JP2013130265A - 電磁弁装置およびその組み立て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁部材の作動不良や可動コアの破損を抑制可能であり、且つ可動コアの弁部材からの抜け荷重を高めることができる電磁弁装置を提供する。
【解決手段】ニードル178の端部182は、端面184から端部180側に向かって順に嵌め付け面186と段差面190とを有する。可動コア158のかしめ部163の基端部164は、先端部165よりも肉薄に形成され、かしめ部163の先端部165は、ニードル178の段差面190に密着するよう径内方向にかしめられる。可動コア158は、端面当接部161とかしめ部163の先端部165とでニードル178の端部182を軸方向で挟み込む。そのため、扱きにより可動コアをニードルに固定する場合のように摩耗粉が発生せず、また可動コアに高い押圧力が繰り返し作用しない。また、かしめ後の先端部165の径外方向へのスプリングバックを抑制可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、電磁弁装置およびその組み立て方法に関する。
従来、例えば燃料を圧送する高圧ポンプ等で流路を開閉するために用いられる電磁弁装置が公知である。この電磁弁装置は、コイルの通電により磁化した固定コアに可動コアが引き寄せられることを利用し、弁部材を開弁方向または閉弁方向へ移動させる。
特許文献1には、電磁弁装置の弁部材に可動コアを一体に固定する方法が開示されている。この方法では、弁部材の段付状の端部が可動コア内に挿入された後、可動コアの径外壁の膨張部を扱き治具で扱くことにより、可動コアが弁部材の段差面に沿って径内方向に回り込むよう変形する。可動コアは、軸方向の両側から弁部材の端部を挟み込む。
特公平7−65551号公報
特許文献1に開示された電磁弁装置では、扱き時に発生する摩耗粉等の異物が可動コアや弁部材に付着したまま装置に組み立てられることに起因し、弁部材の作動不良が発生するおそれがある。また、扱き時に可動コアおよび弁部材に高い押圧力が繰り返し作用することに起因し、可動コアおよび弁部材が破損するおそれがある。
また、扱きによって可動コアが弁部材の段差面に沿って径内方向に回り込むよう変形した後、扱き治具を外すと、可動コアが径外方向へ戻る所謂スプリングバックが生じる。そのため、このスプリングバックに起因して可動コアの段差面へのかかりが浅くなり、可動コアの弁部材からの抜け荷重が低くなるという問題がある。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、弁部材の作動不良を抑制可能であり、可動コアおよび弁部材の破損を抑制可能であり、且つ、可動コアの弁部材からの抜け荷重を高めることができる電磁弁装置およびその組み立て方法を提供することである。
請求項1に記載の発明による電磁弁装置は、弁ボディ、弁部材、固定コア、コイルおよび可動コアを備える。弁部材は、弁ボディが有する流路を開閉可能である。固定コアは弁ボディに一体に固定される。コイルは、固定コアの径外方向で環状に巻回された巻線からなり、通電により磁界を発生する。可動コアは、弁部材の一端部に一体に固定され、コイルが発生する磁界により固定コアが磁化すると当該固定コアに引き寄せられる。
弁部材の一端部は、端面から他端部側に向かって順に嵌め付け面と段差面とを有する。段差面は他端部側ほど外径が小さい。可動コアは、嵌め付け部と端面当接部とかしめ部とから一体に形成される。嵌め付け部は、筒状に形成され、弁部材の嵌め付け面に嵌め付けられる。端面当接部は、弁部材の端面に当接する。かしめ部は、嵌め付け部から他端部側に突き出す筒状であり、基端部が先端部よりも肉薄である。このかしめ部は、先端部が弁部材の段差面に密着するよう径内方向にかしめられる。可動コアは、端面当接部とかしめ部とで弁部材の一端部を軸方向で挟み込む。
したがって、可動コアと弁部材とはかしめにより互いに固定されるので、扱きにより固定される場合のように摩耗粉が発生せず、この摩耗粉に起因して生じる弁部材の作動不良を抑制可能である。さらに、扱きにより固定される場合のように可動コアおよび弁部材に高い押圧力が繰り返し作用せず、可動コアおよび弁部材の破損を抑制可能である。
また、可動コアのかしめ部の基端部が先端部よりも肉薄であり、かしめ後に基端部から先端部に作用する径外方向の弾性復元力が小さいので、先端部が径外方向へ戻る所謂スプリングバックを抑制可能である。そのため、スプリングバックに起因してかしめ部の段差面へのかかりが浅くなることを抑制可能であり、可動コアの弁部材からの抜け荷重を高めることができる。
また、可動コアは、端面当接部が弁部材の端面に当接するとともにかしめ部の先端部が弁部材の段差部に密着するので、可動コアと弁部材とを軸方向に相対移動不能に固定することができる。そのため、可動コアと弁部材との位置が変化することに起因して弁部材の応答性が悪化することを回避可能である。
本発明の一実施形態による高圧ポンプの断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1の矢印IV部分の拡大図である。 図4のVIII−VIII線断面のニードルおよび可動コアを示す図である。 図1の燃料吸入部のニードルを可動コアに圧入するところを示す図である。 図6に示すニードルの圧入後に可動コアのかしめ部の先端部をかしめたところを示す図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による高圧ポンプを図1〜図3に示す。高圧ポンプ10は、図示しない燃料タンクから供給される燃料を加圧し、この加圧した燃料を燃料レールに吐出する燃料ポンプである。高圧ポンプ10は、本体部20、燃料供給部54、プランジャ部78、燃料吸入部124および燃料吐出部102を備える。燃料吸入部124は、特許請求の範囲に記載の「電磁弁装置」に相当する。以下の説明では、図1の上を「上」、図1の下を「下」として説明する。
本体部20は、支持部材22、シリンダ32および通路形成部材46から構成される。
支持部材22は、円筒状のシリンダ保持部24、シリンダ保持部24の下端部から径外方向へ突き出すフランジ部28、および、フランジ部28から下方向へ突き出す円筒状のエンジン嵌合部30から一体に形成される。シリンダ保持部24は、シリンダ32が圧入される第1シリンダ圧入孔26を有する。エンジン嵌合部30は、シリンダ保持部24の外径よりも大きい外径を有する。
シリンダ32は、プランジャ80を軸方向に摺動可能に支持する筒部34、筒部34の上端部を塞ぐ底部36、および、筒部34から径外方向へ突き出す鍔部38から一体に形成される。シリンダ32は、鍔部38が支持部材22のシリンダ保持部24の下端面に当接するまで筒部34がシリンダ保持部24の第1シリンダ圧入孔26に圧入される。鍔部38は、シリンダ32の上方向への移動を規制するストッパである。
シリンダ32は、筒部34の内壁と底部36の内壁とプランジャ80の上端面とが区画形成する加圧室40、加圧室40からシリンダ32外に貫通する第1吸入孔42および第1吐出孔44を有する。第1吸入孔42は、加圧室40に対し第1吐出孔44とは反対側に形成される。加圧室40は、プランジャ80の往復移動により容積が変化する。第1吸入孔42は、後述の第2吸入孔50および吸入室134とともに吸入通路を構成する。また、第1吐出孔44は、後述の第2吐出孔52および吐出弁ボディ104内空間とともに吐出通路を構成する。
通路形成部材46は、直方体状に形成され、長手方向がシリンダ32の軸心に直交する方向に一致するよう配置される。通路形成部材46の長手方向の中央部には、シリンダ32が圧入される第2シリンダ圧入孔48が形成される。シリンダ32のうち筒部34の上端部および底部36は、支持部材22のシリンダ保持部24が通路形成部材46の下面に当接するまで通路形成部材46の第2シリンダ圧入孔48に圧入される。
通路形成部材46は、シリンダ32の第1吸入孔42に連通する第2吸入孔50、および、シリンダ32の第1吐出孔44に連通する第2吐出孔52を有する。第2吸入孔50には、加圧室40に吸入される燃料が流通可能である。第2吐出孔52は、加圧室40で加圧された燃料を吐出可能である。
支持部材22、シリンダ32および通路形成部材46は、後述のカバー56とともに特許請求の範囲に記載の「ハウジング」を構成する。
次に、燃料供給部54を説明する。
燃料供給部54は、カバー56、燃料インレット66およびパルセーションダンパ68から構成される。
カバー56は、有底筒状に形成され、通路形成部材46を収容し、開口端部が支持部材22のフランジ部28に当接する。カバー56の筒部は、周方向で離間する通孔58、60、62を有する。通孔58は、第2吸入孔50に対応する位置に形成される。通孔58には、燃料吸入部124の吸入弁ボディ128が挿入される。通孔60は、第2吐出孔52に対応する位置に形成される。通孔60には、燃料吐出部102の吐出弁ボディ104が挿入される。通孔62には、カバー56内に燃料を供給する燃料インレット66の基端部が挿入される。
カバー56は、支持部材22のフランジ部28に溶接により接合される。また、吸入弁ボディ128、吐出弁ボディ104および燃料インレット66は、カバー56に溶接により接合される。これらの溶接によって、カバー56の開口端部と支持部材22のフランジ部28との隙間、通孔58と吸入弁ボディ128との隙間、通孔60と吐出弁ボディ104との隙間、および、通孔62と燃料インレット66との隙間は液密に封止される。カバー56内には、カバー56と支持部材22とで区画される燃料ギャラリ64が形成される。
パルセーションダンパ68は、燃料ギャラリ64内に設けられる。パルセーションダンパ68は、2枚の円形皿状のダイアフラム70、72からなり、所定圧の気体を内部に密封する。上支持体74および下支持体76は、パルセーションダンパ68の外縁部を挟みつつカバー56の底部の内壁に固定される。パルセーションダンパ68は、燃料ギャラリ64内の燃料の圧力変化に応じて弾性変形することにより燃料ギャラリ64内の燃料の圧力脈動を低減する。
次に、プランジャ部78を説明する。
プランジャ部78は、プランジャ80、オイルシールホルダ86、スプリングシート98およびプランジャスプリング100等から構成される。
プランジャ80は、シリンダ32により軸方向に摺動可能に支持される大径部82、および、大径部82の下端部から下方向へ延びる小径部84から一体に形成される。小径部84の下端部は、図示しないタペット等に当接可能である。タペットは、図示しないカムシャフトに取り付けられたカムに外面を当接させ、カムシャフトの回転によりカムプロファイルに応じて軸方向に往復移動する。
オイルシールホルダ86は、支持部材22のエンジン嵌合部30の内壁に例えば圧入により固定される固定部88、シリンダ32の下方に位置しプランジャ80の小径部84が挿通する筒状のシール保持部90、および、固定部88とシール保持部90とを接続する接続部92から一体に形成される。シール保持部90のシリンダ32側の内壁とプランジャ80の小径部84との間にはシール94が設けられる。シール94は、径内側のテフロン(登録商標)リングと、径外側のOリングとからなり、プランジャ80の小径部84周囲の燃料油膜の厚さを調整する。シール保持部90のシリンダ32とは反対側の外壁にはオイルシール96が設けられる。オイルシール96は、プランジャ80の小径部84周囲のオイル油膜の厚さ調整する。
スプリングシート98は、プランジャ80の小径部84の下端部に固定される。プランジャスプリング100は、一端部がスプリングシート98に係止され、他端部がオイルシールホルダ86の固定部88に係止される。プランジャスプリング100は、プランジャ80の戻しばねとして機能し、プランジャ80をタペットに当接させるよう付勢する。プランジャ部78は、前記カムシャフトの回転に応じてプランジャ80を往復移動させ、加圧室40の容積を変化させる。
次に、燃料吐出部102を説明する。
燃料吐出部102は、吐出弁ボディ104、シートボディ106、吐出弁部材112およびリリーフ弁部材114等から構成される。
吐出弁ボディ104は、円筒状に形成され、通路形成部材46の第2吐出孔52の内壁に形成されたねじ穴に螺合することで通路形成部材46に固定される。
シートボディ106は、吐出弁ボディ104の径内方向に設けられる。シートボディ106は、有底筒状に形成され、開口端部が加圧室40側に位置する状態で吐出弁ボディ104と通路形成部材46との間に挟まれて固定される。シートボディ106の底部には、吐出通路108と、その吐出通路108に非連通のリリーフ通路110とが形成される。吐出通路108は、シートボディ106の底部の加圧室40側の壁面のうち径外側に開口するとともに、シートボディ106の底部の加圧室40とは反対側の壁面のうち中央に開口する。リリーフ通路110は、シートボディ106の底部の加圧室40側の壁面のうち中央に開口するとともに、シートボディ106の底部の加圧室40とは反対側の壁面のうち径外側に開口する。
吐出弁部材112は、シートボディ106に底部に対し加圧室40とは反対側に位置し、シートボディ106の底部が有する吐出通路108の開口を開閉可能である。吐出弁部材112は、スプリングホルダ116に保持された吐出弁スプリング118により閉弁方向へ付勢される。
リリーフ弁部材114は、シートボディ106の底部に対し加圧室40側に位置し、シートボディ106の底部が有するリリーフ通路110の開口を開閉可能である。リリーフ弁部材114は、スプリングホルダ120に保持されたリリーフ弁スプリング122により閉弁方向へ付勢される。
次に、図1、図3〜図5に基づき燃料吸入部124を説明する。
燃料吸入部124は、吸入弁部126および電磁駆動部150を備える。
吸入弁部126は、吸入弁ボディ128、シートボディ138、スプリングホルダ142および吸入弁体146等から構成される。吸入弁ボディ128は、特許請求の範囲に記載の「弁ボディ」に相当する。吸入弁体146は、後述のニードル178と共に特許請求の範囲に記載の「弁部材」を構成する。
吸入弁ボディ128は、円筒状に形成され、第1吸入孔42の内壁に形成されたねじ穴に螺合することで通路形成部材46に固定される。シートボディ138は、環状に形成され、シートボディ138に対し加圧室40側に位置するスプリングホルダ142とともに吸入弁ボディ128と通路形成部材46との間に挟まれて固定される。シートボディ138の径内端部の加圧室40側には、吸入弁体146が当接可能な弁座140が形成される。
吸入弁ボディ128内の吸入室134は、吸入弁ボディ128を内外に貫通する通孔136を通じて燃料ギャラリ64に連通する。また、吸入室134は、シートボディ138の内側とスプリングホルダ142の通路144とを通じて加圧室40に連通可能である。吸入室134は、特許請求の範囲に記載の「流路」を構成する。
吸入弁体146は、シートボディ138の弁座140に対し加圧室40側に位置し、弁座140に当接および離間可能である。吸入弁体146は、弁座140から離間することで吸入室134と加圧室40とを連通させ、弁座140に当接することで吸入室134と加圧室40との連通を遮断する。吸入弁体146とスプリングホルダ142との間に設けられたスプリング148は、吸入弁体146を閉弁方向へ付勢する。
電磁駆動部150は、固定コア152、コイル156、電磁駆動部カバー168、ニードル178および可動コア158等から構成される。
固定コア152は、カバー56外に位置し、接続リング192により吸入弁ボディ128の端部に一体に固定される。接続リング192は、固定コア152および吸入弁ボディ128にそれぞれ溶接により固定される。固定コア152は磁性材料からなる。
コイル156は、固定コア152の径外方向に位置し、環状に巻回された巻線からなる。電磁駆動部カバー168は、コイル156を埋設するコイル保持部170、コイル156への給電用の端子174を収容するコネクタ部172、および、固定コア152と接続リング192と吸入弁ボディ128と共にコイル156を囲うとともに磁気回路を形成する磁気回路形成部176から一体に形成される。コイル156は、通電により磁界を発生する。
ニードル178は、固定コア152と吸入弁体146との間に位置し、吸入弁ボディ128内に固定されたスプリングホルダ194により軸方向に移動可能に支持される。スプリングホルダ194が保持するスプリング196は、ニードル178を吸入弁体146側に付勢する。ニードル178は、端部180が吸入弁体146に当接可能である。
可動コア158は、固定コア152に対しニードル178側に位置し、ニードル178の端部182に一体に固定される。ニードル178の端部182は、特許請求の範囲に記載の「一端部」に相当する。また、ニードル178の端部180は、特許請求の範囲に記載の「他端部」に相当する。可動コア158は、接続リング192および吸入弁ボディ128の径内方向で軸方向に移動可能である。可動コア158は、コイル156が発生する磁界により固定コア152が磁化すると、この磁化した固定コア152に引き寄せられる。
ニードル178の端部182は、端面184から端部180側に向かって順に嵌め付け面186と周方向溝188とを有する。周方向溝188の嵌め付け面186側には、嵌め付け面186から離間するほど外径が連続的に小さくなる段差面190が形成される。
可動コア158は、嵌め付け部160、端面当接部161およびかしめ部163から一体に形成される。嵌め付け部160は、筒状に形成され、ニードル178の嵌め付け面186に圧入により固定される。端面当接部161は、ニードル178と固定コア152との間に位置し、ニードル178の端面184に当接する。端面当接部161は、嵌め付け部160のニードル178への圧入時に嵌め付け部160内側の空気を抜くための空気抜き孔162を有する。
かしめ部163は、嵌め付け部160から端部180側に軸方向へ突き出す筒状である。かしめ部163の基端部164は、先端部165よりも肉薄に形成される。基端部164と嵌め付け部160との接続部の角166には丸みがある。かしめ部163の先端部165は、ニードル178の段差面190に密着するよう径内方向にかしめられる。先端部165のかしめ箇所は、周方向で等間隔に3箇所である。可動コア158は、端面当接部161とかしめ部163の先端部165とでニードル178の端部182を軸方向に挟み込む。
ニードル178は、固定コア152が磁化していないときはスプリング196により吸入弁体146側に付勢され、端部180で吸入弁体146を押圧し、吸入弁体146を開弁させる。吸入弁部126は、コイル156の非通電時は吸入弁体146が開弁するノーマリオープン型である。
その一方で、ニードル178は、固定コア152が磁化したときはスプリングホルダ194の付勢力に抗して可動コア158とともに固定コア152側に移動し、吸入弁体146から離間し、吸入弁体146を閉弁させる。
次に、燃料吸入部124のニードル178と可動コア158との組み立て方法を図6〜図8に基づき説明する。なお、ニードル178と可動コア158との組み立てに際し、既に、スプリング196を収容したスプリングホルダ194にニードル178が挿入された状態であることとする。以下、スプリング196を収容したスプリングホルダ194にニードル178が挿入されたものをニードルアッセンブリと称する。
ニードル178と可動コア158との組み立て方法には、圧入工程とかしめ工程とが含まれる。圧入工程は、特許請求の範囲に記載の「嵌め付け工程」に相当する。
先ず、圧入工程では、図6に示すように、ニードルアッセンブリのニードル178の端部182が可動コア158の嵌め付け部160に圧入される。このとき、ニードル178は、端面184が可動コア158の端面当接部161に当接するまで圧入される。
続いて、かしめ工程では、図7および図8に示すように、可動コア158のかしめ部163の先端部165がニードル178の段差面190に密着するようかしめパンチ201、202、203によりかしめられる。このとき、図7に示すように、ニードル178の端面184が可動コア158の端面当接部161に当接する状態が維持されるよう押さえ治具204、205でニードル178の端面184が端面当接部161に押し付けられながら、すなわち可動コア158とニードル178とが軸方向で挟圧されながら、図8に示すように先端部165のうち周方向で等間隔に3箇所が同時に径内方向へ押圧される。このように周方向で等間隔に3箇所がかしめられることで、ニードル178と可動コア158との調芯がかしめと同時に行われる。
以上説明したように、本実施形態では、ニードル178の端部182は、端面184から端部180側に向かって順に嵌め付け面186と段差面190とを有する。段差面190は、嵌め付け面186から離間するほど外径が小さい。
可動コア158は、嵌め付け部160、端面当接部161およびかしめ部163から一体に形成される。嵌め付け部160は、筒状に形成され、ニードル178の嵌め付け面186に圧入により固定される。端面当接部161は、ニードル178と固定コア152との間に位置し、ニードル178の端面184に当接する。
かしめ部163は、嵌め付け部160から端部180側に軸方向へ突き出す筒状である。かしめ部163の基端部164は、先端部165よりも肉薄に形成される。かしめ部163の先端部165は、ニードル178の段差面190に密着するよう径内方向にかしめられる。可動コア158は、端面当接部161とかしめ部163の先端部165とでニードル178の端部182を軸方向で挟み込むように保持する。
したがって、可動コア158とニードル178とはかしめにより互いに固定されるので、扱きにより固定される場合のように摩耗粉が発生せず、この摩耗粉に起因して生じるニードル178の作動不良を抑制可能である。さらに、扱きにより固定される場合のように可動コア158およびニードル178に高い押圧力が繰り返し作用せず、可動コア158およびニードル178の破損を抑制可能である。
また、可動コア158のかしめ部163の基端部164は先端部165よりも肉薄であり、かしめ後に基端部164から先端部165に作用する径外方向の弾性復元力が小さいので、かしめ後に先端部165が径外方向へ戻る所謂スプリングバックを抑制可能である。そのため、スプリングバックに起因してかしめ部163の段差面190へのかかりが浅くなることを抑制可能であり、可動コア158のニードル178からの抜け荷重を高めることができる。
また、可動コア158は、端面当接部161がニードル178の端面184に当接し、かしめ部163の先端部165がニードル178の段差部190に密着するので、可動コア158とニードル178とを軸方向に相対移動不能に固定することができる。そのため、可動コア158とニードル178との位置が変化することに起因して吸入弁部材146の応答性が悪化することを回避可能である。
また、本実施形態では、可動コア158の先端部165は周方向で3箇所かしめられる。そのため、可動コア158のかしめ時に可動コア158とニードル178との調芯を同時に行うことができる。したがって、かしめ前などに別途可動コア158とニードル178との調芯を行わなくてもよく、可動コア158とニードル178との組み立てが容易である。
また、本実施形態では、可動コア158の先端部165のかしめ箇所は、周方向で等間隔に位置する。そのため、可動コア158とニードル178との調芯を正確に行うことができる。
また、本実施形態では、基端部164と嵌め付け部160との接続部の角166には丸みがある。そのため、この接続部の疲労強度を高めることができる。
また、本実施形態では、圧入工程にて、可動コア158の端面当接部161がニードル178の端面184に当接するまで可動コア158の嵌め付け部160がニードル178の嵌め付け面186に圧入される。また、かしめ工程では、可動コア158とニードル178とが軸方向に相対移動不能に挟圧されながら可動コア158の先端部165がかしめられる。したがって、可動コア158の端面当接部161をニードル178の端面184に当接させつつかしめ部163の先端部165をニードル178の段差面190に密着させることができる。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、可動コアのかしめ部の段差面は、軸方向で外径が段階的に変化するよう形成されてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、可動コアのかしめ部のかしめ箇所は、周方向で等間隔に位置していなくてもよい。また、可動コアのかしめ部のかしめ箇所は、周方向で3箇所でなくてもよい。2箇所以下あるいは4箇所以上であってもよい。
また、本発明の他の実施形態では、可動コアの嵌め付け部とかしめ部との接続部の角は、丸みを有していなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、かしめ工程にて可動コアのかしめ部をかしめるとき、必ずしも可動コアとニードルとを軸方向で押さえる必要はない。
また、本発明の他の実施形態では、吸入弁部材およびニードルは一体に形成されてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、燃料吸入部はノーマリクローズ型であってもよい。
また、本発明の他の実施形態では、可動コアは、固定コアに対し吸入弁部材とは反対側に配置されてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、ハウジングが支持部材と通路形成部材とカバーとに分けて構成されなくてもよい。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
126・・・燃料吸入部(電磁弁装置) 128・・・吸入弁ボディ(弁ボディ)
134・・・吸入室(流路) 146・・・吸入弁部材(弁部材)
152・・・固定コア 156・・・コイル
158・・・可動コア 160・・・嵌め付け部
161・・・端面当接部 163・・・かしめ部
164・・・基端部 165・・・先端部
178・・・ニードル(弁部材) 180・・・端部(一端部)
182・・・端部(他端部) 184・・・端面
186・・・嵌め付け面 190・・・段差面

Claims (5)

  1. 流路(134)を有する弁ボディと(128)、
    前記流路を開閉可能な弁部材(146)と、
    前記弁ボディに一体に固定される固定コア(152)と、
    前記固定コアの径外方向で環状に巻回された巻線からなり、通電により磁界を発生するコイル(156)と、
    前記弁部材の一端部(180)に一体に固定され、前記コイルが発生する磁界により前記固定コアが磁化すると当該固定コアに引き寄せられる可動コア(158)と、
    を備え、
    前記弁部材の前記一端部は、端面(184)から前記弁部材の他端部(182)側に向かって順に嵌め付け面(186)と、前記他端部側ほど外径が小さくなる段差面(190)とを有し、
    前記可動コアは、前記弁部材の前記嵌め付け面に嵌め付けられる筒状の嵌め付け部(160)と、前記弁部材の前記端面に当接する端面当接部(161)と、前記嵌め付け部から前記他端部側に突き出す筒状であり、基端部(164)が先端部(165)よりも肉薄であり、前記先端部の内壁が前記段差面に密着するよう径内方向にかしめられるかしめ部(163)とから一体に形成され、前記端面当接部と前記かしめ部とで前記弁部材の前記一端部を軸方向に挟み込むことを特徴とする電磁弁装置(126)。
  2. 前記可動コアの前記かしめ部の前記先端部は、周方向で3箇所かしめられることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁装置。
  3. 前記可動コアの前記かしめ部のかしめ箇所は、周方向で等間隔に位置することを特徴とする請求項2に記載の電磁弁装置。
  4. 前記可動コアの前記嵌め付け部と前記かしめ部との接続部の角(166)は、丸みを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁弁装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電磁弁装置の組み立て方法であって、
    前記可動コアの前記端面当接部が前記弁部材の前記端面に当接するまで前記可動コアの前記嵌め付け部を前記弁部材の前記嵌め付け面に嵌め付ける嵌め付け工程と、
    前記可動コアと前記弁部材とを軸方向に相対移動不能に押さえながら前記可動コアの前記かしめ部の前記先端部をかしめるかしめ工程と、
    を含むことを特徴とする電磁弁装置の組み立て方法。
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