JP2014100393A - 景品交換システム - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化および省コスト化を図ることができる景品交換システムを提供すること。
【解決手段】景品交換システム1は、景品を払い出すための景品払出装置2と、景品払出装置2に対して通信可能に接続され、景品払出装置2に景品の払出を指示するための景品管理装置と、景品払出装置2に設けられ、1台の景品払出装置2に対して複数台の景品管理装置を接続するための接続部68と、を含む。
【選択図】図5

Description

この発明は、景品交換システムに関する。
景品交換システムとして、下記特許文献1では、パチンコ店等の遊技施設に設けられる景品払出システムが提案されている。この景品払出システムは、景品を払い出すための景品払出機と、景品払出機と通信可能に接続されて景品払出機を管理する景品管理機とを含んでいる。景品払出機は、多数の景品を種類ごとに収納していて、遊技客が遊技によって獲得した遊技媒体(パチンコ玉やメダル)と交換される景品を遊技客に払い出す。景品管理機は、遊技媒体の獲得数に応じた種類・個数の景品を払い出すように景品払出機に指示する。
特開2012−50803号公報
特許文献1に記載の景品払出システムでは、景品管理機に対して1台または複数台の景品払出機が接続されている。つまり、1台の景品管理機には、1台以上の景品払出機が接続されるようになっている。そうすると、遊技施設において遊技媒体と景品とを交換するためのカウンターに複数台の景品管理機を設置する場合には、景品管理機と同数以上の景品払出機を準備する必要がある。そのため、遊技施設(特に、カウンターが狭い小規模の遊技施設)にとっては、スペースおよびコストの両面において負担が大きい。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、景品払出装置および景品管理装置を備える構成において、省スペース化および省コスト化を図ることができる景品交換システムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、景品を払い出すための景品払出装置と、前記景品払出装置に対して通信可能に接続され、前記景品払出装置に景品の払出を指示するための景品管理装置と、前記景品払出装置に設けられ、1台の前記景品払出装置に対して複数台の景品管理装置を接続するための接続部と、を含むことを特徴とする、景品交換システムである。
請求項2記載の発明は、前記接続部に対する前記景品管理装置の接続状態を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した前記接続状態に応じて、1台の前記景品払出装置に対して1台の前記景品管理装置から景品の払出が指示される1対1運用か、1台の前記景品払出装置に対して複数台の前記景品管理装置から景品の払出が指示される複数接続運用かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記1対1運用または複数接続運用によって景品払出処理を行う払出実行手段と、を含むことを特徴とする、請求項1記載の景品交換システムである。
請求項3記載の発明は、前記複数接続運用によって前記景品払出装置から景品が払い出されている状態において、どの前記景品管理装置からの指示によって景品が払い出されているかを、前記景品払出装置および景品管理装置の少なくとも一方において報知する報知手段を含むことを特徴とする、請求項2記載の景品交換システムである。
請求項4記載の発明は、前記景品管理装置に設けられ、前記景品払出装置に景品の払出を指示するために操作される操作部と、前記複数接続運用によって前記景品払出装置から景品が払い出されている状態では、今回の景品の払い出しを指示した景品管理装置以外の景品管理装置における前記操作部の操作を制限する制限手段と、を含むことを特徴とする、請求項2または3記載の景品交換システムである。
請求項5記載の発明は、前記複数接続運用において、1台の前記景品払出装置が複数台の前記景品管理装置から景品の払出の指示を受信した場合に、前記払出実行手段は、それぞれの前記景品管理装置からの指示に応じた複数の前記景品払出処理を同時に行うことを特徴とする、請求項2または3記載の景品交換システムである。
請求項6記載の発明は、前記払出実行手段は、所定の時間帯の場合に、複数台の前記景品管理装置からの指示に応じた複数の前記景品払出処理を同時に行うことを特徴とする、請求項5記載の景品交換システムである。
請求項1記載の発明によれば、接続部によって1台の景品払出装置に対して複数台の景品管理装置を接続することができるので、景品管理装置を複数台設置する場合において、景品払出装置を、景品管理装置と同数以上準備する必要はなく、1台で済ませることができる。これにより、省スペース化および省コスト化を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、1台の景品払出装置に対して1台の景品管理装置が接続されていれば、1対1運用によって景品払出処理が行われ、1台の景品払出装置に対して複数台の景品管理装置が接続されていれば、複数接続運用によって景品払出処理が行われる。つまり、景品払出装置に何台の景品管理装置が接続されているかという接続状況に応じて、1対1運用または複数接続運用による適切な景品払出処理が行われるので、省スペース化および省コスト化を図りつつ、使い勝手の向上も図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、1台の景品払出装置に対して複数台の景品管理装置が接続された複数接続運用の場合において、どの景品管理装置からの指示によって現在景品が払い出されているのかを把握できるので、景品の受け取り間違いを抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、複数接続運用によって景品払出装置から景品が払い出されている状態では、今回の景品の払い出しを指示した景品管理装置以外の景品管理装置からの指示によって当該景品払出装置から同時に景品が払い出されることを防止できる。そのため、現在払い出されている景品がどの景品管理装置の指示によるものなのかと混乱することを回避できる。
請求項5記載の発明によれば、請求項6のような所定の時間帯(たとえば営業時間終了間際)といったやむを得ない場合等には、1台の景品払出装置は、複数の景品管理装置のそれぞれの指示に応じた景品を同時(ある程度のタイムラグがある場合も含む)に払い出すことができる。
図1は、景品交換システム1を示す図である。 図2は、景品交換システム1における景品管理装置3の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図3は、景品交換システム1における景品払出装置2の斜視図である。 図4は、景品払出装置2の縦断面を模式的に示した図である。 図5は、景品払出装置2の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図6は、景品交換システム1において行われる第1の制御動作を示すフローチャートである。 図7は、記憶部46に記憶されるテーブル72を説明するための図である。 図8は、景品交換システム1において行われる第2の制御動作を示すフローチャートである。 図9は、表示部における表示態様を示した模式図である。 図10は、景品交換システム1において行われる第3の制御動作を示すフローチャートである。 図11は、表示部における表示態様を示した模式図である。 図12は、変形例に係る景品交換システム1を示す図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、景品交換システム1を示す図である。
図1を参照して、本発明の景品交換システム1は、パチンコ店等の遊技施設に設けられている。景品交換システム1は、景品を払い出すための景品払出装置2と、景品払出装置2に景品の払出を指示するための景品管理装置3と、景品管理装置3を管理するターミナルコンピュータ(略して「T/C」)4とで構成されている。
景品払出装置2は、遊技施設における景品交換のためのカウンターC(カウンターCの周囲)に配置される。景品払出装置2は、多数の景品を収納していて、遊技客が遊技台での遊技によって獲得した遊技媒体(パチンコ玉やメダル)の数に応じた種類および個数の景品を、この遊技客に払い出す。なお、景品払出装置2の詳細については、以降で説明する。
景品管理装置3は、「POS」とも呼ばれ、カウンターC上に配置される。景品払出装置2と景品管理装置3とは、有線または無線の通信回線80を介して、任意の数同士で通信可能に接続される。たとえば、1台の景品管理装置3に対して、1台または複数台の景品払出装置2が接続されていてもよいし、図1に示すように1台の景品払出装置2に対して、複数台(図1では2台)の景品管理装置3が接続されていてもよい。図1の場合、2台の景品管理装置3と1台の景品払出装置2とが、同じカウンターCに配置されている。なお、1台の景品管理装置3が親機となり、残りの景品管理装置3が子機となることで、親機が子機を管理するように構成されても構わない。
遊技客が遊技媒体を獲得すると、遊技施設では、その獲得数が記録された記録媒体(レシート、持玉カード等)が遊技客に発行される。景品管理装置3は、この記録媒体に記録された遊技媒体の獲得数を読み取り、獲得数に応じた種類・個数の景品を特定し、当該種類・個数の景品を払い出すように、景品払出装置2に対して景品の払出指示を送信する。また、景品管理装置3は、景品払出装置2に収納された景品の個数を種類毎に管理している。
各景品管理装置3は、キーボード等で構成された操作部35が上面に設けられた装置本体36と、装置本体36から斜め上方へ延び出たモニター部37とを備えている。モニター部37の上面(図1における手前側の面)には、液晶のタッチパネルで構成された店側表示部38(報知手段)が設けられている。装置本体36における奥側の端面には、液晶のタッチパネルで構成された客側表示部39(報知手段)が設けられている。店側表示部38には、遊技施設の従業員向けの情報や、従業員が操作可能なタッチキーが表示される。客側表示部39には、遊技客向けの情報や、遊技客が操作可能なタッチキーが表示される。店側表示部38と客側表示部39とは背中合わせで配置されているので、従業員および遊技客は、店側表示部38および客側表示部39の両方の表示内容を一度に見ることはできない。
図2を参照して、各景品管理装置3は、前述した操作部35、店側表示部38および客側表示部39の他に、制御部47(報知手段、制限手段)と、記憶部48と、I/F(インターフェース)部49とを備えている。制御部47は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM、RAM等)を備えており、プログラムにしたがって所定の処理を実行する。制御部47には、操作部35、店側表示部38、客側表示部39、記憶部48およびI/F部49のそれぞれが電気的に接続されている。制御部47は、従業員による操作部35の操作を受け付けたり、従業員や遊技客による店側表示部38および客側表示部39(前述したタッチキー)の操作を受け付けたり、店側表示部38および客側表示部39の表示を制御したりすることができる。制御部47は、必要な情報(景品払出装置2内の景品5の在庫数等)を記憶部48に記憶させることができる。制御部47は、I/F部49を介して、他の景品管理装置3、景品払出装置2およびT/C4のそれぞれに対して通信可能に接続される。
図1に戻り、T/C4は、いわゆるパソコンであって、遊技施設における事務所等に設置される。T/C4には、通信回線80を介して、各景品管理装置3が通信可能に接続されている。T/C4は、景品管理装置3のI/F部49に対して通信可能に接続されるI/F部(図示せず)を備えている。T/C4は、景品を管理するだけでなく、遊技台での遊技媒体の出入りや遊技施設全体における金銭の流れ等も管理する。
次に、景品払出装置2について詳説する。
図3は、景品払出装置2の斜視図である。
なお、以下では、図3における景品払出装置2の姿勢を基準として、景品払出装置2の上下前後左右の方向を規定する。すなわち、図2において、景品払出装置2の長手方向(図2の左上と右下とを結ぶ方向)を左右方向(幅方向)とし、図2の紙面手前側を景品払出装置2の前側とし、図2の紙面奥側を景品払出装置2の後側とする。
景品払出装置2は、カウンターC(図1参照)における遊技施設のフロアに直接据え置かれて使用される。景品の払い出しを受ける客は、景品払出装置2の後側に位置し、従業員は、景品払出装置2の前側に位置して接客を行う。
景品払出装置2で取り扱われる景品5は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる(図4参照)。景品5には、その価値の大きさに応じて、複数の種類(ここでは、大中小の3種類)がある。なお、特殊景品以外の景品には、菓子等の一般景品がある。
景品払出装置2は、その外郭をなす幅広で中空の略直方体形状の装置本体6と、景品5をカセット7(図4参照)に積み重ねた状態で収納することができる複数(たとえば7つ)の払出ユニット8を備えている。
装置本体6の前側面は、開放されており、装置本体6には、前側面の開放部分を開閉する扉18が設けられている。
複数の払出ユニット8は、幅方向に並んだ状態で装置本体6に内蔵されている(図2では、説明の便宜上、右端の払出ユニット8だけが手前に引き出されている)。
ここで、装置本体6内において各払出ユニット8が配置されるスペースを、景品レーンLということにする。景品レーン(以下では、単に「レーン」ということにする)Lは、払出ユニット8と同じ数(ここでは7つ)だけ設けられていて、幅方向に並んでいる。7つのレーンLを、左側から右側へ向かって、第1レーンL1、第2レーンL2…第7レーンL7と区別する。第1レーンL1〜第7レーンL7のそれぞれにおける末尾のアルファベット「L」および数字の組み合わせ(L1〜L7)を、7つのレーンLのそれぞれに対して個別に割り当てられた「レーンNo.」ということにする。各レーンLには、景品5を収納した払出ユニット8が配置されることから、景品5がセットされることになる。
装置本体6の上面6Aには、表示部9(報知手段)が設けられている。表示部9は、客側から視認できる客側表示部9Aと、従業員側からのみ視認できる店側表示部9Bとを含んでおり、それぞれの表示部には、景品の払い出しに関する必要な情報が表示される。また、たとえば、店側表示部9Bの横には、景品払出装置2の動作を制御するために従業員によって操作される操作部10が設けられている。
装置本体6の上面6Aにおいて、各払出ユニット8の上方位置には、出口11が形成されている。出口11は、払出ユニット8(レーンL)の数に応じて複数(ここでは、7つ)形成されている。各出口11は、装置本体6の内部に連通している。また、各出口11には、シャッタ12が設けられている。シャッタ12は、前後に個別にスライドすることによって、出口11を開閉する。各シャッタ12の表面(上面)には、LED等で構成された表示パネル90が設けられている。なお、各表示パネル90は、対応するシャッタ12の表面でなく、装置本体6の上面6Aにおいて、対応するシャッタ12の周囲の領域に設けられていてもよい。
また、景品払出装置2には、収納された景品5を払い出すための機構として、カセット7に収納された景品5を持ち上げるためのリフト機構13と、景品5を出口11側へ繰り出すための繰出機構14と、繰り出された景品5を出口11の下方で保留するための一時保留部15と、保留された景品5を出口11へ持ち上げるためのエレベータ機構16と、出口11まで持ち上げられた景品5を装置本体6の上面6Aに押し出すための送出機構17とが備えられている(図4参照)。上述したシャッタ12と、シャッタ12をスライドさせる構成とが、上述した送出機構17に含まれる。これらの機構は、以下で払出ユニット8を説明する際に、個別に説明する。
各払出ユニット8は、左右方向においてやや薄い中空のボックス形状である。次に、図4を参照して、払出ユニット8について説明する。なお、 図4では、景品払出装置2の装置本体6、1台の払出ユニット8および周辺部材が示されている。
払出ユニット8は、その外郭をなすケーシング20と、ケーシング20から引き出し可能なキャビネット21と、複数(ここでは4つ)のカセット7と、これらのカセット7を保持するキャリア22とを備えている。キャビネット21、カセット7およびキャリア22は、常態では、ケーシング20内に収納されている。キャリア22は、4つのカセット7を前後方向(図4の左右方向)に並んだ状態で一体的に保持する。前後方向に並んだ4つのカセット7を、前から順に、カセット7A、カセット7B、カセット7C、カセット7Dと区別することがある。
ケーシング20の前壁には、上下方向に長手の開口23が形成されている。開口23は、ケーシング20内に連通している。キャビネット21は、前後方向へスライド自在である。詳しくは、キャビネット21は、セット位置(図4参照)と引出位置(図示せず)との間でスライドすることができる。図4に示すようにキャビネット21がセット位置にある場合には、キャビネット21はケーシング20内に収容されていて、キャビネット21の前壁がケーシング20の開口23を前側(図4の左側)から塞いでいる。この状態にあるキャビネット21を前側へ所定量だけ引き出すと、キャビネット21は、引出位置に配置され、キャビネット21のほぼ全てが前側へ引き出される。
キャリア22は、キャビネット21によって、前後方向へスライド自在に支持されている。ここで、キャビネット21に対するキャリア22の相対位置に関し、最も前側に位置するときのキャリア22の位置を前位置といい(図4(b)参照)、最も後側に位置するときのキャリア22の位置を後位置という(図4(a)参照)。つまり、キャリア22は、前位置と後位置との間で移動可能である。なお、キャリア22の下方には、キャリア22を前後にスライドさせる機構(図示せず)が設けられている。この機構は、例えばモータ駆動のラックアンドピニオン機構等によって構成できる。
ケーシング20内には、カセット7の並び方向(前後方向)に間隔を隔てて並ぶ2つのリフト31が設けられている。各リフト31は、前後左右方向に平坦な板状であって、ケーシング20に支持されており、ケーシング20内で上下方向に沿って昇降することができる。リフト31の待機位置は、図4において点線で示されたリフト31の位置であり、ケーシング20の底壁の近くである。リフト31と、リフト31を昇降させる構成とが、上述したリフト機構13に含まれる。
各払出ユニット8のケーシング20内において、各リフト31の上方には、上述した繰出機構14が配置されている。つまり、繰出機構14は、リフト31の数に応じて2つ設けられている。繰出機構14は、ケーシング20の上壁に隣接するように配置され、ケーシング20に支持されている。
各繰出機構14は、回転自在に支持された1つの繰出ローラ40と、景品検知センサ41と、上下に隙間Xを隔てて対向配置された1対のゲート42と、互いに圧接された状態で回転自在に支持された上下1対のフィードローラ43とを含んでいる。
前側(図4では左側)の繰出機構14では、繰出ローラ40、景品検知センサ41、1対のゲート42および1対のフィードローラ43が、前側からこの順番で並んで配置されている。後側(図4では右側)の繰出機構14では、繰出ローラ40、景品検知センサ41、1対のゲート42および1対のフィードローラ43が、後側からこの順番で並んで配置されている。各繰出機構14において、上下1対のフィードローラ43の圧接部分と、上下1対のゲート42の隙間Xと、景品検知センサ41の下端部と、繰出ローラ40の外周面の下端部とは、上下方向において、ほぼ同じ位置にある。
ケーシング20の上壁において、2つの繰出機構14の間に位置する部分には、繰出空間51が形成されている。払出ユニット8が装置本体6に納められている状態では、ケーシング20の繰出空間51は、装置本体6において対応する出口11に対して、下から連通している。
各繰出機構14では、前後方向において、フィードローラ43が、繰出空間51に最も近い位置に配置されている。
そして、ケーシング20内において、繰出空間51の下方には、繰出空間51に対して下から連通する一時保留部15が区画され、一時保留部15には、上述したエレベータ機構16が設けられている。エレベータ機構16は、エレベータ53を含んでいる。エレベータ53は、前後左右方向に平坦な板状であって、ケーシング20に支持されており、ケーシング20内で上下方向に沿って昇降することができる。エレベータ53が待機位置にあるとき、エレベータ53の上面は、各繰出機構14のフィードローラ43よりも低い位置にある。エレベータ53を昇降させる機構は、エレベータ機構16に含まれる。
次に、この景品払出装置2による景品5の払い出し動作について、1つの払出ユニット8に着目して説明する。
まず、装置本体6の扉18が開かれて(図3参照)、払出ユニット8においてキャビネット21が引出位置(図示せず)まで引き出される。そして、この状態で、同じ種類の景品5を収納したカセット7がキャビネット21のキャリア22に対して上側から差し込まれ(装着され)、キャリア22に保持される。なお、カセット7内の景品5の種類は同じであるが、カセット7毎に、収容される景品5の種類が異なっていてもよい。
カセット7がキャリア22に保持された後、キャビネット21は、セット位置へ押し込まれ、カセット7およびキャリア22とともに、ケーシング20内に収納(内蔵)される。このとき、キャリア22は後位置へ移動されるものとする(図4(a)参照)。そして、扉18(図3参照)が閉じられると、景品払出装置2による景品5の払い出しが可能となる。
このようにキャビネット21がセット位置にあり、キャリア22が後位置にある場合、図4(a)に示すように、上述した2つのリフト31は、待機位置にある(図4(a)において点線で示したリフト31を参照)。詳しくは、これらのリフト31のうち、前側のリフト31の上方には、前から1番目のカセット7Aの底面が位置し、後側のリフト31の上方には、前から3番目のカセット7Cの底面が位置している。
この状態からキャリア22が前位置へ移動すると、図4(b)に示すように、4つのカセット7がリフト31に対して前側へ相対移動する。この場合、前側のリフト31の上方には、前から2番目のカセット7Bの底面が位置し、後側のリフト31の上方には、前から4番目のカセット7Dの底面が位置することになる(図4(b)において点線で示したリフト31を参照)。
キャリア22が後位置にある場合には、カセット7Aおよびカセット7Cのいずれか、または、両方から景品5が払い出すことができる(図4(a)参照)。キャリア22が前位置にある場合には、カセット7Bおよびカセット7Dのいずれか、または、両方から景品5が払い出すことができる(図4(b)参照)。どのカセット7から景品5を払い出すかは、任意に設定可能である。
次に、カセット7Aを例にとって、カセット7から景品5を払い出す手順について具体的に説明する。
まず、図4(a)に示すように、カセット7Aの下方に位置していた待機位置のリフト31(点線で示したリフト31を参照)が、実線で示すように、カセット7Aの底面において開放された部分からカセット7A内を通って上昇する。これにより、カセット7A内の全ての景品5が、このリフト31によって押し上げられる。
最上位にある景品5が繰出機構14まで押し上げられて繰出ローラ40の下側外周面および景品検知センサ41に接触すると、景品検知センサ41は、カセット7Aの景品5が繰り出し可能な繰出位置に到達したことを検知する。繰出位置とは、景品検知センサ41に接触したときの景品5の位置である。
そして、景品検知センサ41による検知に応じて、リフト31の上昇が停止し、繰出機構14が、最上位の景品5を繰り出す。具体的には、繰出ローラ40が、その下側周面が繰出空間51側へ接近する方向へ回転する。カセット7Aの場合、前側の繰出ローラ40が、図4(a)における反時計回りの方向に回転する。このとき、繰出ローラ40の下側周面に最上位の景品5が接触しているので、繰出ローラ40は、回転に伴って、最上位の景品5を繰出空間51側へスライドさせ、1対のゲート42の隙間Xおよび1対のフィードローラ43の間を順に通過させる。この景品5は、隙間Xを通過した後に、回転する1対のフィードローラ43によって繰出空間51側へ放出され、一時保留部15において、待機位置にあるエレベータ53の上面に載置される。
そして、リフト31の上昇と繰出機構14による景品5の繰り出しとが、景品5毎に繰り返され、カセット7A内の景品5が、上から順に、エレベータ53に積み重ねられて、一時保留部15に一時保留される。ここで、リフト31を有するリフト機構13が、繰出機構14によって景品5が1枚ずつ繰り出される繰出位置まで、カセット7A内の景品5を、上下方向に沿って上方に搬送していることが分かる。
なお、繰出機構14によって景品5が繰り出される際、景品5がエレベータ53に良好に積み重ねられるように、エレベータ53は、待機位置から適宜下降する。具体的には、エレベータ53に景品5が1枚載置される毎に、エレベータ53が下降してもよいし、エレベータ53に所定枚数の景品5が積み重ねられてからエレベータ53が下降してもよい。
また、カセット7Aの景品5だけでなく、カセット7Cの景品5も、カセット7Aの場合と同様の手順で、エレベータ53に積み重ねられてもよい。カセット7Aおよびカセット7Cに景品5が無い場合には、キャリア22が後位置から前位置へ移動し(図4(b)参照)、カセット7Bおよびカセット7Dの景品5が、カセット7Aの場合と同様の手順で、エレベータ53に積み重ねられる。
図4(a)に示すように、払い出しに必要な枚数の景品5がエレベータ53に積み重ねられると、装置本体6の上面6Aにおいて、対応するシャッタ12が、前側へ移動し(点線で示したシャッタ12を参照)、このエレベータ53の上方にある出口11を開く。これに伴い、エレベータ53が、払出ユニット8の繰出空間51を介して、出口11まで上昇する。そして、エレベータ53の上面が装置本体6の上面6Aと面一になるまでエレベータ53が上昇すると、シャッタ12が、出口11を閉じようと後側へ移動し、そのときに、エレベータ53の上面に積み重ねられた景品5を、装置本体6の上面6Aに押し出す。これにより、景品5が客側(後側)へ払い出される。
また、払出ユニット8には、カセット7に積層状態で収納された景品5の枚数をカセット7毎に数えるための計数センサ60が備えられている。
各払出ユニット8において、2つの計数センサ60が前後に隣接して1つの組をなしており、この組が前後方向に間隔を隔てて2組設けられている。つまり、各払出ユニット8には、4つの計数センサ60が前後に並んで設けられている。
前述した1組をなす2つの計数センサ60は、1つの計数ユニット61を構成している。計数ユニット61は、前後に間隔を隔てた2つの計数センサ60と、2つの計数センサ60を支持するホルダ62とを含んでいる。各払出ユニット8では、2つの計数ユニット61が、前後方向に間隔を隔てて、キャリア22に取り付けられている。詳しくは、カセット7A〜7Dを保持した状態のキャリア22において、カセット7Aとカセット7Bとの間の位置、および、カセット7Cとカセット7Dとの間の位置には、上下に延びるガイドレール(図示せず)が設けられている。つまり、2本のガイドレールが、前後方向に所定の間隔を隔てた状態で、キャリア22に設けられている。
そして、前側のガイドレールには、前側の計数ユニット61のホルダ62が連結されており、後側のガイドレールには、後側の計数ユニット61のホルダ62が連結されている。この状態で、各計数ユニット61全体は、対応するガイドレールによって、上下方向にスライド可能に支持されている。ここで、ガイドレールの下端部に位置しているときの計数ユニット61(計数センサ60)の位置を、待機位置とする。各計数ユニット61は、キャビネット21に設けられた駆動機構(図示せず)からの駆動力を受けることによって、待機位置から上昇したり、待機位置まで下降したりすることができる。
そして、計数センサ60は、ケーシング20に収容されたカセット7に対して左右方向(図4の紙面に垂直な方向)から対向するように隣接配置される。詳しくは、前側(図4では左側)の計数ユニット61において、前側の計数センサ60は、最も前側のカセット7Aに対向可能であり、後側の計数センサ60は、前から2番目のカセット7Bに対向可能である。そして、後側の計数ユニット61において、前側の計数センサ60は、前から3番目のカセット7Cに対して対向可能であり、後側の計数センサ60は、前から4番目のカセット7Dに対して対向可能である。ここで、各カセット7において、計数センサ60と前後方向で一致する位置には、上下に延びる切欠き部(図示せず)が形成されている。
そして、所定のタイミングにおいて、各計数センサ60は、対応するカセット7の切欠き部に対して左右方向から対向しつつ、上下にスライドする。この際、計数センサ60は、カセット7内において切欠き部から露出されている景品5の枚数を数える。つまり、計数センサ60は、上下方向(カセット7内における景品5の積層方向)に移動することによってカセット7内の景品5を計数する。
計数センサ60は、いわゆる光学式の反射型センサであり、発光素子(図示せず)と、発光素子(図示せず)に発光された光(たとえば、青色光)のうち、検知物に当たって反射した光を受ける受光素子(図示せず)とを備えており、上下に隣り合う景品5の境界を光で検知することによって、景品5をカウントする。
計数センサ60が数えた各カセット7の景品5の枚数のデータ(計数データ)は、前述した店側表示部9B(図3参照)や、景品払出装置2に接続された景品管理装置3の店側表示部38(図1参照)に表示される。このように各カセット7の景品5の現物を計数センサ60で計数することによって、景品払出装置2の各カセット7内に収納された景品5の枚数を一括管理できる。もちろん、この計数データが、印刷機器(図示せず)に出力されて紙に印字されてもよいし、T/C4(図1参照)に保存されてもよい。
<景品払出装置2の電気的構成>
図5は、景品払出装置2の電気的構成を説明するためのブロック図である。
図5を参照して、景品払出装置2は、制御部50(検知手段、判定手段、払出実行手段、報知手段、制限手段)を備えている。制御部50は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM、RAM等)を備えており、プログラムにしたがって所定の処理を実行する。
制御部50には、各払出ユニット8における前述したリフト機構13、繰出機構14、エレベータ機構16、送出機構17および計数センサ60(計数センサ60を上下移動させる構成も含む)が電気的に接続されている。各払出ユニット8において、リフト機構13、繰出機構14、エレベータ機構16および送出機構17のまとまりは、景品5の払い出しを行う払出部55を構成している。
また、制御部50には、前述した操作部10、表示部9(客側表示部9Aおよび店側表示部9B)および各シャッタ12の表示パネル90が電気的に接続され、さらに、接続部68および記憶部46が電気的に接続されている。接続部68および記憶部46は、景品払出装置2に設けられている。
制御部50は、操作部10の操作を受け付けたり、表示部9の表示を制御したりする。なお、表示部9(特に店側表示部9B)は、液晶のタッチパネルで構成されており、従業員は、操作部10を操作する以外に、店側表示部9Bに表示されるボタン(タッチキー)を押下することによっても制御部50に指令を与えることができる。
また、制御部50は、各シャッタ12の表示パネル90の表示を制御する。たとえば、制御部50は、これから景品5を払い出すためにスライドされるシャッタ12の表示パネル90(図3参照)だけを、所定の態様で点灯させることによって、これからどのシャッタ12から景品5が払い出されるのかを従業員や遊技客に報知することができる。
接続部68は、景品払出装置2が景品管理装置3と通信するためのインターフェースである。前述した複数台(ここでは2台)の景品管理装置3のI/F部49(図2参照)が、前述した有線または無線の通信回線80(図1参照)を介して、1台の景品払出装置2の接続部68に対して接続されている。これにより、制御部50は、接続部68を介して、複数の景品管理装置3のそれぞれと通信する。このように、接続部68は、1台の景品払出装置2に対して複数台の景品管理装置3を接続するためのものである。この場合、接続部68によって1台の景品払出装置2に対して複数台の景品管理装置3を接続することができる。
たとえば、遊技施設では、複数台の景品管理装置3で一度に多数の遊技客に応対することによって景品交換の効率を上げるために、スペースが狭いカウンターCであっても景品管理装置3を複数台設置したい場合がある。この場合において、景品払出装置2を、景品管理装置3と同数以上準備する必要はなく、1台で済ませることができる。これにより、省スペース化および省コスト化を図ることができる。
通信回線80が有線である場合、接続部68には、たとえば、景品管理装置3からの通信回線80が接続されるポートが含まれる。1台の景品払出装置2が複数台の景品管理装置3と通信できるように、当該ポートは複数設けられている。通信回線80が無線である場合、接続部68には、たとえば、通信回線80経由で景品払出装置2と景品管理装置3との間で信号を送受信するためのアンテナが含まれる。アンテナは、複数台の景品管理装置3からの信号を同時に受信することができ、複数台の景品管理装置3に対して信号を一斉送信することができる。
記憶部46には、計数センサ60によって計数された景品払出装置2内の景品5の数(在庫数)等の必要な情報が記憶される。
次に、このように1台の景品払出装置2に対して複数台(ここでは2台)の景品管理装置3が接続された景品交換システム1において実行される制御動作について説明する。
図6は、景品交換システム1において行われる第1の制御動作を示すフローチャートである。
第1の制御動作は、景品交換システム1を起動させて待機状態にするときに関する。ここで、景品払出装置2に接続された2台の景品管理装置3を、景品管理装置Aと、景品管理装置Bとに区別することがある。景品管理装置3を起動させるためには、従業員によるログインが必要となる。従業員は、これから起動させようとする景品管理装置3の操作部35(店側表示部38のタッチキーも含む)を操作して自身のID(識別情報)およびパスワードを入力する。この景品管理装置3の制御部47(図2参照)は、従業員が先ほど入力した内容を照合することで従業員の本人認証を行う。本人認証が無事完了すると、ログインが成功したことになる。
景品管理装置Aの制御部47は、景品管理装置Aでのログインが成功すると(ステップS1でYES)、ログインが成功したことを示すログイン信号を景品払出装置2に送信する(ステップS2)。その後、制御部47(つまり景品管理装置A全体)は、待機状態となって、操作部35等の操作による従業員からの新たな指示を待つ(ステップS3)。
同様に、景品管理装置Bの制御部47は、景品管理装置Bでのログインが成功すると(ステップS4でYES)、ログインが成功したことを示すログイン信号を景品払出装置2に送信する(ステップS5)。その後、制御部47(つまり景品管理装置B全体)は、待機状態となって、操作部35等の操作による従業員からの新たな指示を待つ(ステップS6)。
一方、景品払出装置2の制御部50(図4参照)は、景品管理装置AおよびBのログイン(ログイン成功)を認識したか否かを監視している(ステップS7)。制御部50は、景品管理装置AおよびBの少なくとも一方からのログイン信号を接続部68で受信すると、当該一方の景品管理装置3におけるログインを認識したことになる。制御部50がログイン信号を受信すると、景品払出装置2の接続部68は、ログイン信号を送信してきた景品管理装置3と正式に接続されたことになる。ここでの「正式に接続される」とは、これから行われる景品払出に関する信号のやり取りが景品払出装置2と景品管理装置3との間で可能になるということである。
制御部50は、景品管理装置AおよびBのどちらか一方からのログイン信号を受信することで1台目のログインを認識すると(ステップS7でYES)、景品管理装置AおよびBの他方(残りの景品管理装置3)からのログイン信号を受信することで2台目のログインを認識したか否かを確認する(ステップS8)。このように、ステップS7およびS8では、制御部50は、接続部68に対する景品管理装置3の接続状態を検知している。
制御部50は、2台目のログインを認識しなかった場合(ステップS8でNO)、これから行うべき景品払出装置2の運用を、「1対1運用」と判定する(ステップS9)。一方、制御部50は、2台目のログインを認識した場合(ステップS8でYES)、これから行うべき景品払出装置2の運用を、「複数接続運用」と判定する(ステップS10)。つまり、制御部50は、ステップS7およびS8で検知した(接続部68に対する景品管理装置3の)接続状態に応じて、1対1運用か複数接続運用かを判定する。制御部50(つまり景品払出装置2全体)は、いずれかの運用を行うかを判定した後に、待機状態となって、景品管理装置AおよびBからの新たな指示を待つ(ステップS11)。
ここで、1対1運用とは、1台の景品払出装置2に対して1台の景品管理装置3が接続されている場合の運用であって、この運用では、1台の景品払出装置2に対して1台の景品管理装置3(景品管理装置AまたはB)から景品5の払出が指示される。複数接続運用とは、1台の景品払出装置2に対して複数台(この実施形態では2台)の景品管理装置3(景品管理装置AおよびBの両方)が接続されている場合の運用であって、この運用では、1台の景品払出装置2に対して複数台の景品管理装置3から景品5の払出が指示される。なお、景品管理装置3からの景品5の払出の指示を、「払出指示」ということがある。
これらの運用に関連して、景品払出装置2の記憶部46(図5参照)には、図7に示すテーブル72が記憶されている。なお、このテーブル72は、親機の景品管理装置3の記憶部48(図2参照)にも記憶されている。
テーブル72には、前述した各レーンLに現在セットされている景品5の種類(大中小のいずれか)およびその数(景品数)がレーンNo.毎に記憶されている。各レーンLの景品数は、対応するレーンLにある全てのカセット7内の景品5の数の総和である。
また、複数接続運用に対応して、テーブル72には、各レーンLが対象とする景品管理装置(対象の景品管理装置)がどれなのかという情報も記憶されている。つまり、複数接続運用の場合、各レーンLの景品5は、景品管理装置AおよびBの少なくともどちらかに割り当てられている。図7のテーブル72の場合、レーンL1、L3およびL6の景品5は、景品管理装置Aだけに割り当てられていて、レーンL2、L5およびL7の景品5は、景品管理装置Bだけに割り当てられている。一方、レーン4の景品5は、景品管理装置AおよびBの両方に割り当てられている。
テーブル72の内容(特に、各レーンLの対象の景品管理装置)は、従業員が景品払出装置2の操作部10や景品管理装置3の操作部35(店側表示部38のタッチキーも含む)やT/C4の操作部(図示せず)を操作することによって変更可能である。また、テーブル72が、景品管理装置3やT/C4に予め記憶されていて、適当なタイミングにおいて、景品管理装置3やT/C4から景品払出装置2に送信されて、景品払出装置2の記憶部46に新しく書き込まれてもよい。
次に、1対1運用の場合に景品払出装置2で行われる景品5の払出処理(景品払出処理)について説明する。
まず、景品払出装置2の制御部50は、接続されている1台の景品管理装置3から払出指示を受ける。払出指示には、これから払い出す景品5の種類および個数が含まれている。制御部50は、払出指示を受けると、テーブル72を参照して、払出指示で指定された種類の景品5がセットされたレーンLのレーンNo.を、L1からL7の中で決定する。このとき、制御部50は、テーブル72における各レーンLの対象の景品管理装置(各レーンLが割り当てられる景品管理装置)についての情報については考慮しない。そのため、払出指示で指定された景品5の種類に対応するレーンL(レーンNo.)の候補が複数ある場合(大の景品5の場合にはレーンNo.L1およびL2)には、制御部50は、候補の中から任意のレーンNo.を決定することができる。
そして、制御部50は、決定したレーンNo.における払出ユニット8の払出部55(図5参照)を制御することによって、この払出ユニット8から、払出指示で指定された数の景品5を払い出す。払い出しが全て完了すると、制御部50は、テーブル72において、今回の払い出しが行われたレーンNo.の景品数を更新する。なお、親機の景品管理装置3で記憶されているテーブル72も同様に更新される。
図8は、景品交換システム1において行われる第2の制御動作を示すフローチャートである。
次に、図8を参照して、複数接続運用における景品払出装置2での景品払出処理について説明する。なお、図8以降のフローチャートにおいて、点線の矢印は、信号の流れを示している。
複数接続運用の場合、景品払出装置2に接続された各景品管理装置3の制御部47は、前述した待機状態において、従業員による操作部35(詳しくは、景品払出処理の実行を確定させるための終了キー)の操作の有無によって、これから景品5を払い出す旨の入力(払出入力)を受け付けたか否かを監視している(ステップS21)。払出入力には、これから払い出す景品5の種類および個数が含まれている。このように、操作部35は、景品払出装置2に景品5の払出を指示するために操作される。
いずれか1台の景品管理装置3(ここでは、景品管理装置A)の制御部47が払出入力を受け付けると(ステップS21でYES)、払出入力を受け付けた制御部47は、これから払い出す景品5の種類および個数を含んだ払出指示を景品払出装置2に送信する(ステップS22)。
待機状態の景品払出装置2において、制御部50は、いずれかの景品管理装置3からの払出指示を受信したか否かを監視している(ステップS23)。制御部50は、払出指示を受信すると(ステップS23でYES)、景品払出処理を行う(ステップS24)。
景品払出処理として、制御部50は、まず、テーブル72(図7参照)を参照して、払出指示を送信してきた景品管理装置3に割り当てられたレーンNo.の中から、当該払出指示で指定された種類の景品5がセットされたレーンLのレーンNo.を特定する。たとえば、景品管理装置Aが、大の景品5を10枚払い出す旨の払出指示を景品払出装置2に送信していた場合、制御部50は、テーブル72において、大の景品5について景品管理装置Aに割り当てられたレーンNo.L1を特定する。
そして、制御部50は、景品払出処理として、特定したレーンNo.のレーンLに配置された払出ユニット8の払出部55(図5参照)を制御することによって、この払出ユニット8から、払出指示で指定された数の景品5を払い出す。
制御部50は、景品払出処理を開始するときに、今回の払出指示を送信してきた景品管理装置(ここでは景品管理装置A)に対して払出情報を送信し、それ以外の景品管理装置(ここでは景品管理装置B)に対して動作制限指示を送信する(ステップS24)。
払出情報には、今回の払出指示に沿ってこれから景品5を払い出す旨の内容が含まれている。そのため、払出情報を受信した(今回の払出指示を送信した)景品管理装置Aの制御部47は、景品管理装置Aにおける店側表示部38および客側表示部39の少なくとも一方に、払出案内を表示させる(ステップS25)。この払出案内は、図9に示すメッセージ73を含んでいるとよい。メッセージ73には、どの景品管理装置3からの払出指示によって現在景品5を払い出しているのかということや、現在払出中の景品5についての景品払出処理実施の手続きをした遊技客の情報(名前等)が含まれている(遊技施設に会員登録した遊技客(会員)であれば)。つまり、払出案内とは、どの景品管理装置3からの指示(払出指示)によって景品5が払い出されているかという情報である。なお、このときの払出案内は、景品管理装置Aだけでなく、景品管理装置Bにおける店側表示部38および客側表示部39の少なくとも一方に表示されてもよいし、さらに、景品払出装置2における客側表示部9Aおよび店側表示部9Bの少なくとも一方に表示されてもよい。つまり、ステップS25では、複数接続運用によって景品払出装置2から景品5が払い出されている状態において、景品管理装置Aの制御部47、景品管理装置Bの制御部47および景品払出装置2の制御部50の少なくともいずれかが、払出案内を、景品払出装置2および景品管理装置3の少なくとも一方において報知する。そのため、複数接続運用の場合において、どの景品管理装置3からの指示によって現在景品5が払い出されているのかを把握できるので、景品5の受け取り間違いを抑制することができる。
一方、動作制限指示には、別の景品管理装置3(ここでは景品管理装置A)からの払出指示によってこれから景品5を払い出すため、新規の払出指示を受け付けない旨の内容が含まれている。図8に戻り、動作制限指示を受信した(今回の払出指示を送信していない)景品管理装置Bの制御部47は、景品管理装置Bを動作制限モードにする(ステップS26)。制御部47は、動作制限モードとして、景品管理装置Bにおける操作部35(前述した終了キー)や店側表示部38および客側表示部39の操作(タッチキーの操作)を無効にして、現在の景品払出処理中において景品管理装置Bから景品払出装置2に払出指示が送信されないようにする。
なお、動作制限モードとして、店側表示部38および客側表示部39の操作を無効にする場合には、これらの表示部に何も表示させないようにしてもよい。または、動作制限モードとして、店側表示部38および客側表示部39において、払い出される景品5(特殊景品)の数を表示しない(従業員や遊技客が把握できない)ようにすることで、景品払出処理中において景品5の払出指示を景品管理装置Bから景品払出装置2に送信できないようにしてもよい。この場合、特殊景品と交換するのに足らない端数分の遊技媒体を一般景品(菓子等)と交換する処理は、景品払出処理中であっても、景品管理装置Bにおいて実施できてもよい。
つまり、複数接続運用によって景品払出装置2から景品5が払い出されている状態では、動作制限指示を送信した景品払出装置2の制御部50と、動作制限指示を受信した景品管理装置Bの制御部47とは、今回の景品5の払い出しを指示した景品管理装置A以外の景品管理装置Bにおける操作部35(前述したタッチキーも含む)の操作を制限する。この場合、今回の景品5の払い出しを指示した景品管理装置3以外の景品管理装置3からの指示によって当該景品払出装置2から同時に景品5が払い出されることを防止できる。そのため、現在払い出されている景品5がどの景品管理装置3の指示によるものなのかと混乱することを回避できる。
払出情報および動作制限情報を送信した景品払出装置2の制御部50は、景品払出処理を完了させて、払出指示通りの景品5を払い出し終えると(ステップS27でYES)、各景品払出装置2に対して完了連絡を送信する(ステップS28)。このとき、制御部50は、テーブル72において、今回の払い出しが行われたレーンNo.の景品数を更新する。なお、親機の景品管理装置3で記憶されているテーブル72も同様に更新される。
払出案内を表示していた景品管理装置Aの制御部47は、完了連絡を受信すると、払出案内の表示をやめて、待機状態に戻る(ステップS29)。一方、動作制限モードになっていた景品管理装置Bの制御部47は、動作制限モードを解除して、待機状態に戻る(ステップS30)。これにより、景品管理装置AおよびBの両方から景品払出装置2に新たな払出指示を送信できるようになる。なお、景品管理装置AおよびBでは、待機状態に戻る前に、今回の景品払出処理が完了した旨が店側表示部38および客側表示部39に表示されてもよい。
以上のように、いずれか一方の景品管理装置3(ここでは景品管理装置A)から景品払出装置2に払出指示が送信されると、この払出指示に基づく景品払出処理中では、当該払出指示を送信していない景品管理装置3(ここでは景品管理装置B)から景品払出装置2へ新たな払出指示が送信できないようになっている。
ただし、例外として、営業時間終了間際といった所定の時間帯(営業時間内で景品払出処理の頻度が最も高い時間帯)には、複数の景品管理装置3からの払出指示が景品払出装置2に対して同時に送信できるように処理手順が切り替わってもよい。なお、当該所定の時間帯になると、景品払出装置2の制御部50が、自動で、処理手順を切り替えてもよいし、従業員の操作部10等の操作によって当該処理手順がマニュアルで切り替えられてもよい。
当該所定の時間帯において、図10を参照して、各景品管理装置3の制御部47は、前述した待機状態において、前述した払出入力を受け付けたか否かを監視している。景品管理装置Aの制御部47は、払出入力を受け付けると(ステップS41でYES)、景品払出装置2に対して払出指示を送信する(ステップS42)。景品管理装置Bの制御部47が景品管理装置Aと同じタイミングで払出入力を受け付けると(ステップS43でYES)、景品払出装置2に対して払出指示を送信する(ステップS44)。この場合、複数の景品管理装置3からの払出指示が景品払出装置2に対して同時に送信されることになる。
待機状態の景品払出装置2において、制御部50は、いずれかの景品管理装置3からの払出指示を受信したか否かを監視している(ステップS45)。制御部50は、1台の景品管理装置3(ここでは、景品管理装置A)からの払出指示を受信すると(ステップS45でYES)、別の景品管理装置3(ここでは、景品管理装置B)からの払出指示も受信したか否かを確認する(ステップS46)。
制御部50は、別の景品管理装置3からの払出指示を受信しなかった場合、つまり、1台の景品管理装置3からの払出指示だけを受信した場合(ステップS46でNO)、景品払出処理を行うとともに、払出指示を送信してきた景品管理装置3(ここでは、景品管理装置A)に払出情報を送信する(ステップS47)。払出情報を受信した景品管理装置Aの制御部47は、景品管理装置Aにおける店側表示部38および客側表示部39の少なくとも一方に、前述した払出案内(図9参照)を表示させる(ステップS48)。払出指示を送信していない景品管理装置3(ここでは、景品管理装置B)では、払出案内が表示されてもよいし、表示されていなくてもよい。
ステップS47での景品払出処理として、制御部50は、まず、テーブル72を参照して、払出指示を送信してきた景品管理装置3(景品管理装置A)に割り当てられたレーンNo.の中から、当該払出指示で指定された種類の景品5がセットされたレーンNo.を特定する。そして、制御部50は、景品払出処理として、特定したレーンNo.のレーンLにおける払出ユニット8の払出部55(図5参照)を制御することによって、この払出ユニット8から、払出指示で指定された数の景品5を払い出す。景品払出処理が完了すると(ステップS49でYES)、制御部50は、景品管理装置Aに完了連絡を送信し(ステップS50)、景品管理装置Aは待機状態になる(ステップS51)。なお、制御部50は、景品管理装置Bに完了連絡を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
一方、制御部50は、別の景品管理装置3からの払出指示も受信した場合、つまり、2台の景品管理装置3からの払出指示を同時に受信した場合(ステップS46でYES)、景品払出処理を行うとともに、払出指示を送信してきた全ての景品管理装置3(ここでは、景品管理装置AおよびB)に払出情報を送信する(ステップS52)。そのため、払出情報を受信した景品管理装置AおよびBの制御部47は、それぞれの景品管理装置3における店側表示部38および客側表示部39の少なくとも一方に、払出案内を表示させる(ステップS48およびS53)。なお、このときの払出案内は、景品払出装置2における客側表示部9Aおよび店側表示部9Bの少なくとも一方に表示されてもよい。
この払出案内は、図11に示すようなメッセージ74および75を含んでいるとよい。メッセージ74には、景品管理装置Aからの払出指示によって現在景品5をどのレーンLから払い出しているかということや、現在払出中の景品5についての景品管理装置Aとの間で景品払出処理実施の手続きをした遊技客の情報(名前等)が含まれている。メッセージ75には、景品管理装置Bからの払出指示によって現在景品5をどのレーンLから払い出しているかということや、現在払出中の景品5についての景品管理装置Bとの間で景品払出処理実施の手続きをした遊技客情報(名前等)が含まれている。メッセージ74および75により、景品管理装置AおよびBのそれぞれの払出指示の基づく景品5が同時に払い出されていることが分かる。
ここで、メッセージ74および75における「青色のレーン」や「黄色のレーン」に関し、それぞれの景品管理装置3には、別々の色が事前に割り当てられている。たとえば、景品管理装置Aは、青色が割り当てられていて、景品管理装置Bには、黄色が割り当てられている。そして、景品管理装置Aの店側表示部38や客側表示部39に払出案内を表示する場合に、当該店側表示部38や客側表示部39の背景を青色表示にし、景品払出装置2において、景品管理装置aについての景品払出処理で景品5を払い出すシャッタ12における表示パネル90(図3参照)を青色に点灯または点滅させる。一方、景品管理装置bの店側表示部38や客側表示部39に払出案内を表示する場合に、当該店側表示部38や客側表示部39の背景を黄色表示にし、景品払出装置2において、景品管理装置Bについての景品払出処理で景品5を払い出すシャッタ12における表示パネル90を黄色に点灯または点滅させる。景品払出装置2の上面6A(図3参照)において、青色で点灯または点滅している表示パネル90がある領域が、前述した「青色のレーン」であり、黄色で点灯または点滅している表示パネル90がある領域が、前述した「黄色のレーン」である。
このようにすれば、景品5の払出を受ける者(遊技客)は、自身が先ほど景品払出処理実施の手続きした景品管理装置3の店側表示部38や客側表示部39の背景色と同じ色で点灯または点滅しているシャッタ12から、自分向けの景品5が払い出されることを把握できる。これにより、景品払出装置2から払い出される景品5のうち、どの景品5がどの景品管理装置3からの払出指示によるものなのかを間違えずに済む。もちろん、景品管理装置aについての景品払出処理で払い出される景品5と、景品管理装置Bについての景品払出処理で払い出される景品5とが混ざった状態で同じシャッタ12から払い出されることはない。
なお、表示パネル90が、単に点灯・点滅するだけでなく、どの景品管理装置3からの払出指示による景品5なのかが分かるように、対応する景品管理装置3の名称(前述したA,B)をや、対応する景品管理装置3を指し示す矢印や、対応する景品管理装置3の左右の位置を指し示す文字(左や右)が表示パネル90に表示されてもよい。
図10に戻り、ステップS52での景品払出処理として、制御部50は、まず、テーブル72(図7参照)を参照して、払出指示を送信してきた各景品管理装置3に割り当てられたレーンNo.の中から、それぞれの払出指示で指定された種類の景品5がセットされたレーンNo.を特定する。そして、制御部50は、景品払出処理として、特定したレーンNo.における払出ユニット8の払出部55(図5参照)を制御することによって、この払出ユニット8から、払出指示で指定された数の景品を払い出す。
たとえば、景品管理装置Aが、大の景品5を10枚払い出す旨の払出指示を景品払出装置2に送信していた場合、制御部50は、テーブル72において、大の景品5について景品管理装置Aに割り当てられたレーンNo.L1を特定する。そして、制御部50は、レーンNo.L1における払出ユニット8の払出部55を制御することによって、この払出ユニット8から、払出指示で指定された数の景品を払い出す。一方、景品管理装置Bが、大の景品5を10枚払い出す旨の払出指示を景品払出装置2に送信していた場合、制御部50は、テーブル72において、大の景品5について景品管理装置Bに割り当てられたレーンNo.L2を特定する。そして、制御部50は、レーンNo.L2における払出ユニット8の払出部55を制御することによって、この払出ユニット8から、払出指示で指定された数の景品を払い出す。制御部50は、景品管理装置Aからの払出指示に基づく景品5と、景品管理装置Bからの払出指示に基づく景品5とを別々のレーンLから同時に払い出す。
このように、複数接続運用において、所定の時間帯に1台の景品払出装置2が複数台の景品管理装置3(A,B)から景品5の払出の指示(払出指示)を受信した場合に、景品払出装置2の制御部50は、それぞれの景品管理装置3からの指示に応じた複数の景品払出処理を同時に行う。つまり、営業時間終了間際といったやむを得ない所定の時間帯の場合には、1台の景品払出装置2は、複数の景品管理装置3のそれぞれの指示に応じた景品5を同時に払い出すことができる。
なお、ここでの「同時」という言葉には、それぞれの景品管理装置3からの指示に応じた複数の景品払出処理の実施タイミング(開始タイミング)が、完全に一致している場合以外に、ある程度(たとえば10秒程度)の時間差をおいてずれている場合も含まれる。
また、どちらか一方の景品管理装置3(ここでは景品管理装置A)からの払出指示に基づく景品払出処理(ステップS47)を行っている最中に、別の景品管理装置3(ここでは景品管理装置B)からの払出指示が景品払出装置2に送信される場合が想定される。この場合、景品払出装置2の制御部50は、ステップS47からステップS52に移り、景品管理装置Aからの払出指示に基づく景品払出処理と並行して、景品管理装置Bらの払出指示に基づく景品払出処理も実行することとなり、複数の景品払出処理の開始タイミングが必然的にずれる。
以上のいずれかの場合において複数の景品払出処理が開始され、制御部50は、それぞれの景品管理装置3からの指示に応じた景品払出処理を全て完了させると(ステップS49でYES)、各景品払出装置2に対して完了連絡を送信する(ステップS50)。
払出案内を表示していた景品管理装置Aの制御部47は、完了連絡を受信すると、払出案内の表示をやめて、待機状態に戻る(ステップS51)。払出案内を表示していた景品管理装置Bの制御部47は、完了連絡を受信すると、払出案内の表示をやめて、待機状態に戻る(ステップS54)。これにより、景品管理装置AおよびBの両方から景品払出装置2に新たな払出指示を送信できるようになる。
以上のように、景品払出装置2の制御部50は、1対1運用か複数接続運用かの判定結果に応じて、1対1運用または複数接続運用によって景品払出処理を行う。この場合、1台の景品払出装置2に対して1台の景品管理装置3が接続されていれば、1対1運用によって景品払出処理が行われ、1台の景品払出装置2に対して複数台の景品管理装置3が接続されていれば、複数接続運用によって景品払出処理が行われる。つまり、景品払出装置2に何台の景品管理装置3が接続されているかという接続状況に応じて、1対1運用または複数接続運用による適切な景品払出処理が行われるので、省スペース化および省コスト化を図りつつ、使い勝手の向上も図ることができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述した実施形態では、1台の景品払出装置2に対して1台または2台の景品管理装置3が接続されていたが、1台の景品払出装置2に対して3台以上の景品管理装置3が接続される構成もあり得る。
また、前述した実施形態では、各景品管理装置3からのログイン信号の受信に応じて(ステップS7およびS8)、景品払出装置2が、何台の景品管理装置3が接続されているのかという接続状態を自動認識するようになっている。これに代え、景品払出装置2が、ログイン信号を問わず、景品管理装置3から何らかの信号(景品管理装置3に信号を送ったときの応答信号でもよい)を受信した場合に接続状態を自動認識してもよいし、各景品管理装置3からの通信回線80が接続部68に接続されて景品管理装置3と通信可能な状態になった場合に接続状態を自動認識してもよい。
また、このように景品払出装置2が接続状態を自動認識して1対1運用または複数接続運用を判定する構成に代えて、従業員が景品払出装置2の操作部10や景品管理装置3の操作部35等を操作することで、初期設定として、1対1運用または複数接続運用をマニュアル選択(設定)できてもよい。
また、複数接続運用では、各景品管理装置3に対して、景品払出装置2のレーンNo.がテーブル72で予め割り当てられていて、景品払出装置2では、景品管理装置3に割り当てられたレーンNo.の景品5しか払い出さないようになっている。しかし、複数の景品管理装置3についての景品払出処理を同時に行う訳でないのであれば、つまり、1台の景品管理装置3についての景品払出処理だけを行うのであれば、景品払出装置2では、レーンNo.の割り当てを気にせずに、そのときに都合のよい任意のレーンLから景品5を払い出してもよい。換言すれば、景品払出装置2の接続部68(図5参照)に複数台の景品管理装置3が形式上接続されていたとしても、1台の景品管理装置3からの払出指示による景品払出処理を実施する場合には1対1運用で景品払出処理を実施し、複数台の景品管理装置3からの払出指示による景品払出処理を同時に実施する場合には複数接続運用で景品払出処理を実施してもよい。つまり、景品払出装置2の制御部50は、1台の景品管理装置3からの払出指示だけを受信したときには、景品払出装置2に景品管理装置3が正式に(実質的に)1台接続されていると検知して1対1運用と判定し、1対1運用によって景品払出処理を行う。また、制御部50は、複数台の景品管理装置3からの払出指示を受信したときには、景品払出装置2に景品管理装置3が実質的に複数台接続されていると検知して複数接続運用と判定し、複数接続運用によって景品払出処理を行う。
また、複数接続運用では、各景品管理装置3に対して、景品払出装置2のレーンNo.(レーンL)を割り当てているが、レーンL内の各カセット7を景品管理装置3毎に割り当ててもよい。
また、割り当てられたレーンLやカセット7の景品5が足りない場合には、緊急措置として、それ以外のレーンLやカセット7(他の景品管理装置3に割り当てられたレーンLやカセット7)の景品5を払い出すことができてもよい。
また、前述した払出案内は、客側表示部9A,39および店側表示部9B,38でのメッセージ73,74,75(図9および図11参照)の表示以外に、音声を用いたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、複数の景品管理装置3に応じた景品払出処理は、前述した所定の時間帯において、例外的に同時に実施されるようになっていたが(図10参照)、所定の時間帯に限らず、どの時間帯で実施されてもよい。
また、図12に示すように、前述したカウンターCが隣接した状態で複数(図12では2つのカウンターC)存在する場合において、それぞれのカウンターCにおける景品管理装置3が、自分のカウンターCの他の景品管理装置3だけでなく、他のカウンターCの景品管理装置3と通信できてもよい。図12では、第1カウンターC1および第2カウンターC2という2つのカウンターCが隣接して存在する場合において、第1カウンターC1では、景品管理装置Aと景品管理装置Bと景品払出装置2とが通信回線80を介して接続されている。同様に、第2カウンターC2では、景品管理装置Cと景品管理装置Dと景品払出装置2とが通信回線80を介して接続されている。
ここで、第1カウンターC1の景品管理装置Aは、親機となっていて、通信回線81を介して、さらに、第2カウンターC2の景品管理装置CおよびDにも接続されている。
この場合、基本動作は、図6〜図11で説明した場合と同じであり、それぞれのカウンターC1,C2において、2台の景品管理装置3からのそれぞれの払出指示に応じて1台の景品払出装置2から景品5が払い出されるようになっている。
ただし、図12の場合には、第1カウンターC1および第2カウンターC2のうち、一方のカウンターCにおけるいずれかの景品管理装置3からの払出指示についての景品払出処理が、当該一方のカウンターCにおける景品払出装置2だけでなく、他方のカウンターCにおける景品払出装置2で実施されてもよい。具体的には、第1カウンターC1の景品払出装置2が景品管理装置Aの払出指示によって景品5を払い出している最中において景品管理装置Bから払出指示を出したい場合、この払出指示は景品管理装置Aおよび通信回線81経由で、第2カウンターC2の景品払出装置2に送信される。そして、第2カウンターC2の景品払出装置2が待機中であれば、この景品払出装置2において、景品管理装置Bからの払出指示に応じた景品払出処理が実施される。
また、このように1台の景品払出装置2に対して複数台の景品管理装置3を接続可能に構成する発想に基づいて、たとえば、換金場において、1台の現金出金機に対して、現金出金機の出金を制御する複数台の管理ターミナルを接続可能に構成することも可能である。
また、前述した動作制限モードを用いる運用(制限運用)の場合、景品払出中であれば景品払出装置2から他の景品管理装置3(現在の景品払出に関与していない景品管理装置3)へ動作制限する信号を送信するようにしているが、以下のようにしてもよい。
景品払出装置2は、当該他の景品管理装置3には何も送信せず、当該他の景品管理装置3から払出指示を受信すると「待機」信号を当該他の景品管理装置3に送信する。それと同時に、景品払出装置2は、当該払出指示を出した(払出待ちの)景品管理装置3の識別番号(号機)を記憶する。景品払出装置2は、(先の景品管理装置3からの指示に基づく)現在の景品払出が完了した後、先ほど識別番号を記憶した当該他の景品管理装置3に対して「景品払出OK」である旨の指示を送信し、当該他の景品管理装置3からの払出指示に基づいて景品を払い出す。なお、景品払出装置2は、「景品払出OK」である旨の指示を送信した後、当該他の景品管理装置3からの払出指示を再度受けた場合に景品を払い出してもよい。また、3台以上の景品管理装置3が景品払出装置2に接続されている場合には、景品払出装置2は、払出待ちの景品管理装置3の識別番号に加えて景品管理装置3毎の優先順位を記憶しておいてもよく、その優先順位に基づいて、各景品管理装置3に、「景品払出OK」である旨の指示を送信してもよい。
1 景品交換システム
2 景品払出装置
3 景品管理装置
5 景品
9 表示部
35 操作部
38 店側表示部
39 客側表示部
47 制御部
50 制御部
68 接続部

Claims (6)

  1. 景品を払い出すための景品払出装置と、
    前記景品払出装置に対して通信可能に接続され、前記景品払出装置に景品の払出を指示するための景品管理装置と、
    前記景品払出装置に設けられ、1台の前記景品払出装置に対して複数台の景品管理装置を接続するための接続部と、
    を含むことを特徴とする、景品交換システム。
  2. 前記接続部に対する前記景品管理装置の接続状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知した前記接続状態に応じて、1台の前記景品払出装置に対して1台の前記景品管理装置から景品の払出が指示される1対1運用か、1台の前記景品払出装置に対して複数台の前記景品管理装置から景品の払出が指示される複数接続運用かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、前記1対1運用または複数接続運用によって景品払出処理を行う払出実行手段と、
    を含むことを特徴とする、請求項1記載の景品交換システム。
  3. 前記複数接続運用によって前記景品払出装置から景品が払い出されている状態において、どの前記景品管理装置からの指示によって景品が払い出されているかを、前記景品払出装置および景品管理装置の少なくとも一方において報知する報知手段を含むことを特徴とする、請求項2記載の景品交換システム。
  4. 前記景品管理装置に設けられ、前記景品払出装置に景品の払出を指示するために操作される操作部と、
    前記複数接続運用によって前記景品払出装置から景品が払い出されている状態では、今回の景品の払い出しを指示した景品管理装置以外の景品管理装置における前記操作部の操作を制限する制限手段と、
    を含むことを特徴とする、請求項2または3記載の景品交換システム。
  5. 前記複数接続運用において、1台の前記景品払出装置が複数台の前記景品管理装置から景品の払出の指示を受信した場合に、前記払出実行手段は、それぞれの前記景品管理装置からの指示に応じた複数の前記景品払出処理を同時に行うことを特徴とする、請求項2または3記載の景品交換システム。
  6. 前記払出実行手段は、所定の時間帯の場合に、複数台の前記景品管理装置からの指示に応じた複数の前記景品払出処理を同時に行うことを特徴とする、請求項5記載の景品交換システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019017561A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 グローリー株式会社 賞品管理システム

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