JP2020059028A - 鋳型の成形装置および製造方法、並びにこれを用いた容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多様な形状の容器を簡便に製造し得る鋳型の成形装置および製造方法、並びにこれを用いた容器の製造方法を提供する。【解決手段】容器を成形する容器成形型を鋳造するための鋳型12を成形する鋳型成形型5のうち、少なくとも容器の形状に対応する一部を軟質部材11により構成し、一部を硬質部材7とする。鋳型成形型5の製造にあたっては、容器の形状に対応する原型と、鋳型成形型5を構成する硬質部材7とを型として軟質部材11の素材を流し込み、鋳型成形型5を構成する軟質部材11を成形する。【選択図】図5
Description
本発明は、容器の製造に用いる鋳型を成形するための装置および前記鋳型の製造方法、並びに前記装置または前記方法を用いた容器の製造方法に関する。
コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗では、種々の食品がプラスチック樹脂製の容器に封入した状態で販売されているが、こうした商品の販売にあたり、内容物の品質や見た目を保つために、容器の形状や構造には種々の工夫が加えられる。
例えば、饅頭やケーキのように柔らかく脆い表層構造をもつ食品類は、樹脂製の容器に接した表面が前記容器に張り付き、表皮部分が剥離してしまう場合がある。図12は、このような問題へ対処するよう開発された容器の一例を示している。略直方体状をなす深皿型のトレーである容器1は、略長方形状の底面1aの四辺にそれぞれ側面1bが立ち上がった形状であり、側面1bの上縁には、底面1aと平行な面をなして外側へ張り出した鍔部1cが形成されている。底面1aと側面1bには、強度を確保するための複数のリブ2がそれぞれ設けられ、さらに、細かい格子状の凹凸3が設けられている。
尚、ここでは説明上の都合により、底面1aと側面1bの一部にのみ凹凸3を図示しているが、実際には底面1aと側面1bのうち、リブ2を設けた部分、および各辺の近傍にあたる部分を除いた全体に凹凸3が施される(後に説明する他の図に示す鋳型等の型に関しても同様である)。ただし、これはあくまで一例であって、容器の用途等によっては、必要な一部にのみ凹凸を施しても良いことは勿論である。
容器1には、例えばロールケーキ等である菓子4が収容され、さらに、菓子4を収容した容器1の全体が、図示しない外袋に封入される。ここで、菓子4の表面は底面1aおよび側面1bの内側と接することになるが、底面1aと側面1bに施された凹凸3により、菓子4と容器1との接触面積は小さく抑えられるので、菓子4の表面の張り付きや剥離は最小限に抑えられる。
尚、上述の如き用途の容器に関連する先行技術文献としては、例えば、下記の特許文献1等がある。
また、この種の容器は真空成形や圧空成形といった方法により製造されるが、こうした製造方法に関する一般的技術水準を示す文献としては、例えば、下記の特許文献2等がある。
ところで、真空成形や圧空成形を用いて上述の如き容器1を製造しようとする場合、樹脂シート等の素材を容器の形に成形するための型が必要である。この型(以下では「容器成形型」と称することとする)は、例えば以下の如き工程により製造される。まず、樹脂や木材、粘土、油土等の適当な素材を用いて容器1の原型を作り、次に、該原型に樹脂等を流し込んで固化させ、容器1とは凹凸が逆の雌型を作る。さらに、該雌型の表面に耐熱性を有する砂等の粒状素材を押し付けて形状を写し取り、鋳型を作る。該鋳型から雌型を取り外し、雌型のあった空間に金属等の素材を流し込んで鋳造する。この鋳造品を、容器を成形する容器成形型とする。
ここで、例えば図12に示す如く容器1の側面1bに凹凸3を設けようとする場合、該凹凸3にあたる形状を原型あるいは雌型の段階で成形しておくことは困難である。側面1bにおいては、凹凸3にあたる箇所が部分的にアンダーカット形状となるため、砂等で成形した鋳型から雌型を取り外す際、凹凸3にあたる形状が崩れてしまうからである。
よって、側面1bに凹凸3を形成した容器1を製造するためには、例えば側面1bに対応する部分には凹凸3に対応する形状がない原型を製造し、該原型から雌型、鋳型を作り、該鋳型から製造した容器成形型から鋳型を取り除いた後、容器成形型の側面1bにあたる部分に切削加工等を施して凹凸3にあたる形状を成形する必要がある。しかしながら、切削加工では、例えばリブ2に対応する溝のように単純な形状であれば比較的簡単に成形することができるものの、凹凸3のように細かい形状や、複雑な形状を作るのは難しく、手間や費用が嵩んでしまうという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、多様な形状の容器を簡便に製造し得る鋳型の成形装置および製造方法、並びにこれを用いた容器の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、容器を成形する容器成形型を鋳造するための鋳型を成形する鋳型成形型のうち、少なくとも前記容器の形状に対応する一部を軟質部材により構成したことを特徴とする鋳型の成形装置にかかるものである。
本発明の鋳型の成形装置において、前記鋳型成形型は、一部を前記軟質部材とし、一部を硬質部材として構成することができる。
また、本発明は、容器を成形する容器成形型を鋳造するための鋳型を成形する鋳型成形型のうち、少なくとも前記容器の形状に対応する一部を軟質部材により構成し、前記鋳型成形型を用いて粒状素材により鋳型を成形することを特徴とする鋳型の製造方法にかかるものである。
本発明の鋳型の製造方法において、前記鋳型成形型は、一部を前記軟質部材とし、一部を硬質部材として構成することができる。
本発明の鋳型の製造方法においては、前記容器の形状に対応する原型と、前記鋳型成形型を構成する硬質部材とを型として前記軟質部材の素材を流し込み、前記鋳型成形型を構成する軟質部材を成形することができる。
また、本発明は、上述の鋳型の成形装置、または鋳型の製造方法を適用したことを特徴とする容器の製造方法にかかるものである。
本発明の容器の製造方法においては、前記鋳型成形型を用いて粒状素材により鋳型を成形し、前記鋳型を用いて容器成形型を鋳造し、前記容器成形型を用いて真空成形または圧空成形により容器を成形することができる。
本発明の鋳型の成形装置および製造方法、並びにこれを用いた容器の製造方法によれば、多様な形状の容器を簡便に製造し得るという優れた効果を奏し得る。
図1〜図10は本発明の実施による容器の製造方法に用いる装置の一例、および該装置を用いた容器の製造工程の各段階を示している。以下、図11に示すフローチャートに沿って、本実施例の鋳型の成形装置および製造方法、並びにこれを用いた容器の製造方法を説明する。尚、本実施例では、図12に例示した如き容器1を製造することを想定しているため、以下では必要に応じて図12をも参照しつつ説明する(ただし、図12に示す容器1の形状はあくまで一例であって、本発明によれば、ここに示した他にも種々の形状の容器を製造し得ることは言うまでもない)。
本実施例では、鋳型の成形装置として、図3に示す如き鋳型成形型5を製造する。そのために、まずステップS1(図11参照)として、図1に示す如き原型6を製造し、また、鋳型成形型5の一部を構成する硬質部材7、さらに原型6を硬質部材7に対して適切な位置に保持するための蓋体8を準備する。
原型6は、図12に示す如き容器1の外形に対応する形状を有する型であり、最終的な産物である容器1の外面と基本的には同様の凹凸形状を備えている。原型6は、容器1の底面1aおよび側面1bにあたる底面6aおよび側面6bを有する略直方体状の物体であり、底面6a、側面6bには、容器1の凹凸3にあたる凹凸9が全体に設けられている。また、底面6aには、長手方向に沿って中心線をなすよう、一本の溝10が形成されている。この溝10は、容器1のリブ2の一部(底面1aの長手方向に沿って中心線をなすリブ2)にあたる形状である。他のリブ2にあたる形状は、本実施例の場合、後述するように容器成形型15を鋳造した後で、該容器成形型15を加工することで成形される。
この原型6は、例えば各種の樹脂や木材、粘土、油土等、加工のしやすい素材を適宜用いて製造することができる。
硬質部材7は、後述するように軟質部材11(図3参照)と共に鋳型成形型5の一部をなすほか、原型6と共に軟質部材11を成形するための型の役割を果たす部材である。硬質部材7は、図1に示す如き直方体の部材であり、中心部には、下面側を開口とするキャビティ7aが形成されている。キャビティ7aは、原型6の容器1に対応する形状よりも一回り大きく形成された空間であり、原型6を内部に収容すると共に、容器1に対応する原型6の各面(底面6a、側面6b)に対し、対向する内面がそれぞれ所定の距離を保つように寸法を設定されている。
蓋体8は、硬質部材7のキャビティ7aに原型6を収容した状態で原型6を硬質部材7に対して保持し、また、キャビティ7aの内壁と原型6との間の空間を閉じる役割を果たす板状の部材である。蓋体8の寸法は、硬質部材7の下面に形成されたキャビティ7aの開口全体を覆うように設定され、蓋体8の中央には原型6が固定される。蓋体8に原型6を固定した状態で、原型6がキャビティ7aに入り込むように硬質部材7を蓋体8に対して近づけていき、硬質部材7の下面が蓋体8に接する状態にすると、図2に示す如くキャビティ7aの内壁と原型6との間に空間(軟質部材11の素材が充填される空間)が形成され、該空間の下方は蓋体8により閉じられた形となる。
硬質部材7の適宜位置には、図1、図2に示す如く、キャビティ7aの内壁と原型6との間に形成される空間と外部空間とを連通するよう、小径の連通孔7bと、該連通孔7bより大径の開口7cが設けられる。本実施例の場合、連通孔7bは、上面からキャビティ7aを貫通するよう、平面視でキャビティ7aの縁に沿って計10個が設けられている。また、平面視でキャビティ7aの中央と、その両側に計3個の開口7cが設けられている。
原型6、硬質部材7、蓋体8を準備したら、図2に示す如く各部材をセットする(ステップS2、図11参照)。すなわち、蓋体8に対して原型6を固定し、さらに、原型6がキャビティ7a内の所定の位置に入り込むように硬質部材7を配置する。そして、キャビティ7aの内壁と原型6の間に形成された空間に、軟質部材11の素材を流し込む(ステップS3)。
素材の注入は、硬質部材7の中央に設けられた開口7cから行う。その際、他の開口7c、および連通孔7bが空気抜きとして機能し、キャビティ7aの内壁と原型6の間に形成された空間に隙間なく軟質部材11の素材が充填される。軟質部材11の素材の一部が開口7cに入り込むまで、前記素材を注入する。軟質部材11の素材としては、注入後、柔軟性を保って固化する物質、例えばシリコンゴムを用いることができる。
軟質部材11の素材が固化したら、原型6および蓋体8を取り外す(ステップS4)。図3に示す如く、硬質部材7のキャビティ7a(図2参照)の内壁を覆うように軟質部材11が嵌まり込んだ形の鋳型成形型5が形成される。容器1(図12参照)の外形に対応する部分が軟質部材11の内壁として形成され、該軟質部材11の外側を硬質部材7が覆う形である。また、ステップS3において開口7cに入り込んで固化した軟質部材11の一部が開口7cに嵌合する形となっており(図2参照)、これが軟質部材11を硬質部材7に対して位置決めし、係留する役割を果たす。
硬質部材7と軟質部材11によって形成された鋳型成形型5を鋳型の成形装置に用い、続いて図5、図6に示す如き鋳型12を成形する(ステップS5)。まず、図4に示す如く、鋳型成形型5の全体を収容できる寸法の外箱13を用意する。外箱13は、底面部13aと側面部13bを備え、底面部13aと側面部13bとは互いに取り外し可能な別部材として構成される。この外箱13に対し、鋳型成形型5のうち軟質部材11とは反対側の底面が底面部13aに接し、且つ鋳型成形型5の全体が側面部13bにより取り囲まれる形で、鋳型成形型5を配置する。そして、鋳型成形型5の全体を覆うように外箱13に粒状素材14を詰め込み、押し固める。粒状素材14は、例えば砂等の耐熱性を有する素材である。続いて、外箱13のうち底面部13aを取り外し、図5に示す如く、それまで底面部13aが位置していた鋳型成形型5の底面側に、側面部13bに重ねるように第二の側面部13cを配置する。そして、鋳型成形型5の底面側を覆うように第二の側面部13cに粒状素材14を詰め込み、押し固める。こうして、鋳型成形型5の両側からそれぞれ粒状素材14を押し固め、鋳型成形型5の外側全体を覆うよう、二分割構造の鋳型12を成形する。
鋳型12を成形したら、図6に示す如く鋳型12を構成する両側の粒状素材14を外箱13ごと一旦離し、中の鋳型成形型5を取り外す(ステップS6)。
ここで、鋳型成形型5と鋳型12との接触部のうち、容器1(図12参照)およびその原型6(図1参照)の形状に対応する部分には、図5中に拡大して示す如く、原型6の凹凸9に対応する形状が写し取られている。そして、この形状は、原型6の側面6bにあたる部分において、鋳型成形型5と鋳型12との離型方向(図中における上下方向)に対し、部分的にアンダーカット形状を構成している。したがって、仮に鋳型成形型5の全体が柔軟性のない素材で形成されていた場合、鋳型成形型5を鋳型12から取り外す際に、鋳型12表面の形状が崩れてしまう可能性がある。
ところが、本実施例の場合、鋳型成形型5のうち、容器1および原型6の形状に対応する一部が柔軟性を有する軟質部材11で形成されているので、鋳型成形型5から鋳型12を取り外す際には、軟質部材11が一時的に変形することで、鋳型12の形状を保ったままで離型させることができるのである。こうして、アンダーカット形状のような複雑な形状や、微細な形状等を有する鋳型12を簡便に成形することができる。
尚、ここでは鋳型成形型5のうち、容器1に対応する原型6の形状の全体にあたる部分を軟質部材11により形成する場合を例示したが、鋳型成形型のうち、軟質部材で構成する部分やその割合は、目的とする容器の形状等に応じて適宜変更し得る。最終的な容器の形状に対応した部分のうち、一部のみを軟質部材で構成しても良いし、あるいは、鋳型成形型の全体を軟質部材で構成することも可能である。ただし、鋳型成形型に対し、軟質部材で構成する部分の厚みや割合が多いと、鋳型の成形時に意図しない歪みや変形が生じやすいので、軟質部材で構成する部分の寸法や、鋳型成形型において軟質部材が占める領域は、軟質部材の変形の度合いを十分に考慮して設計すべきである。本実施例の場合、容器1の形状に対応する内側の表面を軟質部材11とし、その外側を硬質部材7で構成することにより、鋳型12の粒状素材14を詰める際の軟質部材11の変形を抑え込むようにしている。このように、鋳型成形型5の一部を軟質部材11とし、一部を硬質部材7として構成することで、鋳型12を成形する際の軟質部材11の変形を適度に調整することができる。
また、本実施例の場合、硬質部材7は上述の如き鋳型成形型5の一部としての機能(ステップS5,S6)のほか、軟質部材11を成形するための型としての機能(ステップS2〜S4)をも兼用している。このような機能の兼用は本発明の実施にあたって必須ではなく、例えば軟質部材11については硬質部材7ではない別の型と原型6を用いて製造し、その後、硬質部材7と組み合わせるといった方法も可能である。ただし、本実施例の如く硬質部材7の機能を兼用させれば、型として用いた硬質部材7をそのまま鋳型成形型5の一部として使用することができるので、材料費を低減し、また鋳型成形型5の製造の手間を省くことができる。
鋳型成形型5を取り外したら(図6参照)、粒状素材14同士を再度嵌め合わせ、鋳型成形型5のあった空間と外部を連通する注入口14aを鋳型12に設ける。注入口14aから、容器成形型15の素材を流し込む(図7参照、ステップS7)。容器成形型15の素材は、例えば溶融したアルミ等の金属である。
素材が冷え固まったら、鋳型12を構成する両側の粒状素材14を離し、容器成形型15を取り出す(ステップS8)。こうして鋳造された容器成形型15は、図8に示す如く、ステップS1で製造した原型6(図1参照)と逆の凹凸形状を有するキャビティ15aを備えている。キャビティ15aは、長方形状の底面15bとの周囲に4つの側面15cを備えた略直方体状の空間であり、底面15bと側面15cをなす内壁には全体に凹凸16が形成されている。底面15bには、原型6における溝10に対応する形状の凸部17が形成されている。
さらに、鋳造した容器成形型15を必要に応じて加工する(ステップS9)。本実施例の場合、容器1(図12参照)に形成されるべきリブ2のうち、ステップS8の終了した段階で容器成形型15に形成される対応する形状は一本の凸部17のみであるので(図8参照)、その他のリブ2にあたる形状をここで成形する。底面15bには、凸部17と直交する向きに複数の溝18を成形し、また、側面15cには、底面15bの各辺に直交する向きに複数の溝18を成形する。こうして、図9に示す如き容器成形型15が完成する。尚、この後説明する容器1の成形工程のためには、容器成形型15に空気抜きのための孔を設ける必要があるが、図9では図示を省略している。前記孔は、例えばキャビティ15aの底面15bから、裏側(反キャビティ15a側)へ連通するように複数設ければ良い(図10に15dの符号を付して示す)。
完成した容器成形型15を用い、真空成形または圧空成形により容器1を成形する(ステップS10)。図10には、圧空成形による容器1の成形の一工程を図示している。容器1の素材である樹脂シート19を加熱して軟化させ、さらに予張させてから容器成形型15のキャビティ15a側に配置し、裏側から孔15dを通して真空吸引すると共にキャビティ15a側から圧力をかけると、樹脂シート19は図10に示す如くキャビティ15aの形状に沿って変形し、底面1aと側面1bにリブ2や凹凸3を備えた容器1(図12参照)の形状が成形される。冷却して離型し、周囲の余分な樹脂シート19を切除すると、図12に示す如き容器1が完成する。
以上のように、上記本実施例の鋳型の成形装置においては、容器1を成形する容器成形型15を鋳造するための鋳型12を成形する鋳型成形型5のうち、少なくとも容器1の形状に対応する一部が軟質部材11により構成されている。
また、上記本実施例の鋳型の製造方法においては、容器1を成形する容器成形型15を鋳造するための鋳型12を成形する鋳型成形型5のうち、少なくとも容器1の形状に対応する一部を軟質部材11により構成し、鋳型成形型5を用いて粒状素材14により鋳型12を成形するようにしている。
このようにすると、鋳型成形型5から鋳型12を取り外す際に軟質部材11が一時的に変形することで、鋳型12の形状を保ったままで離型させることができ、アンダーカット形状のような複雑な形状や、微細な形状等を有する鋳型12を簡便に成形することができる。
本実施例の鋳型の成形装置および製造方法において、鋳型成形型5は、一部を軟質部材11とし、一部を硬質部材7として構成されており、このようにすれば、鋳型12を成形する際の軟質部材11の変形を適度に調整することができる。
本実施例の鋳型の製造方法においては、容器1の形状に対応する原型6と、鋳型成形型5を構成する硬質部材7とを型として軟質部材11の素材を流し込み、鋳型成形型5を構成する軟質部材11を成形するようにしており、このようにすれば、軟質部材11を成形する型として用いた硬質部材7をそのまま鋳型成形型5の一部として使用することで、材料費を低減し、また鋳型成形型5の製造の手間を低減することができる。
また、上記本実施例の容器の製造方法においては、上述の鋳型の成形装置、または鋳型の製造方法を適用して容器1を製造している。
本実施例の容器の製造方法においては、鋳型成形型5を用いて粒状素材14により鋳型12を成形し、鋳型12を用いて容器成形型15を鋳造し、容器成形型15を用いて真空成形または圧空成形により容器1を成形することができる。
したがって、上記本実施例によれば、多様な形状の容器を簡便に製造し得る。
尚、本発明の鋳型の成形装置および製造方法、並びにこれを用いた容器の製造方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 容器
5 鋳型成形型
6 原型
7 硬質部材
11 軟質部材
12 鋳型
14 粒状素材
15 容器成形型
5 鋳型成形型
6 原型
7 硬質部材
11 軟質部材
12 鋳型
14 粒状素材
15 容器成形型
Claims (7)
- 容器を成形する容器成形型を鋳造するための鋳型を成形する鋳型成形型のうち、少なくとも前記容器の形状に対応する一部を軟質部材により構成したこと
を特徴とする鋳型の成形装置。 - 前記鋳型成形型は、一部を前記軟質部材とし、一部を硬質部材として構成されること
を特徴とする請求項1に記載の鋳型の成形装置。 - 容器を成形する容器成形型を鋳造するための鋳型を成形する鋳型成形型のうち、少なくとも前記容器の形状に対応する一部を軟質部材により構成し、
前記鋳型成形型を用いて粒状素材により鋳型を成形すること
を特徴とする鋳型の製造方法。 - 前記鋳型成形型は、一部を前記軟質部材とし、一部を硬質部材として構成すること
を特徴とする請求項3に記載の鋳型の製造方法。 - 前記容器の形状に対応する原型と、前記鋳型成形型を構成する硬質部材とを型として前記軟質部材の素材を流し込み、前記鋳型成形型を構成する軟質部材を成形すること
を特徴とする請求項4に記載の鋳型の製造方法。 - 請求項1もしくは2に記載の鋳型の成形装置、または、
請求項3〜5のいずれか一項に記載の鋳型の製造方法を適用したこと
を特徴とする容器の製造方法。 - 前記鋳型成形型を用いて粒状素材により鋳型を成形し、
前記鋳型を用いて容器成形型を鋳造し、
前記容器成形型を用いて真空成形または圧空成形により容器を成形すること
を特徴とする請求項6に記載の容器の製造方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220510 |
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A02 | Decision of refusal |
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