JP3193340U - 金型装置 - Google Patents

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清之 谷川
清之 谷川
雅信 尾崎
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Abstract

【課題】充填時間が必要以上にかかることがなく、発泡性合成樹脂粒子を成形空間内に隙間無く良好に充填することができる金型装置を提供する。【解決手段】金型開閉方向で対向する略矩形状の壁部211Aに3つの充填孔2a,2b,2cが設けられており、該3つの充填孔2a,2b,2cのうちの2つの充填孔2a,2bが、壁部211Aの上側辺部の近傍でかつ所定間隔を置いて左右両側に配置され、残る1つの充填孔2cが、壁部211Aの下側辺部の近傍でかつ左右中央部に配置されている。【選択図】 図4

Description

本考案は、水平方向に移動して開閉する横型に構成された雄型の金型及び雌型の金型を備え、該各金型が、金型開閉方向で対向する略矩形状の壁部と該壁部の4辺から延びる4つの側壁部とを有する箱型状に構成され、雄雌両方の金型を閉じることにより形成される成形空間に、発泡性合成樹脂粒子を該一方の金型の壁部に形成の充填孔から充填し、前記成形空間内に充填された発泡性合成樹脂粒子を加熱して発泡成形体を得る金型装置に関する。
従来から、上記構成の金型装置により発泡成形体を得るには、まず、雌型の金型と雄型の金型とを水平方向(横方向)で合わせることにより両金型間に形成される成形空間に、発泡性合成樹脂粒子を一方の金型の壁部に形成の充填孔から充填する。次に、金型を背後から覆うべく設けられた蒸気室に蒸気を供給して金型を温めることによって(金型に複数の貫通孔が形成されている場合には、それら複数の貫通孔からも蒸気が成形空間内に入り込んで)、発泡性合成樹脂粒子を加熱する。その後、蒸気室内に冷却水を供給することにより金型を冷却してから、両金型を開放することで発泡成形体を金型の外部に取り出すことができる。
そして、前記一方の金型の壁部に備える充填孔が、壁部の中心部に一個だけ形成されている(例えば特許文献1参照)。
実開平2−65537号公報(図5、図6参照)
上記特許文献1のように、充填孔が金型の壁部の中心部に一個だけ形成されている構成では、金型の形状(複雑な形状)や大きさ(縦横の寸法の他、深さ)などによっては、発泡性合成樹脂粒子を成形空間内に隙間無く充填することができない場合があった。因みに、発泡性合成樹脂粒子を成形空間内に隙間無く良好に充填することができるように、多くの充填時間をかけてゆっくりと充填することが考えられるが、充填時間を含めた成形時間が多くかかり、作業効率が悪いだけでなく、時間をかけた割には良好な充填を行うことができない場合もあり、改善の余地があった。
本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、充填時間が必要以上にかかることがなく、発泡性合成樹脂粒子を成形空間内に隙間無く良好に充填することができる金型装置を提供することを課題とする。
本考案に係る金型装置は、前述の課題解決のために、水平方向に移動して開閉する横型に構成された雄型の金型及び雌型の金型を備え、該各金型が、金型開閉方向で対向する略矩形状の壁部と該壁部の4辺から延びる4つの側壁部とを有し、前記雄雌双方の金型を閉じることにより形成される成形空間に、雄雌何れか一方の金型の壁部に形成された充填孔から、発泡性合成樹脂粒子を充填し、前記成形空間内に充填された発泡性合成樹脂粒子を加熱して発泡成形体を得る金型装置であって、前記充填孔は、前記壁部に3つ設けられており、該3つの充填孔のうちの2つの充填孔が、前記壁部の上側辺部の近傍でかつ所定間隔を置いて左右両側に配置され、残る1つの充填孔が、前記壁部の下側辺部の近傍でかつ左右中央部に配置されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、充填孔を3つにすることによって、充填孔を1つ又は2つに設定した場合に比べて、良好な充填を行うことができる充填可能範囲を増大させることができ、1つ又は2つの充填孔で充填することができない箇所への充填も可能になる。また、4つの充填孔を所定間隔を置いて上下左右に整然と配置(例えば、矩形状の四隅に配置)すると、4つの充填孔から成形空間へ供給される発泡性合成樹脂粒子同士がぶつかり合って良好な充填を行うことができない。そこで、本考案のように、3つの充填孔のうちの2つの充填孔が、壁部の上側辺部の近傍でかつ所定間隔を置いて左右両側に配置され、残る1つの充填孔が、壁部の下側辺部の近傍でかつ左右中央部に配置されることによって、充填可能範囲を増大させながら、3つの充填孔から成形空間へ供給される発泡性合成樹脂粒子を、互いにぶつかり合うことなくスムーズに成形空間内に行き渡らせる(充填する)ことができる。
また、本考案の金型装置において、前記壁部は、横長状に構成され、その壁部の四隅のコーナー部のそれぞれに、エジェクトピンの取付孔が形成されており、前記2つの充填孔が、前記上側で左右両端に位置するエジェクトピンの取付孔の左右方向内側端部近傍に配置されていてもよい。
上記構成にしておけば、発泡成形体を、四隅のコーナー部に備えたエジェクトピンの押し出し作用により確実に金型から取り出すことができながらも、2つの充填孔をエジェクトピンの取付孔の左右方向内側端部近傍に配置することで2つの充填孔から充填できる充填可能範囲をできるだけ広げることができる。
また、本考案の金型装置において、前記壁部は、縦長状に構成され、その壁部の四隅のコーナー部のそれぞれに、エジェクトピンの取付孔が形成されており、前記2つの充填孔が、前記上側で左右両端に位置するエジェクトピンの取付孔の上下方向下側端部近傍に配置されていてもよい。
上記構成にしておけば、発泡成形体を、四隅のコーナー部に備えたエジェクトピンの押し出し作用により確実に金型から取り出すことができながらも、2つの充填孔をエジェクトピンの取付孔の上下方向下側端部近傍に配置することで2つの充填孔から充填できる充填可能範囲をできるだけ広げることができる。
また、本考案の金型装置において、前記壁部の中心部に、エジェクトピンの取付孔を備えていてもよい。
上記構成にしておけば、四隅のコーナー部に備えたエジェクトピンに加えて、壁部の中心部に備えたエジェクトピンにより発泡成形体を押し出すことができるので、発泡成形体を金型から確実に離型させることができる。
本考案によれば、3つの充填孔のうちの2つの充填孔が、壁部の上側辺部の近傍でかつ所定間隔を置いて左右両側に配置され、残る1つの充填孔が、壁部の下側辺部の近傍でかつ左右中央部に配置されることによって、発泡性合成樹脂粒子の充填可能範囲を増大させながら、充填時間が必要以上にかかることなく、発泡性合成樹脂粒子を成形空間内に隙間無く良好に充填することができる。
本考案に係る金型装置であって、雄型の金型及び雌型の金型を閉じた状態の要部の縦断側面図である。 図1で示した一方(雌型)の金型を示す正面図である。 図1で示した一方(雄型)の金型を示す図であって、金型を構成する5個の成形型のうちの2個を取り外した金型の正面図である。 図2で示した一方(雌型)の金型を構成する5個の成形型のうちの1個の成形型の拡大正面図である。 図4におけるI−I線断面図である。 本考案に係る金型装置により成形された容器本体の右側半分を断面にした正面図である。 本考案に係る金型装置により成形された容器本体の平面図である。 本考案に係る金型装置により成形された容器本体の底面図である。 図6〜図8で示した容器本体に蓋を装着した状態を示す容器の右側半分を断面にした正面図である。
以下、本考案に係る金型装置の一実施形態について、図面を参酌しつつ説明する。
図1は、図6及び図7に示す発泡成形体である容器本体10を成形するための金型装置1を示している。この金型装置1は、左右一対(1組)の金型2,3を備える。左側の金型2は、金属製で雌型に構成されている。また、右側の金型3は、金属製で雄型に構成されている。これら左右一対の金型2,3を水平方向で移動接近させて合わせることによって、容器本体10を成形するための成形空間Sが形成される。図1に示す金型装置1は、1組の金型2,3を左右方向(水平方向)に開閉させる横型の金型装置である。
雌型の金型2は、図1及び図2に示すように、5個の金属製の成形型21が金属製の取付プレート22に取り付けられ、複数の金属製のサポート部材23を介して金属製のバックプレート24に固定されて構成されている。
雄型の金型3は、図1及び図3に示すように、5個の金属製の成形型31(図3では3個のみ示している)が金属製の取付プレート32に取り付けられ、複数の金属製のサポート部材33を介して金属製のバックプレート(図示せず)に固定されて構成されている。雌型の金型2の5個の成形型21と雄型の金型3の5個の成形型31とを合わせることで5個の成形空間S(図1では一個のみ示している)が形成され、一回の成形で5個の容器本体10を成形することができる。尚、金型2,3の取付プレート22,32側を前側とし、金型開閉方向で取付プレート22,32から離れる側を後側とする。
雌型の金型2を構成する5個の成形型21のうちの2個の成形型21は、取付プレート22の上側に配置され、残りの3個の成形型21は、取付プレート22の下側に配置されている。これら5個の成形型21のそれぞれは、同一形状に構成され、前側(図1では右側)が開口された箱状(直方体状)の本体部211と、この本体部211の開口端から径方向外方側に延びる環状の鍔部212とを備えている。そして、上側に配置された2個の成形型21は、上下方向の長さよりも横方向の長さが長くなる横長状に配置され、下側に配置された3個の成形型21は、横方向の長さよりも上下方向の長さが長くなる縦長状に配置されている。
また、雄型の金型3を構成する5個の成形型31のうちの2個の成形型31は、取付プレート32の上側に配置され、残りの3個の成形型31は、取付プレート32の下側に配置されている。これら5個の成形型31のそれぞれは、同一形状に構成され、前側(図1では右側)が開口された箱状(直方体状)の本体部311と、この本体部311の開口端から径方向外方側に延びるように取り付けられた環状部312とを備えている。この環状部312には、容器本体10の凸部10A(図6参照)を形成するための環状凹部312Aが形成されている。そして、上側に配置された2個の成形型31は、上下方向の長さよりも横方向の長さが長くなる横長状に配置され、下側に配置された3個の成形型31は、横方向の長さよりも上下方向の長さが長くなる縦長状に配置されている。
雌型の金型2は、固定部(図示せず)に固定された固定型に構成され、雄型の金型3は、水平方向に移動できる可動型に構成され、雌型の金型2に対して雄型の金型3を接近させた成形位置と、成形後に雌型の金型2に対して雄型の金型3を離間させて成形品(容器本体10)を取り出す取出位置とに位置変更可能になっている。
固定側の雌型の金型2の本体部211は、後側に位置する長方形状の壁部211Aと、壁部211Aの4辺から前側に延びる4つの側壁部211B,211C,211D,211Eとを備えている。
可動側の雄型の金型3の本体部311は、前記雌型の金型2の本体部211よりも一回り小さく形成され、その大きさは、成形する容器本体10の厚みによって設定される。そして、後側に位置する長方形状の壁部311Aと、壁部311Aの4辺から前側に延びる4つの側壁部311B,311C,311D,311Eとから、本体部311が構成される。
固定側の雌型の金型2の上側に配置された2個の横長状の成形型21の壁部211Aのそれぞれには、図4に示すように、3つの円形の充填孔2a,2b,2cが形成され、該3つの充填孔2a,2b,2cのうちの2つの充填孔2a,2bが、壁部211Aの上側辺部211Sの近傍(上側辺部211Sから下側へ10cm以上離れない位置)でかつ所定間隔を置いて左右両側に配置され、残る1つの充填孔2cが、壁部211Aの下側辺部211Tの近傍(下側辺部211Tから上側へ10cm以上離れない位置)でかつ左右中央に配置されている。尚、2つの充填孔2a,2bの位置は、壁部211Aの上側辺部211Sに近い方が好ましい。残る1つの充填孔2cの位置も壁部211Aの下側辺部211Tに近い方が好ましい。
また、壁部211Aには、その四隅のコーナー部と中心の1箇所の合計5箇所に、成形された容器本体10を取り出すためのエジェクトピンP(図5参照)の取付孔2A,2B,2C,2D,2Eが形成され、前記上側の2つの充填孔2a,2bが、前記上側で左右両端に位置するエジェクトピンPの取付孔2A,2Bの左右方向内側端部近傍(真横)に配置されている。
また、固定側の雌型の金型2の下側に配置された3個の縦長状の成形型21の壁部211Aのそれぞれには、上側の成形型21と同様に、3つの円形の充填孔2d,2e,2fが形成され、該3つの充填孔2d,2e,2fのうちの2つの充填孔2d,2eが、壁部211Aの上側辺部の近傍(上側辺211Sから下側へ10cm以上離れない位置)でかつ所定間隔を置いて左右両側に配置され、残る1つの充填孔2cが、壁部211Aの下側辺部の近傍(下側辺211Tから上側へ10cm以上離れない位置)でかつ左右中央に配置されている。
また、壁部211Aには、その四隅のコーナー部と中心の1箇所の合計5箇所に、成形された容器本体10を取り出すためのエジェクトピンの取付孔2A,2B,2C,2D,2Eが形成され、前記上側の2つの充填孔2d,2eが、前記上側で左右両端に位置するエジェクトピンの取付孔2A,2Bの上下方向下側端部近傍(真下)に配置されている。
前記3つの充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fのそれぞれには、発泡性合成樹脂粒子を成形空間S内に充填するための充填用のフィラー(図示せず)に接続された配管H(図5参照)が接続されており、フィラー及び配管Hを介して発泡性合成樹脂粒子を1つの成形空間S内に充填する。充填後は、各充填孔2a,2b,2c、2d,2e,2fを開閉可能なシャッター(図示せず)により充填孔2a,2b,2c、2d,2e,2fを閉じた後、後述する加熱工程に移る。また、金型2,3には、所定間隔を置いて形成された多数の貫通孔にコアベント12が嵌め込まれている。このコアベント12は、多数の孔が形成されたキリ孔タイプや多数のスリットが平行に形成されたスリットタイプがあり、コアベント12のキリ孔やスリットを通して加熱工程で供給される蒸気を成形空間S内に入れて発泡性合成樹脂粒子を加熱膨張させて互いに熱融着させる。
上記のように、3つの充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fを設けることによって、1つ又は2つの充填孔を設けた場合に比べて、良好な充填を行うことができる充填可能範囲を増大させることができ、1つ又は2つの充填孔で充填することができない箇所への充填も可能になる。また、4つの充填孔を所定間隔を置いて上下左右に整然と配置すると、4つの充填孔から成形空間へ供給される発泡性合成樹脂粒子同士がぶつかり合って、成形空間へ供給される発泡性合成樹脂粒子がスムーズに流れなくなり、良好な充填を行うことができない。そこで、3つの充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fのうちの2つの充填孔2a,2b又は2d,2eが、壁部211Aの上側辺部211Sの近傍でかつ所定間隔を置いて左右両側に配置され、残る1つの充填孔2c又は2fが、壁部211Aの下側辺部211Tの近傍でかつ左右中央に配置されることによって、充填可能範囲を増大させながら、3つの充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fから成形空間Sへ供給される発泡性合成樹脂粒子の成形空間内での流れをスムーズにして良好な充填を行うことができる。
図5に、図4に示した壁部211Aの断面図を示している。エジェクトピンPは、成形された容器本体10を押し出すべく、取付孔2Bに入り込んだ円形の押出板P1と、この押出板P1を支持するとともに図示していない駆動機構により押し出し側に移動させる棒状の支持部材P2とからなっている。そして、5つのエジェクトピンの取付孔2A,2B,2C,2D,2Eから突出する5つのエジェクトピンPによる押し出し作用により、容器本体10を確実に金型から取り出すことができる。また、横長状の成形型21においては、2つの充填孔2a,2bをエジェクトピンの取付孔2A,2Bの左右方向内側端部近傍に配置することで、2つの充填孔2a,2bから充填できる充填可能範囲をできるだけ広げることができる。また、縦長状の成形型21においては、2つの充填孔2d,2eが、上側で左右両端に位置するエジェクトピンの取付孔2A,2Bの上下方向下側端部近傍に配置することで、2つの充填孔2a,2bから充填できる充填可能範囲をできるだけ広げることができる。
前記構成の金型により容器本体10を成形する過程について説明する。まず、可動型である雄型の金型3を、固定型である雌型の金型2側へ移動させて成形空間Sを形成する(図1参照)。続いて、雌型の金型2の3つの充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fを介して成形空間S内に、フィラーから配管Hを介して発泡性合成樹脂粒子を充填する。充填が完了後、充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fを閉じるシャッター(図示せず)を閉塞させて加熱工程に移る。加熱工程では、蒸気を供給することにより発泡性合成樹脂粒子を加熱して互いに熱融着させる。加熱工程後は、冷却を行ってから、雄型の金型3を雌型の金型2に対して離間移動させるとともに雌型の金型2の5個のエジェクトピンPを図示していない駆動機構を用いて金型2から突出させることによって、成形された容器本体10を金型2から確実に離脱させて、成形を終了する。
図6及び図7に、前記のようにして成形された容器本体10を示している。そして、前記のような3つの充填孔2a,2b,2c又は2d,2e,2fを備えた金型を用いることによって、容器本体10の上部開口を閉塞する蓋体11(図7参照)と容器本体10との嵌合面10Bから突出する、容器本体10の環状の凸部10Aを形成するための金型の環状凹部312Aにも、発泡性合成樹脂粒子を確実に充填することができ、容器本体10の良好な成形を行うことができる。
容器本体10は、平面視略長方形状に形成され、魚を載置する載置面10Cを備えた底部101と、底部101の一対の長辺である左右の縁部に上方に向けて立設された左右の側壁部102,102と、底部101の一対の短辺である前後の縁部から上方に向けて立設された前後の側壁部103,103とを備え、これら4つの側壁部102,103の上部に魚を出し入れするために形成された開口10Kが形成されている。
蓋体11は、図9に示すように、底面(下面)が開口した箱状に形成されており、下端面には、全周に亘って容器本体10の凸部10Aと嵌合する凹溝11Mが形成されている。この凹溝11Mを容器本体10の凸部10Aに嵌合することによって、容器本体10に対して蓋体11を取り外し可能に取付けている。
図8に前記3つの充填孔2d,2e,2fを備えた縦長状に配置された成型型21,31で成型された容器本体10の底面図を示している。図に示すように、容器本体10の四隅のコーナー部と中心の1箇所の合計5箇所に、エジェクトピン跡PAが形成されている。このエジェクトピン跡PAは、容器本体10の離型時にエジェクトピンPにより容器本体10の底部101が押されて、その押された部分が容器本体10の底部101の底面(下面)よりも上方に少し凹んだ凹部となったものである。これらエジェクトピン跡PAのうちの上部に位置する左右のエジェクトピン跡PA,PAの真下及びエジェクトピン跡PAの下部に位置する左右のエジェクトピン跡PA,PA間の中央の3箇所に、充填孔跡HAが形成されている。これら充填孔跡HAは、充填孔2d,2e,2fを閉じているシャッターと成形型21の成型面との間の段差により容器本体10の底部101の底面(下面)よりも上方に少し凹んだ凹部となったものである。
尚、本考案に係る金型装置は、前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、横長状の壁部211Aに設けた3つの充填孔2a,2b,2cのうち、2つの充填孔2a,2bを、上側で左右両端に位置するエジェクトピンの取付孔2A,2Bの左右方向内側端部近傍に配置したが、エジェクトピンの取付孔2A,2Bの下側端部近傍に配置してもよい。また、縦長状の壁部211Aに設けた3つの充填孔2d,2e,2fのうち、2つの充填孔2d,2eを、上側で左右両端に位置するエジェクトピンの取付孔2A,2Bの上下方向下側端部近傍に配置したが、エジェクトピンの取付孔2A,2Bの左右方向内側端部近傍に配置してもよい。要するに、充填孔2a,2b又は2d,2eは、エジェクトピンの取付孔2A,2Bの近傍であれば、どの位置に配置してもよい。尚、エジェクトピンの取付孔2A,2Bの近傍とは、例えば、取付孔2A,2Bの縁から充填孔2a,2b又は2d,2eの縁までの距離が6cm以上離れない距離である。また、残る1つの充填孔2c又は2fが、壁部211Aの下側辺部211Tの近傍でかつ左右中央に配置したが、左右中央から左方向又は右方向にずれた位置であってもよい。
また、前記実施形態では、金型装置に3つの充填孔を設けることによって、特に深さのある容器本体10を成形する場合であっても、発泡性合成樹脂粒子を成形空間内に隙間無く良好に充填することができる利点があるが、図9に示す蓋体11を成形する金型にも3つの充填孔を設けて実施することもできる。
また、前記実施形態では、金型装置を固定型と可動型とから構成したが、2つの金型のいずれも可動型に構成して実施してもよい。この場合、充填孔に取り付けられる配管Hは、金型の移動に伴って伸縮自在な構成にしておくことになる。また、エジェクトピンPも同様に金型の移動に伴って移動可能な構成にしておく。
また、前記実施形態では、壁部211Aの四隅のコーナー部及び壁部211Aの中心部の合計5箇所に、エジェクトピンの取付孔2A,2B,2C,2D,2Eを設けたが、壁部211Aの四隅のコーナー部のみにエジェクトピンの取付孔2A,2B,2C,2Dを設けてもよいし、場合によっては、エジェクトピンを設けないで実施することもできる。
1…金型装置、2,3…金型、2A,2B,2C,2D,2E…取付孔、2a,2b,2c,2d,2e,2f…充填孔、10…容器本体、10A…凸部、10B…嵌合面、10C…載置面、10K…開口、11…蓋体、11M…凹溝、21,31…成形型、22,32…取付プレート、23,33…サポート部材、24…バックプレート、101…底部、102,103…側壁部、211…本体部、211A…壁部、211B,211C,211D,211E…側壁部、212…鍔部、311…本体部、311A…壁部、311B,311C,311D,311E…側壁部、312…環状部、312A…環状凹部、S…成形空間

Claims (4)

  1. 水平方向に移動して開閉する横型に構成された雄型の金型及び雌型の金型を備え、該各金型が、金型開閉方向で対向する略矩形状の壁部と該壁部の4辺から延びる4つの側壁部とを有し、前記雄雌双方の金型を閉じることにより形成される成形空間に、雄雌何れか一方の金型の壁部に形成された充填孔から、発泡性合成樹脂粒子を充填し、前記成形空間内に充填された発泡性合成樹脂粒子を加熱して発泡成形体を得る金型装置であって、
    前記充填孔は、前記壁部に3つ設けられており、該3つの充填孔のうちの2つの充填孔が、前記壁部の上側辺部の近傍でかつ所定間隔を置いて左右両側に配置され、残る1つの充填孔が、前記壁部の下側辺部の近傍でかつ左右中央部に配置されていることを特徴とする金型装置。
  2. 前記壁部は、横長状に構成され、その壁部の四隅のコーナー部のそれぞれに、エジェクトピンの取付孔が形成されており、前記2つの充填孔が、前記上側で左右両端に位置するエジェクトピンの取付孔の左右方向内側端部近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  3. 前記壁部は、縦長状に構成され、その壁部の四隅のコーナー部のそれぞれに、エジェクトピンの取付孔が形成されており、前記2つの充填孔が、前記上側で左右両端に位置するエジェクトピンの取付孔の上下方向下側端部近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  4. 前記壁部の中心部に、エジェクトピンの取付孔を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の金型装置。
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