JP2017157155A - 貨幣処理装置、貨幣処理方法および貨幣処理システム - Google Patents
貨幣処理装置、貨幣処理方法および貨幣処理システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】外貨両替処理だけでなく他の取引処理を実行可能であり、かつ、それぞれの処理を円滑に実行できる、貨幣処理装置、貨幣処理および貨幣処理システムを提供する。
【解決手段】貨幣処理装置1は、日本円貨幣を出金する出金部92と、外貨を含む貨幣を受け付ける入金部91とを含む。制御部は、入金部91に受け付けられた外貨を日本円貨幣に両替し、両替後の日本円貨幣を出金部92によって出金する外貨両替処理と、日本円貨幣の釣銭の準備のために、所定の金種からなる日本円貨幣を出金部92によって出金する釣銭準備処理とを切り換えて実行する。
【選択図】図3
【解決手段】貨幣処理装置1は、日本円貨幣を出金する出金部92と、外貨を含む貨幣を受け付ける入金部91とを含む。制御部は、入金部91に受け付けられた外貨を日本円貨幣に両替し、両替後の日本円貨幣を出金部92によって出金する外貨両替処理と、日本円貨幣の釣銭の準備のために、所定の金種からなる日本円貨幣を出金部92によって出金する釣銭準備処理とを切り換えて実行する。
【選択図】図3
Description
この発明は、貨幣を処理できる貨幣処理装置、貨幣処理方法および貨幣処理システムに関する。
下記特許文献1には、外国通貨の貨幣を日本円貨幣に両替する外貨両替機能を有した自動取引装置が記載されている。この自動取引装置で外貨両替を行う場合、交換前の外国通貨の貨幣を取引者によって自動取引装置に投入させ、その後、両替後金額を提示する。そして、取引者の確認の後、外貨両替が実行され、日本円貨幣が出金される。
近年の外国人観光客の増大に伴い、外貨両替機の需要が増大している。外国人観光客の利用を考慮すると、外貨両替機の設置場所は、金融機関以外であることが望ましい。とくに、外国人観光客は小売店舗等の商業施設で商品を購入するため、商業施設に外貨両替機を設置することが望まれている。
しかしながら、貨幣処理装置(外貨両替機)を商業施設に設置するには、稼働率を上げて投資効果を高める為に、外貨両替機能だけでなく、他の付加機能を併せて持つ必要がある。
しかしながら、貨幣処理装置(外貨両替機)を商業施設に設置するには、稼働率を上げて投資効果を高める為に、外貨両替機能だけでなく、他の付加機能を併せて持つ必要がある。
そこで、本発明の目的は、外貨両替処理だけでなく他の取引処理を実行可能であり、かつ、それぞれの処理を円滑に実行できる、貨幣処理装置、貨幣処理および貨幣処理システムを提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、第1通貨の貨幣を出金する出金部と、前記第1通貨と異なる第2通貨の貨幣を含む貨幣を受け付ける入金部と、前記入金部に受け付けられた第2通貨の貨幣を第1通貨に両替し、両替後の第1通貨の貨幣を前記出金部によって出金する外貨両替処理と、第1通貨である釣銭用貨幣の準備のために、所定の金種からなる第1通貨の貨幣を前記出金部によって出金する釣銭準備処理とを切り換えて実行する制御部とを含むことを特徴とする、貨幣処理装置を提供する。
請求項2に記載の発明は、取引者によって視認される表示部をさらに含み、前記制御部は、前記外貨両替処理を行うための外貨両替画面と、前記釣銭準備処理を行うための釣銭準備画面とを前記表示部に切り換えて表示し、前記制御部は、前記外貨両替画面をデフォルト画面として前記表示部に表示することを特徴とする、請求項1に記載の貨幣処理装置である。
請求項3に記載の発明は、取引者からの操作を受け付けるための操作部をさらに含み、前記デフォルト画面として表示される外貨両替画面は、前記外貨両替処理を開始するための外貨両替開始画面を含み、前記外貨両替開始画面が前記表示部に表示されている状態で前記操作部が所定の操作を受け付けた場合に、前記制御部は前記外貨両替処理を開始することを特徴とする、請求項2に記載の貨幣処理装置である。
請求項4に記載の発明は、所定の入力を受け付けるための入力情報受付手段をさらに含み、前記外貨両替画面が前記表示部に表示されている状態で前記入力受付手段が前記所定の入力を受け付けた場合に、前記制御部は、前記表示部の表示を、前記釣銭準備画面に切り換えることを特徴とする、請求項2または3に記載の貨幣処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御部は、前記釣銭準備処理の実行終了後に、前記表示部の表示を、前記デフォルト画面に復帰させることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の貨幣処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御部は、前記釣銭準備処理の実行終了後に、前記表示部の表示を、前記デフォルト画面に復帰させることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の貨幣処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記制御部は、前記釣銭準備処理として、前記入金部への入金無しに前記所定の金種の第1通貨の貨幣を出金する第1の釣銭準備処理と、前記入金部に入金される第1通貨の貨幣と交換で前記所定の金種の第1通貨の貨幣を出金する第2の釣銭準備処理とを切り換えて実行することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の貨幣処理装置である。
請求項7に記載の発明は、ID情報を受け付けるためのID情報受付手段をさらに含み、前記外貨両替画面が前記表示部に表示されている状態で前記ID情報受付手段が所定の第1のID情報を受け付けた場合に、前記制御部は、前記表示部の表示を、前記第1の釣銭準備処理を行うための第1の釣銭準備画面に切り換え、前記外貨両替画面が前記表示部に表示されている状態で前記ID情報受付手段が、前記第1のID情報と異なる所定の第2のID情報を受け付けた場合に、前記制御部は、前記表示部の表示を、前記第2の釣銭準備処理を行うための第2の釣銭準備画面に切り換えることを特徴とする、請求項6に記載の貨幣処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記制御部は、前記釣銭準備処理として、前記入金部に入金される第1通貨の貨幣と交換で前記所定の金種の第1通貨の貨幣を出金する第2の釣銭準備処理を実行し、前記第2の釣銭準備処理において前記入金部に入金された第1通貨の貨幣は、前記外貨両替処理において出金される第1通貨の貨幣として使用されることを特徴とすることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置である。
請求項9に記載のように、第1通貨は日本円であり、第2通貨は日本円以外の一または複数の外国貨幣であってもよい。
前記の目的を達成するための請求項10に記載の発明は、第1通貨の貨幣を出金する出金部と、前記第1通貨と異なる第2通貨の貨幣を含む貨幣を受け付ける入金部を含む貨幣処理装置において実行される貨幣処理方法であって、前記入金部に入金される第2通貨の貨幣を第1通貨の貨幣に両替する外貨両替を行う外貨両替工程と、第1通貨の釣銭の準備のために、所定の金種の第1通貨を前記出金部によって出金する釣銭準備工程と、前記外貨両替工程と前記釣銭準備程とを互いに切り換えて実行する切り換え工程とを含むことを特徴とする、貨幣処理方法を提供する。
前記の目的を達成するための請求項10に記載の発明は、第1通貨の貨幣を出金する出金部と、前記第1通貨と異なる第2通貨の貨幣を含む貨幣を受け付ける入金部を含む貨幣処理装置において実行される貨幣処理方法であって、前記入金部に入金される第2通貨の貨幣を第1通貨の貨幣に両替する外貨両替を行う外貨両替工程と、第1通貨の釣銭の準備のために、所定の金種の第1通貨を前記出金部によって出金する釣銭準備工程と、前記外貨両替工程と前記釣銭準備程とを互いに切り換えて実行する切り換え工程とを含むことを特徴とする、貨幣処理方法を提供する。
前記の目的を達成するための請求項11に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の貨幣処理装置と、前記貨幣処理装置に通信可能に接続された管理装置とを含む貨幣処理システムにおいて、前記第1通貨と前記第2通貨との交換レートを記憶する記憶部を含み、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記交換レートに基づいて、前記外貨両替処理を実行することを特徴とする、貨幣処理システムを提供する。
本発明によれば、貨幣処理装置が外貨両替処理と釣銭準備処理との双方を実行可能であり、その貨幣処理装置において、外貨両替処理と釣銭準備処理とが切り換えて実行される。そのため、外貨両替処理と釣銭準備処理とを個別に実行することができ、外貨両替処理および釣銭準備処理のそれぞれを円滑に行うことができる。
ゆえに、外貨両替処理だけでなく他の取引処理(釣銭準備取引)を実行可能であり、かつ、それぞれの処理を円滑に実行できる、貨幣処理装置、貨幣処理および貨幣処理システムを提供することができる。
ゆえに、外貨両替処理だけでなく他の取引処理(釣銭準備取引)を実行可能であり、かつ、それぞれの処理を円滑に実行できる、貨幣処理装置、貨幣処理および貨幣処理システムを提供することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
以降の説明において、「外貨」は日本円以外の外国通貨の貨幣を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る貨幣処理システム100が設置された店舗A内のレイアウトを示す模式的な図である。店舗Aは、たとえば、スーパーマーケット、ショッピングモール、百貨店等の複合型の小売店舗である。店舗A内の販売エリアDには、当該店舗A(またはその本部)が運営する直営売り場Bが設けられている。店舗Aの従業員(次に述べる従業員6を含む)は、従業員カードCA1を保有している。従業員カードCA1は、従業員毎に割り振られたID情報(識別情報)を記憶するIDカードである。
以降の説明において、「外貨」は日本円以外の外国通貨の貨幣を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る貨幣処理システム100が設置された店舗A内のレイアウトを示す模式的な図である。店舗Aは、たとえば、スーパーマーケット、ショッピングモール、百貨店等の複合型の小売店舗である。店舗A内の販売エリアDには、当該店舗A(またはその本部)が運営する直営売り場Bが設けられている。店舗Aの従業員(次に述べる従業員6を含む)は、従業員カードCA1を保有している。従業員カードCA1は、従業員毎に割り振られたID情報(識別情報)を記憶するIDカードである。
直営売り場Bには、通常、複数のPOSレジスタ3が設置されている。POSレジスタ3には、そのPOSレジスタ3の個体を識別するためのレジ番号が割り当てられている。また、POSレジスタ3に対応して、レジカード(図示しない)が用意されていてもよい。レジカードは、POSレジスタ3毎に割り振られたID情報(識別情報)を記憶するIDカードである。
店舗Aの販売エリアDには、他社が運営する外部テナントCが出店している。外部テナントCには、その外部テナントCを識別するためのテナント番号が割り当てられている。外部テナントCには、テナント用カードCA2(図2参照)が予め与えられている。テナント用カードCA2は、外部テナントC毎に割り振られたID情報(識別情報)を記憶するIDカードである。各外部テナントCには、レジ4が設置されている。店舗Aには、日本人等の在内者だけでなく、外国人観光客も訪れる。
貨幣処理システム100は、店舗A内に設けられた販売エリアDに設置された貨幣処理装置1と、貨幣処理装置1と通信可能に接続された管理装置2とを含む。
貨幣処理装置1は、外貨(第2通貨の貨幣)を、日本円貨幣(第1通貨の貨幣)に両替する外貨両替機である。この実施形態では、貨幣処理装置1は、アメリカドル、ユーロ、人民元および韓国ウォンという4種類の通貨の貨幣(紙幣)を、それぞれ日本円貨幣に両替可能に設けられている。貨幣処理装置1は、店舗Aを訪れた一般客5(たとえば外国人観光客)が、自身が保有している外貨を日本円貨幣に両替するために利用される。
貨幣処理装置1は、外貨(第2通貨の貨幣)を、日本円貨幣(第1通貨の貨幣)に両替する外貨両替機である。この実施形態では、貨幣処理装置1は、アメリカドル、ユーロ、人民元および韓国ウォンという4種類の通貨の貨幣(紙幣)を、それぞれ日本円貨幣に両替可能に設けられている。貨幣処理装置1は、店舗Aを訪れた一般客5(たとえば外国人観光客)が、自身が保有している外貨を日本円貨幣に両替するために利用される。
また、貨幣処理装置1は、外貨両替機能だけでなく、所定の日本円貨幣を、POSレジスタ等における釣銭用貨幣として出金する釣銭準備機能も有している。直営売り場Bを担当する店舗Aの従業員6(レジ係であってもよい)は、POSレジスタ3の釣銭用硬貨が不足しそうな場合に、必要分の釣銭用貨幣を出金するために利用する。
さらには、外部テナントCの従業員7が、外部テナントCのレジ4の釣銭用貨幣が不足しそうな場合に、レジ4から取り出した両替用貨幣を必要分の釣銭用貨幣に両替するために利用する。
さらには、外部テナントCの従業員7が、外部テナントCのレジ4の釣銭用貨幣が不足しそうな場合に、レジ4から取り出した両替用貨幣を必要分の釣銭用貨幣に両替するために利用する。
つまり、貨幣処理装置1は、外貨両替機に釣銭準備機能を付加したものであり、一台の貨幣処理装置1において外貨両替取引と釣銭準備取引との双方を行うことができる。外貨両替機能および釣銭準備機能の双方を有する貨幣処理装置1を店舗Aの販売エリアDに設置することにより、店舗Aを訪れている一般客5(たとえば外国人観光客)だけでなく、従業員6や従業員7も貨幣処理装置1を利用するものと見込まれる。したがって、一台の貨幣処理装置1当りの利用者の増大を図ることができ、ゆえに、貨幣処理装置1および当該貨幣処理装置1に収納されている貨幣の有効利用を図ることができる。
管理装置2は、店舗Aのバックヤード8に設けられた事務所内に設置されている。管理装置2は、コンピュータを用いて構成されている。管理装置2には、貨幣処理装置1から、当該貨幣処理装置1の入出金履歴、エラー履歴、在高情報等が与えられる。
管理装置2には、貨幣処理装置1の他、直営売り場Bの各POSレジスタ3が通信可能に接続されている。POSレジスタ3は、たとえばPOSと釣銭機とを含む。なお、POSレジスタ3がPOSとドロア(箱状の引き出し)とによって構成されていてもよい。管理装置2には各POSレジスタ3から、当該POSレジスタ3の売上状況、釣銭機における金種別在高情報、当該POSレジスタ3のエラー履歴等が与えられる。
管理装置2には、貨幣処理装置1の他、直営売り場Bの各POSレジスタ3が通信可能に接続されている。POSレジスタ3は、たとえばPOSと釣銭機とを含む。なお、POSレジスタ3がPOSとドロア(箱状の引き出し)とによって構成されていてもよい。管理装置2には各POSレジスタ3から、当該POSレジスタ3の売上状況、釣銭機における金種別在高情報、当該POSレジスタ3のエラー履歴等が与えられる。
また、管理装置2には、日本円貨幣を入出金するための貨幣入出金装置9が通信可能に接続されている。貨幣入出金装置9は、バックヤード8に設けられた事務所内に設置されている。貨幣入出金装置9は、直営売り場Bの各POSレジスタ3から回収される売上金を入金するために用いられる。直営売り場BのPOSレジスタ3には一万円札が溜まり易いため、防犯上の観点から、直営売り場Bの各POSレジスタ3に溜まった一万円札を、直営売り場Bの従業員(従業員6であってもよい)が定期的に回収している。この従業員は、一日の営業時間の中で所定時刻になると、直営売り場Bの各POSレジスタ3から、溜まった一万円札を取り出してバックヤード8に運び、この一万円札を貨幣入出金装置9に入金する。これにより、直営売り場Bの各POSレジスタ3に一万円札が溜まるのを抑制できる。また、閉店時には、一万円札以外の貨幣を含む売上金がPOSレジスタ3から回収されて、貨幣入出金装置9に入金される。このように、貨幣入出金装置9は専ら貨幣の入金のために用いられるため、入金機能を有していれば足り、必ずしも出金機能は必要ない。管理装置2には、貨幣入出金装置9から、当該貨幣入出金装置9の入出金履歴、エラー履歴等が与えられる。
管理装置2は、ネットワーク回線11を介して、店舗A外の管理センター12に通信可能に設けられている。管理センター12は、店舗Aを含む複数の店舗を管理するための外部の集中管理装置である。
管理装置2は、記憶部13を備えている。記憶部13は、揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスによって構成されている。
管理装置2は、記憶部13を備えている。記憶部13は、揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスによって構成されている。
記憶部13には、IDカード(従業員カードCA1、テナント用カードCA2、レジカード)のID情報が記憶されている。記憶部13には、また、4種類の外貨と日本円との現在の交換レートが記憶されている。記憶部13には、管理センター12から送られる交換レートが更新記憶されるようになっていてもよい。管理装置2は、貨幣処理装置1からID情報や交換レートに関する照会があると、ID情報や現在の交換レートを、照会元の貨幣処理装置1に与える。貨幣処理装置1側では、受け取った情報を記憶部84に記憶して、必要時に使用する。
直営売り場Bは店舗Aが運営している。そのため、直営売り場BのPOSレジスタ3用の釣銭準備金を、元金を投入すること無しに貨幣処理装置1から出金可能である。一方、外部テナントCは運営主体が店舗Aではないので、外部テナントCのレジ4用の釣銭準備金は、貨幣処理装置1に入金される日本円貨幣と交換する形でしか出金できない。つまり、貨幣処理装置1は、外部テナントC向けには、高額の紙幣(日本円)を小額紙幣や硬貨に両替する通常の釣銭準備用の両替機能しか有さない。なお、この実施形態では、外部テナントCによる釣銭準備金の出金に手数料は生じない。以下の説明では、日本円貨幣(元金)を投入すること無しに釣銭準備金を出金する釣銭準備取引を第1の釣銭準備取引といい、貨幣処理装置1に投入される日本円貨幣と交換で釣銭準備金を出金する釣銭準備取引を第2の釣銭準備取引という。
第1の釣銭準備取引は、POSレジスタ3の個体(たとえばレジ番号)に関連付けて行われる。管理装置2は、貨幣処理装置1から出金された釣銭準備金を、POSレジスタ3毎に管理している。
また、前述のように、この実施形態では、一万円札を定期的に回収して貨幣入出金装置9に入金するというような運用が行われている。このような一万円札の入金も、POSレジスタ3の個体(たとえばレジ番号)に関連付けて行われる。管理装置2は、貨幣入出金装置9に入金された一万円札を、POSレジスタ3毎に管理している。
また、前述のように、この実施形態では、一万円札を定期的に回収して貨幣入出金装置9に入金するというような運用が行われている。このような一万円札の入金も、POSレジスタ3の個体(たとえばレジ番号)に関連付けて行われる。管理装置2は、貨幣入出金装置9に入金された一万円札を、POSレジスタ3毎に管理している。
このような運用が行われているために、直営売り場Bの各POSレジスタ3では、「POSレジスタ3における営業開始時からの貨幣の増加額」(当該POSレジスタ3内に現に存在する貨幣の額から、営業開始時における釣銭の額を除いた額)と、実際の売上高とが一致しない。管理装置2は、「POSレジスタ3における営業開始時からの貨幣の増加額」に、貨幣入出金装置9に入金された一万円札の額を加え、かつ貨幣処理装置1から出金された釣銭準備金を除いた額を、「その日に当該POSレジスタ3に入金された現金」として判断する。この額に基づいて、店舗Aの営業終了後、直営売り場Bの各POSレジスタ3のレジ締めが行われる。
管理装置2は、各POSレジスタ3の売上高、各POSレジスタ3の売上商品種別、購入者情報等を管理している。また、管理装置2は、貨幣処理装置1の外貨両替履歴も管理している。さらに、管理装置2は、貨幣処理装置1、各POSレジスタ3、貨幣入出金装置9等におけるエラーの発生を監視している。加えて、管理装置2は、管理センター12に、店舗Aにおける売上状況を送信している。
図2は、貨幣処理装置1の斜視図である。図3は、貨幣処理装置1の概略正面図である。
図3に示すように、貨幣処理装置1は、紙幣部15と、バラ硬貨出金部16と、包装硬貨出金部17と、カード処理部(ID情報受付手段、入力情報受付手段)18と、印字部19と、貨幣処理装置1の各部に電源を供給するための電源部20と、貨幣処理装置1を制御する制御部21と、各部15〜21を収容する装置本体22とを含む。
図3に示すように、貨幣処理装置1は、紙幣部15と、バラ硬貨出金部16と、包装硬貨出金部17と、カード処理部(ID情報受付手段、入力情報受付手段)18と、印字部19と、貨幣処理装置1の各部に電源を供給するための電源部20と、貨幣処理装置1を制御する制御部21と、各部15〜21を収容する装置本体22とを含む。
図2に示すように、装置本体22の前側上部は、L字状に切り欠かれている。装置本体22の前面は、略垂直に延びる垂直面23と、垂直面23の上端から後側へ略水平に延びる水平面24と、水平面24の後端から後上側へ少し傾斜して延びる傾斜面25とを含む。傾斜面25には、その幅方向略中央位置に、たとえばタッチパネルディスプレイから構成された操作表示部(表示部、操作部)26が配置されている。操作表示部26は、取引の際に取引者によって視認される表示部である。操作表示部26には、外貨両替取引(貨幣処理装置1による貨両替処理)を行うための外貨両替画面27(図7、図9〜図19参照)と、第1の釣銭準備取引(貨幣処理装置1による第1の釣銭準備処理)を行うための第1の釣銭準備画面28(釣銭準備画面)(図22〜図30、図32および図33参照)と、第2の釣銭準備取引(貨幣処理装置1による第2の釣銭準備処理)を行うための第2の釣銭準備画面29(釣銭準備画面)(図35〜図41参照)とが切り換えて表示される。
操作表示部26の右隣には、バラ硬貨出金口31が形成されている。バラ硬貨出金口31は、専用の第1のシャッター32によって開閉される。傾斜面25における操作表示部26の下方には、取引者のカード(この実施形態では、従業員カードCA1、テナント用カードCA2、レジカード(図示しない))等が挿入されるカード挿入口33と、レシート(レシート81(図20参照)、レシート82(図31参照)、レシート83(図42参照))が発行されるレシート発行口34とが、右側からこの順番で設けられている。また、傾斜面25では、バラ硬貨出金口31の上方に貨幣処理装置1が両替機であることを示す「両替」という識別表示が付されている。
水平面24において、左側に、包装硬貨出金口35が形成され、右側に、紙幣入出金口36が形成されている。包装硬貨出金口35は、専用の第2のシャッター37によって開閉される。紙幣入出金口36は、専用の第3のシャッター38によって開閉される。
紙幣部15は、日本円の紙幣を金種毎(たとえば、一万円札、五千円札および千円札の3金種)に収納していて、外貨両替取引ならびに釣銭準備取引(第1および第2の釣銭準備取引)の際に、必要な額に相当する金種および枚数の日本円の紙幣を紙幣入出金口36に払い出す。また、外貨両替取引および釣銭準備取引の際に、紙幣入出金口36に投入された外国通貨および日本円の紙幣を取り込んで識別した後に、それぞれ紙幣部15に収納する。
紙幣部15は、日本円の紙幣を金種毎(たとえば、一万円札、五千円札および千円札の3金種)に収納していて、外貨両替取引ならびに釣銭準備取引(第1および第2の釣銭準備取引)の際に、必要な額に相当する金種および枚数の日本円の紙幣を紙幣入出金口36に払い出す。また、外貨両替取引および釣銭準備取引の際に、紙幣入出金口36に投入された外国通貨および日本円の紙幣を取り込んで識別した後に、それぞれ紙幣部15に収納する。
図4Aは、紙幣部15の要部構成を示す模式図である。
紙幣部15は、複数(ここでは5つ)の収納庫30を含む。5つの収納庫30は、前後(図4Aでは左右)に並んで配置されている。各収納庫30は、箱状であり、内部に紙幣を収納できる。
また、装置本体22には、装填リジェクト部40および出金リジェクト部41が設けられている。更に、紙幣入出金口36と一体的に入金リジェクト部54が設けられている。
紙幣部15は、複数(ここでは5つ)の収納庫30を含む。5つの収納庫30は、前後(図4Aでは左右)に並んで配置されている。各収納庫30は、箱状であり、内部に紙幣を収納できる。
また、装置本体22には、装填リジェクト部40および出金リジェクト部41が設けられている。更に、紙幣入出金口36と一体的に入金リジェクト部54が設けられている。
装置本体22内には、取込搬送路42と、環状搬送路43と、取出搬送路44と、識別部45とが設けられている。取込搬送路42は、紙幣入出金口36に入金された紙幣を1枚ずつ取り込み、環状搬送路43へと送るための経路である。
環状搬送路43は、取込搬送路42から送られた紙幣を搬送するためのものであって、上下に扁平なループ状をなしている。環状搬送路43内の紙幣は、5つの収納庫30の上方で、循環するように搬送される。環状搬送路43内の紙幣の搬送方向は、入金時や出金時で異なっており、図4Aにおける時計回りと反時計回りの方向である。
環状搬送路43は、取込搬送路42から送られた紙幣を搬送するためのものであって、上下に扁平なループ状をなしている。環状搬送路43内の紙幣は、5つの収納庫30の上方で、循環するように搬送される。環状搬送路43内の紙幣の搬送方向は、入金時や出金時で異なっており、図4Aにおける時計回りと反時計回りの方向である。
取出搬送路44は、環状搬送路43内の紙幣(出金紙幣や入金リジェクト紙幣)を紙幣入出金口36や入金リジェクト部54へ送るための搬送路である。
識別部45は、環状搬送路43の上側部分の途中に配置されている。識別部45は、環状搬送路43を搬送される紙幣(外国通貨および日本円の紙幣)の金種を識別する。また、識別部45は、環状搬送路43を搬送されている紙幣の正損、真偽等を識別する。
識別部45は、環状搬送路43の上側部分の途中に配置されている。識別部45は、環状搬送路43を搬送される紙幣(外国通貨および日本円の紙幣)の金種を識別する。また、識別部45は、環状搬送路43を搬送されている紙幣の正損、真偽等を識別する。
環状搬送路43の下側部分には、分岐路46,47,48,49,50,51の各一端が、環状搬送路43内の紙幣の(ここでは、図4Aにおける反時計回りの)搬送方向における上流側から、この順番で接続されている。
分岐路46の他端は、図4Aにおける最も左(前)側の収納庫30Aの内部につながっている。分岐路47の他端は、図4Aにおける左側から2番目の収納庫30Bの内部につながっている。分岐路48の他端は、図4Aにおける左側から3番目の収納庫30Cの内部につながっている。分岐路49の他端は、図4Aにおける左側から4番目の収納庫30Dの内部につながっている。分岐路50の他端は、図4Aにおける最も右(後)側の収納庫30Eの内部につながっている。
分岐路46の他端は、図4Aにおける最も左(前)側の収納庫30Aの内部につながっている。分岐路47の他端は、図4Aにおける左側から2番目の収納庫30Bの内部につながっている。分岐路48の他端は、図4Aにおける左側から3番目の収納庫30Cの内部につながっている。分岐路49の他端は、図4Aにおける左側から4番目の収納庫30Dの内部につながっている。分岐路50の他端は、図4Aにおける最も右(後)側の収納庫30Eの内部につながっている。
環状搬送路43の上側部分において、環状搬送路43内の識別部45の右(後)側には、分岐路52の一端が接続されている。分岐路52の他端は、装填リジェクト部40につながっている。
取込搬送路42の途中には、分岐路53の一端がつながっている。分岐路53の他端は、出金リジェクト部41につながっている。
取込搬送路42の途中には、分岐路53の一端がつながっている。分岐路53の他端は、出金リジェクト部41につながっている。
なお、取込搬送路42や環状搬送路43等の搬送路には、紙幣を搬送するローラや搬送ベルト(図示しない)が設けられている。各収納庫30には、分岐路46,47,48,49,50において対応する分岐路からの紙幣を収納庫30内部に取り込んだり、収納庫30内の紙幣を当該分岐路へ送り出したりするためのローラ(図示しない)が設けられている。
環状搬送路43と分岐路46〜52のそれぞれとの接続位置には、分岐爪(図示しない)が設けられており、この分岐爪を切り換えることによって、環状搬送路43内の紙幣を所望の分岐路46〜52へ搬送することができる。また、この分岐爪は、取込搬送路42と環状搬送路43との接続位置、取込搬送路42と分岐路53との接続位置、および、取出搬送路44と環状搬送路43との接続位置のそれぞれに設けられている。
5つ並んだ収納庫30のうち、3つの収納庫30は、出金のために準備された紙幣(日本円)が収納される第1出金庫30A、第2出金庫30B、第3出金庫30Cとされる。別の1つの収納庫30は、入金された紙幣を一時的に収納(保留)する一時保留部30Dとされる。残りの1つの収納庫30は、入金された紙幣が最終的に混合状態で収納される入金庫30Eとされる。図4Bでは、3つの出金庫30A,30B,30C、一時保留部30Dおよび入金庫30Eが、右側(前側)からこの順番で並んでいる。
3つの出金庫30A〜30Cは、一万円札、五千円札および千円札のそれぞれに対応するものであり、いずれかの出金庫30A〜30Cには、一万円札、五千円札および千円札のいずれかの金種の紙幣が収納される。つまり、30A〜30Cは、金種に応じて複数設けられており、各30A〜30Cには、出金のために準備された所定の金種の紙幣が収納される。なお、出金庫の数は、任意で設定されるので、複数であれば4つ以上であってもよい。
図4Bは、バラ硬貨出金部16の要部構成を示す模式図である。
バラ硬貨出金部16は、バラ硬貨出金口31の後側に設けられている。バラ硬貨出金部16は、バラ硬貨を金種毎(たとえば、日本円で、五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨および十円硬貨の4金種)に収納している。外貨両替取引および釣銭準備取引の際に、バラ硬貨出金部16は、必要に応じた額のバラ硬貨をバラ硬貨出金口31に払い出す。
バラ硬貨出金部16は、バラ硬貨出金口31の後側に設けられている。バラ硬貨出金部16は、バラ硬貨を金種毎(たとえば、日本円で、五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨および十円硬貨の4金種)に収納している。外貨両替取引および釣銭準備取引の際に、バラ硬貨出金部16は、必要に応じた額のバラ硬貨をバラ硬貨出金口31に払い出す。
バラ硬貨出金部16は、複数(ここでは5つ)の硬貨収納庫56を含む。5つの硬貨収納庫56は、前後(図4Bでは左右)に並んで配置されている。各硬貨収納庫56は、有底箱状のホッパであり、内部にバラ硬貨を収納できる。各硬貨収納庫56の底部には、硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出機構(図示しない)が設けられている。
装置本体22内には、搬送路57が設けられている。搬送路57は、各硬貨収納庫56から繰り出されたバラ硬貨を搬送するためのものである。搬送路57は、5つの硬貨収納庫56を上下に取り囲む。搬送路57は、複数の硬貨収納庫56の下方に跨って延びる下側搬送路58と、下側搬送路58に連通し、複数の硬貨収納庫56の上方に跨って延びる上側搬送路59とを含む。搬送路57内のバラ硬貨の搬送方向は、図4Bにおける時計回りである。上側搬送路59の下流端(すなわち搬送路57の下流端)は、バラ硬貨出金口31につながっている。
装置本体22内には、搬送路57が設けられている。搬送路57は、各硬貨収納庫56から繰り出されたバラ硬貨を搬送するためのものである。搬送路57は、5つの硬貨収納庫56を上下に取り囲む。搬送路57は、複数の硬貨収納庫56の下方に跨って延びる下側搬送路58と、下側搬送路58に連通し、複数の硬貨収納庫56の上方に跨って延びる上側搬送路59とを含む。搬送路57内のバラ硬貨の搬送方向は、図4Bにおける時計回りである。上側搬送路59の下流端(すなわち搬送路57の下流端)は、バラ硬貨出金口31につながっている。
下側搬送路58には、繰出し通路61,62,63,64,65の各一端が、搬送路57内のバラ硬貨の(ここでは、図4Bにおける時計回りの)搬送方向における下流側から、この順番で接続されている。
繰出し通路61他端は、図4Bにおける最も左(前)側の硬貨収納庫56Aの底部につながっている。繰出し通路62の他端は、図4Bにおける左側から2番目の硬貨収納庫56Bの底部につながっている。繰出し通路63の他端は、図4Bにおける左側から3番目の硬貨収納庫56Cの底部につながっている。繰出し通路64の他端は、図4Bにおける左側から4番目の硬貨収納庫56Dの底部につながっている。繰出し通路65の他端は、図4Bにおける最も右(後)側の硬貨収納庫56Eの底部につながっている。
繰出し通路61他端は、図4Bにおける最も左(前)側の硬貨収納庫56Aの底部につながっている。繰出し通路62の他端は、図4Bにおける左側から2番目の硬貨収納庫56Bの底部につながっている。繰出し通路63の他端は、図4Bにおける左側から3番目の硬貨収納庫56Cの底部につながっている。繰出し通路64の他端は、図4Bにおける左側から4番目の硬貨収納庫56Dの底部につながっている。繰出し通路65の他端は、図4Bにおける最も右(後)側の硬貨収納庫56Eの底部につながっている。
上側搬送路59には、補充通路66,67,68,69,70の各一端が、搬送路57内のバラ硬貨の搬送方向における上流側から、この順番で接続されている。
補充通路66の他端は、硬貨収納庫56Aの上部につながっている。補充通路67の他端は、硬貨収納庫56Bの上部につながっている。補充通路68の他端は、硬貨収納庫56Cの上部につながっている。補充通路69の他端は、硬貨収納庫56Dの上部につながっている。補充通路70の他端は、硬貨収納庫56Eの上部につながっている。
補充通路66の他端は、硬貨収納庫56Aの上部につながっている。補充通路67の他端は、硬貨収納庫56Bの上部につながっている。補充通路68の他端は、硬貨収納庫56Cの上部につながっている。補充通路69の他端は、硬貨収納庫56Dの上部につながっている。補充通路70の他端は、硬貨収納庫56Eの上部につながっている。
また、搬送路57には、バラ硬貨を搬送する搬送機構(図示しない。搬送ベルトやローラ)が設けられている。搬送機構の駆動により、下側搬送路58内のバラ硬貨は、上側搬送路59へと送り出される。そして、上側搬送路59内のバラ硬貨は、バラ硬貨出金口31へと送られる。
上側搬送路59と補充通路66〜70のそれぞれとの接続位置には、分岐爪(図示しない)が設けられており、この分岐爪を切り換えることによって、上側搬送路59内のバラ硬貨を、補充通路66〜70を介して所望の硬貨収納庫56へ送り込んで補充することができる。
上側搬送路59と補充通路66〜70のそれぞれとの接続位置には、分岐爪(図示しない)が設けられており、この分岐爪を切り換えることによって、上側搬送路59内のバラ硬貨を、補充通路66〜70を介して所望の硬貨収納庫56へ送り込んで補充することができる。
5つ並んだ硬貨収納庫56のうち、4つの硬貨収納庫56は、出金のために準備されたバラ硬貨(日本円)が収納される第1硬貨出金庫56B、第2硬貨出金庫56C、第3硬貨出金庫56Dおよび第4硬貨出金庫56Eとされる。残りの1つの硬貨収納庫56は、補充用のバラ硬貨が収納される補充用収納庫56Aとされる。図4Bでは、5つの硬貨収納庫56A,56B,56C,56D,56Eが、右側(前側)からこの順番で並んでいる。
4つの硬貨出金庫56B〜56Eは、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨および五百円硬貨のそれぞれに対応するものであり、いずれかの硬貨出金庫56B〜56Eには、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨および五百円硬貨のいずれかの金種のバラ硬貨が収納される。つまり、56B〜56Eは、金種に応じて複数設けられており、各56B〜56Eには、出金のために準備された所定の金種のバラ硬貨が収納される。なお、硬貨出金庫の数は、任意で設定されるので、複数であれば5つ以上であってもよい。また、1円硬貨を出金する運用の場合は、1円硬貨用の硬貨出金庫を設定してもよい。
図4Cは、包装硬貨出金部17の要部構成を示す模式図である。
包装硬貨出金部17は、所定数ごと(通常は、50枚)にまとまった状態で包装された硬貨(包装硬貨)を金種毎(たとえば、日本円で、五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨、十円硬貨、五円硬貨および一円硬貨の6金種)に収納している。包装硬貨出金部17は、外貨両替取引および釣銭準備取引の際に、必要に応じた額に相当する種類および個数の包装硬貨を包装硬貨出金口35に払い出す。
包装硬貨出金部17は、所定数ごと(通常は、50枚)にまとまった状態で包装された硬貨(包装硬貨)を金種毎(たとえば、日本円で、五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨、十円硬貨、五円硬貨および一円硬貨の6金種)に収納している。包装硬貨出金部17は、外貨両替取引および釣銭準備取引の際に、必要に応じた額に相当する種類および個数の包装硬貨を包装硬貨出金口35に払い出す。
包装硬貨出金部17は、筐体71と、包装硬貨Kを収容する複数(たとえば6つ)のカセット72と、カセット72に収容されている包装硬貨Kを包装硬貨出金口35に払い出すための搬送機構73とを含む。図4Cにおける左側が筐体71の前側であり、図4Cにおける右側が筐体71の後側である。
搬送機構73は、筐体71内において前寄り(図4Cの左寄り)の領域に配置されている。搬送機構73は、上面が開放する有底箱状のバケット74と、バケット74を包装硬貨出金口35の直下である上位置(図4Cに破線で示す位置)と最下方の下位置(図4Cに実線で示す位置)との間で昇降させる昇降機構75と、カセット72から包装硬貨Kをバケット74内へ繰り出すための繰出機構76とを含む。昇降機構75は、上位置と下位置との間の所望の高さ位置でバケット74を保持することができる。繰出機構76は、バケット74と一体に昇降可能に設けられている。
搬送機構73は、筐体71内において前寄り(図4Cの左寄り)の領域に配置されている。搬送機構73は、上面が開放する有底箱状のバケット74と、バケット74を包装硬貨出金口35の直下である上位置(図4Cに破線で示す位置)と最下方の下位置(図4Cに実線で示す位置)との間で昇降させる昇降機構75と、カセット72から包装硬貨Kをバケット74内へ繰り出すための繰出機構76とを含む。昇降機構75は、上位置と下位置との間の所望の高さ位置でバケット74を保持することができる。繰出機構76は、バケット74と一体に昇降可能に設けられている。
カセット72は、筐体71内において搬送機構73の後側の領域に配置されている。カセット72は、前後方向に長手のトレイ形状をなしている。また、カセット72は、その左右方向(図4Cにおける紙面に垂直な方向)における側面を塞ぐ側板(図示しない)も含んでいる。
複数のカセット72は、上下方向に並んで配置されていて、互いに平行になっている。各カセット72は、水平方向に対して後上側へ傾斜した状態で配置されている。各カセット72は、筐体71内において、支持部材(図示しない)に支持されて傾斜した姿勢を保ちつつ、傾斜方向に沿って前後にスライド可能である。
複数のカセット72は、上下方向に並んで配置されていて、互いに平行になっている。各カセット72は、水平方向に対して後上側へ傾斜した状態で配置されている。各カセット72は、筐体71内において、支持部材(図示しない)に支持されて傾斜した姿勢を保ちつつ、傾斜方向に沿って前後にスライド可能である。
各カセット72には、左右方向に長手となった姿勢の包装硬貨Kが、カセット72の傾斜方向に沿って並んで収納される。カセット72内において、これらの包装硬貨Kは、自重によって、まとまった状態で前端側へ片寄っており、前端部78においてによって前下側からせき止められた状態になっている。
6つのカセット72は、五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨、十円硬貨、五円硬貨および一円硬貨のそれぞれに対応するものであり、いずれかのカセット72には、五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨、十円硬貨、五円硬貨および一円硬貨のいずれかの金種の包装硬貨が収納される。つまり、カセット72は、金種に応じて複数設けられており、各カセット72には、出金のために準備された所定の金種の包装硬貨が収納される。なお、出金庫の数は、任意で設定されるので、複数であれば7つ以上であってもよい。
6つのカセット72は、五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨、十円硬貨、五円硬貨および一円硬貨のそれぞれに対応するものであり、いずれかのカセット72には、五百円硬貨、百円硬貨、五十円硬貨、十円硬貨、五円硬貨および一円硬貨のいずれかの金種の包装硬貨が収納される。つまり、カセット72は、金種に応じて複数設けられており、各カセット72には、出金のために準備された所定の金種の包装硬貨が収納される。なお、出金庫の数は、任意で設定されるので、複数であれば7つ以上であってもよい。
バケット74が下位置から上位置に向けて上昇すると、繰出機構76も昇降する。バケット74は、払い出し対象の包装硬貨Kを収容するカセット72の前端部に対向して停止し、最も前側にある包装硬貨Kを繰出機構76によってバケット74へ繰り出す。バケット74への包装硬貨Kの繰り出しは1本ずつ行われる。これにより、バケット74を下位置から上位置へと上昇させる過程で、出金対象の包装硬貨Kをバケット74に収容することができる。バケット74が上位置にまで上昇された後、第2のシャッター37が開放されることで、バケット74に収容されている包装硬貨Kが、第2の繰出機構77によって包装硬貨出金口35へと繰り出される。これにより、包装硬貨出金口35に包装硬貨Kが取出し可能となる。
図2に示すように、カード処理部18は、カード挿入口33の後側に設けられている。カード処理部18は、カードからID情報を読み出すためのカードリーダライタ(図示しない)と、カード挿入口33に挿入されたカードを、カード挿入口33とカードリーダライタの読み取り位置との間で搬送させるカード搬送機構(図示しない)とを含む。
図2に示すように、印字部19は、レシート発行口34の後側に設けられていて、外貨両替取引または釣銭準備取引に係る明細を記録用紙に印字し、それをレシートとして出力する。また、所定の操作を行うことで、金種別の在高情報や複数件の取引情報(取引ログ)を印字して出力することもできる。印字部19から出力されたレシートは、レシート発行口34から装置本体22の前方に向けて発行される。
図2に示すように、印字部19は、レシート発行口34の後側に設けられていて、外貨両替取引または釣銭準備取引に係る明細を記録用紙に印字し、それをレシートとして出力する。また、所定の操作を行うことで、金種別の在高情報や複数件の取引情報(取引ログ)を印字して出力することもできる。印字部19から出力されたレシートは、レシート発行口34から装置本体22の前方に向けて発行される。
図2および図3に示すように、貨幣処理装置1は、外国通貨および日本円の紙幣が入金され、当該紙幣を受け付ける処理を行うための入金部91と、日本円貨幣を出金する処理を行うための出金部92とを含む。この実施形態では、紙幣入出金口36および紙幣部15によって入金部91が構成されており、紙幣部15、バラ硬貨出金部16および包装硬貨出金部17によって出金部92が構成されている。この実施形態では、入金部91は、アメリカドル、ユーロ、人民元および韓国ウォンという4種の外国通貨の紙幣を受け付け可能である。また、入金部91は、日本円の紙幣として、一万円札、五千円札、二千円札および千円札の4金種の紙幣を受け付け可能である。
図5は、貨幣処理装置1の電気的構成を示すブロック図である。
制御部21は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されている。制御部21は、CPU等の演算部、記憶デバイスおよび入出力部を有している。制御部21には、記憶部84、操作表示部26、カード処理部18、印字部19、紙幣部15、識別部45、包装硬貨出金部17、バラ硬貨出金部16等が電気的に接続されている。さらに、制御部21は、通信I/F部85を介して、管理装置2(図1参照)や管理センター12(図1参照)と通信することができる。
制御部21は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されている。制御部21は、CPU等の演算部、記憶デバイスおよび入出力部を有している。制御部21には、記憶部84、操作表示部26、カード処理部18、印字部19、紙幣部15、識別部45、包装硬貨出金部17、バラ硬貨出金部16等が電気的に接続されている。さらに、制御部21は、通信I/F部85を介して、管理装置2(図1参照)や管理センター12(図1参照)と通信することができる。
記憶部84は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスによって構成されている。記憶部84は、貨幣処理装置1における処理に関する種々のデータやテーブルを記憶している。
制御部21は、紙幣入出金口36に投入された外貨を日本円貨幣に両替し、両替後の日本円貨幣を出金部92によって払い出す外貨両替処理を実行可能である。また、制御部21は、紙幣入出金口36に日本円貨幣(元金)を投入すること無しに、所定の金種の日本円貨幣を、釣銭準備のために出金部92によって払い出す第1の釣銭準備処理(第1の釣銭準備取引を実行するための処理)を実行可能である。さらに、制御部21は、紙幣入出金口36に投入された日本円貨幣を、所定の金種の日本円貨幣の釣銭に崩して出金部によって紙幣入出金口36に払い出す第2の釣銭準備処理(第2の釣銭準備取引を実行するための処理)を実行可能である。そして、制御部21は、これら3つの処理をそれぞれ切り換えて実行する。
制御部21は、紙幣入出金口36に投入された外貨を日本円貨幣に両替し、両替後の日本円貨幣を出金部92によって払い出す外貨両替処理を実行可能である。また、制御部21は、紙幣入出金口36に日本円貨幣(元金)を投入すること無しに、所定の金種の日本円貨幣を、釣銭準備のために出金部92によって払い出す第1の釣銭準備処理(第1の釣銭準備取引を実行するための処理)を実行可能である。さらに、制御部21は、紙幣入出金口36に投入された日本円貨幣を、所定の金種の日本円貨幣の釣銭に崩して出金部によって紙幣入出金口36に払い出す第2の釣銭準備処理(第2の釣銭準備取引を実行するための処理)を実行可能である。そして、制御部21は、これら3つの処理をそれぞれ切り換えて実行する。
図6は、貨幣処理装置1で実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。図7は、貨幣処理装置1の取引開始前の待機中に、操作表示部26に表示される外貨両替開始画面101(デフォルト画面(待機画面))の一例を示す図である。
前述のように、貨幣処理装置1において外貨両替取引と釣銭準備取引との双方を行うことができる。制御部21は、外貨両替処理(外貨両替取引を実行するための処理)を開始するための外貨両替開始画面101をデフォルト画面として操作表示部26に表示している(図6のステップS1)。操作表示部26にタッチ操作が行われるか、またはカード(この実施形態では、従業員カードCA1またはテナント用カードCA2)がカード挿入口33に挿入されるかを、制御部21は監視している(図6のステップS2,S4)。
前述のように、貨幣処理装置1において外貨両替取引と釣銭準備取引との双方を行うことができる。制御部21は、外貨両替処理(外貨両替取引を実行するための処理)を開始するための外貨両替開始画面101をデフォルト画面として操作表示部26に表示している(図6のステップS1)。操作表示部26にタッチ操作が行われるか、またはカード(この実施形態では、従業員カードCA1またはテナント用カードCA2)がカード挿入口33に挿入されるかを、制御部21は監視している(図6のステップS2,S4)。
デフォルト画面として外貨両替開始画面101を採用している理由は、次に述べる通りである。すなわち、貨幣処理装置1を日本国内の店舗Aに設置する場合、貨幣処理装置1を用いて外貨両替取引を行う一般客5は、外国人旅行客であることが想定される。このような外国人旅行客は、当該店舗に設置されている貨幣処理装置1を初めて使用するから、当該貨幣処理装置1の操作に慣れていない。このような状況で、仮に、操作表示部26に表示されるデフォルト画面が他の画面であると、外国人旅行客が、外貨両替用の画面に切り替えることができず、外貨両替処理を行えなかったり、操作エラーを引き起こしたりするおそれがある。当該貨幣処理装置1の操作に誤るおそれもある。そこで、この実施形態では、一般客(外国人旅行客を含む)の使い易さの向上を図るべく、外貨両替開始画面101をデフォルト画面として採用している。
一方、直営売り場Bの従業員6や外部テナントCの従業員7は、貨幣処理装置1の操作説明を受けていることを前提としている為、外貨両替開始画面101をデフォルト画面(待機画面)としても、従業員6,7等による操作エラー等が発生する可能性は低いものと考えられる。
貨幣処理装置1において、外貨両替取引を行おうとする一般客5は、操作表示部26(後述する両替ボタン102〜105)をタッチ操作する。一方、釣銭準備取引を行おうとする従業員6,7は、自身が所持するカード(従業員カードCA1またはテナント用カードCA2)を、カード挿入口33に挿入する。
貨幣処理装置1において、外貨両替取引を行おうとする一般客5は、操作表示部26(後述する両替ボタン102〜105)をタッチ操作する。一方、釣銭準備取引を行おうとする従業員6,7は、自身が所持するカード(従業員カードCA1またはテナント用カードCA2)を、カード挿入口33に挿入する。
図7に示すように、外貨両替開始画面101には、両替元の外貨の種別としてアメリカドルを選択する場合に操作されるアメリカドル両替ボタン102と、両替元の外貨の種別としてユーロを選択する場合に操作されるユーロ両替ボタン103と、両替元の外貨の種別として人民元を選択する場合に操作される人民元両替ボタン104と、両替元の外貨の種別として韓国ウォンを選択する場合に操作される韓国ウォン両替ボタン105と、「いらっしゃいませ」を意味する英語、中国語、韓国語の開始ガイダンス106とが表示される。各外貨両替ボタン102〜105には、対応する通貨を表す表示の他、当該通貨と日本円との現在の交換レートが表示されている。制御部21は、各通貨の現在の交換レートを管理装置2に照会し、取得した交換レートを、各外貨両替ボタン102〜105に表示させる。なお、待機状態においては、各開口部に貨幣や異物が投入されないように、第1〜第3のシャッター32,37,38は閉鎖状態にある。
外貨両替開始画面101(外貨両替画面27)が操作表示部26に表示されている状態で、タッチ操作を操作表示部26が受け付けた場合(具体的には、外貨両替ボタン102〜105のいずれかが選択操作された場合)(図6のステップS2でYES)、制御部21は、外貨両替処理の実行を開始する(図6のステップS3)。一方、外貨両替開始画面101(外貨両替画面27)が操作表示部26に表示されている状態で、カード挿入口33へのカードの挿入によりカード処理部18がカードを受け付けた場合(つまり、カードに含まれるID情報がカード処理部18に読み取られた場合)(図6のステップS4でYES)には、制御部21は、釣銭準備処理(第1の釣銭準備処理および第2の釣銭準備処理を含む処理)の実行を開始する(図6のステップS5)。
具体的には、カード処理部18が従業員カードCA1を受け付けた場合(つまり、従業員カードCA1に含まれるID情報がカード処理部18に読み取られた場合)、制御部21は、第1の釣銭準備処理の実行を開始する。また、カード処理部18がテナント用カードCA2を受け付けた場合(つまり、テナント用カードCA2に含まれるID情報がカード処理部18に読み取られた場合)、制御部21は、第2の釣銭準備処理の実行を開始する。
従業員カードCA1が投入されると、制御部21は、操作表示部26の表示を、外貨両替開始画面101から第1の釣銭準備画面28に切り換える。また、テナント用カードCA2が投入されると、制御部21は、操作表示部26の表示を、外貨両替開始画面101から第2の釣銭準備画面29に切り換える。また、釣銭準備処理の実行終了後には、制御部21は、操作表示部26の表示を、デフォルト画面である外貨両替開始画面101に復帰させる。
(外貨両替処理)
図8は、図6に示す外貨両替処理の流れを説明するためのフローチャートである。図9〜図19は、外貨両替処理における操作表示部26の表示内容の一例を示す図である。図20は、外貨両替処理において、貨幣処理装置1から発行されるレシート81の一例を示す図である。以下、外貨両替処理について、図1、図2、図5および図8を参照しながら説明する。図9〜図20は適宜参照する。
(外貨両替処理)
図8は、図6に示す外貨両替処理の流れを説明するためのフローチャートである。図9〜図19は、外貨両替処理における操作表示部26の表示内容の一例を示す図である。図20は、外貨両替処理において、貨幣処理装置1から発行されるレシート81の一例を示す図である。以下、外貨両替処理について、図1、図2、図5および図8を参照しながら説明する。図9〜図20は適宜参照する。
外貨両替開始画面101が操作表示部26に表示されている状態で、外貨両替ボタン102〜105のいずれかが選択されると(図8のステップS11)、制御部21は、紙幣入出金口36のシャッター(第3のシャッター38)を開放するとともに、図9〜図12に示すように、外貨入金案内画面107を操作表示部26に表示し、外国通貨の紙幣の紙幣入出金口36への投入を一般客5に促す。また、制御部21は、選択操作された外貨両替ボタン102〜105に対応する通貨を、両替元の外貨として記憶部84に記憶させる。外貨入金案内画面107以降の各外貨両替画面27において、各外貨両替画面27に含まれるガイダンスの言語は、選択された両替元の外貨が使用される国(地域)で使用される言語である。アメリカドル両替ボタン102またはユーロ両替ボタン103が選択操作された場合には、外貨両替画面27において英語表記でガイダンスされる。人民元両替ボタン104が選択操作された場合には、外貨両替画面27において中国語表記でガイダンスされる。韓国ウォン両替ボタン105が選択操作された場合には、外貨両替画面27において韓国語表記でガイダンスされる。各言語に対応する外貨両替画面27において、ガイダンスの言語以外に特段の相違はない。
図9には、アメリカドル両替ボタン102が選択操作された場合に表示される外貨入金案内画面107を示している。図10には、ユーロ両替ボタン103が選択操作された場合に表示される外貨入金案内画面107を示している。図11には、人民元両替ボタン104が選択操作された場合に表示される外貨入金案内画面107を示している。図12には、韓国ウォン両替ボタン105が選択操作された場合に表示される外貨入金案内画面107を示している。
外貨入金案内画面107より後の画面を示す各図(図13〜図19)では、アメリカドル両替ボタン102が選択操作された場合を例に挙げて説明する。前述のように、各言語に対応する外貨両替画面27において、ガイダンスの言語以外に特段の相違はない。なお、ユーロ両替ボタン103が選択操作された場合には、アメリカドル両替ボタン102が選択操作された場合とは異なり、外貨入金案内画面107、ならびに次に述べる外貨追加両替案内画面116(図15参照)および支払い画面120(図18参照)において、「BILLS」とのガイダンスに代えて「BANK NOTES」というガイダンスが表示される。
外貨入金案内画面107は、図9〜図12に示すように、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、紙幣入出金口36に紙幣を投入するように促すためのガイダンスおよびイラストと、選択操作された外貨両替ボタン102〜105に対応する通貨と日本円との交換レートを示す交換レート表示108とを表示している。交換レートは、管理装置2から取得された数値が採用される。この数値は、単純に為替レートを用いてもよいし、両替手数料分を考慮した数値を用いてもよい。
なお、一般客5は、外貨入金案内画面107の右上に表示されている取消しボタン109を選択することにより、外貨両替開始画面101に戻ることができる。
操作表示部26への外貨入金案内画面107の表示開始後において、一般客5は、外貨入金案内画面107の案内に従って外国通貨の紙幣(たとえばアメリカドル紙幣)を紙幣入出金口36に投入する。外国通貨の紙幣が紙幣入出金口36に投入されると(図8のステップS12でYES)、その後、第3のシャッター38が閉じられて、紙幣入出金口36が閉塞される。その後、制御部21は紙幣部15を駆動して、紙幣入出金口36に投入された外国通貨の紙幣を一時保留部30Dに向けて1枚ずつ搬送させる。
操作表示部26への外貨入金案内画面107の表示開始後において、一般客5は、外貨入金案内画面107の案内に従って外国通貨の紙幣(たとえばアメリカドル紙幣)を紙幣入出金口36に投入する。外国通貨の紙幣が紙幣入出金口36に投入されると(図8のステップS12でYES)、その後、第3のシャッター38が閉じられて、紙幣入出金口36が閉塞される。その後、制御部21は紙幣部15を駆動して、紙幣入出金口36に投入された外国通貨の紙幣を一時保留部30Dに向けて1枚ずつ搬送させる。
第3のシャッター38が閉じられた後は、制御部21は、図13に示すように、計数中である旨を示すための計数中画面110を操作表示部26に表示する。計数中画面110は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、待機すべき旨のガイダンスと、計時中である旨のイラストとを含む。
一時保留部30Dに向けて搬送させられる外国通貨の紙幣は、その搬送途中において識別部45によって、外貨種別、金種、正損、真偽等が識別される(図8のステップS13)。この識別部45による識別に基づき、入金された外国通貨の紙幣の枚数が金種ごとに計数され(図8のステップS13)、一時保留部30Dに混合状態で収納(保留)される。識別部45によって偽券が検出された場合には、入金リジェクト部54からリジェクトされる。また、選択操作された外貨両替ボタン102〜105に対応する通貨以外の紙幣であることが検出された場合にも、入金リジェクト部54からリジェクトされる。
一時保留部30Dに向けて搬送させられる外国通貨の紙幣は、その搬送途中において識別部45によって、外貨種別、金種、正損、真偽等が識別される(図8のステップS13)。この識別部45による識別に基づき、入金された外国通貨の紙幣の枚数が金種ごとに計数され(図8のステップS13)、一時保留部30Dに混合状態で収納(保留)される。識別部45によって偽券が検出された場合には、入金リジェクト部54からリジェクトされる。また、選択操作された外貨両替ボタン102〜105に対応する通貨以外の紙幣であることが検出された場合にも、入金リジェクト部54からリジェクトされる。
また、制御部21は、計数された外国通貨の紙幣の額を日本円に換算する(図8のステップS14)。制御部21は、管理装置2から取得した現在の交換レートに基づいて日本円への換算を行う。
外国通貨の紙幣の計数が終了すると、制御部21は、図14に示すように、計数結果の明細を示す計数終了画面111を操作表示部26に表示する(図8のステップS15)。
外国通貨の紙幣の計数が終了すると、制御部21は、図14に示すように、計数結果の明細を示す計数終了画面111を操作表示部26に表示する(図8のステップS15)。
計数終了画面111には、両替内容の明細112と、明細112を確認する旨のガイダンスと、交換レート表示108と、追加両替ボタン113(Deposit)と、確認ボタン114(Dispense)とが表示されている。明細112には、貨幣処理装置1への外貨(図14の例ではアメリカドル)の入金額と、それを日本円に両替した後の出金額とが表示されている。なお、貨幣処理装置1の外貨両替取引においては、日本円の出金額は10円未満の端数は切り捨てられる。
さらに、外国通貨の紙幣(たとえばアメリカドルの紙幣)を追加両替したい場合には、一般客5は、図14に示す計数終了画面111において追加両替ボタン113をタッチ操作により選択する。追加両替ボタン113が選択されると、制御部21は、紙幣入出金口36のシャッター(第3のシャッター38)を開放するとともに、図15に示すように、外貨追加両替案内画面116を操作表示部26に表示する。外貨追加両替案内画面116は、既に入金済みの外貨の額を表示するための入金済み外貨表示部117、および追加両替を行なわずに計数を終了させるための計数終了ボタン122(Finish Count)を設けた点を除いて、外貨入金案内画面107(図9等参照)と同じである。計数終了ボタン122が操作されると、制御部21は、紙幣入出金口36のシャッター(第3のシャッター38)を閉じるとともに、計数終了画面111を操作表示部26に表示する。
外貨追加両替案内画面116が操作表示部26に表示されている状態で、紙幣入出金口36に新たに外国通貨の紙幣が投入されると、その後、紙幣入出金口36が閉塞され、紙幣入出金口36に投入された外国通貨の紙幣が一時保留部30Dに向けて搬送させられる。そして、識別部45による計数が再度行われ、入金された外国通貨の紙幣の枚数が金種ごとに計数される。また、操作表示部26の表示が計数中画面110(図13参照)に切り換わる。そして、識別部45による計数が終了すると、制御部21は、計数終了画面111(図14参照)を操作表示部26に再度表示する。計数終了画面111の明細112には、追加入金を含めた外国通貨の紙幣(図14の例ではアメリカドル)の投入額と、それを日本円に両替した後の出金額とが表示される。
また、計数動作中に、リジェクト紙幣が検出された場合には、入金リジェクト部54へのリジェクト排出に併せて、制御部21は、入金リジェクト部54からのリジェクト紙幣の抜き取りを促す旨のガイダンスが表示されたリジェクト抜き取り待ち画面(図示しない)が操作表示部26に表示される。リジェクト紙幣が抜き取られた後、制御部21は、外貨追加両替案内画面116(図15参照)を操作表示部26に表示する。この状態で、紙幣入出金口36に瑕疵のない外国通貨の紙幣を投入すると、紙幣入出金口36が閉塞される。その後の動作は、追加入金の場合と同様である。
図14に示す計数終了画面111において確認ボタン114が操作されると(図8のステップS16でYES)、外貨両替取引における入金額が確定する。そして、制御部21は、両替貨幣(日本円)の出金処理を実行する(図8のステップS17)。具体的には、制御部21は、紙幣部15を制御して、出金すべき日本円の紙幣に対応する収納庫30A〜30Cから紙幣を搬送し、紙幣入出金口36に日本円の紙幣を排出する。また、制御部21は、バラ硬貨出金部16を制御して、出金すべき日本円のバラ硬貨に対応する硬貨収納庫56B〜56Eからバラ硬貨を搬送し、バラ硬貨出金口31に日本円のバラ硬貨を排出する。なお、出金される両替貨幣の金種別枚数は、10円〜一万円の貨幣によって、合計枚数が最小となるように自動計算されるものとする。
また、制御部21は、図16に示すように、出金中画面118を操作表示部26に表示する。出金中画面118は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、待機すべき旨のガイダンスと、出金中である旨のイラストとを含む。
全ての紙幣が紙幣入出金口36に排出されると、制御部21は、印字部19を制御して、両替明細の内容をレシート81に印字する(図8のステップS18)。これにより、レシート発行口34からレシート81が発行される。
全ての紙幣が紙幣入出金口36に排出されると、制御部21は、印字部19を制御して、両替明細の内容をレシート81に印字する(図8のステップS18)。これにより、レシート発行口34からレシート81が発行される。
図20に示すように、レシート81には、図14に示す計数終了画面111の明細112と同等の内容の両替明細が記載されている。具体的には、レシート81には、入金額の表示81A、出金額の表示81Bの他、交換レートの表示81C、入金額に対応する日本円の表示81D、および端数の表示81E等が記載される。ほかに、取引日時や、店舗コード、取引番号等が記載される。なお、図20では、両替元の外貨がアメリカドルである場合を例に挙げているので英語表記となっているが、両替元の外貨が中国元である場合のレシート81は中国語表記であるし、両替元の外貨が韓国ウォンである場合のレシート81は韓国語表記である。
また、レシート81の発行に併せて、制御部21は、図17に示すように、レシート発行画面119を操作表示部26に表示する。レシート発行画面119は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、レシート81をレシート発行口34から抜き取る旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
レシート81がレシート発行口34から抜き取られると、制御部21は、図18に示すように、支払い画面120を操作表示部26に表示する。支払い画面120は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、紙幣およびバラ硬貨を、出金口36,31から取り出す旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
レシート81がレシート発行口34から抜き取られると、制御部21は、図18に示すように、支払い画面120を操作表示部26に表示する。支払い画面120は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、紙幣およびバラ硬貨を、出金口36,31から取り出す旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
支払い画面120の表示後、出金対象の出金口が開放される。たとえば、第3のシャッター38が開かれて、紙幣入出金口36が開放されると共に、第1のシャッター32が開かれて、バラ硬貨出金口31が開放される(図8のステップS19)。一般客5は、紙幣入出金口36から日本円の紙幣を取り出すと共に、バラ硬貨出金口31から日本円のバラ硬貨を取り出す。そして、一般客5が、入出金口31,36から出金貨幣を取り出すと、制御部21は、入出金口31,36のシャッター(第1および第3のシャッター32,38)を閉じて、図19に示すように、後処理画面121を操作表示部26に表示して外貨両替処理を終了し、その後、操作表示部26に外貨両替開始画面101を表示する。つまり、操作表示部26の表示が、デフォルト画面である外貨両替開始画面101に復帰する。
外貨両替取引の終了の確定後には、制御部21は、紙幣部15を制御して、一時保留部30Dに一時的に収納されている外国通貨の紙幣を入金庫30Eに向けて搬送させる。これにより、紙幣入出金口36に元金として投入された外国通貨の紙幣が、入金庫30Eに入金される。
一方、一般客5は、図14に示す計数終了画面111において、計数終了画面111の右上に表示されている取消しボタン115(Cancel)を選択することにより、外貨両替取引を中止することができる。取消しボタン115が操作されると(図8のステップS20でYES)、貨幣処理装置1に投入されている外国通貨の紙幣が一般客5に返却される(図8のステップS21)。具体的には、制御部21は、紙幣部15を制御して、一時保留部30Dに収納されている外国通貨の紙幣を紙幣入出金口36に向けて搬送し、紙幣入出金口36に排出する。紙幣入出金口36に全ての外国通貨の紙幣が払い出された後、第3のシャッター38が開かれる(図8のステップS22)。紙幣入出金口36から一般客5によって外国通貨の紙幣が取り出されると、制御部21は、入出金口31,36のシャッター(第1および第3のシャッター32,38)を閉じて外貨両替処理を終了し、操作表示部26に外貨両替開始画面101(図7参照)を表示する。
(第1の釣銭準備処理)
図21は、図6に示す釣銭準備処理のうち、第1の釣銭準備処理の流れを説明するため
のフローチャートである。図22〜図30、図32および図33は、第1の釣銭準備処理における操作表示部26の表示内容の一例を示す図である。図31は、第1の釣銭準備処理において、貨幣処理装置1から発行されるレシート82の一例を示す図である。以下、第1の釣銭準備処理について、図1、図2、図5および図21を参照しながら説明する。図22〜図33は適宜参照する。
一方、一般客5は、図14に示す計数終了画面111において、計数終了画面111の右上に表示されている取消しボタン115(Cancel)を選択することにより、外貨両替取引を中止することができる。取消しボタン115が操作されると(図8のステップS20でYES)、貨幣処理装置1に投入されている外国通貨の紙幣が一般客5に返却される(図8のステップS21)。具体的には、制御部21は、紙幣部15を制御して、一時保留部30Dに収納されている外国通貨の紙幣を紙幣入出金口36に向けて搬送し、紙幣入出金口36に排出する。紙幣入出金口36に全ての外国通貨の紙幣が払い出された後、第3のシャッター38が開かれる(図8のステップS22)。紙幣入出金口36から一般客5によって外国通貨の紙幣が取り出されると、制御部21は、入出金口31,36のシャッター(第1および第3のシャッター32,38)を閉じて外貨両替処理を終了し、操作表示部26に外貨両替開始画面101(図7参照)を表示する。
(第1の釣銭準備処理)
図21は、図6に示す釣銭準備処理のうち、第1の釣銭準備処理の流れを説明するため
のフローチャートである。図22〜図30、図32および図33は、第1の釣銭準備処理における操作表示部26の表示内容の一例を示す図である。図31は、第1の釣銭準備処理において、貨幣処理装置1から発行されるレシート82の一例を示す図である。以下、第1の釣銭準備処理について、図1、図2、図5および図21を参照しながら説明する。図22〜図33は適宜参照する。
外貨両替開始画面101(図7参照)が操作表示部26に表示されている状態で、従業員6が、従業員カードCA1をカード挿入口33に挿入する。カード挿入口33に挿入されたカードはカード処理部18へ搬送され、カード処理部18においてカードからID情報が読み取られ、これにより、従業員6のID情報が制御部21に取得される。制御部21は、読み取ったID情報と、記憶部84に記憶されている従業員6のID情報とを照合して認証を行う。
認証が成功すると(すなわち、カード挿入口33に挿入されたカードが、真正の従業員カードCA1であることが確認されると)(図21のステップS31でYES)、制御部21は、図22に示すように、レジ番号入力画面131を操作表示部26に表示する。レジ番号入力画面131には、釣銭準備金の出金を希望するPOSレジスタ3のレジ番号の入力を従業員6に促すガイダンスと、レジ番号が空欄にされた設定用レジ番号表示132と、テンキー133とが表示される。従業員6は、テンキー133の操作により、釣銭準備金の出金を希望するPOSレジスタ3のレジ番号を入力することができる(図21のステップS32)。また、従業員6は、レジ番号入力画面131の右上に表示されている取消しボタン134を選択することにより、外貨両替開始画面101に戻ることができる。なお、レジ番号入力画面131を含む第1の釣銭準備画面28において、各第1の釣銭準備画面28に含まれるガイダンスの言語は日本語である。
入力されたレジ番号が、管理装置2に管理されている真正なレジ番号である場合、制御部21は、入力されたレジ番号のPOSレジスタ3を、第1の釣銭準備処理の対象として特定する。制御部21は、図23に示すように、出金パターン(出金を希望する金種および枚数(包装硬貨である場合は、その包装硬貨の本数))を選択するための出金内容選択画面135を操作表示部26に表示する。出金内容選択画面135を含む第1の釣銭準備画面28においては、入力されたレジ番号の表示130が適宜表示される。
出金内容選択画面135は、出金パターン選択表示136と、出金パターン選択表示136の選択内容をリセットするためのリセット(全訂正)ボタン137と、選択終了ボタン138とが表示されている。出金パターン選択表示136には、選択可能な貨幣の金種(五千円、千円、五百円、百円、五十円、十円、五円および一円)の金種表示と、各金種および枚数(包装硬貨である場合は、その包装硬貨の本数)を選択するための金種・枚数選択ボタンと、選択済みの貨幣の金額を金種毎に表示する選択済み金額表示部とが含まれている。なお、出金パターン選択表示136では、出金する硬貨の枚数(本数)は、バラ硬貨の枚数と、包装硬貨の本数とに分けて表示されている。また、選択済み貨幣の合計金額も表示される。
従業員6は、出金内容選択画面135を用いて出金パターンを作成(特定)する(図21のステップS33)。出金パターンの作成が終了すると、従業員6は、選択終了ボタン138を操作する。これにより、出金パターンの作成が完了する。
出金パターンの作成の完了後、制御部21は、図24に示すように、出金の明細を示す出金内容確認画面140を操作表示部26に表示する(図21のステップS34)。出金内容確認画面140には、選択された出金内容の明細141と、出金内容選択画面135に戻るための戻るボタン142と、確認ボタン143とが表示されている。
出金パターンの作成の完了後、制御部21は、図24に示すように、出金の明細を示す出金内容確認画面140を操作表示部26に表示する(図21のステップS34)。出金内容確認画面140には、選択された出金内容の明細141と、出金内容選択画面135に戻るための戻るボタン142と、確認ボタン143とが表示されている。
図24に示す出金内容確認画面140において確認ボタン143が操作されると(図21のステップS35でYES)、第1の釣銭準備取引の終了が確定する。そして、制御部21は、釣銭準備金(日本円)の出金処理を実行する(図21のステップS36)。具体的には、制御部21は、紙幣部15を制御して、出金すべき日本円の紙幣に対応する収納庫30A〜30Cから紙幣を搬送し、紙幣入出金口36に日本円の紙幣を排出する。また、制御部21は、バラ硬貨出金部16を制御して、出金すべき日本円のバラ硬貨に対応する硬貨収納庫56B〜56Eからバラ硬貨を搬送し、バラ硬貨出金口31に日本円のバラ硬貨を排出する。また、制御部21は、包装硬貨出金部17を制御して、出金すべき日本円の包装硬貨に対応するカセット72から包装硬貨を搬送し、包装硬貨出金口35に日本円の包装硬貨を排出する。
また、制御部21は、図25に示すように、出金中画面148を操作表示部26に表示する。出金中画面148は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、待機すべき旨のガイダンスと、出金中である旨のイラストとを含む。
全ての出金貨幣が各出金口(紙幣入出金口36、バラ硬貨出金口31、包装硬貨出金口35)に排出されると、制御部21は、印字部19を制御して、出金明細の内容をレシート82に印字する(図21のステップS37)。これにより、レシート発行口34からレシート82が発行される。
全ての出金貨幣が各出金口(紙幣入出金口36、バラ硬貨出金口31、包装硬貨出金口35)に排出されると、制御部21は、印字部19を制御して、出金明細の内容をレシート82に印字する(図21のステップS37)。これにより、レシート発行口34からレシート82が発行される。
図31に示すように、レシート82には、図24に示す出金内容確認画面140の明細141と同内容の出金明細が記載されている。具体的には、レシート82には、レジ番号の表示82A、出金日時、従業員ID、出金額の明細82B等が記載される。なお、図31に示すように、レシート82は日本語表記である。
また、レシート82の発行に併せて、制御部21は、図26に示すように、レシート発行画面149を操作表示部26に表示する。レシート発行画面149は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、レシート82をレシート発行口34から抜き取る旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
また、レシート82の発行に併せて、制御部21は、図26に示すように、レシート発行画面149を操作表示部26に表示する。レシート発行画面149は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、レシート82をレシート発行口34から抜き取る旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
レシート82がレシート発行口34から抜き取られると、制御部21は、図27に示すように、支払い画面150を操作表示部26に表示する。支払い画面150は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、紙幣および硬貨を、出金口31,35,36から取り出す旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
支払い画面150の表示後、出金対象の出金口が開放される。たとえば、第3のシャッター38が開かれて、紙幣入出金口36が開放され、第1のシャッター32が開かれて、バラ硬貨出金口31が開放されると共に、第2のシャッター37が開かれて、包装硬貨出金口35が開放される(図21のステップS38)。従業員6は、紙幣入出金口36から日本円の紙幣を取り出し、バラ硬貨出金口31から日本円のバラ硬貨を取り出すと共に、包装硬貨出金口35から日本円の包装硬貨を取り出す。
支払い画面150の表示後、出金対象の出金口が開放される。たとえば、第3のシャッター38が開かれて、紙幣入出金口36が開放され、第1のシャッター32が開かれて、バラ硬貨出金口31が開放されると共に、第2のシャッター37が開かれて、包装硬貨出金口35が開放される(図21のステップS38)。従業員6は、紙幣入出金口36から日本円の紙幣を取り出し、バラ硬貨出金口31から日本円のバラ硬貨を取り出すと共に、包装硬貨出金口35から日本円の包装硬貨を取り出す。
従業員6によって出金口31,35,36から出金貨幣が取り出されると、制御部21は、各出金口のシャッターを閉じて、図28に示すように、継続確認画面151を操作表示部26に表示する。継続確認画面151は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、第1の釣銭準備処理を継続するか否かを問いかけるガイダンスと、第1の釣銭準備処理を継続するか否かを選択操作するための操作ボタン152(「×いいえ」「○はい」)とを含む。
操作ボタン152の操作により、第1の釣銭準備処理の継続(「○はい」)が選択された場合(引き続き、他のPOSレジスタ3についての第1の釣銭準備処理を実行する場合)(図21のステップS39でYES)、制御部21は、図22に示すレジ番号入力画面131を操作表示部26に表示し、釣銭準備金の出金を次に希望するPOSレジスタ3のレジ番号の入力を従業員6に促す。この場合、図21のステップS32からステップS38までの各処理が繰り返される。これは、一人の従業員(フロアリーダー等)が、複数のレジの釣銭準備金を取り出しに来る運用に対応する処理である。
一方、操作ボタン152の操作により、第1の釣銭準備処理の非継続(「×いいえ」)が選択された場合(図21のステップS39でNO)には、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されている従業員カードCA1をカード挿入口33から排出(返却)する(図21のステップS41)。
また、従業員カードCA1の返却に併せて、制御部21は、図29に示すように、カード返却画面153を操作表示部26に表示する。カード返却画面153は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、従業員カードCA1をカード挿入口33から抜き取る旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
また、従業員カードCA1の返却に併せて、制御部21は、図29に示すように、カード返却画面153を操作表示部26に表示する。カード返却画面153は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、従業員カードCA1をカード挿入口33から抜き取る旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
従業員カードCA1がカード挿入口33から抜き取られると、制御部21は、図30に示すように、後処理画面154を操作表示部26に表示し、第1の釣銭準備処理を終了する。その後、所定時間が経過すると、操作表示部26に外貨両替開始画面101を表示する。つまり、操作表示部26の表示が、操作表示部26の表示が、デフォルト画面である外貨両替開始画面101に復帰する。
また、第1の釣銭準備処理の終了後において、制御部21は、通信I/F部85を介して、管理装置2に、出金対象のPOSレジスタ3のレジ番号およびその出金内容を送信する。
一方、従業員7は、図23に示す出金内容選択画面135および図24に示す出金内容確認画面140において、画面の右上に表示されている取消しボタン139,144を選択することにより、第1の釣銭準備取引を中止することができる。取消しボタン139,144が操作されると(図21のステップS40でYES)、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されている従業員カードCA1をカード挿入口33から排出(返却)する(図21のステップS41)。カード挿入口33から従業員7によって従業員カードCA1が抜き取られると、制御部21は、第1の釣銭準備処理を終了し、操作表示部26に外貨両替開始画面101(図7参照)を表示する。
一方、従業員7は、図23に示す出金内容選択画面135および図24に示す出金内容確認画面140において、画面の右上に表示されている取消しボタン139,144を選択することにより、第1の釣銭準備取引を中止することができる。取消しボタン139,144が操作されると(図21のステップS40でYES)、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されている従業員カードCA1をカード挿入口33から排出(返却)する(図21のステップS41)。カード挿入口33から従業員7によって従業員カードCA1が抜き取られると、制御部21は、第1の釣銭準備処理を終了し、操作表示部26に外貨両替開始画面101(図7参照)を表示する。
ところで、貨幣処理装置1による、第1の釣銭準備処理の対象となるPOSレジスタ3の個体の特定は、レジ番号入力画面131(図22参照)を用いて行うのではなく、各POSレジスタ3に割り当てられているレジカード(図示しない)を用いることによっておこなわれていてもよい。以降、この場合についての取り扱いについて、図1、図2、図5、図21、図32および図33を参照しながら説明する。
この場合、従業員カードCA1を用いた認証が成功すると(図21のステップS31でYES)、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されている従業員カードCA1をカード挿入口33から排出(返却)する。また、従業員カードCA1の返却に併せて、制御部21は、図32に示すように、カード返却画面156を操作表示部26に表示する。カード返却画面156は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、従業員カードCA1をカード挿入口33から抜き取る旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
従業員カードCA1がカード挿入口33から抜き取られると、制御部21は、図33に示すように、レジカード挿入案内画面157を操作表示部26に表示し、カード挿入口33へのレジカードの挿入を従業員7に促す。レジカード挿入案内画面157は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、レジカードを投入するように促すためのガイダンスおよびイラストとを表示している。また、従業員7は、レジカード挿入案内画面157の右上に表示されている取消しボタン158を操作することにより、外貨両替開始画面101に戻ることができる。
カード挿入口33に挿入されたレジカードはカード処理部18へ搬送され、カード処理部18においてレジカードからID情報が読み取られ、これにより、POSレジスタ3のID情報が制御部21に取得される。制御部21は、読み取ったID情報と、記憶部84に記憶されているPOSレジスタ3のID情報とを照合して認証を行う。
レジカードからID情報が読み取られた後、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されているレジカードをカード挿入口33から排出(返却)する。また、レジカードの返却に併せて、制御部21は、図32と同等のカード返却画面(図示しない)を操作表示部26に表示する。
レジカードからID情報が読み取られた後、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されているレジカードをカード挿入口33から排出(返却)する。また、レジカードの返却に併せて、制御部21は、図32と同等のカード返却画面(図示しない)を操作表示部26に表示する。
認証が成功すると(すなわち、カード挿入口33に挿入されたカードが、真正のレジカードであると)、制御部21は、図22に示すレジ番号入力画面131を操作表示部26に表示する。その後は、図21のステップS33以降の各処理が行われる。この場合、従業員カードCA1は既に従業員6に返却済みであるので、図21のステップS41の処理は行われない。
また、図21のステップS38の後、第1の釣銭準備処理を継続する場合(図21のステップS39でYES)には、従業員6は、釣銭準備金の出金を次に希望するPOSレジスタ3に割り当てられたレジカードを、カード挿入口33に挿入する。
(第2の釣銭準備処理)
図34は、図6に示す釣銭準備処理のうち、第2の釣銭準備処理の流れを説明するためのフローチャートである。図35〜図41は、第2の釣銭準備処理における操作表示部26の表示内容の一例を示す図である。図42は、第2の釣銭準備処理において、貨幣処理装置1から発行されるレシート83の一例を示す図である。以下、第2の釣銭準備処理について、図1、図2、図5および図34を参照しながら説明する。図35〜図42は適宜参照する。
(第2の釣銭準備処理)
図34は、図6に示す釣銭準備処理のうち、第2の釣銭準備処理の流れを説明するためのフローチャートである。図35〜図41は、第2の釣銭準備処理における操作表示部26の表示内容の一例を示す図である。図42は、第2の釣銭準備処理において、貨幣処理装置1から発行されるレシート83の一例を示す図である。以下、第2の釣銭準備処理について、図1、図2、図5および図34を参照しながら説明する。図35〜図42は適宜参照する。
外貨両替開始画面101(図7参照)が操作表示部26に表示されている状態で、従業員7が、テナント用カードCA2をカード挿入口33に挿入する。カード挿入口33に挿入されたカードはカード処理部18へ搬送され、カード処理部18においてカードからID情報が読み取られ、これにより、外部テナントCのID情報が制御部21に取得される。制御部21は、読み取ったID情報と、記憶部84に記憶されている外部テナントCのID情報とを照合して認証を行う。
認証が成功すると(すなわち、カード挿入口33に挿入されたカードが、真正のテナント用カードCA2であると判定すると)(図34のステップS51でYES)、制御部21は、紙幣入出金口36のシャッター(第3のシャッター38)を閉じて、図35に示すように、第2の釣銭準備処理処理の入金案内画面161を操作表示部26に表示し、日本円の紙幣の紙幣入出金口36への投入を従業員7に促す。入金案内画面161は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、紙幣入出金口36に紙幣を投入するように促すためのガイダンスおよびイラストとを表示している。また、従業員7は、入金案内画面161の右上に表示されている取消しボタン162を操作することにより、外貨両替開始画面101に戻ることができる。なお、入金案内画面161を含む第2の釣銭準備画面29において、各第2の釣銭準備画面29に含まれるガイダンスの言語は日本語である。入金案内画面161を含む第2の釣銭準備画面29においては、テナント用カードCA2に対応するテナント番号の表示160が適宜表示されている。また、外部テナントCのID情報に合わせて店舗名称を記憶部184に記憶しておけば、以降の処理画面に店舗名称を表示することができる。
操作表示部26への入金案内画面161の表示開始後において、従業員7は、入金案内画面161の案内に従って日本円の紙幣(たとえば一万円札や五千円札の高額紙幣)を紙幣入出金口36に投入する。日本円の紙幣が紙幣入出金口36に投入されると(図34のステップS52でYES)、その後、第3のシャッター38が閉じられて、紙幣入出金口36が閉塞される。その後、制御部21は紙幣部15を駆動して、紙幣入出金口36に投入された日本円の紙幣を一時保留部30Dに向けて1枚ずつ搬送させる。
第3のシャッター38が閉じられた後は、制御部21は、図36に示すように、紙幣を計数中である旨を示すための計数中画面163を操作表示部26に表示する。計数中画面163は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、待機すべき旨のガイダンスと、計時中である旨のイラストとを含む。
一時保留部30Dに向けて搬送させられる日本円の紙幣は、その搬送途中において識別部45によって、金種、正損、真偽等が識別される(図34のステップS53)。この識別部45による識別に基づき、入金された日本円の紙幣の枚数が金種ごとに計数され(図34のステップS53)、一時保留部30Dに混合状態で保留される。識別部45によって偽券が検出された場合には、入金リジェクト部54からリジェクトされる。また、外国通貨の紙幣であることが検出された場合にも、入金リジェクト部54からリジェクトされる。
一時保留部30Dに向けて搬送させられる日本円の紙幣は、その搬送途中において識別部45によって、金種、正損、真偽等が識別される(図34のステップS53)。この識別部45による識別に基づき、入金された日本円の紙幣の枚数が金種ごとに計数され(図34のステップS53)、一時保留部30Dに混合状態で保留される。識別部45によって偽券が検出された場合には、入金リジェクト部54からリジェクトされる。また、外国通貨の紙幣であることが検出された場合にも、入金リジェクト部54からリジェクトされる。
日本円の紙幣の計数が終了すると、制御部21は、図37に示すように、両替後の出金パターン(両替を希望する金種および枚数(包装硬貨である場合は、その包装硬貨の本数))を選択するための両替内容選択画面164を操作表示部26に表示する。
両替内容選択画面164は、出金パターン選択表示165と、出金パターン選択表示165の選択内容をリセットするためのリセット(全訂正)ボタン167と、追加入金(両替)ボタン168と、選択終了ボタン169とが表示されている。出金パターン選択表示165には、選択可能な貨幣の金種(五千円、千円、五百円、百円、五十円、十円、五円および一円)の金種表示と、各金種および枚数(包装硬貨である場合は、その包装硬貨の本数)を選択するための金種・枚数選択ボタンと、選択済みの貨幣の金額を金種毎に表示する選択済み金額表示部とが含まれている。さらに、入金金額や残金額が表示される。
両替内容選択画面164は、出金パターン選択表示165と、出金パターン選択表示165の選択内容をリセットするためのリセット(全訂正)ボタン167と、追加入金(両替)ボタン168と、選択終了ボタン169とが表示されている。出金パターン選択表示165には、選択可能な貨幣の金種(五千円、千円、五百円、百円、五十円、十円、五円および一円)の金種表示と、各金種および枚数(包装硬貨である場合は、その包装硬貨の本数)を選択するための金種・枚数選択ボタンと、選択済みの貨幣の金額を金種毎に表示する選択済み金額表示部とが含まれている。さらに、入金金額や残金額が表示される。
従業員7は、両替内容選択画面164を用いて出金パターンを作成(特定)する(図34のステップS54)。選択済み金額表示部165Cの表示額が入金された日本円の紙幣の額に達した状態(残金額が0になった状態)で、従業員7によって選択終了ボタン169が操作されることにより、出金パターンが確定する。
出金パターンの確定後、制御部21は、図38に示すように、両替内容の明細を示す両替内容確認画面170を操作表示部26に表示する(図34のステップS55)。両替内容確認画面170には、両替内容の明細172と、入金額表示173と、両替内容選択画面164に戻るための戻るボタン174と、追加入金(両替)ボタン175と、確認ボタン176とが表示されている。なお、明細172では、出金する硬貨の枚数(本数)は、バラ硬貨の枚数と、包装硬貨の本数とに分けて表示されている。
出金パターンの確定後、制御部21は、図38に示すように、両替内容の明細を示す両替内容確認画面170を操作表示部26に表示する(図34のステップS55)。両替内容確認画面170には、両替内容の明細172と、入金額表示173と、両替内容選択画面164に戻るための戻るボタン174と、追加入金(両替)ボタン175と、確認ボタン176とが表示されている。なお、明細172では、出金する硬貨の枚数(本数)は、バラ硬貨の枚数と、包装硬貨の本数とに分けて表示されている。
図37に示す両替内容選択画面164および図38に示す両替内容確認画面170において、日本円の紙幣を追加両替したい場合には、従業員7は、追加両替ボタン168または追加両替ボタン175をタッチ操作により選択する。追加両替ボタン168または追加両替ボタン175が選択されると、制御部21は、紙幣入出金口36のシャッター(第3のシャッター38)を閉じるとともに、追加両替案内画面(図示しない)を操作表示部26に表示し、日本円の紙幣の紙幣入出金口36への投入を従業員7に促す。この状態で、紙幣入出金口36に新たに日本円の紙幣が投入されると、その後、紙幣入出金口36が閉塞され、紙幣入出金口36に投入された日本円の紙幣が一時保留部30Dに向けて搬送させられる。そして、識別部45による計数が再度行われ、入金された日本円の紙幣の枚数が金種ごとに計数される。また、操作表示部26の表示が計数中画面163(図36参照)に切り換わる。そして、識別部45による計数が終了すると、制御部21は、追加計数された金額を合算した入金額に基づく両替内容選択画面164(図37参照)を操作表示部26に再度表示する。
また、計数動作中に、リジェクト紙幣が検出された場合には、入金リジェクト部54へのリジェクト排出に併せて、制御部21は、紙幣入出金口36のシャッター(第3のシャッター38)を開放するとともに、入金リジェクト部54からのリジェクト紙幣の抜き取りを促す旨のガイダンスが表示されたリジェクト抜き取り待ち画面(図示しない)が表示される。リジェクト紙幣が抜き取られた後、制御部21は、追加入金案内画面(図示しない)を操作表示部26に表示する。この状態で、紙幣入出金口36に紙幣を投入すると、紙幣入出金口36が閉塞される。その後の動作は、追加入金の場合と同様である。
図38に示す両替内容確認画面170において確認ボタン176が操作されると(図34のステップS56でYES)、第2の釣銭準備取引の両替内容が確定する。そして、制御部21は、釣銭準備金(日本円)の出金処理を実行する(図34のステップS57)。具体的には、制御部21は、紙幣部15を制御して、出金すべき日本円の紙幣に対応する収納庫30A〜30Cから紙幣を搬送し、紙幣入出金口36に日本円の紙幣を排出する。また、制御部21は、バラ硬貨出金部16を制御して、出金すべき日本円のバラ硬貨に対応する硬貨収納庫56B〜56Eからバラ硬貨を搬送し、バラ硬貨出金口31に日本円のバラ硬貨を排出する。また、制御部21は、包装硬貨出金部17を制御して、出金すべき日本円の包装硬貨に対応するカセット72からバケット74へ繰り出して包装硬貨を搬送し、包装硬貨出金口35へ日本円の包装硬貨を排出する。
また、制御部21は、図39に示すように、出金中画面178を操作表示部26に表示する。出金中画面178は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、待機すべき旨のガイダンスと、出金中である旨のイラストとを含む。
全ての出金貨幣が各出金口に排出されると、制御部21は、印字部19を制御して、両替明細の内容をレシート83に印字する(図34のステップS58)。これにより、レシート発行口34からレシート83が発行される。また、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されているテナント用カードCA2をカード挿入口33から排出(返却)する(図34のステップS58)。
全ての出金貨幣が各出金口に排出されると、制御部21は、印字部19を制御して、両替明細の内容をレシート83に印字する(図34のステップS58)。これにより、レシート発行口34からレシート83が発行される。また、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されているテナント用カードCA2をカード挿入口33から排出(返却)する(図34のステップS58)。
図42に示すように、レシート83には、図38に示す両替内容確認画面170の明細172と同内容の両替明細が記載されている。具体的には、レシート83には、両替日時、テナント番号の表示83A、入金額の明細83B、出金額の明細83C等が記載される。なお、図42に示すように、レシート83は日本語表記である。
また、レシート83の発行およびテナント用カードCA2の返却に併せて、制御部21は、図40に示すように、カード返却/レシート発行画面179を操作表示部26に表示する。カード返却/レシート発行画面179は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、レシート83をおよびテナント用カードCA2をそれぞれレシート発行口34およびカード挿入口33から抜き取る旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
また、レシート83の発行およびテナント用カードCA2の返却に併せて、制御部21は、図40に示すように、カード返却/レシート発行画面179を操作表示部26に表示する。カード返却/レシート発行画面179は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、レシート83をおよびテナント用カードCA2をそれぞれレシート発行口34およびカード挿入口33から抜き取る旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
レシート83がレシート発行口34から抜き取られ、かつテナント用カードCA2がカード挿入口33から抜き取られると、制御部21は、図41に示すように、支払い画面180を操作表示部26に表示する。支払い画面180は、貨幣処理装置1を正面から見たイメージと、紙幣および硬貨を、出金口31,35,36から取り出す旨のガイダンスおよびイラストとを含む。
支払い画面180の表示後、出金対象の出金口が開放される。たとえば、第3のシャッター38が開かれて、紙幣入出金口36が開放され、第1のシャッター32が開かれて、バラ硬貨出金口31が開放されると共に、第2のシャッター37が開かれて、包装硬貨出金口35が開放される(図34のステップS59)。従業員7は、紙幣入出金口36から日本円の紙幣を取り出し、バラ硬貨出金口31から日本円のバラ硬貨を取り出すと共に、包装硬貨出金口35から日本円の包装硬貨を取り出す。
そして、従業員7が、各出金口31,35,36から出金貨幣を取り出すと、制御部21は、各出金口のシャッター(シャッター32,37,38)を閉じるとともに、後処理画面(図30と同等の画面)を操作表示部26に表示して第2の釣銭準備処理を終了し、その後、操作表示部26に外貨両替開始画面101を表示する。つまり、操作表示部26の表示が、操作表示部26の表示が、デフォルト画面である外貨両替開始画面101に復帰する。
第2の釣銭準備取引の終了後には、制御部21は、紙幣部15を制御して、一時保留部30Dに一時的に収納されている日本円の紙幣を入金庫30Eに向けて搬送させる。これにより、紙幣入出金口36に元金として投入された日本円の紙幣が、入金庫30Eに入金される。
一方、従業員7は、図37に示す両替内容選択画面164および図38に示す両替内容確認画面170において、画面の右上に表示されている取消しボタン166,171を選択することにより、第2の釣銭準備取引を中止することができる。取消しボタン166,171が操作されると(図34のステップS60でYES)、貨幣処理装置1に投入されている日本円の紙幣が従業員7に返却される(図34のステップS61)。具体的には、制御部21は、紙幣部15を制御して、一時保留部30Dに収納されている日本円の紙幣を紙幣入出金口36に向けて搬送し、紙幣入出金口36に排出する。紙幣入出金口36に全ての日本円の紙幣が払い出された後、第3のシャッター38が開かれる(図34のステップS62)。また、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されているテナント用カードCA2をカード挿入口33から排出(返却)する。
一方、従業員7は、図37に示す両替内容選択画面164および図38に示す両替内容確認画面170において、画面の右上に表示されている取消しボタン166,171を選択することにより、第2の釣銭準備取引を中止することができる。取消しボタン166,171が操作されると(図34のステップS60でYES)、貨幣処理装置1に投入されている日本円の紙幣が従業員7に返却される(図34のステップS61)。具体的には、制御部21は、紙幣部15を制御して、一時保留部30Dに収納されている日本円の紙幣を紙幣入出金口36に向けて搬送し、紙幣入出金口36に排出する。紙幣入出金口36に全ての日本円の紙幣が払い出された後、第3のシャッター38が開かれる(図34のステップS62)。また、制御部21は、カード処理部18を制御して、貨幣処理装置1の内部に投入されているテナント用カードCA2をカード挿入口33から排出(返却)する。
紙幣入出金口36から従業員7によって日本円の紙幣が取り出され、かつカード挿入口33から従業員7によってテナント用カードCA2が抜き取られると、制御部21は、第2の釣銭準備処理を終了し、操作表示部26に外貨両替開始画面101(図7参照)を表示する。
以上により、この実施形態によれば、貨幣処理装置1において、外貨両替処理と、釣銭準備処理とが切り換えて実行される。そのため、外貨両替処理と釣銭準備処理とを個別に実行することができ、外貨両替処理および釣銭準備処理のそれぞれを円滑に行うことができる。
以上により、この実施形態によれば、貨幣処理装置1において、外貨両替処理と、釣銭準備処理とが切り換えて実行される。そのため、外貨両替処理と釣銭準備処理とを個別に実行することができ、外貨両替処理および釣銭準備処理のそれぞれを円滑に行うことができる。
ゆえに、外貨両替処理だけでなく釣銭準備処理(第1の釣銭準備処理および第2の釣銭準備処理)を行うことが可能であり、かつ、それぞれの処理を円滑に実行できる、貨幣処理装置1を提供することができる。
また、この実施形態では、外貨両替画面27(外貨両替開始画面101)が、デフォルト画面(待機画面)として操作表示部26に表示される。貨幣処理装置1を利用する一般客5(外国人観光客を含む)は、当該店舗Aに設置されている貨幣処理装置1をおそらく初めて使用するから、当該貨幣処理装置1の操作に慣れていない。外貨両替画面27をデフォルト画面(待機画面)として採用することにより、一般客5の使い易さの向上を図ることができる。
また、この実施形態では、外貨両替画面27(外貨両替開始画面101)が、デフォルト画面(待機画面)として操作表示部26に表示される。貨幣処理装置1を利用する一般客5(外国人観光客を含む)は、当該店舗Aに設置されている貨幣処理装置1をおそらく初めて使用するから、当該貨幣処理装置1の操作に慣れていない。外貨両替画面27をデフォルト画面(待機画面)として採用することにより、一般客5の使い易さの向上を図ることができる。
とくに、この実施形態では、外貨両替画面27のうち外貨両替開始画面101を、デフォルト画面として採用している。そのため、取引者はデフォルト画面(外貨両替ボタン102)をタッチ操作すれば直ちに外貨両替取引を開始することができ、これにより、外国人観光客の使い易さの向上をより、一層図ることができる。
また、この実施形態では、貨幣処理装置1の待機状態(すなわち、外貨両替開始画面101が操作表示部26に表示されている状態)においてカード処理部18がカードCA1,CA2を受け付けることにより、釣銭準備処理の実行が開始される。そのため、取引者は、他のタッチ操作を行うことなく、カードCA1,CA2をカード挿入口33に挿入するだけで釣銭準備処理の実行を開始できる。さらに、カード処理部18が読み取ったID情報の種別に応じて、その後に実行される釣銭準備処理の種別が第1の釣銭準備処理と第2の釣銭準備処理との間で選択される。そのため、カードCA1,CA2を取引者がカード挿入口33に挿入するだけで、そのカードCA1,CA2の種別に応じた所望の取引を開始することができる。
また、この実施形態では、貨幣処理装置1の待機状態(すなわち、外貨両替開始画面101が操作表示部26に表示されている状態)においてカード処理部18がカードCA1,CA2を受け付けることにより、釣銭準備処理の実行が開始される。そのため、取引者は、他のタッチ操作を行うことなく、カードCA1,CA2をカード挿入口33に挿入するだけで釣銭準備処理の実行を開始できる。さらに、カード処理部18が読み取ったID情報の種別に応じて、その後に実行される釣銭準備処理の種別が第1の釣銭準備処理と第2の釣銭準備処理との間で選択される。そのため、カードCA1,CA2を取引者がカード挿入口33に挿入するだけで、そのカードCA1,CA2の種別に応じた所望の取引を開始することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、デフォルト画面(待機画面)が操作表示部26に表示されている状態で、カード(従業員カードCA1またはテナント用カードCA2)の投入により、釣銭準備処理を開始するとして説明したが、これ以外を契機として釣銭準備処理が開始されるようになっていてもよい。
たとえば、前述の実施形態では、デフォルト画面(待機画面)が操作表示部26に表示されている状態で、カード(従業員カードCA1またはテナント用カードCA2)の投入により、釣銭準備処理を開始するとして説明したが、これ以外を契機として釣銭準備処理が開始されるようになっていてもよい。
具体的には、デフォルト画面(待機画面)として操作表示部26に表示される外貨両替開始画面101に、釣銭準備処理を実行するためのボタンやアイコン等が設けられており、このボタンやアイコンが取引者に操作されることにより、釣銭準備処理が開始されるようにしてもよい。
また、デフォルト画面(待機画面)として操作表示部26に表示される外貨両替開始画面101に、当該画面に表れない隠しコマンドが内蔵されており、当該画面の所定箇所等をおよび/または所定の操作手順で取引者が操作(隠しコマンドを操作)することにより、釣銭準備処理が開始されるようにしてもよい。
また、デフォルト画面(待機画面)として操作表示部26に表示される外貨両替開始画面101に、当該画面に表れない隠しコマンドが内蔵されており、当該画面の所定箇所等をおよび/または所定の操作手順で取引者が操作(隠しコマンドを操作)することにより、釣銭準備処理が開始されるようにしてもよい。
これらの場合、当該ボタンやアイコン操作、隠しコマンドにより、釣銭準備処理を実行するための画面(たとえば、図22に示すレジ番号入力画面131や図35に示す入金案内画面161)に切り換わるようになっていてもよい。
なお、操作表示部26にデフォルト画面(待機画面)が表示されている状態において、取引者からの操作が所定時間なかった場合に、所定のスクリーンセイバー画面が表示されるようになっていてもよい。この場合、操作者が操作表示部26にタッチするか、別途設けられる対人センサによって操作者の接近が検出されると、スクリーンセイバー画面の表示が解除されると、操作表示部26に外貨両替開始画面101が表示されるようになっていてもよい。
なお、操作表示部26にデフォルト画面(待機画面)が表示されている状態において、取引者からの操作が所定時間なかった場合に、所定のスクリーンセイバー画面が表示されるようになっていてもよい。この場合、操作者が操作表示部26にタッチするか、別途設けられる対人センサによって操作者の接近が検出されると、スクリーンセイバー画面の表示が解除されると、操作表示部26に外貨両替開始画面101が表示されるようになっていてもよい。
前述した実施形態では、選択された両替元の外貨と外貨両替画面27で使用されるガイダンスの言語とが1対1で対応付けられており、ガイダンスの言語として、「選択された両替元の外貨が使用される国(地域)で使用される言語」が自動的に選択される場合について説明した。しかしながら、ガイダンスの言語が取引者によって選択可能に設けられていてもよい。
具体的には、外貨両替画面27に、日本語を含む他の言語に切り替える切り替えボタン(アイコン)を設定し、この切り替えボタンの操作により、外貨両替画面27上においてガイダンスの言語を取引者が選択操作可能とする。たとえば、外貨両替画面27には、「選択された両替元の外貨が使用される国(地域)で使用される言語」がデフォルト表示されており、取引者が切り替えボタンを操作することにより、外貨両替画面27に表示されている言語を、前述した4つの言語(英語、中国語、韓国語および日本語)の間で切り換えることができる。
たとえば、海外旅行後に手元に残った外貨を、一般客5(日本人)が、貨幣処理装置1を用いて日本円貨幣に両替する場合に、切り替えボタンを操作して「日本語」を選択することにより、日本語のガイダンスを見ながら外貨両替処理を操作できる。
なお、ガイダンスの言語は、前述の4つの言語に限られず、他の言語であってもよい。この場合、主要な言語(フランス語、ドイツ語、スペイン語等)や、アジアの国の言語(マレー語、タイ語、インドネシア語等)を、ガイダンスの言語として用いることができる。
なお、ガイダンスの言語は、前述の4つの言語に限られず、他の言語であってもよい。この場合、主要な言語(フランス語、ドイツ語、スペイン語等)や、アジアの国の言語(マレー語、タイ語、インドネシア語等)を、ガイダンスの言語として用いることができる。
なお、ガイダンスの言語が変更された場合、これに連動して、レシート81,82,83の表示に使用される言語も変更される。
また、外貨両替処理において、両替元の外貨の金種の選択を、外貨両替ボタン102〜105ではなく、貨幣処理装置1に実際に投入される外貨の種別に基づいて、両替元の外貨の金種の選択するようにしてもよい。たとえば、識別部45において検出した外貨の種別に基づいて、両替元の外貨の種別を選択するようにしてもよい。たとえば、投入された外貨がアメリカドルと識別されれば、その後アメリカドルの貨幣を日本円貨幣に両替する外貨両替処理が開始する。この場合、外貨両替取引を希望する取引者による外貨両替ボタン102〜105の操作を省略することができ、これにより、取引者の操作動作を簡略化できる。
また、外貨両替処理において、両替元の外貨の金種の選択を、外貨両替ボタン102〜105ではなく、貨幣処理装置1に実際に投入される外貨の種別に基づいて、両替元の外貨の金種の選択するようにしてもよい。たとえば、識別部45において検出した外貨の種別に基づいて、両替元の外貨の種別を選択するようにしてもよい。たとえば、投入された外貨がアメリカドルと識別されれば、その後アメリカドルの貨幣を日本円貨幣に両替する外貨両替処理が開始する。この場合、外貨両替取引を希望する取引者による外貨両替ボタン102〜105の操作を省略することができ、これにより、取引者の操作動作を簡略化できる。
また、前述の実施形態では、1回の外貨両替処理において、両替元の外貨の種別として1種類の外国通貨しか設定できなかったが、複数種の外国通貨に係る貨幣を1回の外貨両替処理で、日本円貨幣に両替するようにしてもよい。たとえば、複数種の外国通貨に係る貨幣が混在した形で貨幣処理装置1に一括投入された場合に、貨幣処理装置1(たとえば識別部45)がそれらの貨幣を識別し、通貨種別ごとに日本円に換算して合計金額分の日本円を出金するようにしてもよい。
また、前述の実施形態に係る外貨両替処理において、出金パターンの選択を取引者が行えないようになっているが、出金パターンの選択を取引者が行えるようになっていてもよい。たとえば予め定める基本パターン(たとえば、出金される貨幣の合計枚数(包装硬貨である場合は、その包装硬貨の本数)が最小枚数となるようなパターン)がまず表示され、その表示内容を基に修正が施されるようになっていてもよい。このような基本パターンとして、たとえば千円紙幣が多い割合で出金されるパターンが用意されていてもよいし、百円硬貨(包装硬貨であってもよい)を多く出すパターンが用意されていてもよい。
また、外貨両替処理において、切り捨てられた出金額の端数(端数の表示81Eに表示される「端数」)の合計額が出力可能に設けられていてもよい。このような出金額の端数は、設置業者である店舗Aの雑利益になる。出金額の端数の合計額を出力できれば、店舗Aの税務処理を簡便に行うことが可能である。
また、外貨両替処理における入金額の上限や下限が設定可能となっていてもよい。この場合、たとえば、入金額の上限を円換算で五万円程度とし設定した場合、五万円相当額を超える入金貨幣は返却される。また、入金額の下限を円換算で千円程度とした場合は、入金額が千円相当額に達するまで、両替処理が実行されないものとする。
また、外貨両替処理における入金額の上限や下限が設定可能となっていてもよい。この場合、たとえば、入金額の上限を円換算で五万円程度とし設定した場合、五万円相当額を超える入金貨幣は返却される。また、入金額の下限を円換算で千円程度とした場合は、入金額が千円相当額に達するまで、両替処理が実行されないものとする。
また、貨幣処理装置1に入力されるPOSレジスタ3の個体情報(たとえばレジ番号)に基づいて、第1および第2の釣銭準備処理における出金内容(出金パターン)が決まるようにしてもよい。具体的には、第1および第2の釣銭準備処理における出金内容は、レジ番号に関連付けて記憶部84に記憶されており、レジ番号が入力されると、制御部21は、対応する出金内容を記憶部84から読み出されるようになっている。この場合、取引者による操作表示部26の操作により出金内容が確定されてもよいし、読み出された出金内容が一意的に確定されてもよい。
複数パターンの出金内容(出金パターン)を記憶部84に記憶させることもでき、レジ番号が入力されると、制御部21は、対応する複数パターンの出金内容を記憶部84から読み出して、操作表示部26に表示する。そして、取引者が、いずれかの出金内容を選択することで、出金内容が確定される。
また、第2の釣銭準備処理における出金内容を、レジ番号に関連付けて記憶部84に記憶させる場合には、当該出金内容を、貨幣処理装置1への入金金額と連携させる必要がある。
また、第2の釣銭準備処理における出金内容を、レジ番号に関連付けて記憶部84に記憶させる場合には、当該出金内容を、貨幣処理装置1への入金金額と連携させる必要がある。
また、前述の実施形態の第2の釣銭準備処理において、貨幣処理装置1に入金される日本円の紙幣の少なくとも一部が、入金庫30Eではなく、対応する金種の出金庫30A〜30Cに送られるようになっていてもよい。この第2の釣銭準備処理において出金庫30A〜30Cに送られた日本円の紙幣を、外貨両替処理における出金用の日本円貨幣として使用(リサイクル使用)してもよい。この場合、第2の釣銭準備処理において貨幣処理装置1に入金された日本円貨幣を有効活用できる。特に、出金庫30A〜30Cの中で在高が所定値以下となっている金種について、入金紙幣の中から当該金額の紙幣が対応する出金庫へ送り込まれる(但し、損券は除く)。
また、出金庫30A〜30Cの庫内在庫の適正値の下限(たとえば、次取引の禁止が必要なニアエンプティ値)が、外貨両替処理と釣銭準備処理とで、個別に設定されていてもよい。具体的には、一般客5向けのサービスを優先すべく、外貨両替処理における庫内在庫のニアエンプティ値を、釣銭準備処理における庫内在庫のニアエンプティ値よりも少なく(低値に)設定するようにしてもよい。この場合、機内在庫の減少に伴い、釣銭準備処理のニアエンプティ値に達すると、貨幣処理装置1において釣銭準備処理を行うことが不可能になるが、その後しばらくの間は、外貨両替処理を行うことは可能である。この場合、貨幣処理装置1を利用できない従業員6または従業員7は、貨幣処理装置1への紙幣の補充を待つか、あるいは、貨幣入出金装置9を利用して釣銭準備金を出金する。
また、カード処理部18として、非接触ICを読み取ることが可能な非接触式のカード処理部が用意される場合には、カード処理部18は、貨幣処理装置1の前面に配置される。この場合、従業員カードC1やテナント用カードC2、レジカードとしてICカードを用いることができる。
また、貨幣処理装置1において、外貨両替処理に併せて、日本円貨幣を日本円貨幣に両替する日→日両替処理が実行可能に設けられていてもよい。この日→日両替処理は、釣銭準備金を目的とするものではなく、たとえば、複数枚の低額紙幣を一万円札に交換する、いわゆる逆両替を行えてもよい。この場合、外貨両替開始画面101に、日→日両替処理を実行するためのボタンやアイコンがあってもよい。なお、日→日両替処理は、従業員カードCAやテナント用カードなしに両替を行うことができるから、日→日両替処理の実行には手数料が要求されるようになっていてもよい。
また、貨幣処理装置1において、外貨両替処理に併せて、日本円貨幣を日本円貨幣に両替する日→日両替処理が実行可能に設けられていてもよい。この日→日両替処理は、釣銭準備金を目的とするものではなく、たとえば、複数枚の低額紙幣を一万円札に交換する、いわゆる逆両替を行えてもよい。この場合、外貨両替開始画面101に、日→日両替処理を実行するためのボタンやアイコンがあってもよい。なお、日→日両替処理は、従業員カードCAやテナント用カードなしに両替を行うことができるから、日→日両替処理の実行には手数料が要求されるようになっていてもよい。
また、貨幣処理装置1は、外貨両替処理および第2の釣銭準備処理において、紙幣だけでなく硬貨も入金可能に設けられてもよい。
また、貨幣処理装置1は、第1の釣銭準備処理および第2の釣銭準備処理を、釣銭準備処理として実行可能であるとして説明したが、貨幣処理装置1において実行可能な釣銭準備処理が、第1の釣銭準備処理および第2の釣銭準備処理の一方のみであってもよい。
また、貨幣処理装置1は、第1の釣銭準備処理および第2の釣銭準備処理を、釣銭準備処理として実行可能であるとして説明したが、貨幣処理装置1において実行可能な釣銭準備処理が、第1の釣銭準備処理および第2の釣銭準備処理の一方のみであってもよい。
また、貨幣処理装置1は入金機能を有しているので、直営売り場Bの従業員(従業員6であってもよい)が、直営売り場Bの各POSレジスタ3に溜まった一万円札を貨幣処理装置1に入金するような運用を行ってもよい。このような運用を行う場合、貨幣入出金装置9を廃止することもできる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
1 :貨幣処理装置
2 :管理装置
18 :カード処理部(ID情報受付手段、入力情報受付手段)
26 :操作表示部(表示部、操作部)
27 :外貨両替画面
28 :第1の釣銭準備画面(釣銭準備画面)
29 :第2の釣銭準備画面(釣銭準備画面)
91 :入金部
92 :出金部
100 :貨幣処理システム
101 :外貨両替開始画面
A :店舗
2 :管理装置
18 :カード処理部(ID情報受付手段、入力情報受付手段)
26 :操作表示部(表示部、操作部)
27 :外貨両替画面
28 :第1の釣銭準備画面(釣銭準備画面)
29 :第2の釣銭準備画面(釣銭準備画面)
91 :入金部
92 :出金部
100 :貨幣処理システム
101 :外貨両替開始画面
A :店舗
Claims (11)
- 第1通貨の貨幣を出金する出金部と、
前記第1通貨と異なる第2通貨の貨幣を含む貨幣を受け付ける入金部と、
前記入金部に受け付けられた第2通貨の貨幣を第1通貨に両替し、両替後の第1通貨の貨幣を前記出金部によって出金する外貨両替処理と、第1通貨である釣銭用貨幣の準備のために、所定の金種からなる第1通貨の貨幣を前記出金部によって出金する釣銭準備処理とを切り換えて実行する制御部とを含むことを特徴とする、貨幣処理装置。 - 取引者によって視認される表示部をさらに含み、
前記制御部は、前記外貨両替処理を行うための外貨両替画面と、前記釣銭準備処理を行うための釣銭準備画面とを前記表示部に切り換えて表示し、
前記制御部は、前記外貨両替画面をデフォルト画面として前記表示部に表示することを特徴とする、請求項1に記載の貨幣処理装置。 - 取引者からの操作を受け付けるための操作部をさらに含み、
前記デフォルト画面として表示される外貨両替画面は、前記外貨両替処理を開始するための外貨両替開始画面を含み、
前記外貨両替開始画面が前記表示部に表示されている状態で前記操作部が所定の操作を受け付けた場合に、前記制御部は前記外貨両替処理を開始することを特徴とする、請求項2に記載の貨幣処理装置。 - 所定の入力を受け付けるための入力情報受付手段をさらに含み、
前記外貨両替画面が前記表示部に表示されている状態で前記入力受付手段が前記所定の入力を受け付けた場合に、前記制御部は、前記表示部の表示を、前記釣銭準備画面に切り換えることを特徴とする、請求項2または3に記載の貨幣処理装置。 - 前記制御部は、前記釣銭準備処理の実行終了後に、前記表示部の表示を、前記デフォルト画面に復帰させることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
- 前記制御部は、前記釣銭準備処理として、前記入金部への入金無しに前記所定の金種の第1通貨の貨幣を出金する第1の釣銭準備処理と、前記入金部に入金される第1通貨の貨幣と交換で前記所定の金種の第1通貨の貨幣を出金する第2の釣銭準備処理とを切り換えて実行することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
- ID情報を受け付けるためのID情報受付手段をさらに含み、
前記外貨両替画面が前記表示部に表示されている状態で前記ID情報受付手段が所定の第1のID情報を受け付けた場合に、前記制御部は、前記表示部の表示を、前記第1の釣銭準備処理を行うための第1の釣銭準備画面に切り換え、
前記外貨両替画面が前記表示部に表示されている状態で前記ID情報受付手段が、前記第1のID情報と異なる所定の第2のID情報を受け付けた場合に、前記制御部は、前記表示部の表示を、前記第2の釣銭準備処理を行うための第2の釣銭準備画面に切り換えることを特徴とする、請求項6に記載の貨幣処理装置。 - 前記制御部は、前記釣銭準備処理として、前記入金部に入金される第1通貨の貨幣と交換で前記所定の金種の第1通貨の貨幣を出金する第2の釣銭準備処理を実行し、
前記第2の釣銭準備処理において前記入金部に入金された第1通貨の貨幣は、前記外貨両替処理において出金される第1通貨の貨幣として使用されることを特徴とすることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。 - 第1通貨は日本円であり、第2通貨は日本円以外の一または複数の外国貨幣である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
- 第1通貨の貨幣を出金する出金部と、前記第1通貨と異なる第2通貨の貨幣を含む貨幣を受け付ける入金部を含む貨幣処理装置において実行される貨幣処理方法であって、
前記入金部に入金される第2通貨の貨幣を第1通貨の貨幣に両替する外貨両替を行う外貨両替工程と、
第1通貨の釣銭の準備のために、所定の金種の第1通貨を前記出金部によって出金する釣銭準備工程と、
前記外貨両替工程と前記釣銭準備程とを互いに切り換えて実行する切り換え工程とを含むことを特徴とする、貨幣処理方法。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の貨幣処理装置と、前記貨幣処理装置に通信可能に接続された管理装置とを含む貨幣処理システムにおいて、
前記第1通貨と前記第2通貨との交換レートを記憶する記憶部を含み、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記交換レートに基づいて、前記外貨両替処理を実行することを特徴とする、貨幣処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016042516A JP2017157155A (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 貨幣処理装置、貨幣処理方法および貨幣処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016042516A JP2017157155A (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 貨幣処理装置、貨幣処理方法および貨幣処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017157155A true JP2017157155A (ja) | 2017-09-07 |
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ID=59809825
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JP2016042516A Pending JP2017157155A (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 貨幣処理装置、貨幣処理方法および貨幣処理システム |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019079161A (ja) * | 2017-10-23 | 2019-05-23 | デュプロ精工株式会社 | 通貨換算装置 |
JP2019092874A (ja) * | 2017-11-22 | 2019-06-20 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 情報処理装置及び換算装置 |
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2016
- 2016-03-04 JP JP2016042516A patent/JP2017157155A/ja active Pending
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