JP2013157468A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っているシリコン酸化膜について、その膜厚の制御性を高めることを可能とした半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板1上に層間絶縁膜3を介してヒューズ素子10を形成する工程と、ヒューズ素子10を覆うように層間絶縁膜3上にシリコン酸化膜20を形成する工程と、シリコン酸化膜20上にシリコン窒化膜30を形成する工程と、シリコン窒化膜30及びシリコン酸化膜20を部分的にエッチングして除去することにより、ヒューズ素子10を底部に露出したレーザートリミング用の開口部35を形成する工程と、開口部35の底部にシリコン酸化膜40を形成してヒューズ素子10を覆う工程と、を含む。
【選択図】図4
【解決手段】半導体基板1上に層間絶縁膜3を介してヒューズ素子10を形成する工程と、ヒューズ素子10を覆うように層間絶縁膜3上にシリコン酸化膜20を形成する工程と、シリコン酸化膜20上にシリコン窒化膜30を形成する工程と、シリコン窒化膜30及びシリコン酸化膜20を部分的にエッチングして除去することにより、ヒューズ素子10を底部に露出したレーザートリミング用の開口部35を形成する工程と、開口部35の底部にシリコン酸化膜40を形成してヒューズ素子10を覆う工程と、を含む。
【選択図】図4
Description
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、ヒューズ素子を有する半導体装置の製造方法に関する。
図9は、従来例に係るヒューズ素子110と、その周辺構造の一例を示す断面図である。図9に示すように、半導体基板101上には第1層間絶縁膜103が形成されており、この第1層間絶縁膜103上にメタルからなるヒューズ素子110が形成されている。また、ヒューズ素子110上には第2層間絶縁膜120が形成されており、第2層間絶縁膜120上には保護膜(パシベーション膜)130が形成されている。
ヒューズ素子110のヒューズカット領域(即ち、図9において、断面で示されている部位)の上方では、保護膜130は除去されており、さらに、第2層間絶縁膜120が薄膜化されている。即ち、ヒューズカット領域の上方には、保護膜130を貫通し、且つ、第2層間絶縁膜120が周囲と比べて薄いレーザートリミング用の開口部135が設けられている。
レーザートリミングを行う工程では、この開口部135を通して、第2層間絶縁膜120及びヒューズ素子110にレーザー光を照射する。そして、レーザー光の照射により生じる熱で、ヒューズ素子110を溶断(即ち、カット)する。ここで、ヒューズカット領域の上方に位置する第2層間絶縁膜120が薄すぎると、ヒューズ素子110の温度がその融点まで上がりきらないうちに第2層間絶縁膜120がなくなる。この場合は、ヒューズ素子110を構成しているメタル成分は十分に噴出せず、ヒューズ素子110のカットが不十分となる可能性がある。
一方、ヒューズ素子110上の第2層間絶縁膜120が厚すぎると、ヒューズカット領域及びその周辺にレーザー光が過剰に照射されて、ヒューズカット領域の周辺がダメージを受けてしまう可能性がある。このため、例えば特許文献1に開示されているように、ヒューズ素子上の層間絶縁膜の厚さを制御する必要がある。
特許文献1では、ヒューズ素子上にシリコン酸化膜(BPSG膜)からなる層間絶縁膜を形成した後、その上に新たな層間絶縁膜を形成する。次に、この新たな層間絶縁膜をエッチングして、ヒューズ素子上に開口部を形成する。さらに、この開口部を埋めるように、保護膜用のシリコン酸化膜(PSG膜、TEOS膜)とシリコン窒化膜とを形成する。そして、これらシリコン窒化膜、シリコン酸化膜をエッチングして、開口部の底面に層間絶縁膜を露出させる。これにより、保護膜のエッチング処理時に、ヒューズ素子上の層間絶縁膜のエッチング除去量が少なくなり、ヒューズ素子上の層間絶縁膜の残膜厚の制御性を向上させることができる、と記載されている。
しかしながら、特許文献1では、ヒューズ素子の上方で複数の絶縁膜(即ち、新たな層間絶縁膜、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜)の堆積とそのエッチングを行っている。このため、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子上に残存しているシリコン酸化膜の厚さ(即ち、残膜厚)は、上記の各絶縁膜のウエハ面内における堆積膜厚のばらつきや、ウエハ面内におけるエッチングレートのばらつきの影響を受けて変動し易く、残膜厚を制御することは難しい、という課題があった。
そこで、この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っているシリコン酸化膜について、その膜厚の制御性を高めることを可能とした半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
そこで、この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っているシリコン酸化膜について、その膜厚の制御性を高めることを可能とした半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を介してヒューズ素子を形成する工程と、前記ヒューズ素子を覆うように前記絶縁膜上に第1のシリコン酸化膜を形成する工程と、前記第1のシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程と、前記シリコン窒化膜及び前記第1のシリコン酸化膜を部分的にエッチングして除去することにより、前記ヒューズ素子を底部に露出したレーザートリミング用の開口部を形成する工程と、前記開口部内に第2のシリコン酸化膜を形成して前記ヒューズ素子を覆う工程と、を含むことを特徴とする。
このような製造方法であれば、従来のシリコン酸化膜のエッチング量を制御する方法と異なり、ヒューズ素子上からシリコン窒化膜とシリコン酸化膜を全てエッチングして除去し、改めて、ヒューズ素子上にシリコン酸化膜を形成する。これにより、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っているシリコン酸化膜の膜厚を所望の値に近づけることが容易となり、その膜厚の制御性を高めることができる。
即ち、上記の製造方法によれば、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っている第2のシリコン酸化膜は、1回の成膜プロセスで形成することができる。また、レーザートリミングを行う前に、第2のシリコン酸化膜をエッチングする必要もない。このため、第2のシリコン酸化膜の半導体基板(例えば、ウエハ)面内のばらつきを小さくすることができ、その膜厚を高精度に制御することが可能となる。ヒューズ素子上に膜厚の面内ばらつきが小さい、均一な厚さの第2のシリコン酸化膜を配置した状態で、ヒューズ素子をトリミングすることが可能となる。
なお、本発明の「絶縁膜」としては、例えば、後述する層間絶縁膜3が該当する。「第1のシリコン酸化膜」としては、例えば、後述するシリコン酸化膜20(第1実施形態)、又は、シリコン酸化膜20A及び20B(第2実施形態)が該当する。「第2のシリコン酸化膜」としては、例えば、後述するシリコン酸化膜40が該当する。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記半導体基板上に前記絶縁膜を介してパッド電極を形成する工程、をさらに含み、前記第1のシリコン酸化膜を形成する工程では、前記ヒューズ素子と前記パッド電極とを覆うように前記第1のシリコン酸化膜を形成し、前記シリコン窒化膜及び前記第1のシリコン酸化膜を部分的にエッチングして除去する工程では、前記シリコン窒化膜及び前記第1のシリコン酸化膜のうちの前記ヒューズ素子上に位置する部分と前記パッド電極上に位置する部分とをエッチングして除去することを特徴とする。このような製造方法であれば、後の工程で、パッド電極上から第2のシリコン酸化膜を除去してパッド電極上を再び開口する際に、パッド電極上からは既にシリコン窒化膜とシリコン酸化膜とが取り除かれている。従って、後の工程で、パッド電極上を開口する際のエッチング処理を短縮することができる。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記第2のシリコン酸化膜の厚さに関して、前記レーザートリミングを行う際の最適な厚さを予め求めておき、前記第2のシリコン酸化膜を形成する工程では、前記第2のシリコン酸化膜を前記最適な厚さに形成する。ここで、「最適な厚さ」とは、レーザー光の照射に伴うヒューズ素子周辺へのダメージを抑えつつ、ヒューズ素子を再現性高くカットすることが可能な厚さのことである。このような製造方法であれば、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っているシリコン酸化膜の厚さは、上記の「最適な厚さ」若しくはそれに近い値となる。従って、ヒューズ素子周囲へのダメージを抑えつつ、ヒューズ素子を再現性高くカットすることができる。レーザートリミング工程の品質の向上と、歩留まりの向上に寄与することができる。
本発明によれば、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っているシリコン酸化膜について、その膜厚を所望の値に近づけることが容易となり、その膜厚の制御性を高めることができる。
以下、本発明による実施形態を、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)第1実施形態
図1(a)〜図4(b)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。ここでは、半導体基板上に層間絶縁膜を介してヒューズ素子を形成しの後必要に応じて、ヒューズ素子にレーザー光を照射して溶断する(即ち、レーザートリミングを行う)場合について説明する。
(1)第1実施形態
図1(a)〜図4(b)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。ここでは、半導体基板上に層間絶縁膜を介してヒューズ素子を形成しの後必要に応じて、ヒューズ素子にレーザー光を照射して溶断する(即ち、レーザートリミングを行う)場合について説明する。
図1(a)に示すように、まず始めに、半導体基板1上に層間絶縁膜3を形成する。半導体基板1は、例えば単結晶のシリコンウエハ、又は、絶縁層上にシリコン層が形成された構造のSOI(silicon on insulator)ウエハである。この半導体基板1には、例えば、MOS(metal oxide semiconductor)電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスター、キャパシタ、抵抗又はコイル等の各種素子が形成されている。これら各種素子を層間絶縁膜3で覆う。また、層間絶縁膜3は例えばシリコン酸化膜(SiO2)であり、その形成方法は例えばプラズマCVD(plasma enhanced chemical vapor deposition:PECVD)法である。ここでは、層間絶縁膜3を例えば3μm以上の厚さに形成する。
次に、図1(b)に示すように、層間絶縁膜3上にメタル膜10´を形成する。ここでは、メタル膜10´として、上から順に窒化チタン膜(TiN)11を60nm、チタン膜(Ti)12を11.5nm、アルミニウム膜(Al)13を362nm、窒化チタン膜14を33nm、チタン膜15を11.5nmを積層する。即ち、メタル膜10´として、例えば、Ti/TiN/Al/Ti/TiN=11.5/33/362/11.5/60nmの積層構造を有する膜を形成する。メタル膜10´の形成方法は、例えばスパッタ法である。
次に、図1(c)に示すように、フォトリソグラフィ技術により、メタル膜10´上にレジストパターン16を形成する。ここでは、レジストパターン16を、配線が形成される領域とヒューズ素子が形成される領域とを覆い、それ以外の領域を露出する形状に形成する。そして、このレジストパターン16をマスクに用いて、メタル膜10´をエッチングする。これにより、図2(a)に示すように、メタル膜10´からなるヒューズ素子10と、メタル膜10´からなる配線50とを形成する。ヒューズ素子10と配線50とを形成した後で、レジストパターン16を例えばアッシングして除去する。図2(b)に示すように、レジストパターンを除去した後は、ヒューズ素子10と配線50とがそれぞれ露出した状態となる。
次に、図2(c)に示すように、ヒューズ素子10及び配線50を覆うように層間絶縁膜3上にシリコン酸化膜20を形成する。このシリコン酸化膜20は、例えば、半導体基板1上に形成される複数の層間絶縁膜のうちの最上層の層間絶縁膜であり、保護膜(即ち、パシベーション膜)の一部でもある。このシリコン酸化膜20の形成方法は、例えばプラズマCVD法である。ここでは、シリコン酸化膜20を例えば400〜600nmの厚さに形成する。
次に、図3(a)に示すように、シリコン酸化膜20上にシリコン窒化膜(Si3N4)30を形成する。シリコン窒化膜30は、例えば、シリコン酸化膜20と同様に保護膜の一部である。シリコン窒化膜30の形成方法は、例えば、プラズマCVDである。ここでは、シリコン窒化膜30を例えば600〜1000nmの厚さに形成する。次に、図3(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術により、シリコン窒化膜30上にレジストパターン31を形成する。このレジストパターン31は、ヒューズ素子10のうちの、レーザートリミングでカットされることが予定されている領域(即ち、ヒューズカット領域)の上方を露出し、それ以外の領域を覆う形状に形成する。
ここでは、例えば、ヒューズ素子10のヒューズカット領域の幅をL1とし、レジストパターン31の開口部32の幅L2としたとき、幅L2が幅L1よりも大きくなるように(即ち、L2>L1となるように)レジストパターン31を形成する。また、後述する幅L2´´がヒューズ素子10の幅L1よりも確実に大きな値となるように、幅L2を幅L1よりも十分に大きな値に設定しておくことが好ましい。
次に、レジストパターン31をマスクに用いてシリコン窒化膜30とシリコン酸化膜20とを順次エッチングする。これにより、図3(c)に示すように、ヒューズ素子10のヒューズカット領域の上方からシリコン窒化膜30とシリコン酸化膜20とを除去して、ヒューズ素子10を底部に露出したレーザートリミング用の開口部35を形成する。上述したように、レジストパターン31の開口部32は、ヒューズ素子10のヒューズカット領域よりも幅広に形成されている(L2>L1)。このため、開口部35も、ヒューズカット領域よりも幅広に形成される。即ち、開口部35の幅をL2´としたとき、L2≒L2´であり、L2´>L1となる。このような開口部35を形成するためのエッチング処理は、ドライエッチングで行ってもよいし、ウェットエッチングで行ってもよい。開口部35を形成した後で、レジストパターン31を例えばアッシングして除去する。
次に、図4(a)に示すように、半導体基板1の上方にシリコン酸化膜40を形成する。これにより、開口部35内にもシリコン酸化膜40が形成され、このシリコン酸化膜40によってヒューズ素子10が覆われる。シリコン酸化膜40の形成方法は、例えば、プラズマCVDである。シリコン酸化膜40の厚さは例えば200〜600nmである。
なお、シリコン酸化膜40は、開口部35の底面だけでなく側面にも形成される。このため、開口部35の幅は、シリコン酸化膜40の厚さに相当する分だけ小さくなる。例えば、シリコン酸化膜40が形成された後の開口部35の幅をL2´´とし、シリコン酸化膜40のうちの開口部35の側面に形成された部分の厚さをTとしたとき、L2´´=L2´−T×2となる。
なお、シリコン酸化膜40は、開口部35の底面だけでなく側面にも形成される。このため、開口部35の幅は、シリコン酸化膜40の厚さに相当する分だけ小さくなる。例えば、シリコン酸化膜40が形成された後の開口部35の幅をL2´´とし、シリコン酸化膜40のうちの開口部35の側面に形成された部分の厚さをTとしたとき、L2´´=L2´−T×2となる。
次に、図4(b)に示すように、必要に応じて、レーザートリミングを行う。例えば図5に示すように、層間絶縁膜3上には複数本のヒューズ素子10が形成されている。これら複数本のヒューズ素子10の各々の上方には、シリコン酸化膜40を底面とする開口部35がそれぞれ形成されている。レーザートリミングを行う工程では、これら複数本のヒューズ素子10のうちの少なくとも一部に対して、レーザートリミングを行う。
例えば、半導体装置がアナログ回路を含み、そのアナログ特性(抵抗値、容量値など)の微調整が必要な場合は、複数本のヒューズ素子10のうちの少なくとも一部にレーザー光を照射して、そのヒューズカット領域をカットする。これにより、アナログ特性を狙い値に近づけることができる。また、半導体装置がDRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置を含み、不良メモリセルを救済することが必要な場合は、複数本のヒューズ素子10のうちの少なくとも一部にレーザー光を照射して、そのヒューズカット領域をカットする。これにより、不良メモリセルを予備の冗長セルに置き換えることができ、記憶容量を回復することができる。
図6は、図4(b)に対応する平面図である。図6に示すように、この実施形態では、レーザー光の照射領域の径(即ち、ビーム径)L3よりも、開口部35の幅L2´´の方が大きいことが好ましい(即ち、L3<L2´´)。これにより、開口部35の底面にのみ、レーザー光を照射することができる。開口部35の周辺にレーザー光が照射されて、周辺がダメージを受けてしまうことを防ぐことができる。
また、この実施形態では、レーザー光のビーム径L3は、ヒューズ素子10のヒューズカット領域の幅L1よりも大きいことが好ましい。これにより、複数本のヒューズ素子10の各々に対して、レーザー光をスポット照射する(即ち、レーザー光を走査せずに、位置を固定して照射する)ことにより、それらを切断することができる。
また、この実施形態では、レーザー光のビーム径L3は、ヒューズ素子10のヒューズカット領域の幅L1よりも大きいことが好ましい。これにより、複数本のヒューズ素子10の各々に対して、レーザー光をスポット照射する(即ち、レーザー光を走査せずに、位置を固定して照射する)ことにより、それらを切断することができる。
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、従来のシリコン酸化膜のエッチング量を制御する方法と異なり、ヒューズ素子10上からシリコン窒化膜30とシリコン酸化膜20を全てエッチングして除去し、改めて、ヒューズ素子10上にシリコン酸化膜40を形成する。これにより、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子10を覆っているシリコン酸化膜の膜厚を所望の値に近づけることが容易となり、その膜厚の制御性を高めることができる。
即ち、上記の製造方法によれば、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子10を覆っているシリコン酸化膜40は、1回の成膜プロセスで形成することができる。また、レーザートリミングを行う前に、シリコン酸化膜40をエッチングする必要もない。このため、シリコン酸化膜40のウエハ面内のばらつきを小さくすることができ、その膜厚を高精度に制御することが可能となる。ヒューズ素子10上に膜厚の面内ばらつきが小さい、均一な厚さのシリコン酸化膜40を配置した状態で、ヒューズ素子10をトリミングすることが可能となる。
なお、上記の第1実施形態では、図5に示したように、複数本のヒューズ素子10の各々の上方に、開口部35をそれぞれ設ける場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図7に示すように、複数のヒューズ素子10の上方に、一つの大きな開口部35を設けてもよい。即ち、複数のヒューズ素子10の上方を一括して開口するように、開口部35を設けてもよい。このような場合であっても、上記の第1実施形態と同様の効果を奏する。
(2)第2実施形態
上記の第1実施形態では、シリコン窒化膜30及びシリコン酸化膜20を部分的に除去して、ヒューズ素子10上にレーザートリミング用の開口部35を形成することについて説明した。本発明では、この開口部35を形成するためのエッチング処理を利用して、パッド電極上に開口部を形成するようにしてもよい。第2実施形態では、この場合の製造方法について説明する。
上記の第1実施形態では、シリコン窒化膜30及びシリコン酸化膜20を部分的に除去して、ヒューズ素子10上にレーザートリミング用の開口部35を形成することについて説明した。本発明では、この開口部35を形成するためのエッチング処理を利用して、パッド電極上に開口部を形成するようにしてもよい。第2実施形態では、この場合の製造方法について説明する。
図8(a)〜(c)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。図8(a)において、層間絶縁膜3上に複数本のヒューズ素子10と配線50とを形成する工程までは第1実施形態と同じである。複数本のヒューズ素子10と配線50とを形成した後で、層間絶縁膜3上にシリコン酸化膜20Aを形成する。シリコン酸化膜20Aの形成方法、及び、後述するシリコン酸化膜20Bの形成方法は、第1実施形態で説明したシリコン酸化膜20の形成方法と同様に、例えば、プラズマCVDである。
次に、シリコン酸化膜20A上にメタル膜を形成し、これをフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて部分的に除去する。これにより、シリコン酸化膜20A上に、パッド電極60と配線70とを形成する。なお、この第2実施形態では、シリコン酸化膜20A上にメタル膜を形成する前に、シリコン酸化膜20Aのうちの配線50上に位置する部分にビアホール(貫通孔)を形成しても良い。ビアホールの形成は、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて行う。そして、このビアホールを埋め込むようにメタル膜を形成し、メタル膜をエッチングしてビアホール上にパッド電極60を形成してもよい。これにより、図8(a)に示すように、配線50に電気的に接続されたパッド電極60を形成することができる。
次に、パッド電極60及び配線70が形成されたシリコン酸化膜20A上にシリコン酸化膜20Bを形成する。これにより、パッド電極60及び配線70がシリコン酸化膜20Bで覆われる。そして、シリコン酸化膜20B上にシリコン窒化膜30を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術により、シリコン窒化膜30と、シリコン酸化膜20A及び30Bをそれぞれ部分的に除去する。これにより、図8(b)に示すように、ヒューズ素子10を底部に露出したレーザートリミング用の開口部35と、パッド電極60を底部に露出したパッド開口部80とを形成する。
次に、図8(c)に示すように、半導体基板1の上方にシリコン酸化膜40を形成する。これにより、レーザートリミング用の開口部35の内側とパッド開口部80の内側とにそれぞれシリコン酸化膜40が形成され、このシリコン酸化膜40によってヒューズ素子10とパッド電極60とが覆われる。その後、必要に応じて、複数本のヒューズ素子10のうちの少なくとも一部に対して、レーザートリミングを行う。
本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、後の工程で、パッド電極60上からシリコン酸化膜40を除去してパッド電極60上を再び開口する際に、パッド電極60上からは既にシリコン窒化膜30とシリコン酸化膜20Bとが取り除かれている。従って、後の工程で、パッド電極60上を開口する際のエッチング処理を短縮することができる。
(3)その他の実施形態
上記の第1、第2実施形態では、シリコン酸化膜40を、レーザートリミングを行う際の最適な厚さとなるように形成することが好ましい。例えば、シリコン酸化膜40に関して、レーザートリミングを行う際の最適な厚さを実験又はシミュレーション等により予め求めておく。そして、シリコン酸化膜40を形成する工程では、予め求めておいた最適な厚さとなるようにシリコン酸化膜40を形成する。
このような形態であれば、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っているシリコン酸化膜の厚さは、上記の「最適な厚さ」若しくはそれに近い値となる。従って、ヒューズ素子10周囲へのダメージを抑えつつ、ヒューズ素子10を再現性高くカットすることができる。レーザートリミング工程の品質の向上と、歩留まりの向上に寄与することができる。
上記の第1、第2実施形態では、シリコン酸化膜40を、レーザートリミングを行う際の最適な厚さとなるように形成することが好ましい。例えば、シリコン酸化膜40に関して、レーザートリミングを行う際の最適な厚さを実験又はシミュレーション等により予め求めておく。そして、シリコン酸化膜40を形成する工程では、予め求めておいた最適な厚さとなるようにシリコン酸化膜40を形成する。
このような形態であれば、レーザートリミングを行う際にヒューズ素子を覆っているシリコン酸化膜の厚さは、上記の「最適な厚さ」若しくはそれに近い値となる。従って、ヒューズ素子10周囲へのダメージを抑えつつ、ヒューズ素子10を再現性高くカットすることができる。レーザートリミング工程の品質の向上と、歩留まりの向上に寄与することができる。
1 半導体基板
3 層間絶縁膜
10 ヒューズ素子
10´ メタル膜
11、14 窒化チタン膜
12、15 チタン膜
13 アルミニウム膜
16、31 レジストパターン
20、20A、20B シリコン酸化膜
30 シリコン窒化膜
32 (レジストパターンの)開口部
35 (シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の)開口部
40 シリコン酸化膜
50、70 配線
60 パッド電極
80 パッド開口部
3 層間絶縁膜
10 ヒューズ素子
10´ メタル膜
11、14 窒化チタン膜
12、15 チタン膜
13 アルミニウム膜
16、31 レジストパターン
20、20A、20B シリコン酸化膜
30 シリコン窒化膜
32 (レジストパターンの)開口部
35 (シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の)開口部
40 シリコン酸化膜
50、70 配線
60 パッド電極
80 パッド開口部
Claims (3)
- 半導体基板上に絶縁膜を介してヒューズ素子を形成する工程と、
前記ヒューズ素子を覆うように前記絶縁膜上に第1のシリコン酸化膜を形成する工程と、
前記第1のシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程と、
前記シリコン窒化膜及び前記第1のシリコン酸化膜を部分的にエッチングして除去することにより、前記ヒューズ素子を底部に露出したレーザートリミング用の開口部を形成する工程と、
前記開口部内に第2のシリコン酸化膜を形成して前記ヒューズ素子を覆う工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記半導体基板上に前記絶縁膜を介してパッド電極を形成する工程、をさらに含み、
前記第1のシリコン酸化膜を形成する工程では、
前記ヒューズ素子と前記パッド電極とを覆うように前記第1のシリコン酸化膜を形成し、
前記シリコン窒化膜及び前記第1のシリコン酸化膜を部分的にエッチングして除去する工程では、
前記シリコン窒化膜及び前記第1のシリコン酸化膜のうちの前記ヒューズ素子上に位置する部分と前記パッド電極上に位置する部分とをエッチングして除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第2のシリコン酸化膜の厚さに関して、前記レーザートリミングを行う際の最適な厚さを予め求めておき、
前記第2のシリコン酸化膜を形成する工程では、
前記第2のシリコン酸化膜を前記最適な厚さに形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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