JP2013119832A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は内燃機関の制御装置に関し、リーンバーン運転中に排出NOx量を減らしながらノッキングの発生を抑制可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
ノッキング有りと判定された場合、ガス燃料比G/Fが理論空燃比以上か否かが判定される(ステップ130)。本ステップにおいて、ガス燃料比G/Fが理論空燃比以上であると判定された場合、図4で説明した数値マップが特定され、この数値マップに従ってガス燃料比G/Fが変更される(ステップ140)。数値マップの特定は、ステップ120で算出したノッキング強度と、当該ノッキング強度の算出時におけるNOx濃度とを用いることにより行われる。一方、ステップ130において、ガス燃料比G/Fが理論空燃比よりも小さいと判定された場合、点火時期の遅角制御が実行される(ステップ150)。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、より詳細には、その吸気系にEGRガスが添加される内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、均質燃焼と成層リーン燃焼との間で燃焼形態を切り換え可能なエンジンの排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路にEGRバルブを設け、燃焼形態の切り換えに応じて当該EGRバルブの開度を制御するエンジンの制御装置が開示されている。EGRバルブの開度を制御すればエンジンの吸気系に導入するEGRガス量を制御できるので、燃焼状態の切り換えによって変化する排出NOx量を調整できる。また、低温のEGRガスを導入すればノッキングの発生を抑制できる。従って、上記特許文献1の制御装置によれば、排出NOx量を調整しながらノッキングの発生を抑制することが可能となる。
特開2002−130007号公報 特開2005−105974号公報
ところで、過給機を搭載したエンジンにおいては、過給運転中に大量の吸入ガスが筒内に導入される。また、この過給運転中、EGR通路を経由させたEGRガスを導入すると、エンジン筒内の圧力が上昇し易くなる。つまり、過給機を搭載したエンジンは、過給機非搭載エンジンに比してノッキングの発生確率が高いと言える。また、リーンバーン運転中においては、三元触媒でNOxを浄化することができない。そのため、リーンバーン運転中は、できる限り排出NOx量を減らす必要がある。従って、過給機を搭載したエンジンにおいて、リーンバーン運転中に排出NOx量を減らしながらノッキングの発生を抑制するためには、更なる改良が必要であった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。即ち、リーンバーン運転中に排出NOx量を減らしながらノッキングの発生を抑制可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
リーンバーン運転が可能な内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、
前記内燃機関に吸入される総吸入ガスに対する、前記EGR通路を経由して前記内燃機関に還流させるEGRガスの比率を表すEGR率を調整するEGR率調整手段と、
前記内燃機関に吸入される新気ガス量と、前記内燃機関における消費燃料量との比率を表す空燃比を調整する空燃比調整手段と、
内燃機関から排出されるNOx量毎に、ノッキング強度とEGR率と空燃比との関係を規定した特性マップと、
前記内燃機関におけるノッキング強度を取得するノッキング強度取得手段と、
前記内燃機関から排出されたNOx量を取得するNOx量取得手段と、
前記ノッキング強度が設定強度よりも大きい場合に、前記NOx量取得手段により取得したNOx量に対応する特性マップを特定し、特定した特性マップに基づいて、前記EGR率調整手段と前記空燃比調整手段とを制御するノッキング回避制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記ノッキング回避制御手段は、前記特定した特性マップにおいて、前記EGR率が高くなると共に、前記空燃比が燃料リッチとなるように前記EGR率調整手段と前記空燃比調整手段とを制御することを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記ノッキング回避制御手段は、前記内燃機関に吸入される総吸入ガス量と前記内燃機関における消費燃料量との比率を表すガス燃料比が理論空燃比よりも燃料リーンである場合には、前記EGR率調整手段および前記空燃比調整手段の制御を禁止して、前記内燃機関に吸入されるガスの点火時期を遅角側に制御することを特徴とする。
第1の発明によれば、ノッキング強度が設定強度よりも大きい場合に、NOx量取得手段により取得したNOx量に対応する特性マップを特定し、特定した特性マップに基づいて、EGR率調整手段と空燃比調整手段とを制御することができる。この特性マップは、内燃機関から排出されるNOx量毎に、ノッキング強度とEGR率と空燃比との関係を規定したものである。そのため、特性マップを特定し、特定した特性マップに基づいてEGR率調整手段と空燃比調整手段とを制御すれば、内燃機関から排出されるNOx量を略一定としながらノッキング強度を低下させることが可能となる。従って、リーンバーン運転中に排出NOx量を減らしながらノッキングの発生を抑制できる。
本発明者の知見によれば、EGR率を高くしつつ空燃比を燃料リッチとすることで、内燃機関から排出されるNOx量を一定としながらノッキング強度を低下できることが明らかとなった。第2の発明は、本知見に基づくものである。従って、第2の発明によれば、上記第1の発明で特定した特性マップにおいて、EGR率が高くなると共に、空燃比が燃料リッチとなるように上記EGR率調整手段と上記空燃比調整手段とを制御できるので、排出NOx量を減らしながらノッキングの発生を抑制できる。
ガス燃料比は、内燃機関に吸入される総吸入ガス量と、内燃機関における消費燃料量との比率を表すものであり、その値が理論空燃比よりも燃料リーンとなった場合は、EGR率や空燃比の制御によってはノッキングの解消が図れない状況にあると判断できる。第3の発明によれば、このような場合に、EGR率調整手段および空燃比調整手段の制御を禁止して、点火時期の遅角制御を実行できる。点火時期の遅角制御を実行すれば、確実にノッキングを解消できる。従って、EGR率調整手段および空燃比調整手段の制御によってもノッキングの解消が図れない場合に、緊急的に点火時期の遅角制御を実行して確実にノッキングを解消できる。
本発明の実施の形態のシステム構成を説明するための図である。 排出NOx量と空燃比との関係をEGR率毎に示した図である。 空燃比A/Fとガス燃料比G/Fとの関係を示した図である。 ガス燃料比G/Fとノッキング強度との関係を示した図である。 本実施形態において、ECU60により実行されるノッキング回避制御のルーチンを示すフローチャートである。
[システム構成の説明]
以下、図1乃至図5を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関として、均質燃焼によるリーンバーン運転が可能なエンジン10を備えている。エンジン10は、複数の気筒を有している(図1では4つの気筒)。また、図1に示すシステムは、エンジン10の他、エンジン10に空気を供給する吸気系と、エンジン10から排気ガスを排出する排気系と、エンジン10の運転を制御する制御系とを備えている。
エンジン10の吸気系は、吸気マニホールド12と、吸気マニホールド12に接続される吸気管(吸気通路)14とを備えている。大気中から吸気管14に取り込まれた新気ガスは、サージタンク16、吸気マニホールド12を介して各気筒の燃焼室に分配される。吸気管14の入口には、エアクリーナ18が取り付けられている。エアクリーナ18の下流近傍には、吸気管14に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ20が設けられている。
エアフローメータ20の下流には、過給機22のコンプレッサ22aが配置されている。また、コンプレッサ22aの下流には、コンプレッサ22aにより圧縮されたガスを冷却するインタークーラ24が配置されている。インタークーラ24の下流には、吸気管14を流れるガス量を調整するためのスロットルバルブ26が配置されている。
エンジン10の排気系は、排気マニホールド28と、排気マニホールド28に接続される排気管(排気通路)30とを備えている。エンジン10の各気筒から排出される排気ガスは、排気マニホールド28に集められ、排気マニホールド28を介して排気管30へ排出される。排気マニホールド28の下流の排気管30には、過給機22のタービン22bが配置されている。
タービン22bの下流には、前処理触媒32およびリーンNOx触媒34がこの順に配置されている。前処理触媒32は、これに流入する排気空燃比が理論空燃比付近の狭い範囲にある場合に、排気ガスに含まれるHC、CO、NOxの3成分を効率的に浄化する三元触媒である。リーンNOx触媒34は所謂吸蔵還元型のNOx触媒であり、これに流入する排気空燃比が所定リーン域にある場合にNOxを吸蔵し、所定リッチ域にある場合にNOxを放出するという吸放出作用を有する。また、前処理触媒32とリーンNOx触媒34の間には、排気ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサ36が設置されている。
また、図1に示すシステムは、低圧EGR通路38を備えている。低圧EGR通路38は、前処理触媒32とNOx触媒34の間の排気管30と、スロットルバルブ26より下流の吸気管14とを接続するように構成されている。低圧EGR通路38の途中には、当該通路38を開閉するための低圧EGRバルブ40が設けられている。
また、図1に示すシステムは、高圧EGR通路42を備えている。高圧EGR通路42は、吸気マニホールド12に共通に接続されたEGRデリバリ44と、タービン22bより上流の排気管30とを連通するように構成されている。高圧EGR通路42の途中には、当該通路42を開閉するための高圧EGRバルブ46が設けられている。また、高圧EGR通路42の途中には、高圧EGR通路42を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ48や、EGRガス中の未燃HCや粒子状物質を浄化(除去)するEGR触媒50が設けられている。
エンジン10の制御系は、ECU(Electronic Control Unit)60を備えている。ECU60には、上述した各種センサおよび各種アクチュエータの他、ノッキングを検知するノッキング検知システム(KCS)52、エンジン10の筒内に燃料を噴射するインジェクタ54等が接続されている。ECU60には、これらの機器やセンサ以外にも複数の機器やセンサが接続されているが、ここではその説明は省略する。ECU60は、各センサの出力に基づき、所定の制御プログラムに従って各機器を駆動するようになっている。
[実施の形態のノッキング回避制御]
図1に示したシステム構成によれば、低圧EGRガスや高圧EGRガスをエンジン10に還流できるので、軽負荷燃焼時に前処理触媒32にCOやHCを供給してその温度低下を防止できる。しかし、上述したように、過給機搭載エンジンにおいては、非搭載エンジンに比してノッキングの発生確率が高い。また、均質燃焼によるリーンバーン運転を行うエンジンの場合、特に高負荷域においてノッキングの発生確率が高くなる。故に、本実施形態のエンジン10のような均質燃焼によるリーンバーン運転を行う過給機付きエンジンの場合、ノッキング要因により高負荷燃焼時において負荷に制限が掛かり、運転領域が制限される。
上記の負荷制限が掛からないようにするためには、ノッキングの発生またはその予兆が検出された場合(以下、単に「ノッキング検出時」と称す。)に、ノッキング回避制御を実行する必要がある。ここで、公知のノッキング回避制御の一つに、点火時期の遅角制御がある。しかしながら、当該遅角制御の実行は燃費の悪化に繋がるので極力避けたいところである。また、また別の公知のノッキング回避制御としては、低温のEGRガスの導入制御が挙げられる。しかしながら、単に低温EGRガスを導入するだけでは、排出NOx量が増加してしまう場合がある。このことについて、図2を参照しながら説明する。
図2は、排出NOx量と空燃比との関係をEGR率(筒内総ガスに対するEGRガス(低圧EGRガス+高圧EGRガス)の導入割合をいう。以下同じ。)毎に示した図である。図2に示すように、排出NOx量は、EGR率が高いほど減少するものの、定EGR率では空燃比がリッチになるほど増加する。そのため、EGR率と空燃比との組み合わせによっては排出NOx量が多くなる場合がある。つまり、EGR率を高くしたとしても、その間に空燃比をリッチに変更すると排出NOx量が増加する場合がある。そこで、本実施形態においては、ノッキング検出時、EGR率のみならず空燃比をも考慮したノッキング回避制御を実行することとしている。
本実施形態においては、具体的に、EGR率と空燃比とを用いて表されるパラメータ(ガス燃料比G/F)を制御するガス燃料比G/F制御を実行する。このガス燃料比G/F制御に関し、ガス燃料比G/Fは、次式(1)により表される。
G/F=(Ga+Gegr)/Gf
=A/F×(1/(1−EGR/100)) ・・・(1)
上記式(1)において、A/Fは空燃比、即ち新気ガスと燃料量との比であり、EGRはEGR率[%]である。また、Gaは新気ガス量[g/s]であり、GegrはEGRガス量[g/s]であり、Gfは燃料消費量[g/s]である。
図3は、空燃比A/Fとガス燃料比G/Fとの関係を示した図である。図3は、上記式(1)を用いて作成できる。
ガス燃料比G/F制御においては、排出NOx量が目標値を下回るようにガス燃料比G/Fが制御される。図2に示した太線は、排出NOx量の目標値である。図2に示すように、排出NOx量を当該目標値以下とするためには、例えば、15%以上のEGR率に増やす場合には22以上の空燃比となるように、25%以上のEGR率に増やす場合には18以上の空燃比となるように、EGR率と空燃比との組み合わせを制御してガス燃料比G/Fを制御する。
また、ガス燃料比G/F制御においては、制御実行中にノッキング強度が低下するようにガス燃料比G/Fが制御される。図4は、ガス燃料比G/Fとノッキング強度との関係を示した図である。図4に示すように、ノッキング強度は、ガス燃料比G/Fがよりリッチ側になるほど低下するという特性を示す。そのため、ガス燃料比G/F制御においては、図4に矢印で示すように、ガス燃料比G/Fをリッチ側に徐々に変更する。これにより、排出NOx量を略一定としながらノッキング強度を低下させることが可能となる。また、ガス燃料比G/F制御は、点火時期の遅角制御に比して、その実行による消費燃料量を少なくできる。従って、ノッキング検出時における燃費の悪化を抑制することもできる。なお、図4の関係は、等トルク、等排出NOx量の条件下で予め実験等により求められ、トルクおよび排出NOx量毎に、数値マップの形でECU60内部に記憶されているものとする。
[実施の形態における具体的処理]
次に、図5を参照しながら、上述した機能を実現するための具体的な処理について説明する。図5は、本実施形態において、ECU60により実行されるノッキング回避制御のルーチンを示すフローチャートである。なお、図5に示すルーチンは、定期的に繰り返して実行されるものとする。
図5に示すルーチンにおいて、先ず、ECU60は、ノッキングの検出を開始し(ステップ110)、その有無を判定する(ステップ120)。ノッキングの検出は、KCS52により検出される振動からノッキング強度を算出し、これを設定強度と比較することにより行われる。なお、この設定強度は、ノッキングの発生またはその予兆として認められる振動強度として予めECU60内部に記憶した値が用いられる。そして、算出したノッキング強度が上記設定強度以上の場合はノッキング有りと判定する。ノッキング有りと判定された場合、ECU60は、ガス燃料比G/Fが理論空燃比以上か否かを判定する(ステップ130)。一方、ノッキング無しと判定された場合、ECU60は、本ルーチンを終了する。
ステップ130において、ガス燃料比G/Fが理論空燃比以上であると判定された場合、ECU60は、図4で説明した数値マップを特定し、この数値マップに従いガス燃料比G/Fを変更する(ステップ140)。数値マップの特定は、ステップ120で算出したノッキング強度と、当該ノッキング強度の算出時におけるNOx濃度とを用いることにより行われる。なお、NOx濃度は、NOxセンサ36のセンサ出力が用いられる。数値マップによるガス燃料比G/Fの変更は、ガス燃料比G/Fの今回値が前回記憶値よりもリッチ側にシフトするように(例えば、0.5小さくなるように)変更される。
一方、ステップ130において、ガス燃料比G/Fが理論空燃比よりも小さいと判定された場合、ガス燃料比G/F制御を継続したにも関わらずノッキングの解消が図れなかったと判断できる。そのため、ECU60は、点火時期の遅角制御を実行する(ステップ150)。ステップ140に続いて、ECU60は、ガス燃料比G/Fの今回値を記憶し(ステップ160)、本ルーチンを終了する。
以上、図5に示したルーチンによれば、ノッキング有りと判定された場合に、ガス燃料比G/Fの今回値が前回記憶値よりもリッチ側にシフトするように変更できる。この変更は、図4で説明した数値マップに従い行われる。よって、排出NOx量の増加を回避しながらノッキング強度を低下させることが可能となる。また、図5に示したルーチンによれば、ガス燃料比G/Fが理論空燃比よりも小さいと判定された場合、点火時期の遅角制御を実行できる。従って、ガス燃料比G/Fの制御によってノッキングの解消が図れない場合には、点火時期の遅角制御によって確実にノッキングを解消できる。
ところで、上記実施の形態においては、低圧EGR通路38および高圧EGR通路42を設けたが、低圧EGR通路38および高圧EGR通路42の内の一方を省略してもよい。この場合、省略に係るEGR通路に設けたEGRバルブも省略することができる。
なお、上記実施の形態においては、低圧EGR通路38および高圧EGR通路42が上記第1の発明における「EGR通路」に、低圧EGRバルブ40および高圧EGRバルブ46が上記第1の発明における「EGR率調整手段」に、スロットルバルブ26が上記第1の発明における「空燃比調整手段」に、KCS52が上記第1の発明における「ノッキング強度取得手段」に、NOxセンサ36が上記第1の発明における「NOx量取得手段」に、図4で説明した数値マップが上記第1の発明における「特性マップ」に、それぞれ相当している。
また、上記実施の形態においては、ECU60が図5のステップ140の処理を実行することにより上記第1の発明における「ノッキング回避制御手段」が実現されている。
10 エンジン
26 スロットルバルブ
36 NOxセンサ
38 低圧EGR通路
40 低圧EGRバルブ
42 高圧EGR通路
46 高圧EGRバルブ
52 ノッキング検知システム(KCS)
60 ECU

Claims (3)

  1. リーンバーン運転が可能な内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、
    前記内燃機関に吸入される総吸入ガスに対する、前記EGR通路を経由して前記内燃機関に還流させるEGRガスの比率を表すEGR率を調整するEGR率調整手段と、
    前記内燃機関に吸入される新気ガス量と、前記内燃機関における消費燃料量との比率を表す空燃比を調整する空燃比調整手段と、
    内燃機関から排出されるNOx量毎に、ノッキング強度とEGR率と空燃比との関係を規定した特性マップと、
    前記内燃機関におけるノッキング強度を取得するノッキング強度取得手段と、
    前記内燃機関から排出されたNOx量を取得するNOx量取得手段と、
    前記ノッキング強度が設定強度よりも大きい場合に、前記NOx量取得手段により取得したNOx量に対応する特性マップを特定し、特定した特性マップに基づいて、前記EGR率調整手段と前記空燃比調整手段とを制御するノッキング回避制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記ノッキング回避制御手段は、前記特定した特性マップにおいて、前記EGR率が高くなると共に、前記空燃比が燃料リッチとなるように前記EGR率調整手段と前記空燃比調整手段とを制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記ノッキング回避制御手段は、前記内燃機関に吸入される総吸入ガス量と前記内燃機関における消費燃料量との比率を表すガス燃料比が理論空燃比よりも燃料リーンである場合には、前記EGR率調整手段および前記空燃比調整手段の制御を禁止して、前記内燃機関に吸入されるガスの点火時期を遅角側に制御することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
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