JP6744683B1 - 発泡成形型及び発泡成形装置 - Google Patents

発泡成形型及び発泡成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6744683B1
JP6744683B1 JP2020074335A JP2020074335A JP6744683B1 JP 6744683 B1 JP6744683 B1 JP 6744683B1 JP 2020074335 A JP2020074335 A JP 2020074335A JP 2020074335 A JP2020074335 A JP 2020074335A JP 6744683 B1 JP6744683 B1 JP 6744683B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding die
molding
steam
foam
shielding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020074335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020179668A (ja
Inventor
裕一 中村
裕一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANPOU KANAGATA SEISAKUSHO LTD.
Original Assignee
SANPOU KANAGATA SEISAKUSHO LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANPOU KANAGATA SEISAKUSHO LTD. filed Critical SANPOU KANAGATA SEISAKUSHO LTD.
Application granted granted Critical
Publication of JP6744683B1 publication Critical patent/JP6744683B1/ja
Publication of JP2020179668A publication Critical patent/JP2020179668A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Abstract

【課題】発泡性樹脂ビーズ成形品の製造過程において、発泡成形品が脱型時に水に濡れることや、樹脂ビーズの融着不良の発生を抑制できる発泡成形型及び発泡成形装置を提供する。【課題を解決するための手段】本発明に係る発泡成形型15は、第1成形型12及び第2成形型14の裏面のうち上向きの面に隙間を開けて覆う遮蔽部材56を設けた。特に、第1成形型12及び第2成形型14の裏面のうち少なくとも上向きの面が、蒸気孔30の裏面開口からなる列と、該蒸気孔30の裏面開口からなる列に隣接する溝62とを有し、遮蔽部材56(64)は、溝62の上部に開口する開口部66が形成されている。かかる構成により、冷却水が蒸気孔30に溜まることはない。【選択図】図1

Description

本発明は、発泡成形型及び発泡成形装置に関する。
発泡成型品の製造方法は、図20に示すように、固定型と可動型とからなる第1成形型200と第2成形型202とを合わせて形成されるキャビティ204に図示しない充填機により空気と共に発泡性樹脂ビーズを充填する。その後、高温の蒸気をキャビティ204に入れて発泡性樹脂ビーズと接触させ、発泡性樹脂ビーズを発泡させると共にその表面を融着させて一体化することにより発泡成型品が製造される。第1成形型200と第2成形型202には、キャビティ204に発泡性樹脂ビーズを空気と共に充填した後に、蒸気を入れて固体化するため、空気や蒸気の通路となる蒸気孔206が多数形成されている。蒸気孔206は、成形型200,202の成形面と裏面とを貫通する孔を適宜箇所にドリル等で開け、そこに発泡性樹脂ビーズを通さない小さな孔の開いたコアベントをキャビティ204の成形面と面一になるように打ち込んで形成している。
発泡成型品の製造工程で、発泡性樹脂ビーズを発泡させると共に融着させるとき、発泡性樹脂ビーズだけでなく成形型200,202も高温に加熱される。このため、キャビティ204を構成する成形型200,202から発泡成型品を離型させるには、成形型200,202も発泡性樹脂ビーズの融着温度以下に冷却する必要がある。そこで、第1成形型200と第2成形型202の裏面側に冷却水供給管208から冷却水を掛けて冷却し、その後チャンバー210内を真空(減圧)にして成形型200,202を乾燥させている。このとき、成形型200,202に付着している少量の冷却水はチャンバー210内を真空にしたときに蒸発(気化)し、その気化熱によって冷却効果が高められるため好ましい。ところが、大量の冷却水が成形型200,202に設けられた蒸気孔206の中に残留していると、真空にしても全ての残留水を蒸発させることができずに残ってしまう。
このような状態でキャビティ204から発泡成型品を取り出すと、蒸気孔206内の残留水が流れ出て発泡成型品の表面に付着するだけでなく、成形型200,202の成形面に付着する。発泡成型品の表面に付着した水は、作業者が振り落として除去したり、自然乾燥させたりしている。ところが、成形型200,202の成形面に付着した水は、容易に除去できないため、そのまま新たな成形品の成形工程に移行してしまうことになる。この場合、キャビティ204内に発泡性樹脂ビーズを充填するとき、成形型200,202の成形面に付着していた水が発泡性樹脂ビーズの表面に付着してしまう。その結果、ビーズの充填不良やビーズ同士の融着不良が発生するなどの問題があった。
特許文献1は、発泡成形用金型における冷却水の流れを改善して所要冷却部位のみを効率的に冷却させるようにすることで、再加熱に必要な熱エネルギーを節減しようとすることにある。また、特許文献2は、蒸気穴近傍部とその蒸気穴近傍部よりも凹んだ薄肉部とを有する構造とし、蒸気穴近傍部の機械強度を損なうことなく、成形型の全質量を減じて熱容量を減少させることにある。いずれの特許文献も本発明とは目的も構成も異なるものである。
特開平8−142091号公報 特許第3837348号公報
上記した問題に鑑み、本発明の課題は、発泡性樹脂ビーズ成形品の製造過程において、成形品が脱型時に水に濡れることや、樹脂ビーズの充填不良や融着不良の発生を抑制できる発泡成形型及び発泡成形装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、本発明1に係る発泡成形型は、成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に形成された前記蒸気孔の裏面開口に対して隙間を開けて覆う遮蔽部材を設けたことにある。
かかる発泡成形型において、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該1又は複数の列に隣接する溝とを有し、前記遮蔽部材は、前記溝の上部に開口する1又は複数の開口部が形成されていることにある。
かかる発泡成形型において、前記遮蔽部材は、前記複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列を覆う遮蔽部と前記溝の上部に位置する開口部とを備え、該遮蔽部は連結部で連結されていることにある。
また、かかる発泡成形型において、前記遮蔽部材は、前記裏面から突き出す端部が水平面に対して下方に傾斜していることにある。
次に、本発明2に係る発泡成形型は、成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該1又は複数の列に隣接する溝とを有し、前記複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列を、隙間を開けて覆う遮蔽部材を備えたことにある。
また、本発明3に係る発泡成形型は、成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該1又は複数の列に並行して両側に形成された凸条を有し、前記複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列を覆い、前記凸条の上面に密着する遮蔽部材を備えたことにある。
また、本発明4に係る発泡成形型は、成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該蒸気孔の裏面開口の周囲に形成された1又は複数の支柱を備え、前記複数の蒸気孔の裏面開口を覆い、前記支柱の上端面に接するように配設された遮蔽部材を備えたことにある。
かかる発泡成形型において、前記蒸気孔の裏面開口の周囲に、成形型の裏面よりも高くした段差部を設け、該段差部に支柱が形成されたことにある。
また、本発明5に係る発泡成形型は、成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該蒸気孔の裏面開口の周囲に形成された突出部と、該突出部の一部に形成された蒸気導入部を備え、前記複数の蒸気孔の裏面開口を覆い、前記突出部の上端面に接するように配設された遮蔽部材を備えたことにある。
また、本発明6に係る発泡成形型は、成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、前記第1成形型及び第2成形型に形成された複数の蒸気孔のうち、少なくとも前記裏面上方に開口する蒸気孔の裏面開口に隙間を開けて覆う遮蔽部材が、該第1成形型又は第2成形型を形成する部材と一体的に形成されていることにある。
更に、本発明に係る発泡成形装置は、上記記載のいずれかの発泡成形型を備えたことにある。
本発明1に係る発泡成形型によれば、発泡成形型が発泡成形装置に取り付けられたとき、第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に形成されている蒸気孔の裏面開口に隙間を開けて覆う遮蔽部材が設けられているため、隙間を通して蒸気が蒸気孔の裏面開口からキャビティ内に流入し、封入された発泡性樹脂ビーズを加熱融着することができる。また、冷却時に、第1成形型及び第2成形型の裏面に噴出された冷却水は、裏面のうち少なくとも上向きの面を覆う遮蔽部材により、その面に形成されている蒸気孔の裏面開口に水が入ることが阻止される。その結果、蒸気孔に水が溜まることはないため、発泡成型品や発泡成形型が水に濡れることはない。
かかる発泡成形型において、第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に複数の蒸気孔の裏面開口からなる1又は複数の列と、該複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1の列に隣接して溝を設け、その溝の上に配設されている遮蔽部材の箇所に開口部を設けているため、冷却水はその開口部から溝の中に入り、流れ出る。その結果、第1成形型及び第2成形型は冷却水により直接冷却されることとなるが、冷却水は溝の中を流れて蒸気孔の裏面開口に流入することはほとんどない。したがって、蒸気孔に水が溜まることはないため、発泡成型品や発泡成形型が水に濡れることはない。
また、本発明2に係る他の発泡成形型によれば、発泡成形装置に取り付けられたとき、第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、その1又は複数の列に隣接する溝を設けると共に、遮蔽部材を複数の蒸気孔の裏面開口の上に隙間を開けて配設しているため、冷却水は遮蔽部材のないところから溝の中に入り、流れ出る。その結果、第1成形型及び第2成形型は冷却水により直接冷却されることとなるが、冷却水は溝の中を流れて蒸気孔に流入することはほとんどない。したがって、蒸気孔に水が溜まることはないため、発泡成型品や発泡成形型が水に濡れることはない。また、空気や蒸気は、蒸気孔の裏面開口と遮蔽部材との間に隙間が設けられているため、スムーズに蒸気孔を介して流通することになる。
また、本発明3に係る他の発泡成形型によれば、発泡成形装置に取り付けられたとき、第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に形成されている複数の蒸気孔の裏面開口からなる列の両側に並行して凸条を形成し、その凸条に密着するように遮蔽部材を備えている。蒸気孔の裏面開口が並ぶ列の上部には、凸条と遮蔽部材によって囲まれた空間が形成されて、蒸気導入路とされる。したがって、蒸気や空気は蒸気導入路を通って蒸気孔を介してキャビティに流入・流出することになる。一方、冷却水は、遮蔽部材と凸条に囲まれている蒸気孔の裏面開口に流入することはなく、蒸気孔の裏面開口がある側とは反対側の凸条に隣接する箇所を冷却しつつ流れることになる。
また、本発明4に係る他の発泡成形型によれば、発泡成形装置に取り付けられたとき、第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に形成されている複数の蒸気孔の裏面開口の周囲に1又は複数の支柱が形成され、蒸気孔の裏面開口を覆うように、支柱の上端面に接して遮蔽部材が配設されている。蒸気孔の裏面開口と遮蔽部材とは支柱によって隙間(間隔)が開けられているため、蒸気や空気はその隙間から蒸気孔の裏面開口を通ってキャビティに流入・流出することになる。一方、冷却水は、遮蔽部材に覆われている蒸気孔の裏面開口に流入することはない。
また、本発明5に係る他の発泡成形型によれば、発泡成形装置に取り付けられたとき、第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に形成されている複数の蒸気孔の裏面開口の周囲に蒸気導入部が形成された突出部を設け、その突出部の上端面に接するように遮蔽部材が配設されている。蒸気孔の裏面開口は突出部と遮蔽部材とによって覆われているので、冷却水が蒸気孔の裏面開口から流入することはない。蒸気や空気は、突出部に形成された蒸気導入部から蒸気孔の裏面開口を通ってキャビティに流入・流出することになる。
更に、本発明6に係る他の発泡成形型によれば、第1成形型及び第2成形型の少なくとも裏面上方に開口する蒸気孔の裏面開口に隙間を開けて覆う遮蔽部材を、成形型を形成する部材と一体的に形成しているため、遮蔽部材と成形型との接続部からの蒸気や冷却水の流通はない。その結果、冷却水の流量が多い場合であっても、冷却水が蒸気孔の裏面開口に流入することはない。したがって、蒸気孔に水が溜まることはないため、発泡成型品や発泡成形型が水に濡れることはない。
以上の発泡成形型は発泡成形装置に取り付けられたとき、第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に遮蔽部材が形成されることを必須とするものであって、冷却水が流れる成形型の裏面のうち側面や底面に遮蔽部材を設けることを排除するものではない。また、第1成形型及び第2成形型は金型構造・形状によって、発泡成形装置に取り付けられる向きは任意である。すなわち、成形型の裏面のどこが上向きの面になるかは定まっていないが、発泡成形装置に取り付けるとすれば、どの面を上向きにするのが良いかは当業者の間で決められる。
以上、各種の発泡成形型が取り付けられた発泡成形装置は、冷却効果が高められるだけでなく、冷却水が発泡成形型に残存しないため、成型サイクルが向上する。
本発明に係る発泡成形型を備えた発泡成形装置を示す断面説明図である。 図1に示す遮蔽部材の取付けを説明するための要部拡大側面断面図である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す図であり、図(a)は要部平面図、図(b)は図(a)のB−B断面図である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す図であり、図3の変形例を示す要部平面図である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す図であり、図3の他の変形例を示す要部平面図である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す図であり、図3(b)に示す変形例である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す要部平面図である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す図であり、図(a)は要部平面図、図(b)は図(a)のB−B断面図、図(c)は図(b)の変形例である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す図であり、図(a)は要部平面図、図(b)は図(a)のB−B断面図、図(c)は図(b)の変形例である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す要部拡大斜視図である。 本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す図であり、図(a)は要部拡大斜視図、図(b)は図(a)の要部断面図、図(c)は図(b)の変形例である。 本発明に係る発泡成形型に取り付けられる遮蔽部材の他の実施形態の要部拡大側面断面図である。 本発明に係る発泡成形型に取り付けられる遮蔽部材の取付け方法の他の実施形態の要部拡大側面断面図である。 本発明に係る発泡成形型に形成される溝形状の他の実施形態を示す要部拡大正面断面図である。 本発明に係る発泡成形型に形成される溝形状の他の実施形態の要部拡大側面断面図である。 本発明に係る発泡成形型に形成される遮蔽部材の変形例を示す図であり、図(a)は要部拡大側面断面図、図(b)は図(a)の正面断面図、図(c)は図(b)の変形例である。 本発明に係る発泡成形型に取り付けられる遮蔽部材の図であり、図(a)は要部拡大斜視図、図(b)は図(a)の変形例を示す要部拡大斜視図である。 本発明に係る発泡成形型に取り付けられる遮蔽部材の図であり、図(a)は要部側面断面図、図(b)は図(a)の要部正面図、図(c)は図(b)の変形例を示す要部正面図、図(d)は図(b)の更なる変形例を示す要部正面図である。 本発明に係る他の発泡成形装置に取り付けられる発泡成形型を示す断面説明図である。 従来の発泡成形型を備えた発泡成形装置を示す断面説明図である。
本発明に係る発泡成形装置10は、図1に示すように、第1成形型12と第2成形型14とからなる本発明に係る発泡成形型15を備えている。第1成形型12と第2成形型14は第1フレーム16と第2フレーム18にそれぞれ取り付け部材を介して取り付けられていて、第1フレーム16と第2フレーム18にはそれぞれ背板20,22が取り付けられている。第1成形型12と第2成形型14とが合わさって、それぞれの成形面からなる発泡成型品を成型するキャビティ(成型空間)24が形成される。第1成形型12と第1フレーム16及び背板20によって、密閉されたチャンバー26が形成され、第2成形型14と第2フレーム18及び背板22によって、密閉されたチャンバー28が形成される。なお、第1成形型12と第2成形型14とは、図示するようにそれぞれ所謂キャビティ型(雌型)とコア型(雄型)の組み合わせに限らず、キャビティ型とそれに蓋をするような平板状の型であっても良く、更にはいずれもキャビティ型であっても良く、限定されない。
第1成形型12は雌型を成し、通常、固定型であり、位置が固定された第1フレーム16に取り付けられている。第2成形型14は雄型を成し、通常、第1成形型12に対して接近又は離隔するように可動させられる第2フレーム18に取り付けられている。第2成形型14は、キャビティ24で成型された発泡成型品を取り出すことができるように、第1成形型12から離隔させられるように構成されている。
第1成形型12と第2成形型14の形状、構造は発泡成型品の形状によって異なり、図示の形状等に限定されない。第1成形型12と第2成形型14の材質は、熱伝導率が良好で加工性や強度に優れた材料が用いられ、たとえばアルミニウム、銅やこれらの合金が用いられるが、なんら限定されるものではない。固定型である第1成形型12には、発泡性樹脂ビーズを充填するための図示しない充填機や成型された発泡成型品を型から押し出すための図示しないエジェクタピンが適切な箇所に適宜設けられている。
第1成形型12と第2成形型14には、成形面とその裏面とを貫通する複数の蒸気孔30を備えている。蒸気孔30は、両型を合わせることによって形成されたキャビティ24に発泡性樹脂ビーズを充填するときに吹き込む空気を逃がし、さらに充填された発泡性樹脂ビーズを二次発泡させ、且つビーズ間を融着させるための加熱蒸気を流通させるためのものである。蒸気孔30は、コアベント式でもスリット式でも良い。コアベント式の蒸気孔30は、成形型12,14に直径約5mmから15mm程度の孔を穿設し、その孔にアルミニウムなどから成る幅又は直径が約0.5mmから1.5mm程度のスリット又は小穴の開いたコアベントが打ち込まれたものである。また、スリット式の蒸気孔30は、成形型12,14の成形面における開口幅が約0.5mmから1.8mm程度の線状のスリットを直接形成したものである。コアベントのスリット又は小穴やスリット状の蒸気孔の寸法は、いずれも予備(一次)発泡させた発泡性樹脂ビーズの直径によって幅等の寸法が選定され、発泡性樹脂ビーズが通過し得ない寸法とされる。
発泡性樹脂ビーズは樹脂ビーズに発泡剤を含侵させて、予備(一次)発泡させたものである。発泡成型品の発泡倍率に合わせて、たとえば発泡倍率が5倍又は10倍の発泡成型品を得る場合は、原料樹脂ビーズ(比重≒1g/cm2)を5倍又は10倍に予備発泡させておき、得られた発泡性樹脂ビーズを最終的にキャビティ内で若干発泡させると共に表面を融着させて一体化させる。発泡性樹脂ビーズに用いられる樹脂は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びポリエステル系樹脂などの熱融着性樹脂を挙げることができるが、これら例示に限定されるものではない。発泡性樹脂ビーズには必要に応じて静電防止剤などを混ぜて、キャビテイに充填される。
第1成形型12は、本実施形態では図1に示すように、発泡成形装置10の第1フレーム16に成型品の底面を成形する成形面が鉛直方向を向くように設置される。本例において、第1成形型12の裏面のうち上向きの面(鉛直上向きの面であって、上向きに解放されている面)すなわちチャンバー26側の上面には遮蔽部材56が設置される。遮蔽部材56は、第1成形型12の裏面上部を覆うプレートからなり、図2に示すようにスペーサー57を介してリベット58やボルトなどで第1成形型12に直接取り付けられる。遮蔽部材56は、後述する冷却水が第1成形型12の裏面に掛けられたとき、蒸気孔30の裏面開口の中に入らないようにするためのものである。第1成形型12の裏面と遮蔽部材56との隙間は、スペーサー57の厚みによって変更可能であり、限定されるものではないが、たとえば1mmから10mm程度とされる。後述するように、チャンバー26内に供給された蒸気が第1成形型12の裏面と遮蔽部材56との隙間を通って蒸気孔30からキャビティ24に流入するのに充分な大きさの隙間であれば良い。遮蔽部材56の大きさは、第1成形型12の裏面上部を充分に覆う広さのものであれば良く、チャンバー26内に突き出すものであっても良い。遮蔽部材56は、その先端部から冷却水が第1成形型12の裏面上部に入り込み、蒸気孔30の裏面開口内に流入するのを防ぐことができる。遮蔽部材56は、水平面を成していても良いが、遮蔽部材56の表面に噴出された冷却水が排水され易いように傾斜させていても良い。また、遮蔽部材56は、平板であっても良いが、波板であっても良い。
第2成形型14は凸型をなし、凹型の第1成形型12と合わさって、キャビティ24が形成される。第2成形型14は、発泡成型装置10の第2フレーム18に成型品の底面を成形する成形面が鉛直方向を向くように設置される。第2成形型14には、図1に示すように、第1成形型12と同様にチャンバー28内に噴出された冷却水が溜まり易い裏面上向きの面に遮蔽部材60が設けられる。遮蔽部材60は遮蔽部材56と同様に、第2成形型14の裏面で上向きの面を覆うプレートからなり、スペーサー57を介してリベット58やボルトなどで第2成形型14に直接取り付けられる。遮蔽部材60は、遮蔽部材56と同様であるので説明を省略する。
チャンバー26,28は、それぞれ密閉された空間とされる。チャンバー26,28を構成する第1フレーム16と第2フレーム18の上部には、チャンバー26,28内に蒸気を供給する蒸気供給管32,34と蒸気供給バルブ33,35が配設されていて、蒸気供給管32,34は図示しないボイラーなどの蒸気発生装置に接続されている。また、第1フレーム16と第2フレーム18の下部には、チャンバー26,28内に供給された蒸気を排出する蒸気排出管36,38と蒸気排出バルブ37,39が配設されている。チャンバー26,28には蒸気が交互に供給される。すなわち、たとえばチャンバー26側の蒸気供給バルブ33を開けて、蒸気供給管32から高温の蒸気を供給するとき、チャンバー26側の蒸気排出バルブ37は閉めておき、反対のチャンバー28側の蒸気排出バルブ39を開け、蒸気が第1成形型12と第2成形型14の蒸気孔30を通って蒸気排出管38から排出される。次いで、蒸気供給バルブ33を閉めた後、チャンバー28側の蒸気供給バルブ35を開け、チャンバー28に蒸気を供給する。このとき、チャンバー28側の蒸気排出バルブ39を閉めて、反対側のチャンバー26の蒸気排出バルブ37を開ける。チャンバー28内の蒸気は第2成形型14と第1成形型12の蒸気孔30を通って、蒸気排出管36から排出される。なお、このとき蒸気孔30等にドレン水が発生する。
蒸気排出管36,38には吸気バルブ40,42を介して吸気管44,46が接続されている。吸気管44,46は図示しない真空ポンプなどの負圧源に接続されていて、チャンバー26、28内の空気を吸気して、圧力を減圧又は真空状態にする。チャンバー26,28内の圧力を減圧又は真空状態にすることにより、後述する成形型12,14の裏面等に付着した冷却水やドレン水を気化させて、成形型12,14と成型品を乾燥させると共に、気化熱により成形型12,14及び成型品の温度を下げる。成形型12,14の裏面等に付着した冷却水や蒸気孔30内に発生した少量のドレン水は、減圧又は真空にして乾燥させるときに生じる気化熱で成形型12,14を冷却するために好ましい。なお、吸気バルブ40,42及び吸気管44,46は、蒸気供給管32,34に接続することも可能である。
また、チャンバー26,28を構成する第1フレーム16と第2フレーム18の上部には、チャンバー26,28内に冷却水を噴出する冷却水供給管48,50と冷却水供給バルブ49,51が配設されている。一方、第1フレーム16と第2フレーム18の下部には、チャンバー26,28内に噴出された冷却水を排出する冷却水排出管52,54と冷却水排出バルブ53,55が配設されている。冷却水供給管48,50の先端には図示しないノズルが取り付けられ、成形型12,14を含めチャンバー26,28内を万遍なく冷却できるようにされている。
以上の構成に係る発泡成形装置10は次のように作動させられる。先ず、第1フレーム16及び第2フレーム18に第1成形型12及び第2成形型14をそれぞれ取り付け、第1成形型12に第2成形型14を移動させて、キャビティ24を形成する。キャビティ24には予備発泡された発泡性樹脂ビーズが空気によって充填機により充填される。空気は第1成形型12及び第2成形型14に形成された蒸気孔30から排出される。次に、蒸気供給バルブ33を開けてチャンバー26に蒸気供給管32から蒸気を噴出し、第1成形型12の全面から蒸気孔30を通して蒸気をキャビティ24内に入れ、第2成形型14の蒸気孔30からチャンバー28に放出し、さらに蒸気排出管38から排出する。このとき、高温多湿の蒸気が冷却された第1成形型12の裏面や蒸気孔30内に接して、ドレン水が溜まることがある。これにより、第1成形型12と第2成形型14及びキャビティ24に充填された発泡性樹脂ビーズが加熱される。次いで、蒸気供給バルブ33及び蒸気排出バルブ39を閉めた後、蒸気供給バルブ35を開けて蒸気供給管34から蒸気をチャンバー28内に入れる。蒸気は第2成形型14の全面から蒸気孔30を通してキャビティ24内に入れ、第1成形型12の蒸気孔30からチャンバー26に放出し、さらに蒸気排出管36から外部に排出する。これにより、第1成形型12と第2成形型14及びキャビティ24に充填された発泡性樹脂ビーズが均一に加熱される。キャビティ24内の発泡性樹脂ビーズは発泡融着温度にまで高められ、発泡成型品が形成される。なお、蒸気の供給順序は逆であっても良い。
発泡成型品をキャビティ24から取り出すために、先ずチャンバー26,28内に冷却水供給バルブ49,51を開けて冷却水供給管48,50から冷却水を噴出させる。第1成形型12と第2成形型14の裏面は全面に冷却水を被ることになり、発泡性樹脂ビーズの融着温度以下に冷却される。ただし、第1成形型12の上面は遮蔽部材56により覆われ、また第2成形型14の上に空いた面は遮蔽部材60により覆われているため、成形型12,14のこれらの面は冷却水を直接被ることがない。このため、これらの面に設けられている蒸気孔30の裏面開口には冷却水が入ることはなく、仮にたとえ入ったとしても僅かな量で済むことになる。
第1成形型12及び第2成形型14は冷却水により冷却された後、全てのバルブが閉じられる。次いで、吸気バルブ40,42を開けて吸気管44,46からチャンバー26,28内の空気を吸気して、チャンバー26,28内を減圧又は真空にする。この作業によりチャンバー26,28内の冷却水は蒸発(気化)してチャンバー26,28内は乾燥させられると共に気化熱により成形型12,14はさらに冷却される。このとき全ての蒸気孔30内に溜まっている冷却水やドレン水は少量であるため全て気化させられ、蒸気孔30内に残ることはない。また、蒸気孔30内の少量の冷却水やドレン水は、気化熱により成形型12,14の冷却に寄与する。
成形型12,14の温度が発泡性樹脂ビーズの融着温度以下に冷却された後、第2成形型14が移動させられ、キャビティ24が開けられ、発泡成型品が取り出される。取り出された発泡成型品は乾燥させられていて、改めて乾燥させる必要はない。成形型12,14の裏面上面に形成されている蒸気孔30の裏面開口内に冷却水が溜まることはないため、発泡成型品の離型時に蒸気孔30から冷却水がキャビティ24内に流れ出ることはない。したがって、成形型12,14の成形面が冷却水などによって濡れることはないため、次の成型作業において成形不良や発泡性樹脂ビーズの充填不良が生じるなどの支障が生じることはない。また、発泡成形装置の成形サイクルが向上する。
(他の実施例)
以上、本発明に係る発泡成形型及び発泡成形装置の実施形態を説明したが、その他の態様でも種々構成することができる。なお、以下の説明において第1成形型とそれに設ける遮蔽部材を例にして説明するが、第2成形型とそれに設ける遮蔽部材についても適用でき、排除するものではない。
図3(a)、(b)に示すように、第1成形型12の裏面上向きの面に形成される複数の蒸気孔30の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、その蒸気孔30の裏面開口が並ぶ1又は複数の列に隣接して1又は複数の溝62が形成されている。すなわち、複数の蒸気孔30の裏面開口が並ぶ1の列とそれに隣接する複数の蒸気孔30の裏面開口が並ぶ他の1の列との間に、溝62が形成されている。溝62は冷却水が流れるためのものであり、冷却水を溝62に流すことにより冷却水が蒸気孔30に流入しないようにするためであり、さらに溝62を流れる冷却水によって第1成形型12を冷却するためである。溝62の幅や深さ及び断面形状は、溝62を流れる冷却水の流量から設定されるが、第1成形型12の強度を考慮して設定される。溝62を流れる冷却水の流量を確保するために、蒸気孔30の裏面開口の周囲の高さを高くすることも可能である。なお、複数の蒸気孔30の裏面開口が並ぶ列と溝の方向は、限定されるものではないが、たとえば第1成形型12を第1フレーム16に固定する側から発泡成型品の底側への方向に形成するのが好ましい。
一方、第1成形型12の複数の蒸気孔30の裏面開口及び溝62を覆う遮蔽部材64には複数の開口部66が形成されている。開口部66は、第1成形型12の溝62の上部に形成される。開口部66の形状は、円形だけでなく、三角形、四角形、その他の多角形、星形、楕円形、長円形などでも良く、更に図4に示す長孔や、図5に示すスリットであっても良い。開口部66の大きさは、その開口部66を通して溝62に流れ込む冷却水の量を考慮して決められる。溝62に流れ込む冷却水の量が多いと、溝62から冷却水が溢れて蒸気孔30の裏面開口に流入することになる。また、溝62に流れ込む冷却水の量が少ないと、第1成形型12の冷却が不十分なものとなる。なお、遮蔽部材64は上記図1に示す実施形態で説明したように、リベットなどにより、第1成形型12に取り付けられる。遮蔽部材64は、図3(b)に示すように、複数の蒸気孔30の裏面開口の上端面に対して隙間を設けて配設されている。隙間を設けるのは、発泡性樹脂ビーズを充填するときの空気を排出するためと、蒸気をキャビティ24内に導入するための通路を確保することにある。
遮蔽部材64に形成される開口部66は、図3から図5に示すように、打ち抜いた形状であっても良いが、図6に示すように、溝62の方向に湾曲させて、溝62の中に開口67が突き出すように形成しても良い。開口部66から流入する冷却水が溝62の中に突き出すように形成された開口67から出るため、溝62の底からの冷却水の跳ね返りが少なく、蒸気孔30の裏面開口に冷却水が入るのを阻止することができる。
遮蔽部材64は図7に示すように、列をなす複数の蒸気孔30を覆う短冊状の遮蔽部68が連結部69でつながれた状態で形成することも可能である。遮蔽部68と遮蔽部68との間は開口部66を成し、第1成形型12の裏面上向きの面に形成されている溝62の上に開口部66が来るように形成されている。遮蔽部材64は、蒸気が蒸気孔30に流入し得るようにスペーサーなどにより隙間を設けて第1成形型12に固定される。短冊状の遮蔽部68の両端部が第1成形型12の裏面に固定されても良いが、連結部69側のみを固定することも可能である。
遮蔽部材64が連結部69側のみで固定される場合、遮蔽部68は蒸気孔30の裏面開口から浮き上がった状態で、自由端とされる。遮蔽部材64を例えばバネ鋼などの弾力性のある板材で形成し、冷却水を流水で流すとき、冷却水の重量等により遮蔽部68が押し曲げられるように構成する。したがって、冷却時は冷却水により遮蔽部68が下方に押し曲げられ、蒸気孔30の裏面開口が遮蔽部68の面で塞がれるので、冷却水が蒸気孔30の裏面開口に流入することはない。一方、蒸気を流すときは、遮蔽部68は部材が有する弾力性により、蒸気孔30の裏面開口から浮き上がり、スムーズに蒸気が蒸気孔30の裏面開口に流入することになる。
また、図8(a)に示すように、遮蔽部材64は開口部66から連結部69にかけてT字状に切断(70)し、同図(b)に示すように遮蔽部68の長手方向両端部72を溝62側に折り曲げた形状とすることも可能である。更に、同図(c)に示すように、遮蔽部68をその遮蔽部68の幅方向に湾曲させた形状とすることも可能である。あるいは、図示を省略するが、遮蔽部68の形状を三角形(山形)にすることも可能である。いずれの遮蔽部68の形態においても、図7に示す実施形態と同様に、遮蔽部材64をバネ鋼などの弾性部材で構成して、冷却水によって遮蔽部68が蒸気孔30の裏面開口側に押し付けられるようにしても良い。
いずれの遮蔽部68の形態においても、遮蔽部68と蒸気孔30の裏面開口との間に開口(蒸気導入路)73が形成されることになる。遮蔽部68の両端部72における蒸気孔30の裏面開口側の内面が、溝62の角に当接して密着し隙間ができないように構成することも可能である。この場合、その当接部を通して冷却水や蒸気が流通しないように形成するのが好ましい。このように構成することにより、蒸気は、湾曲されたり折り曲げられた遮蔽部68によって形成された開口(蒸気導入路)73を通して蒸気孔30の裏面開口に流入し、一方、冷却水は遮蔽部68によって遮蔽されているので、蒸気孔30の裏面開口に流入することはない。
上記実施形態では遮蔽部68は連結部69で連結されているが、連結部69をなくし、遮蔽部68のみで複数の遮蔽部材64を構成してもよい。このようにすれば、遮蔽部68(遮蔽部材64)毎に第1成形型12に取り付ける必要があるが、同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態では第1成形型12の裏面上向きの面に隙間を開けて遮蔽部材64を取り付けていたが、図9(a)(b)に示すように、複数の蒸気孔30の裏面開口の列に沿って両側に凸条94を形成するのが好ましい。凸条94の上部には遮蔽部材64が密着するように被せられ、暗渠のような蒸気導入路73が形成される。したがって、蒸気導入路73と隣接する溝62とは凸条94によって遮断される。凸条94は溝62の両側の高さを高くし、大量の冷却水を流すことができ、第1成形型12の冷却効果が高められる。一方、加熱時は蒸気が蒸気導入路73から蒸気孔30に流入することになる。なお、凸条94を形成することによって、上記した溝62を形成する必要は必ずしもない。
なお、第1成形型12の裏面全体に遮蔽部材64を設ける場合は、蒸気孔30の裏面開口の列が形成されていない箇所(溝62)に、上記各種の開口部66が形成される。
遮蔽部材64は、図9(c)に示すように、隣接する凸条94と凸条94を跨り複数の蒸気孔30の裏面開口が並ぶ1の列を覆うものであれば良く、複数の蒸気孔30の裏面開口が並ぶ1の列と他の列との間(溝62)の空間には遮蔽部材64を設けない構成とするのが良い。凸条94と凸条94とに跨る遮蔽部材64によって蒸気孔30の裏面開口側は覆われているので、蒸気孔30に冷却水が入る恐れはなく、また蒸気導入路73は確保されるので、空気の排出と蒸気の導入は何ら支障がない。さらに、溝62の上部は解放されるので、冷却水による冷却効果は確保できる。
次に、図10に示すように、蒸気孔30の裏面開口の周りを金型裏面よりも一段高くした段差部95を設けるとともに段差部95の隅部に支柱96を設けた構成とする。1列に並ぶ複数の蒸気孔30の裏面開口の周りに形成された支柱96の上端面に接するように遮蔽部材64が配設され、複数の蒸気孔30の裏面開口を覆う。遮蔽部材64はネジやリベットなどで固定される。蒸気孔30は成形面側が面一になるようにコアベントが埋め込まれている。第1成形型12の裏面に噴出された冷却水が遮蔽部材64によって蒸気孔30の裏面開口から入らないようにされている。また、支柱96によって段差部95と遮蔽部材64との間に形成された空間97からキャビティ24に封入された空気が蒸気孔30を介して排出し、またチャンバー(26,28)に充満させられた蒸気を空間97から蒸気孔30を通してキャビティ24に入れることができる。段差部95があることによって、第1成形型12の裏面表面を流れる冷却水が蒸気孔30の裏面開口から蒸気孔30に流れ込むことを阻止することができる。
さらに、図11(a)(b)に示すように、蒸気孔98の裏面開口の周りを成形型12.14の裏面よりも一段高くした突出部100を形成するとともに、突出部100の一部に蒸気導入部102を形成した構成とする。蒸気導入部102は蒸気孔98に対して全て同じ向きに形成される。1列に並ぶ複数の蒸気孔98の裏面開口の周りに形成された突出部100の上端面に接するように遮蔽部材64が配設され、複数の蒸気孔98の裏面開口を覆う。遮蔽部材64はネジやリベットなどで突出部100の上端面に固定される。蒸気孔98はコアベントを埋め込んで形成することも可能であるが、本例ではスリット式の蒸気孔としている。スリット式の蒸気孔98は、第1成形型12の成形面に一定の深さの溝104を1又は複数本形成し、溝104の形成された成形面に対応する裏面に、溝104の底に達するように孔106がほぼ一定間隔で形成される。裏面側の孔106と、成形面側の溝104とはそれぞれ底部で繋がり、空気や蒸気が流通し得るようにされる。
かかる構成により、冷却水が成形型12.14の裏面に蒸気孔98の上方から掛けられたとき、あるいは成形型12.14の裏面に並行に矢印A方向に流されたとき、いずれも冷却水が蒸気孔98に流れ込むことがない。一方、空気や蒸気は溝104と孔106とから構成される蒸気孔98及び蒸気導入部102を通って流通することになる。蒸気導入部102は、突出部100の高さを高くすることによって、開口面積を大きくすることが可能であるが、図11(c)に示すように、遮蔽部材64の一部に溝108を設けることにより、開口面積を大きくしても良い。
次に、上記図1から図9に示す実施形態では、遮蔽部材64の先端部は、取り付けられた第1成形型12の裏面からチャンバー内にそのまま直線的に飛び出すようにされている。しかし、図12に示すように、遮蔽部材64の先端部74を斜め下方に折り曲げておいても良い。遮蔽部材64の先端部74を折り曲げることにより、第1成形型12の裏面に掛けられる冷却水が遮蔽部材64と第1成形型12の裏面との隙間から入って、蒸気孔30の裏面開口に流入するのを防ぐことができる。
上記実施形態では遮蔽部材64の両端部をリベットなどにより第1成形型12の裏面に固定していたが、たとえば図13に示すように、遮蔽部材64は第1成形型12の裏面であっても第1成形型12を成型装置のフレームに固定するためのフランジ部76に固定しても良い。遮蔽部材64の取付け位置は特に限定されるものではなく、たとえば図示を省略するが成型装置のフレームに固定することも可能である。
第1成形型12の裏面に形成される溝78の形状は、図14に示すように、湾曲形状であっても良い。溝78の湾曲形状として、断面形状が円形状、楕円形状だけでなく、放物線形状等であって良い。溝78は第1成形型12の裏面にかけられる冷却水が蒸気孔30の裏面開口に流れ込むのを防ぎ、第1成形型12を冷却しつつ排出することにある。溝78の形状をたとえば放物線形状にすることにより、溝78に流れ込む冷却水が内壁に当たって中央部に集まるように作用するため、跳ね返った冷却水が蒸気孔30の裏面開口に入るのを防ぐことができる。
次に第1成形型12の裏面上向きの面に蒸気孔30の列に並行して設けられる溝は上記実施形態ではほぼ水平方向に形成していたが、図15に示すように、溝80を傾斜させることも可能である。第1成形型12の裏面上面に連続して掛けられる冷却水が上面に溜まることなく排出できるので、蒸気孔に冷却水が流入するのを防ぐことができる。
上記実施形態では第1成形型12の裏面上面を覆う遮蔽部材64を別部材で形成し、それを取り付ける構成としていたが、図16に示すように、第1成形型12の構成部材と一体的に構成することも可能である。すなわち同図(a)及び(b)に示すように、複数の蒸気孔30が列をなして形成される箇所の裏面に肉厚部82を形成しておき、ドリル等で穴(蒸気導入路)84を開ける。この肉厚部82の穴(蒸気導入路)84に向かって、第1成形型12の成形面側から蒸気孔30となる孔を形成し、コアベントを打ち込む。このように構成することにより、遮蔽部材(82)を第1成形型12と一体的に形成することができる。かかる構成により、チャンバー26に封入された蒸気は蒸気導入路84から蒸気孔30に入ってキャビティ24内へと流れる。また、冷却水がチャンバー26に噴出されたときには、蒸気導入路84を形成する肉厚部82が遮蔽部材として機能し、冷却水が蒸気孔30の裏面開口に流入することはない。
本実施形態に示すように、蒸気導入路84となる肉厚部82は、第1成形型12を発泡成形装置に取り付けたとき、蒸気孔30の裏面開口が上向きとなる個所に限定されず、第1成形型12の側面、すなわち蒸気孔30の裏面開口が水平方向に解放されている面にも形成される。蒸気導入路84となる肉厚部82は、図示するように水平方向に形成されても、あるいは垂直方向に形成されてもよい。蒸気導入路84の両端部から冷却水が内部に入らなければ、いずれの方向を向いていてもよい。冷却水は第1成形型12の上方から掛けられるが、側面を流れ落ちるときに、蒸気孔30の裏面開口から内部に入る。蒸気孔30の裏面開口から内部に冷却水が入ると、上述と同様にトラブルの原因となる。そこで、側面の蒸気孔30の裏面開口にも冷却水が入らないように構成されるのが好ましい。
蒸気孔30はコアベント式に限定されるものではなく、図16(c)に示すように、スリット状の蒸気孔86であっても良い。スリット状の蒸気孔86は回転円盤歯(メタルソー)などにより、幅0.5mmから1.8mm程度の開口部を直接、成形面に設けたものである。スリット状の蒸気孔86である場合、第1成形型12の裏面を連結する肉厚部82が形成されているため、この肉厚部82が金型全体を一体化し、補強する役割を果たすことになり、別途補強などのために特殊な加工等を必要としない。
肉厚部82と肉厚部82との間には、窪みが形成されて溝88とされる。かかる構造においては、冷却水が蒸気導入路84の中に形成されている蒸気孔30,86の中に入ることはなく、一方、蒸気は蒸気導入路84を介して蒸気孔30,86の中に入ることができる。
更に図16(a)に二点鎖線で示すように、蒸気導入路84の前方に遮蔽部材85を設けるのが好ましい。遮蔽部材85はL字状などの形状に曲げられた板状の部材であり、蒸気導入路84を塞がないように空間を開けて、肉厚部82に取り付けられる。加熱時、蒸気は遮蔽部材85と蒸気導入路84との間の空間を通って、蒸気導入路84に導入され、蒸気孔30に流入される。また、冷却時は、遮蔽部材85によって冷却水が遮蔽され、蒸気導入路84に流れ込むことはない。
以上、第1成形型を例に説明したが、第2成形型についても遮蔽部材の取り付け位置などが異なるのみで、適用し得るものである。
また、図10に示す実施形態において、遮蔽部材64は段差部95及び支柱96の上部にほぼ同寸法の大きさで配置されていたが、図17(a)に示すように幅広の遮蔽部材64としてもよい。遮蔽部材64を幅広に形成することにより、冷却水が段差部95と遮蔽部材64との空間97から蒸気孔30の裏面開口に入るのを確実に排除できる。
図10及び図17(a)に示す実施形態は、第1成形型12を発泡成形装置に取り付けたとき、蒸気孔30の裏面開口が上向きになる個所に設ける場合を想定しているが、第1成形型12の側面、すなわち蒸気孔30の裏面開口が水平方向に向く面に設けることも可能である。この場合、遮蔽部材64の長手方向が上下方向になるように設けられる。遮蔽部材64を支柱96に固定するためのネジ部110が上下端に位置し、空間97が上向きに形成されないため、冷却水が蒸気孔30の裏面開口に流入することはない。
更に、図17(b)に示すように、遮蔽部材112は、その短手方向の端部を長手方向に沿って折り曲げた折り曲げ部114を備えていてもよい。遮蔽部材112の折り曲げ部114の端部が第1成形型12の裏面に接するように構成される。冷却水の流れの方向Aが成形型12,14の裏面に沿い、遮蔽部材112の折り曲げ部114に直角をなす場合は、蒸気孔30の裏面開口に冷却水が流入することはない。
更に、図18(a)に示すように、成形型12,14の裏面側面に形成されている蒸気孔30の裏面開口を覆う遮蔽部材116は、冷却水の流入を防ぐことができればいかなる形状であってもよい。また、同図(b)に示すように、遮蔽部材116は1列に並んだ複数の蒸気孔30の裏面開口を一つのプレートで覆うように構成してもよい。また、同図(c)に示すように、遮蔽部材116は一つのプレートからなり、蒸気孔30の裏面開口毎に覆うミニプレート118を一体的に備えた構成とすることも可能である。さらに、同図(d)に示すように、遮蔽部材116は蒸気孔30の裏面開口毎に覆うように構成してもよい。これら遮蔽部材116はネジやリベット120で成形型12,14の裏面側面に取り付けられる。
また、上記実施形態では第1成形型12と第2成形型14は成型装置の一般的な構造に適合するようにいわゆる横型とし、成形型12,14が水平方向に離隔・接近するように構成された事例を説明したが、図19に示すように、いわゆる縦型であっても適用できる。すなわち、雌型である第1成形型12を成形面が下方に開放するように、成型装置の固定フレームに取り付けられる。一方、雄型である第2成形型14は成形面が上向きで、上記第1成形型12の成形面とキャビティ24を形成するように成型装置の可動フレームに取り付けられる。かかる構成の成型装置においては、冷却水が掛けられる第1成形型12の裏面のうち上向きの面に遮蔽部材92が設けられる。遮蔽部材92は一方に傾くように配置しても良いが、同図に示すように中央部で山形に折れ曲がった形状とするのが好ましい。また、遮蔽部材92が取り付けられる第1成形型12の裏面のうち上向きの面には、溝62が形成され、且つ遮蔽部材92は上記各種の実施形態で説明したものが適用される。各種の遮蔽部材の形態のうち、どの形態を採用するかは任意である。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正又は変形を加えた態様で実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
12:第1成形型
14:第2成形型
15:発泡成形型
16:第1フレーム
18:第2フレーム
24:キャビティ
26,28:チャンバー
30,86,98:蒸気孔
48,50:冷却水供給管
56,60,64,85,92:遮蔽部材
62,78,80,88:溝
66:開口部
68:遮蔽部
82:肉厚部(遮蔽部材)
95:段差部
96:支柱

Claims (11)

  1. 成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、
    発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に形成された前記蒸気孔の裏面開口に対して隙間を開けて覆う遮蔽部材を設けた発泡成形型。
  2. 前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該1又は複数の列に隣接する溝とを有し、
    前記遮蔽部材は、前記溝の上部に開口する1又は複数の開口部が形成されている前記請求項1に記載の発泡成形型。
  3. 前記遮蔽部材は、前記複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列を覆う遮蔽部と前記溝の上部に位置する開口部とを備え、該遮蔽部は連結部で連結されている前記請求項2に記載の発泡成形型。
  4. 前記遮蔽部材は、前記裏面から突き出す端部が水平面に対して下方に傾斜している前記請求項1から3のいずれかに記載の発泡成形型。
  5. 成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、
    発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該1又は複数の列に隣接する溝とを有し、
    前記複数の蒸気孔が並ぶ1又は複数の列を、隙間を開けて覆う遮蔽部材を備えた発泡成形型。
  6. 成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、
    発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該1又は複数の列に並行して両側に形成された凸条を有し、
    前記複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列を覆い、前記凸条の上面に密着する遮蔽部材を備えた発泡成形型。
  7. 成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、
    発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該蒸気孔の裏面開口の周囲に形成された1又は複数の支柱を備え、
    前記複数の蒸気孔の裏面開口を覆い、前記支柱の上端面に接するように配設された遮蔽部材を備えた発泡成形型。
  8. 前記蒸気孔の裏面開口の周囲に、成形型の裏面よりも高くした段差部を設け、該段差部に支柱が形成された前記請求項7に記載の発泡成形型。
  9. 成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、
    発泡成形装置に取り付けられたとき、前記第1成形型及び第2成形型の裏面のうち少なくとも上向きの面に、複数の蒸気孔の裏面開口が並ぶ1又は複数の列と、該蒸気孔の裏面開口の周囲に形成された突出部と、該突出部の一部に形成された蒸気導入部を備え、
    前記複数の蒸気孔の裏面開口を覆い、前記突出部の上端面に接するように配設された遮蔽部材を備えた発泡成形型。
  10. 成形面と裏面とを備え該成形面と裏面とを貫通する複数の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型であって、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品が製造される発泡成形型において、
    前記第1成形型及び第2成形型に形成された複数の蒸気孔のうち、少なくとも前記裏面上方に開口する蒸気孔の裏面開口に隙間を開けて覆う遮蔽部材が、該第1成形型又は第2成形型を形成する部材と一体的に形成されている発泡成形型。
  11. 前記請求項1から10のいずれかに記載の発泡成形型を備えた発泡成形装置。
JP2020074335A 2019-04-25 2020-04-17 発泡成形型及び発泡成形装置 Active JP6744683B1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019083836 2019-04-25
JP2019083836 2019-04-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6744683B1 true JP6744683B1 (ja) 2020-08-19
JP2020179668A JP2020179668A (ja) 2020-11-05

Family

ID=72047867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020074335A Active JP6744683B1 (ja) 2019-04-25 2020-04-17 発泡成形型及び発泡成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6744683B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020179668A (ja) 2020-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170341325A1 (en) Sole mold for manufacturing a sole
JP2005509541A (ja) パーティクルフォーム成形品を製造するための形成工具
JP4646040B2 (ja) 空気調和機の室内機
US2983963A (en) Method of making multidensity expanded plastic body
JP6744683B1 (ja) 発泡成形型及び発泡成形装置
US3042973A (en) Process of manufacturing a shaped body of porous polystyrene foam of low density
KR101637393B1 (ko) 발포수지 성형장치
KR101378139B1 (ko) 발포수지성형장치
CN101102859A (zh) 成形用金属模的制造方法及成形用金属模
JP2013154543A (ja) 金型装置及び成形方法
JP7333541B2 (ja) 発泡成形型及び発泡成型装置
KR101866091B1 (ko) 발포폼 성형 금형
JPH065871Y2 (ja) 発泡成形用金型
JPH0111449Y2 (ja)
JPS5947976B2 (ja) 発泡成形型
KR101593082B1 (ko) 발포수지 성형방법 및 이를 이용하여 제조되는 발포수지패널
JP3176666B2 (ja) 発泡プラスチック製品の製造装置
KR101312282B1 (ko) 차량용 내장재 제작금형의 냉각장치
JP6161181B2 (ja) 発泡成形体用金型
JP2002059243A (ja) ディスクブレーキの鋳造装置
JP6295440B2 (ja) 発泡樹脂成形体用金型
JPS6218432Y2 (ja)
KR101171063B1 (ko) 균일 평탄도를 갖는 플라즈마 디스플레이어의 프론트패널 성형용 사출금형
JPS61110534A (ja) 滑らかな表面をもつ部品を製造するための発泡ポリスチレン用金型
CN211360607U (zh) 一种压铸模具真空阀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200420

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200420

AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20200428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200427

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6744683

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250