以下、本発明の一実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の一実施の形態の物品払出機として機能する景品払出機18を備えた遊技データ収集システム1の概要図を示す。
この遊技データ収集システム1では、複数のパチンコ機2および複数のパチンコ機2のそれぞれに接続された台間機3、4、複数のスロットマシン5およびメダル払出用の台間機6間に接続された台間機6が島コンピュータ7を介してネットワーク8に接続されている。
また、ネットワーク8には、例えば、遊技媒体であるパチンコ玉やメダルの数量を計数して貯玉数とする計数機9、受け入れた会員用ICカードまたは非会員用ICカードの度数(有価価値)残高を現金で返却する精算機10、受け入れた会員用ICカードや貯玉数の情報が記録されたレシートから貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機18が併設される場合、景品払出機18へ払い出す景品の種別と数量を指示する景品管理機(POS)11などが接続されている。
さらに、会員用ICカードに記憶されたIDに基づいて管理装置13の記憶部に記憶された貯玉数があれば再プレー用貯玉数の情報を書き換える旨の要求信号を、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、再プレーを行える状態にする再プレー受付機12、受け入れた紙幣額に対して購入度数ボタンで選択された金額に対応する度数を、会員用ICカードに更新したり、その金額に対応する度数が記憶された非会員用ICカードの発行を行う発券機20、各遊技機の上部に取り付けられ、各遊技機における、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を表示するデータ表示機21、各遊技機の、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を検索可能であり、その検索情報を表示部に表示して遊技者に提供するデータ公開機22などが接続されている。
ここで、会員の遊技者とは、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの属性情報が会員の遊技者を互いに識別するIDに基づいて管理装置に登録され、会員用ICカードを有する遊技者をいう。また、非会員の遊技者とは、会員登録されていない一般の遊技者をいう。
また、会員用ICカードや非会員用ICカードには、例えば、ICチップと、そのICチップを取り巻くアンテナ部とを有し、アンテナ部を介してICチップに情報の読み書きをすることができる非接触型の記憶媒体などが使用される。
上記した各機器からの情報は、ネットワーク8を介して管理装置13に出力され、さらに、プロトコルコンバータ14、モデム15を介して外部の統括情報センタ24の統括管理装置25に送信される。この統括管理装置25には、例えば、他の遊技ホールからの情報も送信され、統括管理装置25では、各遊技ホール毎の集計やグループ遊技ホール全体における集計などを行うこともできる。また、統括管理装置25において集計された情報を各遊技ホールの管理装置13に備えられたパーソナルコンピュータ17などで見ることができる。一方、管理装置13からの情報は、ネットワーク8を介して各機器に出力することもできる。
また、上記した遊技データ収集システム1において、島コンピュータ7を除いた遊技機端末装置27から直接管理装置13に伝送する構成としてもよいし、島コンピュータ7を管理装置13に内蔵させてもよい。そして、管理装置13および島コンピュータ7などの少なくとも1つを遊技データ収集装置として機能させることも可能である。以下の実施の形態では、管理装置13を遊技データ収集装置として機能させた場合の実施の形態について説明する。また、管理装置13は、遊技データ収集装置としての機能を有するが、上記した台間機3、4、6、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発券機20、データ表示機21、データ公開機22などの機器からの情報を管理するという他の管理装置としての機能も備えている。
なお、勿論、島コンピュータ7を遊技データ収集装置として機能させた場合においても、管理装置13を遊技データ収集装置として機能させた場合と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の一実施の形態の物品払出機として機能する景品払出機18について、図を参照して説明する。
図2には、本発明の一実施形態における景品払出機18の正面から(遊技者側から)の斜視図が示されている。図3には、背面扉31が閉じられた状態の景品払出機18の背面から(カートリッジ挿入側から)の斜視図が示されている。また、図4には、背面扉31が開かれた状態の景品払出機18の背面から(カートリッジ挿入側から)の斜視図が示されている。
図2に示すように、景品払出機18の最上部には、景品払出ユニット34が設けられている。この景品払出ユニット34には、特殊景品Wを排出するための景品払出口35が、景品払出ユニット34の長手方向に6箇所設けられている。この景品払出口35は、特殊景品Wの排出時以外は、景品押出部36の押出面によって閉鎖されている。
景品払出口35から景品押出部36によって特殊景品Wが排出される排出天板37には、各景品払出口35に対応して、凹部が設けられ、その凹部に、例えばLEDランプなどで構成される払出口指示点灯部38が配置されている。そして、払出口指示点灯部38を配置した凹部は、排出天板37と凹凸なく平面になるように、例えば透明なアクリル板などで封鎖されている。そして、特殊景品Wが排出される景品払出口35に対応した払出口指示点灯部38が点灯し、遊技者に特殊景品Wが排出される景品払出口35を示している。
ここで示した景品払出機18は、6箇所の景品払出口35が設けられているので、最大6種類の特殊景品Wを同時に排出することができる。また、景品払出機18に設けられる景品払出口35は、6箇所に限られるものではなく、例えば、払い出される特殊景品Wの種類によって、景品払出口35の数を増減してもよい。
また、景品払出ユニット34の右上面には、払い出される特殊景品Wの種類および数量を表示するための表示部39が設置されている。この表示部39は、例えば液晶モニタなどで構成される。
さらに、景品払出ユニット34の上面の両端には、スピーカ40が設けられ、例えば遊技者に対して「いらっしゃいませ」、「景品が出るまでしばらくお待ち下さい」などの音声情報が発せられる。
また、景品払出機18には、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などから主に構成される主制御手段48が設けられている。また、後述する各景品搬送ユニット44には、各景品搬送ユニット44を制御するための、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などから主に構成される制御手段50が設けられている。ここで、主制御手段48および制御手段50におけるCPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。また、各制御手段50は、主制御手段48と通信可能に接続されており、例えば、主制御手段48からの情報に基づいて、各景品搬送ユニット44の動作などを制御する。
図3に示すように、景品払出機18の背面側には、施錠機構31aを備えた背面扉31が設けられている。また、この背面扉31には、把持部31bが設置され、その把持部31bを把んで背面扉31の開閉を行う。
施錠機構31aは、例えば、鍵などによって施錠または開錠が可能な構造で構成され、各制御手段50と回線を介して接続されている。また、施錠機構31aは、この構成に限るものではなく、外部からの入力信号などで電気的に施錠または開錠が可能な構造で構成してもよい。
また、図4に示されているように、一方の背面扉31の側面には、背面扉31が閉じられたことを検知する背面扉開扉検知手段31cが配設されている。この背面扉開扉検知手段31cは、例えば、接点スイッチなどで構成され、一方の背面扉31の側面に配設された背面扉開扉検知手段31cに、対向する背面扉31の側面が接触したことを検知し、背面扉31が閉じられたことを検知する。ここで、背面扉開扉検知手段31cは、主制御手段48と回線を介して接続されている。
また、レーンとしては、景品払出機18の内部には、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から着脱可能に収容し、上部に上部ユニット42、下部に下部ユニット43が設けられた景品搬送ユニット44、および景品払出口35が、景品払出機18の長手側横方向に6個並べて構成されている。
また、景品搬送ユニット44には、景品カートリッジ挿入口32を閉鎖可能な開閉扉として機能するカートリッジ挿入口扉45が設置され、その一端側は、例えば、蝶番などの回動支持部材45bで景品搬送ユニット44に固定されている。この回動支持部材45bを設けることによって、回動支持部材45bを軸としてカートリッジ挿入口扉45を開閉することができる。
また、カートリッジ挿入口扉45の固定側とは反対側の縁部には、係止開口部45aが設けられている。この係止開口部45aは、カートリッジ挿入口扉45を閉めたときに、この係止開口部45aに対応して景品搬送ユニット44に設置されたロック機能部49を係止し、カートリッジ挿入口扉45を施錠するものである。ここで、ロック機能部49は、各制御手段50と回線を介して接続されている。さらに、カートリッジ挿入口扉45には、カートリッジ挿入口扉把持部45cが設置されている。
また、ロック機能部49が設置された景品搬送ユニット44の下方には、カートリッジ挿入口扉45の開閉を検知する接点スイッチ47が設置されている。この接点スイッチ47は、各制御手段50と回線を介して接続されている。
ここで示された実施の形態では、6個の景品搬送ユニット44が積層されて構成されているが、景品搬送ユニット44は6個に限られるものではなく、例えば、払い出される特殊景品Wの種類によって、景品搬送ユニット44の数を増減してもよい。なお、上述した特殊景品Wが排出される景品払出口35の数は、この景品搬送ユニット44の数に対応している。
また、図4に示すように、景品払出機18の背面側には、景品払出ユニット34の上部に、景品払出機18の背面側に向いて操作表示パネル41が設けられている。この操作表示パネル41には、払い出される特殊景品Wの種類および数量を表示するための、例えば液晶モニタなどで構成される表示部41a、操作表示パネル41の左右の端部には、特殊景品Wの補充要求や搬送不良などのエラー発生に点灯するエラー発生点灯部41bが設けられている。
また、景品払出機18は、2台の景品管理装置(POS)と通信回線によって接続することができ、操作表示パネル41には、何台の景品管理装置(POS)と接続されているかを示す併設景品管理装置数点灯部41cが設けられている。この併設景品管理装置数点灯部41cは、例えばLEDランプなどで構成され、景品管理装置(POS)が1台併設されている場合には、併設景品管理装置数点灯部41cが1つ点灯し、景品管理装置(POS)が2台併設されている場合には、併設景品管理装置数点灯部41cが2つ点灯する。また、併設景品管理装置数点灯部41cに近接して、景品払出機18のレディ状態を示すレディ点灯部41dが設けられている。このレディ点灯部41dも、例えばLEDランプなどで構成されている。
また、操作表示パネル41には、リセットボタン41g、モード切替ボタン41hが設けられ、さらに開閉可能なパネル41eの内部にテンキー41fが設けられている。設定モードは、モード切替ボタン41hとテンキー41fによって設定され、テンキー41fでは、例えば取り扱う特殊景品Wの種類の数、各景品カートリッジ33に収納された特殊景品Wの種類などの設定を行う。
次に、図5および6を参照して、景品カートリッジ33の構成について説明する。
図5には、景品カートリッジ33の斜視図が示されており、図6には、景品カートリッジ33の一方の側面の一部を示す斜視図が示されている。
景品カートリッジ33は、全体として直方体からなり、複数の一列に並べられた直方体空間からなる各景品収納部100から構成される。この実施の形態では、景品カートリッジ33は、3個の景品収納部100から構成されているが、これに限られるものではなく、景品収納部100の数を増減してもよい。
景品収納部100の底面には、中央部および前部の一部が切欠され、ほぼC字型に形成された景品ストッパ101が固着され、景品収納部100内に積層される特殊景品Wを支持する。この景品ストッパ101の切欠の形状は、景品収納部100内に収納される特殊景品Wを昇降させる支持部材および支持部材を支持しリフト機構によって押し上げられる昇降台が移動可能であり、かつ景品収納部100内に収納される特殊景品Wを支持できるものであれば、C字型に限られるものではない。
景品収納部100の背面および両側面は壁面で形成され、隣接する景品収納部100の側面は共有している。景品収納部100の前面および天井面は開口されている。景品収納部100の側面前部には、板状のガイド102が景品収納部100に沿って設けられている。各景品収納部100には、例えば特殊景品Wの厚さが3mmの場合には、150個収納することができ、3個の景品収納部100で合計450個の特殊景品Wを収納することができる。また、例えば特殊景品Wの厚さが1.5mmの場合には、300個収納することができ、3個の景品収納部100で合計900個の特殊景品Wを収納することができる。但し、特殊景品Wは手作りによる製品であるので、厚みや寸法が一定していないため意図した収納個数を収納できないことや、より多く収納する場合がある。
また、景品カートリッジ33の一方の外側面には、挿入用把持部103が配置されている。景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32に挿入する際に、従業員などがこの挿入用把持部103を握って挿入を行う。なお、この景品カートリッジ33の上部には、複数の景品収納部100の天井面を被覆する大きさで構成されたカートリッジカバー(図示しない)を装着することができる。このカートリッジカバーは、景品カートリッジ33を持ち運ぶ際に、景品カートリッジ33に装着して使用するもので、例えば従業員などがカートリッジカバーに設けられた持運び用把持部(図示しない)を握って持ち運ぶ。なお、このカートリッジカバーは、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32に挿入する際には外される。
また、図6に示すように、景品カートリッジ33の挿入用把持部103の設置された外側面とは反対側の外側面に、金属板からなるマグネット用プレート106が配設されている。この実施の形態では、景品カートリッジ33の外側面に、2個のマグネット用プレート106が所定の位置に配設されているが、これに限るものではない。
このマグネット用プレート106は、後述するキャッチ手段110にマグネット用プレート106と対応して配設されたマグネット111と磁気的に接続され、キャッチ手段110に設置されたホール素子を用いて、景品カートリッジ挿入口32に挿入された景品カートリッジ33が適切なものであるかを判定する。
また、景品カートリッジ33は、図7に示すように、景品カートリッジ挿入口32から景品払出機18内に挿入され、設置される。
次に、景品払出機18の内部の構成の一例について、図7、8および9を参照して説明する。
図8には、景品払出機18の一部の内部構造を示した斜視図が示されている。なお、図8は、景品払出機18の1つの景品搬送ユニット44、景品払出ユニット34について示したものであり、操作表示パネル41などの記載は省略している。また、図9には、景品カートリッジ33がカートリッジ設置板134に載置された状態を示す平面図である。
図8に示されているように、景品払出機18は、下部ユニット43、景品カートリッジ挿入口32、上部ユニット42から構成される景品搬送ユニット44と、この景品搬送ユニット44と排出天板37を介して積層配置された景品払出ユニット34とから主に構成されている。
景品カートリッジ挿入口32の下端位置の両側には、景品カートリッジ挿入口32から奥部まで、カートリッジガイドレール130が帯状に設置されている。このカートリッジガイドレール130の一部は、特殊景品Wを昇降させる支持部材131および支持部材131を支持する昇降台132が移動可能に切欠されている。
また、両側のカートリッジガイドレール130間に渡って複数本のガイドローラ133が設置される。このガイドローラ133上には、景品カートリッジ33を支持するカートリッジ設置板134が載置されている。
このカートリッジ設置板134の景品カートリッジ挿入口32の奥側の端部には、図6に示すように、キャッチ手段110が立設されている。カートリッジ設置板134上に景品カートリッジ33が載置されると、キャッチ手段110に配設されたマグネット111と、景品カートリッジ33の外側面に配設されたマグネット用プレート106とが磁気的に接続される。そして、キャッチ手段110に設置されたホール素子(図示しない)を用いて、景品カートリッジ挿入口32に挿入された景品カートリッジ33が適切なものであるかを判定し、適切でない場合には、例えば、ブザーなどで知らせることができる。このホール素子は、制御手段50または主制御手段48に回線を介して接続されている。
また、カートリッジ設置板134には、カートリッジ設置板134に載置する景品カートリッジ33の景品ストッパ101の各切欠に対応して切欠部135が設けられている。この切欠部135は、特殊景品Wを昇降させる支持部材131および支持部材131を支持する昇降台132が移動可能に切欠されている。
さらに、カートリッジ設置板134の下部端面には、下部ユニット43の底部に設置されたステッピング駆動モータ136からの動力を伝達するタイミングベルト137のギヤ部と係合するギヤ部(図示しない)が設けられている。そして、ステッピング駆動モータ136を駆動することで、カートリッジ設置板134は、ガイドローラ133上を移動する。なお、ステッピング駆動モータ136は、接続される制御手段50の指示により正逆回転される。なお、制御手段50は、主制御手段48からの情報に基づいて、ステッピング駆動モータ136などの制御を行っている。
ここで、制御手段50は、カートリッジ設置板134上に設置された景品カートリッジ33の移動位置を検知することもできる。この検知は、例えば、ステッピング駆動モータ136の回転軸の回転数を検知するエンコーダ部をステッピング駆動モータ136の回転軸に設けて行うことができる。例えば、特殊景品Wの払い出しを可能とするために、景品カートリッジ33が移動しているときの、景品カートリッジ33の移動段階を検知することで、最適な払い出し制御の選択を可能とする。
さらに、例えば、景品支持部170上の特殊景品Wが無くなり、特殊景品Wを有する景品収納部100からの特殊景品Wの払い出しを可能とするための移動動作において、制御手段50は、移動経過時間などを計測することもできる。この特殊景品Wの払い出しを可能とするための移動経過時間の情報を得ることで、最適な払い出し制御の選択を可能とする。
図7および9に示すように、景品カートリッジ挿入口32から挿入され、カートリッジ設置板134上に載置された景品カートリッジ33は、所定の位置まで挿入されることで、カートリッジ設置板134の外側面に配設されたマグネット用プレート106とキャッチ手段110に配設されたマグネット111とが接続し、景品カートリッジ33のカートリッジ設置板134上への載置が完了する。景品カートリッジ33のカートリッジ設置板134上への載置が完了した状態では、各景品カートリッジ33下部の景品ストッパ101の切欠は、それぞれに対応して設けられたカートリッジ設置板134の切欠部135に対向する位置に設置されている。
また、図7に示すように、景品カートリッジ挿入口32には、カートリッジ挿入口扉45が設けられ、景品カートリッジ33挿入後には閉じられる。また、カートリッジ挿入口扉45の開閉する側の景品搬送ユニット44の正面には、カートリッジ挿入口扉45をロックするロック機能部49が設けられている。
また、キャッチ手段110側の景品カートリッジ33の景品収納部100における背面を形成する壁部の外面には、鉄板などで形成された光を反射する光反射板107が設置されている。また、図8に示すように、景品カートリッジ33が挿入される景品搬送ユニット44の内壁面には、光反射板107の移動に対応して、3箇所の位置に位置検知センサ108が設けられている。この3個の位置検知センサ108は、景品カートリッジ33の各景品収納部100の間隔に対応した間隔で、景品搬送ユニット44の内壁面に設置されている。
位置検知センサ108から発せられた光は、光反射板107で反射し、その反射光を位置検知センサ108で検知することで、キャッチ手段110側の景品収納部100の位置を検知し、その情報に基づいてステッピング駆動モータ136を制御することで、景品カートリッジ33の移動を制御することができる。なお、位置検知センサ108は、制御手段50に配線を介して接続されている。
次に、昇降台132上の景品支持部170上に設置された特殊景品Wを昇降させるリフト機構の構成について、図8および10を参照して説明する。ここで、図10には、リフト機構の構成が示されている。
リフト機構は、ステッピング駆動モータ151と、ステッピング駆動モータ151の動力を伝達するギヤ部152と、ギヤ部152によってステッピング駆動モータ151の動力が伝達され、回転可能に設置されたスパイラルシャフト153と、スパイラルシャフト153と所定の間隔をあけて平行に設置されたリニアシャフト154と、スパイラルシャフト153およびリニアシャフト154にそれぞれ設けられたリニアガイド155a、155bに載置された昇降台132とから主に構成されている。
昇降台132は、凸形状を有する平板で構成され、凸状部がカートリッジガイドレール130の切欠された部分を通過できる位置に設置される。また、昇降台132の幅広部分の一端側には、スパイラルシャフト153と係合する溝が内筒壁に螺刻されたリニアガイド155aの小径筒部を貫通させる貫通孔が開口されている。また、昇降台132の幅広部分の他端側には、リニアシャフト154と内筒壁が摺接するリニアガイド155bの小径筒部を貫通させる貫通孔が開口されている。
そして、それぞれの貫通孔に対応したリニアガイドの小径筒部を貫通させ、昇降台132は、リニアガイド155a、155bの大径筒部の上端面上に載置され固定される。そして、スパイラルシャフト153がステッピング駆動モータ151によって回転され、リニアガイド155aが移動して、昇降台132を上昇または下降させる。
スパイラルシャフト153およびリニアシャフト154は、下部ユニット43の底部から上部ユニット42の天井面に至って設置されている。また、景品カートリッジ挿入口32の天井面は、昇降台132上に設置される景品支持部170が移動できるように開口部158が開口されている。
また、昇降台132とリニアガイド155bとの間には、昇降台132が所定の最下部に位置することを検知するための位置検知板156が挟持されている。そして、この位置検知板156を検知する位置検知センサ157が、位置検知板156に対応させて下部ユニット43の底面に設置されている。この位置検知センサ157として、例えば、光センサなどが用いられ、位置検知センサ157は、制御手段50に回線を介して接続されている。
上部ユニット42の天井面の下端近傍には、景品支持部170上に残存する特殊景品Wの枚数を予測する景品載置検知センサ159が設置されている。この景品載置検知センサ159は、接点スイッチセンサ、光学センサなどで構成され、制御手段50に回線を介して接続されている。例えば、景品支持部170上に残存する特殊景品Wの積層高さを、エンコーダ部160からの情報や景品載置検知センサ159の検知信号に基づいて算出し、その積層高さを、1枚の特殊景品Wの厚さで除して、残存する特殊景品Wの枚数を予測することができる。また、例えば、景品カートリッジ33の景品収納部100に特殊景品Wが満杯に満たされている場合には、その景品収納部100に残存している特殊景品Wの情報を、操作表示パネル41のテンキー41fなどによって入力することで、初期値を設定することができる。
また、上部ユニット42の天井面の下端近傍には、景品支持部170上に特殊景品Wが載置されているか否かを検知する空センサ(図示しない)も設置されている。この空センサは、接点スイッチセンサ、光学センサなどで構成され、制御手段50に回線を介して接続されている。
下部ユニット43の底面には、スパイラルシャフト153にギヤ部152を介して動力を伝達し、スパイラルシャフト153を回転させるステッピング駆動モータ151が設置されている。また、このステッピング駆動モータ151は、正逆回転可能であり、制御手段50に回線を介して接続されている。
ステッピング駆動モータ151に接続されたギヤ部152とステッピング駆動モータ151との間の回転軸に、ステッピング駆動モータ151の回転軸の回転数を検知するエンコーダ部160が設けられている。また、エンコーダ部160は、制御手段50に回線を介して接続されている。このエンコーダ部160からの情報に基づいて、景品支持部170上の特殊景品Wの数量を検知することができる。
また、エンコーダ部160からの情報に基づいて、景品支持部170の移動位置を検知することもできる。例えば、特殊景品Wの払い出しを可能とするために、景品支持部170が移動しているときの、景品支持部170の移動段階を検知することで、最適な払い出し制御の選択を可能とする。
さらに、例えば、景品支持部170上の特殊景品Wが無くなり、特殊景品Wを有する景品収納部100からの特殊景品Wの払い出しを可能とするための移動動作において、制御手段50は、移動経過時間などを計測することもできる。この特殊景品Wの払い出しを可能とするための移動経過時間の情報を得ることで、最適な払い出し制御の選択を可能とする。
次に、上部ユニット42および景品払出ユニット34の構成の一例について、図11〜13を参照して説明する。
図11には、上部ユニット42および景品払出ユニット34の断面図が示されている。図12には、上部ユニット42において特殊景品Wが当接する当接部180を特殊景品Wが当接する方向(景品カートリッジ33側から上方をみた方向)からみたときの平面図が示されている。また、図13には、特殊景品Wが当接する当接部180の側面からの平面図が示されている。
上部ユニット42の当接部180には、支持部材131に支持された特殊景品Wが当接し、水平2列に設置される6個の回転自在の景品受ローラ181と、景品受ローラ181に当接した特殊景品Wを景品押出爪182によって景品スタッカ部183に押し出す回転ベルト184とから主に構成されている。この構成では、排出手段と当接部が一体的に構成されているが、この構成に限るものではない。
なお、回転ベルト184は、制御手段50に配線を介して接続された駆動モータ(図示しない)によって回転される。そして、特殊景品Wを1枚毎に景品スタッカ部183へ排出する景品押出爪182が所定位置に達したことを、ロータリエンコーダ(図示しない)で検知し、景品スタッカ部183へ排出された特殊景品Wの枚数を計数する。ここで、ロータリエンコーダ(図示しない)には、回転ベルト184の位置を検知可能なようにその回転駆動が所定ギヤ比で伝達されている。このロータリエンコーダは、制御手段50に配線を介して接続されている。また、空センサ(図示しない)が特殊景品Wを検知しない場合には、回転ベルト184は駆動されない。
また、図12および13に示すように、当接部180の側面の長手方向の中央部には、例えば、両端面にバネが設けられた弾性部材185の一端が接続され、弾性部材185の他端は、上部ユニット42の底面部材に接続される。なお、弾性部材185の他端が接続されるのは、上部ユニット42の底面部材に限られるものではなく、例えば、景品カートリッジ挿入口32の天井板上面や、景品払出機本体で払い出し中に対地不動な部分であればよい。
この弾性部材185は、当接部180の両側面に少なくとも1個ずつ設けられている。この弾性部材185は、バネに限られるものではなく、所定の力に対して一定の割合で変化する弾性部材ならばよい。この弾性部材185を設けることで、当接部180が、所定の範囲で上下に移動可能となる。また、当接部180の自重および弾性部材185による一定の力を当接部180と接触する特殊景品Wに付加することができ、安定してスムーズに特殊景品Wを景品スタッカ部183に排出することができる。
また、当接部180の側面には、上部ユニット42の底面部材または景品カートリッジ挿入口32の天井板などに立接された軌道レール186に沿って摺動する摺動部材187を設けてもよい。この摺動部材187を設ける場合、当接部180の両側面に少なくとも1個ずつ摺動部材187を設けることが好ましい。この軌道レール186および摺動部材187を設けることによって、当接部180は、所定の軌道上を移動することができる。
さらに、当接部180の側面には、当接部180の上限位置および下限位置を検知するための位置検知板188が設置されている。この位置検知板188は、鉄板などで形成され、上部に上限位置を検知するための横方向に長い凸部188aと、その凸部188aの下部に、凸部188aよりも横方向に短く、下限位置を検知するための凸部188bとが形成されている。そして、位置検知板188が設置された当接部180の側面に対向する上部ユニット42の内壁面には、当接部180の上限位置および下限位置のそれぞれに対応させて、2つの位置検知センサ189(上限位置検知センサ、下限位置検知センサ)が設置されている。
この位置検知センサ189として、例えば、光を出射し、その出射光の位置検知板188からの反射光を検知する光センサなどが用いられ、この位置検知センサ189は、制御手段50に回線を介して接続されている。
また、上部ユニット42には、景品スタッカ部183に押し出された特殊景品Wを支持し、上下に昇降可能なスタッカ部昇降台190と、このスタッカ部昇降台190の背面に設けられたギヤ部190aと係合するギヤ部191を介して動力を与え、スタッカ部昇降台190を上下に移動するステッピング駆動モータ192が設けられている。さらに、スタッカ部昇降台190が通過できる程度に、上部ユニット42の天井部および景品払出ユニット34が設置される排出天板37には、開口部195が形成されている。
また、当接部180に当接した特殊景品Wを景品スタッカ部183に排出する際に通過する前ゲート193と、特殊景品Wの排出側と反対側に後ゲート194が壁状に設けられている。
この前ゲート193は、当接部180に当接した特殊景品Wを景品スタッカ部183に排出する際に、複数の特殊景品Wが景品スタッカ部183に排出されるのを防止するものである。したがって、当接部183と前ゲート193との高さ方向の隙間は、特殊景品Wの規格厚さよりも若干大きい程度であり、特殊景品Wの規格厚さの2倍以上となることは無い。一方、後ゲート194と当接部180との隙間は、回転ベルト184の景品押出爪182が通過できる程度となっている。
次に、景品払出ユニット34は、景品払出ユニット34の筐体内に設けられ、スタッカ部昇降台190によって景品払出ユニット34内に搬送された特殊景品Wを排出天板37上に押し出して払い出す景品押出部36から主に構成されている。
この景品押出部36は、一端側に特殊景品Wを押し出す押出板201と、この押出板201に垂直に接続され、駆動モータ(図示しない)に接続されたギヤ部と係合するギヤ部が設けられた押出板接合部材202とから構成されている。なお、駆動モータ(図示しない)は、主制御手段48または制御手段50に回線を介して接続されている。
図11に示すように、景品押出部36の押出板201は、特殊景品Wの払出動作を行わない場合には、景品払出ユニット34の景品払出口35を閉鎖する閉鎖板として機能している。
また、景品押出部36の押出板201は、特殊景品Wの払出動作を行う場合には、スタッカ部昇降台190に支持された特殊景品Wが景品払出ユニット34内に搬送される前に、右側(図11中の景品押出部36が点線で示された位置)に移動される。そして、スタッカ部昇降台190に支持され、景品払出ユニット34内に搬送された特殊景品Wを排出天板37上に押し出す。
そして、景品払出ユニット34は、スタッカ部昇降台190の少なくとも上方が固定されたカバーで覆われているため、稼動部であるスタッカ部昇降台190、景品押出部36の押出板201が剥き出しにならないので安全である。
なお、この実施例の景品払出機18におけるレーンとしては、景品払出機18の内部に、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から着脱可能に収容し、上部に上部ユニット42、下部に下部ユニット43が設けられた景品搬送ユニット44、および景品払出口35が、景品払出機18の長手側横方向に6個並べて構成される。また、1つのレーンとしての景品払出機能としては、積層物品列である3つの景品収納部100からなる景品カートリッジ33を下記の如くに動作させ、3つの景品収納部100のうち1つを景品支持部170の上方に位置させ、景品支持部170が下記の如くに昇降の動作を行い、景品スタッカ部183に1枚ずつ指示枚数分、特殊景品Wを排出し、スタッカ部昇降台190を上昇させた後、景品押出部36を駆動して、景品払出口35に指示枚数の特殊景品Wを払い出すまでを含む。
(景品払出機18の動作の一例)
次に、上記した景品払出機18における、景品カートリッジ33の景品払出機18への装填動作、特殊景品Wの昇降の動作、上部ユニット42および景品払出ユニット34の各動作の一例について、図を参照して説明する。
まず、景品払出機18の各動作について説明する。
(景品カートリッジ33の景品払出機18への装填動作)
まず、景品カートリッジ33の景品払出機18への装填動作について、図6、7および9を参照して説明する。
ここで、景品払出機18には、6個の景品カートリッジ33を装填することが可能であるが、ここでは、その内の1個の景品カートリッジ33の装填動作について説明する。なお、他の景品カートリッジ33の装填動作も以下に示す装填動作と同様である。
また、6個の景品カートリッジ33内、例えば、2個の景品カートリッジ33には、大特殊景品5000円の特殊景品W、他の2個の景品カートリッジ33には、中特殊景品1000円の特殊景品W、残りの2個の景品カートリッジ33には、小特殊景品200円の特殊景品Wが収納される。
図7に示すように、特殊景品Wを収納した景品カートリッジ33を、一端を先端にして景品カートリッジ挿入口32から景品払出機18に挿入する。また、図6に示すように、景品カートリッジ挿入口32から挿入され、カートリッジ設置板134上に載置された景品カートリッジ33は、所定の位置まで挿入されることで、カートリッジ設置板134の外側面に配設されたマグネット用プレート106とキャッチ手段110に配設されたマグネット111とが接続する。
ここで、キャッチ手段110には、挿入された景品カートリッジ33を識別するためのホール素子(図示しない)が備えられている。そして、制御手段50は、キャッチ手段110に設置されたホール素子からに情報に基づいて、景品カートリッジ挿入口32に挿入された景品カートリッジ33が適切なものであるかを判定する。この判定で、挿入された景品カートリッジ33が適切でない場合には、例えば、ブザーなどで知らせる。
続いて、主制御手段48からの情報に基づいて、制御手段50は、ステッピング駆動モータ136を駆動させ、タイミングベルト137を回転させ、カートリッジ設置板134を景品カートリッジ挿入口32からみて奥側に移動させる。
なお、カートリッジ設置板134を移動する際、カートリッジ設置板134の暴走により、限界位置に達したことを検知するリミットスイッチを設けてもよい。このリミットスイッチを設けた場合には、制御手段50は、リミットスイッチからの情報により、ステッピング駆動モータ136の駆動を停止させる。
続いて、カートリッジ設置板134の移動中に、キャッチ手段110側の景品収納部100の背面を形成する壁部の外面に設けられた光反射板107からの反射光を、景品搬送ユニット44の内壁面の景品カートリッジ挿入口32からみて最も奥側に設置された位置検知センサ108が検知すると、制御手段50は、ステッピング駆動モータ136の駆動を停止させる。この位置が、景品払出機18内における景品カートリッジ33の初期設定位置である。
この景品カートリッジ33の初期設定位置とは、最も景品カートリッジ挿入口32側の景品収納部100が、カートリッジガイドレール130の切欠された位置にあること、つまり、昇降台132上に設置された景品支持部170によって、最も景品カートリッジ挿入口32側の景品収納部100に収納された特殊景品Wを上方に移動できる位置にあることをいう。
(特殊景品Wの昇降の動作)
次に、図10、11および14を参照して、初期設定位置に移動された景品カートリッジ33の景品収納部100に収納された特殊景品Wを上方に押し上げる動作の一例を説明する。
図14には、景品収納部100に収納された特殊景品Wを景品支持部170で支持し、上部に移動する状態を示す断面図が示されている。
制御手段50からの指示に基づいて、ステッピング駆動モータ151が駆動されると、ギヤ部152がスパイラルシャフト153にその動力を伝達し、スパイラルシャフト153を回転させる。スパイラルシャフト153が回転すると、昇降台132が上昇し、景品支持部170が上昇し始める。
景品支持部170が上昇し、景品支持部170の支持部材171の上面が、景品収納部100に収納された最下部の特殊景品Wの下面に接する。
そして、積層された特殊景品Wは、支持部材171によって支持されて景品収納部100内を上方に移動される。
そして、積層された特殊景品Wの上部は、景品カートリッジ挿入口32の天井面に開口された開口部158を通過し、上部ユニット42内に搬送される。
そして、図11に示すように、支持部材171に支持された特殊景品Wが、当接部180の景品受ローラ181に当接する状態に設置される。
ここで、制御手段50は、当接部180の位置が所定の位置にあるか否かを位置検知センサ189からの情報に基づいて判断し、当接部180の位置の設定を行う。
この当接部180の位置の設定について、図15を参照して説明する。
図15には、当接部180の位置の設定における動作の流れを示す図が示されている。
主制御手段48は、位置検知センサ189(上限位置検知センサ)からの情報に基づいて、位置検知センサ189(上限位置検知センサ)がONか、OFFかを判定する(ステップS210)。
ステップS210の判定で、ONと判定すると、主制御手段48は制御手段50を介して、景品支持部170を下降させる方向にステッピング駆動モータ151を回転させる情報を出力し、景品支持部170を下降させる(ステップS211)。
ステップS210の判定でOFFと判定された場合またはステップS211の動作後、主制御手段48は制御手段50を介して、位置検知センサ189(下限位置検知センサ)からの情報に基づいて、位置検知センサ189(下限位置検知センサ)がONか、OFFかを判定する(ステップS212)。
ステップS212の判定で、ONと判定すると、主制御手段48は制御手段50を介して、景品支持部170を上昇させる方向にステッピング駆動モータ151を回転させる情報を出力し、景品支持部170を上昇させる(ステップS213)。
ステップS212の判定でOFFと判定された場合またはステップS213の動作後、さらにステップS210からの動作を繰り返し、当接部180が、上限位置と下限位置との間に位置するように位置設定される。
また、上部ユニット42の天井面の下端近傍に設置された空センサ(図示しない)によって、景品カートリッジ挿入口32側の景品収納部100に収納された特殊景品Wがなくなったことが検知された場合には、主制御手段48は制御手段50を介して、景品支持部170を下降させる方向にステッピング駆動モータ151を回転させる情報を出力し、景品支持部170の支持部材171の上面がカートリッジ設置板134より下方に位置するまで景品支持部170を下降させる。
続いて、主制御手段48は制御手段50を介して、ステッピング駆動モータ136を駆動させ、カートリッジ設置板134を景品カートリッジ挿入口32側に移動して、最も景品カートリッジ挿入口32側の景品収納部100に隣接する景品収納部100を景品支持部170上に移動する。
続いて、最も景品カートリッジ挿入口32側の景品収納部100の場合と同様に、その隣接する景品収納部100に収納される特殊景品Wを当接部180の景品受ローラ181に当接させる。そして、上述した当接部180の位置の設定動作を行う。
また、空センサ(図示しない)によって、3列ある景品収納部100内の特殊景品Wが全て無くなったことが検知された場合には、主制御手段48は制御手段50を介して、景品支持部170を下降させる方向にステッピング駆動モータ151を回転させる情報を出力し、景品支持部170の支持部材171の上面がカートリッジ設置板134より下方に位置するまで景品支持部170を下降させる。そして、その景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能な状態にする。
ここで、景品カートリッジ挿入口32の取り出し可能な位置とは、最も奥側の景品収納部100が、カートリッジガイドレール130の切欠された位置にあること、つまり、昇降台132上に設置された景品支持部170によって、最も奥側の景品収納部100に収納された特殊景品Wを上方に移動できる位置にあることをいう。
また、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能な状態になったときに、例えば、主制御手段48は、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能であることを報知するための情報を景品払出ユニット34の上面の両端に設置されたスピーカ40に出力してもよい。その情報を入力したスピーカ40からは、例えば、「景品カートリッジを取り出し可能です」などの音声情報が発せられる。
また、主制御手段48は、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能であることを報知するための情報を操作表示パネル41に設けられた表示部41aに出力してもよい。その情報を入力した表示部41aでは、例えば、「景品カートリッジを取り出し可能です」などの表示がされる。
なお、上記したように特殊景品Wを排出する景品収納部100の移動を行っている際にも、他の景品カートリッジ挿入口32に装填された景品カートリッジ33を用いることで、特殊景品Wの支払動作を続けることが可能である。
また、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能な状態にする動作は、空センサ(図示しない)からの出力に基づいて、3列ある景品収納部100内の特殊景品Wが全て無くなったことが検知された場合以外に、例えば、景品払出機18の操作表示パネル41に設けられたテンキー41fなどによって、景品カートリッジ33を取り出す指示をすることもできる。さらに、景品払出機18の背面扉31が開けられたことを背面扉開扉検知手段31cで検知した場合に、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能な状態にする動作を行わせてもよい。
(上部ユニット42および景品払出ユニット34の動作)
次に、上部ユニット42および景品払出ユニット34における動作について、図16〜20を参照して説明する。
図16〜18には、上部ユニット42の動作を示す断面図が示されている。また、図19および20には、景品払出ユニット34の動作を示す断面図が示されている。
制御手段50は、主制御手段48からの特殊景品Wの払い出しに関する情報に基づいて、回転ベルト184を駆動する駆動モータ(図示しない)を駆動し、回転ベルト184を回転させる。そして、回転ベルト184が回転し、回転ベルト184の景品押出爪182が、景品受ローラ181に当接した最上部の特殊景品Wを押し出す(図16)。
景品押出爪182によって特殊景品Wの積層部から押し出された特殊景品Wは、当接部180と前ゲート193との間の隙間を通って、景品スタッカ部183に排出され、スタッカ部昇降台190上に載置される(図17)。
上記した動作(図16および図17)を繰り返し、所定数の特殊景品Wをスタッカ部昇降台190上に載置する(図18)。
制御手段50は、所定数の特殊景品Wがスタッカ部昇降台190上に載置されたことを検知すると、スタッカ部昇降台190を上昇させる前に、景品押出部36を駆動する駆動モータ(図示しない)を駆動させる。そして、景品押出部36を景品払出口35側とは反対側(図18では右側)に移動し、景品払出口35側の押出板201の面を景品払出口35側とは反対側の開口部195の端辺上またはそれより奥に位置させる(図19)。
続いて、制御手段50は、ステッピング駆動モータ192を駆動し、スタッカ部昇降台190を上昇させる。スタッカ部昇降台190の上面が、景品払出ユニット34の下面(排出天板37の上面)と水平になる位置で景品払出ユニット34の上昇が停止する(図19)。
続いて、制御手段50は、景品押出部36を駆動する駆動モータ(図示しない)を駆動させ、景品押出部36を景品払出口35側に移動し、特殊景品Wを景品払出口35から排出する(図20)。
ここで、1つの景品払出口35から1回に払い出される特殊景品Wの最大数は、10個であり、例えば、払い出される特殊景品Wの数が11〜20個の場合には、異なるレーンの景品カートリッジ33を用いて、2つの景品払出口35から特殊景品Wが払い出される。また、払い出される特殊景品Wの数が21個以上の場合には、複数回の払出動作によって、景品払出口35から特殊景品Wが払い出される。
なお、1つの景品払出口35から1回に払い出される特殊景品Wの最大数は、特殊景品Wの厚さによって異なり、上記した最大数が10個の場合は、特殊景品Wの厚さが3mmの場合であり、例えば、特殊景品Wの厚さが1.5mmの場合には、最大数は20個となる。
また、各レーンの景品カートリッジ33に収納される特殊景品Wの在庫枚数が、そのレーンから払い出すべき枚数に満たない場合は、在庫分を全てそのレーンから払い出し、残りを同じ特殊景品Wが収納されている他のレーンの景品カートリッジ33から払い出すことができる。
(他の景品払出機の構成)
次に、本発明の一実施の形態の物品払出機として機能する景品払出機18の他の構成について、図を参照して説明する。
上述した一実施の形態の景品払出機18では、景品カートリッジ33の景品収納部100に収納された特殊景品Wを上方に搬送し、景品払出口35から特殊景品Wを払い出す景品払出機18の一例を示したが、ここでは、各景品カートリッジの景品収納部に収納された特殊景品Wを下方から景品払出口に搬送して、払い出す景品払出機の一例を示す。
図21には、本発明の一実施の形態の他の一例の景品払出機300の正面から(遊技者側から)の斜視図が示されている。また、図22には、景品払出機300の内部構成を示す斜視図が示されている。また、図23には、景品カートリッジの斜視図が示され、図24には、景品カートリッジの内部構成を示した斜視図が示されている。
図21に示すように、景品払出機300は、ほぼ直方体に形成された筐体302で形成され、その内部に特殊景品Wが収納された景品カートリッジ301を複数収容可能な構成となっている。筐体302の一側面には、筐体302の内部から平板状の特殊景品Wが払い出される景品払出口303が形成されている。景品払出口303の下方には、払い出された特殊景品Wを受ける受け皿304が形成される。
また、それぞれの景品払出口303の近傍には、特殊景品Wが払い出されることを遊技者に示す払出通知手段として、発光体305が設けられる。発光体305は、対応する景品払出口303から特殊景品Wが払い出される際に、点灯または点滅するなどして、景品払出口303から特殊景品Wが払い出されることを遊技者に通知する。
景品払出口303の上方には、言葉や記号や図などを表示可能な表示部306が設けられる。表示部306には、例えば、景品払出口303から特殊景品Wが払い出される際に「景品が払い出されます」と表示したり、払い出される特殊景品Wの個数を表示することができる。なお、例えば、音声によって通知するよう構成することもできる。
図22に示すように、筐体302の上面302aは、ヒンジ(図示しない)によって開閉可能に設けられる。なお、上面302aは、ロック機構(図示しない)によって閉じた状態でロックすることができ、また、所定の鍵によって開けることが可能である。上面302aを開けると、特殊景品Wを収容可能な複数(12個)の景品カートリッジ301を筐体302の内部に出し入れ可能となる。
景品カートリッジ301は、それぞれの景品払出口303に対して、それぞれの景品払出口303に向けて一列に並べて収容される。即ち、筐体302内には、景品払出口303の数分の列に景品カートリッジ301が並べられる。ここでは、4つの景品払出口303に対して、景品カートリッジ301が4列に並べられる一例を示しているが、一実施の形態の景品払出機18にように、景品払出口303を6個有し、それぞれの景品払出口303に対して、景品カートリッジ301を並べてもよい。なお、景品カートリッジ301の上面には、景品カートリッジ301の筐体302への出し入れや運搬を容易とする挿入用把持部301aが設けられる。
図23に示すように、筐体302内に収容される景品カートリッジ301は、中空状のほぼ直方体形に形成される。また、景品カートリッジ301には、その長手方向の一端面が開口して、開口部310が形成される。平板状の特殊景品Wは、景品カートリッジ301内に積層されて収納される。景品カートリッジ301内で、最も下端に収納された特殊景品Wは、開口部310から外に露出される。
開口部310の対向する縁部には、特殊景品Wの積層方向に突出すると共に、中途部において開口部310の内側に向かって直角に折り曲げられて突出した、一対の景品保持部311が設けられる。景品カートリッジ301内で最も下端に収納された特殊景品Wは、景品保持部311によって、特殊景品Wの積層方向に支持されると共に積層方向に垂直な方向すなわち水平方向に移動可能に案内される。また、図23に示すように、開口部310の、景品保持部311が設けられた縁部と直交する縁部には、景品カートリッジ301の長手方向に突出する突出部312が形成され、露出された特殊景品Wの水平方向の一方向への移動を規制している。
また、開口部310の突出部312が設けられた縁部に対向する側面には、最も下端に収納された特殊景品Wの水平方向の移動を規制可能な板状の景品移動規制部材313が設けられる。景品移動規制部材313は、付勢部材(図示しない)によって下方に付勢され、特殊景品Wの水平方向の移動を規制する。また、景品移動規制部材313を、付勢部材の付勢力に抗して上方に押し上げることで、その規制を解除することができる。景品移動規制部材313を上方に押し上げるには、景品移動規制部材313に形成された開口部314に、所定の爪部材を引っ掛けて、上方に押し上げる。なお、景品カートリッジ301の側面には、景品移動規制部材313を開口部314を介して移動させるための、切欠き部315が設けられている。景品カートリッジ301内の最も下端に収納された特殊景品Wは、景品移動規制部材313を上方に押し上げた状態で、景品保持部311に沿って移動されることで、水平方向(特殊景品の積層方向に垂直な方向)に移動し、景品カートリッジ301から取り出される。
また、図24に示すように、景品カートリッジ301は、その一側面が取り外し可能な景品カートリッジカバー316に形成され、その景品カートリッジカバー316を取り外すことで、その一側面が開口し、内部に特殊景品Wを入れることが可能となっている。ここでは、景品移動規制部材313が設けられた側面が景品カートリッジカバー316として構成されている。景品カートリッジカバー316は、水平断面がコ字状に形成される。
また、景品カートリッジ301内には、景品カートリッジ301内に積層されて収納された特殊景品Wを、景品カートリッジ301内から開口部310の方向に押圧する錘317が設けられる。錘317は、景品カートリッジ301の側面に、特殊景品Wの積層方向に沿って開口部として設けられたレール部318に案内されて、特殊景品Wの積層方向即ち鉛直方向に上下動可能に設けられる。錘317は、積層された特殊景品Wの上に置かれる様に配置され、その自重によって特殊景品Wを積層方向に押すことによって、特殊景品Wを景品が取り出される開口部310の方向に押して特殊景品Wが次々にスムーズに取り出されるようにすると共に、特殊景品Wが景品カートリッジ301内で暴れ動くのを防ぐ役割を果たす。なお、錘317の下面に設けられた開口部からは、回転自在に設けられた円板状部材319の周縁部の一部が露出しており、最後の特殊景品Wが景品カートリッジ301から取り出される際に、錘317と特殊景品Wとの間の摩擦力を減じて、最後の特殊景品Wをスムーズに取り出すことが可能となっている。
また、図23に示すように、景品カートリッジ301の側面には、収容された特殊景品Wの種類を識別するための識別部としての磁石を着脱することができる磁石ホルダー320が設けられる。磁石ホルダー320は、景品カートリッジ301の2つの水平方向長手面上に2個ずつ、全部で4つ設けられ、それぞれに一つずつの磁石を取り付けることができる。
一方、景品払出機300は、筐体302内に収容された景品カートリッジ301に収納された特殊景品Wの種類を区別するための景品識別手段を備える。景品識別手段は、筐体302内に取り付けられた図示しないホール素子センサと、マイコン等の制御部とによって、各景品カートリッジ301の各磁石ホルダー320に磁石が取り付けられているか否かを検出し、磁石が取り付けられている磁石ホルダー320の位置の組み合わせによって、その景品カートリッジ301内に収納されている特殊景品Wの種類を識別する。景品識別手段によって区別された景品種類は、景品払出機300の制御部に設けられた景品選択手段によって、種類毎に異なる所定の数値として認識される。例えば、景品カートリッジ301の4つの磁石ホルダー320のうち、所定の磁石ホルダー320にのみ磁石が取り付けられている場合には、その景品カートリッジ301には所定の特殊景品Wが収納されていると認識するよう、景品識別手段を構成する。このように、景品カートリッジ301に設けられた識別部を、筐体2内に設けられた景品識別手段によって識別することによって、景品払出機300は、収容された各景品カートリッジ301に収納されている特殊景品Wの種類を識別することが可能となる。
また、景品払出機300に、一実施の形態で述べた景品払出機18と同様に、景品載置検知センサを設け、その景品載置検知センサからの検知信号に基づいて、景品カートリッジ301内に残存する特殊景品Wの枚数を予測してもよい。例えば、景品保持部311上に残存する特殊景品Wの積層高さを、景品載置検知センサの検知信号に基づいて算出し、その積層高さを、1枚の特殊景品Wの厚さで除して、残存する特殊景品Wの枚数を予測することができる。また、例えば、景品カートリッジ301に特殊景品Wが満杯に満たされている場合には、その景品カートリッジ301に残存している特殊景品Wの情報を、景品払出機300の制御部に入力することで、初期値を設定することができる。
ここで、景品払出機300において、全体を制御する主制御部と、景品払出口303に対して設置された同種の特殊景品Wを収納する各景品カートリッジ301を制御する制御手段とを別個に設けてもよい。この場合には、各景品カートリッジ301を制御する制御手段は、全体を制御する主制御部と通信可能に接続される。
なお、この実施例の景品払出機300におけるレーンとしては、景品払出機300の内部に、景品カートリッジ301を景品払出機300の上方より着脱可能に、景品払出口303側から無端ベルト333に沿って縦方向に1列に並べて収容したものである。そしてこのレーンが景品払出機300の横方向に6個並べて構成される。また、1つのレーンとしての景品払出機能としては、積層物品列である3つの景品カートリッジ301を下記の如くに動作させ、3つの景品カートリッジ301のうち1つを、無端ベルト333の外周面に突設された押動体334に積層された特殊景品Wが当接するよう下方に位置させ、押動体334により1枚ずつ指示枚数分、特殊景品Wを景品払出口303に払い出すまでを含む。
さらに、上記した景品払出機300における特殊景品Wの払出動作について、図25を参照して詳細に説明する。
図25には、1つの景品払出口303に対する景品払出機300の断面図を示している。
図25に示すように、3つの景品カートリッジ301は、景品払出口303に向けて一列に並べて筐体302内に収容されている。ここでは、3つの各景品カートリッジ301には、同種の特殊景品Wが収納されている。
景品払出手段330は、水平方向に対向して配設された2つのプーリ331、332間に掛け渡された無端ベルト333と、無端ベルト333の外周面に突設されて無端ベルト333の駆動に伴って駆動する押動体334を備える。無端ベルト333は、プーリ331と同軸に固定されたプーリ337と、モータ335の回転軸に固定されたプーリ336と、プーリ337とプーリ336とに掛け渡された無端ベルト337とを介して、モータ335によって回転駆動される。
無端ベルト333は、回転駆動されることで、その上半部が、水平方向(特殊景品の積層方向に垂直な方向)かつ景品カートリッジ301の並び方向かつ景品払出口303の方向に移動する。また、無端ベルト333に設けられた押動体334も、無端ベルト333の駆動に伴って、同じように、水平方向(景品の積層方向に垂直な方向)かつ景品カートリッジ301の並び方向に移動する。
それぞれの景品カートリッジ301は、景品カートリッジ移動手段(図示しない)によって、所定の景品カートリッジ301内の、最も下端に積層された特殊景品Wを、開口部310を介して景品払出手段330に選択的に接離するように移動される。ここでは、各景品払出手段330は、景品カートリッジ移動手段(図示しない)によって上下動されることで、景品カートリッジ301内の最も端に積層された特殊景品Wが、押動体334に当接可能な位置と、当接不能な位置とに渡って移動する。
図25では、左端(景品払出口303側)の景品カートリッジ301が、無端ベルト333に接近するよう下方に移動され、中央および右端に配置された景品カートリッジ301は、無端ベルト333から離間するよう、上方に移動された状態になっている。ここで、左端の景品カートリッジ301は、無端ベルト333の上面から下端の特殊景品Wとの距離が、押動体334の高さよりも短くなるように、無端ベルト333に接近される。また、景品カートリッジ301は、無端ベルト333の上面から下端の特殊景品Wとの距離が、押動体334の高さよりも長くなるように、無端ベルト333から離間される。
また、景品カートリッジ301を筐体302内に収容した際、景品移動規制部材313の開口部314には、筐体302内に設けられた爪部材(図示しない)が挿入される。この爪部材は、景品カートリッジ301が上方に移動された状態では、景品移動規制部材313を、下端の特殊景品Wの側面に当接して特殊景品Wの移動を規制する状態に保持する。また、景品カートリッジ301が下方に移動された状態では、景品移動規制部材313を、景品カートリッジ301に対して相対的に上方に移動させて、下端の特殊景品Wの景品保持部311に沿った移動を可能とする。
図25において、モータ335によって無端ベルト333が回転駆動されると、無端ベルト333の上半部、およびこの上半部に位置する押動体334は、景品カートリッジ301の下方を景品払出口303の方向に向かって移動する。この際、図25に示すように、左端の景品カートリッジ301が、無端ベルト333に接近するよう下方に移動され、中央および右端に配された景品カートリッジ301は、無端ベルト16から離間するよう、上方に移動された状態であるため、この押動体334は、景品カートリッジ301内の特殊景品Wには当接せずに、これらの景品カートリッジ301の下方を通過する。
一方、押動体334がさらに移動して左端の景品カートリッジ301に達した際には、押動体334は、景品カートリッジ301の突出部312の間を通って下端の特殊景品Wに当接し、特殊景品Wを景品保持部311に沿って移動させ、特殊景品Wを景品カートリッジ301から取り出す。そして、その特殊景品Wを無端ベルト333と押動体334とによって運搬して、景品払出口303から払い出す。
なお、搬送体は、無端ベルトに限定されるものではなく、搬送体として複数のチェーンや紐を用い、特殊景品Wがその複数のチェーンや紐にまたがって載置されて搬送されるよう構成するなど、あらゆる形態に構成可能である。
また、景品カートリッジ移動手段からの情報に基づいて、景品カートリッジ301の移動位置を検知することもできる。例えば、特殊景品Wの払い出しを可能とするために、景品カートリッジ301が移動しているときの、景品カートリッジ301の移動段階を検知することで、最適な払い出し制御の選択を可能とする。
さらに、例えば、景品カートリッジ301内の特殊景品Wが無くなり、特殊景品Wを有する景品カートリッジ301からの特殊景品Wの払い出しを可能とするための移動動作において、制御手段は、移動経過時間などを計測することもできる。この特殊景品Wの払い出しを可能とするための移動経過時間の情報を得ることで、最適な払い出し制御の選択を可能とする。
(景品払出機の全体の動作の一例)
以上、本発明の一実施の形態の景品払出機の一例について、構成や基本的な景品払出動作などを説明した。次に、景品払出機の全体の動作について、図を参照して説明する。
ここでは、上述した景品払出機のうち、6個の景品カートリッジ33を装填した景品払出機18の動作について説明する。ここで、上述した景品払出機300は、特殊景品Wの払い出し動作は異なるが、景品払出機全体としての動作は、基本的に景品払出機18の動作と同じである。
また、景品払出機18においてのレーンとしては、景品払出機18の内部に、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から着脱可能に収容し、上部に上部ユニット42、下部に下部ユニット43が設けられた景品搬送ユニット44、および景品払出口35で構成され、さらにこの構成が景品払出機18の長手側横方向に6個並べて設けられている。
図26および27は、景品払出機18の構成を示す図である。また、図28〜31は、景品払出機18における動作の流れを示す図である。
図26に示すように、景品払出機18は、主制御手段400、払出動作選択手段410、払出物品数算出手段411、見込残物品数設定手段412、払出物品数設定手段413、制御手段(PVU1)420、制御手段(PVU2)421、制御手段(PVU3)422、制御手段(PVU4)423、制御手段(PVU5)424、制御手段(PVU6)425を備えている。また、主制御手段400は、払出動作選択手段410、払出物品数算出手段411、見込残物品数設定手段412、払出物品数設定手段413、制御手段(PVU1)420、制御手段(PVU2)421、制御手段(PVU3)422、制御手段(PVU4)423、制御手段(PVU5)424、制御手段(PVU6)425のそれぞれと情報の入出力が可能に接続されている。
なお、景品払出機18は、払出動作選択手段410、払出物品数算出手段411、見込残物品数設定手段412、払出物品数設定手段413のすべての手段を具備していなくてもよく、これらの手段から、景品払出機の動作の用途に合わせて、適宜に選択して具備することができる。
さらに、図27に示すように、制御手段(PVU1)には、景品カートリッジ移動手段431、景品搬送手段432、景品払出手段433、払出物品数計数手段434を備え、景品カートリッジ移動手段431、景品搬送手段432および景品払出手段433は、物品払出手段として機能する。なお、例えば、景品払出機300では、上述した景品払出機18にように払い出される特殊景品Wをスタッカ部昇降台190上に移動する動作の代わりに、景品搬送手段432が3つの景品カートリッジ301のうち1つを、無端ベルト333の外周面に突設された押動体334に積層景品が当接または離接するよう上下方向に移動させる。これらの手段から、景品払出機の動作の用途に合わせて、適宜に選択して具備することができる。
なお、図27には、1レーンの制御手段(PVU1)と情報の入出力を可能に接続された各手段を示したが、他の5レーンにおける、制御手段(PVU2)421、制御手段(PVU3)422、制御手段(PVU4)423、制御手段(PVU5)424、制御手段(PVU6)425にもそれぞれ、景品カートリッジ移動手段431、景品搬送手段432、景品払出手段433、払出物品数計数手段434を備え、景品カートリッジ移動手段431、景品搬送手段432および景品払出手段433は、物品払出手段として機能する。
主制御手段400は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この主制御手段400では、払出動作選択手段410、払出物品数算出手段411、見込残物品数設定手段412、払出物品数設定手段413、および6つのレーン毎に、制御手段(PVU1)420、制御手段(PVU2)421、制御手段(PVU3)422、制御手段(PVU4)423、制御手段(PVU5)424、制御手段(PVU6)425の各手段間の信号の出入力を制御している。
また、制御手段(PVU1)420、制御手段(PVU2)421、制御手段(PVU3)422、制御手段(PVU4)423、制御手段(PVU5)424、制御手段(PVU6)425は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御手段(PVU1)420、制御手段(PVU2)421、制御手段(PVU3)422、制御手段(PVU4)423、制御手段(PVU5)424、制御手段(PVU6)425では、景品カートリッジ移動手段431、景品搬送手段432、景品払出手段433、払出物品数計数手段434の各手段間の信号の出入力を、主制御手段400からの情報に基づいて制御している。
払出動作選択手段410は、特殊景品Wの払い出し動作を選択するもので、例えば、1つまたは複数のレーンが、払い出しを可能とするために移動中であった場合に、その移動段階、例えば、移動距離や移動時間に基づいて、最短で特殊景品Wを払い出す払い出し動作を選択する。
払出物品数算出手段411は、各レーンが払い出す特殊景品数を算出するもので、例えば、1つまたは複数のレーンが、特殊景品Wの払い出しが不可能な状態から可能な状態となるまでの間に、他の払い出し可能なレーンから継続して払い出された特殊景品数に基づいて、払い出し可能となったレーンから払い出す特殊景品数を算出する。
見込残物品数設定手段412は、景品カートリッジ33の景品収納部100に残存する特殊景品Wの見込残特殊景品数を設定するものである。見込残物品数設定手段412は、例えば、前述した、景品載置検知センサ159の検知信号に基づいて、景品支持部170上に残存する特殊景品Wの枚数を予測し、設定する。また、例えば、景品カートリッジ33の景品収納部100に特殊景品Wが満杯に満たされている場合には、見込残物品数設定手段412は、操作表示パネル41のテンキー41fなどによって入力された、景品収納部100に残存している特殊景品Wの数量についての情報に基づいて、見込残特殊景品数を設定することもできる。なお、景品払出機300の場合にも、例えば、テンキーなどの入力部を設けることで、景品払出機18の場合と同様に、見込残特殊景品数を設定することができる。
払出物品数設定手段413は、上記した見込残物品数設定手段412によって設定された特殊景品Wの見込残数に基づいて、各レーンから払い出す特殊景品数を設定するものである。また、払出物品数設定手段413は、払出物品数算出手段411からの情報に基づいて、各レーンから払い出す特殊景品数を設定してもよい。
景品カートリッジ移動手段431は、景品払出機18の景品カートリッジ33の移動動作で説明したような、景品カートリッジ33を移動するため手段である。また、景品払出機300においては、所定の景品カートリッジ301内の、最も下端に積層された特殊景品Wを、景品払出手段330に選択的に接離するように移動するための手段である。
景品搬送手段432は、景品払出機18における特殊景品Wの昇降の動作で説明したような、特殊景品Wを昇降し、さらに、スタッカ部昇降台190上に特殊景品Wを移動する手段である。景品払出機300においては、3つの景品カートリッジ301のうち1つを、無端ベルト333の外周面に突設された押動体334に積層した特殊景品が当接または離接するよう上下方向に移動させる手段である。
景品払出手段433は、景品払出機18の上部ユニット42および景品払出ユニット34の動作で説明したような、スタッカ部昇降台190を昇降し、スタッカ部昇降台190上の特殊景品Wを景品払出口35から排出天板37上に移動する手段である。また、景品払出機300においては、最も下端に積層された特殊景品Wを、景品払出口303に導く手段である。
払出物品数計数手段434は、景品カートリッジ33からスタッカ部昇降台190上に移動された特殊景品数を計数するもので、光を用いて非接触的に検知するセンサや、特殊景品Wとの接触により検知するセンサなどを使用することができる。
そして、主制御手段400または制御手段(PVU1)〜制御手段(PVU6)425によって制御される各手段は、次のように動作する(図29〜図31)。
まず、主制御手段400は、1レーンに関する取り出しボタンが押されたか否かを判定する(ステップS500)。なお、ここで、取り出しボタンは、景品払出機18の操作表示パネル41に設けられたテンキー41fなどに設けられ、例えば、レーンの各景品収納部100の特殊景品Wがなくなった場合などに取り出しボタンが押される。
ステップS500の判定で、1レーンに関する取り出しボタンが押されたと判定した場合(ステップS500のYes)には、レーンに関するレーン番号(j)を1に書き換える(ステップS501)。
続いて、図29に示したレーンサブルーチンの「P」からの動作を行う(ステップS502)。
ここで、レーンサブルーチンの「P」からの動作について、図29を参照して説明する。なお、ここで主制御手段400は、レーン番号(j)に基づいて、それぞれのレーン毎の制御手段(PVU1)420、制御手段(PVU2)421、制御手段(PVU3)422、制御手段(PVU4)423、制御手段(PVU5)424、制御手段(PVU6)425を動作させるべく、外部イベント割り込み信号を出力する。それぞれのレーン毎の制御手段(PVU1)420、制御手段(PVU2)421、制御手段(PVU3)422、制御手段(PVU4)423、制御手段(PVU5)424、制御手段(PVU6)425は、この外部イベント割り込み信号を受けて以下の処理を実行する。ここでは、その代表例として制御手段(PVU1)420に関する処理のみを説明するが、制御手段(PVU1)420以外の制御手段(PVU2)421〜制御手段(PVU6)425についても同様に、ステップS504、S507、S510、S513、S516のレーン番号(j)に基づき、それぞれの「P」(ステップS502、ステップS505、ステップS508、ステップS511、ステップS514、ステップS517)により、それぞれのPVUのいずれかが自動的に選択される。そして、それぞれのPVUの制御手段(PVU1)420〜制御手段(PVU6)425が外部イベント割り込み起動を受けて、「P」の実行であるという情報に基づいて、それぞれステップS600からの処理を実行する。なお、同様に、「P」の実行であるという情報に代えて、ステップS523、ステップS526、ステップS529、ステップS532、ステップS535にて「jレーンサブルーチン」であるという情報に基づいて、ステップS611からの処理を実行する。
制御手段(PVU1)420は、FLG(j)(この場合1レーンに関するものなのでFLG(1))を1に書き換え、景品カートリッジ移動手段431および景品搬送手段432による上記した動作によって、1レーンの景品カートリッジ33を景品払出機18から取り出し可能な位置に移動させる動作を行う(ステップS600)。この際、施錠は開錠され、カートリッジ挿入口扉45は開扉されている。
続いて、制御手段(PVU1)420は、位置検知センサ157からの情報に基づいて、昇降台132が所定の最下部の位置にあるか否かを判定する(ステップS601)。
ステップS601の判定で、昇降台132が所定の最下部の位置にないと判定した場合(ステップS601のNo)には、制御手段(PVU1)420は、昇降台132を所定の最下部の位置まで降下させる(ステップS602)。
ステップS601の判定で、昇降台132が所定の最下部の位置にあると判定した場合(ステップS601のYes)には、制御手段(PVU1)420は、位置検知センサ108からの情報に基づいて、景品カートリッジ33が景品払出機18から取り出し可能な位置にあるか否かを判定する(ステップS603)。ここで、制御手段(PVU1)420は、景品カートリッジ33の位置判定を、位置検知センサ108からの情報以外に、例えば、景品カートリッジ移動手段431のステッピング駆動モータ136の回転軸の回転数を検知するエンコーダ部をステッピング駆動モータ136の回転軸に設け、そのエンコーダ部からの情報に基づいて判定してもよい。
ステップS603の判定で、景品カートリッジ33が景品払出機18から取り出し可能な位置にないと判定した場合(ステップS603のNo)には、制御手段(PVU1)420は、景品カートリッジ移動手段431を作動させ、景品カートリッジ33を所定の位置まで移動する(ステップS604)。
一方、ステップS603の判定で、景品カートリッジ33が景品払出機18から取り出し可能な位置にあると判定した場合(ステップS603のYes)には、制御手段(PVU1)420は、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能であることを報知するための情報を景品払出ユニット34の上面の両端に設置されたスピーカ40に出力し、スピーカ40から例えば、「1レーンの景品カートリッジを取り出し可能です」などの音声情報を出させる。また、制御手段(PVU1)420は、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能であることを報知するための情報を操作表示パネル41に設けられた表示部41aに出力してもよい。その情報を入力した表示部41aでは、例えば、「1レーンの景品カートリッジを取り出し可能です」などの表示してもよい(ステップS605)。
続いて、制御手段(PVU1)420は、FLG(j)(この場合1レーンに関するものなのでFLG(1))を0に書き換え、景品カートリッジ取出可能な状態にする(ステップS606)。
続いて、2レーン〜6レーンについて、上記した1レーンにおける動作と同様の動作を行う(図28のステップS503〜ステップS517)。なお、この際、各レーン番号に対応させて、レーン番号(j)は2〜6に書き換えられる。
続いて、主制御手段400は、1レーンに、特殊景品Wが補充した景品カートリッジ33を装填した後に押される補充完了ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS518)。なお、ここで、補充完了ボタンは、景品払出機18の操作表示パネル41に設けられたテンキー41fなどに設けられている。
ステップS518の判定で、補充完了ボタンが押されたと判定した場合(ステップS518のYes)には、レーンに関するレーン番号(j)を1に書き換える(ステップS519)。
続いて、図29に示したレーンサブルーチンのステップS611からの動作を行う(ステップS520)。
ここで、レーンサブルーチンのステップS611からの動作について、図29を参照して説明する。
まず、各レーンに充填された景品カートリッジ33の3つの景品収納部100の列番号を示すk(j)を2に書き換える(ステップS611)。ここで示す1つの景品カートリッジ33には、景品収納部100が3つあるので、k(j)の値は、0〜2の3つの値を採り、最も景品カートリッジ挿入口32側の景品収納部100に対応するk(j)の値は2であり、最も奥側の景品収納部100に対応するk(j)の値は0である。例えば、k(1)が2とは、1レーンに充填された景品カートリッジ33の最も景品カートリッジ挿入口32側の景品収納部100を示している。
続いて、制御手段(PVU1)420は、位置検知センサ108からの情報に基づいて、景品カートリッジ33の水平移動が、全水平移動工程の半分以上の段階にあるか否かを判定する(ステップS612)。ここで、制御手段(PVU1)420は、景品カートリッジ33の水平移動工程の判定を、位置検知センサ108からの情報以外に、例えば、景品カートリッジ移動手段431のステッピング駆動モータ136の回転軸の回転数を検知するエンコーダ部をステッピング駆動モータ136の回転軸に設け、そのエンコーダ部からの情報に基づいて、全水平移動工程の半分以上の段階にあるか否かを判定してもよい。さらに、予め設定された水平移動工程時間に基づいて、すでに水平移動工程で費やした時間から全水平移動工程の半分以上の段階にあるか否かを判定してもよい。
ステップS612の判定で、全水平移動工程の半分以上の段階にないと判定した場合(ステップS612のNo)には、制御手段(PVU1)420は、FLG(j)(この場合1レーンに関するものなのでFLG(1))を5に書き換える(ステップS613)。ここで、FLG(j)が5は、景品カートリッジ33の水平移動工程が全水平移動工程の前半であることを意味する。
一方、ステップS612の判定で、全水平移動工程の半分以上の段階にあると判定した場合(ステップS612のYes)には、制御手段(PVU1)420は、FLG(j)(この場合1レーンに関するものなのでFLG(1))を4に書き換える(ステップS614)。ここで、FLG(j)が4は、景品カートリッジ33の水平移動工程が全水平移動工程の後半であることを意味する。
続いて、制御手段(PVU1)420は、位置検知センサ108からの情報に基づいて、k(1)が「2」の景品収納部100に収納される特殊景品Wを上方に搬送可能な位置か否かを判定する(ステップS615)。ここで、制御手段(PVU1)420は、位置検知センサ108からの情報以外に、例えば、景品カートリッジ移動手段431のステッピング駆動モータ136の回転軸の回転数を検知するエンコーダ部をステッピング駆動モータ136の回転軸に設け、そのエンコーダ部からの情報に基づいて判定してもよい。
ステップS615の判定で、特殊景品Wを上方に搬送可能な位置でないと判定した場合(ステップS615のNo)には、制御手段(PVU1)420は、景品カートリッジ移動手段431を作動させ、景品カートリッジ33を初期設定位置(k(1)が「2」の景品収納部100に収納される特殊景品Wを上方に搬送可能な位置)まで移動する(ステップS616)。そして、ステップS616の処理後、リターンする。
一方、ステップS615の判定で、特殊景品Wを上方に搬送可能な位置であると判定した場合(ステップS615のYes)には、制御手段(PVU1)420は、FLG(j)(この場合1レーンに関するものなのでFLG(1))を3に書き換える(ステップS617)。ここで、FLG(j)が3は、特殊景品Wを上方に搬送可能な位置であることを意味する。
続いて、ステップS617の処理後、制御手段(PVU1)420は、位置検知板188からの情報に基づいて、昇降台132が所定の位置(当接部180が上限位置と下限位置との間にある位置)にあるか否かを判定する(ステップS618)。
ステップS618の判定で、昇降台132が所定の位置にないと判定した場合(ステップS618のNo)には、制御手段(PVU1)420は、景品搬送手段432を駆動して、所定の位置まで特殊景品Wを上昇または下降させる(ステップS619)。そして、ステップS619の処理後、リターンする。
一方、ステップS618の判定で、昇降台132が所定の位置にあると判定した場合(ステップS617のYes)には、制御手段(PVU1)420は、ステッピング駆動モータ151に接続されたギヤ部152とステッピング駆動モータ151との間の回転軸に設置されたエンコーダ部160からの情報に基づいて、k(1)が「2」の景品収納部100に収納される特殊景品Wの残数を検知する(ステップS620)。さらに、制御手段(PVU1)420は、その検知した特殊景品Wの残数を見込残景品数(見込残数(j))として記憶する(ステップS620)。
続いて、制御手段(PVU1)420は、ステップS620で検知された特殊景品Wの残数に基づいて、その残数が「0」か否かを判定する(ステップS621)。なお、残数が「0」か否かの判定は、空センサ(図示しない)の検知信号に基づいて行ってもよい。
ステップS621の判定で、特殊景品Wの残数が「0」でないと判定した場合(ステップS621のNo)には、制御手段(PVU1)420は、FLG(j)(この場合1レーンに関するものなのでFLG(1))を2に書き換える(ステップS622)。そして、1レーンから特殊景品Wを払い出し可能な状態にする。ここで、FLG(j)が2は、特殊景品Wが払い出し可能な状態であることを意味する。
続いて、制御手段(PVU1)420は、FLG(j)を2に書き換える処理が初回か否かを判定する(ステップS623)。
ステップS623の判定で、FLG(j)を2に書き換える処理が初回であると判定した場合(ステップS623のYes)には、制御手段(PVU1)420は、WAIT(j)(この場合1レーンに関するものなのでWAIT(1))をOFFに書き換え、払い出し待ち状態を排除し、払い出し可能な状態とする(ステップS624)。
なお、ステップS624の処理後、各レーンを非同期で作動する設定の場合には、主制御手段400は、非同期(j)(この場合1レーンに関するものなので非同期(1))を「0」に書き換え、払い出しを同期して行う状態にする。
一方、ステップS623の判定で、FLG(j)を2に書き換える処理が初回でないと判定した場合(ステップS623のNo)には、リターンする。
ステップS621の判定で、特殊景品Wの残数が「0」であると判定した場合(ステップS621のYes)には、1レーンに充填された景品カートリッジ33の最も奥側の景品収納部100には特殊景品Wが無いので、制御手段(PVU1)420は、図31のステップS817からの処理を実行する。
続いて、2レーン〜6レーンについて、上記した1レーンにおける補充完了に関する動作と同様の動作を行う(図28のステップS521〜ステップS535)。なお、この際、各レーン番号に対応させて、レーン番号(j)は2〜6に書き換えられる。
ここで、FLG(j)が6の場合には、図29に示したレーンサブルーチンの「Q」からの動作を行う。
次に、「Q」からの動作について、図29を参照して説明する。
この動作は、特殊景品Wを払い出し中に、払い出しされていた景品収納部100に特殊景品Wが無くなった場合に実行される動作である。この場合における特殊景品Wの有無の判定は、エンコーダ部160からの情報、景品載置検知センサ159、空センサ(図示しない)からの情報に基づいて制御手段(PVU1)420が判定する。
制御手段(PVU1)420は、FLG(j)(1レーンに関する場合にはFLG(1))を6に書き換え、制御手段(PVU1)420を介して、景品搬送手段432による上記した動作によって、jレーンの昇降台132を所定の最下部の位置に移動させる動作を行う(ステップS630)。ここで、FLG(j)が6は、昇降台132が降下中であることを意味する。
制御手段(PVU1)420は、位置検知センサ157からの情報に基づいて、昇降台132が所定の最下部の位置にあるか否かを判定する(ステップS631)。
ステップS631の判定で、昇降台132が所定の最下部の位置にないと判定した場合(ステップS631のNo)には、制御手段(PVU1)420は、景品搬送手段432を作動させ、昇降台132を所定の最下部の位置まで降下させる(ステップS632)。
ステップS631の判定で、昇降台132が所定の最下部の位置にあると判定した場合(ステップS631のYes)には、使用している景品収納部100には特殊景品Wが無いので、主制御手段400は、使用している景品収納部100よりも1つ景品カートリッジ挿入口32側の景品収納部100を対象とした動作を行ように、k(j)から1を引いた値にk(j)を書き換える(ステップS633)。
続いて、主制御手段400は、k(j)の値が0より小さいか否かを判定する(ステップS634)。
ステップS634の判定で、k(j)の値が0以上の場合(ステップS634のNo)には、少なくとも1つの景品収納部100には特殊景品Wが収納されており、上記したステップS634の処理を実行する。
ステップS634の判定で、k(j)の値が0より小さい場合(ステップS634のYes)には、すべての景品収納部100に特殊景品Wが収納されていないので、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能な位置に移動するため、ステップS600の処理を実行する。
続いて、図28に示すように、主制御手段400は、すべてのレーンから一斉に景品カートリッジ33を取り出し可能とするための一斉取り出しボタンが押されたか否かを判定する(ステップS536)。なお、ここで、一斉取り出しボタンは、例えば、景品払出機18の操作表示パネル41のテンキー41fなどに設けられている。
ステップS536の判定で、一斉取り出しボタンが押されたと判定した場合(ステップS536のYes)には、FLG(1)からFLG(6)の値をすべて1に書き換え、上記したFLG(j)の値が1の場合に行われる景品払出機18から景品カートリッジ33を取り出し可能とする動作(ステップS601〜ステップS606)を行うことを可能にする(ステップS637)。また、この際、施錠は開錠され、すべてのカートリッジ挿入口扉45は開扉されている。
一方、ステップS536の判定で、一斉取り出しボタンが押されていないと判定した場合(ステップS536のNo)には、またはステップS637の実行後には、主制御手段400は、景品払出機18から特殊景品Wの払い出し動作を行わせる(ステップS538)。また、ステップS538において、特殊景品Wを払い出し中に、払い出しされていた景品収納部100に特殊景品Wが無くなった場合には、上述した図29の「Q」からの動作を行う。
次に、図28に示された景品払出処理(ステップS538)について、図30および図31を参照して説明する。
図30は、主制御手段400で実行される景品払出処理に関する動作の流れを示す図である。図31は、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425で実行される同一のプログラム仕様が採用された景品払出処理に関する動作の流れを示す図である。
まず、図30を参照して、主制御手段400で実行される景品払出処理に関する動作について説明する。
主制御手段400は、例えば、パネル41eのテンキー41fなどにより、特殊景品Wの種別数、各レーンの特殊景品Wの種別、各特殊景品Wの値段、優先レーンの設定などの初期設定情報の入力があるか否かを判定する(ステップS700)。ここで、例えば、3種類の特殊景品Wが使用される場合には、特殊景品Wの種別数は3となる。また、各特殊景品Wの値段は、特殊景品Wの種別毎に、例えば、5000円(大特殊景品)、1000円(中特殊景品)、200円(小特殊景品)などに設定される。なお、景品払出機に備えられたレーン数によって、特殊景品Wの種別数は、任意に設定することができる。ここでは、上記した3種類の特殊景品Wが使用される場合について説明する。また、優先レーンとは、例えば、同種の特殊景品Wを収納するレーンが2個ある場合、優先的に特殊景品Wを払い出すレーンのことをいう。
ステップS700の判定で、初期設定情報の入力があると判定した場合(ステップS700のYes)には、主制御手段400は、その情報を入力し、記憶する(ステップS701)。
そして、主制御手段400は、各レーンの特殊景品Wの種別や、その特殊景品Wの値段、優先レーンの設定などの初期設定情報、カートリッジ設置板134上に設置されたキャッチ手段110のホール素子からの情報に基づいて、景品カートリッジ33内の特殊景品Wを特定し、払い出しを行う際のレーンの処理順番を設定し、記憶する(ステップS702)。
ここで、ステップS701において記憶した設定に基づき、例えば、各レーンのNo(i)を、例えば、i=6の場合が、大特殊景品が収納された優先レーン、i=5の場合が、大特殊景品が収納された非優先レーン、i=4の場合が、中特殊景品が収納された優先レーン、i=3の場合が、中特殊景品が収納された非優先レーン、i=2の場合が、小特殊景品が収納された優先レーン、i=1の場合が、小特殊景品が収納された非優先レーンと設定する。そして、各レーンのNo(i)に基づいて、例えば、処理順番が1番のレーンは「i=6」、2番のレーンは「i=5」、3番のレーンは「i=4」、4番のレーンは「i=3」、5番のレーンは「i=2」、6番のレーンは「i=1」などのように、払い出しを行う際の処理順番を設定する。
ステップS700の判定で、初期設定情報の入力がないと判定した場合(ステップS700のNo)、またはステップS702の処理を実行後、主制御手段400は、一人の遊技者に対して特殊景品Wの払い出し処理が完了したか否かを判定する(ステップS703)。
ステップS703の判定で、払い出し処理が完了したと判定した場合(ステップS703のYes)には、主制御手段400は、各レーンから払い出す特殊景品数の情報(払出数(j))を「0」に書き換える(ステップS704)。
続いて、主制御手段400は、新規の遊技者に対する情報が入力されたか否かを判定する(ステップS705)。
ステップS705の判定で、新規の遊技者に対する情報が入力されていないと判定した場合(ステップS705のNo)には、リターンする。
一方、ステップS705の判定で、新規の遊技者に対する情報が入力されたと判定した場合(ステップS705のYes)には、例えば、景品管理機(POS)11などから各特殊景品Wに対する払い出し数などの情報を入力する。すなわち、景品管理機(POS)11より受信した景品種別毎の払い出すべき特殊景品数の情報を読み出し、大特殊景品は「A」、中特殊景品は「B」、小特殊景品は「C」のワーキングラムA、B、Cに記憶する(ステップS706)。
続いて、払い出しを行う際のレーンの処理順番が設定されていない場合には、上記したステップS701およびステップS702の処理と同様に、払い出しを行う際のレーンの処理順番を設定する(ステップS707)。なお、ステップS701およびステップS702の処理を実行し、払い出しを行う際のレーンの処理順番が設定されている場合には、ステップS707の処理は実行されない。また、ステップS707において同一特殊景品Wを収納したレーンのうち見込残数が少ない方を優先とすべく、見込残数が少ないレーンのj番号をiの大きい方(処理順番が早い方)にしてもよい。
ステップS703の判定で、払い出し処理が完了していないと判定した場合(ステップS703のNo)には、主制御手段400は、1レーンにおいて同時に景品払出口35に払い出す特殊景品Wの最大個数(MAX)が、厚さが3mmの特殊景品Wの場合は10個、厚さが1.5mmの特殊景品Wの場合は20個とした、景品スタッカ部183のスタッカ部昇降台190に貯めた特殊景品Wを景品押出部36にて払い出す1回の払出機会である払出タイミングか否かを判定する(ステップS708)。
ステップS708の判定で、払出タイミングでないと判定した場合(ステップS708のNo)には、リターンし、払出タイミングとなるのを待つ。
一方、ステップS708の判定で、払出タイミングであると判定した場合(ステップS708のYes)、またはステップS707の処理後、主制御手段400は、払出を行うレーンのNo(i)を「6」に書き換える(ステップS709)。ここでは、処理順番が1番のレーンを「i=6」としている場合について説明している。処理順番が1番のレーンが、これとは異なるレーンの場合には、ステップS709処理において、そのレーンのNo(i)に書き換えられる。
続いて、主制御手段400は、これから払い出すレーンを指示する「i」の情報に基づきステップS706で記憶されたA、BまたはCをワーキングラムのregに記憶する(ステップS710)。
ここで、主制御手段400は、レーンのNoの「i」が「0」以下か否かを判定する(ステップS711)。ここで、優先レーンとは、先に積層した特殊景品Wを払い出して「0」にするべきレーンを意味する。そして、例えば、払出物品数設定手段413によって設定された各レーンの払出数を先に設定する(iが6の方が先)ことで、払い出す特殊景品Wの端数を調整して払い出しを行う払い出し最終段階に、後に設定されるレーンである非優先レーンの積層物品列が「0」となるのが遅れることを利用して、優先レーンと非優先レーンを区別する。
ステップS711の判定で、レーンのNoの「i」が「0」以下であると判定した場合(ステップS711のYes)には、リターンし、iが6、5、4、3、2、1の合計6レーンに対応したレーンの払い出し処理であるステップS538の景品払出処理を終了する。
一方、ステップS711の判定で、レーンのNoの「i」が「0」以下でないと判定した場合(ステップS711のNo)には、主制御手段400は、ステップS702,ステップS707で決定したのNo(i)に対応したレーンを特定する(ステップS712)。
続いて、主制御手段400は、ステップS712で読み出した情報に基づいて、払い出すべき特殊景品数(reg)が0以下か否かを判定する(ステップS713)。
ステップS713の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が「0」以下と判定した場合(ステップS713のYes)には、大特殊景品、中特殊景品、または小特殊景品のいずれかの払い出しが完了したということである。そして、ステップS735のiに対応して設定される(ステップS712にて設定)jレーンの状況によりjレーン以外のレーンの払い出しを一時停止する指令の意味のフラグWAIT(j)をOFFとした後、ステップS736のjレーンのステップS708にて決定される1回の払出機会毎に払い出すべき特殊景品数である払出数(j)を「0」とする。続いて、ステップS729、ステップS730の処理を実行する。ステップS729においては、景品種別毎の払い出すべき特殊景品数情報が記憶されたregをステップS708で決定される1回の払出機会毎の景品種別毎の払出数(j)で減算してregを更新する。続いて、ステップS730では、次に優先されて払い出すべきレーンを特定するiを「−1」ディクリメントした後、ステップS731の処理を実行する。
ステップS713の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が0以下でないと判定した場合(ステップS713のNo)には、続いて、主制御手段400は、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数(MAX)、ここでは、10個よりも大きいか否かを判定する(ステップS714)。
ステップS714の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数以下であると判定した場合(ステップS714のNo)には、続いて、主制御手段400は、払い出すべき特殊景品数(reg)が、見込残数(j)(jレーンにおける見込残数)よりも大きいか否かを判定する(ステップS715)。
ステップS715の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、見込残数(j)(jレーンにおける見込残数)よりも大きいと判定した場合(ステップS715のYes)には、ステップS733を実行する。
一方、ステップS715の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、見込残数(j)(jレーンにおける見込残数)以下であると判定した場合(ステップS715のNo)には、主制御手段400は、制御手段(PVU1)420〜制御手段(PVU6)425のいずれかを介して、待機状態をOFFする(ステップS716)。
続いて、主制御手段400は、見込残数(j)が一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数以上か否かを判定する(ステップS717)。
ステップS717の判定で、見込残数(j)が一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数よりも小さいと判定した場合(ステップS717のNo)には、続いて、主制御手段400は、払い出すべき特殊景品数(reg)が、見込残数(j)以上であるか否かを判定する(ステップS718)。
ステップS718の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が見込残数(j)以上でないと判定した場合(ステップS718のNo)には、主制御手段400は、払い出すべき特殊景品数(reg)を払出数(j)として設定する(ステップS719)。
一方、ステップS718の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、見込残数(j)以上であると判定した場合(ステップS718のYes)には、主制御手段400は、見込残数(j)を払出数(j)として設定する(ステップS720)。
ステップS717の判定で、見込残数(j)が一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数以上であると判定した場合(ステップS717のYes)には、続いて、主制御手段400は、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数以上か否かを判定する(ステップS721)。
ステップS721の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数以上でないと判定した場合(ステップS721のNo)には、ステップS718の処理を実行する。
一方、ステップS721の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数以上であると判定した場合(ステップS721のYes)には、主制御手段400は、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数を払出数(j)として設定する(ステップS722)。
続いて、主制御手段400は、最終段階払出条件(払い出す物品の端数を調整して払い出しを行う払い出し最終段階)を満たすか否かを判定する(ステップS723)。ここで、最終段階払出条件とは、払い出すべき特殊景品数(reg)が、同一特殊景品Wのレーン(例えば、同一特殊景品Wが2つのレーンに収納されている場合には、この2レーン)における払い出し可能な総数(一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数(MAX)または見込残(j)の小さい方の2レーン分の総数)以下であることである。
ステップS723の判定で、最終段階払出条件を満たすと判定した場合(ステップS723のYes)には、続いて、主制御手段400は、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数よりも大きいか否かを判定する(ステップS724)。
ステップS724の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数(MAX)よりも大きいと判定した場合(ステップS724のYes)には、続いて、主制御手段400は、払い出すべき特殊景品数(reg)を一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数で除した余りの数が、見込残数(j)よりも大きいか否かを判定する(ステップS725)。
ステップS725の判定で、複数のレーンのうち、特殊景品数の最も少ないレーンにおいて、払い出すべき特殊景品数(reg)を一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数で除した余りの数が、見込残数(j)よりも大きいと判定した場合(ステップS725のYes)には、見込残数(j)を払出数(j)として設定する(ステップS726)。払い出す物品の端数を調整して払い出しを行う払い出し最終段階において、この場合の払い出しは、最も少ないレーンにおいて払い出せない分の特殊景品Wを、再度他のレーンから払い出すので、2回の払い出し動作を要する。
一方、ステップS725の判定で、複数のレーンのうち、特殊景品数の最も少ないレーンにおいて、払い出すべき特殊景品数(reg)を一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数で除した余りの数が、見込残数(j)以下であると判定した場合(ステップS725のNo)には、その余りの数を払出数(j)として設定する(ステップS727)。払い出す物品の端数を調整して払い出しを行う払い出し最終段階において、この場合の払い出しは、最も少ないレーンにおいて余りの数に対応する特殊景品Wを、払い出すことが可能なので、払い出しを行うレーンにおいて1回の払い出し動作で払い出しを完了することができる。
ここで、ステップS723における払い出す物品の端数を調整して払い出しを行う払い出し最終段階とは、例えば、1または複数回の払い出し後における払い出し残数が15個で、同一物品を備えているレーンが2レーンの場合、一方のレーンから10個(1回の最大払い出し数が10個の場合)、他のレーンから5個払い出すように調整を行う段階をいう。また、この最終段階には、例えば、1または複数回の払い出し後における払い出し残数が15個で、同一物品を備えているレーンが2レーンで、他方のレーンにおける物品の残数が3個の場合、一方のレーンから10個(1回の最大払い出し数が10個の場合)、他のレーンから3個払い出し、次に再度一方のレーンから2個払い出すように調整を行う段階をいうこともある。
ステップS724の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数以下であると判定した場合(ステップS724のNo)には、続いて、主制御手段400は、払い出すべき特殊景品数(reg)が、見込残数(j)よりも大きいか否かを判定する(ステップS728)。
ステップS728の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、見込残数(j)よりも大きいと判定した場合(ステップS728のYes)には、ステップS725の処理を実行する。
ここで、上記したステップS725の処理における(reg%MAX)の他の算出方法に基づく処理を例示する。
所定のレーンにおける見込残物品数(見込残数(j))が、全払い出し数から、他のレーンから払い出される最大の特殊景品数を減じた値(reg%MAX)よりも小さい場合(ステップS725のYES)には、他のレーンについては、最大の特殊景品数の払い出しを設定し(i−1となる次回の払出レーンではステップS729により自動的にMAXが設定される)、所定のレーン(jレーン)については、見込残物品数(見込残数(j))の払い出しを設定する。また、所定のレーン(jレーン)における見込残物品数(見込残数(j))が、全払い出し数から、他のレーンから払い出される最大の特殊景品数を減じた値(reg%MAX)以上の場合には、所定のレーン(jレーン)については、減じた値(reg%MAX)の払い出しを設定し、他のレーンについては、所定のレーン(jレーン)から払い出された特殊景品数を減じた残数の払い出しを設定する(i−1となる次回の払出レーンではステップS729により自動的に所定のレーン(jレーン)から払い出された特殊景品数を減じた残数の払い出しが設定される)。
ここでは、全払い出し数から、他のレーンから払い出される最大の特殊景品数を減じた値を「reg%MAX」としたが、「reg−(同一特殊景品を収納した他のレーンのMAX)」としてもよい。また、ステップS707において同一特殊景品を収納したレーンのうち見込残数が少ない方を優先としない場合には、「reg−(MAXまたは同一特殊景品を収納した他のレーンの見込残数(i−1で特定されるjレーン))」の小さい方としてもよい。
一方、ステップS728の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、見込残数(j)以下であると判定した場合(ステップS728のNo)、ステップS723の判定で、最終段階払出条件を満たさないと判定した場合(ステップS723のNo)、ステップS727の処理後、またはステップ726の処理後、払い出すべき特殊景品数(reg)から払出数(j)を減算した値を、払い出すべき特殊景品数(reg)に置きかえ(ステップS729)。
続いて、主制御手段400は、「i」の値から「1」を減算して、次の処理順番のレーン「i=5」についての処理を実行するように、「i」の値を書き換える(ステップS730)。
続いて、主制御手段400は、次の処理順番のレーンにおける特殊景品Wの種別が、今回と異なる特殊景品Wの種別であるか否かを判定する(ステップS731)。
ステップS731の判定で、次の処理順番のレーンにおける特殊景品Wの種別が、今回と異なる特殊景品Wの種別であると判定した場合(ステップS731のYes)には、ステップS708の払い出し機会毎の特殊景品種別毎の払い出し数をワーキングラムAまたはBまたはCのいずれかから減算してA、B、Cを更新する(ステップS732)。
一方、ステップS731の判定で、次の処理順番のレーンにおける特殊景品Wの種別が、今回と異なる特殊景品Wの種別でないと判定した場合(ステップS731のNo)には、ステップS711の処理を実行する。
また、ステップS714の判定で、払い出すべき特殊景品数(reg)が、一回の払い出しで払い出せる最大の特殊景品数よりも大きいと判定した場合(ステップS714のYes)には、続いて、主制御手段400は、Flg(j)の値によって、どの所定条件を満たすかを判定する(ステップS733)。なお、この場合には、複数のレーンからの特殊景品Wの払い出しが可能であり、所定条件として、Flg(j)の値が、「2」の場合、「3または4」の場合、または「0、1、5、6」の場合がある。ここで、Flg(j)の値について、一部は、図29に示した景品払出機の動作で説明したが、次に、Flg(j)の値に対応する景品払出機の状態をまとめる。
Flg(j)が「0」の場合には、景品カートリッジ33がカートリッジ取り出し位置にあるときであり、特殊景品Wの払い出しは不可能な状態である。Flg(j)が「1」の場合には、景品カートリッジ33を景品払出機18から取り出し可能な位置に移動させる動作を行うときであり、特殊景品Wの払い出しは不可能な状態である。Flg(j)が「2」の場合には、特殊景品Wが払い出し可能な状態である。Flg(j)が「3」の場合には、景品カートリッジ33が特殊景品Wを上方に搬送可能な位置にある状態である。Flg(j)が「4」の場合には、景品カートリッジ33の水平移動工程が全水平移動工程の後半の状態である。Flg(j)が「5」の場合には、景品カートリッジ33の水平移動工程が全水平移動工程の前半の状態である。Flg(j)が「6」の場合には、昇降台132が降下中の状態である。
なお、上記したFlg(j)が「4」の場合、Flg(j)が「5」の場合における移動工程は、例えば、同一の特殊景品Wを積層して収納した複数の景品収納部100を有する景品カートリッジ33が、払い出しを可能とするために移動している場合における移動位置、景品カートリッジ33や特殊景品Wを移動させるステッピング駆動モータ136、151などのステップ数などに基づいて判定される。
また、移動工程は、例えば、同一の特殊景品Wを積層して収納した複数の景品収納部100を有する景品カートリッジ33が、払い出しを可能とするために移動している場合における、予め設定された全移動時間に対して、どの程度の移動時間をすでに費やしたかなどに基づいて判定してもよい。この場合には、上記した全水平移動工程の前半の状態は、予め設定された全水平移動工程に費やす全移動時間に対して、まだ半分にも満たない移動時間の場合に相当する。
さらに、移動工程は、現在移動している移動部の種別に基づいて判定してもよい。例えば、所定の移動部が作動している場合には、移動前半、または移動後半であることなどを判定することができる。
ステップS733の判定で、Flg(j)の値が「2」であると判定した場合(ステップS733の「2」)には、ステップS716の処理を実行する。
ステップS733の判定で、Flg(j)の値が「3または4」であると判定した場合(ステップS733の「3、4」)には、主制御手段400は、フラグであるWAIT(j)をONに書き換え、制御手段(PVU1)420〜制御手段(PVU6)425にWAIT(j)の情報を出力する(ステップS734)。これによって、複数のレーンを同期させて払い出す場合には、上記したように、景品カートリッジ33が特殊景品Wを上方に搬送可能な位置にある状態、または景品カートリッジ33の水平移動工程が全水平移動工程の後半の状態にあるときには、フラグであるWAIT(j)をONとし、その景品カートリッジ33が払い出し可能となるまで、他のレーンからの払い出しを停止し、その景品カートリッジ33が払い出し可能となった状態で、他のレーンからも同期して払い出しを行う。
一方、複数のレーンを非同期させて払い出す場合には、ステップS734に続いて実行されるルーチンを設け(図示せず)、例えば、非同期設定の「Flg非同期」を「1」として非同期払い出しに設定し、制御手段(PVU1)420〜制御手段(PVU6)425に「Flg非同期」の情報を出力する。この場合には、景品カートリッジ33が特殊景品Wを上方に搬送可能な位置にある状態、または景品カートリッジ33の水平移動工程が全水平移動工程の後半の状態にあるときには、その景品カートリッジ33が払い出し可能となるまで、他の払い出し可能なレーンから継続して特殊景品Wを払い出す。そして、その景品カートリッジ33が払い出し可能となったときに、特殊景品Wの払い出すべき残数に基づいて、他の払い出し可能なレーンと非同期に払い出すようにしてもよい。ステップS734の処理後、ステップS717の処理を実行する。
また、ステップS733の判定で、Flg(j)の値が「0、1、5または6」であると判定した場合(ステップS733の「0、1、5、6」)には、主制御手段400は、制御手段(PVU1)420〜制御手段(PVU6)425のいずれかを介して、待機状態をOFFし、払い出しできるレーンからのみ払い出しを行う(ステップS735)。
続いて、主制御手段400は、ステップS735で払い出すべき特殊景品Wを払い出し後、払出数(j)を「0」に書き換える(ステップS736)。
そして、ステップS736の処理後、ステップS729の処理を実行する。
ここで、ステップS732の判定で、Flg(j)の値が「0、1、5または6」であると判定した場合(ステップS732の「0、1、5、6」)に、複数のレーンを非同期させて払い出す場合には、例えば、非同期設定の「Flg非同期」を「1」として非同期払い出しに設定する。この場合には、払い出し不可能な景品カートリッジ33が払い出し可能となるまで、他の払い出し可能なレーンから継続して特殊景品Wを払い出す。そして、その払い出し不可能な景品カートリッジ33が払い出し可能となったときに、特殊景品Wの払い出すべき残数に基づいて、他の払い出し可能なレーンと非同期に払い出すようにしてもよい。
次に、図31を参照して、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425で実行される景品払出処理に関する動作について説明する。
制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、主制御手段400が発生させた外部イベント割り込みの信号入力に基づき起動される。
まず、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、Flg(j)の値が「2」か否かを判定する(ステップS800)。
ステップS800の判定で、Flg(j)の値が「2」でないと判定した場合(ステップS800のNo)には、他の情報(他のFlg(j)値、レーンサブルーチンなどの情報)に基づき、景品払出処理行う(ステップS800a)。ここで、Flg(j)が「1」の場合には、図29の「C」からの処理を、Flg(j)が「4または5」の場合には、図29の「B」からの処理を、Flg(j)が「6」の場合には、図29の「A」からの処理を実行する。
一方、ステップS800の判定で、Flg(j)の値が「2」であると判定した場合(ステップS800のYes)には、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、同期による払出動作設定処理のタイミングか否かを判定する(ステップS801)。ここで、払出動作設定処理とは、次の払出動作によって、払い出される各特殊景品Wの払い出しの動作を設定する処理である(ステップS801)。
ステップS801の判定で、同期による払出動作設定処理のタイミングでないと判定された場合(ステップS801のNo)には、リターンする。
なお、複数のレーンから非同期で特殊景品Wを払い出す設定の場合には、ステップS801の判定で、同期による払出動作設定処理のタイミングでないと判定された場合(ステップS801のNo)に、さらに、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、「Flg非同期」が「1」か否かに基づいて、非同期で特殊景品Wを払い出す設定か否かを判定する。この判定で、「1」の場合である、非同期で特殊景品Wを払い出す設定であると判定された場合には、ステップS802の処理を実行し、非同期で特殊景品Wを払い出す設定でないと判定された場合には、リターンするように処理してもよい。
ステップS801の判定で、同期による払出動作設定処理のタイミングであると判定された場合(ステップS801のYes)には、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、払出初回か否かを判定する(ステップS802)。ここで、払出初回とは、景品カートリッジ33から、例えば、スタッカ部昇降台190上に特殊景品Wを排出する際に、払出物品数計数手段434によって検知される信号の立上がり部を意味する。つまり、スタッカ部昇降台190上に特殊景品Wを排出する際に、払出物品数計数手段434の検知信号が、例えば、パルス信号である場合には、このパルス信号の立上がり部を意味する。
ステップS802の判定で、払出初回であると判定した場合(ステップS802のYes)には、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、その払出初回であるレーンが、同一種別の特殊景品Wにおける優先レーンであるか否かを判定する(ステップS803)。
ステップS803の判定で、優先レーンでないと判定した場合(ステップS803のNo)には、続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、その非優先レーンが、優先レーンの払い出しから所定時間遅らせて払い出す設定であり、その待機状態であるか否かを判定する(ステップS804)。ここで、非優先レーンが、優先レーンの払い出しから所定時間遅らせて払い出すことによって、例えば、優先レーンにおける特殊景品Wの実際の残数が、見込残数(j)より大きい場合、その見込残数(j)に基づいて払い出し数を設定がされても、優先レーンにおける特殊景品Wの実際の残数が見込残数(j)より大きいことを検知した時点で、非優先レーンの払い出しを調整することができる。
ステップS804の判定で、待機状態であると判定した場合(ステップS804のYes)には、再度ステップS804の処理を実行する。
一方、ステップS804の判定で、待機状態でないと判定した場合(ステップS804のNo)には、ステップS805の処理を実行する。
ステップS803の判定で、優先レーンであると判定した場合(ステップS803のYes)、ステップS802の判定で、払出初回でないと判定した場合(ステップS802のNo)には、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、主制御手段400で設定された、各レーンの特殊景品Wの払出数(j)を「p」と書き換える(ステップS805)。
続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、「P」の値が「0」以下であるか否かを判定する(ステップS806)。
ステップS806の判定で、「P」の値が「0」以下であると判定した場合(ステップS806のYes)には、リターンする。
一方、ステップS806の判定で、「P」の値が「0」以下でないと判定した場合(ステップS806のNo)には、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、いずれかのレーンが待機状態(WAIT(j)がON)か否かを判定する(ステップS807)。
ステップS807の判定で、いずれかのレーンが待機状態であると判定した場合(ステップS807のYes)には、再度ステップS807の処理を実行する。
なお、複数のレーンから非同期で特殊景品Wを払い出す設定の場合には、ステップS807の判定で、いずれかのレーンが待機状態であると判定した場合(ステップS807のYes)に、さらに、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、非同期で特殊景品Wを払い出す設定か否かを判定する。この判定で、「Flg非同期」が「1」であり、非同期で特殊景品Wを払い出す設定であると判定された場合には、ステップS808の処理を実行し、「Flg非同期」が「0」であり、非同期で特殊景品Wを払い出す設定でないと判定された場合には、再度ステップS807の処理を実行するように処理してもよい。
続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、他のレーンに見込残数(j)よりも多くの特殊景品Wが存在していた場合であって、他のレーンから見込残数(j)より多い分の特殊景品Wが払い出されるのを待機する状態(WAIT2(j)がONの状態)であるか否かを判定する(ステップS808)。
ステップS808の判定で、他のレーンから見込残数(j)より多い分の特殊景品Wが払い出されるのを待機する状態(WAIT2(j)がONの状態)であると判定した場合(ステップS808のYes)には、他のレーンから見込残数(j)より多い、見込違い分の特殊景品Wが払い出されるまで待機する(ステップS809)。
続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、WAIT2(j)をOFFに書き換える(ステップS810)。
一方、ステップS808の判定で、他のレーンから見込残数(j)より多い分の特殊景品Wが払い出されるのを待機する状態(WAIT2(j)がONの状態)でないと判定した場合(ステップS808のNo)には、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、景品払出手段433を駆動して、景品スタッカ部183に1枚ずつ指示枚数分、特殊景品Wを排出し、スタッカ部昇降台190を上昇させた後、景品押出部36を駆動して、景品払出口35に指示枚数分の積層された特殊景品Wを払い出させる(ステップS811)。
続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、払出物品数計数手段434がON初回の状態か、または払い出し実行後再びONになっていない状態かを判定する(ステップS812)。ここで、払出物品数計数手段434がON初回の状態とは、払出物品数計数手段434によって検知される信号の立上がり部を意味する。つまり、払出物品数計数手段434の検知信号が、例えば、パルス信号である場合には、このパルス信号の立上がり部を意味する。また、払い出し実行後再びONになっていない状態とは、ON初回の状態を検知後、再びON初回の状態を検知するまでの間の状態をいう。
ステップS812の判定で、払出物品数計数手段434がON初回の状態であると判定した場合(ステップS812の「ON初回状態」)には、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、見込残数(j)から1を減算し、それを見込残数(j)として書き換える(ステップS813)。
続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、実払出数(j)k(j)に1を加算し、それを実払出数(j)k(j)として書き換える(ステップS814)。ここで、実払出数(j)k(j)は、jレーンのk番目の景品収納部100からの実際に払い出された特殊景品数を示す。例えば、実払出数(1)(2)は、1レーンの3番目(ここで、景品収納部100が3つの場合には、k(j)は0〜2となる)の景品収納部100からの実際に払い出された特殊景品数となる。
続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、遊技者毎払出数(j)に1を加算し、それを遊技者毎払出数(j)として書き換える(ステップS815)。遊技者毎払出数(j)とは、jレーンから各遊技者毎に払い出した特殊景品数である。
続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、払出数(j)である「p」から1を減算し、それを「p」として書き換える(ステップS816)。そして、ステップS806の処理を実行する。
ステップS812の判定で、払出物品数計数手段434が払い出し実行後再びONになっていない状態であると判定した場合(ステップS812の「払い出し実行後再びONになっていない状態」)には、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、続いて、特殊景品Wの有無を検知する空センサ(図示しない)がON初回か否かを判定する(ステップS817)。ここで、空センサ(図示しない)がON初回の状態とは、空センサ(図示しない)によって検知される信号の立上がり部を意味する。つまり、空センサ(図示しない)の検知信号が、例えば、パルス信号である場合には、このパルス信号の立上がり部を意味する。
ステップS817の判定で、空センサ(図示しない)がON初回でないと判定した場合(ステップS817のNo)には、ステップS811の処理を実行する。
一方、ステップS817の判定で、空センサ(図示しない)がON初回であると判定した場合(ステップS817のYes)には、続いて、制御手段(PVU1)410〜制御手段(PVU6)425は、見込残数(j)が、「0」か、「0」より大きいか、「0」より小さいかのいずれかであるかを判定する(ステップS818)。ここで、見込残数(j)が「0」より大きい場合とは、特殊景品Wの見込残数(j)が実際の残数よりも少ない場合であり、一方、見込残数(j)が「0」より小さい場合とは、特殊景品Wの見込残数(j)が実際の残数よりも多い場合である。
ステップS818の判定で、見込残数(j)が、「0」であると判定した場合(ステップS818の「=0」)には、図29に示した「Q」からの処理を実行する。
ステップS818の判定で、見込残数(j)が、「0」より大きいと判定した場合ステップS818の「>0」)には、実際の残数よりも少なく見込んだ分の特殊景品数を、同一の特殊景品Wを備える他のレーンの払出数に加算する(ステップS819)。そして、ステップS819の処理を実行後、図29に示した「Q」からの処理を実行する。
ステップS818の判定で、見込残数(j)が、「0」より小さいと判定した場合ステップS818の「<0」)には、実際の残数よりも多く見込んだ分の特殊景品数の払い出しが完了するまで、同一の特殊景品Wを備える他のレーンからの払い出しを停止して待機状態(WAIT2(j)をON)とする(ステップS820)。そして、ステップS820の処理を実行後、図29に示した「Q」からの処理を実行する。
ここで、実際の積層物品列における特殊景品数として、例えば、ステップS817の判定でYESとされる、積層される特殊景品Wが空となった場合、払出物品計数手段434がステップS816の処理で計数した特殊景品数として、上記したように、見込残物品数設定手段413(例えば、ステップS701で設定した初期値をステップS813において更新する)からの情報に基づいて算出した見込残物品数(見込残数(j))より大きいか、または小さいかをステップS818において判別し、実際の積層物品列における特殊景品数が、払出物品数設定手段413によって設定された払い出す物品数より小さい場合には、他のレーンにおける払い出す特殊景品数を増加させる処理(ステップS819)の一例を示した。また、実際の積層物品列における特殊景品数が、払出物品数設定手段413によって設定された払い出す特殊景品数より大きい場合には、他のレーンからの払い出しを一旦停止して、所定のレーンに残存している特殊景品Wを払い出し、その後、他のレーンから残数を払い出す処理(ステップS820の処理でWAIT2をONとしたことに基づく、ステップS809の処理における待機)の一例を示した。
他の態様としては、ステップS817、ステップS818の処理を削除し、ステップS812において、払出物品数計数手段434で計数しON初回の状態となり、ステップS813からステップS816の処理を実行後、見込残数(j)が0となり、かつ計数され見込残数(j)が負の数(マイナス値)となった場合、実際の積層物品列における特殊景品数が、払出物品数設定手段413によって設定された払い出す特殊景品数より大きい場合には、他のレーンからの払い出しを一旦停止して、所定のレーンに残存している特殊景品Wを払い出し、その後、他のレーンから残数を払い出す処理(ステップS820の処理でWAIT2をONとしたことに基づく、ステップS809の処理における待機)を実行してもよい。また、見込残数(j)が0以上でないのに、所定時間が経過しても払出物品計数手段434が計数できない場合、または、実際の積層物品列における特殊景品数が、払出物品数設定手段413によって設定された払い出す特殊景品数より少ない場合には、他のレーンにおける払い出し特殊景品数を増加させる処理(ステップS819)を実行して、図29の「Q」からの処理を実行するようにしてもよい。
また、ステップS818の処理において、見込残数(j)に基づいて処理したが、見込残数(j)に代えて、払出物品数設定手段413(例えば、ステップS719、ステップS720、ステップS722、ステップS726、ステップS727が適用)で設定された払い出す特殊景品数(払出数(j))と、上記した如くの実際の積層物品列における特殊景品数に基づいてステップS819、ステップS820の処理でWAIT2をONとしたことに基づく、ステップS809の処理における待機を実行してもよい。
上記したように、一実施の形態の景品払出機によれば、1つまたは複数の景品カートリッジ33が特殊景品Wを払い出し不可能な状態の場合に、その払い出しが不可能な景品カートリッジ33を払い出し可能とするための移動段階または移動時間などに基づいて、払い出しに費やす時間が短くなる払い出し動作を選択することができる。これによって、特殊景品Wの払い出し動作時間の短縮を図ることができる。
また、1つまたは複数のレーンが特殊景品Wを払い出し不可能な状態の場合でも、継続して特殊景品Wを払い出す他の払い出し可能なレーンから払い出された特殊景品数数に基づいて、払い出し可能となったレーンから払い出す特殊景品数を算出することができる。また、複数のレーンから特殊景品Wを非同期的に払い出し可能であるので、払い出し不可能なレーンが払い出し可能となったときに直ちに、その算出された払い出す特殊景品数の物品を払い出すことができ、払い出し時間を短縮することができる。
さらに、景品収納部100に残存する特殊景品Wの見込残数に応じて、同一の特殊景品Wを備える複数レーン毎の払い出し設定枚数を任意に変更することができる。これによって、残存する特殊景品数を特定不能のため、まず、優先レーンから払い出される特殊景品数を確実にカウントして、払い出し枚数を把握し、優先レーンの特殊景品Wを使い切ってから非優先レーンの特殊景品Wを順次払い出すという払い出し動作が不要となり、払い出し時間を短縮することができる。
特殊景品Wの残数が最小レーンにおいて払出物品数計数手段434によって計数された特殊景品数が、見込残物品数設定手段412からの情報に基づいて算出した見込残数より小さい場合には、他のレーンから払い出す特殊景品数を増加させて払い出すことができるので、物品を正確に払い出すことができる。
また、特殊景品Wの残数が最小レーンにおいて払出物品数計数手段434によって計数された物品数が、見込残物品数設定手段412からの情報に基づいて算出した見込残数より大きい場合には、他のレーンからの払い出しを一旦停止して、残数が最小レーンに残存している特殊景品Wを払い出し、他のレーンから、残数が最小レーンから払い出された特殊景品数を減じた残数を払い出すことができるので、物品を正確に払い出すことができる。
さらに、払出物品数計数手段434によって計数された特殊景品数が、払出物品数設定手段413によって設定された払い出す特殊景品数より少なく、かつ特殊景品Wの払い出しに使用されている景品収納部100の特殊景品Wが空になった場合には、他のレーンにおける払い出し特殊景品数を増加させることができるので、物品を正確に払い出すことができる。
また、所定のレーンにおける払い出しを一旦停止した後に再び払い出しを開始する場合に、払出物品数設定手段413によって設定された払い出す特殊景品数および/または払出物品数計数手段434によって計数された特殊景品数に基づいて、他のレーンが払い出し中でも、所定のレーンから払い出しを開始することができるので、払い出し時間を短縮することができる。
(景品払出システム900)
次に、景品払出システム900について、図32〜34を参照して説明する。
図32には、上述した景品払出機18に配線を介して景品管理機(POS)11が接続された景品払出システム900の一例が示されている。
なお、ここには、景品払出機18に配線を介して景品管理機(POS)11が接続された景品払出システム900の一例を示しているが、この構成に限らず、景品払出機18と景品管理機(POS)11との接続は、例えば、ネットワーク、管理総理(図示しない)を介して行われてもよい。また、複数の景品管理機(POS)11を景品払出機18に配線を介して接続することもできる。
また、図33は、景品管理機(POS)11の構成部を示す図、図34は、景品管理機(POS)11における動作の流れを示す図である。
まず、図32を参照して、景品払出機18に接続された景品管理機(POS)11の構成について説明する。なお、ここでは、上述した景品払出機18を備えた景品払出システム900の一例について説明するが、景品払出システム900に、上述した景品払出機300を備えることもできる。
景品管理機(POS)11は、ICカード挿入口901、入力用テンキーボード902、バーコードリーダ903、表示部904、特殊景品ボタン905、一般景品選択部906で主に構成されている。
景品管理機(POS)11は、ICカード挿入口901より挿入されたICカードより貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、払い出す景品の種別と数量の情報を景品払出機18に出力するものである。ここで、ICカードは、カード形状を有し、従来から遊技システムで使用されていたICチップおよびアンテナを有する記憶媒体である。
また、景品管理機(POS)11において、獲得した遊技媒体数を計数する計数機(図示しない)で発券されたレシートを用いる場合には、バーコードリーダ903でレシートに記録されたバーコード情報を読み取り、その情報に基づく貯玉数の範囲で、景品の種類と数量の情報を景品払出機18に出力するものである。
入力用テンキーボード902は、ICカードの暗証番号の入力、景品払出機18への動作指示などを行う際の入力手段として用いられる。
特殊景品ボタン905は、例えば、大特殊景品(5000円)、中特殊景品(1000円)、小特殊景品(200円)などの特殊景品Wを景品払出機18から払い出す際に押されるボタンである。特殊景品ボタン905が押された場合には、景品管理機(POS)11は、貯玉数より端玉(景品と交換後の残り玉)を最小にするよう計算し、払い出す特殊景品Wの種類、数量を決定し、その情報を景品払出機18に出力する。
一般景品選択部906は、例えば、タバコ、ジュースなどの一般景品と交換する場合に、交換したい景品や個数を選択する入力手段である。一般景品と交換する場合には、店員などが景品を払い出すことが多いが、景品払出機などで自動的に景品を払い出すこともできる。
図33に示すように、景品管理機(POS)11は、制御部910、ICカード処理部911、記録媒体処理部912、選択ボタン検知部913、景品払出処理部914から主に構成されている。
制御部910は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部910では、ICカード処理部911、記録媒体処理部912、選択ボタン検知部913、景品払出処理部914の各機部間の信号の出入力を制御している。
ICカード処理部911は、ICカード挿入口901から挿入されたICカードに記憶された、例えば、有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部910への出力、制御部910からの更新された有価情報などのICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。ここで、有価情報とは、貯玉数または貯メダル数の情報である。
記録媒体処理部912は、バーコードリーダ903などによって、レシートに記録されたバーコード情報から貯玉数または貯メダル数の有価情報を読み取り、その読み取った情報を制御部910に出力するものである。
ICカード処理部911や記録媒体処理部912で読み取られた、例えば、貯玉数または貯メダル数などの情報は、表示部904に表示される。また、表示部904には、景品交換される景品の種類や個数なども表示することができる。
選択ボタン検知部913は、入力用テンキーボード902、特殊景品ボタン905、一般景品選択部906などの選択ボタンが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部910に信号を出力するものである。
景品払出処理部914は、選択ボタン検知部913で検知された信号に基づいて、例えば、景品払出機18に払い出される特殊景品Wの種類や個数などの景品払出情報を出力するものである。また、景品払出処理部914は、景品払出機18の制御手段28と回線を介して接続され、信号の入出力が可能である。
そして、制御部910によって制御される、ICカード処理部911、記録媒体処理部912、選択ボタン検知部913、景品払出処理部914の各機器部は、次のように動作する(図34)。
以下に、図34を参照してその動作を説明する。
ICカード処理部911においてICカードが挿入されているか否かが判定される(ステップS920)。
ステップS920の判定で、ICカード処理部911においてICカードが挿入されていないと判定した場合(ステップS920のNo)には、バーコードリーダによって、レシートに記録された貯玉数などの有価情報を読み取る(ステップS921)。ICカード処理部911において読み取られた有価情報は、制御部910に出力される(ステップS921)。
ステップS920の判定で、ICカード処理部911においてICカードが挿入されていると判定した場合(ステップS920のYes)には、ICカード処理部911は、ICカードに記憶された暗証番号を読み取り、読み取った暗証番号を制御部910に出力する(ステップS922)。
また、選択ボタン検知部913は、入力用テンキーボード902で入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部910に出力する(ステップS923)。制御部910は、ICカードから読み取られた暗証番号と入力用テンキーボード902で入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS924)。
ステップS924の判定で、双方の番号が一致しない場合(ステップS924の「NG」)には、ICカード処理部911は、ICカードをカード挿入口901から返却する(ステップS925)。ただし、ここで、ICカードを返却せずに、店員に暗証番号が一致しない旨を報知し、店員がそのICカードを利用した遊技者に、例えば、生年月日や電話番号などを質問し、遊技者による回答が、実際に登録されているものと一致すれば、忘れた暗証番号の変更手続きを取れるようにしてもよい。
一方、ステップS924の判定で、双方の番号が一致した場合(ステップS924の「OK」)には、制御部910は、有価情報などを読み取る(ステップS926)。
次に、特殊景品ボタン905が押されたが否かを選択ボタン検知部913が判定する(ステップS927)。
ステップS927の判定で、特殊景品ボタン905が押されていないと判定した場合(ステップS927のNo)には、景品交換が要求されているものが、一般景品の、例えば、タバコやジュースなどであり、一般景品選択部906で選択された景品および数量の情報を選択ボタン検知部913が判定する(ステップS928)。
選択ボタン検知部913で判定された検知信号は、制御部910を介して景品払出処理部914に出力される。選択された一般景品は、その種別と数量が表示部904に表示される(ステップS929)。
そして、制御部910において、払出景品在庫数から払い出された景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部914に出力し、景品払出処理部914では払出景品在庫数の情報を更新する(ステップS930)。
ステップS927の判定で、特殊景品ボタン905が押されたと判定された場合(ステップS927のYes)には、景品払出処理部914において、景品払出機18が併設されているか否かが判定される(ステップS931)。
ステップS931の判定で、景品払出機18が併設されていると判定した場合(ステップS931のYes)には、制御部910は、有価情報から払い出される特殊景品Wの種類およびその個数などを算出し、その算出した情報を景品払出処理部914および表示部904に出力する。そして、景品払出処理部914は、その算出した特殊景品Wの払い出しに関する情報を景品払出機18に出力し、景品払出機18から景品を払い出させる(ステップS932)。また、表示部904は、その算出した特殊景品Wの払い出しに関する情報に基づいて、払い出される特殊景品Wの種類および数量などを表示する。
ここで、景品管理機(POS)11から特殊景品Wの払い出しに関する情報を入力した景品払出機18は、その情報に基づいて、上述した景品払出機18の動作により特殊景品Wを払い出す。
ステップS931の判定で、景品払出機18が併設されていないと判定した場合(ステップS931のNo)には、制御部910は、有価情報から払い出される特殊景品Wの種類およびその個数などを算出し、その算出した情報を表示部904に出力する。そして、表示部904は、その算出した特殊景品Wの払い出しに関する情報に基づいて、払い出される特殊景品Wの種類および数量などを表示する。この場合には、店員などによって、その表示部904の表示に基づいて、景品が払い出される(ステップS933)。
そして、制御部910において、特殊景品在庫数から払い出された特殊景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部914に出力し、景品払出処理部914では特殊景品在庫数の情報を更新する(ステップS934)。
次に、再度、ICカード処理部911においてICカードが挿入されているか否かが判定される(ステップS935)。
ステップS935の判定で、ICカードが挿入されていないと判定した場合(ステップS935のNo)には、景品と交換された貯玉数などの有価情報および払い出された景品の種類や個数は、景品払出処理部914に記憶される(ステップS936)。なお、景品払出処理部914に記憶されたこれらの情報は、所定期間記憶されている。
ステップS935の判定で、ICカードが挿入されていると判定した場合(ステップS935のYes)には、景品と交換された貯玉数などの有価情報および払い出された景品の種類や個数は、景品払出処理部914に記憶される(ステップS937)。また、制御部910は、この景品と交換された貯玉数などの有価情報に基づいて、有価情報を更新し、更新した有価情報をICカード処理部911に出力する。ICカード処理部911は、その更新した有価情報に基づいてICカードの有価情報を更新し、ICカード挿入口901からICカードを返却する(ステップS937)。
続いて、制御部910は、選択ボタン検知部913からの情報に基づいて、入力用テンキーボード902に設けられた景品カートリッジ取出ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS938)。
ここで、景品カートリッジ取出ボタンは、景品払出機18内に装填されている景品カートリッジ33を景品払出機18から取り出す際に押されるボタンであり、景品管理機(POS)11からも、取り出しに関する指示を景品払出機18に出すことができる。また、景品カートリッジ33の取り出しに関する指示は、景品管理機(POS)11から以外にも、例えば、景品払出機18の操作表示パネル21に設けられたテンキー21fなどによって行うこともできる。
ステップS938の判定で、景品カートリッジ取出ボタンが押されていないと判定した場合(ステップS938のNo)には、制御部910は待機状態となる。
一方、ステップS938の判定で、景品カートリッジ取出ボタンが押されたと判定した場合(ステップS938のYes)には、景品払出処理部914は、景品払出機18に接続解除移送指示情報を出力する(ステップS939)。この接続解除移送指示情報とは、景品払出機18において、景品支持部170を景品支持部170の支持部材131の上面がカートリッジ設置板134より下方に位置するまで下降させ、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能な位置に移動するための情報である。
この接続解除移送指示情報を入力した景品払出機18では、景品支持部170を下降させる方向にステッピング駆動モータ151を回転し、景品支持部170の支持部材131の上面がカートリッジ設置板134より下方に位置するまで景品支持部170を下降させる。続いて、下部ユニット43の底部に設置されたステッピング駆動モータ136を回転させ、景品カートリッジ33を景品カートリッジ挿入口32から取り出し可能な位置に移動する。
続いて、制御部910は、暗証番号入力要求情報を表示部904に出力し、表示部904は、その情報に基づいて、例えば「暗証番号を入力して下さい」などを表示する(ステップS940)。
制御部910は、選択ボタン検知部913からの情報に基づいて、入力用テンキーボード902から入力された暗証番号と、予め記録された暗証番号が一致するか否かを判定する(ステップS941)。
ステップS941の判定で、入力された暗証番号と、予め記録された暗証番号が一致しないと判定した場合(ステップS941のNo)には、制御部910は、暗証番号が異なることを表示する情報を表示部904に出力し、表示部904は、その情報に基づいて、例えば「暗証番号が違います」などを表示する(ステップS942)。
一方、ステップS941の判定で、入力された暗証番号と、予め記録された暗証番号が一致すると判定した場合(ステップS941のYes)には、制御部910は、景品払出処理部914に景品払出機18のカートリッジ挿入口扉45の施錠機構26を開錠する情報を出力する(ステップS943)。景品払出処理部914は、その情報を景品払出機18に出力し、景品払出機18の主制御手段48は、その情報に基づいて、施錠を開錠し、カートリッジ挿入口扉45を開閉可能な状態にする。
さらに、制御部910は、カートリッジ挿入口扉45が開閉可能となったことを表示する情報を表示部904に出力し、表示部904は、その情報に基づいて、例えば「カートリッジ挿入口扉を開くことができます」などを表示する(ステップS944)。なお、この表示は、景品払出機18の表示部41aに表示させることもできる。
上記した景品払出システム900によれば、上述した景品払出機18の特徴に加え、景品払出機18に景品管理機(POS)11を併設しシステム化することで、特殊景品Wの払い出しを景品管理機(POS)11からの情報に基づいて、一貫して自動的に行うことができる。
また、景品払出機18に装填された景品カートリッジ33の取り出しを指示する景品カートリッジ取出ボタンが景品管理機(POS)11に設けられているので、景品管理機(POS)11からの指示により、景品払出機18に装填された景品カートリッジ33を自動的に取り出し可能な位置に移動させることができる。また、通常、従業員が入力操作などを行う景品管理機(POS)11から景品払出機18に装填された景品カートリッジ33の取り出しを指示することができるので、従業員がわざわざ景品払出機18までいって取り出しを指示する手間を省くことができ、作業効率の向上を図ることができる。
18…景品払出機、32…景品カートリッジ挿入口、33…景品カートリッジ、34…景品払出ユニット、35…景品払出口、36…景品押出部、37…排出天板、41…操作表示パネル、42…上部ユニット、43…下部ユニット、44…景品搬送ユニット、45…カートリッジ挿入口扉、48…主制御部、50…制御手段、100…景品収納部、108…位置検知センサ、132…昇降台。