JP2007165757A - 二元捲きコイル、もしくは二元捲きコイルの捲線装置、および捲線方法 - Google Patents

二元捲きコイル、もしくは二元捲きコイルの捲線装置、および捲線方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は二元捲きコイル、もしくは二元捲きコイルの捲線装置、および捲線方法に関し、コイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとをコイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成し、リニアコイルとして最適であり、上面の平面精度を高度にし、移動子の下面との間の磁気ギャップを小さくして推進力を増加する。
【解決手段】二元捲きコイルCは、所望層M、所望幅Qに捲回するコイル本体1のワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側に引き出してリード線部2A,2Bを形成した。捲線装置Aは、フライヤボビン8をコイル捲回主軸4を中心に自転させながら公転させてコイル捲回主軸4の外周にワイヤWを直径方向Pに所望層M捲回し、コイル捲回主軸4を回転してコイル捲回主軸4の外周にワイヤWを軸長方向Iに所望列、所望層M捲回してコイル本体1を製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は二元捲きコイル、もしくは二元捲きコイルの捲線装置、および捲線方法に関し、コイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとをコイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成することにより、例えばリニアモータのリニアコイルとして最適であり、コイルの上面の平面精度を高度にして移動子の下面との間に形成される磁気ギャップを極度に小さくして移動子の推進力を増加するものである。
リニアモータとして良く知られているものは、固定子と移動子(回転子)との間に生ずるギャップに可変速をもつ移動磁界を発生させることにより移動子を磁気相互作用により直線的な推進力を得るようにしたものがある。この移動磁界は、多数個が並べられたコイル(コイル群)に電流を制御しながら流すことで直線的に移動する磁界を形成するようなものである。
この際、コイル群の上面と移動子の下面との間に生ずる磁気ギャップが小さければ小さいほど、移動子に対して大きな推進力が得られる。このように、移動子に大きな推進力を得るためには、磁気ギャップのバラツキが少なく、安定したものを得る必要があるが、これには多数個が整列配置されるコイルの厚さの精度、コイルの上面の平面度が重要な要因である。
ところが、従来のコイルでは、コイルの捲き終わりはコイル本体の外周側に配列されるので移動子の上面とコイルの上面との間に生ずる磁気ギャップには影響しないが、コイルの捲き始めはコイルの内周側に配列されるので、この捲き始めに接続される内周側のリード線を厚さTのコイルの外周側に配索するとき、コイルの上面を横切ってリード線を配索しなければならず、必ず厚さTのコイルに対して内周側のリード線の直径分の突出部Δtが必ず、生ずることになる。しかも、このリード線をコイルに固定するための接着剤の厚さが加わることになり、突出部Δtは結局、リード線の直径分+接着剤の厚さということになる。
従って、コイルの上面と移動体の下面との間に生ずる磁気ギャップは、内周側のリード線の直径分+接着剤の厚さよりも小さくできないという構造上の制約を受け、移動子の推進力が小さく、効率が悪いものであった。
このように、コイルの内周側のリード線を外周側へと上面を経て配索する場合の欠点を回避するために、コイルの天地を逆にしてコイルを設置する場合には、コイルの下面に設けられる基準部材に内周側のリード線の直径分+接着剤の厚さに相当する収容溝を設けてリード線を収容して固定しないと、個々のコイルが傾いて配置されることになり、磁気ギャップにも少なくともリード線の直径分+接着剤の厚さに相当するバラツキを生ずることになる。しかも、基準部材に収容溝を設ける場合には、各コイルに対応した位置に対応個数設けなければならないので、コイルの設置個数が多くなればなるほど、製作および加工が容易には行えず、多くの手間と労力とがかかっていた。
ところで、コイルの捲き始めと捲き終わりとになる2本のリード線をコイルの外周側に引き出す方法としてα捲きと称するコイル、およびコイルの製造方法、製造装置があった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−173913号公報
しかしながら上記特許文献1に記載のα捲きと称するコイルを製造装置では、金属箔線よりなるコイルを捲くための捲き芯軸に順次着脱自在に取付けられる螺旋状ガイドを有する左側壁部材と、螺旋状ガイドを有し、一方の渦巻部と他方の渦巻部とのコイル渡り部を形成するための半径方向のスリットを有する中側部材と、スペーサと、右側壁部材とを備えるほか、コイル1個を必要とする線材を線分として予めストックするための線キャッチ等の多くの構成部材を組上げる複雑な構造であり、コイルを捲回するための取り扱い操作も容易ではなかった。
しかも、特許文献1に記載の上記従来のコイル製造装置では、捲回すべき厚さ、コイルの中空部に対応するコイルの大きさに相応した、専用の捲き芯軸等の構成部材が必要となり、不経済であり、製造されるコイルの寸法精度も低いものであった。
さらに、特許文献1に記載の上記従来のコイル製造装置では、一連の一方の渦巻部と他方の渦巻部とは相互に捲回方向が時計方向または反時計方向との逆方向であるので、このコイルの一方の渦巻部と他方の渦巻部とはコイルの長さ方向の中央から分割されてそれぞれ分担して捲回されるものである。しかも、1つのコイルを捲回するのには、1つのコイル宛に全コイル長さの半分の線材を予めストックボビンに捲回してストックしておかなければならず、ストックボビンによるストック時の取り扱い操作には多くの手間と時間がかかるものであった。従って、捲数の多いコイルほど、ストックボビンによる線材の捲量も多くなるため、コイルの捲回作業が非能率であった。
本発明は上記課題に鑑みなされ、上記従来の欠点を解決し、所望捲数のコイルを高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できるとともに、コイルの上面または下面を横切ることなく、内周側および外周側のリード線を外周側に容易かつ確実に導出でき、また、コイルの捲回作業を行う装置自体の構造は簡単で組立、製作は容易で経済的であり、操作性に優れた二元捲きコイル、もしくは二元捲きコイルの捲線装置、および捲線方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、
ワイヤを所望層、所望幅に捲回して構成するコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとをコイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2の発明は、請求項1において、コイル本体が、1本のワイヤを所望層、所望長さに捲回して構成され、平面平行して配置される長寸の直線部と、該直線部間の両端に連続的に対向して配置される曲成部とにより平面中空扁平形状に形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3の発明は、請求項1または2において、前記コイル本体が、リニアコイルであることを特徴とする。
また、本発明の請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1の請求項において、前記コイル本体が、四角線により形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1の請求項において、前記リード線部は、前記コイル本体の縦断面における上部両隅、または下部両隅に各直線部、または曲成部に沿って同方向に導出されたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1の請求項において、
前記リード線部は、前記コイル本体の縦断面における上部一隅、および下部一隅に各直線部、または曲成部に沿って同方向に導出されたことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の発明は、ワイヤボビンから供給されるワイヤを外周に捲回可能に回転自在に設けられるコイル捲回主軸と、
該コイル捲回主軸の軸芯先端に突設されたフライヤ捲軸と、
前記ワイヤボビンから供給されるワイヤを所定量捲回可能になす前記フライヤ捲軸、または前記コイル捲回主軸の外周に回動可能に外嵌した旋回部材に該コイル捲回主軸を中心として自転しながら公転可能に設けたフライヤボビン装着軸に択一的に着脱可能に取付けられるフライヤボビンと、
前記ワイヤボビンから供給されるワイヤの進出方向を変更可能に前記コイル捲回主軸の軸長方向に往復移動可能に設けられたワイヤガイドとを備え、
前記フライヤボビン装着軸に取付けた前記ワイヤボビンを前記コイル捲回主軸を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸の外周にワイヤを直径方向に所望層捲回し、
前記コイル捲回主軸を回転しながら前記ワイヤガイドにてワイヤを案内して供給方向を変更させながら前記コイル捲回主軸の外周にワイヤを軸長方向に所望列、所望層捲回してコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとをコイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成することを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、
ワイヤを所望層、所望幅に捲回して構成するコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとを前記コイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成する二元捲きコイルの製造方法にして、
ワイヤボビンから供給されるワイヤをフライヤボビンに所定量捲回する工程と、
第1のモータにより回転駆動されるコイル捲回主軸の外周に第2のモータの駆動力を受動して回動可能に外嵌した旋回部材に取付けた前記フライヤボビンを前記コイル捲回主軸を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸の外周に前記フライヤボビンからワイヤを直径方向に所望層捲回する工程と、
前記コイル捲回主軸を回転しながらワイヤガイドにてワイヤの供給方向を案内して供給方向変更させながら該コイル捲回主軸の外周にワイヤを軸長方向に所望列、所望層捲回する工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、ワイヤを所望層、所望幅に捲回して構成するコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとをコイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成したことを特徴とするので、コイル本体の内周側のリード線部をコイルの外周側に引き出すようなコイルの上面または下面を横切ってリード線部を配索する必要がないため、厚さTのコイルに対して内周側のリード線の直径分の突出部Δtが生ぜず、リード線をコイルに固定するための接着剤も必要なく、しかも、コイルの下面に配設する基準部材に内周側のリード線部をコイルの外周側に引き出すのに必要な収容溝を設けずに済むから、コイルの上面と移動子の下面との間に生ずる磁気ギャップを極度に小さくでき、移動子の推進力を大きくでき、効率が良くなる。そして、所望捲数のコイルを高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できる。
また、本発明の請求項2の発明によれば、コイル本体が、1本のワイヤを所望層、所望長さに捲回して構成され、平面平行して配置される長寸の直線部と、該直線部間の両端に連続的に対向して配置される曲成部とにより平面中空扁平形状に形成されることを特徴とするので、コイル本体はコンパクトになり、磁気ギャップを極度に小さくして通過する磁束密度を大きくでき、リニアコイルとして最適になる。
また、本発明の請求項3の発明によれば、前記コイル本体が、リニアコイルとして最適である。
また、本発明の請求項4の発明によれば、前記コイル本体が、四角線により形成されることを特徴とするので、コイルに流す電流を丸線よりも多く流すことができ、表皮効果も大きくなる。しかも、コイル本体は、四角線を使用して形成されるので、コイルの厚み方向の高さの精度、およびコイル列の平面度が著しく優れ、リニアコイルとして最適である。さらに、コイル本体は、四角線を使用して形成されるので、表面積が大きくなり、隣接するワイヤ間の電熱・放熱が良く、通電による発熱の冷却効率も大きなリニアコイルを実現することができる。
また、本発明の請求項5に記載の発明によれば、前記リード線部は、前記コイル本体の縦断面における上部両隅、または下部両隅に各直線部、または曲成部に沿って同方向に導出されたことを特徴とするので、コイル本体のリード線部の外周側への引き出しが容易になり、コイルの上面または下面を横切ってリード線部を配索する必要がなくなり、厚さTのコイルに対して内周側のリード線の直径分の突出部が生ぜず、リード線をコイルに固定するための接着剤も必要なく、しかも、コイルの下面に配設する基準部材に内周側のリード線部をコイルの外周側に引き出すのに必要な収容溝を設けずに済むから、コイルの上面と移動子の下面との間に生ずる磁気ギャップを極度に小さくでき、移動子の推進力を大きくでき、効率が良くなる。そして、所望捲数のコイルを高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できる。
また、本発明の請求項6に記載の発明によれば、前記リード線部は、前記コイル本体の縦断面における上部一隅、および下部一隅に各直線部、または曲成部に沿って同方向に導出されたことを特徴とするので、コイル本体のリード線部の外周側への引き出しが容易になり、コイルの上面または下面を横切ってリード線部を配索する必要がなくなり、コイルに対して内周側のリード線の直径分の突出部が生ぜず、リード線部をコイルに固定するための接着剤も必要なく、しかも、コイルの下面に配設する基準部材に内周側のリード線部をコイルの外周側に引き出すのに必要な収容溝を設けずに済むから、コイルの上面と移動子の下面との間に生ずる磁気ギャップを極度に小さくでき、移動子の推進力が大きくでき、効率が良くなる。そして、所望捲数のコイルを高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できる。
また、本発明の請求項7に記載の発明によれば、ワイヤボビンから供給されるワイヤを外周に捲回可能に回転自在に設けられるコイル捲回主軸と、該コイル捲回主軸の軸芯先端に突設されたフライヤ捲軸と、前記ワイヤボビンから供給されるワイヤを所定量捲回可能になす前記フライヤ捲軸、または前記コイル捲回主軸の外周に回動可能に外嵌した旋回部材に該コイル捲回主軸を中心として自転しながら公転可能に設けたフライヤボビン装着軸に択一的に着脱可能に取付けられるフライヤボビンと、前記ワイヤボビンから供給されるワイヤの進出方向を変更可能に前記コイル捲回主軸の軸長方向に往復移動可能に設けられたワイヤガイドとを備え、前記フライヤボビン装着軸に取付けた前記ワイヤボビンを前記コイル捲回主軸を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸の外周にワイヤを直径方向に所望層捲回し、前記コイル捲回主軸を回転しながら前記ワイヤガイドにてワイヤを案内して供給方向を変更させながら前記コイル捲回主軸の外周にワイヤを軸長方向に所望列、所望層捲回してコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとをコイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成することを特徴とするので、所望捲数のコイルを高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できるとともに、コイルの上面または下面を横切ることなく、リード線部を外周側に容易かつ確実に導出でき、また、装置自体は構造が簡単で組立、製作は容易で経済的である。
また、本発明の請求項8に記載の発明によれば、ワイヤを所望層、所望幅に捲回して構成するコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとを前記コイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成する二元捲きコイルの製造方法にして、ワイヤボビンから供給されるワイヤをフライヤボビンに所定量捲回する工程と、第1のモータにより回転駆動されるコイル捲回主軸の外周に第2のモータの駆動力を受動して回動可能に外嵌した旋回部材に取付けた前記フライヤボビンを前記コイル捲回主軸を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸の外周に前記フライヤボビンからワイヤを直径方向に所望層捲回する工程と、前記コイル捲回主軸を回転することによりワイヤガイドにてワイヤの供給方向を案内して供給方向を変更させながら該コイル捲回主軸の外周にワイヤを軸長方向に所望列、所望層捲回する工程と、を含むことを特徴とするので、所望捲数のコイルを高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できるとともに、コイルの上面または下面を横切ることなく、リード線部を外周側に容易かつ確実に導出できる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に従って詳細を説明する。
図1は本発明の二元捲きコイルの実施形態1を示す拡大斜視図、図2は同じく本実施形態の二元捲きコイルを捲回するのに使用する捲回装置の一例を示す斜視図、図3は同じく捲回装置によりフライヤボビンに所定量のワイヤを捲回する状態の斜視図、図4は同じくフライヤボビンをフライヤボビン装着軸に取付ける状態の斜視図、図5は同じくコイル捲回主軸に直径方向へフライヤボビンからの所望層のワイヤを捲回する状態の斜視図、図6は同じくコイル捲回主軸の軸長方向へワイヤボビンからのワイヤを捲回する状態の斜視図、図7は同じくコイル捲回主軸にワイヤを捲回する状態の説明的な拡大断面図、図8は同じく本実施形態1の二元捲きコイルの使用状態の一例を示す斜視図である。
本実施形態1の二元捲きコイルCをリニアコイルに適用した場合につき、使用する二元捲きコイルの捲線装置とともに説明すると、所望層M、所望幅Qに捲回して構成するコイル本体1のワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側に引き出してリード線部2A,2Bを形成したことを特徴とする。
本実施形態1の二元捲きコイルはリニアコイルに適用しているので、前記コイル本体1が、1本のワイヤWを所望層M、所望長さLに捲回して構成され、平面平行して配置される長寸の直線部1A,1A′と、該直線部1A,1A′間の両端に連続的に対向して配置される曲成部1B,1B′とにより平面中空扁平形状に形成される。このように、コイル本体1は平面中空扁平形状に形成されるので、コンパクトになり、移動子Sに対する磁気ギャップgを極度に小さくして通過する磁束密度を大きくできるため、リニアコイルとして最適になる。
また、前記コイル本体1が、ワイヤWとして四角線swを用いて形成される。このように、コイル本体1が、ワイヤWとして四角線swを用いて形成したのは、コイル本体1に流す電流を丸線よりも多く流すことができ、四角線swの表面を流れる電流量を増大するという表皮効果も大きくするためである。しかも、コイル本体1は、四角線swを使用して形成されるようにしたのは、コイル本体1の厚み方向Yの高さHの精度、およびコイル列の平面度が著しく優れ、リニアコイルとして最適である。さらに、コイル本体1は、四角線swを使用して形成されるので、表面積が大きくなり、隣接するワイヤW,W・・・間の電熱・放熱が良く、通電による発熱の冷却効率も大きなリニアコイルを実現するためである。
また、前記リード線部2A,2Bは、前記コイル本体1の縦断面における上部両隅に各直線部1A,1A′に沿って同方向にコイル本体1の外周側へと導出される。このように、本実施形態1のリード線部2A,2Bは、前記コイル本体1の縦断面における直線部1A,1A′に沿って同方向にコイル本体1の外周側へと導出されるので、コイル本体1のリード線部2A,2Bの引き出しが容易になり、従来のようにコイル本体1の上面または下面を横切って内周側のリード線部を配索する必要がなくなるため、コイル本体1は従来のように内周側のリード線の直径分の突出部Δtが生ぜず、リード線部2A,2Bをコイル本体1に固定するための接着剤も必要なく、しかも、コイル本体1の下面に配設する基準部材Kにリード線部2A,2Bを外周側に引き出すのに必要な収容溝を設けずに済むから、コイル本体1の上面と移動子Sの下面との間に生ずる磁気ギャップgを極度に小さくでき、移動子Sの推進力を大きくでき、磁気効率が良くなる。そして、所望捲数のコイル本体1を高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回することができる。
図2〜図6において、Aは本実施形態1の二元捲きコイルCを捲回するのに使用する捲線装置であり、この二元捲きコイルの捲線装置Aは、ワイヤボビン3から供給されるワイヤWを外周に捲回可能に回転自在に設けられるコイル捲回主軸4と、該コイル捲回主軸4の軸芯先端に突設されたフライヤ捲軸5と、前記ワイヤボビン3から供給されるワイヤWを所定量を捲回可能になす前記フライヤ捲軸5、または前記コイル捲回主軸4の外周に回動可能に外嵌した旋回部材6に該コイル捲回主軸4を中心として自転しながら公転可能に設けたフライヤボビン装着軸7に択一的に着脱可能に取付けられるフライヤボビン8と、前記ワイヤボビン3から供給されるワイヤWの供給方向Dを変更可能に前記コイル捲回主軸4の軸長方向Iに往復移動可能に設けられたワイヤガイド9とを備え、前記フライヤボビン装着軸7に取付けた前記フライヤボビン8を前記コイル捲回主軸4を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸4の外周にワイヤWを直径方向Pに所望層Mを捲回し、前記コイル捲回主軸4を回転することにより前記ワイヤガイド9にてワイヤWを案内して供給方向Dを変更させながら前記コイル捲回主軸4の外周にワイヤWを軸長方向Iに所望列、所望層Mを捲回してコイル本体1のワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側に所望長さ引き出してリード線部2A,2Bを形成する。
また、前記コイル捲回主軸4は、モータM1により回転駆動される。そして、前記コイル捲回主軸4は少なくとも先端部が、図2〜図6に示すようにワイヤWを捲回してコイル本体1を形成できるように直方体形状に形成されている。
また、前記旋回部材6は、モータM2のモータシャフトに装着された駆動プーリ10と、受動プーリ部12と、前記駆動プーリ10と受動プーリ部12との間に捲回されるタイミング・ベルト11とよりなる回転伝達部品13を介してモータM2の駆動力により前述のようにコイル捲回主軸4を中心として公転される。
さらに、前記ワイヤガイド9は、前記コイル捲回主軸4の軸長方向Iに制御部の記憶装置(図には示さず)に入力した数値のピッチにてコイル捲回主軸4と同期して往復運動することにより前記ワイヤボビン3から供給されるワイヤWを案内してワイヤWの供給方向Dを変更するためのものである。
Tはフライヤボビン装着軸7に取付けられるフライヤボビン8をコイル捲回主軸4を中心に自転されながら公転されることによりフライヤボビン8から供給されるワイヤWに直径方向Pに所望M層捲回した後にフライヤボビン8に繋がっている捲き始めW1側ワイヤWをリード線部2Aとなる充分の長さを残して切断してその端部を捲き付けるための端部結着ピンであり、この端部結着ピンはコイル捲回主軸4と一体に回転することでワイヤボビン3から供給されるワイヤWとの干渉を防止されるようになっている。
本実施形態1は以上の構成からなり、ワイヤWを所望層、所望幅に捲回して構成するコイル本体1のワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側に引き出してリード線部2A,2Bを形成する二元捲きコイルCの製造方法につき、以下工程順に述べる。
先ず、第1工程として、ワイヤボビン3から供給されるワイヤWをフライヤボビン8に所定量捲回する。これには、空のフライヤボビン8をコイル捲回主軸4の軸芯先端に突設されたフライヤ捲軸5に嵌入することによりワイヤWをフライヤボビン8に所定量捲回してストックし、コイル本体1を形成するための準備をする。この時、フライヤボビン3へのワイヤWの捲量は、後述のように、コイル捲回主軸4にワイヤWを直径方向Pに所望層M捲回するのに必要な充分の量であり、その捲回量をモータM1の回転数を制御することにより決定してもよい。
また、本実施形態1のコイル本体1を形成する場合に、ワイヤWとして四角線swを用いて形成される。このように、コイル本体1が、ワイヤWとして四角線swを用いて形成されるのは、コイル本体1に流れる電流が丸線よりも多く流すことができ、表皮効果を大きくするためである。しかも、コイル本体1を形成するのに、四角線swを使用して形成するのは、コイル本体1の厚み方向Yの高さHの精度、およびコイル列の平面度が著しく優れ、リニアコイルとして最適であるからである。さらに、コイル本体1は、四角線swを使用して形成されるので、表面積が大きくなり、隣接するワイヤW,W・・・間の電熱・放熱が良く、通電による発熱の冷却効率も大きなリニアコイルを実現するためである。
次いで、第2工程として、所定量のワイヤWが捲回されたフライヤボビン8を第1のモータM1により回転駆動されるコイル捲回主軸4の外周に第2のモータM2の駆動力を受動して回動可能に外嵌した旋回部材6に設けたフライヤボビン装着軸7に嵌入する。
それから、第3工程として、旋回部材6に取付けた前記フライヤボビン8を前記第2のモータM2の駆動力により前記コイル捲回主軸4を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸4の外周に前記フライヤボビン8から繰り出されるワイヤWを直径方向Pに所望層M捲回する。
この際、ワイヤガイド9は、前記コイル捲回主軸4の軸長方向Iに制御部の記憶装置(図には示さず)に入力した数値のピッチにてコイル捲回主軸4と同期して前進位置を採ることによりワイヤWの供給が停止されているワイヤボビン3に対してフライヤボビン8から供給されるワイヤWの干渉を無くしている。しかも、ワイヤボビン装着軸7に例えばブレーキ力を与えてフライヤボビン8から繰り出されるワイヤWに所望の張力を与えながらコイル捲回主軸4の外周にワイヤWを直径方向Pに所望層M、例えば本実施形態1では図7に示すように1列4層の偶数層を捲回する。
第4工程として、前述のように、モータM2の回転駆動により、フライヤボビン装着軸7に取付けられるフライヤボビン8をコイル捲回主軸4を中心に自転させながら公転させることによりフライヤボビン8から供給されるワイヤWをコイル捲回主軸4に直径方向Pに1列4層捲回した後に、フライヤボビン8に繋がっているワイヤWをリード線部2Aとなる充分な長さを残して切断し、その端部をコイル捲回主軸4の外周近傍に設けた端部結着ピンTに結着する。これは、端部結着ピンTに結着されたワイヤWが回転主軸4と一体に回転することにより後工程においてワイヤボビン3から供給されるワイヤWとの干渉を防止するためのものである。
その後、第5工程として、モータM1を回転駆動することにより、前記コイル捲回主軸4を回転しながらワイヤガイド9にてワイヤWをコイル捲回主軸4の軸長方向Iに沿って往復移動して案内することにより供給方向Dを変更させながら該コイル捲回主軸4の外周にワイヤWを軸長方向Iに所望列、所望層Mを捲回する。
すなわち、本実施形態1では、図7に示すように回転主軸4に捲回した前述の1列M層の捲き始め個所から始まって、主回転軸4の軸長方向Iへ2列目からN列目まで軸長方向Iの1層目を捲回する。それから、軸長方向Iへ旧方向へターンして2層目を捲回し、再び2列目から3層目を軸長方向IへN列目まで捲回し、ターンをした後に再び4層目を軸長方向Iに2列目まで捲回するという、連続した折り返し捲回操作を繰り返すことによってワイヤWを所望層M、所望N列の所望幅Qに捲回して占積率を決定し、さらに、端部結着ピンTに対する捲回が解かれたワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の縦断面における上部両隅に各直線部1A,1A′に沿って同方向に外周側へと引き出して所望長さに切断することによってリード線部2A,2Bを形成した二元捲きのコイル本体1を製造することができる。この際、図7はワイヤWの捲回原理を理解し易くするために説明的に示したものであり、軸長方向Iへ所望N列、偶数列の4列が捲回される。そして、モータM1の回転速度、主回転軸の軸径、四角線swの断面の線径は適切のものが選定される。
このようにして、製造されたコイル本体1は、ワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側に所望長さ引き出してリード線部2A,2Bが形成されるので、コイル本体1のリード線部2A,2Bをコイル本体1の外周側に引き出す場合に、コイル本体1の上面または下面を横切ってリード線部2A,2Bを配索する必要がないため、厚さTのコイル本体1に対して従来のように内周側のリード線部の直径分の突出部Δtが生ぜず、リード線部2A,2Bをコイル本体1に固定するための接着剤は必要がない。しかも、コイル本体1の下面に配設する基準部材Kに従来のように内周側のリード線部をコイルの外周側に引き出すのに必要な収容溝を設けずに済むから、コイル本体1の上面と移動子Sの下面との間に生ずる磁気ギャップgを極度に小さくでき、移動子Sの推進力が大きくでき、効率が良くなる。そして、所望捲数のコイル本体1を高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できる。さらには、コイル本体1は、回転主軸4に所望N列、すなわち4列4層のワイヤWを捲回することによりワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側へ同方向に引き出してリード線部2A,2Bが形成されるので、配線も整列化され、配線作業も向上する。
また、コイル本体1が、1本のワイヤWを所望層M、所望長さに捲回して構成され、平面平行して配置される長寸の直線部1A,1A′と、該直線部1A,1A′間の両端に連続的に対向して配置される曲成部1B,1B′とにより平面中空扁平形状に形成されるので、コイル本体1はコンパクトになり、磁気ギャップgを極度に小さくして通過する磁束密度を大きくでき、リニアコイルとして最適である。
また、前記コイル本体1が、四角線swにより形成されるので、コイル本体1に流れる電流を丸線よりも多く流すことができ、表皮効果も大きくなる。しかも、コイル本体1は、四角線swを使用して形成されるので、コイル本体1の厚み方向Yの高さHの精度、およびコイル列の平面度が著しく優れ、リニアコイルとして最適である。さらに、コイル本体1は、四角線swを使用して形成されるので、表面積が大きくなり、隣接するワイヤW,W・・・間の電熱・放熱が良く、通電による発熱の冷却効率も大きなリニアコイルを実現することができる。
また、リード線部2A,2Bは、実施形態1は例えば前記コイル本体1の縦断面における上部両隅に各直線部1A,1A′に沿って同方向に外周側へと引き出すことによってリード線部2A,2Bを形成したので、コイル本体1のリード線部2A,2Bの外周側への引き出しが容易になり、従来のようにコイルの上面または下面を横切ってリード線部2A,2Bを配索する必要がなくなり、厚さTのコイル本体1に対して従来のように内周側のリード線部の直径分の突出部Δtが生ぜず、しかもリード線部2A,2Bをコイルに固定するための接着剤も必要なく、さらには、コイル本体1の下面に配設する基準部材Kに従来のように内周側のリード線部をコイル本体の外周側に引き出すのに必要な収容溝を設けずに済むから、コイル本体1の上面と移動子Sの下面との間に生ずる磁気ギャップgを極度に小さくでき、移動子Sの推進力を大きくでき、効率が良くなる。そして、所望捲数のコイル本体1を高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できる。
また、図9は、および図10は、本発明の二元捲きコイルCの他の実施形態を示す。
この実施形態2では、コイル本体1のワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側に引き出して形成する前記リード線部2A,2Bは、前記コイル本体1の縦断面における上部一隅、および下部一隅に各直線部1A,1A′に沿って同方向に導出されたことを特徴とする構成であるほかは、上記実施形態1と同様に、本発明の二元捲きコイルの捲線装置Aを用いて同様の工程、手順に従ってコイル本体1は捲回され、同様の作用・効果を奏する。
すなわち、ワイヤWが、所定量捲回されたフライヤボビン8をフライヤボビン装着軸7に嵌入して旋回部材6に取付けてから、第2のモータM2を駆動してコイル捲回主軸4を中心に自転させながら公転させることにより、コイル捲回主軸4の外周にフライヤボビン8から繰り出されるワイヤWを直径方向Pに所望層M、本実施形態2では例えば図10に説明的に示すように奇数層の1列5層に捲回する。その後、フライヤボビン8に繋がれているワイヤWを切断して端部結着ピンTに結着することによりワイヤボビン3から供給されるワイヤWとの干渉を防止する。
その後、モータM1を回転駆動することにより、コイル捲回主軸4を回転しながら、往復移動するワイヤガイド9にてワイヤWを案内して供給方向Dを変更させながらコイル捲回主軸4の外周にワイヤWを軸長方向Iに所望N列、所望層M、本実施形態2では図10に説明的に示すように4列奇数層の5層捲回することによりワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側に縦断面において上部一隅、および下部一隅に各直線部1A,1A′に沿って同方向に引き出すことによってコイル本体1を形成する点で前記実施形態1とは異なる。
このように、本発明ではモータM1、M2の回転時間、停止、駆動時期、回転方向等を制御することによりコイル捲回主軸4に対して直径方向Pに所望M層、軸長方向Iに所望N列捲回するコイルの層列を変更することで線径サイズが異なってもコイル本体1の外周側にリード線部2A,2Bを引き出した所望捲回数のコイル本体1を製造することができる。
また、本発明の二元捲きコイルの捲線装置Aは、ワイヤボビン3から供給されるワイヤWを外周に捲回可能に回転自在に設けるコイル捲回主軸4と、該コイル捲回主軸4の軸芯先端に突設されたフライヤ捲軸5と、前記ワイヤボビン3から供給されるワイヤWを所定量捲回可能になし、または前記コイル捲回主軸4の外周に回動可能に外嵌した旋回部材6に設けたフライヤボビン装着軸7に択一的に着脱可能に取付けられてコイル捲回主軸4を中心として自転しながら公転可能に設けたフライヤボビン8と、前記ワイヤボビン8から供給されるワイヤWの供給方向Dを変更可能に前記コイル捲回主軸4の軸長方向Iに往復移動可能に設けられたワイヤガイド9とを備え、前記フライヤボビン装着軸7に取付けた前記フライヤボビン8を前記コイル捲回主軸4を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸4の外周にワイヤWを直径方向Pに所望層M捲回し、前記コイル捲回主軸4を回転しながら前記ワイヤガイド9にてワイヤWを案内して供給方向Dを変更することにより前記コイル捲回主軸4の外周にワイヤWを軸長方向Iに所望列、所望層M捲回してコイル本体1のワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とをコイル本体1の外周側に引き出してリード線部2A,2Bを形成するので、所望捲数のコイル本体1を高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できるとともに、コイル本体1の上面または下面を横切ることなく、リード線部2A,2Bを外周側に容易かつ確実に導出できる。
また、本発明の二元捲きコイルの捲線装置A自体は、前述のようにコイル捲回主軸4と、このコイル捲回主軸4の外周に回動可能に外嵌した旋回部材6と、ワイヤWの供給方向Dを変更するためのワイヤガイド9と、ワイヤボビン3と、フライヤボビン8との少数の構成部品を備えるだけの構造が簡単であるので、組立、製作は容易になり、経済的である。また、コイル本体1の捲回操作も回転自在に設けられたコイル捲回主軸4、または該コイル捲回主軸4を中心としてフライヤボビン8を自転させならが公転させることにより、コイル捲回主軸4に対してフライヤボビン8、またはワイヤボビン3の何れかからワイヤWを繰り出してコイル捲回主軸4に所望列、所望層MのワイヤWを捲回するという簡単な取り扱い操作によりワイヤWの捲き始めW1と、捲き終わりW2とを外周側に容易に引き出してリード線部2A,2Bを形成したコイル本体1を製造することができる。
なお上記実施形態1では、コイル本体1の外周側に引き出されたリード線部2A,2Bは
、コイル本体1の縦断面における上部両隅に各直線部1A,1A′に沿って同方向に導出されているが、これに限らず、本発明の二元捲きコイルの捲線装置Aを用いて同様の工程、手順に従ってコイル本体1の縦断面における下部両隅に各直線部1A,1A′に沿って同方向にリード線部2A,2Bを導出させたもの、また、前記実施形態1および実施形態2は何れも外周側に導出するリード線部2A,2Bは、直線部1A,1A′に沿って導出するようにしているが、これに限らず曲成部1B,1B′に沿って外周側に導出する場合も本発明の適用範囲である。
本発明は、所望捲数のコイルを高い寸法精度で作業効率良く簡単に捲回できるとともに、コイルの上面または下面を横切ることなく、内周側および外周側のリード線を外周側に容易かつ確実に導出でき、また、コイルの捲回作業を行う装置自体の構造は簡単で組立、製作は容易で経済的である用途・機能に適する。
図1は本発明の二元捲きコイルの実施形態1を示す拡大斜視図である。 図2は同じく本実施形態1の二元捲きコイルを捲回するのに使用する捲回装置の一例を示す斜視図である。 図3は同じく捲回装置によりフライヤボビンに所定量のワイヤを捲回する状態の斜視図である。 図4は同じくフライヤボビンをフライヤボビン装着軸に取付ける状態の斜視図である。 図5は同じくコイル捲回主軸に直径方向へフライヤボビンからの所望層のワイヤを捲回する状態の斜視図である。 図6は同じくコイル捲回主軸の軸長方向へワイヤボビンからのワイヤを捲回する状態の斜視図である。 図7は同じくコイル捲回主軸にワイヤを捲回する状態の説明的な拡大断面図である。 図8は同じく本実施形態1の二元捲きコイルの使用状態の一例を示す斜視図である。 図9は同じく本発明の二元捲きコイルの実施形態2を示す拡大斜視図である。 図10は同じく同じくコイル捲回主軸にワイヤを捲回する状態の説明的な拡大断面図である。
符号の説明
1 コイル本体
1A 直線部
1A′ 直線部
2A リード線部
2B リード線部
3 ワイヤボビン
4 コイル捲回主軸
5 フライヤ捲軸
6 旋回部材
7 フライヤボビン装着軸
8 フライヤボビン
9 ワイヤガイド
13 回転伝達機構
A 捲線装置
C 二元捲きコイル
D 供給方向
I 軸長方向
L 所望長さ
Q 所望幅
S 移動子
W ワイヤ
W1 捲き始め
W2 捲き終わり

Claims (8)

  1. ワイヤを所望層、所望幅に捲回して構成するコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとをコイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成したことを特徴とする二元捲きコイル。
  2. 前記コイル本体が、1本のワイヤを所望層、所望長さに捲回して構成され、平面平行して配置される長寸の直線部と、該直線部間の両端に連続的に対向して配置される曲成部とにより平面中空扁平形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の二元捲きコイル。
  3. 前記コイル本体が、リニアコイルであることを特徴とする請求項1または2に記載の二元捲きコイル。
  4. 前記コイル本体が、四角線により形成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1の請求項に記載の二元捲きコイル。
  5. 前記リード線部は、前記コイル本体の縦断面における上部両隅、または下部両隅に各直線部、または曲成部に沿って同方向に導出されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1の請求項に記載の二元捲きコイル。
  6. 前記リード線部は、前記コイル本体の縦断面における上部一隅、および下部一隅に各直線部、または曲成部に沿って同方向に導出されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1の請求項に記載の二元捲きコイル。
  7. ワイヤボビンから供給されるワイヤを外周に捲回可能に回転自在に設けられるコイル捲回主軸と、
    該コイル捲回主軸の軸芯先端に突設されたフライヤ捲軸と、
    前記ワイヤボビンから供給されるワイヤを所定量捲回可能になす前記フライヤ捲軸、または前記コイル捲回主軸の外周に回動可能に外嵌した旋回部材に該コイル捲回主軸を中心として自転しながら公転可能に設けたフライヤボビン装着軸に択一的に着脱可能に取付けられるフライヤボビンと、
    前記ワイヤボビンから供給されるワイヤの進出方向を変更可能に前記コイル捲回主軸の軸長方向に往復移動可能に設けられたワイヤガイドとを備え、
    前記フライヤボビン装着軸に取付けた前記ワイヤボビンを前記コイル捲回主軸を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸の外周にワイヤを直径方向に所望層捲回し、
    前記コイル捲回主軸を回転しながら前記ワイヤガイドにてワイヤを案内して供給方向を変更させながら前記コイル捲回主軸の外周にワイヤを軸長方向に所望列、所望層捲回してコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとをコイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成することを特徴とする二元捲きコイルの捲線装置。
  8. ワイヤを所望層、所望幅に捲回して構成するコイル本体のワイヤの捲き始めと、捲き終わりとを前記コイル本体の外周側に引き出してリード線部を形成する二元捲きコイルの製造方法にして、
    ワイヤボビンから供給されるワイヤをフライヤボビンに所定量捲回する工程と、
    第1のモータにより回転駆動されるコイル捲回主軸の外周に第2のモータの駆動力を受動して回動可能に外嵌した旋回部材に取付けた前記フライヤボビンを前記コイル捲回主軸を中心に自転させながら公転させることにより前記コイル捲回主軸の外周に前記フライヤボビンからワイヤを直径方向に所望層捲回する工程と、
    前記コイル捲回主軸を回転しながらワイヤガイドにてワイヤの供給方向を案内して供給方向を変更することにより該コイル捲回主軸の外周にワイヤを軸方向に所望列、所望層捲回する工程と、
    を含むことを特徴とする二元捲きコイルの捲線方法。
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