JP5707032B2 - 景品払出装置および景品払出システム - Google Patents
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Description
下記特許文献1では、遊技施設のフロアに直接据え置かれる景品払出装置が提案されている。特許文献1の景品払出装置では、複数の景品を景品の種類毎に収納する複数のカセットが、景品払出装置に対して交換可能に装填されており、景品の種類に応じて必要な数の景品が各カセットから取り出されて遊技客に払い出される。
また、所定カセットばかりから景品が払い出されることから、所定カセット以外の他のカセットにおいて、景品がほとんど払い出されないカセットが発生し得るので、せっかく複数のカセットを備えているにもかかわらず、効率が悪い。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、景品を収納する複数の収納部を備える構成において、所定の収納部ばかりから景品が払い出されることを防止できる景品払出装置、および、この景品払出装置を含む景品払出システムを提供することを主たる目的とする。
請求項3記載の発明は、各収納部における景品の払出履歴を記憶する払出履歴記憶手段を含み、前記選択手段は、前記払出履歴記憶手段に記憶された払出履歴に基づいて、景品の払出頻度が低い順に、収納部を選択することを特徴とする、請求項1または2記載の景品払出装置である。
請求項5記載の発明は、前記選択手段は、収納された景品の数が多い順に、収納部を選択することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の景品払出装置である。
請求項8記載の発明は、装置内に収納された景品を払い出すための景品払出装置と、前記景品払出装置と通信可能な景品管理装置と、を含む景品払出システムであって、前記景品払出装置は、請求項1に記載の構成であって、かつ、前記選択手段は具備しない構成であり、前記景品管理装置は、前記計数手段の計数結果に基づき、複数の前記収納部のうち、景品の払い出しにかかる時間を短縮できるように、必要数分の景品を払い出すのに適した収納部として、前記必要数以上の景品を収納している収納部、または、収納された景品の合計が前記必要数以上となる複数の収納部を選択する選択手段を含み、景品払出信号を前記景品払出装置に与える際に、一緒に、収納部を選択する選択信号を与えることを特徴とする、景品払出システムである。
計数手段により計数された収納部毎の計数値は、在庫情報として記憶手段に記憶される。在庫情報は、景品の払い出しに応じて、更新手段によって更新される。
請求項2記載の発明によれば、選択手段は、選択される収納部の数が最小限になるように、収納部を選択する。これにより、一度の景品の払い出しにおいて、なるべく少ない収納部から景品が払い出されるので、景品の払い出しにかかる時間を短縮でき、効率的に景品を払い出すことができる。
また、収納された景品の数が少ない収納部から景品を払い出す場合に比べて、収納部が空になる頻度が低くなり、収納部に景品を補充する回数(換言すれば、景品補充のために景品払出装置の運転を中断する回数)が少なくなる。
請求項6および9記載の発明によれば、収納部が払い出しに必要数分の景品を収納しているか否か、収納部が過去の払い出しに使用されたか否か、収納部に収納された景品の数が他の収納部より多いか否か、払い出しエラーが発生した収納部か否かのうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、選択手段が収納部を選択する。
過去の払い出しに使用されていない収納部を選択することで、景品の払出頻度が高い所定の収納部ばかりから景品が払い出されることを防止できる。
他の収納部より多くの景品を収納している収納部を選択することで、一度の景品の払い出しにおいて、なるべく少ない収納部から景品を払い出せるので、景品の払い出しにかかる時間を短縮できる。
請求項7記載の発明によれば、選択手段は、複数の収納部を選択する場合、収納された景品の数が最も少ない収納部を、選択する収納部に含める。これにより、中途半端に景品が残った収納部を早く空にしてこの収納部に景品を補充することで、収納部に景品が十分収納されている状態をできるだけ長く維持することができる。
図1は、遊技施設内に設けられた景品払出システム3を示す図である。
<景品払出システム>
図1に示すように、本発明に係る景品払出装置1は、景品管理装置(POS端末)2に接続されており、景品管理装置2と一体となって、景品払出システム3を構成している。景品払出装置1と景品管理装置2とは、互いに通信可能である。なお、ここでは、1台の景品管理装置2に1台の景品払出装置1が接続されているが、1台の景品管理装置2に複数台の景品払出装置1が接続されてもよい。
景品管理装置2は、景品払出装置1を制御するものであり、遊技施設内に設置されている。景品管理装置2は、遊技施設内の全ての景品4の在庫数および景品払出装置1における景品4の在庫数を管理する機能を備えている。
<景品払出装置>
図2は、景品払出装置1に含まれる1つの払出ユニット8の分解斜視図である。図3は、景品払出装置1の模式的な側断面図である。
カセット5、計数部6および払出部7(後述するシャッタ15を除く)のまとまりは、払出ユニット8とされる。景品払出装置1内には、4つの払出ユニット8が、幅方向(図3における紙面に垂直な方向)に並んで配置される。
下ユニット9内には、4つのカセット5が、前述したように、前後に並んで配置されている。各カセット5には、複数(たとえば100枚程度)の景品4が、上下に積み重ねられた状態で収納される。前述したように下ユニット9を引き出すことによって、各カセット5に景品4を補充したり、カセット5自体を交換したりすることができる。
第1搬送部12は、下ユニット9内において、各カセット5に対応して複数設けられており、垂直方向に沿って上下にスライド自在である。
前述した計数部6は、たとえば、第1搬送部12に取り付けられており、第1搬送部12と共にスライド自在である。計数部6は、スライドする際に、カセット5内で上下に隣り合う景品4の境界を機械的または光学的に検出すること、または、上下に積み重ねられた景品4を上から順に機械的にめくり上げること等によって、対応するカセット5に収納された景品4の枚数を数える。このため、計数部6によって、カセット5に収納された景品4の枚数をカセット5毎に数えることができる。このようにカセット5に収納された実際の景品4を計数部6で数えることは、「現物カウント」と呼ばれる。現物カウントは、予め定めるタイミング(たとえば、後述するように、カセット5に景品4を補充したとき)に、実施される。
図4を参照して、景品払出装置1には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部20(更新手段)が備えられている。制御部20は、景品払出装置1の装置本体側に設けられる本体制御部20Aと、各払出ユニット8に設けられるユニット制御部20Bとを含んでいる。
計数部6は、制御部20(直接にはユニット制御部20B)に制御されることで、前述したように、対応するカセット5に収納された景品4の枚数を数える。そして、払出部7は、制御部20(ユニット制御部20B)に制御されることで、前述した景品4の払出処理を行う。
表示部23は、景品払出装置1の上面に設けられており、表示部23には、景品払出装置1の運転状況等が表示される。
センサ25は、景品払出装置1の各払出ユニット8で発生した任意のエラー(ここでは、一例として、払出ユニット8の各カセット5で払い出し時に発生した景品4の詰まり)を検出する。センサ25が検出したエラー(払い出しエラー)は、エラー発生履歴として、記憶部21に記憶される。
景品4の払出処理の手順の説明に先立って、遊技施設では、開店準備として、本日分として仕入れた景品4の数についてのデータを、景品4の種類毎に、景品管理装置2に入力する。これにより、景品管理装置2では、現時点(景品4を仕入れた時点)における遊技施設内の全て景品4の在庫数が更新され、記憶される。
図5は、景品払出装置1において実施される景品4の払出処理の手順を示すフローチャートである。図6〜図9は、景品払出システム3の運用イメージを説明するための図である。
全景品数が必要数以上であれば(ステップS2でYES)、選択部24は、払出指示で指定された種類の景品4を必要数以上収納しているカセット5(必要数分の景品4を一度に払い出せるカセットであり、以下では、「該当カセット」という。)を検索する(ステップS4)。たとえば、図6の表を参照して、同じ種類の景品4を収納するカセット5が4つあったとして、5枚の景品4を払い出す場合(必要数が5の場合)、景品4を5枚以上収納しているカセットNo.2〜4のカセット5が、該当カセットである。
一方、該当カセットが無ければ(ステップS4でNO)、選択部24は、収納された景品4の合計が必要数以上になるように、複数のカセット5を選択する(ステップS6)。この際、選択部24は、カセット5の数が最小限で済むように、カセット5を選択する。たとえば、図6の表を参照して、18枚の景品4を払い出す場合(必要数が18の場合)、選択部24は、カセットNo.1〜3までの3つのカセット5ではなく、カセットNo.3および4の2つのカセット5を選択する。なお、収納された景品4の数が同じカセット5が複数あれば、カセットNo.が小さいカセット5から順に選択される。
景品4の払出頻度が低い順にカセット5を選択する場合には、たとえば、図8の表を参照して、選択部24は、記憶部21に記憶された各カセット5における本日の景品4の払出履歴(各カセット5における最新の払出時刻)に基づいて選択する。図8の場合、選択部24は、本日の払出履歴がないカセットNo.4のカセット5を選択する。
この結果、ステップS10では、選択部24によって、払出頻度が低くて多くの景品4を収納している順に、カセット5が1つ選択される。そして、制御部20(ユニット制御部20B)は、払出部7に対して、選択部24によってこのように選択された1つのカセット5から、必要数の景品4を払い出させる(ステップS7)。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述した実施例では、カセット5が払い出しに必要数分の景品4を収納しているか否か、カセット5が過去の払い出しに使用されたか否か、カセット5に収納された景品4の数が他のカセット5より多いか否か、払い出しエラーが発生したカセット5か否か、といった複数の条件のうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、選択部24が、景品4を払い出すカセット5を選択している。これらの条件の優先順位は、任意に設定されてもよく、これらの条件は、必要に応じて取捨選択されてもよい。
この場合、景品管理装置2の選択部24は、計数部6の計数結果、払出履歴およびエラー発生履歴において必要な情報に基づき、図5で説明した手順と同様の手順によって、必要数分の景品4を払い出すのに適したカセット5を選択する。そして、景品管理装置2は、前述した景品払出信号を景品払出装置1に与える際に、一緒に、景品4を払い出すカセット5を選択する選択信号を景品払出装置1に与える。これにより、景品払出装置1では、制御部20が、景品払出信号および選択信号に応じて、払出部7を制御し、払出部7は、景品管理装置2によって選択されたカセット5から必要数分の景品4を払い出す。
また、前記実施例では、払い出すべき景品4の種類と枚数を景品管理装置2側で算出して払出指示に含めて景品払出装置1へ送信していたが、交換すべきパチンコ玉等の遊技媒体の数を景品払出装置1へ送信し、景品払出装置1側で景品4の種類と枚数を算出するようにしてもよい。
2 景品管理装置
3 景品払出システム
4 景品
5 カセット
6 計数部
7 払出部
20 制御部
21 記憶部
24 選択部
Claims (9)
- 装置内に収納された景品を払い出すための景品払出装置であって、
景品を収納する複数の収納部と、
予め定めるタイミングにおいて、各前記収納部に収納された景品の数を数える計数手段と、
前記計数手段により計数された計数値を在庫情報として前記収納部毎に記憶する記憶手段と、
景品の払い出しに応じて前記在庫情報を更新する更新手段と、
景品払出信号の入力に応答して、前記記憶手段に記憶された前記在庫情報に基づき、複数の前記収納部のうち、景品の払い出しにかかる時間を短縮できるように、必要数分の景品を払い出すのに適した収納部として、前記必要数以上の景品を収納している収納部、または、収納された景品の合計が前記必要数以上となる複数の収納部を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された収納部から景品を払い出す払出手段と、
を含むことを特徴とする、景品払出装置。 - 前記選択手段は、選択される収納部の数が最小限になるように、収納部を選択することを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置。
- 各収納部における景品の払出履歴を記憶する払出履歴記憶手段を含み、
前記選択手段は、前記払出履歴記憶手段に記憶された払出履歴に基づいて、景品の払出頻度が低い順に、収納部を選択することを特徴とする、請求項1または2記載の景品払出装置。 - 各収納部で発生したエラーを記憶するエラー記憶手段を含み、
前記選択手段は、前記エラー記憶手段の記憶に基づいて、エラーが発生した収納部以外の収納部を選択することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の景品払出装置。 - 前記選択手段は、収納された景品の数が多い順に、収納部を選択することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の景品払出装置。
- 前記収納部が払い出しに必要数分の景品を収納しているか否か、前記収納部が過去の払い出しに使用されたか否か、前記収納部に収納された景品の数が他の収納部より多いか否か、払い出しエラーが発生した収納部か否かのうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、前記選択手段が収納部を選択することを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置。
- 前記選択手段は、複数の収納部を選択する場合、収納された景品の数が最も少ない収納部を、選択する収納部に含めることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の景品払出装置。
- 装置内に収納された景品を払い出すための景品払出装置と、前記景品払出装置と通信可能な景品管理装置と、を含む景品払出システムであって、
前記景品払出装置は、請求項1に記載の構成であって、かつ、前記選択手段は具備しない構成であり、
前記景品管理装置は、前記計数手段の計数結果に基づき、複数の前記収納部のうち、景品の払い出しにかかる時間を短縮できるように、必要数分の景品を払い出すのに適した収納部として、前記必要数以上の景品を収納している収納部、または、収納された景品の合計が前記必要数以上となる複数の収納部を選択する選択手段を含み、景品払出信号を前記景品払出装置に与える際に、一緒に、収納部を選択する選択信号を与えることを特徴とする、景品払出システム。 - 前記収納部が払い出しに必要数分の景品を収納しているか否か、前記収納部が過去の払い出しに使用されたか否か、前記収納部に収納された景品の数が他の収納部より多いか否か、払い出しエラーが発生した収納部か否かのうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、前記選択手段が収納部を選択することを特徴とする、請求項8記載の景品払出システム。
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