JP2013112080A - 車体側部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体側部構造は、フロントピラー、バルクヘッド20、ルーフサイドレール18を備えた。フロントピラーの上縁部25は、上縁第1フランジ31および上縁底壁部32の交差部位に上縁第1稜線部33を備えた。また、バルクヘッドは、バルク第1フランジおよびバルク底壁部52の交差部位にバルク第1稜線部53を備えた。さらに、ルーフサイドレールは、レール第1フランジ61およびレール底壁部62の交差部位にレール第1稜線部63を備えた。加えて、各第1稜線部33,53,63を車体前後方向に連続するように設けた。
【選択図】図2
Description
センタピラーの上端をルーフサイドレールで閉塞することにより、車体側部構造の剛性(強度)を高めることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
この窓枠は、成形性、組付性や部品点数削減の観点から、前縁部、後縁部、上縁部および下縁部が一体に形成される場合がある。
なお、ハイトワゴンとは、車体前部にボンネットを備えた、全高の大きなキャビンを持つ軽乗用車である。
このため、車体側部構造の剛性(強度)を確保することが難しく、車体側部構造の剛性(強度)を確保するための工夫が求められていた。
さらに、上縁第1稜線部、バルク第1稜線部およびレール第1稜線部を車体前後方向に連続させて配置した。
これにより、フロントピラーに入力した衝撃荷重をバルクヘッドを経てルーフサイドレールに効率よく伝えることができる。
これにより、車両の前方から入力する衝撃荷重に対する車体側部構造の剛性(強度)を高めることができる。
これにより、上縁部およびルーフサイドレールをバルクヘッドで連結することで車体側部構造の剛性を確保できる。
さらに、上縁第2稜線部、バルク第2稜線部およびレール第2稜線部を車体前後方向に連続させて配置した。
これにより、フロントピラーに入力した衝撃荷重をバルクヘッドを経てルーフサイドレールに一層効率よく伝えることができる。
これにより、車両の前方から入力する衝撃荷重に対する車体側部構造の剛性(強度)を一層高めることができる。
これにより、上縁部およびルーフサイドレールをバルクヘッドで連結することで車体側部構造の剛性を一層好適に確保できる。
さらに、上縁第3稜線部、バルク第3稜線部およびレール第3稜線部を車体前後方向に連続させて配置した。
これにより、フロントピラーに入力した衝撃荷重をバルクヘッドを経てルーフサイドレールにより一層効率よく伝えることができる。
これにより、車両の前方から入力する衝撃荷重に対する車体側部構造の剛性(強度)をより一層高めることができる。
これにより、上縁部およびルーフサイドレールをバルクヘッドで連結することで車体側部構造の剛性をより一層好適に確保できる。
このように、バルクヘッドおよび後縁部で閉断面を形成することで、車体側部構造の剛性(強度)をさらに好適に確保することができる。
このように、ルーフアーチを上縁部やバルクヘッドに直接結合させることで、ルーフアーチ、上縁部(フロントピラー)およびバルクヘッドの三部材間の結合位置精度を相互に高めることができる。
よって、バルクヘッド、フロントピラー、およびルーフアーチの三部材に対してルーフパネルを高精度に位置決めできる。
このように、バルクヘッド、フロントピラー、およびルーフアーチの三部材を高精度に位置決めし、加えて、三部材に対してルーフパネルを高精度に位置決めすることで外観からの見栄えを好適に保つことができる。
図1に示すように、車体側部構造10は、床部を形成するフロアパネル12と、フロアパネル12の外側部に沿って車体前後方向に延出されたサイドシル13と、サイドシル13の前端部13aから立ち上げられたフロントピラー14と、フロントピラー14の窓枠16に設けられるコーナ窓ガラス17とを備えている。
図1、図2に示すように、窓枠16は、車体前後方向に延出する上縁部25と、上縁部25の前端25aから下方に垂下する前縁部26と、上縁部25の後端25bから下方に垂下する後縁部27と、前縁部26の下端26aおよび後縁部27の下端27aを連結する下縁部28とにより構成されている。
この上縁第1フランジ31は、車室15の外部(車幅方向外側)に表面31aが面するとともに、表面31aにコーナ窓ガラス17(図1も参照)が設けられる部位である。
上縁第1稜線部33は、上縁第1フランジ31および上縁底壁部32が交差する部位に形成され、車室15の外部に向けて凸状に形成されている。
よって、上縁第1フランジ31、上縁底壁部32および上縁第1稜線部33が断面略く字状に形成されることにより上縁部25の剛性を高めることができる。
上縁第2稜線部35は、上縁縦壁部34および上縁底壁部32が交差する部位に形成され、車室15に向けて凸状に形成されている。
よって、上縁底壁部32、上縁縦壁部34および上縁第2稜線部35で断面略く字状に形成されることにより上縁部25の剛性を高めることができる。
第1段差部36aは、バルクヘッド20の板厚寸法と略同じ寸法だけ凹むように形成されている。
上縁第3稜線部37は、上縁第2フランジ36および上縁縦壁部34が交差する部位に形成され、車室15の外部に向けて凸状に形成されている。
よって、上縁縦壁部34、上縁第2フランジ36および上縁第3稜線部37で断面略く字状の部位38に形成されることにより上縁部25の剛性を高めることができる。
断面略く字状の部位38に切欠部39を形成することにより、ルーフアーチ23の第1結合部81を上縁縦壁部34に結合させ、第2結合部82をバルク第2フランジ56に結合させることができる。
この後縁部27は、後縁第1フランジ43、後縁前壁部44および後縁第2フランジ45を備えている。
この後縁第1フランジ43は、車室15の外部(車幅方向外側)に表面43aが面するとともに、表面43aにコーナ窓ガラス17(図1も参照)が設けられる部位である。
後縁第2フランジ45は、後縁前壁部44の車幅方向中央側端44aから車体後方側に向けて張り出されている。
後縁前壁部44および後縁第2フランジ45が交差する部位に後縁第2稜線部47が車室15に向けて凸状に形成されている。
後縁前壁部44は、後縁第1フランジ43、後縁前壁部44、後縁第2フランジ45、後縁第1稜線部46および後縁第2稜線部47で断面略クランク状に形成されている。
上縁部25および後縁部27にバルクヘッド20が設けられている。
このバルクヘッド20は、バルク第1フランジ51、バルク底壁部52、バルク第1稜線部53、バルク縦壁部54、バルク第2稜線部55、バルク第2フランジ56およびバルク第3稜線部57を備えている。
このバルク第1フランジ51は、上縁第1フランジ31(図2参照)に沿わせて設けられる、車室15の外部(車幅方向外側)に表面51aが面している。
バルク第1稜線部53は、バルク第1フランジ51およびバルク底壁部52が交差する部位に形成され、車室15の外部に向けて凸状に形成されている。
よって、バルク第1フランジ51、バルク底壁部52およびバルク第1稜線部53で断面略く字状に形成されることによりバルクヘッド20の剛性を高めることができる。
バルク第2稜線部55は、バルク縦壁部54およびバルク底壁部52が交差する部位に形成され、車室15に向けて凸状に形成されている。
よって、バルク底壁部52、バルク縦壁部54およびバルク第2稜線部55で断面略く字状に形成されることによりバルクヘッド20の剛性を高めることができる。
図4に示すように、第2段差部56aは、ルーフサイドレール18の板厚寸法と略同じ寸法だけ凹むように形成されている。
第1段差部36aがバルクヘッド20の板厚寸法と略同じ寸法に形成されているので、バルク第2フランジ56および上縁第2フランジ36の各表面は面一に配置されている。
よって、バルク縦壁部54、バルク第2フランジ56およびバルク第3稜線部57で断面略く字状に形成されることによりバルクヘッド20の剛性を高めることができる。
このように、バルクヘッド20および後縁部27で閉断面59を形成することで、車体側部構造10の剛性(強度)をさらに好適に確保することができる。
ここで、バルクヘッド20は、上縁部25の後端25bおよび後縁部27の上端27bに設けられている。
よって、ルーフサイドレール18は、バルクヘッド20を介して上縁部25の後端25bおよび後縁部27の上端27b(すなわち、フロントピラー14の上端14b)に連結されている。
このレール第1フランジ61は、バルク第1フランジ51に沿わせて設けられ、車室15の外部(車幅方向外側)に表面61aが面している。
レール第1稜線部63は、レール第1フランジ61およびレール底壁部62が交差する部位に形成され、車室15の外部に向けて凸状に形成されている。
よって、レール第1フランジ61、レール底壁部62およびレール第1稜線部63で断面略く字状に形成されることによりルーフサイドレール18の剛性を高めることができる。
レール第2稜線部65は、レール縦壁部64およびレール底壁部62が交差する部位に形成され、車室15に向けて凸状に形成されている。
よって、レール底壁部62、レール縦壁部64およびレール第2稜線部65で断面略く字状に形成されることによりルーフサイドレール18の剛性を高めることができる。
レール第2フランジ66は、前端66aがバルク第2フランジ56の第2段差部56a(図4参照)に載置されることによりバルク第2フランジ56に沿わせて設けられている。
図4に示すように、第2段差部56aがルーフサイドレール18の板厚寸法と略同じ寸法に形成されているので、バルク第2フランジ56の表面およびレール第2フランジ66の表面は面一に配置されている。
よって、レール縦壁部64、レール第2フランジ66およびレール第3稜線部67で断面略く字状に形成されることによりルーフサイドレール18の剛性を高めることができる。
よって、車両の前方からフロントピラー14に入力した衝撃荷重を、上縁第1稜線部33、バルク第1稜線部53およびレール第1稜線部63に順次効率よく伝えることができる。
よって、車両の前方からフロントピラー14に入力した衝撃荷重を、上縁第2稜線部35、バルク第2稜線部55およびレール第2稜線部65に順次効率よく伝えることができる。
よって、車両の前方からフロントピラー14に入力した衝撃荷重を、上縁第3稜線部37、バルク第3稜線部57およびレール第3稜線部67に順次効率よく伝えることができる。
さらに、バルクヘッド20にバルク第1稜線部53、バルク第2稜線部55およびバルク第3稜線部57を備えることで、バルクヘッド20の剛性を高めることができる。
加えて、ルーフサイドレール18にレール第1稜線部63、レール第2稜線部65およびレール第3稜線部67を備えることで、ルーフサイドレール18の剛性を高めることができる。
ルーフパネル21は、窓枠16(フロントピラー14)の上縁部25、バルクヘッド20およびルーフサイドレール18に車幅方向の外側端21aが載置されている。
さらに、このルーフパネル21は、ルーフアーチ23に前端21bが載置されている。
アーチ後フランジ77およびアーチ前フランジ76がルーフパネル21の裏面に結合されている。
このルーフアーチ23は、車幅方向外側端23aに第1結合部81および第2結合部82が設けられている。
この第1結合部81は、上縁部25の上縁縦壁部34に当接された状態で直接結合されている。
図7、図11に示すように、第2結合部82は、切欠部39内に配置され、バルクヘッド20のバルク第2フランジ56に当接された状態で直接結合されている。
これにより、フロントピラー14の上縁部25に対してルーフアーチ23を高精度に位置決めすることができる。
これにより、バルクヘッド20のバルク第2フランジ56に対してルーフアーチ23を高精度に位置決めすることができる。
すなわち、ルーフアーチ23、上縁部25(フロントピラー14)およびバルクヘッド20の三部材間の結合位置精度を相互に高めることができる。
また、バルク第2フランジ56の第2段差部56aにレール第2フランジ66の前端66aを載置した状態において各第2フランジ56,66の表面を確実に面一に配置できる。
これにより、上縁第2フランジ36、バルク第2フランジ56およびレール第2フランジ66の各表面が面一に配置される。
これにより、バルクヘッド20、フロントピラー14、およびルーフアーチ23の三部材に対してルーフパネル21を高精度に位置決めできるので外観からの見栄えを好適に保つことができる。
図13に示すように、車両の前方からフロントピラー14に衝撃荷重F1が入力する。
ここで、上縁第1稜線部33、バルク第1稜線部53およびレール第1稜線部63が車体前後方向に連続するように設けられている。
また、上縁第2稜線部35、バルク第2稜線部55およびレール第2稜線部65が車体前後方向に連続するように設けられている。
さらに、上縁第3稜線部37、バルク第3稜線部57およびレール第3稜線部67が車体前後方向に連続するように設けられている。
また、フロントピラー14に入力した衝撃荷重F1の一部F3を、上縁第2稜線部35を経てバルク第2稜線部55に伝え、バルク第2稜線部55に伝えられた荷重F3をレール第2稜線部65に効率よく伝えることができる。
さらに、フロントピラー14に入力した衝撃荷重F1の一部F4を、上縁第3稜線部37を経てバルク第3稜線部57に伝え、バルク第3稜線部57に伝えられた荷重F4をレール第3稜線部67に効率よく伝えることができる。
これにより、車両の前方から入力する衝撃荷重F1に対する車体側部構造10の剛性(強度)を高めることができる。
例えば、前記実施例では、ピラーとしてフロントピラー14を例示したが、これに限らないで、本発明をセンタピラーやリヤピラーなどの他のピラーに適用することも可能である
例えば、上縁部25、バルクヘッド20およびルーフサイドレール18に各々一つの稜線部、あるいは二つの稜線部を備えることも可能である。
この場合でも、車両の前方から入力する衝撃荷重に対する車体側部構造10の剛性(強度)を高めることができる。
さらに、剛性の高い上縁部25、バルクヘッド20およびルーフサイドレール18を連結することで車体側部構造10の剛性を確保できる。
Claims (5)
- 車体前後方向に延出する上縁部と、該上縁部の前端から下方に垂下する前縁部と、前記上縁部の後端から下方に垂下する後縁部と、前記前縁部の下端および前記後縁部の下端を連結する下縁部と、により構成される窓枠を有するフロントピラーと、
前記上縁部の車体後方側に配置されて車体前後方向に延出するルーフサイドレールと、
前記上縁部および前記ルーフサイドレールの前端を連結するバルクヘッドと、
該バルクヘッドおよび前記ルーフサイドレールに車幅方向の外側端が載置されるルーフパネルと、
前記窓枠に設けられるコーナ窓ガラスと、を備えた車体側部構造であって、
前記上縁部は、
車幅方向外側に面するとともに前記コーナ窓ガラスが設けられる上縁第1フランジと、
該上縁第1フランジの上端から車幅方向中央側に向けて張り出された上縁底壁部と、
前記上縁第1フランジおよび前記上縁底壁部が交差する部位に形成された上縁第1稜線部と、を備え、
前記バルクヘッドは、
前記上縁第1フランジに沿わせて設けられたバルク第1フランジと、
前記上縁底壁部に沿わせて設けられたバルク底壁部と、
前記バルク第1フランジおよび前記バルク底壁部が交差する部位に形成されたバルク第1稜線部と、を備え、
前記ルーフサイドレールは、
前記バルク第1フランジに沿わせて設けられたレール第1フランジと、
前記バルク底壁部に沿わせて設けられたレール底壁部と、
前記レール第1フランジおよび前記レール底壁部が交差する部位に形成されたレール第1稜線部と、を備え、
前記上縁第1稜線部、前記バルク第1稜線部および前記レール第1稜線部が車体前後方向に連続するように設けられたことを特徴とする車体側部構造。 - 前記上縁部は、
前記上縁底壁部の車幅方向中央側端から上方に向けて張り出された上縁縦壁部と、
該上縁縦壁部および前記上縁底壁部が交差する部位に形成された上縁第2稜線部と、を備え、
前記バルクヘッドは、
前記バルク底壁部の車幅方向中央端から上方に向けて張り出されたバルク縦壁部と、
該バルク縦壁部および前記バルク底壁部が交差する部位に形成されたバルク第2稜線部と、を備え、
前記ルーフサイドレールは、
前記レール底壁部の車幅方向中央端から上方に向けて張り出されたレール縦壁部と、
該レール縦壁部および前記レール底壁部が交差する部位に形成されたレール第2稜線部と、を備え、
前記上縁第2稜線部、前記バルク第2稜線部および前記レール第2稜線部が車体前後方向に連続するように設けられたことを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。 - 前記上縁部は、
前記上縁縦壁部の上端から車幅方向中央側に向けて張り出された上縁第2フランジと、
該上縁第2フランジおよび前記上縁縦壁部が交差する部位に形成された上縁第3稜線部と、を備え、
前記バルクヘッドは、
前記バルク縦壁部の上端から車幅方向中央側に向けて張り出されたバルク第2フランジと、
該バルク第2フランジおよび前記バルク縦壁部が交差する部位に形成されたバルク第3稜線部と、を備え、
前記ルーフサイドレールは、
前記レール縦壁部の上端から車幅方向中央側に向けて張り出されたレール第2フランジと、
該レール第2フランジおよび前記レール縦壁部が交差する部位に形成されたレール第3稜線部と、を備え、
前記上縁第3稜線部、前記バルク第3稜線部および前記レール第3稜線部が車体前後方向に連続するように設けられたことを特徴とする請求項2記載の車体側部構造。 - 前記後端部は、
車幅方向外側に面するとともに前記コーナ窓ガラスが設けられる後縁第1フランジと、
該後縁第1フランジの後端から車幅方向中央側に向けて張り出された後縁前壁部と、
該後縁前壁部の車幅方向中央側端から車体後方側に向けて張り出された後縁第2フランジと、を備え、
前記バルクヘッドは、
前記バルク第1フランジが、前記後縁第1フランジおよび前記後縁第2フランジに結合されることにより前記後縁部とともに閉断面を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車体側部構造。 - 前記上縁部の前記上縁縦壁部および前記上縁第2フランジのうち、前記バルクヘッドの前記バルク縦壁部および前記バルク第2フランジと重なる部位に切欠部を備え、
該切欠部に車幅方向外側端が対向させて配置され、前記ルーフパネルを下方から支持するルーフアーチを備え、
前記ルーフアーチは、
車幅方向外側端に設けられ、前記上縁縦壁部に結合される第1結合部と、
該第1結合部の上方に設けられ、前記切欠部を経て前記バルク第2フランジに結合される第2結合部と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車体側部構造。
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