JP2013131316A - 車両用ledヘッドランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】LEDが取付けられる支持体とリフレクターとを一体に形成する構成を採りながら、前記取付面がリフレクターの頂部側を指向する車両用LEDヘッドランプを安価に提供する。
【解決手段】車両の左右方向に並ぶ少なくとも二つの光照射部16〜18を備える。
これらの光照射部は、光を上方または下方へ照射するLED21,31,41と、このLEDが取付けられた支持体22,32,42と、LEDから照射された光を車両の前方に向けて反射させる放物鏡リフレクター23,33,43とをそれぞれ備えている。光照射部毎の支持体22,32,42と、この支持体と隣接する他の光照射部の放物鏡リフレクターとは、一体成形により一体に形成されている。支持体と放物鏡リフレクターとを有する成形体51,52は、アンダーカットが生じることがない形状に形成されているとともに、ヒートシンクを構成している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、LEDを支持する支持体とリフレクターとが一体に形成された車両用LEDヘッドランプに関するものである。
車両用ヘッドランプの光源としてLEDを用いる場合、LEDを支持する支持体からLEDの熱を放散させる必要がある。この種の車両用LEDヘッドランプにおいて、LEDの熱を効率よく放散させるためには、例えば特許文献1に記載されているように、前記支持体とリフレクターとを一体成形により一体に形成することが好ましい。この理由は、LEDの熱がリフレクターにも伝達されるようになり、支持体の実質的な熱容量が増大するため、ヒートシンクなど放熱部品の小型化が可能となり、ひいてはユニット全体のコンパクト化が図れるからである。
特許文献1に示すリフレクターは、前記支持体の一端部からLEDを覆うように断面が放物線状に延びており、前記支持体とダイカストによって一体に形成されている。支持体におけるLEDが取付けられる取付面は、成形時に金型を開くことができるように、リフレクターの出射光軸と平行に形成されている。
特開2007−324042号公報
特許文献1に開示されているようにLEDの取付面がリフレクターの出射光軸と平行であると、リフレクターのいわゆる光束捕捉率が低くなってしまう。このため、特許文献1に示す車両用LEDヘッドランプは、リフレクターを相対的に大きく形成しなければならず、大型化してしまうという問題があった。
なお、リフレクターの大型化は、スライドコアによってアンダーカットを解消できる高価な金型を使用したり、支持体をリフレクターとは別体に形成することによって、ある程度は解消することができる。
しかし、スライドコアを有する金型は、高価であるから、ヘッドランプの製造コストが高くなってしまう。
前記支持体をリフレクターとは別体に形成する場合は、LEDを取付けるための取付面を、リフレクターの頂部を指向するように傾斜させることより、前記光束捕捉率を高くすることが可能になる。しかし、この構成を採ると、支持体の熱容量が下がり、放熱効率が低下するから、その分大型のヒートシンクを採用するなど放熱機構が大型化するという新たな問題が生じる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、LEDが取付けられる支持体とリフレクターとを一体に形成する構成を採りながら、LEDを取付ける取付面がリフレクターの頂部側を指向する車両用LEDヘッドランプを安価に提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る車両用LEDヘッドランプは、車両の左右方向に並ぶ少なくとも二つの光照射部を備え、これらの光照射部は、光を上方または下方へ照射するLEDと、このLEDが取付けられた支持体と、前記LEDから照射された光を車両の前方に向けて反射させる放物鏡リフレクターとをそれぞれ備え、前記光照射部毎の支持体と、この支持体と隣接する他の光照射部の放物鏡リフレクターとは、一体成形により一体に形成され、前記支持体と放物鏡リフレクターとを有する成形体は、アンダーカットが生じることがない形状に形成されているとともに、ヒートシンクを構成しているものである。
本発明は、上記発明において、車両の前方を指向する光透過部を有し、かつ全ての前記成形体を収容するヘッドランプ筐体と、前記成形体どうしを結合させる結合部と、前記結合部によって結合された複数の成形体からなる組立体を前記ヘッドランプ筐体に対して車両の左右方向に延びる軸線を中心にして回動させる光軸調整機構とをさらに備えているものである。
本発明は、上記発明において、前記左右方向に隣り合う二つの前記LEDは、上下方向において互いに逆方向に光を照射するように位置付けられ、前記各成形体は、前記支持体における前記LEDが取付けられる取付面と、前記放物鏡リフレクターとが上下方向において互いに同方向を指向するように形成されているものである。
本発明は、上記発明において、前記左右方向に隣り合う二つの前記LEDは、上下方向において互いに同方向に光を照射するように位置付けられ、前記各成形体は、前記支持体における前記LEDが取付けられる取付面と、前記放物鏡リフレクターとが上下方向において互いに逆方向を指向するように形成されているものである。
本発明によれば、LEDが取付けられる支持体は、車両の左右方向に隣り合う他の光照射部の放物鏡リフレクターと一体に形成される。すなわち、支持体を成形する型は、この支持体を有する光照射部の放物鏡リフレクターを成形する必要がなくなる。このため、この型は、支持体におけるLEDを取付けるための取付面が放物鏡リフレクターの頂部側を指向するように傾斜していても、型開きをすることができるものとなる。
したがって、本発明によれば、LEDが取付けられる支持体と他の光照射部の放物鏡リフレクターとを一体成形により一体に形成する構成を採っているから、前記取付面が放物鏡リフレクターの頂部側を指向する車両用LEDヘッドランプを提供することができる。この車両用LEDヘッドランプは、特許文献1に示すヘッドランプに較べると、放物鏡リフレクターの光束捕捉率が高くなるから小型化が可能なものである。しかも、この車両用LEDヘッドランプにおいては、支持体の実質的な熱容量が増えるためにLEDの熱を効率よく放散させることができる。
上述したように取付面が傾斜した支持体と放物鏡リフレクターとを有する成形体は、アンダーカットが生じない形状に形成されているから、スライドコアを使用することなく形成することができる。すなわち、本発明によれば、安価な車両用LEDヘッドランプを提供することができる。
本発明に係る車両用LEDヘッドランプを装備したスクータ型自動二輪車の正面図である。 第1の実施の形態による車両用LEDヘッドランプの斜視図である。 第1の実施の形態による車両用LEDヘッドランプの正面図である。 第1の実施の形態によるヘッドランプ本体の斜視図である。 図3におけるV−V線断面図である。 図3におけるヘッドランプ本体のVI−VI線断面図である。 図3におけるヘッドランプ本体のVII−VII線断面図である。 図3におけるヘッドランプ本体のVIII−VIII線断面図である。 第1の実施の形態に車両用LEDヘッドランプの断面図である。同図は、破断面が光軸調整時の回動軸線を通って左右方向に延びるとともに上下方向に延びる状態で描いてある。 第1の実施の形態によるヘッドランプ本体の分解斜視図である。 第2の実施の形態によるヘッドランプ本体の斜視図である。 第2の実施の形態によるヘッドランプ本体の断面図である。同図は、破断面が光軸調整時の回動軸線を通って左右方向に延びるとともに上下方向に延びる状態で描いてある。 第2の実施の形態によるヘッドランプ本体の分解斜視図である。 第2の実施の形態による車両用LEDヘッドランプを二つ備えたスクータ型自動二輪車の一部を示す正面図である。 第3の実施の形態によるヘッドランプ本体の前斜め上方から見た斜視図である。 第3の実施の形態によるヘッドランプ本体の後斜め上方から見た斜視図である。 第3の実施の形態によるヘッドランプ本体の正面図である。 図17におけるXVIII−XVIII線断面図である。 図17におけるXIX−XIX線断面図である。 第3の実施の形態によるヘッドランプ本体の分解斜視図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る車両用LEDヘッドランプの一実施の形態を図1〜図10によって詳細に説明する。この第1の実施の形態による車両用LEDヘッドランプは、請求項1〜3に記載した発明に係る車両用LEDヘッドランプを構成するものである。
図1に示すスクータ型自動二輪車1は、車体の前部を覆うカウリング2を備えている。図1において、符号3は操向ハンドル、4は前輪を示す。カウリング2の前端部には、本発明に係る車両用LEDヘッドランプ5が装着されている。
このLEDヘッドランプ5は、前記カウリング2のヘッドランプ用開口2aに挿入された状態で図示していない車体フレームに支持用ステーを介して支持されている。すなわち、このLEDヘッドランプ5は、車体に対して固定されている。
LEDヘッドランプ5は、カウリング2の前面に露出する透明なレンズ11と、このレンズ11を有するヘッドランプ筐体12(図2および図3参照)と、このヘッドランプ筐体12に支持されたヘッドランプ本体13(図4参照)とから構成されている。なお、図2に示すヘッドランプ筐体12は、構造を理解し易くするために、実際の形状とは異なる形状に描いてある。
ヘッドランプ筐体12は、図5に示すように、車両の前方に向けて開口する箱状に形成されている。前記レンズ11は、ヘッドランプ筐体12の開口部分に固着されている。この実施の形態においては、前記レンズ11によって請求項2記載の発明でいう「車両の前方を指向する光透過部」が構成されている。ヘッドランプ筐体12の後壁12aには、図5に示すように、光軸調整機構14を構成するアジャストボルト15が貫通している。このアジャストボルト15は、ヘッドランプ筐体12にサークリップ15aで車両の前後方向への移動が規制された状態で回転自在に支持されている。
この実施の形態によるヘッドランプ本体13は、図3および図4に示すように、車両の左右方向に並ぶ第1〜第3の光照射部16〜18を備えている。第1の光照射部16と第3の光照射部18とは、ロービーム用の光照射部を構成し、第2の光照射部17は、ハイビーム用の光照射部を構成している。
これらの第1〜第3の光照射部16〜18のうち、最も車両右側に位置する第1の光照射部16は、図6に示すように、第1のLED21と、この第1のLED21が取付けられた第1の支持体22と、前記第1のLED21から照射された光を車両の前方へ向けて反射させる第1の放物鏡リフレクター23とを備えている。第1のLED21は、支持用基板24に実装されており、支持用基板24を介して第1の支持体22の取付面22aに取付けられている。
第1の支持体22の前記取付面22aは、第1のLED21から照射される光のうち効率のよい部分が前方へ反射されるような角度に傾斜している。すなわち、取付面22aは、第1のLED21から照射された光が第1の放物鏡リフレクター23の頂点23a(下端)と上端との間で最も効率よく反射されるように、水平に対して後下がりに傾斜している。すなわち、第1のLED21は、後斜め上方に向けて光を照射する。この実施の形態による取付面22aは、第1の放物鏡リフレクター23の出射光軸C1に対して傾斜角度θ1が20°〜40°となるように形成されている。なお、ここでいう「第1の放物鏡リフレクターの出射光軸」とは、第1のLED21から照射された光が第1の放物鏡リフレクター23で反射する方向である。
第1の支持体22には、図10に示すように、複数の放熱板25と、車両右側の下側棒状体26とが設けられている。前記放熱板25は、前記取付面22aの下方で上下方向と車両の前後方向とに延びるように形成されている。前記下側棒状体26は、第1の支持体22から車両の右側に向けて突出するように形成されている。
第1の放物鏡リフレクター23には、図9に示すように、前記下側棒状体26の上に重ねられる上側棒状体27が設けられている。
これらの下側棒状体26と上側棒状体27は、これら両部材が重ね合わせられた状態で1本の右側支軸28が構成されるように形成されている。この右側支軸28の断面形状は、後述する左側支軸48側を示す図8と同様に、断面円形である。これらの下側棒状体26の先端部と、上側棒状体27の先端部とは、図9に示すように、有底円筒状の右側キャップ29に嵌合しており、この右側キャップ29を介してヘッドランプ筐体12に回動自在に支持されている。この右側キャップ29は、下側棒状体26の先端部に上側棒状体27の先端部を結合させる機能と、ヘッドランプ筐体12に対して回動する機能とを有している。右側キャップ29は、車両の左右方向に延びる軸線を中心にしてヘッドランプ筐体12に対して回動する。
前記第1の光照射部16に隣接する第2の光照射部17は、図5に示すように、前記第1のLED21とは車両の左右方向に離れて位置する第2のLED31と、この第2のLED31が取付けられた第2の支持体32と、前記第2のLED31から照射された光を車両の前方へ向けて反射させる第2の放物鏡リフレクター33とを備えている。第2のLED31は、支持用基板34に実装されており、支持用基板34を介して第2の支持体32の取付面32aに取付けられている。
第2の支持体32の前記取付面32aは、図5に示すように、第1のLED31から照射される光のうち効率のよい部分が前方へ反射されるような角度に傾斜している。すなわち、取付面32aは、第2のLED31から照射された光が第2の放物鏡リフレクター33の頂点33a(上端)と下端との間で最も効率よく反射されるように、水平に対して前下がりに傾斜している。この実施の形態による取付面32aは、第2の放物鏡リフレクター33の出射光軸C2に対して傾斜角度θ2が20°〜40°となるように形成されている。なお、ここでいう「第2の放物鏡リフレクターの出射光軸」とは、第2のLED31から照射された光が第2の放物鏡リフレクター33で反射する方向である。
すなわち、第2のLED31は、前記第1のLED21が光を照射する方向とは上下方向において逆方向であって、後斜め下方に向けて光を照射する。
前記第2の支持体32には、複数の放熱板35が設けられている。これらの放熱板35は、前記取付面32aの上方で上下方向と車両の前後方向とに延びるように形成されている。
前記第2の放物鏡リフレクター33には、前記アジャストボルト15がねじ込まれる突起36が設けられている。
第1〜第3の光照射部16〜18のうち、最も車両左側に位置する第3の光照射部18は、図7に示すように、第3のLED41と、この第3のLED41が取付けられた第3の支持体42と、前記第3のLED41から照射された光を車両の前方へ向けて反射させる第3の放物鏡リフレクター43とを備えている。第3のLED41は、支持用基板44に実装されており、支持用基板44を介して第3の支持体42の取付面42aに取付けられている。
第3の支持体42は、上述した第1の支持体22とは左右方向に対称となる形状に形成されている。この第3の支持体42の前記取付面42aは、第3のLED41から照射される光のうち効率のよい部分が前方へ反射されるような角度に傾斜している。すなわち、取付面42aは、第3のLED41から照射された光が第3の放物鏡リフレクター43の頂点43a(下端)と上端との間で最も効率よく反射されるように、水平に対して後下がりに傾斜している。
第3の支持体42の取付面42aは、車両の左右方向から見て上述した第1の支持体22の取付面22aと平行になるように形成されている。すなわち、第3のLED41は、第1のLED21が光を照射する方向とは上下方向において同じ方向であって、後斜め上方に向けて光を照射する。
前記第3の支持体42には、図10に示すように、複数の放熱板45と、車両左側の下側棒状体46とが設けられている。前記放熱板45は、前記取付面42aの下方で上下方向と車両の前後方向とに延びるように形成されている。前記下側棒状体46は、第3の支持体42から車両の左側に向けて突出するように形成されている。
第3の放物鏡リフレクター43は、上述した第1の放物鏡リフレクター43とは左右方向に対称となる形状に形成されている。この第3の放物鏡リフレクター43には、図10に示すように、前記下側棒状体46の上に重ねられる上側棒状体47が設けられている。これらの下側棒状体46と上側棒状体47は、これら両部材が重ね合わせられた状態で1本の左側支軸48が構成されるように形成されている。この左側支軸48の断面形状は、図8に示すように、断面円形である。これらの下側棒状体46の先端部と、上側棒状体47の先端部とは、図9に示すように、左側キャップ49に嵌合しており、この左側キャップ49を介してヘッドランプ筐体12に回動自在に支持されている。
すなわち、ヘッドランプ本体13は、左右方向に延びる軸線を中心にして前記ヘッドランプ筐体12に回動自在に支持されている。このため、この車両用LEDヘッドランプ5においては、前記アジャストボルト15を締め込んだり緩めたりすることによって、光軸調整を行うことができるものである。この実施の形態においては、前記右側キャップ29と左側キャップ49とによって、請求項2記載の発明でいう「結合部」が構成されている。
上述した左右一対の下側棒状体26,46と、前記第1の支持体22と、前記第2の放物鏡リフレクター33と、前記第3の支持体42とは、図9に示すように、一体成形により一体に形成されている。この成形体は、以下においては下側成形体51という。一方、前記左右一対の上側棒状体27,47と、第1の放物鏡リフレクター23と、第2の支持体32と、第3の放物鏡リフレクター43とは、図9に示すように、一体成形により一体に形成されている。この成形体は、以下においては上側成形体52という。
これらの成形体は、たとえばアルミニウム合金を材料としてダイカスト法によって成形することができる。また、これらの上側成形体51と下側成形体52は、図5〜図7に示すように、車両の前後方向を型開き方向とする金型(図示せず)を使用して成形できるものである。言い換えれば、これらの成形体51,52は、それぞれアンダーカットが生じることがない形状に形成されている。さらに、これらの成形体51,52は、それぞれ放熱板25,35,45が設けられているから、ヒートシンクを構成するものである。
このように構成された車両用LEDヘッドランプ5において、第1、第3の支持体22,42を成形する金型は、第1、第3の放物鏡リフレクター22,43を成形する必要がないものである。このため、この金型は、第1、第3の支持体22,42の取付面22a,42aが第1、第3の放物鏡リフレクター23,43の頂点23a,43a側を指向するように傾斜していたとしても、型開きをすることができるものとなる。
一方、第2の支持体32を成形する金型は、第2の放物鏡リフレクター33を成形する必要がないものである。このため、この金型は、第2の支持体32の取付面32aが第2の放物鏡リフレクター33の頂点33a側を指向するように傾斜していたとしても、型開きをすることができるものとなる。
したがって、この実施の形態によれば、LEDが取付けられる支持体と放物鏡リフレクターとを一体成形により一体に形成する構成を採りながら、前記取付面22a,32a,42aが放物鏡リフレクター23,33,43を頂点23a,33a,43a側を指向する車両用LEDヘッドランプを提供することができる。
この車両用LEDヘッドランプ5は、特許文献1に示すヘッドランプと較べると、放物鏡リフレクター23,33,43の光束捕捉率が高くなるから、小型化が可能なものである。しかも、この車両用LEDヘッドランプ5は、第1、第3の支持体22,42に第2の放物鏡リフレクター33が一体に形成されており、これらの支持体22,42の実質的な熱容量が増えるから、第1、第3のLED21,41の熱を効率よく放散させることができるものとなる。また、この車両用LEDヘッドランプ5は、第2の支持体32に第1、第3の放物鏡リフレクター23,43が一体に形成されており、この第2の支持体32の実質的な熱容量が増えるから、第2のLED31の熱を効率よく放散させることができるものとなる。
前記下側成形体51と前記上側成形体52は、それぞれアンダーカットが生じない形状に形成されているから、スライドコアを使用することなく形成することができる。すなわち、この実施の形態によれば、安価な車両用LEDヘッドランプを提供することができる。
この実施の形態による車両用LEDヘッドランプ5は、ヘッドランプ筐体12と、結合部(右側キャップ29および左側キャップ49)と、光軸調整機構(アジャストボルト15)とを備えている。前記ヘッドランプ筐体12は、車両の前方を指向する光透過部(レンズ11)を有し、かつ前記下側成形体51と前記上側成形体52とを収容するものである。前記結合部は、前記下側成形体51と上側成形体52とを結合させるものである。前記光軸調整機構は、前記下側成形体51および上側成形体52を前記ヘッドランプ筐体12に対して車両の左右方向に延びる軸線を中心にして回動させるものである。
このため、この実施の形態による車両用LEDヘッドランプ5は、第1〜第3の光照射部16〜18の光軸調整を一つの光軸調整機構によって行うことができるものである。したがって、この実施の形態によれば、三つの光照射部16〜18を備えているにもかかわらず、光軸調整を簡単に行うことが可能な車両用LEDヘッドランプを提供することができる。
この実施の形態による車両用LEDヘッドランプ5のロービーム用の光源は、第1、第3のLED21,41によって構成され、ハイビーム用の光源は、第2のLED31によって構成されている。このため、この実施の形態によれば、ロービームとハイビームとで光量を変えることが可能な車両用LEDヘッドランプを提供することができる。
なお、第1、第3のLED21,41を有する第1、第3の光照射部16,18を、ハイビーム用の光照射部として構成し、第2のLED31を有する第2の光照射部17を、ロービーム用の光照射部として構成してもよい。また、この実施の形態による車両用LEDヘッドランプ5は、第1、第3のLED21,41が後斜め下方に光を照射し、かつ第2のLED31が後斜め上方に光を照射する構成を採ってもよい。この形態を採る車両用LEDヘッドランプは、図4に示すヘッドランプ本体13を上下方向に反転させることによって実現することができる。
(第2の実施の形態)
本発明に係る車両用LEDヘッドランプは、図11〜図14に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図10によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。この実施の形態による車両用LEDヘッドランプは、請求項1〜3に記載した発明に係る車両用LEDヘッドランプを構成するものである。
図11に示す車両用LEDヘッドランプ5のヘッドランプ本体61は、上述した第1の実施の形態に示すヘッドランプ本体13から第3の光照射部18を削除した構造のものである。すなわち、このヘッドランプ本体61は、車両の左右方向に並ぶ第1の光照射部16と第2の光照射部17とを備えている。第1の光照射部16は、ロービーム用の光照射部を構成し、第2の光照射部17は、ハイビーム用の光照射部を構成している。
第1、第2の光照射部16,17は、第1の実施の形態と同等の構成が採られている。すなわち、第1のLED21が光を照射する方向は、図12に示すように、第2のLED31が光を照射する方向とは上下方向において逆方向である。また、第1の支持体22の取付面22aと、第2の放物鏡リフレクター33とは、上下方向において同方向(上方)を指向するように形成されている。第2の放物鏡リフレクター33には、車両左側の下側棒状体46が設けられているとともに、アジャストボルト15が接続されている。
さらに、第2の支持体32の取付面32aと、第1の放物鏡リフレクター23とは、上下方向において同方向(下方)を指向するように形成されている。第2の支持体32には、車両左側の上側棒状体47が設けられている。
この実施の形態による第1の支持体22は、図12に示すように、第2の放物鏡リフレクター33および左右一対の下側棒状体26,46と一体成形により一体に形成されている。また、第2の支持体32は、図12に示すように、第1の放物鏡リフレクター23および左右一対の上側棒状体27,47と一体成形により一体に形成されている。このため、この実施の形態においても第1の実施の形態を採る場合と同等の効果を得ることができる。
第2の実施の形態に示す車両用LEDヘッドランプ5は、車両に1つまたは二つ装備することができるものである。この車両用LEDヘッドランプを車両に一つだけ装備する場合は、図1に示したような形態が採られる。車両用LEDヘッドランプ5を車両に二つ装備する場合は、図14に示す形態が採られる。図14に示す車両用LEDヘッドランプ5は、カウリングの車両左側と車両右側とにそれぞれ設けられている。この形態を採る場合でも上述した各実施の形態を採る場合と同等の効果が得られる。
(第3の実施の形態)
本発明に係る車両用LEDヘッドランプは、図15〜図20に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図10によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。この実施の形態による車両用LEDヘッドランプは、請求項4に記載した発明に係る車両用LEDヘッドランプを構成するものである。
図15に示す車両用LEDヘッドランプのヘッドランプ本体62は、車両の左右方向に並ぶ第1の光照射部16と第2の光照射部17とを備えている。第1の光照射部16は、ハイビーム用の光照射部を構成し、第2の光照射部17は、ロービーム用の光照射部を構成している。
第1の光照射部16は、図18に示すように、後斜め下方に光を照射する第1のLED21を備えている。第2の光照射部17は、図19に示すように、後斜め下方に光を照射する第2のLED31を備えている。すなわち、この実施の形態による第1のLED21が光を照射する方向は、第2のLED31が光を照射する方向とは上下方向において同じ方向である。このため、第1の支持体22における第1のLED21が取付けられた取付面22aと、第1の放物鏡リフレクター23とは、図18に示すように、上下方向において逆方向を指向するように形成されている。取付面22aは、図18に示すように、第1の放物鏡リフレクター23の出射光軸C1に対して傾斜角度θ1が20°〜40°となるように形成されている。
この実施の形態による第1の支持体22は、図20に示すように、車両右側に延びる円柱状の右側支軸63を備えている。この右側支軸63は、右側キャップ29に嵌合するものである。この実施の形態による第2の放物鏡リフレクター33は、図16および図20に示すように、複数の放熱板64が設けられているとともに、アジャストボルト15が接続されている。
これらの第1の支持体22と第2の放物鏡リフレクター33とは、図16に示すように、第1の支持体22から左下がりに斜めに延びる第1のアーム65によって互いに接続されている。
前記第2の支持体32における第2のLED31が取付けられた取付面32aと、第2の放物鏡リフレクター33とは、図19に示すように、上下方向において逆方向を指向するように形成されている。この実施の形態による取付面32aは、図19に示すように、第2の放物鏡リフレクター33の出射光軸C2に対して傾斜角度θ2が20°〜40°となるように形成されている。この第2の光照射部17の第2の支持体32は、ロービーム用のものであるから、図19に示すように、ハイビーム用の第1の光照射部16の第1の支持体22と較べると、水平に対する傾斜角度が大きく形成されている。
この実施の形態による第2の支持体32は、図20に示すように、車両左側に延びる円柱状の左側支軸66を備えている。この左側支軸66は、左側キャップ49に嵌合するものである。この実施の形態による第1の放物鏡リフレクター23には、図16および図20に示すように、複数の放熱板67が設けられている。
これらの第1の放物鏡リフレクター23と第2の支持体32とは、図15に示すように、第2の支持体32から右下がりに斜めに延びる第2のアーム68によって互いに接続されている。前記第1のアーム65は、図16に示すように、固定用ボルト69によって前記第2のアーム68に固定されている。この実施の形態においては、前記固定用ボルト69によって、請求項2記載の発明でいう「結合部」が構成されている。
このため、第1の支持体22および第2の放物鏡リフレクター33を有する第1の成形体71(図20参照)と、第2の支持体32および第1の放物鏡リフレクター23を有する第2の成形体72(図20参照)とは、前記固定用ボルト69によって互いに結合されているから、アジャストボルト15を締め込んだり緩めたりすることによって、車両の左右方向、に延びる軸線を中心にして一体に回動する。すなわち、この実施の形態による車両用LEDヘッドランプ5は、1本のアジャストボルト15を用いて二つの光照射部16,17の光軸調整を行うことができるものである。
前記第1の成形体71と第2の成形体72は、車両の前後方向を型開き方向とする金型(図示せず)を使用して成形できるものである。言い換えれば、これらの成形体71,72は、それぞれアンダーカットが生じることがない形状に形成されている。さらに、これらの成形体71,72は、それぞれ放熱板64,67が設けられているから、ヒートシンクを構成するものである。
したがって、この実施の形態を採る場合であっても、上述した各実施の形態を採る場合と同等の効果が得られる。
第3の実施の形態に示す車両用LEDヘッドランプ5は、車両に1つまたは二つ装備することができるものである。この車両用LEDヘッドランプ5は、車両に一つだけ装備する場合は、車両の左右方向の中央部に装備される。この車両用LEDヘッドランプ5は、車両に二つ装備する場合は、カウリングの車両左側と車両右側とにそれぞれ設けられる。
また、第1、第2のLED21,31が光を照射する方向は、図15に示した後斜め下方に限定されることはなく、後斜め上方でもよい。
1…スクータ型自動二輪車、2…カウリング、11…レンズ、12…ヘッドランプ筐体、15…アジャストボルト、16…第1の光照射部、17…第2の光照射部、18…第3の光照射部、21…第1のLED、22…第1の支持体、23…第1の放物鏡リフレクター、29…右側キャップ、31…第2のLED、32…第2の支持体、33…第2の放物鏡リフレクター、41…第3のLED、42…第3の支持体、43…第3の放物鏡リフレクター、51…下側成形体、49…左側キャップ、52…上側成形体、69…固定用ボルト。

Claims (4)

  1. 車両の左右方向に並ぶ少なくとも二つの光照射部を備え、
    これらの光照射部は、光を上方または下方へ照射するLEDと、このLEDが取付けられた支持体と、前記LEDから照射された光を車両の前方に向けて反射させる放物鏡リフレクターとをそれぞれ備え、
    前記光照射部毎の支持体と、この支持体と隣接する他の光照射部の放物鏡リフレクターとは、一体成形により一体に形成され、
    前記支持体と放物鏡リフレクターとを有する成形体は、アンダーカットが生じることがない形状に形成されているとともに、ヒートシンクを構成していることを特徴とする車両用LEDヘッドランプ。
  2. 請求項1記載の車両用LEDヘッドランプにおいて、
    車両の前方を指向する光透過部を有し、かつ全ての前記成形体を収容するヘッドランプ筐体と、
    前記成形体どうしを結合させる結合部と、
    前記結合部によって結合された複数の成形体からなる組立体を前記ヘッドランプ筐体に対して車両の左右方向に延びる軸線を中心にして回動させる光軸調整機構とをさらに備えていることを特徴とする車両用LEDヘッドランプ。
  3. 請求項1または請求項2記載の車両用LEDヘッドランプにおいて、前記左右方向に隣り合う二つの前記LEDは、上下方向において互いに逆方向に光を照射するように位置付けられ、
    前記各成形体は、前記支持体における前記LEDが取付けられる取付面と、前記放物鏡リフレクターとが上下方向において互いに同方向を指向するように形成されていることを特徴とする車両用LEDヘッドランプ。
  4. 請求項1または請求項2記載の車両用LEDヘッドランプにおいて、前記左右方向に隣り合う二つの前記LEDは、上下方向において互いに同方向に光を照射するように位置付けられ、
    前記各成形体は、前記支持体における前記LEDが取付けられる取付面と、前記放物鏡リフレクターとが上下方向において互いに逆方向を指向するように形成されていることを特徴とする車両用LEDヘッドランプ。
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