JP2013147764A - 工程紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の工程紙は、基材シートと、この基材シートの表面側に積層される剥離層とを備え、表面側から視認可能で、明度が5以下の着色面を有する工程紙である。上記着色面の彩度が1以下であるとよい。上記基材シートが、基材層と、基材層の表面側に配設される着色層とを有し、上記着色面が、着色層の表面によって構成されているとよい。上記着色層がカーボンブラックを含有するとよい。上記基材層の明度が8以上であり、彩度が1以下であるとよい。上記基材シートと剥離層との間の剥離強度が0.02N/5cm以上5N/5cm以下であるとよい。
【選択図】図1
Description
基材シートと、
この基材シートの表面側に積層される剥離層と
を備え、
表面側から視認可能で、明度が5以下の着色面を有する工程紙である。
図1の工程紙1は、基材層3及び着色層4からなる基材シート2と、剥離層5とからなる。工程紙1は、これらの層を裏面側(樹脂組成物が塗工される面側と反対側)からこの順に有する。
基材シート2は、当該工程紙1の基材部を構成し、基材層3、及びこの基材層3の表面に配設される着色層4を有する。
基材層3に用いられる材料は、特に限定されるものではなく、例えば、一般の方法で抄紙される紙(酸性紙、中性紙、塗工紙、グラシン紙等)のほか、合成樹脂フィルム、合成紙、不織布等を挙げることができ、上記合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂等を用いることができる。これら材料の中でも、価格や耐熱性等の点から、紙が特に好ましい。
着色層4は、基材層3の表面に配設される。この着色層4の表面は当該工程紙1の表面側から視認可能な均一に着色された着色面を構成する。なお、「均一」とは、表面を見たときに濃淡無く(ムラ無く)着色されている状態を意味する。
剥離層5は、基材シート2の表面側に積層され、具体的には、上記着色層4の表面に積層される。剥離層5の形成材料としては、固形状態で透明なものであれば特に限定されるものではないが、例えば、シリコーン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、アミノアルキド樹脂等を用いることができる。これらの中でも、剥離力が低く樹脂組成物硬化体の剥離性に優れるシリコーン樹脂が特に好ましい。
当該工程紙1は、基材シート2を構成する基材層3の表面に形成された明度が5以下の着色層4を有し、剥離層5上にポリウレタンシートや合成皮革等の原料樹脂組成物を塗工した際に、着色層4の表面が剥離層5及び樹脂組成物の塗工膜を透過して着色面として視認される。そのため、この着色面(着色層4の表面)の視認色の濃淡の差異を確認することにより、樹脂組成物を塗工する段階において、当該工程紙1表面及び樹脂組成物塗工の欠陥の有無を目視にて容易に発見することができ、ポリウレタンシートや合成皮革等の製造工程における損失を最小に抑えることができる。
当該工程紙1の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、抄紙や押出成形等によって得た基材層3の表面に着色層4を形成し、さらに着色層4の表面に剥離層5を積層する方法を挙げることができる。
図2の工程紙11は、基材シート12、剥離層15からなる。工程紙11は、これらの層を裏面側からこの順に有する。
基材シート12は、当該工程紙11の基材部を構成する。この基材シート12は第一実施形態と異なり着色層を有さず、基材層のみから構成される。なお、基材シート12の材料、坪量、厚さ等については、第一実施形態の基材層3と同様とすることができるため、説明は省略する。
剥離層15の材料については、第一実施形態の剥離層5と同様とすることができる。ただし、本実施形態においては、剥離層15が顔料を含有することが必須の条件である。剥離層15が顔料を含有することによって、当該工程紙11の表面側から視認される着色面が剥離層15の表面によって構成される。
当該工程紙11は、上記第一実施形態の工程紙1と同様の機能を奏する。つまり、当該工程紙11は、剥離層5が明度が5以下の色に着色されているため、剥離層5上にポリウレタンシートや合成皮革等の原料樹脂組成物を塗工した際に、剥離層5の表面が樹脂組成物の塗工膜を透過して着色面として視認される。そのため、この着色面(剥離層5の表面)の視認色の濃淡の差異を確認することにより、樹脂組成物を塗工する段階において、当該工程紙11表面及び樹脂組成物塗工の欠陥の有無を目視にて容易に発見することができ、ポリウレタンシートや合成皮革等の製造工程における損失を最小に抑えることができる。また、当該工程紙11は、基材層(基材シート)に塗料を塗工又は印刷する工程が不要であるため、上記第一実施形態と比べて製造工程を簡略化することができる。
図3の工程紙21は、基材層23、着色層24からなる基材シート22と、剥離層25とからなる。工程紙21は、これらの層を裏面側からこの順に有する。
基材シート22は、当該工程紙21の基材部を構成し、基材層23とこの基材層の裏面に配設される着色層24を有する。
基材層23は、透明の合成樹脂フィルムから形成されている。この合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂等を用いることができ、これらの中から単独で用いることも2種以上を組み合せて用いることもできる。上記樹脂の中でも、耐熱性等の諸機能面及び価格面のバランスが良好なポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
着色層24は、基材層23の裏面に配設され、具体的には、基材層23の裏面に塗料を均一に塗工又は印刷することによって形成される。この着色層24の表面は当該工程紙21の表面側から視認可能な着色面を構成する。着色層24を形成する塗料、塗工量(印刷量)、形成方法については、上記第一実施形態の工程紙1が有する着色層3と同様とすることができるため、説明は省略する。また、着色層24が有する色の明度及び彩度についても、上記第一実施形態の着色層4の範囲と同様とすることが好ましい。
剥離層25の材料、厚さ等については、第一実施形態の剥離層5と同様とすることができるため、説明は省略する。
当該工程紙21は、上記第一実施形態の工程紙1及び第二実施形態の工程紙11と同様の機能を奏する。つまり、当該工程紙21は、基材層23が透明であり、基材層23の裏面に着色層23が配設されているため、剥離層25上にポリウレタンシートや合成皮革等の原料樹脂組成物を塗工した際に、着色層24の表面が基材層23、剥離層25及び樹脂組成物の塗工膜を透過して着色面として視認される。そのため、この着色面(着色層24の表面)の視認色の濃淡の差異を確認することにより、樹脂組成物を塗工する段階において、当該工程紙21表面及び樹脂組成物塗工の欠陥の有無を目視にて容易に発見することができ、ポリウレタンシートや合成皮革等の製造工程における損失を最小に抑えることができる。また、当該工程紙21は、基材層23が裏面に着色層24を有し、この着色層24の上には他の層が重ねられることがないため、上記第一実施形態と比べて、当該工程紙の製造工程において着色層24が汚損される可能性を低減することができる。そのため、より高い欠陥の視認容易性を奏することができる。
本発明の工程紙は、上述の実施形態に限定されるものではなく、以下のような実施形態とすることもできる。
2 基材シート
3 基材層
4 着色層
5 剥離層
11 工程紙
12 基材シート
15 剥離層
21 工程紙
22 基材シート
23 基材層
24 着色層
25 剥離層
Claims (9)
- 基材シートと、
この基材シートの表面側に積層される剥離層と
を備え、
表面側から視認可能で、明度が5以下の着色面を有する工程紙。 - 上記着色面の彩度が1以下である請求項1に記載の工程紙。
- 上記基材シートが、基材層と、基材層の表面側に配設される着色層とを有し、
上記着色面が、着色層の表面によって構成されている請求項1又は請求項2に記載の工程紙。 - 上記着色層がカーボンブラックを含有する請求項3に記載の工程紙。
- 上記基材層として紙が用いられている請求項3又は請求項4に記載の工程紙。
- 上記基材層の明度が8以上であり、彩度が1以下である請求項3、請求項4又は請求項5に記載の工程紙。
- 上記剥離層が顔料を有し、
上記着色面が、剥離層の表面によって構成されている請求項1又は請求項2に記載の工程紙。 - 上記基材シートが、透明な基材層と、基材層の裏面側に配設される着色層とを有し、
上記着色面が、着色層の表面によって構成されている請求項1又は請求項2に記載の工程紙。 - 上記基材シートと剥離層との間の剥離強度が0.02N/5cm以上5N/5cm以下である請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の工程紙。
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