JP2013173455A - 自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバー - Google Patents

Abstract

【課題】突合せ接合面の肉厚を増さずに突合せ接合できてその突合せ接合箇で段差を抑制でき、レイアウト上、成形を容易にでき、そして、単純で安価な型で成形できて、コストを削減する。
【解決手段】アンダー・カバー・フロント１１およびアンダー・カバー・リア１２が、樹脂から前後分割構造に成形され、そのアンダー・カバー・フロント１１およびアンダー・カバー・リア１２が、シート・クッションを前方へ跳ね上げ可能に支持するシート・ベースに被せられて互いに突き合わせられ、そして、それらのひれ１６、１６、２２、２２およびひれ抱き１７、１７、２３、２３による段違いひれ抱合せ継で互いに一体的に接合される。
【選択図】図４

Description

この発明は、自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーに関し、詳細には、フォールド機構およびウォークイン機構を備え、ウォークイン時、シート・バックを前傾姿勢に保って後席の乗降を容易にし、また、荷室拡大時、シート・ベースからシート・クッションを前方へ跳ね上げ、そのクッション・ベース上にそのシート・バックを前倒しさせてそのシート・バックを荷物載せに活用するところの折りたたみシートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーの改良に関する。

通常、この種の自動車のリア・シート、例えば、バンやワゴンのセカンド・シートは、フォールド機構およびウォークイン機構を備え、ウォークイン時、そのウォークイン機構でシート・バックを前傾姿勢にすると同時にシート・クッションがロック解除され、そのセカンド・シートがスプリングの力で最前位置に移動され、また、ウォークイン解除は、その状態からそのシート・バックの起こしに連動して自動的に切り換えられ、そのセカンド・シートを後方へ移動させると、そのシート・トラックのロックがかみ合ってそのシートが固定される。

このセカンド・シートでは、シート・クッションがそのフォールド機構でシート・ベースに連結されてそのシート・クッションを前方へ跳ね上げた状態でそこの空間を荷物スペースに利用可能にする。そのような空間利用を配慮してこのセカンド・シートでは、分割型樹脂アンダー・カバーがそのシート・ベースに被せられる。
その分割型樹脂アンダー・カバーは、爪と爪を引っ掛けて突合せ接合されたり、ピン止めされるので、接合面の肉厚が増してレイアウト上。形成が困難になる場合があった。また、その突合せ接合では、カバーに段差が生じがちである。

特開２００４−１２９７５７公報
特開平１０−８１１５９公報
特開２００５−８８７８４公報

この発明の課題は、突合せ接合面の肉厚を増さずに突合せ接合できてその突合せ接合箇所で段差を抑制でき、レイアウト上、成形を容易にでき、そして、単純で安価な型で成形できて、コストを削減するところの自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーを提供するにある。

この発明の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーは、アンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、樹脂から前後分割構造に成形され、そのアンダー・カバー・フロントが、それの側壁に突合せ端に突き出されて後方に伸びるひれとそのひれに段違いにされてその側壁の突合せ端で側面にへこむひれ抱きとを備え、また、そのアンダー・カバー・リアが、そのアンダー・カバー・フロントのそのひれおよびひれ抱きとの逆の段違いにされ、それの側壁の突合せ端に突き出されて前方に伸びるひれとそのひれに段違いにされてその側壁の突合せ端で側面にへこむひれ抱きとを備え、そして、そのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、シート・クッ
ションを前方へ跳ね上げ可能に支持するシート・ベースに被せられて互いに突き合わせられ、そして、それらのひれおよびひれ抱きによる段違いひれ抱合せ継で互いに一体的に接合される。

この発明の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーでは、アンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが樹脂から前後分割型構造に成形され、そして、そのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、シート・クッションを前方へ跳ね上げ可能に支持するシート・ベースに被せられて互いに突き合わせられ、そして、それらのひれおよびひれ抱きによる段違いひれ抱合せ継で互いに一体的に接合されるので、突合せ接合面の肉厚が増されずに突合せ接合ができ、その突合せ接合箇所においてそのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアのお互いの倒れがそのひれにより抑制され、その突合せ接合箇所で段差が抑制され、レイアウト上、成形が容易にできて単純で安価な型で成形が可能になり、そして、そのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアの突合せ接合がそのひれにより簡単で円滑になり、コストが削減される。

この発明の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーの具体例を活用するところのミニ・バンの折りたたみセカンド・シートを一部省いて示した斜視図である。 シート・クッションを前方へ跳ね上げた状態でその折りたたみセカンド・シートを一部省いて示した斜視図である。 その分割型樹脂アンダー・カバーを部分的に示した部分斜視図である。 その分割型樹脂アンダー・カバーを分解した状態で部分的に示した分解斜視図である。

この発明の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーは、アンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、樹脂から前後分割構造に成形され、そのアンダー・カバー・フロントが、それの側壁に突合せ端に突き出されて後方に伸びるひれとそのひれに段違いにされてその側壁の突合せ端で側面にへこむひれ抱きとを備え、また、そのアンダー・カバー・リアが、そのアンダー・カバー・フロントのそのひれおよびひれ抱きとの逆の段違いにされ、それの側壁の突合せ端に突き出されて前方に伸びるひれとそのひれに段違いにされてその側壁の突合せ端で側面にへこむひれ抱きとを備え、そして、そのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、シート・クッションを前方へ跳ね上げ可能に支持するシート・ベースに被せられて互いに突き合わせられ、そして、それらのひれおよびひれ抱きによる段違いひれ抱合せ継で互いに一体的に接合される。

そして、そのひれは、先端を外曲りに成形されるのが望ましい。

以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーを説明するに、図1ないし図４は、ミニ・バンの左右６
対４分割型折りたたみセカンド・シート３０に活用されるところのこの発明の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーの具体例１０を示し、この場合、その折りたたみセカンド・シート３０は、折りたたみセンター・シート３２を一体化させた左の折りたたみシート３１と右の折りたたみシート（図示せず）とに６対４に分割され、そして、その分割型樹脂アンダー・カバー１０は、その左の折りたたみシート３１においてシ
ート・ベース３３に活用されている。
この左の折りたたみシート３１は、そのシート・ベース３３、センター・クッション３５を一体化させてフォールド機構３８でそのシート・ベース３３の前端に連結され、そのシート・ベース３３上にロック可能にされてそのフォールド機構３８でそのシート・ベース３３上から前方へ跳ね上げ可能にされる左のシート・クッション３４、センター・バック３７を一体化させて左右のリクライニング・デバイス３９、４０でそのシート・ベース３３のインナーおよびアウター・サイドの後端にヒンジ結合されてそのシート・ベース３３に前倒しおよび角度調整可能に支持され、そして、ウォークイン機構（図示せず）で前傾される左のシート・バック３６、左のヘッドレスト４１、およびセンター・ヘッドレスト４２などで組み立てられ、そして、この分割型樹脂アンダー・カバー１０はそのシート・ベース３３に被せられて活用されている。

この分割型アンダー・カバー１０では、アンダー・カバー・フロント１１およびアンダー・カバー・リア１２が、樹脂から前後分割構造に成形され、そして、そのアンダー・カバー・フロント１１がそれの左右の側壁１３、１３の突合せ端１５、１５に突き出されて後方に伸びるひれ１６、１６とそのひれ１６、１６に段違いにされてその左右の側壁１３、１３のその突合せ端１５、１５で側面１４、１４にへこむひれ抱き１７、１７とを備え、また、そのアンダー・カバー・リア１２が、そのアンダー・カバー・フロント１１のそのひれ１６、１６およびひれ抱き１７、１７と逆の段違いにされ、それの左右の側壁１９、１９の突合せ端２１、２１に突き出されて前方に伸びるひれ２２、２２とそのひれ２２、２２に段違いにされてその左右の側壁１９、１９の突合せ端２１、２１で側面２０、２０にへこむひれ抱き２３、２３とを備える。

そのアンダー・カバー・フロント１１およびアンダー・カバー・リア１２では、そのひれ１６、１６および２２、２２が、先端１８、１８および２４、２４wp外曲りに成形し、そして、そのアンダー・カバー・フロント１１およびアンダー・カバー・リア１２の突合せ接合を簡単で円滑にする。

そのアンダー・カバー・フロント１１およびアンダー・カバー・リア１２が、そのシート・ベース３３に被せられて互いに突き合わせられ、そして、それらのひれ１６、１６、２２、２２およびひれ抱き１７、１７、２３、２３による段違いひれ抱合せ継ぎでその分割型樹脂アンダー・カバー１０に互いに一体的に接合されてそのシート・ベース３３を覆う。

したがって、この分割型樹脂アンダー・カバー１０では、突合せ接合面の肉厚が増されずに突合せ接合ができ、その突合せ接合箇所においてそのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアのお互いの倒れがそのひれにより抑制され、その突合せ接合箇所で段差が抑制され、レイアウト上、成形が容易にできて単純で安価な型で成形が可能になり、そして、そのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアの突合せ接合がそのひれにより簡単で円滑になり、コストが削減される。

先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須である。

上述から理解されるように、この発明の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アン
ダー・カバーは、アンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、樹脂から前後分割構造に成形され、そのアンダー・カバー・フロントが、それの側壁に突合せ端に突き出されて後方に伸びるひれとそのひれに段違いにされてその側壁の突合せ端で側面にへこむひれ抱きとを備え、また、そのアンダー・カバー・リアが、そのアンダー・カバー・フロントのそのひれおよびひれ抱きとの逆の段違いにされ、それの側壁の突合せ端に突き出されて前方に伸びるひれとそのひれに段違いにされてその側壁の突合せ端で側面にへこむひれ抱きとを備え、そして、そのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、シート・クッションを前方へ跳ね上げ可能に支持するシート・ベースに被せられて互いに突き合わせられ、そして、それらのひれおよびひれ抱きによる段違いひれ抱合せ継で互いに一体的に接合されるので、この発明の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバーでは、突合せ接合面の肉厚が増されずに突合せ接合ができ、その突合せ接合箇所においてそのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアのお互いの倒れがそのひれにより抑制され、その突合せ接合箇所で段差が抑制され、レイアウト上、成形が容易にできて単純で安価な型で成形が可能になり、そして、そのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアの突合せ接合がそのひれにより簡単で円滑になり、コストが削減され、その結果、自動車、特に、バンやワゴンのリア・シートにとって非常に有用で実用的である。

１０ 分割型樹脂アンダー・カバー
１１ アンダー・カバー・フロント
１２ アンダー・カバー・リア
１３ 側壁
１４ 側面
１５ 突合せ端
１６ ひれ
１７ ひれ抱き
１８ 先端
１９ 側壁
２０ 側面
２１ 突合せ端
２２ ひれ
２３ ひれ抱き
２４ 先端
３０ 折りたたみセカンド・シート
３１ 左の折りたたみシート
３２ 折りたたみセンター・シート
３３ シート・ベース
３４ 左のシート・クッション
３５ センター・クッション
３６ 左のシート・バック
３７ センター・バック
３８ フォールド機構
３９ 左のリクライニング・デバイス
４０ 右のリクライニング・デバイス
４１ 左のヘッドレスト
４２ センター・ヘッドレスト

Claims (2)

1. アンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、樹脂から前後分割構造に成形され、そのアンダー・カバー・フロントが、それの側壁に突合せ端に突き出されて後方に伸びるひれとそのひれに段違いにされてその側壁の突合せ端で側面にへこむひれ抱きとを備え、また、そのアンダー・カバー・リアが、そのアンダー・カバー・フロントのそのひれおよびひれ抱きとの逆の段違いにされ、それの側壁の突合せ端に突き出されて前方に伸びるひれとそのひれに段違いにされてその側壁の突合せ端で側面にへこむひれ抱きとを備え、そして、そのアンダー・カバー・フロントおよびアンダー・カバー・リアが、シート・クッションを前方へ跳ね上げ可能に支持するシート・ベースに被せられて互いに突き合わせられ、そして、それらのひれおよびひれ抱きによる段違いひれ抱合せ継で互いに一体的に接合されるところの自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバー。
2. そのひれが、先端を外曲りに成形する請求項１に記載の自動車のリア・シートに用いる分割型樹脂アンダー・カバー。