構造体としてのコンテナハウスの結合構造を提供することにある。
本発明によるコンテナハウスの結合構造は、角筒状の柱及び梁に換装した略直方体の輸送用コンテナをその側面同士を突き合わせて並置しこれを更に上下方向に積層させたラーメン構造体としてのコンテナハウスの結合構造であって、前記柱及び前記梁の交差部にこれらと剛接合するように角部材を与え、上下方向に隣接し配列される前記角部材の間に平板部材を挟み込んで前記角部材同士を前記柱の軸線に沿って上下方向に締結して剛接合させ、その側方に隣接配置される前記角部材同士の間に前記平板部材を延在せしめることを特徴とする。
かかる発明によれば、角部材同士を柱の軸線に沿って上下方向に締結して剛接合させて各コンテナ毎の柱をコンテナハウスの柱として剛体化させるとともに、梁は角部材を介してコンテナハウスの各柱と直角に剛体化せしめられているから、コンテナハウスをラーメン構造体として構築し得るのである。
また、上記した発明において、前記角部材同士を前記柱の軸線に沿って上下方向に締結するボルト及びナットは前記角部材内部にあってこれに溶接されることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、より耐久性に優れたコンテナハウスの剛体化した柱を得られるのである。
また、上記した発明において、前記角部材は前記輸送用コンテナの長手方向に向けた開口を有することを特徴としてもよい。かかる発明によれば角部材内部のボルト及びナットの締め込み及び溶接の作業性を容易にさせるのである。
本発明による1つの実施例におけるコンテナハウスの斜視図である。 コンテナハウスに用いるユニットの要部の斜視図である。 ユニットの要部の斜視図である。 コンテナハウスの要部の断面図である。 コンテナハウスの要部の断面図である。 他の実施例におけるユニットの要部の正面図である。 他の実施例におけるユニットの要部の斜視図である。 他の実施例におけるユニットの斜視図である。
本発明による実施例としてのコンテナハウスについて、図1乃至図8を用いてその詳細を説明する。
図1に示すように、コンテナハウス1は、海上輸送用途に用いられる海上コンテナを所定の使用目的に合わせて改造したユニット2を複数個結合した構造体である。ユニット2は、40フィートの海上コンテナを使用しており、その複数による妻方向(短手方向)への並置と上下方向への積層によってコンテナハウス1を構成している。すなわち、基礎10の上に1階部分となるユニット2をその側面同士を突き合わせて並置し、その上に2階部分となるユニット2を積層させている。ここで、図1において、桁方向に沿って図面右奥へ向けてX方向、妻方向に沿って図面左奥へ向けてY方向、上方向へ向けてZ方向をそれぞれ定義する。
図2に示すように、ユニット2は、海上コンテナの隅金具、柱及び梁をそれぞれ角部材5a〜5d、柱3及び梁4a、4bに換装される。具体的には、略直方体のユニット2の8つの角には、桁方向端面側、すなわち+X側又は−X側に開口部55を有する略直方体の角部材5a〜5dが備えられる。角部材5a〜5dについての詳細は後述する。各角部材5a〜5dは、上下方向に延びる一般構造用角形鋼管による4本の柱3の上下端にそれぞれ溶接で接合されており、更に、桁方向に延びる一般構造用角形鋼管による4本の梁4a及び妻方向に延びる一般構造用角形鋼管からなる4本の梁4bにもそれぞれ溶接されている。かかる溶接により、角部材5a〜5dは柱3及び梁4a、4bと剛接合された構造体をなす。
図3(a)及び(b)を併せて参照すると、ユニット2の天面側、すなわち+Z側に配置される角部材5a及び5bは、ユニット2の天面の一部をなすよう上側を向く天面51とこれに対向する下側面52とを有する略直方体の中空形状を有しており、一般構造用圧延鋼による溶接構造体である。桁方向の端面、すなわち、ユニット2の+X側に配置される角部材5a及び5bにおいては+X側の端面に、−X側に配置される角部材5a及び5bにおいては−X側の端面に、それぞれ上記したように開口部55が備えられる。後述するように、開口部55は、ユニット2の結合構造を得るための角部材の締結作業において工具などを挿入する作業用孔として用いられる。
角部材5a及び5bの天面51には、輸送時の緊締や懸架に用いられる長穴56が設けられている。また、天面51の長穴56よりユニット2の内側、すなわち梁4b側には、角部材5a及び5bの締結に用いられるボルト穴57を2つずつ有している。すなわち、角部材5aの形状と角部材5bの形状とは互いに鏡像の関係にある。なお、開口部55は1面だけに与え、角部材5a及び5bの剛性を確保する。
図2に図3(c)及び(d)を併せて参照すると、ユニット2の下部側、すなわち−Z側に配置される角部材5c及び5dは、ユニット2の底面の一部をなすよう下側を向く底面54とこれに対向する上側面53とを有する略直方体の中空形状を有しており、一般構造用圧延鋼による溶接構造体である。桁方向の端面、すなわち、ユニット2の+X側に配置される角部材5c及び5dにおいては+X側の端面に、−X側に配置される角部材5c及び5dにおいては−X側の端面に、それぞれ上記したように開口部55が備えられる。開口部55は、上記と同様に角部材の締結作業において工具などを挿入する作業用孔として使用される。
角部材5c及び5dの底面54には、規格化されたコンテナ輸送時の緊締に用いられる長穴56が設けられている。また、底面54の長穴56よりユニット2の内側、すなわち梁4b側には、角部材5c及び5dの締結に用いられるボルト穴57を2つずつ有している。すなわち、角部材5cの形状と角部材5dの形状とは互いに鏡像の関係にある。なお、開口部55は1面だけに与え、角部材5c及び5dの剛性を確保している。
このような各角部材5a〜5dに柱3及び梁4a、4bを上記したように溶接して剛接合することで、ユニット2は単体としてもラーメン構造体とみなすことができる。また、角部材5a〜5dの天面51又は底面54に長穴56を有することで、ユニット2は、その輸送において、海上コンテナを輸送するトレーラーや積卸しを行うトップリフターなどを使用でき、輸送を容易とする。これにより、ユニット2は工場において必要な加工を施し、据え付け現場における加工を減じて工期を短縮する、いわゆるプレハブ工法のメリットを最大限に生かすことができる。すなわち、ユニット2は、必要に応じて外装や内装のための加工を施され、部材や設備を追加されて据え付け現場に輸送されている。なお、角部材5a〜5dは上記した圧延鋼による溶接構造体に限定されず、例えば、鋳造品による一体構造体であってもよい。
上記したように、コンテナハウス1は、このようなユニット2の複数を並置し積層させて結合させて組み立てられる。以下において、ユニット2同士の結合構造について説明する。
図4に示すように、基礎10の上には1階に配置されるユニット2c及び2dの下側の角部材5d及び5cが載置され、基礎10と締結されている。詳細には、基礎10にはアンカーボルト11が上方に延びるように植設されている。アンカーボルト11は角部材5d及び5cのボルト穴57に貫挿され、ナット12により角部材5d及び5cに締結されている。角部材5d及び5cは、その上側面53に剛接合されたそれぞれの柱3の軸線に沿って基礎10に締結され剛接合される。これとともに、ユニット2c及び2dが、それぞれの角部材5d及び5cの基礎10への締結によって、互いに結合している。
更に、図5(a)に示すように、1階に配置されるユニット2c及び2dの上には2階に配置されるユニット2a及び2bが積層されて固定される。詳細には、ユニット2c及び2dの上側かつ互いに近接する側の角部材5b及び5aのそれぞれの天面51(図3参照)の上には、平板状のスペーサ15が載置される。スペーサ15には角部材5b及び5aのそれぞれ2つずつのボルト穴57に連通する位置にボルト穴16が合計4つ削孔されている。更に、スペーサ15の上には、ユニット2a及び2bの下側かつ互いに近接する側の角部材5d及び5cがそれぞれの底面54のボルト穴57をボルト穴16に連通させる位置に合わせて載置される。1階の+Y側に配置されるユニット2cの角部材5bと、2階の+Y側に配置されるユニット2aの角部材5dとは、スペーサ15を挟んで下側からボルト穴57、ボルト穴16及びボルト穴57に貫挿されたボルト13にナット12を上側から螺合させることによって互いに締結される。また、1階の−Y側に配置されるユニット2dの角部材5aと、2階の−Y側に配置されるユニット2bの角部材5cとは、同様にスペーサ15を挟んでボルト13及びナット12によって互いに締結される。
つまり、これらの結合構造において、+Y側の角部材5b及び5dは、互いにそれぞれの下側面52及び上側面53に溶接された柱3の軸線に沿って上下方向に締結されて剛接合されている。これによって、1階に配置されるユニット2cの柱3と、2階に配置されるユニット2aの柱3とをコンテナハウス1の柱として剛体化させている。同様に、−Y側の角部材5a及び5cは、互いにそれぞれの下側面52及び上側面53に溶接された柱3の軸線に沿って上下方向に締結されて剛接合されている。これによって、1階に配置されるユニット2dの柱3と、2階に配置されるユニット2bの柱3とをコンテナハウス1の柱として剛体化させている。更に、これとともに、スペーサ15を介する結合構造によって、+Y側に配置される1階のユニット2c及び2階のユニット2aと、−Y側に配置される1階のユニット2d及び2階のユニット2bとが互いに結合されるのである。
また、図5(b)に示すように、2階に配置されるユニット2a及び2bは、互いに天面に載置したスペーサ15によっても結合される。詳細には、+Y側に配置されるユニット2aの−Y側且つ上側の角部材5bと、−Y側に配置されるユニット2bの+Y側且つ上側の角部材5aとが互いに近接して配置されており、両者の天面51(図3参照)に跨るように、平板状のスペーサ15が載置される。スペーサ15は角部材5b及び5aに2つずつ設けられているボルト穴57に連通する位置にボルト穴16を計4つ有している。連通したボルト穴57及びボルト穴16には下側からボルト13が貫挿され、スペーサ15の上側からナット12で締結される。このような角部材5b及び5aとスペーサ15との結合構造によりユニット2a及び2bとが互いに天面においても結合される。
これらの結合構造において、ナット12はダブルナットとされており、これによって角部材5a〜5d同士の締結をより強固にできる。また、各ナット12及びボルト13はその周囲を全周溶接されており、これによってボルト13の緩みを防止し、締結をより耐久性に優れたものにできる。上記したように、角部材5a〜5dには桁方向端面側に開口部55を備えており、これを締結作業や溶接作業に利用して上記したようなユニット2同士の結合構造を得ることができる。なお、角部材5a〜5dに備えられる緊締又は懸架に使用される長穴56は、かかる結合構造において使用されない。
本実施例によれば、上記したようにユニット2は単体でラーメン構造体としてみなすことができる。その上で、例えば、1階に配置されるユニット2cの柱3と、2階に配置されるユニット2aの柱3とをコンテナハウス1の柱として剛体化させることができる。更に、各ユニットの梁4a及び4bは角部材5a〜5dにそれぞれ剛接合されている。これにより、ユニット2cとユニット2aとの上下の結合による構造体をラーメン構造体とし得て、構造計算を行うことができる。コンテナハウス1は、このようなラーメン構造体を基礎10に据え付けて妻方向に並置して結合することで、建築基準に基づく一体の建築物としている。つまり、建築基準に基づいて、角形鋼管からなる柱3及び梁4a、4bに換装した海上コンテナであるユニット2を、その側面同士を突き合わせて妻方向に載置し、これを更に上下方向に積層させたラーメン構造体としてのコンテナハウス1の結合構造を得ることができる。
また、各ナット12及びボルト13を溶接することによって、より耐久性に優れたコンテナハウス1の剛体化した柱を得ることができる。
さらに、上記したように桁方向端面側に設けた開口部55によって、ボルト13及びナット12の締め込み及び溶接の作業を容易に行うことを可能にしている。ユニット2は桁方向に並置しないことで、桁方向端面側の開口部55を常に使用できるのである。
ところで、図6に示すように、ユニット2の床面下部に、これを積載するトレーラーの段差を避ける目的でグースネックトンネルを設ける場合がある。この場合において、グースネックトンネルの開口12側に配置される梁4bは、開口12を避けるよう、その下面を少なくともグースネックトンネルの高さ、すなわち開口12の高さより高く位置させるように配置される。このとき、角部材5c及び5dの代わりに、高さ寸法を増した角部材5c’及び5d’を使用する。
図7を併せて参照すると、角部材5c’は、ユニット2の開口12を有する側に配置され、+Z方向にその位置をシフトさせた梁4bの少なくとも上面以上の高さに上側面53を位置させるだけの高さを有する。角部材5c’は角部材5cと同様にその底面54に長穴56及びボルト穴57を有し、角部材5cと略同等の大きさの締結作業用の開口部55を桁方向端面の底面54側に寄せた位置に有している。すなわち、桁方向端面のうち上側は閉塞されており、角部材5c’の剛性を確保している。角部材5c’と梁4bを挟んで対向するように配置される角部材5d’については、角部材5c’とその形状を互いに鏡像の関係としており、その他は同様である。
このように、グースネックトンネルを設けても、角部材5c’及び5d’を角部材5c及び5dの代わりに用いることで、上記と同様なユニット2の結合構造を得て、ラーメン構造体としてのコンテナハウスの結合構造を得ることができる。
また、ユニット2には、更に、必要に応じて窓や出入り口となる開口部を設けることができる。例えば、図8に示すように、ユニット2’は桁方向の中腹に入出口21を設けている。入出口21は、妻方向に複数接続したユニット2’を横断する廊下用の通路として使用することができる。
より詳細には、入出口21の桁方向端部には、補助柱23がそれぞれ設けられ、上下端に設けられる接続部材25に溶接され、剛接合されている。接続部材25は、角部材5a〜5dと同様な略直方体の中空形状を有する一般構造用圧延鋼による溶接構造体である。また、接続部材25には、更に、角部材5a〜5dに接続される桁方向に延びる梁24a、接続部材25同士を桁方向に接続する梁24a’、接続部材25同士を妻方向に接続する梁24bがそれぞれ溶接され、剛接合されている。接続部材25は、長穴56のような緊締や懸架に使用する穴は備えられていない。なお、角部材5a〜5dは上記した圧延鋼による溶接構造体に限定されず、例えば、鋳造品による一体構造体であってもよい。
ユニット2’同士の上下方向の結合において、まず、他のユニット2’を接続されない妻側(非接続側)では、角部材5a〜5dと同様に、妻方向端側に設けた開口を介して接続部材25同士の締結作業ができる。次に、他のユニット2’を接続される側(接続側)では、例えば、ユニット2’の内部側から接続部材25内に工具などを挿入できるように、接続部材25をユニット2’の内部側に延長して作業用孔としての開口部を設ける。若しくは、ユニット2’の内部側に接続部材25から延びるプレートを設ける。このようにすることで、ユニット2’同士の締結が可能となる。ここで、ユニット2’を上下方向に先に積層させてユニット2’同士の接続順序を変えてもよい。かかる場合、接続側の一部の接続部材25については、妻方向端側に設けた開口を作業用孔として締結作業が可能となる。以上の締結においても、角部材5a〜5dと同様に、ダブルナットとした上で、ボルト及びナットを溶接すると良い。
以上のように、入出口21を設けた場合であったとしても、角部材5a〜5dに加えて、接続部材25と各補助柱23及び梁24a、24a’、24bとも剛接合されているので、ユニット2’は単体としてラーメン構造体とみなし得る。つまり、ユニット2’を結合させたコンテナハウスでありながら、上記した結合構造であれば、ユニット2’同士の上下の結合による構造体をラーメン構造体とし得て、構造計算が可能となる。
ここまで本発明による代表的実施例及びこれに基づく改変例を説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の主旨又は添付した請求項の範囲を逸脱することなく種々の代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
1 コンテナハウス
2、2a〜2d ユニット
3 柱
4a、4b 梁
5a〜5d 角部材
12 ナット
13 ボルト
15 スペーサ

Claims (3)

  1. 角筒状の柱及び梁に換装した略直方体の輸送用コンテナをその側面同士を突き合わせて並置しこれを更に上下方向に積層させたラーメン構造体としてのコンテナハウスの結合構造であって、
    前記柱及び前記梁の交差部にこれらと剛接合するように角部材を与え、
    上下方向に隣接し配列される前記角部材の間に平板部材を挟み込んで前記角部材同士を前記柱の軸線に沿って上下方向に締結して剛接合させ、その側方に隣接配置される前記角部材同士の間に前記平板部材を延在せしめることを特徴とするコンテナハウスの結合構造。
  2. 前記角部材同士を前記柱の軸線に沿って上下方向に締結するボルト及びナットは前記角部材の内部にあってこれに溶接されることを特徴とする請求項1記載のコンテナハウスの結合構造。
  3. 前記角部材は前記輸送用コンテナの長手方向に向けた開口を有することを特徴とする請求項2記載のコンテナハウスの結合構造。
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