JP6275801B1 - 樹脂製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程を増やすことなく、上下部材の接合を確実に行うことができる便座を提供する。【解決手段】樹脂部品同士を接合することにより形成される樹脂製品であって、一方の樹脂部品の接合部と、他方の樹脂部品の接合部とを当接して接合されており、一方の樹脂部品の接合部は、溝部と、溝部の一側側に沿って延びる接合面と、接合面の一側側に延設され他方に向けて突設される嵌合壁部を有し、他方の樹脂部品の接合部は、溝部と、溝部の一側側に沿って延びる接合面と、接合面の一側側に延設され他方に向けて凹む嵌合段部と、嵌合段部の一側側に延設され一方側に向けて突出するリブ状突部を有し、一方の樹脂部品の接合部と他方の樹脂部品の接合部の当接状態において、一方の樹脂部品の溝部と他方の樹脂部品の溝部とによって空洞部が形成されるとともに、空洞部に対して他側側から射出された接着用樹脂により接合されてなる。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、内部にヒータ等を配置することができる中空部を有する便座等、樹脂部材同士を射出により接合して形成される樹脂製品に関するものである。
近年、便座に中空部を形成して内部にヒータ等を配置してなる便座が開発されており、中空部を形成するために便座を上側部品と下側部品とにより構成し、上側部品と下側部品とを接合することにより便座を形成することが行われている。
このような便座の上側部品と下側部品等の樹脂部品同士の接合は、振動溶着(特許文献1)によって行われるか、もしくは、上側部品と下側部品との間の隙間(通路)に溶着用の樹脂を射出して固着する(特許文献2)ことによって行われていた。
特許第5351489号公報 特許第3733778号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された振動溶着による接合方法は、溶着によって生じたバリ等を削るなどの仕上げ工程が大幅に必要となり、全体として製造工程が増加してしまった。一方、上記特許文献2に開示された樹脂を射出して固着する接合方法は、射出部分の入口に突起を設けて射出時の樹脂漏れを防いでおり、射出後突起を潰すことから、突起の潰しにばらつきが生じて段差が残ってしまうことがあった。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、製造工程を増やすことなく、樹脂部材の接合を確実に行うことができる樹脂製品を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、樹脂部品同士を接合することにより形成される樹脂製品であって、一方の樹脂部品の接合部と、他方の樹脂部品の接合部とを当接して接合されており、一方の樹脂部品の接合部は、溝部と、溝部の一側側に沿って延びる接合面と、接合面の一側側に延設され他方に向けて突設される嵌合壁部を有し、他方の樹脂部品の接合部は、溝部と、溝部の一側側に沿って延びる接合面と、接合面の一側側に延設され他方に向けて凹む嵌合段部と、嵌合段部の一側側に延設され一方側に向けて突出するリブ状突部を有し、一方の樹脂部品の接合部と他方の樹脂部品の接合部の当接状態において、一方の樹脂部品の溝部と他方の樹脂部品の溝部とによって空洞部が形成されるとともに、空洞部に対して他側側から射出された接着用樹脂により接合されてなることを特徴とする。
樹脂部品同士の接合面を当接させて、接合部に樹脂を射出することにより接合する際に、射出した樹脂が接合面の当接部分から漏れ出すことなく充填することができ、樹脂部品同士を確実に接合することができる。
(a)は、本発明の実施形態に係る便座の平面図であり、(b)は、図1(a)におけるx−x部分の断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る便座の図1におけるx−x部分の部品断面図であり、(b)及び(C)は、その接合部分の拡大図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る便座の図1におけるx−x部分の上側部品と下側部品とを接合した状態の図であり、(b)及び(c)は、その接合部分の拡大図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る便座の図1におけるx−x部分の上側部品と下側部品とを接合して型に収納して樹脂を射出する状態の図であり、(b)及び(c)は、接合部の拡大図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る丸型便座を型にはめ込んだ状態の平面図であり、(b)は、内型の一部がスライドする状態を示す平面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る丸型便座を型にはめ込んだ状態で、内型の一部がスライドした状態の平面図であり、(b)は、内型及び外型がスライドした状態の平面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係るU型便座を型にはめ込んだ状態を平面図であり、(b)は、内型の一部がスライドする状態を示す平面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係るU型便座を型にはめ込んだ状態で、内型の一部がスライドした状態の平面図であり、(b)は、内型及び外型がスライドした状態の平面図である。
本発明の樹脂製品の実施形態として、中空部を備える便座を示しながら、図面を参考にして説明する。
(樹脂製品の構成)
図1(a)に示すように、本発明の樹脂製品の実施形態に係る便座1は、全体として平面視で半楕円形状を有し、その中央部に前後方向に長い略楕円形状の開口1aが形成されており、後側辺に設けたヒンジ部1bにより便器本体の上面に対して、回動自在に取り付けられている。
便座1は、図1(b)に示すように、例えばポリプロピレン等の樹脂からなる樹脂部品である上側部品11と下側部品12とを、その側端部に形成された接合部において上下方向に接合することにより形成されており、中空部14内にはヒータ1c等が配置されている。
なお、以下の説明において、便座1の開口1a側を「内周側」といい、反開口側を「外周側」という。
図2(a)に示すように、便座1の上側部品11は、中央の開口1aに向かって傾斜する上面部111と、上面部111の外周側から下方に向けて延設される外壁部112と、上面部111の内周側から下方に向けて延設される内壁部113とから形成されており、便座1の下側部品12は、略平坦な底壁部121として形成されている。上側部品11の外壁部112と内壁部113の下端部分には、それぞれ上側接合部A,Bが形成されているとともに、下側部品12の底壁部121の外周側端部上面及び内周側上面には、前記上側接合部A,Bと接合する下側接合部C,Dが形成されている。
上側部品11の外壁部112の下端部分に形成された接合部Aは、図2(b)に示すように、略水平な接合面112aを有し、接合面112aの外周(他側)側に下方に開口する上溝部112bが形成されており、上溝部112bを構成する外周側の外周壁112cの下面は接合面112aに比べて上方に位置している。接合面112aの内周(一側)側には下方に延設する嵌合壁部112dが形成されており、嵌合壁部112dの内面は便座1の中空部の内面と連続している。
一方、下側部品12の外周側端部上面に形成された接合部Cは、図2(c)に示すように、略水平な接合面122aを有し、接合面122aの外周(他側)側に上方に開口する下溝部122bが形成され、下溝部122bを構成する外周側の外周壁122cの上面は接合面122aに比べて下方に位置している。接合面122aの内周(一側)側には下方に凹む嵌合段部122dが形成されており、嵌合段部122dのさらに内周(一側)側にはリブ状突部122eが全周に亘って形成されている。
なお、上側部品11の内壁部113の下端部分に形成された接合部B及び下側部品12の内周側端部上面に形成された接合部Dの構成は、接合部A及び接合部Cと略同様であるので、説明を省略する。
(上側部品と下側部品との接合)
上側部品11と下側部品12とからなる便座1は、上側部品11と下側部品12とを上下方向に当接させた状態で型内に収容し、上側部品11と下側部品12の接合部の当接部分に形成される空洞部に対して接合用の樹脂を射出(注入)することにより形成される。
以下、便座1の形成方法について、接合部Aと接合部Cとの接合部分を用いて、詳細に説明する。
図3(a)に示すように、上側部品11と下側部品12の接合部同士を当接した状態においては、図3(b)に示すように、上側部品11の接合部Aの接合面112aと下側部品12の接合部Cの接合面122aは、水平な当接面をもって上下方向に当接しており、当接面の外周(他側)側には上側部品11の上溝部112bと下側部品12の下溝部122bとによって便座1の長手方向に沿って延びる空洞部13が形成されている。
そして、上溝部112b及び下溝部122bの外周側の外周壁112c,122cはともに接合面112a,122aよりも上下方向で短く形成されていることから、空洞部13の外周(他側)側は当接することなく、空洞部13と外部とを連通する連通部13aが形成されている。
一方、空洞部13の内周(一側)側には、上側部品11の接合面112aから延設される嵌合壁部112dが、下側部品12の接合面122aの内周(一側)側に延設される嵌合段部122dに嵌め込まれており、嵌合壁部112dの内周(一側)側にリブ状突部122eが位置することにより、下側部品12に対して上側部品11の位置決めがなされている。
上側部品11と下側部品12との接合部に形成される空洞部13の内周(一側)側は、接合面112a,122a同士が当接して形成される接合面と、嵌合壁部112dと嵌合段部122dとの嵌合部と、リブ状突部122eにより、屈曲状に当接して直線的に連続しないように形成されているので、空洞部13に向かって射出される接着用樹脂が便座1の中空部14内に漏れ出すことを防止している。
なお、接合部の構成をより理解するために各部分の寸法を図3(c)に例示すると、嵌合壁部112dの厚み寸法a=1.5mm、接合面112aの厚み寸法b=1.5mm、上溝部112b(空洞部13)の厚み寸法c=2mm、外周壁112cの厚み寸法d=1mm、連通部13aの高さ寸法e=1mm、空洞部13の高さ寸法f=5mm、リブ状突部122eの厚み寸法g=1.3mm(1.0〜2.0mm)、リブ状突部122eの高さ寸法h=2.0(1.0〜3.0mm)としている。
外周壁112cの厚み寸法dを1mm程度の比較的薄い板状に形成することにより、射出された接着用樹脂が優先的に空洞部13内を充填するように流れた際に、空洞部13内に充填された接着用樹脂の圧力によって外周壁112c,122cが撓むなどして上型51a及び下型51bに対して押しつけられるので、外周壁112c,122cと上型51a及び下型51bとの間に接着用樹脂が漏れることを防ぎ、成型後の便座1の表面に樹脂漏れよるヒケや変形が生じることを抑制することができる。
なお、上側部品11の外周壁112c及び下側部品12の外周壁122cをそれぞれ図3(b)に点線で示すように連通部13aに向かって外周方向に1〜3度程度傾斜させることで、上側部品11及び下側部品12に成形変動や収縮率変動等により寸法変動が生じても、両外周壁112c,122cの上型51a、下型51bへの当たりむらを無くし、外周壁112cと上型51a、下型51bとの間に隙間が生じて接着用樹脂が漏れることを一層防止することができる。
上下方向に当接して組み立てられた上側部品11及び下側部品12は、図4(a)に示すように、射出融着型5の収納空間内に収納される。射出融着型5は、便座1の外周(他側)側に配置される外型51と内周(一側)側に配置される内型52とからなり、外型51は、外上型51a及び外下型51bにより構成され、内型52は、内上型52a及び内下型52bにより構成されている。
射出融着型5の収容空間は、便座1の外形と略同様の形状をなし、寸法を合致させており、収納空間内で便座1ががたつくことがないように収容される。
収納空間内に収容された便座1の空洞部13と外部とを連通する連通部13aは、内外の上型51a,52aと下型51b,52bの当接部付近に配置されており、便座1の外周(他側)側及び内周(一側)側に配置される外型51及び内型52の適宜箇所には、例えば平面視で図5(a),図7(a)に見られるように、便座1の外周及び内周において連通部13aに連通する複数の位置に外供給口(ゲート)51c及び内供給口(ゲート)52cが形成されている。
そして、便座1を収納空間内に収容し、外型51及び内型52を型締めした後、外供給口51c及び内供給口52cより便座1の空洞部13の内部に接着用樹脂pが射出(注入)される。
接着用樹脂pとしては、便座1の材料と同じ例えばポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができ、溶融状態とした接着用樹脂pを空洞部13内に射出(注入)することにより、溶融状態の接着用樹脂pが接触した部位の上側部品11及び下側部品12が溶融し、注入した樹脂と共に冷却して硬化することで上側部品11と下側部品12とが強固に接合される。
このとき、空洞部13の内周(一側)側の接合面112a,122aの内周(一側)側は、嵌合壁部112dと嵌合段部122dとの嵌合部が存在するので、接合部が便座1の中空部14に対して直線的に連続しないように形成されて、空洞部13の内周側に接着用樹脂が漏れることが抑制され、さらに、下側部品12の嵌合段部122dの内周(一側)側にリブ状突部122eが形成されているので、図4(b)に示すように、嵌合壁部112dと嵌合段部122dとの間から接着用樹脂pが漏れて空洞部13に空洞sが生じることを抑制でき、図4(c)に示すように、中空部14内への樹脂漏れのない確実な接合を可能にしている。
(樹脂製品の取り出し)
接着用樹脂pの冷却硬化後、射出融着型5から便座1を取り出すが、射出融着による充填圧や熱膨張等により収容空間に収容されている便座1は寸法が拡大している。そのため射出融着型5から取り出すときに外壁部112の外周が射出融着型5に擦れて傷が付くことがある。
これに対して、本実施形態の樹脂製品を製造する射出融着型5は、便座1を取り出すときに外型51及び内型52がそれぞれ外周側及び内周側にスライドするように構成されている。
以下、射出融着型5のスライド構造について説明する。
−丸形便座−
丸形便座1を収容する射出融着型5は、図5(a)に示すように、6個の外型511〜516と12個の内型521〜532から構成されており、各型は、内外方向にスライド自在に構成されている。
6個の外型511〜516は、射出融着型5から便座1を取り出す際に自由に外周側にスライド可能であるが、12個の内型521〜532については、内型同士が干渉して内周方向にスライドすることができない。
そこで、12個の内型521〜532のうち、便座1の開口1aの上下左右位置に配置される内型521〜524について、外周側が狭く内周側が広く形成して、射出融着型5から便座1を取り出す際に先行してスライドする先行内型521〜524として構成されている。
そして、射出融着型5から便座1を取り出す際には、まず、図5(b)に示すように、先行内型521〜524を内周方向(矢印方向)にスライドさせて、便座1の内周より離脱させる。先行内型521〜524が内周方向にスライドすることで、図6(a)に示すように、開口1aに他の内型525〜532がスライドするための余裕が形成される。
そして、先行内型521〜524のスライドが完了したら、図6(b)に示すように、他の内型525〜532を傾斜スライドさせることで便座1の内周より離脱させるとともに、外型511〜516を外周方向に傾斜スライドさせることで、便座1の外周面より離脱させている。
−U型便座−
また、U型便座1を収容する射出融着型5は、図7(a)に示すように、6個の外型511〜516と8個の内型521〜528から構成されており、各型は、内外方向にスライド自在に構成されている。
8個の内型511〜516のうち、便座1の開口1aの左右の上下位置に配置される内型521〜524について、外周側が狭く内周側が広く形成して、射出融着型5から便座1を取り出す際に先行してスライドする先行内型521〜524として構成されている。
そして、射出融着型5から便座1を取り出す際には、まず、図7(b)に示すように、先行内型521〜524を内周方向にスライドさせて、便座1の内周より離脱させる。先行内型521〜524が内周方向にスライドすることで、図8(a)に示すように、開口1aに他の内型525〜528がスライドするための余裕が形成される。
そして、先行内型521〜524のスライドが完了したら、図8(b)に示すように、他の内型525〜528を内周方向スライドさせることで便座1の内周より離脱させるとともに、外型511〜516を外周方向にスライドさせることで、便座1の外周面より離脱させている。
このように、射出融着型5から便座1を取り出すときに、内、外型51,52を内外方向にスライドさせることによって、射出融着により寸法が拡大した便座1を取り出すときに便座1の外周面や内周面を内、外型51,52に擦って傷をつけることを防止することができる。
その後、内外の上型51a,52aと下型51b,52bを分離して便座1を取り出し、表面を磨くなどの仕上げ処理をすることで便座1が形成される。
以上のように、本発明の実施形態に係る便座においては、便座を構成する上側部品(一方の樹脂部品)の接合部と下側部品(他方の樹脂部品)の接合部の当接状態において、上側部品と下側部品の接合面の他側側に空洞部が形成され、接合面の一側側において、上側部品(一方の樹脂部品)の嵌合壁部が、下側部品(他方の樹脂部品)の嵌合段部に嵌合しており、さらに一側側には、嵌合段部から一方側に向けてリブ状突部が突設されているので、上側部品と下側部品とが空洞部の一側側(中空部側)で重複して接合されることとなり、溶融状態の接着用樹脂の射出による空洞部の一側側(中空部側)が変形することを抑制し、上側部品と下側部品との接合部が離間することなく、空洞部に対して他側側から射出された接着用樹脂が接合面の一側側から漏れ出すことなく、空洞部内に確実に充填されて良好な接合状態を発揮することができる。
また、空洞部の他側側の外周壁が比較的薄く形成されているので、空洞部内に射出されて空洞部内に充填される接着用樹脂の圧力により、外周壁が撓むなどして型に押しつけられて空洞部の他側側から樹脂部材と型との間に接着用樹脂が漏れ出すことが防止される。
また、溶融状態の接着用樹脂を射出(注入)する際には、樹脂の射出(注入)によって空洞部13の内周を構成する接合面112a,122aの当接部が離間して接着用樹脂が漏れ出す可能性があるが、本実施形態の便座1においては、空洞部13の内周側は、上側部品11の接合面112aから延設される嵌合壁部112dが下側部品12の接合面122aの内周位置に形成された嵌合段部122dに嵌まりこみ、空洞部13の内周側において上側部品11と下側部品12とが重複するように接合しているので、射出によって上側部品11と下側部品12とに若干の反り等が発生した場合であっても、上側部品11と下側部品12との間に中空部に直線的に連通する連通路が形成されることがない。
さらに、空洞部13及び空洞部13に連通する連通部13aは、接合面112aと接合面122aとの当接面を挟んで上下に対象となっており、連通部13aより射出された接着用樹脂は、空洞部13において上側部品11の上溝部112b及び下側部品12の下溝部122bに対して均一に射出され、どちらか一方に偏って射出されることで一方の部品が大きく変形することを防止している。
また、本実施形態の樹脂製品を製造する型は、樹脂製品に対して接離方向にスライド可能に構成されているので、樹脂製品の離型時に型を樹脂製品から離間する方向にスライドさせることで、樹脂製品の型からの取り出しが容易になり、取り出し時に型と擦れることによる表面の傷つきを防止することができる。
以上、本発明の実施形態として、中空部を備える便座を参考に説明したが、本発明の樹脂製品は、便座に限定されるものではなく、射出により接合されて形成されるものであれば、どのようなものであってもよく、本発明の樹脂製品に用いられている接合構造を備えることにより、接合面の外観がよく、特に仕上げ処理を行う必要がないという格別の作用効果を備えるものである。
そして、特に、便座として採用することにより、接合部の隙間がなく、汚水や汚物等が付着しても容易に拭き取りができ、衛生的で好ましい。
なお、上記実施形態において例示された樹脂部品の接合部の寸法は、一例に過ぎず、例えば、嵌合壁部112d(嵌合段部122d)の寸法やリブ状突部の寸法を2.0mm以上とするなど、適宜決定することができる。
また、本発明の樹脂製品に用いる型は、上記実施形態の型に限定されるものではなく、外型及び内型の形状や分割個数はいくつでもよいし、上下方向の分割も上下二つのものに限るものではない。
1 :便座
1a :開口
1b :ヒンジ部
1c :ヒータ
11 :上側部品
111 :上面部
112 :外壁部
112a :接合面
112b :上溝部
112c :外周壁
112d :嵌合壁部
113 :内壁部
12 :下側部品
121 :底壁部
122a :接合面
122b :下溝部
122c :外周壁
122d :嵌合段部
122e :リブ状突部
13 :空洞部
13a :連通部
14 :中空部
5 :射出融着型
51 :外型
51c :外供給口
52 :内型
52c :内供給口

Claims (1)

  1. 樹脂部品同士を接合することにより形成される樹脂製品であって、一方の樹脂部品の接合部と他方の樹脂部品の接合部とが当接して接合されており、
    一方の樹脂部品の接合部は、溝部と、溝部の一側側に沿って延びる接合面と、接合面の一側側に延設され他方に向けて突設される嵌合壁部を有し、
    他方の樹脂部品の接合部は、溝部と、溝部の一側側に沿って延びる接合面と、接合面の一側側に延設され他方に向けて凹む嵌合段部と、嵌合段部の一側側に延設され一方側に向けて突出するリブ状突部を有し、
    一方の樹脂部品の接合面と他方の樹脂部品の接合面が当接し、一方の樹脂部品の溝部と他方の樹脂部品の溝部とによって空洞部が形成され、接合面の一側側において嵌合壁部と嵌合段部が嵌合し、前記空洞部の外周側に前記空洞部と外部とを連通する連通部が形成され、一方の樹脂部品の溝部及び他方の樹脂部品の溝部の外周壁を外周方向に1〜3度傾斜させた
    とを特徴とする樹脂製品。
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