JPH1187522A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1187522A
JPH1187522A JP10021224A JP2122498A JPH1187522A JP H1187522 A JPH1187522 A JP H1187522A JP 10021224 A JP10021224 A JP 10021224A JP 2122498 A JP2122498 A JP 2122498A JP H1187522 A JPH1187522 A JP H1187522A
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JP
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layer
etching
forming
insulating layer
fuse
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JP10021224A
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English (en)
Inventor
Yasuyoshi Inota
康義 猪田
Tetsuya Yamane
徹也 山根
Makoto Nakamura
誠 中村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冗長回路を有する半導体装置のヒューズ上の絶
縁膜の厚みを容易に制御するのに好適な半導体装置の製
造方法を提供する。 【解決手段】ヒューズ電極層3をパターニングして形成
し、ヒューズ電極層3上に第1の絶縁層4を形成し、エ
ッチングストッパ層5をヒューズ電極層3を覆うように
パターニングして形成し、エッチングストッパ層5と被
エッチング特性の異なる第2の絶縁層6を形成し、第2
の絶縁層6をエッチングして第1の開口部7を形成し、
第2の絶縁層6上に第2の導電層8を積層し、第1の開
口部内に積層されたエッチングストッパ層5および第2
の導電層8をエッチングして同時に除去し、ヒューズ電
極層3上の第1の絶縁層4およびその後の工程において
当該第1の絶縁層上に積層され得る絶縁層をヒューズ電
極層3上に第1の絶縁層4が所定の膜厚で残存するよう
にエッチングして第2の開口部12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、より特定的には、冗長回路を有す
る半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、SRAM(Static Random Acce
ss Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memor
y) などの半導体装置には、その内部に冗長回路が組み
込まれている。この冗長回路は、半導体装置の製造工程
において生ずるランダムな欠陥による半導体装置の歩留
り低下を防止するために設けられている。すなわち、製
造時において特定回路部に欠陥が生じても、半導体装置
全体としての機能が損なわれないように、特定回路部と
置換可能なように同一の機能を有する予備の回路部が形
成されている。上記のような冗長回路を有する半導体装
置では、例えば、特定回路部に欠陥が存在した場合、こ
の特定回路部を不活性化させかつ冗長回路部を活性化さ
せるための切断可能なヒューズが形成されている。これ
らのヒューズは、例えば、レーザビームによって溶断除
去される。
【0003】近年、半導体装置の高集積度化、半導体装
置の動作速度の高速化を実現するために、半導体装置の
配線層が多層化される傾向にある。配線層の多層化に伴
い、各配線層間を絶縁する層間絶縁膜も多層化され、層
間絶縁膜の総和は非常に大きくなる。
【0004】ここで、図25に、冗長回路を有し、かつ
層間絶縁膜が多層化された半導体装置のヒューズ周辺の
概略構造の一例を示す。図25において、半導体基板1
01上に素子分離酸化膜をなすフィールド酸化膜102
が形成されており、このフィールド酸化膜102上に導
電層からなるパターニングされたヒューズ103がポリ
シリコンから形成されている。また、ヒューズ103を
覆うように、ヒューズ103と例えばアルミニウムから
なる図示しない第1メタル配線層との間を絶縁する層間
絶縁膜104がシリコン酸化膜から形成されている。こ
の層間絶縁膜104上には、図示しない第1メタル配線
層と第2メタル配線層106との間を絶縁する層間絶縁
膜105がシリコン酸化膜から形成されている。
【0005】この層間絶縁膜105上にはパターニング
された、例えばアルミニウムからなる第2メタル配線層
106が形成されているとともに、この第2メタル配線
層106を覆うように図示しない第2メタル配線層10
6と図示しない第3メタル配線層との間を絶縁する層間
絶縁膜107がシリコン酸化膜から形成されている。こ
の層間絶縁膜107上にシリコン酸化膜からなるパッシ
ベーション膜108がオーバコートされている。さら
に、ヒューズ103の真上位置には、ヒューズ領域開口
孔109が形成されている。このヒューズ領域開口孔1
09は、その底壁がヒューズ103と所定の膜厚dを介
して形成されている。
【0006】図25のように構成されるヒューズを有す
る半導体装置においては、ヒューズ103の切断は、ヒ
ューズ領域開口孔109を通じて、レーザビームLをヒ
ューズ103に照射することによって行われる。ヒュー
ズ領域開口孔109を通じてレーザビームLが照射され
ると、レーザビームLは膜厚dの層間絶縁膜104を透
過してヒューズ103に到達する。ヒューズ103は、
レーザビームLによる熱を吸収して溶融する。この溶融
の際に、ヒューズ103上部の急激な温度上昇による圧
力上昇が起こり、ヒューズ103上の層間絶縁膜104
が吹き飛ばされる。これにより、圧力が大気圧程度に下
がると同時に、溶融したヒューズ103が気化して、ヒ
ューズ103が切断される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したヒ
ューズ103上の層間絶縁膜104の膜厚dは、ヒュー
ズ103の正常な切断を行うことができる所定範囲に設
定する必要がある。ヒューズ103上の層間絶縁膜10
4の膜厚dが所定範囲よりも薄く、例えば、ヒューズ1
03の表面が露出したような場合には、未切断ヒューズ
に対するモールド樹脂からのストレスによるヒューズの
損傷や、ヒューズ開口部からの水分侵入による配線の腐
食等の信頼性上の問題を生じる可能性がある。また、ヒ
ューズ上の層間絶縁膜が非常に厚い場合には、レーザの
エネルギがヒューズに蓄積しにくくなり、ヒューズの切
断が困難になる場合がある。このため、層間絶縁膜10
4の膜厚dを所定の範囲に制御する必要がある。この層
間絶縁膜104の膜厚dの制御は、上記のパッシベーシ
ョン膜108を形成後に、ヒューズ領域開口孔109を
エッチングによって形成する際に、エッチング量を制御
することによって行う。しかしながら、ヒューズ103
上には、パッシベーション膜108および層間絶縁膜1
04,105,107が存在するため、これらの膜厚の
総和は非常に大きく、これらのエッチング量を制御して
ヒューズ103上の層間絶縁膜104の膜厚dを所定の
範囲に制御するのは非常に難しく、また、各層間絶縁膜
の総和が大きくなるほど膜厚dのばらつきの範囲も大き
くなる。さらに、ヒューズ103上の各層間絶縁膜の総
和が大きくなるほど、ヒューズ103上の層間絶縁膜を
除去する時間が長くなり、それによるばらつきも大きく
なってくる。
【0008】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであって、冗長回路を有する半導体装置のヒューズ
上の絶縁膜の厚みを容易に制御するのに好適な半導体装
置の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、ヒューズの溶断除去によって不良回路を
予備回路に置換可能な冗長回路を有する半導体装置の製
造方法であって、半導体基板上に少なくとも絶縁層を介
して導電層からなるヒューズ電極層をパターニングして
形成する工程と、前記ヒューズ電極層上に第1の絶縁層
を形成する工程と、前記第1の絶縁層上に第1の導電層
と同時にエッチングストッパ層を前記ヒューズ電極層を
覆うようにパターニングして形成する工程と、前記第1
の導電層および前記エッチングストッパ層上に前記エッ
チングストッパ層と被エッチング特性の異なる第2の絶
縁層を形成する工程と、前記ヒューズ電極層の上方に位
置する前記第2の絶縁層を前記エッチングストッパ層の
少なくとも一部表面が露出するように所定の範囲でエッ
チングして第1の開口部を形成する工程と、前記第2の
絶縁層上に第2の導電層を積層する工程と、前記第1の
開口部内に積層された前記エッチングストッパ層および
前記第2の導電層をエッチングして同時に除去する工程
と、前記ヒューズ電極層上の前記第1の絶縁層およびそ
の後の工程において当該第1の絶縁層上に積層され得る
絶縁層を前記ヒューズ電極層上に前記第1の絶縁層が所
定の膜厚で残存するようにエッチングして第2の開口部
を形成する工程とを有する。
【0010】本発明では、ヒューズ電極層上の第2の絶
縁層が第1の開口部を形成する工程において除去され
る。したがって、ヒューズ電極層上に第2の開口部を形
成する際に、第2の絶縁層をエッチング除去する必要が
なくなり、エッチング量が低減され、エッチング時間が
短縮化されることになる。
【0011】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、ヒューズの溶断除去によって不良回路を予備回路に
置換可能な冗長回路を有する半導体装置の製造方法であ
って、半導体基板上に少なくとも絶縁層を介して第1の
導電層と同時にヒューズ電極層をパターニングして形成
する工程と、前記第1の導電層および前記ヒューズ電極
層上に第1の絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁
層上にアルミニウムからなる第2の導電層を形成すると
同時に前記ヒューズ電極層の上方の前記第1の絶縁層上
に第1の絶縁層と被エッチング特性の異なるアルミニウ
ムからなるエッチングストッパ層を形成する工程と、前
記第2の導電層および前記エッチングストッパ層を覆う
ように、前記エッチングストッパ層と被エッチング特性
の異なる材料からなる第2の絶縁層を形成する工程と、
前記エッチングストッパ層上の前記第2の絶縁層の前記
エッチングストッパ層よりも狭い領域を前記エッチング
ストッパ層の一部が露出するまでエッチングして第1の
開口部を形成する工程と、前記第1の開口部を通じて、
前記エッチングストッパ層の露出部分を前記第1の絶縁
層が露出するまでエッチングする工程と、前記第1の開
口部内の前記第1の絶縁層を前記第1の開口部より狭い
範囲でかつ前記ヒューズ電極層上に前記第1の絶縁層が
所定の膜厚で残存するようにエッチングして第2の開口
部を形成する工程とを有する。
【0012】本発明では、前記ヒューズ電極層の上方の
前記第1の絶縁層上にアルミニウムからなるエッチング
ストッパ層を形成することにより、後の工程で第2の開
口部を形成する際のエッチングすべき絶縁膜の厚さが大
幅に減少する。また、第1の絶縁層と被エッチング特性
が異なるエッチングストッパ層を除去したのちに、第1
の絶縁層をエッチングするため、第1の絶縁層の膜厚制
御が一層容易になる。
【0013】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、ヒューズの溶断除去によって不良回路を予備回路に
置換可能な冗長回路を有する半導体装置の製造方法であ
って、半導体基板上に少なくとも絶縁層を介してヒュー
ズ電極層を形成する工程と、パターニングされた前記ヒ
ューズ電極層上に第1の絶縁層を形成する工程と、前記
第1の絶縁層上に窒化シリコンからなるエッチングスト
ッパ層を形成する工程と、前記エッチングストッパ層を
覆うように第2の絶縁層を形成する工程と、前記ヒュー
ズ電極層の上方に開口部を形成するためのレジストパタ
ーンを前記第2の絶縁層上に形成する工程と、前記レジ
ストパターンをマスクとして、エッチングガスの主ガス
として、式C48 で表される化合物からなるガスおよ
び添加ガスとして一酸化炭素ガスを少なくとも用いて前
記第2の絶縁層を前記エッチングストッパ層が露出する
までドライエッチングし、前記開口部を形成する工程と
を有する。
【0014】本発明では、エッチングガスの主ガスとし
て、式C48 で表される化合物からなるガスおよび添
加ガスとして一酸化炭素ガスを用いることにより、第2
の絶縁層を形成する材料と窒化シリコンからなるエッチ
ングストッパ層とのエッチング選択比を非常に大きくと
ることができ、エッチングストッパ層がオーバエッチン
グされることがなく、第1の絶縁層およびエッチングス
トッパ層の膜厚が一定となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。第1実施形態 図1〜図6は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装
置の製造方法の各製造工程を示す断面図である。第1の
実施形態は、3層の導電層を有する半導体装置に場合に
適用した例である。なお、図1〜図5は、ヒューズとな
るヒューズ電極層3の長手方向に直交する方向の断面図
である。まず、図1に示すように、半導体基板1上にシ
リコン酸化膜よりなる絶縁層2を形成し、この絶縁層2
上に、パターニングされたヒューズとなるヒューズ電極
層3を形成する。このヒューズとなるヒューズ電極層3
は、例えばポリシリコンを減圧CVD法によって絶縁層
2上に堆積させ、これをフォトリソグラフィ加工技術、
エッチング技術によりパターニングすることにより形成
される。
【0016】次いで、ヒューズとなるヒューズ電極層3
を覆うように、例えば、シリコン酸化膜よりなる第1層
間絶縁膜4を形成する。第1層間絶縁膜4は、例えばC
VD(Chemical Vapor Deposition) 法などによって形成
する。第1層間絶縁膜4を形成後、第1層間絶縁膜4の
表面上のヒューズとなるヒューズ電極層3の上方に、後
述するヒューズ開口部12となる領域よりも大きくパタ
ーニングされたエッチングストッパ層5を形成する。エ
ッチングストッパ層5は、例えば、アルミニウムをスパ
ッタリングした後、この上に所望の形状を有するレジス
トパターン(図示せず)を形成し、このレジストパター
ンをマスクとしてエッチングすることにより形成され
る。また、エッチングストッパ層5は、導電層である第
1アルミ配線層と同時に形成される。その後、エッチン
グストッパ層5と後述する第2メタル配線層8との間を
絶縁する、例えばシリコン酸化膜よりなる第2層間絶縁
膜6を、例えば、CVD法などによって形成する。
【0017】次いで、図2に示すように、第2層間絶縁
膜6に後述するヒューズ開口部12となる領域よりも大
きく、開口部7を形成する。開口部7の開口は、例えば
フォトリソグラフィ加工技術を用いて形成する。開口部
7は、下方に存在するエッチングストッパ層5の一部が
露出するように形成される。この開口部7の開口によ
り、最終的にヒューズ開口部12のエッチングを行う際
には、エッチングストッパ層5と第2メタル配線層8と
の間の第2層間絶縁膜6は存在しなくなることから、ヒ
ューズ開口部12をエッチングによって形成した後に、
ヒューズとなるヒューズ電極層3上に残る膜は、上記の
第2層間絶縁膜6の膜厚のばらつきの影響を受けない。
【0018】次いで、図3に示すように、第2層間絶縁
膜6の表面上および開口部7内に第2メタル配線層8を
形成する。第2メタル配線層8は、例えば、アルミニウ
ムをスパッタリングすることにより形成する。そして、
第2メタル配線層8上に、配線形成のための所望のレジ
ストパターン9を形成する。このとき、ヒューズとなる
ヒューズ電極層3上の開口部7内には、後の工程におい
て第2メタル配線層8を残さないため、レジストのパタ
ーンは形成しない。
【0019】この状態で、図4に示すように、開口部7
内のエッチングストッパ層5および第2メタル配線層8
を共にエッチングする。エッチングには、例えば、RI
E法(リアクティブイオンエッチング)を用いる。この
とき、ヒューズとなるヒューズ電極層3上の開口部7内
において、第2メタル配線層8とエッチングストッパ層
5がともに完全にエッチングされてヒューズとなるヒュ
ーズ電極層3の上方の後の工程において開口する領域に
第1および第2メタル配線層5,8が残らないように、
十分なオーバーエッチングを行う。エッチングストッパ
層5とその下層の第1層間絶縁膜4とのエッチング選択
比は大きくとれるため、第1層間絶縁膜4が削れすぎる
ことはない。なお、図4においては、エッチングストッ
パ層5および第2メタル配線層8は、ヒューズ電極層3
の上方の後の工程において開口する領域を外れて一部が
残存している。
【0020】次いで、図5に示すように、上記の第2メ
タル配線層8と第3層メタル配線層との間の絶縁を行う
第3層間絶縁膜10を形成する。これにより、一部が残
存しているエッチングストッパ層5および第2メタル配
線層8は、第3層間絶縁膜10によってオーバコートさ
れる。第3層間絶縁膜10の形成後、第3メタル配線層
の配線パターンを形成する。そして、第3層間絶縁膜1
0上に、第3メタル配線層を覆うようにして、パッシベ
ーション膜11をCVD法によって堆積させる。
【0021】次いで、図6に示すように、ヒューズとな
るヒューズ電極層3上の膜厚が所望の膜厚になるように
ヒューズ開口部12のエッチング行い、ヒューズ開口部
12の底壁がヒューズとなるヒューズ電極層3と所定の
膜厚dとなるように形成する。ヒューズ開口部12をエ
ッチングする際には、第2層間絶縁膜6は無くなってい
るため、従来プロセスよりもヒューズ開口部12のエッ
チング量は少なくて済むので、エッチングレートのばら
つきに起因するヒューズ電極層3上の第1層間絶縁膜4
のエッチング残膜の膜厚dのばらつきもエッチング時間
の短縮化に比例して小さくなる。
【0022】以上のように本実施形態によれば、ヒュー
ズ開口部12のエッチングによる形成時に、第2層間絶
縁膜6が存在しないため、ヒューズとなるヒューズ電極
層3の上に存在する絶縁膜の膜厚の総和を減少させるこ
とができ、ヒューズ電極層3上の層間絶縁膜4の膜厚d
のばらつきを小さくでき、従来において多層配線プロセ
スにおいて困難であったヒューズ上の膜厚の制御が容易
になる。
【0023】第2実施形態 次に、本発明の第2の実施形態について説明する。な
お、本実施形態では、導電層が一のポリシリコン層およ
び3つのアルミニウムの層からなる構造のSRAM(Sta
tic Random Access Memory) に適用した場合について、
図7〜図17を参照して説明する。また、図7〜図17
は、ヒューズとなるヒューズ電極層13aの長手方向に
直交する方向の断面図である。まず、図7に示すよう
に、シリコン基板からなる半導体基板11上にフィール
ド酸化膜12を、例えば、300nmの膜厚で形成す
る。そして、フィールド酸化膜12上にSRAM部分に
ポリシリコンからなるパターニングされた配線層13b
を膜厚200nmで形成し、これと同時に、ヒューズ部
分にヒューズとなるパターニングされたヒューズ電極層
13aを形成する。なお、ヒューズ電極層13aは、図
示しないが、切断されることにより、冗長回路を作動さ
せる電気的接続がなされる。また、配線層13bはトラ
ンジスタのゲート電極となる。
【0024】そして、上記の配線層13bおよびヒュー
ズ電極層13aを覆うように、層間絶縁膜14を形成す
る。層間絶縁膜14は、TEOS(tetraethoxysilane)
をソースとした減圧CVD法によってシリコン酸化膜
を膜厚250nmで堆積させ、このシリコン酸化膜上に
CVD法によってBPSG(Boron-doped Phospho-Silic
ate Glass)膜を600nmの膜厚で堆積させる。この状
態で例えば900°C、10分間の条件でリフローし、
層間絶縁膜14の平坦化を図る。
【0025】次いで、SRAM部分に第1アルミ配線層
15bを、ヒューズ部分側にアルミストッパ層15aを
それぞれパターニングして同時に形成する。第1アルミ
配線層15bおよびアルミストッパ層15aは、層間絶
縁膜14上にアルミニウムを膜厚500nmとなるよう
にスパッタ法で堆積させた後、フォトリソグラフィでレ
ジストパターンを形成し、ドライエッチングで選択的に
アルミニウムを除去し、レジストを剥離することにより
形成する。また、図7に示すように、アルミストッパ層
15aは、ヒューズ電極層13よりも広い幅を有するよ
うに形成する。
【0026】次いで、図8に示すように、ヒューズ部分
とSRAM部分の両方に、層間絶縁膜16を、たとえ
ば、りん系のガスとTEOSとを用いたCVD法によっ
て、膜厚1μmで形成する。層間絶縁膜16は、第1ア
ルミ配線層15bと配線層13bとを絶縁する。
【0027】次いで、図9に示すように、SRAM部分
には、層間絶縁膜16上に第1アルミ配線層15bと後
述する第2アルミ配線層19とを接続するためのコンタ
クトホール17を、フォトリソグラフィによるレジスト
パターンを形成してドライエッチングで選択的に層間絶
縁膜16を除去し、レジストを剥離する。このとき、図
9(a),(c)に示すように、ヒューズ部分およびス
クライブ部分の層間絶縁膜16はエッチングしない。
【0028】次いで、図10に示すように、SRAM部
分に、第2アルミ配線層19を形成する。第2アルミ配
線層19の形成は、層間絶縁膜16上およびコンタクト
ホール17内にアルミニウムを膜厚500nmとなるよ
うにスパッタ法で堆積させた後、この上にフォトリソグ
ラフィでレジストパターンを形成し、ドライエッチング
で選択的にアルミニウムを除去し、その後当該レジスト
を剥離する。
【0029】次いで、図11に示すように、ヒューズ部
分とSRAM部分との両方に、第2アルミ配線層19と
第3アルミ配線層とを絶縁する層間絶縁膜20を形成す
る。層間絶縁膜20は、たとえば、P−TEOSをソー
スとしたCVD法による絶縁膜、TEOS−O3 をソー
スとしたCVD法による絶縁膜およびP−TEOSをソ
ースとしたCVD法による絶縁膜の3層を膜厚2μmと
なるように堆積することによって形成する。
【0030】次いで、図12に示すように、SRAM部
分の層間絶縁膜20に第2および第3アルミ配線層を接
続するためのコンタクトホール21を、層間絶縁膜20
上にフォトリソグラフィによるレジストパターンを形成
してドライエッチングによって選択的に層間絶縁膜20
を除去して形成する。その後に、当該レジストを剥離す
る。なお、このとき、スクライブ部分に形成されている
層間絶縁膜20はエッチングしない。
【0031】次いで、図13に示すように、SRAM部
分に、配線用のパターニングされた第3アルミ配線層2
2を形成する。第3アルミ配線層22は、層間絶縁膜2
0上およびコンタクトホール21内に、アルミニウムを
膜厚500nmとなるようにスパッタ法によって堆積さ
せた後、フォトリソグラフィで所定のレジストパターン
を形成し、ドライエッチングによって選択的に当該アル
ミニウムを除去することにより形成する。その後、当該
レジストを剥離する。
【0032】次いで、図14に示すように、ヒューズ部
分の層間絶縁膜20およびアルミストッパ層15aとを
選択的に除去して開口部24を形成し、これと同時に、
スクライブ部分の層間絶縁膜14,16および20を除
去してスクライブ25を開口する。開口部24および2
5を形成するためには、層間絶縁膜20上にフォトリソ
グラフィ加工技術によって膜厚5μmの厚膜レジスト
(通常は、1〜2μm)からなるレジストパターン23
を形成する。そして、レジストパターン23をマスクと
して、ヒューズ部分の層間絶縁膜16,20、すなわち
アルミストッパ15aまでをドライエッチングによって
選択的に除去する。このとき、同時にスクライブ部分の
層間絶縁膜14,16および20をドライエッチングで
選択的に除去する。つづいて、レジストパターン23を
マスクとして、アルミストッパ15aをドライエッチン
グで選択的に除去する。図に示すように、アルミストッ
パ15aの一部は、層間絶縁層14上に残存する。これ
により、開口部24およびスクライブ25が同時に形成
される。
【0033】次いで、図15に示すように、レジストパ
ターンを除去した後、層間絶縁膜20上のヒューズ部分
(開口部24内も含む)およびSRAM部分全体に、例
えばP−Si34 からなるパッシベーション膜26を
CVD法により850nmの膜厚となるように堆積させ
る。なお、開口部24内の底部に堆積したパッシベーシ
ョン膜26の膜厚は、850nmよりも薄くなる。
【0034】次いで、図16に示すように、ヒューズ部
分とSRAMのパッド部分のパッシベーション膜26を
除去するためのレジストパターン27をフォトリソグラ
フィ加工技術によって形成する。
【0035】次いで、ヒューズ部分とSRAMのパッド
部分のパッシベーション膜26をレジストパターン27
をマスクとして、ドライエッチングによって選択的に除
去する。このとき、図17に示すように、ヒューズ部分
のパッシベーション膜26を除去するとともに、ヒュー
ズ部分のパッシベーション膜26の下層の層間絶縁膜1
4を、ヒューズ電極層13a上の膜厚dが、例えば50
0nmの厚さとなるようにエッチングする。その後、レ
ジストパターンを除去すると、ヒューズとなるヒューズ
電極層13aの上方には、所定の膜厚dの層間絶縁膜1
4を介してヒューズ開口部28が形成されることにな
る。
【0036】以上のように、本実施形態によれば、アル
ミストッパ層15aをアルミニウムで形成することによ
り、アルミストッパ層15aの上層に形成されるシリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜とのエッチング選択比を大きく
とることができ、エッチングをアルミストッパ層15a
で確実に停止させることができ、この結果、ヒューズ電
極層13上の絶縁膜14の膜厚dを所定の厚さに容易に
することができる。また、ヒューズ開口部28と同時に
開口できるので、工程数の増加を防ぐことができる。さ
らに、ヒューズ電極層13にレーザを照射して、ヒュー
ズブローすると、飛び散ったヒューズ導電層13を構成
するポリシリコンおよびアルミストッパ層15aを構成
するアルミニウムがショートを起こす恐れがあるが、残
存した一部のアルミストッパ層15aの除去断面をパッ
シベーション膜26によってオーバコートするため、こ
れを防止することができる。
【0037】なお、本実施形態では、図12および図1
4において説明したように、コンタクトホール21と開
口部24との形成は別工程としたが、これらコンタクト
ホール21および開口部24を同一の工程で形成するこ
とも可能である。すなわち、コンタクトホール21を形
成するためのレジストパターンとともに、開口部24を
形成するためのレジストパターンを層間絶縁膜20上に
形成する。このレジストパターンをマスクとしてドライ
エッチングによって選択的に層間絶縁膜20を除去す
る。層間絶縁膜20は第2アルミ配線層19までエッチ
ングされ、これによりコンタクトホール21が形成され
る。さらに、エッチングの進行に伴って、層間絶縁膜2
0の下の層間絶縁膜16がアルミストッパ層15aまで
選択的にエッチングされ、開口部24が形成される。
【0038】ここで、第2アルミ配線層19上とアルミ
ストッパ層15a上との層間絶縁膜の膜厚は、アルミス
トッパ層15a上のほうが層間絶縁膜16の膜厚分だけ
厚い。このため、第2アルミ配線層19は層間絶縁膜1
6をエッチングする間表面が剥き出し状態となる。しか
しながら、第2アルミ配線層19と層間絶縁膜16との
エッチング選択比は高いため、第2アルミ配線層19は
ほとんど削り取られることはない。
【0039】次いで、コンタクトホール21および開口
部24が形成された状態で、層間絶縁膜20上にアルミ
ニウムを所定の膜厚で堆積させ、この上にフォトリソグ
ラフィでレジストパターンを形成して、アルミニウムを
ドライエッチングで選択的に除去して第3アルミ配線層
22を形成する。このとき、開口部24から表面が剥き
出しのアルミストッパ層15a上にも、第3アルミ配線
層22が堆積しており、同時にアルミストッパ層15a
上に堆積した第3アルミ配線層22およびアルミストッ
パ層15aを選択的に除去する。これにより、図14に
示した状態となる。
【0040】以上ように、コンタクトホール21および
開口部24を同一の工程で形成することにより、ヒュー
ズ部分の開口部24の形成工程を新たに追加する必要が
なくなる。また、第3アルミ配線層22を形成する際
に、同時にアルミストッパ層15aをエッチング除去す
ることができるため、アルミストッパ層15aの除去工
程を新たに追加する必要がなくなる。
【0041】第3実施形態 次に、本発明の第3の実施形態について図18〜図21
を参照して説明する。第2実施形態において、層間絶縁
膜20の平坦化については説明しなかったが、通常、上
記のような配線が多層化された半導体装置の製造プロセ
スにおいては、絶縁膜を平坦化する工程が必要である。
第3の実施形態は、上述したした第2の実施形態の変形
例で基本的には第2の実施形態と同じであるが、第2ア
ルミ配線層19を形成後に、形成される層間絶縁膜20
の平坦化工程を有する。絶縁膜の平坦化技術は、図18
に示すように、例えば、第2アルミ配線層19を加工後
に、P−TEOSを用いたCVD法によって膜厚300
nmになるように絶縁膜30を形成し、この上にO3
EOS−NSGを用いたCVD法によって膜厚700n
mになるように絶縁膜31を堆積させる。このとき、図
18からわかるように、第2アルミ配線層19が存在し
ない領域は、平坦性が悪化する。
【0042】このため、図19に示すように、絶縁膜3
1の所定の位置にパターニングされたダミーのフォトレ
ジスト32を形成し、このダミーのフォトレジスト32
を覆うようにフォトレジスト32とは異なるフォトレジ
スト33を形成する。
【0043】そして、フォトレジスト33をドライエッ
チングによってエッチバックし、続いて、O3 TEOS
−NSGを用いたCVD法によって形成された絶縁膜3
1をエッチバックすると、図20に示す状態となる。
【0044】図20に示す状態において、残存している
ダミーのフォトレジスト32および他のフォトレジスト
33を除去することにより、図21に示すように、各ア
ルミ配線層19間には、ダミーの絶縁膜31が形成さ
れ、第2および第3アルミ配線層間の層間絶縁膜が平坦
化される。
【0045】このように、第2アルミ配線層19の存在
しない場所では、ダミーの絶縁膜31が形成されて平坦
化されるが、ヒューズとなるヒューズ電極層13bの上
方には、第2および第3アルミ配線層を開口して形成す
るため、上記の層間絶縁膜の平坦化を行う必要がない。
したがって、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方
法に、第2および第3アルミ配線層間の層間絶縁膜の平
坦化工程が加わっても、ヒューズとなるヒューズ電極層
13bの上方にダミーの絶縁膜31を形成する必要がな
く、ヒューズ電極層13bの上の絶縁膜をエッチングす
るための時間が増加することがない。
【0046】第4実施形態 以下、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造
方法について、図22〜図24を参照して説明する。こ
こで、従来の半導体装置のヒューズ部の形成方法の一例
を図26に示す。図26において、半導体基板上に形成
されたフィールド酸化膜201上には、ゲート酸化膜2
02が形成され、ゲート酸化膜202上には、ヒューズ
電極層203が形成され、さらに、ヒューズ電極層20
3を覆うように層間絶縁膜204が形成されている。ヒ
ューズ電極層203上に、ヒューズ電極層203を溶断
する、例えばレーザビームのための開口部206が形成
されている。
【0047】図26に示す構造の製造工程は、フィール
ド酸化膜201上にゲート酸化膜202を例えば熱酸化
によって形成する。その上にヒューズ電極層203を例
えば、ポリシリコンで形成する。その上に、酸化シリコ
ンからなる層間絶縁膜204を、例えばCVD法によっ
て形成し、レジスト205を、例えばライン幅5μm×
10μmの大きさで、層間絶縁膜204上にパターニン
グする。パターニングされたレジスト205をマスクと
して異方性エッチングにより、残存する層間絶縁膜20
4の膜厚dが所定となるように、層間絶縁膜204の途
中でエッチングを止め、開口部206の加工を行う。
【0048】開口部206の加工には、例えば、図24
に示すような、平行平板型ドライエッチング装置60を
用いることができる。平行平板型ドライエッチング装置
60は、印加電極61および接地電極62からなる平行
平板型電極を備え、印加電極61に高周波を印加し、接
地電極62を接地電位とし、接地電極62上に半導体基
板71を置き、反応室65内にエッチングガスを導入し
てエッチングを行う。
【0049】図26の構造において、開口部206の加
工は、例えば、反応室65内の圧力を33.33Pa、
印加電圧パワーを800W、エッチングガスとして、例
えばCF4 :20sccm,CHF3 :20sccm,Ar:2
00sccm、反応室65内の温度を例えば−10°Cの条
件でエッチングを行うと、エッチング速度が700nm
/分であり、均一性が15. 5%である。層間絶縁膜2
04に開口部206を加工する場合、レーザー照射によ
ってヒューズ電極層を確実に溶断することを考慮する
と、ヒューズ電極層203の上に層間絶縁膜202の膜
厚dを200nm〜1200nmの範囲で残す必要があ
る。これよりも厚く残るとレーザーでの加工が困難であ
り、薄くなると頂上ヒューズ開口部からの水分の混入な
どによってデバイス信頼性が悪化するおそれがあるため
である。
【0050】現状のデバイスは高速化、高集積化を求め
られており、このために多くの配線層を使用するように
なっており、ヒューズ電極層203の上の層間絶縁膜の
総和は、例えば、2μm〜4μmの厚さになっている。
このような厚い絶縁膜をエッチングして、ヒューズ電極
層203の上の層間絶縁膜202の膜厚dを200nm
〜1200nmの範囲で残すように加工することはエッ
チングのばらつき、CVDのばらつきを考えると非常に
困難である。上記した従来条件で、層間絶縁膜202の
膜厚が4μmで、膜厚dが70nmの厚さで残存するよ
うにエッチングを行った場合、エッチングのばらつきに
よって薄い部分では20.5nmとなり、厚い部分では
119.5nmとなった。CVDのばらつきが全くない
場合でも、上記した200nm〜1200nmの許容値
を満たしていない。また、エッチング時間は282秒と
長時間を要し、レジスト205の変質が生じた。
【0051】そこで、本実施形態では、上記のような不
具合を防止して、ヒューズ電極層上の絶縁膜の膜厚を良
好に制御するために、以下のような製造工程によってヒ
ューズ部の加工を行う。まず、図22に示すように、半
導体基板51上にゲート酸化膜52を、例えば熱酸化に
よって形成する。次いで、ゲート酸化膜52の上に、ヒ
ューズ電極層53を、例えば、ポリシリコンによってパ
ターニンして形成する。ヒューズ電極層53の上に、例
えば酸化シリコン(SiO2 )からなる層間絶縁層54
を、例えばCVD法によって形成する。ここで、窒化シ
リコン(SiN)からなるエッチングストッパ層55
を、例えば減圧CVD法によって形成する。エッチング
ストッパ層55は、ヒューズ電極層53上方の70nm
の位置に、膜厚50nmとなるように形成する。このエ
ッチングストッパ層55上に、酸化シリコンからなる層
間絶縁層56を、例えばCVD法によって形成する。次
いで、レジストパターン57を、例えばライン幅5μm
×10μmの大きさで層間絶縁層56上に形成する。
【0052】ここで、例えば、上記した平行平板型ドラ
イエッチング装置60を用いて、パターニングされたレ
ジストパターン57をマスクとして、異方性エッチング
を行い、エッチングストッパ層55でエッチングを止
め、図23に示すように開口部58の加工を行う。
【0053】このときのエッチング条件としては、反応
室60内の圧力を5.3Pa、印加電圧パワーを140
0W、エッチングガスを、例えば、式C4 8 で表せる
化合物ガス:20sccm、添加ガスとしてCO(一酸化炭
素ガス):300sccm、Ar(アルゴンガス):400
sccm、反応室60内の温度を例えば40°Cとして行っ
た。この結果、エッチング速度が500nm/分、均一
性が3. 1%となり、また、窒化シリコンからなるエッ
チングストッパ層55に対するエッチング選択比が10
0、対レジストとのエッチング選択比を35とすること
ができた。なお、従来において用いていたエッチングガ
ス、例えばCF4 ,CHF3 ,Arの場合には、窒化シ
リコンからなるエッチングストッパ層55に対するエッ
チング選択比は、2程度としかすることができず、エッ
チングストッパ層55で確実にエッチングを停止させる
ことはできない。
【0054】以上の結果、エッチングガスの主ガスとし
て、主ガスC4 8 を20sccm、添加ガスCOを300
sccmおよびArを400sccmの量でエッチングを行うこ
とにより、炭素系のポリマーの形成を多くでき、ヒュー
ズ電極層53上の絶縁膜56のエッチングを均一に行う
ことができ、エッチングストッパ層55で確実にエッチ
ングを停止させることができた。さらに、エッチング時
に発生するレジスト57の変質の発生も全くなかった。
【0055】以上のように本実施形態によれば、ヒュー
ズ電極層53上の層間絶縁層の途中に窒化シリコンから
なるエッチングストッパ層55を成膜し、エッチングガ
スの主ガスをC4 8 をとし、添加ガスとしてCOガス
を用いることで、エッチング選択比を非常に大きくとる
ことができ、エッチングストッパ層55でエッチングを
確実にストップさせることができ、ヒューズ電極層53
上の絶縁膜の膜厚dを安定化させることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、ヒューズ開口部のエッ
チング時のエッチング対象膜の膜厚ばらつき、およびエ
ッチングレートのばらつきに起因するエッチング残膜の
ばらつきをともに小さくできるため、特別な工程を追加
することなくヒューズ上の層間膜厚の制御性を向上させ
ることができる。また、本発明によれば、ヒューズ部分
の層間絶縁膜を一度アルミストッパ層の上方まで選択的
に除去した後、アルミストッパ層も選択的に除去するた
め、ヒューズ上の層間絶縁膜の膜厚を均一に制御でき
る。また、本発明は、ヒューズ部上の酸化シリコンから
なるシリコン層間絶縁膜の途中に窒化シリコン膜を成膜
し、エッチングガスの主ガスを式C4 8 からなる化合
物ガスを主ガスとし、添加ガスにCOガスを用いること
で、酸化シリコンと窒化シリコンのエッチング選択比を
非常に大きくとることができ、窒化シリコン膜で確実に
エッチングをストップさせることができ、ヒューズ上の
絶縁膜の膜厚を安定して管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の製造工程を説明するための要部断面図である。
【図2】図1に続く製造工程を説明するための要部断面
図である。
【図3】図2に続く製造工程を説明するための要部断面
図である。
【図4】図3に続く製造工程を説明するための要部断面
図である。
【図5】図4に続く製造工程を説明するための要部断面
図である。
【図6】図5に続く製造工程を説明するための要部断面
図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の製造工程を説明するための要部断面図である。
【図8】図7に続く製造工程を説明するための要部断面
図である。
【図9】図8に続く製造工程を説明するための要部断面
図である。
【図10】図9に続く製造工程を説明するための要部断
面図である。
【図11】図10に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図12】図11に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図13】図12に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図14】図13に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図15】図14に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図16】図15に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図17】図16に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図18】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
製造方法の製造工程を説明するための要部断面図であ
る。
【図19】図18に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図20】図19に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図21】図20に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図22】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の
製造方法の製造工程を説明するための要部断面図であ
る。
【図23】図22に続く製造工程を説明するための要部
断面図である。
【図24】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の
製造方法に用いるエッチング装置の構成例を示す説明図
である。
【図25】冗長回路を有し、かつ層間絶縁膜が多層化さ
れた半導体装置のヒューズ周辺の概略構造の一例を示す
断面図である。
【図26】半導体装置のヒューズ周辺の概略構造の他の
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…絶縁膜、3…ヒューズ電極層、4
…層間絶縁層、5…エッチングストッパ層、6…第2層
間絶縁膜、7…開口部、8…第2導電層、9…レジス
ト。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒューズの溶断除去によって不良回路を予
    備回路に置換可能な冗長回路を有する半導体装置の製造
    方法であって、 半導体基板上に少なくとも絶縁層を介して導電層からな
    るヒューズ電極層をパターニングして形成する工程と、 前記ヒューズ電極層上に第1の絶縁層を形成する工程
    と、 前記第1の絶縁層上に第1の導電層と同時にエッチング
    ストッパ層を前記ヒューズ電極層を覆うようにパターニ
    ングして形成する工程と、 前記第1の導電層および前記エッチングストッパ層上に
    前記エッチングストッパ層と被エッチング特性の異なる
    第2の絶縁層を形成する工程と、 前記ヒューズ電極層の上方に位置する前記第2の絶縁層
    を前記エッチングストッパ層の少なくとも一部表面が露
    出するように所定の範囲でエッチングして第1の開口部
    を形成する工程と、 前記第2の絶縁層上に第2の導電層を積層する工程と、 前記第1の開口部内に積層された前記エッチングストッ
    パ層および前記第2の導電層をエッチングして同時に除
    去する工程と、 前記ヒューズ電極層上の前記第1の絶縁層およびその後
    の工程において当該第1の絶縁層上に積層され得る絶縁
    層を前記ヒューズ電極層上に前記第1の絶縁層が所定の
    膜厚で残存するようにエッチングして第2の開口部を形
    成する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記エッチングストッパ層および前記第2
    の導電層を同じ材料で形成する請求項1に記載の半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第1の開口部の開口面積を前記第2の
    開口部の開口面積よりも広く形成する請求項1に記載の
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】ヒューズの溶断除去によって不良回路を予
    備回路に置換可能な冗長回路を有する半導体装置の製造
    方法であって、 半導体基板上に少なくとも絶縁層を介して第1の導電層
    と同時にヒューズ電極層をパターニングして形成する工
    程と、 前記第1の導電層および前記ヒューズ電極層上に第1の
    絶縁層を形成する工程と、 前記第1の絶縁層上にアルミニウムからなる第2の導電
    層を形成すると同時に前記ヒューズ電極層の上方の前記
    第1の絶縁層上に第1の絶縁層と被エッチング特性の異
    なるアルミニウムからなるエッチングストッパ層を形成
    する工程と、 前記第2の導電層および前記エッチングストッパ層を覆
    うように、前記エッチングストッパ層と被エッチング特
    性の異なる材料からなる第2の絶縁層を形成する工程
    と、 前記エッチングストッパ層上の前記第2の絶縁層の前記
    エッチングストッパ層よりも狭い領域を前記エッチング
    ストッパ層の一部が露出するまでエッチングして第1の
    開口部を形成する工程と、 前記第1の開口部を通じて、前記エッチングストッパ層
    の露出部分を前記第1の絶縁層が露出するまでエッチン
    グする工程と、 前記第1の開口部内の前記第1の絶縁層を前記第1の開
    口部より狭い範囲でかつ前記ヒューズ電極層上に前記第
    1の絶縁層が所定の膜厚で残存するようにエッチングし
    て第2の開口部を形成する工程とを有する半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】前記第2の絶縁層を形成する工程の後に、 前記第2の絶縁層上にアルミニウムからなる第3の導電
    層をパターニングして形成する工程と、 前記第2の絶縁層上に前記第3の導電層を覆うように第
    3の絶縁層を形成する工程と、 前記第3の導電層と外部配線層とを接続するためのコン
    タクトホールを前記第3の絶縁層をエッチングして形成
    すると同時に前記第1の開口部を前記第2および第3の
    絶縁層をエッチングして形成する工程とをさらに有する
    請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記エッチングストッパのエッチングは、
    異方性エッチングである請求項4に記載の半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】前記エッチングストッパ層をエッチングし
    た後に、前記第1の開口部の側壁面および底面を覆うよ
    うに第3の絶縁層を形成して、前記エッチングストッパ
    層のエッチングによる除去断面を覆う工程をさらに有
    し、 その後に、前記第1および第3の絶縁層をエッチングし
    て第2の開口部を形成する請求項4に記載の半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第2の開口部をエッチングにより形成
    する際に、前記半導体基板上に形成される各チップを分
    割するためのスクライブライン上に積層された各絶縁膜
    を同時にエッチングして開口する請求項4に記載の半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第2の絶縁層を形成する工程の後、前
    記第2の絶縁層上の前記第2の導電層の各々の間にダミ
    ーの絶縁層を形成して当該第2の絶縁層を平坦化する工
    程をさらに有し、 前記ヒューズ電極層の上方の前記第2の絶縁層には、前
    記第2の絶縁層を平坦化するためのダミーの絶縁層を形
    成しない請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】ヒューズの溶断除去によって不良回路を
    予備回路に置換可能な冗長回路を有し有する半導体装置
    の製造方法であって、 半導体基板上に少なくとも絶縁層を介してヒューズ電極
    層を形成する工程と、 パターニングされた前記ヒューズ電極層上に第1の絶縁
    層を形成する工程と、 前記第1の絶縁層上に窒化シリコンからなるエッチング
    ストッパ層を形成する工程と、 前記エッチングストッパ層を覆うように第2の絶縁層を
    形成する工程と、 前記ヒューズ電極層の上方に開口部を形成するためのレ
    ジストパターンを前記第2の絶縁層上に形成する工程
    と、 前記レジストパターンをマスクとして、エッチングガス
    の主ガスとして、式C48 で表される化合物からなる
    ガスおよび添加ガスとして一酸化炭素ガスを少なくとも
    用いて前記第2の絶縁層を前記エッチングストッパ層が
    露出するまでドライエッチングし、前記開口部を形成す
    る工程とを有する半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記第2の絶縁層を酸化シリコンによっ
    て形成する請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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