JP2013154543A - 金型装置及び成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体又は容器本体の凸部を形成する発泡性合成樹脂粒子の融着を良好に行うことができる金型装置及び成形方法を提供する。
【解決手段】1組の成形型2,3を閉じることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂粒子を充填し、成形空間S内に充填された発泡性合成樹脂粒子を蒸気により加熱することによって、蓋体と容器本体との凹凸嵌合する嵌合面から突出する凸部を有する蓋体又は容器本体を成形するための金型装置であって、成形型2,3の、凸部の突出側の端面を形成する部位に、蒸気孔が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、1組の成形型を閉じることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂粒子を充填し、前記成形空間内に充填された発泡性合成樹脂粒子を蒸気により加熱して発泡成形することにより、凹凸嵌合する蓋体と容器本体との嵌合面から突出する凸部を有する蓋体又は容器本体を成形するための金型装置及び成形方法に関する。
従来から、上記構成の金型装置により蓋体又は容器本体を得るには、まず、1組の成形型を合わせることにより、両成形型間に形成される成形空間に、発泡性合成樹脂粒子を充填する。次に、各成形型の後側を覆うように備えた蒸気室に蒸気を供給して成形型を温めることによって、発泡性合成樹脂粒子を加熱して発泡成形する。その後、蒸気室内に冷却水を供給することにより成形型を冷却し、両成形型を開放して成形された蓋体又は容器本体を成形型の外部に取り出す。
このような蓋体又は容器本体を成形するための成形型には、蒸気を成形空間内に供給するための蒸気孔が形成されている。具体的には、各成形型は、金型開閉方向で対向する略矩形状の壁部及び該壁部の4辺から延びる4つの側壁部を有し、それら壁部及び4つの側壁部には、多数の蒸気孔が形成されている。これらの蒸気孔によって、成形型内の発泡性合成樹脂粒子の融着を十分かつ効率良く行うことができる(例えば特許文献1参照)。
特開2008−120021号公報(図4参照)
ところで、上記蓋体及び容器本体にあっては、互いに凹凸嵌合して閉蓋状態となるものがある。具体的には、蓋体に、両者を凹凸嵌合するための凹部が形成され、容器本体に蓋体との嵌合面から突出して蓋体の凹部に嵌合する凸部が形成される。
ところが、上記特許文献1では、成形型の壁部及び4つの側壁部には蒸気孔が形成されているため、容器本体の壁部及び4つの側壁部は、蒸気孔を通して発泡性合成樹脂粒子の良好な融着を行うことができるものの、成形型における凸部を形成する部位には、蒸気孔が形成されていないため、成形型の温度上昇によって発泡性合成樹脂の融着が行われるものの、十分なものではなく、次のような不都合がある。
上記凸部は、容器本体の側壁部の厚みよりも薄いため、強度が側壁部に比べて弱くなる。そのため、容器本体と蓋体との嵌合及び嵌合解除が頻繁に行われると、凸部を破損しやすい。特に、上記のように凸部を形成する発泡性合成樹脂粒子が成形型の温度上昇による加熱で融着される構成では、その融着を十分に行うことができない。その結果、凸部の強度が非常に弱くなり、凸部の破損が起こり易くなるという不都合がある。因みに、成形型の加熱温度を設定温度よりも高くすることが考えられるが、側壁部の厚みよりも薄い凸部が必要以上に加熱されることから、凸部の変形を招き易いという不都合があり、実施し難いものであった。
また、成形型の側壁部における凸部を形成する部位である凸部側端(上端)に出来るだけ近い部位に蒸気孔を形成することによって、凸部を形成する発泡性合成樹脂粒子に横側方から蒸気を吹き付けて発泡性合成樹脂粒子の融着を良好に行うことが考えられるが、凸部側端(上端)に出来るだけ近い部位に蒸気孔を形成すると、成形型自体の強度が弱くなってしまい、実際には、実施し難いものであった。
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、蓋体又は容器本体の凸部を形成する発泡性合成樹脂粒子の融着を良好に行うことができる金型装置及び成形方法を提供することを課題とする。
本発明の金型装置は、前述の課題解決のために、1組の成形型を閉じることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂粒子を充填し、前記成形空間内に充填された発泡性合成樹脂粒子を蒸気により加熱することによって、蓋体と容器本体との凹凸嵌合する嵌合面から突出する凸部を有する蓋体又は容器本体を成形するための金型装置であって、前記成形型の、前記凸部の突出側の端面を形成する部位に、蒸気孔が形成されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、成形型の、凸部の突出側の端面を形成する部位に、蒸気孔を設けることによって、凸部を形成する発泡性合成樹脂粒子を前記蒸気孔からの蒸気により集中的に加熱して発泡性合成樹脂粒子同士の融着を良好に行うことができる。
また、本発明の金型装置において、前記凸部は、蓋体又は容器本体の周方向に沿って連続する環状に形成され、前記蒸気孔は、該環状の凸部に対応するように前記成形型の周方向に沿って間隔を置いて複数形成されていてもよい。
上記構成にしておけば、周方向に沿って間隔を置いて複数形成された蒸気孔から蒸気を凸部に吹き付けることで、凸部を集中的に加熱することができる。よって、凸部全体を加熱する構成の場合に発生する過剰な加熱による凸部の変形を抑えることができる。
また、本発明の発泡体成形方法は、1組の成形型を閉じることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂粒子を充填し、前記成形空間内に充填された発泡性合成樹脂粒子を蒸気により加熱することによって、蓋体と容器本体との凹凸嵌合する嵌合面から突出する凸部を有する蓋体又は容器本体を成形する成形方法であって、前記蒸気により加熱する際に、前記凸部の突出側の端面に対応した位置から前記成形空間内に蒸気を吹き込む構成であってもよい。
上記構成にしておけば、凸部の突出側の端面に、対応した位置から前記成形空間内に蒸気を吹き込むことによって、凸部を形成する発泡性合成樹脂粒子を集中的に加熱して発泡性合成樹脂粒子同士の融着を良好に行うことができる。
本発明の金型装置によれば、成形型の、凸部の突出側の端面を形成する部位に、蒸気孔を設けることによって、凸部の突出側の端面を形成する部位に、蒸気を吹き付けて、容器本体又は蓋体の凸部を形成する発泡性合成樹脂粒子を集中的に加熱して発泡性合成樹脂粒子同士の融着を良好に行うことができる。また、本発明の発泡体成形方法によれば、凸部の突出側の端面に、対応した位置から前記成形空間内に蒸気を吹き込むことによって、凸部を形成する発泡性合成樹脂粒子を集中的に加熱して発泡性合成樹脂粒子同士の融着を良好に行うことができる。
本発明に係る金型装置であって、1組の成形型を閉じた状態の要部の縦断側面図である。 図1で示した一方(雌型)の成形型であって、5個の成形型の正面図である。 図1で示した他方(雄型)の成形型であって、5個の成形型のうちの2個を取り外した成形型の正面図である。 (a)は図3で示した1個の雄型の成形型の拡大正面図、(b)は図4におけるI−I線断面図である。 (a),(b),(c)は成形型に嵌め込まれるコアベントの斜視図である。 本発明に係る金型装置により成形された容器本体の右側半分を断面にした正面図である。 本発明に係る金型装置により成形された容器本体の平面図である。 容器本体の長辺側の一方の側壁部を短辺方向で切断した凸部を示す要部の断面図である。 図6及び図7で示した容器本体に蓋を装着した状態を示す容器の右側半分を断面にした正面図である。 従来の成形型で成形された容器本体の平面図である。 本発明に係る金型装置により成形された容器本体の長辺側の左右の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられる部位で切断したサンプルを撮影した写真サンプルを示し、図7のA−A線における部位で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 同容器本体の図7のB−B線における部位で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図11の凸部の下側の写真サンプルである。 図12の凸部の下側の写真サンプルである。 同容器本体の長辺側の左右側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられていない部位で切断したサンプルを撮影した写真サンプルを示し、図7の長辺側において隣り合う凹部間H1の任意の第1の箇所で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図7の長辺側において隣り合う凹部間H1の任意の第2の箇所で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図15の凸部の下側の写真のサンプルである。 図16の凸部の下側の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられる部位で切断したサンプルを撮影した写真サンプルを示し、図7のD−D線における部位で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図7のE−E線における部位で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図19の凸部の下側の写真サンプルである。 図20の凸部の下側の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられていない部位で切断したサンプルを撮影した写真サンプルを示し、図7の短辺側において隣り合う凹部間H2の任意の第1の箇所で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図7の短辺側において隣り合う凹部間H2の任意の第2の箇所で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図23の凸部の下側の写真サンプルである。 図24の凸部の下側の写真サンプルである。 従来の金型装置により成形された容器本体の長辺側の左右の側壁部を切断したサンプルを撮影した写真サンプルを示し、図10のA1−A1線における部位で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図7のA2−A2線における部位で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図27の凸部の下側の写真サンプルである。 図28の凸部の下側の写真サンプルである。 従来の金型装置により成形された容器本体の短辺側の左右の側壁部を切断したサンプルを撮影した写真サンプルを示し、(a1)は、図10のC1−C1線における部位で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図10のC2−C2線における部位で切断したサンプルの凸部の上側の写真サンプルである。 図31の凸部の下側の写真サンプルである。 図32の凸部の下側の写真サンプルである。 本発明に係る金型装置により成形された容器本体の長辺側の左右の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられる部位(図7のA−A線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の長辺側の左右の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられる部位(図7のB−B線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の長辺側の左右の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられる部位(図7のC−C線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の長辺側の左右の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられていない部位、つまり図7の長辺側において隣り合う凹部間H1の任意の第1の箇所で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の長辺側の左右の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられていない部位、つまり図7の長辺側において隣り合う凹部間H1の任意の第2の箇所で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の長辺側の左右の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられていない部位、つまり図7の長辺側において隣り合う凹部間H1の任意の第3の箇所で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられる部位(図7のD−D線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられる部位(図7のE−E線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられる部位(図7のF−F線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられていない部位、つまり図7の短辺側において隣り合う凹部間H2の任意の第1の箇所で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられていない部位、つまり図7の短辺側において隣り合う凹部間H2の任意の第2の箇所で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部の凸部に蒸気が吹き付けられていない部位、つまり図7の短辺側において隣り合う凹部間H2の任意の第3の箇所で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 従来の金型装置により成形された容器本体の長辺側の左右の側壁部を(図10のA1−A1線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の長辺側の左右の側壁部を(図10のA2−A2線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の長辺側の左右の側壁部を(図10のA3−A3線)で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 従来の金型装置により成形された容器本体の短辺側の前後の側壁部を図10のC1−C1線における部位で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部を図10のC2−C2線における部位で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。 同容器本体の短辺側の前後の側壁部を図10のC3−C3線における部位で切断したサンプルの凸部の写真サンプルである。
以下、本発明に係る金型装置の一実施形態について、図面を参酌しつつ説明する。
図1は、図6及び図7に示す発泡成形体である容器本体10を成形するための金型装置1を示している。この金型装置1は、左右一対(1組)の金型2,3を備える。左側の金型2は、金属製で雌型に構成されている。また、右側の金型3は、金属製で雄型に構成されている。これら左右一対の金型2,3を水平方向で移動接近させて合わせることによって、容器本体10を成形するための成形空間Sが形成される。図1に示す金型装置1は、1組の金型2,3を左右方向(水平方向)に開閉させる横型の金型装置である。
雌型の金型2は、図1及び図2に示すように、5個の金属製の成形型21が金属製の取付プレート22に取り付けられ、複数の金属製のサポート部材23を介して金属製のバックプレート24に固定されて構成されている。前記取付プレート22とバックプレート24とを、正面視が矩形状の環状枠体でなるフレーム25で連結することにより、雌型の金型2を覆う蒸気室26を形成している。また、フレーム25には、蒸気室26へ蒸気を供給するための蒸気供給管27が接続されている。
雄型の金型3は、図1、図3及び図4(a),(b)に示すように、5個の金属製の成形型31(図3では3個のみ示している)が金属製の取付プレート32に取り付けられ、複数の金属製のサポート部材33を介して金属製のバックプレート34に固定されて構成されている。雌型の金型2の5個の成形型21と雄型の金型3の5個の成形型31とを合わせることで5個の成形空間S(図1では一個のみ示している)が形成され、一回の成形で5個の容器本体10を成形することができる。前記取付プレート32とバックプレート34とを、正面視が矩形状の環状枠体でなるフレーム35で連結することにより、雄型の金型3を覆う蒸気室36を形成している。また、フレーム35には、蒸気室36へ蒸気を供給するための蒸気供給管37が接続されている。尚、金型2,3の取付プレート22,32側を前側とし、金型開閉方向で取付プレート22,32から離れる側を後側とする。
雌型の金型2を構成する5個の成形型21のうちの2個の成形型21は、取付プレート22の上側に配置され、残りの3個の成形型21は、取付プレート22の下側に配置されている。これら5個の成形型21のそれぞれは、同一形状に構成され、前側(図1では右側)が開口された箱状(直方体状)の本体部211と、この本体部211の開口端から径方向外方側に延びる環状の鍔部212とを備えている。そして、上側に配置された2個の成形型21は、上下方向の長さよりも横方向の長さが長くなる横長状に配置され、下側に配置された3個の成形型21は、横方向の長さよりも上下方向の長さが長くなる縦長状に配置されている。
また、雄型の金型3を構成する5個の成形型31のうちの2個の成形型31は、取付プレート32の上側に配置され、残りの3個の成形型31は、取付プレート32の下側に配置されている。これら5個の成形型31のそれぞれは、同一形状に構成され、前側(図1では右側)が開口された箱状(直方体状)の本体部311と、この本体部311の開口端から径方向外方側に延びるように取り付けられた環状部312とを備えている。この環状部312には、容器本体10の凸部10A(図7参照)を形成するための環状凹部312Sが形成されている。この環状凹部312Sは、取付プレート32側ほど凸側に突出する湾曲面に構成されている。そして、上側に配置された2個の成形型31は、上下方向の長さよりも横方向の長さが長くなる横長状に配置され、下側に配置された3個の成形型31は、横方向の長さよりも上下方向の長さが長くなる縦長状に配置されている。
雌型の金型2は、固定部(図示せず)に固定された固定型に構成され、雄型の金型3は、水平方向に移動できる可動型に構成され、雌型の金型2に対して雄型の金型3を接近させた成形位置と、成形後に雌型の金型2に対して雄型の金型3を離間させて成形品(容器本体10)を取り出す取出位置とに位置変更可能になっている。
固定側の雌型の金型2の本体部211は、後側に位置する長方形状の壁部211Aと、壁部211Aの4辺から前側に延びる4つの側壁部211B,211C,211D,211Eとを備えている。
可動側の雄型の金型3の本体部311は、前記雌型の金型2の本体部211よりも一回り小さく形成され、その大きさは、成形する容器本体10の厚みによって設定される。そして、本体部311は、後側に位置する長方形状の壁部311Aと、壁部311Aの4辺から前側に延びる4つの側壁部311B,311C,311D,311Eとを備える。
図1及び図2に示すように、固定側の雌型の金型2には、間隔を置いて多数の貫通孔21A(直径約10mmであり、発泡体によって4mmから15mmの範囲に設定される)が形成され、それら貫通孔21Aにコアベント12が嵌め込まれている。また、図1、図3及び図4(a),(b)に示すように、可動側の雄型の金型3にも、雌型の金型2と同様に、間隔を置いて多数の貫通孔31A(直径約10mmであり、発泡体によって4mmから15mmの範囲に設定される)が形成され、それら貫通孔21Aにコアベント12が嵌め込まれている。このコアベント12は、図5(a)に示すように、一端(図では下端)が円板部12Bにより閉じられた円筒状体からなり、その円板部12Bに多数の蒸気孔12Aが形成されたキリ孔タイプのものや、図5(b)に示すように、円板部12Bに多数の蒸気孔を構成するスリット12Sが平行に形成されたスリットタイプのものがある。これらコアベント12のキリ孔12Aやスリット12Sからなる蒸気孔を通して加熱工程で供給される蒸気を成形空間S内に取り入れて発泡性合成樹脂粒子を加熱膨張させて互いに熱融着させる。ここでは、スリットタイプのコアベント12を用いている。スリット12Sは、0.2〜0.5mm幅に構成され、3本から6本のスリット12S(図では6本)を形成する。尚、スリット12S間のピッチは、20mm〜35mmにすることが好ましい。また、キリ孔12Aは、0.5〜1.0mm径のものを10個〜20個形成する。
また、図1に示すように、可動側の雄型の金型3の、容器本体10の嵌合面から突出する凸部10Aの突出側の端面10a(図7〜図8参照)を形成する部位、つまり前記環状部312に、貫通孔312Aを設け、この貫通孔312Aに蒸気孔を構成するスリットタイプの凸部10A用のコアベント13が嵌め込まれている。
前記環状部312に設けた貫通孔312Aの大きさは、雌型の金型2及び雄型の金型3に設けた貫通孔21A及び31Aよりも小さく設定されている。このことから、コアベント13の大きさも、雌型の金型2及び雄型の金型3に嵌め込まれたコアベント12の大きさよりも一回り小さなものに構成されている。具体的には、環状部312に設けた貫通孔312Aの直径が、約5mmに設定され、この大きさの貫通孔312Aに嵌め込むことができる大きさのコアベント13が用いられる。また、コアベント13は、前記コアベント12と同様に、一端(図では下端)が円板部13Bにより閉じられた円筒状体からなっている。前記円板部13Bには、3本のスリット13tが間隔を置いて平行に形成されており、前記コアベント12の6本のスリット12Sの半分の本数になっている。コアベント13のスリット13tは、0.1〜0.5mm(数値を適当に入れましたので、ご確認ください。)幅に構成され、またスリット13t間のピッチは、10mm〜40mmにすることが好ましい。
しかも、前記環状部312に設けた貫通孔312Aの直径の大きさKを凸部10Aの厚みD(図1及び図7参照)よりも小さくすることによって、コアベント13からの蒸気で凸部10Aを形成する発泡性合成樹脂粒子が過剰に加熱されることがなく、発泡性合成樹脂粒子同士を良好に融着することができる。
貫通孔312Aは、環状の凸部10Aに対応するように、環状部312の周方向に沿って任意の間隔(10mmから30mmの間の任意の間隔であるが、所定間隔でもよい)を置いて多数形成されている。図8に示すように、凸部10Aは、上方に凸となる湾曲面を有するキノコ形状に構成され、蒸気が3本のスリット13tから凸部10Aの突出端(上端)に吹き付けられることによって、図7及び図8に示すように、容器本体10の凸部10Aの突出端面(上端面)10aのコアベント13に対応する部位に、凹んだ凹部(コアベント跡)10bが形成される。この凹部10bは、コアベント13のスリット13tが形成されていない部位に、略平坦面となる複数(図7及び図8の拡大図では4つ)の平坦部10cが形成され、コアベント13のスリット13tに対応する部位、つまり平坦部10c,10c同士間に、上方へ突出し長辺方向に沿う複数(図7及び図8の拡大図では3つ)の凸条10eが形成されて構成される。凸条10eの上端面は、凸部10Aの突出端面(上端面)10aよりも低い位置になっている。
このように環状部312に多数のコアベント13が間隔を置いて嵌め込まれていることから、成形時において容器本体10の凸部10Aを形成する発泡性合成樹脂粒子を加熱して発泡性合成樹脂粒子同士の融着を良好に行うことができ、成形された容器本体10の凸部10Aの強度(耐久性)を高めることができる。尚、コアベント13の間隔を小さくして多くのコアベント13を配置する方が発泡性合成樹脂粒子同士の融着をより一層良好に行うことができる。
また、図2に示すように、固定側の雌型の金型2の各壁部211Aには、その四隅のコーナー部と中心の1箇所の合計5箇所に、成形された容器本体10を取り出すためのエジェクトピンの取付孔2A,2B,2C,2D,2Eが形成されている。
更に、固定側の雌型の金型2の上側に配置された2個の横長状の成形型21の壁部211Aのそれぞれには、3つの円形の充填孔2a,2b,2cを備えるとともに、下側に配置された3個の縦長状の成形型21の壁部211Aのそれぞれには、上側の成形型21と同様に、3つの円形の充填孔2d,2e,2fを備えている。
前記構成の金型により容器本体10を成形する過程について説明する。まず、可動型である雄型の金型3を、固定型である雌型の金型2側へ移動させて成形空間Sを形成する(図1参照)。続いて、雌型の金型2の3つの充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fを介して成形空間S内に、図示していないフィラーから配管を介して発泡性合成樹脂粒子を充填する。充填が完了後、充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fを閉じるシャッター(図示せず)を閉塞させて加熱工程に移る。加熱工程では、蒸気供給管27,37から蒸気室26,36に蒸気が供給されることによりコアベント12,13を通して金型2,3内にも蒸気が入り込んで、容器本体10を形成する発泡性合成樹脂粒子は勿論のこと、容器本体10の凸部10Aを形成する発泡性合成樹脂粒子をも加熱して発泡性合成樹脂粒子同士の融着を容器全体で良好に行うことができる。加熱後は、冷却を行ってから、雄型の金型3を雌型の金型2に対して離間移動させるとともに雌型の金型2の5個のエジェクトピン(図示していない)を図示していない駆動機構を用いて金型2から突出させることによって、成形された容器本体10を金型2から確実に離脱させて、成形を終了する。
図6及び図7に、前記金型2,3を用いて成形された容器本体10を示している。そして、前記のように凸部10A用の多数のコアベント13が嵌め込まれた金型2,3を用いることによって、容器本体10の上部開口を閉塞する蓋体11(図9参照)と容器本体10との嵌合面10Bから突出する、容器本体10の環状の凸部10Aを形成するための環状部312に備えた多数のコアベント13から蒸気を凸部10A形成用の発泡性合成樹脂粒子に吹き付けることによって、凸部10Aの強度が高い容器本体10を成形することができる。
容器本体10は、平面視略長方形状に形成され、魚を載置する載置面10Cを備えた底部101と、底部101の一対の長辺である左右の縁部に上方に向けて立設された左右の側壁部102,102と、底部101の一対の短辺である前後の縁部から上方に向けて立設された前後の側壁部103,103とを備え、これら4つの側壁部102,103の上部に魚を出し入れするために形成された開口10Kが形成されている。
蓋体11は、図9に示すように、底面(下面)が開口した箱状に形成されており、下端面には、全周に亘って容器本体10の凸部10Aと嵌合する凹溝11Mが形成されている。この凹溝11Mを容器本体10の凸部10Aに嵌合することによって、容器本体10に対して蓋体11を取り外し可能に取付けている。
前記のように凸部10A用の多数のコアベント13が嵌め込まれた金型2,3を用いて成形した容器本体10の凸部10Aにおける発泡性合成樹脂粒子の融着状態がわかる写真サンプルと、凸部10A用の多数のコアベント13が無い従来の金型2,3を用いて成形した容器本体100の凸部100A(図10参照)の融着状態がわかる写真サンプルとを用意し、それらについて説明する。
まず、本発明の金型装置で成形した容器本体10の長辺側において、図7に示すように、蒸気が吹き付けられて凹んだ凹部10bのA−A線、B−B線、C−C線の3つの位置で切断した長辺蒸気口有りの断面サンプルH1,H2,H3と、図7に示す容器本体10の長辺側において蒸気が吹き付けられていない位置で切断した断面サンプル、つまり隣り合う凹部10b,10b間H1の任意の3箇所で切断した長辺蒸気口無しの断面サンプルH4,H5,H6と、図7に示す容器本体10の短辺側において、蒸気が吹き付けられて凹んだ凹部10bのD−D線、E−E線、F−F線の3つの位置で切断した短辺蒸気口有りの断面サンプルH7,H8,H9と、図7に示す容器本体10の短辺側において蒸気が吹き付けられていない位置で切断した断面サンプル、つまり隣り合う凹部10b,10b間H2の3箇所で切断した短辺蒸気口無しの断面サンプルH10,H11,H12の合計12種類のサンプルを用意した。
これに対して、従来の金型装置で成形した凸部100Aを有する容器本体100を図10に示し、図10において、容器本体100の長辺側の任意の3つの位置(A1−A1線、A2−A2線、A3−A3線)で切断した長辺従来の断面サンプルH13,H14,H15と、容器本体100の短辺側において任意の3つの位置(C1−C1線、C2−C2線、C3−C3線)で切断した短辺従来の断面サンプルH16,H17,H18の合計6種類のサンプルを用意した。
図11〜図34は、電子顕微鏡(株式会社日立製作所製のS-3000N)で倍率を18倍にして撮影したときの写真サンプルを示している。具体的には、図11は、長辺蒸気口有りの断面サンプルH1の凸部10Aの上部を撮影したときの写真サンプルであり、図12は、長辺蒸気口有りの断面サンプルH2の凸部10Aの上部を撮影したときの写真サンプルである。図13は、長辺蒸気口有りの断面サンプルH1の凸部10Aの下部を撮影したときの写真サンプルであり、図14は、長辺蒸気口有りの断面サンプルH2の凸部10Aの下部を撮影したときの写真サンプルである。
また、図15は、長辺蒸気口無しの断面サンプルH4の凸部10Aの上部を撮影したときの写真サンプルであり、図16は、長辺蒸気口無しの断面サンプルH5の凸部10Aの上部を撮影したときの写真サンプルである。図17は、長辺蒸気口無しの断面サンプルH4の凸部10Aの下部を撮影したときの写真サンプルであり、図18は、長辺蒸気口無しの断面サンプルH5の凸部10Aの下部を撮影したときの写真サンプルである。図19は、短辺蒸気口有りの断面サンプルH7の凸部10Aの上部を撮影したときの写真サンプルであり、図20は、短辺蒸気口有りの断面サンプルH8の凸部10Aの上部を撮影したときの写真サンプルである。図21は、短辺蒸気口有りの断面サンプルH7の凸部10Aの下部を撮影したときの写真サンプルであり、図22は、短辺蒸気口有りの断面サンプルH8の凸部10Aの下部を撮影したときの写真サンプルである。図23は、短辺蒸気口無しの断面サンプルH10の凸部10Aの上部を撮影したときの写真サンプルであり、図24は、短辺蒸気口無しの断面サンプルH11の凸部10Aの上部を撮影したときの写真サンプルである。図25は、短辺蒸気口無しの断面サンプルH10の凸部10Aの下部を撮影したときの写真サンプルであり、図26は、短辺蒸気口無しの断面サンプルH11の凸部10Aの下部を撮影したときの写真サンプルである。
前述の本発明のサンプルに対して従来のサンプルとして、図27〜図34に示している。図27は、長辺従来の断面サンプルH13の凸部100Aの上部を撮影したときの写真サンプルであり、図28は、長辺従来の断面サンプルH14の凸部100Aの上部を撮影したときの写真サンプルである。図29は、長辺従来の断面サンプルH13の凸部100Aの下部を撮影したときの写真サンプルであり、図30は、長辺従来の断面サンプルH14の凸部100Aの下部を撮影したときの写真サンプルである。図31は、短辺従来の断面サンプルH16の凸部100Aの上部を撮影したときの写真サンプルであり、図32は、短辺従来の断面サンプルH17の凸部100Aの上部を撮影したときの写真サンプルである。図33は、短辺従来の断面サンプルH16の凸部100Aの下部を撮影したときの写真サンプルであり、図34は、短辺従来の断面サンプルH17の凸部100Aの下部を撮影したときの写真サンプルである。
図11〜図26の本発明の凸部10Aの写真サンプルと、図27〜図34の従来の凸部100Aの写真サンプルと見比べてみると、図28,図29,図30の長辺従来の断面サンプルH13,H14において発泡性合成樹脂粒子同士が融着していないため、空間(隙間Z1,Z2,Z3、特に図30は大きな隙間Z3)が発生している。また、図29の右側面には、内側に凹んだV字状の凹部Z4が発生している。これに対して、図11〜図18の本発明の長辺蒸気口有りの断面サンプルH1,H2、長辺蒸気口無しの断面サンプルH4,H5において空間(隙間)や凹部の発生が見られない。つまり、本発明の凸部10Aでは発泡性合成樹脂粒子の融着が良好に行われていることがわかる。また、図27の従来の長辺従来の断面サンプルH13においては、発泡性合成樹脂粒子間の筋が明確に見えているのに対して、図11〜図18の本発明の長辺蒸気口有りの断面サンプルH1,H2、長辺蒸気口無しの断面サンプルH4,H5において、筋が明確に見えず、ぼやけているようになっている。この場合も、本発明の凸部10Aでは発泡性合成樹脂粒子の融着が良好に行われていることがわかる。
また、図33の短辺従来の断面サンプルH16において発泡性合成樹脂粒子同士が融着していないため、空間(隙間)Z5が発生し、筋も明確に見えているのに対して、図19〜図26の本発明の短辺蒸気口有りの断面サンプルH7,H8、短辺蒸気口無しの断面サンプルH10,H11において空間(隙間)の発生が見られないし、筋が明確に見えず、ぼやけているようになっている。つまり、本発明の凸部10Aでは発泡性合成樹脂粒子の融着が良好に行われていることがわかる。
続いて、図35〜図52は、マイクロスコープ(KEYENCE社製のVHX-1000)で倍率を20倍にして撮影したときの写真サンプルを示している。具体的には、図35は、長辺蒸気口有りの断面サンプルH1の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルであり、図36は、長辺蒸気口有りの断面サンプルH2の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルであり、図37は、長辺蒸気口有りの断面サンプルH3の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルである。図38は、長辺蒸気口無しの断面サンプルH4の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルであり、図39は、長辺蒸気口無しの断面サンプルH5の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルであり、図40は、長辺蒸気口無しの断面サンプルH6の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルである。図41は、短辺蒸気口有りの断面サンプルH7の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルであり、図42は、短辺蒸気口有りの断面サンプルH8の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルであり、図43は、短辺蒸気口有りの断面サンプルH9の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルである。図44は、短辺蒸気口無しの断面サンプルH10の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルであり、図45は、短辺蒸気口無しの断面サンプルH11の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルであり、図46は、短辺蒸気口無しの断面サンプルH12の凸部10Aを撮影したときの写真サンプルである。
前述の本発明のサンプルに対して従来のサンプルとして、図47〜図52に示している。図47は、長辺従来の断面サンプルH13の凸部100Aを撮影したときの写真サンプルであり、図48は、長辺従来の断面サンプルH14の凸部100Aを撮影したときの写真サンプルであり、図49は、長辺従来の断面サンプルH15の凸部100Aを撮影したときの写真サンプルである。図50は、短辺従来の断面サンプルH16の凸部100Aを撮影したときの写真サンプルであり、図51は、短辺従来の断面サンプルH17の凸部100Aを撮影したときの写真サンプルであり、図52は、短辺従来の断面サンプルH18の凸部100Aを撮影したときの写真サンプルである。
図35〜図46の本発明の凸部10Aの写真サンプルと、図47〜図52の従来の凸部100Aの写真サンプルと見比べてみると、図47〜図52のすべての長辺従来の断面サンプルH13,H14,H15及び短辺従来の断面サンプルH16,H17,H18において凸部表面に凹凸が明確に出ている状態になっているのに対して、図35〜図46の本発明の長辺蒸気口有りの断面サンプルH1,H2,H3、長辺蒸気口無しの断面サンプルH4,H5,H6、短辺蒸気口有りの断面サンプルH7,H8,H9、短辺蒸気口無しの断面サンプルH10,H11,H12において凸部表面に凹凸が明確に出ていない。これは、従来の凸部では、発泡性合成樹脂粒子の発泡が満遍なく行われていないためである。これに対して本発明の凸部では、発泡性合成樹脂粒子の発泡が満遍なく良好に行われているため、凸部表面の凹凸が明確に出ていないのである。つまり、蒸気孔からの蒸気が凸部に吹き付けられたことにより、発泡性合成樹脂粒子の発泡が満遍なく良好に行われて発泡性合成樹脂粒子の融着が促進されたものと考えられる。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、金型2,3に貫通孔21A,31A,312Aを形成し、その貫通孔312Aにコアベント12,13を嵌め込んだものを示したが、金型2,3に貫通孔を形成し、その貫通孔にコアベントを嵌め込まないで貫通孔そのものを蒸気孔(キリ孔)として利用する構成であってもよい。また、この蒸気孔(キリ孔)は、円形のものに限らず、楕円形や多角形などの他、凸部10Aの周方向に沿って形成される1つ又は複数の長孔であってもよい。また、蒸気孔は、凸部10Aの全周(長辺2辺及び短辺2辺)に設ける他、容器本体の長辺のみ、又は短辺のみ設けてもよく、要するに凸部10Aの全周の一部分にのみ設けて実施してもよい。
また、前記実施形態では、1組の金型2,3を左右方向(水平方向)に開閉させる横型の金型装置に構成したが、1組の金型2,3を上下方向に開閉させる縦型の金型装置であってもよい。また、前記金型2,3のうちの一方のみを可動型に構成する他、両方の金型2,3を可動型に構成して、両方の金型2,3を移動させて開閉させる構成であってもよい。
1…金型装置、2,3…金型、2A,2B,2C,2D,2E…取付孔、2a,2b,2c,2d,2e,2f…充填孔、10,100…容器本体、10A,100A…凸部、10B…嵌合面、10C…載置面、10K…開口、10a…端面、10b…凹部、11…蓋体、11M…凹溝、12,13…コアベント、12A…キリ孔(蒸気孔)、12B…円板部、12S…スリット(蒸気孔)、21,31…成形型、21A,31A…貫通孔、22,32…取付プレート、23,33…サポート部材、24,34…バックプレート、25,35…フレーム、26,36…蒸気室、27,37…蒸気供給管、101…底部、102,103…側壁部、211,311…本体部、211A,311A…壁部、211B,211C,211D,211E,311B,311C,311D,311E…側壁部、212…鍔部、312…環状部、312A…貫通孔、312S…環状凹部、S…成形空間

Claims (3)

  1. 1組の成形型を閉じることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂粒子を充填し、前記成形空間内に充填された発泡性合成樹脂粒子を蒸気により加熱することによって、蓋体と容器本体との凹凸嵌合する嵌合面から突出する凸部を有する蓋体又は容器本体を成形するための金型装置であって、
    前記成形型の、前記凸部の突出側の端面を形成する部位に、蒸気孔が形成されていることを特徴とする金型装置。
  2. 前記凸部は、蓋体又は容器本体の周方向に沿って連続する環状に形成され、前記蒸気孔は、該環状の凸部に対応するように前記成形型の周方向に沿って間隔を置いて複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  3. 1組の成形型を閉じることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂粒子を充填し、前記成形空間内に充填された発泡性合成樹脂粒子を蒸気により加熱することによって、蓋体と容器本体との凹凸嵌合する嵌合面から突出する凸部を有する蓋体又は容器本体を成形する成形方法であって、
    前記蒸気により加熱する際に、前記凸部の突出側の端面に対応した位置から前記成形空間内に蒸気を吹き込むことを特徴とする蓋体又は容器本体の成形方法。
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