JP2013171996A - 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法 - Google Patents

半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は粘着シートから半導体チップを確実かつ容易にピックアップすることができるようにしたピックアップ装置を提供することにある。
【解決手段】上面が上記粘着シート3の下面を吸着保持するとともに、内部に複数の押し上げ体が上下方向に移動可能に設けられたバックアップ体1と、同心状に配置された複数の押し上げ体を、バックアップ体内の内側に位置する押し上げ体がその外側に位置する押し上げ体よりも高くなるよう上記ばねを圧縮しながら順次押し上げるカム体53と、カム体によって押し上げられる複数の押し上げ体の中心に位置する押し上げ体の押し上げ高さを検出する接触式検出センサ16と、押し上げ体がカム体によって押し上げられるときの実際の押し上げ高さを予め設定された設定高さと比較し、設定高さと実際の押し上げ高さの差を算出し、その差に基づいて押し上げ体を実際の押し上げ高さが補正されるようカム体によって作動させる制御装置18を具備する。
【選択図】 図1

Description

この発明は粘着シートに貼着された半導体チップをピックアップするピックアップ装置及びピックアップ方法に関する。
半導体ウエハをさいの目状に切断して形成された半導体チップは粘着シートに貼られており、この半導体チップを基板に実装する場合には吸着ノズルによって上記粘着シートから1つずつピックアップするようにしている。
半導体チップを粘着シートからピックアップする場合、従来は吸着ノズルからなるピックアップツールによってピックアップされる半導体チップが貼着された粘着シートの、上記半導体チップの周辺部をバックアップ体の上面によって吸着保持する。そして、その半導体チップを下面側から先端が鋭利な突き上げピンによって突き上げることで、上記半導体チップから上記粘着シートを剥離させ、上記吸着ノズルによってピックアップするということが行なわれていた。
ところで、最近では半導体チップの厚さが50μm以下と非常に薄い場合があり、そのように薄い半導体チップは荷重を加えることで湾曲変形する柔軟性を備えている。そのため、そのように薄い半導体チップを突き上げピンによって粘着シートを引き伸ばしながら突き上げると、突き上げられた半導体チップの周辺部に上記粘着シートの張力が加わることになるから、その張力によって上記半導体チップは下方へ湾曲変形するということがある。
半導体チップが下方へ湾曲変形すると、その半導体チップの周辺部から粘着シートが剥離し難くなるため、半導体チップを上記吸着ノズルによってピックアップすることができないということがあったり、湾曲度合が大きくなると半導体チップが損傷するということがある。
そこで、半導体チップを突き上げたとき、その半導体チップが湾曲変形するのを防止し、しかも半導体チップの下面に貼着された粘着シートの剥離が半導体チップの周辺部から中心部に向かって徐々に進行するようにしたピックアップ装置が開発されている。
すなわち、上記ピックアップ装置は軸線を一致させて同芯的に設けられた複数の押し上げ体を有する。複数の押し上げ体がなす上面形状は、通常、ピックアップされる半導体チップと同等の形状、通常は四角形に形成されている。
そして、上記ピックアップ装置は、複数の押し上げ体を同時に所定の高さまで上昇させてピックアップされる半導体チップの下面全体を押圧して押し上げた後、最も外側に位置する押し上げ体を残し、他の押し上げ体を所定の高さまでさらに上昇させる。ついで、2番目の押し上げ体を残して他の押し上げ体を上昇させる。
このように、外側に位置する押し上げ体よりも内側に位置する押し上げ体の方が順次高くなるよう複数の押し上げ体を上昇させることで、半導体チップの下面の押し上げ体による支持は周辺部から中心部に向かって順次開放される。
それによって、半導体チップは押し上げ体による支持が開放された部分から粘着テープが剥離され、最終的に粘着テープは半導体チップの中心部分だけに貼着した状態となるから、その状態で半導体チップをピックアップツールによってピックアップすることができるというものである。
上記構成のピックアップ装置は、上記複数の押し上げ体の外周面と内周面との間、及び最も外側の押し上げ体の外周面と上記バックアップ体の内周面との間にそれぞれ隣り合う押し上げ体が上記ばねを圧縮しながら連動するよう、上記複数の押し上げ体がバックアップ体内に収容されている。
そして、各ばねのばね定数を設定することで、最も内側に位置する押し上げ体を、たとえばカムによって押し上げれば、複数の押し上げ体は、上述したように最初は一体的に所定高さまで上昇し、ついで外側に位置する押し上げ体が内側に位置する押し上げ体よりも順次高くなるよう押し上げられるようにしている。
特開2010−56466号公報
ところで、上記構成のピックアップ装置によると、複数の押し上げ体は質量が異なるばかりか、内側と外側に位置する押し上げ体が接触しているために摩擦抵抗が生じる。しかも、複数の押し上げ体が上述したよう異なる高さで上昇するよう各ばねのばね定数を設定して製作したとしても、複数の押し上げ体は質量や互いに接触する押し上げ体間の摩擦抵抗などを考慮してばねを精密に製作することは困難である。
そのため、半導体チップをピックアップするために複数の押し上げ体を上昇させた場合、各押し上げ体が設定された高さにならないということがある。つまり、カムによって複数の押し上げ体を押し上げるようにしても、圧縮されたばねが所定の荷重とならずに各押し上げ体の上昇高さがカムによって設定された高さまで上昇しないということがある。
そして、各押し上げ体の実際の上昇高さが設定高さに到達しないと、各押し上げ体による半導体チップの押し上げ状態が不十分となることで、半導体ウエハの下面から粘着シートが十分に剥離されず、その半導体ウエハをピックアップツールであるノズル体によってピックアップできないということが生じたり、ピックアップ時に半導体ウエハの粘着シートに必要以上に貼着した部分が損傷するなどのことがある。
この発明は、複数の押し上げ体を予め設定された高さまで上昇させることができるようにすることで、半導体チップを粘着シートから確実にピックアップできるようにしたピックアップ装置及びピックアップ方法を提供することにある。
この発明は、粘着シートに貼着された半導体チップを、同心状に配置さればねによって弾性的に連動するよう設けられた複数の押し上げ体によって段階的に順次押し上げてピックアップする半導体チップのピックアップ装置であって、
上面が上記粘着シートの下面を吸着保持するとともに、内部に上記複数の押し上げ体が上下方向に移動可能に設けられたバックアップ体と、
同心状に配置された上記複数の押し上げ体を、上記バックアップ体内の内側に位置する押し上げ体がその外側に位置する押し上げ体よりも高くなるよう上記ばねを圧縮しながら順次押し上げる駆動手段と、
この駆動手段によって押し上げられる上記複数の押し上げ体の中心に位置する押し上げ体の押し上げ高さを検出する検出手段と、
上記押し上げ体が上記駆動手段によって押し上げられるときの実際の押し上げ高さを予め設定された設定高さと比較し、上記設定高さと実際の押し上げ高さの誤差を算出し、その誤差に基づいて上記押し上げ体を実際の押し上げ高さが補正されるよう上記駆動手段によって作動させる制御手段と
を具備したことを特徴とする半導体チップのピックアップ装置にある。
この発明は、粘着シートに貼着された半導体チップを、同心状に配置さればねによって弾性的に連動するよう設けられた複数の押し上げ体によって段階的に順次押し上げてピックアップする半導体チップのピックアップ方法であって、
内部に上記複数の押し上げ体が上下方向に移動可能に設けられたバックアップ体の上面によって上記粘着シートの下面を吸着保持する工程と、
同心状に配置された上記複数の押し上げ体を、上記バックアップ体内の内側に位置する押し上げ体がその外側に位置する押し上げ体よりも高くなるよう上記ばねを圧縮しながら順次押し上げる工程と、
上記複数の押し上げ体の中心に位置する押し上げ体の押し上げ高さを検出する工程と、
上記押し上げ体が押し上げられるときの実際の押し上げ高さを予め設定された設定高さと比較し、上記設定高さと実際の押し上げ高さの差を算出し、その差に基づいて上記押し上げ体の実際の押し上げ高さを補正する工程と、
押し上げ高さが補正された上記押し上げ体によって押し上げられる半導体チップをピックアップする工程と
を具備したことを特徴とする半導体チップのピックアップ方法にある。
この発明によれば、押し上げ体が押し上げられるときの実際の押し上げ高さを予め設定された設定高さと比較し、設定高さと実際の押し上げ高さの差を算出し、その差に基づいて押し上げ体の実際の押し上げ高さを補正するようにした。
そのため、押し上げ体を設定高さになるよう確実に押し上げることができるから、半導体チップのピックアップを、半導体チップを損傷させることなく確実に行なうことが可能となる。
この発明の一実施の形態を示すピックアップ装置の概略的構成図。 バックアップ体を示す縦断面図。 バックアップ体の上面を示す平面図。 (a)〜(d)は半導体チップをピックアップする手順を順次示した説明図。
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1に示すピックアップ装置はバックアップユニット10を備えている。このバックアップユニット10はバックアップ体1を備えている。このバックアップ体1は、ウエハリング2に張設された粘着シート3の下面側に対向して設けられ、図示しないZ駆動源によってZ方向において、後述するごとくバックアップ体1の上面が粘着シート3の下面に接触する位置と、粘着シート3から離れた位置との間で駆動されるようになっている。
上記ウエハリング2は固定リング5の上面に押圧リング6によって押圧保持される。このとき、ウエハリング2に保持された粘着シート3の下面周辺部はエキスパンドリング7に当たる。それによって、上記粘着シート3が引き伸ばされ、この粘着シート3の上面に多数の半導体チップ4に分割されて貼着された半導体ウエハが引き伸ばされ、各半導体チップ4の間隔が拡大される。
上記固定リング5、押圧リング6及びエキスパンドリング7はエキスパンド機構8を構成し、このエキスパンド機構8は図示しないX及びY駆動源によって水平方向に駆動可能になっている。それによって、粘着シート3に貼着された複数の半導体チップ4のうち、ピックアップされる半導体チップ4は上記バックアップユニット10に対してX及びY方向に位置決め可能となっている。
なお、バックアップユニット10に代わり、エキスパンド機構8をZ方向に駆動するようにしてもよく、要はウエハリング2とバックアップユニット10とが相対的にX、Y及びZ方向に駆動されるようになっていればよい。
上記粘着シート3の上面側で、上記バックアップユニット10の上方にはピックアップ手段11が設けられている。このピックアップ手段11は可動体12を有する。この可動体12には軸線を垂直にして配置された駆動ねじ軸13が螺合されている。この駆動ねじ軸13は上下駆動モータ14によって回転駆動される。それによって、上記可動体12は上下方向である、Z方向に駆動されるようになっている。
上記可動体12にはノズル体としての吸着ノズル17がばね15によって弾性的に下方へ付勢されて設けられている。上記吸着ノズル17には第1の接点16aが設けられ、上記可動体12には上記第1の接点16aに上記ばね15の付勢力によって弾性的に接触する第2の接点16bが設けられている。
上記第1の接点16aと第2の接点16bは、上記吸着ノズル17がZ方向下方に駆動されて下端の吸着面17aが上記半導体チップ4に接触したときに、その接触を検出する検出手段としての接触式検出センサ16を構成している。
上記吸着ノズル17が上記上下駆動モータ14によってZ方向下方に駆動され、吸着面17aが上記半導体チップ4に接触したことが上記接触式検出センサ16によって検出されると、その検出信号は制御装置18に出力される。それによって、制御装置18は上記上下駆動モータ14による上記吸着ノズル17のZ方向下方への駆動を停止するようになっている。つまり、上記上下駆動モータ14は上記接触式検出センサ16の検出信号に基づいて上記制御装置18によって駆動が制御されるようになっている。
上記バックアップ体1は、図2と図3に示すように上端面に矩形状の開口部23が形成され下端面が閉塞された角筒状をなしている。つまり、バックアップ体1には図2に示すように角柱状の収容部24が上下方向に沿って形成されている。上記開口部23は、図3に鎖線で示すピックアップの対象となる矩形状の半導体チップ4よりもわずかに小さな矩形状に形成されている。つまり、開口部23は半導体チップ4と相似形状に形成されている。
図3に示すように、上記バックアップ体1の上面には、上記開口部23を囲む3つの環状溝25が同心的に形成されている。3つの環状溝25はバックアップ体1の径方向に沿って形成された4つの連通溝26によって連通している。4つの連通溝26の1つには吸引孔28の一端が開口している。この吸引孔28は図2に示すように上記バックアップ体1の周壁に上下方向に沿って穿設されていて、その他端はバックアップ体1の下部側面に開口している。
上記吸引孔28の他端には上記制御装置18によって作動が制御される吸引ポンプ31が配管32(ともに図1に示す)によって接続されている。吸引ポンプ31が作動すれば、吸引孔28及び連通溝26を介して3つの環状溝25に吸引力が発生する。
したがって、バックアップ体1の上面を粘着シート3の下面に接触させれば、その上面に粘着シート3が吸着保持される。つまり、バックアップ体1の上面は粘着シート3を吸着保持する吸着面となっている。
上記バックアップ体1の角柱状の収容部24にはピックアップされる半導体チップ4を押し上げるための押し上げ手段33を構成する角筒状の第1の押し上げ体34が上下動可能に収容され、この第1の押し上げ体34には同じく角筒状の第2の押し上げ体35が上下動可能に収容され、この第2の押し上げ体35には角柱上の第3の押し上げ体36が上下動可能に収容されている。つまり、第1乃至第3の押し上げ体34〜36は中心を一致させて同心的に設けられている。
上記第1乃至第3の押し上げ体34,35,36には上下方向に貫通した吸引孔34a,35a,36aが穿設されている。第1、第2の押し上げ体34,35には複数の吸引孔34a,35aが設けられ、第3の押し上げ体36には中心部に1つの吸引孔36aが形成されている。
各吸引孔34a,35aの下端は上記収容部24に連通している。上記バックアップ体1には一端が上記収容部24に連通し、他端が外面に開口した連通孔29が穿設されている。この連通孔29の他端は上記吸引ポンプ31に上記配管32によって接続されている。したがって、上記吸引ポンプ31が作動すれば、上記第1、第2の押し上げ体34,35の上面にも吸引力が発生し、粘着シート3の下面を吸着するようになっている。
図2に示すように、上記外側押し上げ体34の下端部の外周面の対向する一対の側面には断面形状がL字状の一対の第1の鍔37が設けられている。
上記第1の鍔37は上記収容部24の対向する一対の内面に形成された第1の凹部38に上下方向に移動可能に収容されている。つまり、第1の凹部38の高さ寸法は上記第1の鍔37の高さ寸法よりも大きく設定されている。
上記第1の鍔37と上記第1の凹部38の上面との間には第1のばね39が圧縮状態で収容されている。それによって、上記外側押し上げ体34は上記第1の鍔37の下端面が上記第1の凹部38の下端面に当たる位置で弾性的に保持されている。その状態において、第1の押し上げ体34の上面は上記バックアップ体1の上面と同じ高さになるよう設定されている。
上記第2の押し上げ体35は上記第1の押し上げ体34内に収容される大きさの角筒状であって、その下端部の対向する一対の側面には断面形状がL字状の一対の第2の鍔41が設けられている。この第2の鍔41は上記外側押し上げ体34の対向する一対の内面に形成された第2の凹部42に上下方向に移動可能に収容されている。つまり、第2の凹部42の高さ寸法は上記第2の鍔41の高さ寸法よりも大きく設定されている。
上記第2の鍔41と上記第2の凹部42の上面との間には上記第1のばね39よりも荷重に対する変形量が小さい、つまり強い第2のばね43が圧縮状態で収容されている。それによって、上記第2の押し上げ体35は上記第2の鍔41の下端面が上記第2の凹部42の下端面に当たる位置で弾性的に保持されている。その状態において、第2の押し上げ体35の上面は上記第1の押し上げ体34の上面と同じ高さになるよう設定されている。
上記第3の押し上げ体36は上記第2の押し上げ体35内に収容される大きさの角軸状であって、その下端部の対向する一対の側面には断面形状がL字状の一対の第3の鍔44が設けられている。
上記第3の鍔44は上記第2の押し上げ体35の対向する一対の内面に形成された第3の凹部45に上下方向に移動可能に収容されている。つまり、第3の凹部45の高さ寸法は上記第3の鍔44の高さ寸法よりも大きく設定されている。
上記第3の鍔44と上記第3の凹部45の上面との間には上記第2のばね43よりも強い第3のばね46が圧縮状態で収容されている。それによって、上記第3の押し上げ体36は上記第3の鍔44の下端面が上記第3の凹部45の下端面に当たる位置で弾性的に保持されている。その状態において、第3の押し上げ体36の上面は上記第2の押し上げ体35の上面と同じ高さになるよう設定されている。
上記第3の押し上げ体36の下端には駆動軸部48が下方に向けて延出されている。この駆動軸部48は上記バックアップ体1の底壁に形成された通孔51から外部に気密に突出していて、その下端部にはカムフォロア52が設けられている。
上記カムフォロア52はカム体53の外周面に当接している。このカム体53は図1に示す回転モータ54によって回転駆動される。図1に示すように、回転モータ54の回転数はエンコーダ50によって検出され、このエンコーダ50の検出信号は上記制御装置18に出力される。それによって、上記制御装置18は上記回転モータ54の回転、つまり上記回転モータ54による上記カム体53の回転角度を制御するようになっている。
上記カム体53が回転駆動されると、上記第3の押し上げ体36がこのカム体53の上死点と下死点との間の所定の範囲で上下駆動される。図2は第3の押し上げ体36が下降位置にある状態を示している。上記カム体53と回転モータ54は駆動手段56を構成し、この駆動手段56と上記第1乃至第3の押し上げ体34,35,36とで上記押し上げ手段33を構成している。
上記カム体53が回転駆動されて上記第3の押し上げ体36が上昇方向に駆動されると、この第3の押し上げ体36の上昇に上記第2の押し上げ体35と第1の押し上げ体34が第3、第2のばね46,43を介して弾性的に連動する。このとき、押し上げ手段33の最も外側に位置する第1の押し上げ体34は第1のばね39を圧縮する。
第1のばね39を圧縮しながら第1の押し上げ体34が上昇し、その第1の鍔37の上端が第1の凹部38の上面に当たると、この第1の押し上げ体34の上昇が停止する。しかしながら、第2の押し上げ体35は第2のばね43を圧縮しながらさらに上昇し、それに第3のばね46を介して連動する。
第2のばね43が圧縮されて第2の押し上げ体35の第2の鍔41の上端が第2の凹部42の上面に当たると、この第2の押し上げ体35の上昇が停止して第3の押し上げ体36だけが第3のばね46を圧縮しながら上昇する。
そして、上記回転モータ54がエンコーダ50の検出信号に基づいて上記カム体53を所定角度回転させて上記駆動軸部48に設けられたカムフォロア52、つまり上記第3の押し上げ体36を後述するように設定された最大上昇位置まで上昇させると、上記制御装置18によって上記回転モータ54の回転が停止させられる。
その後、カム体53の回転によって第3乃至第1の押し上げ体36,35,34はそれぞれ第3乃至第1のばね46,42,39の復元力によって上昇時とは逆方向に順次下降位置に戻ることになる。
すなわち、第1乃至第3のばね39,43,46の強さを順次強くしたことで、第1乃至第3の押し上げ体34,35,36を順次段階的に上昇させることができるようになっている。
上記第1乃至第3の押し上げ体34〜36による上記半導体チップ4の押し上げ高さは予め設定されている。つまり、第1乃至第3の押し上げ体34〜36の上昇高さが0の状態で上記カム体53を回転させることで、上記第3の押し上げ体36の上昇に上記第2の押し上げ体35と第1の押し上げ体34が連動して上昇する。このときの上昇を図4(a)にh1で示す第1の段階とし、第1の段階の上昇高さは1.0mmに設定されている。
第1乃至第3の押し上げ体34〜36が1.0mm上昇した第1の段階の後、さらに上記第3の押し上げ体36を上昇させると、第1の押し上げ体34の上昇が停止して第2、第3の押し上げ体35,36が連動して上記第1の段階の上昇高さ1.0mmから図4(b)にh2で示す第2の段階まで上昇する。第2の段階の上昇高さは0.7mmに設定されている。
そして、上記第3の押し上げ体36を第2の段階からさらに上昇させると、第2の押し上げ体35の上昇は停止し、第3の押し上げ体36だけが図4(c)にh3で示す第3の段階まで上昇する。第3の段階の上昇高さは0.5mmに設定されている。
したがって、最終的に上記第3の押し上げ体36は上面がバックアップ体1の上面と同じ高さの位置である、上昇高さが0の状態から、(h1+h2+h3)の2.2mmの高さまで上昇するよう設定されている。
上記第1乃至第3の段階における上記第3の押し上げ体36の上昇高さは上記カム体53のカム曲線に基づいて設定される。つまり、上記カム体53のカム曲線に基づいてこのカム体53の回転角度を制御することで設定される。上記カム体53の回転角度の制御は、上記カム体53を回転駆動する上記回転モータ54の回転数を検出する上記エンコーダ50の検出信号に基づいて行われる。
上記第1乃至第3の押し上げ体34〜36は上記第1乃至第3のばね39,43,46を圧縮しながら上昇する。しかしながら、バックアップ体1に組み込まれた上記第1乃至第3のばね39,43,46は、上述したように製作精度や材質などによって固有の圧縮特性を有する。つまり、性能が設計値と一致しないことがある。
そのため、上記エンコーダ50が検出する上記回転モータ54の回転数に基づいて上記第1乃至第3の段階における上記第1の押し上げ体34の上昇高さを上述したように合計で2.2mmになるよう設定しても、設定された各段階の上昇高さと実際の上昇高さとに誤差が生じることがある。つまり、設定された上昇高さに対して実際の上昇高さが低くなるということがある。
上記第1乃至第3の段階における上記第1乃至第3の押し上げ体34〜36の実際の上昇高さが設定された上昇高さに比べて低くなると、たとえば第1の段階では粘着シート3が矩形状の半導体チップ4の四隅部から確実に剥離しないということが生じ、第2の段階では半導体チップ4の四隅部から粘着シート3が剥離しない状態で半導体チップ4が押し上げられることで、半導体チップ4が下方へ大きく湾曲して割れが生じる虞がある。
そして、第3の段階では半導体チップ4からの粘着シート3の剥離が十分に進行していないために、半導体チップ4を吸着ノズル17によって確実にピックアップすることができないということがある。
そこで、この実施の形態では、上記第1乃至第3の段階における上記第1の押し上げ体34の実際の上昇高さ測定し、その測定に基づいて上記カム体53により駆動される上記第3の押し上げ体36の上昇高さを補正するようにしている。
なお、第1段階における第1、第2の押し上げ34,35の上昇高さ、及び第2の段階における第2の押し上げ体35の上昇高さは上記第3の押し上げ体36と同じ高さで上昇するから、各段階における上昇高さは上記第3の押し上げ体36の上昇高さだけを測定すればよい。
上記第1の押し上げ体34の実際の上昇高さの測定は上記接触式検出センサ16を用いて後述するように行なわれる。なお、上記接触式検出センサ16は半導体チップ4のピックアップ時に上記吸着ノズル17がZ方向下方に駆動されて吸着面17aが上記半導体チップ4に接触したとき、その接触を検出するためにピックアップ装置に予め備えられている。
上記制御装置18は、図1に示すように設定部61を有し、この設定部61には第1の段階、第2の段階及び第3の段階における上記第3の押し上げ体36の上昇高さがそれぞれ設定される。つまり、この実施の形態では上述したように第1の段階の上昇高さh1は1.0mm、第2の段階の上昇高さh2は0.7mm、第3の段階の上昇高さh3は0.5mmに設定される。
なお、第2の段階の上昇高さh2は第1の段階の上昇高さh1である1mmから0.7mmということで、第3の段階の上昇高さh3は第2の段階の上昇高さh2の1.7mmから0.5mmということである。
上記設定部61には比較部62、記憶部63及び駆動出力部64が順次接続されている。上記比較部62には上記接触式検出センサ16が検出する第3の押し上げ体36の第1乃至第3の段階における実際の上昇高さが出力され、各段階における実際の上昇高さが予め設定された各段階の設定値と比較される。
上記第3の押し上げ体36の実際の上昇高さは、半導体チップ4をピックアップするピックアップ工程を行なう前の、ティーチング工程で上記接触式検出センサ16によって検出される。
すなわち、上記カム体53を上記回転モータ54によって第1乃至第3の段階の設定高さに基づく回転角度で回転させ、そのときの上記第3の押し上げ体36の上昇高さを上記接触式検出センサ16によって検出する。
具体的なティーチング工程は、まず、上記上下駆動モータ14によって上記吸着ノズル17をバックアップ体1の上面から1.0mmの高さに位置決めする。1.0mmは第1の段階における第3の押し上げ体36の上昇高さh1である。
ついで、上記第3の押し上げ体36が第1の段階の設定高さ、つまりバックアップ体1の上面から1.0mmの高さまで上昇するよう、上記カム体53を上記回転モータ54によって所定の角度で回転させる。このときの上記カム体53の回転角度はエンコーダ50が検出する上記回転モータ54の回転数に基づいて制御される。
上記第3の押し上げ体36を第1の段階の設定高さh1に基づいて上昇させたときに、この第3の押し上げ体36の上面が上記吸着ノズル17の吸着面17aに接触すれば、上記接触式検出センサ16の第1の接点16aと第2の接点16bが離れる。
つまり、第3の押し上げ体36が1.0mm上昇したことが接触式検出センサ16によって検出される。それによって、上記第3の押し上げ体36の第1の段階における実際の上昇高さh1は設定高さと同じであるということになる。
しかしながら、上述したように第1乃至第3のばね39,43,46の固有の特性によって、上記第3の押し上げ体36の第1の段階における実際の上昇高さh1は設定高さよりも低くなることがある。
つまり、上記第3の押し上げ体36を第1の段階の設定高さに基づいて1.0mm上昇させても、バックアップ体1の上面から下端面までの高さが1.0mmとなるよう設定された上記吸着ノズル17の吸着面17aに上記第3の押し上げ体36が接触しないため、上記接触式検出センサ16によって上記第3の押し上げ体36が検出されない状態になることがある。
その場合、上記カム体53をさらに回転させ、上記第3の押し上げ体36の上端面が上記吸着ノズル17の吸着面17aに接触し、その接触が上記接触式検出センサ16によって検出される高さまで上記第3の押し上げ体36を上昇させる。そして、そのときの上記第3の押し上げ体36の上昇高さから、上記第3の押し上げ体36の実際の上昇高さと設定高さの誤差aを検出し、その誤差aを上記記憶部63に記憶する。
このようにして第1の段階における第3の押し上げ体36の実際の上昇高さh1と設定高さの誤差aを検出したならば、上記吸着ノズル17を0.7mm上昇させる。つまり、第3の押し上げ体36が第1の段階の上昇高さh1から第2の段階の上昇高さh2に上昇したときに、その上面が上記吸着ノズル17の吸着面17aに接触するよう待機させる。このときの上記吸着ノズル17の吸着面17aの上記バックアップ体1の上面からの高さは1mm+0.7mm(1.7mm)となる。
そして、上記第3の押し上げ体36を1mmの高さから上端面が上記吸着ノズル17の吸着面17aに接触して上記接触式検出センサ16がそのことを検出する高さまで上昇させる。このときの第3の押し上げ体36の実際の上昇高さを上記回転モータ54に接続されたエンコーダ50によって検出し、検出された実際の上昇高さと設定高さの誤差bを算出して上記記憶部63に格納する。
このようにして第2の段階における第3の押し上げ体36の実際の上昇高さと設定高さh2の誤差bを検出したならば、上記吸着ノズル17を吸着面17aが第3の段階における実際の上昇高さとなるまで上昇させて待機させる。つまり、上記吸着ノズル17を第2の段階で第3の押し上げ体36が接触した位置から0.5mm上昇させて待機させる。
このときの上記吸着ノズル17の吸着面17aの上記バックアップ体1の上面からの高さは1.7mm+0.5mm(2.2mm)となる。
そして、上記第3の押し上げ体36を1.7mmの高さから上面が上記吸着ノズル17の吸着面17aに接触して上記接触式検出センサ16がそのことを検出する高さまで上昇させる。
このときの第3の押し上げ体36の実際の上昇高さを上記回転モータ54に接続されたエンコーダ50によって検出し、検出された実際の上昇高さと設定高さh3の誤差cを算出して上記記憶部63に格納する。
以上によって、上記第3の押し上げ体36の第1乃至第3の段階の上昇高さのティーチングが終了する。
このようにして第1乃至第3の段階における上記第3の押し上げ体36の上昇高さのティーチングが終了したならば、上記第3の押し上げ体36は、ティーチングによって求められた各段階における実際の上昇高さと設定高さの誤差a,b,cに基づいて上記回転モータ54によって回転される上記カム体53の回転角度が制御され、第1乃至第3の段階における上昇高さが補正されることになる。
それによって、粘着シート3上に貼着された所定の半導体チップ4が上記吸着ノズル17によって以下のようにピックアップされることになる。
すなわち、第1の段階では、上記第3の押し上げ体36が上記設定部61で設定された1mmの上昇高さに対し、上記記憶部63に記憶された実際の上昇高さと設定高さの誤差aによって補正された高さ(1+a)mmで駆動されるよう上記駆動出力部64から上記回転モータ54に駆動信号が出力される。
それによって、上記第3の押し上げ体36は第1乃至第3のばね39,43,46の固有の特性の影響を受けても、それに左右されることなく、設定高さが1.0mmになるよう上昇させられるから、図4(a)に示すように粘着シート3は矩形状の半導体チップ4の四隅部で剥離が開始されることになる。
ついで、第2の段階では、上記第3の押し上げ体36が1.0mm上昇した第1の段階から、上記設定部61で設定された0.7mmの設定高さに対し、上記記憶部63に記憶された実際の上昇高さと設定高さの誤差bが補正された高さ(0.7+b)mmで上昇するよう上記駆動出力部64から上記回転モータ54に駆動信号が出力される。
それによって、上記第3の押し上げ体36は第1乃至第3のばね39,43,46の固有の特性の影響を受けても、それに左右されることなく、1mm上昇した第1の段階から、第2の段階の設定高さの0.7mmで上昇させられるから、図4(b)に示すように第1の段階で半導体チップ4の四隅部から剥離が開始した粘着シート3はその剥離が四隅部から内方へ向かって確実に進行することになる。
このように、粘着シート3の剥離が四隅部から内方へ向かって進行すれば、1.7mmの高さに上昇した半導体チップ4が粘着シート3によって必要以上に強く引張られて、とくに周縁部が下方へ大きく湾曲するのが防止される。それによって、半導体チップ4の周縁部に欠けヤ割れなどが生じるのが防止される。
ついで、第3の段階では、上記第3の押し上げ体36が1.7mm上昇した第2の段階の高さから、上記設定部61で設定された0.5mmの上昇高さに対し、上記記憶部63に記憶された実際の上昇高さと設定高さの誤差cが補正された高さ(0.5+c)mmで上昇するよう、上記駆動出力部64から上記回転モータ54に駆動信号が出力される。
それによって、上記第3の押し上げ体36は第1乃至第3のばね39,43,46の固有の特性の影響を受けても、それに影響されることなく、設定高さの0.5mmになるよう上昇させられることになるから、図4(c)に示すように粘着シート3は半導体チップ4の下面の上記第3の押し上げ体36の上面に対応する部分以外は剥離されることになる。
このようにして、上記第3の押し上げ体36を第3の段階まで上昇させたならば、図4(c)に示すように上記吸着ノズル17を上記上下駆動モータ14によって下降方向へ駆動しその下端面が上昇させられた半導体チップ4に接触して接触式検出センサ16が作動する高さまで下降させる。
ついで、上記吸着ノズル17に吸引力を発生させ、半導体チップ4の上面を吸着してから、この吸着ノズル17を上記上下駆動モータ14によって図4(d)に示すように上昇させる。それによって、上記吸着ノズル17は吸着した半導体チップ4を上記粘着シート3から剥離し、その半導体チップ4を実装位置に搬送して実装することになる。
以上のように上記構成のピックアップ装置によれば、第3の押し上げ体36を第1乃至第3の段階の3段階に分けて押し上げて、粘着シート3に貼着された半導体チップ4をピックアップする場合、ピックアップの前にティーチングを行なって各段階における上記第3の押し上げ体36の設定された押し上げ高さと、実際の押し上げ高さとの誤差a,b,cを接触式検出センサ16によって求め、その誤差a,b,cを制御装置18の記憶部63に格納する。
そして、半導体チップ4を実際にピックアップするとき、上記第3の押し上げ体36の各段階における実際の上昇高さを、ティーチングによって予め求めた、設定された押し上げ高さと実際の押し上げ高さとの誤差a,b,cに基づいて補正するようにした。
そのため、上記第3の押し上げ体36は第1乃至第3のばね39,43,46の固有の性能や各ばね39,43,46と第1乃至第3の押し上げ体34,35,36との摩擦抵抗などが設計値と異なっても、各段階における上記第3の押し上げ体36の実際の上昇高さがティーチングによって求められた高さの誤差a,b,cによって補正される。
その結果、第3の押し上げ体36を、第1乃至第3の段階で、制御装置18の設定部61に予め設定された設定高さになるよう上昇させることができるから、粘着シート3から半導体チップ4を確実に、しかも半導体チップ4を損傷させるようなことなく剥離することができるばかりか、第3の段階の高さに上昇させられた状態では、半導体チップ4を吸着ノズル17によって粘着シート3から確実にピックアップすることができる。
上記第3の押し上げ体36の実際の上昇高さの検出は、半導体チップ4を吸着ノズル17によってピックアップする際、この吸着ノズル17を下降させたときに、所定の高さに上昇させられた半導体チップ4に接触したことを検出する接触式検出センサ16を利用して行なうようにしている。
つまり、ティーチング時の上記第3の押し上げ体36の第1乃至第3の段階における実際の上昇高さの検出は、ピックアップ装置に予め組み込まれている上記接触式検出センサ16を用いて行なうようにしている。
そのため、ティーチング時に上記第3の押し上げ体36の設定高さと実際の上昇高さとの誤差a〜cを検出するために、ティーチング専用の検出手段を用意せずにすむから、上記ティーチングを簡単に、しかも余分なコストをかけることなく行なうことができるということもある。
上記一実施の形態では、第1乃至第3の押し上げ体を用いて半導体チップの押し上げを3段階に分けて行なうようにしたが、半導体チップの押し上げは3段階に限られず、2段階或いは4段階以上であってもよい。
また、半導体チップをピックアップする際、吸着ノズルを予め半導体チップの上面に接触させ、その吸着ノズルを第3の押し上げ体と同時して上昇させるようにしたが、上記吸着ノズルは半導体チップが第3の押し上げ体によって第3の段階まで上昇させられてから、その半導体チップの上面に接触させてピックアップするようにしてもよい。
また、第3の押し上げ体の第1乃至第3の段階への押し上げをカム体を用いて行なうようにしたが、例えばリニアモータなど、他の駆動手段を用いて行うようにしてもよい。
上記実施の形態では押し上げ体の上昇を検知する検知センサは接点が離れるか、接触しているかによって検知するようにしているが、光学式のセンサを用い手光の透過、非透過によって検知するようにしてもよく、さらに時期センサを用いて時期の強弱で検知するようにしてもよい。つまり、検知センサの種類は限定されるものでなく、要はきゅうちゃくのズルノ上昇を検知できるものであればよい。
1…バックアップ体、3…粘着シート、4…半導体チップ、10…バックアップユニット、11…ピックアップ手段、17…吸着ノズル、18…制御装置、33…押し上げ手段、34…第1の押し上げ体、35…第2の押し上げ体、36…第3の押し上げ体、39,43,46…第1乃至第3のばね、53…カム体、56…駆動手段、61…設定部,62…比較部、63…記憶部、64…駆動出力部。

Claims (6)

  1. 粘着シートに貼着された半導体チップを、同心状に配置さればねによって弾性的に連動するよう設けられた複数の押し上げ体によって段階的に順次押し上げてピックアップする半導体チップのピックアップ装置であって、
    上面が上記粘着シートの下面を吸着保持するとともに、内部に上記複数の押し上げ体が上下方向に移動可能に設けられたバックアップ体と、
    同心状に配置された上記複数の押し上げ体を、上記バックアップ体内の内側に位置する押し上げ体がその外側に位置する押し上げ体よりも高くなるよう上記ばねを圧縮しながら順次押し上げる駆動手段と、
    この駆動手段によって押し上げられる上記複数の押し上げ体の中心に位置する押し上げ体の押し上げ高さを検出する検出手段と、
    上記押し上げ体が上記駆動手段によって押し上げられるときの実際の押し上げ高さを予め設定された設定高さと比較し、上記設定高さと実際の押し上げ高さの差を算出し、その差に基づいて上記押し上げ体を実際の押し上げ高さが補正されるよう上記駆動手段によって作動させる制御手段と
    を具備したことを特徴とする半導体チップのピックアップ装置。
  2. 上記制御手段には上記押し上げ体が上記駆動手段によって押し上げられたときの実際の押し上げ高さが上記検出手段によって測定されて記憶されていて、この制御手段は予め設定された上記押し上げ体の設定高さと、記憶された実際の押し上げ高さとの誤差が補正されるよう上記駆動手段を駆動制御することを特徴とする請求項1記載の半導体チップのピックアップ装置。
  3. 上記制御手段は、
    上記押し上げ体の設定高さを設定する設定部と、
    上記設定高さと上記検出手段が検出する上記押し上げ体の実際の押し上げ高さを比較する比較部と、
    この比較部によって求められた上記設定高さと実際の押し上げ高さとの誤差を格納する記憶部とを具備し、
    上記記憶部に上記押し上げ体の上記設定高さと実際の押し上げ高さとの誤差を格納するティーチングを行なった後、上記記憶部に格納された上記設定高さと実際の押し上げ高さとの誤差に基づいて上記半導体チップが押し上げ体によって押し上げられることを特徴とする請求項1記載の半導体チップのピックアップ装置。
  4. 上記検出手段は、上記押し上げ体によって押し上げられた半導体チップを上記粘着シートからノズル体によって吸着して受け取るときに、このノズル体が上記半導体チップに接触したことを検出するために設けられた接触式検出センサであることを特徴とする請求項1記載の半導体チップのピックアップ装置。
  5. 粘着シートに貼着された半導体チップを、同心状に配置さればねによって弾性的に連動するよう設けられた複数の押し上げ体によって段階的に順次押し上げてピックアップする半導体チップのピックアップ方法であって、
    内部に上記複数の押し上げ体が上下方向に移動可能に設けられたバックアップ体の上面によって上記粘着シートの下面を吸着保持する工程と、
    同心状に配置された上記複数の押し上げ体を、上記バックアップ体内の内側に位置する押し上げ体がその外側に位置する押し上げ体よりも高くなるよう上記ばねを圧縮しながら順次押し上げる工程と、
    上記複数の押し上げ体の中心に位置する押し上げ体の押し上げ高さを検出する工程と、
    上記押し上げ体が押し上げられるときの実際の押し上げ高さを予め設定された設定高さと比較し、上記設定高さと実際の押し上げ高さの誤差を算出し、その誤差に基づいて上記押し上げ体の実際の押し上げ高さを補正する工程と、
    押し上げ高さが補正された上記押し上げ体によって押し上げられる半導体チップをピックアップする工程と
    を具備したことを特徴とする半導体チップのピックアップ方法。
  6. 上記半導体チップをピックアップする工程の前にティーチング工程が設けられ、このティーチング工程で上記押し上げ体の上記設定高さと実際の押し上げ高さの誤差が算出されることを特徴とする請求項5記載の半導体チップのピックアップ方法。
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