JP2013131313A - 車両用ledヘッドランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートシンクがヘッドランプ筐体を貫通する部分の防水性が高く、しかも、LEDの熱を確実にかつ効率よくヘッドランプ筐体の外に放散させることが可能な車両用LEDヘッドランプを提供する。
【解決手段】ヘッドランプ筐体に固定された固定ヒートシンク14と、固定ヒートシンク14に上下方向へ揺動自在に支持された可動ヒートシンク23とを備える。固定ヒートシンク14上に取付けられた第1のLED17と、この第1のLED17とは上下方向の逆方向へ光を照射するように可動ヒートシンク23に取付けられた第2のLEDとを備える。可動ヒートシンク23に設けられた第1の放物鏡リフレクター31と第2の放物鏡リフレクター32を備える。可動ヒートシンク23、第2のLEDおよび第1、第2の放物鏡リフレクター31,32からなる組立体を固定ヒートシンク14に対して上下方向へ揺動させる光軸調整機構。
【選択図】図4

Description

本発明は、ヘッドランプ筐体に固定されたヒートシンクに対してリフレクタを揺動させる光軸調整機構を備えた車両用LEDヘッドランプに関するものである。
従来、車両用LEDヘッドランプは、例えば特許文献1〜3に記載されているように、ヒートシンクとリフレクタとを備えている。ヒートシンクは、LEDの熱をヘッドランプ筐体の外に放散させるためのものである。このヒートシンクは、LEDが取付けられた受熱部と、ヘッドライト筐体の外に位置する放熱部とを備えている。
前記リフレクタは、LEDの光を車両の前方に反射させるものである。
近年の車両用のヘッドランプは、車両のボディやカウリングの一部を構成する意匠部品として用いられることが多い。この種のヘッドランプは、ヘッドライト筐体を前記ボディやカウリングに対して移動させることができないものである。このため、車両用ヘッドランプとしてLEDヘッドランプを使用する場合は、特許文献1〜3に開示されているように、光軸調整を行うための揺動機構を設計する際に、ヒートシンク構造に工夫をする必要がある。
特許文献1に記載されている前記揺動機構は、ヒートシンクとリフレクタとを備えたヒートシンク組立体がヘッドランプ筐体に対して揺動するものである。前記ヒートシンク組立体は、ヘッドランプ筐体に形成された開口に挿入されている。この開口は、ヒートシンク組立体が揺動できるようにヒートシンク組立体より充分に大きく形成されている。この開口とヒートシンク組立体との間の隙間は、防水を図るために柔軟性を有するカバーで塞がれている。
特許文献2と特許文献3に記載されている前記揺動機構は、ヒートシンクの放熱部に対して受熱部が揺動するものである。放熱部は、ヘッドランプ筐体を貫通する状態でヘッドランプ筐体に固定されている。特許文献2に記載されている放熱部には、ヘッドランプ筐体内の上部に位置する上部伝熱部が設けられている。一方、特許文献2に記載されている受熱部は、ヘッドランプ筐体の内部において前記放熱部に揺動可能に取付けられている。この受熱部には、前記上部伝熱部の下方に位置する下部伝熱部が設けられている。受熱部と放熱部との間の熱の伝達は、前記下部伝熱部と上部伝熱部との間の空気が媒体となって行われる。
特許文献3には、熱を受熱部から放熱部に伝達するフレキシブル熱伝導手段が開示されている。このフレキシブル熱伝導手段は、フレキシブル性が高くかつ熱伝導率が高い材料によってシート状に形成されている。特許文献3に記載されているヘッドランプ筐体の中には、複数のLEDが設けられている。これらのLEDの熱は、LED毎に前記フレキシブル熱伝導手段によって放熱部に伝達される。
ところで、電球を光源とする一般的な車両用ヘッドランプは、ロービーム用光源と、ハイビーム用光源とを備えている。光源がLEDによって構成されたLEDヘッドランプであっても、ロービーム用LEDとハイビーム用LEDとを備えることが好ましい。
特開2007−220619号公報 特開2007−220618号公報 特許第4345517号公報
特許文献1に記載されている車両用LEDヘッドランプでは、長期間にわたって使用することによりヘッドランプ筐体とヒートシンク組立体との間を塞ぐカバーが劣化して防水性が低下するおそれがある。
特許文献2に記載されている車両用LEDヘッドランプでは、空気を熱伝達の媒体として用いているから、放熱効果が低いという問題がある。
特許文献3に記載されているシート状のフレキシブル熱伝導手段では、LEDの熱を効率よく放熱部に伝達することは難しいという問題がある。
なお、このような問題を解消するにあたっては、ロービーム用LEDとハイビーム用LEDの光軸調整を行うことができるようにする必要がある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、ヒートシンクがヘッドランプ筐体を貫通する部分の防水性が高く、しかも、LEDの熱を確実にかつ効率よくヘッドランプ筐体の外に放散させることが可能な車両用LEDヘッドランプを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る車両用LEDヘッドランプは、車両の前方を指向する光透過部を有しかつ車両に対して固定されたヘッドランプ筐体と、前記ヘッドランプ筐体の内側に一端部が位置しかつ他端側の放熱部が前記ヘッドランプ筐体の外に位置する状態で前記ヘッドランプ筐体に固定された固定ヒートシンクと、前記固定ヒートシンクに熱伝導が可能となるように接触した状態で上下方向へ揺動自在に支持された可動ヒートシンクと、前記固定ヒートシンクの前記一端部における車両の側方から見て前記可動ヒートシンクの揺動中心部分と重なる部位に、上方または下方へ光を照射するように取付けられた第1のLEDと、前記第1のLEDとは上下方向の逆方向へ光を照射するように前記可動ヒートシンクに取付けられた第2のLEDと、前記第1のLEDが焦点位置に位置しかつ前記第1のLEDから照射された光が車両の前方へ反射されるように前記可動ヒートシンクに設けられた第1の放物鏡リフレクターと、前記第2のLEDが焦点位置に位置しかつ前記第2のLEDから照射された光が車両の前方へ反射されるように前記可動ヒートシンクに設けられた第2の放物鏡リフレクターと、前記可動ヒートシンク、前記第2のLEDおよび第1、第2の放物鏡リフレクターからなる組立体を前記固定ヒートシンクに対して上下方向へ揺動させる光軸調整機構とを備えたものである。
本発明は、上記発明において、前記第1のLEDの発光部は、前記可動ヒートシンクの揺動時の軸線が横切る位置に設けられていることを特徴とする。
本発明は、上記発明において、前記可動ヒートシンクは、前記固定ヒートシンクの前記一端部を車両の左右方向の両側から挟む腕部を備えているとともに、この腕部を介して前記固定ヒートシンクに揺動自在に支持されていることを特徴とする。
本発明は、上記発明において、前記第1のLEDは、車両の後斜め上方へ光を照射するように前記固定ヒートシンクに取付けられ、前記第2のLEDは、前記第1のLEDと車両の左右方向において同じ位置であって前記第1のLEDより車両の前側に位置付けられ、車両の後斜め下方へ光を照射するように前記可動ヒートシンクに取付けられていることを特徴とする。
本発明に係る車両用LEDヘッドランプの光軸調整機構は、可動ヒートシンク、第2のLEDおよび第1、第2の放物鏡リフレクターからなる組立体を固定ヒートシンクに対して一体に揺動させる。第1のLEDは、前記組立体の揺動中心部分に位置するように、固定ヒートシンク上に位置付けられている。第1の放物鏡リフレクターは、焦点を第1のLEDに一致させ、第1のLEDを中心にして揺動する。一方、第2の放物鏡リフレクターは、光軸調整時に第2のLEDと一体に揺動する。
このため、第1のLEDが固定ヒートシンクに設けられているにもかかわらず、第1、第2の放物鏡リフレクターのそれぞれにおいて、配光形状を変更させることなく光軸調整を行うことができる。
第1のLEDの熱は、固定ヒートシンク内を一端部から他端側の放熱部に伝達され、放熱部からヘッドランプ筐体の外に放散される。
第2のLEDの熱は、可動ヒートシンクから熱伝導によって固定ヒートシンクに伝達される。
固定ヒートシンクは、ヘッドランプ筐体に固定されている。このため、ヘッドランプ筐体を固定ヒートシンクが貫通する部分は、簡単な防水構造で確実に防水を図ることができる。
したがって、本発明によれば、ヒートシンクがヘッドランプ筐体を貫通する部分の防水性が高く、しかも、LEDの熱を確実にかつ効率よくヘッドランプ筐体の外に放散させることが可能な車両用LEDヘッドランプを提供することができる。
本発明に係る車両用LEDヘッドランプを備えた自動二輪車の正面図である。 車両用LEDヘッドランプの斜視図である。 車両用LEDヘッドランプの本体部分の側面図で、同図はヘッドランプ筐体の後壁の一部を破断した状態で描いてある。 車両用LEDヘッドランプの本体部分を示す斜視図である。 車両用LEDヘッドランプの本体部分を破断して示す斜視図である。 車両用LEDヘッドランプの本体部分の分解斜視図である。 固定ヒートシンクと第1のLEDの平面図である。 固定ヒートシンクと第1のLEDの断面図で、同図は図7におけるVIII-VIII線断面図である。 固定ヒートシンクの底面図である。 固定ヒートシンクの正面図である。 可動ヒートシンクの平面図である。 可動ヒートシンクと第2のLEDの断面図である。 可動ヒートシンクと第2のLEDの底面図である。同図中には、図12の破断位置をXII-XII線で示してある。 可動ヒートシンクの正面図である。 リフレクターの平面図である。 リフレクターの側面図である。 リフレクターの正面図である。
以下、本発明に係る車両用LEDヘッドランプの一実施の形態を図1〜図17によって詳細に説明する。
図1に示すスクータ型自動二輪車1は、車体の前部を覆うカウリング2を備えている。図1において、符号3は操向ハンドル、4は前輪を示す。カウリング2の前端部には、本発明に係る車両用LEDヘッドランプ5が装着されている。
このLEDヘッドランプ5は、前記カウリング2のヘッドランプ用開口2aに挿入された状態で図示していない車体フレームに支持用ステーを介して支持されている。すなわち、このLEDヘッドランプ5は、車体に対して固定されている。
LEDヘッドランプ5は、カウリング2の前面に露出する透明なレンズ11を有するヘッドランプ筐体12(図2参照)と、このヘッドランプ筐体12に支持されたヘッドランプ本体13とから構成されている。
前記ヘッドランプ筐体12は、図2に示すように、車両の前方に向けて開口する箱状に形成されている。前記レンズ11は、ヘッドランプ筐体12の開口部分に固着されている。この実施の形態においては、前記レンズ11によって本発明でいう「車両の前方を指向する光透過部」が構成されている。
ヘッドランプ筐体12の後壁12aには、図3に示すように、ヘッドランプ本体13の一部を構成する固定ヒートシンク14が取付けられているとともに、光軸調整機構15を構成するアジャストボルト16が貫通している。
固定ヒートシンク14は、後述する第1のLED17(図5参照)と第2のLED18(図12参照)の熱をヘッドランプ筐体12の外に放散させるためのもので、熱伝導率が高い金属材料によって所定の形状に形成されている。この固定ヒートシンク14は、前記後壁12aを貫通する状態で後壁12aに図示していない固定用ボルトによって固定されている。固定ヒートシンク14と前記後壁12aとの間には、図示してはいないがシール材が設けられている。
固定ヒートシンク14におけるヘッドランプ筐体12の内部に位置する前端部14aには、図6に示すように、第1のLED17を収容するための凹部19が形成されている。この前端部14aによって、本発明でいう固定ヒートシンク14の「一端部」が構成されている。前記凹部19は、上方に向けて開口する形状に形成されている。凹部19の底は、後下がりに傾斜した前壁19aと、前下がりに傾斜した後壁19bとによって形成されている。前壁19aと後壁19bとの間には、固定ヒートシンク14を上下方向に貫通するように穴19cが形成されている
第1のLED17は、図6に示すように、支持用基板20に実装されており、支持用基板20を介して前記前壁19aに取付けられている。すなわち、第1のLED17は、車両の後斜め上方へ光を照射するように固定ヒートシンク14に取付けられている。
前記前端部14aの両側部(車両の左右方向の両側部)には、一対の支軸21が一体的に設けられている。これらの支軸21の軸線方向は、車両の左右方向と平行な方向である。また、これらの支軸21は、同一軸線上に位置している。これらの支軸21は、図3に示すように、車両の側方から見て前記第1のLED17と重なる位置に位置付けられている。前記支軸21は、前記前端部14aに対しねじ結合されている。
この実施の形態による第1のLED17の発光部17aは、図7および図8に示すように、前記支軸21の軸線Cが横切る位置に設けられている。固定ヒートシンク14におけるヘッドランプ筐体12の後方に位置する後端側には、放熱部22が設けられている。この実施の形態による放熱部22は、多数の放熱板22aによって形成されている。
固定ヒートシンク14の前記支軸21には、図3、図4および図6に示すように、可動ヒートシンク23とリフレクター24とが回動自在に取付けられている。可動ヒートシンク23は、第2のLED18の熱を前記固定ヒートシンク14に伝達するためのもので、熱伝導率が高い金属材料によって所定の形状に形成されている。
可動ヒートシンク23は、図6に示すように、前記固定ヒートシンク14の前端部14aを車両の左右方向の両側から挟む腕部25,25を備えている。これらの腕部25は、可動ヒートシンク23の前側の半部を構成する受熱部26に一体に形成されており、受熱部26から後方に延びている。この腕部25は、固定ヒートシンク14の側面14bに重なる側面25aを有する板状に形成されている。また、これらの腕部25には、前記支軸21が回動自在に嵌合する軸孔27と、後述するリフレクター24の取付位置を定めるための円柱状の突起28と、リフレクター24を固定するためのねじ孔23aが形成されている。前記突起28は、前記腕部25に対しねじ結合されている。
可動ヒートシンク23は、前記腕部25の軸孔27に前記支軸21が嵌合することによって、前記腕部25を介して前記固定ヒートシンク14に上下方向へ揺動自在に支持されるとになる。前記第1のLED17は、図3に示すように、車両の側方から見て可動ヒートシンク23の揺動中心部分と重なる部位に配置されている。
前記腕部25は、可動ヒートシンク23が固定ヒートシンク14に取付けられている状態では前記側面14bに面接触の状態で常に接触するように形成されている。すなわち、可動ヒートシンク23は、前記固定ヒートシンク14に熱伝導が可能となるように接触した状態で上下方向へ揺動自在に支持されている。
前記受熱部26は、第2のLED18を取付けるためのものである。この受熱部26には、図3および図12に示すように、下方に向けて開口する凹部29が形成されている。この凹部29の天井部分は、前下がりに傾斜した前壁29aと、後下がりに傾斜した後壁29bとによって形成されている。後壁29bと隣接する固定ヒートシンク14の前端部14aには、後下がりに傾斜した傾斜面14c(図5および図8参照)が形成されている。
第2のLED18は、図12に示すように、支持用基板30に実装されており、支持用基板30を介して前記前壁29aに取付けられている。すなわち、この第2のLED18は、前記第1のLED17とは上下方向の逆方向であって、車両の後斜め下方へ光を照射するように可動ヒートシンク23に取付けられている。この第2のLED18の位置は、前記第1のLED17と車両の左右方向において同じ位置であって、前記第1のLED17より車両の前側である。
前記リフレクター24は、図3に示すように、第1のLED17の光を反射させるための第1の放物鏡リフレクター31と、第2のLED18の光を反射させるための第2の放物鏡リフレクター32と、これら第1、第2の放物鏡リフレクター31,32どうしの間に位置する連結用プレート33とから構成されている。第1の放物鏡リフレクター31は、焦点位置に第1のLED17の発光部17a(図8参照)が位置するように第1のLED17の後斜め上方に配置されている。この第1の放物鏡リフレクター31は、第1のLED17から照射された光が車両の前方へ反射するように形成されている。この実施の形態による第1の放物鏡リフレクター31は、第1のLED17がいわゆるロービーム用の光源となるように構成されている。
第2の放物鏡リフレクター32は、焦点位置に第2のLED18の発光部18aが位置するように第2のLED18の後斜め下方に配置されている。この第2の放物鏡リフレクター32は、第2のLED18から照射された光が車両の前方へ反射するように形成されている。この実施の形態による第2の放物鏡リフレクター32は、第2のLED18がいわゆるハイビーム用の光源となるように構成されている。
前記連結用プレート33は、第1、第2の放物鏡リフレクター31,32の左右方向(車幅方向)両端部どうしを互いに連結している。この連結用プレート33には、図3に示すように、前記支軸21が通される第1の円形孔34と、前記可動ヒートシンク23の突起28が嵌合する第2の円形孔35と、固定用ボルト36が挿入される貫通孔37(図16参照)とが形成されている。この連結用プレート33は、第1の円形孔34に支軸21が挿入されるとともに第2の円形孔35に前記突起28が嵌合し、可動ヒートシンク23の両側面に重ねられた状態で、固定用ボルト36によって可動ヒートシンク23に固定されている。
この連結用プレート33が可動ヒートシンク23に固定されることによって、第1、第2の放物鏡リフレクター31,32がそれぞれ所定の位置に位置付けられる。この所定の位置とは、第1の放物鏡リフレクター31の焦点位置に第1のLED17の発光部17aが位置し、かつ第2の放物鏡リフレクター32の焦点位置に第2のLED18の発光部18aが位置するような位置である。
第2の放物鏡リフレクター32の後部であって車両の左右方向の中央部には、図3および図5に示すように、前記アジャストボルト16がねじ込まれている。このアジャストボルト16は、ヘッドランプ筐体12にサークリップ16aで車両の前後方向への移動が規制された状態で回転自在に支持されている。このため、リフレクター24は、アジャストボルト16が締め込まれたり緩められることによって、前記支軸21を中心にして固定ヒートシンク14に対して上下方向に揺動する。リフレクター24は、可動ヒートシンク23に固定されている。このため、リフレクター24が支軸21を中心にして上下方向に揺動するときは、可動ヒートシンク23がリフレクター24と一体に揺動する。
このように構成された車両用LEDヘッドランプ5の光軸調整は、前記アジャストボルト16を締め込んだり緩めたりして行う。アジャストボルト16をこのように操作すると、可動ヒートシンク23と第1、第2の放物鏡リフレクター31,32などを有するリフレクター組立体が固定ヒートシンク14に対して上下方向に揺動し、前記両リフレクター31,32によって反射する光の方向が上下方向に変わる。
第1のLED17は、前記リフレクター組立体の揺動中心部分に位置するように、固定ヒートシンク14上に位置付けられている。第1の放物鏡リフレクター31は、焦点を第1のLED17に一致させ、第1のLED17を中心にして揺動する。一方、第2の放物鏡リフレクター32は、光軸調整時に第2のLED18と一体に揺動する。
このため、第1のLED17が固定ヒートシンク14に設けられているにもかかわらず、第1、第2の放物鏡リフレクター31,32のそれぞれにおいて、配光形状を変更させることなく光軸調整を行うことができる。
第1のLED17の熱は、固定ヒートシンク14内を前端部14aから後端側の放熱部22に伝達され、放熱部22からヘッドランプ筐体12の外に放散される。
第2のLED18の熱は、可動ヒートシンク23の二つの腕部25と固定ヒートシンク14との接触部分を通って可動ヒートシンク23から熱伝導によって固定ヒートシンク14に伝達される。すなわち、第2のLED18の熱も前記放熱部22からヘッドランプ筐体12の外に放散される。
前記固定ヒートシンク14は、ヘッドランプ筐体12に固定されている。このため、ヘッドランプ筐体12を固定ヒートシンク14が貫通する部分は、簡単な防水構造で確実に防水を図ることができる。
したがって、この実施の形態によれば、固定ヒートシンク14がヘッドランプ筐体12を貫通する部分の防水性が高く、しかも、第1、第2のLED17,18の熱を確実にかつ効率よくヘッドランプ筐体12の外に放散させることが可能な車両用LEDヘッドランプを提供することができる。
この実施の形態による前記第1のLED17の発光部17aは、前記可動ヒートシンク23の揺動時の軸線Cが横切る位置に設けられている。
このため、第1の放物鏡リフレクター31は、第1のLED17の発光部17aを中心にして揺動する。
この実施の形態による前記可動ヒートシンク23は、前記固定ヒートシンク14の前端部14aを車両の左右方向の両側から挟む腕部25を備えている。また、この可動ヒートシンク23は、前記腕部25を介して前記固定ヒートシンク14に揺動自在に支持されている。
このため、第2のLED18の熱は、可動ヒートシンク23の前記両腕部25から固定ヒートシンク14に伝達される。したがって、第2のLED18の熱がより一層効率よく固定ヒートシンク14に伝達されるから、第2のLED18が可動ヒートシンク23に取付けられているにもかかわらず、第2のLED18の熱を充分に放散させることができる。
この実施の形態による前記第1のLED17は、車両の後斜め上方へ光を照射するように前記固定ヒートシンク14に取付けられている。前記第2のLED18は、前記第1のLED17と車両の左右方向において同じ位置であって前記第1のLED17より車両の前側に位置付けられている。また、第2のLED18は、車両の後斜め下方へ光を照射するように前記可動ヒートシンク23に取付けられている。
このため、この実施の形態による車両用LEDヘッドランプ5においては、第1のLED17をロービーム用LEDとし、第2のLED18をハイビーム用LEDとして構成することができた。したがって、この実施の形態によれば、ロービーム用LEDとハイビーム用LEDの光軸調整を行うことが可能な車両用LEDヘッドランプを提供することができる。
なお、上述した実施の形態による車両用LEDヘッドランプ5は、第1のLED17が固定ヒートシンク14に光を上方に照射するように取付けられ、第2のLED18が可動ヒートシンク23に光を下方に照射するように取付けられている。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。すなわち、固定ヒートシンク14に第1のLED17を光が下方に照射されるされるように取付け、可動ヒートシンク23に第2のLED18を光が上方に照射されるように取付けることもできる。また、本発明に係る車両用LEDヘッドランプ5は、第1のLED17をハイビーム用LEDとして使用し、第2のLED18をロービーム用LEDとして使用する形態を採ることも可能である。
1…自動二輪車、5…車両用LEDヘッドランプ、12…ヘッドランプ筐体、14…固定ヒートシンク、16…アジャストボルト、17…第1のLED、18…第2のLED、21…支軸、23…可動ヒートシンク、25…腕部、31…第1の放物鏡リフレクター、32…第2の放物鏡リフレクター、C…軸線。

Claims (4)

  1. 車両の前方を指向する光透過部を有しかつ車両に対して固定されたヘッドランプ筐体と、
    前記ヘッドランプ筐体の内側に一端部が位置しかつ他端側の放熱部が前記ヘッドランプ筐体の外に位置する状態で前記ヘッドランプ筐体に固定された固定ヒートシンクと、
    前記固定ヒートシンクに熱伝導が可能となるように接触した状態で上下方向へ揺動自在に支持された可動ヒートシンクと、
    前記固定ヒートシンクの前記一端部における車両の側方から見て前記可動ヒートシンクの揺動中心部分と重なる部位に、上方または下方へ光を照射するように取付けられた第1のLEDと、
    前記第1のLEDとは上下方向の逆方向へ光を照射するように前記可動ヒートシンクに取付けられた第2のLEDと、
    前記第1のLEDが焦点位置に位置しかつ前記第1のLEDから照射された光が車両の前方へ反射されるように前記可動ヒートシンクに設けられた第1の放物鏡リフレクターと、
    前記第2のLEDが焦点位置に位置しかつ前記第2のLEDから照射された光が車両の前方へ反射されるように前記可動ヒートシンクに設けられた第2の放物鏡リフレクターと、
    前記可動ヒートシンク、前記第2のLEDおよび第1、第2の放物鏡リフレクターからなる組立体を前記固定ヒートシンクに対して上下方向へ揺動させる光軸調整機構と
    を備えたことを特徴とする車両用LEDヘッドランプ。
  2. 請求項1記載の車両用LEDヘッドランプにおいて、前記第1のLEDの発光部は、前記可動ヒートシンクの揺動時の軸線が横切る位置に設けられていることを特徴とする車両用LEDヘッドランプ。
  3. 請求項1または請求項2記載の車両用LEDヘッドランプにおいて、前記可動ヒートシンクは、前記固定ヒートシンクの前記一端部を車両の左右方向の両側から挟む腕部を備えているとともに、この腕部を介して前記固定ヒートシンクに揺動自在に支持されていることを特徴とする車両用LEDヘッドランプ。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の車両用LEDヘッドランプにおいて、前記第1のLEDは、車両の後斜め上方へ光を照射するように前記固定ヒートシンクに取付けられ、
    前記第2のLEDは、前記第1のLEDと車両の左右方向において同じ位置であって前記第1のLEDより車両の前側に位置付けられ、車両の後斜め下方へ光を照射するように前記可動ヒートシンクに取付けられていることを特徴とする車両用LEDヘッドランプ。
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