JP2018153449A - 賞品管理システムおよび賞品保管装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の賞品管理システムは、賞品を払い出すための賞品払出装置と、賞品払出装置と通信可能に接続されて賞品払出装置を管理する賞品管理装置とを含む。賞品管理装置は、賞品と遊技媒体との交換による賞品払出しおよび賞品の在庫を管理している。
仕入れの際に行われる検品作業では、仕入れられた特殊賞品の数を店員が手作業で数える。手作業で行う検品作業では、ミスが生じるおそれがある。また、仕入れられた特殊賞品の数は賞品管理装置や帳簿で管理されるが、仕入れられた特殊賞品の数(以下、単に「仕入れ数」という場合がある)を、店員が、賞品管理装置に手入力したり帳簿に書き写したりする際に、ミスが生じるおそれがある。これらのミスに伴って、問屋から仕入れられた特殊賞品の数と、「仕入れられた特殊賞品の数」として賞品管理装置や帳簿において管理されている数とが食い違うおそれがある。したがって、仕入れ数を正確に管理することが望まれている。
請求項3に記載の発明は、各賞品保管装置は、前記計数手段によって計数された賞品の数を、前記賞品管理装置に対し、前記仕入れ数または前記移動数のいずれであるかを判別可能な態様で送信する第1の送信手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の賞品管理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記賞品管理手段は、店舗内の賞品の在庫である店内在庫または各収納手段に収納されている賞品の在庫である収納在庫をそれぞれ記憶する在庫記憶手段と、前記在庫記憶手段に記憶されている前記店内在庫または前記収納在庫を、前記計数手段によって計数された賞品の数、および当該賞品の数が前記仕入れ数または前記移動数のいずれであるかに基づいて更新する在庫更新手段とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の賞品管理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記計数手段によって計数された賞品の数と、前記予定仕入れ数受信手段に受信された予定仕入れ数とが一致しない場合に、その旨を報知する不一致報知手段を行うことを特徴とする請求項7に記載の賞品管理システムである。
請求項2によれば、賞品保管装置の収納手段に収納された賞品は、計数手段によって計数され、その計数された賞品の数が、賞品管理装置において仕入れ数と移動数とに区別して管理される。そのため、店舗に新たに仕入れられた賞品を計数し、かつその計数された賞品の数を賞品管理装置において仕入れ数として管理することができる。これにより、仕入れ数を正確に管理することができる。
請求項6によれば、賞品管理手段は、在庫記憶手段に記憶されている店内在庫または収納在庫を、計数手段によって計数された賞品の数、および当該賞品の数が仕入れ数または前記移動数のいずれであるかに基づいて更新する。これにより、賞品管理手段において、店内在庫および収納在庫を正確に管理することができる。
請求項8によれば、計数手段によって計数された賞品の数(仕入れ数)と、予定仕入れ数とが異なっている場合には、その旨の報知を行うことにより、店舗の店員等にその旨を気づかせることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る賞品管理システム1の構成を模式的に示す図である。図2は、賞品管理システム1の模式的な斜視図である。
賞品管理システム1は、遊技店(店舗)において賞品を管理するシステムである。この賞品は、遊技客(顧客)が獲得した遊技媒体との間で交換処理が行われるものである。
各賞品保管装置4は、それぞれ特殊賞品Pを収納する複数(たとえば3つ)の収納ユニット(収納手段)52を含む。賞品保管装置4は、内部に収納されている特殊賞品Pを払い出す機能を有しており、LAN(図示しない)等を介して賞品管理機3に対して通信可能に接続されている。
そして、遊技店に仕入れられた特殊賞品Pは、通い箱7に収容された状態のまま賞品保管装置4の収納ユニット52にセットされ、この状態で、賞品保管装置4は、特殊賞品Pの払い出しが可能になる。すなわち、特殊賞品Pを、手作業によって通い箱7から取り出して賞品保管装置4の収納ユニット52に移し替える必要がない。
この実施形態では、賞品管理システム1が2台の賞品保管装置4を備えている。2台の賞品保管装置4により、合計で、最大7200枚の特殊賞品Pを収納可能である。平均的な遊技店での1日に運用される特殊賞品Pの数は約6000〜7000枚であるので、平均的な遊技店であれば、2台の賞品保管装置4に収納される特殊賞品Pによって、店内の全ての特殊賞品Pを賄うことが可能であり、店内の全ての特殊賞品Pを2台の賞品保管装置4に収納しておくことができる。この場合、賞品保管装置4への特殊賞品Pの補充が不要であるため、補充のための特殊賞品Pを遊技店内に別に保管しておく必要はない。すなわち余剰の特殊賞品Pを遊技店内に保管しておく必要がないから、店員用の事務所等において、特殊賞品Pを保管するための事務所金庫を廃止することができる(事務所金庫レス運用)。このような事務所金庫レス運用では、店内における特殊賞品Pの数(店内在庫)は、2台の賞品保管装置4に収納されている特殊賞品Pの数(収納在庫)の合計に一致する。
仕入れ時の特殊賞品Pの検品を、識別計数部21で特殊賞品Pを機械的に計数することにより行うので、目視による検品作業に比べてその精度を著しく向上させることができる。また、仕入れ時の特殊賞品Pの検品作業を、識別計数部21を用いて行うため、仕入れ時に従来行っていた、店員の目視による検品作業を省略することができる。そのため、仕入れ時における店員の負担を軽減することができる。
一対の側壁8は、通い箱7の長手方向Lにおいて長手の略長方形の板状に形成されていて、それぞれの板厚方向に沿って対向するように平行に配置されている。一対の側壁8の対向方向は、通い箱7において長手方向Lに直交する短手方向Sである。また、通い箱7の深さ方向Dは、長手方向Lおよび短手方向Sの両方に直交している。
収納ユニット52は、前後方向Yに並ぶ2つの収納部15と、これらの収納部15の間に配置された繰出払出部16とを含む。
各セット部19は、左右方向Xに長手のトレイ状に形成されている。各セット部19の内部空間は、左右方向Xに長手となった通い箱7をちょうど収容できる大きさを有する。
上向き姿勢のセット部19には、その上面を全域に亘って開放した出入口19Aと、各側壁に形成されたスリット状の開口部(図示しない)とが形成されている。この開口部は、各側壁において、通い箱7の各側壁における開口部13(図3参照)に合致する位置に同数形成され、左右方向Xに並んで配置されている。
繰出払出部16は、繰出ユニット27および払出ユニット(払出手段)28を含む。繰出ユニット27は、左右一対設けられている。左右2つの繰出ユニット27のうち、左側X1のものは、前側Y1の収納部15用の繰出ユニットであり、右側X2のものは、後側Y2の収納部15用の繰出ユニットである。各繰出ユニット27は、繰出部30を含む。
払出ユニット28は、払出部38を含む。払出部38は、上下方向Zに一致した板厚方向を有する略矩形の板状であり、各繰出空間36に1つずつ配置されている。払出ユニット28は、全ての払出部38を一括して保持する保持部(図示しない)を含む。全ての払出部38は、モータ等の駆動部(図示しない)の駆動力を受けることによって、繰出空間36の下端に設定された待機位置と、繰出空間36の上端に設定された払出位置との間で、保持部と一体となって昇降する。
まず、繰出処理について説明する。前側Y1の収納部15では搬送体18を右側面視において時計回りに周回移動させ、後側Y2の収納部15では搬送体18を右側面視において反時計回りに周回移動させる。各収納部15では、繰出処理の対象となるセット部19が払出ユニット28の払出部38に接近すると、当該セット部19を、第1の姿勢変更機構(図示しない)を用いて、図6に示すように、出入口19Aが横を向いた横向き姿勢に傾倒させる。前側Y1の収納部15では、後側上端にあるセット部19が横向き姿勢にあって、このセット部19の出入口19Aが後側Y2を向いている。また、このセット部19にセットされた通い箱7も、出入口12が後側Y2を向いた横向き姿勢にあって、通い箱7内の特殊賞品Pは、上下方向Zに積層された状態で、出入口12から後側Y2へはみ出していて、当該特殊賞品Pの後端面が繰出払出部16側を向いている。後側Y2の収納部15では、前側上端にあるセット部19が横向き姿勢にあって、このセット部19の出入口19Aが前側Y1を向いている。また、このセット部19にセットされた通い箱7も、出入口12が前側Y1を向いた横向き姿勢にあって、通い箱7内の特殊賞品Pは、上下方向Zに積層された状態で、出入口12から前側Y1へはみ出していて、当該特殊賞品Pの前端面が繰出払出部16側を向いている。
搬送体18の周回移動が停止した後に、繰出姿勢の後側Y2の繰出ユニット27では、各繰出部30が、前側Y1の収納部15の本体17の内部空間に後側Y2から進入し、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の真下に配置される。繰出姿勢の繰出ユニット27Bでは、各繰出部30が、後側Y2の収納部15の本体17の内部空間に前側Y1から進入し、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の真下に配置される。
以上の繰出処理が完了すると、払出処理が開始される。具体的には、払出処理の対象となる収納ユニット52の真上のシャッタ53が開位置までスライドさせられて、装置本体51の払出口51Dが開放される。そして、全ての払出部38が破線で示す払出位置まで上昇させられる。これにより、これにより、各払出部38上に繰り出された特殊賞品Pが、払出口51Dから上側Z1に露出されることによって機外へ払い出されるので、店員は、払出部38上の特殊賞品Pを受け取ることができる。
図7は、賞品管理システム1の電気的構成を示すブロック図である。図8は、賞品管理機3で管理されている在庫管理テーブル64の内容を示す図である。図9Aは、賞品管理機3で管理されている仕入れ数データ67の内容を示す図である。図9Bは、賞品管理機3で管理されている移動数データ71の内容を示す図である。図7を参照しながら、賞品管理システム1の電気的構成について説明する。図8、図9Aおよび図9Bは適宜参照する。
前述のように、店内の全ての特殊賞品Pを賞品保管装置4に収納しておく場合には、店内における特殊賞品Pの数(店内在庫)は、2台の賞品保管装置4に収納されている特殊賞品Pの数(収納在庫)の合計に一致している。すなわち、1号機の収納在庫および2号機の収納在庫の合計の数が、店内在庫の数に一致している。
遊技客は、自分の保有数の遊技媒体を賞品に交換することを希望する際、自身が保有するカードやレシートを受付カウンターCに持ち込む。賞品管理機3は、持ち込まれたカードやレシートに記憶された保有数を読み取ったり、カードのIDに関連付けられた保有数をデータベースから呼び出したりする。これにより、賞品管理機3は、この遊技客の保有数のデータを取得する。
その他、記憶部61には、必要な各種情報が記憶されている。
各賞品保管装置4は、制御部(第1の送信手段、第2の送信手段、出力手段、予定仕入れ数受信手段)80を備えている。制御部80は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されている。制御部80には、各収納ユニット52の各収納部15に関連した電気部品(たとえば識別計数部21(識別部23および計数部24を含む)や搬送体18等)が電気的に接続されている。また、制御部80には、操作表示部54が電気的に接続されている。その他、装置本体51には、シャッタ53に関連した電気部品が電気的に接続されている。
記憶部91は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスによって構成されている。記憶部91には、賞品の在庫管理を行なうための在庫管理テーブル(在庫記憶手段)94が設けられている。在庫管理テーブル94は、図8に示す在庫管理テーブル64と同等のテーブルである。また、記憶部91には、仕入れ数に関するデータである仕入れ数データ97が記憶されている。仕入れ数データ97は、図9Aに示す仕入れ数データ67と同等のデータである。さらに、記憶部91には、移動数に関するデータである移動数データ98が記憶されている。移動数データ98は、図9Bに示す移動数データ71と同等のデータである。
その他、記憶部91には、必要な各種情報が記憶されている。
図10Aおよび図10Bは、賞品保管装置4に特殊賞品Pを新たに収納した場合の流れを説明するための図である。図11は、識別計数処理における各収納ユニット52の内部の模式的な右側面図である。図12、図13Aおよび図13Bは、賞品保管装置4に特殊賞品Pを新たに収納した場合の、操作表示部54における表示内容の一例を示す図である。図14は、仕入れ伝票を説明するための図である。
前述のように、賞品管理システム1が設置されている遊技店では事務所金庫レス運用が採用されているため、新たに仕入れられた特殊賞品Pは、事務所金庫でなく、2台の賞品保管装置4において保管される。そして、賞品保管装置4に収納された特殊賞品Pの数を、収納ユニット52に設けられた識別計数部21が計数することにより、仕入れ時の特殊賞品Pの検品が行われる。
識別計数処理の場合には、制御部80が、前側の収納部15では搬送体18を右側面視において反時計回りに周回移動させ、後側の収納部15では搬送体18を右側面視において時計回りに周回移動させる。各収納部15では、識別計数処理の対象となるセット部19が、識別計数部21の上方に配置された所定位置に上側Z1から接近すると、制御部80が、当該セット部19を、第2の姿勢変更機構(図示しない)を用いて、図11に示すように、出入口19Aが横を向いた横向き姿勢に傾倒させる。
識別計数処理の終了後、制御部80は、計数終了画面111を操作表示部54に表示する(図10AのS3)。計数終了画面111は、計数された特殊賞品Pの各種類の数を表示する計数結果表示部112と、計数された特殊賞品P(賞品保管装置4に新たに収納された特殊賞品P)が遊技店に新たに仕入れられた特殊賞品Pであることを入力するための仕入れ入力ボタン(入力手段)113と、計数された特殊賞品P(賞品保管装置4に新たに収納された特殊賞品P)が、他方の賞品保管装置4から移動された特殊賞品Pであるのかを入力するための移動入力ボタン(入力手段)114とを含む。店員は、今回の収納ユニット52への特殊賞品Pの収納が、仕入れによるものなのか、後述する店内移動によるものなのかに基づいて、仕入れ入力ボタン113または移動入力ボタン114を選択的に操作する(図10AのS4)。
賞品管理機3の制御部60は、賞品保管装置4から仕入れデータ101を受け取ると、当該仕入れデータ101に含まれる特殊賞品Pの各種類の数に基づいて、賞品管理機3の特殊賞品在庫管理テーブル65内の在庫データを更新する(図10AのS6:在庫データ更新)。
また、賞品管理機3の制御部60は、賞品保管装置4から仕入れデータ101を受け取ると、賞品保管装置4において計数された特殊賞品Pの各種類の数を、仕入れデータ106として、T/C5に送信する(図10AのS7:データ送信)。仕入れデータ106には、仕入れデータ101と同様、賞品保管装置4において計数された特殊賞品Pの各種類の数が記されている。
具体的には、制御部90は、仕入れデータ106に含まれる特殊賞品Pの各種類の数を、在庫管理テーブル94の特殊賞品在庫管理テーブルに記憶されている、送信元の賞品保管装置4に対応する収納在庫の数に加算する。送信元の賞品保管装置4がたとえば1号機である場合には、制御部90は、仕入れデータ106に含まれる特殊賞品Pの数を1号機の収納在庫の数に加算し、送信元の賞品保管装置4がたとえば2号機である場合には、制御部90は、仕入れデータ106に含まれる特殊賞品Pの数を2号機の収納在庫の数に加算する。
通例、問屋に対する特殊賞品Pの仕入れの発注は、本部施設が問屋に対して行う。そのため、管理センターPC6(図1参照)は、当該遊技店に新たに仕入れられるべき特殊賞品Pの数(特殊賞品Pの予定仕入れ数)を把握している。したがって、管理センターPC6が遊技店のT/C5に、特殊賞品Pの予定仕入れ数を送信することにより、T/C5が、特殊賞品Pの予定仕入れ数を把握することが可能である。この場合、賞品保管装置4により計数された特殊賞品Pの各種類の数が、特殊賞品Pの予定仕入れ数と一致しているか否かを、賞品管理システム1(この実施形態では、賞品保管装置4)が自動判定することができる。
T/C5の制御部90は、把握している特殊賞品Pの各種類の予定仕入れ数を、予定仕入れ数データ108として賞品管理機3に送信する(図10BのS9:データ送信)。また、賞品管理機3の制御部60は、受信した予定仕入れ数データ108を、賞品保管装置4に転送する(図10BのS10:データ送信)。
そして、受信した特殊賞品Pの各種類の予定仕入れ数と、計数済みの各種類の特殊賞品Pの数とが一致していない場合には、制御部80は、図13Aに示す不一致報知画面121を操作表示部54に表示する(図10BのS11)。不一致報知画面121は、特殊賞品Pの各種類の予定仕入れ数と実際の各種類の仕入れ数とが不一致である旨を表示する不一致表示部122と、その不一致の具体内容を表示する不一致内容表示部123とを含む。不一致内容表示部123は、図13Aの例では、特殊賞品Pの各種類の予定仕入れ数と、実際の各種類の仕入れ数との双方を表示しているが、両者の各種類の差数を表示する等の他の態様であってもよい。
以上のような特殊賞品Pの仕入れ時の検品作業では、賞品保管装置4に収納された特殊賞品Pの数を収納ユニット52に設けられた識別計数部21により計数するので、仕入れ数を正確に管理することができる。
また、遊技店には、営業日の開店前に、特殊賞品Pだけでなく一般賞品も新たに仕入れられる。仕入れられた一般賞品の検品は、店員によって目視で行われる。そして、検品作業後に、店員が一般賞品の各種類の数を、操作表示部3A(図2参照)を用いて賞品管理機3に入力する。賞品管理機3の制御部60は、入力された一般賞品の各種類の数を、賞品管理機3の一般賞品在庫管理テーブル66の在庫データを更新する。
次に、遊技店に以前に仕入れられていた特殊賞品Pを、賞品保管装置4に収納する場合について説明する。この実施形態では、前述のように事務所金庫レス運用が採用されており、遊技店内に別に保管されている特殊賞品Pを賞品保管装置4に収納するような、いわゆる「補充」に相当する作業は存在しない。したがって、遊技店に以前に仕入れられていた特殊賞品Pを移動させて賞品保管装置4に収納するのは(店内移動)、一方の賞品保管装置に対し他方の賞品保管装置4に収納されている特殊賞品Pを移し替える場合のみである。
1号機の収納ユニット52に特殊賞品Pが収納されると、次いで、制御部80は、各収納ユニット52において次に述べる識別計数処理を実行する(図10AのS2)。識別計数処理は、仕入れの場合と同様であるので、詳細な説明を省略する。
今回は、2号機の賞品保管装置4から1号機の賞品保管装置4への特殊賞品Pの移動であるので、店員は、移動入力ボタン114を操作する(図10AのS4)。このとき、賞品保管装置4の制御部80は、計数された特殊賞品Pの各種類の数を、移動データ102として、賞品管理機3に送信する(図10AのS5:データ送信)。
具体的には、制御部60は、移動データ102に含まれる特殊賞品Pの各種類の数を、特殊賞品在庫管理テーブル65に記憶されている、移動先(たとえば1号機)の賞品保管装置4に対応する収納在庫の数に加算し、かつ移動データ102に含まれる特殊賞品Pの各種類の数を、特殊賞品在庫管理テーブル65に記憶されている、移動元(たとえば2号機)の賞品保管装置4に対応する収納在庫の数から減算する。
また、賞品管理機3の制御部60は、賞品保管装置4から移動データ102を受け取ると、賞品保管装置4において計数された特殊賞品Pの各種類の数を、移動データ107として、T/C5に送信する(図10AのS7:データ送信)。移動データ107には、移動データ102と同様、賞品保管装置4において計数された特殊賞品Pの各種類の数が記されている。
具体的には、制御部90は、移動データ107に含まれる特殊賞品Pの各種類の数を、在庫管理テーブル94の特殊賞品在庫管理テーブルに記憶されている、移動先(たとえば1号機)の賞品保管装置4に対応する収納在庫の数に加算し、かつ移動データ107に含まれる特殊賞品Pの各種類の数を、在庫管理テーブル94の特殊賞品在庫管理テーブルに記憶されている、移動元(たとえば2号機)の賞品保管装置4に対応する収納在庫の数から減算する。
T/C5で管理されている、在庫管理テーブル94、仕入れ数データ97および移動数データ98の各内容は、管理センターPC6によってアクセス可能に設けられている(クラウド管理)。そのため、本部施設の担当者は、携帯端末100(図1参照)を用いることにより、在庫管理テーブル94、仕入れ数データ97および移動数データ98の各内容を、店外から確認することができる。すなわち、本部施設の担当者が、携帯端末100(図1参照)を用いて、遊技店に実際に仕入れられた特殊賞品Pの数を把握することができる。これにより、本部施設は、遊技店と問屋との間の、特殊賞品Pの発注および仕入れ(納品)を一元管理することができる。
また、賞品保管装置4は、計数された特殊賞品Pの数を、仕入れデータ101または移動データ102のいずれかの別で(すなわち、仕入れ数または移動数のいずれであるかを判別可能な態様で)、賞品管理機3に送信する。そのため、賞品管理機3やT/C5は、賞品保管装置4から送られてきたデータに含まれる特殊賞品Pの数が仕入れ数なのかあるいは移動数なのかを把握することができ、これにより、賞品管理機3やT/C5において、仕入れ数をより一層正確に管理することができる。
とくにこの実施形態では、この予定仕入れ数と、計数済みの特殊賞品Pの数とが一致しない場合には、不一致報知画面121(図13参照)にて表示(報知)を行う。これにより、実際の仕入れ数が予定仕入れ数と異なることを、店員に気づかせることができる。
たとえば、計数済みの特殊賞品Pの数が予定仕入れ数と一致しているか否かの報知は、画面表示でなく、あるいは画面表示と併せて、音声出力により行われてもよい。
また、賞品保管装置4から送信される計数された特殊賞品Pの数は、仕入れ数または移動数のいずれであるかが判別可能な態様でなく、特殊賞品Pの数に関する情報のみを含んでいてもよい。この場合には、賞品管理装置(賞品管理機3およびT/C5)において、2台の賞品保管装置4のうち、一方の賞品保管装置4の在庫数が増加し、かつ、その増加分だけ、他方の賞品保管装置4の在庫数が減少した場合には、賞品保管装置4から送信される特殊賞品Pの数を移動数と判断し、それ以外の場合には、賞品保管装置4から送信される特殊賞品Pの数を仕入れ数と判断するようにしてもよい。
賞品管理装置(賞品管理機3およびT/C5)が、特殊賞品Pの数を仕入れ数と判断した場合には、一方の賞品保管装置4の操作表示部54に、特殊賞品Pの仕入れがあった旨のガイダンスを表示してもよい。
前述のように、仕入れが行われるのは、遊技施設の開店前であることが多い。他方、特殊賞品Pの店内移動が行われるのは、遊技施設の営業時間中であることが多い。第1の変形例として、賞品管理装置(賞品管理機3およびT/C5)において賞品保管装置4の在庫数が増加した場合には、遊技施設の開店前であれば、賞品保管装置4から送信される特殊賞品Pの数を仕入れ数と判断し、遊技施設の営業時間中であれば、賞品保管装置4から送信される特殊賞品Pの数を移動数と判断するようにしてもよい。
賞品保管装置4の仕入れ時において、賞品保管装置4への特殊賞品Pの入庫後に、店員が、たとえば仕入れ入力ボタン113(図12参照)を操作すると、仕入れデータ101(図10A参照)や仕入れデータ106(図10A参照)が、賞品管理装置(賞品管理機3およびT/C5)に送信される。これにより、仕入れが完了する。
また、子機(2号機)の賞品保管装置4の収納ユニット52に特殊賞品Pが新たに収納されると、計数された特殊賞品Pの数が親機(1号機)に送信され、親機(1号機)において、送信されてきた特殊賞品Pの各種類の数に基づいて在庫管理テーブル154が更新され、かつ送信されてきた特殊賞品Pの各種類の数に基づいて、仕入れ数データ157または移動数データ161が更新記憶される。そして、親機(1号機)から賞品管理機3に対し、親機における更新後の在庫管理テーブル154が内容、および更新後の仕入れ数データ157および移動数データ161が送信されるようになっている。
また、他の賞品保管装置4において特殊賞品Pの払い出しを代替するための、払い出しエラーが発生した場合でも、特殊賞品Pの手払い対応が不要である。このため、手払いが介在することでの不正を確実に防止できる。
また、各賞品保管装置4が収納ユニット52を3つ設ける構成を例に挙げて説明したが、収納ユニット52は、1つであってもよいし、2つまたは4つ以上の複数であってもよい。
また、賞品保管装置4は、遊技店のフロアに据え付けられるのではなく、受付カウンターC上に設置される卓上タイプであってもよい。
さらに、賞品管理システム1に備えられる複数台の賞品保管装置4の台数として、2台を例に挙げて説明したが、3台以上であってもよい。
ある。
3 :賞品管理機(賞品管理装置)
4 :賞品保管装置
5 :T/C(賞品管理装置)
21 :識別計数部(計数手段)
28 :払出ユニット(払出手段)
52 :収納ユニット(収納手段)
60 :制御部(在庫更新手段)
64 :賞品在庫管理テーブル(在庫記憶手段)
80 :制御部(第1の送信手段、第2の送信手段、出力手段、予定仕入れ数受信手段)
90 :制御部(在庫更新手段)
94 :賞品在庫管理テーブル(在庫記憶手段)
113 :仕入れ入力ボタン(入力手段)
114 :移動入力ボタン(入力手段)
P :特殊賞品(賞品)
Claims (10)
- 店舗において、顧客が獲得した遊技媒体との間で交換処理が行われる賞品を管理する賞品管理システムであって、
賞品を収納する複数の収納手段と、
各収納手段に対応して設けられ、対応する収納手段に新たに収納された賞品を計数する計数手段と、
店舗内の賞品を管理する賞品管理手段とを含み、
前記賞品管理手段は、前記計数手段によって計数された賞品の数を、店舗に新たに仕入れられた賞品の数である仕入れ数と、店舗に以前に仕入れられた賞品であって当該収納手段に移動された賞品の数である移動数とに区別して管理することを特徴とする賞品管理システム。 - 前記収納手段と、当該収納手段に対応する前記計数手段とをそれぞれ有する複数の賞品保管装置をさらに含み、
前記賞品管理手段は、前記賞品保管装置とは別個に、かつ当該賞品保管装置と通信可能に設けられた賞品管理装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の賞品管理システム。 - 各賞品保管装置は、前記計数手段によって計数された賞品の数を、前記賞品管理装置に対し、前記仕入れ数または前記移動数のいずれであるかを判別可能な態様で送信する第1の送信手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の賞品管理システム。
- 各賞品保管装置は、
前記収納手段に新たに収納される賞品が、店舗に新たに仕入れられた賞品、または店舗に以前に仕入れられた賞品であって当該収納手段に移動された賞品のいずれであるかを示す識別情報を入力する入力手段をさらに含み、
前記第1の送信手段は、前記計数手段によって計数された賞品の数を、前記入力手段によって入力された前記識別情報の内容に対応する前記態様で送信することを特徴とする請求項3に記載の賞品管理システム。 - 各賞品保管装置は、
前記収納手段に収納されている賞品を払い出す払出手段と、
前記払出手段によって払い出される賞品の数を前記賞品管理装置に送信する第2の送信手段とをさらに含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の賞品管理システム。 - 前記賞品管理手段は、
店舗内の賞品の在庫である店内在庫または各収納手段に収納されている賞品の在庫である収納在庫をそれぞれ記憶する在庫記憶手段と、
前記在庫記憶手段に記憶されている前記店内在庫または前記収納在庫を、前記計数手段によって計数された賞品の数、および当該賞品の数が前記仕入れ数または前記移動数のいずれであるかに基づいて更新する在庫更新手段とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の賞品管理システム。 - 店舗に新たに仕入れられるべき賞品の数である予定仕入れ数を受信する予定仕入れ数受信手段をさらに含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の賞品管理システム。
- 前記計数手段によって計数された賞品の数と、前記予定仕入れ数受信手段に受信された予定仕入れ数とが一致しない場合に、その旨を報知する不一致報知手段を行うことを特徴とする請求項7に記載の賞品管理システム。
- 店舗に設置され、顧客が獲得した遊技媒体との間で交換処理が行われる賞品を保管する賞品保管装置であって、
賞品を収納する収納手段と、
前記収納手段に新たに収納された賞品を計数する計数手段と、
前記計数手段によって計数された賞品の数を、店舗に新たに仕入れられた賞品の数である仕入れ数であるか、あるいは店舗に以前に仕入れられた賞品であって当該収納手段に移動された賞品の数である移動数であるかを判別可能な態様で装置外に出力する出力手段とを含むことを特徴とする賞品保管装置。 - 前記収納手段に新たに収納された賞品が、店舗に新たに仕入れられた賞品、または店舗に以前に仕入れられた賞品であって当該収納手段に移動された賞品のいずれであるかを示す識別情報を入力する入力手段をさらに含み、
前記出力手段は、前記計数手段によって計数された賞品の数を、前記入力手段によって入力された識別情報の内容に対応する態様で出力することを特徴とする請求項9に記載の賞品保管装置。
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- 2017-03-17 JP JP2017053030A patent/JP6871026B2/ja active Active
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