JP5368144B2 - 景品計数機および景品管理システム - Google Patents
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Description
下記特許文献1では、景品管理機が提案されており、下記特許文献2では、遊技施設のフロアに直接据え置かれる景品払出機が提案されており、下記特許文献3では、遊技施設のカウンタ等に載せられる卓上タイプの景品払出機が提案されている。
この作業を行う場合、特許文献2および3の景品払出機では、従業員が一般的に数千枚という膨大な数の景品を手作業でいちいち数えねばならず、この作業は、従業員に大きな負担を強いている。特に、営業時間中に景品を数える場合には、その間、景品払出機による景品の払い出しが中断されるので、景品の払い出しを待たせることによって遊技客にも負担を強いることとなる。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、手作業によらない景品の計数を可能にできる景品計数機、および、この景品計数機を含む景品管理システムを提供することを主たる目的とする。
請求項3記載の発明は、前記情報は、前記景品払出機毎に割り当てられた識別情報であることを特徴とする、請求項1記載の景品計数機である。
請求項4記載の発明は、前記装填部には、景品がカセットに収容された状態で装填され、前記情報は、前記カセット毎に割り当てられた識別情報であることを特徴とする、請求項1記載の景品計数機である。
請求項6記載の発明は、前記装填部に装填された景品から、この景品の種類を特定する種類情報を読み取る読取手段を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の景品計数機である。
請求項8記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の景品計数機と、前記景品計数機と通信可能な景品払出機と、前記景品払出機と通信可能な景品管理機と、を含み、前記景品払出機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する第1受信手段と、前記第1受信手段によって受信される前記計数データを前記景品管理機へ送信する手段と、を含み、前記景品管理機は、前記景品払出機から送信される前記計数データを受信する第2受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システムである。
そして、景品計数機では、送信手段が、計数手段による景品の計数結果を含む計数データを外部機器へ送信するので、外部機器では、送信される計数データに基づいて景品を円滑に管理することができる。
請求項7記載の発明によれば、この景品管理システムでは、景品払出機が、景品計数機から送信される計数データを受信手段によって受信することができるので、受信される計数データに基づいて当該景品払出機内の景品の在庫管理を行うことができる。これにより、景品計数機を用いて景品を円滑に管理できる。ここで、景品払出機は、受信される計数データを記憶する手段を含んでいてもよい。
<景品管理システム>
図1は、遊技施設内に設けられた景品管理システムの全体構成を示すブロック図である。
次に、景品払出機1および景品計数機150のそれぞれにおける主に機械的な構成について個別に説明する。
<景品払出機>
図2は、景品払出機1を前側(従業員が操作する側)から見た斜視図である。
景品払出機1から景品の払い出しを受ける遊技客は、景品払出機1の後側(図1における奥側)に位置し、従業員は、景品払出機1の前側に位置して接客を行う。
ここで、景品払出機1で取り扱われる景品(後述する図3(b)の符号2を参照)は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる。この景品2は、一般的に、1〜3mm程度の厚みを有する樹脂製のカードである。
また、景品2には、その種類を識別するために、種類を示す情報が表面に目視可能に印字されていたり、RFIDタグ等が内蔵されていたりする。ちなみに、本実施例では、景品の表面が、種類毎に色分けされている。また、景品には、偽造等の不正を防止するための処理が施されていることもある。
キャビネット3の前壁において、各景品払出ユニット5と幅方向において一致する各部分は、扉6を構成している。つまり、扉6は、景品払出ユニット5と同様、4つ設けられている。扉6を開くことで、対応する景品払出ユニット5をキャビネット3から引き出すことができる。キャビネット3から引き出された景品払出ユニット5では、カセット4を交換することができる。
図3に示すように、各カセット4は、上下方向に長手であり、その平断面は、図3では、右側が切り欠かれた略コ字形状をなしている。カセット4において、上面は、景品2をカセット4内に収容するために開放されている一方で、底面は、カセット4に収容された景品2がカセット4から落下しないように、塞がれている。
カセット4の上端には、ハンドル12が取付けられている。ハンドル12は、前後に間隔を隔てる2つの遊端部を有する略U字形状である。ハンドル12において、前側の遊端部12Aは、カセット4の前面の上端部によって支持されており、後側の遊端部(図示されていない)は、カセット4の後面の上端部によって支持されている。これにより、ハンドル12全体は、カセット4の上端によって回動自在に支持されている。そのため、ハンドル12を適宜回動させることでハンドル12を良好に掴み、カセット4をぶら下げた状態で移動させることができる。
景品2が収納されたカセット4は、キャビネット3から引き出された景品払出ユニット5(図2参照)における所定の位置に装填される。
次に、図4を参照して、景品払出機1における景品2の払出処理を説明する。なお、図4の太線矢印は、払い出される景品2(図3(b)参照)の流れを示している。
ここで、景品払出機1には、景品2を払い出すために、第1搬送部15と、第2搬送部16と、保留部17と、リフト部18と、送出部19とが備えられている。送出部19には、上述したシャッタ9とシャッタ9をスライドさせる機構とが含まれる。第1搬送部15、第2搬送部16、保留部17およびリフト部18は、キャビネット3側に設けられてもよいし、景品払出ユニット5側に設けられてもよい。
<景品計数機>
図5は、景品計数機150を斜め上側から見た斜視図である。
景品計数機150は、上下に薄い略矩形板状のベース151と、ベース151の上面に取り付けられる本体152とを一体的に備えている。
本体152の上面153では、後側部分153Aが略水平面である一方で、前側部分153Bは、前下側へ延びて本体152の前面の上端部に接続される傾斜面である。上面153の後側部分153Aには、たとえばタッチパネルであって操作部154(入力手段)を含む表示部155が設けられている。操作部154を操作することで、景品計数機150の動作を制御でき、必要な情報が、表示部155に表示される。
このような本体152において装填部156が設けられた部分の平断面は、前側が切り欠かれた略コ字形状をなしている。
(1)読取部
図6(a)は、読取部50を斜め上側から見た斜視図であり、図6(b)は、景品計数機150に装填されたカセット4と読取部50とを斜め上側から見た斜視図であり、図6(c)は、図6(b)において、カセット4の内部を露出させた図である。
図6(a)に示すように、読取部50には、カラーセンサ52が設けられており、カラーセンサ52は、読取部50の図6(a)における右面(検知面51という。)から装填部156(図5参照)に露出されている。
(2)計数部
図5を参照して、計数部30(後述する図7〜図10F参照)は、景品計数機150の装填部156内に後側から露出されており、この状態で上下方向に沿ってスライド自在となるように、本体152において装填部156の後側部分を塞ぐ基準面157に支持されている。そのため、計数部30は、装填部156に装填されたカセット4に対して後側から隣接配置されることとなり、カセット4の開放部11(図3参照)に対して後側から対向することができる。
そして、景品計数機150において、操作部154が操作されて計数処理の実施が指示されると、上述したモータ(図示せず)が駆動され、計数部30は、装填部156に装填されたカセット4の開放部11(図3参照)に対して後側から対向しつつ、上下にスライドする。このとき、計数部30は、カセット4において開放部11から露出されている景品2(図3(b)参照)の枚数を数える。
このように、独立して(別置きで)設けられた景品計数機150が、装填部156に装填された景品2を計数部30によって自動的に計数するので、手作業によらない景品2の計数が可能となる。
なお、計数部30が景品2を正確に計数するための処置(計数部30を精度良く移動させる機構の適用や計数部30の最適配置等)は、必要に応じて適宜実施される。
(2−1)第1の例
図7(a)は、第1の例に係る計数部30の斜視図である。図7(b)は、第1の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
1対の揃えローラ36は、互いに左右方向に間隔を隔てつつ、フレーム35の前面(図7(a)における手前側の面であり、カセット4の開放部11(図3参照)に対向する面)に配置されており、フレーム35によって支持されている。揃えローラ36は、左右方向に延びる軸を中心として回転自在である。
この計数部30がカセット4の景品2の枚数を数える(計数処理を行う)場合、図7(b)を参照して、まず、計数部30が、カセット4に積層状態で収納された景品2の後面(図7(b)における右面)2Aに後側から対向した状態で、上述した待機位置から下方へスライドする。ここで、カセット4に積層状態で収納された全ての景品2の後面2Aをまとめて積層側面2Bという。計数部30が下方へスライドする際、揃えローラ36が、カセット4に積み重ねられた景品2に対して、上側の景品2から順に、カセット4の開放部11を介して後側から接触する。これにより、景品2は、上側の景品2から順に、カセット4の前壁の内面へ押し付けられていく。このとき、光学センサ37は、積層側面2Bに対して、所定の間隔を隔てて後側から対向している。
その後、計数部30は、待機位置へ向けて上方ヘスライドする。計数部30の上方へのスライドに伴い、光学センサ37が、上述した景品2の積層側面2Bに対して所定の間隔を隔てて後側から対向した状態で上昇する。光学センサ37が上昇している最中において、光学センサ37では、発光素子(図示せず)が、下側の景品2から順に、景品2の後面2Aに向けて投光し、この景品2の後面2Aで反射される反射光が受光素子(図示せず)に受光される。ここで、上下に隣り合う景品2の後面2Aの境界Xに発光素子(図示せず)からの光が当てられた場合、景品2の後面2Aに光が当てられる場合と比べて、受光素子(図示せず)が受光する反射光の量(受光量)が変化する。そのため、光学センサ37において、受光素子(図示せず)での受光量が変化する毎に、計数部30は、景品2が1枚あるとカウントする。そして、同様の手順により、計数部30は、下側の景品2から順に1枚ずつ景品2をカウントして景品2の枚数を数え、待機位置に戻ったときには、全ての景品2の計数を完了する。
(2−2)第2の例
図8(a)は、第2の例に係る計数部30の斜視図である。図8(b)および図8(c)は、第2の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
図8(a)に示すように、第2の例に係る計数部30は、第1の例における光学センサ37(図7(a)参照)の代わりに接触子39を備えている。接触子39は、たとえば、樹脂製であり、フレーム35によって、前後(図8(a)における手前側と奥側とを結ぶ方向)にスライド自在に支持されており、常には、板ばね34等(図8(c)参照)によって、前側(カセット4の景品2側)へ向けて付勢されている。計数部30が上下方向にスライド自在であることから、計数部30に備えられた接触子39は、上下方向に相対変位可能である。
その後、計数部30は、待機位置へ向けて上方ヘスライドする。計数部30の上方へのスライドに伴い、接触子39が、上述した景品2の積層側面2Bに対して後側から対向した状態で上昇する。詳しくは、接触子39は、下側の景品2から順に、後面2Aに対して後側から接触しつつ上昇する。ここで、接触子39は、景品2の後面2Aに接触しながら上昇しているときには、ほとんど前後(図8(b)では左右)に動かないが、上下に隣り合う景品2の後面2Aの境界Xに差し掛かったときには、前側(図8(b)では左側)へ若干移動(変位)する。そのため、計数部30の上昇中において接触子39が境界Xにおいて前側へ移動する毎に、計数部30は、景品2が1枚あるとカウントする。そして、同様の手順により、計数部30は、下側の景品2から順に1枚ずつ景品2をカウントして景品2の枚数を数え、待機位置に戻ったときには、全ての景品2の計数を完了する。
なお、このように接触子39自体の前後の変位に基づいて景品2をカウントするのに代えて、図8(c)に示すように、接触子39の変位に伴う板ばね34の歪み量を歪みゲージ38等で検出し、この歪み量を接触子39の変位量の代わりに用いて景品2をカウントしてもよい。さらに、接触子39の変位量が微小である場合には、この変位量を増幅した値に基づいて景品2をカウントしてもよい。
なお、第1の例および第2の例では、計数部30は、景品2の後側縁を揃えるために一端下降し、その後上昇するときに景品2の枚数を数えているが、下降する際に、景品2の後側縁を揃えつつ景品2の枚数を数えてもよい。
(2−3)第3の例
図9は、第3の例に係る計数部30の斜視図である。図10A〜Fは、第3の例に係る計数部30が景品2の枚数を数える様子を説明するための図である。
第3の例に係る計数部30は、図9に示すように、ボックス形状のフレーム35を有しており、フレーム35内に、1対の押さえレバー40と、上面検知レバー41と、上面検知センサ46(図10A参照)と、カウントレバー45と、めくりローラ42と、1対の掻き上げローラ43と、ポジションセンサ44(図10A参照)と、1対の支えレバー47とを備えている。押さえレバー40、上面検知レバー41、上面検知センサ46、カウントレバー45、めくりローラ42、掻き上げローラ43、ポジションセンサ44および支えレバー47は、めくり機構49を構成する。なお、図10A〜Fでは、説明の便宜上、めくりローラ42の輪郭が太線で示されている。
図9に示すように、カウントレバー45は、上面検知レバー41の右側に配置されている。カウントレバー45は、上面検知レバー41の揺動軸41Aと同軸をなす揺動軸45Aを有しており、この揺動軸45Aを中心として、揺動自在である。なお、上面検知レバー41およびカウントレバー45は、図10A〜Fでは、ほとんど重なっている。図10Aに示すように、カウントレバー45は、揺動軸45Aを中心として後側へ扇状に広がる被検知部45Bを一体的に備えている。カウントレバー45の被検知部45Bは、上面検知レバー41の被検知部41Bよりも小さい。カウントレバー45は、被検知部45Bが上限に位置する上位置(図10A参照)と被検知部45Bが下限に位置する下位置(図10B参照)との間で揺動自在であるが、常には、上位置に位置するように付勢されている。
図9に示すように、めくりローラ42は、上面検知レバー41とカウントレバー45との間で、回転自在に配置されている。めくりローラ42の回転軸は、左右方向に延びている。めくりローラ42の回転方向は、図10Aでは時計回りの方向である(図10B〜Fでも同様)。めくりローラ42の外周面は、ウレタンなどの弾性部材で被覆されている。また、めくりローラ42の外周面において、周上1箇所が、径方向外側へ突き出ており、この部分は、突出部42Aとされる。めくりローラ42は、その回転軸とともに、前後(図10A〜Fでは左右)へ移動可能であり、常には、外周面の一部がフレーム35からはみ出して景品2側へ臨むように、前側へ付勢されている。
図9に示すように、1対の支えレバー47は、互いに左右方向に間隔を隔てて、フレーム35の上端部に配置されている。支えレバー47は、その上端部に揺動軸47Aを有しており、この揺動軸47Aを中心として、揺動自在である。図10Aに示すように、支えレバー47は、常には、景品2側へ向けて付勢されており、その一部がフレーム35からはみ出して景品2側へ臨んでいる。支えレバー47においてフレーム35からはみ出して景品2側へ臨む部分は、景品2側へ向かって細くなる三角形状に形成されており、支え部47Bとされる。
計数部30の下降に伴い、めくり機構49では、最初に、押さえレバー40が、後上側から最上位の景品2を押さえる。これにより、この景品2がカセット4の前壁の内面へ押し付けられる。
そして、図10Bに示すように計数部30がさらに下降すると、上面検知レバー41およびカウントレバー45の各前端部が、最上位の景品2の上面に当接しつつ上向きに揺動する。これにより、上面検知レバー41およびカウントレバー45が上位置(図10A参照)から下位置(図10B参照)へ揺動する。上面検知レバー41が下位置まで揺動すると、上面検知センサ46は、上面検知レバー41が下位置にあることを検知する。
そして、上述したポジションセンサ44の検知に応じて、これまで静止状態にあった計数部30が、再び下降する(図示した太い実線矢印参照)。計数部30の下降に伴い、支えレバー47の支え部47Bも下降する。これにより、図10Fに示すように、支え部47Bが、掻き上げられた最上位の景品2の後端の下側へ移動すると、支えレバー47は、前側へ進出するように揺動し、支え部47Bに最上位の景品2の後端が載置される。そのため、最上位の景品2は、後端が前端より高くなるように傾いた状態で、支えレバー47に支持される。
<景品管理システムの電気的構成>
次に、景品管理システム(図1参照)の景品計数機150、景品払出機1および景品管理機100のそれぞれにおける電気的構成について説明する。
(1)景品計数機の電気的構成
図11は、景品計数機150の電気的構成を示すブロック図である。
制御部160は、上述した計数部30、読取部50、表示部155(操作部154)のそれぞれに対して電気的に接続されている。また、制御部160には、記憶部161および通信部162(送信手段)のそれぞれが電気的に接続されている。
表示部155では、一例として、図12に示すような表示がなされる。
詳しくは、図12の状態を基準として、表示部155では、上から順に、払出機特定キー165、景品種類特定キー166、計数モードキー167、スタート/ストップキー168、終了キー169が表示されている。また、スタート/ストップキー168および終了キー169の右側には、テンキー170および決定キー171が表示されている。これらのキーは、上述した操作部154を構成している。
(2)景品払出機の電気的構成
図13は、景品払出機1の電気的構成を示すブロック図である。
図13を参照して、景品払出機1には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部60が備えられている。
払出部65は、景品払出機1において景品払出のために機能する部材(つまり、第1搬送部15、第2搬送部16、保留部17、リフト部18および送出部19であり、図4参照)によって構成されている。そのため、制御部60が、上述した払出処理を行うために払出部65に指示を下すと、第1搬送部15、第2搬送部16、保留部17、リフト部18および送出部19のそれぞれが上述したように機能することで、景品2が遊技客に払い出される(図4参照)。
通信部62は、景品計数機150の通信部162(図11参照)から送信される上述した計数データを受信する。ここで、通信部62には、データ読取部63が含まれている。通信部62は、景品計数機150のデータ出力部163(図11参照)で発行された上述した計数レシートに記載された計数データをデータ読取部63で読み取ったり、データ読取部63に上述した記憶媒体を接続させて、記憶媒体に記憶された計数データを読み取ったりすることができる。
なお、表示部7には、景品計数機150から送信される計数データが表示されてもよい。
(3)景品管理機の電気的構成
図14は、景品管理機100の電気的構成を示すブロック図である。
制御部101は、操作部102、表示部103、記憶部104、通信部105(受信手段)およびI/F107のそれぞれに対して電気的に接続されている。
操作部102は、景品管理機100の運転を制御するために操作される。表示部103には、必要な情報(たとえば、外部から受信したデータ等)が表示される。
通信部105は、景品払出機1の通信部62(図13参照)と同様に、景品計数機150の通信部162(図11参照)から上述した計数データを受信する。また、通信部105には、景品払出機1の通信部62のデータ読取部63(図13参照)と同じ構成のデータ読取部106が含まれている。そのため、通信部105は、上述した計数レシートに記載された計数データをデータ読取部106で読み取ったり、上述した記憶媒体に記憶された計数データをデータ読取部106で読み取ったりすることができる。
(4)その他
図15は、景品管理機100の記憶部104に記憶されるテーブル(開店前)を示しており、(a)は、通い箱内在庫テーブル110であり、(b)は、払出機内在庫テーブル111であり、(c)は、店内在庫テーブル112である。
図15(a)に示す通い箱内在庫テーブル110に関し、遊技施設には、通い箱というものが存在する。通い箱には、前日の閉店時点で遊技施設内に存在する全ての景品2と、当日新たに入荷した景品2とが所定枚数毎にまとまった状態で収納され、事務所の金庫等で厳重に保管される。そして、当日に、必要な枚数の景品2が通い箱から取り出されて、景品払出機1に入庫または補充される。通い箱内在庫テーブル110では、通い箱に現時点で収納されている景品2の枚数が、景品2の種類毎、つまり、特大、大、中、小に応じて記憶されている。
店内在庫テーブル112には、遊技施設内に現時点で存在する各種類の景品2の総数が記憶されている。そのため、各種類の景品2において、通い箱内在庫テーブル110に記憶された該当する種類の景品2の枚数と、払出機内在庫テーブル111に記憶された全ての景品払出機1の該当する種類の景品2の枚数との合計が、店内在庫テーブル112に記憶された該当する種類の景品2の枚数と一致する。
各景品払出機1の記憶部61(図13参照)には、図16に示すように、払出機側テーブル70が記憶されている。払出機側テーブル70には、各景品払出機1自身における、現時点までに入庫(補充)された景品2の累積枚数(累積入庫枚数と言う。)、現時点までに出庫された(払い出された)景品2の累積枚数(累積出庫枚数と言う。)、および、現時点で保有している景品2の在庫枚数(払出機在庫枚数と言う。)が、景品2の種類毎に記憶されている。払出機側テーブル70では、各種類の景品2において、累積入庫枚数から累積出庫枚数を差し引いた値が、払出機在庫枚数と一致する。
<景品計数機において実施される処理>
図17は、景品計数機150において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
景品2を収容したカセット4(図3(b)参照)が上述した装填部156(図5参照)に装填されると、制御部160(図11参照)は、表示部155に表示された操作部154におけるいずれかの払出機特定キー165(図12参照)が操作(押下)されることで、これから計数する景品2が収納される景品払出機1の識別情報(号機番号)が特定されたか否かを確認する(ステップS1)。
次に、制御部160は、操作部154におけるいずれかの景品種類特定キー166(図12参照)が押されることで、これから計数する景品2の種類が決定されたか否かを確認する(ステップS3)。ここで、制御部160は、上述したように読取部50(図6参照)がカセット4に収容された景品2から読み取った景品2の色情報に応じて、景品2の種類を決定してもよい。
そして、制御部160は、操作部154におけるいずれかの計数モードキー167(図12参照)、つまり、入庫・補充キー172、在庫キー173または途中補充キー174が押されることで、これから景品2を計数する目的(計数モード)が決定されたか否かを確認する(ステップS5)。計数モードキー167が押されると(ステップS5でYES)、制御部160は、決定された計数モードを記憶部161に記憶させる(ステップS6)。
そして、計数処理が完了すると(ステップS9でYES)、制御部160は、計数結果(計数部30が数えた景品2の枚数であり、上述した入庫枚数、在庫枚数または補充枚数)を記憶部161に記憶させる(ステップS10)。この結果、記憶部161では、この一の計数処理に関連して、景品払出機1の号機番号と、景品2の種類と、計数モードと、計数結果とが、まとまって、上述した計数データとなった状態で記憶される。
ここで、ステップS12において、号機番号および計数モードのそれぞれが同一となっている複数の計数データは、図18の一例で示すように、まとめられ、景品2の種類毎に集計された状態で外部機器に送信される。まとめられた計数データは、図18では、テーブルをなしており、計数モード(図18では、入庫・補充モードを示す「入庫・補充」)と、号機番号(図18では、「1号機」)と、種類毎の景品2の枚数結果とから構成されている。
なお、これから景品2を補充しようとするカセット4に1枚も景品2が存在しない場合(カセット4が空の場合)には、ステップS5では、上述したように、入庫・補充キー172が押される。
<景品払出機において実施される処理>
図19は、景品払出機1において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
各景品払出機1において、制御部60(図13参照)は、まず、景品計数機150から送信された計数データ(図17のステップS12参照)を通信部62(図13参照)で受信したか否かを確認する(ステップS21)。
受信した計数データが入庫・補充データである場合には、制御部60は、後述する払出機側入庫・補充処理を実施する(ステップS24)。受信した計数データが在庫データである場合には、制御部60は、後述する払出機側在庫処理を実施する(ステップS25)。
図20は、図19のステップS24で実施される払出機側入庫・補充処理の手順を示すフローチャートである。
払出機側入庫・補充処理では、制御部60は、まず、受信した入庫・補充データに基づいて、自己の払出機側テーブル70(図16参照)を更新する(ステップS31)。
ここで、図16を参照して、払出機側テーブル70の更新について詳説する。図16に示す払出機側テーブル70は、1号機の景品払出機1(図1参照)のものとする。
そして、上述した通い箱内の景品2を、特大が1000枚、大が1000枚、中が500枚、小が500枚となるように、1号機の景品払出機1に入庫(補充)することとして、まず、これらの景品2をカセット4に収納してから景品計数機150(図5参照)で計数する。その結果、図18に示すような入庫・補充データが、景品計数機150から1号機の景品払出機1に送信される(図17のステップS12参照)。
これにより、払出機側テーブル70が更新され、払出機側テーブル70では、図16(c)に示すように、景品2の種類毎の累積出庫枚数が、特大が100枚、大が200枚、中が50枚、小が300枚となるように、書き換えられる。ここで、景品2の入庫および補充はないので、累積入庫枚数に関し、特大は1000枚、大は1000枚、中は500枚、小は500枚のままである。一方、払出機在庫枚数は、景品2の種類毎に、累積出庫枚数分だけ差し引かれることで、特大が900枚、大が800枚、中が450枚、小が200枚となるように、書き換えられる。これが、払出処理における払出機側テーブル70の更新である(図19のステップS28参照)。
払出機側在庫処理は、閉店時において景品払出機1内の景品2の在庫枚数を確認する際における景品計数機150による計数処理に応じて、実施される。
図21を参照して、払出機側在庫処理では、まず、制御部60は、景品計数機150から受信した在庫データの在庫枚数(計数結果であり、景品計数機150が計数した景品払出機1内の景品2の実際の在庫枚数)と、払出機側テーブル70の在庫枚数(図16の払出機在庫枚数であり、景品払出機1が管理していた景品2の見かけ上の在庫枚数)とが一致するか否かを確認する(ステップS41)。つまり、制御部60は、景品2の在庫枚数をチェックする。
そして、制御部60が、ステップS42において自己の在庫データを景品管理機100に送信すると、後述するように、景品管理機100(親機100Mであり、図1参照)でも景品2の在庫枚数のチェックが実施される。このチェックにおいて問題が無い場合には景品管理機100(親機100M)から、データクリアコマンドが景品払出機1に送信される(後述する)。制御部60は、I/F64(図13参照)を介して、このデータクリアコマンドを受信すると(ステップS44でYES)、払出機側テーブル70のデータをクリアする(ステップS45)。これにより、払出機側テーブル70における各値(図16(c)参照)は、0(ゼロ)となり、払出機側テーブル70は、開店前の状態に戻る(図16(a)参照)。
<景品管理機において実施される処理>
以下では、景品管理機100において実施される処理を説明するが、この処理は、親機100Mと子機100S(図1参照)とで異なるので、親機100Mにおいて実施される処理と、子機100Sにおいて実施される処理とを個別に説明する。
(1)親機において実施される処理
図22は、景品管理機100(親機100M)において実施される処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、所定の制御周期毎に、繰り返し実行される。
データを受信すると(ステップS51でYES)、親機100Mの制御部101は、受信したデータを記憶部104(図14参照)に一時的に記憶した後、受信したデータが、入庫・補充データ、在庫データおよび払出データのうちのいずれであるかを判別する(ステップS52)。
受信したデータが、入庫・補充データである場合には、親機100Mの制御部101は、管理機側入庫・補充処理を行なう(ステップS53)。つまり、受信した入庫・補充データに基づいて、自己のテーブル(図15の通い箱内在庫テーブル110、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112を参照)を更新する。
受信したデータが、払出データである場合には、受信した払出データに基づいて、自己のテーブル(図15(b)の払出機内在庫テーブル111および図15(c)の店内在庫テーブル112を参照)を更新する(ステップS55)。
上述したように、上記ステップ53の管理機側入庫・補充処理では、受信した入庫・補充データに基づいて、自己のテーブルが更新される。このテーブルの更新について具体的に説明する。
ここで、図15、図23および図24を参照して、通い箱内在庫テーブル110、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112の更新について詳説する。
上述したように、図15では、開店前の状態における通い箱内在庫テーブル110、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112が示されている。そして、この状態において、通い箱内在庫テーブル110および店内在庫テーブル112のそれぞれでは、特大景品の枚数、大景品の枚数、中景品の枚数、小景品の枚数が、それぞれ、6000枚、7000枚、4000枚、3000枚と記憶されている。一方、払出機内在庫テーブル111では、全ての景品払出機1において景品2が1枚も収納されていないと記憶されている。
詳しくは、今回の入庫(補充)により、通い箱から、4000枚の特大景品、4000枚の大景品、2000枚の中景品、2000枚の小景品が取り出されたことになる。よって、通い箱内在庫テーブル110では、図15(a)における景品2の枚数が、種類毎に、相当分差し引かれ、図23(a)に示すように、通い箱内在庫テーブル110は、特大が2000枚、大が3000枚、中が2000枚、小が1000枚となるように、書き換えられる。
なお、ここでは、通い箱内の景品2が各景品払出機1に入庫(補充)されただけなので、店内の景品2の枚数は1枚も減少していないことから、店内在庫テーブル112の各値は、入庫(補充)の前後で変化していない。そのため、店内在庫テーブル112では、図23(c)に示すように、特大景品は6000枚のままであり、大景品は7000枚のままであり、中景品は4000枚のままであり、小景品は3000枚のままである。
(1号機の景品払出機1についての払出データ)
特大景品:100枚、大景品:200枚、中景品:50枚、小景品:300枚
(2号機の景品払出機1についての払出データ)
特大景品:500枚、大景品:0枚、中景品:100枚、小景品:0枚
(3号機の景品払出機1についての払出データ)
特大景品:400枚、大景品:550枚、中景品:300枚、小景品:100枚
(4号機の景品払出機1についての払出データ)
特大景品:300枚、大景品:350枚、中景品:200枚、小景品:200枚
図25は、図22のステップS54で実施される管理機側在庫処理の手順を示すフローチャートである。
図25を参照して、管理機側在庫処理では、まず、親機100Mの制御部101(図14参照)は、景品払出機1から受信した在庫データ(景品払出機1自身が管理する在庫データ)の在庫枚数(たとえば、図16(c)の払出機在庫枚数)と、払出機内在庫テーブル111内の対応する景品払出機1の在庫枚数(たとえば、図24(b)参照)とが一致するか否かを確認する(ステップS81)。
受信した払出機在庫枚数と、払出機内在庫テーブル111において対応する在庫枚数とが一致しない場合には(ステップS81でNO)、その旨を従業員に報知するために、制御部101は、表示部103において、当該景品払出機1の号機番号とともにエラーを表示する(ステップS83)。ここで、表示部103にエラー等の表示がなされる以外に、必要事項が印字されたリストが景品管理機100(親機100M)から発行されてもよい。
そして、制御部101は、1号機から4号機までの全ての景品払出機1からクリア完了通知を受けるのに応じて払出機内在庫テーブル111の全ての景品払出機1についてのデータをクリアすると(ステップS87でYES)、通い箱内在庫テーブル110および店内在庫テーブル112の全てのデータをクリアした後、本日の景品管理が正常に終了した旨を作業者に報知するために、表示部103において終了を表示する(ステップS88)。
(2)子機において実施される処理
図26は、景品管理機100(子機100S)において実施される処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、所定の制御周期毎に繰り返し行われる。
払出レシートが読み取られると(ステップS93でYES)、子機100Sの制御部101は、親機100Mの制御部101と同様に、上述した払出コマンドを対応する景品払出機1(3号機または4号機の景品払出機1)に対して送信する(ステップS94)。これにより、払出コマンドを受信した景品払出機1では、景品2の払出処理が実施される(図19のステップS27)。子機100Sの制御部101は、払出コマンドを景品払出機1に送信した後、上述した払出データを親機100Mに送信する(ステップS95)。この際、子機100Sは、自分が管理する景品払出機1(3号機および4号機)についての払出機内在庫テーブル111を持っている場合には、この払出機内在庫テーブル111を、払出データに基づいて更新してもよい。
たとえば、図27では、景品計数機150で作成される計数データの変形例を示している。
上述した実施例では、号機番号および計数モードのそれぞれが同一となっている複数の計数データは、図18で示すように、まとめられ、景品2の種類毎に集計された状態で外部機器(ここでは、景品払出機1)に送信される。
これに応じて、各カセット4には、景品払出機1のキャビネット3(図2参照)内における配置位置に応じて識別情報(カセットNo.)が割り当てられている。そして、景品計数機150(図5参照)は、カセット4毎に景品2の計数処理を行う際に、計数処理に先立って、従業員に対して、操作部154のテンキー170(図12参照)を押してから決定キー171(図12参照)を押すことでカセット4の識別情報を入力し、どのカセット4の景品2の計数処理を行うかを特定する行為を求める。
そして、上述した払出機側在庫処理では、景品払出機1が、自身で管理する在庫データを景品管理機100に送信しているが(図21のステップS42)、景品計数機150から受信した在庫データをそのまま景品管理機100に送信(転送)してもよい。この場合、景品管理機100では、景品計数機150の在庫データ(計数データ)に基づいて、上述した管理機側在庫処理が実施される。
この場合には、景品計数機150と景品管理機100とが互いに直接通信可能となる。そして、景品管理機100(親機100M)では、通信部105において、景品計数機150から送信される計数データを受信し、この計数データは、制御部101(図14参照)によって管理され、計数データに基づいて、上述した通い箱内在庫テーブル110、払出機内在庫テーブル111および店内在庫テーブル112(図15、図23および図24参照)が適宜更新される。
2 景品
4 カセット
30 計数部
50 読取部
61 記憶部
62 通信部
64 I/F
100 景品管理機
101 制御部
105 通信部
107 I/F
150 景品計数機
154 操作部
156 装填部
162 通信部
Claims (9)
- 独立して設けられ、景品払出機に用いられる景品を計数する景品計数機であって、
景品が装填される装填部と、
前記装填部に装填された景品を計数する計数手段と、
前記計数手段による景品の計数結果を含む計数データを外部機器へ送信する送信手段と、
一の計数処理に関連する情報を入力するための入力手段と、
を含み、
前記送信手段は、一の計数処理での前記計数結果と、前記入力手段によって入力された情報とを関連付け、前記計数データとして外部機器へ送信することを特徴とする、景品計数機。 - 前記情報は、計数処理の実施目的を識別する情報であることを特徴とする、請求項1記載の景品計数機。
- 前記情報は、前記景品払出機毎に割り当てられた識別情報であることを特徴とする、請求項1記載の景品計数機。
- 前記装填部には、景品がカセットに収容された状態で装填され、
前記情報は、前記カセット毎に割り当てられた識別情報であることを特徴とする、請求項1記載の景品計数機。 - 前記情報は、景品の種類情報であることを特徴とする、請求項1記載の景品計数機。
- 前記装填部に装填された景品から、この景品の種類を特定する種類情報を読み取る読取手段を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の景品計数機。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の景品計数機と、
前記景品計数機と通信可能な景品払出機と、
を含み、
前記景品払出機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の景品計数機と、
前記景品計数機と通信可能な景品払出機と、
前記景品払出機と通信可能な景品管理機と、
を含み、
前記景品払出機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する第1受信手段と、前記第1受信手段によって受信される前記計数データを前記景品管理機へ送信する手段と、を含み、
前記景品管理機は、前記景品払出機から送信される前記計数データを受信する第2受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の景品計数機と、
前記景品計数機と通信可能な景品管理機と、
を含み、
前記景品管理機は、前記景品計数機から送信される前記計数データを受信する受信手段を含むことを特徴とする、景品管理システム。
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