JP2013167145A - ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック位置とアンロック位置との間で移動操作可能な力伝達部品の移動スペースを従来より小さくすることが可能なドアロック装置を提供する。
【解決手段】本発明のドアロック装置10では、チャイプロレバー50のうち受圧当接部52Aと押圧当接部52Bとの間に当接回避孔53が形成されているので、チャイプロレバー50をロック位置側に僅かにずらしただけで、インサイドオープンレバー20の押圧片21がチャイプロレバー50の当接回避孔53に進入して、チャイプロレバー50でラッチ解除操作力を遮断することができる。即ち、ロック位置とアンロック位置との間で移動操作されるチャイプロレバー50の移動スペースを従来より小さくすることができ、これにより、チャイプロレバー50の配置の自由度が高くなると共に、ドアロック装置10全体をコンパクトにすることができる。
【選択図】図16

Description

本発明は、車両のドアを閉じた状態にラッチ可能なラッチ機構とドアハンドルとの間を連絡する複数の力伝達部品のうちの1つをアンロック位置からロック位置に移動すると、ドアハンドルとラッチ機構との間が断絶されてドアハンドルによるラッチ解除操作が不能になるドアロック装置に関する。
従来、この種のドアロック装置として、複数の力伝達部品としての第1〜第3のレバーを備え、第2レバーがアンロック位置に配置されると第2レバーが有する被挟持ブロックが第1と第3のレバーの間に挟まれて力を伝達し、第2レバーがロック位置に配置されると被挟持ブロックが第1と第3のレバーの間から外れて力の伝達経路が分断されるものが知られている(特許文献1参照)。
特開2009−127242号公報(図5、図6、段落[0022],[0023])
しかしながら、上記した従来のドアロック装置では、第2レバーをロック位置とアンロック位置との間で移動させるための移動スペースの確保のために、第2レバーの配置の自由度が低くなったり、ドアロック装置全体が大きくなる等の問題が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ロック位置とアンロック位置との間で移動操作可能な力伝達部品の移動スペースを従来より小さくすることが可能なドアロック装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るドアロック装置は、車両のドアを閉じた状態にラッチ可能なラッチ機構と、そのドアのドアハンドルに対する操作力をラッチ解除操作力としてラッチ機構に伝達可能な複数の力伝達部品とを備え、それら複数の力伝達部品は、通常は、原点位置に配置されてラッチ解除操作力を受けて作動位置に移動すると共に、原点位置と作動位置との間の移動方向と交差する方向でロック位置とアンロック位置とに移動操作可能な第2力伝達部品と、ラッチ解除操作力を第2力伝達部品に付与する第1力伝達部品と、ラッチ解除操作力を第2力伝達部品から付与される第3力伝達部品とを含み、第2力伝達部品がアンロック位置に配置されたときには、ラッチ解除操作力が複数の力伝達部品を伝達してドアハンドルによるラッチ機構のラッチ解除操作が可能になる一方、第2力伝達部品がロック位置に配置されたときには、ラッチ解除操作力が第2力伝達部品で遮断されてドアハンドルによるラッチ機構のラッチ解除操作が不能になるドアロック装置において、第2力伝達部品のうち第1力伝達部品が当接する受圧当接部と第3力伝達部品が当接する押圧当接部とを、ロック位置とアンロック位置との間の移動方向でずらした配置とすると共に、受圧当接部と押圧当接部との間に第1力伝達部品に向かって開放した当接回避孔を設け、第1力伝達部品には、第2力伝達部品がアンロック位置に配置された状態で受圧当接部に当接しかつ第2力伝達部品がロック位置に配置された状態で当接回避孔に進入する突入押圧部が設けられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のドアロック装置において、回動可能に支持された第1力伝達部品としての第1レバーと、第1レバーの回動軸と平行な回動軸を中心に回動可能に支持されかつ、その回動軸がその軸方向と交差する方向でロック位置とアンロック位置との間を移動可能な第2力伝達部品としての第2レバーとを備え、第2レバーは、回動軸から延びたレバー本体の一側面に、回動軸の軸方向に突出した被挟持ブロックを備えて、その被挟持ブロックに当接回避孔が貫通形成された構造をなすと共に、被挟持ブロックにおける第1レバー側を向いた面のうち当接回避孔より回動中心側又はその反対側の開口縁が受圧当接部をなす一方、被挟持ブロックにおける第3力伝達部品側を向いた面のうち当接回避孔を挟んで受圧当接部と反対側の開口縁が押圧当接部をなしているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のドアロック装置において、ドアハンドルのうちドアの車内側に備えたインサイドドアハンドルのみが、第1力伝達部品に接続されかつ、ドアハンドルのうちドアの車外側に備えたアウトサイドドアハンドルは、複数の力伝達部品による力の伝達経路のうち第2力伝達部品よりラッチ機構側でラッチ解除操作力を受ける第4力伝達部品に接続され、第2力伝達部品がロック位置に配置されることで、インサイドドアハンドルのみのラッチ解除操作が不能になり、複数の力伝達部品による力の伝達経路のうち第4力伝達部品よりラッチ機構側でラッチ解除操作力を受けかつ、ロック位置とアンロック位置とに移動操作可能な第5力伝達部品を設けて、第5力伝達部品がロック位置に配置されることで、ラッチ解除操作力が第5力伝達部品で遮断されてインサイドドアハンドル及びアウトサイドドアハンドルの両方のラッチ解除操作が不能になるように構成したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のドアロック装置において、突入押圧部又は受圧当接部の一方のうち他方に摺接する部分に、突入押圧部と受圧当接部との間に挟まった粒状の異物を受け入れ可能な異物除去溝を設けたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のドアロック装置において、突入押圧部又は受圧当接部の一方のうち他方に摺接する部分に、突入押圧部と受圧当接部との間に挟まった粒状の異物を受け入れ可能な複数の谷部を有する波形面を形成したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のドアロック装置では、第1と第3の力伝達部品の間でラッチ解除操作力を伝達する第2力伝達部品のうち第1力伝達部品が当接する受圧当接部と第3力伝達部品が当接する押圧当接部とが、ロック位置とアンロック位置との間の移動方向でずらした配置にされ、それら受圧当接部と押圧当接部との間に当接回避孔が形成されている。そして、第2力伝達部品がアンロック位置で配置されたときには、第1力伝達部品に備えた突入押圧部が第2力伝達部品の受圧当接部に当接し、第1、第2、第3の力伝達部品にラッチ解除操作力が伝達され、第2力伝達部品がロック位置で配置されたときには、第1力伝達部品に備えた突入押圧部が第2力伝達部品の当接回避孔に進入することで、第2力伝達部品でラッチ解除操作力が遮断される。ここで、仮に第2力伝達部品に当接回避孔が形成されていないと、第2力伝達部品をロック位置側に僅かにずらしただけでは、第1力伝達部品の突入押圧部が第2力伝達部品における受圧当接部の隣の部位に当接して第2力伝達部品でラッチ解除操作力を遮断することができなくなる。これに対し、本発明では、第2力伝達部品のうち受圧当接部と押圧当接部との間に当接回避孔が形成されているので、第2力伝達部品をロック位置側に僅かにずらしただけで、第1力伝達部品の突入押圧部が第2力伝達部品の当接回避孔に進入して、第2力伝達部品でラッチ解除操作力を遮断することができる。即ち、本発明では、ロック位置とアンロック位置との間で移動操作可能な力伝達部品の移動スペースを従来より小さくすることができ、これにより、第2力伝達部品の配置の自由度が高くなると共に、ドアロック装置全体をコンパクトにすることができる。
[請求項2の発明]
請求項2のドアロック装置によれば、そのドアロック装置を構成する部品同士の隙間を縫うように第2レバーのレバー本体を延ばして、第1力伝達部品(第1レバー)と第3力伝達部品との間に被挟持ブロックを配置することができる。そして、その被挟持ブロックに当接回避孔が形成されると共に、被挟持ブロックにおける当接回避孔の一端側開口の一開口縁が受圧当接部になっているので、第2力伝達部品をロック位置側に僅かにずらしただけで、第1力伝達部品の突入押圧部が当接回避孔に進入して、第2力伝達部品にラッチ解除操作力が伝達されないように遮断することができる。
[請求項3の発明]
請求項3のドアロック装置によれば、複数の力伝達部品のうち第5力伝達部品をロック位置に配置することで、インサイドドアハンドル及びアウトサイドドアハンドルの両方のラッチ解除操作が不能な状態になる。即ち、ドアが施錠された状態になる。これに対し、複数の力伝達部品のうち第2力伝達部品をロック位置に配置することで、インサイドドアハンドルのみのラッチ解除操作が不能なロック状態になる。
[請求項4及び5の発明]
請求項4及び5のドアロック装置によれば、突入押圧部と受圧当接部との摺接部分に粒状の異物が挟まっても、突入押圧部又は受圧当接部の一方に設けた異物除去溝又は波形面の谷部に異物が受け入れられるので、異物の噛み込みによる異音の発生や、摺接抵抗の増加を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るドアロック装置の斜視図 ボディ本体と第1及び第2のカバーの平面図 アンラッチ状態のドアロック装置の側面図 ラッチ状態のドアロック装置の側面図 (A)ロック状態でドアハンドル操作前のリフトレバー、オープンリンク等の側面図,(B)アンロック状態でドアハンドル操作前のリフトレバー、オープンリンク等の側面図 (A)ロック状態でドアハンドル操作後のリフトレバー、オープンリンク等の側面図,(B)アンロック状態でドアハンドル操作後のリフトレバー、オープンリンク等の側面図 リフトレバー、オープンリンク等の側面図 ドアロック装置の第2カバーを外した状態の正面図 チャイプロレバーの斜視図 アンロック位置のチャイプロレバーを含む力伝達部品群の斜視図 ロック位置のチャイプロレバーを含む力伝達部品群の斜視図 ドアロック装置の背面斜視図 アンロック位置のチャイプロレバーを含む力伝達部品群の背面側斜視図 ロック位置のチャイプロレバーを含む力伝達部品群の背面側斜視図 アンロック位置のチャイプロレバーを含む力伝達部品群の正面図 ロック位置のチャイプロレバーを含む力伝達部品群の正面図 ドアロック装置の正面図 (A)チャイプロレバーと第2カバーの断面図,(B)チャイプロレバー、切替レバー及び第2カバーの底面図 ボディ本体の拡大斜視図 図8におけるA−A切断面における断面図 アクティブレバー回転軸と回動筒部の断面図 係合ピンの正面図 第2実施形態におけるチャイプロレバー、切替レバー、インサイドオープンレバーの斜視図 (A)アンロック位置でインサイドドアハンドル操作前のチャイプロレバー等の正面図,(B)アンロック状態でインサイドドアハンドル操作後のチャイプロレバー等の正面図 (A)ロック位置でインサイドドアハンドル操作前のチャイプロレバー等の正面図,(B)ロック位置でインサイドドアハンドル操作後のチャイプロレバー等の正面図 (A)第3実施形態におけるアンロック位置でインサイドドアハンドル操作後のチャイプロレバー等の正面図,(B)チャイプロレバー及び切替レバーの背面側斜視図 第4実施形態のチャイプロレバー等の正面図 (A)本発明の変形例に係るチャイプロレバーの正面図,(B)その底面図,(C)その斜視図 本発明の変形例のチャイプロレバー等の斜視図 本発明に変形例に係るドアロック装置の正面図
[第1実施形態]
以下、本発明に係る一実施形態を図1〜図22に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のドアロック装置10は、樹脂製の支持ボディ11に複数の部品を組み付けて備えている。支持ボディ11は、例えば、ボディ本体90、第1及び第2のカバー11E,11Gからなる。ボディ本体90は、図2に示すように上方から見ると、全体がL字形状をなし、その外側角部を挟んで隣り合った両側面に第1と第2の部品収容部90A,90Bを有している。そして、ボディ本体90のL字形状の短辺側に位置した第1部品収容部90Aを覆うように第1カバー11Eがボディ本体90に組み付けられる一方、ボディ本体90のL字形状の長辺側に位置した第2部品収容部90Bを覆うように第2カバー11Gがボディ本体90に組み付けられ、支持ボディ11全体が、ボディ本体90と同様のL字形になっている。
図1に示すように、支持ボディ11のうちL字形状の短辺側に配置された第1外面11A(詳細には、第1カバー11Eの外面)には、板金製の外面補強盤11Fが固定されている。そして、その外面補強盤11Fが、例えば、車両の後部座席のドア(図示せず)における回動中心と反対側の端部壁に内面から宛われてボルトにて固定されている。
また、支持ボディ11の第1外面11Aには、第1カバー11E及び外面補強盤11Fに重ねて水平方向に延びたストライカ受容溝12が形成されている。そのストライカ受容溝12の一端のストライカ受容口12Kが、支持ボディ11のうち屈曲部分を挟んで第1外面11Aと反対側の第2外面11Bに開口している。そして、ドアに形成された切り欠き孔を通してストライカ受容溝12がドアの外部に露出し、車両本体のドア枠の内面に備えたストライカ15(図3参照)が、ドアを閉めた際に、ストライカ受容口12Kからストライカ受容溝12内に進入するようになっている。
ストライカ15全体は、例えば断面円形の線材を屈曲させた門形構造をなし、その門形構造の1対の脚部がドア枠の内面から突出しかつ内外方向に並べられている。そして、ストライカ15の1対の脚部のうち外寄りに配置された一方の脚部に、次述するラッチ13が係合する。なお、図3及び図4には、ストライカ15のうちラッチ13と係合する部分のみが示されている。
第1カバー11Eのうち外面補強盤11Fに覆われた部分には、図3及び図4に示したラッチ13及びラチェット14(「ポール」と呼ばれることもある)が組み付けられ、これらラッチ13及びラチェット14によって本発明に係るラッチ機構10Rが構成されている。図3に示すように、ラッチ13は、互いに平行になった第1と第2の係止爪13A,13Bを有し、それら第1と第2の係止爪13A,13Bの間がストライカ受容部13Cになっている。そして、ラッチ13のうち第1と第2の係止爪13A,13B同士を連絡する部分にラッチ支持シャフト13Jが貫通していて、そのラッチ支持シャフト13Jを中心にしてラッチ13が支持ボディ11の第1外面11Aと平行な面内で回動する。ラッチ支持シャフト13Jは、第1カバー11Eのうち外面補強盤11Fと対向するベース壁11Cを貫通し、一端部が外面補強盤11Fに固定されている。
また、ラッチ13は、支持ボディ11との間に設けた図示しないトーションバネによりアンラッチ方向(図3の時計回り方向)に付勢されている。そして、ドアを開けた状態では、ラッチ13に備えたストッパ当接部13Dと支持ボディ11に備えたストッパ11Xとの当接によりラッチ13がアンラッチ位置(図3に示した位置)に位置決めされる。
そのアンラッチ位置では、第1係止爪13Aがストライカ受容溝12の上方に退避しかつ、第2係止爪13Bがストライカ受容溝12を横切った状態になり、ストライカ受容部13Cの開口端がストライカ受容溝12のストライカ受容口12K側を向く。そして、ストライカ受容溝12に進入したストライカ15がストライカ受容部13C内に受容されると共に、ストライカ15が第2係止爪13Bを押してラッチ13がラッチ方向(図3における反時計回り方向)に回動する。これにより、図4に示すように、ストライカ受容溝12のうちストライカ15よりストライカ受容口12K側が第1係止爪13Aによって塞がれて、ラッチ13がストライカ15と噛み合った状態になる。
ラチェット14は、ラッチ13をストライカ15と噛み合った状態に保持するためのものであり、支持ボディ11のうちストライカ受容溝12より下方位置に配置されたラチェット支持シャフト14Jを中心にしてラッチ13と同じ平面内で回動する。また、ラチェット14は、ラチェット支持シャフト14Jからストライカ受容口12Kと反対側に延びたストッパ片14Bを備え、そのストッパ片14Bの中間位置から上方にラッチ回動規制片14Aが突出した構造をなしている。さらに、ラチェット14は、支持ボディ11との間に取り付けられたトーションバネ14Sによってラチェット14が図3における反時計回り方向に付勢されている。これにより、ラチェット14は、通常は、ストッパ片14Bが支持ボディ11に備えたラチェットストッパ11Dに当接した原点位置に位置決めされている。この原点位置で、ラチェット14のラッチ回動規制片14Aとラッチ13の第1係止爪13A及び第2係止爪13Bとが干渉し、ラチェット14が原点位置から時計回りに回動してリリース位置に至ると、ラチェット14のラッチ回動規制片14Aとラッチ13の第1係止爪13A及び第2係止爪13Bとが干渉しなくなる。
ドアを開いた状態から閉じると、以下のようにしてラチェット14がラッチ13に係合する。ドアが閉じられると、ストライカ15に押されて回動するラッチ13の第2係止爪13Bと第1係止爪13Aとが順次、ラチェット14のラッチ回動規制片14Aを押し下げて通過する。そして、ドアがドア枠との間の防音部材を最大限に押し潰した位置に至ると、ラッチ13は、ラチェット14のラッチ回動規制片14Aから第2係止爪13Bが僅かに離間したオーバーストローク位置に至り、これにより、ラチェット14は原点位置に戻る。そして、防音部材の弾発力でドアが押し戻されると、ラッチ13の第1係止爪13Aに対し、ストライカ受容部13Cの反対側からラチェット14のラッチ回動規制片14Aが突き当たり、ラッチ13がラッチ位置に位置決めされる。これにより、ラッチ13のラッチ解除方向への回動が規制されたラッチ状態になり、ドアが全閉状態に保持される。
ラチェット14によるラッチ13の回動規制は、ドアの外面に備えた図示しないアウトサイドドアハンドルと、ドアの車内側に備えた図示しないインサイドドアハンドルとの何れかによって解除することができる。それらアウトサイドドアハンドル及びインサイドドアハンドルからの操作力をラチェット14に伝達するために、図5(A)に示したリフトレバー16が、ラチェット14に一体回転可能に取り付けられている。
具体的には、ラチェット支持シャフト14Jは、第1カバー11Eのうち外面補強盤11F(図1参照)と対向するベース壁11C(図3参照)を貫通し、一端部が外面補強盤11Fに固定されている。そして、ラチェット支持シャフト14Jのうちベース壁11Cより外面補強盤11F側にラチェット14が回動可能に支持され、ラチェット支持シャフト14Jのうちベース壁11Cの裏面側に突出した端部に図5(A)に示したリフトレバー16が一体回転可能に支持されている。
リフトレバー16には、ラチェット支持シャフト14Jからストライカ受容溝12(図3参照)のストライカ受容口12K側(以下、これを「前側」といい、その反対側を「後側」という)に向かって突出した第1傾動アーム16Aと、ラチェット支持シャフト14Jから後側の斜め下方に向かって突出した第2傾動アーム16Cとが備えられている。そして、第2傾動アーム16Cの上縁部からラチェット支持シャフト14Jの軸方向に直角曲げされた係合突片16Kが、ベース壁11Cに形成された貫通孔を通されてラチェット14に備えた係合孔14C(図3参照)に凹凸係合し、これにより、リフトレバー16がラチェット14と一体的に回動するようになっている。また、第1傾動アーム16Aには、その先端部をラチェット支持シャフト14Jの軸方向に折り曲げてなる先端当接部16Bが設けられると共に、第2傾動アーム16Cには、その先端部をラチェット支持シャフト14Jの軸方向に折り曲げかつ、第2傾動アーム16Cより前側斜め下方に突出させた突当突片16Dが備えられている。
ラチェット支持シャフト14Jより後側の斜め下方位置には、ラチェット支持シャフト14Jと平行にアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jが設けられ、そのアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jにアウトサイドオープンレバー17が回動可能に支持されている。
アウトサイドオープンレバー17は、本発明の「第3力伝達部品」及び「第4力伝達部品」に相当する。そのアウトサイドオープンレバー17には、アウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jから前側に突出した支持アーム17Aと、アウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jから後側に突出した操作アーム17Dとが備えられている。そして、アウトサイドオープンレバー17は、図示しないストッパによって回動範囲を規制され、図5(A)及び図5(B)に示された原点位置と、その原点位置より所定角だけ同図の時計回り方向に回動した作動位置(図6(A)及び図6B)参照)との間を回動する。また、アウトサイドオープンレバー17は、図5(A)に示したトーションバネ18(図5(B),図6(A)及び図6(B)では省略)によって、原点位置側に付勢されている。
支持アーム17Aの先端部には、係合孔17Bがアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jの軸方向と平行な方向に貫通形成されている。その係合孔17Bは、円形孔の内周面における180度離れた2位置から互いに接近する側に1対の山形突部17T,17Tを突出させた形状になっている。
支持アーム17Aの先端の下縁部からは、受圧片17Cがアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jの軸方向に折り曲げられて突出している。そして、インサイドドアハンドルを操作したときに受圧片17Cに、図7に示すように、後述するチャイルドプロテクト用レバー50(以下、「チャイプロレバー50」という)が下方から当接してアウトサイドオープンレバー17を原点位置から作動位置へと回動させる。
図5(A)に示すように、操作アーム17Dにおける先端の上縁部からは、ロッド係止片17Eがアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jの軸方向に折り曲げられて突出している。そして、このロッド係止片17Eに接続された図示しないロッドがアウトサイドドアハンドルに接続され、アウトサイドドアハンドルが操作されると、ロッド係止片17Eが下方に押されてアウトサイドオープンレバー17が原点位置から作動位置へと回動する。
アウトサイドオープンレバー17の係合孔17Bには、オープンリンク19の係合突片19Aが回動可能に係合している。オープンリンク19は、本発明の「第5力伝達部品」に相当し、全体が上下方向に延びた形状をなし、下端部からアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jの軸方向に上記した係合突片19Aが突出している。そして、オープンリンク19は、係合孔17Bにおける前記した1対の山形突部17T,17Tによって回動範囲が規制され、前側に倒れたアンロック位置と、後側に倒れたロック位置との間を回動する。また、図5(A)に示すように、オープンリンク19とアウトサイドオープンレバー17との間には、トーションバネ29(図5(B),図6(A)及び図6(B)では省略)が設けられ、このトーションバネ29によってオープンリンク19は、アンロック位置側に付勢されている。
オープンリンク19の上縁部からは、押上突片19Cがアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jの軸方向に折り曲げて突出している。そして、オープンリンク19がアンロック位置に配置されると、図5(B)に示すように、押上突片19Cがリフトレバー16における先端当接部16Bの下方に位置し、この状態でアウトサイドオープンレバー17が原点位置から作動位置に回動すると、図6(B)に示すように、押上突片19Cがリフトレバー16の先端当接部16Bを押し上げる。これによりリフトレバー16がラチェット14(図4参照)と共に原点位置からリリース位置へと回動し、ラチェット14とラッチ13との係合が解除されて、ドアが開かれる。
一方、オープンリンク19がロック位置に配置されると、図5(A)に示すように、押上突片19Cはリフトレバー16における先端当接部16Bよりラチェット支持シャフト14J側にずれる。よって、この状態でアウトサイドオープンレバー17が原点位置から作動位置に回動しても、図6(A)に示すように、押上突片19Cがリフトレバー16の先端当接部16Bを押し上げることがなくなる。即ち、オープンリンク19がロック位置に配置されたときには、アウトサイドドアハンドルを操作してもドアを開くことができないロック状態になる。
オープンリンク19の上端部のうち後縁部からは、回動規制突部19Dがアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jの軸方向に折り曲げられると共に、その回動規制突部19Dが押上突片19Cより上方に突出している。また、回動規制突部19Dの上端部は、前側に向けて山形状に折り曲げられている。そして、オープンリンク19がアンロック位置にある場合に、アウトサイドオープンレバー17が作動位置に回動すると、この回動規制突部19Dは、図示しないアンロック維持突部によってガイドされながら持ち上げられる。
オープンリンク19の下端寄り位置からは下端アーム19Fが前方に突出していて、その下端アーム19Fの下縁部から、ロック解除片19Bがアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jの軸方向に折り曲げられかつ前方に突出している。そして、このロック解除片19Bを、後述するアクティブレバー25が上方に押し上げることで、オープンリンク19がアンロック位置からロック位置に切り替えられる。
オープンリンク19の上下方向における中間部の前縁部からは、規制受部19Eがアウトサイドオープンレバー回動支軸部17Jの軸方向に折り曲げられている。この規制受部19Eに関しては、後述するアクティブレバー25と共に説明する。
なお、オープンリンク19がロック位置に配置された状態でドアが閉められると、そのドアの閉塞過程でラチェット14と共に回動するリフトレバー16の突当突片16Dがオープンリンク19を後方から押圧してアンロック位置に移動させるようになっている。即ち、本実施形態のドアロック装置10には、ロック状態にしてドアを閉めると、そのロック状態が解消されるというキャンセル機能が備えられている。
上記したラッチ13,ラチェット14,リフトレバー16,アウトサイドオープンレバー17は、支持ボディ11の第1外面11A(図1参照)と直交する方向を向いた回動中心軸回りを回動するように支持ボディ11に支持されていたが、以下、説明する、図8に示したインサイドオープンレバー20、アクティブレバー25等は、支持ボディ11の第2外面11Bと略直交する方向を向いた回動中心の回りを回動するように支持ボディ11に支持されている。
アクティブレバー25は、ボディ本体90に備えたアクティブレバー回動支軸部25Jを中心に回動する。そのアクティブレバー回動支軸部25Jは、ボディ本体90のうち第2部品収容部90Bの奧側の部品支持壁90Cから突出している。詳細には、部品支持壁90Cにおける上下左右の両方向の中央には、図21に示した略円錐台状の台座部96Dが設けられて第2カバー11Gに向かって突出しており、その台座部96Dの先端面中央から第2カバー11Gに向かってアクティブレバー回動支軸部25Jが突出している。また、このアクティブレバー回動支軸部25Jは、軸方向の中間部に抜き勾配を有したテーパー部96Bを備えていて、そのテーパー部96Bより基端側がテーパー部96Bの一端と同じ均一の外径の大径部96Cをなす一方、テーパー部96Bより先端側が、テーパー部96Bの他端と同じ均一の外径の小径部96Aになっている。また、軸長に関しては、テーパー部96Bが最も大きく、その次に小径部96A、そして、大径部大径部96Cが最も小さくなっている。さらに、アクティブレバー回動支軸部25Jの中心には、先方に向かって開放した係合孔96Hが形成されていて、その係合孔96Hに第2カバー11G(図2参照)の裏面に備えた図示しない係合突起が凹凸係合するようになっている。また、台座部96Dの先端面と大径部96Cの側面との間には、湾曲面96Eが面取り形成されている。
一方、アクティブレバー25は、例えば、樹脂製であって、図8に示すように、回動筒部26と、その回動筒部26から上方に張り出した第1扇形突片25Aと、回動筒部26から斜め左下方に張り出した扇形の第2扇形突片25Dと、回動筒部26から斜め右側に突出したアクティブ作用アーム25Cとを備えている。そして、図21に示すように、回動筒部26が、アクティブレバー回動支軸部25Jの外側に回転可能に嵌合し、回動筒部26の先端面が台座部96Dの先端面に当接している。また、回動筒部26の内周面は、テーパー部96Bの外周面と同様に、軸方向の中間部に抜き勾配を有したテーパー部26Bを備え、そのテーパー部26Bは回動筒部26のうちアクティブレバー回動支軸部25Jの台座部96Dから離れるに従って縮径するように傾斜している。そして、回動筒部26の内周面のうちテーパー部26Bより台座部96D側がテーパー部26Bの一端と同じ均一の内径の大径部26Cをなす一方、テーパー部26Bより台座部96Dから離れた側がテーパー部26Bの他端と同じ均一の内径の小径部26Aになっている。また、大径部26Cの内面と回動筒部26の端面との間には、テーパー状の挿入ガイド面26Eが面取り形成されている。また、軸長に関しては、大径部26Cが最も大きく、その次にテーパー部26B、そして、小径部26Aが最も小さくなっていて、回動筒部26の先端が台座部96Dの端面に当接した状態で、大径部26Cとテーパー部26Bとの境界線が、アクティブレバー回動支軸部25Jのテーパー部96Bの中間に位置し、テーパー部26Bと小径部26Aとの境界線が、アクティブレバー回動支軸部25Jの小径部96Aの中間に位置している。そして、回動筒部26及びアクティブレバー回動支軸部25Jのテーパー部26B,96Bが互いに浮いた状態になっている。
ここで、仮に回動筒部26及びアクティブレバー回動支軸部25Jの全体が、抜き勾配を有したテーパー状をなしていて、それらテーパー面同士が当接する構成であると、回動筒部26及びアクティブレバー回動支軸部25Jにかかる負荷トルクがテーパー面によって軸方向の力、即ち、軸力に変換されて、アクティブレバー25が軸方向でがたつく原因になり得る。しかしながら、本実施形態の構成によれば、回動筒部26及びアクティブレバー回動支軸部25Jは、テーパー部26B,96Bを挟んだ両端部に軸方向で均一な径をなした大径部26C,96C及び小径部26A,96Aを備え、それら大径部26C,96C同士及び、小径部26A,96A同士が嵌合する構成になっているので、負荷トルクが軸力に変換されることがなくなり、アクティブレバー25のがたつきを抑えることができる。また、回動筒部26及びアクティブレバー回動支軸部25Jの全体を均一径にしたものに比べて、成形金型からの型抜きが容易になると共に、回動筒部26とアクティブレバー回動支軸部25Jの嵌合組み付け作業も容易になる。
図12に示すように、アクティブレバー25における第2扇形突片25Dの裏面からは、円柱状の位置決め支柱25Gが突出している。これに対し、ボディ本体90のうち第2扇形突片25Dとの対向面には、異形バネ27が取り付けられている。異形バネ27は、バネ線材の中間部をコイル状に巻回すると共に両端部を対向させかつ、それら対向部分の先端寄り位置を互いに接近させる側に山形状に屈曲させて1対の摺接突部27A,27Aを備えた構造になっている。そして、アクティブレバー25が図8に示したアンロック位置と、そのアンロック位置から図8における反時計回り方向に所定角回動したロック位置との間を移動する際に、位置決め支柱25Gが、1対の摺接突部27A,27Aの間を押し広げながら通過することで、アクティブレバー25が、アンロック位置かロック位置の何れかに付勢されて、それらの中間位置で留まらないようになっている。
図8に示すように、アクティブレバー25におけるアクティブ作用アーム25Cの先端部は、オープンリンク19におけるロック解除片19Bに下方から対向している。そして、アクティブレバー25がアンロック位置からロック位置に回動するときに、図5(B)から図5(A)の変化に示すように、アクティブ作用アーム25Cがロック解除片19Bを押し上げてオープンリンク19をアンロック位置からロック位置に移動する。
図8に示すように、アクティブレバー25における第1扇形突片25Aのうちアクティブ作用アーム25Cに近い側の一側縁部からは、ロック維持アーム25Bが突出している。ロック維持アーム25Bの一部は、オープンリンク19の規制受部19E(図5(A)参照)に対して対向していて、ロック維持アーム25Bの先端部からは、規制受部19E側に向かってロック維持突部25T(図12参照)が突出している。そして、アクティブレバー25がアンロック位置に配置されると、図12に示すように、ロック維持突部25Tが規制受部19Eの前方からずれ、アクティブレバー25がロック位置に配置されると、図6(A)に示すように、ロック維持突部25Tが規制受部19Eに前方から突き合わされる。これにより、アクティブレバー25がロック位置に配置されたときには、オープンリンク19のロック解除片19Bがアクティブ作用アーム25Cから離間してもロック維持突部25Tによってオープンリンク19がロック状態に保持される。
図8に示すように、アクティブレバー25における第2扇形突片25Dの下端部からはワイヤー結合片25Eが張り出している。そのワイヤー結合片25Eには、図示しないワイヤーを介してドアの内面に備えたロック操作部が接続されている。そして、ロック操作部を操作することで、アクティブレバー25をアンロック位置とロック位置とに切り替えることができる。
アクティブレバー25は、ドアの内面のロック操作部以外にも車内の集中ロックや無線キーによってアンロック位置とロック位置とに切り替えることができる。そのために、図8に示したモータ22が支持ボディ11に取り付けられている。そのモータ22は、支持ボディ11のうちアクティブレバー25の上方に配置され、モータ22の回転出力軸は第2外面11Bと平行になって斜め下方に突出し、その回転出力軸にウォームギヤ23が固定されている。また、ウォームギヤ23に噛合するウォームホイール24は、部品支持壁90Cから突出したホイール回転支軸部24Jを中心に回転し、そのホイール回転支軸部24Jは、アクティブレバー回動支軸部25Jより上方に配置されている。そして、ウォームホイール24の一部が支持ボディ11と第1扇形突片25Aとの間に位置して、第1扇形突片25Aに備えた円弧孔25Sにホイール回転支軸部24Jが突入している。
ウォームホイール24のうち第1扇形突片25Aとの対向面には、ホイール回転支軸部24Jを間に挟んだ2位置に1対の回転押圧突部24A,24Aが突出形成されている。そして、通常は、回転押圧突部24A,24Aが円弧孔25Sの周方向に沿って並んだ位置に保持されていて、集中ロックや無線キーをロック操作すると、ウォームホイール24が図8における反時計回り方向に180度回転する。すると、一方の回転押圧突部24Aが第1扇形突片25Aの裏面に備えた図示しない係合溝の内面を押圧して、これにより、アクティブレバー25が反時計回り方向に回動してアンロック位置からロック位置に切り替わる。一方、集中ロックや無線キーをアンロック操作すると、ウォームホイール24が図8における時計回り方向に180度回転して、アクティブレバー25が時計回り方向に回動し、ロック位置からアンロック位置に切り替わる。
図8に示すように、ボディ本体90のうちモータ22の左側方には、コネクタハウジング21が設けられている。コネクタハウジング21は、断面長方形の有底角筒状をなしたフード部21Fを備え、図12に示すように、フード部21Fの底壁21Sの一部をフード部21Fの1対の短辺側外側面から側方に張り出させて1対の突片21T,21Tとした構造になっている。そして、各突片21Tに係合孔21Hが貫通形成されると共に、それら各係合孔21Hの開口縁を面取りしてガイド面21Gが形成されている。
これに対し、ボディ本体90の第2部品収容部90Bには、図19に示すように、コネクタハウジング21を固定するために1対のコネクタ支持台座120Z,120Zが第2部品収容部90Bの奧側の部品支持壁90Cから突出しかつ上下に並んでいる。また、これらコネクタ支持台座120Z,120Zの先端面は、互いに面一の平坦面になっていて、各コネクタ支持台座120Zの先端面から係合ピン120Pがそれぞれ突出している。
各係合ピン120Pは、円柱体の先端部にテーパー状の圧入ガイド面120Gを備えた構造をなしている。また、係合ピン120Pの外周面を複数等分する位置には、嵌め止め突条120Tが突出形成されている。それら嵌め止め突条120Tは、係合ピン120Pのうち圧入ガイド面120Gより基端側の軸方向全体に亘って延びている。また、図22に示すように、嵌め止め突条120Tを係合ピン120Pの軸方向から見ると、係合ピン120Pの外周面から離れた側の先端が丸みを帯びた先細り形状になっている。また、これら複数の嵌め止め突条120Tの頂点が接する接円は、上記した係合孔21Hの内周円より大きくなっている。そして、これら1対の係合ピン120P,120Pが、コネクタハウジング21の係合孔21H,21Hに圧入され、コネクタハウジング21の突片21T,21Tがコネクタ支持台座120Z,120Zの先端面に当接した状態に保持されている。その圧入の際に、嵌め止め突条120Tが係合孔21Hの内面に押し付けられて押し潰しされ、これによりコネクタハウジング21のガタつきを抑えられる。
なお、図12に示すように、第2カバー11Gの内面には、突片21T,21Tに向かって1対の押え突部21P,21Pが突出している。そして、突片21T,21Tを貫通した係合ピン120P,120Pの先端部が、1対の押さえ突部21P,21Pの先端面に形成された図示しない受容孔に受容された状態で、1対の押え突部21P,21Pがコネクタ支持台座120Z,120Zの反対側から突片21T,21Tを押さえている。
コネクタハウジング21は、上述の通りコネクタ支持台座120Z,120Z(図19参照)の先端に固定されることで、部品支持壁90Cから浮いた状態に保持されている。また、モータ22も、部品支持壁90Cから突出したモータ支持突部22K(図19参照)に支持されて、部品支持壁90Cから浮いた状態に保持されている。さらに、図8に示すように、モータ22を挟んでコネクタハウジング21の反対側には、ポジションスイッチ28が設けられ、そのポジションスイッチ28も部品支持壁90Cから突出したスイッチ支持突部28K(図19参照)に支持されて、部品支持壁90Cから浮いた状態に保持されている。そのポジションスイッチ28は、図8に示すように、下面に検知片28Tを備えている。そして、アクティブレバー25がアンロック位置とロック位置の何れに位置しているかによって、アクティブレバー25に備えた検知アーム25Uが検知片28Tに当接した状態と離間した状態とに切り替わり、これによりポジションスイッチ28内の検知回路が導通状態と非導通状態とに切り替わる。
図8に示すように、コネクタハウジング21、モータ22、ポジションスイッチ28より第2部品収容部90Bの奧側には、部品支持壁90Cに、複数(例えば、5つ)のバスバー100が配置されている。そして、図12に示すように、それらバスバー100の一端部が折り曲げられて、コネクタハウジング21におけるフード部21Fの底壁21Sを貫通している。また、複数のバスバー100は、例えば1対のモータ用バスバー100Aと3つのスイッチ用バスバー100Bとからなり、1対のモータ用バスバー100Aの他端部は折り曲げられてモータ22が有する接続孔22S,22Sに挿入されている。また、3つのスイッチ用バスバー100Bの他端部も折り曲げられて、ポジションスイッチ28が有する接続孔28S,28S,28Sに挿入されている。
また、図1に示すように、コネクタハウジング21におけるフード部21Fの先端開口は、第2カバー11Gに形成された貫通孔11Kを通して第2カバー11Gの外側に臨んでいる。そして、図示しないケーブルの末端の相手コネクタハウジングが、貫通孔11Kを介してコネクタハウジング21に結合してコネクタハウジング21内のバスバー100群が相手コネクタハウジング内の端子金具群に接続され、これにより車両に備えた図示しない車載制御装置とモータ22及びポジションスイッチ28とが導通接続されている。
ところで、バスバー100からウィスカ等の導電性の異物が発生した場合、バスバー100同士の間が短絡することが懸念される。これに対し、部品支持壁90Cには、図19に示すように、バスバー100同士の短絡を防ぐための仕切突壁100Wとバスバー支持台110Tとが突出形成されている。具体的には、バスバー支持台110Tは、先端が平坦面になっていて、その平坦面に1対のモータ用バスバー100A,100Aが敷設されている。
また、スイッチ用バスバー100Bは、部品支持壁90Cのうちバスバー支持台110Tより上側部分に2つ併走するように敷設される一方、部品支持壁90Cのうちバスバー支持台110Tより下側に1つ敷設されている。このように、モータ用バスバー100Aとスイッチ用バスバー100Bとの配置を、バスバー支持台110Tの先端面上か部品支持壁90C上かに分けて配置に高低差を設けることで、クリアランスをかせぎモータ用バスバー100Aとスイッチ用バスバー100Bとが異物によって短絡されることを防いでいる。
さらに、隣り合ったスイッチ用バスバー100B,100B同士の間には、部品支持壁90Cから突出した仕切突壁100Wを介在させることで、異物によるスイッチ用バスバー100B,100B同士の間の短絡も防いでいる。
さて、前述したように、アウトサイドドアハンドルは、図5(A)に示したアウトサイドオープンレバー17のロッド係止片17Eに接続されているのに対し、インサイドドアハンドルは、図7に示したチャイプロレバー50を通して間接的にアウトサイドオープンレバー17の受圧片17Cを下方から押し上げるインサイドオープンレバー20に接続されている。
インサイドオープンレバー20は、本発明の「第1力伝達部品」及び「第1レバー」に相当し、図8に示すように、第2部品収容部90Bのうち第2外面11Bに向かって右側部の下端寄り位置に配置されたインサイドオープンレバー回動支軸部20Jに回動可能に支持されている。そのインサイドオープンレバー回動支軸部20Jは、例えば部品支持壁90C(図8参照)から第2カバー11G(図1参照)に向かって突出した第1支持筒20J1と、第2カバー11Gから部品支持壁90Cに向かって突出した第2支持筒20J2とを嵌合結合してなる。なお、それら第1及び第2の支持筒20J1,20J2の一方の先端部は、段付き状に縮径されて、他方の内側に挿入されている。
インサイドオープンレバー20は、板金部品であって、図11に示すように、略「J」の字状の板構造をなしたレバー本体20Hを備えている。そして、そのレバー本体20Hの上端部に、インサイドオープンレバー回動支軸部20Jが貫通した軸孔20J3が形成されている。また、レバー本体20Hの下端部寄り位置は、図10に示すように、クランク状に外側に屈曲していて、その屈曲部分より下端側にワイヤー係止部20Aが形成されている。そのワイヤー係止部20Aには、ワイヤー(図示せず)を介してインサイドドアハンドルが接続され、通常はインサイドオープンレバー回動支軸部20Jから下方に延びた原点位置に保持されている。そしてインサイドドアハンドルが操作されると、インサイドオープンレバー20が図8における時計回りに回動して作動位置に至る。
図8に示すように、レバー本体20Hのうちその全体形状である略「J」の字の末端上縁部からは、押圧片21(本発明の「突入押圧部」に相当する)が第2カバー11Gと反対側に直角曲げされて、その押圧片21の一部がレバー本体20Hより第2外面11Bの横方向の中央側に突出している。また、図15に示すように、押圧片21は、レバー本体20Hから第2外面11Bの横方向の中央側に突出した部分と残りの部分との境界で僅かに屈曲していて上面側が緩やかに窪んだ形状になっている。
インサイドオープンレバー回動支軸部20Jには、インサイドオープンレバー20以外に切替レバー60も回動可能に支持されている。切替レバー60は、例えば樹脂製であって、インサイドオープンレバー回動支軸部20Jが貫通した軸孔20J4を有し、その軸孔20J4に対して図10における右斜め上方に張り出した扇形回動板60Hを備えている。また、扇形回動板60Hにおける円弧状の外縁部には、円弧状のスリット60Sが形成され、スリット60Sより外側部分が円弧状可撓部63をなしている。そして、その円弧状可撓部63の中央から外側に摺接突起63Tが突出していて、この摺接突起63Tが第2カバー11Gの裏面側に備えた突起11U(図17参照)を乗り越えるようにして、切替レバー60がロック位置とアンロック位置との間を回動する。
扇形回動板60Hの上側の側縁部には、操作シャフト61が外側に突出形成され、その操作シャフト61が図1に示すように、第2カバー11Gに形成された扇孔11Jを通して第2カバー11Gの外側に突出している。そして、操作シャフト61がドアの端面に露出し、操作シャフト61を操作することで、切替レバー60をロック位置とアンロック位置とに回動操作することができるようになっている。なお、図18(B)に示すように、切替レバー60のうち軸孔20J4の開口縁には、操作シャフト61とは反対側に補強突壁60Cが突出している。その補強突壁60Cは、軸孔20J4と同心の円筒の一部を切り欠いた形状になっている(図16参照)。
また、図10に示すように、切替レバー60には、軸孔20J4を挟んで円弧状可撓部63と反対側となる位置に回動突片64が備えられている。回動突片64の上端部は、扇形回動板60Hのうち操作シャフト61を備えた側の側縁部と一体になり、軸孔20J4より下方に延びている。また、その回動突片64には上下方向に延びた係合溝62が形成されている。
チャイプロレバー50は、本発明の「第2力伝達部品」及び「第2レバー」に相当し、図8に示すように、ボディ本体90のうちアクティブレバー回動支軸部25Jの下方で横方向に延びながら湾曲した帯板状のレバー本体50Hを備えている。また、レバー本体50Hの先端部は、切替レバー60の回動突片64に対して第2カバー11G(図1参照)と反対側から重ねられ、レバー本体50Hの先端部から第2カバー11G側に向かって突出した円柱形状の連結突部51が、切替レバー60の係合溝62に摺動可能に係合している。
レバー本体50Hのうち切替レバー60と反対側の基端部には、回動軸部54が設けられている。図9に示すように、回動軸部54は、レバー本体50Hから第2カバー11Gに向かって突出した円筒体を上下に2分割してなる1対の円弧突片54A,54Aからなり、各円弧突片54Aの先端外周面からは抜止突起54Tが突出している。また、抜止突起54Tは、円弧突片54Aの同心の円錐体の一部を切り取った形状をなして、テーパー状の挿入ガイド斜面54Bと円弧突片54Aの外周面に直交した係止面54Cとを備えている。さらに、円弧突片54A,54Aには、それらの先端寄り位置から先端に向かうに従って互いの対向面を徐々に離間するように傾斜させて1対の対向傾斜面54D,54Dが形成されている。
レバー本体50Hの基端部には、回動軸部54から連結突部51と反対側に張り出した傾動規制片54Kが備えられている。傾動規制片54Kは、レバー本体50Hの長手方向と直交する方向に広がった扇形状をなし、その円弧部分の両端部が回動軸部54より上方と下方とに突出している。
チャイプロレバー50及び切替レバー60は、ボディ本体90に組み付けられる前の第2カバー11Gの取り付けられる。具体的には、図17に示すように、第2カバー11Gの第2支持筒20J2を、切替レバー60の軸孔20J4に挿通すると共に、切替レバー60の操作シャフト61を第2カバー11Gの扇孔11Jに挿通して切替レバー60が第2カバー11Gに取り付けられる。
次いで、チャイプロレバー50の連結突部51を切替レバー60の係合溝62に挿入し、回動軸部54を第2カバー11Gに形成された横長の長孔11Hに押し込む。すると、回動軸部54を構成する1対の円弧突片54A,54Aの挿入ガイド斜面54B,54Bが長孔11Hの内面側開口縁に摺接し、対向傾斜面54D,54D同士が接近するよう円弧突片54A,54Aが撓む。そして、抜止突起54T,54Tが長孔11Hを通過したところで、円弧突片54A,54Aが弾性復帰して係止面54C,54Cが長孔11Hの外面側開口縁に係止して抜け止めされ(図18(A)参照)、チャイプロレバー50の第2カバー11Gへの取り付けが完了する。これにより、チャイプロレバー50が、第2カバー11Gにより回動軸部54を中心に回動可能かつ長孔11Hの長手方向に直動可能な状態に保持される。また、チャイプロレバー50が第2カバー11Gに保持されることで、切替レバー60が第2カバー11Gから離脱することも防がれる。さらに、チャイプロレバー50の傾動規制片54Kが回動軸部54より切替レバー60から離れた側で長孔11Hの内面側開口縁に係止することで、チャイプロレバー50の先端部が第2カバー11Gから離間するように傾動することが規制され、チャイプロレバー50による切替レバー60の離脱防止機能が高められている。
第2カバー11Gは、チャイプロレバー50及び切替レバー60が取り付けられた状態でボディ本体90に組み付けられる。その際、ボディ本体90の第1支持筒20J1(図8参照)を、予めインサイドオープンレバー20の軸孔20J3(図11参照)に挿通しておく。そして、図1に示すように、第2カバー11Gをボディ本体90に組み付け、ボディ本体90の第1支持筒20J1と第2カバー11Gの第2支持筒20J2とを連結してインサイドオープンレバー回動支軸部20Jにすると、インサイドオープンレバー20と切替レバー60とがインサイドオープンレバー回動支軸部20Jの軸方向でボディ本体90と第2カバー11Gとに挟まれた状態になる。また、この第2カバー11Gとボディ本体90との組み付け作業中に第2カバー11Gから切替レバー60及びチャイプロレバー50が離脱することはないので組み付け作業を効率よく行うことができる。
なお、第2カバー11Gの外面における長孔11Hの近傍には、長孔11Hの上方と一側方とから覆うように保護突壁11Tが突出形成されている。そして、この保護突壁11Tにより、異物が回動軸部54に当接して長孔11Hから回動軸部54が離脱することが防がれる。
上記のごとく、チャイプロレバー50及び切替レバー60が支持ボディ11に(詳細には、ボディ本体90及び第2カバー11G)に組み付けられた状態で、切替レバー60の操作シャフト61を操作すると、切替レバー60の回動に伴って連結突部51が係合溝62の内側面に押圧されてチャイプロレバー50が長孔11Hの長手方向で押し引きされ、回動軸部54が長孔11Hにおけるインサイドオープンレバー20側の端部に配置されたアンロック位置(図15参照)と、回動軸部54が長孔11Hにおけるインサイドオープンレバー20から離れた端部に配置されたロック位置(図16参照)との間を移動する。
図9に示すように、レバー本体50Hのうちインサイドオープンレバー20側の先端寄り位置には、被挟持ブロック52が設けられている。図15に示すように、被挟持ブロック52をチャイプロレバー50の回動軸方向から見ると、被挟持ブロック52の上面は、レバー本体50Hの上面と面一になっている一方、被挟持ブロック52の下面はレバー本体50Hの下面より下方に膨らんだ状態に湾曲した形状をなしている。そして、被挟持ブロック52には、上下方向に貫通した当接回避孔53が形成されている。その当接回避孔53の一端部は、被挟持ブロック52の上面に開口した上面開口53Aになっている。なお、被挟持ブロック52のうち当接回避孔53を挟んでレバー本体50Hと対向した対向壁55の上縁部には、当接回避孔53の上面開口53Aに連通した切り欠き55Aが形成されている。
一方、当接回避孔53の他端部は、被挟持ブロック52のうちインサイドオープンレバー20側を向いた前面の上端寄り位置から被挟持ブロック52の最下端部に亘って開口した受入開口53Bになっている。なお、その受入開口53Bは、被挟持ブロック52のうちレバー本体50Hより下方に突出した部分におけるレバー本体50H側の側面にも開口している。また、図9に示すように、被挟持ブロック52のうちレバー本体50Hより下方に突出した部分で当接回避孔53よりインサイドオープンレバー20から離れた側に位置した壁部の外側面52Gは、レバー本体50Hより回動軸部54と反対側に段付き状にずれている。
図15に示すように、被挟持ブロック52のうち受入開口53Bにおける回動軸部54側の開口縁は、本発明に係る受圧当接部52Aになっている。また、被挟持ブロック52のうち上面開口53Aにおける連結突部51側の開口縁は、本発明に係る押圧当接部52Bになっている。そして、押圧当接部52Bは、図13及び図14に示すように、チャイプロレバー50がアンロック位置(図13参照)と、ロック位置(図14参照)の何れに配置されていても、アウトサイドオープンレバー17における受圧片17Cに下方から当接可能な位置に配置されている。これに対し、受圧当接部52Aは、図10及び図15に示すように、チャイプロレバー50がアンロック位置に配置された場合には、インサイドオープンレバー20における押圧片21の回動軌跡上に位置し、図11及び図16に示すように、チャイプロレバー50がロック位置に配置された場合には、インサイドオープンレバー20における押圧片21の回動軌跡から長孔11H側にずれて、当接回避孔53がインサイドオープンレバー20における押圧片21の回動軌跡上に位置した状態になる。即ち、チャイプロレバー50がアンロック位置に配置されている場合には、インサイドオープンレバー20の押圧片21と当接する受圧当接部52Aと、アウトサイドオープンレバー17の受圧片17Cに当接する押圧当接部52Bとが、インサイドオープンレバー20における押圧片21の回動軌跡上に配置されている。
本実施形態のドアロック装置10の構成に関する説明は以上である。次に、このドアロック装置10の作用効果について説明する。ドアロック装置10は、例えば、車両の後部座席のドア(図示せず)に取り付けられている。そして、通常は、チャイプロレバー50は、アンロック位置に配置され、例えば、後部座席に幼児が乗車する場合に、チャイプロレバー50がロック位置に配置される。
車両に備えたロック操作部、シリンダキー等の操作によりドアロックを解除して、オープンリンク19を図5(B)に示すようにアンロック位置に配置した状態で、チャイプロレバー50が図15に示すようにアンロック位置に配置した場合には、インサイドドアハンドルの操作によりインサイドオープンレバー20が原点位置から作動位置まで回動する。すると、その途中でインサイドオープンレバー20の押圧片21が受圧当接部52Aに当接してチャイプロレバー50が上方に押されて原点位置から作動位置まで回動し、そのチャイプロレバー50の押圧当接部52Bに押されてアウトサイドオープンレバー17が図5(B)から図6(B)に示すように、原点位置から作動位置まで回動する。このとき、図7に示すように、インサイドオープンレバー20の押圧片21と被挟持ブロック52との当接部分T1と、挟持ブロック52とアウトサイドオープンレバー17の受圧片17Cとの当接部分T2とは、チャイプロレバー50の板厚方向(図7における左右方向)に互いにずれている。そして、インサイドオープンレバー20の回転に伴ってアウトサイドオープンレバー17が回動すると、当接部分T1に対して、当接部分T2が上下方向に並ぶように近づいていく。
そして、アウトサイドオープンレバー17の作動位置への回動によって、押上突片19Cがリフトレバー16の先端当接部16Bを押し上げると、リフトレバー16がラチェット14(図4参照)と共に原点位置からリリース位置へと回動し、ラチェット14とラッチ13との係合が解除されてドアが開かれる。即ち、インサイドドアハンドルの操作によるラッチ解除操作力が、本発明の「力伝達部品」に相当する、インサイドオープンレバー20、チャイプロレバー50,アウトサイドオープンレバー17、オープンリンク19及びリフトレバー16を伝達してラッチ機構10Rに付与され、ラッチ機構10Rによるドアのラッチが解除される。
チャイプロレバー50をアンロック位置からロック位置に移動するには、ドアの端面に露出している操作シャフト61(図1参照)を操作すればよい。操作シャフト61の操作によりチャイプロレバー50がアンロック位置からロック位置に移動すると、図15から図16の変化に示すように、チャイプロレバー50の受圧当接部52Aが、インサイドオープンレバー20における押圧片21の回動軌跡から長孔11H側にずれて、当接回避孔53がインサイドオープンレバー20における押圧片21の回動軌跡上に位置した状態になる。そして、インサイドドアハンドルの操作によりインサイドオープンレバー20が原点位置から作動位置まで回動したときに、押圧片21が当接回避孔53に進入する。これにより、チャイプロレバー50がロック位置で配置されたときには、インサイドドアハンドルの操作によるラッチ解除操作力がチャイプロレバー50で遮断されて、ラッチ機構10Rにラッチ解除操作力が伝達されず、ラッチ機構10Rによるドアのラッチが保持される。即ち、ドアロックが解除されていても、インサイドドアハンドルの操作によってラッチを解除することができない状態になり、後部座席の子供が誤ってドアを開けてしまうような事態を防ぐことができる。即ち、チャイルドプロテクト機能が有効になる。
ここで、仮にチャイプロレバー50に当接回避孔53が形成されていないと、チャイプロレバー50をロック位置側に僅かにずらしただけでは、インサイドオープンレバー20の押圧片21がチャイプロレバー50における受圧当接部52Aの隣の部位に当接してチャイプロレバー50でラッチ解除操作力を遮断することができなくなる。これに対し、本実施形態のドアロック装置10では、チャイプロレバー50のうち受圧当接部52Aと押圧当接部52Bとの間に当接回避孔53が形成されているので、チャイプロレバー50をロック位置側に僅かにずらしただけで、インサイドオープンレバー20の押圧片21がチャイプロレバー50の当接回避孔53に進入して、チャイプロレバー50でラッチ解除操作力を遮断することができる。即ち、本実施形態のドアロック装置10では、ロック位置とアンロック位置との間で移動操作されるチャイプロレバー50の移動スペースを従来より小さくすることができ、これにより、チャイプロレバー50の配置の自由度が高くなると共に、ドアロック装置10全体をコンパクトにすることができる。
また、本実施形態のドアロック装置10では、チャイプロレバー50が、回動軸から延びた帯板状のレバー本体50Hの一側面に被挟持ブロック52を備えた構造になっているので、ドアロック装置10を構成する部品同士の隙間を縫うようにチャイプロレバー50のレバー本体50Hを延ばして、インサイドオープンレバー20とアウトサイドオープンレバー17との間に被挟持ブロック52を配置することができる。さらに、インサイドオープンレバー20は、板状のレバー本体20Hの先端側外縁部から突片状の押圧片21を直角曲げして備えた形状をなしているので、板金にて安価に製造することができる。
なお、車両に備えたロック操作部、シリンダキー等の操作によりドアロックして、オープンリンク19が図5(A)に示すようにロック位置に配置された状態では、インサイドドアハンドル及びアウトサイドドアハンドルの何れの操作によってアウトサイドオープンレバー17を原点位置から作動位置まで回動しても、押上突片19Cがリフトレバー16の先端当接部16Bを押し上げることがなく(図6(A)参照)、ラッチ機構10Rによるドアのラッチが保持される。
[第2実施形態]
本実施形態のドアロック装置を、図23〜図25に基づいて説明する。本実施形態は、チャイプロレバー50Vに誤作動規制突起50Tが設けられている点が前記第1実施形態と異なる。具体的には、図24(A)に示すように、誤作動規制突起50Tは、レバー本体50Hの先端寄り位置から連結突部51と同方向に突出した断面異形の角柱状になっている。また、図23に示すように、誤作動規制突起50Tの突出量は、連結突部51の突出量の半分程度になっている。そして、切替レバー60における回動突片64のうち係合溝62より回動軸部54側の溝側部壁64Fが、連結突部51と誤作動規制突起50Tとの間に挟まれ、その溝側部壁64Fの外側面と誤作動規制突起50Tとの間に隙間64Pが形成されている。
また、溝側部壁64Fの外側面の下端部は、下方に向かって誤作動規制突起50Tから離れるように傾斜した下部斜面64Uになっている。また、溝側部壁64Fの外側面のうち下部斜面64Uより上側部分は、上下方向の中央が僅かに誤作動規制突起50Tから離れるように丸みを帯びた突部隣接面64Vになっている。そして、図25(A)及び図25(B)に示すように、チャイプロレバー50Vがロック位置に配置されると誤作動規制突起50Tが溝側部壁64Fの下部斜面64Uと対向して前記した隙間64Pが比較的大きくなり、図24(A)に示すように、チャイプロレバー50Vがアンロック位置に配置されると誤作動規制突起50Tが、溝側部壁64Fにおける突部隣接面64Vと下部斜面64Uとの境界部分に対向して前記した隙間64Pが比較的小さくなる。さらには、チャイプロレバー50Vがアンロック位置に配置された状態で、インサイドドアハンドルが操作されてチャイプロレバー50Vがインサイドオープンレバー20によって持ち上げられると、図24(B)に示すように誤作動規制突起50Tが溝側部壁64Fの突部隣接面64Vの上端寄り位置に対向して、隙間64Pがさらに小さくなる。また、このとき誤作動規制突起50Tの一側面が溝側部壁64Fと略平行になる。
本実施形態のドアロック装置の構成に関する説明は以上である。本実施形態のドアロック装置では、切替レバー60が以下のように誤操作された場合に、切替レバー60の誤作動を防止すると共に、誤操作を行ったことを操作者に気づかせることができる。即ち、正規には、切替レバー60の操作は、インサイドドアハンドルから手を離した状態で行うべきであるが、例えば一方の手でインサイドドアハンドルを開操作した状態を維持し、他方の手で切替レバー60をアンロック位置からロック位置に移動する誤操作を行うことが考えられる。そのような誤操作を行った場合、図24(B)に示すようにインサイドオープンレバー20の押圧片21が被挟持ブロック52のうち回動軸部54側の面に当接することで、チャイプロレバー50Vがアンロック位置からロック位置に移動することが規制された状態で、切替レバー60がアンロック位置からロック位置に回動操作されることになる。
上記の誤操作が行われると、切替レバー60の回動抵抗が増加するが、仮に誤作動規制突起50Tが備えられていないとすると、切替レバー60を回動抵抗の増加に拘わらず無理に誤操作を続けて、係合溝62が広がるように切替レバー60の回動突片64を変形させてしまう。すると、チャイプロレバー50Vがアンロック位置に位置した状態のまま、切替レバー60が誤作動して、ロック位置まで回動する。このため、操作者は、誤操作に気づかず、切替レバー60がロック位置まで回動したことを以てチャイルドプロテクト機能が有効になったと判断し得る。ところが、インサイドドアハンドルから手を離すと、インサイドオープンレバー20が原点位置に戻り、ドアを閉じて再度、インサイドドアハンドルを開操作したときに、ドアが開いてしまう。即ち、操作者の意に反して、チャイルドプロテクト機能は有効になっていない事態が生じ得る。
これに対し、本実施形態のチャイプロレバー50Vには、誤作動規制突起50Tが備えられているので、上記したように切替レバー60が誤操作されて切替レバー60の回動突片64が僅かに変形したときに回動突片64の溝側部壁64Fが誤作動規制突起50Tに当接する。これにより、それ以上、回動突片64がロック方向に操作できなくなり、切替レバー60がアンロック位置に固定される。即ち、本実施形態の構成によれば、切替レバー60の誤操作による誤作動を防止し、これにより誤操作が行われたことを操作者に気付かせることができる。そして、誤操作に気付いた操作者は、試行錯誤によりインサイドドアハンドルから手を離し、切替レバー60をロック位置まで回動させることで正常にチャイルドプロテクト機能を有効にすることが可能になる。なお、通常時は、誤作動規制突起50Tと回動突片64との間の隙間64Pにより、誤作動規制突起50Tと回動突片64とが干渉することはない。
[第3実施形態]
本実施形態のドアロック装置は、図26に示されており、前記第2実施形態では、チャイプロレバー50Vに設けた誤作動規制突起50Tにて切替レバー60の誤操作を防止していたが、本実施形態では、切替レバー60Wに補強突部60Tを設けて切替レバー60Wの誤操作を防止した点が異なる。
具体的には、図26(B)に示すように、補強突部60Tは、直方体状になっていて、前記第1実施形態で説明した補強突壁60Cと係合溝62との開口縁との間に配置されている。そして、図26(A)に示すように、チャイプロレバー50がアンロック位置に配置されかつインサイドオープンレバー20が作動位置まで移動してチャイプロレバー50を持ち上げた状態で、補強突部60Tが連結突部51の近傍に位置する。これにより、切替レバー60Wが誤操作されても回動突片64が補強突部60Tによって補強されて大きく変形しなくなり、切替レバー60Wがアンロック位置に固定される。即ち、本実施形態の構成によっても、切替レバー60Wの誤操作による誤作動を防止し、これにより誤操作が行われたことを操作者に気付かせることができる。
[第4実施形態]
本実施形態は、図27に示されており、チャイプロレバー50Xの被挟持ブロック52における受圧当接部52Aに、波形面52Mが形成されている点が前記第3実施形態と異なる。波形面52Mは、チャイプロレバー50Xの回動軸(即ち、回動軸部54の中心軸)と平行な稜線を有する山部52Xと谷部52Yとを交互に並べてなり、チャイプロレバー50Xの回動軸方向から見ると、例えば、山部52Xと谷部52Yとが相互に反転した円弧状をなして連続している。また、波形面52Mの谷部52Yには、図示しないグリスが溜まっている。そして、チャイプロレバー50Xをアンロック位置に配置した状態でインサイドオープンレバー20を原点位置から作動位置まで回動させると、インサイドオープンレバー20の押圧片21が波形面52Mに摺接する。このとき、押圧片21上に粒状の異物(例えば、砂粒)が付着していると、その異物が波形面52Mの谷部52Yに受け入れられる。これにより、異物の噛み込みによる異音の発生を防ぐと共に、インサイドオープンレバー20の回動抵抗の変動を抑えることができ、インサイドドアハンドルの操作感が安定する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、当接回避孔53が被挟持ブロック52を貫通していたが、当接回避孔53は、押圧片21(突入押圧部)を受容可能であれば、被挟持ブロック52を貫通していなくてもよい。
(2)前記実施形態では、チャイプロレバー50のロック位置とアンロック位置との切り替えによって、インサイドドアハンドルによるラッチ解除操作を有効と無効とに切り替えていたが、インサイドドアハンドルとアウトサイドドアハンドルの両方のラッチ解除操作を有効と無効とに切り替えるための部品に当接回避孔53を形成して、本発明を適用してもよい。
(3)前記第4実施形態の波形面52Mは、その波形面52Mの山部52Xの稜線がチャイプロレバー50Xの回動軸と平行な方向を向いていたが、例えば、図28(A)〜図28(C)に示すように、波形面52Mの山部52Xの稜線がチャイプロレバー50Yの回動軸と直交する方向を向くように形成してもよい。
(4)また、チャイプロレバー50の被挟持ブロック52に波形面52Mを設ける代わりに、インサイドオープンレバー20の押圧片21に上記した波形面52Mを設けてもよい。さらに、その波形面52Mの代わりに、1筋の異物除去溝をインサイドオープンレバー20の押圧片21又は、チャイプロレバー50の被挟持ブロック52に設けてもよい。さらに、波形面52Mの代わりに複数の突起や複数の貫通孔を被挟持ブロック52か押圧片21に設けてもよい。
(5)前記第1実施形態のチャイプロレバー50の回動軸部54は、弾性変形を経て長孔11Hに抜け止めされる、所謂、スナップフィット構造をなしていたが、例えば、図29に示したチャイプロレバー50Zの回動軸部54Vのように、レバー本体50Hの基端部から突出した円柱部54Eの先端部側面に1対の係止突片54H,54Hを設けた構造にしてもよい。この構造によれば、チャイプロレバー50Zを、1対の係止突片54H,54Hが水平に並ぶ略垂直姿勢にて、第2カバー11Gの長孔11Hに挿入してから、そのチャイプロレバー50Zを略水平姿勢に変更することで、図30に示すように、1対の係止突片54H,54Hを第2カバー11Gの外面における長孔11Hの開口縁に係止して、回動軸部54Vを長孔11Hに抜け止めすることができる。
また、図29に示したチャイプロレバー50Zでは、1対の係止突片54H,54Hが円柱部54Eのうち連結突部51から離れた側に半円に偏在して配置される一方、レバー本体50Hの基端部が、円柱部54Eのうち連結突部51側の半円までの配置になっている。この構成により、係止突片54H,54Hを長孔11Hに通す際には、略垂直姿勢にしたチャイプロレバー50Zの回動軸部54V側を第2カバー11Gに接近させる一方、その反対側を第2カバー11Gから離すように傾斜させることになる。これにより、回動軸部54Vが長孔11Hから抜け落ち難くなる。
10 ドアロック装置
10R ラッチ機構
16 リフトレバー(力伝達部品)
17 アウトサイドオープンレバー(第3力伝達部品,第4力伝達部品)
19 オープンリンク(第5力伝達部品)
20 インサイドオープンレバー(第1力伝達部品、第1レバー)
20H レバー本体
21 押圧片(突入押圧部)
50,50V〜50Z チャイプロレバー(第2力伝達部品、第2レバー)
50H レバー本体
50T 誤操作規制突起
51 連結突部
52 被挟持ブロック
52A 受圧当接部
52B 押圧当接部
53 当接回避孔
54,54V 回動軸部(第2回動軸部)
60,60W 切替レバー
60T 補強突部
62 係合溝

Claims (5)

  1. 車両のドアを閉じた状態にラッチ可能なラッチ機構と、そのドアのドアハンドルに対する操作力をラッチ解除操作力として前記ラッチ機構に伝達可能な複数の力伝達部品とを備え、それら複数の力伝達部品は、通常は、原点位置に配置されて前記ラッチ解除操作力を受けて作動位置に移動すると共に、前記原点位置と前記作動位置との間の移動方向と交差する方向でロック位置とアンロック位置とに移動操作可能な第2力伝達部品と、
    前記ラッチ解除操作力を前記第2力伝達部品に付与する第1力伝達部品と、
    前記ラッチ解除操作力を前記第2力伝達部品から付与される第3力伝達部品とを含み、前記第2力伝達部品が前記アンロック位置に配置されたときには、前記ラッチ解除操作力が前記複数の力伝達部品を伝達して前記ドアハンドルによる前記ラッチ機構のラッチ解除操作が可能になる一方、前記第2力伝達部品が前記ロック位置に配置されたときには、前記ラッチ解除操作力が前記第2力伝達部品で遮断されて前記ドアハンドルによる前記ラッチ機構のラッチ解除操作が不能になるドアロック装置において、
    前記第2力伝達部品のうち前記第1力伝達部品が当接する受圧当接部と前記第3力伝達部品が当接する押圧当接部とを、前記ロック位置と前記アンロック位置との間の移動方向でずらした配置とすると共に、前記受圧当接部と前記押圧当接部との間に前記第1力伝達部品に向かって開放した当接回避孔を設け、
    前記第1力伝達部品には、前記第2力伝達部品が前記アンロック位置に配置された状態で前記受圧当接部に当接しかつ前記第2力伝達部品が前記ロック位置に配置された状態で前記当接回避孔に進入する突入押圧部が設けられたことを特徴とするドアロック装置。
  2. 回動可能に支持された前記第1力伝達部品としての第1レバーと、
    前記第1レバーの回動軸と平行な回動軸を中心に回動可能に支持されかつ、その回動軸がその軸方向と交差する方向で前記ロック位置とアンロック位置との間を移動可能な前記第2力伝達部品としての第2レバーとを備え、
    前記第2レバーは、回動軸から延びたレバー本体の一側面に、前記回動軸の軸方向に突出した被挟持ブロックを備えて、その被挟持ブロックに前記当接回避孔が貫通形成された構造をなすと共に、前記被挟持ブロックにおける前記第1レバー側を向いた面のうち前記当接回避孔より回動中心側又はその反対側の開口縁が前記受圧当接部をなす一方、前記被挟持ブロックにおける前記第3力伝達部品側を向いた面のうち前記当接回避孔を挟んで前記受圧当接部と反対側の開口縁が前記押圧当接部をなしていることを特徴とする請求項1に記載のドアロック装置。
  3. 前記ドアハンドルのうち前記ドアの車内側に備えたインサイドドアハンドルのみが、前記第1力伝達部品に接続されかつ、前記ドアハンドルのうち前記ドアの車外側に備えたアウトサイドドアハンドルは、前記複数の力伝達部品による力の伝達経路のうち前記第2力伝達部品より前記ラッチ機構側で前記ラッチ解除操作力を受ける第4力伝達部品に接続され、前記第2力伝達部品が前記ロック位置に配置されることで、前記インサイドドアハンドルのみのラッチ解除操作が不能になり、
    前記複数の力伝達部品による力の伝達経路のうち前記第4力伝達部品より前記ラッチ機構側で前記ラッチ解除操作力を受けかつ、ロック位置とアンロック位置とに移動操作可能な第5力伝達部品を設けて、
    前記第5力伝達部品が前記ロック位置に配置されることで、前記ラッチ解除操作力が前記第5力伝達部品で遮断されて前記インサイドドアハンドル及び前記アウトサイドドアハンドルの両方のラッチ解除操作が不能になるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のドアロック装置。
  4. 前記突入押圧部又は前記受圧当接部の一方のうち他方に摺接する部分に、前記突入押圧部と前記受圧当接部との間に挟まった粒状の異物を受け入れ可能な異物除去溝を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のドアロック装置。
  5. 前記突入押圧部又は前記受圧当接部の一方のうち他方に摺接する部分に、前記突入押圧部と前記受圧当接部との間に挟まった粒状の異物を受け入れ可能な複数の谷部を有する波形面を形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のドアロック装置。
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