JP2013169416A - 景品払出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】景品払出装置2は、装置本体6と、装置本体6内に複数設けられ、それぞれに景品5がセットされる景品レーンLとを含む。景品払出装置2は、各景品レーンLを、景品5の払い出しが許可された払出許可レーンL、または、景品5の払い出しが禁止された払出禁止レーンLに区別した払出優先情報を記憶する記憶部46と、記憶部46に記憶されている払出優先情報に基づいて、複数の景品レーンLのうちの払出許可レーンLから装置本体6外へ景品5を払い出す制御部50とを含む。
【選択図】図2
Description
特許文献1〜3の景品払出装置では、景品レーンが装置内に複数設けられている。各景品レーンには、景品を収納した複数のカセットが直線状に並べて配置されている。景品払出装置では、各景品レーンから景品が繰り出されて遊技客に払い出される。
請求項3記載の発明は、景品の払い出しに関する情報が表示される表示部と、前記記憶手段に記憶された前記払出優先情報を前記表示部に表示する表示制御手段と、を含むことを特徴とする、請求項1または2記載の景品払出装置である。
請求項5記載の発明は、景品払出装置のオペレータの識別情報および権限レベルをオペレータ毎に記憶するオペレータ情報記憶手段と、オペレータからの景品の払出指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記払出指示を受け付けたことに応答して、前記払出禁止レーンを設定したオペレータと、景品の払出指示を出したオペレータとが違うか否かを、前記オペレータ情報記憶手段に記憶された識別情報に基づいて判断する判断手段と、前記払出禁止レーンを設定したオペレータと、景品の払出指示を出したオペレータとが違うと前記判断手段が判断したことに応答して、前記オペレータ情報記憶手段に記憶された両オペレータの権限レベルを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて、景品の払出指示を出したオペレータの権限レベルが前記払出禁止レーンを設定したオペレータの権限レベルよりも高く、前記払出禁止レーンから景品を払い出した方が景品の払出回数を少なくできる場合に、前記払出禁止レーンからの景品の払い出しの可否についての選択画面を前記表示部に表示する選択画面表示手段と、前記選択画面において前記払出禁止レーンからの景品の払い出しが選択されたことに応答して、前記払出手段による前記払出禁止レーンからの景品の払い出しを許可する許可手段と、を含むことを特徴とする、請求項3または4記載の景品払出装置である。
請求項7記載の発明は、前記クリア手段が前記記憶手段に記憶された払出優先情報をクリアするのに先立って、前記払出優先情報をクリアする旨を報知する報知手段を含むことを特徴とする、請求項6記載の景品払出装置である。
その結果、複数の景品レーンから景品を払い出す構成の景品払出装置において、使い勝手の向上を図ることができる。
よって、複数の景品レーンから景品を払い出す構成の景品払出装置において、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、各景品レーンのレーン番号と払出優先情報とを表示部において切り替えて表示させることによって、オペレータは、1つの表示部においてレーン番号および払出優先情報の両方を把握することができるので、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
請求項6記載の発明によれば、オペレータが交代した後において、交代前のオペレータ用に設定された払出優先情報に基づいて、交代後のオペレータが所望しないパターンで景品が払い出されることを防止できるので、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
請求項8記載の発明によれば、キャビネットのロックが解除された状態、キャビネットが装置本体から引き出された状態、および、カセットがキャビネットから離脱した状態のいずれにおいても、表示部を見れば、キャビネットから離脱する前の時点におけるカセット内の景品数を把握できるので、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
<景品管理システム>
図1は、景品管理システム1を示す図である。
図1を参照して、本発明の景品管理システム1は、パチンコ店等の遊技施設に設けられる。景品管理システム1は、景品を払い出すための景品払出装置2と、景品払出装置2を管理する景品管理装置3と、景品管理装置3を管理するターミナルコンピュータ(略して「T/C」)4とで構成されている。
景品管理装置3は、「POS」とも呼ばれ、遊技施設における景品交換カウンター等に配置される。景品管理装置3に対して、1台または複数台の景品払出装置2が通信可能に接続されている。遊技客が遊技媒体を獲得すると、その獲得数が記録された記録媒体(レシート、持玉カード等)が発行される。景品管理装置3は、この記録媒体に記録された遊技媒体の獲得数を読み取り、獲得数に応じた種類・個数の景品を特定し、当該種類・個数の景品を払い出すように、景品払出装置2に対して景品の払出指示を送信する。また、景品管理装置3は、景品払出装置2に収納された景品の個数を種類毎に管理している。なお、図1では、複数の景品管理装置3が図示されているが、そのうちの1台の景品管理装置3が親機となり、残りの景品管理装置3が子機となることで、親機が子機を管理するように構成されても構わない。
<景品払出装置>
図2は、景品払出装置2の斜視図である。なお、以下では、図2における景品払出装置2の姿勢を基準として、景品払出装置2の上下前後左右の方向を規定する。すなわち、図2において、景品払出装置2の長手方向(図2の左上と右下とを結ぶ方向)を左右方向(幅方向)とし、図2の紙面手前側を景品払出装置2の前側とし、図2の紙面奥側を景品払出装置2の後側とする。
景品払出装置2で取り扱われる景品5は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる(後述する図6参照)。
装置本体6の前側面は、開放されており、装置本体6には、前側面の開放部分を開閉する扉18が設けられている。
ここで、装置本体6内において各払出ユニット8が配置されるスペースを、景品レーンLということにする。景品レーン(以下では、単に「レーン」ということにする)Lは、払出ユニット8と同じ数(ここでは7つ)だけ設けられていて、幅方向に並んでいる。7つのレーンLを、左側から右側へ向かって、第1レーンL1、第2レーンL2…第7レーンL7と区別する。第1レーンL1〜第7レーンL7のそれぞれにおける末尾の数字(1〜7)を、7つのレーンLのそれぞれに対して個別に割り当てられた「レーン番号」ということにする。各レーンLには、景品5を収納した払出ユニット8が配置されることから、景品5がセットされることになる。
<払出ユニット>
図3は、払出ユニット8の斜視図であって、キャビネット21が引出位置にある状態を示している。
キャビネット21は、前板24と、側板25と、底板26とを一体的に備えている。前板24は、前側から見て上下方向に長手であり、ケーシング20の開口23をちょうど塞ぎ得る大きさを有している。側板25は、幅方向に薄く、前板24の左端縁から連続して後側へ延びている。底板26は、前板24の下端と側板25の下端とを繋いでいる。
図4は、図3において、ケーシング20の内部を露出させた状態を示している。
図4に示すように、ケーシング20内には、カセット7の並び方向(前後方向)に間隔を隔てて並ぶ2つのリフト31が設けられている。各リフト31は、前後左右方向に平坦な板状であって、ケーシング20に支持されており、ケーシング20内で上下方向に沿って昇降することができる。リフト31の待機位置は、図4に示されたリフト31の位置であり、ケーシング20の底壁の近くである。リフト31と、リフト31を昇降させる構成とが、上述したリフト機構13に含まれる。
図5に示すように、カセット7は、上下方向に長手であり、その平断面は、略コ字形状をなしている。カセット7の上面および底面は、開放されている。カセット7の一方側面(キャリア22に保持された状態における右側面)は、上述した略コ字形状をなすべく、上下方向における全ての範囲に亘って開放されており、このように開放された部分を開放部32という。開放部32は、カセット7において開放された上面および底面のいずれに対しても連続している。また、図5(b)を参照して、カセット7において前記一方側面の反対側の他方側面の水平方向における両端(前後の端部)には、上下方向におけるほぼ全ての範囲に亘って切欠かれており、このように切欠かれた部分を、切欠き部33という。各切欠き部33は、上下に長手の帯状に区画されており、カセット7の内部を露出させている。
図6は、景品5の斜視図である。
図6に示すように、景品5は、一般的に、1mm〜数mm程度の厚みを有する樹脂製のカードである。景品5は、たとえば、平面視で略長方形状をなしており、その四隅は丸められている。景品5には、所定の金銭価値を有する物体が内蔵されており、たとえば、100円、200円、1000円、5000円といった金銭価値に応じた4つの種類が存在する。以下では、100円の景品5を「小景品」といい、200円の景品5を「中景品」といい、1000円の景品5を「大景品」といい、5000円の景品5を「特大景品」ということにする。また、景品5は、その種類を識別するためのRFIDタグ等が内蔵されていたり、偽造等の不正を防止するための処理が施されていたりすることもある。
一方、カセット7に収納された各景品5では、開放部32から露出された側とは反対側の端面の両端部(前端部および後端部)が、カセット7の切欠き部33から露出される(図5(b)参照)。
図7を参照して、各払出ユニット8のケーシング20内において、各リフト31の上方には、上述した繰出機構14が配置されている。つまり、繰出機構14は、リフト31の数に応じて2つ設けられている。繰出機構14は、ケーシング20の上壁に隣接するように配置され、ケーシング20に支持されている。
前側(図7では左側)の繰出機構14では、繰出ローラ40、景品検知センサ41、1対のゲート42および1対のフィードローラ43が、前側からこの順番で並んで配置されている。後側(図7では右側)の繰出機構14では、繰出ローラ40、景品検知センサ41、1対のゲート42および1対のフィードローラ43が、後側からこの順番で並んで配置されている。各繰出機構14において、上下1対のフィードローラ43の圧接部分と、上下1対のゲート42の隙間Xと、景品検知センサ41の下端部と、繰出ローラ40の外周面の下端部とは、上下方向において、ほぼ同じ位置にある。
各繰出機構14では、前後方向において、フィードローラ43が、繰出空間51に最も近い位置に配置されている。
まず、装置本体6の扉18が開かれて(図2参照)、図3に示すように、払出ユニット8においてキャビネット21が引出位置まで引き出される。そして、この状態で、同じ種類の景品5を収納したカセット7(図5参照)がキャビネット21のキャリア22に対して上側から差し込まれ(装着され)、キャリア22に保持される。なお、カセット7内の景品5の種類は同じであるが、カセット7毎に、収容される景品5の種類が異なっていてもよい。
まず、図7(a)に示すように、カセット7Aの下方に位置していた待機位置のリフト31(点線で示したリフト31を参照)が、実線で示すように、カセット7Aの開放された底面からカセット7A内を通って上昇する。これにより、カセット7A内の全ての景品5が、このリフト31によって押し上げられる。
そして、景品検知センサ41による検知に応じて、リフト31の上昇が停止し、繰出機構14が、最上位の景品5を繰り出す。具体的には、繰出ローラ40が、その下側周面が繰出空間51側へ接近する方向へ回転する。カセット7Aの場合、前側の繰出ローラ40が、図7(a)における反時計回りの方向に回転する。このとき、繰出ローラ40の下側周面に最上位の景品5が接触しているので、繰出ローラ40は、回転に伴って、最上位の景品5を繰出空間51側へスライドさせ、1対のゲート42の隙間Xおよび1対のフィードローラ43の間を順に通過させる。この景品5は、隙間Xを通過した後に、回転する1対のフィードローラ43によって繰出空間51側へ放出され、一時保留部15において、待機位置にあるエレベータ53の上面に載置される。
<計数センサ>
払出ユニット8には、カセット7に積層状態で収納された景品5の枚数をカセット7毎に数えるための計数センサ60が備えられている。
前述した1組をなす2つの計数センサ60は、1つの計数ユニット61を構成している。計数ユニット61は、前後に間隔を隔てた2つの計数センサ60と、2つの計数センサ60を支持するホルダ62とを含んでいる。ホルダ62の正面(払出ユニット8に組み込まれた状態では右側から見た側面)の水平方向両端部に、計数センサ60が取り付けられている。
このような計数センサ60がカセット7の景品5の枚数を数える場合、計数センサ60が、カセット7に積層状態で収納された景品5の左側面5A(図6参照)の前端部または後端部(カセット7の切欠き部33から露出された部分)に左側から対向した状態で、待機位置から上方へスライドする。ここで、カセット7に積層状態で収納された全ての景品5の左側面5Aをまとめて積層側面5Bという(図5(b)参照)。
計数センサ60が数えた各カセット7の景品5の枚数のデータ(計数データ)は、上述した店側表示部9B(図2参照)や、景品払出装置2に接続された景品管理装置3の表示画面58(図1参照)に表示され、これにより、景品払出装置2の各カセット7内に収納された景品5の枚数が一括管理される。もちろん、このデータが、印刷機器(図示せず)に出力されて紙に印字されてもよいし、T/C4(図1参照)に保存されてもよい。
<景品払出装置2の電気的構成>
図8は、景品払出装置2の電気的構成を説明するためのブロック図である。
また、制御部50には、前述した操作部10および表示部9(客側表示部9Aおよび店側表示部9B)が接続され、さらに、通信部68、扉開閉検知部45および記憶部46(記憶手段、オペレータ情報記憶手段)等が接続されている(図2も参照)。制御部50は、操作部10の操作を受け付けたり、表示部9の表示を制御したりする。なお、表示部9(特に店側表示部9B)は、タッチパネル付きの液晶表示器(LCD)であり、従業員が操作部10を操作する以外に、表示部9の表示されるボタン(後述する)を従業員が押下することによっても制御部50に指令を与えることができる。
<店側表示部>
次に、店側表示部9B(図2参照)の表示内容について詳しく説明する。
図9の景品在庫数表示画面101では、図9の左上に、「景品在庫数」というタイトル70と、「(景品を)払い出しできます」というメッセージ71とが上下に並んで表示されている。また、景品在庫数表示画面101では、メッセージ71の下に、特大、大、中、小の各景品5の景品払出装置2内における在庫数が表示される。たとえば、図9の場合には、特大(景品)、大(景品)および中(景品)のそれぞれの在庫が800個であって、小(景品)の在庫が400個であることが在庫数表示72として表示されている。
各レーン番号ボタンLBは、図9では横長長方形の枠の中に、対応するレーン番号が表示されたボタン(タッチキー)である。なお、レーン番号ボタンLBでは、いかにも押下できるボタンであることが一目で分かるように、外周に陰影を付けたり点線で縁取る等して外見上の工夫がされているとよい(後述する優先順位ボタンYBについても同様)。
そして、カセット別在庫数表示画面102が表示された状態で、表示切替ボタン74を一度押下すると、店側表示部9Bには、図11に示す前回取引数表示画面103が表示される。なお、表示切替ボタン74をもう一度押下すると、店側表示部9Bには、景品在庫数表示画面101(図9参照)が表示される。
ここで、レーンL(払出ユニット8)において、キャビネット21がロック機構56(図8参照)によってロックされていて4つのカセット7のいずれからも景品5を払出可能な場合、そのレーンLのレーン番号ボタンLBの表示は、OK表示になっている。図9〜図11の全てのレーン番号ボタンLBは、OK表示になっている。OK表示のレーン番号ボタンLBでは、レーン番号の周りの背景が無模様の白塗り領域になっている。レーン番号ボタンLBがOK表示になっているレーンLは、そのレーンLからの景品5の払い出しが許可された払出許可レーンである。
図12Aを参照して、ロック解除スイッチ57が押下されると(ステップS1でYES)、制御部50は、該当するレーン番号ボタンLB(ここでは、第2レーン番号ボタンLB2)の表示を、先程のOK表示から解除表示に変更する(ステップS2)。解除表示になった第2レーン番号ボタンLB2は、図13に示されている。この実施例では、一例として、レーン番号ボタンLBにハッチングを付すことによって、レーン番号ボタンLBを解除表示にしている。なお、OK表示におけるレーン番号ボタンLBの白塗り背景を、たとえば、黒塗りに反転させることで、レーン番号ボタンLBを解除表示にしても構わない。
払出禁止レーン(ここでは、第2レーンL2)のキャビネット21がセットされると(ステップS11でYES)、制御部50は、該当するレーン番号ボタンLB(ここでは、第2レーン番号ボタンLB2)の表示を、今までの解除表示(図13参照)からOK表示(図9参照)に変更する(ステップS12)。次いで、制御部50は、該当するレーンL(ここでは、第2レーンL2)の払出ユニット8の払出部55の動作を再開し、これによって、当該レーンLからの景品5の払出を許可する(ステップS13)。これにより、払出が今まで禁止されていたレーンL(ここでは、第2レーンL2)から景品5が再び払い出されるようになる。オペレータは、レーン番号ボタンLBの表示が解除表示からOK表示に切り替わったことを見ることによって、このレーン番号ボタンLBに対応するレーンLから景品5が再び払い出されるようになったことを把握する。
そして、各カセット7の景品在庫数がいずれも50個から100個へと補充されたとする。補充後にキャビネット21がセットされた場合(ステップS11でYES)、制御部50は、ステップS12において、レーン番号ボタンLBの表示を解除表示からOK表示に変更する前に、景品カウント部65によって当該キャビネット21の各カセット7内の景品5を計数し、カセット別在庫数表示画面102において、計数後の各カセット7内の景品在庫数(100個)を、今までの景品在庫数(50個)から差し替えて表示する。
今までの説明では、景品在庫数表示画面101〜前回取引数表示画面103に、レーン番号を示すレーン番号ボタンLBが表示されていた(図9〜図11参照)。店側表示部9Bの表示モードには、レーン番号(レーン番号ボタンLB)を示すレーン番号表示モードと、景品5の払出に関する全てのレーンL内での優先順位(どのレーンLから景品5を払い出すかという順番(払出優先情報)であり、「払出優先順位」ということもある)を表示する払出優先順位表示モードとがある。レーン番号表示モードと払出優先順位表示モードとは、操作部10の操作やメニューボタン75(図9〜図11参照)の押下によって選択できる。なお、図9〜図11における店側表示部9Bの表示モードは、レーン番号表示モードである。
図15に示すように、テンキー83は、店側表示部9Bに既に表示された画面(景品在庫数表示画面101、カセット別在庫数表示画面102および前回取引数表示画面103のいずれかであり、図15では景品在庫数表示画面101)の上に重ねて表示されるポップアップ画面である。テンキー83には、「優先順位を選んで下さい」というタイトルの下に、「1」〜「7」の合計7つの数字ボタン84が表示されている。オペレータは、先程押下した優先順位ボタンYBに表示された払出優先順位の変更先の順位を示す番号を、7つの数字ボタン84の中から選び、選んだ数字ボタン84を押下する。つまり、オペレータは、テンキー83によって払出優先順位を選択および変更できる。たとえば、優先順位ボタンYB2に「2」という払出優先順位が表示された状態において優先順位ボタンYB2を押下した場合において、第2レーンL2の払出優先順位を「2」から「7」に変更したければ、テンキー83における「7」の数字ボタン84を押下する。
また、ロック解除スイッチ57(図3参照)を押下してからキャビネット21を引き出した後にセットし直した場合(正当な手順によってキャビネット21を抜き差しした場合)には、このキャビネット21のレーンLにおける優先順位の変更はない。しかし、ロック解除スイッチ57を押下せずにキャビネット21を引き出した後にセットし直した場合には、このキャビネット21のレーンLにおける優先順位が最後(ここでは「7番目」)まで自動的に繰り下がっても良い。
図17を参照して、レーン番号表示モードが選択されている場合において(ステップS31でYES)、いずれかのレーン番号ボタンLB(ここでは、第2レーンL2の第2レーン番号ボタンLB2)の押下があると(ステップS32でYES)、制御部50は、店側表示部9Bに払出禁止選択画面87を表示する(ステップS33)。図18に示すように、払出禁止選択画面87は、店側表示部9Bに既に表示された画面(図18では景品在庫数表示画面101)の上に重ねて表示されるポップアップ画面である。払出禁止選択画面87には、「第2レーンを払出禁止にします」というタイトルの下に、キャンセルボタン88と実行ボタン89とが左右に並んで表示されている。
図20を参照して、禁止表示のレーン番号ボタンLBの押下があると(ステップS41でYES)、制御部50は、押下されたレーン番号ボタンLBの表示を禁止表示(図19の第2レーン番号ボタンLB2を参照)からOK表示(図9の第2レーン番号ボタンLB2を参照)に変更する(ステップS42)。そして、制御部50は、該当するレーンL(ここでは、第2レーンL2)の払出ユニット8の払出部55の動作を再開し、これによって、当該レーンLからの景品5の払出を許可する(ステップS43)。これにより、払出が今まで禁止されていたレーンL(ここでは、第2レーンL2)から景品5が再び払い出されるようになる。
図21を参照して、景品払出装置2が待機状態にある場合において、制御部50は、係員による操作部10(図2参照)の操作や、景品管理装置3(図1参照)からの入力信号等によって、景品の払出指示があったか否かを監視している(ステップS51)。この払出指示には、払い出す景品5の種類および個数の他に、指示を出したオペレータの氏名やIDといった識別番号が含まれている。
制御部50は、算出した払出パターンに基づいて、払出禁止レーンLから景品5を払い出すと払出回数が減るか否かを判断する。たとえば、払出禁止レーンLから景品5を払い出さない場合には、他の5つのレーンLから景品5をそれぞれ払い出す必要があるが(この場合の払出回数は5回)、払出禁止レーンLから景品5を払い出す場合には、払出禁止レーンを含めて合計2つのレーンLから景品5をそれぞれ払い出せば済む場合(この場合の払出回数は2回)、払出回数を減らすことができる。
しかし、払出禁止レーンLから景品5を払い出した方が払出回数を少なくできる場合(ステップS53でYES)、制御部50は、景品5の払出指示を出したオペレータ(言い換えれば、現在景品払出装置2を担当しているオペレータ)と、払出禁止レーンを設定した(ここでは、第2レーンL2からの払出を禁止した)オペレータとが同一人物であるか否かを確認する(ステップS55)。
逆に、払出指示を出したオペレータと、払出禁止レーンを設定したオペレータとが同一人物でない場合(ステップS55でNO)、制御部50は、ステップS56の処理を行う。制御部50は、ステップS56において、払出指示を出したオペレータの権限レベルが、払出禁止レーンを設定したオペレータの権限レベルよりも高いか否かを、オペレータテーブル91(図22参照)に登録された両オペレータの権限レベルに基づいて確認する。つまり、制御部50は、オペレータテーブル91に登録された両オペレータの権限レベルを比較する。
なお、払出禁止レーンLの景品5を用いた払出を今回だけ例外的に許可したものとして、景品払出後は、払出禁止レーンLは引き続き払出禁止レーンLのままである。ただし、変形例として、払出許可選択があれば(ステップS59でYES)、払出禁止レーンLのレーン番号ボタンLBの禁止表示をOK表示に変更してしまってもよい。つまり、払出許可選択があった場合(ステップS59でYES)、払出禁止レーンLからの景品払出を一時的に許可してもよいし、恒久的に許可してもよい。払出禁止レーンLからの景品払出を恒久的に許可する場合には、払出許可選択があること(ステップS59でYES)が、禁止表示のレーン番号ボタンLBが押下されたこと(ステップS41でYES)と同じになり、ステップS42以降の処理が実行される(図20参照)。
図24を参照して、レーン番号表示モードが選択されている場合において(ステップS71でYES)、いずれかのレーン番号ボタンLB(ここでは、第2レーンL2の第2レーン番号ボタンLB2)の押下があると(ステップS72でYES)、制御部50は、店側表示部9Bに、前述した払出禁止選択画面87(図18参照)を表示する(ステップS73)。
なお、払出禁止選択画面87が表示されてから払出禁止選択がないまま(ステップS74でNO)、所定時間が経過した場合には(ステップS79でYES)、制御部50は、今回の払出禁止はされないものとして、払出禁止選択画面87の表示を終了する(ステップS80)。また、図24には図示していないが、払出禁止選択画面87が表示されてからキャンセルボタン88(図18参照)が押下された場合にも、制御部50は、払出禁止選択画面87の表示を終了する(ステップS80)。
解除表示のレーン番号ボタンLBが押下されると(ステップS92でYES)、制御部50は、該当するレーン番号ボタンLB(ここでは、第2レーン番号ボタンLB2)の表示を、今までの解除表示(図13参照)からOK表示(図9参照)に変更する(ステップS93)。なお、レーン番号ボタンLBの表示が解除表示からOK表示に変更されるのに先立って、キャビネット21がセットされた払出ユニット8では、当該キャビネット21内の景品5の計数処理といった景品払出に必要な準備が実施される。
そして、記憶部46(図8参照)には、図26Aや図26Bに示すレーン設定テーブル95が記憶されている。図26Aを参照して、レーン設定テーブル95には、現時点における各レーン番号での払出優先順位やレーン番号ボタンLBの表示(OK表示、解除表示または禁止表示)が登録されている。図26Aに示すように、払出優先順位やレーン番号ボタンLBの表示は、景品払出装置2を担当しているオペレータの都合によって様々に設定されている。
そのため、店側表示部9Bに表示された払出許可禁止情報や優先順位といった払出優先情報によって、オペレータは、各景品レーンLが払出許可レーンLおよび払出禁止レーンLのいずれかであるかということや、景品レーンLの優先順位を把握することができるので、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
そのため、たとえば図10に示すように店側表示部9Bにカセット別在庫数表示画面102が表示されている状態でロック解除スイッチ57が押下された場合には、該当するレーン番号ボタンLBの表示が解除表示(図13の第2レーン番号ボタンLB2を参照)になる。この場合、前述したように、該当するレーンL(ロック解除スイッチ57が押下されたレーンL)のカセット7毎の在庫数は引き続き表示される。
たとえば、景品管理装置3やT/C4といった上位装置の表示画面に、店側表示部9Bと同じ表示内容が表示されてもよい。この場合、当該上位装置には、景品払出装置2の記憶部46の記憶内容(図22、図26Aおよび図26B参照)が記憶されていてもよい。そして、当該上位装置側において、前記記憶内容に基づいて、上位装置の表示画面に表示されたレーン番号ボタンLBや優先順位ボタンYBを押下するといった遠隔操作によって、景品払出装置2において任意のレーンLからの景品払出が禁止または許可されたり、払出優先順位が任意に変更されたりしてもよい。つまり、制御部50が実施する処理が上位装置で実施されて、景品払出装置2は、上位装置からの指示に応じて動作するといった構成でも構わない。この場合、景品管理システム1全体が、景品払出装置2となる。
また、OK表示のレーン番号ボタンLBを押下すると、レーン番号ボタンLBの表示がOK表示から禁止表示に切り替わるようになっていたが(図18および図19の第2レーン番号ボタンLB2を参照)、これとは別に、OK表示のレーン番号ボタンLBを押下すると、次回の景品払出の際に、当該レーン番号ボタンLBのレーンLから優先して景品5が払い出されるようになっても良い。つまり、OK表示のレーン番号ボタンLBを押下することによって、次回の景品払出を行うレーンLを指定することができる。この場合、景品管理装置3から景品払出装置2に対して景品の払出指示が入力されると、速やかに当該レーン番号ボタンLBのレーンLから景品5が払い出される。
5 景品
6 装置本体
7 カセット
9 表示部
21 キャビネット
46 記憶部
50 制御部
56 ロック機構
57 ロック解除スイッチ
92 払出許可選択画面
L レーン
Claims (8)
- 装置本体と、前記装置本体内に複数設けられ、それぞれに景品がセットされる景品レーンとを含む景品払出装置であって、
各前記景品レーンを、景品の払い出しが許可された払出許可レーン、または、景品の払い出しが禁止された払出禁止レーンに区別した払出優先情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記払出優先情報に基づいて、前記複数の景品レーンのうちの前記払出許可レーンから前記装置本体外へ景品を払い出す払出手段と、
を含むことを特徴とする、景品払出装置。 - 前記払出優先情報は、前記複数の景品レーンにおいて景品を払い出す優先順位を含んでおり、
前記払出手段は、前記記憶手段に記憶された優先順位に基づいて、前記景品レーンから前記装置本体外へ景品を払い出すことを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置。 - 景品の払い出しに関する情報が表示される表示部と、
前記記憶手段に記憶された前記払出優先情報を前記表示部に表示する表示制御手段と、
を含むことを特徴とする、請求項1または2記載の景品払出装置。 - 前記複数の景品レーンのそれぞれに対して個別に割り当てられたレーン番号と、前記払出優先情報とを前記表示部において切り替えて表示する表示切替手段を含むことを特徴とする、請求項3記載の景品払出装置。
- 景品払出装置のオペレータの識別情報および権限レベルをオペレータ毎に記憶するオペレータ情報記憶手段と、
オペレータからの景品の払出指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記払出指示を受け付けたことに応答して、前記払出禁止レーンを設定したオペレータと、景品の払出指示を出したオペレータとが違うか否かを、前記オペレータ情報記憶手段に記憶された識別情報に基づいて判断する判断手段と、
前記払出禁止レーンを設定したオペレータと、景品の払出指示を出したオペレータとが違うと前記判断手段が判断したことに応答して、前記オペレータ情報記憶手段に記憶された両オペレータの権限レベルを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて、景品の払出指示を出したオペレータの権限レベルが前記払出禁止レーンを設定したオペレータの権限レベルよりも高く、前記払出禁止レーンから景品を払い出した方が景品の払出回数を少なくできる場合に、前記払出禁止レーンからの景品の払い出しの可否についての選択画面を前記表示部に表示する選択画面表示手段と、
前記選択画面において前記払出禁止レーンからの景品の払い出しが選択されたことに応答して、前記払出手段による前記払出禁止レーンからの景品の払い出しを許可する許可手段と、
を含むことを特徴とする、請求項3または4記載の景品払出装置。 - オペレータの交代を示す信号を受け付ける信号受付手段と、
前記信号受付手段が前記信号を受け付けたことに応答して、前記記憶手段に記憶された払出優先情報をクリアするクリア手段と、
を含むことを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに記載の景品払出装置。 - 前記クリア手段が前記記憶手段に記憶された払出優先情報をクリアするのに先立って、前記払出優先情報をクリアする旨を報知する報知手段を含むことを特徴とする、請求項6記載の景品払出装置。
- 各前記景品レーンに配置され、前記装置本体から引き出し可能なキャビネットと、
景品を収納し、前記キャビネットに対して着脱可能なカセットと、
前記装置本体に装着された前記キャビネットをロックしたり、そのロックを解除したりするロック解除手段と、
を含み、
前記ロック解除手段による前記キャビネットのロックが解除された状態、前記キャビネットが前記装置本体から引き出された状態、および、前記カセットが前記キャビネットから離脱した状態のいずれにおいても、前記表示制御手段は、前記キャビネットから離脱する前の時点における前記カセット内の景品数を前記表示部に表示することを特徴とする、請求項3〜7のいずれかに記載の景品払出装置。
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