JP2013162107A - コイルの多連巻線装置及びその多連巻線方法 - Google Patents

コイルの多連巻線装置及びその多連巻線方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のコイルを連結する渡り線の長さを容易に調整するとともに、その渡り線の長さをコイルの外径より短くすることもできる。
【解決手段】コイルの多連巻線装置20は、巻芯21と、巻芯が先端に取外し可能に装着され巻芯と共に回転するスピンドル軸31と、スピンドル軸に装着された巻芯の周囲において回転しつつ線材11を繰り出す線材供給フライヤ41と、巻芯を軸方向に移動させてスピンドル軸から取外す巻芯取外し手段60と、スピンドル軸に対向し巻芯取外し手段60により取外された巻芯を軸方向に所望の間隔をあけて複数支持する支持部材66と、巻芯を支持する支持部材66をスピンドル軸に対向する位置からスピンドル軸31から離れる方向に移動させる線材端部移動手段70とを備える。その方法は、スピンドル軸31から取外された巻芯21を、スピンドル軸31に対向する支持部材66に所望の間隔をあけて順次支持させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、石油掘削用のモータコイルに用いられるようなものであって、巻始めと巻終わりの線材が共に外周になる、いわゆるアルファ巻から成るコイル(以下、「α巻コイル」という。)を連続して形成するコイルの多連巻線装置及びその多連巻線方法に関するものである。
従来、巻始めと巻終わりの線材が共に外周になるα巻コイルが連なった多連コイルを製造する場合は、1個のα巻コイルを製造し、これらのリード線を半田等で接続することにより多連コイルとしていた。しかし、近年、このようなα巻コイルを連なった状態で多連に巻線したものが要求された。このため、本出願人は、軸中心に回転する複数の平行に配置されたスピンドルを収容するスピンドル機構と、そのスピンドル機構をスピンドル軸にほぼ直交する方向に移動させるスピンドル移動機構と、各スピンドルに保持される巻芯と、巻芯の周囲を回転する線材を繰り出す線材供給部と、線材供給部から繰り出される線材を保持する線材保持手段と、線材保持手段から繰り出される線材をスピンドルと直交する方向に引き出す線材引き出し手段とを備えるコイルの多連巻線装置を提案した(例えば、特許文献1参照。)。
この多連巻線装置では、線材供給部から繰り出された線材を線材保持手段により保持し、線材引き出し手段により、線材保持部と線材供給部の間の線材を所定長さ引き出し、巻芯を回転させて引き出された線材を巻芯に巻き付けるとともに、線材供給部を巻芯の回転方向と同方向にそれ以上の速度で回転させてコイルを形成する。その後、スピンドル移動機構により新たなスピンドルを線材供給部に向け移動させ、巻線されたコイルの巻終わりリードと線材供給部の間の線材を、線材引き出し手段により所定長さ引き出し、巻芯を回転させて引き出された線材を巻芯に巻き付けるとともに、線材供給部を巻芯の回転方向と同方向にそれ以上の速度で回転させて連結コイルを形成する。以下このような動作を繰り返して、多連のコイルを形成するとした。
特開2010−135710号公報
しかし、上記従来の多連巻線装置では、連続して得ようとするコイルの数以上の複数のスピンドル軸を平行に配置するので、その複数のスピンドル軸にそれぞれ取付けられた巻芯に巻回されて連続するコイルは、そのスピンドル軸の間隔に等しい長さの渡り線により連結されることになり、その渡り線の長さスピンドル軸の間隔により定められて、その渡り線の長さを調整することが困難である不具合があった。
また、上記従来の多連巻線装置では、隣接するコイルとの干渉を回避する必要から、平行に設けられた複数のスピンドル軸の間隔は、得られるコイルの外径より広くして、隣接するコイルとの干渉を回避している。してみると、コイルを連結する渡り線の長さはコイルの外径よりも必ず大きくなってしまい、コイルの外径より短い渡り線によって連結された複数のコイルを得ることはできないという不具合もあった。
本発明の目的は、複数のコイルを連結する渡り線の長さを容易に調整し得るコイルの多連巻線装置及びその多連巻線方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、コイルの外径より短い渡り線によって連結された複数のコイルを得ることができるコイルの多連巻線装置及びその多連巻線方法を提供することにある。
本発明のコイルの多連巻線装置は、巻芯と、巻芯が先端に取外し可能に装着され巻芯と共に回転するスピンドル軸と、スピンドル軸に装着された巻芯の周囲において回転しつつ線材を繰り出す線材供給フライヤと、巻芯を軸方向に移動させてスピンドル軸から取外す巻芯取外し手段と、スピンドル軸に対向し巻芯取外し手段により取外された巻芯を軸方向に所望の間隔をあけて複数支持する支持部材と、巻芯を支持する支持部材をスピンドル軸に対向する位置からスピンドル軸から離れる方向に移動させる線材端部移動手段とを備える。
この場合、線材端部移動手段は、スピンドル軸に直交する方向に移動可能に設けられた可動台と、可動台にスピンドル軸に平行に移動可能に設けられた移動板とを有し、移動板に支持部材を設けることが好ましい。また、巻芯が、スピンドル軸の先端に一端が装着され外周に線材が巻回される芯本体と、芯本体の他端に形成された第1フランジ部とを有する場合、スピンドル軸の先端に第1フランジ部と所望の間隔をあけて芯本体に巻回される線材の巻幅を決定する第2フランジ部を形成することが好ましい。また、芯本体の一端に芯本体の軸に直交するように挿通され挿通状態で芯本体に巻回される線材から成るコイルの幅方向の一方が当接する押さえ部材を更に備えて、巻芯が装着状態で押さえ部材との干渉を回避する凹溝を第2フランジ部に形成することが好ましい。
また、巻芯取外し手段は、スピンドル軸に挿通された押し出し棒と、押し出し棒の先端をスピンドル軸の先端縁から突出させる移動機とを備えることが好ましく、支持部材に軸方向に所望の間隔をあけて支持された巻芯の軸方向の移動を禁止可能な櫛部材と、巻芯の軸方向の移動を禁止する第1位置と巻芯の移動を許容する第2位置との間でその櫛部材を往復移動させる可動機構とを更に備えることが好ましい。
一方、本発明のコイルの多連巻線方法は、線材供給フライヤから繰り出される線材を保持して所定長さ引き出す第1引き出し工程と、巻芯をスピンドル軸の先端に装着して回転させ、引き出された線材を巻芯に巻き付ける巻き付け工程と、線材供給フライヤを巻芯と同方向に回転させて線材供給フライヤから繰り出される線材を巻芯に巻き付けてα巻コイルを形成するα巻コイル形成工程と、α巻コイルを巻芯とともにスピンドル軸から取外す取外し工程と、スピンドル軸から取外された巻芯をα巻コイルとともに移動して線材供給フライヤから新たな線材を所定長さ引き出す第2引き出し工程とを有する。
以下巻き付け工程から第2引き出し工程を繰り返すけれども、その特徴ある点は、繰り返される取外し工程において、スピンドル軸から取外された巻芯を、スピンドル軸に対向する支持部材に所望の間隔をあけて順次支持させるところにある。
そして、巻き付け工程とα巻コイル形成が同時に行われ、α巻コイル形成における線材供給フライヤの回転が巻き付け工程における巻芯の回転より速い回転数で同方向に回転させるることが好ましい。また、巻き付け工程において、引き出された線材を巻芯の回転中心に直交する線に沿わせつつかつ巻芯から遠ざかるに従ってスピンドル軸から遠ざかる方向に傾斜させることが好ましく、取外し工程においては、取外される巻芯に形成されたα巻コイルからフライヤに延びる線材をクランク状に折曲げることが更に好ましい。
本発明のコイルの多連巻線装置及びコイルの多連巻線方法では、巻芯取外し手段により軸方向に移動して、スピンドル軸から取外された巻芯をその軸方向に所望の間隔をあけて複数支持する支持部材を備えるので、巻芯取外し手段による巻芯の軸方向への移動距離が、その支持部材に支持された複数の巻芯に巻回されたコイル間における渡り線の長さとなる。このため、本発明のコイルの多連巻線装置及びその多連巻線方法では、巻芯取外し手段による巻芯の軸方向への移動距離を調整することにより、得られる渡り線の長さを容易に調整することができる。そして、その巻芯取外し手段による巻芯の軸方向への移動距離をコイルの外径より小さくすることにより、コイルの外径より短い渡り線によって連結された多連コイルを得ることもできる。
本発明実施形態の多連巻線装置を示す斜視図である。 その多連巻線装置を示す平面図である。 その多連巻線装置を示す正面図である。 その多連巻線装置を示す図2のA−A線断面図である。 そのスピンドル軸と巻芯との関係を示す斜視図である。 そのスピンドル軸と巻芯との関係を示す一部断面図である。 図6のB−B線断面図である。 その係止部材を示す斜視図である。 その巻芯に線材が巻回されて得られたα巻コイルの崩れを押さえ部材により防止させた状態を示す斜視図である。 本発明により得られる多連コイルの斜視図である。 その線材供給フライヤから繰り出される線材を保持して引き出す状態を示す多連巻線装置の正面図である。 その線材の引き出しが完了した状態を示す多連巻線装置の平面図である。 その巻芯に線材が巻回されてα巻コイルが得られた状態を示す拡大平面図である。 そのα巻コイルの崩れを押さえ部材により防止させた状態を示す図13に対応する平面図である。 その巻芯に線材が巻回されて支持部材が巻芯に対向し、かつ係止部材が巻芯の上方に位置した状態を示す斜視図である。 その第2ロック機構を移動させて係止部材86をその第2ロック機構に取付ける状態を示す図15に対応する斜視図である。 その昇降台を上昇させて係止部材を第1ロック機構から外した状態を示す図15に対応する斜視図である。 その係止部材をフライヤ側に移動させて、そのフライヤから繰り出される線材に沿わせる状態を示す斜視図である。 その巻芯の押し出しとともに係止部材を移動させて、線材をクランク状に折曲げる状態を示す図18に対応する斜視図である。 そのα巻コイルとともに巻芯を押し出した状態を示す図13に対応する平面図である。 その押し出した押し出し棒と共に支持部材を復元させる状態を示す図13に対応する平面図である。 α巻コイルとともに巻芯を移動させて線材供給フライヤから線材を引き出す状態を示す図11に対応する正面図である。 次の巻芯に線材が巻回されて次のα巻コイルが得られた状態を示す図13に対応する平面図である。 その次のα巻コイルの崩れを押さえ部材により防止させた状態を示す図14に対応する平面図である。 その次のα巻コイルとともに巻芯を押し出した状態を示す図20に対応する平面図である。 その押し出した押し出し棒と共に支持部材を復元させる状態を示す図21に対応する平面図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図10に、本発明により得られる多連コイル10を示す。この多連コイル10は、線材11を巻回することにより得られた巻始めと巻終わりの線材が共に外周になる、いわゆるα巻コイル12が複数連なったものであって、このようなα巻コイル12は、そのコイル12の外径Dより短い渡り線12cによって複数のコイルが連結したようなものである。この実施の形態における線材11は、断面が長方形を成し、熱風又は溶剤により融着する絶縁被覆を有する自己融着導線(いわゆるセメントワイヤー)が使用される場合であって、4個のα巻コイル12が渡り線12cを介して連なった多連コイル10を例示する。
単一のα巻コイル12は、線材11が渦巻き状に巻回されて重なり合う第1及び第2コイル12a,12bからなり、この第1及び第2コイル12a,12bの内周端部はコイル内側渡り線12dによって結ばれる。第1、第2コイル12a,12bにおいて巻回方向に隣接する各線材11は互いに接触するとともに、第1、第2コイル12a,12bの各線材11同士は互いに接触しており、これによってα巻コイル12における線材11の占積率を高めるようにしている。そして、第1、第2コイル12a,12bの外周端部における線材11は周方向から折曲げられて軸線方向に延び、隣接するα巻コイル12にまで延びる線材11が複数の各α巻コイル12を連結する渡り線12cとなっている。
本発明におけるコイルの多連巻線装置20を図1〜図4に示す。ここで、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が略水平前後方向、Y軸が略水平横方向、Z軸が略垂直方向に延びるものとし、コイルの多連巻線装置20の構成を説明する。
本発明の多連巻線装置20は、巻芯21と、その巻芯21が先端に取外し可能に装着されその巻芯21と共に回転するスピンドル軸31と、そのスピンドル軸31に装着された巻芯21の周囲において回転しつつ線材を繰り出す線材供給フライヤ41とを備える。水平な架台19上には、Y軸方向に延びて取付板18が立設され、この取付板18には比較的大径な円板42がその中心軸をX軸方向に向けて回転可能にその取付板18に設けられる。スピンドル軸31は、この円板42の中央を貫通してX軸方向に伸びて、この円板42に対して更に回転可能に設けられる。
フライヤ41はこの円板42に径方向外側に突出するように設けられる。具体的に説明すると、フライヤ41は、取付板18の前面側における円板42から径方向に延びてその取付板18に平行な支持片43と、その支持片43の突出端からスピンドル軸31に平行に設けられた一対の突出片44と、その一対の突出片44の突出端から径方向外側に延びる枢支片46とを有する。このフライヤ41が設けられた円板42の反対側、即ち取付板18の裏面側における円板42には、線材11が巻回された貯線ドラム13を枢支する枢支部材47が設けられ、この貯線ドラム13から繰り出される線材11をフライヤ41まで導く連通孔(図示せず)がその円板42に形成される。フライヤ41の枢支片46には線材11を転向させる第1転向プーリ48が枢支され、フライヤ41における支持片43には、円板42の図示しない連通孔を通過した線材11をその第1転向プーリ48に向けて転向させる第2転向プーリ49が枢支される(図4)。
これにより、貯線ドラム13から繰り出された線材11は円板42の図示しない連通孔を通過して第2転向プーリ49により転向して一対の突出片44の間を通過し、第1転向プーリ48により転向して後述する巻芯21にまで案内されるように構成される。そして、枢支片46には、第1転向プーリ48により転向して巻芯21に向かう線材11を捻って厚さ方向の両側から挟持し、その線材11が繰り出される抵抗を付与すると共に、その線材11が第1転向プーリ48側に戻ることを防止する挟持片46aが設けられる(図3)。また、この枢支片46には、その挟持片46aを通過した線材11を転向させるプーリ46bがその線材11を挟むようにその線材11の両側に設けられる(図3)。
一方、取付板18を貫通してスピンドル軸31が更に貫通する円板42には、取付板18の裏面側に回転駆動プーリ51がその円板42と同軸に設けられ、その架台19にはこの円板42をフライヤ41と共に回転させるフライヤ用サーボモータ52が取付けられる(図4)。このフライヤ用サーボモータ52の回転軸52aにはプーリ53が設けられ、このプーリ53と円板42に設けられたプーリ51との間にはベルト54が架け渡される。これによりフライヤ用サーボモータ52は、駆動してその回転軸52aが回転すると、ベルト54を介してその回転が円板42に伝達され、この円板42に設けられたフライヤ41をその円板42と共に回転させるように構成される。
図5に示すように、巻芯21は、スピンドル軸31の先端における装着具32に一端が装着されてその外周に実際に線材11が巻回される芯本体22と、その芯本体22の他端に形成されて芯本体22に巻回される線材11から成るα巻コイル12の片面が当接する第1フランジ部23を有する。芯本体22は形成されるα巻コイル12の内側形状を成す例えば円柱状を成して、線材11を巻取ってコイル10を形成するために、その外径は得ようとするα巻コイル12(図10)の内側形状に等しく形成される。また、この芯本体22には、後述する押し出し棒61が挿通可能な貫通孔22a、例えば角孔22aがその中心軸に沿って形成され、後述する係止爪35aが係止する係止穴22bがその中心軸に直交する方向の両側に形成される。
図5及び図6に示すように、円板42を貫通して設けられたスピンドル軸31のフライヤ41が設けられた側の先端には、巻芯21を取外し可能に装着する装着具32が設けられる。この装着具32は、巻芯21の芯本体22に巻回される線材11から成るα巻コイル12(図10)の幅方向の一方が当接する第2フランジ部33と、その第2フランジ部33をスピンドル軸31に取付ける筒部34と有し、その筒部34には、スピンドル軸31と平行なレバー35がその第2フランジ部33を挟むように一対設けられる。一対のレバー35はその筒部34に中央部分が枢支され、第2フランジ部33の中央部分には巻芯21における芯本体22の一端が進入可能は有底の丸穴33aが形成される。
巻芯21における芯本体22の丸穴33aに進入可能な一端側には、その両側に外側から中央に向かう係止穴22bがそれぞれ形成される。図6に詳しく示すように、巻芯21における芯本体22の一端がその丸穴33aに進入して先端縁が丸穴33aの底面に当接した状態でその係止穴22bに一端が係止する係止爪35aが一対のレバー35の先端にそれぞれ取付けられる。一対のレバー35の基端には、筒部34との間にコイルスプリング36が介装され、このコイルスプリング36の付勢力により、一対のレバー35は先端に設けられた係止爪35aを互い近づける方向に付勢して、その係止爪35aを芯本体22における係止穴22bに係止させるように構成される。
係止爪35aが係止穴22bに係止された状態で巻芯21はスピンドル軸31の先端に装着され、この状態で、第1及び第2フランジ部23,33の間隔が、得ようとするα巻コイル12の巻幅H(図10)より僅かに広く成るように形成される。これにより、この第1及び第2フランジ部23,33により挟まれた芯本体22に線材11が巻回可能になる。一方、コイルスプリング36の付勢力に抗して一対のレバー35における先端を広げると、係止爪35aが芯本体22における係止穴22bから離脱するので、この巻芯21をスピンドル軸31の先端から取外すことができるように構成される。
図5、図7及び図9に示すように、巻芯21における芯本体22には、その一端における丸穴33aに進入する部分に、中央から偏倚して軸方向に直交する挿通孔22cが形成される。図5に示すように、この挿通孔22cから第1フランジ部23間での距離hは、得ようとするα巻コイル12の巻幅H(図10)より僅かに広く成るように形成される。この挿通孔22cは断面が方形を成し、この挿通孔22cに挿通され、挿通状態で芯本体22に巻回される線材11から成るα巻コイル12の幅方向の一方が当接する押さえ部材24が設けられる。この押さえ部材24は、断面が方形を成して挿通孔22cに挿通される挿通棒24aと、その挿通棒24aの基端に一端が取付けられ挿通棒24aが挿通孔22cに挿通状態で他端が第1フランジ部23の外周に対向する板材24bと、その板材24bの第1フランジ部23の外周に対向する他端に設けられて第1フランジ部23の外周に直接接触するピン24cとを有する。
図20に詳しく示すように、板材24bはL字状に形成され、その一端が取付けられた挿通棒24aを支点としてX軸方向に折曲げられた線材11と、その他端に設けられたピン24cを支点としてX軸方向に折曲げられた線材11が同一線上になるように形成される。そして、図9に示すように、そのピン24cが第1フランジ部23の外周に接触した状態で挿通棒24aは、芯本体22に巻回される線材11から成るα巻コイル12の片面に当接して、そのコイル12の外径D(図10)より僅かに長く成るように形成される。
図5に戻って、巻芯21がスピンドル軸31の先端に装着状態で、第2フランジ部33と押さえ部材24との干渉を回避する凹溝33bが、その第2フランジ部33に形成される。また、図5及び図7に示すように、巻芯21における第1フランジ部23には、この巻芯21に巻回されたα巻コイル12における引き出し線材11が引き出されるとともに、押さえ部材24におけるピン24cが当接する平面部23bが形成される。更に、巻芯21における芯本体22には、その周囲に巻回された線材11から成るα巻コイル12の型くずれを防止するための粘着テープをそのコイル12に巻回させるための中心軸に平行な4本のテープ溝22dが、中心に対して90度毎にその外周に形成される。また第1フランジ部23には、このテープ溝22dに連続する4本の切り欠き23aが放射状に形成され、その切り欠き23aを介して粘着テープをこのテープ溝22dにまで案内可能に構成される。けれども、α巻コイル12の型くずれを防止するためには、粘着テープを用いることなく接着剤で固定するようにしても良い。
図1〜図4に示すように、この多連巻線装置20は、巻芯21を軸方向に移動させてスピンドル軸31から取外す巻芯取外し手段60を備える。この実施の形態における巻芯取外し手段60は、スピンドル軸31に挿通されて先端が巻芯21に当接可能な押し出し棒61と、巻芯21に先端が当接する押し出し棒61をスピンドル軸31の先端から突出させる移動機62とを備える。押し出し棒61はスピンドル軸31にスプライン結合してスピンドル軸31の長手方向に移動可能であるけれども回転不能にスピンドル軸31に挿通される。
図4に示すように、取付板18の裏面側における架台19には基台63が設けられ、この基台63には更に支持壁64が立設される。取付板18を貫通したスピンドル軸31はX軸方向に伸びてその基端がこの支持壁64に回転可能に設けられる。この支持壁64の近傍の架台19には、スピンドル軸31を回転させるスピンドル用サーボモータ37が取付けられる。スピンドル軸31及びスピンドル用サーボモータ37の回転軸37aにはそれぞれプーリ38a,38bが設けられ、それらのプーリ38a,38bにベルト39が架設される。これによりスピンドル用サーボモータ37は、駆動してその回転軸37aが回転すると、ベルト39を介してその回転がスピンドル軸31に伝達され、これによりスピンドル軸31を押し出し棒61とともに回転させるように構成される。
巻芯取外し手段60を構成する押し出し棒61の全長はスピンドル軸31の全長よりも長く形成される。プーリ38aが設けられたスピンドル軸31の基端側から突出する押し出し棒61には、その押し出し棒61を回転可能であって軸方向に移動不能に保持する保持部材62aが設けられる。また、基台63の上部には、その保持部材62aを押し出し棒61とともにX軸方向に移動させる移動機62がスピンドル軸31に沿って設けられる。この移動機62は、基台63の上部にX軸方向に伸びて固定されたハウジング62bと、サーボモータ62cよって回転駆動されるボールネジ62dと、このボールネジ62dに螺合して平行移動する従動子62eによって構成され、その従動子62eに保持部材62aが取付けられる。この移動機62では、サーボモータ62cよって回転駆動されるボールネジ62dにより従動子62eが移動し、その従動子62eとともに移動する保持部材62aを介して押し出し棒61をX軸方向に移動させるように構成される。
図5及び図6に示すように、装着具32により包囲される押し出し棒61の先端部分には、巻芯21bの挿通孔22cに挿通された押さえ部材24における挿通棒24aを回避して巻芯21の貫通孔22aである角孔に進入する例えば角柱状の棒状部61aと、その棒状部61aに隣接して形成され挿通孔22cに挿通された挿通棒24aに対向する対向部61bが形成される。このため、この対向部61bが丸穴33aの底面と略面一になるように押し出し棒61をスピンドル軸31に没入させた状態で、そのスピンドル軸31の先端に巻芯21の装着が可能になるように構成される。一方、その押し出し棒61をスピンドル軸31の先端から突出させてその対向部61bを挿通棒24aに接触させ、この状態から押し出し棒61を更に突出させることにより、その巻芯21をスピンドル軸31から取外すことができるように構成される。そして、挿通棒24aを回避して巻芯21の貫通孔22aに進入する棒状部61aは、その貫通孔22aの内面と僅かな隙間を持って進入し、この棒状部61aのみにおいてその巻芯21を支持可能に構成される。
図1〜図4に示すように、本発明のコイルの多連巻線装置20は、スピンドル軸31に対向して、巻芯取外し手段60により取外された巻芯21を軸方向に所望の間隔をあけて複数支持する支持部材66と、その支持部材66をスピンドル軸31から離れる方向に移動させる線材端部移動手段70とを備える。この実施の形態における線材端部移動手段70は、スピンドル軸31に対して直交する方向に移動可能な可動台72と、その可動台72にスピンドル軸31と平行に移動可能な移動板76とを有し、この移動板76に支持部材66が設けられる。具体的に説明すると、架台19には、スピンドル軸31に対して直交する方向、即ちY軸方向に延びて一対の搬送レール71,71が設けられる。この一対の搬送レール71,71に可動台72が搬送レール71,71の長手方向に移動可能に設けられる。この搬送レール71,71の長さは、少なくともα巻コイル12における一方のコイル12aを巻線するのに必要な線材11の長さ以上に形成される。
また、この可動台72には、スピンドル軸31に平行な一対の短レール73,73が設けられる。この一対の短レール73,73の間にはそれらに平行にネジ軸74が中心軸を中心に回転可能に設けられる。一対の短レール73,73には移動板76が一対の短レール73,73の長手方向に移動可能に設けられ、その移動板76にはネジ軸74に螺合するネジ部材77が固定される。ネジ軸74は、サーボモータ78により回転可能に構成される。そして、そのモータ78が駆動してネジ軸74が回転すると、それに螺合するネジ部材77が移動板76と共に一対の短レール73,73に沿って長手方向、即ち、スピンドル軸31と平行に移動可能に構成される。ここで、移動板76の移動距離を決定する一対の短レール73,73は、少なくとも渡り線12c(図10)の長さより長いものが用いられ、その移動板76は、押し出し棒61の押し出し長さ以上に移動可能に構成される。
支持部材66は、この移動板76に取付部材67を介して支持される。この支持部材66は、スピンドル軸31に対向して巻芯取外し手段60により取外された巻芯21を軸方向に所望の間隔をあけて複数支持するものであって、得ようとする多連コイル10(図10)の全てを支持可能な長さに形成される。このため、4個のα巻コイル12からなる多連コイル10を得るこの実施の形態では、少なくともその4個のα巻コイル12が渡り線12cで連結された多連コイル10を支持可能な長さに形成される。支持部材66は、押し出し棒61における棒状部61aと同一の断面形状を有する棒状部材であって、巻芯21の芯本体22における貫通孔22aであって、押さえ部材24により閉塞された以外の部分に挿通可能に構成される。この支持部材66は、そのスピンドル軸31に装着された巻芯21の貫通孔22aの押さえ部材24により閉塞された以外の部分に一端が対向して、そのスピンドル軸31に平行に設けられ、その他端が取付部材67を介して移動板76に片持ち支持される。そして、支持部材66の一端に貫通孔22aが対向する巻芯21を巻芯取外し手段60によりその軸方向に移動させて、スピンドル軸31から取外すと、その取外された巻芯21は支持部材66に嵌入し、その支持部材66は取外された巻芯21を支持するように構成される。
また、この移動板76には、そのスピンドル軸31側に補助板81が支持部材66から離れるようにY軸方向に延びて固定される。この補助板81には支持部材66から離れた場所において取付壁82がZ軸方向に向けて立設され、この取付壁82には、出没軸83aをZ軸方向の上方に向けた可動機構、例えば流体圧シリンダ83が取付けられる(図3)。この可動機構である流体圧シリンダ83の出没軸83aの上端には、昇降台84の基端が取付けられる。また、支持部材66の一端が巻芯21の貫通孔22aが対向した状態で、巻芯21の上方に昇降台84の先端が位置するように構成される。そして、巻芯21の上方に位置する昇降台84の先端には、係止部材86を着脱自在に構成された第1ロック機構85が下方に向かって設けられる。
第1ロック機構85により昇降台84に取付けられる係止部材86は、線材供給フライヤ41から繰り出される線材11の端部を保持するものである。この支持部材66に巻芯21が支持されている場合には、その係止部材86は、その巻芯21に巻回されてその巻芯21から引き出されてフライヤ41に連結される線材11をその巻芯21の近傍において保持する。即ち、その係止部材86は、その巻芯21の近傍における線材11を線材供給フライヤ41から繰り出される線材11の端部として保持するものである。このため、この係止部材86には、図8に示すように、線材11を略直角に折曲げた状態で係止する係止溝87aが形成れたブロック体87と、このブロック体87を第1ロック機構85に係止させる第1カップリング軸88と、その第1カップリング軸88と直交するようにブロック体87に設けられた第2カップリング軸89とを有する。
図3及び図4に示すように、第1ロック機構85は、昇降台84の下方に設けられて第1カップリング軸88が挿入可能なカップリング孔を有する筒体85aと、その筒体85aに設けられ第1カップリング軸88に形成された環状溝88a(図8)に係合する図示しないロック部材と、筒体85aに嵌入され軸方向に移動して図示しないロック部材を環状溝88aに挿入し又は離脱させる操作部材85bと、ロック部材を環状溝88aに挿入する方向に操作部材85bを付勢するスプリング85c等を備える。
筒体85aには、その端部から軸方向に伸びるスリット85dが形成され、そのスリット85dに進入可能な突起88bがその第1カップリング軸88に形成される。このため、第1カップリング軸88が筒体85aのカップリング穴に差し込まれてブロック体87が昇降台84に取付けられると、スリット85dに突起88bが進入し、昇降台84に対するブロック体87の回転は禁止されることになる。これにより、係止部材86が昇降台84に取付けられた状態では、その係止部材86の回転は禁止され、そのブロック体87の係止溝87aに係止された線材11が、その係止溝87aから外れるような事態を防止することができる。
昇降台84には、第1ロック機構85を操作する操作機構、例えば操作用シリンダ91が更に設けられる。この操作機構である操作用シリンダ91におけるロッド91aには、第1ロック機構85における操作部材85bが取付けられる。そして、この操作機構である操作用シリンダ91がそのロッド91aを実線矢印で示すように没入させると、スプリング85cの付勢力に抗して操作部材85bが後退し、第1カップリング軸88の筒体85aにおけるカップリング穴への差し込みが可能となるように構成される。そして、第1カップリング軸88がカップリング穴へ差し込まれた状態でロッド91aを破線矢印で示すように突出させると、操作部材85bが再び前進して図示しないロック部材が環状溝88aに押し付けられ、これにより、第1カップリング軸88がこのカップリング穴を有する筒体85aから抜けないように構成される。
一方、第1カップリング軸88が筒体85aに差し込まれた状態で、操作用シリンダ91がそのロッド91aを実線矢印で示すように再び没入させると、既に差し込まれていた第1カップリング軸88の筒体85aからの抜き出しが可能になるように構成される。このような第1ロック機構85により、係止部材86は昇降台84に着脱可能に構成される。
このような昇降台84や支持部材66が設けられた移動板76を可動台72とともにスピンドル軸31からほぼ直交する方向に移動させるため、架台19の側面には搬送レール71に沿ってラックギヤ92が設けられ、そのラックギヤ92に歯合するピニオンギヤ93が回転軸94aに設けられた搬送用サーボモータ94が可動台72に固定される。よって、図示しないコントローラからの指令により搬送用サーボモータ94が駆動してその回転軸94aを回転させる、ピニオンギヤ93がラックギヤ92上で転動し、そのピニオンギヤ93が回転軸94aに設けられた搬送用サーボモータ94が可動台72と共にそのピニオンギヤ93に沿って移動するように構成される。これにより、その可動台72をスピンドル軸31から遠ざけ又は近づける方向に移動可能に構成される。そして、その可動台72をスピンドル軸31に近づけた場合、支持部材66の先端を巻芯21の押さえ部材24により閉塞されていない貫通孔22aに対向させることができるように構成される。
図2及び図3に示すように、架台19には、支持部材66の先端が巻芯21の押さえ部材24により閉塞されていない貫通孔22aに対向した状態で、係止部材86を離脱可能に保持する第2ロック機構101が移動機構110を介して設けられる。この第2ロック機構101は、係止部材86における第2カップリング軸89が挿入可能なカップリング孔101aを有する筒体101bと、その筒体101bに設けられ第2カップリング軸89に形成された環状溝89a(図8)に係合するロック部材101cと、このロック部材101cを環状溝89aに押し付けるスプリング101d又はOリング(図ではスプリングが用いられる場合を示す)等を備える。
筒体101bには、その端部から軸方向に伸びるスリット101eが形成され、そのスリット101eに進入可能な突起89bがその第2カップリング軸89に形成される。このため、スプリング101d又はOリングの付勢力に抗して第2カップリング軸89がこのカップリング穴に差し込まれると、ロック部材101cがスプリング101d又はOリングの付勢力によって環状溝89a(図8)に押し付けられることにより、第2カップリング軸89がこのカップリング孔101aから抜けないように構成される。そして、カップリング孔101aに第2カップリング軸89が挿入状態でスリット101eに突起89bが進入するので、係止部材86は第2ロック機構101に回転不能に取付けられることになる。
一方、移動機構110は、この第2ロック機構101を架台19に対して3軸方向に移動可能に構成される。この実施の形態における移動機構110は、X軸、Y軸、及びZ軸方向伸縮アクチュエータ111〜113の組み合わせにより構成される。この移動機構110を構成する各伸縮アクチュエータ111〜113は、細長い箱形ハウジング111d〜113dと、そのハウジング111d〜113d内部に長手方向に伸びて設けられサーボモータ111a〜113aによって回動駆動されるボールネジ111b〜113bと、このボールネジ111b〜113bに螺合して平行移動する従動子111c〜113c等によって構成される。そして、これらの各伸縮アクチュエータ111〜113は、サーボモータ111a〜113aが駆動してボールネジ111b〜113bが回転すると、このボールネジ111b〜113bに螺合する従動子111c〜113cがハウジング111d〜113dの長手方向に沿って移動可能に構成される。
この実施の形態では、第2ロック機構101が設けられる支持板102をY軸方向に移動可能にY軸方向伸縮アクチュエータ111の従動子111cに取付け、そのY軸方向伸縮アクチュエータ111とともにその支持板102をZ軸方向に移動可能に、Y軸方向伸縮アクチュエータ111のハウジング111dがZ軸方向伸縮アクチュエータ112の従動子112cに取付けられる。また、そのZ軸及びY軸方向伸縮アクチュエータ111,112とともにその支持板102をX軸方向に移動可能に、そのZ軸方向伸縮アクチュエータ112のハウジング112dがX軸方向伸縮アクチュエータ113の従動子113cに取付けられる。そして、X軸方向伸縮アクチュエータ113のハウジング113dがX軸方向に伸びて架台19に固定される。それらの各伸縮アクチュエータ111〜113における各サーボモータ111a〜113aは、これらを制御する図示しないコントローラの制御出力に接続される。
図2及び図3に示すように、可動台72には、支持部材66に嵌入されて、その支持部材66に所望の間隔をあけて支持された複数の巻芯21の軸方向の移動を制限する櫛部材121が設けられる。この櫛部材121は、所望の間隔をあけて支持された複数の巻芯21の間に挿入可能な複数の挿入部材122と、その複数の挿入部材122を複数の巻芯21間における所望の間隔毎に固定された基板123とを有する。ここで、複数の挿入部材122間の所望の間隔とは、得ようとする多連巻コイル10(図10)におけるα巻コイル12間の渡り線12cの長さLと同じ長さであって、渡り線12cにより連結された複数のα巻コイル12がそれぞれ巻芯21に巻回された状態で、複数の挿入部材122が複数の巻芯21の間に挿入可能なように構成される。
ここで、図10に示すα巻コイル12間のそれぞれの渡り線12cの長さLは、それぞれ変更することができる。例えば、最初に線材11が巻回されて得られたα巻コイル12と、その次に得られた2番目のα巻コイル12の間の渡り線12cの長さLと、その2番目のα巻コイル12とその次に得られた3番目のα巻コイル12の間の渡り線12cの長さLを異なるようにすることができる。この場合、図2に示す最初の挿入部材122とその次に位置する2番目の挿入部材122の間の長さLと、その2番目の挿入部材122とその次の3番目の挿入部材122の間の長さLとを、その異ならせようとする渡り線12cの別々の長さに相応して変更することにより、その渡り線12cの長さLを変更することが可能になる。
この櫛部材121は、この櫛部材121をY軸方向に往復移動可能な可動機構、例えば流体圧シリンダ124を介して可動台72に取付けられ、この可動機構である流体圧シリンダ124は、流体圧により移動するスライダ124aに取付片124bを介して固定される。このため、この可動機構である流体圧シリンダ124は、複数の挿入部材122が複数の巻芯21の間に進入してそれら複数の巻芯21の軸方向の移動を禁止する第1位置と、その複数の挿入部材122が複数の巻芯21の間から離脱してそれら複数の巻芯21の軸方向の移動を許容する第2位置との間で、櫛部材121を往復移動可能に構成される。
なお、図示しないが、架台19上には、巻芯21に巻取られた線材11を加熱して融着させる熱風発生器や接着剤塗布装置等が別に設けられる。
次に、上記巻線装置を用いた本発明のコイルの多連巻線方法について説明する。
本発明のコイルの多連巻線方法は、巻芯21と、巻芯21が取外し可能に装着され巻芯21と共に回転するスピンドル軸31と、スピンドル軸31に装着された巻芯21の周囲において回転しつつ線材11を繰り出す線材供給フライヤ41とを備えることを前提とする。そして、線材供給フライヤ41から繰り出される線材11を保持して所定長さ引き出す第1引き出し工程と、巻芯21を回転させて引き出された線材11を巻芯21に巻き付ける巻き付け工程と、線材供給フライヤ41を巻芯21と同方向に回転させて線材供給フライヤ41から繰り出される線材11を巻芯21に巻き付けてα巻コイル12を形成するα巻コイル形成工程と、α巻コイル12を巻芯21とともにスピンドル軸31から取外す取外し工程と、取外された巻芯21をα巻コイル12とともに移動して線材供給フライヤ41から新たに線材11を所定長さ引き出す第2引き出し工程とを有し、以下巻き付け工程から第2引き出し工程を繰り返して、所望の数のα巻コイル12を連結して巻線するコイルの多連巻線方法である。以下に、各工程を詳説する。
<第1引き出し工程>
この工程では、線材供給フライヤ41から繰り出される線材11を保持して所定長さ引き出す。即ち、蓄線ドラム13に巻回された線材11はその蓄線ドラム13と共に円板42の後方における枢支部材47に枢支させておき、そこから繰り出される線材11を円板42の図示しない連通孔に通過させた後、第2転向プーリ49及び第1転向プーリ48により転向させる。そして、図11に示すように、第1ロック機構85により昇降台84に係止部材86を取付け、挟持片46a及びプーリ46bを通過した線材11の端部をその係止部材86における係止溝87aに係止させておく。このとき、線材11を比較的スムーズに引き出すために、図11に示すように、円板42を若干回転させて、フライヤ41をZ軸方向に対して係止部材86から離れる方向に約45度又は45度以上は傾けておくことが好ましい。
そして、線材11の引き出しは、その線材11の端部が係止された係止部材86とともに可動台72を図11の実線矢印で示すようにフライヤ41から遠ざける方向に移動させることにより行われ、この可動台72の移動は、搬送用サーボモータ94を駆動してその回転軸94aを回転させ、ピニオンギヤ93をラックギヤ92上で転動させることにより行われる。そして、α巻コイル12における一方のコイル12aを巻線するのに必要な線材11の長さに略等しくなった段階で可動台72の移動を停止して、この第1引き出し工程を終了させる。
<巻き付け工程及びα巻コイル形成>
この実施の形態では巻き付け工程とα巻コイル形成が同時に行われる場合を示す。よって、これらの工程では、巻芯21をスピンドル軸31の先端に装着してそのスピンドル軸31を回転させ、その巻芯21を回転させて引き出された線材11を巻芯21に巻き付けるとともに線材供給フライヤ41を巻芯21の回転より速い2倍の回転数で同方向に回転させて線材供給フライヤ41から繰り出される線材11を巻芯21に巻き付けてα巻コイル12を形成する。従って、この巻き付け工程では、先ず、巻芯21をスピンドル軸31の先端に装着することから始められる。この巻芯21の装着は、その芯本体22の一端をスピンドル軸31の先端における丸穴33aに進入させ、芯本体22の先端縁を丸穴33aの底面に当接させることにより行われる(図6)。すると、巻芯21における係止穴22bに係止爪35aが係止され、これにより巻芯21はスピンドル軸31の先端に取付けられる。このように巻芯21が装着されると、第1及び第2フランジ部23,33の間隔が、得ようとするα巻コイル12の巻幅H(図10)より僅かに広く成るように形成されているので、その後に巻線を行う。
この巻線に際して、先ずフライヤ41をその巻芯21の周囲に予め1回回転させて、そこから繰り出される線材11を巻芯21の芯本体22に1回巻回させる。図12に示すように、巻芯21に1回巻回された線材11はその芯本体22に1回巻き付けられた状態で幅方向にズレ、フライヤ41から繰り出された線材11は第2フランジ部33側に偏り、引き出し手段により予め引き出された線材11は第1フランジ部23側に偏ることになる。そして、この芯本体22に1回巻回された最初の線材11がα巻コイル12の内側渡り線12d(図10)となる。
この状態から次に、スピンドル軸31を巻芯21と共に回転させ、その回転の2倍の速度でフライヤ41を同方向に回転させる。巻芯21を例えば図11の反時計方向に回転させると、予め引き出された線材11はその巻芯21に引き取られて第1フランジ部23に沿って渦巻き状に巻線される。このとき、線材11には巻線に必要な一定のテンションが付与されるように、搬送用サーボモータ94による可動台72の移動を制御し、その可動台72と共に係止部材86を図11の破線矢印で示すように巻芯21に順次近づける。なお、この際、図12に示すように、移動板76をX軸方向にスピンドル軸31から離れる方向に移動させ、引き出された線材11を巻芯21の回転中心に直交する線に沿わせつつかつ巻芯21から遠ざかるに従ってスピンドル軸31から遠ざかる方向に傾斜させる。すると、その引き出された線材11は第1フランジ部23側に偏って巻芯21に巻回されることになり、より正確なα巻コイル12を形成することができる。
同時に、フライヤ41は、巻芯21の周囲を巻芯21の回転方向と同方向に2倍の速度で回転する。これにより、フライヤ41から繰り出される線材11も同時に巻芯21に巻線される。この際、フライヤ41から繰り出される線材11は第2フランジ部33に沿って繰り出され、その第2フランジ部33部に偏って芯本体22に巻回される。そして、引き出された線材11の全てが巻芯21に巻回されて、図13に示すように、支持部材66が巻芯21に対向した段階でこの巻き付け工程を終了し、これにより、引き出された線材11の巻芯21の回転による巻線側の巻き終わりの線材11、及びフライヤ41から繰り出されて巻芯21に巻回された巻き終わりの線材11の双方が最外周に位置するα巻コイル12が形成されることになる。
<取外し工程>
この工程では、巻芯21に線材11が巻回されて形成されたα巻コイル12を、その巻芯21とともにスピンドル軸31から取外し、そのスピンドル軸31に対向して設けられた支持部材66にその巻芯21を支持させる。この取外しに際して、第1ロック機構85(図4)を介して昇降台84に取付けられている係止部材86を、予め、図14に示すように、第2ロック機構101に付け替える。
この係止部材86の付け替えを具体的に説明すると、図15に示すように、巻き付け工程を終了して、支持部材66が巻芯21に対向すると、線材11の端部が係止された係止部材86は巻芯21の上方に位置することになる。このため、先ず、図16に示すように、移動機構110により第2ロック機構101を実線矢印で示すように移動させて、係止部材86における第2カップリング軸89をカップリング孔101a(図2)に差し込んでその係止部材86をその第2ロック機構101に取付ける。その後、操作機構である操作用シリンダ91のロッド91aを破線矢印で示すように没入させて操作部材85bを後退させ、第1ロック機構85を解除する。この状態で、図17に示すように、可動機構である流体圧シリンダ83の出没軸83aを突出させて、昇降台84を上昇させる。これにより係止部材86は第1ロック機構85から外れて、第2ロック機構101に固定されることになる。これにより、係止部材86の付け替えを完了させる。
その後、図14及び図18に示すように、移動機構110は、その係止部材86をフライヤ41側に移動させて、その係止部材86をフライヤ41から繰り出される線材11に沿わせる。このとき、その係止部材86の移動距離は、その後行われる押し出し棒61による巻芯21の押し出し量、換言すれば後述するα巻コイル12間の渡り線12cの長さL(図10)に略等しいだけ移動させて、その係止部材86を線材11に沿わせて係止溝87a(図3)に収容しておく。
このように係止部材86を移動させると、巻芯21の上方が開放され、開放された巻芯21の上方空間を介して押さえ部材24を芯本体22に形成された挿通孔22cに挿通させる。そして、図14及び図18に示すように、そのピン24cを第1フランジ部23の外周に接触させて、得られたα巻コイル12の周方向から折曲げられて第1フランジ部23の平面部23bを横断する巻初めにおける線材11をその板材24bにより押さえる。それと共にそのピン24cを線材11の折曲げられた内側に位置させて、その巻初めの線材11が解けるような事態を防止する。そして、挿通孔22cに挿通された挿通棒24aを芯本体22に巻回された線材11から成るα巻コイル12の片面に当接させて、そのα巻コイル12が幅方向にずれて解けるようなことを防止し、得られたα巻コイル12の形状が崩れるような事態をこの押さえ部材24により禁止させる。
次に、このようにして得られたα巻コイル12が巻回された巻芯21の取外しを行うけれども、この取外しは、係止爪35aを芯本体22における係止穴22bから離脱させた状態で、巻芯取外し手段60により行われる。具体的には、図示しない操作機器によりコイルスプリング36の付勢力に抗して一対のレバー35における先端を広げ、係止爪35aを芯本体22における係止穴22bから離脱させる。この状態で、移動機62(図2)により、図20の破線矢印で示すように、押し出し棒61をスピンドル軸31の先端から突出させる。そして、スピンドル軸31の先端から突出する押し出し棒61の対向部61b(図6)を挿通棒24aに接触させ、この状態から押し出し棒61を更に突出させることにより、その巻芯21をスピンドル軸31から取外す。このとき、挿通棒24aを回避して巻芯21の貫通孔22aに進入する棒状部61a(図6)は、その貫通孔22aの内面と僅かな隙間を持って進入し、この棒状部61aのみにおいてその巻芯21を支持することになる。このときの巻芯21のX軸方向における移動量は、α巻コイル12間の渡り線12c(図10)の長さLと略等しくする。
押し出し棒61を押し出すと、その押し出し棒61に対向する支持部材66にその押し出し棒61が接触することになるけれども、それを回避するために、この押し出し棒61の突出と同期させて、その押し出し棒61の棒状部61aに先端が対向する支持部材66を、図20の実線矢印で示すように、その押し出し棒61の移動方向と同一方向に移動させる。この支持部材66の移動は、図4に示すように、サーボモータ78を駆動してネジ軸74を回転させ、それに螺合する移動板76と共にこの支持部材66をスピンドル軸31と平行に、そのスピンドル軸31から遠ざかる方向に移動させることにより行われる。
また、図19及び図20に示すように、この押し出し棒61による巻芯21の破線矢印で示すようなX軸方向の押し出しとともに、移動機構110は第2ロック機構101と共に係止部材86を一点鎖線矢印で示すようにY軸方向に移動させる。そして、押さえ部材24を中心として、係止部材86を図19の実線矢印で示すように円弧状に移動させる。すると、巻芯21に線材11が巻回されて形成されたα巻コイル12からフライヤ41に延びる線材11は、押さえ部材24に対して円弧状に移動する係止部材86により、その押さえ部材24を支点として折曲げられて、X軸方向に延びる。そして、そのX軸方向に延びる線材11は、更に係止部材86によって折曲がってフライヤ41に向かうことになる。よって、このα巻コイル12から引き出されてフライヤ41に延びる線材11は、押さえ部材24と係止部材86により互いに逆方向に折り曲げられてクランク状に折曲がることになる。そして、その押さえ部材24から係止部材86を渡り線12c(図10)の長さLだけ離しているので(図18)、その中間の線材11の長さは巻芯21の押し出し量、換言すればα巻コイル12間の渡り線12c(図10)の長さLに略等しくなる。
押し出し棒61を突出させて巻芯21のスピンドル軸31からの取外しが行われた後には、移動機62(図2)により、図21の破線矢印で示すように、この押し出し棒61を引き戻して再びスピンドル軸31に没入させる。この押し出し棒61の引き戻しとともに、図21の実線矢印で示すように、支持部材66もその押し出し棒61と共にスピンドル軸31側に移動させる。この支持部材66の移動は、図4に示すように、サーボモータ78を駆動してネジ軸74を回転させ、それに螺合する移動板76と共にこの支持部材66をスピンドル軸31と平行に、そのスピンドル軸31に近づける方向に移動させることにより行われる。
押し出し棒61及び支持部材66の双方を引き戻す前に、可動機構であるシリンダ124により櫛部材121を支持部材66に向けてY軸方向に移動させる。この櫛部材121は、得ようとする多連巻コイル10(図10)におけるα巻コイル12間の渡り線12cの長さLと同じ所望の間隔をあけてX軸方向に並んで設けられた複数の挿入部材122を有する。このため、この櫛部材121を支持部材66に向けて一点鎖線矢印で示すように移動させると、複数の挿入部材122の間にα巻コイル12が巻回された巻芯21が進入することになり、これによりその巻芯21はX軸方向に移動することが禁止される。
図21に示すように、複数の挿入部材122が複数の巻芯21の間に進入した状態で、押し出し棒61及び支持部材66の双方を引き戻すと、櫛部材121により、引き戻される押し出し棒61と共に巻芯21が再び引き戻されることは防止され、押し出し棒61の棒状部61aに支持されていた巻芯は、押し出し棒61が引き戻されることによりその棒状部61aから引き抜かれ、それに代わって、その押し出し棒61と同軸であって、同方向に移動する支持部材66が巻芯21における貫通孔22aに進入することになる。このようにして、そのスピンドル軸31に対向する支持部材66にその巻芯21を嵌入させ、押し出し棒61及び支持部材66の双方が完全に引き戻された後に、2点鎖線矢印で示すように、櫛部材121を再び支持部材66から離間させる。
また、押し出し棒61及び支持部材66の双方が完全に引き戻されると、その支持部材66と共にてスピンドル軸31側に移動する第1ロック機構85は、図13に示すように、係止部材86の上方に再び戻ることになる。このため、その係止部材86を再び第1ロック機構85を介してその昇降台84に取付ける。この付け替えは、図15〜図17に示して前述した第1ロック機構85から第2ロック機構101への付け替えと逆の手順となる。このため、図示しないけれども、具体的には、先ず、操作機構である操作用シリンダ91のロッド91aを没入させて第1ロック機構85を解除し、その状態で可動機構である流体圧シリンダ83により昇降台84を下降させて、係止部材86の第1カップリング軸88に、第1ロック装置76におけるカップリング孔101aを嵌入させる。その後、操作機構である操作用シリンダ91のロッド91aを再び突出させて第1ロック機構85により、その係止部材86を昇降台84に取付ける。この状態で移動機構110により第2ロック機構101をその係止部材86から遠ざけて、その係止部材86から第2ロック機構101を離脱させる。その後、図22に示すように、移動機構110は、係止部材86を離脱した第2ロック機構101を、次の巻き付け工程に支障のないような位置にまで待避させておく。これにより、この取外し工程を終了させる。
<第2引き出し工程>
この工程では、図22の実線矢印で示すように、取外されて支持部材66に支持された巻芯21をα巻コイル12とともに移動して、そのα巻コイル12に連続する線材11を線材供給フライヤ41から新たに所定長さ引き出す。この引き出しは可動台72をフライヤ41から遠ざける方向に移動させることにより行われ、線材11を比較的スムーズに引き出すために、円板42を若干回転させて、フライヤ41をZ軸方向に対して係止部材86から離れる方向に約45度又は45度以上は傾けておくことが好ましい。ここで、α巻コイル12からフライヤ41に向かって連続する線材11は、クランク状に折曲がって係止部材86の係止溝87aに係止されているので、巻芯21とともにその係止部材86を移動させることにより、そのクランク状に折曲がった状態を崩すことなく、その部分から連続する線材11をフライヤ41から繰り出すことができる。そして、α巻コイル12の一方のコイルを形成するのに適した長さの線材11が新たに引き出された状態で、可動台72の移動を停止して、この第2引き出し工程を終了させる。
本発明におけるコイルの多連巻線方法は、以下、上述した巻き付け工程、取外し工程及び第2引き出し工程を順次繰り返して、所望の数のα巻コイル12を連結して巻線することを特徴とする。けれども、繰り返される取外し工程では、スピンドル軸31に対向して巻芯取外し手段60により取外された巻芯21を、支持部材66に既に支持されている巻芯21と所望の間隔をあけて、その支持部材66に順次支持させることを特徴とする。
具体的に説明すると、繰り返される巻き付け工程では、巻芯21をスピンドル軸31の先端に再び装着してその巻芯21を回転させ、引き出された線材11を巻芯21に巻き付けるとともに、線材供給フライヤ41を巻芯21の回転より速い回転数で同方向に回転させて線材供給フライヤ41から繰り出される線材11を巻芯21に巻き付けてα巻コイル12を形成する。そして、図23に示すように、支持部材66が巻芯21に対向した段階で、先に支持部材66に支持されている巻芯21に形成されたα巻コイル12と渡り線12cにより連結されたα巻コイル12が得られることになる。このように先のα巻コイル12と新たに得られたα巻コイル12が渡り線12cで連結された多連コイル10が形成された段階でこの繰り返される巻き付け工程を終了する。
次に繰り返される取外し工程では、新たに得られたα巻コイル12を巻芯21とともにスピンドル軸31から取外す。この取外しに際して、第1ロック機構85(図4)を介して昇降台84に取付けられている係止部材86を、図24に示すように、第2ロック機構101に付け替え、その係止部材86をα巻コイル12間の渡り線12cの長さL(図10)に略等しいだけフライヤ41側に移動させておく。そして、開放された巻芯21の上方空間を介して押さえ部材24を芯本体22に形成された挿通孔22cに挿通させ、新たに得られたα巻コイル12の形状が崩れるような事態をこの押さえ部材24により禁止させる。
次に、図25に示すように、押し出し棒61を破線矢印で示すように、スピンドル軸31の先端から突出させ、その巻芯21をスピンドル軸31から取外すとともに、その棒状部61aにおいてその巻芯21を支持させる。この押し出し棒61の突出と同期させて、その押し出し棒61の棒状部61aに先端が対向する支持部材66を、図25の実線矢印で示すように、その押し出し棒61の移動方向と同一方向に移動させる。この支持部材66の移動により、その支持部材66に既に支持されている巻芯21はその支持部材66と共に移動し、新たに形成されたα巻コイル12は、既に支持部材66に支持されているα巻コイル12と渡り線12cで連結された状態で、X軸方向にα巻コイル12間の渡り線12c(図10)の長さLと略等しい長さだけ再び移動することになる。
また、この押し出し棒61による巻芯21の押し出しとともに、移動機構110は係止部材86を図25の一点鎖線矢印で示すようにY軸方向に移動させて、新たに形成されたα巻コイル12から引き出されてフライヤ41に向かう線材11をクランク状に折曲げて、その中間の線材11の長さを渡り線12c(図10)の長さLに略等しくしておく。
次に、図26に示すように、押し出し棒61及び支持部材66の双方を引き戻すことになるけれども、その前に、可動機構であるシリンダ124により櫛部材121を支持部材66に向けて一点鎖線矢印で示すように移動させ、複数の挿入部材122の間にα巻コイル12が巻回された巻芯21を進入させ、これによりそれらの巻芯21がX軸方向に移動することを禁止する。この状態で、押し出し棒61及び支持部材66の双方を引き戻し、支持部材66を新たにα巻コイル12が形成された巻芯21における貫通孔22aに進入させる。すると、新たに形成されたα巻コイル12及び既に支持部材66に支持されているα巻コイル12の双方は、渡り線12cで連結された状態で支持部材66上を移動することになる。これにより、繰り返される取外し工程において、スピンドル軸31に対向して巻芯取外し手段60により取外された巻芯21を、支持部材66に既に支持されている巻芯21と所望の間隔をあけて、その支持部材66に順次支持させることが可能となる。
なお、このようにして、押し出し棒61及び支持部材66の双方が完全に引き戻された後に、櫛部材121を2点鎖線矢印で示すように再び支持部材66から離間させるとともに、係止部材86を再び第1ロック機構85を介してその昇降台84に取付ける。そして、移動機構110により、係止部材86が離脱した第2ロック機構101を、次の巻き付け工程に支障のないような位置にまで待避させることにより、順次繰り返される取外し工程を終了させる。
このように本発明にあっては、上述した巻き付け工程、取外し工程及び第2引き出し工程を順次繰り返して、所望の数のα巻コイル12を連結して巻線するとともに、繰り返される取外し工程において、スピンドル軸31から新たに取外された巻芯21を、支持部材66に既に支持されている巻芯21と所望の間隔をあけて、その支持部材66に順次支持させるので、巻芯取外し手段60による巻芯21の軸方向への移動距離が、その支持部材66に支持された複数の巻芯21に巻回されたα巻コイル12間における渡り線12cの長さとなる。
このため、本発明のコイルの多連巻線装置20及びその多連巻線方法では、巻芯取外し手段60による巻芯21の軸方向への移動距離を変更調整することにより、得られる渡り線12cの長さを容易に調整することができる。よって、その巻芯取外し手段60による巻芯の軸方向への移動距離をα巻コイル12の外径Dより小さくすれば、コイル12の外径より短い渡り線12cによって連結された多連コイル10を得ることができる。
そして、所望の数のα巻コイル12が所望の長さの渡り線12cで連結された多連コイル10を得た後には、それぞれのα巻コイル12が形成された巻芯21をそのコイル12から取外す。この取外しは押さえ部材24を引き抜くことによりα巻コイル12から芯本体22を容易に引き抜くことが可能になり、芯本体22にテープ溝22dを形成したので、この取外しの際にそのα巻コイル12の崩れを防止するために、そのテープ溝22dに挿通させたテープによりそのコイル12を縛る、いわゆるテーピングを行うこともできる。これにより所望の数のα巻コイル12が所望の長さの渡り線14により連結された図10に示す多連コイル10が得られる。
なお、上述した実施の形態では、X軸、Y軸、及びZ軸方向伸縮アクチュエータの組み合わせにより構成された移動機構110を説明したけれども、この移動機構110はこの構造のものに限るものではなく、第2ロック機構101が架台19に対して3軸方向に移動可能である限り、他の形式のものであっても良い。
また、上述した実施の形態では、断面が長方形を成すいわゆる平角線であって、熱風又は溶剤により融着する絶縁被覆を有する自己融着導線(いわゆるセメントワイヤー)が使用される場合を説明したが、線材11は平角線に限られずに、その断面は正方形や多角形状であっても良く、円形を成すようないわゆる丸線であっても良い。そして、この線材11は、融着しない絶縁被覆を有する一般的な被覆導線であっても良い。自己融着しない一般的な被覆銅線を線材11として用いた場合には、得られたα巻コイル12の崩れを防止するための、テープ溝22dを介してテーピングをした後に、そのα巻コイル12を巻芯21から取外すことが好ましい。また、α巻コイル12の型くずれを防止するためには、粘着テープを用いることなく接着剤で固定するようにしても良い。
また、上述した実施の形態では、巻き付け工程とα巻コイル形成工程が同時に行われる場合を説明した。即ち、上述した実施の形態では、巻芯21を回転させて引き出された線材11を巻芯21に巻き付けるとともに、線材供給フライヤ41を巻芯21の回転より速い2倍の回転数で同方向に回転させて線材供給フライヤ41から繰り出される線材11を巻芯21に巻き付けてα巻コイル12を形成した。けれども、巻き付け工程の後にα巻コイル形成工程を行うようにしても良い。
即ち、巻芯21を回転させるとともに線材供給フライヤ41をその巻芯21の回転速度と同じ回転速度で同方向に回転させ、それにより引き出された線材11を巻芯21に巻き付けて先ず第1コイル12aを形成する巻き付け工程を行う。その後、巻芯21の回転を停止するとともに線材供給フライヤ41の回転を継続して、線材供給フライヤ41から繰り出される線材11を回転が停止した巻芯21に巻き付けて第2コイル12bを第1コイル12aに隣接して形成するα巻コイル形成工程を行う。すると、α巻コイル形成工程の終了時において、第1及び第2コイル12a,12bから成るα巻コイル12が形成されることになり、このように、巻き付け工程の後にα巻コイル形成工程を行うようにしても良い。
また、上述した実施の形態では、芯本体22に形成されて押し出し棒61が挿通される貫通孔22aとして角孔を例示したけれども、この貫通孔22aは角孔に限定されずに、その断面形状は、正方形や長方形やその他の多角形状であっても良く、円形を成すようなものであっても良い。
また、上述した実施の形態では、ブロック体87を用いて線材11をクランク状に折り曲げる場合を説明したけれども、線材11をクランク状に折曲げられる限り、その形状はどの様なものでも良く、例えばクランプのようなものであっても良い。
また、上述した実施の形態では、巻芯21の取外しに際し、外部に設けられた図示しない操作機器によりコイルスプリング36の付勢力に抗して一対のレバー35における先端を広げ、係止爪35aを芯本体22における係止穴22bから離脱させる場合を説明したけれども、この取外しのための操作機器は、スピンドル軸31側に設けるようにしても良い。このスピンドル側に設けられるような操作機器としては、例えば、そのスピンドル軸31に設けられてレバー35を揺動させる電磁弁等が挙げられる。
更に、上述した実施の形態では、4個のα巻コイル12が渡り線12cを介して連なった多連コイル10が得られる場合を例示したけれども、多連コイル10を校正するα巻コイル12の数は4個に限られない。このため、例えば、10個や20個のα巻コイル12が渡り線12cにより連結された多連コイル10のように、比較的多くのα巻コイル12が連結された多連コイル10を得るようにしても良い。ただし、比較的多くのα巻コイル12が連結された多連コイル10を得る場合に必要な支持部材66は、その比較的多くのα巻コイル12を軸方向に渡り線12cの長さと同じ所望の間隔をあけて支持し得る長さのものであることが必要である。換言すれば、本発明にあっては、得ようとする多連コイル10を構成する全てのα巻コイル12を支持可能な長さの支持部材66を用いることにより、その所望の数のα巻コイル12が連なった多連コイル10を確実に得ることができるのである。
11 線材
12 α巻コイル
20 多連巻線装置
21 巻芯
22 芯本体
23 第1フランジ部
24 押さえ部材
31 スピンドル軸
33 第2フランジ部
33b 凹溝
41 線材供給フライヤ
60 巻芯取外し手段
61 押し出し棒
62 移動機
66 支持部材
70 線材端部移動手段
72 可動台
76 移動板
121 櫛部材
124 流体圧シリンダ

Claims (10)

  1. 巻芯(21)と、
    前記巻芯(21)が先端に取外し可能に装着され前記巻芯(21)と共に回転するスピンドル軸(31)と、
    前記スピンドル軸(31)に装着された前記巻芯(21)の周囲において回転しつつ線材(11)を繰り出す線材供給フライヤ(41)と、
    前記巻芯(21)を軸方向に移動させて前記スピンドル軸(31)から取外す巻芯取外し手段(60)と、
    前記スピンドル軸(31)に対向し前記巻芯取外し手段(60)により取外された前記巻芯(21)を軸方向に所望の間隔をあけて複数支持する支持部材(66)と、
    前記巻芯(21)を支持する前記支持部材(66)を前記スピンドル軸(31)に対向する位置から前記スピンドル軸(31)から離れる方向に移動させる線材端部移動手段(70)と
    を備えたコイルの多連巻線装置。
  2. 線材端部移動手段(70)は、スピンドル軸(31)に直交する方向に移動可能に設けられた可動台(72)と、前記可動台(72)に前記スピンドル軸(31)に平行に移動可能に設けられた移動板(76)とを有し、
    前記移動板(76)に支持部材(66)が設けられた請求項1記載のコイルの多連巻線装置。
  3. 巻芯(21)が、スピンドル軸(31)の先端に一端が装着され外周に線材(11)が巻回される芯本体(22)と、前記芯本体(22)の他端に形成された第1フランジ部(23)とを有し、
    前記スピンドル軸(31)の先端に前記第1フランジ部(23)と所望の間隔をあけて前記芯本体(22)に巻回される線材(11)の巻幅を決定する第2フランジ部(33)が形成された請求項1又は2記載のコイルの多連巻線装置。
  4. 芯本体(22)の一端に前記芯本体(22)の軸に直交するように挿通され挿通状態で芯本体(22)に巻回される線材(11)から成るコイル(12)の幅方向の一方が当接する押さえ部材(24)を更に備え、
    巻芯(21)が装着状態で押さえ部材(24)との干渉を回避する凹溝(33b)が第2フランジ部(33)に形成された請求項3記載のコイルの多連巻線装置。
  5. 巻芯取外し手段(60)は、スピンドル軸(31)に挿通された押し出し棒(61)と、前記押し出し棒(61)の先端を前記スピンドル軸(31)の先端縁から突出させる移動機(62)とを備えた請求項1ないし4いずれか1項に記載のコイルの多連巻線装置。
  6. 支持部材(66)に軸方向に所望の間隔をあけて支持された巻芯(21)の軸方向の移動を禁止可能な櫛部材(121)と、巻芯(21)の軸方向の移動を禁止する第1位置と前記巻芯(21)の移動を許容する第2位置との間で前記櫛部材(121)を往復移動させる可動機構(124)とを更に備えた請求項1ないし5いずれか1項に記載のコイルの多連巻線装置。
  7. 線材供給フライヤ(41)から繰り出される線材(11)を保持して所定長さ引き出す第1引き出し工程と、
    巻芯(21)をスピンドル軸(31)の先端に装着して回転させ、引き出された前記線材(11)を前記巻芯(21)に巻き付ける巻き付け工程と、
    前記線材供給フライヤ(41)を前記巻芯(21)と同方向に回転させて前記線材供給フライヤ(41)から繰り出される前記線材(11)を前記巻芯(21)に巻き付けてα巻コイル(12)を形成するα巻コイル形成工程と、
    前記α巻コイル(12)を前記巻芯(21)とともに前記スピンドル軸(31)から取外す取外し工程と、
    前記スピンドル軸(31)から取外された前記巻芯(21)を前記α巻コイル(12)とともに移動して前記線材供給フライヤ(41)から新たな線材(11)を所定長さ引き出す第2引き出し工程と
    を有し、
    以下巻き付け工程から第2引き出し工程を繰り返して、繰り返される取外し工程において、前記スピンドル軸(31)から取外された前記巻芯(21)を、前記スピンドル軸(31)に対向する支持部材(66)に所望の間隔をあけて順次支持させる
    ことを特徴とするコイルの多連巻線方法。
  8. 巻き付け工程とα巻コイル形成が同時に行われ、前記α巻コイル形成における線材供給フライヤ(41)の回転が前記巻き付け工程における巻芯(21)の回転より速い回転数で同方向に回転させる請求項7記載のコイルの多連巻線方法。
  9. 巻き付け工程において、引き出された線材(11)を巻芯(21)の回転中心に直交する線に沿わせつつかつ前記巻芯(21)から遠ざかるに従ってスピンドル軸(31)から遠ざかる方向に傾斜させる請求項7又は8記載のコイルの多連巻線方法。
  10. 取外し工程において、取外される巻芯(21)に形成されたα巻コイル(12)からフライヤ(41)に延びる線材(11)をクランク状に折曲げる請求項7ないし9いずれか1項に記載のコイルの多連巻線方法。
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