JP2013184126A - 塗工装置 - Google Patents

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瀬 武 文 村
Yasuto Abe
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Abstract

【課題】基材上に塗工された塗工液の膜厚を均一化させることができる塗工装置を提供する。
【解決手段】本発明による塗工装置10は、基材1を載置する載置台11と、載置台11上に載置される基材1に塗工液5を吐出する吐出ヘッド20であって、その長手方向に沿って延び、基材1に対応する領域である基材領域21aと、基材領域21aの端部から延長した延長領域21bと、を含む吐出開口21を有する吐出ヘッド20と、載置台11上に載置される基材1に隣接して配置され、吐出開口21の延長領域21bから吐出される塗工液5を受ける回転自在な回転ディスク40と、を備えている。回転ディスク40は、回転駆動部45によって回転駆動されるようになっている。また、回転ディスク40上の塗工液は、スキージ50によって掻かれるようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、基材に塗工液を塗工する塗工装置に係り、とりわけ、基材上に塗工された塗工液の膜厚を均一化させることができる塗工装置に関する。
液晶ディスプレイに用いられるカラーフィルタにおいては、ガラス基板上に、例えば、所定の形状にパターニングされたブラックマトリックス(BM)、赤色画素(R)、緑色画素(G)および青色画素(B)が設けられている。このようなブラックマトリックスおよび各色の画素は、ガラス基板上にダイコータによってレジスト液を塗布して、露光、現像等を行うことにより形成されている。
ダイコータは、ガラス基板(基材)にレジスト液(塗工液)を吐出する開孔を含むダイヘッドを有している。このダイヘッドは、ガラス基板に対して移動しながらレジスト液を吐出してレジスト液をガラス基板に塗布(塗工)し、ガラス基板上にレジスト液の液膜を形成するようになっている。このようなダイヘッドにおいて、開孔から吐出されるレジスト液の幅を調整するために、ダイヘッドの内部に設けられて開孔に連通するスロット部に、シム板が挿入されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。シム板としては、テフロン(登録商標)、ポリエステル等の樹脂シート、又は銅、アルミニウム等の金属シートが用いられている。
特開2001−29861号公報
ところで、ダイヘッドの開孔およびスロット部は、ダイヘッドの長手方向に延び、ガラス基板の幅(ダイヘッドの移動方向に対して直交する方向の寸法)より大きい幅を有している。このため、ガラス基板の全面にレジスト液を塗布する場合には、特許文献1に記載のようなシム板がスロット部の両端部(ガラス基板の外方に対応する部分)に挿入される。このようにして、ダイヘッドの開孔から吐出されたレジスト液が、ガラス基板の外方に吐出されることを防止している。
しかしながら、シム板をダイヘッドのスロット部の形状に精度良く合わせて作製することは困難である。このことにより、スロット部の内壁とシム板との間に隙間が形成されて、この隙間を通ったレジスト液がシム板から液垂れするという問題がある。この液垂れしたレジスト液は、スロット部のシム板が挿入されていない領域を通ったレジスト液に表面張力によって引き寄せられてガラス基板に吐出される。このため、開孔から吐出されるレジスト液の吐出量が、ダイヘッドの長手方向において不均一になり、ガラス基板上に塗布されたレジスト液の膜厚を均一にすることが困難になる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、基材上に塗工された塗工液の膜厚を均一化させることができる塗工装置を提供することを目的とする。
本発明は、基材に塗工液を塗工する塗工装置において、前記基材を載置する載置台と、前記載置台上に載置される前記基材に塗工液を吐出する吐出ヘッドであって、その長手方向に沿って延び、前記基材に対応する領域である基材領域と、前記基材領域の端部から延長した延長領域と、を含む吐出開口を有する前記吐出ヘッドと、前記載置台上に載置される前記基材に隣接して配置され、前記吐出開口の前記延長領域から吐出される前記塗工液を受ける回転自在な回転ディスクと、前記回転ディスクを回転駆動する回転駆動部と、前記回転ディスク上の塗工液を掻くスキージと、を備えたことを特徴とする塗工装置を提供する。
なお、上述した塗工装置においては、前記回転ディスクの上面は、前記載置台上に載置される前記基材の上面と同一平面上に配置されている、ことが好ましい。
また、上述した塗工装置においては、前記回転ディスク、前記回転駆動部および前記スキージは、フレームを介して前記吐出ヘッドに取り付けられている、ことが好ましい。
また、上述した塗工装置においては、前記スキージは、前記フレームに着脱自在に取り付けられている、ことが好ましい。
また、上述した塗工装置においては、前記スキージにより掻かれた塗工液を回収する回収容器を更に備えた、ことが好ましい。
また、上述した塗工装置においては、前記回収容器は、前記フレームを介して前記吐出ヘッドに取り付けられている、ことが好ましい。
また、上述した塗工装置においては、前記スキージは、前記回転ディスクの半径方向内側に配置された内周側端部と、前記内周側端部より半径方向外側に配置された外周側端部と、を有し、前記外周側端部は、前記内周側端部と前記回転ディスクの中心を通る基準線に対して、当該回転ディスクの回転方向側に配置されている、ことが好ましい。
また、上述した塗工装置においては、前記回転ディスクは、前記吐出開口の前記基材領域から吐出される前記塗工液を受ける液受け領域と、前記液受け領域の内周側に配置された非液受け領域と、を有し、前記スキージの前記内周側端部は、前記回転ディスクの前記非液受け領域に配置され、前記外周側端部は、前記回転ディスクの外方に配置されている、ことが好ましい。
本発明によれば、基材上に塗工された塗工液の膜厚を均一化させることができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるダイコータの一例を示す斜視図である。 図2は、図1のダイコータのダイヘッドの一例を示す断面図である。 図3は、図1のダイコータを部分的に拡大した部分断面図である。 図4は、図1のダイコータを部分的に拡大した平面図である。
図1乃至図4を用いて、本発明の実施の形態における塗工装置について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本実施の形態によるダイコータ(塗工装置)10は、基材に塗工液を塗工するためのものであり、例えば、液晶ディスプレイに用いられるカラーフィルタを形成することを目的として、枚葉のガラス基板(基材)1に、ブラックマトリックス、赤色画素、緑色画素または青色画素用のレジスト液(塗工液)5を塗布(塗工)するために使用することができる。
図1に示すように、ダイコータ10は、ガラス基板1を載置する載置台(ステージ)11と、載置台11上に載置されたガラス基板1にレジスト液5を吐出するダイヘッド(吐出ヘッド)20と、を備えている。このうち載置台11は、真空吸着によりガラス基板1を水平に保持するようになっている。また、載置台11の前方(または後方)には、プライミングローラ13が設けられている。このプライミングローラ13は、ダイヘッド20の吐出開口21におけるレジスト液5の液溜まりを最適化するためのものであって、ダイヘッド20は、ガラス基板1にレジスト液5を塗布する前にプライミングローラ13に対してレジスト液5を吐出することにより、レジスト液5の液溜まりを調整するようになっている。このようにして、塗布開始直後のレジスト液5の膜厚を均一化させている。
ダイヘッド20は、ヘッド駆動機構12によって載置台11に対して移動自在に構成されている。すなわち、図1に示すように、ダイコータ10の左右方向をX方向、前後方向をY方向とした場合に、ダイヘッド20はY方向に移動自在になっている。また、ヘッド駆動機構12は、ダイヘッド20を保持する保持部12aと、保持部12aをY方向に往復駆動する往復駆動部12bと、を有している。このうち保持部12aは、載置台11上に載置されたガラス基板1に対してダイヘッド20のリップ面22(後述)が所定の間隔で維持されるようにダイヘッド20を保持している。往復駆動部12bは、モータまたはエンコーダなどによって構成されており、保持部12aを介してダイヘッド20を往復駆動させるようになっている。このようにして、ダイヘッド20は、Y方向に移動しながらガラス基板1上にレジスト液5を吐出するようになっている。
図1乃至図3に示すように、ダイヘッド20は、X方向(ダイヘッド20の移動方向に直交する方向)に沿った長手方向を有するように形成されており、その長手方向にガラス基板1を越えて延びる吐出開口21を有している。この吐出開口21からガラス基板1にレジスト液5が吐出されるようになっている。このようなダイヘッド20は、ダイまたはノズルと呼ばれることもある。
より具体的に説明すると、図2に示すように、吐出開口21は、ダイヘッド20のガラス基板1に対向するリップ面22に形成されている。ダイヘッド20内には、吐出開口21へ向けて延びるスリット23と、スリット23に連通したマニホールド24と、が形成されている。マニホールド24には、塗工液供給路25を介して塗工液源26が接続されており、塗工液源26から塗工液供給路25を介してマニホールド24に塗工液が供給されるようになっている。
吐出開口21およびリップ面22は、ダイヘッド20の長手方向に沿った長手方向を有し、線状(本実施の形態では直線状)に延びている。このような吐出開口21に通じるスリット23は、図2に示すように、吐出開口21の長手方向に延びる互いに平行な2つの平面間に画成された細長い隙間として形成されている。また、マニホールド24は、吐出開口21の長手方向に延びる空間として形成されている。
ただし、吐出開口21やスリット23と比較して、マニホールド24は十分に大きな流路面積と内部容積を有している。したがって、塗工液供給路25を介してマニホールド24内に供給されたレジスト液5は、マニホールド24から直ちにスリット23に流れ込むよりも、マニホールド24内をその長手方向に流れやすくなっている。理想的には、マニホールド24内がレジスト液5で満たされることによってマニホールド24内の圧力が上昇した後に、当該上昇した高い圧力によってマニホールド24からスリット23へレジスト液5が流れ込む。この場合、マニホールド24内に供給されたレジスト液5は、吐出開口21の長手方向の全領域に行き渡る。
図3に示すように、ダイヘッド20の吐出開口21は、その長手方向にガラス基板1を両側に越えて延びるように形成されており、載置台11上に載置されたガラス基板1に対応する領域である基材領域21aと、基材領域21aの長手方向の両端部から延長した一対の延長領域21bと、を有している。すなわち、吐出開口21のうち基材領域21aから吐出されたレジスト液5はガラス基板1上に塗布され、延長領域21bから吐出されたレジスト液5は、ガラス基板1ではなく、後述する回転ディスク40上に塗布されるようになっている。なお、図3および図4においては、図面を明瞭化するために、一対の延長領域21bのうち一方の延長領域21bを示している。
図3に示すように、ガラス基板1の左右方向(X方向)の両側には、ダイヘッド20の吐出開口21のうち延長領域21bから吐出されたレジスト液5を回収するための一対の回収機構30が設けられている。すなわち、回収機構30は、ダイヘッド20の吐出開口21から吐出されたレジスト液5のうち、ガラス基板1上に塗布されない不要なレジスト液5を回収するためのものである。以下に、このような回収機構30の詳細について説明する。なお、一対の回収機構30は、左右対称であって各々が同一の機能を有しているため、明瞭化のために、ここでは一対の回収機構30のうちの一方について説明する。また、図面においても、明瞭化を目的として、図3および図4には一方の回収機構30を示す。図1においては、回収機構30は省略している。また、ダイヘッド20の吐出開口21が、基材領域21aの一方の端部のみから延長した単一の延長領域21bを有している場合(すなわち、延長領域21bが基材領域21aの一側方のみに設けられている場合)には、回収機構30は、この単一の延長領域21bに対応するように、ガラス基板1の左右方向の一側方のみに設けられていてもよい。
図3および図4に示すように、載置台11上に載置されたガラス基板1の側面に隣接するように、回転自在な円板状の回転ディスク40が配置されている。この回転ディスク40は、ダイヘッド20の吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5を受けるようになっている。ここで、隣接という文言は、回転ディスク40の側面と載置台11上に載置されたガラス基板1の側面とが、回転ディスク40が回転可能に厳密に接していることを意味することに限られることはなく、回転ディスク40の側面とガラス基板1の側面との間に、ガラス基板1上に塗布されたレジスト液5が流れ込んでガラス基板1上のレジスト液5の膜厚が不均一にならないとみなすことができる程度の隙間が形成されている場合をも含む概念として用いている。なお、回転ディスク40に用いる材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス鋼、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチック材料を好適に用いることができる。
回転ディスク40の上面は、ガラス基板1の上面と同一平面上に水平に配置されている。このことにより、ダイヘッド20の吐出開口21から吐出されたレジスト液5が、ガラス基板1の上面と回転ディスク40の上面との間で行き来することを防止できる。ここで、同一平面という文言は、厳密に同一を意味することに限られることはなく、レジスト液5がガラス基板1の上面と回転ディスク40の上面との間で行き来しないと見なすことができるようにガラス基板1と回転ディスク40とが配置されている場合を含む概念として用いている。
また、本実施の形態においては、回転ディスク40の一部は載置台11上に配置されて、回転ディスク40は、載置台11に対して回転可能に構成されている。そして、回転ディスク40はガラス基板1の厚さと同一の厚さを有している。このようにして、回転ディスク40の上面と、ガラス基板1の上面とを同一平面上に配置して、レジスト液5がガラス基板1の上面と回転ディスク40の上面との間で行き来することを防止している。なお、同一の厚さという文言は、厳密に同一を意味することに限られることはなく、レジスト液5がガラス基板1の上面と回転ディスク40の上面との間で行き来しないと見なすことができる程度に厚さが同一である場合を含む概念として用いている。
また、図3および図4に示すように、レジスト液5は、回転ディスク40の外周側の領域に吐出されるようになっている。すなわち、回転ディスク40は、その外周側に配置された、吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5を受ける(レジスト液5が塗布される)リング状の液受け領域40aと、液受け領域40aの内周側に配置された、レジスト液5が塗布されない非液受け領域40bと、を有している。
図3に示すように、回転ディスク40には、当該回転ディスク40を回転駆動する回転モータ45が連結されており、回転ディスク40は、回転モータ45によって駆動されて、水平面内で回転するようになっている。回転ディスク40と回転モータ45との間には回転駆動軸46が連結されており、この回転駆動軸46は、載置台11の側方に配置されている。
図3および図4に示すように、回転ディスク40上には、塗布されたレジスト液5を掻くスキージ50が設けられている。図4に示すように、スキージ50は、直線状に形成されており、回転ディスク40の半径方向内側に配置された内周側端部51と、内周側端部51より半径方向外側に配置された外周側端部52と、を有している。このうち内周側端部51は、回転ディスク40の液受け領域40aの内周側すなわち非液受け領域40bに配置され、外周側端部52は回転ディスク40の外方に対応して配置されている。そして、外周側端部52は、スキージ50の内周側端部51と回転ディスク40の中心Oを通る半径方向に延びる基準線Lに対して、回転ディスク40の回転方向P側(回転方向Pに進んだ位置)に配置されている。すなわち、スキージ50は、当該基準線Lに対して、回転ディスク40の回転方向P側にθの角度をなすように形成されている。このことにより、回転ディスク40の液受け領域40a上のレジスト液5が、スキージ50に沿って半径方向外側に案内されるようになっている。このようにして、回転ディスク40上のレジスト液5はスキージ50によって掻かれる。なお、スキージ50に用いられる材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス鋼、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチック材料を好適に用いることができる。
スキージ50の下方には、スキージ50により掻かれたレジスト液5を回収する回収容器60が設けられている。より具体的には、回収容器60は、スキージ50の外周側端部52の下方が中心となるように配置されており、回転ディスク40の外方に流されて回転ディスク40から落下したレジスト液5を回収するようになっている。なお、回収容器60には、排液管61を介して吸引ポンプ62が連結されており、回収容器60内に貯留されたレジスト液5が吸引されて排出されるように構成されている。このようにして、回収容器60をフレーム70から取り外すことなく回収容器60内のレジスト液5を排出することを可能にしている。
図3に示すように、回転ディスク40、回転モータ45、スキージ50および回収容器60は、フレーム70を介してダイヘッド20に取り付けられている。このことにより、ダイヘッド20は、回転ディスク40、回転モータ45、スキージ50および回収容器60と共に、Y方向に移動自在に構成されている。また、スキージ50は、フレーム70に着脱自在に取り付けられている。具体的には、スキージ50は、フレーム70とサポート71とにより挟持されて、サポート71がフレーム70にボルト72で固定されるようになっていることが好適であるが、スキージ50をフレーム70に取り付ける方法は、これに限られることはない。
このようにして、ダイヘッド20の吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5を回収する回収機構30が構成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち、本実施の形態によるダイコータ10を用いて、ガラス基板1上にレジスト液5を塗布する方法について説明する。
まず、載置台11上に枚葉のガラス基板1が載置される。この場合、ガラス基板1は、真空吸着によって載置台11に保持される。
続いて、ダイヘッド20がプライミングローラ13上に配置され、ダイヘッド20の吐出開口21におけるレジスト液5の液溜まりが、プライミングローラ13によって最適化される。この場合、ダイヘッド20はヘッド駆動機構12の往復駆動部12bによって移動する。
次に、ダイヘッド20が、載置台11上に載置されたガラス基板1の前端(または後端)に配置される。
次いで、回転ディスク40が回転モータ45によって回転駆動されて、ダイヘッド20をガラス基板1の前端から後端に向かってY方向に移動させながら、ガラス基板1上にレジスト液5が吐出される。
この間、塗工液源26から塗工液供給路25を介してマニホールド24にレジスト液5が供給されて、マニホールド24からスリット23を介して吐出開口21の全領域から吐出される。このうち吐出開口21の基材領域21aから吐出されたレジスト液5は、載置台11上に載置されたガラス基板1上に塗布され、吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5は、回転している回転ディスク40の液受け領域40a上に塗布される。
回転ディスク40上に塗布されたレジスト液5は、回転ディスク40の回転により、スキージ50が配置されている位置に移動する。そして、当該レジスト液5は、スキージ50によって掻かれる。この場合、レジスト液5は、スキージ50に沿って半径方向外側に案内されて、回転ディスク40の外周縁から落下する。このことにより、回転ディスク40の液受け領域40aからレジスト液5が除去される。回転ディスク40から落下したレジスト液5は、回収容器60に回収される。回収容器60に回収されたレジスト液5は、排液管61を介して吸引ポンプ62によって吸引されて排出される。
ダイヘッド20がガラス基板1の後端に達すると、レジスト液5の吐出を停止する。このようにして、ガラス基板1の全面にレジスト液5が塗布されて、レジスト液5の液膜が形成される。この際、回転ディスク40の回転を停止する。
その後、ダイヘッド20が退避位置に移動し、ガラス基板1が載置台11から取り外される。
このように本実施の形態によれば、ダイヘッド20の吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5が、回転している回転ディスク40によって受けられ、回転ディスク40上のレジスト液5がスキージ50によって掻かれて、回転ディスク40上からレジスト液5が除去される。このことにより、ダイヘッド20の吐出開口21から吐出されたレジスト液5のうち、ガラス基板1上に塗布されない不要なレジスト液5を連続的に排除することができる。このため、不要なレジスト液5がガラス基板1上に流れて、ガラス基板1上のレジスト液5の膜厚が不均一になることを防止することができ、ガラス基板1上に塗布されたレジスト液5の膜厚を均一化させることができる。
また、本実施の形態によれば、回転ディスク40の上面は、載置台11上に載置されたガラス基板1の上面と同一平面上に配置されている。このことにより、ダイヘッド20の吐出開口21から吐出されたレジスト液5が、ガラス基板1の上面と回転ディスク40の上面との間で行き来することを防止できる。このため、ガラス基板1上のレジスト液5の膜厚が不均一になることを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、ダイヘッド20の吐出開口21から吐出されたレジスト液5のうち、ガラス基板1上に塗布されない不要なレジスト液5を回転ディスク40で受けることができることから、載置台11をレジスト液5で汚染することを抑制できる。さらに、スキージ50の下方に、スキージ50により掻かれたレジスト液5を回収する回収容器60が設けられていることにより、スキージ50により掻かれて回転ディスク40から除去されたレジスト液5が、ダイコータ10およびその周囲を汚染することを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、回転ディスク40、回転モータ45、スキージ50および回収容器60は、フレーム70を介してダイヘッド20に取り付けられている。このことにより、回転ディスク40、回転モータ45、スキージ50および回収容器60を、ダイヘッド20と共にY方向に移動させることができ、ダイヘッド20の吐出開口21から吐出されたレジスト液5のうち、ガラス基板1上に塗布されない不要なレジスト液5を、ダイヘッド20の移動に併せて連続的に回収することができる。このため、ガラス基板1上のレジスト液5の膜厚が不均一になることをより一層防止することができる。
また、本実施の形態によれば、スキージ50は、サポート71およびボルト72を用いてフレーム70に着脱自在に取り付けられている。このことにより、スキージ50が磨耗等により交換が必要になった場合には、交換作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、スキージ50の外周側端部52は、スキージ50の内周側端部51と回転ディスク40の中心Oを通る半径方向に延びる基準線Lに対して、回転ディスク40の回転方向P側に配置されている。このことにより、回転ディスク40の液受け領域40a上のレジスト液5を、スキージ50に沿って半径方向外側に案内して、回転ディスク40の外周縁から落下させることができる。このことにより、回転ディスク40上に塗布されたレジスト液5を回転ディスク40から除去することができる。また、このようにしてレジスト液5を除去することにより、レジスト液5が除去された回転ディスク40の液受け領域40aで、吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5を再び受けることができる。このため、吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5がガラス基板1に流れることを防止し、ガラス基板1上のレジスト液5の膜厚が不均一になることを防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、ダイヘッド20の吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5を受ける液受け領域40aの内周側に、レジスト液5が塗布されない非液受け領域40bが形成され、スキージ50の内周側端部51が、非液受け領域40bに配置されている。このことにより、回転ディスク40上に塗布されたレジスト液5を確実に除去して回転ディスク40上に滞留することを防止することができる。このため、レジスト液5が除去された回転ディスク40の液受け領域40aで、吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5を再び受けることができ、吐出開口21の延長領域21bから吐出されたレジスト液5がガラス基板1に流れることを防止し、ガラス基板1上のレジスト液5の膜厚が不均一になることを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、ダイヘッド20が、回転ディスク40、回転モータ45、スキージ50および回収容器60と共に、Y方向に移動自在になっている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ダイヘッド20が移動せずに、ガラス基板1を載置した載置台11がY方向に移動自在に構成されていてもよい。
また、本実施の形態においては、回収容器60が、フレーム70を介してダイヘッド20に取り付けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、回収容器60は、ダイヘッド20に取り付けられないように構成することもできる。例えば、回収容器60が、移動せずに、載置台11に沿ってY方向に延びるようにダイヘッド20の移動範囲全体にわたって連続的に形成されて、ダイヘッド20と共にY方向に移動する回転ディスク40から落下するレジスト液5を受けるようにしてもよい。また、別の変形例としては、回収容器60を設けなくてもよい。この場合においても、ガラス基板1上のレジスト液5の膜厚を均一化させることができる。
また、本実施の形態においては、スキージ50の外周側端部52は、スキージ50の内周側端部51と回転ディスク40の中心Oを通る半径方向に延びる基準線Lに対して、回転ディスク40の回転方向P側に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、回転ディスク40の非液受け領域40bに開口(図示せず)が形成されている場合には、当該開口にレジスト液5を案内してここから落下させることにより回転ディスク40の液受け領域40a上のレジスト液5を除去することができるため、スキージ50の外周側端部52の配置を任意とすることができる。この場合、例えば、スキージ50の外周側端部52が、基準線Lに対して回転ディスク40の回転方向Pとは反対側に配置されていてもよく、あるいは、外周側端部52が、基準線L上に配置されていてもよい(この場合、スキージ50は、回転ディスク40の半径方向に沿って配置される)。また、スキージ50は、直線状に形成されることはなく、回転ディスク40の液受け領域40a上のレジスト液5を除去することが可能であれば、湾曲していてもよく、任意の形状とすることができる。
また、本実施の形態においては、回転ディスク40の一部が載置台11上に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、回転ディスク40は、全体として、載置台11の側方に配置されていてもよい。この場合においても、回転ディスク40が、載置台11に載置されるガラス基板1に隣接するように配置されていれば、ダイヘッド20の延長領域21bから吐出されるレジスト液5を受けることができ、ガラス基板1上のレジスト液5の膜厚を均一化させることができる。
また、本実施の形態においては、枚葉のガラス基板1にレジスト液5を塗布する例について説明した。しかしながら、基板の材料は、ガラスに限られることはなく、例えば、プラスチックにより形成された基板にも、本発明による塗工装置を適用することができる。さらに、基材は枚葉に限られることはなく、例えば、ウェブ状の基材にレジスト液5を塗布する際にも、本発明による塗工装置を適用することができる。ここで、ウェブ状の基材とは、帯状に連続した基材を意味するものである。
また、本実施の形態においては、ガラス基板1に、カラーフィルタのブラックマトリックスまたは各色の画素を形成するためのレジスト液5を塗布するダイコータ10の例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、本発明による塗工装置は、例えば、基板に、着色樹脂や、ITO(indium tin oxide)膜等の各種薄膜を形成するための塗工液を塗工するために使用することもできる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による塗工装置は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 ガラス基板
5 レジスト液
10 ダイコータ(塗工装置)
11 載置台
20 ダイヘッド
21 吐出開口
21a 基材領域
21b 延長領域
40 回転ディスク
40a 液受け領域
40b 非液受け領域
45 回転モータ
50 スキージ
51 内周側端部
52 外周側端部
60 回収容器
70 フレーム

Claims (8)

  1. 基材に塗工液を塗工する塗工装置において、
    前記基材を載置する載置台と、
    前記載置台上に載置される前記基材に塗工液を吐出する吐出ヘッドであって、その長手方向に沿って延び、前記基材に対応する領域である基材領域と、前記基材領域の端部から延長した延長領域と、を含む吐出開口を有する前記吐出ヘッドと、
    前記載置台上に載置される前記基材に隣接して配置され、前記吐出開口の前記延長領域から吐出される前記塗工液を受ける回転自在な回転ディスクと、
    前記回転ディスクを回転駆動する回転駆動部と、
    前記回転ディスク上の塗工液を掻くスキージと、を備えたことを特徴とする塗工装置。
  2. 前記回転ディスクの上面は、前記載置台上に載置される前記基材の上面と同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
  3. 前記回転ディスク、前記回転駆動部および前記スキージは、フレームを介して前記吐出ヘッドに取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の塗工装置。
  4. 前記スキージは、前記フレームに着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の塗工装置。
  5. 前記スキージにより掻かれた塗工液を回収する回収容器を更に備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の塗工装置。
  6. 前記回収容器は、前記フレームを介して前記吐出ヘッドに取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の塗工装置。
  7. 前記スキージは、前記回転ディスクの半径方向内側に配置された内周側端部と、前記内周側端部より半径方向外側に配置された外周側端部と、を有し、
    前記外周側端部は、前記内周側端部と前記回転ディスクの中心を通る基準線に対して、当該回転ディスクの回転方向側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の塗工装置。
  8. 前記回転ディスクは、前記吐出開口の前記基材領域から吐出される前記塗工液を受ける液受け領域と、前記液受け領域の内周側に配置された非液受け領域と、を有し、
    前記スキージの前記内周側端部は、前記回転ディスクの前記非液受け領域に配置され、前記外周側端部は、前記回転ディスクの外方に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の塗工装置。
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