JP5522948B2 - 景品払出装置 - Google Patents
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Description
特許文献1の景品払出装置には、複数の景品を収納する複数のカセットが、景品払出装置に対して交換可能に装填されており、必要な枚数の景品が各カセットから繰り出されて遊技客に払い出される。
特許文献1の景品払出装置では、カセットが、景品払出装置において、予め定められた位置とは違う位置に装填されること防止するために、景品払出装置側に、誤挿入防止ピンが設けられ、カセット側に誤挿入防止ピン挿入口が設けられている。
ここで、景品が間違えて払い出されると、次の問題点が生じる。まず、間違った景品を客がそのまま持ち帰ってしまうと、店または客が損害を被る。また、店員が間違いに気付いて、払い出した(間違った)景品を正しい景品に交換すると、手間がかかるうえ、客に不信感を抱かせる。そして、カセット内の残りの間違えた景品を正しい景品に入れ替えなければならないが、遊技店では、通常、景品の補充作業を行う店員(管理者)と、景品交換作業を行う店員とが異なることが多いので、管理者を呼んで景品を詰め替えるには時間がかかり、その間、景品交換作業を停止しなくてはならない。
この発明は、また、カセット装填に係る使い勝手の向上を図ることができる景品払出装置を提供することを他の目的とする。
その結果、カセットに間違った景品が収納されることを防止できる。
また、読取手段が、カセットに積層状態で収納された景品の積層方向において移動しながら、カセットに収納されたすべての景品の種類情報を読み取るので、景品払出装置では、カセットに収納されたすべての景品の種類を把握することができる。
請求項3記載の発明によれば、この景品払出装置では、読取手段が、装置本体に装填されたカセットに収納された景品から、この景品の種類を特定する種類情報を読み取るので、カセットに収納された景品の種類を把握することができる。
そして、この景品払出装置では、装置本体に装填されるカセットを受け入れる受入部が、カセットと同様に、複数設けられている。
ここで、設定登録手段が、各受入部において、受入部に受け入れられたカセットに収納された景品から読取手段が読み取った種類情報を、当該受入部に収納された景品の種類情報として設定登録する。
また、景品払出装置では、どの種類の景品がどの受入部に収納されたかを把握することができ、その把握した内容に基づいて、必要な種類の景品を必要な枚数分払い出すことができる。
そして、設定登録手段は、受入部に受け入れられたカセットに収納された景品から読取手段が読み取った種類情報が、当該受入部について定められていた前記条件を満たす場合に、読取手段が読み取った種類情報を、当該受入部に収納された景品の種類情報として設定登録する。
ここで、受入部に受け入れられたカセットに収納された景品から読取手段が読み取った種類情報が、当該受入部について定められていた前記条件を満たさない場合に、報知手段が、その旨を報知するので、ユーザに対して、前記条件を満たすようにカセットを装填し直すように促すことができる。
<景品払出装置の概要>
図1は、景品払出装置1を前側(従業員が操作する側)から見た斜視図である。
図1を参照して、景品払出装置1から景品の払い出しを受ける客は、景品払出装置1の後側(図1における奥側)に位置し、従業員は、景品払出装置1の前側に位置して接客を行う。
キャビネット3の上面には、報知手段としての表示部7が設けられている。表示部7は、客用の第1表示部7Aと、従業員用の第2表示部7Bとを含んでおり、それぞれの表示部には、必要な情報が表示される。また、表示部7は、いわゆるタッチパネルになっており、表示部7には、景品払出装置1の動作を制御するために操作される操作部(図示せず)が表示される。
景品払出装置1における景品2の大まかな払い出し手順として、まず、第1搬送部10が、カセット4(図5参照)に収納された景品2から、所定の払出枚数に相当する景品群を分離して、上方へ搬送する。次いで、第2搬送部11が、上方に搬送された景品2(景品群)を払出口8側へ向けて略水平に搬送する。そして、保留部12が、搬送された景品2を払出口8の下方で保留する。その後、リフト部13が、保留された景品2を払出口8へ向けて持ち上げる。最後に、送出部14が、払出口8まで持ち上げられた景品2をキャビネット3の上面に押し出す。ここで、シャッタ9と、シャッタ9をスライドさせる構成とが、上述した送出部14に含まれる。このようにして、景品払出装置1内に収納された景品2が払出口8から払い出される。
<景品払出ユニット>
図2は、右壁が取り外されて内部が露出された状態にある景品払出ユニット5の斜視図である。
また、景品払出ユニット5(詳しくは、下ユニット20)の前面(図2における手前側の面)には、ハンドル26が設けられている。ハンドル26は、上述したように景品払出ユニット5をキャビネット3(図1参照)から引き出す際に、把持される。
図3に示すように、下ユニット20と上ユニット21とは、分離可能である。具体的には、上ユニット21は、キャビネット3(図1参照)側に固定されており、景品払出ユニット5では、ハンドル26を把持することで、下ユニット20だけをキャビネット3から引き出すことができる。
(1)下ユニット
下ユニット20は、その外郭をなす下ケーシング22と、受入部としての8つのカセットホルダ23(図3では右側4つのカセットホルダ23が現れている。)と、8つのカセット4(図3では8つのカセット4のうちの1つが下ユニット20の上方に配置された状態で示されている。)と、4つの搬送機構24(図3では図示されず、図2を参照)とを含んでいる。カセットホルダ23、カセット4および搬送機構24は、常態では、下ケーシング22内に配置されている。ここで、搬送機構24が、上述した第1搬送部10を構成している。
(1−1)カセットホルダ
図4は、右壁が取り外されて内部が露出された状態にある下ユニット20の斜視図である。
(1−2)カセット
図5は、カセット4を斜め上側から見た斜視図であって、(a)は、景品2が1枚も収納されていない状態を示し、(b)は、複数枚の景品2が収納された状態を示している。
図5におけるカセット4の右面は、上述した略コ字形状の平断面をなすべく、上下方向におけるすべての範囲に亘って連続して開放されており、このように開放された部分を開放部28という。開放部28は、カセット4において開放された上面に対して連続している。
景品2が収納されたカセット4は、図3に示すように、開放された下ケーシング22の上面を介して、下ケーシング22(換言すればキャビネット3)に対して上から装填され、対応するカセットホルダ23によって保持される(受け入れられる)。
(1−3)搬送機構
図2を参照して、上述した4つの搬送機構24は、下ケーシング22内において、前後に並んで配置されている(図2では1つの搬送機構24が図示されている。)。各搬送機構24は、下ケーシング22内において左右に並ぶカセットホルダ23(換言すれば左右に並ぶカセット4)の間に配置されている(図3も参照)。
搬送ユニット32は、支持レール31によって上下方向へスライド自在に支持されている。この状態で、搬送ユニット32は、搬送機構24の左右両側にあるカセットホルダ23のいずれか一方に装填されたカセット4の開放部28(図3参照)に対して水平方向から対向している。
これにより、搬送ユニット32は、カセット4の開放部28(図5(a)参照)からカセット4内にアクセスすることで、カセット4に収納された景品2(図5(b)参照)を、上側の景品2から順に、必要な枚数(払出枚数)だけ分離し、上方へ搬送することができる。ここで、上限近傍にあるときの搬送ユニット32の位置を待機位置という。
そのため、搬送機構24の搬送ユニット32は、図3を参照して、たとえば、まず、右側のカセットホルダ23に装填された右側のカセット4に左から対向する。そして、上述した手順によって、右側のカセット4に収納された景品2(図5(b)参照)を、払出枚数分だけ、上側の景品2から順に、上方の上ユニット21に搬送する(図2も参照)。
これにより、搬送ユニット32は、左側のカセットホルダ23に装填された左側のカセット4に右から対向し、今度は、左側のカセット4に収納された景品2を、上側の景品2から順に、上述した手順によって、分離し、上方へ搬送することができる。
(2)上ユニット
図3に示すように、上ユニット21は、その外郭をなす上ケーシング80と、上ケーシング80内に配置される保留ボックス81およびエレベータ82とを含んでいる。
また、上ケーシング80の底面には、上ケーシング80内に連通する6つの開口83が形成されている。6つの開口83は、前後に3つ、左右に2つ並ぶように形成されている。各開口83は、前後に長手の矩形状であり、特に、前後に3つ並ぶ開口83において、真ん中にある開口83は、残りの開口83よりも前後方向に2倍程度大きい。
つまり、左側で前後に並ぶ3つの開口83において、最も前側の開口83は、下ユニット20において左側で前後に並ぶ4つのカセット4のうち、最も前側のカセット4の上面に対して上から臨んでいる(図3も参照)。また、左側で前後に並ぶ3つの開口83において、最も後側の開口83は、下ユニット20において左側で前後に並ぶ4つのカセット4のうち、最も後側のカセット4の上面に対して上から臨んでいる(図3も参照)。一方、前後方向で真ん中にある開口83は、前後に並ぶ4つのカセット4のうち、前から2番目および3番目のカセット4の上面に対して上から臨んでいる(図3も参照)。右側で前後に並ぶ3つの開口83についても同様である。
保留ボックス81の平断面は、カセット4と同様に、略コ字形状をなしている(図5参照)。左側の保留ボックス81では、右面が上下方向における全域において開放されており、右側の保留ボックス81では、左面が上下方向における全域において開放されている。各保留ボックス81において、このように開放された部分を、開放部84という。開放部84は、保留ボックス81の開放された上面および底面の両方に対して連続している。
そして、各保留ボックス81は、前後にスライドする際に、左右方向において同じ側で前後に並ぶ3つの開口83の上方を通過する。
エレベータ82は、上ケーシング80の底壁の前後方向略中央位置にあり、上ケーシング80の底壁において左右に隣り合う開口83の間で前後に延びる部分(リブ85という。)に上から取り付けられている。この状態で、エレベータ82は、リブ85上で前後に移動することができる。エレベータ82は、左右に間隔を隔てて配置される2枚の水平な板状のステージ86と、伸縮機構87とを含んでいる。
伸縮機構87は、いわゆるパンタグラフ構造であり、図2に示すように上下に扁平な収縮状態と、上側へ伸び出た伸長状態(図示せず)とに姿勢を変えることができる。伸縮機構87では、その前後方向略中央部分(上昇部分89という。)が、伸縮機構87が収縮状態から伸長状態へ姿勢を変えるときに最も上昇する。伸縮機構87が収縮状態と伸長状態との間で姿勢を変える際、上昇部分89は、垂直方向に沿って直線的に上下する。2枚のステージ86を連結する連結部材88は、伸縮機構87の上昇部分89に上から取り付けられている。
なお、ステージ86の真下に位置するカセット4の景品2を払い出す場合には、ステージ86を含むエレベータ82全体が、このカセット4に対して前後のどちらかへずれる。そして、このカセット4から搬送された景品2が保留ボックス81内に収容されると、払出口8の真下にステージ86が配置されるように、エレベータ82が元の位置に戻る。
図6を参照して、以上で説明した本発明の景品払出装置1の各景品払出ユニット5における景品2の払い出し動作をまとめる。なお、図6の太線矢印は、払い出される景品2(図5(b)参照)の流れを示している。
各景品払出ユニット5において、下ユニット20の各カセット4に収納された景品2は、必要な枚数(払出枚数)だけ分離された後、上向きへ搬送されて上ユニット21内に受け渡される。その後、上ユニット21内に受け渡された景品2は、中央位置(払出口8の真下)へ搬送される。次に、払出口8のシャッタ9が開放されるとともに、景品2がエレベータ82によって払出口8まで持ち上げられ、最後に、払出口8を閉じようとするシャッタ9によって後側(図6における左側)に押し出され、客に払い出される。
(3)読取部
この景品払出装置1では、キャビネット3に装填された各カセット4に収納された景品2(図5(b)参照)の種類を把握することができる。そのために、景品払出装置1は、各景品払出ユニット5において、読取手段としての読取部50を備えている。
図7(a)に示すように、読取部50は、前後方向(図7(a)において左手前側と右奥側とを結ぶ方向であり、図7(b)および図7(c)において同じ。)に長手で左右に薄く、幅方向から見て略矩形の板状である。
カラーセンサ52は、発光部52Aと、受光部52Bとを含んでいる。カラーセンサ52では、発光部52Aが、検知面51に対向配置された被検知物に対して白色光を照射し、その反射光を受光部52Bが受光する。そして、カラーセンサ52は、受光部52Bが受光した反射光に基づいて、詳しくは、反射光をRGBデータに変換して分析することで、被検知物の表面の色を検知する。
そして、読取部50に関連して、図7(b)に示すように、各カセット4の下端部には、開口53が形成されている。なお、厳密には、図7(b)では、開口53は、読取部50の裏側(左側)にあって、隠れている。開口53は、カセット4において、上述した開放部28が形成された面(図7(b)における左面)とは反対側の面(図7(b)における右面)の下端部に形成されている。開口53は、読取部50とほぼ同じ大きさを有する前後に長手の略矩形状である。
図8に示すように、この景品払出装置1には、たとえばマイクロコンピュータ等で構成された設定登録手段としての制御部60が備えられている。
制御部60は、景品払出装置1内のすべての読取部50(図4参照)、表示部7(ここでは第2表示部7Bであり、図1参照)、第2表示部7Bにおける上述した操作部(図8では符号61を付している。)、記憶部62、および、通信部63のそれぞれに対して電気的に接続されている。
記憶部62には、取り扱おうとする景品2の種類情報と色情報とを組み合わせた管理テーブルが記憶されており、これを参照することにより、色情報に基づいて種類を特定したり、種類情報に基づいて色情報を特定することが可能となっている。また、カセットホルダ23毎に予め設定される種類設定情報(後述する登録済み種類情報S)もここに記憶される。
(3−1)検査処理
この景品払出装置1では、読取部50を用いることで、キャビネット3の各カセットホルダ23に受け入れられたカセット4に正しい景品2が収納されているのかを検査することができ、以下では、この処理(検査処理)について説明する。
この景品払出装置1では、上述したように4つの景品払出ユニット5が、幅方向に並んだ状態でキャビネット3内に収容されており、各景品払出ユニット5では、8つのカセットホルダ23が、前後(図9における上下方向)に4つ、左右に2つ並ぶように配置されている。つまり、景品払出装置1全体では、カセットホルダ23は、前後に4つ、左右に8つ並ぶように、合計で32個設けられている。
そして、各景品2の表面には、その景品2の種類を表す色がつけられている。たとえば、100円の景品2の場合の色は、赤であり、500円の景品2の場合の色は、青であり、1000円の景品2の場合の色は、黄であり、5000円の景品2の場合の色は、緑である。つまり、景品2の種類を特定する種類情報は、ここでは、景品2の表面(特に端面)の色である。
以下では、上述したように32個すべてのカセットホルダ23に関する登録済み種類情報Sが記憶部62(図8参照)に記憶された状態において、上述した検査処理を行う場合の手順を、図10を参照しながら説明する。
すべてのカセット4が下ユニット20において対応するカセットホルダ23(図3参照)に受け入れられ、さらに、すべての下ユニット20がキャビネット3(図1参照)内に収容されると(つまりすべてのカセット4がキャビネット3に装填されると)、従業員(または景品払出装置1をメンテナンスする者)が、第2表示部7B(図1参照)の操作部61(図8参照)における、景品2の色読取り(検査処理)に関連する操作キーを押下する。
変数nが4でなければ(ステップS7でNO)、制御部60(図8参照)は、この変数nをインクリメント(+1)する(ステップS8)。
同じレーンにおける4つすべてのカセット4の景品2の色読取りおよび種類情報のチェックが完了すると(ステップS7でYES)、制御部60(図8参照)は、この時点で最後に景品2の色読取りを行ったカセット4(換言すれば、このカセット4を受け入れているカセットホルダ23)の座標(m,n)における変数m(左右並びの順番)が8であるかを確認する(ステップS9)。
つまり、上述したように同じレーンにおける4つすべてのカセット4の景品2の色読取りを行った後(ここでは、第1レーンのカセット(1,4)の景品2の色読取りが完了した後)には、制御部60は、次に景品2の色読取りを行うカセット4を、カセット(1,4)の属する第1レーンの右隣りのレーン(上述した第2レーン)で最も奥にあるカセット(2,1)とする(図9参照)。これに応じて、ステップS3では、カセット(2,1)に収容された景品2の色読取りが実行され、その後、制御部60は、カセット(2,1)を受け入れているカセットホルダ(2,1)について、実際の種類情報R(2,1)と、登録済み種類情報S(2,1)とを比較し(ステップS4)、そのチェック結果を記憶部62(図8参照)に記憶させる(ステップS5またはS6)。
第2表示部7Bにおいて、検査処理によるチェック結果は、たとえば、図11に示すように表示される。
図11では、図9で示した32個のカセットホルダ23のレイアウトのイメージが表になって示されている。つまり、第2表示部7Bでは、左右に4つ並べて配置された景品払出ユニット5(図11において右に行くほど大きくなる括弧書きの数字を参照)のそれぞれにおいて左右に並ぶカセットホルダ23の前後の列(つまり、上述した第1レーン〜第8レーンであり、図11において下に行くほど大きくなる括弧書きの数字を参照)のイメージが示されている。図11では、各カセットホルダ23に受け入れられたカセット4におけるチェック結果が表示されている。
(3−2)確認処理
この景品払出装置1では、上述した検査処理とは別に、読取部50を用いることで、各カセットホルダ23に受け入れられたカセット4に収納された景品2の種類を確認して登録することができ、以下では、この処理(確認処理)について説明する。
図12を参照して、確認処理では、図10の場合と同様に、すべてのカセット4が対応するカセットホルダ23(図3参照)に保持され、さらに、すべての下ユニット20がキャビネット3(図1参照)内に収容されると、従業員が、第2表示部7B(図1参照)の操作部61(図8参照)における、景品2の色読取り(確認処理)に関連する操作キーを押下する。
このように、ステップS23およびS24において、各カセットホルダ23(ここでは、カセットホルダ(1,1))に収納された景品2の種類の確認(登録)処理が行われている。
また、景品払出装置1では、確認処理によって、どの種類の景品2がどのカセットホルダ23に収納されたかを把握することができ、その把握した内容に基づいて、必要な種類の景品2を必要な枚数分払い出すことができる。
図13におけるステップS31〜S38までの処理は、図12におけるステップS21〜S28までの処理と同じである。
しかし、制御部60は、32個すべてのカセットホルダ23(図9参照)に受け入れられたカセット4の景品2の色読取りを実施して、各カセット(m,n)における景品2の実際の種類情報R(m,n)を、当該カセットホルダ(m,n)に収納された景品2の種類情報として、記憶部62に設定登録すると(ステップS37のYES)、さらに、所定の条件が満たされたかを確認する(ステップS39)。
・条件例1:第1レーン〜第8レーンの各レーンにおいて、前後に並ぶ4つのカセットホルダ23に受け入れられたカセット4に収納された景品2の色がすべて同じであること(1つの払出口8からは同じ景品2が払い出されるように設定したい場合)。
・条件例2:各景品払出ユニット5の8つのカセットホルダ23において、少なくとも6つのカセットホルダ23に受け入れられたカセット4に収納された景品2の色がすべて同じであること(各種類とも6カセット以上は設定したい場合)。
・条件例3:各景品払出ユニット5の8つのカセットホルダ23において、3つのカセットホルダ23に受け入れられたカセット4に収納された景品2の色がすべて赤で、残り4つのカセットホルダ23に受け入れられたカセット4に収納された景品2の色が青または黄色で、最後の1つのカセットホルダ23に受け入れられたカセット4に収納された景品2の色が緑であること。
そして、図13を参照して、制御部60(図8参照)は、このような条件(条件は1つだけでもよいし、複数の条件が組み合わされてもよい。)が満足されたか確認し、満足された場合には(ステップS39でYES)、上述した記憶部62による32個すべてのカセットホルダ23についての実際の種類情報R(m,n)の設定登録を確定する。
たとえば、上記の実施例では、景品2(図7(c)参照)の種類を特定するための種類情報は、景品2の表面の色である。ここで、景品2では、その全表面に、種類情報を示す色が付けられていてもよいが、読取部50に読み取られる部分だけに、種類情報を示す色が付けられていてもよい。その場合、異なる種類の景品2では、読取部50に読み取られる部分以外の部分の色が同じとなることがありえる。
また、図7(a)に示すように読取部50がカラーセンサ52を用いる構成において、カラーセンサ52が被検知物の色を正確に判断するための処置(たとえば、色を判断するために用いるしきい値の設定等)は、必要に応じて適宜実施される。具体的には、異なる種類の景品2同士で色が似ている場合には、カラーセンサ52の感度を上げる。
この場合、読取部50は、上述した搬送ユニット32(図2参照)に対して一体化されており、搬送ユニット32の上下移動に伴って、カセット4に積層状態で収納された景品2の積層方向(上下方向)において移動しながら、カセット4に収納されたすべての景品2の種類情報を開放部28から読み取る。これにより、景品払出装置1では、カセット4に収納されたすべての景品2の種類を把握することができる。従って、設定対象外の景品2がカセット4内に少量混入している場合にも検出できる。
上記の実施形態では、遊技施設のフロアに直接据え置かれる(比較的大型の)景品払出装置1を例示した(図1参照)が、本発明は、図14に示すように遊技施設のカウンタ等に載せられる卓上タイプの景品払出装置1にも適用可能である(なお、卓上タイプの景品払出装置の構成については、特開2008−093190を参照。)。
そして、変形例に係る景品払出装置1でも、上述した景品払出装置1(図1参照)と同様に、装填されたカセット4に収納された景品2の種類情報を読取部50によって読み取ることができる。その場合、読取部50は、たとえば、装填されたカセット4の下端部近傍に配置されており、カセット4内においてカセット4の下端部に位置する景品2の種類情報を読み取る。
2 景品
3 キャビネット
4 カセット
7 表示部
23 カセットホルダ
50 読取部
60 制御部
Claims (4)
- 装置内に収納された景品を払い出すための景品払出装置であって、
装置本体と、
景品を収納し、前記装置本体に対して交換可能に装填される複数のカセットと、
前記装置本体に装填された前記カセットに収納された状態の景品から、この景品の種類を特定する種類情報を読み取る読取手段と、
を含み、
前記カセットは、複数枚の景品を積層状態で収納可能であり、
前記読取手段は、前記カセットに積層状態で収納された景品の積層方向において移動しながら、前記カセットに収納されたすべての景品の前記種類情報を読み取ることを特徴とする、景品払出装置。 - 前記装置本体に複数設けられ、前記装置本体に装填される前記カセットを受け入れる受入部と、
各前記受入部に受け入れられる前記カセットに収納されるべき景品の種類情報を、前記受入部毎に設定登録する設定登録手段と、
各前記受入部において、前記受入部に受け入れられた前記カセットに収納された景品から前記読取手段が読み取った種類情報と、前記設定登録手段が当該受入部について設定登録していた種類情報とが一致しない場合に、その旨を報知する報知手段と、
を含むことを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置。 - 前記装置本体に複数設けられ、前記装置本体に装填される前記カセットを受け入れる受入部と、
各前記受入部において、前記受入部に受け入れられた前記カセットに収納された景品から前記読取手段が読み取った種類情報を、当該受入部に収納された景品の種類情報として設定登録する設定登録手段と、
を含むことを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置。 - 前記設定登録手段は、
各前記受入部において、前記受入部に受け入れられる前記カセットに収納される景品の種類情報の条件を予め定めており、
前記受入部に受け入れられた前記カセットに収納された景品から前記読取手段が読み取った種類情報が、当該受入部について定められていた前記条件を満たす場合に、前記読取手段が読み取った種類情報を、当該受入部に収納された景品の種類情報として設定登録するものであり、
前記受入部に受け入れられた前記カセットに収納された景品から前記読取手段が読み取った種類情報が、当該受入部について定められていた前記条件を満たさない場合に、その旨を報知する報知手段を含むことを特徴とする、請求項3記載の景品払出装置。
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